JP5160071B2 - ヘテロ接合バイポーラトランジスタ - Google Patents

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Description

本発明は、ヘテロ接合バイポーラトランジスタに関し、特に詳しくは過入力かつ負荷変動させた際の耐破壊性を向上することのできるヘテロ接合バイポーラトランジスタのエピタキシャル薄膜構造に関する。
携帯電話用パワーアンプでは、過入力時にパワーアンプの出力側の負荷インピーダンスを変動させても破壊しない、高耐破壊性が求められている。例えば、+8〜+13dBの過入力状態において、出力を不整合状態(VSWR=15:1)にしても破壊しない耐破壊性が要求されている。さらに、近年、携帯電話の低コスト化のために、従来アンテナとパワーアンプ部の間に設けられていたアイソレータを省略するケースが増加しており、耐破壊性の重要度が高まってきている。
ヘテロ接合バイポーラトランジスタ(Hetero-junction Bipolar Transistor:HBT)は、エミッタ・ベース接合のエミッタ禁制帯幅をベースより大きくしたヘテロ接合(異種接合)構造のバイポーラトランジスタであり、主に携帯機器(特に携帯電話)向けの電力増幅器に用いられる。このHBTの耐破壊性を向上させるために、動作時の耐圧であるオン耐圧を向上させる次のような従来技術が開示されている。例えば、非特許文献1には、コレクタ層厚を増加させることによって、コレクタ・エミッタ間耐圧BVceoを向上させる構造が開示されている。図19に、非特許文献1の技術を用いたヘテロ接合バイポーラトランジスタ71の一構成例を模式的に示す(従来技術1)。
一方、特許文献1には、コレクタ層のドーピング濃度を、ベース層側からサブコレクタ層側に向かってドーピング濃度を順次高くすることによって、オン耐圧を向上させるコレクタ構造が開示されている。例えば、3つの層を有するコレクタ層の濃度を、ベース層側からサブコレクタ層側に向かって増加させる構造が開示されている。この構造により、コレクタ内に電界がかかると、電界に応じてコレクタ内の空乏層が広がる。したがって、コレクタ内の特にサブコレクタ側での電界集中が低減され、アバランシェ破壊の発生を抑制する。特許文献1の実施例に示す不純物濃度、コレクタ層厚では、携帯電話用パワーアンプの動作電流範囲であるコレクタ電流密度Jcが0〜20kA/cmでのオン耐圧(動作時のコレクタ・エミッタ間耐圧)が低くなる(特許文献1の図5の"コレクタ1")。このため、特許文献1の動作原理に従いながら、一部コレクタ層厚と濃度を携帯電話パワーアンプ用に調整したヘテロ接合バイポーラトランジスタ72の一構成例を模式的に図20に示す(従来技術2)。
また、特許文献2には、エミッタ、ベース、コレクタ電極を同一にすることで大幅な工程削減と微細化を実現するとともに、HBT特性の安定化を実現した半導体装置を提供するための技術が開示されている。特許文献2のヘテロ接合バイポーラトランジスタは、n−GaAs層、n+GaAs層、及びn−GaAs層の積層を含むコレクタ構造を有しており、ドーピング濃度が上部もしくは下部の半導体に対して徐々に増加もしくは減少させている。この各層の界面における濃度勾配の緩和により、電子のドリフト走行が安定化する。
特開2006−060221 特開2006−203036 Masaya Iwamoto著、アイトリプルイー・トランザクション・オン・マイクロウエブ・セオリー・アンド・テクニックス(IEEE Transactions on Microwave Theory and Techniques)、 48巻No.12 2000年12月号 pp.2383、 表3
しかしながら、これらの従来技術には次のような問題点がある。非特許文献1の構造のようにコレクタ層厚を単純に増加させた場合、Kirk効果が顕著となり、コレクタ層のベース層近傍における電界が特に低くなる。これにより、ベース層からコレクタ層に注入された電子が充分加速して流れることができず、コレクタ電流が減少する。したがって、電流電圧特性の飽和領域である立ち上がり特性が悪化し、パワーアンプの効率を劣化させてしまう。
また、特許文献1は、コレクタ層に電界がかかると電界に応じてコレクタ層内の空乏層が広がることにより破壊を防ぐ構造となっている。このため、コレクタ層にかかる電圧に応じて常に空乏層幅が大きく変化し、ベース・コレクタ間容量が大きく変化する。これにより、AMPM歪(位相歪)の悪化を引き起こし、パワーアンプの歪特性が悪化してしまう。
本発明にかかるヘテロ接合バイポーラトランジスタは、第1導電型のサブコレクタ層と、前記サブコレクタ層の上に形成され、第1導電型不純物を含む第1のコレクタ層と、前記第1のコレクタ層の上に形成され、前記第1のコレクタ層より第1導電型不純物の濃度が高い第3のコレクタ層と、前記第3のコレクタ層の上に形成され、前記第1のコレクタ層より第1導電型不純物の濃度が低い第2のコレクタ層と、前記第2のコレクタ層の上に形成された第2導電型のベース層と、前記ベース層の上に形成され、前記ベース層よりもバンドギャップの広い半導体を含む第1導電型のエミッタ層と、前記エミッタ層の上に形成された第1導電型のエミッタキャップ層と、を有するものである。
このような構成にすることにより、通常動作時には、コレクタ層の一部が動作し、実質のコレクタ層厚を薄くすることができる。これにより、コレクタ容量変化が大幅に減少し、AMPM歪を抑制することができる。また、コレクタ層内の電界が高めになり、電流電圧特性における立ち上がり特性を向上することができる。さらに、過入力動作時には、コレクタ層全体が動作し、オン耐圧を向上することができる。したがって、パワーアンプの歪特性および効率を改善することができ、さらに耐破壊性を向上することができる。
本発明によれば、パワーアンプの歪特性及び効率を悪化させずに耐破壊性を向上させることが可能なヘテロ接合バイポーラトランジスタを提供することができる。
実施の形態1.
