JP3711308B2 - スピニングリールのスライダ取付構造 - Google Patents

スピニングリールのスライダ取付構造 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スライダ取付構造、特に、スピニングリールのオシレーティング機構に用いられるスライダをスプール軸に取り付けるためのスピニングリールのスライダ取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にスピニングリールは、リール本体と、リール本体に回転自在に支持されたロータと、外周に釣り糸が巻かれるスプールとを有している。ロータは、1対のアーム部を有しており、両アーム部の間には糸巻取り姿勢と糸開放姿勢との間で開閉自在なベールが設けられている。また、一方のアーム部先端には、糸巻取り時に巻き取られた釣り糸をスプール外周に案内するためのラインローラが設けられている。
【0003】
このようなスピニングリールでは、ベール及びラインローラによって案内された釣り糸を、スプール外周に前後方向に均一に巻くためにオシレーティング機構が設けられている。オシレーティング機構は、スプールが固定されたスプール軸と平行に配置された螺軸と、螺軸を回転するための歯車機構と、螺軸に係合するスライダとを有している。螺軸の外周には螺旋状の溝が形成されており、スライダの一部がこの溝に係合している。スライダはスプール軸の後端にネジにより締結されており、スライダが螺軸に沿って往復動することにより、スプール軸及びスプールも同様に往復動する。特に大型のスピニングリールではスプール軸に作用する力が大きく、1本のネジではスプール軸にドラグによる捩じれが加わったときにネジが緩みやすい。このため、スライダとスプール軸とをスプール軸の軸方向に並べて配置された2本のネジにより締結している。この2本のネジには、スライダが前方に移動したときにハンドル軸に設けられたフェースギアの歯先との干渉を避けるために、通常さら小ネジが用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
スライダが2本のさら小ネジによりスプール軸に締結されている従来のオシレーティング機構では、さら小ネジの頭部の径が大きいので、2本のさら小ネジを並べるとスライダの軸方向長さが長くなる。このため、リール本体の小型化が困難である。
【0005】
本発明の課題は、2本のネジでスライダとスプール軸とを締結したときに、スライダのスプール軸方向の長さを可及的に短くすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
発明1に係るスピニングリールのスライダ取付構造は、スピニングリールのオシレーティング機構に用いられるスライダをスプール軸に取り付けるためのスピニングリールのスライダ取付構造であって、第1ネジと、第2ネジとを備えている。第1ネジは、大径の第1頭部と第1頭部から延びる小径の第1ネジ部とを有し、スライダをスプール軸に締結するためのネジである。第2ネジは、大径の第2頭部と第2頭部から延びる小径の第2ネジ部とを有し、第2頭部が第1頭部と重畳するように第1ネジと隣接して配置され、スライダをスプール軸に締結するためのネジである。
【0007】
このスライダ取付構造では、第1ネジと第2ネジとが互いの頭部が重畳するように隣接して配置されている。このため、第1ネジと第2ネジとの間隔を小さくすることができ、2本のネジでスライダとスプール軸とを締結しても、スライダのスプール軸方向の長さを可及的に短くすることができる。
発明2に係るスピニングリールのスライダ取付構造は、発明1に記載の構造において、第1ネジはさら小ネジである。この場合には、さら小ネジの頭部をスライダ外面と面一またはそれより内側に位置させることができるので、さら小ネジ以外のネジを第2ネジに用いれば1つのネジの頭部を簡単に重畳させることができる。また、さら小ネジの第1ネジの頭部が第2ネジの頭部で押さえられるので、ネジが弛みにくくなる。
【0008】
発明3に係るスピニングリールのスライダ取付構造は、発明1又は2に記載の構造において、第2ネジはトラス小ネジである。この場合には、第1ネジにさら小ネジを用いるか第1ネジの頭部をスライダ外面より内側に配置すれば、2つのネジの頭部を簡単に重畳させることができる。
