JP2002058151A - ワイヤハーネス構造 - Google Patents

ワイヤハーネス構造

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JP2002058151A
JP2002058151A JP2000240143A JP2000240143A JP2002058151A JP 2002058151 A JP2002058151 A JP 2002058151A JP 2000240143 A JP2000240143 A JP 2000240143A JP 2000240143 A JP2000240143 A JP 2000240143A JP 2002058151 A JP2002058151 A JP 2002058151A
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Honda Motor Co Ltd
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、シリアルデータ線のスプライス作
業の作業性を向上させることができるとともに、シリア
ルデータ線のスプライス位置の自由度を向上させること
により、電線の長さの設定自由度を高くすることができ
るのと同時に、シリアルデータ線端末の皮剥ぎを少なく
することによるノイズ遮蔽性能の向上を図ることができ
るワイヤハーネス構造を提供するものである。 【解決手段】 ワイヤハーネス21〜23に設けられたシリ
アルデータ線26、30、33が接続されるサブコネクタ28、
32、35を設けるとともに、コネクタ24、25の近傍にサブ
コネクタ28、32、35内部のシリアルデータ線26、30、33
をスプライスするジョイントコネクタ29を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤハーネス構
造に関し、詳しくは、分割されたワイヤハーネス同士を
連結するワイヤハーネス構造であって、各ワイヤハーネ
スの電線同士を効率良くスプライスする(継ぎ合せる)
ことができるワイヤハーネス構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車に搭載されている電装品は電力や
スイッチセンサ等の情報の多くを電線を介して得ている
ため、目に触れることのない膨大な量の電線からなるワ
イヤハーネスが車両に配索されている。なお、ワイヤハ
ーネスとは、コルゲートチューブまたはテープを用いて
種々の電線を束ねた電線の束を言う。
【0003】また、このワイヤハーネスは、生産性や車
体への組付け性を考慮してエンジンルーム、インストル
メントパネル、ドアシート等の各部位に適当な長さに分
割して配設してあり、各ワイヤハーネス同士がコネクタ
等の接続手段を介して接続されている(通常、ワイヤハ
ーネス同士を接続することをワイヤ・トゥー・ワイヤと
いう)。
【0004】ところで、このワイヤハーネスは各電装品
を複雑な経路で接続しているため、ワイヤハーネスを構
成する電線の一部をスプライスする必要も生じており、
特に、ワイヤ・トゥー・ワイヤ部では各ワイヤハーネス
に跨がって電線をスプライスすることがあるため、ワイ
ヤハーネスの電線本数が増大する要因となっている。
【0005】従来のこの種の複数のワイヤハーネスに跨
がる電線のスプライス方法としては、例えば、図11に示
すようなものがある。
【0006】図11において、1はエンジンルームに設け
られたワイヤハーネス、2はインストルメントパネルに
設けられたワイヤハーネスであり、これらワイヤハーネ
ス1、2はコネクタ3を介して接続されている。
【0007】このワイヤハーネス1の回路グループ4は
2本のA電線と1本のB電線から構成されており、図11
中、最上位の電線Aに下の2本のB電線とA電線がスプ
ライスされている。
【0008】なお、A、B、C電線は、後述する図13に
示されるように、装備仕様に基づいてA電線は標準装備
(全てのバリエーションに装着)されるユニットに接続
される電線、B電線およびC電線はバリエーションに応
じて装着されるユニットに接続される電線を示してい
る。
【0009】ワイヤハーネス2の回路グループ5はA電
線、B電線、C電線から構成されており、図11中、最上
位の電線Bに下の2本のC電線とA電線がスプライスさ
れている。
【0010】したがって、これらA〜C電線はコネクタ
3を介してワイヤハーネス1、2に跨がってスプライス
される。
【0011】この回路グループ4、5のA〜C電線は、
図12(a)(b)に示すように、被覆された電線6の任
意の位置を剥き出し、この剥き出し部分に電線7を接続
し、この接続部分をかしめ部材8でかしめることによっ
てスプライスされている。
【0012】ところで、この種のワイヤハーネスにあっ
ては、例えば、図13に示すような4品番のスプライスの
仕様があるとすると、この4品番のスプライスの仕様に
応じてA、B、C電線を皮剥きしてワイヤハーネス1、
2の回路グループ4、5をスプライスする必要があるた
め、4品番のそれぞれに対応する4種類の回路グループ
を製造する必要があり、ワイヤハーネスの製造コストが
増大するとともに製造が非常に面倒なものとなってしま
った。
【0013】そこで、このような不具合を解消するもの
としては、ジョイントコネクタを用いて電線をスプライ
スする方法が多用されており、この種のスプライス方法
としては、例えば、図14に示すようなものがある。な
お、図14においてワイヤハーネスの構成は図11に示すも
のと同様であるためスプライス部分だけを説明する。
【0014】図14において、ワイヤハーネス1の回路グ
ループ10には2本のA電線と1本のB電線がスプライス
されており、ワイヤハーネス2の回路グループ11にはA
