JP3129586B2 - 縦型バイポーラトランジスタ - Google Patents

縦型バイポーラトランジスタ

Info

Publication number
JP3129586B2
JP3129586B2 JP05227808A JP22780893A JP3129586B2 JP 3129586 B2 JP3129586 B2 JP 3129586B2 JP 05227808 A JP05227808 A JP 05227808A JP 22780893 A JP22780893 A JP 22780893A JP 3129586 B2 JP3129586 B2 JP 3129586B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor layer
bipolar transistor
current
vertical bipolar
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP05227808A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0766218A (ja
Inventor
博 桑野
寛治 門脇
一夫 山崎
賢一 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
Priority to JP05227808A priority Critical patent/JP3129586B2/ja
Publication of JPH0766218A publication Critical patent/JPH0766218A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3129586B2 publication Critical patent/JP3129586B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bipolar Transistors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高速スイッチング特性
を得るために白金拡散処理を施した縦型バイポーラトラ
ンジスタに係り、大電力、高電流増幅率の高信頼性の
バイポーラトランジスタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】バイポーラトランジスタの前記した大電
力,高電流増幅率性能の向上を図るには、ベース領域を
薄くし、且つ、エミッタ・ベース領域の不純物濃度分布
を急峻にすることが効果的である。しかし高耐圧・大電
力バイポーラトランジスタではベース領域を薄くするに
も限界があり、またエミッタ・ベース領域の不純物濃度
分布を急峻にするにも限界がある。従来の半導体基板の
主表面を面方位(111)としたバイポーラトランジス
タは、ベース・エミッタ接合の表面近傍でのシリコン−
シリコン酸化膜界面に存在する界面準位密度が高く、エ
ミッタからベースに注入されたキャリアがこの界面準位
により再結合しバイポーラトランジスタの主要な性能で
ある直流電流増幅率を減少させる。特に低電流レベルで
の直流電流増幅率の減少傾向が大きく、結果としてリニ
アリティの低い直流電流増率−コレクタ電流特性となる
問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】バイポーラトランジス
タの直流電流増幅率が、シリコン−シリコン酸化膜の界
面準位密度の大小で影響を受けることに鑑み、本発明は
半導体基板上のシリコン−シリコン酸化膜の界面準位密
度を低くすることにより直流電流増幅率の低下を防止
し、良好な動作を行えるようなバイポーラトランジスタ
を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明による縦型バイポ
ーラトランジスタは、半導体基板上に積層された第1の
半導体層と、該第1の半導体層に接して該第1の半導体
層とは異なる導電型を有する第2の半導体層と、該第2
の半導体層に接して前記第1の半導体層と同一の導電型
を有する第3の半導体層と、前記第1の半導体層と前記
第2の半導体層及び前記第2の半導体層と前記第3の半
導体層とに夫々接するように酸化膜が形成された縦型バ
イポーラトランジスタであって、前記半導体基板の主表
面を面方位(100)のシリコン基板とし、かつ前記酸
化膜上にPSG膜又は窒化膜を堆積せしめた後に白金拡
散処理が施されたことを特徴とするものである。
【0005】
【実施例】図1は本発明の実施例であって、11は半導
体基板でその主表面を面方位(100)としたシリコン
基板(N+ )である。12は半導体基板11上に積層さ
れたエピタキシャル層(N)でコレクタ高抵抗層とな
る。13はエピタキシャル層12にボロン等のP型不純
物の拡散により形成されたベース領域(P)であり、1
4はベース領域13内にリン等のN型不純物の拡散によ
り形成されたエミッタ領域(N)である。15はチャネ
ルストッパー、16はシリコン酸化膜、17はエミッタ
電極、18はベース電極、19は等電位電極、20はコ
レクタ電極である。本発明の実施例では各領域が形成さ
れた後白金拡散が施され、半導体基板11として面方位
(100)のシリコン基板11を使用することを特徴と
している。
【0006】図2は本実施例の縦型バイポーラトランジ
スタの不純物濃度分布を示すもので、1はエミッタ領域
14の不純物濃度、2はベース領域13の不純物濃度、
3はコレクタ高抵抗層12の不純物濃度、4はシリコン
基板11の不純物濃度のそれぞれの分布状態を表してい
る。そして、この実施例ではコレクタ高抵抗層12上に
高抵抗エピタキシャル層としてのベース領域13を形成
する例を示しているが、別の方法として面方位(10
0)の高抵抗シリコン基板に高濃度不純物としてリン等
のN型不純物の拡散処理を施し、高濃度コレクタ層を形
成する方法であっても、本発明の効果は失われない。ま
た、上記実施例ではNPN型の縦型バイポーラトランジ
スタについて示したが、PNP型の縦型バイポーラトラ
ンジスタでも同様の効果が得られる。次にバイポーラト