初めに、図面を参照し、本発明の実施の形態1に係るヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT)について説明する。図1は、実施の形態1に係るヘテロ接合バイポーラトランジスタ51の積層構造を示す断面図である。
図1に示すように、半絶縁性のGaAs基板1の上にn+型GaAsサブコレクタ層2が形成されている。n+型GaAsサブコレクタ層2には、例えば不純物としてシリコン(Si)がドープされており、その濃度は1×1018cm−3以上である。サブコレクタ層2の上には、コレクタ層4が形成されている。コレクタ層4は、1×1018cm−3未満の不純物濃度を有するGaAsにより形成されている。コレクタ層4の詳細については後述する。サブコレクタ層2の表面の一部はコレクタ層4から露出しており、その露出した箇所にコレクタ電極3が形成されている。コレクタ電極3はサブコレクタ層2とオーミックコンタクトされている。
コレクタ層4の上には、p+型GaAsベース層5が形成されている。このベース層5の上には、ベース層5よりもバンドギャップの広い半導体材料により形成されたn型InGaPエミッタ層6が設けられている。エミッタ層6の上には、n+型GaAsエミッタキャップ層81の上にn+型InGaAsエミッタキャップ層82が積層されたエミッタキャップ層8が形成されている。さらに、エミッタキャップ層8の上には、エミッタ電極9が形成されている。なお、エミッタキャップ層81は、n+型GaAsの単層だけでなく、n+型GaAsとn−型GaAsとを組み合わせた層とすることもできる。
エミッタ層6の表面の一部はエミッタキャップ層8から露出しており、その露出した箇所にベース電極7が形成されている。ベース電極7はエミッタ層6を介してベース層5とp型のオーミックコンタクトがなされている。
次に、コレクタ層4の構成について説明する。コレクタ層4は、1×1018cm未満の不純物濃度を有するGaAsにより形成されている。本実施の形態では、コレクタ層4は、それぞれ不純物濃度の異なる3つの層(第1コレクタ層41、第2コレクタ層42、及び第3コレクタ層43)を有する構成となっている。不純物濃度N1の第1コレクタ層41は、サブコレクタ層2の上に形成されており、この第1コレクタ層41の上には不純物濃度N3の第3コレクタ層43が設けられている。さらに、第3コレクタ層43の上には不純物濃度N2の第2コレクタ層42が形成される。ベース層5は、この第2コレクタ層42の上に設けられる。
ここで、本実施の形態では、コレクタ層4の不純物濃度を、N3>N1>N2となるように設定する。すなわち、コレクタ層4のうち、第2コレクタ層42の不純物濃度を最も低くし、第3コレクタ層43の不純物濃度を最も高く設定する。
本実施の形態に係るヘテロ接合バイポーラトランジスタ51は以上のような複数の半導体層の積層構造を有しているが、その伝導帯バンドダイアグラムは図2の実線で示すようになる。図2は、通常動作時のコレクタ層4近傍における伝導帯バンドダイアグラムを示すグラフである。本実施の形態として、ここでは具体的に、第1コレクタ層41には厚さ200nm、不純物濃度N1が3×1016cm−3のn−型GaAsを用いている。第3コレクタ層43には厚さ100nm、不純物濃度N3として5×1016cm−3のn+型GaAs、第2コレクタ層42には厚さ700nm、不純物濃度N2として5×1015cm−3のn−型GaAsを用いている。
なお、図2には、比較のため、従来技術に関する伝導帯バンドダイアグラムを破線で併記している。従来技術1に係るヘテロ接合バイポーラトランジスタ71は、図19に示すようなコレクタ層厚を増加させたコレクタ構造を有している。ここでは具体的に、コレクタ層4aには厚さ1000nm、不純物濃度5×1015cm−3のn−型GaAsを用いた。また、従来技術2に係るヘテロ接合バイポーラトランジスタ72は、特許文献1に基づき、ベース層5側からサブコレクタ層2側に向かってドーピング濃度を順次高くしたコレクタ構造を有している。特許文献1の実施例に開示されたコレクタ層厚、不純物濃度では、携帯電話用のパワーアンプの動作電流領域である、コレクタ電流密度Jcが0〜20kA/cmでのオン耐圧が減少している(特許文献1の図5における"標準"と"コレクタ1"を比較)。そのため、動作電流密度で高オン耐圧となるように一部コレクタ層厚と不純物濃度を調整したヘテロ接合バイポーラトランジスタ72を図20に示す。具体的には、第1のコレクタ層4bには厚さ600nm、不純物濃度5×1015cm−3のn−型GaAsを用いた。そして、第2のコレクタ層4cには厚さ200nm、不純物濃度1×1016cm−3のn−型GaAs、第3のコレクタ層4dには厚さ200nm、不純物濃度5×1016cm−3のn−型GaAsを用いた。
