JP2002052870A - 記録用シート - Google Patents

記録用シート

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JP2002052870A
JP2002052870A JP2000240898A JP2000240898A JP2002052870A JP 2002052870 A JP2002052870 A JP 2002052870A JP 2000240898 A JP2000240898 A JP 2000240898A JP 2000240898 A JP2000240898 A JP 2000240898A JP 2002052870 A JP2002052870 A JP 2002052870A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ミシン目を備えた記録用シートにおいて、ミ
シン目に沿ってシートをスムーズにカットすることがで
きるとともに、カット部分の毛羽立ちやバリが抑えられ
る記録用シートを提供する。 【解決手段】 基材11の両面にそれぞれラミネート層
12A,12Bが積層された支持体10と、支持体10
の一方の面に積層された画像形成層14と、支持体10
の他方の面に積層された裏面層15とを備え、ミシン目
21がカッター刃41によって所定箇所に形成された記
録用シート1である。ミシン目21の孔22間の連結部
23の長さを0.1〜0.5mmとし、孔22の長さL
1の連結部23の長さL2に対する比を1.2〜2.5
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタや複写機
等の画像形成装置によって画像が記録される記録用シー
トに係り、特に、ミシン目が形成され、そのミシン目に
沿って手で容易にカットすることができ、例えば写真用
の所定サイズのシートに分離させることのできる記録用
シートに関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタや複写機等の画像形成装置の技
術的進歩は近年目覚ましく、特に、デジタルカメラやパ
ソコン等が普及するに伴い、フルカラーでの写真画質が
達成されるようになってきている。これに応じて、画像
が記録されるシートには、写真画質の優れた画像が記録
される特性が求められる。そのようなシートの中には、
例えばA4サイズのシートであって、複数の写真サイズ
(例えばサービス版のサイズ)の記録エリアがミシン目
により区画され、それらのエリアに画像を記録した後、
ミシン目に沿ってシートをカットして分割し、写真と同
形態のシートを得るものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記種類のシートにお
いては、ミシン目でシートを切り離しながらカットする
際にスムーズにカットすることができず破れが生じた
り、カット部分に生じる毛羽立ちやバリが顕著で美観的
に不満を覚えたりする場合が多く、カット性に問題を有
していた。
【0004】したがって本発明は、ミシン目に沿ってシ
ートをスムーズにカットすることができるとともに、カ
ット部分の毛羽立ちやバリが抑えられて美観的にも満足
を得ることができ、しかも、画像形成装置での実用特性
を十分有する記録用シートを提供することを目的として
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するためにミシン目の検討を行ったところ、従来の
ミシン目は、孔と孔間の連結部の長さが1〜数mmであ
って、孔の長さの連結部の長さに対する比が0.5〜
2.0程度であり、単に孔の長さを大きくして切れ易く
すると、画像形成装置での搬送中にミシン目で切断が生
じ搬送トラブルが生じてしまうとの結果を得た。そこ
で、これらのデータを基にして、さらにミシン目の孔の
形状やピッチ等について検討を行うとともに、紙自体の
構造(材料、積層構成等)について検討を加えた結果、
記録用シートを特定の積層構成を有するものとし、か
つ、ミシン目の孔間の連結部の長さを特定の範囲内に定
め、孔の長さと連結部の長さとの比をコントロールする
ことにより、画像形成装置での実用特性を損なうことな
く、記録したシートのカットのし易さが大幅に向上する
ことを見い出し、本発明を完成するに至った。すなわち
本発明は、基材の少なくとも片面にラミネート層が積層
された支持体と、該支持体の一方の面に積層された画像
受理層と、支持体の他方の面に積層された裏面層とを備
え、かつ、ミシン目が所定箇所に形成された記録用シー
トであって、ミシン目の孔間の連結部の長さが0.1〜
0.5mmであり、かつ、ミシン目の孔の長さの連結部
の長さに対する比が1.2〜2.5であることを特徴と
している。
【0006】本発明では、ミシン目の孔が、例えば裏面
