JP6377330B2 - ラベラー用ラベル保持体及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は、多数の物品に順次ラベルを連続的に装着していくためのラベラー(自動ラベル装着機)に装着されて使用されるラベラー用ラベル保持体に関する。
飲料や食品、医薬品、化粧品等の各種の内容物を収容し包装するための包装用容器等には、販促用やキャンペーン用としてタックラベルが多く使用されている。該タックラベルは裏面の粘着剤によって貼着されて使用されるが、貼着箇所や貼着対象物によっては、粘着剤を用いることが好ましくない場合も存在する。例えば、缶容器の飲み口の近傍等には衛生上の観点から粘着剤を付着させることが好ましくなく、そのためにタックラベルとは異なるタイプのラベルの使用が求められる。
そのような場合には、飲料容器の首部に掛けられて使用される首掛けラベルや、缶容器の上端部に上方から被せられてラベルの切り込み線を缶容器の巻き締め部に外嵌合させて使用される缶容器用外嵌合ラベル等が使用される。このようなラベルは、ラベルを取り付ける対象となる商品に貼着されるのではなく物理的に係止されるものであり、このようなタイプを係止ラベルと称することにする。
かかる係止ラベルは、枚葉型とされて一枚一枚手作業で商品に取り付けられていた。そのため作業コストが嵩むという問題があった。
これに対して本出願人は下記特許文献1所載のように、長尺状のセパレータと長尺状のラベルシートとを熱可塑性樹脂により剥離可能に貼り合わせ、ラベルシートから首掛けラベル以外のカス部を除去することにより、セパレータの長手方向に沿って複数の首掛けラベルが間隔をあけながら保持されたラベル保持体について既に提案済みである。このラベル保持体をラベラーに装着することにより、首掛けラベルをセパレータから順次剥離しつつ商品に取り付けていくことができ、ラベル取り付け作業を自動化することが可能となる。
しかしながら、熱可塑性樹脂を用いてセパレータとラベルシートとを貼り合わせるものであるため、熱可塑性樹脂を溶融して押し出すための溶融押し出し機をラベル製造ラインに設置する必要があるが、この溶融押し出し機は大型であってそれ自体の費用も高額であることから、より一層安価に製造できる構成が求められていた。
実開平3−38710号公報
それゆえに本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ、首掛けラベルや缶容器用外嵌合ラベル等の係止ラベルをラベラーにより自動取り付け可能であって且つ安価に製造できるラベラー用ラベル保持体及びその製造方法を提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであって、本発明に係るラベラー用ラベル保持体は、長尺状のセパレータに所定形状の複数のラベルがセパレータの長手方向に沿って間隔をあけながら剥離可能に接着されたラベラー用ラベル保持体において、複数のラベルを貼着するための複数のラベル貼着領域に紫外線硬化型インキが部分塗工されることにより、複数のラベルとセパレータとの間に複数の疑似接着層が形成されており、ラベルは、ラベル貼着領域の疑似接着層によりセパレータに剥離可能に接着されており、セパレータとラベルのうち少なくとも一方は紫外線透過性を有しており、セパレータのラベル貼着領域以外の余白領域には、紫外線硬化型インキがスポット状に塗工されたスポット状の疑似接着層が形成されていることを特徴とする。
該構成のラベラー用ラベル保持体にあっては、ラベルが紫外線硬化型インキによってセパレータに剥離可能に接着されているので、凸版輪転印刷等の公知の印刷手法によって、長尺状のセパレータ、あるいは、ラベルを形成するための長尺状のラベルシートに、紫外線硬化型インキを容易に塗工することができる。また、紫外線によって硬化した状態の紫外線硬化型インキによってラベルがセパレータに剥離可能に接着されているので、商品にラベルを取り付ける前の状態においてラベルがセパレータから剥離することなく確実にセパレータに保持され、そして、ラベラーに装着されて商品に順次ラベルを取り付けていく際においては、セパレータからラベルを容易に剥離することができ、更には、剥離されたラベルの裏面に紫外線硬化型インキが仮に存在したとしても粘着性を有しない。また、セパレータのラベル保持面(表面)のうちラベルが貼着されていない余白領域に紫外線硬化型インキが存在する場合であっても、紫外線硬化型インキは粘着性を有していないので、ラベラーに装着するためにロール状に巻回することも容易である。
