JPH1176414A - カテーテル管およびバルーンカテーテル - Google Patents

カテーテル管およびバルーンカテーテル

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JPH1176414A
JPH1176414A JP9252791A JP25279197A JPH1176414A JP H1176414 A JPH1176414 A JP H1176414A JP 9252791 A JP9252791 A JP 9252791A JP 25279197 A JP25279197 A JP 25279197A JP H1176414 A JPH1176414 A JP H1176414A
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JP
Japan
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catheter
catheter tube
balloon
lumen
tube
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JP9252791A
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Inventor
Takashi Kawabata
隆司 川端
Janachek Jaroslav
ジャナチェック ジャロスラブ
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Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に屈曲した血管などへの挿入性および追随
性を向上させたカテーテル管およびバルーンカテーテル
を提供すること。 【解決手段】 体内に挿入され、少なくとも2つのルー
メン12,14が長手方向に形成してあるカテーテル管
6であって、カテーテル管6の断面外形形状がY軸方向
に細長い形状を有し、カテーテル管6の断面で、Y軸と
垂直なX軸方向のカテーテル管6の最大断面幅xmと、
Y軸方向の最大断面幅ymとの比(xm/ym)が、
0.8〜0.1の範囲にあり、少なくとも2つのルーメ
ン12,14が、Y軸方向に沿って分離して形成してあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体内に挿入可能な
カテーテル管および該カテーテル管を持つバルーンカテ
ーテルに係り、さらに詳しくは、特に屈曲した血管など
への挿入性および追随性を向上させたカテーテル管およ
びバルーンカテーテルに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、医療技術は、低侵襲治療に向かう
傾向にある。たとえば冠状動脈の狭窄は、以前の冠状動
脈バイパス手術に代わって、血管拡張用バルーンカテー
テルによって処置されることが多くなってきている。こ
の治療方法は、経済的な利点と共に、患者の負担を大き
く軽減するために、ますます適用範囲を拡大している。
それと共に、さらに高効率で簡単な冠状動脈の狭窄拡張
に用いるバルーンカテーテルの構造が求められている。
【0003】血管内の狭窄部を治療するために、血管内
に挿入し、バルーン部を膨らますことにより狭窄部を拡
張し、狭窄部末梢側における血流の改善を図るための、
いわゆるPTCAバルーンカテーテルとして、オーバー
・ザ・ワイヤ方式のバルーンカテーテルとモノレール方
式のバルーンカテーテルとがある。これらの方式のバル
ーンカテーテルでは、いずれも、先にガイドワイヤを血
管内狭窄部へ通過させておき、次にこのガイドワイヤに
沿ってバルーンカテーテルを狭窄部まで送り込み、バル
ーン部を膨らますことにより狭窄部を拡張する。その際
に、狭窄部の拡張は、血管を傷つけないように、段階的
に行う必要があり、最初は小さい外径のバルーン部を持
つバルーンカテーテルをガイドワイヤに沿って挿入し、
順次大きな外径のバルーン部を持つバルーンカテーテル
と交換する。
【0004】オーバー・ザ・ワイヤ方式のバルーンカテ
ーテルは、カテーテル管の全長にわたりガイドワイヤ用
