JP2002052083A - バルーンカテーテル - Google Patents

バルーンカテーテル

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JP2002052083A JP2001104525A JP2001104525A JP2002052083A JP 2002052083 A JP2002052083 A JP 2002052083A JP 2001104525 A JP2001104525 A JP 2001104525A JP 2001104525 A JP2001104525 A JP 2001104525A JP 2002052083 A JP2002052083 A JP 2002052083A
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宣政 筒井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バルーンを適正な位置に留置した状態を維持
しやすいバルーンカテーテルを提供すること。 【解決手段】 バルーンカテーテルの第2ルーメン17
の内部に、弾性体によって形成された弁27が設けられ
ている。弁27は、ガイドワイヤWを通すための挿通穴
を有するが、挿通穴にガイドワイヤWが通されていない
時には、挿通穴が密閉状態となって流体の通過を遮断す
る。弁27を設けて第2ルーメン17を複数の用途に利
用すると、カテーテルシャフト3が細径化され、カテー
テルシャフト3の近位端側の変位がバルーン5に伝わら
なくなる。また、バルーン5の両端にバルーン5の内側
へと窪む凹部31,32が形成されている。凹部31,
32を形成するとカテーテルシャフト3の変位が凹部3
1,32の変形によって吸収され、カテーテルシャフト
3の変位がバルーン5の中央部に伝わらなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血流の遮断、狭窄
部の拡張などを実施する際に用いられるバルーンカテー
テルに関する。
【0002】
【従来の技術、および発明が解決しようとする課題】従
来から、カテーテルシャフトの人体挿入部分の外周にバ
ルーンを設けた構造のバルーンカテーテルが知られてい
る。この種のバルーンカテーテルは、血流の遮断、狭窄
部の拡張など種々の用途で用いられるが、いずれの用途
で用いる場合においても、使用時にバルーンを適正な留
置位置に保持しておくことが望まれる。
【0003】しかしながら、従来のバルーンカテーテル
は、カテーテルシャフトの軸方向への変位がバルーンに
伝わりやすい構造になっていて、カテーテルシャフトが
近位端部において軸方向に変位すると、そのままカテー
テルシャフトの遠位端部が軸方向に変位し、その変位に
伴ってバルーンも変位してしまうため、バルーンを適正
な位置に留置した状態を維持することが容易ではなかっ
た。
【0004】また、心臓手術の際に上行大動脈内の血流
を遮断するための上行大動脈オクルージョンカテーテル
として用いられるバルーンカテーテルにおいては、人工
心肺から受ける血流により、又該カテーテルから冠動脈
口近辺に放出される心筋保護液の注入圧力より、バルー
ンが適正な留置位置から変位してしまうおそれがあっ
た。
【0005】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、バルーンを適正な位置に
留置した状態を維持しやすいバルーンカテーテルを提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段、および発明の効果】以
下、上記目的を達成するためになされた本発明の特徴に
ついて詳述する。上記請求項1に記載の発明は、第1ル
ーメンおよび第2ルーメンを少なくとも含む2以上のル
ーメンが内部に形成されたカテーテルシャフトと、該カ
テーテルシャフトの人体挿入部分の外周に設けられ、前
記第1ルーメンを介して内部の流体が給排されるのに伴
って拡張/収縮するバルーンとを備えたバルーンカテー
テルにおいて、前記カテーテルシャフトの人体挿入部分
で前記第2ルーメンの内部に、ガイドワイヤを通すこと
のできる構造で少なくともガイドワイヤが通されていな
い時に流体の通過を遮断する弁が設けられていることを
特徴とする。
【0007】このバルーンカテーテルにおいて、上記弁
は、ガイドワイヤを通すことができて、少なくともガイ
ドワイヤが通されていない時に流体の通過を遮断できる
ものであれば、その具体的な構造については特に限定さ
れないが、例えば、前記弁が、挿通穴を有する弾性体か
らなり、少なくともガイドワイヤが通されていない時に
前記挿通穴が密閉状態になっていて、ガイドワイヤを前
記挿通穴に差し込むと前記弾性体が弾性変形して前記挿
