JP2019045634A - ボトルに対して装着されるラベル、その装着方法、及びシステム - Google Patents

ボトルに対して装着されるラベル、その装着方法、及びシステム Download PDF

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Abstract

【課題】各ラベルに生じる僅かな反りの向きや程度のバラツキが低減され、ラベリング装置の稼働率の向上に貢献し得る、ボトルに対して装着されるラベルを提供する。【解決手段】ラベル10は、ボトルの首部に装着される。ラベル10は、シート本体と、そこに形成される少なくとも一つの切込み線21,22を有する。切込み線21,22は、ボトルの首部からのラベル10の離脱を阻止するための少なくとも一つの係止部11,12を少なくとも部分的に規定するように延び、またシート本体の第1面と第2面の間を貫通する。切込み線21,22は、第1面側において第1幅を有し、第2面側において第1幅よりも大きい第2幅を有し、第1面が凸面であり、第2面が凹面である。【選択図】図1

Description

本開示は、ボトルに対して装着されるラベル、その装着方法、及びシステムに関する。
様々な飲料、例えば、清涼飲料、酒類(ビール類、ワイン類、日本酒類など)の容器であるボトルの首部に対して販促用のラベルが装着されている。なお、ボトルは、プラスチック製ボトルや、ガラス製ボトルであり得るが、他の種類の様々な材料から成り得る。特許文献1〜3に見られるように様々な種類のラベルが開発されている。このようなラベルは、手作業によりボトルに取り付けられ、或いは、特許文献4に例示される様々な種類のラベリング(ラベル付け)装置によりボトルに取り付けられる。
特開2002−140002号公報 特開2007−320600号公報 特開平10−278139号公報 特開2001−2036号公報
ラベリング装置を用いてラベルをボトルに自動的に装着することにより高効率なラベリングが達成されるが、ラベリング装置の作動を一時的に停止しなければいけない事態が頻発している。
本願発明者らは、ラベリング装置の稼働率を高めるべく、各ラベルに生じる僅かな反りの向きや程度のバラツキを抑制する意義を新たに見出した。
本開示の一態様に係るラベルは、
少なくとも頭部(91)、首部(92)、及び胴部(93)を有するボトル(90)の首部(92)に装着されるシート状のラベル(10)であって、
第1面(10a)及び前記第1面(10a)の反対側の第2面(10b)を有するシート本体(10j)と、
前記ボトル(90)の首部(92)からの前記ラベル(10)の離脱を阻止するための少なくとも一つの係止部(11,12)を少なくとも部分的に規定するように延び、また前記シート本体(10j)の前記第1面(10a)と前記第2面(10b)の間を貫通する少なくとも一つの切込み線(21,22)を備え、
前記第1面(10a)は、前記ボトル(90)の首部(92)に前記ラベル(10)が装着された状態において少なくとも部分的に又は全体において前記ボトル(90)の頭部(91)側に配され、前記第2面(10b)は、前記ボトル(90)の首部(92)に前記ラベル(10)が装着された状態において少なくとも部分的に又は全体において前記ボトル(90)の胴部(93)側に配され、
前記切込み線(21,22)は、前記第1面(10a)側において第1幅(W1)を有し、前記第2面(10b)側において前記第1幅(W1)よりも大きい第2幅(W2)を有し、前記第1面(10a)が凸面であり、前記第2面(10b)が凹面である。
切込み線は、連続又は非連続であり得る。
幾つかの実施形態においては、前記ラベル(10)が載置面(9)に載置される時、前記載置面(9)からある高さに設定される基準位置(FP)から前記基準位置(FP)側を向いた前記ラベル(10)の前記第1面(10a)までの最大距離(L1)と最小距離(L2)の差分値(L3)の絶対値が0.6mm又は0.55mm以下である。
幾つかの実施形態においては、前記切込み線(21,22)は、一対の壁面(25)の間で規定され、前記壁面(25)と前記第1面(10a)の間の第1縁(28)よりも前記壁面(25)と前記第2面(10b)の間の第2縁(29)のほうが緩やかである。
幾つかの実施形態においては、前記ラベル(10)が前記シート本体(10j)の輪郭を定める外周壁面(10c)を有し、前記外周壁面(10c)と前記第1面(10a)の間の第3縁(26)よりも前記外周壁面(10c)と前記第2面(10b)の間の第4縁(27)のほうが緩やかである。
幾つかの実施形態においては、前記第1面(10a)が第1印刷面であり、前記第2面(10b)が前記第1印刷面とは異なる第2印刷面である。
幾つかの実施形態においては、前記シート本体(10j)が紙製である。
本開示の一態様に係る方法は、少なくとも頭部(91)、首部(92)、及び胴部(93)を有するボトル(90)の首部(92)にシート状のラベル(10)を連続的に装着する方法であって、
シート母材(1)に対する刃(723)を用いた切込み線(21,22,24)の形成によって複数のラベル(10)を形成し、前記シート母材(1)から各ラベル(10)を取り出す工程と、
前記シート母材(1)から取り出された前記複数のラベル(10)の積層物から選択的に一つのラベル(10)を繰り出して前記ボトル(90)の首部(92)に前記ラベル(10)を装着する工程を含み、
前記ラベル(10)は、前記ボトル(90)の首部(92)に装着された状態において少なくとも部分的に又は全体において前記ボトル(90)の頭部(91)側に配される第1面(10a)と、前記ボトル(90)の首部(92)に装着された状態において少なくとも部分的に又は全体において前記ボトル(90)の胴部(93)側に配される第2面(10b)を有し、