特に、紫外線硬化型インキが部分塗工されていることが好ましい。即ち、紫外線硬化型インキであるので、印刷手法によって容易に種々のパターンに部分塗工することが可能である。例えばセパレータ側に紫外線硬化型インキを部分塗工する場合を例に説明すると、セパレータの表面のうちラベルを貼着する領域であるラベル貼着領域のみ塗工してそれ以外の余白領域には塗工しないようにしたり、あるいは、余白領域にスポット状(島状)に紫外線硬化型インキを塗工したりすることが容易にできる。このように、ラベル貼着領域に比して余白領域の塗工面積を小さくすれば(余白領域の塗工面積を0にする場合も含む)、セパレータに貼り合わせたラベルシートのうちラベル以外の部分であるカス部をセパレータから剥離して取り除く際に、カス部が破れることなくスムーズにセパレータから剥離することができる。また、余白領域にスポット状に紫外線硬化型インキを塗工する等、ラベル貼着領域に比して余白領域の塗工面積を小さくすれば、カス部を取り除く工程よりも上流側においてセパレータからカス部が浮き上がることを防止することができ、ラベル保持体を安定して搬送することができる。
また、本発明に係るラベラー用ラベル保持体の製造方法は、長尺状のセパレータに所定形状の複数のラベルがセパレータの長手方向に沿って間隔をあけながら剥離可能に接着されたラベラー用ラベル保持体の製造方法において、長尺状のセパレータと長尺状のラベルシートの互いの貼り合わせ面の一方における複数のラベルを貼着するための複数のラベル貼着領域に、印刷手法によって紫外線硬化型インキを部分塗工すると共に、ラベル貼着領域以外の余白領域に、紫外線硬化型インキをスポット状に塗工してセパレータとラベルシートを重ね合わせ、前記紫外線硬化型インキを紫外線により硬化させて複数のラベル貼着領域に疑似接着層を形成すると共に余白領域にスポット状の疑似接着層を形成してセパレータとラベルシートを剥離可能に接着させ、ラベルシートにその長手方向に沿って間隔をあけながらラベルの所定形状に対応したラベル切り取り線を順次形成し、ラベルシートのうちラベル以外の部分であるカス部を取り除くことを特徴とする。
該構成のラベラー用ラベル保持体の製造方法にあっては、長尺状のセパレータあるいは長尺状のラベルシートに印刷手法によって紫外線硬化型インキを容易に塗工することができる。そして、セパレータとラベルシートを貼り合わせた後、直ちに紫外線を照射して紫外線硬化型インキを硬化させることができるので、搬送中におけるセパレータとラベルシートの相対的な位置ずれを容易に防止することができる。更に、紫外線硬化型インキを種々のパターンに部分塗工することも容易であり、塗工面積を種々調整することにより、セパレータからのカス部のスムーズな剥離除去とカス部の剥離除去前におけるラベル保持体の搬送の安定性とを容易に両立させることができる。
特に、紫外線透過性を有するセパレータを使用し、紫外線をセパレータ側から照射してセパレータを透過した紫外線によって紫外線硬化型インキを硬化させることが好ましい。即ち、ラベルシートに紫外線透過性を有するものを使用してラベルシート側から紫外線を照射してもよいが、ラベルの材質やデザイン等に制約が生じる場合もあることから、ラベルシートではなくセパレータに紫外線透過性を有するものを使用して紫外線をセパレータ側から照射することが好ましい。
以上のように本発明に係るラベラー用ラベル保持体にあっては、長尺状のセパレータに複数のラベルが紫外線硬化型インキによって間隔をあけながら剥離可能に接着されているので、ラベラーによってセパレータからラベルを順次剥離して商品に取り付けることができる。また、セパレータから剥離したラベルは粘着性を有しないので、首掛けラベルや缶容器用外嵌合ラベル等の係止ラベルに適用可能であり、しかも、紫外線硬化型インキを用いる構成であるので、熱可塑性樹脂を塗工するための溶融押し出し機のような大型の高額設備も不要であって安価に製造することができる。
また、本発明に係るラベラー用ラベル保持体の製造方法にあっては、紫外線硬化型インキによって長尺状のセパレータと長尺状のラベルシートを剥離可能に貼り合わせるので、熱可塑性樹脂を塗工するための溶融押し出し機のような大型の高額設備も不要であって、ラベラーによりラベルを自動取り付け可能なラベラー用ラベル保持体を安価に製造することができる。
