JP2002050005A - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

Info

Publication number
JP2002050005A
JP2002050005A JP2000235281A JP2000235281A JP2002050005A JP 2002050005 A JP2002050005 A JP 2002050005A JP 2000235281 A JP2000235281 A JP 2000235281A JP 2000235281 A JP2000235281 A JP 2000235281A JP 2002050005 A JP2002050005 A JP 2002050005A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
film
glass
groove
weather resistance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000235281A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Yamazaki
昌彦 山崎
Yoshihiko Inoue
喜彦 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2000235281A priority Critical patent/JP2002050005A/ja
Priority to US09/907,225 priority patent/US6822828B2/en
Publication of JP2002050005A publication Critical patent/JP2002050005A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/187Structure or manufacture of the surface of the head in physical contact with, or immediately adjacent to the recording medium; Pole pieces; Gap features
    • G11B5/255Structure or manufacture of the surface of the head in physical contact with, or immediately adjacent to the recording medium; Pole pieces; Gap features comprising means for protection against wear
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/147Structure or manufacture of heads, e.g. inductive with cores being composed of metal sheets, i.e. laminated cores with cores composed of isolated magnetic layers, e.g. sheets
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/187Structure or manufacture of the surface of the head in physical contact with, or immediately adjacent to the recording medium; Pole pieces; Gap features
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/187Structure or manufacture of the surface of the head in physical contact with, or immediately adjacent to the recording medium; Pole pieces; Gap features
    • G11B5/1875"Composite" pole pieces, i.e. poles composed in some parts of magnetic particles and in some other parts of magnetic metal layers
    • G11B5/1877"Composite" pole pieces, i.e. poles composed in some parts of magnetic particles and in some other parts of magnetic metal layers including at least one magnetic thin film
    • G11B5/1878"Composite" pole pieces, i.e. poles composed in some parts of magnetic particles and in some other parts of magnetic metal layers including at least one magnetic thin film disposed immediately adjacent to the transducing gap, e.g. "Metal-In-Gap" structure
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/187Structure or manufacture of the surface of the head in physical contact with, or immediately adjacent to the recording medium; Pole pieces; Gap features
    • G11B5/23Gap features
    • G11B5/232Manufacture of gap
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/40Protective measures on heads, e.g. against excessive temperature 

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Magnetic Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ガラス等の非磁性体が充填し易く、非磁性体内
の泡等の発生を抑えることができる磁気ヘッドを提供す
ること。 【解決手段】 磁気コアに形成された磁気記録媒体の摺
動面120と、この摺動面に少なくとも磁性膜を配置し
て形成される磁気ギャップgと、この磁気ギャップの一
端部又は両端部に対して、前記磁気記録媒体200の摺
動方向と略平行に配置された溝部170と、この溝部内
に配置されている非磁性体161と、を有する磁気ヘッ
ドであって、前記溝部の内側には、非磁性酸化膜とクロ
ム(Cr)膜が形成され、その上に前記非磁性体が充填
されることで磁気ヘッド100を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体に対
して音声信号や映像信号、あるいはデータ信号等の情報
信号を記録再生する磁気ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気テープ等を磁気記録媒体とし