前記切込み線(21,22)が、前記ラベル(10)の第1面(10a)側において第1幅(W1)を有し、前記ラベル(10)の第2面(10b)側において前記第1幅(W1)よりも大きい第2幅(W2)を有し、前記第1面(10a)が凸面であり、前記第2面(10b)が凹面であり、
前記複数のラベル(10)の積層物における前記ラベル(10)の積層方向において隣接するラベル(10)に関して一方のラベル(10)の第1面(10a)に他方のラベル(10)の第2面(10b)が接触するように前記積層物の各ラベル(10)が積層される。
幾つかの実施形態においては、一方のロール(721)の外周に前記刃(723)が設けられた一対のロール(721,722)の間に前記シート母材(1)が供給され、前記シート母材(1)に前記切込み線(21,22,24)が形成される。
幾つかの実施形態においては、前記一対のロール(721,722)の間を前記シート母材(1)が通過するに際して、前記シート母材(1)には、各ラベル(10)の輪郭を少なくとも部分的に規定する切込み線(24)と、各ラベル(10)内において前記ボトル(90)の首部(92)からの前記ラベル(10)の離脱を阻止するための少なくとも一つの係止部(11,12)を少なくとも部分的に規定するように延びる少なくとも一つの切込み線(21,22)が形成される。
幾つかの実施形態においては、前記複数のラベル(10)の積層物から選択的に繰り出されたラベル(10)が複数の搬送ロール(835)によって前記ボトル(90)への取り付け位置まで搬送され、各搬送ロール(835)が前記ラベル(10)の第1面(10a)に接触するように設けられる。
本開示の一態様に係るシステムは、少なくとも頭部(91)、首部(92)、及び胴部(93)を有するボトル(90)の首部(92)にシート状のラベル(10)を連続的に装着するシステムであって、
シート母材(1)に対する刃(723)を用いた切込み線(21,22,24)の形成によって複数のラベル(10)を形成し、前記シート母材(1)から各ラベル(10)を取り出す第1装置と、
前記シート母材(1)から取り出された前記複数のラベル(10)の積層物から選択的に一つのラベル(10)を繰り出して前記ボトル(90)の首部(92)に前記ラベル(10)を装着する第2装置を含み、
前記ラベル(10)は、前記ボトル(90)の首部(92)に装着された状態において少なくとも部分的に又は全体において前記ボトル(90)の頭部(91)側に配される第1面(10a)と、前記ボトル(90)の首部(92)に装着された状態において少なくとも部分的に又は全体において前記ボトル(90)の胴部(93)側に配される第2面(10b)を有し、
前記切込み線(21,22)が、前記ラベル(10)の第1面(10a)側において第1幅(W1)を有し、前記ラベル(10)の第2面(10b)側において前記第1幅(W1)よりも大きい第2幅(W2)を有し、前記第1面(10a)が凸面であり、前記第2面(10b)が凹面であり、
前記複数のラベル(10)の積層物における前記ラベル(10)の積層方向において隣接するラベル(10)に関して一方のラベル(10)の第1面(10a)に他方のラベル(10)の第2面(10b)が接触するように前記積層物の各ラベル(10)が積層される。
本開示の一態様によれば、各ラベルに生じる僅かな反りの向きや程度のバラツキが低減され、ラベリング装置の稼働率の向上に貢献し得る。
本開示の一態様に係るラベルの正面模式図であり、ラベルのシート本体の第1面と第2面の間を貫通する切込み線によりボトルの首部からのラベルの離脱を阻止するための一対の係止部が規定されること、及び、オプションとして開口が設けられることを示す。 本開示の一態様に係るラベルの正面模式図であり、切込み線が1以上の箇所で非連続であることを示す。 本開示の一態様に係るラベルが装着されるボトルの一例を示す側面図であり、一例のボトルは、頭部、首部、胴部、及び底部を有する。 本開示の一態様に係るラベルがボトルの首部に装着された状態を示す概略的な斜視図であり、ラベルの第1面がその全体においてボトルの頭部側に配され、ラベルの第2面がその全体においてボトルの胴部側に配されることを示す。なお、ラベルの各係止部の間にボトルの首部が挟まれる。開口の分割部分に対応する各係止部の半開口部がボトルの首部に係合する。 本開示の一態様に係るラベルの概略的な断面模式図であり、図1の一点鎖線V−Vに沿う断面を模式的に示し、ラベルのシート本体に形成された切込み線やシート本体の輪郭を定める外周壁面が示される。 図5の断面模式図において符号VIで指定された点線円の概略的な拡大図であり、切込み線が一対の壁面の間で規定されることを示す。 図5の断面模式図において符号VIIで指定された点線円の概略的な拡大図であり、シート本体の外周壁面が示される。 ラベルが載置面に載置され、載置面からある高さに設定される基準位置からラベルの第1面までの最大距離と最小距離の差分値の絶対値が算出可能であることを示す模式図である。 シート母材に対する刃を用いた切込み線の形成によって複数のラベルを形成し、シート母材から各ラベルを取り出す第1装置を示す概略模式図である。 刃が外周に設けられたロールによりシート母材に切込み線が形成されることを示す概略模式図である。 シート母材から取り出された複数のラベルの積層物から選択的に一つのラベルを繰り出してボトルの首部にラベルを装着する第2装置を示す概略模式図である。 第2装置におけるラベルの積層状態を示す概略的な斜視図である。