本発明の一実施形態におけるラベラー用ラベル保持体の要部を示す正面図。 図1のA−A断面図。 同実施形態におけるラベラー用ラベル保持体の製造工程を示す全体概略図。 同実施形態におけるラベラー用ラベル保持体の製造工程の要部を示す概略平面図。 本発明の他の実施形態におけるラベラー用ラベル保持体の要部を示す正面図。 図1のB−B断面図。 同実施形態におけるラベラー用ラベル保持体の製造工程の要部を示す概略平面図。 本発明の他の実施形態におけるラベラー用ラベル保持体の要部を示す正面図。 同実施形態におけるラベラー用ラベル保持体の製造工程の要部を示す概略平面図。
以下、本発明の一実施形態に係るラベラー用ラベル保持体とその製造方法について図1〜図4を参酌しつつ説明する。図1に本実施形態におけるラベラー用ラベル保持体の要部を示している。該ラベラー用ラベル保持体1は、図2にもその断面構造を示しているように、長尺状のセパレータ2と、該セパレータ2の表面に積層された疑似接着層3と、該疑似接着層3の表面に積層された複数のラベル4とを備えている。
セパレータ2は、図1の矢印X方向を長手方向とし、同図の矢印Y方向を短手方向(幅方向)とする幅一定の長尺状のものである。セパレータ2の幅寸法は種々の寸法であってよいが、本実施形態では、ラベル4を幅方向に二列並べているので、ラベル4が二列並ぶ程度の幅寸法となっている。従って、仮にラベル4を三列以上並設すればそれに応じてセパレータ2の幅は広がり、逆にラベル4を一列とするならばそれに対応してセパレータ2の幅も狭くなる。無論、ラベル4のサイズによってもセパレータ2の幅は広狭する。
セパレータ2の材質は、ラベラーに装着して搬送(走行)させた際に破断しない程度の機械的強度(引っ張り強度)を備えていることが必要になる。従って、セパレータ2の材質は、そのような機械的強度を備えたものであれば特には限定されないが、例えば、ポリエステル、ポリスチレン、塩化ビニル系樹脂等の合成樹脂シート;異種又は同種の樹脂層が複数積層された積層樹脂シート;合成紙;普通紙、上質紙などの紙;これらの中から選択される二種以上のシートが積層された積層シートなどが挙げられ、その厚さは例えば30μm〜300μmとすることができる。また、本実施形態ではセパレータ2が紫外線を透過できる紫外線透過性を備えたものとしている。従って、所定の機械強度に加えて紫外線透過性も備えているものとして特にグラシン紙やパラフィン紙が好ましく、これらは平滑性も併せ持っているため、その表面に疑似接着層3を形成する際の密着性にも優れている。
本実施形態において疑似接着層3はセパレータ2の表面(貼り合わせ面)の全体に形成されている。該疑似接着層3は、セパレータ2の表面にラベル4を剥離可能に疑似接着させて保持させるための層であって、該疑似接着層3によりラベル4はセパレータ2に剥離可能に接着されている。該疑似接着層3は、紫外線硬化型インキにより構成されている。即ち、疑似接着層3は、セパレータ2の表面に凸版輪転印刷等の公知の印刷手法によって紫外線硬化型インキを塗工することにより形成されている。従って、紫外線硬化型インキ(UVインキ)は、各種の印刷機に対応したものが使用される。尚、紫外線硬化型樹脂としては、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート等のオリゴマーと、アクリル系等の単官能、二官能又は多官能モノマーと、光重合開始剤と、その他顔料等の着色剤、分散剤、添加剤等が混合されたものが使用できる。
紫外線硬化型インキは、特に、低粘度で柔らかいタイプのものがセパレータ2への密着性に優れているため好ましい。また、紫外線硬化型インキは、透明のもの、即ち着色剤を含まないもの、例えばメジウムインキ等が好ましい。ラベル4をセパレータ2から剥離した際に、疑似接着層3は原則としてセパレータ2側に残るが、剥離したラベル4の裏面に部分的に疑似接着層3が付着した状態となる場合もある。そのような場合において疑似接着層3が仮に不透明なものであれば、ラベル4の裏面に付着した疑似接着層3をゴミ等の異物と誤って認識される可能性がある。従って、疑似接着層3が透明であれば、剥離したラベル4の裏面に疑似接着層3が付着したとしても、その疑似接着層3をゴミ等の異物と認識される虞がなくなり、良好な美観も得られる。尚、疑似接着層3の厚さは、例えば1〜10μm、好ましくは2〜5μmである。
