JP6608646B2 - 首掛けラベル連続体の製造方法 - Google Patents
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Description
首掛けラベルは、例えば、特許文献1のように、紙などを所定形状に形成したラベル基材と、そのラベル基材の面内に容器の首部に挿通する挿通孔と、を有し、前記挿通孔を容器の首部に挿通することによって容器に装着される。
首掛けラベルを容器に装着する際、特許文献2に記載のように、長尺帯状の支持基材の表面上に複数の首掛けラベルが並んで貼付された首掛けラベル連続体を用いる場合がある。このような首掛けラベル連続体を製造する際には、ラベル基材原反(特許文献2のラベル作製用紙8)を接着層を介して支持基材(セパレーター1)に貼り合わせた後、ラベル作製用紙8のみを首掛けラベルの外形形状に打ち抜くと同時に、首掛けラベルの挿通孔(孔部5)を支持基材と共に打ち抜くことが開示されている。
得られた首掛けラベル連続体をラベリング装置を用いて長さ方向に送り、その途中のピール部にて支持基材を反転させることにより、支持基材の表面から首掛けラベルを剥離し、その首掛けラベルを容器に装着することにより、ラベル付き容器が連続的に得られる。
本発明の好ましい首掛けラベル連続体の製造方法は、前記ラベル基材原反のうち切り目で囲われた囲繞領域と支持基材の間の剥離強度が、前記ラベル基材原反のうち切り目で囲われた囲繞領域以外の領域と支持基材の間の剥離強度よりも小さい。
本明細書において、平面視は、首掛けラベル連続体、支持基材及び首掛けラベルの表面に対して鉛直方向から見ることをいい、平面視形状は、その平面視で見たときの形状をいう。
各図において、各層の厚みは、実際の製品とは異なっていることに留意されたい。
<首掛けラベル連続体>
図1及び図2は、本発明の首掛けラベル連続体の平面図である。
首掛けラベル連続体1は、長尺帯状の支持基材2と、前記支持基材2の表面上に貼付された複数の首掛けラベル3と、を有する。首掛けラベル3の面内には、挿通孔5が形成されている。
前記複数の首掛けラベル3は、長尺帯状の支持基材2の長さ方向に所望間隔を開けて並んで貼付されている。
図2の首掛けラベル連続体1は、複列タイプである。すなわち、図2の首掛けラベル連続体1は、1つの首掛けラベル3が支持基材2の長さ方向に複数並んだものを1列とし、それが幅方向に2列以上並設されている。
なお、特に図示しないが、複列タイプの首掛けラベル連続体1については、幅方向に3列以上並設されていてもよい。
複列タイプの首掛けラベル連続体1は、単列(長さ方向に複数の首掛けラベル3が並んだもの)が幅方向に2列以上繰り返して連結されているものであるため、以下、単列タイプの首掛けラベル連続体1を中心に説明する。
支持基材2は、柔軟なシート材から構成されている。支持基材2を構成するシート材は、特に限定されず、合成樹脂シート;合成紙;紙などが挙げられる。前記シート材の厚みは、容易に破断しない程度であれば特に限定されず、例えば、例えば、30μm〜300μmであり、好ましくは、40μm〜200μmである。
前記各首掛けラベル3(ラベル基材4)の外形は、特に限定されず、例えば、図示例では、4つの角部が弧状に形成された平面視略矩形状である。
前記各ラベル基材4の面内には、平面視環状の挿通孔5がそれぞれ形成されている。挿通孔5の平面視形状は、特に限定されず、図示例では、平面視略楕円形状である。挿通孔5は、ラベル基材4の中央部に形成されている。もっとも、挿通孔5の形成位置は、ラベル基材4の面内であれば特に限定されず、挿通孔5がラベル基材4のいずれかの外縁に偏った位置に形成されていてもよい。
例えば、一方の第1切断線71は、ラベル基材4の第1外縁3aと挿通孔5の間に形成され、他方の第1切断線71は、ラベル基材4の第2外縁3bと挿通孔5の間に形成されている。ラベル基材4の第1外縁3aと第2外縁3bは、いずれも首掛けラベル3の幅方向に延びる外縁であって、長さ方向において向かい合っている首掛けラベル3の外縁である。
第1切断線71は、図示例のように、幅方向に略直線状に延びていてもよく、或いは、特に図示しないが、幅方向に非直線状に延びていてもよい。
また、一対の第2切断線72は、長さ方向に向かい合って形成されている。一方の第2切断線72は、前記一方の第1切断線71と挿通孔5との間に形成され、他方の第2切断線72は、前記他方の第1切断線71と挿通孔5との間に形成されている。各第2切断線72の1つの端部は、第1切断線71に繋がり、もう1つの端部は、挿通孔5に繋がっている。