図2より分かるように、従来技術1および従来技術2では、空乏層はサブコレクタ層2との界面まで広がっている。ただし、従来技術2のコレクタ構造は従来技術1よりサブコレクタ2側で高濃度であるため、図2ではサブコレクタ側での伝導帯の傾きが減少し、電界が緩和されている。本実施の形態は、第3コレクタ層43のドーピング濃度N3が高くなっているため、通常動作時の条件下では第3コレクタ層43及び第1コレクタ層41の伝導体位置が下がる。
ここで、図3に示すようなコレクタ構造を有する従来技術3を参照する。従来技術3に係るヘテロ接合バイポーラトランジスタ63は、コレクタ層4eに厚さ700nm、不純物濃度5×1015cm−3のn−型GaAsを用いている。つまり、従来技術3は、本実施の形態における第2コレクタ層42のみを有した形のコレクタ構造となっている。
図2に明らかなように、本実施の形態は、従来技術3の伝導帯バンドダイアグラムにより近い形になっている。このことは、本実施の形態ではコレクタ層4内の空乏層は第3コレクタ層43および第1コレクタ層41には広がらず、ほぼ第2コレクタ層42内にとどまっていることを示している。したがって、通常動作の範囲内では、第3コレクタ層43および第1コレクタ層41は動作せず、第2コレクタ層42のみが動作する。すなわち、実際に動作するコレクタ層4はコレクタ層4の一部となるため、実質のコレクタ層厚を薄くすることができる。
このように、本実施の形態では、通常動作時における実質のコレクタ層厚が薄く抑えられたことにより、空乏層はこの薄い実質のコレクタ層内をより低い電圧で広がることが可能となる。したがって、コレクタ電圧振幅による空乏層幅の変化が小さくなり、ベース・コレクタ間容量変化を大幅に減少させることができる。これにより、AMPM歪が抑制され、パワーアンプの歪特性が改善される。
また、図4は、gmモードにおける電流電圧特性を示すグラフである。一般的に、従来技術1のようにコレクタ層厚を増加させると、Kirk効果によりベース層5近傍におけるコレクタ層4aの電界が緩やかになり低下する。そして、ベース層5からコレクタ層4aに注入された電子が充分に加速されず、コレクタ電流が減少する。これにより、従来技術1では電流電圧特性における立ち上がり特性が悪化する傾向にある。本実施の形態では、通常動作時において実質のコレクタ層厚が薄く抑えられており、図2からも明らかなようにコレクタ層4内のベース層5近傍で電界が高くなる。したがって、本実施の形態ではコレクタ電流が増加し、図4に示すように、従来技術1および従来技術2より電流電圧特性における立ち上がり特性が向上する。すなわち、本実施の形態ではパワーアンプの効率が改善される。
一方、図5は過入力動作時のコレクタ層近傍における伝導帯バンドダイアグラムを示したグラフである。高電流、高電圧がコレクタ・エミッタ間にかかると、本実施の形態では第3コレクタ層43の伝導帯のポテンシャルが引き上げられる。すなわち、コレクタ層4内の空乏層は第3コレクタ層43および第1コレクタ層41に広がる。したがって、過入力状態では、第2コレクタ層42、第3コレクタ層43、及び第1コレクタ層41が動作し、実際に動作するコレクタ層4はコレクタ層4全体となる。
そして、図6は、過入力動作時のコレクタ層近傍における電界分布を示したグラフである。本実施の形態は第3コレクタ層43のドーピング濃度N3が高いため、途中で電界が押さえられる。したがって、図6から明らかなように、本実施の形態は、従来技術1および従来技術2と異なり、最も高電界になる領域の面積を効果的に減少することが可能となっている。アバランシェ崩壊の原因となる電子・ホール対生成率は高電界になると指数的に増加するため、高電界領域の減少により、より効果的にアバランシェ崩壊を抑制することが可能となる。
図7は、過入力動作時のコレクタ層近傍における電子・ホール対生成率を示したグラフである。図7において本実施の形態の示すグラフは、従来技術1および従来技術2よりその面積が小さいことが分かる。電子・ホール対生成率の積分値が1に至るとアバランシェ崩壊が発生する。すなわち、図7のグラフで示した面積の小さい本実施の形態のヘテロ接合バイポーラトランジスタ51が、より高耐圧であることを示している。
