JP2002054526A - インジェクタ用圧電体素子 - Google Patents
インジェクタ用圧電体素子Info
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- H10N30/8548—Lead based oxides
Abstract
提供すること。 【解決手段】 インジェクタの駆動力を発生する圧電体
素子であって,印加電圧に応じて伸張する複数の圧電層
11と印加電圧供給用の内部電極層21,22とを交互
に積層してなり,各圧電層11には空隙61,611〜
613が含まれており,一つの圧電層11に含まれる空
隙61,611〜613の積層方向の総厚みは圧電層1
1の積層方向厚みの1/3以下であると共に,一つの空
隙61,611〜613の積層方向厚みは50μm以下
である。
Description
いられる積層型の圧電体素子に関する。
噴射装置)は,例えば,高圧燃料を蓄積したコモンレー
ルに接続された3方弁又は2方弁の弁体を動かすること
により,燃料通路の開閉状態を切り替えてノズルニード
ルに付与される圧力状態を変化させ,ノズルニードルを
開弁状態にすることにより燃料を噴射するよう構成され
ている。
は,電磁弁等が一般的に使用されている。これに対し,
上記駆動源をきめ細かく制御して燃料噴射状態の精密な
制御を行うことを目的に,例えば特開平11−2299
93号公報に示されるように,上記駆動源として積層型
の圧電体素子を使用しようとする試みがなされてきた。
駆動源に用いたインジェクタは,上記のごとく提案され
ているものの,実用化には未だ至っていない。インジェ
クタの種類によっては,例えば100MPaを超えるよ
うな高圧燃料を噴射することが要求され,このため過酷
な使用環境下での信頼性がインジェクタ用圧電体素子に
は必要である。
を,このようなインジェクタに用いた場合,上記のごと
き過酷な使用環境から短時間で圧電体素子が割れたり,
内部電極層に生じる断線,またはクラックによりショー
トする等して,実用に耐えないことが多かった。更に,
このような高圧燃料噴射に際しては,例えば変位量が2
0μm以上,発生力1000N以上という非常に高性能
な圧電体素子が必要である。この点からも従来の圧電体
素子をそのままインジェクタに転用することは難しかっ
た。
されたもので,インジェクタの駆動源に最適な圧電体素
子を提供しようとするものである。
クタに内蔵されると共に該インジェクタの駆動力を発生
する圧電体素子であって,該圧電体素子は,印加電圧に
応じて伸張する複数の圧電層と印加電圧供給用の内部電
極層とを交互に積層してなり,上記各圧電層には空隙が
含まれており,一つの圧電層に含まれる空隙の積層方向
の総厚みは圧電層の積層方向厚みの1/3以下であると
共に,一つの空隙の積層方向厚みは50μm以下である
ことを特徴とするインジェクタ用圧電体素子にある。
つの圧電層に含まれる空隙の積層方向の総厚みは圧電層
の積層方向厚みの1/3以下であると共に,一つの空隙
の積層方向厚みは50μm以下である。
層方向と平行な直線Lを考える。また,直線L上での圧
電層11の積層方向厚みをHとする。この時,直線Lと
重なる全ての空隙611,612,613の,Lと重な
った部分の各厚みd1〜d3を合計した値が積層方向の
総厚みとなる。よって,図1(b)において,仮にd1
+d2+d3≦H/3となれば本請求項にかかる要件が
満たされる。本発明にかかる圧電体素子では,圧電層1
1のどの部分に直線Lを設けてもこの関係が成立する。
となると,電圧印加時に圧電層で絶縁破壊が生じるおそ
れがある。このような圧電体素子は耐電圧性が低くイン
ジェクタの駆動源に使用できないおそれがある。
1,612,613と直線Lとの重なった部分での厚み
d1〜d3のいずれについても50μm以下であれば,
本請求項にかかる『一つの空隙の積層方向厚みは50μ
m以下』という要件が満たされる。本発明にかかる圧電
体素子においては,圧電層のどの部分に直線Lを設けて
もこの関係が成立する。
は,圧電層の厚みに対し相対的に大きな空隙が存在する
ため,圧電層の絶縁破壊が生じやすくなるおそれがあ
る。このような圧電体素子は耐電圧性が低く,インジェ
クタの駆動源として使用できないおそれがある。
したごとく,インジェクタの駆動源として用いる圧電体
素子には,例えば100MPaを超えるような高圧燃料
を噴射することが要求されるため,過酷な使用環境下で
の信頼性が要求される。
位量が20μm以上,発生力1000N以上という高性
能を発揮することが要求される。さらに,圧電体素子の
小型化に伴って圧電層は薄くなる傾向があるが,付与さ
れる電界強度は1.0kV/mm以上と高くなる傾向が
ある。
る。圧電体素子は,後述するごとく,圧電材料の主原料
を含有するスラリーからグリーンシートを作製し(これ
が圧電層となる),これを適宜積層して作製した未焼積
層体を焼結して製造する。例えばスラリー塗布時に空気
が入り込む,スラリーに含まれるバインダーが焼結後に
焼失する等の理由から,圧電層内部に空隙が形成される
ことがある。
高い電界強度にさらされるインジェクタ用圧電体素子と
しての過酷な環境下において容易に絶縁破壊が発生し,
ショートする。これに伴い圧電体素子の耐久性や性能が
多いに低下することがある。
合,空隙も圧電層の他の部分と同様に電圧が印加され
る。このため,空隙はプラスとマイナスとに分極する。
分極した空隙が圧電層の積層方向に多数存在した状態
で,例えば電界強度1.0kV/mm以上の高い駆動周
波数による駆動を繰り返した場合,電圧印加方向で圧電
層が薄くなった部分で絶縁破壊が生じ,ショートの原因
となる。
絶縁低下を招かない程度の小さな空隙しか含んでいな
い。つまり,本発明にかかる圧電層は電圧印加時の絶縁
性が高く,上述した問題が生じ難い。よって,上述の要
件を満たす圧電層から構成された圧電体素子は耐久性に
優れ,長期にわたって過酷な環境で使用可能で,インジ
ェクタの駆動源として適している。
動源に最適な圧電体素子を提供することができる。
素子は2×109回以上駆動することが可能であること
が好ましい。これにより,自動車の内燃機関のインジェ
クタ(燃料噴射装置)の駆動源として適した圧電体素子
を得ることができる。
ンジェクタは,排ガス浄化,燃費向上のために,1回の
燃焼に対して最大5回のマルチ噴射を行うことがある。
その上40万km走行の保証が要求される。上述した駆
動回数を満たす圧電体素子であれば,このような過酷な
要求に答えることができる。
タに内蔵されると共に該インジェクタの駆動力を発生す
る圧電体素子であって,該圧電体素子は,印加電圧に応
じて伸張する複数の圧電層と印加電圧供給用の内部電極
層とを交互に積層してなり,上記内部電極層の厚みは,
上記圧電層の厚みの0.11倍以下であることを特徴と
するインジェクタ用圧電体素子にある。
記要件を満たさず,0.11倍より大となった場合,後
述するごとく,内部電極層の端部近傍から圧電体素子の
側面に向かうクラック(図7参照)が発生するおそれが
ある。なお,上記厚みは積層方向に測定した圧電層厚み