前記ラベル基材4の厚みは、容易に破断しない程度であれば特に限定されず、例えば、30μm〜300μmであり、好ましくは、40μm〜200μmである。前記ラベル基材4は、透明又は不透明の何れでもよい。後述するようにラベル基材4の表面及び裏面の双方に意匠印刷を施す場合には、表裏の意匠が重なって見えないようにするため、不透明なシート材又は不透明な目隠し印刷を施した透明なシート材が用いられる。
例えば、図4において、ラベル基材4の表面に意匠印刷層81が設けられ(以下、表面意匠印刷層81という)、ラベル基材4の裏面にも意匠印刷層82が設けられている(以下、裏面意匠印刷層82という)。
表面意匠印刷層81は、ラベル基材4の表面の全体又は一部に設けられる。図示例では、表面意匠印刷層81は、ラベル基材4の表面の全体に設けられている。また、表面意匠印刷層81を保護するため、表面意匠印刷層81の表面に無色透明な印刷保護層(図示せず)が設けられていてもよい。
裏面意匠印刷層82は、ラベル基材4の裏面の全体又は一部に設けられる。図示例では、裏面意匠印刷層82は、ラベル基材4の裏面の一部に設けられている。詳しくは、裏面意匠印刷層82は、挿通孔5の外側近傍部を除く、ラベル基材4の裏面に設けられている。なお、挿通孔5の外側近傍部は、挿通孔5から外側10mm以内の領域であり、好ましくは挿通孔5から外側5mm以内の領域であり、より好ましくは挿通孔5から外側3mm以内の領域である。
前記裏面意匠印刷層82を保護するため、裏面意匠印刷層82の裏面に無色透明な印刷保護層83が設けられている。この印刷保護層83は、裏面意匠印刷層82に重ねて設けられている。
前記表面意匠印刷層81及び裏面意匠印刷層82に積層される各印刷保護層は、従来公知の方法を採用でき、例えば、アクリル系樹脂などの樹脂成分を含み且つ顔料を含まないアクリル系樹脂インキ(いわゆるメジウムインキ)などを塗工し固化させることによって形成できる。
前記各印刷保護層の厚みは、特に限定されず、例えば、1μm〜5μmである。
目止め層84は、支持基材2の表面の全体に設けられていてもよいが、好ましくは、支持基材2の表面のうち首掛けラベル3の外縁で囲われる領域に設けられる。
前記目止め層84の形成は、従来公知の方法を採用でき、例えば、アクリル系樹脂などの樹脂成分を含み且つ顔料を含まないアクリル系樹脂インキ(いわゆるメジウムインキ)などを塗工し固化させることによって目止め層84を形成できる。
前記目止め層84の厚みは、特に限定されず、例えば、1μm〜5μmである。
なお、支持基材2として、合成樹脂シートのような表面平滑性に優れたシート材を用いる場合には、前記目止め層84は省略してもよい。
図6は、支持基材2の表面において目止め層84が設けられた領域を示している。図6において、目止め層84が設けられた領域を分かり易く示すため、その領域に無数のドットを付し、首掛けラベル3の外縁及び挿通孔5を仮想線(二点鎖線)で表している。
ラベル接着層85は、ラベル基材4の裏面の全体に設けられていてもよく、或いは、ラベル基材4の裏面の一部に設けられていてもよい。首掛けラベル連続体1から首掛けラベル3を剥離する際、首掛けラベル3の縁から捲れ易くなることから、ラベル接着層85は、長さ方向の第1側におけるラベル基材4の外縁の内側近傍部を除いて設けられ、好ましくは、図示例のように、ラベル基材4の外縁の内側近傍部の全体を除いて、ラベル基材4の裏面に設けられている。この場合、ラベル接着層85の外縁は、少なくとも長さ方向の第1側のラベル基材4の外縁を含むラベル基材4の外縁よりも内側に配置される。なお、ラベル基材4(首掛けラベル3)の外縁の内側近傍部は、その外縁から内側10mm以内の領域であり、好ましくはその外縁から内側5mm以内の領域であり、より好ましくはその外縁から内側3mm以内の領域である。
また、首掛けラベル連続体1の長さ方向の第1側は、首掛けラベルを装着すべくその連続体1をラベリング装置で搬送する際の先頭側である。
従って、ラベル接着層85の内縁と挿通孔5の間には、隙間Aが設けられている。その隙間Aにおいては、接着剤を有さず、首掛けラベル3の裏面と支持基材2の表面とは、接着されていない(非接着である)。
上述のように、ラベル基材4の裏面のうち挿通孔5の外側近傍部を除いて印刷保護層83が設けられ、且つ、支持基材2の表面のうち少なくとも首掛けラベル3の外縁で囲われる領域に目止め層84が設けられているので、前記ラベル接着層85は、印刷保護層83の裏面に直接接着され、且つ、目止め層84の表面に直接接着されている。
首掛けラベル3は、目止め層84の表面とラベル接着層85の裏面の層間において剥離可能である。
