JP2509299Y2 - 回転切削工具 - Google Patents

回転切削工具

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JP2509299Y2
JP2509299Y2 JP3283692U JP3283692U JP2509299Y2 JP 2509299 Y2 JP2509299 Y2 JP 2509299Y2 JP 3283692 U JP3283692 U JP 3283692U JP 3283692 U JP3283692 U JP 3283692U JP 2509299 Y2 JP2509299 Y2 JP 2509299Y2
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small cutting
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は木材加工,木質系材料加
工,金属加工等に用いられる回転鉋,フライス,エンド
ミル等の回転切削工具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、回転切削工具において、切削抵抗
を軽減するために種々工夫がなされており、例えば図1
4のエンドミル正面図のA、端面側視図のBに示す櫛刃
型回転切削工具のエンドミルでは刃体が2条で構成され
ており、その1つの刃体1上には刃体を切欠いて残った
所を小切刃とし、この小切刃1aが所定ピッチ(間隔)
で複数個形成されている。もう一つの刃体2には刃体1
の小切刃1aが削り残した領域を切削するように刃体1
の切削する位置を切欠いて半ピッチずらして同ピッチの
小切刃2aが形成されている。そして小切刃1aと2a
とは切削領域が重なるように刃巾が形成されている。
【0003】また図18の刃体の展開図を示すA、Aの
A−A線断面を示す図のBにおいては、軸方向にストレ
ートの刃体3,4,5,6が円周4等分位置に設けられ
た構成であって、各刃体3,4,5,6には等ピッチに
小切刃3a,3b,3c,……4a,4b,4c……,
5a,5b,5c……,6b,6c……が形成されてい
て、後続の刃体の小切刃は図で半分重複する切刃巾を有
する。即ち小切刃3bに対し小切刃4bは半巾重複、小
切刃4bに対し小切刃5bも半巾重複、小切刃5bに対
して小切刃6bも半巾重複、小切刃6bに対して小切刃
3aも半巾重複し常に2つの小切刃が切削に関与してい
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】櫛刃型の回転切削工具
と1刃体全長に刃先を設けた連続刃型回転切削工具とを
対比する。説明の都合上連続刃型回転切削工具は1刃体
で1刃体群が構成されたものとし1回転で切削除去する
体積は両者同一する。連続刃型は1回転で1回切削する
ので瞬間切削抵抗は最大切込み厚みTa(図15)のと
きに最大となる。即ち切削抵抗値は図16のように零か
ら最大迄急激に変化する。この変化はそのまま主軸に対
する大きなトルク変動となり、有害な切削振動を励起さ
せ、切削騒音の増大や工具本体の疲労破壊の原因とな
る。図14の櫛刃型は2個に分割された刃体構成である
ので、1回転で2回の切削となり最大切込み厚みは同一
であるが、切削される領域は略半分となり瞬間切削抵抗
値は図17のようにほぼ半減する。従って主軸のトルク
変動も半減され有害な切削振動も小さくなるがまだまだ
大きく問題である。
【0005】しかしまた平均切削抵抗(瞬間切削抵抗を
積分し、時間で平均したもの)は殆ど連続型と変わらな
い。むしろ削り残しを防止するため小切刃の切削領域を
重複させているので櫛刃型の方がその分平均切削抵抗は
大きくなる。また図18に示すものは4刃体の構成であ
るが、小切刃は2枚ずつ常に重複するので切削抵抗は格
段に大きくなるという問題がある。また図14に示すも
のは突っ込み切削の場合に最初に関与する小切刃は1個
であるので直進性が悪くなり瞬間切削抵抗が大きく刃欠
けがしばしば発生する。またボード類等のもろい板状体
の断面部加工において、ボード表裏面のエッジ部を切削
する刃体は2条の内の1条だけであって、切込厚みは比
較的大きくエッジ部に欠けが生じる。さらに小切刃の1
個が欠けるとその切削領域を切削する切刃がなくなるの
で切残しができ使用不能となる等数々の問題点があっ
た。本考案は従来の技術の有するこのような問題点に鑑
