JP2002058396A - スピニングリールのロータ駆動機構 - Google Patents
スピニングリールのロータ駆動機構Info
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- JP2002058396A JP2002058396A JP2000250614A JP2000250614A JP2002058396A JP 2002058396 A JP2002058396 A JP 2002058396A JP 2000250614 A JP2000250614 A JP 2000250614A JP 2000250614 A JP2000250614 A JP 2000250614A JP 2002058396 A JP2002058396 A JP 2002058396A
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- rotor
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- reel
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 片持ち支持されたマスターギアを有するロー
タ駆動機構において、スピニングリールの構成部品の共
通化を図りやすくかつロータの回転に対して違和感を生
じにくくする。 【解決手段】 ロータ駆動機構5は、ハンドル1の回転
をロータ3に伝達する機構であって、第1ギア15と、
第2ギア16と、マスターギア13と、ピニオンギア1
4とを備えている。第1ギア15は、ハンドル軸7に設
けられている。第2ギア16は、ハンドル軸7と平行に
配置された軸回りに回転自在であり、第1ギア15に噛
み合う。マスターギア13は、第2ギア16と同芯に配
置され第2ギア16と一体回転し、リール本体2に片持
ち支持されている。ピニオンギア14は、ロータ3の回
転軸芯回りに回転自在にリール本体2に支持され、ロー
タ3が回転不能に装着され、マスターギア13に噛み合
う。
タ駆動機構において、スピニングリールの構成部品の共
通化を図りやすくかつロータの回転に対して違和感を生
じにくくする。 【解決手段】 ロータ駆動機構5は、ハンドル1の回転
をロータ3に伝達する機構であって、第1ギア15と、
第2ギア16と、マスターギア13と、ピニオンギア1
4とを備えている。第1ギア15は、ハンドル軸7に設
けられている。第2ギア16は、ハンドル軸7と平行に
配置された軸回りに回転自在であり、第1ギア15に噛
み合う。マスターギア13は、第2ギア16と同芯に配
置され第2ギア16と一体回転し、リール本体2に片持
ち支持されている。ピニオンギア14は、ロータ3の回
転軸芯回りに回転自在にリール本体2に支持され、ロー
タ3が回転不能に装着され、マスターギア13に噛み合
う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロータ駆動機構、
特に、スピニングリールのリール本体に回転自在に装着
されたハンドルの回転をロータに伝達するスピニングリ
ールのロータ駆動機構に関する。
特に、スピニングリールのリール本体に回転自在に装着
されたハンドルの回転をロータに伝達するスピニングリ
ールのロータ駆動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】スピニングリール、特に、投げ釣り専用
のスピニングリールのロータ駆動機構において、ハンド
ルの回転軸に設けられたフェースギアからなるマスター
ギアがリール本体に片持ち支持されたものが知られてい
る。このようにマスターギアを片持ち支持すると、軸受
部が片方だけで済むので、リール本体を薄型化してリー
ルの軽量化を図ることができる。また、ピニオンギアと
の干渉を考慮する必要がなくなり、マスターギアの回転
軸芯からのピニオンギアのオフセット量を減少させるこ
とができ、伝達効率を高めることができる。
のスピニングリールのロータ駆動機構において、ハンド
ルの回転軸に設けられたフェースギアからなるマスター
ギアがリール本体に片持ち支持されたものが知られてい
る。このようにマスターギアを片持ち支持すると、軸受
部が片方だけで済むので、リール本体を薄型化してリー
ルの軽量化を図ることができる。また、ピニオンギアと
の干渉を考慮する必要がなくなり、マスターギアの回転
軸芯からのピニオンギアのオフセット量を減少させるこ
とができ、伝達効率を高めることができる。
【0003】この種のマスターギアを片持ち支持したス
ピニングリールでは、ハンドルの回転軸の先端にマスタ
ーギアが設けられ、基端にハンドルが装着されている。
ハンドルの回転軸は、中間部でリール本体に軸受により
回転自在に支持されている。
ピニングリールでは、ハンドルの回転軸の先端にマスタ
ーギアが設けられ、基端にハンドルが装着されている。
ハンドルの回転軸は、中間部でリール本体に軸受により
回転自在に支持されている。
【0004】マスターギアを片持ち支持した投げ釣り専
用のスピニングリールでは、右手で竿を振り出すため、
左手でハンドルを操作しやすい左ハンドルモデル(使用
状態において後方から見て左側にハンドルが設けられて
いるもの)がよく使用される。しかし、左利きの人や右
ハンドルに慣れている人は右ハンドルモデルを好む。こ
のため、マスターギアを片持ち支持した従来のスピニン
グリールでは、左右のハンドルモデルをそれぞれ別々に
製造している。
用のスピニングリールでは、右手で竿を振り出すため、
左手でハンドルを操作しやすい左ハンドルモデル(使用
状態において後方から見て左側にハンドルが設けられて
いるもの)がよく使用される。しかし、左利きの人や右
ハンドルに慣れている人は右ハンドルモデルを好む。こ