ルーメンが形成してあり、そのルーメン内に沿ってガイ
ドワイヤを挿通し、そのガイドワイヤに沿ってバルーン
部を狭窄部へと案内する。そして、小さい外径のバルー
ン部を持つバルーンカテーテルによる血管拡張を行った
後、さらに大きな外径のバルーン部を持つバルーンカテ
ーテルと交換する。その際に、ガイドワイヤに沿ってバ
ルーンカテーテルを引き抜くので、ガイドワイヤの近位
端は、体外側に、カテーテル管の全長以上に延びている
ことが必要である。そうでないと、ガイドワイヤの遠位
端を狭窄部に残したままバルーンカテーテルを交換する
ことはできない。
【0005】これに対して、たとえば特開昭63−28
8167号公報に示すモノレール方式のバルーンカテー
テルでは、カテーテル管の途中に、開口部を形成し、そ
の開口部からガイドワイヤ挿通用ルーメンを通して、バ
ルーン部の遠位端まで導いている。このため、この方式
のバルーンカテーテルでは、バルーンカテーテルの交換
のために体外側に延びるガイドワイヤの長さは、開口部
からバルーン遠位端までの長さに相当する長さよりも少
し長い程度で良く、他の方式のものに比較して、短くす
ることができる。このため操作性に優れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のモノ
レール方式のバルーンカテーテルでは、オーバー・ザ・
ワイヤ方式のものに比較して、構造的に無理があり、挿
入性などの操作性に問題があった。これを改善するため
に、カテーテル管を構成する管状部材として、硬度およ
び弾性などが異なる異種材料を接続し、遠位端部で可撓
性があり、近位端部で剛性のあるカテーテル管を実現し
ている。しかしながら、このようなカテーテル管の構造
では、異種材料の接合部において、硬度変化が急であ
り、理想的な操作性とは言い難い。また、接合部を完全
になめらかに仕上げることが困難なため、カテーテルの
挿入特性が悪くなりやすい。
【0007】また、このような拡張用バルーンカテーテ
ルを始めとして、医療器具に用いられる従来のカテーテ
ル管には、その長手方向に沿って2つのルーメンが形成
されることがあるが、管の横断面外形形状が円形であっ
たため、無駄な肉厚部分が存在し、可撓性に難点があっ
た。可撓性を上げるために、きわめて柔軟な材質でカテ
ーテル管を構成した場合には、軸方向にもカテーテル管
が柔軟になり、屈曲した血管などへの挿入性および追随
性が悪くなるなどの課題があった。
【0008】本発明は、このような実状に鑑みて成さ
れ、特に屈曲した血管などへの挿入性および追随性を向
上させたカテーテル管およびバルーンカテーテルを提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るカテーテル管は、体内に挿入され、少
なくとも2つのルーメンが長手方向に形成してあるカテ
ーテル管であって、前記カテーテル管の断面外形形状が
Y軸方向に細長い形状を有し、前記カテーテル管の断面
で、前記Y軸と垂直なX軸方向のカテーテル管の最大断
面幅xmと、Y軸方向の最大断面幅ymとの比(xm/
ym)が、0.8〜0.1、好ましくは0.7〜0.4
の範囲にあり、前記少なくとも2つのルーメンが、前記
Y軸方向に沿って分離して形成してあることを特徴とす
る。
【0010】本発明に係るバルーンカテーテルは、血管
などの体腔内に挿入され、内部に少なくとも2つの第1
ルーメンと第2ルーメンとが長手方向に沿って形成して
あるカテーテル管と、前記カテーテル管の遠位端部の外
周に接続されて、前記カテーテル管に形成された第2ル
ーメンと内部が連通し、その第2ルーメンを通して送ら
れてくる流体により外方に膨らむことが可能なバルーン
部とを有するバルーンカテーテルであって、前記カテー
テル管の断面外形形状がY軸方向に細長い形状を有し、
前記カテーテル管の断面で、前記Y軸と垂直なX軸方向
のカテーテル管の最大断面幅xmと、Y軸方向の最大断
面幅ymとの比(xm/ym)が、0.8〜0.1の範
囲にあり、前記第1ルーメンおよび第2ルーメンが、前
記Y軸方向に沿って分離して形成してあることを特徴と
する。
【0011】前記バルーン部の近位端が前記カテーテル
管の外周に接合する部分から近位端側に所定距離離れた
カテーテル管の外周に、前記第1ルーメンに連通する開
口部が形成してあることが好ましい。