みなされたもので、その目的とするところは切削抵抗が
特に増大することなく刃欠けの恐れが少なく仕上げ面の
良い回転切削工具を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本考案は、波刃形でない小切刃一個以上形成した
軸方向に長い刃体が円周方向に3条以上m条で1組の刃
体群構成し、前記小切刃は1組の刃体群内で相互間の
切削領域の重複が零か若しくは削り残しが出ない必要に
して十分な重複で各刃体に分散配置されてなり、前記
刃体群を同一配置で1組以上整数組を円周方向に設けた
ものである。そして複数個の波刃形でない小切刃を等ピ
ッチPに形成した軸方向に長い刃体円周方向に3
上m条1組刃体群を構成し、該刃体群の後続の刃
体の小切刃P/mずつ軸方向に順次位相をずらすとと
もに刃体相互の小切刃は切削領域の重なりが零か若しく
削り残しが出ない必要にして十分な重複で配置され
てなり、前記刃体群を同一配置で1組以上整数組を円周
方向に設けたものである。
【0007】またエンドミルの先端に切削領域が重複す
る小切刃が複数個設けられているものである。さらに板
状体断面の表裏面の少なくとも一面のエッジ部が切削領
域とする小切刃が重複部を有して複数個が設けられてい
るものである。さらにまた先行する小切刃の切削領域に
重複し且つ切削に関与しない程度に低くした補助小切刃
を後続の刃体に設けたものである。
【0008】
【作用】請求項1 1つの刃体による小切刃で筋状の溝が切削され、次々の
刃体の小切刃により溝巾が順次拡大又は溝数が増し1組
の刃体群で削り残しのない1回分の加工が行われる。
具1回転で1回分以上の加工が行われる。 請求項2 第1の小切刃でP/m切削、後続の第2の切刃で隣に
P/mと順次切削され1組の刃体群で1回分の加工が行
われる。工具1回転で1回分以上の加工が行われる。 請求項3 先端の重複する小切刃では巾が狭く厚みの薄い切屑、重
複しない小切刃では厚みの厚い巾の狭い切屑が発生して
1組の刃体群で1回分の加工が行われる。
【0009】請求項4 被削材断面エッジ部では重複する小切刃で巾が狭く厚み
の薄い切屑,重複しない小切刃では巾の狭く厚みの厚い
切屑が発生し、1組の刃体群で1回分の加工が行われ
る。 請求項 小切刃に欠けが生じたとき後続の次に丈の高い補助小切
刃が切削に関与する。このものが欠けたとき次のものが
切削に関与して完全な切り残しを作らず、粗切削面が得
られる。
【0010】
【実施例第1】本考案の実施例第1を跳び刃型のエンド
ミルを示す図1にもとづき説明する。Aは正面図、Bは
刃体の展開図、Cは端面側視図である。シャンク10a
につづく切刃部10bは3条以上、図では4条の刃体1
1,12,13,14が軸方向に90°間隔で切粉排出
溝15を挟んで構成されている。この各刃体には突出し
た略方形又は梯形の小切刃が軸方向に形成されている。
即ち刃体11には小切刃11a,11b…,が等ピッチ
Pで、後続となる刃体12には小切刃12a,12b…
が等ピッチPで且つ刃体11の小切刃に対してP/4ず
れて形成されており、また刃体12の後続の刃体13に
は小切刃13a,13bがピッチで且つ刃体12の小
切刃に対しP/4ずれて形成され、また刃体13の後続
の刃体14には小切刃14a,14b…,がピッチで
刃体13の小切刃に対しP/4ピッチずれて形成されて
いる。
【0011】そして各小切刃の巾はP/4と同じで小切
刃の重複は零であるか、P/4より僅かに広巾、即ち
平均切削抵抗が重複零のときの約30%以内である重
複巾に形成されていて切り残しを完全になくするもので
ある。小切刃は確実に削り残しの生じない程度の重複巾
を有するものであって、削り残しが出ない必要にして十
分な重複巾に形成されている。小切刃の間は切削に関与
しないように逃げ面が小切刃の刃先円より低くなるよう
に形成されている。即ち同1円周上例えば13の小切刃
以外の刃体の先端はCに示すようにすべて切削径の内側
となり1回転で1回切削するものである。若しくは極く
僅かの重複が小切刃間で見られる。
【0012】このような構成になる本考案の作用を説明
する。厚板の側面を回転されたエンドミルで切削する。
今刃体11の小切刃11a(11b)が切削しエンドミ
ルが90°回転すると刃体12の小切刃12a(12
b)が切削する。刃体11,12の小切刃の間で僅かの
重なりがあるものは小切刃11aと12a,11bと1
2bの間の削り残しは全くない。次の90°回転で刃体