図8は、過入力動作時のオン耐圧分布を示したグラフである。図8に示すように、本実施の形態は、従来技術1および従来技術2よりオン耐圧が全体的に向上している。上述のように、本実施の形態は第3コレクタ層43のドーピング濃度N3が高いため、高電界となる第3コレクタ層43および第1コレクタ層41の電界を減少させることができる。したがって、アバランシェ崩壊しにくくなり、オン耐圧が向上する。これにより、耐破壊性が向上する。
次に、本実施の形態に係るコレクタ層4の好適な不純物濃度と厚さについて説明する。本実施の形態では、不純物濃度が、第3コレクタ層43>第1コレクタ層41>第2コレクタ層42となるように設定している。第1コレクタ層41は、厚さ50〜600nm、不純物濃度1×1016〜1×1018cm−3のn−型GaAsが好ましい。第2コレクタ層42は、通常動作時の実質のコレクタとなるため、層厚が150nm〜1000nm、n型不純物濃度が1×1015〜5×1016cm−3あるいはノンドープのGaAsであることが好ましい。特に第2コレクタ層42の厚さとしては400nm〜1000nmが好適である。第3コレクタ層43として、厚さ25〜400nm、不純物濃度1×1016〜2×1017cm−3のn+型GaAsが好適である。なお、第3コレクタ層43のドーピング濃度が高過ぎると、過入力状態で空乏層が第1コレクタ層41まで広がらない。したがって、実用上第3コレクタ層43は、不純物濃度1×1017cm−3以下、シート濃度として2×1012cm−2以下とすることが好ましい。また、第3コレクタ層43が実質のコレクタとならないようにするため、第3コレクタ層43の厚さは第1コレクタ層41および第2コレクタ層42よりも薄くする。
以上のように、本実施の形態では、不純物濃度の異なる3層のコレクタ層を有し、その不純物濃度を第3コレクタ層43>第1コレクタ層41>第2コレクタ層42となるように設定する。これにより、通常動作時において、空乏層は第3コレクタ層43および第1コレクタ層42には広がらず、第2コレクタ層42内にとどまる。すなわち、第2コレクタ層42のみが動作し、実質のコレクタ層厚を薄くすることができる。したがって、通常動作時にはより低い電圧で空乏層が広がることができ、コレクタ容量変化が大幅に減少する。すなわち、AMPM歪が抑制され、パワーアンプの歪特性が改善される。また、実質のコレクタ層厚を薄く抑えたことにより、コレクタ層4内の電界が高めになる。したがって、電流電圧特性における立ち上がり特性が向上し、パワーアンプの効率が改善される。さらに、過入力動作時には、空乏層は第3コレクタ層43および第1コレクタ層41に広がるようになる。すなわち、コレクタ層4全体が動作する。したがって、オン耐圧を向上させることができ、耐破壊性が向上する。
実施の形態2.
図9を用いて、本実施の形態2に係るヘテロ接合バイポーラトランジスタ52について説明する。本実施の形態では、実施の形態1と異なるコレクタ層4を有していて、それ以外の構成は実施の形態1と同様であるため説明を省略する。図9は、実施の形態2に係るヘテロ接合バイポーラトランジスタ52の積層構造を示す断面図である。図9において、図1と同じ構成部分については同一の符号を付し、説明を省略する。
図9では、第3コレクタ層43と第2コレクタ層42との間に、第1ドーピング傾斜層423が形成されている。第1ドーピング傾斜層423は、第3コレクタ層43の不純物濃度N3から第2コレクタ層42の不純物濃度N2へと不純物濃度をなだらかに変化させたn型GaAsにより形成される。すなわち、第1ドーピング傾斜層423は、第3コレクタ層43との界面においてN3、第2コレクタ層42との界面においてN2、の不純物濃度をそれぞれ有する。そして、第1ドーピング傾斜層423は、その厚さ方向においてN3からN2へと傾斜した不純物濃度分布を有している。第1ドーピング傾斜層423として、厚さは10〜200nm程度が好ましい。
このように、本実施の形態では、第1ドーピング傾斜層423が第3コレクタ層43と第2コレクタ層42との間に形成される。これにより、電界が緩やかに変化するようになり、オン耐圧をさらに向上させることができる。すなわち、耐破壊性がさらに向上する。
実施の形態3.