や内部電極層厚みの最大値である。
対して相対的に薄い内部電極層をもった圧電体素子を得
ることができる。内部電極層は,図4,実施形態例1に
示すごとく,圧電層に対し部分的に設けてある。つま
り,内部電極層は,積層方向と直交する一方向におい
て,一端は圧電体素子の側面に露出するが,他端は側面
に露出しないよう構成されており,例えば上端から数え
て偶数番目の内部電極層は駆動電源の+極に,奇数番目
の内部電極層は−極に接続されている。
部では,次のような現象が生じる。即ち,+極と−極の
内部電極層と接した部分の圧電層は電圧印加により伸縮
する。しかし,内部電極層のない部分,図4において,
N部の圧電層同士が隣接する部分では,圧電層は伸縮せ
ず,動かない。このため,内部電極層の圧電体素子外部
に露出しない端部付近では,伸縮する部分と動かない部
分とが隣接するため,内部応力による歪みが生じやす
い。つまり,端部近傍はクラックが発生しやすい部分
で,クラック発生の状況は後述する図7に記載されてい
る。
で,内部電極層の外部に露出しない端部付近での歪みを
減らすことができ,歪み由来のクラック発生を防止する
ことができる。従って,圧電体素子の耐久性を高めるこ
とができ,長期にわたって過酷な環境で使用可能であ
る。駆動回数の多いインジェクタの駆動源として適して
いる。
動力発生用に最適な圧電体素子を提供することができ
る。
極層の厚みは12μm以下であることが好ましい。
7に示すごとく,内部電極層の端部近傍からクラックが
発生するおそれがある。なお,上記厚みは積層方向に測
定した内部電極層厚みの最大値である。
ごとく,薄い内部電極層を持っている。従って,上述し
た請求項3記載の発明と同様に,圧電体素子の耐久性を
高めることができ,長期にわたって過酷な環境で使用可
能である。駆動回数の多いインジェクタの駆動源として
適している。
タに内蔵されると共に該インジェクタの駆動力を発生す
る圧電体素子であって,該圧電体素子は,印加電圧に応
じて伸張する複数の圧電層と印加電圧供給用の内部電極
層とを交互に積層してなり,上記圧電層における圧電層
積層方向と垂直な積層面の面積S1と,該積層面を覆う
内部電極層の面積S2との間には,70%≦S2/S1
≦98%という関係が成り立つことを特徴とするインジ
ェクタ用圧電体素子にある(図10参照)。
は,電圧が印加される圧電層の面積が減って,伸縮量が
減少し,圧電体素子の発生力が低下するおそれがある。
一方,98%を越えた際には,内部電極層の端部近傍
で,内部電極層と隣接せず圧電層同士が隣接した部分の
長さが短くなり,大きな勾配を持つ内部応力がかかっ
て,クラックが発生するおそれがある。
求項3の場合と同様に,内部電極層の端部付近での歪み
を減らすことができ,歪み由来のクラック発生を減らす
ことができる。従って,圧電体素子の耐久性を高めるこ
とができ,長期にわたって過酷な環境で使用可能であ
る。駆動回数の多いインジェクタの駆動源として適して
いる。
め,内部電極層の面積が大きく,圧電層のより広い面積
に電圧を印加することが可能となる。よって,断面積の
小さな圧電体素子(例えば,圧電素子の積層方向・変位
方向に垂直な断面積が80mm2以下)であっても,2
000Nという非常に高い発生力を得ることができる。
なお,プリセット荷重とは圧電体素子の駆動の際に,積
層方向の上下の端面から付与する荷重で,過剰変位,オ
ーバーシュートを防ぐために付与されている。
動力発生用に最適な圧電体素子を提供することができ
る。
圧電体素子は,上記圧電層の積層方向において,駆動部
と該駆動部を挟持するように配置されたバッファ部と,
該バッファ部を挟持するように配置されたダミー部に区
分けされており,上記駆動部,バッファ部,ダミー部
は,電圧印加時における伸縮量が駆動部,バッファ部,
ダミー部の順に小さくなるように構成されており,上記
バッファ部における圧電層の厚みは,駆動部における最
も薄い圧電層の厚みの1.1〜5.0倍であることが好
ましい。
電体素子は,駆動時に鼓型となり上下の端面が湾曲す
る。しかし,圧電体素子は,プリセット荷重を受けなが
ら,大きな発生力を生じるため,プリセット荷重を受け
る面は平坦でなくてはならない。そこで,駆動しないダ
ミー層を上下の端面に設けるが,駆動部とダミー部とを
直接つなげると,両者の境界においてクラックが発生す
る。従って,電圧印加時に殆ど動くことができないダミ
ー部を,駆動部よりは少ない伸縮量を持つバッファ部を
介して配置することで,クラックの発生を防止すること
ができる。
は,特にバッファ部における圧電層の厚みを上述のごと
く限定しているため,バッファ部とダミー部,バッファ
部と駆動部とのそれぞれの間でのクラック発生を防止す
ることができる。
縮量が駆動部に略等しくなることからダミー部とバッフ
ァ部との間でクラックが生じやすくなるおそれがある。
5.0倍より大である場合は,バッファ部の伸縮量が非
常に少なく,ダミー層に略等しくなるから,バッファ部
と駆動部との間でクラックが生じやすくなるおそれがあ
る。
圧印加時における伸縮量が駆動部,バッファ部,ダミー
部の順に小さくなるように構成されている。具体的には
内部電極層間の圧電層厚さを順に厚くし,上端ダミー部
の上面及び下端ダミー部の下面には内部電極層を形成し
ない。従って,駆動回数の多いインジェクタの駆動源に
用いた場合,クラックが発生し難く,長期にわたって使
用可能である。
駆動部における圧電層の厚みは280μm以下であるこ
とが好ましい。ここに,特に圧電体素子の積層方向・変
位方向に垂直な断面が80mm2以下,変位方向に平行
な長さが60mm以下といった小型の圧電体素子におい
て,変位による伸び(変位方向に平行)と縮み(変位方
向に垂直)の変形量を考える。
い圧電体素子は積層数が少なくなり,圧電層の薄い圧電
体素子は積層数が多くなる。両圧電体素子において同じ
変位が発生した場合,圧電層の厚い圧電体素子のほうが
1層あたりの変位量が大きくなる。
がり時間(圧電体素子に電圧を印加してから変位が始ま
るまでの時間)が100μsと早く,駆動周波数(圧電
素子が伸縮する速度)が200Hzと早い,このような
条件では,鼓型の変形が大きくなり,クラックが発生し
やすくなる。従って,圧電層の厚みを280μm以下と
薄くすることで,過酷な条件下での信頼性を得ることが
できる。仮に圧電層の厚みが280μmを越えた場合に
は,クラックが発生しやすくなり,過酷な条件下での信
頼性が低下するおそれがある。
バッファ層は複数の圧電層を有することが好ましい。圧
電層が多ければ多いほど,内部応力をよく緩和できるた
め,複数の圧電層を設けることでクラックに対する余裕
がまして,より一層のクラック発生防止効果を得ること
ができる。従って,駆動回数の多いインジェクタに用い
た場合,クラックの発生を防止でき,長期に渡って使用
可能である。
駆動部と上記バッファ部とは交互に複数個配置されてい
ることが好ましい(図5参照)。駆動部とダミー部との
間にバッファ層を配置することで,内部応力をよく緩和
することができる。また,バッファ層を駆動部と駆動部