前記首掛けラベル3の支持基材に対する剥離強度は、例えば、0.02N/25mm以上であり、好ましくは0.05N/25mm〜2N/25mmである。ラベル接着層85の剥離強度が余りに小さいと、首掛けラベル連続体1の保管・運搬時に(首掛けラベル連続体1をロールに巻き取った際など)、不用意に首掛けラベル3が脱落するおそれがあり、その剥離強度が余りに大きいと、首掛けラベル3を支持基材2から容易に剥離できないおそれがある。
前記剥離強度は、JIS Z 0237に準じ、幅25mm×長さ100mmの試験片を、剥離角度:180度、剥離速さ:300mm/分、温度:23℃の条件下で剥離したときに測定される値である。
前記試験片は、ラベル基材と支持基材が積層された積層物を幅25mm×長さ100mmに裁断したものを用いる。その試験片の支持基材をラベル基材に対して180度で剥離したときの強度を測定する。
なお、図3に表された首掛けラベル3の1つについて、ラベル接着層85が設けられた領域に無数のドットを付している。
また、ラベル接着層85が接する層(図示例では、印刷保護層83や目止め層84)にシリコーン樹脂などの剥離剤を配合することにより、首掛けラベル3の支持基材2に対する剥離強度を調整することもできる。
上記首掛けラベル連続体1は、例えば、長尺帯状の支持基材及び長尺帯状のラベル基材原反をそれぞれ準備し、その長尺帯状の支持基材の表面に前記長尺帯状のラベル基材原反が剥離可能に接着された長尺積層体を準備する。その長尺積層体のうちラベル基材原反の面内に、その長さ方向に所定間隔を開けて平面視環状の切り目を形成した後、切り目で囲われた領域を支持基材から剥離して除去する。以下、ラベル基材原反のうち、切り目で囲われた領域を、囲繞領域という場合がある。その後、前記長尺積層体のうちラベル基材原反の面内に、前記各挿通孔に対応してラベル外形に沿った切込み線を形成し、必要に応じて、ラベル基材原反の不要部分を除去する。
このようにして首掛けラベル連続体1を得ることができる。
具体的には、首掛けラベル連続体1の製造方法は、支持基材準備工程、ラベル基材原反準備工程、長尺積層体準備工程、切り目形成工程、囲繞領域除去工程、切込み線形成工程及び不要部分除去工程を少なくとも有し、必要に応じて、他の工程を有していてもよい。
これら各工程を1つの製造ラインで一連に行ってもよいし、或いは、前記各工程から選ばれる1つ又は2つ以上の工程を、1つのラインで行い、且つ残る工程を他の1つ又は2つ以上のラインで行ってもよい。
また、前記各工程の全てを一の実施者が行ってもよいし、或いは、前記各工程から選ばれる1つ又は2つ以上の工程を一の実施者が行い、且つ残る工程を他の実施者が行ってもよい。
以下、単列タイプの首掛けラベル連続体1を製造する場合を具体的に説明するが、複列タイプの首掛けラベル連続体1の製造についても単列を複列にすること以外は単列タイプに準じて同様にして実施できる。
支持基材準備工程は、長尺帯状の支持基材2を準備する工程である。
支持基材2は、上記<首掛けラベル連続体>の欄で例示したようなシート材であって、長尺帯状に形成されたシート材である。
図7において、ロールに巻かれた支持基材2を、その長さ方向に繰り出してラインの下流側へと搬送する。なお、図7の細矢印は、支持基材やラベル基材原反などの搬送方向を示すものである。その搬送途中において、支持基材2の表面のうち首掛けラベルの外形(後述する切込み線)で囲われた領域に、必要に応じて、目止め層84を形成する。目止め層84の形成材料としては、メジウムインキなどを用いることができる。なお、支持基材2の表面全体に目止め層84を形成してもよい。
長尺帯状の支持基材2の搬送途中には、第1塗布機M1が配置されている。第1塗布機M1は、目止め層84を形成するために設けられている。
前記第1塗布機M1は、特に限定されず、目止め層の形成材料の塗布方法に応じて適宜選択されるが、例えば、印刷法にて塗布する場合には、第1塗布機M1としてグラビアロール、フレキソなどの印刷機が用いられる。
ラベル基材原反準備工程は、首掛けラベル3を構成する、長尺帯状のラベル基材原反31を準備する工程である。
ラベル基材原反31は、上記<首掛けラベル連続体>の欄でラベル基材4として例示したようなシート材であって、長尺帯状に形成されたシート材である。ラベル基材原反31の幅方向の長さは、首掛けラベル3の幅方向の長さ以上であることを条件として、支持基材2の幅方向の長さと同じ、又はその長さよりも小さい若しくは大きくてもよい。図示例では、ラベル基材原反31と支持基材2の幅方向の長さは同じである。
長尺帯状のラベル基材原反31の搬送途中には、第2塗布機M2、第3塗布機M3及び第4塗布機M4が順に配置されている。第2塗布機M2は、表面意匠印刷層81を、第3塗布機M3は、裏面意匠印刷層82を、第4塗布機M4は、印刷保護層83を形成するために設けられている。