【0012】前記カテーテル管が、長手方向に沿って実
質的に均一の可撓性を有することが好ましい。カテーテ
ル管の硬さは、特に限定されないが、通常は、60〜7
0(JIS D)である。
【0013】
【作用】本発明において、xm/ymの比を上記範囲と
するのは、0.1より小さい場合には、所定の内径のル
ーメンを形成することが困難になり、0.8より大きい
場合には、円形断面のカテーテル管と実質的に差異がな
くなるからである。
【0014】本発明に係るカテーテル管およびバルーン
カテーテルでは、カテーテル管の断面外形形状がY軸方
向に細長い形状を持ち、且つY軸方向に沿ってルーメン
が形成してあるので、Y軸と垂直なX軸方向の外径を小
さくすることができ、カテーテル管の断面におけるX軸
方向の無駄な肉厚部を無くすことができる。このため、
カテーテル管の可撓性が、特にX軸方向において極めて
向上する。
【0015】しかも、本発明では、極めて柔軟な材料で
構成することにより可撓性を高めているわけではなく、
カテーテル管の断面形状を工夫することにより可撓性を
高めているので、軸方向の剛性を、ある程度保持するこ
とができる。その結果、押し込み性(腰の強さ/プッシ
ャブリティ)の低下は少なく、特に屈曲した血管などへ
のカテーテル管の挿入性および追随性が向上する。な
お、カテーテル管の近位端側の押し込み性を向上させる
ために、カテーテル管の近位端側に位置する第1ルーメ
ン内に、補強ワイヤなどの補強部材を挿入しても良い。
【0016】また、本発明のカテーテル管は、軸方向に
実質的に均一な可撓性を持ち、異種材料を接続すること
がないので、カテーテル管の長手方向に沿った急激な固
さ変化がなく、操作性が良い。また、接続行程を必要と
しないので、押出成形などにより極めて容易に製造する
ことができる。
【0017】さらに、本発明に係るカテーテル管および
バルーンカテーテルは、ガイディングカテーテルの内部
に挿入されて目的とする位置まで案内されることがある
が、その場合において、次に示す作用を奏する。すなわ
ち、本発明に係るカテーテル管の断面が非円形であるた
め、ガイディングカテーテルの内部において、ガイディ
ングカテーテルの内壁との隙間を大きくすることができ
る。その結果、その隙間を通してX線造影剤を注入する
際に、その流路抵抗が少なくなり、造影剤の注入が容易
となるという作用も奏する。
【0018】さらにまた、分岐血管における狭窄部の治
療に際しては、それぞれの分岐血管内に同時に二つのバ
ルーンカテーテルのバルーン部を挿入させる治療(キス
リングメソッド)が試みられているが、本発明に係るカ
テーテル管およびバルーンカテーテルによれば、次に示
す作用を奏する。すなわち、この治療では、二本のカテ
ーテル管が1本のガイディングカテーテル内に挿入され
るが、本発明のカテーテル管の横断面は、細長い形状を
有しているので、ガイディングカテーテルの内径を大き
くすることなく、二本のカテーテル管を相互に緩く挿通
させることができる。したがって、キスリングメソッド
における操作性が向上すると共に、患者の負担も小さ
い。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面に示す実施
形態に基づき説明する。
【0020】図1は本発明の1実施形態に係る血管拡張
用バルーンカテーテルの概略断面図、図2は図1のII−
II線に沿う断面図、図3はバルーンカテーテルの使用位
置を示す概略図、図4(A)〜(C)はバルーンカテー
テルの使用状態を示す要部断面図、図5(A)〜(D)
は本発明の実施例で用いる疑似血管の概略図、図6
(A)〜(D)は本発明の他の実施形態に係るバルーン
カテーテルに用いるカテーテル管の横断面図、図7は本
発明の他の実施形態に係るバルーンカテーテルの概略断
面図である。
【0021】図1に示す本実施形態に係るバルーンカテ
ーテル2は、たとえば経皮的冠動脈形成術(PTC
A)、四肢等の血管の拡張術、上部尿管の拡張術、腎血
管拡張術などの方法に用いられ、血管あるいはその他の
体腔に形成された狭窄部を拡張するために用いられる。
以下の説明では、本実施形態のバルーンカテーテル2を
PTCAに用いる場合を例として説明する。
【0022】本実施形態の拡張用バルーンカテーテル2
