JP2002053703A - ポリクロロプレンラテックス組成物およびその製造方法、それを用いた接着剤組成物 - Google Patents
ポリクロロプレンラテックス組成物およびその製造方法、それを用いた接着剤組成物Info
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Abstract
つ貯蔵安定性の良好な水系接着剤用のクロロプレンラテ
ックス組成物とその製造方法、それを用いた接着剤組成
物を提供する。 【解決手段】 クロロプレン100質量部とエチレン性
不飽和カルボン酸0質量部を越え2質量部未満をポリビ
ニルアルコール0.5〜10質量部の存在下に重合した
後に、PH調整剤とラジカル捕捉剤を添加して得られ、
かつ得られたクロロプレン重合体のゲル含有率が10〜
70質量%であり、PHが6〜9であることを特徴とす
るクロロプレンラテックス組成物。
Description
なポリクロロプレンラテックス組成物およびその製造方
法、それを用いた接着剤組成物に関する。さらに詳しく
は初期接着力や常態接着力、接着耐水性等の接着性能に
優れ、なおかつラテックスの貯蔵安定性の良好である水
系コンタクト型接着剤として好適なポリクロロプレンラ
テックス組成物およびその製造方法、それを用いた接着
剤組成物に関する。
接着剤は溶剤型が主流であった。しかし、近年溶剤型接
着剤は製造や使用の際の有機溶剤による衛生性、火気危
険性、環境汚染などの問題から、脱溶剤化の要求が高ま
っている。
ラテックス接着剤に代替する方法が有効と考えられ、各
種ポリマーを使用したラテックス接着剤の検討が盛んに
行われている。
剤は、接合する被着体の双方に塗布し、これらの接着剤
層を乾燥した後に貼り合わせることにより、貼り合わせ
直後から高い接着力を発現する。こうした特徴から、水
系コンタクト型接着性としての利用を期待されている反
面、溶剤系接着剤と比較して初期接着強度、耐水性等の
接着性能が劣り、この改良が課題とされてきた。
開平06−287360号公報には、クロロプレンを不
飽和カルボン酸、ポリビニルアルコール、連鎖移動剤の
存在下で重合するポリクロロプレンラテックス接着剤の
製造方法が示されているが、このようなポリクロロプレ
ンラテックスでは貯蔵安定性や接着耐水性が不十分であ
った。
従来技術の問題点を解決し、初期接着力や常態接着力、
耐水性に優れ、かつ貯蔵安定性の良好な水系接着剤用の
ポリクロロプレンラテックス組成物とその製造方法、そ
れを用いた接着剤組成物を提供するものである。
を解決すべく、鋭意検討を重ねた結果、ポリビニルアル
コールの存在化、クロロプレンと特定量のエチレン性不
飽和カルボン酸とを重合し、これにPH調整剤とラジカ
ル捕捉剤を加えることで、貯蔵安定性と接着耐水性に優
れるポリクロロプレンラテックス組成物が得られること
を見いだし、本発明を完成させるに至った。
部とエチレン性不飽和カルボン酸0質量部を越え2質量
部未満を、ポリビニルアルコール0.5〜10質量部の
存在下に重合した後に、PH調整剤とラジカル捕捉剤を
添加して得られ、かつ得られたクロロプレン重合体のゲ
ル含有率が10〜70質量%であることを特徴とするポ
リクロロプレンラッテクス組成物およびその製造方法、
それを用いた接着剤組成物である。
けるクロロプレン重合体は、2−クロロ−1,3−ブタ
ジエン(以下クロロプレンと記す)とエチレン性不飽和
カルボン酸単独重合体との共重合体であり、またはクロ
ロプレンと共重合可能な単量体の1種以上とを更に共重
合して得られる共重合体である。
な単量体としては、例えば2,3−ジクロロ−1,3−
ブタジエン、1−クロロ−1,3−ブタジエン、ブタジ
エン、イソプレン、スチレン、アクリロニトリル、アク
リル酸のエステル類、メタクリル酸のエステル類等が挙
げられ、必要に応じて2種以上用いてもかまわない。
酸の具体例としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロ
トン酸、フマル酸、マレイン酸、シトラコン酸、グルタ
コン酸などを挙げることが出来、これらを単独もしくは
2種類以上併用して使用することもできる。なお本発明
においてはアクリル酸、メタクリル酸を使用することが
好ましく、特にメタクリル酸を使用することが好まし
い。
ボン酸の添加量は、クロロプレン100質量部あたり0
質量部を越え2質量部未満である。より好ましくは0.