13の小切刃13a(13b)、次の90°回転で刃体
14の小切刃14a(14b)が切削して1回転で小切
刃11aから14a迄(11bから14b迄)の1P巾
が切削され1切削面が得られる。
【0013】この場合切削抵抗は図2のように各小切刃
に分散されるので各刃体の最大瞬間切削抵抗は連続刃型
のほぼ1/4に重複分の切削抵抗が僅かに加わった小さ
なものとなり、平均化され当然トルク変動,振動,騒音
も小さくなる。この形態のボールエンドミルは図3に示
したものであってAは刃体正面図、Bは端面側視図であ
る。図1のエンドミルの刃体に捩じり角を設けたものは
図4に示しており、Aは正面図,Bは刃体展開図、Cは
端面側視図である。刃体110,120,130,140 を形成したも
のは軸方向から見て各小切刃は端部から見た小切刃配置
で各刃体90°内を示したDのようにさらに分散され何
れかの小切刃が常に切削中であるように配置されるの
で、切削トルクの変動は図5のように一層小さく滑らか
なものとなる。そして図6のように小切刃のコーナ部,
基部にはRをつける。或いは図7のように小切刃側面に
あさりをつける。或いは又は図8のように小切刃を梯形
として基部の巾を広くして小切刃の強度を高める等の形
状とされる。なお、この切刃形状は他の実施例において
も同様に適応可能である。
【0014】
【実施例第2】実施例第2を図9にもとづき説明する。
Aは刃体の展開図、Bは端面側視図である。実施例第1
の図1と同じエンドミルの各刃体21,22,23,2
4のシャンク側と異なる端のみにそれぞれの切削領域が
ほぼ全部重複する複数の小切刃21a,22a,23
a,24aを各刃体21,22,23,24にピッチと
関係なく形成したものである。この構成になるエンドミ
ルは被切削材に突っ込み加工の初め4枚の小切刃21
a,22a,23a,24aが重複して関与し、切削抵
抗は大きくなるが1刃当たりの瞬間切削抵抗は小さくな
り、且つ回転体に対しバランスよく作用する。このため
切削時の直進性が改善される。
【0015】
【実施例第3】実施例第3を展開図で示す図10にもと
づき説明する。被削材に対して専用のエンドミルとな
り、実施例第1の図1の形態において、被削材36の表
面,裏面と側面とでなるエッジ部36a,36bを切削
領域とする小切刃に重複部を設ける。即ちエッジ36a
を切削領域に含む小切刃31a,32a,33a,34
aを巾を拡げるかピッチに関係なく各刃体31,32,
33,34に新しく形成する。エッジ36bに対する小
切刃は180°離れる刃体に設ける。即ち刃体34の小
切刃34bが切削領域とするところに刃体32に新しく
重複する小切刃32bを追加形成する。勿論全刃体に形
成してもよい。この構成になるエンドミルでもろい性質
のボード類の断面部の加工を行うと1回転に小切刃が1
回切削するがエッジ部36aでは1回転に4個の小切刃
が切削し、エッジ36bでは1回転に2個の小切刃が切
削して小切刃の切込み厚みが減少される。
【0016】
【実施例第4】説明した実施例第1,第2,第3におい
ては何れも工具1回転で小切刃は1回切削に関与するの
みであった。即ちm条でなる刃体を360°の円周上に
m等分位置又はm分割位置に配置したものである。この
構成に限定せず、360°に2m条,3m条等を配置す
ることも自由であって、この場合送材速度を2倍,3倍
にすることにより180°,120°の回転角で1回分
の加工、1回転で2回,3回分の加工が行われる。
【0017】
【実施例第5】実施例5を図11にもとづき説明する。
Aは各刃体の展開図,Bは端面側視図である。4条の刃
体41,42,43,44は捻じれ角をもち、それぞれ
の刃体にピッチP離れて小切刃が形成されている。小切
刃に大文字A,B,Cを付して表すと例えば41Aa,
41Ba,42Bd,43Bc…,44Bb…が付され
たものが小切刃を示しており、後続の各小切刃はP/4
ずつずれて形成されている。そして各小切刃間の(3/
4)×Pの間には1ピッチの間にP/4ずれた補助小切
刃が3個形成されている。刃体41ではこの補助小切刃
は第1の小切刃41Aaと第2の小切刃41Baとの間
を3等分した小切刃の巾であって、小切刃41Aaより
切削に関与しない程度に順次低く41ab,41ac,
41adと階段状に形成されている。
【0018】同様に上記刃体41の1ピッチ41Aa〜
41ad巾の位相に対応する刃体42の1ピッチの間の
小切刃,補助小切刃は42aa,42ab,42ac,
