JP2002050631A - 半導体デバイス - Google Patents

半導体デバイス

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JP2002050631A
JP2002050631A JP2000240380A JP2000240380A JP2002050631A JP 2002050631 A JP2002050631 A JP 2002050631A JP 2000240380 A JP2000240380 A JP 2000240380A JP 2000240380 A JP2000240380 A JP 2000240380A JP 2002050631 A JP2002050631 A JP 2002050631A
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JP
Japan
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layer
gaas
semiconductor device
thickness
dopant
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JP2000240380A
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English (en)
Inventor
Shunichi Minagawa
俊一 皆川
Junichi Igarashi
淳一 五十嵐
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電流増幅率β及び信頼性の高い半導体デバイ
スを提供する。 【解決手段】 GaAs基板2上にサブコレクタ層2
1、n- −GaAsからなるコレクタ層4、p+ −Ga
Asからなるベース層5、n−AlGaAsからなるエ
ミッタ層6、7、8及びn+ −GaAs、n+ −InG
aAsからなるエミッタ層キャップ9、10、11を順
次形成した半導体デバイス20のサブコレクタ層21が
Seをドーパントとしたn+ −GaAs層21aと、S
iをドーパントとしたn+ −GaAs層21bとの2層
構造を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体デバイスに
関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の半導体デバイスの構造図で
ある。
【0003】同図に示す半導体デバイス1は、ヘテロバ
イポーラトランジスタ構造(以下「HBT」という。)
の半導体デバイスであり、この構造は半絶縁性基板2上
に形成されるコレクタ層3の電気抵抗を下げるためのも
のである。
【0004】本半導体デバイス1は、半絶縁性GaAs
基板2の上に、サブコレクタ層としてのn+ −GaAs
層(n型、5×1018cm-3、厚さ500nm)3と、
コレクタ層としてのn- −GaAs層(n型、5×10
16cm-3、厚さ1000nm)4と、ベース層としての
+ −GaAs層(p型4×1019cm-3、厚さ80n
m)5と、エミッタ層としてのn- −AlGaAsグレ
ーデット層(n型、x=0→0.3、5×1017
-3、厚さ20nm)6と、エミッタ層としてのn−A
lGaAs層(n型、x=0.3、5×1017cm-3
厚さ80nm)7と、エミッタ層としてのn−AlGa
Asグレーデット層(n型、x=0.3→0、5×10
17cm-3、厚さ20nm)8と、エミッタ層のオーミッ
クコンタクト抵抗を低減させるためのエミッタ層キャッ
プとしてのn+ −GaAs層(n型、5×1018
-3、厚さ100nm)9と、エミッタ層キャップとし
てのn+ −InGaAsグレーデット層(n型、y=0
→0.5、2×1019cm-3、厚さ50nm)10と、
エミッタ層キャップとしてのn+ −InGaAs層(n
型、2×1019cm-3、厚さ50nm)11とを順次積
層したものである。
【0005】サブコレクタ層3、コレクタ層4、エミッ
タ層6〜8及びエミッタ層キャップ(n+ −GaAs
層)9のn型不純物(ドーパント)はSiであり、エミ
ッタ層キャップとしてのn+ −InGaAsグレーデッ
ト層10及びn+ −InGaAs層11のn型不純物は
Seであり、ベース層5のp型不純物はCである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のHB
Tは、電流増幅率βを向上させることと、素子の信頼性
を高めることが重要課題である。このため、多くの研
究、開発が行われ、HBTの各層についても特性改善が
行われてきた。
【0007】しかしながら、電流増幅率β及び信頼性は
共にいまひとつ低く、より一層の改善が必要であった。
特に信頼性が悪く、通電時間の増加と共に、電流増幅率
βが大幅に低下することが問題になっていた。
【0008】図5は従来のヘテロバイポーラトランジス
タの通電時間と電流増幅率βとの関係を示す図であり、
横軸が通電時間軸を示し、縦軸がβ軸を示している。
【0009】同図より従来のHBTは、通電時間が増加
するに従い、電流増幅率βが大幅に低下していることが