通穴が拡大するといった構造のものを採用することがで
きる。
【0008】このように構成されたバルーンカテーテル
によれば、第2ルーメンの内部に弁が設けられている
が、この弁はガイドワイヤを通すことのできる構造にな
っているので、上記第2ルーメンをガイドワイヤ挿通用
のルーメンとして利用することができる。
【0009】しかも、上記弁は、血管内の血液がカテー
テルシャフトの遠位端に設けられた開口部(以下、遠位
端開口部という)を通して第2ルーメン内に入り込むの
を阻止すると同時に、第2ルーメン内の流体が上記遠位
端開口部を通して血管内に流出するのを阻止するので、
第2ルーメンをガイドワイヤ挿通用以外の用途にも利用
できる。
【0010】具体例を挙げれば、例えば、カテーテルシ
ャフトをX線透視下で観察するに当たって、造影剤が血
管内へ流出するのを防止したい場合には、従来のガイド
ワイヤ挿通用ルーメンに造影剤を導入することはでき
ず、別に専用の造影剤導入用ルーメンを設けなければな
らなかったが、上記バルーンカテーテルの場合、上記第
2ルーメンに造影剤を導入しても、上記弁によって造影
剤が血管内へ流出するのを防止できるので、第2ルーメ
ンをガイドワイヤ挿通用および造影剤導入用のルーメン
として利用することができる。
【0011】また、例えば、バルーンの拡張後に、バル
ーンよりも遠位端側へ薬液を放出することなく、バルー
ンよりも近位端側へ薬液を放出したい場合には、従来の
ガイドワイヤ挿通用ルーメンの利用はできず、別に専用
の薬液供給用ルーメンを設けなければならなかったが、
上記バルーンカテーテルの場合、前記カテーテルシャフ
トの人体挿入部分の側面で前記弁および前記バルーンよ
りも近位端側に、前記カテーテルシャフトの外部と前記
第2ルーメンとを連通する側面開口部が設けられていれ
ば、前記第2ルーメンに薬液を供給することにより、前
記側面開口部から薬液を放出できるので、第2ルーメン
をガイドワイヤ挿通用および薬液供給用のルーメンとし
て利用することができる。
【0012】このように、上記バルーンカテーテルによ
れば、単一のルーメンでガイドワイヤ挿通用とそれ以外
の用途とを兼ねることができ、その分だけカテーテルシ
ャフト内のルーメンの数を減らすことができるので、カ
テーテルシャフトの柔軟性を高くすることができる。し
たがって、例えば、カテーテルシャフトが近位端部にお
いて僅かに軸方向へ変位した程度では、その変位をカテ
ーテルシャフト各部が撓むことによって吸収できるの
で、その結果、カテーテルシャフトの遠位端部は変位し
にくくなり、バルーンを適正な位置に留置した状態を容
易に維持できるようになる。
【0013】なお、上記のような側面開口部を設けて、
第2ルーメンをガイドワイヤ挿通用および薬液供給用の
ルーメンとして利用する場合には、その側面開口部が、
ガイドワイヤを挿通可能に構成されているとよい。この
ようなバルーンカテーテルによれば、ガイドワイヤをバ
ルーンカテーテルの遠位端開口部から側面開口部に至る
短い区間に通すことができる。したがって、患者の体内
にガイドワイヤを留置した際に、そのガイドワイヤの人
体外へ露出している部分の長さが比較的短い場合でも、
そのガイドワイヤの露出部分を第2ルーメンの遠位端開
口部から側面開口部に至る区間において貫通させること
ができるので、ガイドワイヤ挿通用ルーメンがカテーテ
ルの全長にわたって貫通する形で形成してあるカテーテ
ルに比べ、カテーテルの体内への挿入、あるいは体外へ
の抜去を行うに当たって、過剰に長いガイドワイヤを使
ったり、ガイドワイヤに延長用のガイドワイヤをつない
だりする必要がなくなる。
【0014】さて次に、上記請求項5に記載のバルーン
カテーテルは、第1ルーメンを少なくとも含む1または
2以上のルーメンが内部に形成されたカテーテルシャフ
トと、該カテーテルシャフトの人体挿入部分の外周に設
けられ、前記第1ルーメンを介して内部の流体が給排さ
れるのに伴って拡張/収縮するバルーンとを備えたバル
ーンカテーテルにおいて、前記バルーンが、少なくとも
拡張時に外面に凹部を有する形状となるもので、当該凹
部内において前記カテーテルシャフトに対して接合され
ていることを特徴とする。
【0015】このバルーンカテーテルにおいて、バルー
ンの凹部は、バルーンの内側に向かって窪んでいる部分
であり、この窪み内においてカテーテルシャフトがバル
ーンに対して接合されている。このような凹部は、バル
ーンの成形時にあらかじめ形成されたものであってもよ
いし、バルーンを柔軟に伸び縮みする材料で形成するこ
とにより、バルーンの拡張時にバルーンがカテーテルシ
ャフトの軸方向へ膨らむのに伴ってカテーテルシャフト
に凹部が形成される、というものであってもよい。この
ような凹部を設けると、例えば、カテーテルシャフトが