以下、図1乃至図12を参照しつつ、本発明の非限定の実施形態例について説明する。開示の1以上の実施形態例及び実施形態例に包含される各特徴は、個々に独立したものではない。当業者は、過剰説明を要せず、各実施形態例及び/又は各特徴を組み合わせることができる。また、当業者は、この組み合わせによる相乗効果も理解可能である。実施形態例間の重複説明は、原則的に省略する。参照図面は、発明の記述を主たる目的とするものであり、作図の便宜のために簡略化されている場合がある。
以下の記述において、あるラベル、方法、装置、及びシステムに関して記述される複数の特徴が、これらの特徴の組み合わせとして理解される他、他の特徴とは独立した個別の特徴として理解される。個別の特徴は、他の特徴との組み合わせを必須とすることなく独立した個別の特徴として理解されるが、1以上の他の個別の特徴との組み合わせとしても理解される。個別の特徴の組み合わせの全てを記述することは当業者には冗長である他なく、省略される。個別の特徴は、「幾つかの実施形態」、「幾つかの場合」、「幾つかの例」といった表現により明示される。個別の特徴は、例えば、図面に開示されたラベル、方法、装置、及びシステムにのみ有効であるものではなく、他の様々なラベル、方法、装置、及びシステムにも通用する普遍的な特徴として理解される。
図1は、本開示の一態様に係るラベル10の正面模式図であり、ラベル10のシート本体10jの第1面10aと第2面10bの間を貫通する切込み線21,22によりボトル90の首部92からのラベル10の離脱を阻止するための一対の係止部11,12が規定されること、及び、オプションとして開口15が設けられることを示す。図2は、本開示の一態様に係るラベル10の正面模式図であり、切込み線21,22が1以上の箇所P1〜P8で非連続であることを示す。図3は、本開示の一態様に係るラベル10が装着されるボトル90の一例を示す側面図であり、一例のボトル90は、頭部91、首部92、胴部93、及び底部94を有する。図4は、本開示の一態様に係るラベル10がボトル90の首部92に装着された状態を示す概略的な斜視図であり、ラベル10の第1面10aがその全体においてボトル90の頭部91側に配され、ラベル10の第2面10bがその全体においてボトル90の胴部93側に配されることを示す。なお、ラベル10の各係止部11,12の間にボトル90の首部92が挟まれる。開口15の分割部分に対応する各係止部11,12の半開口部がボトル90の首部92に係合する。図5は、本開示の一態様に係るラベル10の概略的な断面模式図であり、図1の一点鎖線V−Vに沿う断面を模式的に示し、ラベル10のシート本体10jに形成された切込み線21やシート本体10jの輪郭を定める外周壁面10cが示される。図6は、図5の断面模式図において符号VIで指定された点線円の概略的な拡大図であり、切込み線21が一対の壁面25の間で規定されることを示す。図7は、図5の断面模式図において符号VIIで指定された点線円の概略的な拡大図であり、シート本体10jの外周壁面10cが示される。図8は、ラベル10が載置面9に載置され、載置面9からある高さに設定される基準位置FPからラベル10の第1面10aまでの最大距離L1と最小距離L2の差分値L3の絶対値が算出可能であることを示す模式図である。
図1乃至図8、特に図5から良く分かるように、幾つかの場合、ラベル10は、第1面10a及び第1面10aの反対側の第2面10bを有するシート本体10jと、シート本体10jに形成された少なくとも一つの切込み線21,22を有する。少なくとも一つの切込み線21,22は、ボトル90の首部92からのラベル10の離脱を阻止するための少なくとも一つの係止部11,12を少なくとも部分的に規定するように延びる。また、少なくとも一つの切込み線21,22は、シート本体10jの第1面10aと第2面10bの間を貫通する。ラベル10は、ボトル90の首部92に装着されるため、ネックPOPラベルと呼ばれ得る。
ラベル10のシート本体10jは、ボトル90への装着が可能である限りにおいて様々な材料から成り、例えば、紙、合成紙、PP(ポリプロピレン)やPE(ポリエステル)などのポリオレフィン系、PET(ポリエチレンテレフタレート)などのポリエステル系、PS(ポリスチレン)やPA(ポリアミド)などの合成樹脂性シート等であり得る。好適には、ラベル10は、紙製である。シート本体10jの厚みは、幾つかの場合、50μm〜300μmであり、又は100μm〜200μmである。ラベル10の材料の種類に関わらず、ラベル10には、そこに形成される切込み線21,22の影響で反りが生じ得る。幾つかの場合、ラベル10及び/又はシート本体10jが紙製であり、空気中の湿度を吸収し、膨張し、又は収縮し得る。幾つかの場合、第1面10aが第1印刷面であり、第2面10bが前記第1印刷面とは異なる第2印刷面である。シート本体10jが紙製であり、シート本体10jの第1面10aと第2面10bが異なる印刷面である時、シート本体10jの表裏において異なる物理的状態が存在する。幾つかの場合、第1面10aがカラー印刷面であり、第2面10bが非カラー印刷面である。例えば、図1に例示のラベル10の第1面10aでは、黒色の背景に黄色で着色された星が描かれる。他方、このラベル10の第2面10bにはURL、2次元バーコード、ラベル10付けされる商品に関する説明、ラベル10付けされる商品に関するキャンペーンの詳細情報が記述される。なお、理解の促進のために星が描かれたカラー印刷面の一例を提示したが、効果的な販促のためにキャラクターや有名人を活用した様々なデザインがカラー印刷面に施され得る。カラー印刷面には絵柄の代替又は追加としてデザイン化された文字も印刷され得る。