て用いているビデオテープレコーダ(VTR)、デジタ
ルオーディオテープレコーダ(DAT)、あるいはデジ
タルデータ記録再生装置等は、磁気テープ等の記録トラ
ック上に情報信号を磁気信号として書き込み、あるいは
記録トラック上に記録されている情報信号を磁気信号と
して読み込む磁気ヘッドを備えている。
【0003】この磁気ヘッドは、2つの磁気コア半体を
突き合わせることにより形成されている磁気コアを有
し、この磁気コアには、前記磁気テープが摺動するため
の摺動面が形成されている。この摺動面には、磁気ギャ
ップが形成されており、この磁気ギャップは、2つの磁
気コア半体を磁性膜やギャップ材を介して互いに突き合
わすことで形成されている。この磁気ギャップは、記録
時には磁気テープへの磁界の広がりの範囲を絞る働き
と、再生時には磁気テープから磁束を取り入れる働きを
するものである。
【0004】このような磁気ヘッドの摺動面は、具体的
には図12に示すように構成されている。すなわち、図
12に示すように、磁気ヘッド10は、磁気コア半体1
1a,11bとを有している。そして、これら磁気コア
半体11a,11bに対して、磁気回路を形成するため
の金属磁性薄膜12a,12bを形成されている。この
ように金属磁性薄膜12a,12bが成膜された磁気コ
ア半体11a,11bをギャップ材を介して突き合わせ
ることで、磁気ギャップgが形成されることになる。そ
して、この磁気ギャップg上を前記磁気テープが摺動す
ることで、磁気テープと磁気ヘッド10との間で情報信
号の記録再生が行われることになる。ところで、この磁
気ギャップgの図における縦方向の上端及び下端は、エ
ッジと呼ばれ、このエッジ部分で、突き合されている金
属磁性薄膜12a,12bがズレたり、もしくはダレが
生じる場合がある。このように金属磁性薄膜12a,1
2bにズレやダレが生じると、磁気ギャップgのエッジ
から不要な漏れ磁界が発生し、磁気ヘッド10の摺動面
を走行する磁気テープの記録パターンを乱すことになっ
ていた。
【0005】これは、特に、情報信号の記録方式が、図
13に示すような重ね書き記録方式の場合、いわゆるサ
イドイレーズにより記録のS/Nが低下し、磁気テープ
の全記録トラックを有効に利用することができないとい
う問題を引き起こすことになる。このような不都合を避
けるため、図12に示すように、磁気ヘッド10の磁気
ギャップgの重ね書き側である下端側に溝33を形成す
ることで、磁気ギャップgの重ね書き側のエッジにズレ
やダレを生じないようにしている。また、この溝33内
には、ガラス33aが充填されている。これは、磁気テ
ープの磁性粉による目詰まりや磁気ギャップのエッジの
欠けが発生するのを防止し、安定的して磁気テープを走
行させるためである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
磁気ヘッド10の溝33内にガラス33aを充填する
と、図12に示すように、金属磁性薄膜12a,12b
の近傍と磁気コア半体11a,11bに沿ってガラス3
3a内に泡が発生してしまっていた。このような泡がガ
ラス33aに存在すると、磁気テープ走行中に泡に磁性
粉が詰りクロックが発生してしまうという問題があっ
た。このような泡の発生を防止するために、溝33にガ
ラス33aを充填する前に酸素プラズマ洗浄や酸素雰囲
気でのブロックアニール等を行ったが、磁気コア半体1
1a,11bに沿った泡は、若干減少したものの、金属
磁性薄膜12a,12bの近傍の泡には、変化がなく磁
気ヘッド10の量産が困難であるという問題もあった。
【0007】本発明は、以上の点に鑑み、ガラス等の非
磁性体が充填し易く、非磁性体内の泡等の発生を抑える
ことができる磁気ヘッドを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的は、請求項1の
発明によれば、磁気コアに形成された磁気記録媒体の摺
動面と、この摺動面に少なくとも磁性膜を配置して形成
される磁気ギャップと、この磁気ギャップの一端部又は
両端部に対して、前記磁気記録媒体の摺動方向と略平行
に配置された溝部と、この溝部内に配置されている非磁
性体と、を有する磁気ヘッドであって、前記溝部の内側
には、非磁性酸化膜とクロム(Cr)膜が形成され、そ
の上に前記非磁性体が充填されることを特徴とする磁気
ヘッドにより、達成される。
【0009】請求項1の構成によれば、前記溝部の内側
には、非磁性酸化膜が形成されている。したがって、こ
の非磁性酸化膜により、前記非磁性体と前記磁性膜との
反応が防止され非磁性体内に泡等が生じるのを防ぐこと
ができる。また、前記非磁性酸化膜には、クロム(C
r)膜が形成されている。したがって、前記非磁性酸化
膜を前記溝部内にスパッタ等で膜付けしたときに発生す
る例えば希ガスイオンが、その後の前記非磁性体の充填
時における温度上昇により、この非磁性体内に放出さ
れ、泡等が発生してしまうのを、前記クロム(Cr)膜
で防ぐことができる。
【0010】好ましくは、請求項2の発明によれば、請
求項1の構成において、前記非磁性体がガラスで、この
ガラスの充填が窒素ガス(N2 )に酸素を含有した雰囲
気で行われることを特徴とする磁気ヘッドである。
【0011】請求項2の構成によれば、前記非磁性体が
ガラスで、このガラスの充填が窒素ガス(N2 )に酸素
を含有した雰囲気で行われる。ところで、磁気ヘッドの
信頼性を確保するために、耐候性の良いガラスを充填す
るのが好ましいが、このガラスを前記溝部内に、充填す
るには、この耐候性の良いガラスを、例えば540度C
以上の温度にする必要があった。すなわち、このような
温度まで上昇させないと、ガラスが流れず、前記溝部内
に上手く充填できなかったからである。一方、このよう
に耐候性の良いガラスを540度以上の温度にすると、
ガラス内に析出物が発生してまうため、耐候性の良いガ
ラスを前記溝部内に用いるのは困難であった。しかし、
請求項2の構成によれば、前記非磁性体が耐候性の良い
ガラスで、このガラスの充填が窒素ガス(N2 )に酸素
を含有した雰囲気で行われるので、前記ガラスの濡れ性
が向上し、ガラスを比較的低温で前記溝部内に充填して
も、ガラスが円滑に流れることになる。また、低温なた
め、ガラス内に析出物が発生しない。ゆえに、従来は用
いることができなかった耐候性の良いガラスを溝部内に
充填できるので、磁気ヘッドの信頼性が確保されること
になる。
【0012】好ましくは、請求項3の発明によれば、請
求項2の構成において、前記非磁性酸化膜の厚みが0.
1μm以上であり、前記Cr膜の厚みが0.01μm乃
至0.1μmであることを特徴とする磁気ヘッドであ
る。
【0013】請求項3の構成によれば、前記非磁性酸化
膜の厚みが0.1μm以上であるので、前記耐候性の良
いガラスと前記磁性膜との反応が完全に防止され耐候性
の良いガラス内に泡等が生じるのを完全に防ぐことがで
きる。また、前記Cr膜の厚みが0.01μm乃至0.
1μmである。0.01μm未満では、前記耐候性の良
いガラスとの反応により、このCr膜が侵食される可能
性があるので、0.01μm以上が好ましい。一方、
0.1μm超の場合は、Cr膜が厚くなり、透過性が悪
くなるので、このCr膜を透過して確認する磁気ギャッ
プのデプス管理が困難になる。したがって、0.1μm
以下が好ましい。
【0014】好ましくは、請求項4の発明によれば、請
求項3の構成において、前記磁性膜が、窒素添加の磁性
合金膜であることを特徴とする磁気ヘッドである。
【0015】請求項4の構成によれば、前記磁性膜が、
窒素添加の磁性合金膜である。この窒素添加の磁性合金
膜は、少なくとも窒素ガス(N2 )を流してスパッタ等
して成膜している。したがって、前記耐候性の良いガラ
スを前記溝部内に所定の温度で充填する際、窒素ガス
(N2 )が発生し易く、これが前記耐候性の良いガラス
内に放出されると、泡等が生じやすくなる。しかし、請