層側から画像受理層側に向かってしだいにあるいは途中
から幅が小さくなるという形態により、孔の画像受理層
側の開口幅が裏面層側の開口幅よりも小さいことを好ま
しい形態としている。当該記録用シートがプリンタや複
写機等の画像形成装置に供され、例えば該装置の加熱/
加圧式定着ローラを通過して画像が画像受理層に定着さ
せられる場合、画像受理層側が加熱ローラに接触させら
れる。そして、加熱ローラに巻き付く状態で搬送される
場合、巻かれた記録用シートの内周側(画像受理層側)
の開口面積の方が外周側(裏面層側)よりも小さい。こ
こで、シートの搬送方向に対して直交する方向に形成さ
れているミシン目においては、外周側の孔の幅が内側の
それよりも大きいので、両者が同じ場合と比べると、巻
回され易く、かつ、折り癖がつきにくいといった作用を
生じる。また、装置内で上記とは逆の向きに搬送ローラ
等に巻き付く状態で記録用シートが搬送される場合は、
内周側の開口面積が外周側よりも大きいので、巻回され
易く、連結部が切断され難くなる。
【0007】また、本発明では、基材との密着性が良好
であるとともにシートに適度な強度が付与され、なおか
つ耐水性や耐薬品性に優れる等の観点から、ラミネート
層が基材の両面に設けられており、かつ、該ラミネート
層の樹脂がポリオレフィン樹脂であることを好ましい形
態としている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を説明
する。図1は一実施形態に係るA4サイズの記録用シー
ト1の平面図であり、図2は記録用シート1の層構成を
概念的に示す断面図である。記録用シート1は、図2に
示すように、基材11の表面側(図2の上側)および裏
面側(図2の下側)にそれぞれラミネート層12A、1
2Bが積層されて支持体10が構成され、この支持体1
0のラミネート層12Aにアンダー層13、画像受理層
14がこの順で積層され、ラミネート層12Bに裏面層
15が積層されてなるものである。これら層の厚さは、
例えば、基材11が150〜200μm、上下のラミネ
ート層12A,12Bがそれぞれ5〜30μm、好まし
くは5〜15μm、アンダー層13が1μm以下、画像
受理層14が3〜20μm、好ましくは6〜12μm、
裏面層15が2〜8μmに設定される。
【0009】次に、上記各層を形成する材料について説
明する。基材11としては、シート状材料が適宜用いら
れ、主にパルプ繊維を抄造してなる紙が好適に用いられ
るが、この他には、合成紙や不織布、あるいは、ポリエ
チレンテレフタレート、ジアセチルセルロース、トリア
セチルセルロース、アクリル系ポリマー、セロハン、セ
ルロイド、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリイ
ミド等の樹脂からなるフィルムを用いることができる。
これらの材料は、記録目的、記録画像の用途あるいはラ
ミネート層との密着性等を考慮して適宜選択される。
【0010】ラミネート層12A,12Bは、当該記録
用シート1に適度な剛度を付与して良好な搬送性や写真
用支持体としての風合いを得るとともに、シートの機械
的強度(特に、画像形成装置等で搬送時に切断が生じな
い程度のミシン目の連結部の強度)、耐水性、高湿での
画像記録特性の向上等のために設けられる。ラミネート
層12A,12Bに使用される樹脂としては、低密度ポ
リエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合樹
脂、エチレン−アクリル酸共重合樹脂、ポリオレフィ
ン、メチルペンテンポリマー、ポリプロピレン、ポリエ
ステル樹脂等が挙げられ、これらを、単独で、または併
用して使用することができる。なお、図示例のように基
材11の両面にラミネート層が設けられる場合は、それ
らの層の材料は同じでも異なっていてもよい。また、基
材11との密着性が良好である等の観点からポリオレフ
ィン樹脂が好適であり、特に、高密度ポリエチレンが好
ましい。本発明では、ラミネート層は少なくとも基材1
1の片面に設けられるが、上記の機能、特にミシン目の
強度向上ならびに切断後の毛羽立ちが発生し難いことか
ら、両面に設けられることが好ましい。なお、ラミネー
ト層12A,12Bは、自身に積層される他の層(この
場合、アンダー層13および裏面層15)との密着性の
向上を図るために、表面にコロナ処理等が施されている
と好ましい。
【0011】アンダー層13は、ラミネート層12Aと
画像受理層14との密着性を高めるために設けられる。
使用される材料としては、澱粉、ゼラチン、ポリ酢酸ビ
ニル、ポリアクリル酸エステル、アラビアゴム、ポリウ
レタン樹脂、ポリエステル樹脂、変性ポリオレフィン、
ワックス、石油樹脂、ポリビニルアルコール、ポリアク
リルアミド等が挙げられ、これらを、単独で、または併
用して使用することができる。
【0012】画像受理層14は、顔料とバインダーを主