電線、B電線、C電線がそれぞれ1本ずつジョイントコ
ネクタ6、7によってそれぞれスプライスされている。
【0015】このジョイントコネクタ6、7は図15に示
すように電線A〜Cの端部に取付けられた圧着端子が挿
入されるコネクタ8およびバスバー9aが内蔵されたバ
スバーコネクタ9から構成されている。
【0016】また、ジョイントコネクタ6、7にはコネ
クタ3を介して接続された電線10、11が接続されてお
り、電線A〜Cはこの電線10、11によってワイヤハーネ
ス1、2に跨がってスプライスされている。
【0017】このようなジョイントコネクタ6、7を用
いたスプライス方法にあっては、図13に示す品番1〜4
に対応する電線をジョイントコネクタ6、7に接続する
だけで各品番に応じた電線A〜Cをワイヤハーネス1、
2に跨がってスプライスすることができ、品番1〜4に
対応した4種類のワイヤハーネスを製造するのを不要に
してワイヤハーネスの製造コストが増大するのを防止す
ることができるとともに、ワイヤハーネスの製造を容易
に行なうことができるというメリットがある。
【0018】一方、近時の自動車の制御は、ますます高
度化され、数多くのECU(Electronic Control Uni
t)が搭載されるようになっており、エンジン、AB
S、トランスミッション等の各ECU間で高速な情報の
やりとりが不可欠となっている。これらエンジン、AB
S、トランスミッション等の間での信号のやりとりは、
自動車内に設けられた高速通信ネットワークを構築する
ためのCAN(Control Area Network)によって可能に
なっている。
【0019】このCANは、高速で多重通信、すなわち
シリアルデータ通信を行なうことができるため、電線の
数を大幅に削減することができ、ワイヤハーネスの小
型、軽量化を図ることができる。
【0020】しかしながら、CANに使用される通信
線、すなわち、シリアルデータ線は、一般的に図18
(a)で示されるノイズの影響を除去するシールド電線
が使用されており、このシリアルデータ線をワイヤハー
ネスに跨がってスプライスすることも多い。
【0021】従来のこの種のシリアルデータ線のスプラ
イス方法としては、例えば、図16、17に示すものがあ
り、基本的には図14に示すものと同様にジョイントコネ
クタを用いているものである。
【0022】図16、17において、11、12、13はワイヤハ
ーネスであり、このワイヤハーネス11、12、13はワイヤ
ハーネスの生産性や車体への組付け性を考慮してエンジ
ンルーム、ダッシュパネル、インストルメントパネル等
の各部位に適当な長さに分割して配設されている。
【0023】ワイヤハーネス11〜13はシールド電線で構
成されるシリアルデータ線11a、12a、12b、12c、13
aを備えており、これらシリアルデータ線は2本の電線
a、bと1本のドレイン電線cとを有し、このドレイン
線cが金属膜を形成し、かつ、チューブに被覆されたも
のから構成されているものである。
【0024】また、シリアルデータ線11aの一端部はE
CU16に接続されており、このシリアルデータ線11aの
他端部はコネクタ14を介してシリアルデータ線12aの一
端部に接続され、このシリアルデータ線12aの他端部は
バスバーが内蔵されたジョイントコネクタ19に接続され
ている。
【0025】また、シリアルデータ線12bの一端部はE
CU17に接続されており、このシリアルデータ線12bの
他端部はジョイントコネクタ19に接続されている。
【0026】また、シリアルデータ線12cの一端部はコ
ネクタ15を介してシリアルデータ線13aの一端部に接続
されており、このシリアルデータ線12cの他端部はジョ
イントコネクタ19に接続され、シリアルデータ線13aの
他端部はECU18に接続されている。
【0027】このようにシリアルデータ線12a〜12cが
ジョイントコネクタにスプライスされることにより、シ
リアルデータ線11a、12a〜12cおよび13aがワイヤハ
ーネス11〜13に跨がってスプライスされる。
【0028】なお、コネクタ14、15ではシリアルデータ
線と、電力供給用、あるいは単なる信号伝達用の電線と
が互いに(ワイヤ・トゥー・ワイヤ)接続されている。
【0029】また、各シリアルデータ線11a、12a〜12
cおよび13aの長さは異なっており、シリアルデータ線
11aは1000mmに、シリアルデータ線12aは700mmに、シ
リアルデータ線12b、12cは500mmに、シリアルデータ
線13aは300mmに設定されている。
【0030】シリアルデータ線の他の形態としては、図
18(b)で示されるツイストペア電線41、同図(c)で
示されるチューブドワイヤ42があり、他にも種々の形態
の電線を用いることができる。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなシリアルデータ線のスプライス方法にあっては、1
本のシリアルデータ線は、一般的に複数の電線で構成さ
れているため、ワイヤハーネス11〜13を跨がってシリア
ルデータ線をスプライスする際に、シリアルデータ線11
a、12a、12c、13aの端部を皮剥きして端子を取付け
た後、コネクタ14、15に挿入するに当り、単なる電線と
比較して、皮剥き工数、端子接続工数、コネクタへの挿
入工数が増大してシリアルデータ線のスプライス作業が
面倒であるという問題があった。
【0032】具体的に、シールド電線を端子に接続する
には、図18(a)に拡大図Aで示すように、チューブを
剥いで、2本の電線a、bの皮剥ぎを行ない、ドレイン
電線cは金属膜を解いて束ねた後、電線a、bは端子を
かしめ、ドレイン電線cは、予め端子がかしめてある電
線の任意の位置を剥き出し、この剥き出し部分に接続し