発明4に係るスピニングリールのスライダ取付構造は、発明1から3のいずれかに記載の構造において、第1ネジ及び第2ネジはスライダの対向する外面からそれぞれ挿入されている。この場合には、どのような種類のネジを用いても2つのネジの頭部を重畳させることができる。また、2つのネジにさら小ネジを用いれば、スライダ外面からの頭部の突出を押さえ、フェースギア等に干渉しにくくなる。
【0009】
発明5に係るスピニングリールのスライダ取付構造は、発明1から3のいずれかに記載の構造において、スライダ外面には第1頭部を収納する収納穴が形成され、第1ネジの締結時に第1頭部がスライダ外面より内側に位置する。この場合には、第1頭部が収納穴に収納されるので外面から突出せず、2つのネジの頭部を簡単に重畳させることができる。
【0010】
発明6に係るスピニングリールのスライダ取付構造は、発明1から5のいずれかに記載の構造において、第1ネジ及び第2ネジはスプール軸の軸方向に並べて配置されている。この場合には、2つのネジが軸方向に並ぶのでスライダをスプール軸に確実に締結できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
〔全体構成及びリール本体の構成〕
図1〜図3に示す本発明の一実施例によるスピニングリールは、ハンドル1を備えたリール本体2と、リール本体2の前部に回転自在に支持されたロータ3と、ロータ3の前部に配置され釣り糸を巻き取るスプール4とを備えている。
【0012】
リール本体2はボディ2aを有しており、その上部にはスピニングリールを釣り竿に取りつけるための取付け部2bが形成されている。ボディ2aの内部には、ロータ3を回転させるためのロータ駆動機構5と、スプール4を回転軸芯Xに沿って前後方向に移動させてスプール4に釣り糸を均一に巻き取るためのオシレーティング機構6とが設けられている。
【0013】
ロータ駆動機構5は、ハンドル1が固定された軸10とともに回転するフェースギア11と、このフェースギア11に噛み合うピニオンギア12とを有している。ピニオンギア12は筒状に形成されており、その前部12aはロータ3の中心部を貫通してスプール4側に延びている。そして、その先端にはねじ部が形成されている。ピニオンギア12は、その軸方向の中間部と後端部とが、それぞれ軸受13,14を介してリール本体2に回転自在に支持されている。
【0014】
オシレーティング機構6は、スプール4の中心部に固定されたスプール軸20を前後方向に移動させてスプール4を同方向に移動させるための機構である。オシレーティング機構6は、スプール軸20の下方に配置された螺軸21と、螺軸21に沿って前後方向に移動するスライダ22と、螺軸21の先端に固定された中間ギア23とを有している。螺軸21は、スプール軸20と平行に配置されており、ボディ2aに回転自在に支持されている。また、螺軸21の外周部には螺旋状の溝21aが形成されている。
【0015】
スライダ22はスプール軸20の後端に固定されている。また、中間ギア23はピニオンギア12に噛み合っている。
ここで、ピニオンギア12及び中間ギア23は、ピニオンギア12の螺軸21に対する回転数比が1.5以上、好ましくは1.8〜2.5になるようにそれぞれの歯数が設定されている。なお、前記回転数比が1.5未満になると釣り糸巻き上げ時の効率の向上が望めない。また、前記回転数比が1.8以上の場合は効率の向上が著しく、2.5を越えると、中間ギア23の径が大きくなりすぎ、リール本体2の小型化が困難となる。
【0016】
〔スライダの構造〕
スライダ22は、図4〜図7に示すように、スライダ本体25と、スライダ本体25内に収納された係合部材26とを有している。
スライダ本体25は、スプール軸の軸方向に並べて配置された2本のネジ27a,27bによりスプール軸20に対して軸方向に移動不能に締結されるとともに、スプール軸20と平行に配置された2本のガイド軸29a,29bに摺動自在に装着されている。スプール軸20のスライダ本体25と嵌合する部分には切欠き20aが形成されており、外周の一部が平坦になっている。そして、スライダ本体25の対応する孔も完全な円形ではなく、切欠き20aに対応する平坦部を有している。このような嵌合により、スライダ本体25は、スプール軸20に対して相対回転が禁止されている。この切欠き20aに軸方向に間隔を隔ててスライダ締結用のネジ孔20b,20cが形成されている。
【0017】