のため、マスターギアを片持ち支持した従来のスピニン
グリールでは、左右のハンドルモデルをそれぞれ別々に
製造している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のスピニング
リールでは、右ハンドルモデルと左ハンドルモデルとで
は、マスターギアのピニオンギアに対する噛み合い方向
が異なるため、ロータの回転方向が異なる方向になる。
たとえば、左ハンドルモデルでは、後方から見てピニオ
ンギアの左側からマスターギアが噛み合い、前方から見
てロータが時計回りに回転し、右ハンドルモデルでは、
逆に右側から噛み合い反時計回りに回転する。このた
め、左ハンドルモデルと右ハンドルモデルとで左右対称
の部品を別々に製造しなければならず、リールの構成部
品の共通化を図りにくい。
リールでは、右ハンドルモデルと左ハンドルモデルとで
は、マスターギアのピニオンギアに対する噛み合い方向
が異なるため、ロータの回転方向が異なる方向になる。
たとえば、左ハンドルモデルでは、後方から見てピニオ
ンギアの左側からマスターギアが噛み合い、前方から見
てロータが時計回りに回転し、右ハンドルモデルでは、
逆に右側から噛み合い反時計回りに回転する。このた
め、左ハンドルモデルと右ハンドルモデルとで左右対称
の部品を別々に製造しなければならず、リールの構成部
品の共通化を図りにくい。
【0006】また、左ハンドルモデルの場合には、従来
のマスターギアを両端支持するモデルとマスターギアの
噛み合い方向が同じであるため、ロータの回転方向は従
来と同じになり、違和感は生じにくい。しかし、右ハン
ドルモデルでは、前述したようにピニオンギアの右側か
らマスターギアが噛み合うため、ロータが従来の両端支
持するモデルと逆方向に回転し、使用するユーザーがそ
の感覚に違和感を生じやすい。
のマスターギアを両端支持するモデルとマスターギアの
噛み合い方向が同じであるため、ロータの回転方向は従
来と同じになり、違和感は生じにくい。しかし、右ハン
ドルモデルでは、前述したようにピニオンギアの右側か
らマスターギアが噛み合うため、ロータが従来の両端支
持するモデルと逆方向に回転し、使用するユーザーがそ
の感覚に違和感を生じやすい。
【0007】本発明の課題は、片持ち支持されたマスタ
ーギアを有するロータ駆動機構において、スピニングリ
ールの構成部品の共通化を図りやすくかつロータの回転
に対して違和感を生じにくくすることにある。
ーギアを有するロータ駆動機構において、スピニングリ
ールの構成部品の共通化を図りやすくかつロータの回転
に対して違和感を生じにくくすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】発明1に係るスピニング
リールのロータ駆動機構は、スピニングリールのリール
本体に回転自在に装着されたハンドルの回転をロータに
伝達する機構であって、第1ギアと、第2ギアと、マス
ターギアと、ピニオンギアとを備えている。第1ギア
は、ハンドルの回転軸に設けられている。第2ギアは、
ハンドルの回転軸と平行に配置された軸回りに回転自在
であり、第1ギアに噛み合う。マスターギアは、第2ギ
アと同芯に配置され第2ギアと一体回転し、リール本体
に片持ち支持されている。ピニオンギアは、ハンドルの
回転軸と交差又は食い違う軸回りに配置されたロータの
回転軸芯回りに回転自在にリール本体に支持され、ロー
タが回転不能に装着され、マスターギアに噛み合う。
リールのロータ駆動機構は、スピニングリールのリール
本体に回転自在に装着されたハンドルの回転をロータに
伝達する機構であって、第1ギアと、第2ギアと、マス
ターギアと、ピニオンギアとを備えている。第1ギア
は、ハンドルの回転軸に設けられている。第2ギアは、
ハンドルの回転軸と平行に配置された軸回りに回転自在
であり、第1ギアに噛み合う。マスターギアは、第2ギ
アと同芯に配置され第2ギアと一体回転し、リール本体
に片持ち支持されている。ピニオンギアは、ハンドルの
回転軸と交差又は食い違う軸回りに配置されたロータの
回転軸芯回りに回転自在にリール本体に支持され、ロー
タが回転不能に装着され、マスターギアに噛み合う。
【0009】このロータ駆動機構では、ハンドルが回転
すると、第1ギアが同方向に回転し、第1ギアに噛み合
う第2ギアが逆方向に回転し、マスターギアも逆方向に
回転する。このため、ピニオンギアに対して従来(たと
えば後方から見て左側)と逆側(たとえば後方から見て
右側)にマスターギアを配置してもピニオンギアの回転
方向、つまりロータの回転方向は従来と同じ方向にな
る。ここでは、ハンドル軸とマスターギアとが逆回転す
るので、マスターギアを片持ち支持してもロータを従来
と同方向に回転させることができ、ロータの回転に対し
て違和感が生じにくくすることができる。また、リール
本体の一部やロータやピニオンギアなどを左右で兼用で
きるので、部品の共通化を図りやすくなる。しかも、第
1ギアと第2ギアとの歯数を適宜に設定することにより
変速比の自由度が増加し、マスターギアを小径化するこ
ともできる。
すると、第1ギアが同方向に回転し、第1ギアに噛み合
う第2ギアが逆方向に回転し、マスターギアも逆方向に
回転する。このため、ピニオンギアに対して従来(たと
えば後方から見て左側)と逆側(たとえば後方から見て
右側)にマスターギアを配置してもピニオンギアの回転
方向、つまりロータの回転方向は従来と同じ方向にな
る。ここでは、ハンドル軸とマスターギアとが逆回転す
るので、マスターギアを片持ち支持してもロータを従来
と同方向に回転させることができ、ロータの回転に対し
て違和感が生じにくくすることができる。また、リール
本体の一部やロータやピニオンギアなどを左右で兼用で
きるので、部品の共通化を図りやすくなる。しかも、第