の間に配置することで自己発熱を押さえることができる
ため,より一層のクラック発生防止効果,温度上昇防止
効果を得ることができる。
部に配置されることが多く,最高温度は200℃以上と
なる。さらに,圧電体素子自体も発熱するため,さらに
温度は上昇する。駆動部中にバッファ部を設けることで
圧電体素子の自己発熱を抑制し,温度特性の悪化を防止
することができる。
駆動回数が多く高温下にあるインジェクタの駆動源とし
て,長期にわたって過酷な環境で使用可能である。
記ダミー部における圧電層の厚みは,上記駆動部におけ
る最も薄い圧電層の厚みの3倍以上であることが好まし
い。これにより,積層方向,変位方向に垂直な面に対し
プリセット荷重を均一にかけることができるため,クラ
ック発生を防止することができる。
素子には上述したごとき過酷な条件下において駆動され
る。例えば変位量が20μm以上,立ち上がり時間は1
00μs等という駆動である。上記条件による駆動が,
例えば200Hzという駆動周波数で行われる場合,後
述する図4のN部のような変位しない箇所,駆動された
い箇所に過剰な引張応力がかからないようにする必要が
ある。
となるため,上下の端面からプリセット荷重を加えた場
合,駆動部とプリセット荷重を与える面との間が点接触
となるおそれがある。この場合,非駆動部であるN部に
はプリセット荷重が殆どかからない。
下の端面に設け,ここにおいてプリセットの荷重を面で
受けるように圧電体素子を構成する。これにより,N部
のような非駆動部に対しても,充分なプリセット荷重が
加わると共に,過剰な引っ張り応力がかからないように
することができる。
の3倍以上の厚みとすることで,駆動部,バッファ部の
変形を吸収することができ,プリセット荷重がN部のよ
うな非駆動部に伝達され,クラックを生じ難くすること
ができる。従って,駆動回数の多いインジェクタ駆動源
として用いた場合に,クラックの発生を防止でき,長期
にわたって使用可能な圧電体素子を得ることができる。
ファ部の変形の影響を受けて,ダミー部も多少の変形を
生じることがある。このため,クラックが発生したり,
圧電体素子がショートするおそれがある。また,プリセ
ット荷重が不均一にかかり,N部のような非駆動部にお
いてクラックが発生するおそれがある。
記内部電極層はAgとPdとを含むAg・Pd含有材料
よりなることが好ましい。内部電極層を低融点であるA
g(融点960.5℃)と高融点であるPd(融点15
55℃)とを含む材料より構成することで,圧電体素子
の製造における焼成時に1000℃以上という高温で焼
成を行っても,内部電極層の溶融や焼結粒子の凝集を防
止することができ,被覆率の高い内部電極層を得ること
ができる。
ることができ,前述した断面積の小さな圧電体素子を構
成した場合であっても,インジェクタに必要とされる大
変位量や高発生力を発揮する圧電体素子を得ることがで
きる。なお,上記Ag・Pd含有材料中において,Ag
やPdはAg化合物やPd化合物の状態,合金や固溶体
の状態等,多様な形態で含まれている。
記Ag・Pd含有材料において,AgとPdとの合計重
量に対し,Pdは10重量%以上含有されていることが
好ましい。
被覆率を高めることができ,インジェクタ用駆動源に要
求される大変位,高発生力を持つ圧電体素子を得ること
ができる。
体素子製造における焼成時に,内部電極層が溶融した
り,凝集して,所望の面積や被覆率を持つ内部電極層が
得難くなるおそれがある。なおPdは高価な金属である
ため含有量は少ないほうが好ましい。
記Ag・Pd含有材料を構成する焼結粒子は粒径10μ
m以下のものが焼結粒子全体の80%以上を占めている
ことが好ましい。
力を受ける。内部電極層の厚みが12μm以下である場
合に,粒径10μmより大なる焼結粒子が内部電極層全
体の80%を越えて含まれる場合,内部電極層に対する
焼結粒子の粒子充填率が低下するおそれがある。この場
合,圧電層を構成する焼結粒子と内部電極層を構成する
焼結粒子との間,内部電極層を構成する焼結粒子の相互
間の接合面積が低下するおそがある。
度が低下するため,圧電体素子の耐久性も低下する。従
って,駆動回数の多いインジェクタの駆動源に用いた場
合,長期にわたる使用が不可能となるおそれがある。
16に示すごとく,粒径を測定しようとする面に適当な
大きさの四角形αを設け,該四角形αの一辺から対辺ま
で貫通するような直線β,直線γ等を設ける。そして,
同図に示すごとく,各焼結粒子と各直線とが重なった部
分r1〜r9等を測定し,該r1〜r9等の平均値を算
出する。
記圧電層はジルコン酸チタン酸鉛を主成分とすることが
好ましい。
積が80mm2以下,変位方向に平行な長さが60mm
以下という小型の圧電体素子であっても,インジェクタ
駆動用に必要とされる変位量20μm以上を得ることが
できる。
とPbTiO3との固溶体で,通常PZTと呼ばれる材
料である。また,上記以外の各種成分,例えばBa,S
r,Ca,Hf,Mg,Nb,Mn,Sb,Co等が含
有されることもある。
記圧電層はMnが含有され,該圧電層に対し,Mnが5
×10-3〜0.4重量%含まれていることが好ましい。
インジェクタの駆動源に用いる圧電体素子は,高周波数
で正確に変位しなければならない。Mnが含まれること
で,伸縮時の結晶回転成分が少なくなり,過剰変位(オ
ーバーシュート)が発生し難く,高周波数で正確に変位
可能な圧電体素子を得ることができる。また,特に変位
方向に平行な長さが60mm以下等といった小型の圧電
体素子を構成した場合であっても,20μm以上といっ
た大変位量を得ることができる。
結晶回転成分が多く,耐久性の低下が発生し,0.4重
量%よりも多い場合は,圧電層の変位が減るため,伸縮
量が低下するおそれがある。なお,Mnは通常は各種の
化合物,固溶体,合金の形で含まれている。
記ジルコン酸チタン酸鉛はPb(Y 0.5Nb0.5)O3−
PbTiO3−PbZrO3系3成分固溶体を基本組成と
し,上記3成分固溶体中の各成分の割合が,0.5モル
%≦Pb(Y0.5Nb0.5)O3≦3モル%,42モル%
<PbTiO3<50モル%,47モル%<PbZrO3
≦57.5モル%であり,SrによるPbの置換基が5
モル%より多く15モル%以下であり,Nb2O5の上記
ジルコン酸チタン酸鉛に対する含有量が1重量%以下,
Mn2O5の上記ジルコン酸チタン酸鉛に対する含有量が
0.01重量%以上,0.5重量%未満であることが好
ましい。
温度変化が小さい圧電層よりなる圧電体素子を得ること
ができる。この圧電体素子は,温度変化の大きい環境で
使用しても出力の変動を生じない。インジェクタは,一
般に−40〜150℃という環境で正常に作動すること
が要求され,上記圧電層よりなる圧電体素子を用いるこ
とで上述の温度範囲で正常に作動するインジェクタを得
ることができる。
記圧電層を構成する焼結粒子は粒径8μm以下であるこ
とが好ましい。
生じたものであると考えられている。粒成長した焼結粒
子が含まれた場合の圧電層の強度は低下する。インジェ
クタの駆動源に用いる圧電体素子は,例えば高荷重(プ
リセット荷重500N,発生力2000N),高駆動回
