JP2002155250A - 接着構造体及び接着方法 - Google Patents

接着構造体及び接着方法

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JP2002155250A
JP2002155250A JP2000356935A JP2000356935A JP2002155250A JP 2002155250 A JP2002155250 A JP 2002155250A JP 2000356935 A JP2000356935 A JP 2000356935A JP 2000356935 A JP2000356935 A JP 2000356935A JP 2002155250 A JP2002155250 A JP 2002155250A
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Hiroyuki Yashima
裕之 八嶋
Mikio Yamaguchi
幹夫 山口
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Denka Co Ltd
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Denki Kagaku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全衛生面、環境面での問題がなく、従来の
CR溶剤系接着剤によるものと同等以上に強固に接着す
る新規な接着剤を用いる接着方法及び接着構造体を提供
する。 【解決手段】 クロロプレン100質量部とエチレン性
不飽和カルボン酸0質量部を越え10質量部以下を、ポ
リビニルアルコール0.5〜4質量部の存在下に重合し
てなり、クロロプレン重合体のゲル含有率が10〜60
質量%であるポリクロロプレンラテックスと、粘着付与
樹脂及び金属酸化物を含有する接着剤組成物を用いて被
着体と基材とを接着して得られる接着構造体。その接着
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被着体と基材を接
着する、特に机、テーブル、こたつ、カウンター等の事
務機器、住宅機器や家具の天板を製造する際の化粧板を
天板用基材に接着する接着方法及び得られた接着構造体
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、化粧板等の被着体を天板用基材等
の基材に接着する際にはポリクロロプレン(CR)溶剤
系接着剤を化粧板と天板用基材に塗布している。ところ
が、CR溶剤系接着剤には、トルエンや酢酸エチルやメ
チルエチルケトン等の有機溶剤が用いられているため、
接着剤塗工時に有機溶剤が作業場で揮発し、作業員の安
全衛生面、環境面で好ましくなく、有機溶剤の低減が望
まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、従来のC
R溶剤系接着剤を用いた場合のように安全衛生面、環境
面での問題がなく、従来のCR溶剤系接着剤によるもの
と同等以上に強固に接着する新規な接着剤を用いる接着
方法及び接着構造体を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく検討を重ねた結果、ポリビニルアルコール
の存在化、クロロプレンと特定量のエチレン性不飽和カ
ルボン酸とを重合することにより得たポリクロロプレン
ラテックス、粘着付与樹脂及び金属酸化物を成分とする
接着剤を用いることで被着体を基材に強固に接着できる
ことを発明した。
【0005】すなわち本発明は、ポリクロロプレンラテ
ックス、粘着付与樹脂及び金属酸化物を含有し、かつポ
リクロロプレンラテックスがクロロプレン100質量部
とエチレン性不飽和カルボン酸0質量部を越え10質量
部以下を、ポリビニルアルコール0.5〜4質量部の存
在下に重合して得られたクロロプレン重合体のゲル含有
率が10〜60質量%である接着強度に優れた接着剤組
成物を用いた接着構造体である。また、本発明は金属酸
化物が酸化亜鉛である上記の接着剤組成物を用いた接着
構造体であり、これらの接着材組成物を用いて被着体と
基材を接着することを特徴とする接着方法である。更
に、これらの接着材組成物を化粧板及び/または天板用
基材に塗布し、両者を接着することを特徴とする机等の
天板の接着方法である。
【0006】以下本発明を詳細に説明する。本発明の天
板基材には、特に制限がなく、鉄、ステンレス、アル
ミ、各種合金等の金属製平板や木材等の非金属製平板等
の事務機器、住宅機器や家具に通常使用されているもの
を挙げることができる。
【0007】本発明におけるエチレン性不飽和カルボン
