JP2001044213A - ヘテロバイポーラトランジスタ用エピタキシャルウエハ - Google Patents

ヘテロバイポーラトランジスタ用エピタキシャルウエハ

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JP2001044213A
JP2001044213A JP11218097A JP21809799A JP2001044213A JP 2001044213 A JP2001044213 A JP 2001044213A JP 11218097 A JP11218097 A JP 11218097A JP 21809799 A JP21809799 A JP 21809799A JP 2001044213 A JP2001044213 A JP 2001044213A
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JP
Japan
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epitaxial wafer
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undoped
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JP11218097A
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Inventor
Kazuto Takano
和人 高野
Yohei Otogi
洋平 乙木
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サブコレクタ層のキヤリア濃度の高濃度化と
サブコレクタ層の厚肉化に依存することなく、電流利得
率を向上させることのできるヘテロバイポーラトランジ
スタ用エピタキシャルウエハを提供する。 【解決手段】 サブコレクタ層を所定の不純物濃度のド
ープ層と高純度のアンドープ層によって構成するもの
で、たとえば、n+ ‐GaAsのドープ層2aとInG
aAsのアンドープ層2bを交互に積層することによっ
てサブコレクタ層2を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘテロバイポーラ
トランジスタ用エピタキシャルウエハに関し、特に、高
い電流利得率を有するヘテロバイポーラトランジスタ
(以下、HBTという)用のエピタキシャルウエハに関
する。
【0002】
【従来の技術】異種の化合物半導体を積層することで形
成されるヘテロ接合面を利用したデバイスの一つにHB
Tがある。ベース層よりもバンドギャップの大きな半導
体でエミッタ層を構成し、これによりエミッタ層とベー
ス層の間のワイドギャップ化を実現してエミッタ注入効
率を高めたもので、携帯電話機のパワーアンプ等の用途
に適するデバイスとして注目されている。
【0003】図4は、通常のHBTの構成を示したもの
で、GaAs基板1の上にサブコレクタ層2、コレクタ
層3、ベース層4、エミッタ層5およびコンタクト層6
を順にエピタキシャル成長させた構成を有する。各層の
うち電極形成に必要な層がマスクエッチングによって露
出させられ、露出させられた部分にコレクタ電極9、ベ
ース電極10およびエミッタ電極11がそれぞれオーミ
ック接触により形成され、これによって所定のHBTが
構成される。
【0004】以上の構成において、ベース層4とエミッ
タ層5の間の電圧を増加させると、出力電流であるコレ
クタ電流は、入力電流であるベース電流により増幅され
る。このときの出力電流と入力電流の比が電流利得率
(出力電流/入力電流)であり、この電流利得率がHB
Tの重要な特性となる。
【0005】この構成において高い電流利得率を得るた
めには、コレクタ電極9とエミッタ電極11の間隔が小
さいことが必要であり、これが離れていると、コレクタ
電流に対する抵抗要因となり、電流利得率が低下するよ
うになる。しかし、これらの電極は、電極形成のための
マスクパターンを加工するうえでの精密性、あるいはエ
ッチング加工の信頼性に限界があるため、充分な近接化
を図ることが難しい。
【0006】この問題への対処策としては、サブコレク
タ層2のキヤリア濃度を高めるか、あるいはサブコレク
タ層2を厚く形成することによって抵抗値を下げ、この
サブコレクタ層の低抵抗化に基づいて電流利得率を向上
させる方法が採られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のHBT
によると、サブコレクタ層のキヤリア濃度を高めた場
合、イオン性錯乱要因の増加を招いてキヤリア移動度を
低下させるようになるので好ましくなく、また、サブコ
レクタ層の厚肉化による対処策にしても、原料増とウエ
ハ製造効率の低下を招くようになり、コスト増の要因と
なるので好ましくない。
【0008】従って、本発明の目的は、キヤリア濃度の
高濃度化とサブコレクタ層の厚肉化に依存することな
く、電流利得率を向上させることのできるHBT用エピ
タキシャルウエハを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、基板の上にサブコレクタ層、コレクタ
層、ベース層およびエミッタ層を形成したHBT用エピ
タキシャルウエハにおいて、前記サブコレクタ層は、所
定の不純物濃度を有した1導電型のドープ層と、電気親
和力の大きな高純度の化合物半導体のアンドープ層を有
することを特徴とするHBT用エピタキシャルウエハを
提供するものである。
【0010】本発明において、高純度の化合物半導体の
アンドープ層を、nあるいはp型の1導電型のサブコレ
クタ層に形成する理由は、高純度の化合物半導体が有す