僅かに軸方向へ変位した程度であれば、カテーテルシャ
フトが変位するのに追従して上記凹部がバルーンの外側
へ膨らむように変形し、バルーンを変位させることなく
カテーテルシャフトだけを変位させることができるの
で、バルーンを適正な位置に留置した状態を容易に維持
できるようになる。
【0016】このような凹部は、バルーンの遠位端側に
形成されていると、カテーテルシャフトが血管内へ押し
込まれる方向へ変位した場合に、カテーテルシャフトの
変位を吸収する効果が高い。また、バルーンの近位端側
に凹部が形成されていると、カテーテルシャフトが血管
内から引き抜かれる方向へ変位した場合に、カテーテル
シャフトの変位を吸収する効果が高い。したがって、こ
のような凹部が、前記バルーンの両端に形成されている
と、カテーテルシャフトが血管内へ押し込まれる方向へ
変位した場合、カテーテルシャフトが血管内から引き抜
かれる方向へ変位した場合の双方について、カテーテル
シャフトの変位を吸収できるので特に望ましい。
【0017】また、前記カテーテルシャフトの内部に第
2ルーメンを形成し、前記カテーテルシャフトの人体挿
入部分の側面に、前記カテーテルシャフトの外部と前記
第2ルーメンとを連通する側面開口部を設けて、前記第
2ルーメンに薬液を供給することにより、前記側面開口
部から薬液を放出可能としてもよいが、その場合には、
特に、前記側面開口部が、前記バルーンの凹部とは重な
らない位置設けられていると、カテーテルシャフトがバ
ルーンに対して相対的に変位した場合に、バルーンの膜
が側面開口部を塞いでしまうような事態を招かないので
望ましい。
【0018】上記請求項8記載のバルーンカテーテル
は、第1ルーメンを少なくとも含む1又は2以上のルー
メンが内部に形成されたカテーテルシャフトと、該カテ
ーテルシャフトの人体挿入部分の外周に設けられ、前記
第1ルーメンを介して流体が給排されるのに伴って拡張
/収縮し、拡張に伴って血管内の血流を遮断可能に構成
されたバルーンとを備え、前記カテーテルシャフトの人
体挿入部分が補強部材で補強されていることを特徴とす
る。
【0019】このバルーンカテーテルにおいて、カテー
テルシャフトの人体挿入部分が補強部材で補強されてい
るため、人工心肺から血流を受けた場合でも、バルーン
は変位することなく安定に留置される。このようなバル
ーンカテーテルにおいても、前記カテーテルシャフトの
人体挿入部分の側面で前記バルーンにより血流が遮断さ
れる位置よりも近位端側の箇所に、前記カテーテルシャ
フトの外部と前記第2ルーメンとを連通する側面開口部
が設けられ、前記第2ルーメンに薬液を供給することに
より、前記側面開口部から薬液を放出可能としてもよ
い。
【0020】この場合、上述したようにカテーテルの人
体挿入部分が補強されているため、上記側面開口部から
の薬液の注入圧によってバルーンが変位することはなく
安定に留置される。更に、請求項10記載のバルーンカ
テーテルは、第1ルーメンを少なくとも含む1又は2以
上のルーメンが内部に形成されたカテーテルシャフト
と、該カテーテルシャフトの人体挿入部分の外周に設け
られ、前記第1ルーメンを介して流体が給排されるのに
伴って拡張/収縮し、拡張に伴って血管内の血流を遮断
可能に構成されたバルーンであって、前記バルーンが、
少なくとも拡張時に一中央部がくびれた形状となるもの
で、当該くびれた箇所において前記カテーテルシャフト
に対して接合されているバルーンとを備えている、こと
を特徴とする。
【0021】このバルーンカテーテルでは、バルーン
は、血管に対してほぼ直角に挿入されたときにはカテー
テルシャフトを中心として対称的に血管壁に支持され、
血管内に安定的に留置される。従って、血管内で膨張さ
せたバルーンに力が加わった場合でも、バルーンは変位
することなく安定に留置される。また、バルーンの形状
を小さくしても上述の効果を維持することができる。
【0022】更に、このバルーンカテーテルにおいて、
前記カテーテルシャフトの側面で前記バルーンのくびれ
た位置に、前記カテーテルシャフトの外部と前記第2ル
ーメンとを連通する側面開口部が設けられ、前記第2ル
ーメンに薬液を供給することにより、前記側面開口部か
ら薬液を放出可能に構成してもよい。
【0023】また、このバルーンカテーテルにおいて、
前記カテーテルシャフトの人体挿入部分を、補強部材で
補強してもよい。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
一例を挙げて説明する。以下に説明するバルーンカテー
テルは、心臓外科手術を実施する際に、上行大動脈内の
血流を遮断するために使用されるもの(上行大動脈用オ
クリュージョンカテーテル)である。
【0025】第1実施例 このバルーンカテーテル1は、図1に示す通り、カテー