分る。低下率は通電時間600時間で44%であり、電
流増幅率βが低下しやすく、信頼性が悪いという問題が
あった。
【0010】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、電流増幅率β及び信頼性の高い半導体デバイスを提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の半導体デバイスは、GaAs基板上にコレク
タの電気抵抗を下げるためn+ −GaAsからなるサブ
コレクタ層、n- −GaAsからなるコレクタ層、p+
−GaAsからなるベース層、n−AlGaAsからな
るエミッタ層及びエミッタ層のオーミックコンタクト抵
抗を下げるためn+ −GaAs、n+ −InGaAsか
らなるエミッタ層キャップを順次形成した半導体デバイ
スにおいて、サブコレクタ層はSeをドーパントとした
+ −GaAsと、Siをドーパントとしたn+ −Ga
Asとの2層構造を有するものである。
【0012】上記構成に加え本発明の半導体デバイスの
サブコレクタ層はSeをドーパントとしたn+ −GaA
s層と、Siをドーパントとしたn+ −GaAs層とが
各1層以上形成されているものである。
【0013】構成に加え本発明の半導体デバイスは、S
eをドーパントとしたn+ −GaAs層及びSiをドー
パントとしたn+ −GaAs層の膜厚が1nmから10
0nmの範囲内にあるのが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳述する。
【0015】図1は本発明の半導体デバイスの一実施の
形態を示す構造図である。図4に示した従来例と同様の
部材には共通の符号を用いた。
【0016】図4に示した従来例との相違点は、サブコ
レクタ層がSeをドーパントとしたn+ −GaAsと、
Siをドーパントとしたn+ −GaAsとの2層構造を
有する点である。
【0017】すなわち、本半導体デバイス20は、半絶
縁性GaAs基板2の上に、Seをドープしたn+ −G
aAs層(厚さ10nm、キャリア濃度5×1018cm
-3)21aと、Siをドープしたn+ −GaAs層(厚
さ10nm、キャリア濃度5×1018cm-3)21bと
の二つの異なるドーパントをドープしたn+ −GaAs
層を繰り返し25セットしたサブコレクタ層(総膜厚5
00nm)21と、コレクタ層としてのn- −GaAs
層(n型、5×1016cm-3、厚さ1000nm)4
と、ベース層としてのp+ −GaAs層(p型4×10
19cm-3、厚さ80nm)5と、エミッタ層としてのn
- −AlGaAsグレーデット層(n型、x=0→0.
3、5×1017cm-3、厚さ20nm)6と、エミッタ
層としてのn−AlGaAs層(n型、x=0.3、5
×1017cm-3、厚さ80nm)7と、エミッタ層とし
てのn−AlGaAsグレーデット層(n型、x=0.
3→0、5×1017cm-3、厚さ20nm)8と、エミ
ッタ層のオーミックコンタクト抵抗を低減させるための
エミッタ層キャップとしてのn+ −GaAs層(n型、
5×1018cm-3、厚さ100nm)9と、エミッタ層
キャップとしてのn+−InGaAsグレーデット層
(n型、y=0→0.5、2×1019cm-3、厚さ50
nm)10と、エミッタ層キャップとしてのn+ −In
GaAs層(n型、2×1019cm-3、厚さ50nm)
11とを順次積層したものである。
【0018】サブコレクタ層21b、コレクタ層4、エ
ミッタ層6〜8及びエミッタ層キャップ(n+ −GaA
s層)9のn型不純物(ドーパント)はSiであり、サ
ブコレクタ層21a、エミッタ層キャップとしてのn+
−InGaAsグレーデット層10及びn+ −InGa
As層11のn型不純物はSeであり、ベース層5のp
型不純物はCである。
【0019】本半導体デバイスを用いたHBTの電流増
幅率βと図4に示した従来の半導体デバイスを用いたH
BTの電流増幅率βとを比較したところ、従来技術のH
BTの電流増幅率βは100〜110程度であったのに
対し、本発明によるHBTの電流増幅率βは170〜1
80であり、電流増幅率βが大幅に改善していることが
分った。
【0020】図2は図1に示した半導体デバイスを用い
たヘテロバイポーラトランジスタの通電時間と電流増幅
率βとの関係を示す図であり、横軸が通電時間軸であ
り、縦軸がβ軸である。
【0021】同図より本発明の半導体デバイスを用いた
HBTの電流増幅率βの低下率は通電時間600時間で
95%であり、2000時間でも90%であり、電流増
幅率βが大幅に改善されたことが分る。
【0022】
【実施例】サブコレクタ層21の総膜厚を500nmに
固定して、二つの異なるドーパントをドープしたn+
GaAs層21a、21bの最適な繰り返し回数を見出
した。
【0023】本実施例におけるn+ −GaAs層21
a、21bの繰り返し回数は、0セット(従来構造でド
ーパントがSiの膜厚500nmのn+ −GaAs
層)、1セット(各n+ −GaAs層21a、21bの
厚さが250nm)、2セット(各n+ −GaAs層2
1a、21bの厚さが125nm)、10セット(各n
+ −GaAs層21a、21bの厚さが25nm)、2