てかしめ部材でかしめることにより、端子を接続する作
業が必要になる。なお、図17に示すシールド電線の端子
接続部は、便宜上簡素化したあるが、上述したような手
間がかかることは言うまでもない。
【0033】また、従来例として示すものは、3つのワ
イヤハーネス11〜13を接続してシリアルデータ線をスプ
ライスする構成を示しているが、4つ以上のワイヤハー
ネスを接続する場合にも必ずシリアルデータ線の端部を
皮剥きして端子を取付けた後、コネクタに挿入する作業
が発生するため、シリアルデータ線のスプライス作業が
より一層面倒であるという問題があった。
【0034】また、シリアルデータ線11a、12a、12
c、13aの端部を皮剥きして端子を取付けた後、コネク
タ14、15によりワイヤ・トゥー・ワイヤにて接続し、ワ
イヤハーネス12のジョイントコネクタ19によりスプライ
スする必要があるため、シリアルデータ線のスプライス
位置の自由度が少なくなってしまい、シリアルデータ線
の長さをそれぞれ異なる長さに設定する必要があること
に加えて、皮剥きの増加によってノイズ遮蔽性能の低下
要因にもなっていた。
【0035】そこで本発明は、シリアルデータ線のスプ
ライス作業の作業性を向上させることができるととも
に、シリアルデータ線のスプライス位置の自由度を向上
させることにより、電線の長さの設定自由度を高くする
ことができるのと同時に、シリアルデータ線端末の皮剥
ぎを少なくすることによるノイズ遮蔽性能の向上を図る
ことができるワイヤハーネス構造を提供することを目的
としている。
【0036】
【課題を解決するための手段】第1記載の発明は、上記
課題を解決するために、シリアルデータの通信を行なう
シリアルデータ線を含んだワイヤハーネスが分割される
とともに、分割された各ワイヤハーネスが接続手段を介
して接続され、前記シリアルデータ線の一部を前記接続
手段に接続せずに複数のワイヤハーネスに跨がってスプ
ライスしたワイヤハーネス構造であって、前記分割され
た複数のワイヤハーネスに設けられた前記一部のシリア
ルデータ線の端部が接続されるサブコネクタを設けると
ともに、前記サブコネクタ内部のシリアルデータ線をス
プライスするジョイントコネクタを設けたことを特徴と
している。
【0037】その場合、各ワイヤハーネスに設けられた
シリアルデータ線をサブコネクタに結合し、このサブコ
ネクタをジョイントコネクタに取付けることにより、複
数のワイヤハーネスに設けられたシリアルデータ線を各
ワイヤハーネスに跨がってスプライスすることができ
る。
【0038】この結果、従来のようにシリアルデータ線
の端部を皮剥きしてコネクタに接続する作業を最少にで
き、シリアルデータ線のスプライス作業の作業性を向上
させることができる上に、シリアルデータ線の端部をワ
イヤハーネスを接続するためのワイヤ・トゥー・ワイヤ
用のコネクタに接続する必要がないため、シリアルデー
タ線のスプライス位置に制約を受けるのを防止すること
ができ、シリアルデータ線のスプライス位置の自由度を
向上させることができると同時に遮蔽性能を向上するこ
とができる。
【0039】また、ワイヤハーネスを車体等に取付ける
際には、分割されたワイヤハーネスに設けられたシリア
ルデータ線をサブコネクタに取付け、ワイヤハーネスの
車体組付け時にサブコネクタをジョイントコネクタに取
付けるだけでシリアルデータ線を簡単にスプライスする
ことができる。このため、シリアルデータ線をジョイン
トコネクタの正規の位置に纏めて簡単に取付けることが
できる。
【0040】第2の発明は、上記課題を解決するため
に、前記シリアルデータ線がシールド電線であることを
特徴としている。
【0041】第3の発明は、上記課題を解決するため
に、前記シリアルデータ線がツイストペア電線であるこ
とを特徴としている。
【0042】第4の発明は、上記課題を解決するため
に、前記シリアルデータ線がチューブドワイヤであるこ
とを特徴としている。
【0043】第2〜4記載のシリアルデータ線は何れも
ノイズ遮蔽性を備えた電線であるため、ノイズ遮蔽性能
を確実に向上することができる。
【0044】第5の発明は、上記課題を解決するため
に、前記シールド電線の長さを略同じ長さに設定したこ
とを特徴としている。
【0045】その場合、各シリアルデータ線の一端部を
ジョイントコネクタでスプライスし、各シリアルデータ
線の他端部をECUに接続したときに、シリアルデータ
線の長さを略同じ長さに設定することにより、シリアル
データ線を介して各ECU間でインピーダンス特性を一
定にして高速通信をすることができ、データ通信を安定
かつ高精度に行なうことができる。
【0046】第6の発明は、上記課題を解決するため
に、前記ジョイントコネクタを接続手段の近傍に設けた
ことを特徴としている。
【0047】その場合、ジョイントコネクタを各ワイヤ
ハーネスを接続する接続手段近傍に設けたため、電装品
等のレイアウトの関係上、狭い設置スペースしか存在し
ない車体等で各ワイヤハーネスの接続とシリアルデータ
線のスプライスを同一スペースで行なうことができる。
【0048】第7の発明は、上記課題を解決するため
に、前記ジョイントコネクタを、車体に固定された電気
部品に取付けたことを特徴としている。
【0049】その場合、接続手段近傍にECU、ジャン
クションボックス、リレーボックス、ヒューズボック
ス、ラジオ、時計、各種メータ等の電気部品が設置され
ていれば、ジョイントコネクタを電気部品に取付けるこ
とにより、ワイヤハーネスへの電源供給を行なう部位と
ジョイントコネクタの固定部位とを同一部位に設定する
ことができ、ジョイントコネクタの取付けスペースを少
なくすることができる。
【0050】第8の発明は、上記課題を解決するため
に、前記ジョイントコネクタを、車体に設けられたブラ