前記第2塗布機M2、第3塗布機M3及び第4塗布機M4は、特に限定されず、各層の形成材料の塗布方法に応じて適宜選択されるが、例えば、グラビアロール、フレキソなどの印刷機が用いられる。
印刷保護層83は、ラベル基材原反31の裏面の全体に設けられていてもよいが、好ましくは、ラベル基材原反31の裏面のうち、後で形成される囲繞領域及び囲繞領域の外側近傍部に対応する領域を除いて、ラベル基材原反31の裏面に設けられる。なお、囲繞領域は、後の工程で支持基材2から取り外される。囲繞領域を除去した後には、ラベル基材原反31に挿通孔5が生じる。そのため、製造時の囲繞領域は、最終的に得られる首掛けラベルの挿通孔5と同義とも言える。
接着層形成工程は、前記支持基材2とラベル基材原反31とを剥離可能に接着するための接着層を形成する工程である。
接着層は、上述のラベル接着層85のみをラベル基材原反31のほぼ全体に形成してもよいが、支持基材2から囲繞領域がより外れ易くするために、前記囲繞領域に接着層86を形成し、その囲繞領域以外にラベル接着層85を形成することが好ましい。前記囲繞領域以外にラベル接着層85を形成する場合、ラベル接着層85を囲繞領域以外の領域全体に形成してもよく、或いは、後述する切込み線39で囲われた領域に形成してもよい。好ましくは、ラベル接着層85は、囲繞領域以外の領域であって後述する切込み線39で囲われた領域に対応して形成され、より好ましくは、囲繞領域以外の領域であって後述する切込み線39の内側近傍部を除いて切込み線39で囲われた領域に対応して形成される。以下、囲繞領域に対応して設けられる接着層86を、囲繞接着層86という。なお、このようにラベル接着層85及び囲繞接着層86が支持基材2とラベル基材原反31の層間に全体に形成されていなくても、それら接着層85,86を介して積層すると、ラベル基材原反31が支持基材2に対して剥離可能とされた長尺積層体が得られる。つまり、支持基材2とラベル基材原反31が全面的に接着層を介して接着されていなくても、支持基材2とラベル基材原反31が安定的に積層接着された長尺積層体11が得られる。
例えば、ラベル接着層85及び囲繞接着層86は、支持基材2の表面(支持基材2に目止め層84が設けられている場合には、その目止め層84の表面)に設けられる。
図7において、目止め層84が形成された支持基材2の搬送途中に、ラベル接着層85及び囲繞接着層86を形成する。
ラベル接着層85は、囲繞領域に対応する領域を除いて、支持基材2の表面に設けられる。好ましくは、ラベル接着層85は、囲繞領域及び囲繞領域の外側近傍部に対応する領域及び後述する切込み線39の内側近傍部を除いて、切込み線39で囲われた領域に対応して設けられる。切込み線39は首掛けラベル3の外形となる線なので、前記切込み線39の内側近傍部は、上記<首掛けラベル連続体>の欄で説明したラベル基材4の外縁の内側近傍部に等しい。
ラベル接着層85の形成材料は、特に限定されず、上記<首掛けラベル連続体>の欄で例示したような紫外線硬化型接着剤などを用いることができる。
なお、製造工程上、囲繞接着層86を設けた後に、切り目を形成するので(つまり、囲繞接着層86を設けた後に、囲繞領域が形成されるので)、実施上、切り目(囲繞領域)の形成位置が予め設定され、その予め設定された位置を基準にして前記囲繞接着層86が形成される。
囲繞接着層86の形成材料は、特に限定されない。好ましくは、囲繞接着層86で接着された囲繞領域が、ラベル接着層85で接着された領域よりも剥離し易くなるように構成される。すなわち、ラベル基材原反31のうち囲繞領域と支持基材の間の剥離強度が、ラベル基材原反31のうち囲繞領域以外の領域と支持基材の間の剥離強度よりも小さくなるように、囲繞接着層86は形成される。本実施形態の好ましい態様のように、ラベル接着層85が囲繞領域を除く切込み線39で囲われた領域内に対応して設けられる場合には、前記囲繞領域と支持基材の間の剥離強度が、ラベル基材原反31のうち囲繞領域以外であって切込み線39で囲われた領域と支持基材の間の剥離強度よりも小さくなるように、囲繞接着層86は形成される。
例えば、囲繞接着層86の形成材料として、ラベル接着層85の形成材料よりも接着力の小さい接着剤を用いることにより、囲繞領域が剥がれ易くなる。また、囲繞接着層86とラベル接着層85の形成材料として同じ接着剤を用いることもでき、この場合には、支持基材2及び/又はラベル基材原反31のうち囲繞接着層86が積層される範囲に、シリコーン樹脂などの剥離層を形成することにより、囲繞領域が剥がれ易くなる。