酸の具体例としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロ
トン酸、フマル酸、マレイン酸、シトラコン酸、グルタ
コン酸などを挙げることが出来、これらを単独もしくは
2種類以上併用して使用することもできる。なお本発明
においてはアクリル酸、メタクリル酸を使用することが
好ましく、特にメタクリル酸を使用することが好まし
い。
【0008】また本発明におけるエチレン性不飽和カル
ボン酸の添加量は、クロロプレン100質量部あたり0
質量部を越え10質量部以下であり、好ましくは0.5
〜5質量部であり、より好ましくは0.7〜3.5質量
部、特に好ましくは2質量部を越え3.5質量部以下で
ある。エチレン性不飽和カルボン酸の添加量が0質量部
の場合にはラテックスの安定性に劣るため製造が困難で
あり、また接着強度や耐熱性に劣る。エチレン性不飽和
カルボン酸の添加量が10質量部を越えるとラテックス
の安定性に劣る。
【0009】更に、クロロプレンとエチレン性不飽和カ
ルボン酸を重合して本発明に用いられるポリクロロプレ
ンラテックスを得る際には、クロロプレンとエチレン性
不飽和カルボン酸以外にこれらと共重合可能な他の単量
体が少量共重合されていてもよく、これらも本発明に含
まれる。本発明におけるクロロプレンと共重合可能な単
量体としては、例えば2,3−ジクロロ−1,3−ブタ
ジエン、1−クロロ−1,3−ブタジエン、ブタジエ
ン、イソプレン、スチレン、アクリロニトリル、アクリ
ル酸のエステル類、メタクリル酸のエステル類等が挙げ
られ、必要に応じて2種以上用いてもかまわない。
【0010】本発明におけるポリビニルアルコールは特
に制限されるものではないが、けん化度60〜98モル
%の範囲のものが好ましい。より好ましくは、けん化度
75〜95モル%であり、更に好ましくは、けん化度7
5〜90モル%である。また、ポリビニルアルコールの
重合度が200〜3000の範囲のものが好ましい。更
に好ましくは、重合度が200〜700である。ポリビ
ニルアルコールがこの範囲であれば、重合操作が安定に
行え、得られたラテックスの安定性が優れ、高濃度で安
定なラテックスを得ることができる。
【0011】本発明におけるポリビニルアルコールの添
加量は、クロロプレン100質量部に対し、0.5〜4
質量部である。より好ましくは2〜4質量部であり、更
に好ましくは3.0〜3.8質量部である。ポリビニル
アルコールの添加量が0.5質量部未満の場合には、乳
化力が充分でなく、重合反応中に凝集物の発生が頻発し
易い。また4質量部を越えると重合反応中に増粘が起こ
り撹拌を阻害し、異常発熱するなど製造が困難となる場
合がある。
【0012】また本発明におけるポリクロロプレンラテ
ックスは、トルエン不溶分のゲル分含有率が15〜60
質量%の範囲であることが必要であり、好ましくは20
〜45質量%の範囲である。ゲル分含有率が15質量%
未満の場合には、接着強度や耐熱性が低下する。またゲ
ル分含有率が60質量%を越えると、初期接着力が低下
する。
【0013】ポリクロロプレンラテックスのゲル分含有
率の制御は、連鎖移動剤の使用とその使用量、重合
温度とさらに重合率の制御によって可能となる。
【0014】まず連鎖移動剤としては、ポリクロロプレ
ンの製造に一般的に用いられるものであれば特に制限は
なく、例えばn−ドデシルメルカプタン、n−オクタデ
シルメルカプタンやtert−ドデシルメルカプタン等
の長鎖アルキルメルカプタン類、ジイソプロピルキサン
トゲンジスルフィドやジエチルキサントゲンジスルフィ
ド等のジアルキルキサントゲンジスルフィド類、ヨード
ホルム等の公知の連鎖移動剤を使用することができる。
【0015】次に重合温度については、0〜55℃の範
囲であることが重合制御上好ましい。なお重合反応をよ
り円滑にかつ安全に行うには、重合温度を30〜50℃
とすることが特に好ましい。
【0016】また最終重合率については、80質量%以
上とすることが好ましく、90質量%以上とすることが
より好ましい
【0017】また本発明におけるポリクロロプレンラテ
ックスの乾燥皮膜の20℃における貯蔵弾性率は0.5
〜5MPaが好ましく、更には0.7〜3MPaが好ま
しい。この貯蔵弾性率は、ポリクロロプレンラテックス
を常温で放置して乾燥し、ポリマーのフィルムまたはシ
ートを作成し、動的粘弾性測定装置を用いて測定するこ
とができる。貯蔵弾性率が0.5MPa未満では、常態
接着強度やせん断強度が低下する。また、5MPaを越
えると、初期接着力が低下する。
【0018】本発明において、ポリクロロプレンラテッ
クスの固形分濃度は濃縮あるいは水希釈で必要な濃度に
調整できるが40〜65質量%の範囲にあることが好ま