シート本体10jの第1及び第2面10a,10bに対する印刷方式としては、例えば、平板式印刷法(オフセット印刷等)、凹版式印刷法(彫刻凹版印刷やグラビア印刷等)、孔版式印刷法(シルクスクリーン印刷等)を使用可能であるが、これらに限られるものではない。印刷用インキとしては、アクリルやセルロースといった樹脂等に着色剤を分散したインキが挙げられる。着色剤としては、無機顔料(酸化チタン、カーボンブラック、銅など)、パール顔料、アルミ粉が使用可能である。絵柄や文字の印刷層の厚さは、例えば0.5μm〜10μm、又は1μm〜3μmであり得る。
幾つかの場合、シート本体10jの第1及び/又は第2面10a,10b上には、滑り性や耐磨耗性を与えるためにニス層が形成され得る。ニス層の材料は、製造方式や滑り性、光沢度や光透過性、意匠性などを考慮し適宜選択される。ニス層の材料は、例えば、OPニス、油性ニス、水性ニス、UV硬化型ニス、その他特殊ニスであり得る。好ましくは、UV硬化型ニスが用いられる。また、ニス層には、光硬化性樹脂、感光性モノマー、ロジン、有機溶剤等の助剤が添加され得る。好ましくは、ニス層は、印刷された絵柄/文字による情報伝達を妨げないように、透光性を有し、透明又は半透明であり得る。複数のニス層が積層されることも想定される。ニス層の厚さは、例えば、0.5μm〜10μm、より好ましくは1μm〜3μmであり得るが、これに限定されない。
ニス層は、滑り性を確保できる程度に部分的に設けられ得る。例えば、後述の第2装置800の搬送ロール835が接触する領域にニス層が選択的に形成され得る。ニス層は、シート本体10jの一面をむら無く覆うこともできるが、これに限らず、ドット形状の配列としてシート本体10jの一面に形成される。ニス層がシート本体10jを覆う面積率は、例えば10%以上であり、より好ましくは30%以上である。
シート本体10jの色は、例えば、白色、灰白色、灰色等であり、代替的又は追加的に、シート本体10jが、透光性を有する。シート本体10jとニス層が共に透明か半透明であって、ラベル10が透明か半透明である態様も想定される。好ましくは、滑り性の調節のために、シート本体10j上のニス層に不活性無機微粒子が含まれる。不活性無機微粒子は、シリカ、炭酸カルシウム、シリコーン粒子から選択される1以上のものを含み、その含有量は、ニス層の固形分比率で、例えば、1〜10質量%である。
一つのラベル10に設けられる切込み線21,22の数や切込み線21,22の延在態様は様々であり、図示例のものに限られない。図1及び図2に示されるように、幾つかの場合、ラベル10の長さ方向沿いに延びる一対の切込み線21(第1(或いは縦)切込み線と呼ばれ得る)と、ラベル10の幅方向沿いに一対の切込み線21の間を延びて両者を接続する一つの切込み線22(第2(或いは横)切込み線と呼ばれ得る)がラベル10のシート本体10jに形成され得る。ラベル10は、長さL10と幅W10を有する。長さL10≧幅W10が成立し、又は、長さL10≦幅W10が成立する。ラベル10の輪郭形状は、円形状、角取りされた又はされていない多角形状であり得るが、他の様々な形状、星型が想定される。
幾つかの場合、上述した一対の切込み線21と一つの切込み線22から一対の係止部11,12が規定される。開口15が設けられる場合、一対の切込み線21、一つの切込み線22、及び開口15から一対の係止部11,12が規定される。ラベル10は、一対の係止部11,12に加えて、一対の係止部11,12を周囲する外周部13を有し得る。外周部13は、ラベル10の長さ方向の両端に位置する一対のラベル端部131と、ラベル10の長さ方向沿いに一方及び他方のラベル端部131の間を延びる一対の棹部132を有する。
幾つかの場合、ラベル10のシート本体10jに形成される切込み線21,22は、その延在方向において非連続である。幾つかの場合、シート本体10jには開口15が形成され、切込み線22が開口15により分断される。図2を参照して説明すれば、左側の一方の切込み線21が、第1乃至第3箇所P1〜P3で分断されて非連続であり、右側の他方の切込み線21が、第4乃至第6箇所P4〜P6で分断されて非連続であり、開口15の左側に在る切込み線22の部分が箇所P7で分断されて非連続であり、開口15の右側に在る切込み線22の部分が箇所P8で分断されて非連続である。第1乃至第8箇所P1〜P8は、切込み線が存在せず、又は、シート本体10jの第1面10aと第2面10bの間を貫通しない切込み線が存在する。このような第1乃至第8箇所P1〜P8が切込み線21,22を分断するための分断部と呼ばれ得る。
幾つかの場合、ラベル10の長さ方向に沿って一対の係止部11,12が配置されるように切込み線21,22が形成され、及び/又は、切込み線21の各端部21a,21bがラベル10の幅方向内側に傾斜する。バリエーションとして、開口15が省略される、及び/又は、開口15を規定する非連続の切込み線が形成され、ボトル90へのラベル10の装着時に開口15が形成される。開口15は、楕円形状以外の多角形(三角形、四角形、五角形など)であり得る。
ラベル10が装着される対象物は、様々な種類のボトル90であり得る。ボトル90は、ガラス製、プラスチック製、又はこれ以外の材料から成り得る。ボトル90は、清涼飲料水や酒類といった様々な液体の容器であり得る。ボトル90は、工業用薬品や劇物の液体の容器であり得る。すなわち、ボトル90に注入される液体の種類は任意であり、それに関して何の限定もない。ボトル90は、幾つかの場合、頭部91、首部92、胴部93、及び底部94を有する。ボトル90の頭部91は、ボトル本体の上部開口部により構成され、或いは、この上部開口部とキャップの結合により構成される。ボトル90の頭部91は、ボトル90の首部92よりも増幅及び/又は拡径された部分であり得る。ボトル90の胴部93も、頭部91と同様、ボトル90の首部92よりも増幅及び/又は拡径された部分であり得る。