数(2×109回以上),高周波数(200Hz),高
立ち上り速度(100μs)等といった過酷な用件を満
たす必要があるが,粒径8μm以下の焼結粒子より構成
される圧電層は強度が高く,このような過酷な環境下で
使用される圧電体素子として最適である。
まれている場合は,圧電層の強度が低いため,上述した
ごとき過酷な条件で使用した場合,容易にクラックが発
生するなど,耐久性に劣るおそれがある。なお,粒径の
定義は前述した請求項13と同様である。
記インジェクタ用圧電体素子は内燃機関の1回の燃焼に
対して複数回の駆動を行なうインジェクタ用圧電体素子
として最適である。内燃機関用のインジェクタは複数回
の燃料噴射を行なうことで,排ガス中のNOxやHCを
減らしている。圧電体素子を利用することで,きめ細か
く制御して燃料噴射状態の精密な制御を行うことができ
るインジェクタを得ることができるため,上述したよう
な燃料噴射を容易かつ正確に実現できる。
1につき,図1〜図6を用いて説明する。本例のインジ
ェクタ用圧電体素子1は,図6に示すごとく,インジェ
クタ5に内蔵されると共にインジェクタ5の駆動力を発
生する圧電体素子である。この圧電体素子1は,図2に
示すごとく,印加電圧に応じて伸張する複数の圧電層1
1と印加電圧供給用の内部電極層21,22とを交互に
積層してなる。
は空隙61が含まれている。一つの圧電層11に含まれ
る空隙61の積層方向の総厚みは圧電層11の積層方向
厚みの1/3以下であると共に,一つの空隙61の積層
方向厚みは50μm以下である。
図2に示すごとく,上記圧電層11の層間に上記内部電
極層21,22を交互に正負となるように形成してな
る。同図に示すごとく,一方の内部電極層21は一方の
側面101に露出するように配設され,他方の内部電極
層22は他方の側面102に露出するように配設されて
いる。そして,圧電体素子1の側面101,102に
は,露出した内部電極層21,22の端部を導通させる
ように側面電極31,32を形成した。
すると,内部電極層21,22で露出していない側の端
部120は,図4に示すごとく,徐々に先細りとなる断
面形状を有している。これは後述するごとく圧電体素子
1製造の際の温水ラバープレス等による熱圧着時等に端
部が潰れ,最終的に先細り形状となるのである。なお,
内部電極層21,22から電圧を印加した際,内部電極
層21,22と隣接する圧電層11のM部は伸縮できる
が,どちらか一方の電極層しか存在しないN部は伸縮で
きない。
すごとく,積層方向の中央部分を駆動部111,これを
挟持するように配置された部分をバッファ部112,さ
らにこのバッファ部112を挟持するように配置された
部分をダミー部113とした。
ついて説明する。本例の圧電体素子1は広く用いられて
いるグリーンシート法を用いて製造することができる。
グリーンシートは,公知の方法により圧電材料の主原料
となる酸化鉛,酸化ジルコニウム,酸化チタン,酸化ニ
オブ,炭酸ストロンチウム等の粉末を所望の組成となる
ように秤量する。また,鉛の蒸発を考慮して,上記混合
比組成の化学量論比よりも1〜2%リッチになるように
調合する。これを混合機にて乾式混合し,その後800
〜950℃で仮焼する。
ラリーとし,パールミルにより湿式粉砕する。この粉砕
物を乾燥,粉脱脂した後,溶剤,バインダー,可塑剤,
分散剤等を加えてボールミルにより混合する。その後,
このスラリーを真空装置内で攪拌機により攪拌しながら
真空脱泡,粘度調整をする。
により一定厚みのグリーンシートに成形する。回収した
グリーンシートはプレス機で打ち抜くか,切断機により
切断し,所定の大きさの矩形体に成形する。グリーンシ
ートは駆動部,バッファ部およびダミー部に共通であ
る。
比率からなる銀およびパラジウムのペースト(以下,A
g/Pdペーストという)により,成形後のグリーンシ
ートの一方の表面にパターンをスクリーン印刷成形す
る。図3(a),(b)にパターン印刷後のグリーンシ
ートの一例を示す。なお説明の都合上,実質的に同一部
分には同一の符号を付す。
は,上記Ag/Pdペーストにより,略全面にこれより
もやや小さなパターン21(22)を形成し,内部電極
層21(22)とする。グリーンシート11の表面の対
向辺の一方の側には,内部電極層21(22)の非形成
部119が設けてある。つまり,グリーンシート11の
対向辺の一方の端部(圧電体素子1の側面101あるい
は102に相当する部分)には,内部電極層21(2
2)が到達せず,対向する他方の端部には内部電極層2
1(22)が到達するようにこれを配置した。
したグリーンシート11は,駆動部111,バッファ部
112の変位量要求仕様に基づいて所定の積層枚数分用
意する。また,バッファ部112,ダミー部113用の
内部電極層を印刷していないグリーンシート12も必要
枚数準備する。
2を重ねる。図3(c)は,グリーンシート11,12
の積層状態を示すもので,実質的に圧電体素子1の分解
図となっている。なお,同図は主として駆動部にかかる
部分を示した。内部電極層21(22)を形成したグリ
ーンシート11を重ねる場合には,電極の非形成部11
9が図中左側と右側に交互に位置するように重ねる。こ
れにより,グリーンシート11の図中右側の側面101
に達して露出する内部電極層21が一方の極の内部電極
となり,図中左側の側面102に達して露出している内
部電極層22が他方の極の内部電極となる。
図3(c)に示すごとく上記内部電極層21(22)を
形成したグリーンシート11のみを用いて積層し,バッ
ファ部112においてグリーンシート11の間に内部電
極層を形成していないグリーンシート12を介在させて
積層し,ダミー部113においては内部電極層を形成し
ていないグリーンシート12のみを用いて積層する。こ
れにより,図2に示す構造の積層体となる。
後,電気炉により400〜700℃のもとで脱脂し,9
00〜1200℃のもとで焼成する。次いで,上記積層
体の側面に上記Ag/PdペーストまたはAgペースト
等を塗布,焼き付けることにより外部電極31,32を
形成する。外部電極31は,一方の極の内部電極層21
が露出している位置に形成し,各内部電極層21の導通
をとる。他方の外部電極32は,他方の極の内部電極層
22が露出している位置に形成し,各内部電極層22の
導通をとる。その後,これを絶縁油中に浸漬し外部電極
31,32から内部電極層21,22間に直流電圧を印
加して圧電層11を分極し,圧電体素子1を得る。
く駆動部111に用いた圧電層11と同じ材質のグリー
ンシート(圧電層)12を用いることにより,製造材料
の種類が増えないようにして製造コストの低減を図っ
た。しかしながら,このダミー部113の圧電層12を
別の材料から構成してもよく,たとえば絶縁性の磁性材
料により構成することもできる。なお,同図において符
号315,325は絶縁板である。
2の外部電極31,32には,それぞれ電極取出し部と
してのリード線(図示略)を接合した。そして,圧電体
素子1の積層方向に直交する側面101,102の全体
に,厚さ0.005mm以上の絶縁皮膜を形成した(図