求項4の構成によれば、前記溝部内に、前記非磁性酸化
膜とクロム(Cr)膜が形成されているので、特に前記
磁性膜として窒素添加の磁性合金膜を用いた場合、泡等
の発生をより効果的に防止することができる。
【0016】前記目的は、請求項5の発明によれば、磁
気コアに形成された磁気記録媒体の摺動面と、この摺動
面に少なくとも磁性膜を配置して形成される磁気ギャッ
プと、この磁気ギャップの一端部又は両端部に対して、
前記磁気記録媒体の摺動方向と略平行に配置された溝部
と、この溝部内に配置されている非磁性体と、を有する
磁気ヘッドであって、前記溝部の内側には、酸化クロム
(CrO2 )膜が形成され、その上に前記非磁性体が充
填されることを特徴とする磁気ヘッドにより、達成され
る。
【0017】請求項5の構成によれば、前記溝部の内側
には、酸化クロム(CrO2 )膜が形成され、その上に
前記非磁性体が充填されるので、この非磁性体と前記磁
性膜との反応が防止され非磁性体内部に泡等が生じるの
を防ぐことができる。
【0018】好ましくは、請求項6の発明によれば、請
求項5の構成において、前記酸化クロム(CrO2 )膜
の厚みが0.1μm以上であることを特徴とする磁気ヘ
ッドである。
【0019】請求項6の構成によれば、前記酸化クロム
(CrO2 )膜の厚みが0.1μm以上であるので、前
記非磁性体と前記磁性膜との反応が完全に防止され非磁
性体内に泡等が生じるのを完全に防ぐことができる。
【0020】好ましくは、請求項7の発明によれば、請
求項6の構成において、前記磁性膜が、窒素添加の磁性
合金膜であることを特徴とする磁気ヘッドである。
【0021】請求項7の構成によれば、前記磁性膜が、
窒素添加の磁性合金膜である。この窒素添加の磁性合金
膜は、少なくとも窒素ガス(N2 )を流してスパッタ等
して成膜している。したがって、前記非磁性体を前記溝
部内に所定の温度で充填する際、窒素ガス(N2 )が発
生し易く、これが前記非磁性体内に放出されると、泡等
が生じやすくなる。しかし、請求項7の構成によれば、
前記溝部内に、前記非磁性酸化膜とクロム(Cr)膜が
形成されているので、特に前記磁性膜として窒素添加の
磁性合金膜を用いた場合、泡等の発生をより効果的に防
止することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べ
る実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術
的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範
囲は、以下の説明において、特に本発明を限定する旨の
記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0023】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態に係るMIG(メタルインギャップ)型
磁気ヘッド100を示す概略斜視図である。このMIG
型磁気ヘッド100は、磁気記録媒体である例えば磁気
テープ200に対して映像等の情報信号を記録したり、
逆に、磁気テープ200の映像等の情報信号を再生した
りするための用いられる。ところで、このような映像等
の情報信号の記録再生には、近年、映像の高画質化等を
目的として、あるいは記憶容量の大容量化を目的とし
て、情報信号の波長をより短くし、より多くの情報信号
を記録再生するため高密度磁気記録方法が採用されてい
る。そして、この高密度磁気記録方法を採用するため
に、磁気テープ200も高抗磁力型の磁気テープ200
と成っている。このような高抗磁力型の磁気テープ20
0は、具体的には、メタルテープや蒸着テープ等が挙げ
られる。このメタルテープは、例えばベースフィルム上
に強磁性金属粉末を磁性紛として塗布し、磁性層を形成
して成るものである。また、蒸着テープは、強磁性金属
材料をベースフィルム上に直接蒸着して形成するもので
ある。
【0024】このように形成される高抗磁力型の磁気テ
ープ200との間で映像等の情報信号の記録再生を行う
ため、図1に示すMIG型磁気ヘッド100が用いられ
るが、このMIG型磁気ヘッド100は、以下のような
構成となっている。すなわち、MIG型磁気ヘッド10
0は、先ず、図1に示すように2つの磁気コア半体11
1,112を有している。これら磁気コア半体111,
112は、例えば、Mn−Znフェライト等の酸化物軟
磁性体により形成されている。また、これら磁気コア半
体111,112は、ガラス融着或いは貴金属同士の熱
拡散による低温熱拡散結合等により接合一体化される。
そして、接合一体化される磁気コア半体111,112
には、それぞれ、コイル巻線溝140、140が、図1
に示すように形成される。このようにして形成されるコ
イル巻線溝140、140に対応して、磁気コア半体1
11,112には、図1に示すように巻線ガイド溝15
0,150がそれぞれ形成されている。ところで、相互
に突き合わされた磁気コア半体111,112の図にお
ける上面には、上述の磁気テープ200が摺動するため
の摺動面120が形成されている。
【0025】この摺動面120の平面図を表したのが図
2である。図2に示すように磁気コア半体111、11
2は、それぞれがトラック幅規制溝111a,112a
が形成されている。そして、このトラック幅規制溝11
1a,112aには、一定の厚みで窒素添加の磁性合金
膜130が、図1及び図2に示すようにされている。こ
の窒素添加の磁性合金膜130は、後述する磁気ギャッ
プgとコイル巻線溝140に巻回されるコイルとの間に
磁気回路を形成するために配置される。そして、本実施
の形態では、窒素添加の磁性合金膜130は、例えば、
Fe,Ru,Ga,Si,Ta,Nからなる膜である。
このような窒素添加の磁性合金膜130を磁気コア半体
111,112のトラック幅規制溝111a,112a
に成膜するには、ArとN2 (窒素ガス)を用いてスパ
ッタすることが必要となる。このように成膜される窒素
添加の磁性合金膜130は、成膜する際に、N2 (窒素
ガス)を用いているため、この磁性合金膜130が高温
になるとN2 (窒素ガス)が放出されることになる。と
ころで、このように磁気コア半体111,112に成膜
された窒素添加の磁性合金膜130が、図2に示すよう
に、SiO2 等のギャップスペーサ(図示せず)を介し
て、微小間隔を空けて突合されることで、磁気ギャップ
gが形成されることになる。この磁気ギャップgを形成
する窒素添加の磁性合金膜130の外側、図2において
半円状に表されている部分には、たとえば、ガラス16
0が配置されている。
【0026】以上のように形成されるMIG型磁気ヘッ
ド100の摺動面120には、図1及び図2に示すよう
に、溝部である平行溝170が設けられている。この平
行溝170は、磁気ギャップgのトラック幅Twの一端
部である図における下方の端部に設けられ、磁気テープ
200の摺動方向と略平行に配置されている。ところ
で、このように構成されるMIG型磁気ヘッド100に
用いられる磁気テープ200の記録方式は、映像等の情
報信号を図13に示すように重ね書きする重ね書き記録
方式となっている。そして、磁気テープ200の重ね書
きをする側に前記平行溝170が形成されることにな
る。このように重ね書き側である磁気ギャップgの一端
部に平行溝170を配置することにより、この磁気ギャ
ップgの一端部において磁気コア半体111,112に
成膜されている窒素添加の磁性合金膜130、130相
互にズレやダレが生じても、この一端部から不要な漏れ
磁界が発生するのを未然に防止することができることに
なる。
【0027】以上のようにMIG型磁気ヘッド100の
摺動面120に形成される平行溝170には、最終的に
は図2に示すように例えば耐候性の良いガラス161が