図4から分かるようにボトル90の首部92に対してラベル10が装着される時、ラベル10に形成された切込み線に依存して、ラベル10の第1面10aがその全体において又は部分的にボトル90の頭部91側に配され、ラベル10の第2面10bがその全体において又は部分的にボトル90の胴部93側に配される。特許文献2(特開2007−320600号公報)のように切込み線が形成される場合、ラベル10の第1面10aが部分的にボトル90の頭部91側に配され、ラベル10の第2面10bが部分的にボトル90の胴部93側に配される。
ボトル90の首部92に対してラベル10が装着される時、一対の係止部11,12それぞれがボトル90の首部92に接触し、ボトル90の首部92からラベル10が離脱してしまうことが阻止される。幾つかの場合、ボトル90が頭部91と首部92の間に設けられた鍔部95を有し、ボトル90の鍔部95と係止部11,12の係止端11a,12aが干渉し、これにより、ボトル90に装着済のラベル10を頭部91側に押して首部92から外そうとする試みが挫折する。なお、ラベル10が紙製の場合、ボトル90の購入者がボトル90内の飲料を飲む際、ボトル90に装着されたラベル10を手で簡単に破断して除去できるメリットがある。各係止部11,12は、ラベル10の長さ方向において適切な長さを有し、これにより、ボトル90の頭部91は、(係止部11,12の枢動を介して)ラベル10を円滑に貫通できる。幾つかの場合、ボトル90の頭部91の直径よりも小さい短径を有する楕円形状の開口15がラベル10に設けられ、ボトル90の頭部91がラベル10を円滑に貫通できることと、ボトル90の首部92へのラベル10の安定した装着が両立できる。その楕円形状の開口15の長径は、ボトル90の頭部91の直径付近の長さを有し得る。
図5から良く分かるように、幾つかの場合、ラベル10のシート本体10jに僅かな反りが生じる。ラベル10の反りの程度は、シート本体10jの積層構造、シート本体10jの材料、シート本体10jの厚み、及び/又は、切込み線の溝幅や個数や延在態様といった様々な要因に依存し得る。ボトル90のラベリングのために用いられるラベル10は、安価であることが強く求められ、従って、できるだけ簡単な対処方法が望まれる。
図5及び図6に示すように、幾つかの場合、切込み線21,22は、第1面10a側において第1幅W1を有し、第2面10b側において第1幅W1よりも大きい第2幅W2を有し、第1面10aが凸面であり、第2面10bが凹面である。本願発明者等の検討によれば、シート本体10jの第2面10b側から切込み線を入れることによりラベル10の反りの方向及び程度のバラツキが低減されることが明らかになった。ラベル10の第1面10aは、第2面10bよりも特徴的な情報及び/又は絵柄を提示する面であるため、切込み位置が正しいかどうかの確認が容易である第1面10a側から切込み線を入れることが一般的である。本願発明者らは、このような一般的な慣行とは異なる方法によりラベル10の反りの方向及び程度のバラツキが低減され、このような簡便な方法でラベリング装置の稼働率の低下を回避又は抑制できることを新たに見出した。
幾つかの場合、図6から分かるように、切込み線21,22は、一対の壁面25の間で規定され、壁面25と第1面10aの間の第1縁28よりも壁面25と第2面10bの間の第2縁29のほうが緩やかである。幾つかの場合、切込み線21,22の溝幅が、第2面10b側から第1面10a側に向けて次第に狭まり、テーパー状であり得る。
幾つかの場合、図7から分かるように、ラベル10がシート本体10jの輪郭を定める外周壁面10cを有し、外周壁面10cと第1面10aの間の第3縁26よりも外周壁面10cと第2面10bの間の第4縁27のほうが緩やかである。幾つかの場合、シート母材1には、各ラベル10の輪郭を規定する切込み線24と、各ラベル10内においてボトル90の首部92からのラベル10の離脱を阻止するための少なくとも一つの係止部11,12を少なくとも部分的に規定するように延びる少なくとも一つの切込み線21,22が同一工程で形成される。切込み線24と切込み線21,22の相対的な位置が一定になり、ラベル10の反りの均一性の劣化が抑制され得る。
ラベル10に生じる反りの程度を評価する方法は、図8を参照して為される次の記述に基づいて行われる。図8では、ラベル10が、載置面9上に載置される。この時、ラベル10の第2面10bが載置面9に接触し、また対面する。ラベル10の第1面10aは、載置面9とは反対側、つまり基準位置FP側を向く。より端的には、ラベル10の第1面10aが鉛直方向にて上面であり、第2面10bが鉛直方向にて下面である。ラベル10が載置される載置面9からある高さに基準位置FPが設定される。この基準位置FPからラベル10の第1面10aまでの最大距離L1が様々な手法により測定される。同様に、この基準位置FPからラベル10の第1面10aまでの最小距離L2が様々な手法により測定される。最大距離L1と最小距離L2の差分値L3の絶対値が小さいことは、ラベル10に生じる反りの程度が小さいことを意味する。幾つかの場合、その差分値L3の絶対値は、0.6mm又は0.55mm以下である。これに関して、ラベル10のシート本体10jの厚みは、50μm〜300μmであり、又は100μm〜200μmであり、また、ラベル10が紙製である。載置面9は、平坦面又は非平坦面であり得る。
図8に示すように、ラベル10の第1面10aが凸面である場合、通常、最小距離L2はラベル10の中央部で測定され、最大距離L1はラベル10の外周部で測定される。逆にラベル10の第1面10aが凹面である場合、最小距離L2はラベル10の外周部で測定され、最大距離L1はラベル10の中央部で測定される。このため差分値L3は、ラベル10の第1面10aの中央部を基準に、ラベル10の第1面10aが凸面である場合は負の値(L2−L1)を示し、ラベル10の第1面10aが凹面である場合は正の値(L1−L2)を示す。