7〜1.5質量部である。エチレン性不飽和カルボン酸
の添加量が0質量部の場合にはラテックスの安定性に劣
るため製造が困難であり、また接着物性、特に耐熱性に
劣る。エチレン性不飽和カルボン酸の添加量が2質量部
以上の場合には、耐水性の低下が大きい。
に制限されるものではないが、けん化度60〜98モル
%の範囲のものが好ましい。より好ましくは、けん化度
75〜95モル%であり、更に好ましくは、けん化度7
5〜85モル%である。また、ポリビニルアルコールの
重合度が200〜3000の範囲のものが好ましい。よ
り好ましくは重合度が200〜700であり、更に好ま
しくは重合度が200〜700である。ポリビニルアル
コールがこの範囲であれば、重合操作が安定に行え、得
られたラテックスの安定性が優れ、高濃度で安定なラテ
ックスを得ることが出来る。
加量としては、クロロプレン100質量部に対し、0.
5〜10質量部の添加が好ましい。より好ましくは2〜
5質量部であり、更に好ましく2.5〜4.5質量部で
ある。ポリビニルアルコールの添加量が0.5質量部未
満の場合には、乳化力が充分でなく、重合反応中に凝集
物の発生が頻発し易い。また10質量部を越えると重合
反応中に増粘が起こり、撹拌を阻害し、異常発熱するな
ど製造が困難となる場合がある。
ックス組成物は、トルエン不溶のゲル分含有率が10〜
70質量%の範囲にあることが必要であり、好ましくは
15〜60質量%の範囲である。ゲル分含有率が10質
量%未満の場合には、接着強度、耐熱性やせん断強度が
低下する。またゲル分含有率が70質量%を越えると、
初期接着性が低下するほか、耐水性が著しく低下する。
分含有率を制御は、連鎖移動剤の使用とその使用量、
重合温度とさらに重合率の制御によって可能とな
る。
合体の製造に一般的に用いられるものであれば特に制限
はなく、例えばn−ドデシルメルカプタンやtert−
ドデシルメルカプタン等の長鎖アルキルメルカプタン
類、ジイソプロピルキサントゲンジスルフィドやジエチ
ルキサントゲンジスルフィド等のジアルキルキサントゲ
ンジスルフィド類、ヨードホルム等の公知の連鎖移動剤
を使用することができる。
囲であることが重合制御上好ましい。なお重合反応をよ
り円滑にかつ安全に行うには、重合温度を30〜50℃
とすることが好ましい。
上とすることが好ましいく、90質量%以上とすること
がより好ましい。
クス組成物の固形分濃度は40〜65質量%の範囲にあ
ることが好ましく、より好ましくは45〜60質量%の
範囲である。より高い固形分濃度とすることにより、乾
燥速度が速く、初期接着性により優れたラテックスとな
る。なお固形分濃度については、重合時のモノマーと水
の比率によっても調整できるが、重合後に濃縮を行い調
整することが出来る。
直後は酸性であり、不安定な常態であるためPHを6〜
9に調整することが必要となる。好ましくはPHが6.
5〜8.5である。PHが6未満では長期貯蔵をすると
凝固や分離等変質し易い。またPHが9を越えるアルカ
リ性溶液は取り扱い上好ましくない。
ナトリウム、炭酸カリウム、りん酸3ナトリウム、りん
酸水素2ナトリウム、りん酸3カリウム、りん酸水素2
カリウム、クエン酸3カリウム、クエン酸水素2カリウ
ム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、4硼酸ナトリウム
等の弱酸塩類をクロロプレン100質量部に対し、0.
1質量部含むことが好ましく、更に0.3質量部以上含
むことが好ましい。弱酸塩類はポリクロロプレンラテッ
クス組成物の緩衝能力を高くする上で必要であり、0.