は、いわゆるモノレール方式のバルーンカテーテルであ
り、バルーン部4と、カテーテル管6と、コネクタ8と
を有する。カテーテル管6の遠位端部外周には、バルー
ン部4の近位端部5と遠位端部7とが接続してあり、バ
ルーン部4の内部空間が密封空間となっている。また、
カテーテル管6の近位端部には、コネクタ8が接続して
ある。
【0023】バルーン部4の近位端部5および遠位端部
7とカテーテル管6の遠位端部外周との接続、およびカ
テーテル管6とコネクタ8との接続は、熱融着または接
着などの接合手段で行われる。
【0024】バルーン部4は、両端部が縮径された筒状
の膜体で構成され、その膜厚は、特に限定されないが、
15〜300μm、好ましくは30〜150μmであ
る。バルーン部4は、筒状であれば、特に限定されず、
円筒または多角筒形状でも良い。また、膨張時のバルー
ン部4の外径は、血管の内径などの因子によって決定さ
れ、通常1.5〜10.0mm程度、好ましくは、3〜
7mmが好ましい。このバルーン部4の軸方向長さは、
血管内狭窄部の大きさなどの因子によって決定され、特
に限定されないが、15〜50mm、好ましくは20〜4
0mmである。膨張する前のバルーン部4は、カテーテル
管6の遠位端部周囲に折り畳まれて巻き付けられ、可能
な限り外径が小さくなっている。
【0025】バルーン部4を構成する材質は、ある程度
の可撓性を有する材質であることが好ましく、たとえば
ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロ
ピレン、エチレン−プロピレン共重合体等のエチレンと
他のα−オレフィンとの共重合体、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、ポリ塩化ビニル(PVC)、架橋型エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン、ポリアミド、
ポリアミドエラストマー、ポリイミド、ポリイミドエラ
ストマー、シリコーンゴム、ラテックスゴムなどが使用
でき、好ましくは、ポリエチレン、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリアミドである。
【0026】カテーテル管6は、たとえばバルーン部4
と同様な材質で構成されて良く、好ましくは、ポリエチ
レン、ポリアミド、ポリイミドで構成される。本実施形
態では、このカテーテル管6の横断面外形形状が、図2
に示すように、Y軸方向に細長い楕円形状を有し、カテ
ーテル管6の断面で、Y軸と垂直なX軸方向のカテーテ
ル管の最大断面幅xmと、Y軸方向の最大断面幅ymと
の比(xm/ym)が、0.8〜0.1の範囲にあり、
断面円形の2つの第1ルーメン12および第2ルーメン
14が、前記Y軸方向に沿って分離して形成してある。
【0027】本実施形態では、カテーテル管6の断面に
おいて、Y軸方向の最大断面幅ymは、0.6〜1.2
mm程度が好ましい。このカテーテル管6の長手方向に沿
って形成された第1ルーメン12は、図1,2に示すよ
うに、ガイドワイヤ42が挿通される部分であり、その
内径は、ガイドワイヤ42を挿通できる径であれば特に
限定されず、たとえば0.15〜1.0mm、好ましくは
0.25〜0.6mmである。また、第2ルーメン14
は、図1に示すように、カテーテル管6の遠位端部外周
に形成された連通孔18を通して、バルーン部4の内部
に圧力流体を送り込み、バルーン部4を膨らます部分で
あり、その内径は、第1ルーメン12の内径と略同程度
である。なお、カテーテル管6の横断面外形形状は、カ
テーテル管6の長手方向に沿って変化せず、長手方向に
沿って実質的に同一の可撓性を有する。
【0028】図1に示すように、カテーテル管6の長手
方向に沿って形成された第1ルーメン12は、バルーン
部4の近位端部5から所定距離zで離れた位置で、開口
部10を通して外部と連通しており、そこからガイドワ
イヤ42が第1ルーメン12の遠位端側に挿通可能にな
っている。所定距離zは、特に限定されないが、0〜5
00mm、好ましくは50〜350mmであることが好まし
い。この距離zがあまりに大きすぎると、モノレール方
式のバルーンカテーテルとすることにより、体外側に延