1ギアと第2ギアとの歯数を適宜に設定することにより
変速比の自由度が増加し、マスターギアを小径化するこ
ともできる。
【0010】発明2に係るスピニングリールのロータ駆
動機構は、発明1に記載の機構において、第1ギアは、
ハンドルの回転軸の先端に設けられ、ハンドルはハンド
ルの回転軸の基端に設けられている。この場合には、回
転軸の両端にハンドルと第1ギアが配置されるので、そ
の間で回転軸を回転自在に支持できる。このため、回転
軸の支持のための構造をリール本体の内部に設ける必要
がなくなり、リール本体の薄型化を図ることができる。
動機構は、発明1に記載の機構において、第1ギアは、
ハンドルの回転軸の先端に設けられ、ハンドルはハンド
ルの回転軸の基端に設けられている。この場合には、回
転軸の両端にハンドルと第1ギアが配置されるので、そ
の間で回転軸を回転自在に支持できる。このため、回転
軸の支持のための構造をリール本体の内部に設ける必要
がなくなり、リール本体の薄型化を図ることができる。
【0011】発明3に係るスピニングリールのロータ駆
動機構は、発明1又は2に記載の機構において、マスタ
ーギアはフェースギアであり、ピニオンギアはフェース
ギアに噛み合うハスバ歯車である。この場合には、マス
ターギアとしてフェースギアを用いることにより、噛み
合い構造の回転軸方向の寸法を小さくすることができ、
リール本体の薄型化を図ることができる。
動機構は、発明1又は2に記載の機構において、マスタ
ーギアはフェースギアであり、ピニオンギアはフェース
ギアに噛み合うハスバ歯車である。この場合には、マス
ターギアとしてフェースギアを用いることにより、噛み
合い構造の回転軸方向の寸法を小さくすることができ、
リール本体の薄型化を図ることができる。
【0012】発明4に係るスピニングリールのロータ駆
動機構は、発明1から3のいずれかに記載の機構におい
て、第2ギアの歯数は第1ギアの歯数より少ない。この
場合には、ハンドルの回転軸の回転速度よりフェースギ
アの回転速度が速くなるので、従来のものより最大巻き
上げ速度を速くすることができる。また、最大巻き上げ
速度を従来と同じに設定した場合には、マスターギアの
径を小さくすることができる。
動機構は、発明1から3のいずれかに記載の機構におい
て、第2ギアの歯数は第1ギアの歯数より少ない。この
場合には、ハンドルの回転軸の回転速度よりフェースギ
アの回転速度が速くなるので、従来のものより最大巻き
上げ速度を速くすることができる。また、最大巻き上げ
速度を従来と同じに設定した場合には、マスターギアの
径を小さくすることができる。
【0013】発明5に係るスピニングリールのロータ駆
動機構は、発明1から4のいずれかに記載の機構におい
て、ハンドルは、使用状態において後方から見てリール
本体の右側に設けられており、マスターギアは、使用状
態において後方から見てピニオンギアに右側から噛み合
っている。この場合には、マスターギアをピニオンギア
の右側から噛み合わせても従来のスピニングリールと同
方向にロータを回転させることができる。
動機構は、発明1から4のいずれかに記載の機構におい
て、ハンドルは、使用状態において後方から見てリール
本体の右側に設けられており、マスターギアは、使用状
態において後方から見てピニオンギアに右側から噛み合
っている。この場合には、マスターギアをピニオンギア
の右側から噛み合わせても従来のスピニングリールと同
方向にロータを回転させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】〔全体構成及びリール本体の構
成〕図1〜図3において、本発明の一実施形態を採用し
たスピニングリールは、ハンドル1を回転自在に支持す
るリール本体2と、ロータ3と、スプール4とを備えて
いる。ロータ3は、リール本体2の前部に回転自在に支
持されている。スプール4は釣り糸をその外周面に巻き
取るものであり、ロータ3の前部に前後移動可能に配置
されている。
成〕図1〜図3において、本発明の一実施形態を採用し
たスピニングリールは、ハンドル1を回転自在に支持す
るリール本体2と、ロータ3と、スプール4とを備えて
いる。ロータ3は、リール本体2の前部に回転自在に支
持されている。スプール4は釣り糸をその外周面に巻き
取るものであり、ロータ3の前部に前後移動可能に配置
されている。
【0015】リール本体2は、ロータ3やスプール4を
支持する筐体部10と、筐体部10の両側面に着脱自在
にネジ止めされた1対の蓋体部11a,11bと、筐体
部10から上方に延びる竿取付部12とを有している。
筐体部10はたとえばアルミニウム合金製の部材であ
り、両側に開口部10a,10bを有している。筐体部
10の内部には、ハンドル1の回転をロータ3に伝達す
るためのロータ駆動機構5と、スプール4を前後移動さ
せて均一に釣り糸を巻き取るためのオシレーティング機
構6とが設けられている。
支持する筐体部10と、筐体部10の両側面に着脱自在
にネジ止めされた1対の蓋体部11a,11bと、筐体
部10から上方に延びる竿取付部12とを有している。
筐体部10はたとえばアルミニウム合金製の部材であ
り、両側に開口部10a,10bを有している。筐体部
10の内部には、ハンドル1の回転をロータ3に伝達す
るためのロータ駆動機構5と、スプール4を前後移動さ
せて均一に釣り糸を巻き取るためのオシレーティング機
構6とが設けられている。
【0016】蓋体部11a,11bは、たとえばアルミ
ニウム合金製の薄肉の部材であり、筐体部10の開口部
10a,10bをそれぞれをカバーする。一方の蓋体部
11a(図2上側)には、ハンドル1が先端に固定され
たハンドル軸7を支持する側方に突出する筒状のハンド
ル支持部8が設けられている。ハンドル支持部8の両端
には軸受9が配置されており、軸受9によりハンドル軸