1質量部未満では貯蔵時のPH低下を抑制できない。該
弱酸塩類だけではポリクロロプレンラテックスのPHが
6に満たない場合は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
やジエタノールアミン等の塩基性物質を任意に併用する
ことができる。
に制限を受けるものではなく、PH調整剤粉末を直接添
加または水で任意の割合に希釈して添加することができ
る。
フェニルアミン、ジエチルハイドロキシルアミン、ハイ
ドロキノン、p−t−ブチルカテコール、1,3,5−
トリヒドロキシベンゼン、ハイドロキノンメチルエーテ
ル等の重合禁止剤、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチ
ルフェノール、2,2−メチレンビス(6−t−4−メ
チルフェノール)、4,4−ブチレンビス(6−t−ブ
チル−3−メチルフェノール)、エチレンビス(オキシ
エチレン)ビス[3−(5−t−ブチル−4−ヒドロキ
シ−m−トリル)プロピオネート]、オクタデシル−3
−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート、ペンタエリスリトールテトラキス
[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート]等の酸化防止剤を挙げることが
できる。
重合禁止剤を0〜0.5質量部、前記の酸化防止剤を
0.1〜1.5質量部使用することが好ましい。酸化防
止剤が0.1質量部未満では、ポリクロロプレンラテッ
クス組成物の貯蔵時中のゲル化を抑制できない。
制限されないが、クロロプレンモノマーにラジカル捕捉
剤を溶解したものをクロロプレン重合体に添加し、モノ
マーを脱気除去する方法やラジカル捕捉剤を海面活性剤
等の添加によりエマルジョン化したものをクロロプレン
重合体に添加する方法が、ポリクロロプレンラテックス
組成物中へのラジカル捕捉剤の分散状態を考えると好ま
しい
合に使用される触媒としては加硫酸カリウム等の無機酸
化物、ケトンパーオキサイド類、パーオキシケタール
類、ハイドロパーオキサイド類、ジアルキルパーオキサ
イド類、ジアシルパーオキサイド類等の有機過酸化物等
を挙げることができる。触媒としては加硫酸カリウムの
使用が安定した重合を行う上で好ましい。また、加硫酸
カリウムは0.1〜5質量%の水溶液で使用することが
好ましい。
合に使用される触媒の活性を高める上で、亜硫酸ソー
ダ、酸化鉄(II)、アントラキノンβスルフォン酸ソ
ーダ、フォルムアミジンスルフォン酸、L−アスコルビ
ン酸等を添加することができる。
エステル樹脂、テルペンフェノール樹脂、クマロン−イ
ンデン樹脂、脂肪族炭化水素樹脂、芳香族樹脂等を挙げ
ることができる。粘着付与樹脂としてはテルペンフェノ
ール樹脂やロジン酸エステル樹脂のエマルジョンが接着
剤組成物の初期接着力や耐水性を発現させる上で好まし
い。
ポリクロロプレンラテックスを固形分で100質量部に
対して、10〜100質量部が好ましく、20〜70質
量部が特に好ましい。10質量部未満では初期接着力が
劣る場合があり、100質量部を越えると接着剤皮膜の
形成が阻害され易い。
鉛、酸化チタン及び酸化鉄等を挙げることができる。酸
化亜鉛、酸化チタンが接着剤組成物の耐水性を良くする
上で好ましく、特に酸化亜鉛の使用が好ましい。
部が好ましく、特に0.5〜3.0質量部が好ましい。
0.2質量部未満では接着剤組成物の耐水性が不十分と
なる場合があり、5.0質量部を越えると初期接着力が
悪くなり易い。
シリカ、タルクやクレー等の無機充填剤、ジブチルフタ
レートやプロセスオイルなどの可塑剤・軟化剤、ポリア
クリル酸ナトリウム、水溶性ポリウレタン、メチルセル
ロース等の増粘剤、ポリオキシアルキレンアルキルエー
テル、1:2モル型脂肪族アルカノールアミド、1:1
モル型ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンステア
レート等の界面活性剤、各種老化防止剤、紫外線吸収剤
や酸化防止剤等を必要に応じて任意に配合することがで
きる。
ラテックス、粘着付与樹脂及び金属酸化物等を混合して
作られるが、混合装置は特に限定されるものではなく、
スリーワンモーター、ホモジナイザーメディアミル、コ
ロイドミル等の公知の装置を使用できる。
テックス接着剤は、紙、木材、布、皮革、レザー、ゴ
ム、プラスチック、フォーム、陶器、ガラス、セラミッ
ク、金属などの同種、あるいは異種の接合接着用として
好適である。接着時の施工方法に関しても、刷毛塗り、
コテ塗り、スプレー塗布、ロールコーター塗布などが可
能である。
が、これらの実施例は本発明を限定するものでない。な
お、下記の実施例において部及び%は、特に断りのない
限り質量基準である。
4部およびポリビニルアルコール(ユニチカ・UMR−
20H、けん化度79モル%、重合度380)3.5部
を入れ加温(60℃)溶解した。この水溶液を室温近く
まで冷却した後、この中にクロロプレン単量体99部、
メタクリル酸0.5部、及びオクチルメルカプタン0.
