JP2002058099A - 音響整合層の製造方法、及びそれを用いて製造された音響整合層、及びそれを用いた超音波センサ、及びそれを用いた電子装置 - Google Patents

音響整合層の製造方法、及びそれを用いて製造された音響整合層、及びそれを用いた超音波センサ、及びそれを用いた電子装置

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JP2002058099A
JP2002058099A JP2000244291A JP2000244291A JP2002058099A JP 2002058099 A JP2002058099 A JP 2002058099A JP 2000244291 A JP2000244291 A JP 2000244291A JP 2000244291 A JP2000244291 A JP 2000244291A JP 2002058099 A JP2002058099 A JP 2002058099A
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Taku Matsumoto
卓 松本
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中空球体を破壊することなく、粘度の高い音
響整合層材料を枠型に充填して音響整合層を製造するこ
と。 【解決手段】 音響整合層材料100は、樹脂101に
中空球体102と気泡103とが混入されている。音響
整合層材料100は、低圧容器200の内部に配置され
た枠型300に充填されると同時に、脱泡される第一工
程と、音響整合層材料が硬化される第二工程とが順に施
されることを特徴とする。 【効果】 本発明の音響整合層の製造方法は、音響整合
層材料に高い圧力が加えられず、中空球体が破壊されな
いため、圧力の調整が不要になり、生産効率がよく、製
品特性のばらつきが少なくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音響整合層の製造
方法、及びそれを用いて製造された音響整合層、及びそ
れを用いた超音波センサ、及びそれを用いた電子装置、
例えば、超音波を送受信することによりガスの流量測定
を行う超音波センサに用いる音響整合層の製造方法、及
びそれを用いて製造された音響整合層、及びそれを用い
た超音波センサ、及びそれを用いた電子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ガス流量計に用いられる超音波
センサの音響整合層には、低密度化と同時に、防水化、
耐湿化が求められる。例えば、樹脂に中空球体が混入さ
れたものを音響整合層材料として用い、それを枠型に充
填し、脱泡し、硬化して、音響整合層を製造することが
できる。このようにして製造された音響整合層を用いた
超音波センサは、中空球体が含まれているため低密度化
が図れると同時に、中空球体の周囲に樹脂が充填されて
いるため防水化、耐湿化を図ることができる。ここで、
中空球体としては、ガラスの中空球体を用いることが多
い。
【0003】樹脂に中空球体が多量に混入された音響整
合層材料は非常に低密度になり、粘度が非常に高くな
り、枠型に流れ込み難くなる。そのため、従来の音響整
合層の製造方法の一つとして、音響整合層材料を加圧し
ながら枠型に充填する、いわゆる射出成型を用いて超音
波センサを製造する方法がある。
【0004】次に、図7を用いて、別の従来の音響整合
層の製造方法を説明する。この製造方法の基本的な考え
方は、特開昭63−103994号公報に開示されてい
る。
【0005】図7において、音響整合層材料800は、
中空球体102に対する樹脂101の割合が多くされ、
粘度が低くされている。図7に示した従来の音響整合層
の製造方法において、第一工程においては、樹脂101
の割合が増やされ粘度が低くされた音響整合層材料80
0が枠型に充填された後、低圧下に置かれ、脱泡され
る。第二工程においては、遠心分離器で中空球体102
が多く含まれる上部層802と、中空球体102が少し
しか含まれていない下部層803とに分離される。そし
て、第三工程において、上部層802と下部層803と
が加熱され、硬化された後、上部層802が所定の厚み
に切断され音響整合層801が製造され、下部層803
が廃棄される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】射出成型を用いて超音
波センサを製造する方法では、射出成型時の圧力が高く
なると、音響整合層材料に含まれた中空球体が破壊する
おそれがある。そのため、射出成型で音響整合層を製造
する場合には、圧力が高くなって中空球体が破壊しない
ように圧力を調整する工程が必要になり、作業効率が悪
くなるという問題がある。
【0007】また、図7に示した従来の音響整合層の製
造方法においては、第一工程乃至第三工程が必要にな
り、やはり作業効率がよくないという問題がある。
【0008】すなわち、遠心分離機にかける工程や、上
部層802を低圧中に放置する工程が必要になり、作業