続いて、ボトル90の首部92に上述したシート状のラベル10を連続的に装着する方法及びシステムについて記述する。図9は、シート母材1に対する刃723を用いた切込み線21,22,24の形成によって複数のラベル10を形成し、シート母材1から各ラベル10を取り出す第1装置700を示す。図10は、刃723が外周に設けられたロール721によりシート母材1に切込み線21,22,24が形成されることを示す。図11は、シート母材1から取り出された複数のラベル10の積層物から選択的に一つのラベル10を繰り出してボトル90の首部92にラベル10を装着する第2装置800を示す。図12は、第2装置800におけるラベル10の積層状態を示す。幾つかの場合、刃723は、刃先に向かって次第に両側から幅狭になる両刃である。刃723は、刃先に向かって次第に一方側から幅狭になる片刃ではない。
第1装置700において、シート母材1に対する刃723を用いた切込み線21,22,24の形成によって複数のラベル10が形成され、シート母材1から各ラベル10が取り出される。幾つかの場合、第1装置700は、シート母材1を積層状態で蓄積する蓄積部710と、蓄積部710から選択的に供給される一枚のシート母材1に切込み線を形成する切込み線形成部720と、切込み線が形成されたシート母材1からラベル10を取り出すラベル取り出し部730を有し得る。第1装置700は、切込み線形成部720として、一方のロール721の外周に刃723が設けられた一対のロール721,722を有する。この一対のロール721,722の間にシート母材1が供給され、シート母材1に切込み線21,22,24が形成される。幾つかの場合、ラベル10に生じる反りの方向及び程度のバラツキを抑制するために一回の工程でシート母材1からのラベル10の取りだしに十分な切込み線をシート母材1に形成する。つまり、一対のロール721,722の間をシート母材1が通過するに際して、シート母材1には、各ラベル10の輪郭を規定する切込み線24と、各ラベル10内においてボトル90の首部92からのラベル10の離脱を阻止するための少なくとも一つの係止部11,12を少なくとも部分的に規定するように延びる少なくとも一つの切込み線21,22が形成される。シート母材1からラベル10を取り出す方法は様々であり、エアーによりシート母材1の残部からラベル10を選択的に取り出すことが例示できる。シート母材1の残部から分離したラベル10は、任意の手法により、例えば、第1装置700により、又は人手により積層され得る。
シート母材1は、上記したラベル10の第1面10aを含む第1面1aと、上記したラベル10の第2面10bを含む第2面1bを有する。幾つかの場合、シート母材1は、その第2面1bが鉛直方向において上面となるように切込み線形成部720に供給され、切込み線形成部720の上部ロール721の外周刃により切込み線が形成される。シート母材1から取り出されるラベル10の数は、2以上であり得る。一枚のシート母材1からのラベル10の取り出し枚数は、シート母材1のサイズとラベル10のサイズの相対関係に依存する。
第2装置800において、シート母材1から取り出された複数のラベル10の積層物から選択的に一つのラベル10が繰り出されてボトル90の首部92にラベル10が装着される。幾つかの場合、第2装置800は、複数のラベル10の積層物を収容する収容部810と、収容部810から一枚のラベル10を選択的に繰り出すラベル繰り出し部820と、ラベルを搬送するラベル搬送部830と、ボトル90の首部92に対してラベル10を取り付けるためのラベル取付部840を有する。ラベル繰り出し部820は、プッシャー821と、複数のロール822,823,824の協働により構築され得る。なお、プッシャー821と1以上のロール822,823,824が不図示の動力源から供給される動力に応じて駆動される。幾つかの場合、ラベル搬送部830において、複数のラベル10の積層物から選択的に繰り出されたラベル10がボトル90への取り付け位置まで搬送される。繰り出されたラベル10の搬送を案内する複数の搬送ロール835が設けられ、各搬送ロール835がラベル10の第1面10aに接触し得る。ラベル10の第1面10aが凸面であり、またその反りの程度のバラツキが抑制されている。従って、搬送ロール835とラベル10の良好な接触が確保される。搬送ロール835は、能動又は受動回転するロールであり得る。幾つかの場合、ラベル搬送部830は、搬送されるラベル10が載置されるコンベアベルト831を有し、コンベアベルト831の循環に応じてラベル10が搬送される。コンベアベルト831と搬送ロール835の間でラベル10が挟まれ、搬送ロール835が受動回転し得る。ラベル取付部840は、ラベル10を鉛直方向下方に押してボトル90の首部92に装着する任意の手段であり得る。ラベル取付部840は、例えば、ラベル10の一対の棹部132を押すように枢動する枢動板であり、ボトル90の頭部91上に供給されたラベル10が下方に押し込まれ、ラベル10の切込み線21,22を分断する分断部である箇所P1〜P8が破断し、ラベル10の係止部11,12が反対方向に枢動し、(この枢動に応じて)係止部11,12の間に生じる隙間/開口をボトル90の頭部91が通過し、ラベル10の外周部13、続いて係止部11,12がボトル90の首部92に到達し、係止部11,12の係止端11a,12aがボトル90の首部92の外周面に接触する。