示略)。本例では,上記絶縁皮膜として,シリコン系樹
脂を用いた。
まれる空隙の状態と圧電体素子1の性能との関係につい
て2つの試験を行って測定する。上述した手順にて圧電
体素子を複数個作製した。これら素子における圧電層は
Pb0.91Sr0.09{(Zr0.538Ti0.452)(Y0.5N
b0.5)0.01}O3という組成のPZTとMn2O3とより
なり,圧電層に対しMnは0.09重量部含まれてい
る。
みは180μmである。圧電体素子の駆動条件は,プリ
セット荷重500N,電界強度0〜1.5kV/mm,
入力波形は矩形波,駆動周波数200Hzである。駆動
回数は最高で2×109回とする。駆動時に圧電体素子
に流れる電流値,圧電体素子の電気抵抗値を測定するこ
とで,圧電体素子のショートをチェックし,ショートが
発生した段階で駆動を停止する。
層方向の総厚みと圧電層11の積層方向厚みとの比,つ
まり図1(b)を例に上げると,(d1+d2+d3)
/Hの値が異なる圧電体素子を表1に示すごとく5種
類,それぞれ10個づつ,合計50個準備する。これら
について上述の駆動試験を行い,駆動回数が2×109
に達する前にショートした圧電体素子をカウントし,表
1に記載した。なお,この試験において使用した圧電体
素子は,圧電層の作成時にビーズを混入させることで意
図的に所定量の空隙を発生させた。
電層に含まれる空隙の積層方向の総厚み/圧電層の積層
方向厚み)の比である。この値が1/3より大きく1/
2以下である場合にショートが3個発生した(表1にお
いて1/2と記された行である)。その他,1/4より
大きく1/3以下である場合,1/5より大きく1/4
以下である場合,1/6より大きく1/5以下である場
合はショートは発生しなかったことが表1よりわかっ
た。また,空隙/圧電層の値が1/2である場合は,最
長でも1×108回の駆動を行うことでショートが発生
した。このように空隙が圧電層の厚みにくらべて多い場
合はショートしやすいことがわかった。
上記と同様の条件で2×109回駆動させた。この結
果,80個中26個の圧電体素子がショートした。ショ
ートした圧電体素子を,圧電層の積層方向と平行に切断
し,各空隙の厚みを測定し,これらの厚みの全平均を算
出した。算出結果を表2に記載した。表2より,ショー
トした圧電体素子の空隙厚みはいずれも50μmを越え
ており,最も空隙厚みの小さいもので54μmであっ
た。また,ショートしなかった圧電体素子について同様
に調査したところ,最も空隙厚みの大きいもので50μ
mだった。
/3以下,空隙厚みを50μm以下とすることで,耐久
性に優れて長期の連続駆動途中にショートが生じ難い圧
電体素子が得られることが分かった。このように耐久性
に優れているからこそ本例にかかる圧電体素子はインジ
ェクタ用として最適であることが分かった。
して用いることができるインジェクタの一例について簡
単に説明する。インジェクタ5は,図6に示すごとく,
ディーゼルエンジンのコモンレール噴射システムに適用
したものである。このインジェクタ5は,同図に示すご
とく,駆動部としての上記圧電体素子1が収容される上
部ハウジング52と,その下端に固定され,内部に噴射
ノズル部54が形成される下部ハウジング53を有して
いる。
に対し偏心する縦穴521内に,圧電体素子1が挿通固
定されている。縦穴521の側方には,高圧燃料通路5
22が平行に設けられ,その上端部は,上部ハウジング
52上側部に突出する燃料導入管523内を経て外部の
コモンレール(図略)に連通している。
レーン通路524に連通する燃料導出管525が突設
し,燃料導出管525から流出する燃料は,燃料タンク
(図略)へ戻される。ドレーン通路524は,縦穴52
1と駆動部(圧電体素子)1との間の隙間50を経由
し,さらに,この隙間50から上下ハウジング52,5
3内を下方に延びる図示しない通路によって後述する3
方弁551に連通してしる。
1内を上下方向に摺動するノズルニードル541と,ノ
ズルニードル541によって開閉されて燃料溜まり54
2から供給される高圧燃料をエンジンの各気筒に噴射す
る噴孔543を備えている。燃料溜まり542は,ノズ
ルニードル541の中間部周りに設けられ,上記高圧燃
料通路522の下端部がここに開口している。ノズルニ
ードル541は,燃料溜まり542から開弁方向の燃料
圧を受けるとともに,上端面に面して設けた背圧室54
4から閉弁方向の燃料圧を受けており,背圧室544の
圧力が降下すると,ノズルニードル541がリフトし
て,噴孔543が開放され,燃料噴射がなされる。
て増減される。3方弁551は,背圧室544と高圧燃
料通路522,またはドレーン通路524と選択的に連
通させる構成である。ここでは,高圧燃料通路522ま
たはドレーン通路524へ連通するポートを開閉するボ
ール状の弁体を有している。この弁体は,上記駆動部1
により,その下方に配設される大径ピストン552,油
圧室553,小径ピストン554を介して,駆動され
る。
空隙を有する圧電層はインジェクタ用駆動源としての過
酷な環境下で圧電体素子のショートの原因となる。前述
したごとく,インジェクタの駆動源として用いる圧電体
素子には,例えば100MPaを超えるような高圧燃料
を噴射することが要求されるため,過酷な使用環境下で
の信頼性が要求される。インジェクタ用の圧電体素子
は,例えば変位量が20μm以上,発生力1000N以
上という高性能を発揮することが要求される。さらに,
圧電体素子の小型化に伴って圧電層は薄くなる傾向があ
るが,付与される電界強度は1.0kV/mm以上と高
くなる傾向がある。
高い電界強度にさらされるインジェクタ用圧電体素子と
しての過酷な環境下において容易に絶縁破壊が発生し,
ショートする。これに伴い圧電体素子の耐久性や性能が
多いに低下することがある。
合,分極した空隙が圧電層の積層方向に多数存在した状
態で,例えば電界強度1.0kV/mm以上の高い駆動
周波数による駆動を繰り返した場合,電圧印加方向で圧
電層が薄くなった部分で絶縁破壊が生じ,ショートの原
因となる。
でいない。つまり,本発明にかかる圧電層は電圧印加時
の絶縁性が高く,上述した問題が生じ難い。本例によれ
ば,圧電層に含まれる空隙の総厚みが圧電層の厚みの1
/3以下で,空隙厚みが50μm以下となるような圧電
層を持った圧電体素子であれば,耐久性に優れ,長期に
わたって過酷な環境で使用可能で,インジェクタの駆動
源として適していることがわかった。
源に最適な圧電体素子を提供することができる。
に示すごとく,駆動部111,バッファ部112,ダミ
ー部113よりなる。その他の例として,図5(b)に
示すごとく,積層方向中央にバッファ部112,その両
側に駆動部111を設け,更に該駆動部111の両側に
更に別のバッファ部112,その両側にダミー部113
を設ける構成がある。これにより,圧電体素子の中央部
の自己発熱を緩和できる。
中央に駆動部111,その両側にバッファ部112を設
け,更にその両側に駆動部111を設け,該駆動部11
1の両側に更にバッファ部112,ダミー部113を設