ケットに取付けたことを特徴としている。
【0051】その場合、ブラケットを車体の任意の位置
に設ければ、接続手段の設定位置が規制されることがな
く、接続手段の設定位置の自由度を増加させることがで
きる。
【0052】第9の発明は、上記課題を解決するため
に、前記ジョイントコネクタを、前記接続手段の近傍の
任意のワイヤハーネスに取付けたことを特徴としてい
る。
【0053】その場合、車体にブラケットを設けずにジ
ョイントコネクタを固定することができる。
【0054】第10の発明は、上記課題を解決するため
に、前記ジョイントコネクタは、最大3本のシリアルデ
ータ線をスプライスする分岐配線を内蔵することを特徴
としている。
【0055】その場合、ジョイントコネクタを小型、軽
量化することができるため、ジョイントコネクタをワイ
ヤハーネスに直接テーピングしたり、近傍の電気部品に
取付けたりという具合に、ジョイントコネクタの配置を
容易にして、シリアルデータ線を含むワイヤハーネスの
配線および取付け作業を容易に行なうことができる。
【0056】また、シリアルデータ線のスプライス部で
あるジョイントコネクタを自由に配置することが可能に
なるため、シリアルデータ線の取り廻しを簡素化するこ
とができ、組付け作業の作業性を向上させることができ
るとともに、比較的高価なシリアルデータ線を最短でユ
ニットに接続してコストダウンを図ることができる。
【0057】第11の発明は、上記課題を解決するため
に、前記ジョイントコネクタは、電子ユニットと一体に
構成されるとともに、2本のシリアルデータ線と電子ユ
ニットの内部回路とをスプライスする分岐配線を内蔵す
ることを特徴としている。
【0058】その場合、ワイヤハーネスのコネクター部
での接続作業と、シリアルデータ線のスプライス作業、
および電子ユニットと一般電線との接続作業を一度に行
なうことができ、車体の組付け作業の作業性をさらに向
上させることができるとともに、電子ユニットにシリア
ルデータを転送するためのシリアルデータ線を削減して
より一層のコストダウンを図ることができる。
【0059】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0060】図1〜9は本発明に係るワイヤハーネス構
造の第1実施形態を示す図であり、本実施形態のワイヤ
ハーネス構造はシリアルデータ通信を行なうCAN(Co
ntrol Area Network)をも構築するものである。
【0061】まず、構成を説明する。図1〜3おいて、
21、22、23はワイヤハーネスであり、このワイヤハーネ
ス21、22、23はワイヤハーネスの生産性や車体への組付
け性を考慮してエンジンルーム61、ダッシュパネル62、
インストルメントパネル63等の各部位に適当な長さに分
割して配設されているものであり、本実施形態では、ワ
イヤハーネス21がエンジンルーム61に配設され、ワイヤ
ハーネス22がダッシュパネル62に配設され、ワイヤハー
ネス23がインストルメントパネル63に配設されているも
のとする。なお、図2は車体の前席部分を示す図であ
り、図1、2中、符号64はグロメットである。
【0062】ワイヤハーネス21、22の端部にはワイヤ・
トゥー・ワイヤ接続している接続手段としてのコネクタ
24、25が設けられており、ワイヤハーネス21、22はこの
コネクタ24、25を介して接続されている。
【0063】また、ワイヤハーネス21は1本のシリアル
データ線としてのシールド電線26を備えており、このシ
ールド電線26は図4に示すように、2本の電線26a、26
bと金属膜を形成しているドレイン電線26cとから構成
され、チューブによって被覆されている。
【0064】このシールド電線26の一端部にはコネクタ
51が設けられており、このコネクタ51は自動変速機を制
御するA/T ECU(Automatic Transmission Electr
onicControl Unit)27に接続されるようになっている。
【0065】また、シールド電線26の他端部はサブコネ
クタ28に接続されており、このサブコネクタ28は図4
(a)および図18(a)に示すように電線26a〜26cに
取付けられた端子が挿入されるようになっている。この
サブコネクタ28は分岐配線としてのバスバー29a〜29c
が内蔵されたジョイントコネクタ29に接続されるように
なっており、電線26a〜26cはジョイントコネクタ29に
よって2本の他のシールド電線にスプライスされてい
る。
【0066】また、ワイヤハーネス22は1本のシールド
電線30を備えており、このシールド電線30は図4(a)
に示すように、2本の電線30a、30bと金属膜を形成す
るドレイン電線30cとから構成され、チューブによって
被覆されている。
【0067】このシールド電線30の一端部にはコネクタ
52が設けられており、このコネクタ52はメーターの表示
を制御するメータECU31に接続されるようになってい
る。
【0068】また、シールド電線30の他端部はサブコネ
クタ32に接続されており、このサブコネクタ32は図4
(a)に示すように電線30a〜30cに取付けられた端子
が挿入されるようになっている。このサブコネクタ32は
ジョイントコネクタ29に接続されるようになっており、
電線30a〜30cはジョイントコネクタ29によってスプラ
イスされている。
【0069】さらに、ワイヤハーネス23は1本のシール
ド電線33を備えており、このシールド電線33は図4に示
すように、2本の電線33a、33bと金属膜を形成するド
レイン電線33cとから構成され、チューブによって被覆
されている。
【0070】このシールド電線33の一端部にはコネクタ
53が設けられており、このコネクタ53はエンジンを制御
するFI(Fuel Injection) ECU34に接続されるよ