ラベル4は、セパレータ2の長手方向に沿って列をなして接着されており、長手方向に隣り合うラベル4同士の間には一定の間隔が形成されている。即ち、ラベル4はセパレータ2の長手方向に沿って一定の間隔をあけながら接着されている。また、上述したように本実施形態ではセパレータ2の長手方向に沿ったラベル4の列が二列形成されており、従って、セパレータ2の短手方向には二枚のラベル4が間隔をあけつつ並んでいる。このようにセパレータ2の表面には複数のラベル4が間隔をあけつつ配置されているので、セパレータ2の表面のうちラベル4が接着されていない領域においては疑似接着層3が露出した状態にあり、図1においてその領域を多数のドットを付して示している。
ラベル4は、種々の係止ラベルとすることができるが、本実施形態では首掛けラベルである場合を例示している。該ラベル4の形状も種々のものであってよいが、例えば図1のように首掛け用のH状の切り込み線5が形成されたものとすることができ、該首掛け用の切り込み線5によって容器の首部に挿入されて掛けられることになる。従って、かかる首掛け用の切り込み線5の形状についても任意であって、首掛け用の切り込み線5に代えて各種形状の貫通孔を首掛け用として形成してもよい。また、ラベル4の外形形状が長方形や楕円形等のように一方向に長い形状である場合には、その短手方向がセパレータ2の長手方向となるようにしてセパレータ2上に保持させることが好ましい。
かかるラベル4は、ラベル4基材の表面や裏面の一方あるいは双方に必要に応じて各種の印刷が施されたものであり、そのラベル基材も特には限定されないが、例えば、ポリエステル、ポリスチレン、塩化ビニル系樹脂等の合成樹脂シート;異種又は同種の樹脂層が複数積層された積層樹脂シート;合成紙;普通紙、上質紙等の紙;これらの中から選択される二種以上のシートが積層された積層シート等を使用することができる。ラベル基材の厚さは、例えば30μm〜300μmである。また、ラベル基材は、透明又は不透明の何れでもよいが、ラベル基材の裏面に印刷を施す場合には、その印刷を表側から視認できるように透明なラベル基材を用いることになる。尚、本実施形態では紫外線透過性を有するセパレータ2を使用しているので、ラベル基材には紫外線透過性を有しない材質を使用できる。また、ラベル基材の裏面に、応募番号を示す数字やアルファベット等、各種の記号等のキャンペーン用の表示を印字しておいてもよく、かかるキャンペーン用の表示はインクジェットプリンタにより印字することができる。
次に以上のように構成されたラベラー用ラベル保持体1の製造方法について説明する。図3のように、印刷済みの長尺状のラベルシート6のロール体60からラベルシート6を繰り出すと共に、それと同期させながら長尺状のセパレータ2のロール体20からセパレータ2を繰り出して、例えば凸版輪転印刷機の版胴7(印刷胴)によってセパレータ2の表面の全体に紫外線硬化型インキを一定厚で塗工していく。そして、紫外線硬化型インキが塗工されたセパレータ2の表面(貼り合わせ面)にラベルシート6の裏面(貼り合わせ面)を一対の貼り合わせローラ8によって貼り合わせる。一対の貼り合わせローラの下流には、セパレータ2の裏側(下側)であってセパレータ2から所定距離離間した位置に紫外線照射装置9が設置されている。貼り合わせられたラベルシート6とセパレータ2が紫外線照射装置9の前を通過走行すると、紫外線照射装置9からセパレータ2に向けて照射された紫外線がセパレータ2を透過して、ラベルシート6とセパレータ2の間に介在する紫外線硬化型インキが硬化する。紫外線硬化型インキが硬化することでラベルシート6がセパレータ2に疑似接着されて積層シートが構成され、ラベルシート6とセパレータ2との間には疑似接着層3が形成される。