けることもできる。これにより,図5(b)に示すもの
に比べて更に応力や自己発熱を緩和できる。
と圧電層の厚みとの比とクラックの発生状況とについて
測定する。実施形態例1と同様の方法で,内部電極層の
厚みと圧電層の厚みとの比の異なる圧電体素子を,図8
に示すごとく7種類,各5個,合計35個作製した。
2×109回の駆動を行なった。その後,クラックが発
生した圧電体素子の個数をカウントし,図8にまとめて
記載した。なお,本例の駆動で発生するクラック63
は,図7に示すごとく,内部電極層21の端部210の
近傍を中心に発生する。
み/圧電層の厚み)の比が0.11倍以下であれば図7
に示すごときクラック63が発生しないことがわかっ
た。このように内部電極層を圧電層に比して相対的に薄
くすることで,内部電極層の端部付近での歪みを減らす
ことができ,歪み由来のクラック発生を防止することが
できる。
み)を0.11倍以下とすることで,耐久性が高く,長
期にわたって過酷な環境で使用可能であり,インジェク
タの駆動力発生用に最適な圧電体素子を得ることができ
る。
ックの発生状況とについて測定する。実施形態例1と同
様の方法で,内部電極層の厚みが異なる圧電体素子を図
9に示すごとく11種類,各厚みについて5個づつ,合
計55個準備した。これらに対し実施形態例1と同様の
駆動条件で2×109回の駆動を行なった。その後,ク
ラックが発生した圧電体素子の個数をカウントし,図9
にまとめて記載した。なお,本例の駆動で発生するクラ
ック63は,前述した図7に示すごとく,内部電極層2
1の端部210の近傍を中心に発生する。
が12μm以下であれば,クラックが発生しないことが
わかった。このように内部電極層21を薄くすること
で,内部電極層21の端部210付近での歪みを減らす
ことができ,歪み由来のクラック発生を防止することが
できる。従って,内部電極層21を薄くすることで耐久
性が高く,長期にわたって過酷な環境で使用可能であ
り,インジェクタの駆動力発生用に最適な圧電体素子を
得ることができる。
と隣接する圧電層の積層面が内部電極層によって,どれ
だけカバーされているか,内部電極層と圧電層との面積
比(S2/S1)と圧電体素子の発生力,発生クラック
数との関係について測定する。なお,図10にS1とS
2についての具体例を記載した。
S1が異なる圧電体素子を図11に示すごとく,10種
類,各面積比について5個づつ,合計50個作製した。
なお,本例にて作製した圧電体素子の圧電層の断面積は
75mm2とした。これらに対し実施形態例1と同様の
駆動条件で2×109回の駆動を行なった。その後,ク
ラックが発生した圧電体素子の個数を,図11にまとめ
て記載した。なお,本例の駆動で発生するクラック63
は,前述の図7に示すごとく,内部電極層21の端部2
10の近傍を中心に発生する。また,上記駆動において
得られた発生力を各面積比にかかる圧電体素子について
測定し,図11にまとめて記載した。
ど発生力が高くなることが分かった。しかし,面積比が
98%より大きい圧電体素子についてはクラックが発生
するものも認められた。
クタ駆動力発生用として必要な1000Nを得るために
は,70%以上の面積比が必要であることがわかった。
また,クラックの発生状況から面積比を98%以下とす
ればクラックが発生しないことがわかった。従って,圧
電層の面積が75mm2と小型の圧電体素子について面
積比を70%〜98%とすることで,より高い発生力を
持つとともに,耐久性が高く,長期にわたって過酷な環
境で使用可能で,インジェクタの駆動力発生用に最適と
なる圧電体素子が得られることが分かった。
ッファ部,ダミー部よりなる圧電体素子において,各部
の圧電層厚みとクラックの発生との関係について測定す
る。実施形態例1と同様の方法で各厚み比に対応する圧
電体素子をそれぞれ10個ずつ準備した。すなわち,駆
動部での圧電層の厚みを1とすると,ダミー部の圧電層
の厚みが2.5倍から3.2倍,また,ダミー部の圧電
層の厚みが1倍から5.2倍となる圧電体素子をそれぞ
れ3個づつ準備した。詳細な組み合わせは表3に記載し
た。
動条件で2×109回の駆動を行なった。駆動後,各層
間部に発生するクラックの本数を測定した。なお,本例
の駆動で発生するクラック63は,前述の図7に示すご
とく,内部電極層21の端部210の近傍を中心に発生
する。表3に対し,クラックが1個でも発生した圧電体
素子について×を,3個とも発生しなかったものについ
ては○を記載した。
し,バッファ部の圧電層を1.1〜5倍の厚みとし,ま
た駆動部の圧電層の厚みに対し,ダミー部の圧電層を3
倍以上とすればクラックが生じない圧電体素子が得られ
ることがわかった。このような圧電体素子は,長期にわ
たって過酷な環境で使用可能であり,インジェクタの駆
動力発生用に最適である。
ッファ部,ダミー部よりなる圧電体素子において,駆動
部における圧電層厚みとクラックの発生との関係につい
て測定する。実施形態例1と同様の方法で圧電層厚みの
異なる圧電体素子を各厚みについて3個ずつ準備した。
なお,厚みの具体的数値は表4に記載した。なお,本例
の圧電体素子は,変位方向に垂直な断面積が75m
m2,変位方向に平行な長さが60mmといった小型の
素子である。
動条件で2×109回の駆動を行なった。駆動後,各層
間部に発生するクラックの本数を測定した。なお,本例
の駆動で発生するクラック63は,前述の図7に示すご
とく,内部電極層21の端部210の近傍を中心に発生
する。表4に対し,クラックが1個でも発生した圧電体
素子を持つセルについて×を,3個とも発生しなかった
ものについては○を記載した。また,クラック発生数
は,クラックの発生した圧電体素子の個数である。同表
より,圧電層の厚みを280μm以下とすることでクラ
ックが生じない圧電体素子が得られることがわかった。
図12(a)に示すごとく,圧電体素子5は駆動にあた
り積層方向について矢線Fに示すようにプリセット荷重
がかけられる。そして,図12(b)に示すごとく,積
層方向は伸びが生じ,積層方向に対する垂直方向は縮み
が生じて鼓型に圧電体素子が変形する。
が同じであれば,図12(c)に示すような厚い圧電層
よりなる圧電体素子の積層数は少なく,図12(d)に
示すような薄い圧電層よりなる圧電体素子の積層数は多
くなる。両者において共に同じ変位が発生した場合,図
12(c)に示すように圧電層51は符号510のよう
に大きな伸びが生じ,図12(d)に示すように薄い圧
電層52は符号520のように伸びが小さい。つまり,
厚い圧電層よりなる圧電体素子のほうが1層あたりの変
形量が大きくなる。
間が100μsと早く,駆動周波数が200Hzと早い
圧電体素子では,鼓型の変形が大きく,かつ素早く生じ
るため,前述する図7に示すようなクラックが発生しや
すくなる。従って,表4より知れるごとく,圧電層の厚
みを280μm以下とすることで,インジェクタに要求
される過酷な条件下でもクラックが発生し難い圧電体素
子を得ることができる。
ッファ部,ダミー部よりなる圧電体素子において,駆動
部中のバッファ層の数と圧電体素子の上昇温度との関係