5セット(各n+ −GaAs層21a、21bの厚さが
10nm)、50セット(各n+ −GaAs層21a、
21bの厚さが5nm)、75セット(各n+ −GaA
s層21a、21bの厚さが3.3nm)とした。
【0024】図3はn+ −GaAs層の繰り返し回数と
電流増幅率βとの関係を示す図であり、横軸がn+ −G
aAs層の繰り返し回数軸であり、縦軸がβ軸である。
【0025】結果としてn+ −GaAs層21a、21
bの繰り返し回数が増えるに従い、徐々に電流増幅率β
が増加し、25セット以上からは略横ばいとなった。
【0026】本実施例では、サブコレクタ層21の各n
+ −GaAs層21a、21bのキャリア濃度を5×1
18cm-3にして行ったが、サブコレクタ層21のキャ
リア濃度が高いほど、この傾向が顕著に出ることがわか
った。
【0027】本実施例ではサブコレクタ層21の総膜厚
を500nmに固定してドーパントの異なる二つのn+
−GaAs層21a、21bの繰り返し回数を増減させ
たが、次に総膜厚を変更し同様にして電流増幅率βとの
関係を調べた。総膜厚は、300nm、700nm、1
000nmとした。
【0028】結果として、総膜厚が300nmの場合
は、各n+ −GaAs層21a、21bの繰り返し回数
が約10回(各n+ −GaAs層21a、21bの厚さ
15nm)で、電流増幅率βが約180で飽和した。
【0029】総膜厚が700nmの場合は、各n+ −G
aAs層21a、21bの繰り返し回数が約35回(各
+ −GaAs層21a、21bの厚さ10nm)で、
電流増幅率βが約180で飽和した。
【0030】総膜厚が1000nmの場合は、各n+
GaAs層21a、21bの繰り返し回数が約70回
(各n+ −GaAs層21a、21bの厚さ7.1n
m)で、電流増幅率βが約180で飽和した。
【0031】以上より、サブコレクタ層21の総膜厚が
変わると最適な各n+ −GaAs層21a、21bの繰
り返し回数及び膜厚も変化することが分った。そのた
め、サブコレクタ層21の厚さごとに最適な繰り返し回
数及び膜厚を求める必要がある。
【0032】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0033】電流増幅率β及び信頼性の高い半導体デバ
イスの提供を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体デバイスの一実施の形態を示す
構造図である。
【図2】図1に示した半導体デバイスを用いたヘテロバ
イポーラトランジスタの通電時間と電流増幅率βとの関
係を示す図である。
【図3】n+ −GaAs層の繰り返し回数と電流増幅率
βとの関係を示す図である。
【図4】従来の半導体デバイスの構造図である。
【図5】従来のヘテロバイポーラトランジスタの通電時
間と電流増幅率βとの関係を示す図である。
【符号の説明】
2 GaAs基板 4 コレクタ層 5 ベース層 6、7、8 エミッタ層 9、10、11 エミッタ層キャップ 20 半導体デバイス 21、21a、21b サブコレクタ層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 GaAs基板上にコレクタの電気抵抗を
    下げるためn+ −GaAsからなるサブコレクタ層、n
    - −GaAsからなるコレクタ層、p+ −GaAsから
    なるベース層、n−AlGaAsからなるエミッタ層及
    び該エミッタ層のオーミックコンタクト抵抗を下げるた
    めn+ −GaAs、n+ −InGaAsからなるエミッ
    タ層キャップを順次形成した半導体デバイスにおいて、
    上記サブコレクタ層はSeをドーパントとしたn+ −G
    aAsと、Siをドーパントとしたn+ −GaAsとの
    2層構造を有することを特徴とする半導体デバイス。
  2. 【請求項2】 上記サブコレクタ層はSeをドーパント
    としたn+ −GaAs層と、Siをドーパントとしたn
    + −GaAs層とが各1層以上形成されている請求項1
    に記載の半導体デバイス。
  3. 【請求項3】 上記Seをドーパントとしたn+ −Ga
    As層及び上記Siをドーパントとしたn+ −GaAs
    層の膜厚が1nmから100nmの範囲内にある請求項
    1または2に記載の半導体デバイス。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6996506B2 (en) * 1999-02-23 2006-02-07 Newport Corporation Process and device for displacing a moveable unit on a base

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6996506B2 (en) * 1999-02-23 2006-02-07 Newport Corporation Process and device for displacing a moveable unit on a base

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