前記囲繞領域の支持基材に対する剥離強度は、囲繞領域以外の領域の支持基材に対する剥離強度よりも小さければ特に限定されないが、余りに小さすぎると、切り目を形成すると同時に囲繞領域が支持基材2から外れるおそれがある。かかる観点から、前記囲繞領域の支持基材に対する剥離強度は、例えば、0.02N/25mm〜1.5N/25mmである。囲繞領域の支持基材に対する剥離強度は、上述の首掛けラベル3の支持基材に対する剥離強度と同様に、JIS Z 0237に準じて測定できる。
前記第5塗布機M5及び第6塗布機M6は、特に限定されず、各接着剤(ラベル接着層85及び囲繞接着層86の各形成材料)の塗布方法に応じて適宜選択されるが、例えば、印刷法にて塗布する場合には、グラビアロール、フレキソなどの印刷機が用いられる。
図10において、ラベル接着層85が設けられた領域に無数のドットを付し、囲繞接着層86が設けられた領域に網掛けを付している。
ラベル接着層85は、形成予定の囲繞領域に対応する領域を除いて、支持基材2の表面(目止め層84が設けられている場合には、目止め層84の表面)に設ければよいが、囲繞接着層86に接触しないようにするために、ラベル接着層85は、囲繞領域及び囲繞領域の外側近傍部に対応する領域を除いて、支持基材2の表面に設けることが好ましい。
囲繞接着層86は、形成予定の囲繞領域に対応する領域に設ければよいが、ラベル接着層85と確実に接触しないようにするために、囲繞接着層86は、支持基材2の表面(目止め層84が設けられている場合には、目止め層84の表面)のうち、囲繞領域の内側近傍部に対応する領域を除いて、囲繞領域に対応する領域に設けることが好ましい。
長尺積層体準備工程は、支持基材2の表面にラベル基材原反31の裏面を重ね合わせ、支持基材2とラベル基材原反31を接着して長尺積層体を得る工程である。
図7において、ラベル接着層85及び囲繞接着層86が固化する前に、支持基材2の表面上に、ラベル基材原反31の裏面を重ね合わせ、その重ね合わせたものをニップロールM7,M7に通すことにより、支持基材2とラベル基材原反31とが重なった長尺積層体11が得られる。
上記のように、支持基材2の表面には、ラベル接着層85及び囲繞接着層86が塗布されている。これらが固化する前にラベル基材原反31を重ねることにより、ラベル接着層85及び囲繞接着層86がラベル基材原反31の裏面(印刷保護層83が設けられている場合には、印刷保護層83の裏面)に付着する。
この長尺積層体11について、ラベル接着層85及び囲繞接着層86を構成する各接着剤を固化させる。紫外線硬化型接着剤を用いた場合には、紫外線照射装置M8にて紫外線処理を行うことによって、ラベル接着層85及び囲繞接着層86が固化する。紫外線は、例えば、支持基材2の裏面側から照射される。
このようにして、ラベル接着層85及び囲繞接着層86を介して支持基材2とラベル基材原反31が剥離可能に接着された長尺積層体11が得られる。
切り目形成工程は、長尺積層体11のうちラベル基材原反31のみに平面視環状の切り目を形成する工程である。
図7において、長尺積層体11を下流側に搬送し、ラベル基材原反31の表面側から、ダイロールなどの切断具M9を用いて、ラベル基材原反31の長さ方向に複数の切り目6を形成する(図11参照)。この切り目6は、(支持基材2には至らず)ラベル基材原反31のみを切断するものである。なお、図12は、図11と同様に切り目6を形成した後の長尺積層体11を表面から見た図であるが、切り目6とラベル接着層85及び囲繞領域61の関係を判り易くするために、ラベル接着層85が設けられた領域に無数のドットを付し、囲繞接着層86が設けられた領域に網掛けを付し、さらに、ラベル接着層85と切込み線39の関係を判り易くするため、便宜上、後で形成される切込み線39を二点鎖線で表している。
切り目6は、ラベル基材原反31の長さ方向に所定間隔を開けて複数形成される。切り目6は、上記切断線と同様に、ラベル基材原反31を厚み方向に分断する線である。切り目と切断線は、同じ機能を有する線であるが、用語上区別するために、本明細書では切り目と称する。
切り目6で囲われた領域が囲繞領域61となる。切り目6は、囲繞接着層86を取り囲むような環状に形成され、好ましくは、囲繞接着層86の縁から離れてその外側を取り囲む環状に形成される。このように切り目6を形成することにより、囲繞領域61の内側近傍部を除いて、囲繞領域61の裏面に囲繞接着層86が介在するようになる。
囲繞領域除去工程は、平面視環状の切り目6で囲われた領域(囲繞領域61)を支持基材2から剥離して除去することにより、前記ラベル基材原反31に首掛けラベルの挿通孔5を形成する工程である。
図7において、切り目6を形成した後の長尺積層体11から囲繞領域61のみを取り除いていく。例えば、図7及び図13に示すように、長尺積層体11をその裏面側に傾斜するように曲げることにより、支持基材2の表面から囲繞領域61を剥離する。