工程が複雑になり、製造コストが高くなるという問題が
ある。
【0009】また、図7に示した従来の音響整合層の製
造方法においては、下部層803が、廃棄されるため音
響整合層801の製造コストが高くなるという問題があ
る。
【0010】そこで、本発明は、中空球体を破壊するこ
となく、粘度の高い音響整合層材料を枠型に充填して音
響整合層を製造することを目的にする。
【0011】また、本発明は、防水性、耐湿性、気密性
のある音響整合層を提供することを目的にする。
【0012】また、本発明は、防水性、耐湿性、気密性
のある超音波センサ、及び、電子装置を提供することを
目的にする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の音響整合層の製造方法は、樹脂に中空球体
が混入された音響整合層材料を用いた音響整合層の製造
方法であって、前記樹脂に多数の前記中空球体が混入さ
れた前記音響整合層材料が、低圧状態にされた枠型に充
填されると同時に、脱泡される第一工程と、前記音響整
合層材料が硬化される第二工程とが順に施される、こと
を特徴とする。
【0014】また、本発明の音響整合層の製造方法は、
前記音響整合層材料の硬化される前の粘度が300Pa
・s乃至1000Pa・sである、ことを特徴とする。
【0015】また、本発明の音響整合層の製造方法は、
第一工程において前記枠型の低圧状態が20×10-2
orr乃至10-2Torrである、ことを特徴とする。
【0016】また、本発明の音響整合層の製造方法は、
第一工程において音響整合層材料が、50500Pa乃
至202000Paの圧力で枠型に充填される、ことを
特徴とする。
【0017】また、本発明の音響整合層の製造方法は、
前記中空球体がガラスの中空球体である、ことを特徴と
する。
【0018】また、本発明の音響整合層の製造方法は、
前記樹脂が熱硬化性樹脂である、ことを特徴とする。
【0019】また、本発明の音響整合層の製造方法は、
前記樹脂が熱可塑性樹脂である、ことを特徴とする。
【0020】また、本発明の音響整合層は、前記製造方
法で製造されている、ことを特徴とする。
【0021】また、本発明の超音波センサは、前記音響
整合層と、前記音響整合層の一方主面の中央部に固着さ
れた振動子と、前記音響整合層の縁部が固着されたケー
スとを有する、ことを特徴とする。
【0022】また、本発明の電子装置は、前記超音波セ
ンサと、前記超音波センサを駆動させるための駆動回路
と、前記超音波センサから発生する出力を検出する検出
回路とを有する、ことを特徴とする。
【0023】このような構成の本発明の音響整合層の製
造方法においては、音響整合層材料に高い圧力が加えら
れることがなく、中空球体が破壊されないため、圧力の
調整が不要になり、生産効率がよく、製品特性のばらつ
きが少なくなる。
【0024】また、本発明の音響整合層の製造方法にお
いては、低圧容器の内部と大気の圧力との間に、十分に
大きな気圧差が生じている。したがって、チキソ性によ
り、粘度の高い音響整合層材料が、枠型に隙間なく充填
される。
【0025】また、本発明の音響整合層の製造方法にお
いては、枠型に予熱が加えられているため、音響整合層
材料の流動性によくなり、音響整合層材料が枠型に隙間
なく充填される。
【0026】また、本発明の音響整合層の製造方法にお
いては、音響整合層材料が枠型に隙間なく充填されるた
め、音響整合層材料の粘度が高い場合や、枠型が複雑な
形状を有する場合であっても、音響整合層を十分な寸法
精度で、所定の形状に仕上げることができ、追加工を施
す必要がなくなる。
【0027】また、本発明の超音波センサは、中空球体
の間に樹脂が充填され、空隙が存在しない音響整合層を
用いているため、音響整合層の防水性、耐湿性、気密性
が図れ、また、音響整合層の強度が高くなる。
【0028】また、本発明の電子装置は、気密性、防水
性、耐湿性のある超音波センサを用いているため、引火
性のある流体又は湿気を含んだ流体の流量の測定ができ
る。
【0029】
【発明の実施の形態】図1、2を用いて、本発明の音響
整合層の製造方法の一実施例を説明する。図1は、本発
明の音響整合層を製造する装置を示す断面図であり、図
2は、図1の部分拡大図である。
【0030】図1、2においては、低圧容器200は、
弁201からその内部の空気が排出され、低圧にされて
いる。ここで、低圧とは、音響整合層材料100を脱泡
させることができる程度であればよく、20×10-2
orr乃至1×10-2Torrであることが好ましい。
金属製の枠型300は、音響整合層材料100を所定の
形状に成型するための型であり、低圧容器200の内部
に配置され、予熱が加えられている。そして、低圧容器
200には、音響整合層材料100を注入するための注
入装置400が挿入されている。注入装置400の一方
側402は、音響整合層材料100が満たされ、大気圧
にさらされている。ここで、音響整合層材料100は、
エポキシ樹脂101に、粒径が50乃至100μmのガ
ラスの中空球体102が混入されたものである。中空球
体102は、製品である音響整合層110の密度が0.
5×103kg/m3となるように混合される。
【0031】本発明の音響整合層の製造方法の第一工程
においては、注入装置400の弁401が開けられ、注
入装置400の他方側403から低圧状態にされた枠型
300に音響整合層材料100が充填される。図2
(a)に示したように、音響整合層材料100には、樹
脂101に中空球体102だけでなく気泡103が混入
されている。そして、音響整合層材料100は、枠型3
00へ充填されると同時に、脱泡され始め、所定の時間
が経過するとほとんど全ての気泡103が除去される。
【0032】次に、第二工程においては、枠型300に
充填され、脱泡された音響整合層材料100が硬化さ
れ、図2(b)に示した音響整合層110が製造され
る。
【0033】本発明の音響整合層の製造方法の第一工程
においては、低圧容器200の内部と大気の圧力との間
に、十分に大きな気圧差が生じている。そのため、チキ
ソ性により、樹脂101に多数の中空球体102が混入
された粘度の高い音響整合層材料100が、枠型300
に隙間なく充填される。また、枠型300には予熱が加
えられているため、音響整合層材料100の流動性が更
によくなり、音響整合層材料100が枠型300に隙間
なく充填される。したがって、音響整合層材料100の
粘度が高い場合、例えば、300Pa・s乃至1000
Pa・sである場合であっても、枠型300が複雑な形
状を有する場合であっても、音響整合層110を十分な
寸法精度で、所定の形状に仕上げることができ、追加工
を施す必要がなくなる。
【0034】また、本発明の音響整合層の製造方法の第
一工程においては、音響整合層材料100は、枠型30
0に充填されると同時に、脱泡され始めるため、脱泡に
要する時間を短縮することができる。また、充填と脱泡
とを同時に行うため、それぞれを別々に行う場合に比べ
て、必要な設備と工程とを減らすことができ、低コスト
な音響整合層110を製造することができる。
【0035】また、低圧容器200の内部が低圧にさ
れ、中空球体102が破壊する心配がないため、圧力の
調整が容易になり、生産効率がよくなり、製品特性のば
らつきが少なくなる。
【0036】また、本発明の音響整合層110は、それ
ぞれ単純な工程である第一工程と、第二工程とが順に施
されて製造されるため、生産効率がよく、低コスト化が
図れる。
【0037】また、本発明の音響整合層110は、中空
球体102の間に樹脂101が充填され、空隙が存在し
ないため、音響整合層110の防水性、耐湿性、気密性
が図れ、また、音響整合層110の強度が強くなる。
【0038】なお、注入装置400の一方側402の圧
力は、低圧容器200の内部の圧力よりも高く、中空球
体102を破壊しない程度の圧力であればよいが、大気
圧に近い50500Pa乃至202000Paであるこ
とが望ましい。また、低圧容器200の圧力や、注入装
置400の一方側402の圧力は常に一定である必要は
なく、変化するものであってもよい。また、中空球体
は、プラスチック樹脂などで構成されていてもよく、ま
た、形状は球形に限られるものではない。また、中空球
体は、粒径が50乃至100μm程度であることが望ま
しい。また、音響整合層材料100に使用される樹脂1
01は1液性でも2液性でもよく、フェノール樹脂等他
の熱硬化性樹脂であってもよい。また、ポリエステル等
の熱可塑性樹脂であってもよく、その場合には、音響整
合層材料100を硬化させるために加熱する必要がな
く、硬化に要する時間を短縮することができる。また、
硬化された後の音響整合層材料の形状は、円盤状に限ら
れず、角柱状やその他の複雑な形状にすることもでき
る。
【0039】次に、図3(a)、(b)を用いて、本発
明の音響整合層の製造方法の別の実施例を説明する。図
3において、図1で説明した音響整合層の製造方法と同
一又は同等の部分には同じ記号を付し、説明を省略す
る。
【0040】本発明の音響整合層の製造方法において
は、枠型300に代えて枠型310を用いている。枠型
310は、音響整合層材料100が充填される部分の深
さが枠型300よりも深い。
【0041】本発明の音響整合層の製造方法において
は、音響整合層材料100が枠型310に充填され、脱
泡、硬化され、柱状の音響整合層120が製造される。
そして、音響整合層120が軸方向に垂直な方向で切断
され、所定の厚みを持った音響整合層120′が製造さ
れる。ここで、音響整合層120は、多数の中空球体1
02が樹脂101で固められており、十分な強度がある
ため、音響整合層120を切断する際に、切断面の周辺
が欠ける等の不具合を生じ難い。
【0042】このように、音響整合層120′の形状が
複雑でない場合には、柱状の音響整合層120を製造し
た後、所定の厚みに切断することにより、音響整合層1
20′が効率的に製造される。
【0043】次に、図4を用いて、本発明の音響整合層
の製造方法の更に別の実施例を説明する。図4におい
て、図1で説明した音響整合層の製造方法と同一又は同
等の部分には同じ記号を付し、説明を省略する。
【0044】本発明の音響整合層の製造方法において
は、低圧容器200に代えて低圧容器220を用いてい
る。低圧容器220は、低圧容器200の機能と、枠型
300の機能とを兼ねている。
【0045】本発明の音響整合層の製造方法において
は、枠型を設けることなく、枠型の機能を兼ねる低圧容
器220に直接、音響整合層材料100を充填している
が、図2に示した本発明の音響整合層の製造方法と同様
の作用効果を奏するものである。
【0046】次に、図5に、本発明の超音波センサの断
面図を示す。図5において、図1の音響整合層の製造方
法で説明した部分と同一又は同等の部分には同じ記号を
付し、説明を省略する。
【0047】図5において、本発明の超音波センサ4
は、本発明の音響整合層110と、振動子である圧電体
500と、ケース600とを有する。音響整合層110
は、一方主面111の中央部付近に圧電体500が接合
され、一方主面111の縁部付近に円筒状のケース60
0が接合されている。超音波センサ4は、圧電体500
が振動すると、音響整合層110が振動し、音響整合層
110の他方主面112から超音波が送信される。ま
た、大気中の超音波により音響整合層110が振動し、
音響整合層110の一方主面111の圧電体500が振
動し、超音波が受信される。なお、音響整合層110の
音響インピーダンスは、圧電体500の音響インピーダ
ンスと、媒質である空気の音響インピーダンスとの中間
値になることが好ましい。そのためには、音響整合層1
10の密度を0.4×103kg/m3乃至0.7×10
3kg/m3程度にすることが好ましい。
【0048】このような構成を有する本発明の超音波セ
ンサ4は、中空球体102の間に樹脂101が充填さ
れ、空隙が存在しない音響整合層110を用いているた
め、防水性、耐湿性、気密性を図ることができる。
【0049】また、本発明の超音波センサ4は、製造が
容易な音響整合層110を用いているため、低コスト化
を図ることができる。
【0050】次に、図6に本発明の超音波センサを用い
た電子装置の一実施例を示す。図6は本発明の電子装置
である流量計の一実施例を示すブロック図である。
【0051】図6において、本発明の流量計5は、配管
701と、本発明の超音波センサ4、4′と、切替回路
702と、送信回路703と、受信回路704と、伝播
時間測定回路705と、流量演算回路706とを有す
る。流量計5の配管701には、ガスなどの引火性のあ
る流体が流れている。超音波センサ4と超音波センサ
4′とは、それぞれ対向するように、超音波センサ4が
配管701の上流側に配置され、超音波センサ4′が配
管701の下流側に配置されている。超音波センサ4と
超音波センサ4′とは、切替回路702に接続され、切
替回路702は送信回路703と受信回路704とに接
続されている。受信回路704は伝播時間測定回路70
5に接続され、伝播時間測定回路705は流量演算回路
706に接続されている。そして、切替回路702は、
超音波センサ4を送信回路703に接続し超音波センサ
4′を受信回路704に接続する状態と、超音波センサ
4を受信回路704に接続し超音波センサ4′を送信回
路703に接続する状態とを、所定の時間間隔毎に切替
える。ここで、送信回路703から出力された信号は、
超音波センサ4、4′の一方から出力され、流体中を通
って、他方に入力され、受信回路704に入力される。
伝播時間測定回路705は、受信回路704から入力さ
れた信号を処理し、信号が流体中を伝播するのに要した
伝播時間を測定して流量演算回路706に出力する。そ
して、流量演算回路706は、信号が超音波センサ4か
ら出力された場合の伝播時間と、信号が超音波センサ
4′から出力された場合の伝播時間との差から流体の流
速、更には流量を演算して流量値を外部に出力する。
【0052】このような構成を有する本発明の流量計5
は、気密性のある超音波センサ4を用いているため、引
火性のある流体の流量の測定ができる。
【0053】また、本発明の流量計5は、防水性と耐湿
性のある超音波センサ4、4′を用いているため、液体
又は湿気を含んだ流体の流量の測定ができる。
【0054】以上、流量計5を用いて、本発明の超音波
センサを用いた電子装置を説明したが、本発明の電子装
置はこの構成の流量計に限られるものではない。
【0055】
【発明の効果】本発明の音響整合層の製造方法において
は、中空球体が破壊されないため、圧力の調整が不要に
なり、生産効率がよく、製品特性のばらつきが少なくな
る。
【0056】また、本発明の音響整合層の製造方法にお
いては、チキソ性により、粘度の高い音響整合層材料
が、枠型に隙間なく充填される。
【0057】また、本発明の音響整合層の製造方法にお
いては、音響整合層材料の粘度が高い場合や、枠型が複
雑な形状を有する場合であっても、音響整合層を十分な
寸法精度で、所定の形状に仕上げることができ、追加工
を施す必要がなくなる。
【0058】また、本発明の音響整合層は、中空球体の
間に樹脂が充填され、空隙が存在しない音響整合層を用
いているため、音響整合層の防水性、耐湿性、気密性が
図れ、また、音響整合層の強度が高くなる。
【0059】また、本発明の超音波センサは、防水性、
耐湿性、気密性のある音響整合層を用いているため、防
水性、耐湿性、気密性が図れる。
【0060】また、本発明の電子装置は、気密性、防水
性、耐湿性のある超音波センサを用いているため、引火
性のある流体又は湿気を含んだ流体の流量の測定ができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の音響整合層の製造方法の一実施例を説
明する断面図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】本発明の音響整合層の製造方法の別の実施例を
説明する断面図である。
【図4】本発明の音響整合層の製造方法の更に別の実施
例を説明する断面図である。
【図5】本発明の超音波センサの一実施例を示す断面図
である。
【図6】本発明の電子装置の一実施例を示すブロック図
である。
【図7】従来の音響整合層の製造方法を説明する断面図
である。
【符号の説明】
110、120、120′、…音響整合層 100…音響整合層材料 4、4′…超音波センサ 5…電子装置 200、210、220…低圧容器 400…注入装置 500…振動子 600…ケース

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂に中空球体が混入された音響整合層
    材料を用いた音響整合層の製造方法であって、 前記樹脂に多数の前記中空球体が混入された前記音響整
    合層材料が、低圧状態にされた枠型に充填されると同時
    に、脱泡される第一工程と、 前記音響整合層材料が硬化される第二工程とが順に施さ
    れることを特徴とする音響整合層の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記音響整合層材料は、硬化される前の
    粘度が300Pa・s乃至1000Pa・sであること
    を特徴とする、請求項1に記載の音響整合層の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 第一工程において前記枠型の低圧状態が
    20×10-2Torr乃至10-2Torrであることを
    特徴とする、請求項1又は2に記載の音響整合層の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 第一工程において音響整合層材料は、5
    0500Pa乃至202000Paの圧力で枠型に充填
    されることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに
    記載の音響整合層の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記中空球体がガラスの中空球体である
    ことを特徴とする、請求項1乃至4のいずれかに記載の
    音響整合層の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記樹脂が熱硬化性樹脂であることを特
    徴とする、請求項1乃至5のいずれかに記載の音響整合
    層の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記樹脂が熱可塑性樹脂であることを特
    徴とする、請求項1乃至5のいずれかに記載の音響整合
    層の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれかに記載の音響
    整合層の製造方法で製造されていることを特徴とする音
    響整合層。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の音響整合層と、前記音
    響整合層の一方主面の中央部に固着された振動子と、前
    記音響整合層の縁部が固着されたケースとを有すること
    を特徴とする超音波センサ。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の超音波センサと、前
    記超音波センサを駆動させるための駆動回路と、前記超
    音波センサから発生する出力を検出する検出回路とを有
    することを特徴とする電子装置。
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