について説明する。実施形態例1と同様の方法で試料と
なる圧電体素子を準備した。それぞれ駆動部中のバッフ
ァ部の数が異なる。なお,バッファ部0とは図5(a)
に示すごとき圧電体素子である。
動条件で2×109回の駆動を行なった。この駆動を1
0時間継続し,その後の温度を測定し,駆動前から何度
上昇したかを表5に記載した。同表より知れるごとく,
バッファ部の数が多いほど温度の上昇が抑制された。従
って,バッファ部を増やすことで駆動回数が多く高温下
にあるインジェクタ用圧電素子として長期にわたって過
酷な環境で使用可能な圧電体素子が得られることが本例
よりわかった。
ッファ部,ダミー部よりなる圧電体素子において,(ダ
ミー部での圧電層の厚み/駆動部での圧電層の厚み)と
クラックの発生との関係について,実施形態例5で得た
表3に基づいて説明する。(ダミー部での圧電層の厚み
/駆動部での圧電層の厚み)が2.7以下であるものに
ついてはショートが発生した。また,2.8及び2.9
のものについてはクラックが生じたことがわかった。し
かし,3.0を越えたものについてはクラックもショー
トも生じないことがわかった。
部及びバッファ部のみよりなる圧電体素子69と,図1
3(b)に示すごとく,駆動部,バッファ部,ダミー部
よりなる圧電体素子6とを考える。圧電体素子69は矢
線Fに示すごとく,プリセット荷重を付与しつつ駆動す
ることで,積層方向に伸びて,垂直方向に縮むことから
同図に示す鼓型に変形する。図13(b)はダミー部を
設けてあるため,同図に示すような上下端面が平坦な状
態で変形する。
素子には上述したごとき過酷な条件下において駆動され
る。例えば変位量が20μm以上,立ち上がり時間は1
00μs等という駆動である。上記条件による駆動が,
例えば200Hzという駆動周波数で行われる場合,前
述した図4のN部のような変位しない箇所,駆動された
い箇所に過剰な引張応力がかからないようにする必要が
ある。
となるため,上下の端面からプリセット荷重を加えた場
合,駆動部とプリセット荷重を与える面との間が点接触
となるおそれがある。この場合,非駆動部であるN部に
はプリセット荷重が殆どかからない。
下の端面に設け,ここにおいてプリセットの荷重を面で
受けるように圧電体素子を構成する。これにより,N部
のような非駆動部に対しても,充分なプリセット荷重が
加わると共に,過剰な引っ張り応力をかからないように
することができる。
の3倍以上の厚みとすることで,駆動部,バッファ部の
変形を吸収することができ,プリセット荷重がN部のよ
うな非駆動部に伝達され,クラックを生じ難くすること
ができる。従って,駆動回数の多いインジェクタ駆動源
として用いた場合に,クラックの発生を防止でき,長期
にわたって使用可能な圧電体素子を得ることができる。
際のPdの含有量と電極被覆率との関係について測定す
る。実施形態例1と同様の方法で内部電極層でのPdの
含有量の異なる4種類の圧電体素子を準備した。なお,
本例の圧電体素子は変位方向に垂直な断面積が75mm
2,変位方向に平行な長さが60mmといった小型の素
子である。また,実施形態例1と同様の方法で内部電極
層が銀のみよりなる圧電体素子を準備した。
素子をスライスして電子顕微鏡で観察して測定したとこ
ろ,図14に示すごとく,銀のみで内部電極層を構成し
た場合の被覆率は低く,Pdの含有量が増えるほど,高
い被覆率が得られることがわかった。
めには70%以上の電極被覆率を持つことが好ましい
が,その場合はPdの含有量を10重量%以上とするこ
とが好ましいことが解った。
成する焼結粒子の粒径の状態とクラックの発生との関係
について測定する。
成長を考慮して,粒径が異なる圧電体素子を6種類,各
3個づつ,合計18個作製した。なお,粒径は焼成が終
わった後に測定したが,この測定方法は後述する実施形
態例12に詳細を記載した。また,ここで作製した圧電
体素子の圧電層の積層方向の断面積は75mm2とし
た。
件で2×109回の駆動を行なった。その後,クラック
が発生した圧電体素子をカウントし,表6にまとめて記
載した。上記測定の結果,粒径が9.8μm以下ではク
ラックが生じなかったが,11.2μmではクラックが
生じた(3個のうち2個)ことがわかった。このよう
に,内部電極層での焼結粒子の粒径が10μm以下であ
る圧電体素子は長期にわたって過酷な環境で使用可能で
あり,インジェクタの駆動力発生用に最適であることが
わかった。
位量,耐久性とについて測定する。実施形態例1と同様
の方法で試料となる圧電体素子を準備するが,この時,
圧電層の組成を適宜変更する。各試料の圧電層はPb
0.91Sr0.09{(Zr0.538Ti0.452)(Y0.5N
b0.5)0.01}O3という組成のPZTとMn2O3とより
なる。そして,圧電層に対し,Mnが0(つまりPZT
のみ),5×10-3重量%,1×10-2重量%,1.5
×10-2重量%含まれる圧電体素子を各組成について4
個づつ,合計16個,実施形態例1と同様にして準備し
た。
条件で2×109回の駆動を行なった。その後,ショー
トの有無,クラックの本数を測定した。この結果を表7
に記載した。なお,本例の駆動で発生するクラック63
は,前述の図7に示すごとく,内部電極層21の端部2
10の近傍を中心に発生する。Mnが5×10-3重量%
以上含まれている圧電層よりなる圧電体素子はショート
もなく,クラックも生じなかったが,Mnが含まれてい
ない圧電層よりなる圧電体素子はショートしたり,クラ
ックが発生した。
なる圧電体素子を準備するが,この時,圧電層の組成を
変更する。各試料の圧電層は上記と同様のPZTとMn
2O3とよりなる。そして,圧電層に対するMnの含有量
を違えた圧電体素子を,実施形態例1と同様にして準備
した。
動して,変位量をレーザー変位計で測定した。この結果
を図15に記載した。図15より,Mnが少ないほど変
位量が大きいことが分かった。つまりMnを入れすぎる
とインジェクタ用として要求される大きな変位量が得難
くなる可能性が示唆される。
果が薄く,多すぎると変位量が減少してしまうことか
ら,圧電層に対し5×10-3〜0.4重量%含まれてい
ることがよいことが分かった。
て測定する。実施形態例1と同様の方法で試料となる圧
電体素子を準備するが,焼成後の粒成長を考慮して同程
度の粒径を持つ圧電層が得られるようにした。そして,
ほぼ同じ粒径の圧電層よりなる圧電体素子をそれぞれ3
個準備した。また,各圧電体素子の変位量を実施形態例
11と同様に測定した。また,圧電層の粒径を図16に
示すとおり測定した。
面を露出させる。この断面を走査型顕微鏡で焼結粒子の
粒界が判別できる写真を撮影する。ここにおいて,一片
が50μmとなる四角形αを設け,該四角形αの一辺か
ら対辺まで貫通するような直線β,直線γ等を設ける。
この直線は全部で10本ランダムに設けた。そして,同
図に示すごとく,各焼結粒子と各直線とが重なった部分
r1〜r9等を測定し,該r1〜r9等の平均値を算出
し,これを粒径とする。
施形態例1と同様の駆動条件で駆動させショートやクラ