充填される。しかし、この耐候性の良いガラス161が
充填される前に、平行溝170には、以下のような非磁
性酸化膜180とクロム(Cr)膜190が成膜され
る。具体的には、図3に示すように成膜される。図3
は、図2の平行溝170の部部の概略拡大図である。図
3に示すように平行溝170内には、先ず、非磁性酸化
膜180が配置される。ここで、非磁性酸化膜180
は、Al,Cr,Ti,Si,Ta,Cuの酸化物層で
あるが、本実施の形態では、SiO2 及びAl2 2
例として説明する。すなわち、非磁性酸化膜180とし
て、SiO2 又はAl2 2 を採用する場合は、例えば
膜厚が0.18μmとなるように成膜する。このとき、
膜厚は、0.1μm以上であるのが好ましい。なぜな
ら、膜厚が0.1μm未満の場合は、後述する耐候性の
良いガラス161と磁性合金膜130との反応が生じ、
耐候性の良いガラス161内に泡等が発生するおそれが
あるからである。このように平行溝170に非磁性酸化
膜180が成膜された後、この非磁性酸化膜180の上
にクロム(Cr)膜190が、例えば0.02μmの膜
厚で成膜される。この膜厚は、0.02μm以外にも、
0.01μm乃至0.1μmの範囲で設定することがで
きる。このようにCr膜190を用いるのは、Cr膜1
90の代わりにTi2 3 膜を用いると、ガラスとの界
面に反応による結晶が析出してしまうことになり、Au
膜を用いるとガラスの濡れ性が悪く、ガラスが流れない
ため、使用できないからである。
【0028】但し、0.01μm未満の膜厚は、好まし
くない。なぜなら、後述する耐候性の良いガラス161
の充填により、この耐候性の良いガラス161と反応し
て、Cr膜190が侵食される可能性があるからであ
る。また、0.1μm超の膜厚も好ましくない。なぜな
ら、成膜されるCr膜190が厚くなり、透過性が悪く
なる、このCr膜190を透過して確認する磁気ギャッ
プのデプス管理が困難となるからである。このように平
行溝170に非磁性酸化膜180とクロム(Cr)膜1
90を成膜した状態を、平行溝170の深さ方向の断面
で示したのが図4である。
【0029】以上のように平行溝170に非磁性酸化膜
180とクロム(Cr)を成膜した後、平行溝170内
に耐候性の良いガラス161を充填することになる。具
体的には、耐候性の良いガラス161をパック温度52
0度Cで2時間かけて充填する。このときの雰囲気は、
窒素ガス(N2 )に酸素を含有した雰囲気で、窒素ガス
が2リットル/min,酸素が50ppmとなる。この
ような雰囲気で耐候性の良いガラス161を前記平行溝
170内に充填することになるが、このとき、平行溝1
70内の表面には、Cr膜190が形成され、その上
に、耐候性の良いガラス161を流すことになる。この
Cr膜190は、金属膜なので、ガラスの濡れ性が劣っ
てしまい、そのままでは、耐候性の良いガラス161が
流れ難くなる。しかし、本実施の形態では、酸素を含有
した不活性ガスの雰囲気下で、耐候性の良いガラス16
1の充填を行うので、Cr膜190のガラスの濡れ性が
良好となり、円滑に耐候性の良いガラス161を平行溝
170内に充填できることになる。また、本実施の形態
では、平行溝170内に非磁性酸化膜180が成膜され
ているので、例えば、520度Cの温度で、耐候性の良
いガラス161を平行溝170内に充填しても、この耐
候性の良いガラス161と窒素添加の磁性合金膜130
との間で反応が生じるのを防止することができる。
【0030】すなわち、上述のように窒素添加の磁性合
金膜130は、成膜時にArとN2を用いてスパッタさ
れているため、耐候性の良いガラス161の温度に反応
して、この磁性合金膜130のN2 が放出されることに
なる。しかし、この窒素添加の磁性合金膜130のう
ち、平行溝170に露出している部分は、非磁性酸化膜
180を介して、耐候性の良いガラス161と接するこ
とになるため、この放出されたN2 が耐候性の良いガラ
ス161内に放出されるにが防止され、これによって、
耐候性の良いガラス161内に泡等が形成されるのを未
然に防ぐようになっている。さらに、この非磁性酸化膜
180を平行溝170内にスパッタ等により成膜する際
に発生する希ガスイオンが非磁性酸化膜180に含まれ
ている場合、耐候性の良いガラス161の温度により、
非磁性酸化膜180から放出され、耐候性の良いガラス
161内で泡等が発生するおそれがある。しかし、本実
施の形態では、この非磁性酸化膜180の上にCr膜1
90が成膜されているため、この放出された希ガスイオ
ンがCr膜190で遮断され、耐候性の良いガラス16
1内に入り込み泡等を発生されることがない。具体的に
は、以下のような比較を行った。すなわち、一方は、平
行溝170に、非磁性酸化膜180として、SiO2
はAl2 2 を膜厚が0.18μmとなるように成膜
し、その上にCr膜190を0.02μm成膜し、耐候
性の良いガラス161をパック温度520度Cで2時間
かけて充填した。他方は、平行溝170に、非磁性酸化
膜180とCr膜190を成膜しない状態で、耐候性の
良いガラス161をパック温度520度Cで2時間かけ
て充填した。いずれも、雰囲気は、窒素ガス(N2 )に
酸素を含有した雰囲気で、窒素ガスが2リットル/mi
n,酸素が50ppmとした。このとき、他方の非磁性
酸化膜180とCr膜190とを成膜しない平行溝内の
耐候性の良いガラス161内には、90%乃至100%
の確率で、窒素添加の磁性合金膜130との間の反応泡
が発生する。しかし、一方の非磁性酸化膜180とCr
膜190とを成膜した平行溝内の耐候性の良いガラス1
61内には反応泡が発生しなった。以上にように本実施
の形態によれば、平行溝170の例えば窒素添加の磁性
合金膜130の近傍や、磁気コア半体111,112に
沿って泡等が発生するのを有効に防止することができ
る。これにより、磁気テープ200がMIG型磁気ヘッ
ド100の摺動面120を走行した際に、泡等に磁気テ
ープ200の磁性紛による詰まりクロックが発生するの
を防止することができる。
【0031】特に、MIG型磁気ヘッド100の信頼性
を確保するために有効な耐候性の良いガラス161を使
用した場合でも、有効に泡等の発生を防ぐことができ
る。さらに、従来は、耐候性の良いガラス161を使用
する際には、540度C以上の温度にしなければ、耐候
性の良いガラス161が流れず、平行溝170等に充填
できなかった。しかし、本実施の形態では、酸素を含有
する不活性ガスの雰囲気内で行っているため、温度を5
20度Cとしても、平行溝170内のCr膜190に十
分なガラスの濡れ性が確保されることになり、円滑に耐
候性の良いガラス161を充填できる。また、このよう
に耐候性の良いガラス161を520度Cという比較的
低温で充填できるので、従来、発生していた析出物の発
生を抑えることができることになる。これにより、製造
されたMIG型ヘッド100の製造上の歩留まりを大幅
に向上させることができる。
【0032】ところで、以上のように摺動面120上に
平行溝170を形成した後、所定の工程を経て図1に示
すMIG型磁気ヘッド100が構成されるが、以下に、
このMIG型磁気ヘッド100の平行溝170形成工程
以外の工程の概要を説明する。先ず、図5に示すよう
に、Mn−Zn系フェライトの酸化物軟磁性体でなる磁
気コア半体111,112となる2つの磁気コア半体ブ
ロック111b,112bを研削水を用いた砥石加工に
より作製する。続いて、各磁気コア半体ブロック111
b,112bの長手方向に磁気ギャップgのギャップデ
プスを規制し、巻線を施すためのコイル巻線溝140を
研削水を用いた砥石加工によりそれぞれ形成する。次
に、図6に示すように各磁気コア半体ブロック111
b,112bの短手方向にトラック幅規制溝111a,
112aを研削水を用いた砥石加工により形成する。そ