びるガイドワイヤ42の長さを短くするという効果が少
なくなる。
【0029】開口部10の近位側に位置する第1ルーメ
ン12には、プラグ材11が充填してあり、第1ルーメ
ン12の遠位端側に形成されたガイドワイヤ用ルーメン
15が、第1ルーメン12の近位端側に形成された密閉
ルーメン17と連通しないようになっている。密閉ルー
メン17には、補強ワイヤなどの補強部材を挿入しても
良く、その場合には、カテーテル管の近位端側の押し込
み性が向上する。また、ガイドワイヤ用ルーメン15の
遠位端20は、外部に開口してあり、そこを通してガイ
ドワイヤ42が挿通可能になっている。
【0030】図1に示すように、第1ルーメンの近位端
側である密閉ルーメン17の近位端は、コネクタ8によ
り閉塞してある。これに対して、第2ルーメン14の近
位端は、コネクタ8に形成してある拡張ポート16が連
通し、そこから圧力流体が導入され、カテーテル管6の
遠位端部外周に折り畳まれたバルーン部4を膨らますよ
うになっている。なお、カテーテル管6の遠位端部外周
に形成された連通孔18は、複数でも単一でも良い。
【0031】拡張ポート16を通して第2ルーメン14
内に導入される圧力流体としては、特に限定されない
が、たとえば放射線不透過性媒体と生理食塩水との50
/50混合水溶液などが用いられる。放射線不透過性媒
体を含ませるのは、バルーンカテーテル2の使用時に、
放射線を用いてバルーン部4およびカテーテル管6の位
置を造影するためである。バルーン部4を膨らますため
の圧力流体の圧力は、特に限定されないが、絶対圧で3
〜12気圧、好ましくは、4〜8気圧程度である。第2
ルーメン14を通して送られる流体が血管中に漏洩する
ことを防止するために、第2ルーメンの遠位端には、プ
ラグ13が充填してある。図1に示すプラグ11および
13は、たとえば合成樹脂製ストランド、あるいは接着
剤などで構成される。
【0032】図1に示すコネクタ8は、たとえばポリカ
ーボネート、ポリアミド、ポリサルホン、ポリアクリレ
ート、メタクリレート−ブチレン−スチレン共重合体な
どの熱可塑性樹脂で好適に成形される。
【0033】次に、図1に示す実施形態のバルーンカテ
ーテル2を用いて、PTCA治療を行う方法について説
明する。
【0034】まず、バルーンカテーテル2内の空気をで
きる限り除去する。そこで、コネクタ8の膨張ポート1
6には、シリンジなどの吸引・注入手段を取り付け、シ
リンジ内に血液造影剤(たとえばヨウ素含有)などの液
体を入れ、吸引および注入を繰り返し、第2ルーメン1
4およびバルーン部4内の空気を液体と置換する。
【0035】バルーンカテーテル2を動脈血管内に挿入
するには、まず、セルジンガー法などにより、血管内に
ガイドカテーテル用ガイドワイヤ(図示せず)を、その
先端がたとえば心臓の近くまで届くように挿入する。そ
の後、ガイドカテーテル用ガイドワイヤに沿って、図3
に示すガイドカテーテル32を、動脈血管34内に挿入
し、その先端を狭窄部36を有する心臓38の冠動脈入
口40に位置させる。なお、狭窄部36は、たとえば血
栓または動脈硬化などにより形成される。
【0036】次に、ガイドカテーテル用ガイドワイヤの
みを抜き取り、それよりも細いバルーンカテーテル用ガ
イドワイヤ42をガイドカテーテル32に沿って挿入
し、その先端を狭窄部36を通過する位置まで差し込
む。
【0037】その後、ガイドワイヤ42の遠位端を、図
1に示すバルーンカテーテル2の遠位開口端20に差し
込み、第1ルーメン12の遠位端側であるガイドワイヤ
用ルーメン15内に通し、開口部10から引き出す。そ
して、バルーン部4が折り畳まれた状態で、バルーンカ
テーテル2を、ガイドワイヤ42に沿って、図3に示す
ガイドカテーテル32内に通す。そして、バルーンカテ
ーテル2のバルーン部4を、図3に示すように、狭窄部
36の手前まで差し込む。
【0038】その後、図4(A)および(B)に示すよ
うに、バルーンカテーテル2の折り畳まれたバルーン部
4をガイドワイヤ42に沿って、狭窄部36間に差し込
む。
【0039】次に、図4(C)に示すように、バルーン
部4の位置をX線透視装置などで観察しながら、狭窄部
36の中央部にバルーン部4を正確に位置させる。その
位置でバルーン部4を膨らますことにより、血管32の