しく、より好ましくは43〜60質量%の範囲である。
より高い固形分濃度とすることで、乾燥速度が速く、初
期接着力に優れたラテックスとなる。なお、固形分濃度
については、重合時のモノマーとの比率によっても調整
できるが、重合後に濃縮を行い調整することができる。
【0019】本発明におけるポリクロロプレンラテック
スは重合直後は酸性であるがPH調整剤等でPHを自由
に調整できる。ラテックスの安定性から考えて好ましい
PHは6〜9である。PH調整剤としては、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム、りん酸3ナトリウム、りん酸水素
2ナトリウム、りん酸3カリウム、りん酸水素2カリウ
ム、クエン酸3カリウム、クエン酸水素2カリウム、ク
エン酸3ナトリウム、クエン酸水素2ナトリウム、酢酸
ナトリウム、酢酸カリウム、4硼酸ナトリウム等の無機
塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムやジエタノール
アミン等の塩基性物質を挙げることができる。PH調整
剤の添加方法は特に制限を受けるものではなく、PH調
整剤粉末を直接添加または水で任意の割合に希釈して添
加することができる。
【0020】本発明のポリクロロプレンの重合に使用さ
れる触媒としては加硫酸カリウム等の無機過酸化物、ケ
トンパーオキサイド類、パーオキシケタール類、ハイド
ロパーオキサイド類、ジアルキルパーオキサイド類、ジ
アシルパーオキサイド類等の有機過酸化物を挙げること
ができる。触媒としては加硫酸カリウムの使用が安定し
た重合を行う上で好ましい。また、加硫酸カリウムは
0.1〜5質量%の水溶液として使用することが好まし
い。
【0021】本発明のポリクロロプレンラテックスの重
合に使用される触媒の活性を高める上で、亜硫酸ソー
ダ、硫酸第1鉄、アントラキノンβスルフォン酸ソー
ダ、フォルムアミジンスルフォン酸、L−アスコルビン
酸等を添加することができる。
【0022】本発明の粘着付与樹脂としては、ロジン酸
エステル樹脂、テルペンフェノール樹脂、クマロン−イ
ンデン樹脂、脂肪族炭化水素樹脂、芳香族樹脂等を挙げ
ることができる。粘着付与樹脂としてはテルペンフェノ
ール樹脂やロジン酸エステル樹脂のエマルジョンが接着
力や耐水性を発現させる上で好ましい。
【0023】粘着付与樹脂の添加量(固形分換算)は、
ポリクロロプレンラテックスを固形分で100質量部に
対して、10〜100質量部が好ましく、20〜70質
量部が特に好ましい。10質量部未満では接着力及び初
期接着力が低くなり、100質量部を越えると耐熱性が
悪くなる。
【0024】本発明における金属酸化物としては酸化亜
鉛、酸化チタン及び酸化鉄等を挙げることができる。こ
の中でも酸化亜鉛が好ましく用いられている。
【0025】金属酸化物の添加量は8.0質量部以下が
好ましく、特に0.5〜6.0質量部が好ましい。8.
0質量部を越えると初期接着力が悪くなり易い。
【0026】本発明の接着剤組成物はイソシアネート等
の硬化促進剤、炭酸カルシウム、シリカ、タルクやクレ
ー等の無機充填剤、ジブチルフタレートやプロセスオイ
ルなどの可塑剤・軟化剤、ポリアクリル酸ナトリウム、
水溶性ポリウレタン、メチルセルロース等の増粘剤、ポ
リオキシアルキレンアルキルエーテル、1:2モル型脂
肪族アルカノールアミド、1:1モル型ジエタノールア
ミド、ポリオキシエチレンステアレート等の界面活性
剤、各種老化防止剤、紫外線吸収剤や酸化防止剤等を必
要に応じて任意に配合することができる。
【0027】本発明の接着剤組成物はポリクロロプレン
ラテックス、粘着付与樹脂及び金属酸化物等を混合して
作られるが、混合装置は特に限定されるものではなく、
スリーワンモーター、ホモジナイザー、メディアミル、
コロイドミル等の公知の装置を使用することができる。
【0028】接着力を向上させる目的で、天板基材等の
基材の接着面をヤスリがけ、サンドブラスト処理、溶剤
処理等を行っても構わない。
【0029】本発明の接着剤組成物の塗布は刷毛塗り、
コテ塗り、スプレー塗布、ロールコーター塗布等の方法
が可能である。接着剤の塗布は化粧板等の被着体及び天
板基材等の基材各々の接着面に塗布することが接着力を
向上させる上で好ましい。
【0030】本発明の被着体と基材の接着方法は特に限
定されない。例えば接着剤塗布後に乾燥機または室温放
置等で被着体を乾燥し、ハンドロール、プレス装置等で
圧着する方法やポストホーム接着加工(曲げ接着加工)
法等が挙げられる。
【0031】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、こ
れらの実施例は本発明を限定するものではない。なお、