具体的には、長尺積層体11の搬送途中には、支持基材2の裏面側にピール部M10が設けられている。このピール部M10は、図7及び図13に示すように、側面視三角形状に形成され且つ幅方向に延びる板状体である(ピール部M10は、全体として、三角柱状)。ピール部M10の表面は、平坦状であることが好ましい。ピール部M10の先端部M11は、尖っていてもよいが、図示のように弧状に形成されていることが好ましい。ピール部M10の先端部M11は、傾斜していることを条件として、その角度αは、鈍角又は鋭角のいずれでもよい。ただし、90度は、前記鋭角に含まれるものとする。前記鈍角の具体的数値としては、90度を超え170度以下であり、好ましくは、90度を超え120度以下である。前記鋭角の具体的数値としては、10度〜70度であり、好ましくは30度〜60度である。
剥離された囲繞領域61は、回収部M12に回収される。回収部M12は、例えば、ピール部M10の先端部M11の前下方に配置されている。囲繞領域61を確実に回収するため、回収部M12には、吸引エアー装置(図示せず)が具備されている。吸引エアー(図13の矢印で示す)により、剥離された囲繞領域61が回収部M12内に入るので、囲繞領域61が散在することを防止できる。
上述のように、囲繞領域61と支持基材2の間の剥離強度が囲繞領域以外の領域と支持基材2の間の剥離強度よりも小さいので、囲繞領域61を確実に支持基材2から剥がして除去できる。さらに、囲繞接着層86が囲繞領域61の内側近傍部を除いて設けられているので、囲繞領域61の縁部のうち少なくとも長さ方向の第1側の縁部が支持基材2に非接着となっている。このため、ピール部M10にて長尺積層体11を反転させた際、囲繞領域61の縁部が捲れ、囲繞領域61が支持基材2から容易に剥がれるようになる。また、ラベル基材原反31には切り目6のみが形成されているので、その切り目6で囲われた領域(囲繞領域61)を容易に剥がすことができる。前記長尺積層体11の長さ方向の第1側は、首掛けラベル連続体を装着すべく前記長尺積層体11を製造装置で搬送する際の先頭側である。
なお、囲繞領域61が剥離する際、囲繞接着層86は囲繞領域61と共に支持基材2から剥がれる。つまり、囲繞接着層86の裏面と目止め層84の表面の層間で剥離する。もっとも、囲繞接着層86の形成材料の変更、目止め層の省略、囲繞領域61の裏面に剥離層の形成などを行うことにより、囲繞接着層86を支持基材2上に残存させつつ囲繞領域61を支持基材2から剥がれるようにすることも可能である。
なお、囲繞接着層86及びラベル接着層85の形成材料は、接着剤であるため、囲繞領域61などを剥離した後、囲繞接着層86やラベル接着層85は粘着力を有さず、製造ラインに長尺積層体11などが付着することはない。
囲繞領域61を支持基材2から除去することにより、長尺積層体11のラベル基材原反31の長さ方向に所定間隔を開けて挿通孔5が形成される。
切込み線形成工程は、積層体11のうちラベル基材原反31のみに、ラベル外形に沿った切込み線を形成する工程である。
図7において、挿通孔5が形成された長尺積層体11を下流側に搬送し、ラベル基材原反31の表面側から、ダイロールなどの切断具M13を用いて、切込み線39を形成する。切込み線39は、上記切断線及び切り目と同様に、ラベル基材原反31を厚み方向に分断する線である。切込み線と切り目及び切断線は、同じ機能を有する線であるが、用語上区別するために、本明細書では切込み線と称する。
前記切込み線39と同時に、上記第1切断線71及び第2切断線72を長さ方向に複数形成する(図14参照)。これらの切断線も、(支持基材2には至らず)ラベル基材原反31のみを切断するものである。なお、前記第1切断線71及び第2切断線72は、上記<首掛けラベル連続体>の欄で説明したので、それを参照されたい。
切込み線39の形状を適宜設定することにより、様々な平面視形状の首掛けラベル3を形成できる。
除去工程は、ラベル基材原反31のうち前記切込み線39で囲われた領域以外の領域を除去する工程である。
図7において、長尺積層体11からラベル基材原反31のうち切込み線39で囲われた領域以外の領域B(以下、この領域を不要領域Bという)を、回収ロールM14に巻き取りながら除去する。不要領域Bと支持基材2の間には接着層が設けられていないので、不要領域Bは特に剥離力を加えなくても簡単に回収できる。もっとも、ラベル接着層85を設ける際、不要領域Bを含んでそれを設けてもよい。その場合には、不要領域Bがラベル接着層85を介して支持基材2に剥離可能に接着されているが、不要領域Bを支持基材2から除去できることに変わりはない。不要領域Bを判り易く図示するため、図14に不要領域Bに無数のドットを付している。この不要領域Bは、平面視において恰も梯子のような形状をしている。