図10を用いて、本実施の形態3に係るヘテロ接合バイポーラトランジスタ53について説明する。本実施の形態では、実施の形態1、2と異なるコレクタ層4を有していて、それ以外の構成は実施の形態1、2と同様であるため説明を省略する。図10は、実施の形態3に係るヘテロ接合バイポーラトランジスタ53の積層構造を示す断面図である。図10において、図1と同じ構成部分については同一の符号を付し、説明を省略する。
図10では、第1コレクタ層41と第3コレクタ層43との間に、第2ドーピング傾斜層413が形成されている。第2ドーピング傾斜層413は、第1コレクタ層41の不純物濃度N1から第3コレクタ層43の不純物濃度N3へと不純物濃度をなだらかに変化させたn型GaAsにより形成される。すなわち、第2ドーピング傾斜層413は、第1コレクタ層41との界面においてN1、第3コレクタ層43との界面においてN3、の不純物濃度をそれぞれ有する。そして、第2ドーピング傾斜層413は、その厚さ方向においてN1からN3へと傾斜した不純物濃度分布を有している。第2ドーピング傾斜層413として、厚さは10〜200nm程度が好ましい。本実施の形態には、第1ドーピング傾斜層423は形成されていない。
このように、本実施の形態では、第2ドーピング傾斜層413が第1コレクタ層41と第3コレクタ層43との間に形成される。これにより、電界が緩やかに変化するようになり、オン耐圧をさらに向上させることができる。すなわち、耐破壊性がさらに向上する。
実施の形態4.
図11を用いて、本実施の形態4に係るヘテロ接合バイポーラトランジスタ54について説明する。本実施の形態では、実施の形態1〜3と異なるコレクタ層4を有していて、それ以外の構成は実施の形態1〜3と同様であるため説明を省略する。図11は、実施の形態4に係るヘテロ接合バイポーラトランジスタ54の積層構造を示す断面図である。図11において、図1、図9、図10と同じ構成部分については同一の符号を付し、説明を省略する。
図11では、第3コレクタ層43と第2コレクタ層42との間に、第1ドーピング傾斜層423が形成されている。また、第1コレクタ層41と第3コレクタ層43との間に、第2ドーピング傾斜層413が形成されている。すなわち、本実施の形態のコレクタ層4は、第1ドーピング傾斜層423と第2ドーピング傾斜層413を併有する。
このように、本実施の形態では、第1ドーピング傾斜層423と第2ドーピング傾斜層413を併有することにより、各層の界面における濃度勾配が緩和される。したがって、オン耐圧をさらに向上させることができ、耐破壊性がさらに向上する。
実施の形態5.
図12を用いて、本実施の形態5に係るヘテロ接合バイポーラトランジスタ55について説明する。本実施の形態では、実施の形態1〜4と異なるコレクタ層4を有していて、それ以外の構成は実施の形態1〜4と同様であるため説明を省略する。図12は、実施の形態5に係るヘテロ接合バイポーラトランジスタ55の積層構造を示す断面図である。図12において、図1と同じ構成部分については同一の符号を付し、説明を省略する。
図12では、第1コレクタ層41と第2コレクタ層42との間に、第3コレクタ層43aが形成されている。すなわち、本実施の形態のコレクタ層4は、第1コレクタ層41、第3コレクタ層43a、及び第2コレクタ層42を備えている。ここで、第3コレクタ層43aは、第3コレクタ層43と異なる不純物濃度分布を有しており、厚さ方向において図13に示すような所定の分布で不純物が導入されている。すなわち、第3コレクタ層43aは、厚さ方向の中間付近に最大濃度点を有しており、第1コレクタ層41との界面においてN1、第2コレクタ層42との界面においてN2、の不純物濃度をそれぞれ有する。そして、その厚さ方向においてN1から最大濃度点を経由しN2へと連続的に変化させた不純物濃度を有するn+型GaAsにより形成される。最大濃度点における不純物濃度は、実施の形態1に係る第3コレクタ層43のN3相当であることが好ましい。具体的には、最大濃度点としては、1×1016〜2×1018cm−3程度が好適である。また、第3コレクタ層43aとして、厚さは10〜200nm程度が好ましい。
以上のように、本実施の形態では、最大濃度点から第1コレクタ層41のN1および第2コレクタ層42のN2へとそれぞれ不純物濃度を連続的に傾斜させた第3コレクタ層43aが、第1コレクタ層41と第2コレクタ層42との間に形成される。これにより、実施の形態4と同様に、不純物濃度の最も高い領域が減り、アバランシェ崩壊がさらに抑制される。すなわち、オン耐圧をさらに向上させることができ、耐破壊性がさらに向上する。
実施の形態6.