42Bd、同様に刃体41の1ピッチに対応する刃体4
3の1ピッチの間の小切刃,補助切刃は43aa,43
ab,43Bc,43bd、同様に刃体41の1ピッチ
に対応する刃体44の1ピッチの間の小切刃,補助小切
刃は44aa,44Bb,44bc,44bdで、各刃
体共軸方向に必要とする工具長さに対応して数ピッチ形
成される。そしてこれらの補助小切刃も十分切削が可能
なように切刃が形成されているものである。ここで符号
の説明を付け加えると、3字目の小切刃を示すAに対応
するaは、例えば小切刃41Aaと41Baとの間にあ
る1ピッチ内の補助小切刃を表し、4字目のa,b,
c,dは同一円周上位相を同じくする位置を表す。
【0019】従って小切刃41Aaに対応する後続の各
刃体の補助小切刃は42aa,43aa,44aaであ
って切削領域が重複し小切刃41Aaより順次切刃が低
い配列となる。同様に小切刃41Baに対する各刃体の
補助小切刃は42ba,43ba,44baと順次低く
なる。また小切刃42Bdに対する補助切刃は43b
d,44bd,41adが対応し、小切刃43Bcに対
する補助小切刃44bc,41ac,42acが対応
し、小切刃44Bbに対する補助小切刃41ab,42
ab,43abが対応して順次低くなる。
【0020】このような構成において、エンドミルが矢
印方向に回転されると先ず第1刃体41の小切刃41A
a,41Ba…が小巾に切削し、次にP/4ずれた第2
刃体42の小切刃42Bd…、次にP/4ずれた第3刃
体43の小切刃43Bc…、次にP/4ずれた小切刃4
4Bbがそれぞれ小巾に切削して1回転で1つの仕上面
が形成される。今途中かたい木節のため小切刃42Bd
が欠けたとすると、この部分で切り残しが出来るが次の
90°の回転で次の歯丈を有する刃体43の補助小切刃
43bdが切削を行う。更に43bdが欠けると44b
dが切削を行う。他も同様で補助小切刃がカバーするが
切削面には凸部が生じるので粗切削加工の場合の使用と
なる。仕上切削にする場合は仕上用エンドミルに取替え
るものである。なお本実施例では捻じれ角を有したが有
さないものでも同じである。
【0021】なお上記実施例においては後続の刃体の小
切刃が規則的にP/m位相がずれるように示したが、図
12に示すように1刃体群内であれば小切刃は削り残し
がでない様に不規則に配置されてもよい。この場合切削
時のむらが少なくなるように小切刃の分配は考慮される
必要がある。既に説明したエンドミルは粗仕上用であっ
たが、このエンドミルの同軸延長上に図13に示すよう
に仕上用の連続刃型回転切削工具を設けることにより、
被削材に対してエンドミルを相対的に軸方向にずらす事
で、仕上削り作業を工具交換することなしに連続的に行
う事ができる。この場合は双方の切削工具の刃体は一体
的に連なっている必要性、又は切削径,刃体数,刃体長
さ等の切削条件が同一である必要はない。跳び刃型と連
続刃型の位置関係が逆になっても、また連続刃型回転切
削工具の代わりに研削型の工具等を設けても良い。
【0022】さらに各刃体の小切刃を小さく設定するこ
とにより小さな硬質チップがろう付け,接着等で使用可
能である。即ち従来から使用されている高価な焼結硬質
チップ(例えば焼結ダイヤモンドチップ)等は相当の大
きさに焼結されたものから放電ワイヤカット等により必
要な大きさのものに切り出されるが、同時に使用できな
い小片のチップもかなり残ることになり、これ等の小片
チップの有効利用となり経済的となる。なお本考案の実
施例ではエンドミルについて説明を行ったが、フライ
ス,回転鉋等にも応用は可能であり、それらが成型加工
用の総型タイプでも応用できる。
【0023】
【考案の効果】上述のようであるので本考案は以下の効
果を奏する。請求項1,2のものは、刃体数が多くなっ
たので全体の切削抵抗が少なくならなくても、このよう
な跳び刃型回転切削工具は切削に起因する瞬間切削抵抗
が常に平均切削抵抗値付近であることから、トルク変動
が小さく振動が減少して工具に無理がかからず安定した
切削面が得られ、騒音の低下,工具破損の減少その分重
切削も可能となる。そして軽やかな切削が作業者に体感
的に感じられる。2組以上刃体群を設けたものは、1回
転で2倍以上の切削能力ができるので送材速度を比例し
て高めることができ、生産性が向上できる。また工具回
転数をダウンしても同じ作業量が得られ騒音が減少でき
る。請求項3のものは、板面の加工において突っ込み切
