JPH06209008A - ヘテロ接合バイポーラトランジスタ - Google Patents
ヘテロ接合バイポーラトランジスタInfo
- Publication number
- JPH06209008A JPH06209008A JP1955593A JP1955593A JPH06209008A JP H06209008 A JPH06209008 A JP H06209008A JP 1955593 A JP1955593 A JP 1955593A JP 1955593 A JP1955593 A JP 1955593A JP H06209008 A JPH06209008 A JP H06209008A
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- JP
- Japan
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- bipolar transistor
- layer
- base layer
- emitter
- base
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ベース層に高濃度の炭素をドーピングし、か
つ、電流利得の低下を防いだヘテロ接合バイポーラトラ
ンジスタを提供する。 【構成】 GaAs基板11上に、炭素をドーピングし
たGaAsからなるベース層15と、InGaPまたは
InGaAsPからなるエミッタ層16とが接合してな
るヘテロ接合バイポーラトランジスタにおいて、エミッ
タ層16の格子定数をベース層15との格子不整合率が
0.08%以下になるように設定する。
つ、電流利得の低下を防いだヘテロ接合バイポーラトラ
ンジスタを提供する。 【構成】 GaAs基板11上に、炭素をドーピングし
たGaAsからなるベース層15と、InGaPまたは
InGaAsPからなるエミッタ層16とが接合してな
るヘテロ接合バイポーラトランジスタにおいて、エミッ
タ層16の格子定数をベース層15との格子不整合率が
0.08%以下になるように設定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化合物半導体からなる
ヘテロ接合バイポーラトランジスタに関する。
ヘテロ接合バイポーラトランジスタに関する。
【0002】
【従来技術】近年、半導体装置は高集積化、高速化に向
けて精力的に研究開発が行われている。特に、化合物半
導体のヘテロ接合を利用したヘテロ接合バイポーラトラ
ンジスタ(HBT:Heterojunction Bipolar Transisto
r )は、エミッタ注入効率が高く、高利得かつ高速化が
期待され、次世代半導体素子として活発に研究開発が行
われている。ところで、高速化に寄与するパラメータと
してベース抵抗があり、それを低減するために、ベース
層に高ドーピングを行う。最近では、GaAs系、In
P系の両系においては、従来用いられてきたZn、M
g、Beよりも拡散係数が著しく小さい炭素をドーピン
グしたベース層を用いることで、ベースドーパントの拡
散による特性劣化のないHBTが報告されている。
けて精力的に研究開発が行われている。特に、化合物半
導体のヘテロ接合を利用したヘテロ接合バイポーラトラ
ンジスタ(HBT:Heterojunction Bipolar Transisto
r )は、エミッタ注入効率が高く、高利得かつ高速化が
期待され、次世代半導体素子として活発に研究開発が行
われている。ところで、高速化に寄与するパラメータと
してベース抵抗があり、それを低減するために、ベース
層に高ドーピングを行う。最近では、GaAs系、In
P系の両系においては、従来用いられてきたZn、M
g、Beよりも拡散係数が著しく小さい炭素をドーピン
グしたベース層を用いることで、ベースドーパントの拡
散による特性劣化のないHBTが報告されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、炭素を
高濃度にドーピングしていくと、それに伴いベース層だ
けが基板とは異なる格子定数となり、エミッタ/ベース
界面で格子不整合が発生する。その結果、エミッタ/ベ
ース界面での再結合電流が増加し、電流利得が低下する
という問題があった。
高濃度にドーピングしていくと、それに伴いベース層だ
けが基板とは異なる格子定数となり、エミッタ/ベース