7はハンドル支持部8に回転自在に支持されている。
ニウム合金製の薄肉の部材であり、筐体部10の開口部
10a,10bをそれぞれをカバーする。一方の蓋体部
11a(図2上側)には、ハンドル1が先端に固定され
たハンドル軸7を支持する側方に突出する筒状のハンド
ル支持部8が設けられている。ハンドル支持部8の両端
には軸受9が配置されており、軸受9によりハンドル軸
7はハンドル支持部8に回転自在に支持されている。
【0017】竿取付部12は、筐体部10から上方に斜
め前方に延びる部材であり、筐体部10と一体でほぼT
字型に形成されている。竿取付部12の上部には、凹状
に湾曲した釣り竿装着用の竿取付面12aが形成されて
いる。
め前方に延びる部材であり、筐体部10と一体でほぼT
字型に形成されている。竿取付部12の上部には、凹状
に湾曲した釣り竿装着用の竿取付面12aが形成されて
いる。
【0018】このようにリール本体2を、筐体部10と
1対の蓋体部11a,11bとにより構成すると、マス
ターギア13を片持ち支持したスピニングリールにおい
て、左右のハンドルモデルで筐体部10の共通化を図り
やすい。
1対の蓋体部11a,11bとにより構成すると、マス
ターギア13を片持ち支持したスピニングリールにおい
て、左右のハンドルモデルで筐体部10の共通化を図り
やすい。
【0019】〔ロータ駆動機構の構成〕ロータ駆動機構
5は、ハンドル軸7に設けられた第1ギア15と、第1
ギア15に噛み合う第2ギア16と、第2ギア16と同
芯に配置され第2ギア16と一体回転するマスターギア
13と、マスターギア13に噛み合うピニオンギア14
とを有している。第1ギア15は、ハンドル軸7の先端
に設けられ、ハンドル1はハンドル軸7の基端に設けら
れている。第1ギア15は、ハンドル軸7と一体又は別
体で形成されている。
5は、ハンドル軸7に設けられた第1ギア15と、第1
ギア15に噛み合う第2ギア16と、第2ギア16と同
芯に配置され第2ギア16と一体回転するマスターギア
13と、マスターギア13に噛み合うピニオンギア14
とを有している。第1ギア15は、ハンドル軸7の先端
に設けられ、ハンドル1はハンドル軸7の基端に設けら
れている。第1ギア15は、ハンドル軸7と一体又は別
体で形成されている。
【0020】第2ギア16は、ハンドル軸7と平行に配
置された軸回りに回転自在に蓋体部11aに軸受17
(図4)を介して装着されている。具体的には、第2ギ
ア16から蓋体部11aに向けて延びる軸部18に軸受
17が装着され、第2ギア16が蓋体部11aに片持ち
支持されている。第2ギア16の歯数は第1ギア15の
歯数より少ない。これにより第2ギア16は、ハンドル
軸7より高速回転する。
置された軸回りに回転自在に蓋体部11aに軸受17
(図4)を介して装着されている。具体的には、第2ギ
ア16から蓋体部11aに向けて延びる軸部18に軸受
17が装着され、第2ギア16が蓋体部11aに片持ち
支持されている。第2ギア16の歯数は第1ギア15の
歯数より少ない。これにより第2ギア16は、ハンドル
軸7より高速回転する。
【0021】マスターギア13はフェースギアであり、
第2ギア16とピニオンギア14との間に第2ギア16
と同芯に配置されている。マスターギア13は、第2ギ
ア16と一体又は別体で形成されている。
第2ギア16とピニオンギア14との間に第2ギア16
と同芯に配置されている。マスターギア13は、第2ギ
ア16と一体又は別体で形成されている。
【0022】ピニオンギア14はフェースギアに噛み合
うように筒状に形成されたハスバ歯車であり、その前部
14aはロータ3の中心部を貫通してスプール4側に延
びている。そして、その先端にはねじ部が形成されてい
る。ピニオンギア14は、その軸方向の中間部と後端部
とが、それぞれ軸受19a,19bを介してリール本体
2の筐体部10に回転自在に支持されている。
うように筒状に形成されたハスバ歯車であり、その前部
14aはロータ3の中心部を貫通してスプール4側に延
びている。そして、その先端にはねじ部が形成されてい
る。ピニオンギア14は、その軸方向の中間部と後端部
とが、それぞれ軸受19a,19bを介してリール本体
2の筐体部10に回転自在に支持されている。
【0023】オシレーティング機構6は、スプール4の
中心部を先端で固定したスプール軸20を前後方向に往
復移動させてスプール4を同方向に移動させるための機
構である。オシレーティング機構6は、スプール軸20
の上方に配置された螺軸21と、螺軸21に沿って前後
方向に移動するスライダ22と、螺軸21の先端に固定
された中間ギア23とを有している。螺軸21は、スプ
ール軸20と平行に配置されており、先端部がロータの
内部で筐体部10に回転自在に支持されている。また、
螺軸21の外周部には螺旋状の溝21aが形成されてい
る。スライダ22にはスプール軸20の後端が固定され
ている。スライダ22は、筐体部10に前後移動自在に
案内されている。中間ギア23は、螺軸21の先端部に
固定されており、ピニオンギア14に噛み合っている。
中心部を先端で固定したスプール軸20を前後方向に往
復移動させてスプール4を同方向に移動させるための機
構である。オシレーティング機構6は、スプール軸20
の上方に配置された螺軸21と、螺軸21に沿って前後
方向に移動するスライダ22と、螺軸21の先端に固定
された中間ギア23とを有している。螺軸21は、スプ
ール軸20と平行に配置されており、先端部がロータの
内部で筐体部10に回転自在に支持されている。また、
螺軸21の外周部には螺旋状の溝21aが形成されてい
る。スライダ22にはスプール軸20の後端が固定され
ている。スライダ22は、筐体部10に前後移動自在に
案内されている。中間ギア23は、螺軸21の先端部に