テルシャフト3、バルーン5、第1コネクタ7、第2コ
ネクタ8、タイクッション11などによって構成されて
いる。
【0026】カテーテルシャフト3は、ポリウレタン製
の長尺なもので、その内部には、図2(a)に示すよう
に、互いに独立な第1ルーメン15、第2ルーメン17
が形成されている。第1ルーメン15は、一端が第1補
助チューブ7a(図1参照)を介して第1コネクタ7に
連通し、他端がバルーン5内部に形成された拡張液給排
口21に連通しており、第1コネクタ7側から供給され
る拡張液(生理的食塩水など)をバルーン5の内部へ導
くために利用される。少なくとも1つの拡張液給排口2
1は、好ましくは、バルーン5とカテーテルシャフト3
との接合箇所に隣接する領域に設ける。その理由は、カ
テーテルを挿入する前にバルーン5を拡張液で満たして
気泡を抜く作業が行われるのであるが、上述したように
接合箇所に隣接する領域に給排口21を設けると、気泡
が抜けやすくなるからである。なお、視認性を向上させ
て気泡を給排口21に誘導しやすくするため、給排口2
1の周囲には着色(例えば黒色)を行うことが好まし
い。
【0027】第2ルーメン17は、一端が第2補助チュ
ーブ8a(図1参照)を介して第2コネクタ8に連通
し、他端がカテーテルシャフト3の遠位端に形成された
遠位端開口部23に連通し、バルーン5よりも近位端側
に、カテーテルシャフト3の外部と第2ルーメン17と
を連通する側面開口部25が設けられている。この第2
ルーメン17は、遠位端開口部23から側面開口部25
に至る部分が、ガイドワイヤWを通すために利用され
る。また、側面開口部25から第2コネクタ8に至る部
分が、第2コネクタ8側から注入される薬剤(心筋保護
液など)を側面開口部25へと導くために利用され、さ
らに、側面開口部25の外部の血圧を第2コネクタ8に
接続される圧力センサ(図示略)で測定するためにも利
用される。
【0028】第2ルーメン17の内部には、ゴム弾性の
ある弾性体(本実施形態ではシリコーンゴム)によって
形成された弁27が設けられている。この弁27は、ガ
イドワイヤWを通すための挿通穴を有するが、少なくと
もこの挿通穴にガイドワイヤWが通されていない時に
は、図2(b)に示すように、挿通穴が密閉状態となっ
て流体の通過を遮断するようになっている。これによ
り、第2ルーメン17の内部へ第2コネクタ8側から薬
剤を注入した際に、その薬剤が遠位端開口部23から漏
れ出すのを防止して、薬剤をすべて側面開口部25から
放出することができる。ガイドワイヤWを挿通穴に通す
場合には、ガイドワイヤWを挿通穴に対して強く押し当
てると、ガイドワイヤWからの力を受けて弁27が弾性
変形し、その弾性変形に伴って拡大する挿通穴にガイド
ワイヤWが通されることになる。
【0029】バルーン5は、ポリウレタン製の薄膜(本
実施形態では膜厚75μm)によって形成された袋で、
拡張時に上行大動脈を閉塞できる程度の大きさにされて
いる。バルーン5をポリウレタン製にすると、拡張時に
ゴム系材料のバルーンよりも異形になりにくいという効
果がある。このバルーン5の両端には、バルーン5の内
側へと窪む凹部31,32が形成されて、リンゴのよう
な形状になっている。これらの凹部31,32は、バル
ーン5の両端をカテーテルシャフト3に対して接合する
に当たり、その接合箇所間の間隔をバルーン5の全長よ
りも短くすることによって形成されたものである。
【0030】これらの凹部31,32は、図3(a)に
示すように、血管V内の適正な留置位置においてバルー
ン5を拡張した際、その後、何らかの事情でカテーテル
シャフト3が変位した場合に、図3(b)に示すよう
に、凹部31が膨らむと同時に凹部32が窪みを増すよ
うに変形することによって、バルーン5がカテーテルシ
ャフト3に追従して変位するのを防止する。また、上記
とは逆方向にカテーテルシャフト3が変位した場合に
も、図3(c)に示すように、凹部32が膨らむと同時
に凹部31が窪みを増すように変形することによって、
バルーン5がカテーテルシャフト3に追従して変位する
のを防止する。
【0031】タイクッション11は、ネラトンチューブ
(図示略)を糸で縛ってカテーテルシャフト3に固定す
る際に、その外力によってカテーテルシャフト3が悪影
響を受けるのを防止するための円筒状部材である。次
に、バルーンカテーテル1の使用例について説明する。
【0032】まず、胸部を切開し上行大動脈を露出し
て、上行大動脈上の挿入部位を穿孔する。そして、ガイ
ドワイヤWを挿入して挿入ルートを確立し、ガイドワイ
ヤWに沿わせてダイレーターにより孔を拡張する。続い
て、ガイドワイヤWに沿わせて上記バルーンカテーテル
1を上行大動脈に挿入し、X線透視によってバルーン5
の位置を確認しながら、バルーン5を適切な位置に留置