とした塗工層である。顔料としては、炭酸カルシウム、
酸化チタン、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、カオリ
ン、クレー、タルク、ポリオレフィン粒子、ポリスチレ
ン粒子、尿素−ホルマリン樹脂粒子等を、単独で、また
は併用して使用することができる。また、バインダーと
しては、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコ
ール、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、澱粉およびその誘導
体、カゼイン、ゼラチン、アルギン酸ソーダ、ポリビニ
ルピロリドン、ポリアクリルアミド、変性ポリアクリル
アミド、イソブチレン無水マレイン酸樹脂アルカリ塩、
ジイソブチレン無水マレイン酸樹脂アルカリ塩、スチレ
ン無水マレイン酸樹脂アルカリ塩、水性ポリエステル、
水性ポリウレタン、スチレンブタジエン共重合体、(メ
タ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン(メタ)ア
クリル酸エステル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化
ビニリデンおよびこれらの誘導体、ポリ塩化ビニル、塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ブタジエンアクリロニ
トリル共重合体等の水溶性樹脂、エマルジョン系樹脂、
ラテックス等を、単独で、または併用して使用すること
ができる。
【0013】裏面層15は、主としてカール防止のため
に設けられるものであり、さらに、使用する樹脂を選択
することにより、耐水性、耐薬品性、耐摩耗性等を向上
させることができるものである。裏面層15の材料とし
ては、各種の熱可塑性樹脂を適宜使用することができ
る。具体的には、カゼイン、ゼラチン、ポリビニルアル
コール、ポリビニルピロリドン、澱粉、変性澱粉、イソ
ブチレン無水マレイン酸樹脂、ジイソブチレン無水マレ
イン酸樹脂、スチレン無水マレイン酸樹脂、ポリアクリ
ルアミド、変性ポリアクリルアミド、カルボキシメチル
セルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセル
ロース、ポリ酢酸ビニル、アクリル酸エステル系樹脂、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、スチレンブタジエン
共重合体、ブタジエンアクリロニトリル共重合体等の水
溶性樹脂、エマルジョン系樹脂、ラテックス等を、単独
で、または併用して使用することができる。また、画像
形成装置におけるシートの搬送性、つまり滑り性を与え
て重送を防止したり、あるいは給紙時のピックアップ動
作の際の引っ掛かりを与えるために、樹脂ビーズが添加
されていると好ましい。使用される樹脂ビーズの粒径は
2〜30μmが好ましく、さらに好ましいのは4〜15
μmであり、またその形状は、球状が好ましい。さら
に、樹脂ビーズとしては、ポリオレフィン粒子、ポリス
チレン粒子、シリコーン粒子、ホルムアルデヒド粒子等
を、単独で、または併用して使用することができる。な
お、その配合割合は、樹脂に対して50〜150重量%
が好ましい。
【0014】記録用シート1には、図1に示すように、
四辺の縁に外側ミシン目21(21A)が形成され、さ
らに外側ミシン目21(21A)の内側には、内側ミシ
ン目21(21B)が十字状に形成されており、これに
よって、記録用シート1には複数(4枚)のサービス版
の写真サイズの記録エリア31が区画されている。な
お、ミシン目21の形態は用途に応じて任意である。
【0015】ミシン目21は、表裏に貫通する多数の孔
22(図4および図6参照)が等ピッチに連続してなる
ものであって、図3に示すような凹凸状のカッター刃4
1を鉄板等の台42の上に置いた記録用シート1に打ち
込むことにより形成されている。そして、図4に示すよ
うに、ミシン目21における孔22間の連結部23の長
さL2は0.1〜0.5mmであって、かつ、ミシン目
21の孔22の長さL1の連結部23の長さL2に対す
る比は、1.2〜2.5に設定されている。ここで、連
結部23の長さL2を0.1mm未満に形成することは
困難であり、0.5mmより大きくするとミシン目21
の切り離し時の切断性が悪化して毛羽立ちやバリが生じ
易く外観上問題がある。また、孔22の長さL1の連結
部23の長さL2に対する比が1.2未満では、上記と
同様にミシン目21の切断性が悪化するという問題が生
じ、逆に2.5を超えると容易に切断されてしまう。ミ
シン目21が容易に切断されるということは、例えば、
プリンタ等での画像形成時において記録用シート1が装
置内で搬送中にミシン目21が切断されてしまい、ジャ