下記の実施例において部および%は、特に断りのない限
り質量基準である。
【0032】〔実施例1〕 〔ポリクロロプレンラテックスの製造〕内容積30リッ
トルの反応器を用い、窒素気流下で、水94質量部およ
びポリビニルアルコール(ユニチカ・UMR−20H、
けん化度79モル%、重合度380)3.5質量部を入
れ加温(60℃)溶解した。この水溶液を室温近くまで
冷却した後、この中にクロロプレン単量体99質量部、
メタクリル酸1.0質量部、及びオクチルメルカプタン
0.35質量部を加えた。これを45℃に保持しながら
亜硫酸ナトリウムと過硫酸カリウムを開始剤として用い
重合しポリクロロプレンラテックスを得た。最終重合率
は98%であった。
【0033】次に、このポリクロロプレンラテックス
に、20%ジエタノールアミン水溶液を添加してPHを
中性に調整した後、脂肪酸アルカノールアミド(ダイヤ
モンドシムヤロックケミカル社製)の20%水溶液を3
部添加した。
【0034】次に、このポリクロロプレンラテックスに
ついて、以下の測定を行った。 〔ゲル分測定〕ポリクロロプレンラテックス試料を凍結
乾燥し、精秤してAとした。トルエンで溶解(0.6%
に調製)し、遠心分離機を使用し、更に200メッシュ
の金網を用いてゲルを分離した。ゲル分を風乾後110
℃雰囲気下で、1時間乾燥し、精秤してBとした。ゲル
分は下式に従って算出した。 ゲル分=B/A×100 (%) 結果を表1に示した。
【0035】次に、このポリクロロプレンラテックスに
ついて、以下の測定を行った。 〔貯蔵弾性率〕生ラテックスを厚さ1mmの型枠に入れ
常温で2日間乾燥し、型枠から外して2日間常温で乾燥
する。更に3日間真空乾燥することで皮膜を得た。この
皮膜を動的粘弾性装置にて、周波数1Hz、振幅30μ
mの条件で20℃における貯蔵弾性率E’を測定した。
【0036】〔接着剤組成物の製造〕ポリクロロプレン
ラテックスを100質量部(固形分換算)、粘着付与樹
脂1(荒川化学工業社製タマノールE−100)を30
質量部及び酸化亜鉛(大崎工業社製AZ−SW)を3質
量部の配合比率でスリーワンモータで攪拌し、接着剤組
成物を作成した。
【0037】〔せん断剥離接着強度〕接着剤組成物をメ
ラミン樹脂製化粧板(サイズ25×100×1mm)に
100g(固形分)/m2、鉄板(JIS G3141
−90;SPCC、サイズ25×100×1mm)に1
00g(固形分)/m2刷毛で塗布し80℃の乾燥機中
で5分間乾燥した。両被着体をプレス機で圧着した。圧
着24時間後、引張り試験機で、引張り速度2.5mm
/minの条件で、せん断剥離接着強度を測定した。
【0038】〔初期せん断接着強度〕前記同様の条件で
圧着し、圧着10分間後に前記同様の条件でせん断剥離
強度を測定した。
【0039】〔実施例2〕実施例1のポリクロロプレン
ラテックス100質量部(固形分換算)に、粘着付与樹
脂2(荒川化学工業社製スーパーエステルE−650)
を30質量部及び酸化亜鉛を3質量部の配合比率でスリ
ーワンモータで攪拌し、接着剤組成物を作成した。実施
例1同様にせん断接着強度と初期せん断接着強度を測定
し、表1に記載した。
【0040】〔実施例3〕実施例1において、クロロプ
レンを98.0質量部、メタクリル酸を2.0質量部と
して実施例1同様に重合を行った。このポリクロロプレ
ンラテックス100質量部(固形分換算)に、粘着付与
樹脂1を50質量部及び酸化亜鉛を1質量部の配合比率
でスリーワンモータで攪拌し、接着剤組成物を作成し
た。実施例1同様にせん断接着強度と初期せん断接着強
度を測定し、表1に記載した。。
【0041】〔実施例4〕実施例3のポリクロロプレン
ラテックス100質量部(固形分換算)に、粘着付与樹
脂1を25質量部、粘着付与樹脂2を25質量部及び酸
化亜鉛を1質量部の配合比率でスリーワンモータで攪拌
し、接着剤組成物を作成した。実施例1同様にせん断接
着強度と初期せん断接着強度を測定し、表1に記載し
た。
【0042】〔実施例5〕実施例1において、クロロプ
レンを97.0質量部、メタクリル酸を3.0質量部と
して実施例1同様に重合を行った。このポリクロロプレ
ンラテックス100質量部(固形分換算)に、粘着付与
樹脂1を50質量部及び酸化亜鉛を1質量部の配合比率
でスリーワンモータで攪拌し、接着剤組成物を作成し
た。実施例1同様にせん断接着強度と初期せん断接着強
度を測定し、表1に記載した。
【0043】〔実施例6〕実施例5のポリクロロプレン
ラテックス100質量部(固形分換算)に、粘着付与樹
脂1を30質量部及び酸化亜鉛を1質量部の配合比率で
スリーワンモータで攪拌し、接着剤組成物を作成した。
実施例1同様にせん断接着強度と初期せん断接着強度を
測定し、表1に記載した。
【0044】〔実施例7〕実施例5のポリクロロプレン