ネジ孔20b,20cに対向するようにスライダ本体25には、2つの貫通孔25b,25cがスプール軸20と交差する方向に沿って形成されている。この2つの貫通孔25b,25cに2本のネジ27a,27bがそれぞれ挿入されネジ孔20b,20cに螺合している。ネジ27aは、大径さら状の頭部28aと頭部28aから延びる小径のネジ部28bとを有するさら小ネジであり、ネジ27bは、大径の頭部28cと頭部28cから延びる小径のネジ部28dとを有するトラス小ネジである。スライダ本体25の図7下側の外面において貫通孔25bの開口部には、さら状の頭部収納穴25dが形成されている。この頭部収納穴25dにネジ27aの頭部28aが収納され、締結時に頭部28aがスライダ本体25の外面とほぼ面一又は外面より内側に配置される。
【0018】
2本のネジ27a,27bは、その頭部28a,28cが重畳し、かつ頭部収納穴25dに収納された頭部28aを頭部28cが押さえるように配置されており、従来より接近して配置されている。このため、2本のネジ27a,27bでスライダ22とスプール軸20とを締結しても、スライダ22のスプール軸方向の長さを可及的に短くすることができ、リール本体2のスプール軸方向の長さを抑えてリール本体2を小さくすることが可能である。また、ネジ27aの頭部28aは、ネジ27bの頭部28cにより押さえられるので、2本のネジ27a,27bが弛みにくくなる。
【0019】
また、スライダ本体25は、2本のガイド軸29a,29bによって案内されるので、摺動時の傾きが防止される。このため、スライダ本体25を、従来のスライダ本体のように螺軸全周を覆うような形状とする必要がない。このため本実施例のスライダ本体25は、螺軸21の一側面側にのみ対向するような形状となっており、他側面側への張り出しが少なくなっている。したがってリール本体のスプール軸20と交差する方向の長さを抑えてリール本体2をより小さくすることが可能である。
【0020】
また、スライダ本体25には螺軸21と直交するように横方向の孔25aが形成されており、この孔25aに係合部材26が摺動自在に挿入されている。係合部材26の先端には、螺軸21の溝21aに噛み合う係合部26aが形成されている。スライダ本体25の孔25aの一端には、蓋部材24が固定されている。
〔ロータの構成〕
ロータ3は、図1に示すように、円筒部30と、円筒部30の側方に互いに対向して設けられた第1アーム部31及び第2アーム部32とを有している。円筒部30と両アーム部31,32とは一体成形されている。
【0021】
円筒部30の前部には前壁33が形成されており、前壁33の中央部にはボス33aが形成されている。ボス33aの中心部には貫通孔が形成されており、この貫通孔をピニオンギア12の前部12a及びスプール軸20が貫通している。前壁33の前方側にはナット34が配置されており、このナット34がピニオンギア12の先端ねじ部に螺合している。ナット34の内周部には、スプール軸20を回転自在に支持する軸受35が配置されている。
【0022】
第1アーム部31の先端の内周側には、第1ベール支持部材40が揺動自在に取り付けられている。第1ベール支持部材40の先端には、釣り糸をスプール4に案内するためのラインローラ41が装着されている。また、第2アーム部32の先端の内周側には、第2ベール支持部材42が揺動自在に装着されている。この第2ベール支持部材42は、たとえば他の部分より比重の大きい材質で構成し、第1ベール支持部材40及びラインローラ41に起因する回転時のアンバランスを解消するためのバランサとして機能させることも可能である。第1ベール支持部材40先端のラインローラ41と第2ベール支持部材42との間には、ベール43が設けられている。このように、第1ベール支持部材40を第1アーム部31の内周側に装着することにより、第1ベール支持部材40の回転半径が小さくなり、釣り竿を持つ手に当たりにくくなる。したがって、スプールと釣り竿とを近づけることができ、全体として小型化が可能となる。さらに、同様の理由により、回転半径が小さくなり、回転時のアンバランスを抑えやすくなる。
【0023】
また、各アーム部31,32の外周側には、カバー44,45が取り付けられている。このカバー44,45の表面は、前後方向にかつ円周方向に滑らかに連続する形状となっており、このため、釣り糸の引っ掛かりを防止できる。