前記不要領域Bを除去した後の積層体11が、図1に示すような首掛けラベル連続体1となる。
この首掛けラベル連続体1は、長尺帯状であり、必要に応じて、図7に示すように、ロールに巻き取られる。
本発明のラベル付き容器は、前記首掛けラベル連続体から首掛けラベルを剥離し、それを容器に装着することによって得られる。
前記首掛けラベルの剥離及び容器への装着は、人力で行ってもよいが、連続的に効率よくラベル付き容器を製造できることから、機械的に行うことが好ましい。
機械的に行う場合、ラベリング装置(首掛けラベルを容器に装着する装置)が用いられる。
本発明のラベル付き容器の製造方法は、ラベリング装置を用いて、前記首掛けラベル連続体を長さ方向に送り、その途中でラベリング装置のピール部にて、前記首掛けラベルの支持基材をその裏面に対して傾斜するように曲げることにより、支持基材の表面から首掛けラベルを剥離しつつ、囲繞部が貼付された状態の支持基材を回収し、前記剥離した首掛けラベルを容器に装着する。
なお、ラベル付き容器の製造にあたって、首掛けラベル連続体の製造(準備)とラベル付き容器の製造を別々に行ってもよく、或いは、一連に行ってもよい。
首掛けラベル連続体1及びラベル付き容器の製造を一連に行う場合には、前記<首掛けラベル連続体の製造方法>の欄で得られた首掛けラベル連続体を、(ロールに巻き取らず)そのままラベリング装置のライン上に搬送する。この場合、上記長尺積層体11の長さ方向の第1側と首掛けラベル連続体1の長さ方向の第1側は、同じ側となる。
一方、首掛けラベル連続体1及びラベル付き容器の製造を別々に行う場合には、前記<首掛けラベル連続体の製造方法>の欄で得られた首掛けラベル連続体を、通常、一旦ロールに巻き取った後、そのロールをラベリング装置に装填し、ラベル付き容器を製造する。この場合、上記長尺積層体11の長さ方向の第1側と首掛けラベル連続体1の長さ方向の第1側が、正反対となる場合がある。
また、首掛けラベル連続体の製造とラベル付き容器の製造は、一の実施者が行ってもよく、或いは、首掛けラベル連続体の製造を一の実施者が行い、且つラベル付き容器の製造を他の実施者が行ってもよい。
以下、一旦ロールに巻き取られた首掛けラベル連続体からラベル付き容器を製造する手順について具体的に説明する。
搬送工程は、首掛けラベル連続体1の長さ方向の第1側を先頭にして、首掛けラベル連続体1を長さ方向に搬送する工程である。
上記のようにロールに巻かれた首掛けラベル連続体1を引き出し、長さ方向の第1側を先頭にしてラベリング装置のラインの下流側に首掛けラベル連続体1を搬送する。
剥離工程は、首掛けラベル連続体1において、首掛けラベル3を支持基材2から剥離する工程である。
首掛けラベル連続体1は、ラベリング装置のピール部M15に送られる。ピール部M15は、首掛けラベル連続体1の搬送途中に配置されている。
ピール部M15は、図15及び図16に示すように、側面視三角形状に形成された板状体である。ピール部M15の表面は、平坦状であることが好ましい。ピール部M15の先端部M16は、尖っていてもよいが、図示のように弧状に形成されていることが好ましい。ピール部M15の先端部M16は、傾斜していることを条件として、その角度βは、鈍角又は鋭角のいずれでもよい。ただし、90度は、前記鋭角に含まれるものとする。前記鈍角の具体的数値としては、90度を超え170度以下であり、好ましくは、90度を超え120度以下である。前記鋭角の具体的数値としては、10度〜70度であり、好ましくは30度〜60度である。
好ましくは、ピール部M15の先端部M16の角度βは、鋭角である。
本発明の首掛けラベル連続体1は、首掛けラベル3がラベル接着層85を介して支持基材2上に剥離可能に接着されているので、支持基材2をピール部M15において裏面側へ曲げると、首掛けラベル3が支持基材2から剥離する。特に、少なくとも長さ方向の第1側におけるラベル接着層85の外縁が首掛けラベル3(首掛けラベル3)の外縁よりも内側に配置されるようにラベル接着層85が設けられているので(つまり、長さ方向の第1側における首掛けラベル3の縁部の裏面が支持基材2に接着されていないので)、ピール部M15の先端部M16において支持基材2を曲げると、縁部から首掛けラベル3が容易に剥離するようになる。
本発明の製造方法によって得られた首掛けラベル連続体1は、支持基材2が(その面内に打ち抜き孔などを有さず)平坦状であるため、支持基材2がピール部M15に干渉することなく支持基材2を回収できる。また、支持基材2が平坦状であるため、ラベル付き容器の製造過程において、支持基材2が不用意に破断などするおそれがない。