狭窄部36を広げ、良好な治療を行うことができる。な
お、バルーン部4を膨らますには、図1に示す膨張ポー
ト16から第2ルーメン14を通して、バルーン部4内
に液体を注入することにより行う。
【0040】この膨張時間は、特に限定されないが、た
とえば約1分間程度である。その後、迅速にバルーン部
4から液体を抜いてバルーン部を収縮させ、拡張された
狭窄部36の末梢側の血流を確保する。狭窄部36の拡
張は、血管34を傷つけないように、段階的に行う必要
があり、最初は小さい外径のバルーン部4を持つバルー
ンカテーテル2をガイドワイヤ42に沿って挿入し、順
次大きな外径のバルーン部4を持つバルーンカテーテル
2と交換する。その際に、本実施形態に係るバルーンカ
テーテル2は、モノレール方式のバルーンカテーテルで
あることから、ガイドワイヤ用ルーメン15の長さに相
当する部分より僅かに長い程度にガイドワイヤ42の近
位端部を体外側に延ばしておくだけで、バルーンカテー
テルの交換作業を行うことができる。
【0041】本実施形態に係るカテーテル管6を有する
バルーンカテーテル2では、カテーテル管6の断面外形
形状が、図2に示すように、Y軸方向に細長い形状を持
ち、且つY軸方向に沿って2つのルーメン12,14が
形成してあるので、Y軸と垂直なX軸方向の外径を小さ
くすることができ、カテーテル管の断面におけるX軸方
向の無駄な肉厚部を無くすことができる。このため、カ
テーテル管の可撓性が、特にX軸方向において極めて向
上する。
【0042】しかも、本実施形態では、極めて柔軟な材
料で構成することにより可撓性を高めているわけではな
く、カテーテル管6の断面形状を工夫することにより可
撓性を高めているので、軸方向の剛性を、ある程度保持
することができる。その結果、押し込み性(腰の強さ/
プッシャブリティ)の低下は少なく、特に屈曲した血管
などへのカテーテル管6の挿入性および追随性が向上す
る。また、本実施形態では、カテーテル管に形成された
第1ルーメン12の近位端側に位置する密閉ルーメン1
7内に補強ワイヤなどの補強部材を挿入してあるので、
カテーテル管6の近位端側の押し込み性がさらに向上し
てある。
【0043】また、本実施形態のカテーテル管6は、軸
方向に均一な可撓性を持ち、異種材料を接続することが
ないので、カテーテル管6の長手方向に沿った急激な固
さ変化がなく、操作性が良い。また、カテーテル管6の
製造に際して接続行程を必要としないので、押出成形な
どにより極めて容易にカテーテル管6を製造することが
できる。
【0044】さらに、本実施形態に係るバルーンカテー
テル2は、図3に示すガイディングカテーテル32の内
部に挿入されて目的とする位置まで案内されるが、その
場合において、次に示す作用を奏する。すなわち、本実
施形態に係るカテーテル管6の断面が非円形であるた
め、ガイディングカテーテル32の内部において、ガイ
ディングカテーテル32の内壁との隙間を大きくするこ
とができる。その結果、その隙間を通してX線造影剤を
注入する際に、その流路抵抗が少なくなり、造影剤の注
入が容易となるという作用も奏する。
【0045】次に、本発明の他の実施形態について説明
する。
【0046】図6(A)に示す実施形態では、カテーテ
ル管6aの断面外形形状と、第1ルーメン12aの断面
形状とは、前記実施形態のものとそれぞれ同様である
が、第2ルーメン14aの断面形状を、非円形にしてあ
る。ガイドワイヤが挿通されるルーメンとなる第1ルー
メン12aは、断面円形形状であることが好ましいが、
バルーン部を膨らますための流路となる第2ルーメンの
断面形状は、円形に限らず、図6(A)に示すように、
最も断面積が大きくなるような形状にすることができ
る。
【0047】図6(B)に示す実施形態では、カテーテ
ル管6bの断面外形形状を、楕円ではなく、円をY軸方
向に細長く引き延ばした形状とし、二つのルーメン12
b,14bの内径を可能な限り大きくしてある。
【0048】また、図6(C)に示す実施形態では、カ
テーテル管6cの断面形状を8の字形とし、二つのルー
メン12c,14cが形成されるカテーテル管6cの厚
み部分を均一なものとしている。
【0049】また、図6(D)に示す実施形態のカテー
テル管6dでは、図6(C)に示す実施形態の変形であ