固定されており、ピニオンギア14に噛み合っている。
【0024】〔ロータの構成〕ロータ3は、図1に示す
ように、円筒部30と、円筒部30の側方に互いに対向
して設けられた第1ロータアーム31及び第2ロータア
ーム32とを有している。円筒部30と両ロータアーム
31,32とは一体成形されている。
ように、円筒部30と、円筒部30の側方に互いに対向
して設けられた第1ロータアーム31及び第2ロータア
ーム32とを有している。円筒部30と両ロータアーム
31,32とは一体成形されている。
【0025】円筒部30の前部には前壁33が形成され
ており、前壁33の中央部にはボス33aが形成されて
いる。このボス33aの貫通孔をピニオンギア14の前
部14a及びスプール軸20が貫通している。前壁33
の前方側にはナット34が配置されており、このナット
34がピニオンギア14の先端のねじ部に螺合してロー
タ3をピニオンギア14に回転不能に固定している。ナ
ット34の内周部には、ナット34をスプール軸20に
対して回転自在に支持するための軸受35が配置されて
いる。
ており、前壁33の中央部にはボス33aが形成されて
いる。このボス33aの貫通孔をピニオンギア14の前
部14a及びスプール軸20が貫通している。前壁33
の前方側にはナット34が配置されており、このナット
34がピニオンギア14の先端のねじ部に螺合してロー
タ3をピニオンギア14に回転不能に固定している。ナ
ット34の内周部には、ナット34をスプール軸20に
対して回転自在に支持するための軸受35が配置されて
いる。
【0026】ロータ3の前壁33には、軸方向に1対の
スリットが入った円筒状の第1糸噛み防止部材36が設
けられている。この第1糸噛み防止部材36は、スプー
ル4に巻き付けられた釣り糸がロータ3との間の隙間か
ら入ってスプール軸20に噛み込むのを防止するための
部材である。また、スプール4の内部においてロータ3
との間には、スプール4に巻き付けられた釣り糸がロー
タ3との隙間から内部に入り込むのを防止するための第
2糸噛み防止部材37が設けられている。第2糸噛み防
止部材37は壺形状の部材であり、前部に第1糸噛み防
止部材36が貫通する1対の円弧状の貫通孔37aが形
成されている。第2糸噛み防止部材37の中心部には、
スプール軸20を回転自在に支持する軸受38が配置さ
れている。第2糸噛み防止部材37の周縁部には、スプ
ール4の後端部とロータ3との隙間を塞ぐための筒状部
37bと、筒状部37bから外方に延びる1対のロータ
係止部39a,39bとが設けられている。ロータ係止
部39a,39bはロータ3の1対のロータアーム3
1,32にそれぞれ係止され、第2糸噛み防止部材37
をロータ3に連動して回転させる。
スリットが入った円筒状の第1糸噛み防止部材36が設
けられている。この第1糸噛み防止部材36は、スプー
ル4に巻き付けられた釣り糸がロータ3との間の隙間か
ら入ってスプール軸20に噛み込むのを防止するための
部材である。また、スプール4の内部においてロータ3
との間には、スプール4に巻き付けられた釣り糸がロー
タ3との隙間から内部に入り込むのを防止するための第
2糸噛み防止部材37が設けられている。第2糸噛み防
止部材37は壺形状の部材であり、前部に第1糸噛み防
止部材36が貫通する1対の円弧状の貫通孔37aが形
成されている。第2糸噛み防止部材37の中心部には、
スプール軸20を回転自在に支持する軸受38が配置さ
れている。第2糸噛み防止部材37の周縁部には、スプ
ール4の後端部とロータ3との隙間を塞ぐための筒状部
37bと、筒状部37bから外方に延びる1対のロータ
係止部39a,39bとが設けられている。ロータ係止
部39a,39bはロータ3の1対のロータアーム3
1,32にそれぞれ係止され、第2糸噛み防止部材37
をロータ3に連動して回転させる。
【0027】第1ロータアーム31の先端の内周側には
第1ベール支持部材40が揺動自在に装着されている。
第1ベール支持部材40は2つの軸受40aにより第1
ロータアーム31に回転自在に支持されている。第1ベ
ール支持部材40の先端には、釣り糸をスプール4に案
内するためにラインローラ41が装着されている。ま
た、第2ロータアーム32の先端の内周側には、第2ベ
ール支持部材42が揺動自在に装着されている。この第
2ベール支持部材42を、例えば、他の部分より比重の
大きい材質で構成し、第1ベール支持部材40及びライ
ンローラ41に起因する回転時のアンバランスを解消す
るためのバランサとして機能させることも可能である。
第1ベール支持部材40の先端のラインローラ41と第
2ベール支持部材42との間にはベール43が設けられ
ている。これらのベール支持部材40,42、ラインロ
ーラ41及びベール43によりベールアーム45が構成
される。
第1ベール支持部材40が揺動自在に装着されている。
第1ベール支持部材40は2つの軸受40aにより第1
ロータアーム31に回転自在に支持されている。第1ベ
ール支持部材40の先端には、釣り糸をスプール4に案
内するためにラインローラ41が装着されている。ま
た、第2ロータアーム32の先端の内周側には、第2ベ
ール支持部材42が揺動自在に装着されている。この第
2ベール支持部材42を、例えば、他の部分より比重の
大きい材質で構成し、第1ベール支持部材40及びライ
ンローラ41に起因する回転時のアンバランスを解消す
るためのバランサとして機能させることも可能である。
第1ベール支持部材40の先端のラインローラ41と第
2ベール支持部材42との間にはベール43が設けられ
ている。これらのベール支持部材40,42、ラインロ
ーラ41及びベール43によりベールアーム45が構成
される。
【0028】ここで、両ベール支持部材40,42は、
一本の揺動軸Mを中心に揺動自在である。そして、揺動