うになっている。
【0071】また、シールド電線33の他端部はサブコネ
クタ35に接続されており、このサブコネクタ35は図4
(a)に示すように電線33a〜33cに取付けられた端子
が挿入されるようになっている。このサブコネクタ35は
ジョイントコネクタ29に接続されるようになっており、
電線33a〜33cはジョイントコネクタ29によってスプラ
イスされている。
【0072】また、図4(b)は他の実施形態を示し、
図4(a)との差異はサブコネクタ28が1つで構成され
ている点である。
【0073】この結果、各シールド電線26、30、33はジ
ョイントコネクタ29によってスプライスされる。
【0074】なお、図4では、シリアルデータ線にシー
ルド電線を用いた例を示しているため、3枚のバスバー
29a、29b、29cが絶縁されてジョイントコネクタ29に
内蔵されているが、シリアルデータ線として、図18
(b)(c)に示すツイストペア電線41またはチューブ
ドワイヤ42を使用した場合には、内蔵されるバスバーは
2枚で構成されることは言うまでもない。
【0075】また、本実施形態のシールド電線26、30、
33は図3(b)に示すように略同じ長さ(各電線共に12
00mm)に形成されており、各シールド電線26、30、33を
介して各ECU27、31、34との間で情報および各制御信
号を高速にやりとりする。
【0076】また、ジョイントコネクタ29はコネクタ2
4、25の近傍に設けられており、本実施形態では、図5
に示すようにジョイントコネクタ29が車体に設けられた
ブラケット36に固定されている。
【0077】本実施形態では、分割されたワイヤハーネ
ス21、22、23に設けられたシールド電線26、30、33をサ
ブコネクタ28、32、35に接続し、このサブコネクタ28、
32、35をコネクタ24、25の近傍に設けられたジョイント
コネクタ29に取付けることにより、ワイヤハーネスの21
〜23のシールド電線26、30、33をワイヤハーネス21〜23
に跨がってスプライスすることができる。
【0078】このため、従来のようにシールド電線の端
部を皮剥きしてワイヤ・トゥー・ワイヤ用のコネクタに
接続する作業を不要にでき、シールド電線26、30、33の
スプライス作業の作業性を向上させることができる上
に、シールド電線26、30、33の端部をワイヤ・トゥー・
ワイヤ用のコネクタ24、25に接続する必要がないため、
シールド電線26、30、33のスプライス位置に制約を受け
るのを防止することができ、シールド電線26、30、33の
スプライス位置の自由度を向上させることができる。
【0079】また、ワイヤハーネス21〜23を車体に取付
ける際には、分割されたワイヤハーネス21〜23に設けら
れたシールド電線26、30、33をサブコネクタ28、32、35
に取付け、各ワイヤハーネスの車体組付け時にサブコネ
クタ28、32、35をジョイントコネクタ29に取付けるだけ
でシールド電線26、30、33を簡単にスプライスすること
ができる。このため、シールド電線26、30、33をジョイ
ントコネクタ29の正規の位置に纏めて簡単に取付けるこ
とができる。
【0080】また、ジョイントコネクタ29を各ワイヤハ
ーネス21、22を接続するコネクタ24、25近傍に設けたた
め、電装品等のレイアウトの関係上、狭い設置スペース
しか存在しない車体上で各ワイヤハーネス21、22の接続
とシールド電線26、30、33のスプライスを同一スペース
で一度に行なうことができる。
【0081】また、シールド電線26、30、33のスプライ
ス位置の自由度を向上させることができるため、シール
ド電線26、30、33の長さを略同じ長さに設定することが
できる。このため、シールド電線26、30、33の一端部を
ジョイントコネクタ29にスプライスし、シールド電線2
6、30、33の他端部を各ECU27、31、34に接続したと
きに、シールド電線26、30、33を介してECU27、31、
34に対してインピーダンス特性を一定にして高速通信を
行なうことができ、データ通信を安定かつ高精度に行な
うことができる。
【0082】具体的には、シールド電線26からシールド
電線30を通してデータを転送するときとシールド電線26
からシールド電線33を通してデータを転送する場合を考
えると、シールド電線26およびシールド電線30の長さと
シールド電線26およびシールド電線33の長さが同一とな
るため、ECU27、31、34間のインピーダンス特性を一
定にすることができ、安定した高速通信を行なうことが
できる。
【0083】仮に、シールド電線26およびシールド電線
30の長さとシールド電線26およびシールド電線33の長さ
が異なると、シールド電線26からシールド電線30を通し
てデータを転送するときとシールド電線26からシールド
電線33を通してデータを転送する場合のインピーダンス
特性が同一にならず安定した高速通信を行なうことに支
障があることが考えられる。
【0084】また、本実施形態では、ジョイントコネク
タ29をブラケット36に取付けたため、ブラケット36を車
体の任意の位置に設ければ、コネクタ24、25の設定位置
が規制されることがなく、コネクタ24、25の設定位置の
自由度を増加させることができる。
【0085】なお、本実施形態では、ジョイントコネク
タ29をブラケット36に取付けているが、これに限らず、
図6に示すように、ジョイントコネクタ29を車室内ある
いはエンジンルーム内にビス等で車体に固定されたヒュ
ーズボックス37に取付けても良い。
【0086】このようにすれば、ワイヤハーネス21〜23
への電源供給を行なう部位とジョイントコネクタ29の固
定部位を同一部位に設定することができ、ジョイントコ
ネクタ29の取付けスペースを少なくすることができる。