ムを生じる等の搬送性に障害を招くことになる。
【0016】また、カッター刃41の厚さは、図5に示
すように、途中からしだいに薄くなって先端がテーパ状
に形成されていることが好ましい。ミシン目21は、カ
ッター刃41を記録用シート1の裏面層15側から打ち
抜くことにより形成されており、これによって、ミシン
目21の孔22は図4〜図6に示すように、裏面層15
側から画像受理層14側に向かって途中から幅が小さく
なっており、孔22の画像受理層14側の開口幅W1が
裏面層15側の開口幅W2よりも小さい。この場合、孔
22の幅の減少はアンダー層13の途中からはじまって
いるが、幅の減少の形態(幅の減少が始まる位置、減少
の程度、孔22の両側の形状等)は、特に限定されるも
のではない。すなわち、受理層14側の開口幅W1が裏
面層15側の開口幅W2よりも小さければよく、これに
よって前述した効果が発揮されるのである。
【0017】上記実施形態の記録用シート1によれば、
プリンタや複写機等により、ミシン目21で区画された
各記録エリア31に画像が形成され、ミシン目21に沿
ってシートを切り離すことにより写真と同形態のシート
を得る。ここで、ミシン目21においては、孔22間の
連結部23の長さL2が0.1〜0.5mmであって、
かつ、ミシン目21の孔22の長さL1の連結部23の
長さL2に対する比が1.2〜2.5に設定されている
ので、装置内での搬送性が良好で、記録後の記録用シー
ト1をミシン目21に沿ってスムーズにカットすること
ができる。また、これに加えてカット部分の毛羽立ちや
バリが抑えられ、美観的にも十分なものを得ることがで
きる。
【0018】また、上記ミシン目21の孔22は、裏面
層15側から画像受理層14側に向かって途中から幅が
小さくなっており、孔22の画像受理層14側の開口幅
W1が裏面層15側の開口幅W2よりも小さい。この点
から、次のような作用をなす。当該記録用シート1がプ
リンタや複写機等に供され、加熱/加圧式定着ローラを
通過して画像が画像受理層14に定着させられる場合、
画像受理層14側が加熱ローラに接触させられる。そし
て、加熱ローラに巻き付く状態で搬送される場合、巻か
れた記録用シート1の内周側(画像受理層14側)の開
口面積の方が外周側(裏面層15側)よりも小さい。こ
こで、シートの搬送方向に対して直交する方向に形成さ
れているミシン目21においては、外周側の孔22の幅
が内周側のそれよりも大きいので、両者が同じ場合と比
べると、巻回され易く、折り癖がつきにくく、かつ、搬
送時の切断が生じにくい。また、シート化やミシン目加
工等の記録用シートの生産性が優れたものとなる。
【0019】また、基材11の両面にラミネート層12
A,12Bがそれぞれ積層されているので、記録用シー
ト1に適度な剛度が付与されるとともに、ミシン目21
が搬送時に切断されてしまうことのない物理的強度を得
ることができる。特に、ラミネート層12A,12Bに
ポリオレフィン樹脂を用いれば、優れた耐水性や耐薬品
性等を得ることができる。
【0020】
【実施例】次に、本発明の実施例を挙げてその効果を実
証する。 [実施例1]基材として坪量170g/mの上質紙を
用い、この上質紙の両面に、ポリエチレン樹脂を用いて
Tダイ押出し法により厚さ7μmのラミネート層を設け
た。次に、アンダー層用の塗料として以下の配合よりな
る塗料を調整し、これを一方の面のラミネート層上に塗
工して乾燥させ、乾燥後の塗布量が0.8g/mのア
ンダー層を形成した。 〈アンダー層用塗料〉 ・水 47.8kg ・メタノール 94.5kg ・ポリビニルアルコール(日本合成化学社製:GH−17) 1.13kg ・1.8%サリチル酸水溶液 1.13kg
【0021】また、裏面層用塗料として以下の配合より
なる塗料を調整し、これを上記アンダー層が形成されて
いない側のラミネート層上に塗工して乾燥させ、乾燥後
の塗布量が4.0g/mの裏面層を形成した。 〈裏面層用塗料〉 ・水 86.0kg ・スチレンブタジエン共重合体 (住友ダウコーニング社製:SN−307R) 43.0kg ・メタノール 21.5kg ・シリコーン粒子(東芝シリコーン社製:トスパール3120)17.2kg
【0022】さらに、画像受理層用塗料として以下の配
合よりなる塗料を調整し、これを上記アンダー層上に塗
工して乾燥させ、乾燥後の塗布量が8.0g/mの画
像受理層を形成して記録用シートを得た。 〈画像受理層用塗料〉 ・スチレンブタジエン共重合体 (住友ダウコーニング社製:SN−307R、固形分47%)67.3kg ・水酸化アルミニウム(昭和電工社製:ハイジライトH−42) 2.0kg ・酸化チタン(石原産業社製:R550) 3.7kg ・澱粉(千葉製粉社製:AS225) 3.3kg ・水 25.0kg
【0023】次に、得られた記録用シートに、表1に記
載の実施例1のミシン目の形態(孔および連結部の長