首掛けラベル3は、図16に示すように、挿通孔5に繋がる第1切断線71及び第2切断線72が形成されている。挿通孔5は、容器9の頭部91及び首部92よりも小径であるが、第1切断線71及び第2切断線72が形成されているので、ラベリング装置の治具(図示せず)を用いて首掛けラベル3を容器9の頭部91側に押し下げると、一対の第1切断線71に挟まれた領域D(以下、係止部Dという)が上方に押し上げられて挿通孔5が拡径し、首掛けラベル3が容器9の頭部91から首部92へと挿通される。
挿通孔5が首部92に挿通された首掛けラベル3は、図17及び図18に示すように、一対の係止部D,Dが容器9の首部92側へと付勢され、一対の係止部D,Dが、首部92に接すると共に、頭部91と首部92の間の段部93に係止される。このようにして、図16及び図17に示すようなラベル付き容器10が得られる。
上記第1実施形態では、挿通孔5(及び挿通孔を形成するための切り目6)は平面視略楕円形状に形成されているが、これに限定されず、例えば、図19に示すように、切り目6が平面視略矩形状に形成されていてもよく、その他、図示しないが、切り目6が、平面視略円形状、平面視略三角形状、平面視略多角形状などに形成されていてもよい。
また、図19に示すように、切り目6に繋がる1つ又は複数の切断線74が首掛けラベル3の径外方向に放射状に延びるように形成されていてもよい。
上記第1実施形態では、挿通孔5(及び挿通孔を形成するための切り目6)が容器9の頭部91及び首部92よりも小径であるが、例えば、図20に示すように、挿通孔5(及び挿通孔を形成するための切り目6)が容器9の頭部91及び首部92よりも大径となるように形成されていてもよい。この場合、挿通孔を拡径するための切断線は不要であるが、必要に応じて、適宜切断線を形成してもよい。
また、上記第1実施形態では、首掛けラベル3の外形(及びその外形を形成するための切込み線39)が平面視略矩形状であるが、これに限定されず、例えば、図20に示すように、平面視略卵形状などでもよく、その他、図示しないが、平面視略円形状、略楕円形状、略三角形状などであってもよい。製造時に切込み線39の形状を適宜設定することにより、様々な平面視形状の首掛けラベル3が得られる。
上記第1実施形態では、挿通孔5は、閉塞領域とされているが、例えば、図21に示すように、首掛けラベル3の外縁から挿通孔5に繋がる切断線75が形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、囲繞領域除去工程として、ピール部を使用する例を示したが、囲繞領域61の除去はこれに限らず、例えば、吸引機構により囲繞領域61のみを吸引除去する方法、粘着ローラにより囲繞領域61を粘着除去する方法などの種々の方法を採用することもできる。
10 ラベル付き容器
2 支持基材
3 首掛けラベル
31 ラベル基材原反
39 切込み線
5 挿通孔
6 切り目
61 切り目で囲われた領域(囲繞領域)
85 ラベル接着層
86 囲繞接着層
Claims (3)
- 長尺帯状の支持基材の表面に長尺帯状のラベル基材原反が剥離可能に接着された長尺積層体であって、前記ラベル基材原反の長さ方向に所定間隔を開けて形成予定の平面視環状の切り目で囲われる囲繞領域のうち前記切り目の内側近傍部を前記支持基材に対して非接着とし且つ前記切り目の内側近傍部を除いて前記支持基材に対して前記ラベル基材原反が剥離可能に接着された長尺積層体を準備する工程、
前記長尺積層体のラベル基材原反の面内に、その長さ方向に所定間隔を開けて平面視環状の切り目を形成する工程、
前記平面視環状の切り目で囲われた囲繞領域を支持基材から剥離して除去することにより、前記ラベル基材原反に首掛けラベルの挿通孔を形成する工程、
前記長尺積層体のラベル基材原反の面内に、前記各挿通孔に対応してラベル外形に沿った切込み線を形成することにより、支持基材の長さ方向に複数の首掛けラベルが所定間隔を開けて剥離可能に接着された首掛けラベル連続体を作製する工程、を有する首掛けラベル連続体の製造方法。 - 前記切込み線の形成と同時に、前記ラベル基材原反の面内に、前記切り目に繋がり且つ首掛けラベルの係止部を構成する1つ又は複数の切断線を形成する工程をさらに有する、請求項1に記載の首掛けラベル連続体の製造方法。
- 前記ラベル基材原反のうち切り目で囲われた囲繞領域と支持基材の間の剥離強度が、前記ラベル基材原反のうち切り目で囲われた囲繞領域以外の領域と支持基材の間の剥離強度よりも小さい、請求項1または2に記載の首掛けラベル連続体の製造方法。
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