図14を用いて、本実施の形態6に係るヘテロ接合バイポーラトランジスタ56について説明する。本実施の形態では、実施の形態1と異なる層を有した構造となっていて、それ以外の構成は実施の形態1と同様であるため説明を省略する。図14は、実施の形態6に係るヘテロ接合バイポーラトランジスタ56の積層構造を示す断面図である。図14において、図1と同じ構成部分については同一の符号を付し、説明を省略する。
図14では、サブコレクタ層2とコレクタ層4との間に、高バンドギャップ層10および高ドープ層11が挿入されている。それ以外の構成は、実施の形態1と同様である。すなわち、コレクタ層4は、実施の形態1と同様、第1コレクタ層41、第3コレクタ層43、及び第2コレクタ層42を有している。高バンドギャップ層10(第4のコレクタ層)は、サブコレクタ層2の上に第1コレクタ層41よりもバンドギャップの広い半導体材料により形成されており、ここでは例えばn−型InGaPとする。具体的には、高バンドギャップ層10としては、自然超格子が形成されるordered InGaP(In組成比XIn=0.45〜0.5、バンドギャップEg=1.82〜1.87eV)が好適である。また、高バンドギャップ層10の上には、高ドープ層11が形成される。この高ドープ層11の上に、コレクタ層4が形成されている。高ドープ層11として、厚さ5〜10nm、不純物濃度5×1017〜3×1018cm−3のn+型GaAsあるいはordered InGaPが好ましい。
以上のように、本実施の形態では、高バンドギャップ層10および高ドープ層11がサブコレクタ層2とコレクタ層4との間に形成されている。これにより、高バンドギャップ層10と高ドープ層11の間には、新たにホールバリアが形成される。高電界が発生し電子・ホール対が生成し始めると、ホールはこのホールバリアによりサブコレクタ層2側には拡散されず、第1コレクタ層41内のホールの滞在確率が増加する。第1コレクタ層41の不純物濃度は第3コレクタ層43の不純物濃度よりも低いため、第1コレクタ層41内の空間電荷量はホール滞在濃度の影響を受けやすい。したがって、ホール濃度に応じて第1コレクタ層41の伝導帯はひき上がり、電界は高バンドギャップ層10に集中するようになる。高バンドギャップ層10は、高バンドギャップのためイオン化衝突係数が小さく、電界が集中してもアバランシェ崩壊しにくい。このように、高バンドギャップ層10と、第1コレクタ層41および第3コレクタ層43とが組み合わさることによって新たな機構が導入され、耐破壊性が向上するようになる。
実施の形態7.
図15を用いて、本実施の形態7に係るヘテロ接合バイポーラトランジスタ57について説明する。本実施の形態では、実施の形態6と異なるコレクタ層4を有していて、それ以外の構成は実施の形態6と同様であるため説明を省略する。図15は、実施の形態7に係るヘテロ接合バイポーラトランジスタ57の積層構造を示す断面図である。図15において、図9、図14と同じ構成部分については同一の符号を付し、説明を省略する。
図15では、第3コレクタ層43と第2コレクタ層42との間に、第1ドーピング傾斜層423が形成されている。第1ドーピング傾斜層423は、実施の形態2と同様、第3コレクタ層43の不純物濃度N3から第2コレクタ層42の不純物濃度N2へと不純物濃度をなだらかに変化させたn型GaAsにより形成される。第1ドーピング傾斜層423として、実施の形態2と同様、厚さは10〜200nm程度が好ましい。
このように、本実施の形態では、第1ドーピング傾斜層423が第3コレクタ層43と第2コレクタ層42との間に形成される。これにより、電界が緩やかに変化するようになり、オン耐圧をさらに向上させることができる。さらに、高バンドギャップ層10および高ドープ層11がサブコレクタ層2とコレクタ層4との間に導入されており、実施の形態6に示す効果により、オン耐圧がさらに効果的に向上する。
実施の形態8.
図16を用いて、本実施の形態8に係るヘテロ接合バイポーラトランジスタ58について説明する。本実施の形態では、実施の形態6、7と異なるコレクタ層4を有していて、それ以外の構成は実施の形態6、7と同様であるため説明を省略する。図16は、実施の形態8に係るヘテロ接合バイポーラトランジスタ58の積層構造を示す断面図である。図16において、図10、図14と同じ構成部分については同一の符号を付し、説明を省略する。
図16では、第1コレクタ層41と第3コレクタ層43との間に、第2ドーピング傾斜層413が形成されている。第2ドーピング傾斜層413は、実施の3と同様、第1コレクタ層41の不純物濃度N1から第3コレクタ層43の不純物濃度N3へと不純物濃度をなだらかに変化させたn型GaAsにより形成される。第2ドーピング傾斜層413として、実施の3と同様、厚さは10〜200nm程度が好ましい。本実施の形態には、第1ドーピング傾斜層423は形成されていない。
このように、本実施の形態では、第2ドーピング傾斜層413が第1コレクタ層41と第3コレクタ層43との間に形成される。これにより、電界が緩やかに変化するようになり、オン耐圧をさらに向上させることができる。さらに、高バンドギャップ層10および高ドープ層11がサブコレクタ層2とコレクタ層4との間に導入されており、実施の形態6に示す効果により、オン耐圧がさらに効果的に向上する。
実施の形態9.