して、各磁気コア半体ブロック111b、112bに形
成されたトラック幅規制溝111a,112aを研磨加
工により表面粗度が20Å(オングストローム)乃至1
00Å(オングストローム)程度になるように鏡面加工
した後、窒素添加の磁性合金膜130をスパッタリング
法により成膜し、続いて、図示しないギャップ材を成膜
する。
【0033】次に、図7に示すように、各磁気コア半体
ブロック111b,112bを互いに突き合わせ、ガラ
ス融着或いは貴金属同士の熱拡散による低温熱拡散結合
等により接合一体化して、一つの磁気コアブロックとす
る。これにより、磁気ギャップgが形成される。そし
て、磁気コアブロックの短手方向に磁気ギャップgの一
端部に接する平行溝170となる切り込みを研削水を用
いた砥石加工により、それぞれ形成し、磁気ギャップg
を所定のトラック幅Twに規制する。次に、上述の非磁
性酸化膜180を、図8に示すように平行溝170内の
全面に成膜する。そして、その上に窒素添加の磁性合金
膜130を上述のように成膜する。さらに、この窒素添
加の磁性合金膜130の上に上述の耐候性の良いガラス
161を充填する。その後、図9に示すように、磁気コ
アブロックの磁気ギャップgの形成面を円筒研削加工に
より所定のデプスまで、曲率を持たせてラッピングして
摺動面120を形成する。また、最後に、磁気コアブロ
ックの長手方向に巻線ガイド溝150を研削水を用いて
砥石加工により形成し、切削加工により切断してMIG
型磁気ヘッド100を形成することとなる。以上のよう
にして製造される本実施の形態に係るMIG型磁気ヘッ
ド100がアジマス記録方式の磁気ヘッドである場合
は、その摺動面120のにおいて、磁気テープ200の
摺動方向と磁気ギャップgとの間に所定のアジマス角が
設けられることになる。
【0034】(第2の実施の形態)以下に第2の実施の
形態に係るMIG型磁気ヘッド300について説明す
る。本実施の形態に係るMIG型磁気ヘッド300は、
上述の第1の実施の形態に係るMIG型磁気ヘッド10
0の構成と多くの部分が共通しているため、共通点は同
一の符号を付す等して説明を省略し、相違点を中心に以
下、説明する。本実施の形態に係るMIG型磁気ヘッド
300は、第1の実施の形態に係るMIG型磁気ヘッド
100と異なり、その平行溝370内に酸化クロム(C
rO2)のみが0.1μm以上の膜厚で成膜されてい
る。このCrO2 膜の上にN2 ガス雰囲気で、又は酸素
を含有したN2 ガス雰囲気で耐候性の良いガラス161
を充填することになる。この場合、酸素を含有していな
いN2 ガス雰囲気で耐候性の良いガラス161を平行溝
170内に流し込んでも、このCrO2 膜が酸化膜のた
め、ガラスの濡れ性が十分確保されることになる。な
お、CrO2 膜は、0.1μm以上であればよいが、で
きるだけ薄い方が望ましい。本実施の形態のMIG型磁
気ヘッド300は、以上のように構成され、平行溝17
0内にCrO2 膜が形成されているので、窒素添加の磁
性合金膜130から放出された希ガスイオンがCrO2
膜で遮断され、耐候性の良いガラス161内に入り込み
反応泡等を発生させることがない。
【0035】具体的には、以下のような比較を行った。
すなわち、一方は、平行溝170にCrO2 を膜厚が
0.1μmとなるように成膜し、耐候性の良いガラス1
61をパック温度520度Cで2時間かけて充填した。
他方は、平行溝170に、CrO2 以外の酸化膜を成膜
した状態で、耐候性の良いガラス161をパック温度5
20度Cで2時間かけて充填した。いずれも、雰囲気
は、窒素ガス(N2 )に酸素を含有した雰囲気で、窒素
ガスが2リットル/min,酸素が50ppmとした。
このとき、他方のCrO2 以外の酸化膜を成膜した平行
溝内の耐候性の良いガラス161内には、7%乃至35
%の確率で、窒素添加の磁性合金膜130との間の反応
泡が発生する。しかし、一方のCrO2 膜を成膜した平
行溝内の耐候性の良いガラス161内には2%程度しか
反応泡が発生しなった。
【0036】(第3の実施の形態)図10は、本発明の
第3の実施の形態に係るMIG型磁気ヘッド400を示
す概略斜視図である。図11は、図10のMIG型磁気
ヘッド400の摺動面420を平面より示した概略平面
図である。本実施の形態に係るMIG型磁気ヘッド40
0は、上述の第1の実施の形態に係るMIG型磁気ヘッ
ド100の構成と多くの部分が共通しているため、共通
点は同一の符号を付す等して説明を省略し、相違点を中
心に以下、説明する。本実施の形態に係るMIG型磁気
ヘッド400は、所謂戻り書き記録方式等に用いられる
磁気ヘッドである。したがって、平行溝470は、第1
の実施の形態の平行溝170と異なり、図11に示すよ
うに、磁気ギャップgの両端に形成されている。このよ
うに平行溝470が磁気ギャップgの両端にあることに
より、これら両端部で生じる不要な漏れ磁界を未然に防
ぐことができる。そして、これにより、摺動面を走行す
る磁気テープの記録パターンを乱すことなく戻り書き記
録方式で、情報信号を磁気テープに記録したり、磁気テ
ープから情報信号を再生したりすることができる。
【0037】このときの平行溝470の構成は、第1の
実施の形態と同様に、非磁性酸化膜180とCr膜19
0が成膜されている。したがって、この平行溝470に
耐候性の良いガラス161を充填しても、窒素添加の磁
性合金膜130との反応泡や非磁性酸化膜180の希ガ
スイオンによる泡等が、耐候性の良いガラス161内に
発生せず、磁気テープが摺動面420を走行しても磁性
紛による詰まりクロックが発生しない高性能なMIG型
磁気ヘッド400となる。また、この平行溝470内に
成膜される上述の非磁性酸化膜180とCr膜190の
代わりに、第2の実施の形態で説明したCrO2 膜を成
膜しても構わない。
【0038】なお、上述の実施の形態の構成は、その一
部を省略したり、上述していない他の任意の組み合わせ
に変更することができる。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ガラス
等の非磁性体が充填し易く、非磁性体内の泡等の発生を
抑えることができる磁気ヘッドを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るMIG型磁気
ヘッドを示す概略斜視図である。
【図2】図1のMIG型磁気ヘッドの概略平面図であ
る。
【図3】図2の平行溝等の構成を示す概略拡大図であ
る。
【図4】図2の平行溝の構成を示す概略断面図である。
【図5】図1のMIG型磁気ヘッドの製造工程を示す概
略図である。
【図6】図5の次の製造工程を示す概略図である。
【図7】図6の次の製造工程を示す概略図である。
【図8】図7の次の製造工程を示す概略図である。
【図9】図8の次の製造工程を示す概略図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態に係るMIG型磁
気ヘッドを示す概略斜視図である。
【図11】図10の平面を示す概略平面図である。
【図12】従来の磁気ヘッドの摺動面を示す概略図であ
る。
【図13】重ね書き記録方式の説明図である。
【符号の説明】
100、300、400・・・MIG型磁気ヘッド、1
11,112・・・磁気コア半体、111a,112a
・・・トラック幅規制溝、111b,112b・・・磁
気コア半体ブロック、120、420・・・摺動面、1
30・・・窒素添加の磁性合金膜、140・・・コイル
巻線溝、150・・・巻線ガイド溝、160・・・ガラ
ス、161・・・耐候性の良いガラス、170、37
0、470・・・平行溝、180・・・非磁性酸化膜、
190・・・クロム(Cr)膜、200・・・磁気テー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年12月26日(2000.12.