軸Mと第1ロータアーム31の第1ベール支持部材取付
面とが交差する点を揺動中心C1とし、揺動軸Mと第2
ロータアーム32の第2ベール支持部材取付面とが交差
する点を揺動中心C2とした場合、揺動中心C2は揺動
中心C1より前方に位置している。すなわち、揺動軸M
は、スプール軸20と直交する軸に対して後方に傾いて
いる。また、各ベール支持部材40,42は、それらの
揺動面が揺動軸Mに対して直交するように配置されてい
る。
一本の揺動軸Mを中心に揺動自在である。そして、揺動
軸Mと第1ロータアーム31の第1ベール支持部材取付
面とが交差する点を揺動中心C1とし、揺動軸Mと第2
ロータアーム32の第2ベール支持部材取付面とが交差
する点を揺動中心C2とした場合、揺動中心C2は揺動
中心C1より前方に位置している。すなわち、揺動軸M
は、スプール軸20と直交する軸に対して後方に傾いて
いる。また、各ベール支持部材40,42は、それらの
揺動面が揺動軸Mに対して直交するように配置されてい
る。
【0029】ロータ3の円筒部30の内部にはロータ3
の逆転防止機構50が配置されている。逆転防止機構5
0は、ローラ型のワンウェイクラッチ(図示せず)と、
ワンウェイクラッチを作動状態及び非作動状態に切り換
える操作機構51とを有している。ワンウェイクラッチ
は、外輪が筐体部10に固定され、内輪がピニオンギア
14に固定されている。操作機構51は、筐体部10の
下部に配置された操作レバー52を有しており、操作レ
バー52を揺動させることでワンウェイクラッチが2つ
の状態に切り換られ、作動状態のときにロータ3が逆転
不能になり、非作動状態のときロータ3が逆転可能にな
る。
の逆転防止機構50が配置されている。逆転防止機構5
0は、ローラ型のワンウェイクラッチ(図示せず)と、
ワンウェイクラッチを作動状態及び非作動状態に切り換
える操作機構51とを有している。ワンウェイクラッチ
は、外輪が筐体部10に固定され、内輪がピニオンギア
14に固定されている。操作機構51は、筐体部10の
下部に配置された操作レバー52を有しており、操作レ
バー52を揺動させることでワンウェイクラッチが2つ
の状態に切り換られ、作動状態のときにロータ3が逆転
不能になり、非作動状態のときロータ3が逆転可能にな
る。
【0030】〔スプールの構成〕スプール4は、ロータ
3の第1ロータアーム31と第2ロータアーム32との
間に配置されており、スプール軸20の先端に固定され
ている。スプール4は、外周に釣り糸が巻き付けられる
糸巻胴部4aと、糸巻胴部4aの後部に一体で形成され
た後フランジ部4bと、糸巻胴部4aの前部に固定され
た前フランジ部4cとを有している。糸巻胴部4aはロ
ータ3の円筒部30の外周側まで延びており、通常のス
ピニングリールより胴長さが長くなっている。また、両
フランジ部4b,4cのフランジ高さは、通常のスピニ
ングリールより低くなっている。これにより、糸放出時
の抵抗が少なくなり、細い釣り糸を糸巻胴部4aに巻き
付けても釣り糸がよれにくくなっている。
3の第1ロータアーム31と第2ロータアーム32との
間に配置されており、スプール軸20の先端に固定され
ている。スプール4は、外周に釣り糸が巻き付けられる
糸巻胴部4aと、糸巻胴部4aの後部に一体で形成され
た後フランジ部4bと、糸巻胴部4aの前部に固定され
た前フランジ部4cとを有している。糸巻胴部4aはロ
ータ3の円筒部30の外周側まで延びており、通常のス
ピニングリールより胴長さが長くなっている。また、両
フランジ部4b,4cのフランジ高さは、通常のスピニ
ングリールより低くなっている。これにより、糸放出時
の抵抗が少なくなり、細い釣り糸を糸巻胴部4aに巻き
付けても釣り糸がよれにくくなっている。
【0031】〔リールの操作及び動作〕このスピニング
リールでは、キャスティング時には、ベール43を糸巻
取側から糸開放側に倒す。これにより第1及び第2ベー
ル支持部材40,42は、揺動軸Mを中心として同方向
に回転する。このとき、第1及び第2ベール支持部材4
0,42は、第1及び第2ロータアーム31,32の内
周側に配置され、かつ揺動軸Mがスプール軸20に対し
て後方に傾いているので、第1ベール支持部材40及び
その先端のラインローラ41は、糸巻取姿勢時の位置よ
りもさらに内周側に移動する。このため、キャスティン
グ時に繰り出された釣り糸が第1ベール支持部材40や
ラインローラ41に絡みにくくなる。
リールでは、キャスティング時には、ベール43を糸巻
取側から糸開放側に倒す。これにより第1及び第2ベー
ル支持部材40,42は、揺動軸Mを中心として同方向
に回転する。このとき、第1及び第2ベール支持部材4
0,42は、第1及び第2ロータアーム31,32の内
周側に配置され、かつ揺動軸Mがスプール軸20に対し
て後方に傾いているので、第1ベール支持部材40及び
その先端のラインローラ41は、糸巻取姿勢時の位置よ
りもさらに内周側に移動する。このため、キャスティン
グ時に繰り出された釣り糸が第1ベール支持部材40や
ラインローラ41に絡みにくくなる。
【0032】釣り糸巻取時には、ベール43を糸巻取姿
勢に倒す。これは、ハンドル1を糸巻取方向に回転させ
ると図示しないカムとバネの働きにより自動的に行われ
る。ハンドル1を糸巻取方向に回転させると、この回転
力はハンドル軸7、第1ギア15、第2ギア16及びマ
スターギア13を介してピニオンギア14に伝達され
る。このピニオンギア14に伝達された回転力は、ピニ
オンギア14前部を介してロータ3に伝達され、ロータ
3が糸巻取方向に回転する。このとき、第2ギア16及
びマスターギア13は、ハンドル軸7及び第1ギア15
と逆方向に回転しかつハンドル軸7より高速で回転す
る。たとえば、ハンドル軸7がハンドル1側から見て時