削開始時の1刃当たりの切込み厚みが減少するので1刃
当たりの瞬間切削抵抗が小切刃の重複個数分の1に減少
され小切刃の負荷を軽減して折損の恐れを少なくしう
る。そしてそれらの切削抵抗は回転体に対しバランスよ
く作用しているので切削時の直進性が良くなる。
【0024】請求項4のものは、エッジ部での小切刃の
切込み厚みが減少するので比較的もろい加工材、特にボ
ード類の断面加工におけるエッジ部の欠けが防止でき
る。請求項のものは、何らかの異常により小切刃が欠
損しても次に低く控える切削に関与していなかった補助
小切刃によって切削が行われるので、全く使用不能とな
ることなく粗切削の場合は加工終了までそのまま使用す
ることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例第1のエンドミルの図である。
【図2】実施例第1の1回転におけるトルク変動を示す
図である。
【図3】本考案の実施例第1に属するボールエンドミル
の図である。
【図4】実施例第1に属する刃体に捻じれ角を有するエ
ンドミルの図である。
【図5】図4のエンドミルの1回転におけるトルク変動
を示す図である。
【図6】小切刃の形状を示す図である。
【図7】小切刃の形状を示す図である。
【図8】小切刃の形状を示す図である。
【図9】本考案の実施例第2のエンドミルの刃体の展開
図及び端面側視図である。
【図10】本考案の実施例第3のエンドミルの刃体の展
開図である。
【図11】本考案の実施例第5の刃体の展開図及び端面
側視図である。
【図12】本考案の回転切削工具の小切刃の他の配置を
示す図である。
【図13】本考案の実施例第1の粗仕上用刃体の先端部
に仕上用の連続刃体を併置した正面図である。
【図14】従来のエンドミルの図である。
【図15】切刃の切削図である。
【図16】連続刃型回転工具の1刃体で1刃体群の構成
の場合の1回転のトルク変動を示す図である。
【図17】図14のエンドミルの1回転のトルク変動を
示す図である。
【図18】従来の他のエンドミルの刃体の展開図及び端
面側視図である。
【符号の説明】
11,12,13,14,110,120,130,140,21,22,23,24,31,32,33,3
4,41,42,43,44 刃体 11a,11b,12a,12b,13a,13b,14a,14b,21a,22a,23a,24a,31
a,32a,33a,34a,32b,34b,41Aa,41Ba,42Bd,43Bc,44Bb 小
切刃 41ab,41ac,41ad,41bb,42aa,42ab,42ac,42ba,43aa,43ab,
43bd,43ba,44aa,44bc,44bd,44ba 補助小切刃

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波刃形でない小切刃一個以上形成した
    軸方向に長い刃体が円周方向に3条以上m条で1組の刃
    体群構成し、前記小切刃は1組の刃体群内で相互間の
    切削領域の重複が零か若しくは削り残しが出ない必要に
    して十分な重複で各刃体に分散配置されてなり、前記
    刃体群を同一配置で1組以上整数組を円周方向に設けた
    ことを特徴とする回転切削工具。
  2. 【請求項2】 複数個の波刃形でない小切刃を等ピッチ
    Pに形成した軸方向に長い刃体円周方向に3以上m
    1組刃体群を構成し、該刃体群の後続の刃体の
    小切刃P/mずつ軸方向に順次位相をずらすとともに
    刃体相互の小切刃は切削領域の重なりが零か若しくは
    り残しが出ない必要にして十分な重複で配置されてな
    り、前記刃体群を同一配置で1組以上整数組を円周方向
    に設けたことを特徴とする回転切削工具。
  3. 【請求項3】 エンドミルの先端に切削領域が重複する
    小切刃が複数個設けられている請求項1又は2に記載の
    回転切削工具。
  4. 【請求項4】 板状体断面の表裏面の少なくとも一面の
    エッジ部を切削領域とする小切刃重複部を有して複数
    個が設けられている請求項1〜3に記載の回転切削工
    具。
  5. 【請求項5】 先行する小切刃の切削領域に重複し且つ
    切削に関与しない程度に低くした補助小切刃を後続の刃
    体に設けた請求項1〜4項の何れかに記載の回転切削工
    具。
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