26)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 磁気ヘッド
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体に対
して音声信号や映像信号、あるいはデータ信号等の情報
信号を記録再生する磁気ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気テープ等を磁気記録媒体とし
て用いているビデオテープレコーダ(VTR)、デジタ
ルオーディオテープレコーダ(DAT)、あるいはデジ
タルデータ記録再生装置等は、磁気テープ等の記録トラ
ック上に情報信号を磁気信号として書き込み、あるいは
記録トラック上に記録されている情報信号を磁気信号と
して読み込む磁気ヘッドを備えている。
【0003】この磁気ヘッドは、2つの磁気コア半体を
突き合わせることにより形成されている磁気コアを有
し、この磁気コアには、前記磁気テープが摺動するため
の摺動面が形成されている。この摺動面には、磁気ギャ
ップが形成されており、この磁気ギャップは、2つの磁
気コア半体を磁性膜やギャップ材を介して互いに突き合
わすことで形成されている。この磁気ギャップは、記録
時には磁気テープへの磁界の広がりの範囲を絞る働き
と、再生時には磁気テープから磁束を取り入れる働きを
するものである。
【0004】このような磁気ヘッドの摺動面は、具体的
には図12に示すように構成されている。すなわち、図
12に示すように、磁気ヘッド10は、磁気コア半体1
1a,11bとを有している。そして、これら磁気コア
半体11a,11bに対して、磁気回路を形成するため
の金属磁性薄膜12a,12bを形成されている。この
ように金属磁性薄膜12a,12bが成膜された磁気コ
ア半体11a,11bをギャップ材を介して突き合わせ
ることで、磁気ギャップgが形成されることになる。そ
して、この磁気ギャップg上を前記磁気テープが摺動す
ることで、磁気テープと磁気ヘッド10との間で情報信
号の記録再生が行われることになる。ところで、この磁
気ギャップgの図における縦方向の上端及び下端は、エ
ッジと呼ばれ、このエッジ部分で、突き合されている金
属磁性薄膜12a,12bがズレたり、もしくはダレが
生じる場合がある。このように金属磁性薄膜12a,1
2bにズレやダレが生じると、磁気ギャップgのエッジ
から不要な漏れ磁界が発生し、磁気ヘッド10の摺動面
を走行する磁気テープの記録パターンを乱すことになっ
ていた。
【0005】これは、特に、情報信号の記録方式が、図
13に示すような重ね書き記録方式の場合、いわゆるサ
イドイレーズにより記録のS/Nが低下し、磁気テープ
の全記録トラックを有効に利用することができないとい
う問題を引き起こすことになる。このような不都合を避
けるため、図12に示すように、磁気ヘッド10の磁気
ギャップgの重ね書き側である下端側に溝33を形成す
ることで、磁気ギャップgの重ね書き側のエッジにズレ
やダレを生じないようにしている。また、この溝33内
には、ガラス33aが充填されている。これは、磁気テ
ープの磁性粉による目詰まりや磁気ギャップのエッジの
欠けが発生するのを防止し、安定的して磁気テープを走
行させるためである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
磁気ヘッド10の溝33内にガラス33aを充填する
と、図12に示すように、金属磁性薄膜12a,12b
の近傍と磁気コア半体11a,11bに沿ってガラス3
3a内に泡が発生してしまっていた。このような泡がガ
ラス33aに存在すると、磁気テープ走行中に泡に磁性
粉が詰りクロックが発生してしまうという問題があっ
た。このような泡の発生を防止するために、溝33にガ
ラス33aを充填する前に酸素プラズマ洗浄や酸素雰囲
気でのブロックアニール等を行ったが、磁気コア半体1
1a,11bに沿った泡は、若干減少したものの、金属
磁性薄膜12a,12bの近傍の泡には、変化がなく磁
気ヘッド10の量産が困難であるという問題もあった。
【0007】本発明は、以上の点に鑑み、ガラス等の非
磁性体が充填し易く、非磁性体内の泡等の発生を抑える
ことができる磁気ヘッドを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的は、請求項1の
発明によれば、磁気コアに形成された磁気記録媒体の摺
動面と、この摺動面に少なくとも磁性膜を配置して形成
される磁気ギャップと、この磁気ギャップの一端部又は
両端部に対して、前記磁気記録媒体の摺動方向と略平行
に配置された溝部と、この溝部内に配置されている非磁
性体と、を有する磁気ヘッドであって、前記溝部の内側
には、非磁性酸化膜とクロム(Cr)膜が形成され、そ
の上に前記非磁性体が充填されることを特徴とする磁気
ヘッドにより、達成される。
【0009】請求項1の構成によれば、前記溝部の内側
には、非磁性酸化膜が形成されている。したがって、こ
の非磁性酸化膜により、前記非磁性体と前記磁性膜との
反応が防止され非磁性体内に泡等が生じるのを防ぐこと
ができる。また、前記非磁性酸化膜には、クロム(C
r)膜が形成されている。したがって、前記非磁性酸化
膜を前記溝部内にスパッタ等で膜付けしたときに発生す
る例えば希ガスイオンが、その後の前記非磁性体の充填
時における温度上昇により、この非磁性体内に放出さ
れ、泡等が発生してしまうのを、前記クロム(Cr)膜
で防ぐことができる。
【0010】好ましくは、請求項2の発明によれば、請
求項1の構成において、前記非磁性体がガラスで、この
ガラスの充填が窒素ガス(N2 )に酸素を含有した雰囲
気で行われることを特徴とする磁気ヘッドである。
【0011】請求項2の構成によれば、前記非磁性体が
ガラスで、このガラスの充填が窒素ガス(N2 )に酸素
を含有した雰囲気で行われる。ところで、磁気ヘッドの
信頼性を確保するために、耐候性の良いガラスを充填す
るのが好ましいが、このガラスを前記溝部内に、充填す
るには、この耐候性の良いガラスを、例えば540°C
以上の温度にする必要があった。すなわち、このような
温度まで上昇させないと、ガラスが流れず、前記溝部内
に上手く充填できなかったからである。一方、このよう
に耐候性の良いガラスを540°C以上の温度にする
と、ガラス内に析出物が発生してまうため、耐候性の良
いガラスを前記溝部内に用いるのは困難であった。しか
し、請求項2の構成によれば、前記非磁性体が耐候性の
良いガラスで、このガラスの充填が窒素ガス(N2 )に
酸素を含有した雰囲気で行われるので、前記ガラスの濡
れ性が向上し、ガラスを比較的低温で前記溝部内に充填
しても、ガラスが円滑に流れることになる。また、低温
なため、ガラス内に析出物が発生しない。ゆえに、従来
は用いることができなかった耐候性の良いガラスを溝部
内に充填できるので、磁気ヘッドの信頼性が確保される
ことになる。
【0012】好ましくは、請求項3の発明によれば、請
求項2の構成において、前記非磁性酸化膜の厚みが0.
1μm以上であり、前記Cr膜の厚みが0.01μm乃
至0.1μmであることを特徴とする磁気ヘッドであ
る。
【0013】請求項3の構成によれば、前記非磁性酸化
膜の厚みが0.1μm以上であるので、前記耐候性の良
いガラスと前記磁性膜との反応が完全に防止され耐候性
の良いガラス内に泡等が生じるのを完全に防ぐことがで
きる。また、前記Cr膜の厚みが0.01μm乃至0.