ここで、両ベール支持部材40,42は、一本の揺動軸Mを中心に揺動自在である。そして、揺動軸Mと第1アーム部31の第1ベール支持部材取り付け面とが交差する点を揺動中心C1とし、揺動軸Mと第2アーム部32の第2ベール支持部材取り付け面とが交差する点を揺動中心C2とした場合、揺動中心C2は揺動中心C1に比較して前方側に位置している。すなわち、揺動軸Mは回転軸芯Xに対して傾いている。また、各ベール支持部材40,42は、それらの揺動面が揺動軸Mに対して直交するように配置されている。
【0024】
〔スプールの構成〕
スプール4は、ロータ3の第1アーム部31と第2アーム部32との間に配置されており、スプール軸20の先端にドラグ機構70を介して装着されている。スプール4は、外周の釣り糸が巻かれる糸巻胴部4aと、糸巻胴部4aの後部に一体で形成されたスカート部4bと、糸巻胴部4aの前端に固定されたフランジ板4cとを有している。フランジ板4cは、ステンレス製の板材で形成されており、ねじによって糸巻胴部4aに装着されている。このとき、フランジ板4cは若干湾曲しており、その湾曲によるばね性を利用して、糸巻胴部4aの前端とフランジ板4cとの間に隙間が形成されないように取り付けられている。このため、釣り糸がこれらの間に侵入することはない。
【0025】
ドラグ機構70は、スプール4の内部前端面に押し付けられる押し付け部材71と、ドラグ力を調整するための調整つまみ72と、押し付け部材71と調整つまみ72との間に配置された押圧ばね73,74と、押し付け部材71とスプール4との間に配置された複数のクラッチ板75とを有している。このような構成では、調整つまみ72の締め付け量を調整することにより、押し付け部材71のスプール4に対する押圧力を調整でき、ドラグ力を調整可能である。
【0026】
〔リールの操作及び動作〕
キャスティング時には、ベール43を糸開放姿勢側に倒す。これにより、第1及び第2ベール支持部材40,42は揺動軸Mを中心として同方向に回転する。このとき、第1ベール支持部材40は第1アーム部31の内周側に配置され、かつ揺動軸Mが回転軸芯Xに対して図1に示すように傾いているので、第1ベール支持部材40及びその先端のラインローラ41は糸巻取り姿勢時の位置よりもさらに内周側に移動する。このため、キャスティング時に繰り出された釣り糸が第1ベール支持部材40やラインローラ41に絡みにくくなる。また、揺動軸Mは回転軸芯Xに対して傾いているが、両ベール支持部材40,42は1本の揺動軸Mを中心に回転し、かつそれぞれの回転面は揺動軸Mに対して垂直である。このため、ベール43を操作する際には、こじることなくスムーズに操作することができる。
【0027】
釣り糸巻取り時には、ベール43を糸巻取り姿勢側に倒す。この状態でハンドル1を回転させると、この回転力はハンドル軸及びフェースギア11を介してピニオンギア12に伝達される。このピニオンギア12に伝達された回転力は、ピニオンギア前部12aを介してロータ3に伝達される。
一方、ピニオンギア12に噛み合う中間ギア23によって螺軸21が回転し、この螺軸21の溝21aに噛み合うスライダ22がガイド軸29a,29bに案内されて前後方向に移動する。このため、スプール軸20及びスプール4が回転軸芯Xに沿って前後方向に往復動し、ベール43及びラインローラ41によってスプール4に案内された釣り糸は、スプール4の外周に前後方向に均一に巻き取られる。ここで、ピニオンギア12の螺軸21に対する回転数比を1.5以上にしているので、スプール4の移動速度を従来装置に比較して低くでき、釣り糸巻き上げ時の効率を向上できる。また、釣り糸を多量に巻くことができる。
【0028】
また、スライダ22は2本のガイド軸29a,29bに案内されて往復動するので、回転したりあるいは傾いたりすることなくスムーズに往復動する。このため、スライダ本体25は螺軸21の全周を覆う必要がなく、係合部材26と逆側のスペースを小さくできる。このため、リール本体2の後方部分については、横方向に突出を少なくできる。しかも、スライダ22を2本のネジ27a,27bで締結しても、2本のネジ27a,27bの頭部28a,28cが重畳しているので、2本のネジ27a,27bの間隔が従来より小さくなり、スライダ本体25のスプール軸方向の長さが短くなる。このため、リール本体2の後方部分については、軸方向の突出も少なくでき、大型のスピニングリールであってもリール本体2を小さくできる。
【0029】
〔ロータ回転時のアンバランスについて〕