り、圧力流体が流通する側の第2ルーメン14dの内径
を、第1ルーメン12dの内径よりも小さくしてある。
【0050】これら図6(A)〜(D)に示すカテーテ
ル管6a〜6dも、前記実施形態に係るカテーテル管6
と同様な作用を奏する。
【0051】図7に示す実施形態に係るモノレール方式
のバルーンカテーテル2aは、図1に示すバルーンカテ
ーテル2の変形例であり、カテーテル管6の遠位端部に
おいて、バルーン部4の内部に位置する第2ルーメン1
4の壁面を除去し、第2ルーメン14の遠位端開口18
aをバルーン部4の近位端5内部に位置させている。ま
た、バルーン部4の内部に位置する第1ルーメン12の
外壁面の断面形状は、断面略円形に後加工してある。バ
ルーン部4の近位端5から近位方向のカテーテル管6の
横断面は、図1,2に示すものと同様である。
【0052】なお、本発明は、上述した実施形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変する
ことができる。
【0053】たとえば上述した実施形態では、本発明に
係るカテーテル管を用いて、モノレール方式のバルーン
カテーテルを製造したが、本発明に係るカテーテル管を
用いて、オーバ・ザ・ワイヤ方式のバルーンカテーテル
を製造しても良い。その場合には、図1に示す開口部1
0が形成されず、コネクタ8には、拡張用ポート16と
は別に、ガイドワイヤ挿通ポートが形成され、ガイドワ
イヤ42が、カテーテル管の第1ルーメンの全長にわた
って挿通される。
【0054】また、本発明に係るカテーテル管は、バル
ーンカテーテル以外の医療器具に用いることもできる。
【0055】
【実施例】以下、本発明を、さらに詳細な実施例に基づ
き説明するが、本発明は、これら実施例に限定されな
い。
【0056】実施例1 図1,2に示すバルーンカテーテル2を準備した。バル
ーン部4はポリエチレンで形成され、その長さは26m
m、拡張時の外径は3mm、肉厚は50μm であった。バ
ルーン部4とカテーテル管6との接続は熱融着により行
った。カテーテル管6としては、図2に示すY軸方向最
大外径ymが0.9mm、X軸方向最大外径xmが0.6
mmのポリアミド製チューブ(全長にわたりJIS硬度7
1)を用いた。このチューブには、その長手方向に沿っ
て内径がそれぞれ0.38mmの第1ルーメン12および
第2ルーメン14が、図2に示すY軸に沿って並んで平
行に形成してあった。なお、カテーテル管の硬さは65
(JIS D)である。
【0057】比較例1 カテーテル管として、外径が0.9mmである円形断面の
カテーテル管(硬さ65(JIS D))を用いた以外
は、実施例1と同様にしてバルーンカテーテルを製造し
た。
【0058】比較例2 カテーテル管として、比較例1のものよりも極めて柔ら
かい硬さ(40(JIS D))の低密度ポリエチレン
(LDPE)製の断面円形のカテーテル管を用いた以外
は、比較例1と同様にしてバルーンカテーテルを製造し
た。
【0059】実験 図5(D)に示すように、内径8mm、全長1000mmの
塩化ビニール製パイプの出口に図5(A)、(B)、
(C)に示すような内径及び形状を持つチューブを、そ
れぞれ連結し、全体を37°Cの温水中に浸した。図5
(A)に示すチューブは、内径15mmおよび100mmの
チューブと、内径15mmおよび長さ50mmのチューブ
を、約120°の角度で連結したチューブである。図5
(B)に示すチューブは、曲げ半径R=10mmで、その
長手方向にわたり3回曲折された長さ200mmおよび内
径1.5mmの波状のチューブである。図5(C)に示す
チューブは、入口側の径が、2.5mmで、その内径部分
の長さが60mmであり、出口側の内径が1.5mmであ
り、その部分の長さが40mmである偏心した狭塞部に相
当するチューブである。
【0060】図5(D)のチューブの入口から、図5
(A)〜(C)に示す各々のチューブの出口迄、0.0
14インチのガイドワイヤを挿通しておき、このガイド
ワイヤに沿って、前述した実施例1および比較例1,2
のバルーンカテーテルを、図5(D)に示すチューブの
入口から除々に進めていった。
【0061】各々の通路の出口迄、前記PTCAカテー
テルの先端が挿入されるかどうかを観察した。また、カ