する。この時、カテーテルシャフト3内の第2ルーメン
17は、ガイドワイヤ挿通用のルーメンとして利用され
る。
【0033】そして、ガイドワイヤWを抜去して、第1
ルーメン15を介して拡張液を供給することにより、バ
ルーン5を拡張する。その結果、図4に示すように、バ
ルーン5によって上行大動脈Qが閉塞されることにな
る。血流が遮断されたことは、血管造影により確認す
る。
【0034】また、必要に応じて第2ルーメン17を介
して心筋保護液を供給することにより、側面開口部25
から心筋保護液を放出し(図4中矢印にて図示)、冠動
脈口R付近に心筋保護液を投与することができる。この
時、第2ルーメン17は、薬液供給用のルーメンとして
利用される。さらに、この第2ルーメン17は、側面開
口部25の外部の血圧を第2コネクタ8に接続される圧
力センサで測定する際にも利用される。
【0035】以上説明したように、このバルーンカテー
テル1によれば、弁27を設けることにより、第2ルー
メン17をガイドワイヤ挿通用、薬液供給用、血圧測定
用という3つの用途で兼用できるようになっている。そ
のため、これらの用途に対応するルーメンをそれぞれ独
立に備えているカテーテルシャフトに比べ、カテーテル
シャフト3の細径化を図ることができ、カテーテルシャ
フト3の柔軟性を高くすることができる。したがって、
カテーテルシャフト3の近位端側における変位が遠位端
側へ伝わりにくくなり、カテーテルシャフト3の近位端
側が僅かに変位した程度では、バルーン5が適正な留置
位置から外れないようになる。
【0036】また、このバルーンカテーテル1によれ
ば、バルーン5に凹部31,32を設けてあるので、こ
れらの凹部31,32を変形させることによってカテー
テルシャフト3の変位を吸収することができる。したが
って、カテーテルシャフト3の近位端側における変位が
遠位端側へ伝わった場合でも、カテーテルシャフト3の
遠位端側における変位がバルーン5の中央部へ伝わりに
くくなり、カテーテルシャフト3の近位端側が僅かに変
位した程度では、バルーン5が適正な留置位置から外れ
ないようになる。
【0037】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明は上記の具体的な一実施形態に限定されず、
この他にも種々の形態で実施することができる。例え
ば、上記バルーンカテーテル1においては、カテーテル
シャフト3に弁27を設けるとともに、バルーン5に凹
部31,32を設けてあったが、カテーテルシャフト3
に弁27を設けてカテーテルシャフト3の細径化を図れ
ば、バルーン5に凹部31,32を設けなくても、バル
ーン5を適正な留置位置に維持する効果を相応に得るこ
とができる。
【0038】また逆に、バルーン5に凹部31,32を
設ければ、カテーテルシャフト3に弁27を設けなくて
も、バルーン5を適正な留置位置に維持する効果を相応
に得ることができる。また、この場合、必要がなけれ
ば、ガイドワイヤ挿通用ルーメンそのものを廃して、ガ
イドワイヤを使わずに挿入を行うタイプのバルーンカテ
ーテルとしてもよく、その場合でも、バルーン5に凹部
31,32を設けておくことにより、バルーン5を適正
な留置位置に維持する効果を相応に得ることができる。
【0039】この場合において、カテーテルの留置安定
性を向上させるために、図5(a)又は図5(b)に示
すように、バルーンカテーテル201のカテーテルシャ
フト203に線状の金属ワイヤ222又は螺旋状の補強
材223を内蔵させることが好ましい。金属ワイヤ22
2の材料としては、弾性材料であるニッケル・チタン合
金、ステンレススチール合金(JIS規格のSUS30
4等)が用いられ、非弾性材料であるステンレス・スチ
ール合金(SUS316)や銅等が用いられる。螺旋状
の補強材223としては、上記金属ワイヤ222と同じ
材料の他、当該カテーテルシャフトの素材よりも高硬度
の樹脂が用いられる。金属ワイヤ222及び螺旋状補強
材223の長さは、カテーテルシャフト203の遠位端
から任意の長さがあればよいが、好ましくは、5cmか
ら20cmまでの範囲の長さがよい。
【0040】なお、金属ワイヤ222を内蔵させる場合
は、カテーテルシャフトの形状として、遠位端から中間
部(タイクッションで固定する箇所を近位側に越えた辺
り)までは一定の外径とし、中間部から近位端側は外径
が次第に細くなるテーパー状の構造としてもよい。この
ような構造を採用すれば、金属ワイヤを支持あるいは挟
持している支持部とワイヤとの境界部においてカテーテ
ルの曲げ強度が急激に変化しているために起こることが
懸念されるカテーテルの折れ曲がり(キンク)を有効に
回避することができる。
【0041】線状の金属ワイヤ222や螺旋状の補強材
223の代わりに、金属パイプ、平らな金属板あるいは