幾つかの場合、図12から良く分かるように、第2装置800にセットされる複数のラベル10の積層物におけるラベル10の積層方向において隣接するラベル10に関して一方のラベル10の第1面10aに他方のラベル10の第2面10bが接触するように積層物の各ラベル10が積層される。換言すれば、積層物の各ラベル10は、ラベル10の反りの方向が合致している。これにより、ラベル10の積層物からより安定してラベル10を選択的に繰り出し、また、繰り出されたラベル10をより安定して搬送することが促進される。ラベル10の繰り出し不良や搬送不良によって第2装置800が停止してしまう可能性が低減され、第2装置800の稼働率の向上が促進される。
[実施例1]
上質紙(サイズ:545mm×394mm、厚み:170μm、重量:約100g/m2)を用意し、上質紙の表面(第1面)に絵柄や文字等の表面印刷をオフセット印刷装置を用いて行った。その印刷インキとしてT&K(株)製オフセット用UVインキ(プロセスインキ)を用いて、絵柄/文字層を厚さ約1.5μmで形成した。その後、表面ニスとして東洋インキ(株)製FDカルトンを用い、表面印刷上に厚さ約2.0μmで被覆した。同様に上質紙の裏面(第2面)に絵柄や文字等の裏面印刷を厚さ約1.5μmとなるように行い、裏面ニスとして東洋インキ(株)製FLASHDRYを用い、裏面印刷上に厚さ約2.0μmで被覆した。
上記上質紙をフレキシブルピナクルダイ(刃角度50°、刃深度:0.3mm、速度:2,000シート/時間)で裏面より切り抜き、図1に示す形状のラベルを作製した。ラベルサイズは長さ74×幅60mmであり、開口15は、長径30mm、短径10mmの楕円である。切込み線21の長さは37mmとし、切込み線の両端には引き裂き防止のために長さ各3mmの斜め切込みも付した。ラベル10の幅方向における切込み線21の間隔は40mm(直線部分)とした。各切込み線21,22に未切断部分が無いように全て切断した。
切込み線21,22は、表面側(第1面側)で20μmの溝幅を有し、裏面側(第2面側)で161μmの溝幅を有するものであった。
[実施例2]
実施例1の刃角度を40°としラベルを作製した。切込み線21,22は、表面側(第1面側)で23μmの溝幅を有し、裏面側(第2面側)で195μmの溝幅を有するものであった。
[比較例1]
実施例1の刃角度を50°とし表面より切り取りラベルを作製した。切込み線21,22は、表面側(第1面側)で160μmの溝幅を有し、裏面側(第2面側)で22μmの溝幅を有するものであった。
[比較例2]
実施例1の刃角度を40°とし表面より切り取りラベルを作製した。切込み線21,22は、表面側(第1面側)で174μmの溝幅を有し、裏面側(第2面側)で24μmの溝幅を有するものであった。
(評価方法)
反り測定:レーザー変位計(キーエンスLC-2400)を使用し、図8を参照して記述した方法に即して測定及び評価した。
(評価結果)
実施例1、2、比較例1、2のネックPOPラベルの評価結果を表1に示す。
Figure 2019045634
表1に示す通り、表面側の切込み線幅より裏面側の切込み線幅が大きい実施例1、2では、反り量の絶対値が、比較例のものと比較して小さく、0.6mm以下、及び/又は、0.55mm以下である。実施例1、2、比較例1、2のラベルの積層物を図11を参照して記述した第2装置800に供給し、第2装置800を作動させた。結果、実施例1及び実施例2においては、ラベル繰り出しやラベル搬送が円滑に行え、第2装置800の稼働率の向上が確認できた。他方、比較例1及び比較例2においては、ラベル10の繰り出し不良や搬送不良が確認でき、第2装置800の稼働率の低下が確認できた。
上述の教示を踏まえると、当業者をすれば、各実施形態に様々な変更を加えることができる。請求の範囲に盛り込まれた符号は、参考のためであり、請求の範囲を限定解釈する目的で参照されるべきものではない。
10 ラベル
10a 第1面
10b 第2面
21 切込み線
22 切込み線

90 ボトル
91 頭部
92 首部
93 胴部

Claims (11)

  1. 少なくとも頭部(91)、首部(92)、及び胴部(93)を有するボトル(90)の首部(92)に装着されるシート状のラベル(10)であって、
    第1面(10a)及び前記第1面(10a)の反対側の第2面(10b)を有するシート本体(10j)と、
    前記ボトル(90)の首部(92)からの前記ラベル(10)の離脱を阻止するための少なくとも一つの係止部(11,12)を少なくとも部分的に規定するように延び、また前記シート本体(10j)の前記第1面(10a)と前記第2面(10b)の間を貫通する少なくとも一つの切込み線(21,22)を備え、
    前記第1面(10a)は、前記ボトル(90)の首部(92)に前記ラベル(10)が装着された状態において少なくとも部分的に又は全体において前記ボトル(90)の頭部(91)側に配され、前記第2面(10b)は、前記ボトル(90)の首部(92)に前記ラベル(10)が装着された状態において少なくとも部分的に又は全体において前記ボトル(90)の胴部(93)側に配され、
    前記切込み線(21,22)は、前記第1面(10a)側において第1幅(W1)を有し、前記第2面(10b)側において前記第1幅(W1)よりも大きい第2幅(W2)を有し、前記第1面(10a)が凸面であり、前記第2面(10b)が凹面である、ラベル。
  2. 前記ラベル(10)が載置面(9)に載置される時、前記載置面(9)からある高さに設定される基準位置(FP)から前記基準位置(FP)側を向いた前記ラベル(10)の前記第1面(10a)までの最大距離(L1)と最小距離(L2)の差分値(L3)の絶対値が0.6mm又は0.55mm以下である、請求項1に記載のラベル。