3部を加えた。これを45℃に保持しながら亜硫酸ナト
リウムと過硫酸カリウムを開始剤として用い重合した。
最終重合率は98%であった。
に、10%りん酸3ナトリウム水溶液を(固形分換算で
0.5部添加してpH調整した後、1:2モル型脂肪酸
アルカノールアミド(ダイヤモンドシムヤロックケミカ
ル社製)の20%水溶液を3部及び2,6ジ−t−ブチ
ル−4−メチルフェノールのエマルジョン(セロゾール
H633、中京油脂社製)を固形分換算で0.5部添加
して、ポリクロロプレンラテックス組成物を得た。
成物について、以下の測定を行った。 〔ゲル分測定〕ラテックス試料を凍結乾燥し精秤Aとし
た。トルエンで溶解(0.6%に調製)し、遠心分離機
を使用し、更に200メッシュの金網を用いてゲルを分
離した。ゲル分を風乾後110℃雰囲気下で、1時間乾
燥し、精秤してBとした。ゲル分は下式に従がって算出
した。 ゲル分=B/A×100 (%) 結果を表1に示した。 [PH測定]ラテックス試料を恒温水槽で20℃に調整
後PHメータでPHを測定した。 [貯蔵安定性試験]40℃に設定した環境試験機中でラ
テックス試料を40℃で2ヶ月放置した後にPHとゲル
分を測定し、変化がないか調べた。
剤組成物を調整した。次に帆布(25×150mm)2
枚各々に、300g(固形分)/m2の接着剤組成物を
刷毛で塗布し、80℃雰囲気下9分間乾燥し、室温で1
分放置後に塗布面を張り合わせハンドローラーで圧締し
た。圧締10分間後、引張り試験機を用い、引張り速度
200mm/minで180°剥離強度を測定した。 〔常態剥離強度〕表1に示した処方で接着剤組成物を調
整した。次に帆布(25×150mm)2枚各々に、3
00g(固形分)/m2の接着剤組成物を刷毛で塗布
し、80℃雰囲気下9分間乾燥し、室温で1分放置後に
塗布面を張り合わせハンドローラーで圧締した。圧締7
日後、引張り試験機を用い、引張り速度200mm/m
inで180°剥離強度を測定した。
成物を調整した。次に帆布(25×150mm)2枚各
々に、300g(固形分)/m2の接着剤組成物を刷毛
で塗布し、80℃雰囲気下9分間乾燥し、室温で1分放
置後に塗布面を張り合わせハンドローラーで圧締した。
圧締7日後、水中に2日間浸漬し、引張り試験機を用
い、引張り速度200mm/minで180°剥離強度
を測定した。
ル酸を1.0部、10%炭酸ナトリウム水溶液を固形分
換算で0.6部として実施例1同様にポリクロロプレン
ラテックスを作成した。ゲル分、PHおよび接着物性を
実施例1同様に測定し、結果を表1に示した。
ル酸を1.5部、10%炭酸ナトリウム水溶液を固形分
換算で0.8部として実施例1同様にポリクロロプレン
ラテックスを作成した。ゲル分、PHおよび接着物性を
実施例1同様に測定し、結果を表1に示した。
メルカプタンを0.38部として実施例2同様にポリク
ロロプレンラテックスを作成した。ゲル分、PHおよび
接着物性を実施例1同様に測定し、結果を表1に示し
た。
ルアルコールを3.0部として実施例2同様にポリクロ
ロプレンラテックスを作成した。ゲル分、PHおよび接
着物性を実施例1同様に測定し、結果を表1に示した。
ルアルコールとしてデンカポバール・B−05を3.5
部、10%クエン酸3ナトリウム水溶液を固形分換算で
0.3部、20%ジエタノールアミンを0.3部、ジエ
チルハイドロキシルアミンを0.02部、2,6−t−