さ)でオートン打ち抜き機(スガノ製作所社製:MFS
−820M)を用いて図5に示すようにミシン目を形成
し、図4および図6の如き形態をした実施例1の記録用
シートを作製した。
【0024】
【表1】
【0025】[実施例2〜6],[比較例1〜3] ミシン目の形態を表1に示した通りに変更した以外は、
実施例1と全く同様にして実施例2〜6、比較例1〜3
の記録用シートを作製した。 [比較例4]基材の両面にラミネート層を設けなかった
以外は実施例1と全く同様にして比較例4の記録用シー
トを作製した。
【0026】上記実施例1〜6、比較例1〜4の記録用
シートのミシン目につき、下記の評価を行った。評価の
結果を、表1に併記する。 (1)強度 プリンタ等の画像形成装置での切断等による搬送性の問
題が生じることのない物理的強度の代用評価として、山
折り・谷折りを4回繰り返したときにミシン目に切断が
生じていないことが必要である。そこで、このような折
り曲げを行ってミシン目の切断状況を目視で観察し、強
度を次のように評価した。 ○:全く切断が認められないもの △:わずかに切断が認められるが、実用上問題がないも
の ×:かなりもしくは完全に切断を生じているもの
【0027】(2)切り離し性 上記(1)の操作を行った記録用シートを机の上に置い
た状態で、ミシン目の両側を左右に引っ張ることによ
り、ミシン目の切れ易さ、すなわち切り離し性を次のよ
うに評価した。 ○:容易に切り離しができたもの △:やや力が必要だが、切り離しができたもの ×:切り離しにかなり力が必要なもの
【0028】(3)毛羽立ち 上記(2)で切断されたミシン目部分の毛羽立ちの状況
を目視で観察し、毛羽立ちを次のように評価した。 ○:ほとんど毛羽立ちがないもの △:やや毛羽立ちが認められるが、外観上問題がないも
の ×:毛羽立ちが目立ち、問題があるもの
【0029】表1の結果から明らかなように、実施例1
〜6の記録用シートのミシン目は、いずれも実用上良好
な特性を有していた。これに対し、比較例1のミシン目
は孔の長さの連結部の長さに対する比が小さいことから
毛羽立ちが顕著に発生し、逆に、比較例2はその比が大
きすぎるのでミシン目の強度に劣り、画像形成装置での
搬送性が懸念される。また、比較例3は連結部が長すぎ
るので切り離し性が悪く、毛羽立ちが目立っていた。さ
らに、比較例4はラミネート層がないため強度に劣り、
搬送性に問題を有するであろうことが想定される。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像形成装置での良好な搬送性を示すとともに記録後の
シートをミシン目に沿ってスムーズにカットすることが
でき、しかもカット部分の毛羽立ちやバリがほとんど抑
えられて美観的にも満足を得ることができるといった効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る記録用シートの平
面図である。
【図2】 本発明の一実施形態に係る記録用シートの断
面図である。
【図3】 本発明の一実施形態に係る記録用シートへの
ミシン目の形成方法を示す側面図である。
【図4】 本発明の一実施形態に係る記録用シートのミ
シン目を示す平面図である。
【図5】 図3のV−V線矢視断面図である。
【図6】 本発明の一実施形態に係る記録用シートのミ
シン目の幅を示す断面図である。
【符号の説明】
1…記録用シート 10…支持体 11…基材 12A,12B…ラミネート層 14…画像受理層 15…裏面層 21…ミシン目 22…孔 23…連結部 41…カッター刃 L1…ミシン目の孔の長さ L2…ミシン目の連結部の長さ W1…孔の画像受理層側の開口幅 W2…孔の裏面層側の開口幅

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の少なくとも片面にラミネート層が
    積層された支持体と、該支持体の一方の面に積層された
    画像受理層と、前記支持体の他方の面に積層された裏面
    層とを備え、かつ、ミシン目が所定箇所に形成された記
    録用シートであって、 前記ミシン目の孔間の連結部の長さが0.1〜0.5m
    mであり、かつ、ミシン目の孔の長さの連結部の長さに
    対する比が1.2〜2.5であることを特徴とする記録
    用シート。
  2. 【請求項2】 前記ミシン目の前記孔は、前記画像受理
    層側の開口幅が前記裏面層側の開口幅よりも小さいこと
    を特徴とする請求項1に記載の記録用シート。
  3. 【請求項3】 前記ラミネート層が前記基材の両面に設
    けられ、かつ、該ラミネート層の樹脂がポリオレフィン
    樹脂であることを特徴とする請求項1または2に記載の
    記録用シート。
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