中実の金属円柱を用いても良い。このような例を図6
(a)〜図6(d)に示す。図6(a)では、血圧測定
用のルーメン219に金属パイプ224を内蔵させてい
る。この金属パイプ224はカテーテルシャフトの先端
部を補強する作用をする他に、内部に液体が通され血圧
測定のために用いられる。図6(b)に示す例では、第
1ルーメン215及び第3ルーメン219と第2ルーメ
ン217とを隔てる隔壁220に金属板225が内蔵さ
れている。
【0042】図6(c)に示す例では、上記隔壁220
内に金属パイプ226が内蔵されている。図6(d)に
示す例では、上記隔壁220内に中実の金属円柱227
が内蔵されている。上記実施形態では、側面開口部25
を設けることにより、第2ルーメン17をガイドワイヤ
挿通用、薬液供給用、血圧測定用として兼用していた
が、例えば、カテーテルシャフト3の造影用として造影
剤を充填するといった用途に第2ルーメン17を利用す
るのであれば、側面開口部25を設けない構成にしても
よい。このような構成を採用した場合でも、ガイドワイ
ヤ挿通用と造影剤充填用のルーメンを兼用できるので、
カテーテルシャフト3の細径化を図ることによって、バ
ルーン5を適正な留置位置に維持する効果を得ることが
できる。
【0043】さらに、上記実施形態では、側面開口部2
5からガイドワイヤWを導出していたが、カテーテルシ
ャフト3の全長にわたってガイドワイヤWが通される構
成を採用してもよい。この場合、側面開口部25は、ガ
イドワイヤWが通らない構造になっていてもよいので、
多数の開口面積の小さな開口部を設けるようなこともで
きる。
【0044】こうした多数の開口部を設ければ、各開口
部を異なる方向に向けて形成することもできるので、一
方の開口部が血管壁によって密閉されるような状態にな
っても、他の開口部から薬液を確実に放出することがで
きる。もちろん、多数の開口部を設けた場合に、その内
のいくつかの開口部について、ガイドワイヤWを挿通可
能な構造にしておいてもよい。
【0045】なお、上記バルーンカテーテル1は、上行
大動脈内で血流を遮断する場合に用いる旨を説明した
が、上行大動脈以外の血管内で血流を遮断する場合に、
本発明の構成を採用したバルーンカテーテルを利用して
も、バルーンを適正な留置位置に維持できるという効果
が得られる。また、血流の遮断以外に、例えば、バルー
ンカテーテルを用いて血管狭窄部に対する拡張処置を施
す場合にも、本発明の構成を採用したバルーンカテーテ
ルを利用すれば、バルーンを適正な留置位置に維持でき
るので、拡張処置の効果をより確実なものとすることが
できる。
【0046】第2実施例 この実施例では、図7(a)及び図7(b)に示すよう
に、薬剤を放出するための側面開口部325が、バルー
ン305のほぼ中央部に相当する位置におけるカテーテ
ルシャフト303に設けられている。バルーン305
は、第1実施例と同様に、拡張した時に外面に凹部33
1、332を有し、且つ中央部の一部333がくびれた
形状となるように構成されていて、このくびれた箇所及
び凹部内においてバルーン305はカテーテルシャフト
303に対して接合されている。上記くびれた位置に、
カテーテルシャフト303の外部と第2ルーメン317
(図8参照)とを連通する側面開口部325が設けられ
ている。その他の構成は第1実施例と同様であるので説
明は省略する。
【0047】この実施例のオクルージョンカテーテル
は、図8に概略示すように、第1実施例と同様、上行動
脈Q内に挿入され、拡張液給排口321から拡張液がバ
ルーン305内に注入され、バルーン305が拡張され
る。バルーン305が拡張されるとバルーンの圧迫力に
よりバルーン305は血管壁に対して固定される。特
に、図8に示すようにカテーテルシャフト303が血管
に対してほぼ直角に挿入されたときには、カテーテルシ
ャフト303の前後がバルーンにより対称的に支持され
るため、安定性がよい。
【0048】従って、人工心肺に接続された心臓とは反
対側の動脈内に図8に矢印で示した圧力PPがかかった
ときにも、バルーン305の留置位置が変動することは
なく、高い留置安定性が確保される。この状態で冠状動
脈口R付近に側面開口部325を介して心筋保護液が注
入される。心筋保護液の注入圧が高くなりすぎた場合に
も同様にバルーンの留置安定性が確保される。
【0049】図8には、オクルージョンカテーテルが上
行動脈に対してほぼ直角に挿入された状態が示されてい
るが、図9(a)及び図9(b)に示すように、上行動
脈に対して傾けて挿入しても、バルーン305と血管壁
とのトータル接触面積は変動が少なく、十分な圧迫力が
あるため、バルーンの留置安定性は確保される。
【0050】図10(a)にはくびれ部分433を除い