1μmである。0.01μm未満では、前記耐候性の良
いガラスとの反応により、このCr膜が侵食される可能
性があるので、0.01μm以上が好ましい。一方、
0.1μm超の場合は、Cr膜が厚くなり、透過性が悪
くなるので、このCr膜を透過して確認する磁気ギャッ
プのデプス管理が困難になる。したがって、0.1μm
以下が好ましい。
【0014】好ましくは、請求項4の発明によれば、請
求項3の構成において、前記磁性膜が、窒素添加の磁性
合金膜であることを特徴とする磁気ヘッドである。
【0015】請求項4の構成によれば、前記磁性膜が、
窒素添加の磁性合金膜である。この窒素添加の磁性合金
膜は、少なくとも窒素ガス(N2 )を流してスパッタ等
して成膜している。したがって、前記耐候性の良いガラ
スを前記溝部内に所定の温度で充填する際、窒素ガス
(N2 )が発生し易く、これが前記耐候性の良いガラス
内に放出されると、泡等が生じやすくなる。しかし、請
求項4の構成によれば、前記溝部内に、前記非磁性酸化
膜とクロム(Cr)膜が形成されているので、特に前記
磁性膜として窒素添加の磁性合金膜を用いた場合、泡等
の発生をより効果的に防止することができる。
【0016】前記目的は、請求項5の発明によれば、磁
気コアに形成された磁気記録媒体の摺動面と、この摺動
面に少なくとも磁性膜を配置して形成される磁気ギャッ
プと、この磁気ギャップの一端部又は両端部に対して、
前記磁気記録媒体の摺動方向と略平行に配置された溝部
と、この溝部内に配置されている非磁性体と、を有する
磁気ヘッドであって、前記溝部の内側には、酸化クロ
が形成され、その上に前記非磁性体が充填されること
を特徴とする磁気ヘッドにより、達成される。
【0017】請求項5の構成によれば、前記溝部の内側
には、酸化クロム膜が形成され、その上に前記非磁性体
が充填されるので、この非磁性体と前記磁性膜との反応
が防止され非磁性体内部に泡等が生じるのを防ぐことが
できる。
【0018】好ましくは、請求項6の発明によれば、請
求項5の構成において、前記酸化クロム膜の厚みが0.
1μm以上であることを特徴とする磁気ヘッドである。
【0019】請求項6の構成によれば、前記酸化クロ
の厚みが0.1μm以上であるので、前記非磁性体と
前記磁性膜との反応が完全に防止され非磁性体内に泡等
が生じるのを完全に防ぐことができる。
【0020】好ましくは、請求項7の発明によれば、請
求項6の構成において、前記磁性膜が、窒素添加の磁性
合金膜であることを特徴とする磁気ヘッドである。
【0021】請求項7の構成によれば、前記磁性膜が、
窒素添加の磁性合金膜である。この窒素添加の磁性合金
膜は、少なくとも窒素ガス(N2 )を流してスパッタ等
して成膜している。したがって、前記非磁性体を前記溝
部内に所定の温度で充填する際、窒素ガス(N2 )が発
生し易く、これが前記非磁性体内に放出されると、泡等
が生じやすくなる。しかし、請求項7の構成によれば、
前記溝部内に、前記非磁性酸化膜とクロム(Cr)膜が
形成されているので、特に前記磁性膜として窒素添加の
磁性合金膜を用いた場合、泡等の発生をより効果的に防
止することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べ
る実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術
的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範
囲は、以下の説明において、特に本発明を限定する旨の
記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0023】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態に係るMIG(メタルインギャップ)型
磁気ヘッド100を示す概略斜視図である。このMIG
型磁気ヘッド100は、磁気記録媒体である例えば磁気
テープ200に対して映像等の情報信号を記録したり、
逆に、磁気テープ200の映像等の情報信号を再生した
りするための用いられる。ところで、このような映像等
の情報信号の記録再生には、近年、映像の高画質化等を
目的として、あるいは記憶容量の大容量化を目的とし
て、情報信号の波長をより短くし、より多くの情報信号
を記録再生するため高密度磁気記録方法が採用されてい
る。そして、この高密度磁気記録方法を採用するため
に、磁気テープ200も高抗磁力型の磁気テープ200
と成っている。このような高抗磁力型の磁気テープ20
0は、具体的には、メタルテープや蒸着テープ等が挙げ
られる。このメタルテープは、例えばベースフィルム上
に強磁性金属粉末を磁性紛として塗布し、磁性層を形成
して成るものである。また、蒸着テープは、強磁性金属
材料をベースフィルム上に直接蒸着して形成するもので
ある。
【0024】このように形成される高抗磁力型の磁気テ
ープ200との間で映像等の情報信号の記録再生を行う
ため、図1に示すMIG型磁気ヘッド100が用いられ
るが、このMIG型磁気ヘッド100は、以下のような
構成となっている。すなわち、MIG型磁気ヘッド10
0は、先ず、図1に示すように2つの磁気コア半体11
1,112を有している。これら磁気コア半体111,
112は、例えば、Mn−Znフェライト等の酸化物軟
磁性体により形成されている。また、これら磁気コア半
体111,112は、ガラス融着或いは貴金属同士の熱
拡散による低温熱拡散結合等により接合一体化される。
そして、接合一体化される磁気コア半体111,112
には、それぞれ、コイル巻線溝140、140が、図1
に示すように形成される。このようにして形成されるコ
イル巻線溝140、140に対応して、磁気コア半体1
11,112には、図1に示すように巻線ガイド溝15
0,150がそれぞれ形成されている。ところで、相互
に突き合わされた磁気コア半体111,112の図にお
ける上面には、上述の磁気テープ200が摺動するため
の摺動面120が形成されている。
【0025】この摺動面120の平面図を表したのが図
2である。図2に示すように磁気コア半体111、11
2は、それぞれがトラック幅規制溝111a,112a
が形成されている。そして、このトラック幅規制溝11
1a,112aには、一定の厚みで窒素添加の磁性合金
膜130が、図1及び図2に示すようにされている。こ
の窒素添加の磁性合金膜130は、後述する磁気ギャッ
プgとコイル巻線溝140に巻回されるコイルとの間に
磁気回路を形成するために配置される。そして、本実施
の形態では、窒素添加の磁性合金膜130は、例えば、
Fe,Ru,Ga,Si,Ta,Nからなる膜である。
このような窒素添加の磁性合金膜130を磁気コア半体
111,112のトラック幅規制溝111a,112a
に成膜するには、ArとN2 (窒素ガス)を用いてスパ
ッタすることが必要となる。このように成膜される窒素
添加の磁性合金膜130は、成膜する際に、N2 (窒素
ガス)を用いているため、この磁性合金膜130が高温
になるとN2 (窒素ガス)が放出されることになる。と