図17を用いて、本実施の形態9に係るヘテロ接合バイポーラトランジスタ59について説明する。本実施の形態では、実施の形態6〜8と異なるコレクタ層4を有していて、それ以外の構成は実施の形態6〜8と同様であるため説明を省略する。図17は、実施の形態9に係るヘテロ接合バイポーラトランジスタ59の積層構造を示す断面図である。図17において、図11、図14と同じ構成部分については同一の符号を付し、説明を省略する。
図17において、第3コレクタ層43と第2コレクタ層42との間に、第1ドーピング傾斜層423が形成されている。また、第1コレクタ層41と第3コレクタ層43との間に、第2ドーピング傾斜層413が形成されている。すなわち、本実施の形態のコレクタ層4は、実施の形態4と同様、第1ドーピング傾斜層423と第2ドーピング傾斜層413を併有する。
このように、本実施の形態では、第1ドーピング傾斜層423と第2ドーピング傾斜層413を併有することにより、各層の界面における濃度勾配が緩和される。したがって、オン耐圧をさらに向上させることができる。さらに、高バンドギャップ層10および高ドープ層11がサブコレクタ層2とコレクタ層4との間に導入されており、実施の形態6に示す効果により、オン耐圧がさらに効果的に向上する。
実施の形態10.
図18を用いて、本実施の形態10に係るヘテロ接合バイポーラトランジスタ60について説明する。本実施の形態では、実施の形態6〜9と異なるコレクタ層4を有していて、それ以外の構成は実施の形態6〜9と同様であるため説明を省略する。図18は、実施の形態10に係るヘテロ接合バイポーラトランジスタ60の積層構造を示す断面図である。図18において、図12、図14と同じ構成部分については同一の符号を付し、説明を省略する。
図18では、第1コレクタ層41と第2コレクタ層42との間に、第3コレクタ層43aが形成されている。第3コレクタ層43aは、実施の形態5と同様、厚さ方向において図13に示すような所定の分布で不純物が導入されている。すなわち、第3コレクタ層43aは、厚さ方向の中間付近に最大濃度点を有しており、最大濃度点から第1コレクタ層41のN1および第2コレクタ層42のN2へとそれぞれ不純物濃度を連続的に傾斜させた不純物濃度分布を有する。最大濃度点としては、1×1016〜2×1018cm−3程度が好適である。また、第3コレクタ層43aとして、厚さは10〜200nm程度が好ましい。
以上のように、本実施の形態では、最大濃度点から第1コレクタ層41のN1および第2コレクタ層42のN2へとそれぞれ不純物濃度を連続的に傾斜させた第3コレクタ層43aが、第1コレクタ層41と第2コレクタ層42との間に形成される。これにより、不純物濃度の最も高い領域が減り、オン耐圧をさらに向上させることができる。さらに、高バンドギャップ層10および高ドープ層11がサブコレクタ層2とコレクタ層4との間に導入されており、実施の形態6に示す効果により、オン耐圧がさらに効果的に向上する。
本実施の形態では、エミッタ層6はn型InGaPにより形成したが、これに限らず、ベース層5よりもバンドギャップの広い材料であればInGaP以外の任意の半導体を使用できる。同様に、高バンドギャップ層10についても、n−型InGaPに限定されず、第1コレクタ層41よりもバンドギャップの広い材料であればInGaP以外の任意の半導体を使用することが可能である。
以上の説明は、本発明の実施の形態を説明するものであり、本発明が以上の実施の形態に限定されるものではない。また、当業者であれば、以上の実施の形態の各要素を、本発明の範囲において、容易に変更、追加、変換することが可能である。
実施の形態1に係るヘテロ接合バイポーラトランジスタの積層構造を示す断面図である。 通常動作時のコレクタ層近傍における伝導帯バンドダイアグラムを示すグラフである。 従来技術3に係るヘテロ接合バイポーラトランジスタの積層構造を示す断面図である。 gmモードにおける電流電圧特性を示すグラフである。 過入力動作時のコレクタ層近傍における伝導帯バンドダイアグラムを示したグラフである。 過入力動作時のコレクタ層近傍における電界分布を示したグラフである。 過入力動作時のコレクタ層近傍における電子・ホール対生成率を示したグラフである。 過入力動作時のオン耐圧分布を示したグラフである。 実施の形態2に係るヘテロ接合バイポーラトランジスタの積層構造を示す断面図である。 実施の形態3に係るヘテロ接合バイポーラトランジスタの積層構造を示す断面図である。 実施の形態4に係るヘテロ接合バイポーラトランジスタの積層構造を示す断面図である。 実施の形態5に係るヘテロ接合バイポーラトランジスタの積層構造を示す断面図である。 第3ドーピング傾斜層近傍におけるドーピングプロファイルを示すグラフである。 実施の形態6に係るヘテロ接合バイポーラトランジスタの積層構造を示す断面図である。 実施の形態7に係るヘテロ接合バイポーラトランジスタの積層構造を示す断面図である。 実施の形態8に係るヘテロ接合バイポーラトランジスタの積層構造を示す断面図である。 実施の形態9に係るヘテロ接合バイポーラトランジスタの積層構造を示す断面図である。 実施の形態10に係るヘテロ接合バイポーラトランジスタの積層構造を示す断面図である。 従来技術1に係るヘテロ接合バイポーラトランジスタの積層構造を示す断面図である。 従来技術2に係るヘテロ接合バイポーラトランジスタの積層構造を示す断面図である。
符号の説明
1 GaAs基板、2 サブコレクタ層、3 コレクタ電極、
4 コレクタ層、5 ベース層、6 エミッタ層、7 ベース電極、
8 エミッタキャップ層、9 エミッタ電極、
10 高バンドギャップ層、 11 高ドープ層、
41 第1コレクタ層、42、第2コレクタ層、