そして、ダイロール10による抜き工程によってラベルシート6にラベル4の外形形状に対応したラベル切り取り線11と首掛け用の切り込み線5を順次形成していく。図4にダイロール10を通過する積層シートを概略平面図として示しているが、ラベルシート6に一定間隔毎に二列のラベル4を型取りするように、ダイロール10の回転によってラベル切り取り線11と首掛け用の切り込み線5をラベルシート6に順次形成していく。その後、カス上げローラ12によってラベルシート6のうちラベル4以外の部分であるカス部13をセパレータ2から例えば上方に剥離する。そして、剥離したカス部13をロール状に巻き取る一方、カス部13が剥離されてラベル4のみが残ったセパレータ2、即ちラベラー用ラベル保持体1をロール状に巻き取っていく。尚、ラベル4が外側となるようにしてラベラー用ラベル保持体1はロール状に巻回される。このようにして製造されたラベラー用ラベル保持体1はロール状に巻回された状態でラベラーにセットされて使用され、ラベラーによってセパレータ2からラベル4を順次剥離して商品に自動取り付けされる。
このようにしてラベラー用ラベル保持体1を製造することができるのであるが、疑似接着層3として紫外線硬化型インキを使用しているので、セパレータ2に印刷手法によって容易に塗工することができ、熱可塑性樹脂を塗工するための溶融押し出し機のような大型の高額設備は不要であり、安価に製造することができる。また、セパレータ2とラベルシート6を貼り合わせた後、直ちに紫外線を照射して紫外線硬化型インキを硬化させることができるので、セパレータ2とラベルシート6の搬送中における相対的な位置ずれを容易に防止することができる。更に、紫外線をセパレータ2側から照射してセパレータ2を透過した紫外線によって紫外線硬化型インキを硬化させているので、紫外線透過性を有するラベルシート6を使用する必要がなく、ラベル4の材質やデザイン等に制約が生じないという利点もある。
そして、硬化した紫外線硬化型インキは粘着性を有しないので、粘着剤を使用した構成に比して、ダイロール10の刃部への付着も少なく、長時間に亘って連続した製造が可能となるうえに、ダイロール10のメンテナンス作業も軽減される。また、カス部13が除去された後、セパレータ2の表面のうちラベル4が貼着されていない余白領域には紫外線硬化型インキからなる疑似接着層3が露出した状態となっているが、その疑似接着層3は粘着性を有していないので、ロール状にスムーズに巻き取ることができ、更にラベラーにおいてロール体から繰り出して走行させる際にも容易に繰り出すことができる。また、疑似接着層3は粘着剤に比してラベラーの各種の構成部品にも付着しにくいのでラベラーのメンテナンス作業も軽減されることになる。更に、ラベル4はセパレータ2に疑似接着しているだけであるため、ラベラーにおける剥離工程もスムーズである。そして、剥離されたラベル4の裏面に仮に疑似接着層3が付着していたとしても粘着性を有しないので、商品にラベル4が貼着するということがなく首掛けラベル4の本来の機能が維持される。
尚、本実施形態では紫外線硬化型インキをセパレータ2の表面に全面塗工したが、部分塗工してもよく、紫外線硬化型インキであって印刷手法により塗工できるので部分塗工も容易である。例えば、図5及び図6にセパレータ2の表面のうちラベル4を貼着する領域であるラベル貼着領域14のみに紫外線硬化型インキを塗工したラベラー用ラベル保持体1を示している。また、図7には版胴7を通過するセパレータ2を図示している。図7において紫外線硬化型インキを塗工した部分(ラベル貼着領域14)には多数のドットを付して示しているが、このようにラベル4の位置、形状に対応して紫外線硬化型インキをパターン印刷することができる。即ち、版胴7によって紫外線硬化型インキを塗工するので、セパレータ2の表面のうちラベル貼着領域14のみに紫外線硬化型インキを塗工する一方、ラベル貼着領域14以外の余白領域には紫外線硬化型インキを塗工しないということが容易にできる。このように余白領域に紫外線硬化型インキを塗工しない場合には、カス部13の裏側には疑似接着層3が形成されないので、カス上げ工程(カス部13の取り除き工程)においてカス部13が破れることなくスムーズにカス部13をセパレータ2から取り除くことができる。尚、紫外線硬化型インキによる疑似接着層3は図6のようにラベル4と同じ大きさとしてもよいし、ラベル4よりも若干(一回り程度)大きいものとしてもよいし、逆にラベル4よりも小さいものとしてもよいし、ラベル4がセパレータ2に保持される範囲で、ラベル貼着領域14内にスポット状に形成されてもよい。