ロータ3の回転時には、ベール43等の部材に起因して回転時のアンバランスが生じやすい。このため本実施例では、ベール支持部材40,42、ラインローラ41及びベール43によるアンバランスを解消するために、両アーム部31,32の後端部を糸巻取り姿勢のベール側に偏位させて配置し、さらに各ベール支持部材40,42を、その揺動軸が回転軸芯Xに対して糸開放姿勢のベール側に偏位するように配置している。さらに、ラインローラ41に起因するアンバランスは、第2ベール支持部材42を第1ベール支持部材40よりも前方側に配置することにより抑えられる。また、この第2ベール支持部材を他の部材に比較して比重の高い重量物で構成することにより、バランサとして機能させることが可能である。
【0030】
〔他の実施形態〕
(a) 前記実施形態では、さら小ネジとトラス小ネジとでスライダ22をスプール軸20に締結したが、ネジの形態はこれらに限定されるものではない。図8に示すように、スライダ本体25の外面に円柱状の頭部収納穴25dを形成し、そこに、たとえば六角穴付ボルトからなるネジ27aの頭部28aを収納するようにして2つのネジ27a,27bの頭部28a,28cを重畳させるようにしてもよい。また、頭部が重畳するように段違いに形成された2つの頭部収納穴を設け、そこに2本のネジを装着してもよい。
【0031】
(b) 前記実施形態ではスライダ本体25の同じ外面から2本のネジ27a,27bを装着したが、図9に示すように、対向する外面から2本のネジ27a,27bを装着してもよい。この場合には、頭部収納穴を設けなくても2つのネジ27a,27bの頭部28a,28cを重畳して配置できる。なお、この実施形態では、ネジ27aには頭部28aが偏平なたとえば平小ネジを用い、フェースギア11の歯先との干渉を避けるようにしている。ここで、頭部収納穴を形成してこの頭部28aを外面と面一になるように収納すれば干渉をより確実に避けることができる。
【0032】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、第1ネジと第2ネジとが互いの頭部が重畳するように隣接して配置されているので、第1ネジと第2ネジとの間隔を小さくすることができ、2本のネジでスライダとスプール軸とを締結しても、スライダのスプール軸方向の長さを可及的に短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるスピニングリールの断面正面図。
【図2】前記スピニングリールの釣り竿取り付け部を示す図。
【図3】前記スピニングリールの断面平面図。
【図4】前記スピニングリールの断面背面図。
【図5】スライダの一部断面背面図。
【図6】スライダの右側面図。
【図7】スライダの一部断面平面図。
【図8】他の実施形態の図7に相当する図。
【図9】さらに他の実施形態の図7に相当する図。
【符号の発明】
6 オシレーティング機構
20 スプール軸
22 スライダ
25 スライダ本体
25d 頭部収納穴
27a,27b ネジ
28a,28c 頭部
28b,28d ネジ部

Claims (6)

  1. スピニングリールのオシレーティング機構に用いられるスライダをスプール軸に取り付けるためのスピニングリールのスライダ取付構造であって、
    大径の第1頭部と前記第1頭部から延びる小径の第1ネジ部とを有し、前記スライダを前記スプール軸に締結するための第1ネジと、
    大径の第2頭部と前記第2頭部から延びる小径の第2ネジ部とを有し、前記第2頭部が前記第1頭部と重畳するように前記第1ネジと隣接して配置され、前記スライダを前記スプール軸に締結するための第2ネジと、
    を備えたスピニングリールのスライダ取付構造。
  2. 前記第1ネジはさら小ネジである、請求項1に記載のスピニングリールのスライダ取付構造。
  3. 前記第2ネジはトラス小ネジである、請求項1又は2に記載のスピニングリールのスライダ取付構造。
  4. 前記第1ネジ及び第2ネジは前記スライダの対向する外面からそれぞれ挿入されている、請求項1から3のいずれかに記載のスピニングリールのスライダ取付構造。
  5. 前記スライダ外面には前記第1頭部を収納する収納穴が形成され、前記第1ネジの締結時に前記第1頭部が前記スライダ外面より内側に位置する、請求項1から3のいずれかに記載のスピニングリールのスライダ取付構造。
  6. 前記第1ネジ及び第2ネジは前記スプール軸の軸方向に並べて配置されている、請求項1から5のいずれかに記載のスピニングリールのスライダ取付構造。
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