て全体が球形をしたバルーン405を有するオクルージ
ョンカテーテルを示した。図10(a)に示すバルーン
405はカテーテルシャフト403に取り付ける前は図
10(b)に示す球形状部材405aである。球状部材
405aは両端にカテーテルシャフト403に固定され
る固定部405b及び405cを有している。カテーテ
ルシャフト403の先端に取り付けられる固定部405
bは内側に折り返されてカテーテルシャフト403と接
合され、他方の固定部405cはそのままの形態でカテ
ーテルシャフト403と接合される。図10に示すよう
に、カテーテルシャフト403に形成された側面開口部
425を介して、心筋保護液を供給することができる。
また、図10に示すオクルージョンカテーテルは、図8
に示すのと同様の留置安定性を得ることができる。
【0051】なお、これまでに説明した実施例では胸部
を切開して上行大動脈を露出してオクルージョンカテー
テルの挿入を行ったが、胸部の切開を行わなくてもよ
い。例えば、胸部に孔を開けて、上行大動脈に外部から
アクセスできるようにして、上行大動脈へのオクルージ
ョンカテーテルの挿入を行ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例として説明したバルーン
カテーテルの側面図である。
【図2】 上記バルーンカテーテルのバルーン付近の切
断面端面図である。
【図3】 バルーンに設けられた凹部の変形状態を示す
図であり、(a)は未変形の状態を示す説明図、(b)
は一方の凹部が膨らんだ状態を示す説明図、(c)は他
方の凹部が膨らんだ状態を示す説明図である。
【図4】 バルーンカテーテルの使用状態を示す模式図
である。
【図5】 人体挿入部分が補強されたバルーンカテーテ
ルを示す模式図であり、(a)は線状の金属ワイヤで補
強された場合、(b)は螺旋状の補強材で補強された場
合を示す図である。
【図6】 補強部材の変形例を示す断面図であり、
(a)は血圧測定用のルーメンに金属パイプを内蔵させ
た場合を示す図であり、(b)は各ルーメンを隔てる隔
壁に金属板を内蔵させた場合を示す図であり、(c)は
隔壁内に金属パイプを内蔵させた場合を示す図であり、
(d)は隔壁内に中実の金属円柱を内蔵させた場合を示
す図である。
【図7】 第2実施例のバルーンカテーテルを示す図で
あり、(a)はバルーン付近の正面図であり、(b)は
その上面図である。
【図8】 第2実施例のバルーンカテーテルの使用状態
を示す概略図である。
【図9】 第2実施例におけるバルーンの留置状態を説
明するための概略図であり、(a)は血管に対してカテ
ーテルシャフトを少し斜めに傾けた状態を示す図であ
り、(b)は更に傾けた状態を示す図である。
【図10】 第2実施例の変形例を示す概略図であり、
(a)は、バルーンカテーテルを示す図であり、(b)
は、(a)に示すカテーテルに用いられるバルーンを示
す図である。
【符号の説明】
1、201・・・バルーンカテーテル、3、203、3
03、403・・・カテーテルシャフト、5、205、
305、405・・・バルーン、7・・・第1コネク
タ、7a・・・第1補助チューブ、8・・・第2コネク
タ、8a・・・第2補助チューブ、11・・・タイクッ
ション、15、215、315・・・第1ルーメン、1
7、217、317・・・第2ルーメン、21・・・拡
張液給排口、23・・・遠位端開口部、25、325、
425・・・側面開口部、27・・・弁、31,32、
331、332・・・凹部、222・・・金属ワイヤ、
223・・・螺旋状補強材、224、226・・・金属
パイプ、225・・・金属板、227・・・金属円柱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C167 AA06 AA08 AA09 AA28 BB02 BB08 BB09 BB29 BB30 BB33 BB40 CC08 DD02 GG05 GG21 GG22 GG24 GG36 HH04 HH08

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1ルーメンおよび第2ルーメンを少な
    くとも含む2以上のルーメンが内部に形成されたカテー
    テルシャフトと、該カテーテルシャフトの人体挿入部分
    の外周に設けられ、前記第1ルーメンを介して内部の流
    体が給排されるのに伴って拡張/収縮するバルーンとを
    備えたバルーンカテーテルにおいて、 前記カテーテルシャフトの人体挿入部分で前記第2ルー
    メンの内部に、ガイドワイヤを通すことのできる構造で
    少なくともガイドワイヤが通されていない時に流体の通
    過を遮断する弁が設けられていることを特徴とするバル
    ーンカテーテル。
  2. 【請求項2】 前記弁が、挿通穴を有する弾性体からな