界面で格子不整合が発生する。その結果、エミッタ/ベ
ース界面での再結合電流が増加し、電流利得が低下する
という問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決したヘテロ接合バイポーラトランジスタを提供するも
ので、GaAs基板上に、炭素をドーピングしたGaA
sからなるベース層と、InGaPまたはInGaAs
Pからなるエミッタ層とが接合してなるヘテロ接合バイ
ポーラトランジスタにおいて、エミッタ層の格子定数は
ベース層との格子不整合率が0.08%以下になるよう
に設定されていることを特徴とするものである。
決したヘテロ接合バイポーラトランジスタを提供するも
ので、GaAs基板上に、炭素をドーピングしたGaA
sからなるベース層と、InGaPまたはInGaAs
Pからなるエミッタ層とが接合してなるヘテロ接合バイ
ポーラトランジスタにおいて、エミッタ層の格子定数は
ベース層との格子不整合率が0.08%以下になるよう
に設定されていることを特徴とするものである。
【0005】
【作用】本発明は、ベース層とエミッタ層との格子不整
合率を小さくすれば、電流利得の低下を防ぐことができ
るという新しい知見に基づくものである。そこで、上述
のように、ベース層とエミッタ層との格子不整合率を
0.08%以下にすると、ベース層とエミッタ層の界面
での再結合電流が減少し、電流利得の低下を防ぐことが
できる。ここで、格子不整合率を0.08%以下にした
理由は、それ以上では、電流利得の低下を防ぐ効果が現
れないからである。
合率を小さくすれば、電流利得の低下を防ぐことができ
るという新しい知見に基づくものである。そこで、上述
のように、ベース層とエミッタ層との格子不整合率を
0.08%以下にすると、ベース層とエミッタ層の界面
での再結合電流が減少し、電流利得の低下を防ぐことが
できる。ここで、格子不整合率を0.08%以下にした
理由は、それ以上では、電流利得の低下を防ぐ効果が現
れないからである。
【0006】
【実施例】以下、図面に示した実施例に基づいて本発明
を詳細に説明する。図1は、本発明にかかるヘテロ接合
バイポーラトランジスタの一実施例の断面図である。本
実施例の素子は以下のようにして製作した。即ち、 1)半絶縁性GaAs基板11上に、厚さ0.1μmの
φ−GaAsバッファ層12、厚さ0.3μmのn+ −
GaAsサブコレクタ層13、厚さ0.3μmのGaA
sコレクタ層14、厚さ0.1μmのp+ −GaAsベ
ース層15、厚さ0.3μmのn−InGaAsPエミ
ッタ層16(Eg =1.65eV)、厚さ0.1μmの
n+ −GaAsキャップ層17を順次積層した。ベース
層15には、不純物として炭素を1×1020cm-3の濃
度までドーピングした。このベース層15とGaAs基
板11との格子不整合率は0.1%となった。そこで、
エミッタ層16とベース層15との格子不整合率が0.
08%以下となるように、Eg を1.65eVとして、
エミッタ層16の組成をIn0.26a0.74As0.48PO.52
と設定した。 2)このエピタキシャルウェハを用いて、4×5μm2
のエミッタサイズを有するメサ型ヘテロ接合バイポーラ
トランジスタ素子を製作した。18はエミッタ電極、1
9はベース電極、20はコレクタ電極である。本実施例
の素子の電流利得は80という優れた値であった。比較
例として、エミッタ層と基板との格子不整合率を0.0
5%とし、エミッタ層とベース層を格子整合させなかっ
たHBTを製作した。この素子の電流利得は50であっ
た。
を詳細に説明する。図1は、本発明にかかるヘテロ接合
バイポーラトランジスタの一実施例の断面図である。本
実施例の素子は以下のようにして製作した。即ち、 1)半絶縁性GaAs基板11上に、厚さ0.1μmの
φ−GaAsバッファ層12、厚さ0.3μmのn+ −
GaAsサブコレクタ層13、厚さ0.3μmのGaA
sコレクタ層14、厚さ0.1μmのp+ −GaAsベ
ース層15、厚さ0.3μmのn−InGaAsPエミ
ッタ層16(Eg =1.65eV)、厚さ0.1μmの
n+ −GaAsキャップ層17を順次積層した。ベース
層15には、不純物として炭素を1×1020cm-3の濃
度までドーピングした。このベース層15とGaAs基
板11との格子不整合率は0.1%となった。そこで、
エミッタ層16とベース層15との格子不整合率が0.