テーテルを図5(D)に示すチューブの入口付近で押す
力の最大ピーク値をストレインゲージにて測定した。結
果を表1に示す。
【0062】
【表1】
【0063】実験の項で示す方法で各5回の挿通を試み
た。カテーテルが完全に通過した例を、表1中の左の欄
に、また、その時の押す力のピーク値の平均値(成功例
のみの平均値)を右の欄に示した。
【0064】表1に示す如き、比較例1,2に係るバル
ーンカテーテルの挿入は、屈曲、湾曲又は狭塞した部位
には殆ど行えなかったのに対し、実施例1においては、
約120°に屈曲したチューブ内でも多少、押圧力を要
したが、カテーテルは挿入でき、蛇行チューブや狭塞チ
ューブでは問題なく挿入ができた。
【0065】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、特に屈曲した血管などへの挿入性および追随性を向
上させたカテーテル管およびバルーンカテーテルを提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の1実施形態に係る血管拡張用バ
ルーンカテーテルの概略断面図である。
【図2】図2は図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】図3はバルーンカテーテルの使用位置を示す概
略図である。
【図4】図4(A)〜(C)はバルーンカテーテルの使
用状態を示す要部断面図である。
【図5】図5(A)〜(D)は本発明の実施例で用いる
疑似血管の概略図である。
【図6】図6(A)〜(D)は本発明の他の実施形態に
係るバルーンカテーテルに用いるカテーテル管の横断面
図である。
【図7】図7は本発明の他の実施形態に係るバルーンカ
テーテルの概略断面図である。
【符号の説明】
2… バルーンカテーテル 4… バルーン部 6… カテーテル管 8… 分岐部 10… 開口部 11,13… プラグ 12… 第1ルーメン 14… 第2ルーメン 15… ガイドワイヤ用ルーメン 17… 密閉ルーメン 32… ガイドカテーテル 34… 血管 36… 狭窄部 42… ガイドワイヤ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体内に挿入され、少なくとも2つのルー
    メンが長手方向に形成してあるカテーテル管であって、 前記カテーテル管の断面外形形状がY軸方向に細長い形
    状を有し、 前記カテーテル管の断面で、前記Y軸と垂直なX軸方向
    のカテーテル管の最大断面幅xmと、Y軸方向の最大断
    面幅ymとの比(xm/ym)が、0.8〜0.1の範
    囲にあり、前記少なくとも2つのルーメンが、前記Y軸
    方向に沿って分離して形成してあるカテーテル管。
  2. 【請求項2】 血管などの体腔内に挿入され、内部に少
    なくとも2つの第1ルーメンと第2ルーメンとが長手方
    向に沿って形成してあるカテーテル管と、 前記カテーテル管の遠位端部の外周に接続されて、前記
    カテーテル管に形成された第2ルーメンと内部が連通
    し、その第2ルーメンを通して送られてくる流体により
    外方に膨らむことが可能なバルーン部とを有するバルー
    ンカテーテルであって、 前記カテーテル管の断面外形形状がY軸方向に細長い形
    状を有し、 前記カテーテル管の断面で、前記Y軸と垂直なX軸方向
    のカテーテル管の最大断面幅xmと、Y軸方向の最大断
    面幅ymとの比(xm/ym)が、0.8〜0.1の範
    囲にあり、前記第1ルーメンおよび第2ルーメンが、前
    記Y軸方向に沿って分離して形成してあることを特徴と
    するバルーンカテーテル。
  3. 【請求項3】 前記バルーン部の近位端が前記カテーテ
    ル管の外周に接合する部分から近位端側に所定距離離れ
    たカテーテル管の外周に、前記第1ルーメンに連通する
    開口部が形成してある請求項2に記載のバルーンカテー
    テル。
  4. 【請求項4】 前記カテーテル管が、長手方向に沿って
    実質的に均一の可撓性を有する請求項2または3に記載
    のバルーンカテーテル。
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