計回りに回転すると、マスターギア13は反時計回りに
ハンドル軸7より高速で回転する。そして、その回転力
がピニオンギア14に伝達されロータ3が前方から見て
時計回りに回転する。したがって、マスターギア13が
後方から見て左側に配置された場合と同じ方向にロータ
3が回転し、従来と同じ構造のロータ3やピニオンギア
14を使用できる。
勢に倒す。これは、ハンドル1を糸巻取方向に回転させ
ると図示しないカムとバネの働きにより自動的に行われ
る。ハンドル1を糸巻取方向に回転させると、この回転
力はハンドル軸7、第1ギア15、第2ギア16及びマ
スターギア13を介してピニオンギア14に伝達され
る。このピニオンギア14に伝達された回転力は、ピニ
オンギア14前部を介してロータ3に伝達され、ロータ
3が糸巻取方向に回転する。このとき、第2ギア16及
びマスターギア13は、ハンドル軸7及び第1ギア15
と逆方向に回転しかつハンドル軸7より高速で回転す
る。たとえば、ハンドル軸7がハンドル1側から見て時
計回りに回転すると、マスターギア13は反時計回りに
ハンドル軸7より高速で回転する。そして、その回転力
がピニオンギア14に伝達されロータ3が前方から見て
時計回りに回転する。したがって、マスターギア13が
後方から見て左側に配置された場合と同じ方向にロータ
3が回転し、従来と同じ構造のロータ3やピニオンギア
14を使用できる。
【0033】一方、ピニオンギア14に噛み合う中間ギ
ア23によって螺軸21が回転し、この螺軸21の螺旋
溝21aに噛み合うスライダ22が筐体部10に案内さ
れて前後方向に移動する。このため、スプール軸20お
よびスプール4が前後方向に往復移動し、ベール43及
びラインローラ41によってスプール4に案内された釣
り糸は、スプール4の糸巻胴部4aの外周面に前後方向
に略均一に巻き取られる。
ア23によって螺軸21が回転し、この螺軸21の螺旋
溝21aに噛み合うスライダ22が筐体部10に案内さ
れて前後方向に移動する。このため、スプール軸20お
よびスプール4が前後方向に往復移動し、ベール43及
びラインローラ41によってスプール4に案内された釣
り糸は、スプール4の糸巻胴部4aの外周面に前後方向
に略均一に巻き取られる。
【0034】このように構成されたスピニングリールで
は、ロータ駆動機構5に2つのギア15,16を設けて
マスターギア13の回転をハンドル軸7に対して逆転さ
せているため、後方から見て右側からマスターギア13
がピニオンギア14に噛み合っても、ロータ3の回転方
向が従来のスピニングリールと同じ方向になる。このた
め、マスターギア13を片持ち支持しかつハンドル1の
装着方向が右側であってもロータ3の回転に対して違和
感が生じにくくなる。また、リール本体2の筐体部10
やロータ3やピニオンギア14やスプール4などの部品
を左右のハンドルモデルで兼用できるので、部品の共通
化を図りやすくなる。このように部品の共用化を図れる
と、たとえば、複数の置き竿を使用して投げ釣りする場
合、右ハンドルのものと左ハンドルのものとでスプール
を共用化できる。このため、釣り場や魚に応じて異なる
号数の釣り糸を巻いた予備スプールを複数個用意する場
合、予備スプールの数を減らすことができる。
は、ロータ駆動機構5に2つのギア15,16を設けて
マスターギア13の回転をハンドル軸7に対して逆転さ
せているため、後方から見て右側からマスターギア13
がピニオンギア14に噛み合っても、ロータ3の回転方
向が従来のスピニングリールと同じ方向になる。このた
め、マスターギア13を片持ち支持しかつハンドル1の
装着方向が右側であってもロータ3の回転に対して違和
感が生じにくくなる。また、リール本体2の筐体部10
やロータ3やピニオンギア14やスプール4などの部品
を左右のハンドルモデルで兼用できるので、部品の共通
化を図りやすくなる。このように部品の共用化を図れる
と、たとえば、複数の置き竿を使用して投げ釣りする場
合、右ハンドルのものと左ハンドルのものとでスプール
を共用化できる。このため、釣り場や魚に応じて異なる
号数の釣り糸を巻いた予備スプールを複数個用意する場
合、予備スプールの数を減らすことができる。
【0035】しかも、第1ギア15と第2ギア16との
歯数を適宜に設定することにより変速比の自由度が増加
し、マスターギアを小径化することもできる。また、ハ
ンドル軸7が蓋体部11aのみに支持されているので、
リール本体2を貫通してハンドル軸7を設ける必要がな
い。このため、螺軸21をスプール軸20の上方に近接
して容易に配置でき、リール本体2の上下長さ(高さ)
も短くすることができ、さらにリール本体2をコンパク
ト化することができる。また、ハンドル軸の取付精度も
向上し、ハンドルの回転が滑らかになる。
歯数を適宜に設定することにより変速比の自由度が増加
し、マスターギアを小径化することもできる。また、ハ
ンドル軸7が蓋体部11aのみに支持されているので、
リール本体2を貫通してハンドル軸7を設ける必要がな
い。このため、螺軸21をスプール軸20の上方に近接
して容易に配置でき、リール本体2の上下長さ(高さ)
も短くすることができ、さらにリール本体2をコンパク
ト化することができる。また、ハンドル軸の取付精度も
向上し、ハンドルの回転が滑らかになる。
【0036】〔他の実施形態〕 (a) スピニングリールの形態は前記実施形態に限定
されるものではなく、ドラグ機構を前部又は後部に有す
るものや、逆転防止機構に代えてブレーキレバーを有す
るレバーブレーキ機構を装着したものにも本発明を適用
できる。
されるものではなく、ドラグ機構を前部又は後部に有す
るものや、逆転防止機構に代えてブレーキレバーを有す
るレバーブレーキ機構を装着したものにも本発明を適用
できる。
【0037】(b) マスターギアは、フェースギアに