08%以下となるように、Eg を1.65eVとして、
エミッタ層16の組成をIn0.26a0.74As0.48PO.52
と設定した。 2)このエピタキシャルウェハを用いて、4×5μm2
のエミッタサイズを有するメサ型ヘテロ接合バイポーラ
トランジスタ素子を製作した。18はエミッタ電極、1
9はベース電極、20はコレクタ電極である。本実施例
の素子の電流利得は80という優れた値であった。比較
例として、エミッタ層と基板との格子不整合率を0.0
5%とし、エミッタ層とベース層を格子整合させなかっ
たHBTを製作した。この素子の電流利得は50であっ
た。
【0007】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、G
aAs基板上に、炭素をドーピングしたGaAsからな
るベース層と、InGaPまたはInGaAsPからな
るエミッタ層とが接合してなるヘテロ接合バイポーラト
ランジスタにおいて、エミッタ層の格子定数はベース層
との格子不整合率が0.08%以下になるように設定さ
れているため、エミッタ/ベース界面での格子不整合に
起因する界面再結合電流が抑制され、電流利得が向上す
るという優れた効果がある。
aAs基板上に、炭素をドーピングしたGaAsからな
るベース層と、InGaPまたはInGaAsPからな
るエミッタ層とが接合してなるヘテロ接合バイポーラト
ランジスタにおいて、エミッタ層の格子定数はベース層
との格子不整合率が0.08%以下になるように設定さ
れているため、エミッタ/ベース界面での格子不整合に
起因する界面再結合電流が抑制され、電流利得が向上す
るという優れた効果がある。
【図1】本発明に係るヘテロ接合バイポーラトランジス
タの一実施例の断面図である。
タの一実施例の断面図である。
11 基板 12 バッファ層 13 サブコレクタ層 14 コレクタ層 15 ベース層 16 エミッタ層 17 キャップ層 18 エミッタ電極 19 ベース電極 20 コレクタ電極
Claims (1)
- 【請求項1】 GaAs基板上に、炭素をドーピングし
たGaAsからなるベース層と、InGaPまたはIn
GaAsPからなるエミッタ層とが接合してなるヘテロ
接合バイポーラトランジスタにおいて、エミッタ層の格
子定数はベース層との格子不整合率が0.08%以下に
なるように設定されていることを特徴とするヘテロ接合
バイポーラトランジスタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1955593A JPH06209008A (ja) | 1993-01-11 | 1993-01-11 | ヘテロ接合バイポーラトランジスタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1955593A JPH06209008A (ja) | 1993-01-11 | 1993-01-11 | ヘテロ接合バイポーラトランジスタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06209008A true JPH06209008A (ja) | 1994-07-26 |
Family
ID=12002569
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1955593A Pending JPH06209008A (ja) | 1993-01-11 | 1993-01-11 | ヘテロ接合バイポーラトランジスタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06209008A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003052832A3 (en) * | 2001-12-18 | 2003-10-16 | Hrl Lab Llc | Low base-emitter voltage heterojunction bipolar trasistor |
JP2005026541A (ja) * | 2003-07-04 | 2005-01-27 | Sumitomo Chem Co Ltd | 化合物半導体エピタキシャル基板 |
-
1993
- 1993-01-11 JP JP1955593A patent/JPH06209008A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003052832A3 (en) * | 2001-12-18 | 2003-10-16 | Hrl Lab Llc | Low base-emitter voltage heterojunction bipolar trasistor |
US6855948B2 (en) | 2001-12-18 | 2005-02-15 | Hrl Laboratories, Llc | Low base-emitter voltage heterojunction bipolar transistor |
JP2005026541A (ja) * | 2003-07-04 | 2005-01-27 | Sumitomo Chem Co Ltd | 化合物半導体エピタキシャル基板 |
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