ランジスタの直流電流増幅率について考察するとエミッ
タ接地型の直流電流増幅率hFEは、コレクタ電流を
C 、ベース電流をIB 、エミッタ電流をIE とする
と、次の式で表すことができる。
【0007】
【数1】
【0008】従って、直流電流増幅率hFEを大きくする
には一定のエミッタ電流に対しベース電流IB を小さく
するとよいことが判る。図3は直流電流増幅率hFEを模
式的に示している。即ち、エミッタ領域14から注入さ
れたエミッタ電流IE がベース領域13で再結合し消滅
する。このベース領域13で再結合,消滅するする電流
は、ベース電極18から供給されベース電流IB とな
る。この時ベース電流IB
【0009】
【数2】IB =IB0+IB * (2) と表される。ここで、IB0はトランジスタ動作上有効な
電流であるが、IB *は表面で再結合する無効電流を示
している。この無効電流IB * は界面準位密度が高いと
大きくなる性質があり、主表面を面方位(100)とす
ることにより、従来の面方位(111)としたものより
界面準位密度が小さく、従って、無効電流IB * が小さ
くなり直流電流増幅率hFEを高することができる。
【0010】次に本発明の作用効果を図5〜図7により
説明するが、本発明によるバイポーラトランジスタとの
比較を行うため従来のバイポーラトランジスタの作用も
含めて説明する。図4は従来のバイポーラトランジスタ
である主表面を面方位(111)のN型シリコン基板と
した場合の空乏層21の一例を示しており、図5は本発
明によるバイポーラトランジスタの主表面を面方位(1
00)のN型シリコン基板とした場合の空乏層22の広
がり状態の一例を示している。従来の面方位(111)
のバイポーラトランジスタは、N型シリコン基板11に
対し、コレクタ高抵抗層12のシリコン酸化膜16との
界面、即ちシリコン−シリコン酸化膜界面は、白金拡散
処理によりフラットバンド電圧VFBが正方向にシフトす
る。そのためシリコン表面がP型に反転するが、反転し
ないまでも電子濃度が低下しチャネルストッパー15に
達する。しかし、フラットバンド電圧VFBの正方向への
シフト量は、白金拡散温度により異なりその制御は簡単
に行うことができないため、ガードリング23等の設計
によって耐圧特性を精度よく設定することが困難になる
という問題がある。この従来のバイポーラトランジスタ
の白金拡散温度によるフラットバンド電圧VFB特性は、
図6に示すように大幅に変化するものである。
【0011】これに対して本発明のシリコン基板11の
主表面を面方位(100)とし、かつパシベーション膜
としてのシリコン酸化膜16上にPSG膜または窒化膜
を堆積した縦型バイポーラトランジスタは、コレクタ高
抵抗層の表面領域でのシリコン−シリコン酸化膜界面特
性およびフラットバンド電圧VFBは、図6に示すように
白金拡散の有無、或いはその温度によってほとんど変化
しない。PSG膜がシリコン酸化膜中の白金を減じる効
果もありフラットバンド電圧VFBはほぼ0Vで安定して
いる。即ち、図5に示すように空乏層22の拡がり(曲
がり)はほとんど生じない。このため前記コレクタ高抵
抗層12のシリコン表面がP型に反転することがなく、
直流電流増幅率の向上が図られると共にガードリング2
3等による耐圧設計が極めて容易になるという効果を有
するものである。また、従来のバイポーラトランジスタ
は、主表面の面方位(111)に白金拡散処理した場
合、フラットバンド電圧VFB−温度ストレス電圧特性
は、図7に示すようにフラットバンド電圧VFBの変化が
大きく、ブロッキングテスト(BT)等による耐圧特性
の変化が大きく、信頼性に問題のある場合があった。こ
れに対して、本発明は、図7に示す通りフラットバンド
電圧VFBの変化がほとんど生じないため、従来のものと
同様なブロッキングテスト(BT)を行っても、耐圧特
性の変化がなく信頼性が極めて高い縦型バイポーラトラ
ンジスタを得ることができる。
【0012】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば高速スイッチング特性を得るために白金拡散処理を
施した縦型バイポーラトランジスタにおいて、高い直流
電流増幅率が得られるもので、特に低電流レベルでの効
果が顕著であり、同時にコレクタ−ベース接合の高いブ
レークダウン電圧を得るのに極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による代表的な縦型バイポーラトランジ
スタの一実施例断面構造図である。
【図2】本発明による代表的な縦型バイポーラトランジ
スタの不純物濃度分布図である。
【図3】縦型バイポーラトランジスタの直流電流増幅率
及び界面準位による無効ベース電流を説明する図であ
る。
【図4】従来のバイポーラトランジスタの空乏層の状態
を示す一部断面図である。
【図5】本発明による縦型バイポーラトランジスタの空
乏層の状態を示す一部断面図である。
【図6】本発明と従来例とのフラットバンド電圧VFB
Pt拡散濃度特性の比較図である。
【図7】本発明と従来例とのフラットバンド電圧VFB
温度ストレス電圧特性の比較図である。
【符号の説明】
1 エミッタ領域の不純物濃度分布状態 2 ベース領域の不純物濃度分布状態 3 コレクタ高抵抗層の不純物濃度分布状態 4 Si基板の不純物濃度分布状態 11 Si基板 12 コレクタ高抵抗層 13 ベース領域 14 エミッタ領域 15 チャネルストッパー 16 シリコン酸化膜 17 エミッタ電極 18 ベース電極 19 等電位電極 20 コレクタ電極 21,22 空乏層の拡がり状態 23 ガードリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 賢一 埼玉県飯能市南町10番13号 新電元工業 株式会社工場内 (56)参考文献 特開 昭50−2478(JP,A) 特公 昭51−41555(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/26 - 21/268 H01L 21/322 - 21/326 H01L 21/33 - 21/331 H01L 29/68 - 29/737