43、43a 第3コレクタ層、
51〜60、71〜73 ヘテロ接合バイポーラトランジスタ、
81、82 エミッタキャップ層、
413 第2ドーピング傾斜層、423 第1ドーピング傾斜層

Claims (15)

  1. 第1導電型のサブコレクタ層と、
    前記サブコレクタ層の上に形成され、第1導電型不純物を含む第1導電型の第1のコレクタ層と、
    前記第1のコレクタ層の上に形成され、前記第1のコレクタ層より第1導電型不純物の濃度が高い第1導電型の第3のコレクタ層と、
    前記第3のコレクタ層の上に形成され、前記第1のコレクタ層より第1導電型不純物の濃度が低い第1導電型の第2のコレクタ層と、
    前記第2のコレクタ層の上に形成された第2導電型のベース層と、
    前記ベース層の上に形成され、前記ベース層よりもバンドギャップの広い半導体を含む第1導電型のエミッタ層と、
    前記エミッタ層の上に形成された第1導電型のエミッタキャップ層と、
    を有し、
    前記第1のコレクタ層、前記第2のコレクタ層、及び前記第3のコレクタ層は同一の半導体材料により形成されているヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  2. 前記第3のコレクタ層の厚さが、前記第1のコレクタ層および前記第2のコレクタ層より薄いことを特徴とする請求項に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  3. 前記第2のコレクタ層の厚さは、150nm以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  4. 前記第2のコレクタ層の不純物濃度は、5×1016cm−3以下であることを特徴とする請求項1乃至に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  5. 前記第3のコレクタ層の不純物濃度は、1×1017cm−3以下であることを特徴とする請求項1乃至に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  6. 前記第3のコレクタ層の不純物シート濃度は、2×1012cm−2以下であることを特徴とする請求項1乃至に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  7. 前記第2のコレクタ層と前記第3のコレクタ層との間に形成された第1のドーピング傾斜層をさらに備え、
    前記第1のドーピング傾斜層は、厚さ方向において前記第2のコレクタ層の不純物濃度から前記第3のコレクタ層の不純物濃度まで徐々に増加させた不純物濃度分布を有する請求項1乃至に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  8. 前記第1のコレクタ層と前記第3のコレクタ層との間に形成された第2のドーピング傾斜層をさらに備え、
    前記第2のドーピング傾斜層は、厚さ方向において前記第1のコレクタ層の不純物濃度から前記第3のコレクタ層の不純物濃度まで徐々に増加させた不純物濃度分布を有する請求項1乃至に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  9. 前記第3のコレクタ層は、厚さ方向の中間付近に前記第1導電型不純物の最大濃度点を含み、前記第1のコレクタ層の不純物濃度から前記最大濃度点まで徐々に増加し、かつ前記最大濃度点から前記第2のコレクタ層の不純物濃度へ徐々に減少する不純物濃度分布を有する請求項1乃至に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  10. 前記最大濃度点における不純物濃度は、1×1016cm−3以上2×1018cm−3未満であることを特徴とする請求項に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  11. 前記サブコレクタ層と前記第1のコレクタ層との間に配置され、前記第1のコレクタ層よりもバンドギャップの広い半導体を含む高バンドギャップ層をさらに有する請求項1乃至10に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  12. 前記高バンドギャップ層は、Inの組成比が0.45以上0.50未満のInGaPにより形成されている請求項11に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  13. 前記高バンドギャップ層を形成するInGaPは、自然超格子が形成される条件において成長したInGaP、またはバンドギャップが1.82〜1.87eVとなるように成長したInGaPである請求項12に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  14. 前記高バンドギャップ層と前記第1のコレクタ層との間に配置され、第1導電型不純物を5×1017cm−3以上3×1018cm−3未満含む高ドープ層をさらに有する請求項11乃至13に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  15. 前記高ドープ層は、GaAsまたは高バンドギャップ層と同一の半導体材料により形成される請求項14に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
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