限定されるものではなく、ベベルギアやクラウンギアや
ハイポイドギアなどの交差方向又は食い違い方向に回転
を伝達可能な伝達要素であればどのような構成でもよ
い。
限定されるものではなく、ベベルギアやクラウンギアや
ハイポイドギアなどの交差方向又は食い違い方向に回転
を伝達可能な伝達要素であればどのような構成でもよ
い。
【0038】(c) 前記実施形態では、リール本体2
の構成を筐体部10と左右の蓋体部11a,11bの3
ピース構造としたが、従来通り、筐体部とハンドル支持
部を有さない側の蓋体部とを一体に形成した2ピース構
造にしてもよい。また、ハンドル支持部を有さない側の
蓋体部と竿取付部とを一体形成するとともに、筐体部と
ハンドル支持部側の蓋体部とを一体形成した2ピース構
造にしてもよい。
の構成を筐体部10と左右の蓋体部11a,11bの3
ピース構造としたが、従来通り、筐体部とハンドル支持
部を有さない側の蓋体部とを一体に形成した2ピース構
造にしてもよい。また、ハンドル支持部を有さない側の
蓋体部と竿取付部とを一体形成するとともに、筐体部と
ハンドル支持部側の蓋体部とを一体形成した2ピース構
造にしてもよい。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、ハンドル軸とマスター
ギアとが逆回転するので、マスターギアを片持ち支持し
てもロータを従来と同方向に回転させることができ、ロ
ータの回転に対して違和感が生じにくくすることができ
る。また、リール本体の一部やロータやピニオンギアな
どを左右で兼用できるので、部品の共通化を図りやすく
なる。しかも、第1ギアと第2ギアとの歯数を適宜に設
定することにより変速比の自由度が増加し、マスターギ
アを小径化することもできる。
ギアとが逆回転するので、マスターギアを片持ち支持し
てもロータを従来と同方向に回転させることができ、ロ
ータの回転に対して違和感が生じにくくすることができ
る。また、リール本体の一部やロータやピニオンギアな
どを左右で兼用できるので、部品の共通化を図りやすく
なる。しかも、第1ギアと第2ギアとの歯数を適宜に設
定することにより変速比の自由度が増加し、マスターギ
アを小径化することもできる。
【図1】本発明の一実施形態を採用したスピニングリー
ルの断面側面図。
ルの断面側面図。
【図2】その底面図
【図3】その背面図。
【図4】ロータ駆動機構の斜視図。
1 ハンドル 2 リール本体 3 ロータ 4 スプール 5 ロータ駆動機構 7 ハンドル軸 13 マスターギア 14 ピニオンギア 15 第1ギア 16 第2ギア
Claims (5)
- 【請求項1】スピニングリールのリール本体に回転自在
に装着されたハンドルの回転をロータに伝達するスピニ
ングリールのロータ駆動機構であって、 前記ハンドルの回転軸に設けられた第1ギアと、 前記ハンドルの回転軸と平行に配置された軸回りに回転
自在であり、前記第1ギアに噛み合う第2ギアと、 前記第2ギアと同芯に配置され前記第2ギアと一体回転
し前記リール本体に片持ち支持されたマスターギアと、 前記ハンドルの回転軸と交差又は食い違う軸回りに配置
された前記ロータの回転軸芯回りに回転自在に前記リー
ル本体に支持され、前記ロータが回転不能に装着され、
前記マスターギアに噛み合うピニオンギアと、を備えた
スピニングリールのロータ駆動機構。 - 【請求項2】前記第1ギアは、前記ハンドルの回転軸の
先端に設けられ、前記ハンドルは前記ハンドルの回転軸
の基端に設けられている、請求項1に記載のスピニング
リールのロータ駆動機構。 - 【請求項3】前記マスターギアはフェースギアであり、
前記ピニオンギアは前記フェースギアに噛み合うハスバ
歯車である、請求項1又は2に記載のスピニングリール
のロータ駆動機構。 - 【請求項4】前記第2ギアの歯数は第1ギアの歯数より
少ない、請求項1から3のいずれかに記載のスピニング
リールのロータ駆動機構。 - 【請求項5】前記ハンドルは、使用状態において後方か
ら見て前記リール本体の右側に設けられており、 前記マスターギアは、使用状態において後方から見て前
記ピニオンギアに右側から噛み合っている、請求項1か
ら4のいずれかに記載のスピニングリールのロータ駆動
機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000250614A JP2002058396A (ja) | 2000-08-22 | 2000-08-22 | スピニングリールのロータ駆動機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000250614A JP2002058396A (ja) | 2000-08-22 | 2000-08-22 | スピニングリールのロータ駆動機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002058396A true JP2002058396A (ja) | 2002-02-26 |
Family
ID=18740157
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000250614A Pending JP2002058396A (ja) | 2000-08-22 | 2000-08-22 | スピニングリールのロータ駆動機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002058396A (ja) |
-
2000
- 2000-08-22 JP JP2000250614A patent/JP2002058396A/ja active Pending
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