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に積層された第1の半導体
    層と、該第1の半導体層に接して該第1の半導体層とは
    異なる導電型を有する第2の半導体層と、該第2の半導
    体層に接して前記第1の半導体層と同一の導電型を有す
    る第3の半導体層と、前記第1の半導体層と前記第2の
    半導体層及び前記第2の半導体層と前記第3の半導体層
    とに夫々接するように酸化膜が形成された縦型バイポー
    ラトランジスタであって、 前記半導体基板の主表面を面方位(100)のシリコン
    基板とし、かつ前記酸化膜上にPSG膜又は窒化膜を堆
    積せしめた後に白金拡散処理が施されたことを特徴とす
    縦型バイポーラトランジスタ。
JP05227808A 1993-08-23 1993-08-23 縦型バイポーラトランジスタ Expired - Fee Related JP3129586B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05227808A JP3129586B2 (ja) 1993-08-23 1993-08-23 縦型バイポーラトランジスタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05227808A JP3129586B2 (ja) 1993-08-23 1993-08-23 縦型バイポーラトランジスタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0766218A JPH0766218A (ja) 1995-03-10
JP3129586B2 true JP3129586B2 (ja) 2001-01-31

Family

ID=16866709

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05227808A Expired - Fee Related JP3129586B2 (ja) 1993-08-23 1993-08-23 縦型バイポーラトランジスタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3129586B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7226835B2 (en) * 2001-12-28 2007-06-05 Texas Instruments Incorporated Versatile system for optimizing current gain in bipolar transistor structures

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0766218A (ja) 1995-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6087683A (en) Silicon germanium heterostructure bipolar transistor with indium doped base
JP2001338930A (ja) 半導体装置および半導体製造方法
JP2576828B2 (ja) 高利得misトランジスタ
US3500141A (en) Transistor structure
JP3129586B2 (ja) 縦型バイポーラトランジスタ
Vook et al. Double-diffused graded SiGe-base bipolar transistors
JP2002511195A (ja) バイポーラトランジスタを具える半導体デバイス及び該デバイスの製造方法
JP3396125B2 (ja) 定電圧ダイオード
US5105250A (en) Heterojunction bipolar transistor with a thin silicon emitter
US4905070A (en) Semiconductor device exhibiting no degradation of low current gain
JP2963704B2 (ja) ヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法
US11996474B2 (en) Semiconductor device and method of manufacture
JPH0521442A (ja) 半導体装置
US3959810A (en) Method for manufacturing a semiconductor device and the same
JPS6241427B2 (ja)
JP2817210B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US20200185513A1 (en) Semiconductor device and method of manufacture
JP3302742B2 (ja) 横形pnpトランジスタの製造方法
JPH0454395B2 (ja)
JP3186265B2 (ja) バイポーラトランジスタおよびその製造方法
JPS6084873A (ja) 半導体装置
JPH05109748A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH0661238A (ja) 半導体装置
JPS61125079A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPS63216376A (ja) 半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071117

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081117

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091117

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees