JP2002057258A - 熱伝導基板とその製造方法、およびパワーモジュール - Google Patents

熱伝導基板とその製造方法、およびパワーモジュール

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JP2002057258A
JP2002057258A JP2001159376A JP2001159376A JP2002057258A JP 2002057258 A JP2002057258 A JP 2002057258A JP 2001159376 A JP2001159376 A JP 2001159376A JP 2001159376 A JP2001159376 A JP 2001159376A JP 2002057258 A JP2002057258 A JP 2002057258A
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sheet
lead frame
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insulating sheet
heat
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Yoshihisa Yamashita
嘉久 山下
Koichi Hirano
浩一 平野
Seiichi Nakatani
誠一 中谷
Mitsuhiro Matsuo
光洋 松尾
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Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 【解決手段】 リードフレーム100が延出している絶
縁物シート101端部およびその近傍に位置する放熱板
102端部を、絶縁物シート101の面方向内側で絶縁
物シート101端部から離間する位置に設けることで、
実際に部品を搭載できるリードフレーム面積を減少させ
ることなく、リードフレームと放熱板の沿面距離を確保
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回路基板に関し、特
にパワー用エレクトロニクス実装に用いられる熱伝導基
板およびその製造方法、さらには、熱伝導基板を組み込
んだパワーモジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の高性能化、小型化の要
求に伴い、半導体の高密度、高機能化が要請されてい
る。これによりそれらを実装するため回路基板もまた小
型高密度なものが望まれており、その結果として、回路
基板の放熱を考慮した設計が重要となってきている。
【0003】良好な放熱性を発揮する回路基板(以下、
熱伝導基板という)としては、従来から種々のものが開
発されているが、価格を抑えたうえで良好な放熱性を維
持することは容易ではなかった。
【0004】このような熱伝導基板の不都合を解消した
ものとして、従来から、アメリカ特許番号606015
0号に示される熱伝導基板がある。この基板は、放熱性
を高めるのに十分なる熱伝導フィラーを有する絶縁物シ
ートとリードフレームと放熱板とを一体化することで構
成される。
【0005】この基板は、次のようにして作製される。
すなわち、未硬化状態で可撓性を有する熱硬化性樹脂に
熱伝導フィラー(無機フィラー)を混合し造膜すること
により高濃度に無機フィラーが充填された熱伝導基板用
の絶縁物シートを作製する。そして、絶縁物シートとリ
ードフレームと放熱板とを、絶縁物シートを間にして積
層して加熱加圧する。これにより、リードフレームの表
面まで絶縁物シートが入り込んで硬化して、リードフレ
ームと絶縁物シートとが一体化する。さらには、リード
フレーム接着面の反対面に放熱板が貼着する。
【0006】ここで、リードフレームは、その形状を安
定化させるためや、絶縁物シートに対する一体化処理を
容易にするために、枠状となった共通の外周部に対し
て、各リードフレームがすべて連結された構造とされて
いる。そのため、作成後の熱伝導基板においては、リー
ドフレームの内側の必要部分を残して外側の残余分や外
周部が切除される。
【0007】このようにして作製された熱伝導基板を図
13に示す。図13の熱伝導基板においては、熱伝導基
板側面に突出するリードフレーム800は、その先端を
外部引き出し電極とするために垂直に(基板面に直交す
る方向に)曲げ加工されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような熱伝導基板
においてはリードフレーム800と放熱板802との間
で放電が生じやすく、これが基板損壊の要因となるとい
う課題を有している。これは次のような理由によってい
る。すなわち、熱伝導基板においては、熱伝導性を確保
するためには絶縁物シート801を薄くしなければなら
ならない。しかしながら、そうすると、リードフレーム
800と放熱板802とが近接し過ぎて放熱板802と
リードフレーム800との間の沿面距離が十分に確保で
きなくなって放電が生じてしまう。
【0009】このような放電現象を防止するためには、
絶縁物シート801の端面よりそのシート面方向の内側
に若干入り込んだ位置に、リードフレーム800の屈曲
部800aを位置させることで、上記沿面距離を大きく
することが考えられる。
【0010】しかしながら、そうすると、リードフレー
ム800は基板端面より内側に曲げ加工されることにな
り、熱伝導基板上において、実際に部品を搭載できる領
域が基板サイズに比べ小さくなってしまう。
【0011】さらに、リードフレーム800を絶縁物シ
ート801の端面よりそのシート面の内側で屈曲させる
ためには、リードフレーム800を絶縁物シート801
から引き剥がさなければならず、これにより、熱伝導基
板に破損が生じる恐れがある。
【0012】このような破損を避けるためには、次のよ
うにすることが考えられる。すなわち、リードフレーム
800を引き出す部分(シート端部)において、絶縁物
シート801に段差を設けることで、この段差の部分で
リードフレーム800を露出させ、これによって屈曲部
800aでリードフレーム800を絶縁物シート801
から引き剥がす必要性をなくして熱伝導基板の破損を防
止することができる。
【0013】しかしながら、絶縁物シート801に段差
を設けるためには、基板作製時の金型の形状を複雑化せ
ざるを得ず、このことは低コスト化の阻害要因になる。
【0014】したがって、本発明の主たる目的は、リー
ドフレームと放熱板との沿面距離を確保し、リードフレ
ームの屈曲部を絶縁物端面に位置させることができ、そ
れにより、基板サイズの小型化が可能となる熱伝導基板
及びその製造方法を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ためには、本発明は、要するに、絶縁物シートの一方の
面にはリードフレームを、他方の面には放熱板をそれぞ
れ設けるとともに、前記リードフレームの一部を前記絶
縁物シートの端部まで延出してなる熱伝導基板であっ
て、前記リードフレームが延出している絶縁物シート端
部およびその近傍に位置する放熱板端部を、前記絶縁物
シートの面方向内側で前記絶縁物シート端部から離間す
る位置に設けている。これにより、リードフレームが延
出している絶縁物シート端部において、リードフレーム
から放熱板にいたる沿面距離を十分に確保することが可
能となる。
【0016】なお、絶縁物シートの面方向内側で前記絶
縁物シート端部から離間させる放熱板端部は、放熱板の
全周にわたって設けるのが好ましい。そうすれば、沿面
距離を確実に確保することができるうえ、放熱板の構造
が複雑化することがなく、比較的容易に製造することが
できるようになる。
【0017】また、前記リードフレームが延出している
絶縁物シート端部およびその近傍に位置する放熱板端部
と前記絶縁物シート端部との間の離間距離を、前記絶縁
物シートの厚みの1〜4倍の範囲にするのが好ましい。
そうすれば、前記沿面距離を十分に確保することがで
き、高い電圧印加時にも基板沿面での絶縁破壊を防止す
ることができるようになる。
【0018】また、前記放熱板を、その表面が前記絶縁
物シートから露出した状態で前記絶縁物シートに埋め込
み配置するのが好ましい。そうすれば、放熱板端部の厚
み方向に沿った一部もしくはその全部(すなわち、放熱
板の側面)が放熱板の全周にわたって絶縁物シートによ
り覆われることになり、その分、熱伝導基板の絶縁破壊
をさらに確実に防止することができるようになる。
【0019】また、放熱板端部が離間配置された前記絶
縁物シート端部に、前記放熱板と前記リードフレームと
の最短方向を横切る向きに沿って連続する段部を設ける
のが好ましい。そうすれば、段部により絶縁物シート端
部に形成される凹凸により、沿面距離がさらに増加させ
ることができるようになる。
【0020】また、前記絶縁物シートは、無機フィラー
を含んだものであるのが好ましい。そうすれば、熱伝導
基板の放熱効果がさらに向上することになる。
【0021】また、前記放熱板の側面の厚み方向に沿っ
た領域の少なくとも一部を、側面全周にわたって前記絶
縁物シートから露出させ、前記放熱板の外表面に外部放
熱構造体を面着するのが好ましい。そうすれば、外部放
熱構造体とリードフレームとの間の沿面距離を十分に確
保することができる。
【0022】本発明の熱伝導基板は、絶縁物シートの一
方の面に前記リードフレームを、他方の面にシート全面
にわたる放熱板を、それぞれ積層して接着する工程と、
前記リードフレームが延出している絶縁物シート端部お
よびその近傍に位置する放熱板端部を、前記絶縁物シー
トの面方向内側で前記絶縁物シート端部から離間する位
置まで除去する工程とを含んで製造することができる。
ここで、前記放熱板端部は、切削により除去することも
できるし、フォトリソグラフィ工程により除去すること
もできる。また、前記放熱板としては、除去する放熱板
領域の周縁に沿って分割溝を有するものを準備し、この
放熱板を前記絶縁物シートに接着したのち、前記分割溝
に沿って、除去する放熱板領域を他の放熱板領域から分
割して除去することもできる。この場合、放熱板端部の
除去を比較的簡単にしかも確実に行なうことがきる。
【0023】また、本発明の熱伝導基板の製造方法の他
の例としては、前記放熱板として、前記リードフレーム
が延出している絶縁物シート端部およびその近傍に対応
する放熱板端部が予め除去されるとともに、放熱板の外
側に放熱板全周を囲む枠体を配置した枠体付き放熱板を
準備したうえで、前記絶縁物シートの一方の面に前記リ
ードフレームを、他方の面に前記枠体付き放熱板を、そ
れぞれ積層して接着する工程と、前記枠体を前記絶縁物
シートから除去する工程とを含んで構成してもよい。
【0024】また、本発明のパワーモジュールは、熱伝
導基板と、電子部品と、ケーシングと、封止樹脂とを有
し、前記熱伝導基板は、絶縁物シートの一方の面にリー
ドフレームを、他方の面に放熱板をそれぞれ設け、前記
リードフレームの一部を前記絶縁物シートの端部まで延
出し、前記リードフレームが延出している絶縁物シート
端部およびその近傍に位置する放熱板端部を、前記絶縁
物シートの面方向内側で前記絶縁物シート端部から離間
する位置に設けてなり、前記電子部品は、前記熱伝導基
板の一方面上に実装されており、前記ケーシングは、前
記電子部品が実装された前記熱伝導基板を覆って配置さ
れており、前記封止樹脂は、前記ケーシング内部空間に
充填されて、当該内部空間を封止している。これによ
り、リードフレームが延出している絶縁物シート端部に
おいて、リードフレームから放熱板にいたる沿面距離を
十分に確保することが可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい具体例に
ついて図面を参照して説明する。
【0026】図1は本発明の第1の好ましい具体例に従
う熱伝導基板の構成を示しており、図2はその裏面図で
ある。
【0027】この熱伝導基板は、熱硬化性樹脂と無機フ
ィラーとを含む絶縁物シート101の一方の面にリード
フレーム100が、他方の面に金属板等の放熱板102
がそれぞれ貼着されている。リードフレーム100は、
その表面のみが露出した状態でシート101に埋設され
ている。放熱板102はシート101の他方の面に、シ
ート101に埋設されることなく載置された状態で貼着
されている。リードフレーム100はその一部がシート
101の端部まで延出している。さらに、リードフレー
ム100はシート101の端部から外側に向けて突出し
ており、この突出端が外部引き出し電極105となって
いる。電極105は、シート101の端部において、そ
のシート面に対して直交する方向に沿って放熱板102
から離間する向きに屈曲されている。なお、図中、符号
105aは、電極105(リードフレーム100)の屈
曲部である。
【0028】次に、この熱伝導基板の特徴となる構成を
説明する。この熱伝導基板は、放熱板102の構成に特
徴がある。放熱板102はシート101の裏面より若干
小さい平面面積を備えて構成されている。そして、シー
ト101の全周において、シート端部よりシート内側に
放熱板102の端部が位置するように、放熱板102は
シート101上に配置されている。これにより、放熱板
102の端部は、放熱板全周にわたってシート101の
端部から離間距離103をあけてシート内側に配置され
ている。
【0029】以上の構成を備えることにより、屈曲部1
05aと放熱板102との間には、シート101の厚み
104と上記した離間距離103とを加算した沿面距離
が形成されることになり、リードフレーム100と放熱
板102との間の放電は確実に防止される。
【0030】このような本発明の熱伝導基板の構成で
は、リードフレーム100側の構成については変更する
必要がない。つまり、屈曲部105aをシート101端
面に位置させても、十分なる沿面距離を確保することが
できる。これにより、熱伝導基板の実際の基板面積を最
大限利用して、電子部品搭載領域を設定することができ
る。
【0031】さらに、本発明の構成では、沿面距離を確
保するために屈曲部105aを絶縁物シート101の内
側に移動させる必要がない。屈曲部105aをシート1
01の内側に配置させることは、屈曲部105aの形成
時において絶縁物シート101が破損する原因となりか
ねない。このような破損を防止するためには、絶縁物シ
ート101の端部に段部構造を設けることが考えられ
る。しかしながら、そうすると、基板作製時に用いる金
型の構造が複雑化してコストアップを招いてしまう。こ
れに対して、本発明の構成では、上記段部構造を設ける
必要がない分、上記金型の構造を簡単にすることができ
てコストダウンが図れる。
【0032】図3は、本発明の熱伝導基板を、外部放熱
構造体であるヒートシンク120に取り付けた状態を示
している。この構成においては、放熱板102の側面1
02aは、厚み方向に沿った領域102bの少なくとも
一部が、側面102aの全周にわたって絶縁物シート1
01から露出している。これは次のような理由によって
いる。
【0033】金属等の導電体からなるヒートシンク12
0を設けた場合においては、リードフレーム100に生
じる放電は、放熱板102との間で生じるだけではな
く、リードフレーム100とヒートシンク120との間
でも生じる。そのため、ヒートシンク120とリードフ
レーム100との間の沿面距離を、両者の間で放電が生
じない程度の長さに設定する必要がある。
【0034】その場合、放熱板102の上記領域102
b全体が、側面102aの全周にわたって絶縁物シート
101内に覆われていると、放熱板102に貼着された
ヒートシンク120は絶縁物シート101の外表面に面
着した状態となる。そうすると、ヒートシンク120と
リードフレーム100とは最近接してしまい、両者の間
の沿面距離を十分にとることができない。
【0035】これに対して、領域102bの少なくとも
一部が、側面102aの全周にわたって絶縁物シート1
01から露出していると、放熱板102に貼着されたヒ
ートシンク120は、絶縁物シート101の外表面から
離間した状態となる。そのため、ヒートシンク120と
リードフレーム100との間には次の領域が介在するこ
とになる。すなわち、絶縁物シート101の側面と、絶
縁材シート101の外表面の一部と、放熱板102の側
面102aにおいて外部に露出している領域とが、ヒー
トシンク120とリードフレーム100との間に介在す
ることになる。このような各領域が介在する分、ヒート
シンク120とリードフレーム100との間の沿面距離
を十分にとることができる。以上の理由により、領域1
02bの少なくとも一部を、側面全周にわたって絶縁物
シート101から露出させている。
【0036】なお、図3では、領域102bの全域が、
側面102aの全周にわたって絶縁物シート101から
露出している構造となっていたが、領域102bの一部
が、側面102aの全周にわたって絶縁物シート101
から露出している構造であってもよいのはいうまでもな
い。
【0037】図4(A)〜(C)は、この熱伝導基板の
製造方法を示す工程別断面図である。図4(A)に示す
ように、リードフレーム100と絶縁物シート101と
放熱板原板110とを重ね合わせる。原板110はシー
ト101と同等もしくはそれ以上の平面的大きさを備え
たものとする。シート101は、少なくとも無機フィラ
ーと未硬化状態の熱硬化性樹脂とを含む絶縁物をシート
状に加工したものを用いる。シート101に含まれる熱
硬化性樹脂は、エポキシ樹脂、フェノール樹脂もしくは
シアネート樹脂の少なくとも1種類からなる。これらの
樹脂が、電気的絶縁性や機械的強度に優れたものである
ためである。
【0038】また無機フィラーは、Al23、MgO 、
BN及びAlNから選ばれた少なくとも1種の粉末で構
成される。これらのフィラーが熱伝導性に優れているた
めである。無機フィラーの添加量は、シート101全体
の70〜95重量%程度が望ましいが、良好な熱伝導性
を要求される熱伝導基板においては、90重量%以上の
高い無機フィラー充填が望ましい。
【0039】図4(B)に示すように、リードフレーム
100とシート101と原板110とを加熱加圧してシ
ート101中の熱硬化性樹脂を硬化させることにより、
シート101の両面にリードフレーム100と原板11
0とを接着させる。このとき、リードフレーム100の
表面までシート101を充填する。この加熱加圧する工
程は、熱硬化性樹脂が硬化しない温度で加熱加圧するこ
とでリードフレーム100の表面までシート101を充
填する工程と、さらに加熱して熱硬化性樹脂を硬化させ
る工程とに分けて行うのが好ましい。そうすれば、リー
ドフレーム100の間隙に対するシート101の充填
と、シート100の硬化とを分けて行うことができ、充
填と硬化をさらに確実に行うことができる。
【0040】さらに図4(C)に示すように、原板11
0の周辺部を切削して、シート101より放熱板端面が
シート内側に離間して配置された放熱板102を形成す
る。この切削加工はリューター加工、レーザー加工が利
用できる。
【0041】これにより、リードフレーム100から放
熱板102に至る沿面距離を延ばすことができる。した
がって、この熱伝導基板は高い電圧印加時にも絶縁破壊
に対して十分な信頼性を保つことができる。
【0042】このとき、接着された放熱板102の端面
とシート101の端面との間の距離はシート101の厚
みの1倍以上であることが望ましく、長くするほど沿面
距離も増加するが、4倍以上の場合は放熱板102から
の放熱が阻害されるのでシート101の厚みは1〜4倍
であるのが好ましい。
【0043】図5(A)〜(C)は本具体例の熱伝導基
板を作製する他の方法の工程別断面図である。図5
(A)はリードフレーム100と絶縁物シート101と
放熱板原板110を重ね合わせたのち加熱加圧して接着
した熱伝導基板の原型である。そして、作製した熱伝導
基板の原型に対して、図5(B)に示すように、原板1
10上にエッチングレジスト膜106を形成する。膜1
06は、最終的に形成する放熱板102の領域(原板1
10の中央部領域)上に形成する。
【0044】膜106を形成したのち、膜106で覆わ
れていない原板110の端部を化学エッチングにより除
去する。そのうえで膜106を除去する。これにより、
図5(C)に示すように、放熱板102の全周におい
て、シート101の端部よりシート内側に形成された放
熱板102を形成する。
【0045】膜106の形成においては、ドライフィル
ムレジストを用いて紫外線露光したのち、硬化形成する
方法や、レジストペーストをスクリーン印刷して乾燥し
形成する方法等を採用することができる。これらの方法
によれば、一度に大量の熱伝導基板を処理することがで
きる。
【0046】図6(A)〜(C)は本具体例の熱伝導基
板を作製する他の方法の工程別断面図である。
【0047】図6(A)に示すように、放熱板原板11
0を用意する。放熱板原板110’は、板端部から離間
距離103だけ離れた位置に、板端部に沿ってあらかじ
め分割溝107が設けられている。溝107は、回転刃
加工及びレーザー加工により、原板110に形成する。
【0048】そして、図6(B)に示すように、原板1
10とリードフレーム100と絶縁物シート101とを
重ね合わせたのち加熱加圧することでこれらを互いに接
着して熱伝導基板の原型を形成する。その後、図6
(C)に示すように、原板110の周辺領域を溝107
に沿って分割除去する。これにより、シート101の全
周においてシート101の端部よりシート内側に放熱板
端部が配置された放熱板102を形成する。この方法に
よれば、原板110’から除去する領域が大きい場合
も、短時間で確実に除去領域を除去することができる。
【0049】図7(A)〜7(C)は本具体例の熱伝導
基板を作製する他の方法の工程別断面図である。
【0050】図7(A)に示すように、枠体111を用
意する。枠体111は、放熱板102と同一もしくは同
等の厚みを有しており、最終的に形成する放熱板102
の外形形状(絶縁物シート101より若干小さい形状)
と同形状の開口部111aを持つ形状をしている。この
枠体111に放熱板102を嵌め入れて、枠体付き放熱
板である組合せ体113を形成する。そして、この組合
せ体113とリードフレーム100と絶縁物シート10
1とを重ね合わせる。その際、放熱板102が最終的に
貼着されるシート101上の位置に合致するように、組
合せ体113をシート101に対して位置合わせする。
【0051】組合せ体113とリードフレーム100と
シート101とを重ね合わせたのち、これらを加圧して
互いに接着する。その後、図7(C)に示すように、組
合せ体113から枠体111のみを取り外し、シート1
01の全周において放熱板102の端部がシート101
に対してそのシート内側に配置された構造とする。この
方法によれば、放熱板102の端部を除去する工程を簡
略化することができる。
【0052】以上説明した具体例では、放熱板102
は、絶縁物シート101内に一部が埋め込まれることな
く、シート101上に載置された状態で設けられたが、
図8に示すように、放熱板102をその厚み方向の一部
ないし全部にわたって絶縁物シート101に埋設しても
よい(ただし、その表面は露出させる)。
【0053】この熱伝導基板の製造方法を、図9
(A)、(B)を参照して説明する。
【0054】図9(A)に示すように、リードフレーム
100と絶縁物シート101と放熱板102とを重ね合
わせる。ここで、放熱板102は最終的に形成する放熱
板102の外形形状(絶縁物シート101より若干小さ
い形状)としておく。
【0055】そして、リードフレーム100とシート1
01と放熱板102とを重ね合わせ配置する。その際、
放熱板102が最終的に貼着されるシート101上の位
置に合致するように、放熱板102をシート101に対
して位置合わせする。
【0056】そして、図9(B)に示すように、これら
を加熱加圧する。これにより、シート101中の熱硬化
性樹脂を硬化させて、シート101の両面にリードフレ
ーム100と放熱板102とを接着させる。このとき、
リードフレーム100の内部隙間100aや放熱板10
2の側面102aがシート101によって塞がれる程度
に、シート101に加圧と加熱とを加える。シート10
0により側面102aが塞がれた状態の放熱板102に
は、図中102の符号を付している。
【0057】このとき、加熱加圧工程は、熱硬化性樹脂
が硬化しない温度で加熱加圧しながら、内部隙間100
aや側面102aを絶縁物シート101で充填する工程
と、さらに加熱して熱硬化性樹脂を硬化させる工程とに
分けて行えば、シート101の充填とその硬化とを別々
に行うことになり、充填と硬化とを確実に行うことがで
きる。
【0058】これにより、側面102aの厚み方向に沿
った一部もしくはその全部が放熱板102の全周にわた
ってシート101により覆われることになる。そうする
と、高い電圧印加時にも絶縁破壊に対して十分な信頼性
を保つことができる。なお、図8、図9においては、放
熱板102’の側面102aの全面を絶縁物シート10
1によって覆う形状になっているが、本発明はこのよう
な形状に限るものではない。すなわち、側面102aの
厚み方向に沿った領域の一部が絶縁物シート101によ
り覆われた形状であってもよい。ただし、絶縁物シート
101により覆われる側面102aの領域は、放熱板1
02’の全周にわたって設ける必要がある。
【0059】ところで、本発明の熱伝導基板において、
リードフレーム100と放熱板102との間の沿面距離
をさらに増加させるためには、絶縁物シート101の端
部に、放熱板102とリードフレーム101との最短方
向を横切る向きに沿って連続する段部を設ければよい。
段部としては、図10に示すように、溝状段部112が
ある。
【0060】なお、図10では、放熱板102をその厚
みの途中まで絶縁物シート101に埋設した放熱板構造
において、段部112を実施していたが、放熱板102
を絶縁物シート101上に載置した図1等に示す熱伝導
基板の構造にも段部112を適用することができるのは
いうまでもない。また、段部112は、絶縁材シート1
01の側面に設けることもできる。
【0061】また、上述した具体例では、放熱板102
の端部を、その全周にわたって、絶縁物シート101の
端部からシート内側に離間させて配置していたが、本発
明は、このようななものに限定されものではなく図11
に示すようにしてもよい。すなわち、リードフレーム1
00(外部引き出し電極105)が延出しているシート
101の端部およびその近傍に位置する放熱板102の
端部102aは、選択的にシート101の面方向内側で
シート101の端部から離間させる。一方、その他の放
熱板102の端部は、シート101の端部に設ける。こ
のように構成した場合であっても、十分なる沿面距離を
確保することができるのはいうまでもない。
【0062】図12は、本発明の熱伝導基板を用いて、
作製したパワーモジュールの構成を示す断面図である。
このパワーモジュールは、本発明の熱伝導基板130
と、電子部品131と、ケーシング132と、封止樹脂
133とを備えている。電子部品131はパワー半導
体、トランス、チョークコイル等から構成されており、
放熱板102が設けられていないリードフレーム100
の面上に実装されている。ケーシング132はリードフ
レーム100の電子部品実装面を覆って配置されてい
る。リードフレーム100の外部引き出し電極105
は、ケーシング132を貫通して外部に延出している。
封止樹脂133はケーシング132の内部空間に充填さ
れており、電子部品131を封止している。
【0063】以下、より具体的な実施例により本発明を
さらに詳細に説明する。 (実施例1)本実施例の熱伝導基板の作製に際し、ま
ず、無機フィラーと未硬化状態の熱硬化性樹脂からなる
絶縁物シート101の作製方法について述べる。
【0064】まず、スラリーの作製について説明する。
攪拌混練機により無機フィラーと液状の熱硬化性樹脂、
適度の溶剤等を混合してスラリーとする。この攪拌混練
機は容器自身を自転させながら公転させるもので、混練
する樹脂の粘度が比較的高くても、十分な脱泡作用、分
散状態が得られる。
【0065】具体的な材料は次のようにする。すなわ
ち、無機フィラーとしてAl23(昭和電工(株)製
「AS−40」(商品名))を用い、熱硬化性樹脂とし
て、エポキシ樹脂(日本レック(株)製、「NRV−1
010」(商品名))と、ブチルカルビトールと、粘度
調整用のメチルエチルケトンとを加えたものを用いる。
各成分の成分比率は次の通りである。すなわち、無機フ
ィラーは90重量%、エポキシ樹脂は9.5重量%、ブ
チルカルビトールは0.5重量%とする。
【0066】次に、表面にシリコンによる離型処理を施
した厚み75μmの離型フィルム(具体的にはポリエチ
レンテレフタレートフィルム)を用意する。そして、こ
の離型フィルム上に上記スラリーをドクターブレード法
で造膜する。このとき、造膜シートの膜厚(ギャップ)
は、約750μmとする。
【0067】次に、この造膜シートを温度125℃で1
5分間放置し乾燥させることで、適度な粘性を有する未
硬化状態の絶縁物シート101(厚み400μm)を得
る。メチルエチルケトンは、この乾燥処理により揮発す
る。
【0068】一方、リードフレーム100と放熱板10
2とを用意する。リードフレーム100は、厚み500
μmの銅板をエッチング法で加工しさらにニッケルメッ
キを施して形成する。放熱板102は、厚み500μm
のアルミ金属板から構成する。そして、絶縁物シート1
01(3枚)と、リードフレーム100と放熱板102
とを重ね合わせて150℃の温度で50Kg/cm2
圧力で加熱加圧する。
【0069】加熱加圧処理により、リードフレーム10
0の間隙に絶縁物シート101が流れ込み、図3(B)
に示す熱伝導基板の原型構造が成形される。この後、絶
縁物シート101を、乾燥機を用いて175℃の温度で
3時間加熱し、絶縁物シート101中の熱硬化性樹脂を
完全硬化させる。
【0070】次に、放熱板102の端部をリューターを
用いて切削することで、絶縁物シート102の端部全周
において、放熱板102の端部をシート102の内側に
位置させる。さらに、リードフレーム100の最外周部
をカットする。そして、シート101から突出するリー
ドフレーム100を垂直に曲げ加工することで、リード
フレーム100の先端を外部引き出し電極105とす
る。これにより、図1に示す熱伝導基板を得る。この熱
伝導基板においては、リードフレーム直下の絶縁物シー
ト101の厚み104を1mmとする。
【0071】このようにして作製した熱伝導基板におい
て、放熱板102と絶縁物シート101端部との間の離
間距離103をそれぞれ変更した場合の絶縁耐圧測定と
熱抵抗測定とを実施した。
【0072】リードフレーム100と放熱板102に高
電圧を印加した時の絶縁破壊には、絶縁物シート101
を構成する樹脂自体の絶縁破壊と、絶縁物シート101
の沿面での絶縁破壊がある。前者の一般的な絶縁耐圧は
15kv/mmとされている。
【0073】本発明は、沿面での絶縁距離を拡大するこ
とを主旨としたものであり、上述した後者の絶縁破壊の
防止効果を評価する必要がある。そのため、絶縁耐圧破
壊測定は次のように実施した。すなわち、熱伝導基板試
料を20台ずつ作製したうえで、絶縁物シート101の
沿面での絶縁耐圧が15kv/mm以下であったものの割合
を算出することで絶縁耐圧破壊測定を行った。
【0074】また、熱抵抗は次のように測定した。すな
わち、リードフレーム100上に半田実装したパワー半
導体パッケージに電力供給して発熱させ、半導体素子と
放熱板102との温度差から熱抵抗を求めた。そして、
各条件で測定した各試料の熱抵抗の平均値を算出した。
【0075】測定結果を表1に示す。
【0076】
【表1】 また、リードフレーム直下の絶縁物シート101の厚み
だけを0.8mmに変更した熱伝導基板を作製し、同様
に、放熱板102と絶縁物シート101端部との離間距
離103をそれぞれ変更した場合の絶縁耐圧測定と熱抵
抗測定とを上述と同様にして実施した。その測定結果を
表2に示す。
【0077】
【表2】 放熱板102の端部を絶縁物シート端部に一致させた比
較例(実験No.1a、2a)に比べて、各離間距離1
03だけ放熱板102の端部を絶縁物シート101の端
部よりシート内側に配置した熱伝導基板の方が沿面での
絶縁耐圧は向上した。特に、その離間距離103が絶縁
物シート101の厚みの1倍以上あるときにその効果は
顕著であり、樹脂自体の一般的な絶縁耐圧とされる15
kv/mm以上となり、沿面での絶縁破壊を確実に防止でき
る。
【0078】しかしながら、4倍以上では放熱板102
からの放熱性が阻害され、熱抵抗値が増加した。したが
って、離間距離103が絶縁物シート101の厚みの1
〜4倍で最も効果を発揮し、高電圧印加時の沿面での絶
縁破壊を防止し、高信頼性をもつ熱伝導基板が得られ
る。 (実施例2)実施例1と同様の方法で作製した熱伝導基
板の放熱板102の端部を別の方法で除去した実施例を
示す。なお、本実施例に使用した絶縁物シート101の
組成は実施例1とは異なる。すなわち、無機フィラーは
Al23(住友化学(株)製「AM−28」(商品
名))を用いる。また、熱硬化性樹脂はフェノール樹脂
(大日本インキ製「フェノライト、VH4150」(商
品名))に、エチルカルビトールを添加したものを用い
る。各成分の成分比率は次の通りである。すなわち、無
機フィラーは87重量%、フェノール樹脂は11.5重
量%、エチルカルビトールは1.5重量%とする。
【0079】そして、実施例1と同様に、まず、リード
フレーム100、絶縁物シート101(3枚)、アルミ
金属板からなる放熱板102を一体化し、さらに、熱硬
化性樹脂を完全硬化させて熱伝導基板を形成する。
【0080】次に、ドライフィルムレジスト(日立化成
工業(株)製「H−S930−30」(商品名))を用
いてロールラミネート装置により、熱伝導基板の両面に
エッチングレジスト膜106の形成を行う。
【0081】次に、放熱板102側のエッチングレジス
ト膜106上において、最終的に残す部分のパターン上
にフィルムマスク(図示省略)を配置したうえで、両面
のエッチングレジスト膜106を紫外線露光装置により
露光処理する。
【0082】そして、熱伝導基板を現像液中で処理し、
フィルムマスクにより露光されなかった放熱板102の
周辺部分のエッチングレジスト膜106だけを選択的に
除去する。
【0083】さらに、熱伝導基板を7%塩酸水溶液中に
浸漬することで、エッチングレジスト膜106で被覆さ
れていない放熱板102の端部を除去する。これによ
り、熱伝導基板は絶縁物シート101の端部全周におい
て、放熱板102がシート内側に配置された構造とな
る。最後に、エッチングレジスト膜106を苛性ソーダ
で処理することで除去する。
【0084】このようにして作製された熱伝導基板にお
いて、離間距離103を絶縁物シート101の厚みの2
倍としたときの絶縁耐圧を測定すると、15kV以上で
あり良好であった。 (実施例3)本実施例では、次の絶縁物シート101を
使用する。すなわち、無機フィラーはAl23(昭和電
工(株)製「AS−40」(商品名))を用いる。熱硬
化性樹脂は、シアネートエステル樹脂(旭チバ(株)
製、「AroCy M30」(商品名))に、ブチルカ
ルビトールと粘度調整用のメチルエチルケトンとを添加
したものを用いる。各成分の成分比率は次の通りであ
る。すなわち、無機フィラーは90重量%、熱硬化性樹
脂は9.5重量%、ブチルカルビトールは0.5重量%
である。
【0085】そして、実施例1と同様に、この絶縁物シ
ート101(3枚)と、リードフレーム100と、放熱
板102とを重ね合わせて150℃の温度で50Kg/
cm 2の圧力で加熱加圧して、図9(B)に示す形状を
有する熱伝導基板の原型構造を得る。
【0086】この後、絶縁物シート101を、乾燥機を
用いて175℃の温度で3時間加熱し、絶縁物シート1
01中の熱硬化性樹脂を完全硬化させる。さらに、リー
ドフレーム100の最外周部をカットして、絶縁物シー
ト101から突出するリードフレーム100を垂直に曲
げ加工することで、リードフレーム100の先端を外部
引き出し電極105とする。これにより、図8に示す熱
伝導基板を得る。この熱伝導基板においては、リードフ
レーム100直下の絶縁物シート101の厚みを1mm
とする。
【0087】このようにして作製した熱伝導基板におい
て、絶縁耐圧測定と熱抵抗測定を実施した。その結果
は、絶縁耐圧は15kv/mm以上、熱抵抗値は1.36℃
/Wであり、高電圧印加時の沿面での絶縁破壊を防止
し、高信頼性をもつ熱伝導基板が得られたことを確認し
た。
【0088】各実施例の熱伝導基板は、リードフレーム
100と放熱板102との沿面距離を容易に増加させる
ことができ、高い電圧印加時にも絶縁破壊に対して十分
な信頼性を保つことができる。そのため、基板側面に突
出するリードフレーム100を外部引き出し電極105
とするために垂直に曲げ加工したとしても、リードフレ
ーム105の屈曲部105aを絶縁物シート101の端
部に位置させることができる。これより、基板サイズに
対して実際に部品を搭載できる範囲を広くすることがで
きる。このことは、従来に比べて基板サイズを小さくす
ることも可能であることを意味している。
【0089】さらに、リードフレーム105の屈曲部1
05aを絶縁物シート101の端部に位置させることが
できるので、曲げ加工時に絶縁物シート101に埋設さ
れたリードフレーム101を引き剥がして基板を破損さ
せることも起きない。そのため、絶縁物シート101の
端部に段差を設けてリードフレーム101の屈曲を容易
にする必要がなくなり、その分、基板作製時の金型の構
造を簡単にすることができ、コストダウンに繋がる。
【0090】
【発明の効果】以上のように、本発明の熱伝導基板とそ
の製造方法によれば、今後ますます増大するパワー回路
用基板として、機器の小型化、低コスト化に貢献でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明に係る熱伝導基板の第1の好
ましい具体例に従う構成を示す断面図である。
【図2】 図1の裏面図である。
【図3】 本発明の熱伝導基板にヒートシンクを取り付
けた状態を示す断面図である。
【図4】 第1の好ましい具体例の製造方法の各工程を
示す工程別断面図である。
【図5】 第1の好ましい具体例の他の製造方法の各工
程を示す工程別断面図である。
【図6】 第1の好ましい具体例の他の製造方法の各工
程を示す工程別断面図である。
【図7】 第1の好ましい具体例の他の製造方法の各工
程を示す工程別断面図である。
【図8】 本発明に係る熱伝導基板の第2の好ましい具
体例に従う構成を示す断面図である。
【図9】 第2の好ましい具体例の他の製造方法の各工
程を示す工程別断面図である。
【図10】 本発明の第1の変形例を示す断面図であ
る。
【図11】 本発明の第2の変形例を示す断面図であ
る。
【図12】 本発明の熱伝導基板を組み込んだパワーモ
ジュールの構成を示す断面図である。
【図13】 従来の熱伝導基板の構成を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
100 リードフレーム 101a 内部隙間 1
01 絶縁物シート 102 放熱板 102a 側面 102b 厚み方向に沿った領域 102’ 組
合せ体 103 離間距離 104 シートの厚み 105 外部引き出し電極 105a 屈曲部 106 エッチングレジスト膜 110 放熱板
原板 110’原板 111 枠体 111a 開口
部 113 組合せ体 120 ヒートシンク 130
熱伝導基板 131 電子部品 132 ケーシング 133
封止樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中谷 誠一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 松尾 光洋 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5F036 AA01 BA23 BB01 BB21 BC23

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁物シートの一方の面にリードフレー
    ムを、他方の面に放熱板をそれぞれ設け、 前記リードフレームの一部を前記絶縁物シートの端部ま
    で延出し、 前記リードフレームが延出している絶縁物シート端部お
    よびその近傍に位置する放熱板端部を、前記絶縁物シー
    トの面方向内側で前記絶縁物シート端部から離間する位
    置に設けた、 熱伝導基板。
  2. 【請求項2】 前記放熱板の端部を、その全周にわたっ
    て前記絶縁物シートの面方向内側で前記絶縁物シート端
    部から離間する位置に設けた、 請求項1に記載の熱伝導基板。
  3. 【請求項3】 前記リードフレームが延出している絶縁
    物シート端部およびその近傍に位置する放熱板端部と前
    記絶縁物シート端部との間の離間距離を、前記絶縁物シ
    ートの厚みの1〜4倍の範囲にした、 請求項1に記載の熱伝導基板。
  4. 【請求項4】 前記放熱板を、その表面が前記絶縁物シ
    ートから露出した状態で前記絶縁物シートに埋め込み配
    置した、 請求項1に記載の熱伝導基板。
  5. 【請求項5】 前記放熱板の側面はその全周にわたっ
    て、その厚み方向の少なくとも一部が前記絶縁物シート
    により覆われている、 請求項4に記載の熱伝導基板。
  6. 【請求項6】 放熱板端部が離間配置された前記絶縁物
    シート端部に、前記放熱板と前記リードフレームとの最
    短方向を横切る向きに沿って連続する段部を設けた、 請求項1に記載の熱伝導基板。
  7. 【請求項7】 前記放熱板の外表面に外部放熱構造体が
    面着されており、前記放熱板の側面の厚み方向に沿った
    領域の少なくとも一部が、側面全周にわたって前記絶縁
    物シートから露出している、 請求項1に記載の熱伝導基板。
  8. 【請求項8】 前記絶縁物シートは、無機フィラーを含
    んだものである、請求項1に記載の熱伝導基板。
  9. 【請求項9】 熱伝導基板と、電子部品と、ケーシング
    と、封止樹脂とを有し、 前記熱伝導基板は、 絶縁物シートの一方の面にリードフレームを、他方の面
    に放熱板をそれぞれ設け、前記リードフレームの一部を
    前記絶縁物シートの端部まで延出し、前記リードフレー
    ムが延出している絶縁物シート端部およびその近傍に位
    置する放熱板端部を、前記絶縁物シートの面方向内側で
    前記絶縁物シート端部から離間する位置に設けてなり、 前記電子部品は、前記熱伝導基板の一方面上に実装され
    ており、 前記ケーシングは、前記電子部品が実装された前記熱伝
    導基板を覆って配置されており、 前記封止樹脂は、前記ケーシング内部空間に充填され
    て、当該内部空間を封止している、 パワーモジュール。
  10. 【請求項10】 絶縁物シートの一方の面にはリードフ
    レームを、他方の面には放熱板をそれぞれ設けるととも
    に、前記リードフレームの一部を前記絶縁物シートの端
    部まで延出してなる熱伝導基板の製造方法であって、 前記絶縁物シートの一方の面に前記リードフレームを、
    他方の面にシート全面にわたる放熱板を、それぞれ積層
    して接着する工程と、 前記リードフレームが延出している絶縁物シート端部お
    よびその近傍に位置する放熱板端部を、前記絶縁物シー
    トの面方向内側で前記絶縁物シート端部から離間する位
    置まで除去する工程と、 を含む、 熱伝導基板の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記放熱板端部を切削により除去す
    る、 請求項10に記載の熱伝導基板の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記放熱板端部を、フォトリソグラフ
    ィ工程により除去する、 請求項10に記載の熱伝導基板の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記放熱板として、除去する放熱板領
    域の周縁に沿って分割溝を有するものを準備し、 この放熱板を前記絶縁物シートに接着したのち、除去す
    る放熱板領域を前記分割溝に沿って他の放熱板領域から
    分割して除去する、 請求項10に記載の熱伝導基板の製造方法。
  14. 【請求項14】 絶縁物シートの一方の面にはリードフ
    レームを、他方の面には放熱板をそれぞれ設けるととも
    に、前記リードフレームの一部を前記絶縁物シートの端
    部まで延出してなる熱伝導基板の製造方法であって、 前記放熱板として、前記リードフレームが延出している
    絶縁物シート端部およびその近傍に対応する放熱板端部
    が予め除去されるとともに、放熱板の外側に放熱板全周
    を囲む枠体が配置された枠体付き放熱板を用意したうえ
    で、前記絶縁物シートの一方の面に前記リードフレーム
    を、他方の面に前記枠体付き放熱板を、それぞれ積層し
    て接着する工程と、 前記枠体を前記絶縁物シートから除去する工程と、 を含む熱伝導基板の製造方法。
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