ブチル−4−メチルフェノールのエマルジョンを固形分
換算で0.3部として実施例4同様にポリクロロプレン
ラテックスを作成した。更に減圧下で水分を蒸発させ濃
縮を行い、固形分濃度が55%となるように調整した。
ゲル分、PHおよび接着物性を実施例1同様に測定し、
結果を表1に示した。
ル酸を3.0部、10%炭酸ナトリウム水溶液を固形分
換算で0.6部、20%ジエタノールアミンを0.6部
として実施例1同様にポリクロロプレンラテックスを作
成した。ゲル分、PHおよび接着物性を実施例1同様に
測定し、結果を表2に示した。
メルカプタンを0.05部として実施例2同様にポリク
ロロプレンラテックスを作成し。ゲル分、PHおよび接
着物性を実施例1同様に測定し、結果を表2に示した。
ールアミンを固形分換算で0.6部として実施例2同様
にポリクロロプレンラテックスを作成した後、上記の貯
蔵安定性試験の条件下に貯蔵した。この結果、PHが
5.4まで低下した。貯蔵前のラテックスについてゲル
分、PHおよび接着物性を実施例1同様に測定し結果を
表2に示したが、貯蔵後のラテックスはPHが本発明の
範囲より低いのでラテックスが不安定であり、凝固し易
いことは自明である。
t−ブチル−4−メチルフェノールのエマルジョンを添
加しないで実験例2同様にポリクロロプレンラテックス
を作成した。ゲル分、PHおよび接着物性を実施例1同
様に測定し、結果を表2に示した。
79mol%、重合度380(ユニチカ社製) 注2)PVA;B−05、けん化度88mol%、重合
度550(電気化学工業社製) 注3)セロゾールH633:2,6−ジ−t−ブチル−
4−メチルフェノールエマルジョン(中京油脂社製)、
添加数量は固形分換算 注4)テルペン変性フェノール樹脂エマルジョン;タマ
ノールE−100(荒川化学工業社製) 注5)酸化亜鉛エマルジョン(大崎工業社製)、添加数
量は固形分換算
明のポリクロロプレンラテックスは貯蔵安定性、初期接
着強度や耐水性に優れていることが明かであり、合板な
ど木材接着、紙材、合成樹脂、鋼板などの接着に特に好
適なポリクロロプレンラテックス組成物とその製造方法
を提供することが出来る。
Claims (5)
- 【請求項1】 クロロプレン100質量部とエチレン性
不飽和カルボン酸0質量部を越え2質量部未満をポリビ
ニルアルコール0.5〜10質量部の存在下に重合した
後に、PH調整剤とラジカル捕捉剤を添加して得られ、
かつ得られたクロロプレン重合体のゲル含有率が10〜
70質量%であり、PHが6〜9であることを特徴とす
るポリクロロプレンラテックス組成物。 - 【請求項2】 ポリビニールアルコールのけん化度が7
5〜85モル%であることを特徴とする請求項1記載の
ポリクロロプレンラテックス組成物。 - 【請求項3】 PH調整剤が弱酸塩であることを特徴と
する請求項1または2記載のポリクロロプレンラテック
ス組成物 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項記載のポリ
クロロプレンラッテクス組成物に粘着付与樹脂と金属酸
化物を添加して得られることを特徴とする接着剤組成
物。 - 【請求項5】 金属酸化物が酸化亜鉛であることを特徴
とする請求項4記載の接着剤組成物。
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