  3. 前記切込み線(21,22)は、一対の壁面(25)の間で規定され、前記壁面(25)と前記第1面(10a)の間の第1縁(28)よりも前記壁面(25)と前記第2面(10b)の間の第2縁(29)のほうが緩やかである、請求項1又は2に記載のラベル。
  4. 前記ラベル(10)が前記シート本体(10j)の輪郭を定める外周壁面(10c)を有し、前記外周壁面(10c)と前記第1面(10a)の間の第3縁(26)よりも前記外周壁面(10c)と前記第2面(10b)の間の第4縁(27)のほうが緩やかである、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のラベル。
  5. 前記第1面(10a)が第1印刷面であり、前記第2面(10b)が前記第1印刷面とは異なる第2印刷面である、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のラベル。
  6. 前記シート本体(10j)が紙製である、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のラベル。
  7. 少なくとも頭部(91)、首部(92)、及び胴部(93)を有するボトル(90)の首部(92)にシート状のラベル(10)を連続的に装着する方法であって、
    シート母材(1)に対する刃(723)を用いた切込み線(21,22,24)の形成によって複数のラベル(10)を形成し、前記シート母材(1)から各ラベル(10)を取り出す工程と、
    前記シート母材(1)から取り出された前記複数のラベル(10)の積層物から選択的に一つのラベル(10)を繰り出して前記ボトル(90)の首部(92)に前記ラベル(10)を装着する工程を含み、
    前記ラベル(10)は、前記ボトル(90)の首部(92)に装着された状態において少なくとも部分的に又は全体において前記ボトル(90)の頭部(91)側に配される第1面(10a)と、前記ボトル(90)の首部(92)に装着された状態において少なくとも部分的に又は全体において前記ボトル(90)の胴部(93)側に配される第2面(10b)を有し、
    前記切込み線(21,22)が、前記ラベル(10)の第1面(10a)側において第1幅(W1)を有し、前記ラベル(10)の第2面(10b)側において前記第1幅(W1)よりも大きい第2幅(W2)を有し、前記第1面(10a)が凸面であり、前記第2面(10b)が凹面であり、
    前記複数のラベル(10)の積層物における前記ラベル(10)の積層方向において隣接するラベル(10)に関して一方のラベル(10)の第1面(10a)に他方のラベル(10)の第2面(10b)が接触するように前記積層物の各ラベル(10)が積層される、方法。
  8. 一方のロール(721)の外周に前記刃(723)が設けられた一対のロール(721,722)の間に前記シート母材(1)が供給され、前記シート母材(1)に前記切込み線(21,22,24)が形成される、請求項7に記載の方法。
  9. 前記一対のロール(721,722)の間を前記シート母材(1)が通過するに際して、前記シート母材(1)には、各ラベル(10)の輪郭を少なくとも部分的に規定する切込み線(24)と、各ラベル(10)内において前記ボトル(90)の首部(92)からの前記ラベル(10)の離脱を阻止するための少なくとも一つの係止部(11,12)を少なくとも部分的に規定するように延びる少なくとも一つの切込み線(21,22)が形成される、請求項7又は8に記載の方法。
  10. 前記複数のラベル(10)の積層物から選択的に繰り出されたラベル(10)が複数の搬送ロール(835)によって前記ボトル(90)への取り付け位置まで搬送され、各搬送ロール(835)が前記ラベル(10)の第1面(10a)に接触するように設けられる、請求項7乃至9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 少なくとも頭部(91)、首部(92)、及び胴部(93)を有するボトル(90)の首部(92)にシート状のラベル(10)を連続的に装着するシステムであって、
    シート母材(1)に対する刃(723)を用いた切込み線(21,22,24)の形成によって複数のラベル(10)を形成し、前記シート母材(1)から各ラベル(10)を取り出す第1装置と、
    前記シート母材(1)から取り出された前記複数のラベル(10)の積層物から選択的に一つのラベル(10)を繰り出して前記ボトル(90)の首部(92)に前記ラベル(10)を装着する第2装置を含み、
    前記ラベル(10)は、前記ボトル(90)の首部(92)に装着された状態において少なくとも部分的に又は全体において前記ボトル(90)の頭部(91)側に配される第1面(10a)と、前記ボトル(90)の首部(92)に装着された状態において少なくとも部分的に又は全体において前記ボトル(90)の胴部(93)側に配される第2面(10b)を有し、
    前記切込み線(21,22)が、前記ラベル(10)の第1面(10a)側において第1幅(W1)を有し、前記ラベル(10)の第2面(10b)側において前記第1幅(W1)よりも大きい第2幅(W2)を有し、前記第1面(10a)が凸面であり、前記第2面(10b)が凹面であり、
    前記複数のラベル(10)の積層物における前記ラベル(10)の積層方向において隣接するラベル(10)に関して一方のラベル(10)の第1面(10a)に他方のラベル(10)の第2面(10b)が接触するように前記積層物の各ラベル(10)が積層される、システム。
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