【0087】また、本実施形態では、ヒューズボックス
にジョイントコネクタ29の取付け部を設け、ジョイント
コネクタ29にヒューズボックスを取付けることにより、
ジョイントコネクタ29をヒューズボックスを介して車体
に固定したが、図6から推測されるように、ジョイント
コネクタ29を固定するために取付けるものは、ヒューズ
ボックスに限られるものではなく、図10で示すようにコ
ネクタの近傍にある制御ユニット(ECU)、他には時
計、ラジオ等、車載される電気部品も適用可能である。
【0088】また、図7(a)または(b)に示すよう
にジョイントコネクタ29をコネクタ24、25の近傍の任意
のワイヤハーネス、例えば、ワイヤハーネス22にテープ
39等によって取付けても良い。このようにすれば、車体
にブラケットを設けずにジョイントコネクタ29を固定す
ることができる。なお、図7(a)はジョイントコネク
タ29とサブコネクタ28、32、35の連結方向がワイヤハー
ネス21、22の延在方向と同方向である場合、同図(b)
はジョイントコネクタ29とサブコネクタ28、32、35の連
結方向がワイヤハーネス21、22の延在方向と直交する方
向である場合を示している。
【0089】さらに、本実施形態では、3つに分割され
たワイヤハーネス構造を示しているが、これに限らず、
4つ以上に分割されているワイヤハーネス構造に適用し
ても良いことは勿論である。
【0090】また、本実施形態では、シリアルデータ線
としてシールド電線を用いているが、これに限らず、図
18(b)に示すようにツイストペア電線41を用いても良
く、図18(c)に示すようにチューブドワイヤ42に適用
しても良い。
【0091】また、その他に図8に示すように、ジョイ
ントコネクタ29を車体100に設けられた何等かの障害物1
01の近傍に配設するようにしても良い。このようにすれ
ば、障害物101にジョイントコネクタ29を直接的に干渉
させることができ、ワイヤハーネス21、22または23が障
害物101に干渉して損傷するのを防止することができ
る。
【0092】図9、10は本発明に係るワイヤハーネス構
造の第2実施形態を示す図であり、比較として、図19に
は単に請求項1記載の具現化した構造を示した。
【0093】図9、10において、実線は図18で示したシ
ールド電線またはツイストペア電線等で構成されるシリ
アルデータ線を示し、点線は、電力線あるいは一般の信
号線を示しており、〔〕は電線を束ねる図示しないコル
ゲートチューブの端部またはテープを示している。
【0094】図19には、ワイヤハーネスのワイヤ・トゥ
−・ワイヤ接続部を構成するコネクタ80の近傍に、大型
のジョイントコネクタ81を配置し、一端にサブコネクタ
82が接続されるシリアル電線83〜87がジョイントコネク
タでスプライスされて前述のFI−ECU等の各電子ユ
ニット90〜94に配設されているワイヤハーネス配線構造
が示されている。
【0095】この配線構造によれば、シリアルデータ線
のスプライス作業を削減して作業性を向上させることは
可能であるが、1つの大型のジョイントコネクタ81から
各ユニットにシリアルデータ線を配線するため、ジョイ
ントコネクタ81の車体取付け位置および取付けスペース
を確保しなければならないというレイアウト的な点と共
に、ワイヤハーネスの取り廻しが複雑になり、作業性の
点で改善の余地があった。
【0096】このような不具合を解消するために、図9
では、大型のジョイントコネクタ81に代えて3本のシリ
アルデータ線をスプライスするために必要な分岐配線と
してのバスバー70のみを内蔵するジョイントコネクタ51
a〜51cを用い、ワイヤハーネス近傍で必要に応じてジ
ョイントコネクタ51a〜51cを分散配置して、シリアル
データ線をスプライスするようにしている。
【0097】なお、符号52〜58はジョイントコネクタ51
a〜51cでスプライスされるとともに、各電子ユニット
90〜94、あるいは、他のジョイントコネクタに接続され
るシリアルデータ線を示している。
【0098】このようにすれば、ジョイントコネクタ51
a〜51cを小型、軽量化することができるため、ジョイ
ントコネクタ51a〜51cをワイヤハーネスに直接テーピ
ングしたり、近傍の電気部品に取付けたりという具合
に、ジョイントコネクタ51a〜51cの配置を容易にし
て、シリアルデータ線を含むワイヤハーネスの配線およ
び取付け作業を容易に行なうことができる。
【0099】また、シリアルデータ線のスプライス部で
あるジョイントコネクタ51a〜51cを自由に配置するこ
とが可能になるため、シリアルデータ線の取り廻しを簡
素化することができ、組付け作業の作業性を向上させる
ことができるとともに、比較的高価なシリアルデータ線
を最短でユニットに接続してコストダウンを図ることが
できる。
【0100】一方、図10においては、コネクタ近傍に、
ヒューズボックス71、電子ユニット72、73が配置されて
いる。ヒューズボックス71は前述したように小型化され
たジョイントコネクタ51aを取付け可能になっており、
また、電子ユニット71、72は2本のシリアルデータ線
と、電子ユニットに内蔵されるシリアルデータ線送受信
部とをスプライスするバスバー79aを有するジョイント
コネクタ部79が設けられている。
【0101】なお、符号74〜78は、ジョイントコネクタ
79でスプライスされるシリアルデータ線を示している。
【0102】このようにすれば、ワイヤハーネスのコネ
クター部81〜83での接続作業と、シリアルデータ線のス
プライス作業、ヒューズボックス71または電子ユニット
72、73等の電気部品と一般電線との接続作業を一度に行
なうことができ、車体への組付け作業の作業性をさらに
向上させることができる。これに加えて、電子ユニット