る電気親和力に基づいて電子をアンドープ層に蓄積し、
蓄積された電子をこの層の中で移動させることによって
サブコレクタ層全体の移動度を向上させることにある。
従って、これによりサブコレクタ層の横方向の抵抗値
は、キヤリア濃度に基づく低下レベル以上の低下を示す
ようになり、高い電流利得率の確保が可能となる。
【0011】アンドープ層に蓄積される上記の電子は、
ヘテロ界面付近に2次元的に蓄積される。従って、アン
ドープ層をある水準まで厚くすると、低抵抗化が頭打ち
となるので、アンドープ層は、単層とするよりも複数層
とすることが好ましい。
【0012】但し、アンドープ層の最適な層数は、HB
Tの構成あるいはウエハの成長条件によって異なり、ま
た、アンドープ層の総膜厚がサブコレクタ層の膜厚より
充分に小さくないと歪みを補償しきれずに欠陥が生ずる
ので、アンドープ層の層数を決めるに当たっては、これ
らの点に配慮する必要がある。
【0013】サブコレクタ層の構成材としては、高濃度
ドーピングに基づくGaAsが好適であり、その場合、
化合物半導体層の構成材としては、アンドープInGa
Asを使用することが好ましい。
【0014】GaAsの基板とInGaAsのアンドー
プ層の組み合わせの場合には、両者の間に格子不整合が
生じ、アンドープ層の厚さがIn組成による臨界膜厚以
上になると、界面に欠陥が発生して移動度が低下するよ
うになる。この現象を防ぐ意味から、アンドープ層は臨
界膜厚の範囲内で歪ませた状態で形成されることが好ま
しい。
【0015】アンドープ層に高純度InGaAsを使用
するとき、充分な量の電子を蓄積するためには、そのI
n組成比は0.1以上であることが好ましく、また、そ
の厚さは10nm以上に設定することが好ましい。但
し、この層の臨界膜厚は、In組成に対して指数関数的
に近い形で減少するため、極端にIn組成比が高かった
り膜厚が厚いと、欠陥が生じて移動度の低下を招くよう
になる。従って、In組成は0.2を上限とすることが
好ましく、一方、厚さは15nm前後に設定することが
好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明によるHBT用エピ
タキシャルウエハの実施の形態を説明する。図1におい
て、1はGaAs基板、2はn+ ‐GaAsのサブコレ
クタ層、3はn‐GaAsのコレクタ層、4はp+ ‐G
aAsのベース層、5は‐AlGaAsのエミッタ層、
6はコンタクト層を示す。
【0017】コンタクト層6は、混晶比を表示された範
囲において厚さ方向に変化させたn + ‐InGaAsの
コンタクト下層7と、n+ ‐InGaAsのコンタクト
上層8の組み合わせにより構成されている。図中、nm
は形成厚さを示し、その右の数値はキヤリア濃度を示す
(以下同じ)。
【0018】図2は、図1のエピタキシャルウエハにお
けるサブコレクタ層2の構成を示したもので、(a)お
よび(b)は、本発明に基づくHBT用エピタキシャル
ウエハおけるサブコレクタ層の構成を示し、(c)は、
従来のHBT用エピタキシャルウエハにおけるサブコレ
クタ層の構成を示す。
【0019】(a)のサブコレクタ層2の場合には、所
定の不純物濃度のn+ ‐GaAsによるドープ層2aの
2層とInGaAsのアンドープ層2bの1層を交互に
積層させており、一方、(b)のサブコレクタ層2の場
合には、n+ ‐GaAsのドープ層2aの3層とInG
aAsのアンドープ層2bの4層を交互に積層させてい
る。これに対して従来のHBT用エピタキシャルウエハ
に基づいた(c)の場合には、InGaAsのアンドー
プ層2bはなく、n+ ‐GaAsだけによってサブコレ
クタ層2が構成されている。
【0020】(a)〜(c)のサブコレクタ層をそれぞ
れ単独で成長させ、そのシート抵抗値を測定したとこ
ろ、(a)が27Ω/sq、(b)が21Ω/sqと低
い抵抗値を示したのに比べ、(c)の場合には、格段に
高い36Ω/sqの値を示した。
【0021】図3は、図2のサブコレクタ層を有するH
BT用エピタキシャルウエハから図4のHBTを構成し
たときの出力電流と電流利得率の関係を示したものであ
る。図3において(a)は、図2の(a)のサブコレク
タ層を有したHBTの特性であり、(b)および(c)
は、それぞれ図2の(b)および(c)に基づくサブコ
レクタ層を備えたHBTの特性を示す。
【0022】図3によれば、図2(a)および(b)の
サブコレクタ層を有したHBTが、図2(c)のサブコ
レクタ層を有したHBTに比較して電流利得率を大きく
向上させていることが認められる。サブコレクタ層2の
低抵抗化の結果がHBTとしての特性を向上させている
もので、本発明による効果が明確に現れている。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるHB
T用エピタキシャルウエハによれば、サブコレクタ層を
ドープ層とアンドープ層により構成することによってサ
ブコレクタ層の低抵抗化を図ることができ、従って、高
い電流利得率を有したHBTを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるヘテロバイポーラトランジスタ用
エピタキシャルウエハの実施の形態を示す説明図。
【図2】サブコレクタ層の構成を示す説明図であり、
(a)および(b)は本発明に基づくサブコレクタ層、
(c)は従来のサブコレクタ層を示す。
【図3】図2(a)〜(c)のサブコレクタ層を有した
ウエハから構成されたHBTの電流利得率を示すグラ
フ。
【図4】HBTの構成を示す説明図。
【符号の説明】
1 GaAs基板 2 サブコレクタ層 2a ドープ層 2b アンドープ層 3 コレクタ層 4 ベース層 5 エミッタ層 6 コンタクト層 7 コンタクト下層 8 コンタクト上層 9 コレクタ電極 10 ベース電極 11 エミッタ電極