    り、少なくともガイドワイヤが通されていない時に前記
    挿通穴が密閉状態になっていて、ガイドワイヤを前記挿
    通穴に差し込むと前記弾性体が弾性変形して前記挿通穴
    が拡大することを特徴とする請求項1に記載のバルーン
    カテーテル。
  3. 【請求項3】 前記カテーテルシャフトの人体挿入部分
    の側面で前記弁および前記バルーンよりも近位端側に、
    前記カテーテルシャフトの外部と前記第2ルーメンとを
    連通する側面開口部が設けられ、前記第2ルーメンに薬
    液を供給することにより、前記側面開口部から薬液を放
    出可能とされていることを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載のバルーンカテーテル。
  4. 【請求項4】 前記側面開口部が、ガイドワイヤを挿通
    可能に構成されていることを特徴とする請求項3に記載
    のバルーンカテーテル。
  5. 【請求項5】 第1ルーメンを少なくとも含む1または
    2以上のルーメンが内部に形成されたカテーテルシャフ
    トと、該カテーテルシャフトの人体挿入部分の外周に設
    けられ、前記第1ルーメンを介して内部の流体が給排さ
    れるのに伴って拡張/収縮するバルーンとを備えたバル
    ーンカテーテルにおいて、 前記バルーンが、少なくとも拡張時に外面に凹部を有す
    る形状となるもので、当該凹部内において前記カテーテ
    ルシャフトに対して接合されていることを特徴とするバ
    ルーンカテーテル。
  6. 【請求項6】 前記凹部が、前記バルーンの両端に形成
    されていることを特徴とする請求項5に記載のバルーン
    カテーテル。
  7. 【請求項7】 前記カテーテルシャフトの内部に第2ル
    ーメンが形成されていて、 前記カテーテルシャフトの人体挿入部分の側面で前記バ
    ルーンの凹部とは重ならない位置に、前記カテーテルシ
    ャフトの外部と前記第2ルーメンとを連通する側面開口
    部が設けられ、前記第2ルーメンに薬液を供給すること
    により、前記側面開口部から薬液を放出可能とされてい
    ることを特徴とする請求項5または請求項6に記載のバ
    ルーンカテーテル。
  8. 【請求項8】 第1ルーメンを少なくとも含む1又は2
    以上のルーメンが内部に形成されたカテーテルシャフト
    と、 該カテーテルシャフトの人体挿入部分の外周に設けら
    れ、前記第1ルーメンを介して流体が給排されるのに従
    って拡張/収縮し、拡張に伴って血管内の血流を遮断可
    能に構成されたバルーンとを備え、 前記カテーテルシャフトの人体挿入部分が補強部材で補
    強されていることを特徴とするバルーンカテーテル。
  9. 【請求項9】 前記カテーテルシャフトの内部に第2ル
    ーメンが形成されていて、 前記カテーテルシャフトの人体挿入部分の側面で前記バ
    ルーンにより血流が遮断される位置よりも近位端側の箇
    所に、前記カテーテルシャフトの外部と前記第2ルーメ
    ンとを連通する側面開口部が設けられ、前記第2ルーメ
    ンに薬液を供給することにより、前記側面開口部から薬
    液を放出可能とされていることを特徴とする、請求項8
    記載のバルーンカテーテル。
  10. 【請求項10】 第1ルーメンを少なくとも含む1又は
    2以上のルーメンが内部に形成されたカテーテルシャフ
    トと、 該カテーテルシャフトの人体挿入部分の外周に設けら
    れ、前記第1ルーメンを介して流体が給排されるのに伴
    って拡張/収縮し、拡張に伴って血管内の血流を遮断可
    能に構成されたバルーンであって、前記バルーンが、少
    なくとも拡張時に一中央部がくびれた形状となるもの
    で、当該くびれた箇所において前記カテーテルシャフト
    に対して接合されているバルーンとを備えている、 ことを特徴とするバルーンカテーテル。
  11. 【請求項11】 前記カテーテルシャフトの側面で前記
    バルーンのくびれた位置に、前記カテーテルシャフトの
    外部と前記第2ルーメンとを連通する側面開口部が設け
    られ、前記第2ルーメンに薬液を供給することにより、
    前記側面開口部から薬液を放出可能とされている、請求
    項10記載のバルーンカテーテル。
  12. 【請求項12】 前記カテーテルシャフトの人体挿入部
    分が、補強部材で補強されている、請求項10又は請求
    項11に記載のバルーンカテーテル。
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