72、73にシリアルデータを転送するためのシリアルデー
タ線、図9で示される電子ユニット91、92、93とジョイ
ントコネクタ51a〜51cに接続される電線53、55、57を
削減することができ、さらなるコストダウンを図ること
ができる。
【0103】
【発明の効果】本発明によれば、複数のワイヤハーネス
に設けられたシリアルデータ線をサブコネクタに結合
し、このサブコネクタを接続手段の近傍に設けられたジ
ョイントコネクタに取付けることにより、複数のワイヤ
ハーネスに設けられたシリアルデータ線を各ワイヤハー
ネスに跨がってスプライスすることができる。
【0104】この結果、従来のようにシリアルデータ線
の端部をコネクタに接続する作業を不要にでき、シリア
ルデータ線のスプライス作業の作業性を向上させること
ができる上に、シリアルデータ線の端部をワイヤハーネ
スを接続するためのコネクタに接続する必要がないた
め、シリアルデータ線のスプライス位置に制約を受ける
のを防止することができ、シリアルデータ線のスプライ
ス位置の自由度を向上させることができる。
【0105】また、ワイヤハーネスを車体に取付ける際
には、分割されたワイヤハーネスに設けられたシリアル
データ線をサブコネクタに取付け、ワイヤハーネスの車
体組付け時にサブコネクタをジョイントコネクタに取付
けるだけでシリアルデータ線を簡単にスプライスするこ
とができる。このため、シリアルデータ線をジョイント
コネクタの正規の位置に纏めて簡単に取付けることがで
きる。
【0106】また、シリアルデータ線をシールド線、ツ
イストペア線またはチューブドワイヤから構成している
ため、ノイズを確実に除去することができる。
【0107】また、各シリアルデータ線の一端部をジョ
イントコネクタにスプライスし、各シリアルデータ線の
他端部をECUに接続したときに、シリアルデータ線の
長さを略同じ長さに設定することにより、シリアルデー
タ線を介して各ECU間でインピーダンス特性を一定に
することにより安定した高速通信を行なうことができ、
データ通信を安定かつ高精度に行なうことができる。
【0108】また、ジョイントコネクタを各ワイヤハー
ネスを接続する接続手段近傍に設けたため、電装品等の
レイアウトの関係上、狭い設置スペースしか存在しない
車体上で各ワイヤハーネスの接続とシリアルデータ線の
スプライスを同一スペースで一度に行なうことができ
る。
【0109】また、接続手段近傍に電気部品が設置され
ていれば、ジョイントコネクタを電気部品に取付けるこ
とにより、ワイヤハーネスへの電源供給を行なう部位と
ジョイントコネクタの固定部位とを同一部位に設定する
ことができ、ジョイントコネクタの取付けスペースを少
なくすることができる。
【0110】また、ブラケットを車体の任意の位置に設
ければ、接続手段の設定位置が規制されることがなく、
接続手段の設定位置の自由度を増加させることができ
る。
【0111】また、ジョイントコネクタを、前記接続手
段の近傍の任意のワイヤハーネスに取付ければ、車体に
ブラケットを設けずにジョイントコネクタを固定するこ
とができる。
【0112】また、ジョイントコネクタが、最大3本の
シリアルデータ線をスプライスする分岐配線を内蔵して
いるため、ジョイントコネクタを小型、軽量化すること
ができるため、ジョイントコネクタをワイヤハーネスに
直接テーピングしたり、近傍の電気部品に取付けたりと
いう具合に、ジョイントコネクタの配置を容易にして、
シリアルデータ線を含むワイヤハーネスの配線および取
付け作業を容易に行なうことができる。
【0113】また、シリアルデータ線のスプライス部で
あるジョイントコネクタを自由に配置することが可能に
なるため、シリアルデータ線の取り廻しを簡素化するこ
とができ、組付け作業の作業性を向上させることができ
るとともに、比較的高価なシリアルデータ線を最短でユ
ニットに接続してコストダウンを図ることができる。
【0114】さらに、ジョイントコネクタが、電子ユニ
ットと一体に構成されるとともに、2本のシリアルデー
タ線と電子ユニットの内部回路とをスプライスする分岐
配線を内蔵しているため、ワイヤハーネスのコネクター
部での接続作業と、シリアルデータ線のスプライス作
業、および電子ユニットと一般電線との接続作業を一度
に行なうことができ、車体の組付け作業の作業性をさら
に向上させることができるとともに、電子ユニットにシ
リアルデータを転送するためのシリアルデータ線を削減
してより一層のコストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワイヤハーネス構造の第1実施形
態を示す図であり、(a)はその上面図、(b)はその
斜視図である。
【図2】第1実施形態の車体に取付けられたワイヤハー
ネス構造を示す図である。
【図3】(a)は第1実施形態のワイヤハーネス構造の
概略図、(b)は各シリアルデータ線の構成図である。
【図4】(a)は第1実施形態のジョイントコネクタ、
サブコネクタおよびシリアルデータ線を示す図、(b)
は他の構成のジョイントコネクタ、サブコネクタおよび
シリアルデータ線を示す図である。
【図5】第1実施形態のジョイントコネクタをブラケッ
トに取付けた状態を示す図である。
【図6】第1実施形態のジョイントコネクタをヒューズ
ボックスに取付けた状態を示す図、(b)はヒューズボ
ックスからジョイントコネクタを取り外した状態を示す
その斜視図、(c)はジョイントコネクタをヒューズボ
ックスに取付けた状態を示すその上面図である。
【図7】(a)(b)は第1実施形態のジョイントコネ
クタをワイヤハーネスに取付けた状態を示す図である。
【図8】第1実施形態のジョイントコネクタを障害物の
近傍に配設した状態を示す図である。
【図9】本発明に係るワイヤハーネス構造の第2実施形
態を示す図であり、分割されたシールド電線を示す図で