ックの発生状況を調べた。この結果は表8に記載した。
なお,本例の駆動で発生するクラック63は,前述の図
7に示すごとく,内部電極層21の端部210の近傍を
中心に発生する。
ートもクラックも生じなかった。粒径が8.5μmでは
2×106回の駆動は可能であったが,クラックが発生
した。粒径が9.2μmでは2×106回駆動するまえ
にショートが発生した。
生じるため,圧電層の焼結粒子の粒径は8μm以下であ
ることが好ましいことが分かった。
状について適用したが,本発明はこれに限るものではな
く,図17に示すごとく,圧電体素子1の断面がたる型
形状や丸型形状,図18に示すごとく,八角形状である
ものに適用しても,同様の効果を得ることができる。
圧電層の要部説明図,(b)空隙の積層方向の総厚み及
び空隙の積層方向厚みの説明図。
視図,(b)圧電体素子の積層方向断面説明図。
圧電層と内部電極層の平面図,(c)圧電層と内部電極
層との積層状態を示す斜視展開図。
態を示す説明図。
部,バッファ部,ダミー部よりなる各種の圧電体素子の
説明図。
明図。
圧電体素子の側面に向かって生じるクラックの説明図。
圧電層の厚み)の比とクラックが発生した圧電体素子の
個数との関係を示す線図。
ラックが発生した圧電体素子の個数との関係を示す線
図。
とについて示す説明図。
S2/圧電層の面積S1)とクラックの発生した圧電体
素子個数と,発生力との関係を示す線図。
セット荷重が加えられた圧電体素子の駆動状態を示す説
明図,(c)厚い圧電層の変位状態の説明図,(d)薄
い圧電層の変位状態の説明図。
ファ部のみよりなる圧電体素子の説明図,(b)駆動
部,バッファ部及びダミー部よりなる圧電体素子の説明
図。
部)と電極被覆率(%)との関係を示す線図。
位量との関係を示す線図。
関係を示す線図。
Claims (18)
- 【請求項1】 インジェクタに内蔵されると共に該イン
ジェクタの駆動力を発生する圧電体素子であって,該圧
電体素子は,印加電圧に応じて伸張する複数の圧電層と
印加電圧供給用の内部電極層とを交互に積層してなり,
上記各圧電層には空隙が含まれており,一つの圧電層に
含まれる空隙の積層方向の総厚みは圧電層の積層方向厚
みの1/3以下であると共に,一つの空隙の積層方向厚
みは50μm以下であることを特徴とするインジェクタ
用圧電体素子。 - 【請求項2】 請求項1において,上記圧電体素子は2
×109回以上駆動することが可能であることを特徴と
するインジェクタ用圧電体素子。 - 【請求項3】 インジェクタに内蔵されると共に該イン
ジェクタの駆動力を発生する圧電体素子であって,該圧
電体素子は,印加電圧に応じて伸張する複数の圧電層と
印加電圧供給用の内部電極層とを交互に積層してなり,
上記内部電極層の厚みは,上記圧電層の厚みの0.11
倍以下であることを特徴とするインジェクタ用圧電体素
子。 - 【請求項4】 請求項3において,上記内部電極層の厚
みは12μm以下であることを特徴とするインジェクタ
用圧電体素子。 - 【請求項5】 インジェクタに内蔵されると共に該イン
ジェクタの駆動力を発生する圧電体素子であって,該圧
電体素子は,印加電圧に応じて伸張する複数の圧電層と
印加電圧供給用の内部電極層とを交互に積層してなり,
上記圧電層における圧電層積層方向と垂直な積層面の面
積S1と,該積層面を覆う内部電極層の面積S2との間
には,70%≦S2/S1≦98%という関係が成り立
つことを特徴とするインジェクタ用圧電体素子。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一項において,
上記圧電体素子は,上記圧電層の積層方向において,駆
動部と該駆動部を挟持するように配置されたバッファ部
と,該バッファ部を挟持するように配置されたダミー部
に区分けされており,上記駆動部,バッファ部,ダミー
部は,電圧印加時における伸縮量が駆動部,バッファ
部,ダミー部の順に小さくなるように構成されており,
上記バッファ部における圧電層の厚みは,駆動部におけ
る最も薄い圧電層の厚みの1.1〜5.0倍であること
を特徴とするインジェクタ用圧電体素子。 - 【請求項7】 請求項6において,上記駆動部における
圧電層の厚みは280μm以下であることを特徴とする
インジェクタ用圧電体素子。 - 【請求項8】 請求項6または7において,上記バッフ
ァ層は複数の圧電層を有することを特徴とするインジェ
クタ用圧電体素子。 - 【請求項9】 請求項6〜8のいずれか一項において,
上記駆動部と上記バッファ部とは交互に複数個配置され
ていることを特徴とするインジェクタ用圧電体素子。 - 【請求項10】 請求項6〜9のいずれか一項におい
て,上記ダミー部における圧電層の厚みは,上記駆動部
における最も薄い圧電層の厚みの3倍以上であることを
特徴とするインジェクタ用圧電体素子。 - 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか一項におい
て,上記内部電極層はAgとPdとを含むAg・Pd含
有材料よりなることを特徴とするインジェクタ用圧電体
素子。 - 【請求項12】 請求項11において,上記Ag・Pd
含有材料において,AgとPdとの合計重量に対し,P
dは10重量%以上含有されていることを特徴とするイ
ンジェクタ用圧電体素子。 - 【請求項13】 請求項11または12において,上記
Ag・Pd含有材料を構成する焼結粒子は粒径10μm
以下のものが焼結粒子全体の80%以上を占めているこ
とを特徴とするインジェクタ用圧電体素子。 - 【請求項14】 請求項1〜13のいずれか一項におい
て,上記圧電層はジルコン酸チタン酸鉛を主成分とする
ことを特徴とするインジェクタ用圧電体素子。 - 【請求項15】 請求項14において,上記圧電層はM
nが含有され,該圧電層に対し,Mnが5×10-3〜
0.4重量%含まれていることを特徴とするインジェク
タ用圧電体素子。 - 【請求項16】 請求項14または15において,上記
ジルコン酸チタン酸鉛はPb(Y0.5Nb0.5)O3−P
bTiO3−PbZrO3系3成分固溶体を基本組成と
し,上記3成分固溶体中の各成分の割合が,0.5モル
%≦Pb(Y0.5Nb0.5)O3≦3モル%,42モル%
<PbTiO3<50モル%,47モル%<PbZrO3
≦57.5モル%であり,SrによるPbの置換基が5
モル%より多く15モル%以下であり,Nb2O5の上記
ジルコン酸チタン酸鉛に対する含有量が1重量%以下,
Mn2O5の上記ジルコン酸チタン酸鉛に対する含有量が
0.01重量%以上,0.5重量%未満であることを特
徴とするインジェクタ用圧電体素子。 - 【請求項17】 請求項1〜16のいずれか一項におい
て,上記圧電層を構成する焼結粒子は粒径8μm以下で
あることを特徴とするインジェクタ用圧電体素子。 - 【請求項18】 請求項1〜17のいずれか一項におい
て,内燃機関の1回の燃焼に対して複数回の駆動を行な
うことを特徴とするインジェクタ用圧電体素子。
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