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板の上にサブコレクタ層、コレクタ層、
    ベース層およびエミッタ層を形成したヘテロバイポーラ
    トランジスタ用エピタキシャルウエハにおいて、 前記サブコレクタ層は、所定の不純物濃度を有した1導
    電型のドープ層と、電気親和力の大きな高純度の化合物
    半導体のアンドープ層を有することを特徴とするヘテロ
    バイポーラトランジスタ用エピタキシャルウエハ。
  2. 【請求項2】前記ドープ層および前記アンドープ層は、
    複数の層が交互に積層されていることを特徴とする請求
    項1項記載のヘテロバイポーラトランジスタ用エピタキ
    シャルウエハ。
  3. 【請求項3】前記サブコレクタ層は、前記ドープ層がG
    aAsより構成され、前記アンドープ層がInGaAs
    より構成されることを特徴とする請求項1項記載のヘテ
    ロバイポーラトランジスタ用エピタキシャルウエハ。
  4. 【請求項4】前記アンドープ層のInGaAsは、0.
    1〜0.2のIn組成比を有することを特徴とする請求
    項3項記載のヘテロバイポーラトランジスタ用エピタキ
    シャルウエハ。
  5. 【請求項5】前記基板は、GaAsより構成され、前記
    アンドープ層は、臨界膜厚の範囲において歪ませた状態
    で形成されたInGaAsより構成されることを特徴と
    する請求項1項記載のヘテロバイポーラトランジスタ用
    エピタキシャルウエハ。
JP11218097A 1999-07-30 1999-07-30 ヘテロバイポーラトランジスタ用エピタキシャルウエハ Pending JP2001044213A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100855204B1 (ko) * 2001-04-18 2008-09-01 유로-셀티크 소시에떼 아노뉨 노시셉틴 유사체

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KR100855204B1 (ko) * 2001-04-18 2008-09-01 유로-셀티크 소시에떼 아노뉨 노시셉틴 유사체

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20031224