ある。
【図10】第2実施形態の分割されたシールド電線を電気
部品に接続した形態を状態を示す図である。
【図11】従来のワイヤハーネス構造を示す図である。
【図12】(a)は剥き出しにされた電線に電線をスプラ
イスする状態を示す図、(b)は同図(a)の電線の連
結部をかしめた状態を示す図である。
【図13】従来の品番と装備の関係を示す図である。
【図14】従来の他のワイヤハーネス構造を示す図であ
る。
【図15】一般的なジョイントコネクタを示す図である。
【図16】従来のシリアルデータ線を備えたワイヤハーネ
ス構造を示す図である。
【図17】(a)は図16に示すワイヤハーネス構造の中の
シリアルデータ線の接続構造を示す図、(b)は各シリ
アルデータ線の長さを示す図である。
【図18】シリアルデータ線を示す図であり、(a)はシ
ールド電線とそのシールド電線のA、B部分の拡大図、
(b)はツイストペア電線、(c)はチューブドワイヤ
を示す図である。
【図19】本発明と比較するためのワイヤハーネス構造を
示す図である。
【符号の説明】
21、22、23 ワイヤハーネス 24、25 コネクタ(接続手段) 26、30、33 シリアルデータ線 28、32、35 サブコネクタ 29、51a〜51c ジョイントコネクタ 36 ブラケット 37、71 ヒューズボックス(電気部品) 29a〜29c、70 バスバー(分岐配線) 72、73 電子ユニット 100 車体 101 障害物
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年3月9日(2001.3.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】一方、近時の自動車の制御は、ますます高
度化され、数多くのECU(Electronic Control Uni
t)が搭載されるようになっており、エンジン、AB
S、トランスミッション等の各ECU間で高速な情報の
やりとりが不可欠となっている。これらエンジン、AB
S、トランスミッション等の間での信号のやりとりは、
自動車内に設けられた高速通信ネットワークを構築する
ためのCAN(ControllerArea Network)によって可能
になっている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正内容】
【0060】図1〜9は本発明に係るワイヤハーネス構
造の第1実施形態を示す図であり、本実施形態のワイヤ
ハーネス構造はシリアルデータ通信を行なうCAN(Co
ntroller Area Network)をも構築するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 曽篠 徹 三重県四日市市西末広町1番14号 住友電 装株式会社内 Fターム(参考) 5G375 AA12 CA02 CA03 DB16

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリアルデータの通信を行なうシリアルデ
    ータ線を含んだワイヤハーネスが分割されるとともに、
    分割された各ワイヤハーネスが接続手段を介して接続さ
    れ、前記シリアルデータ線の一部を前記接続手段に接続
    せずに複数のワイヤハーネスに跨がってスプライスした
    ワイヤハーネス構造であって、 前記分割された複数のワイヤハーネスに設けられた前記
    一部のシリアルデータ線の端部が接続されるサブコネク
    タを設けるとともに、前記サブコネクタ内部のシリアル
    データ線をスプライスするジョイントコネクタを設けた
    ことを特徴とするワイヤハーネス構造。
  2. 【請求項2】前記シリアルデータ線がシールド電線であ
    ることを特徴とする請求項1記載のワイヤハーネス構
    造。
  3. 【請求項3】前記シリアルデータ線がツイストペア電線
    であることを特徴とする請求項1記載のワイヤハーネス
    構造。
  4. 【請求項4】前記シリアルデータ線がチューブドワイヤ
    であることを特徴とする請求項1記載のワイヤハーネス
    構造。
  5. 【請求項5】前記シリアルデータ線の長さを略同じ長さ
    に設定したことを特徴とする請求項1〜4何れかに記載
    のワイヤハーネス構造。
  6. 【請求項6】前記ジョイントコネクタを接続手段の近傍
    に設けたことを特徴とする請求項1〜5何れかに記載の
    ワイヤハーネス構造。
  7. 【請求項7】前記ジョイントコネクタを、車体に固定さ
    れた電気部品に取付けたことを特徴とする請求項1〜6
    何れかに記載のワイヤハーネス構造。
  8. 【請求項8】前記ジョイントコネクタを、車体に設けら
    れたブラケットに取付けたことを特徴とする請求項1〜
    6何れかに記載のワイヤハーネス構造。
  9. 【請求項9】前記ジョイントコネクタを、前記接続手段
    の近傍の任意のワイヤハーネスに取付けたことを特徴と
    する請求項1〜6何れかに記載のワイヤハーネス構造。
  10. 【請求項10】前記ジョイントコネクタは、最大3本のシ
    リアルデータ線をスプライスする分岐配線を内蔵するこ
    とを特徴とする請求項1〜9何れかに記載のワイヤハー
    ネス構造。
  11. 【請求項11】前記ジョイントコネクタは、電子ユニット
    と一体に構成されるとともに、2本のシリアルデータ線
    と電子ユニットの内部回路とをスプライスする分岐配線
    を内蔵することを特徴とする請求項1〜4何れかに記載
    のワイヤハーネス構造。
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