ラテックス100質量部(固形分換算)、粘着付与樹脂
1を50質量部及び酸化亜鉛を10質量部の配合比率で
スリーワンモータで攪拌し、接着剤組成物を作成した。
【0045】〔比較例1〕実施例5のポリクロロプレン
ラテックス100質量部(固形分換算)に、酸化亜鉛を
1質量部の配合比率でスリーワンモータで攪拌し、接着
剤組成物を作成した。実施例1同様にせん断接着強度と
初期せん断接着強度を測定し、表1に記載した。
【0046】
【表1】
【0047】注1)PVA;UMR−20H、けん化度
79mol%、重合度380(ユニチカ社製) 注2)PVA;B−05、けん化度88mol%、重合
度550(電気化学工業社製) 注3)テルペン変性フェノール樹脂エマルジョン;タマ
ノールE−100(荒川化学工業社製) 注4)ロジン酸エステル樹脂エマルジョン;スーパーエ
ステルE−650(荒川化学工業社製) 注5)酸化亜鉛エマルジョン(大崎工業社製)
【0048】
【発明の効果】表1より明らかなように、本発明の接着
剤組成物を用いた被着体と基材の接着方法により得られ
た接着構造体は、従来のCR溶剤系接着剤を用いた場合
のように安全衛生面、環境面での問題がなく、かつ接着
力に優れており、特に机、テーブル、こたつ、カウンタ
ー等の事務機器、住宅機器や家具用の化粧板を天板用基
材に接着した接着構造体である天板及びその接着方法と
して極めて有用である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09J 133/02 C09J 133/02 135/00 135/00 201/00 201/00 //(C08F 236/18 (C08F 236/18 220:00) 220:00) Fターム(参考) 4F211 AA19 AA20 AA46 AB01 AB16 AG03 AH51 TA03 TC01 TN51 4J011 AA01 JA07 4J040 BA171 BA172 BA201 BA202 CA161 CA162 DD021 DD022 DK011 DK012 DN031 DN032 GA01 GA07 HA136 JA02 JB05 KA26 LA06 MA02 MA08 MA10 NA12 NA13 PA33 PA35 4J100 AA07P AJ01Q AJ02Q AJ08Q AJ09Q CA04 DA40 EA07 FA21 JA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロロプレン100質量部とエチレン性
    不飽和カルボン酸0質量部を越え10質量部以下を、ポ
    リビニルアルコール0.5〜4質量部の存在下に重合し
    てなり、クロロプレン重合体のゲル含有率が10〜60
    質量%であるポリクロロプレンラテックスと、粘着付与
    樹脂及び金属酸化物を含有する接着剤組成物を用いて被
    着体と基材とを接着して得られることを特徴とする接着
    構造体。
  2. 【請求項2】 ポリクロロプレンラテックスを固形分で
    100質量部に対して、粘着付与樹脂の含有量(固形分
    換算)が10〜100質量部、金属酸化物の含有量が
    8.0質量部以下であることを特徴とする請求項1記載
    の接着構造体。
  3. 【請求項3】 ポリクロロプレンラテックスの乾燥皮膜
    の20℃における貯蔵弾性率が0.5〜5MPaである
    ことを特徴とする請求項1または2記載の接着構造体。
  4. 【請求項4】 金属酸化物が酸化亜鉛であることを特徴
    とする請求項1または2または3記載の接着構造体。
  5. 【請求項5】 被着体が化粧板であり基材が天板基材で
    あることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載
    の接着構造体。
  6. 【請求項6】 クロロプレン100質量部とエチレン性
    不飽和カルボン酸0質量部を越え10質量部以下を、ポ
    リビニルアルコール0.5〜4質量部の存在下に重合し
    てなり、このゲル含有率が10〜60質量%であるポリ
    クロロプレンラテックスと、粘着付与樹脂及び金属酸化
    物を含有する接着剤組成物を用いて被着体と基材とを接
    着することを特徴とする接着方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012176999A (ja) * 2011-02-25 2012-09-13 Denki Kagaku Kogyo Kk 水系接着剤

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