また、余白領域に紫外線硬化型インキを部分的に塗工してもよい。紫外線硬化型インキの塗工パターンは版胴7の版を変えることによって容易に変更することができる。例えば、図9のように、セパレータ2の表面のうちラベル貼着領域14に紫外線硬化型インキを塗工すると共に、余白領域にもスポット状(島状)に紫外線硬化型インキを塗工してもよい。尚、図9においても図7と同様に紫外線硬化型インキを塗工した部分には多数のドットを付して示している。そして、製造されたラベラー用ラベル保持体1においては、セパレータ2の表面のうちカス部13が除去された余白領域にはスポット状の疑似接着層3が付着した状態となる。図8においても図1と同様に露出しているスポット状の疑似接着層3には多数のドットを付して示している。上述したようにセパレータ2の余白領域に紫外線硬化型インキを塗工しないようにするとカス部13をスムーズに取り除くことができるという利点があるが、その一方、カス部13がセパレータ2から浮き上がりやすくなる。カス部13がセパレータ2から浮き上がると搬送不良が生じる場合もあることから、セパレータ2の余白領域にも紫外線硬化型インキをスポット状に塗工することによりカス部13のセパレータ2からの浮き上がりを容易に防止することができる。従って、余白領域にスポット状に紫外線硬化型インキを塗工する他、種々のパターンで余白領域に紫外線硬化型インキを塗工してもよく、何れにしても、ラベル貼着領域14に比して余白領域の塗工面積を小さくすることにより、カス上げ工程よりも上流側においてカス部13の浮き上がりを防止できて安定した搬送状態が得られると共に、カス上げ工程においてもカス部13をスムーズに取り除くことができる。
尚、上記実施形態ではセパレータ2に紫外線硬化型インキを塗工したが、逆にラベルシート6に塗工してもよい。また、紫外線照射装置9をセパレータ2側に配置してセパレータ2側から紫外線を照射したが、逆にラベルシート6側に紫外線照射装置9を配置してラベルシート6側から紫外線を照射するようにしてもよく、またセパレータ2側とラベルシート6側の双方にそれぞれ紫外線照射装置9を配置してもよい。何れにしても、ラベルシート6側から紫外線を照射する場合にはラベルシート6が紫外線透過性を有する構成としてラベルシート6を透過した紫外線によって紫外線硬化型インキを硬化させるようにする。また更に、セパレータ2とラベルシート6の双方が紫外線透過性を有する構成としてもよい。
1 ラベラー用ラベル保持体
2 セパレータ
3 疑似接着層
4 ラベル
5 切り込み線
6 ラベルシート
7 版胴
8 貼り合わせローラ
9 紫外線照射装置
10 ダイロール
11 ラベル切り取り線
12 カス上げローラ
13 カス部
14 ラベル貼着領域
20 ロール体
60 ロール体

Claims (2)

  1. 長尺状のセパレータに所定形状の複数のラベルがセパレータの長手方向に沿って間隔をあけながら剥離可能に接着されたラベラー用ラベル保持体において、
    複数のラベルを貼着するための複数のラベル貼着領域に紫外線硬化型インキが部分塗工されることにより、複数のラベルとセパレータとの間に複数の疑似接着層が形成されており、ラベルは、ラベル貼着領域の疑似接着層によりセパレータに剥離可能に接着されており、セパレータとラベルのうち少なくとも一方は紫外線透過性を有しており、セパレータのラベル貼着領域以外の余白領域には、紫外線硬化型インキがスポット状に塗工されたスポット状の疑似接着層が形成されていることを特徴とするラベラー用ラベル保持体。
  2. 長尺状のセパレータに所定形状の複数のラベルがセパレータの長手方向に沿って間隔をあけながら剥離可能に接着されたラベラー用ラベル保持体の製造方法において、
    長尺状のセパレータと長尺状のラベルシートの互いの貼り合わせ面の一方における複数のラベルを貼着するための複数のラベル貼着領域に、印刷手法によって紫外線硬化型インキを部分塗工すると共に、ラベル貼着領域以外の余白領域に、紫外線硬化型インキをスポット状に塗工してセパレータとラベルシートを重ね合わせ、前記紫外線硬化型インキを紫外線により硬化させて複数のラベル貼着領域に疑似接着層を形成すると共に余白領域にスポット状の疑似接着層を形成してセパレータとラベルシートを剥離可能に接着させ、ラベルシートにその長手方向に沿って間隔をあけながらラベルの所定形状に対応したラベル切り取り線を順次形成し、ラベルシートのうちラベル以外の部分であるカス部を取り除くことを特徴とするラベラー用ラベル保持体の製造方法。
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