ころで、このように磁気コア半体111,112に成膜
された窒素添加の磁性合金膜130が、図2に示すよう
に、SiO2 等のギャップスペーサ(図示せず)を介し
て、微小間隔を空けて突合されることで、磁気ギャップ
gが形成されることになる。この磁気ギャップgを形成
する窒素添加の磁性合金膜130の外側、図2において
半円状に表されている部分には、たとえば、ガラス16
0が配置されている。
【0026】以上のように形成されるMIG型磁気ヘッ
ド100の摺動面120には、図1及び図2に示すよう
に、溝部である平行溝170が設けられている。この平
行溝170は、磁気ギャップgのトラック幅Twの一端
部である図における下方の端部に設けられ、磁気テープ
200の摺動方向と略平行に配置されている。ところ
で、このように構成されるMIG型磁気ヘッド100に
用いられる磁気テープ200の記録方式は、映像等の情
報信号を図13に示すように重ね書きする重ね書き記録
方式となっている。そして、磁気テープ200の重ね書
きをする側に前記平行溝170が形成されることにな
る。このように重ね書き側である磁気ギャップgの一端
部に平行溝170を配置することにより、この磁気ギャ
ップgの一端部において磁気コア半体111,112に
成膜されている窒素添加の磁性合金膜130、130相
互にズレやダレが生じても、この一端部から不要な漏れ
磁界が発生するのを未然に防止することができることに
なる。
【0027】以上のようにMIG型磁気ヘッド100の
摺動面120に形成される平行溝170には、最終的に
は図2に示すように例えば耐候性の良いガラス161が
充填される。しかし、この耐候性の良いガラス161が
充填される前に、平行溝170には、以下のような非磁
性酸化膜180とクロム(Cr)膜190が成膜され
る。具体的には、図3に示すように成膜される。図3
は、図2の平行溝170の部の概略拡大図である。図
3に示すように平行溝170内には、先ず、非磁性酸化
膜180が配置される。ここで、非磁性酸化膜180
は、Al,Cr,Ti,Si,Ta,Cuの酸化物層で
あるが、本実施の形態では、SiO2 及びAl 2 3
例として説明する。すなわち、非磁性酸化膜180とし
て、SiO2 又はAl 2 3 を採用する場合は、例えば
膜厚が0.18μmとなるように成膜する。このとき、
膜厚は、0.1μm以上であるのが好ましい。なぜな
ら、膜厚が0.1μm未満の場合は、後述する耐候性の
良いガラス161と磁性合金膜130との反応が生じ、
耐候性の良いガラス161内に泡等が発生するおそれが
あるからである。このように平行溝170に非磁性酸化
膜180が成膜された後、この非磁性酸化膜180の上
にクロム(Cr)膜190が、例えば0.02μmの膜
厚で成膜される。この膜厚は、0.02μm以外にも、
0.01μm乃至0.1μmの範囲で設定することがで
きる。このようにCr膜190を用いるのは、Cr膜1
90の代わりに酸化チタン膜を用いると、ガラスとの界
面に反応による結晶が析出してしまうことになり、Au
膜を用いるとガラスの濡れ性が悪く、ガラスが流れない
ため、使用できないからである。
【0028】但し、0.01μm未満の膜厚は、好まし
くない。なぜなら、後述する耐候性の良いガラス161
の充填により、この耐候性の良いガラス161と反応し
て、Cr膜190が侵食される可能性があるからであ
る。また、0.1μm超の膜厚も好ましくない。なぜな
ら、成膜されるCr膜190が厚くなり、透過性が悪く
なる、このCr膜190を透過して確認する磁気ギャッ
プのデプス管理が困難となるからである。このように平
行溝170に非磁性酸化膜180とクロム(Cr)膜1
90を成膜した状態を、平行溝170の深さ方向の断面
で示したのが図4である。
【0029】以上のように平行溝170に非磁性酸化膜
180とクロム(Cr)を成膜した後、平行溝170内
に耐候性の良いガラス161を充填することになる。具
体的には、耐候性の良いガラス161をパック温度52
°Cで2時間かけて充填する。このときの雰囲気は、
窒素ガス(N2 )に酸素を含有した雰囲気で、窒素ガス
が2リットル/min,酸素が50ppmとなる。この
ような雰囲気で耐候性の良いガラス161を前記平行溝
170内に充填することになるが、このとき、平行溝1
70内の表面には、Cr膜190が形成され、その上
に、耐候性の良いガラス161を流すことになる。この
Cr膜190は、金属膜なので、ガラスの濡れ性が劣っ
てしまい、そのままでは、耐候性の良いガラス161が
流れ難くなる。しかし、本実施の形態では、酸素を含有
した不活性ガスの雰囲気下で、耐候性の良いガラス16
1の充填を行うので、Cr膜190のガラスの濡れ性が
良好となり、円滑に耐候性の良いガラス161を平行溝
170内に充填できることになる。また、本実施の形態
では、平行溝170内に非磁性酸化膜180が成膜され
ているので、例えば、520°Cの温度で、耐候性の良
いガラス161を平行溝170内に充填しても、この耐
候性の良いガラス161と窒素添加の磁性合金膜130
との間で反応が生じるのを防止することができる。
【0030】すなわち、上述のように窒素添加の磁性合
金膜130は、成膜時にArとN2を用いてスパッタさ
れているため、耐候性の良いガラス161の温度に反応
して、この磁性合金膜130のN2 が放出されることに
なる。しかし、この窒素添加の磁性合金膜130のう
ち、平行溝170に露出している部分は、非磁性酸化膜
180を介して、耐候性の良いガラス161と接するこ
とになるため、この放出されたN2 が耐候性の良いガラ
ス161内に放出されるにが防止され、これによって、
耐候性の良いガラス161内に泡等が形成されるのを未
然に防ぐようになっている。さらに、この非磁性酸化膜
180を平行溝170内にスパッタ等により成膜する際
に発生する希ガスイオンが非磁性酸化膜180に含まれ
ている場合、耐候性の良いガラス161の温度により、
非磁性酸化膜180から放出され、耐候性の良いガラス
161内で泡等が発生するおそれがある。しかし、本実
施の形態では、この非磁性酸化膜180の上にCr膜1
90が成膜されているため、この放出された希ガスイオ
ンがCr膜190で遮断され、耐候性の良いガラス16
1内に入り込み泡等を発生されることがない。具体的に
は、以下のような比較を行った。すなわち、一方は、平
行溝170に、非磁性酸化膜180として、SiO2
はAl 2 3 を膜厚が0.18μmとなるように成膜
し、その上にCr膜190を0.02μm成膜し、耐候
性の良いガラス161をパック温度520°Cで2時間
かけて充填した。他方は、平行溝170に、非磁性酸化
膜180とCr膜190を成膜しない状態で、耐候性の
良いガラス161をパック温度520°Cで2時間かけ
て充填した。いずれも、雰囲気は、窒素ガス(N2 )に
酸素を含有した雰囲気で、窒素ガスが2リットル/mi
n,酸素が50ppmとした。このとき、他方の非磁性
酸化膜180とCr膜190とを成膜しない平行溝内の
耐候性の良いガラス161内には、90%乃至100%
の確率で、窒素添加の磁性合金膜130との間の反応泡
が発生する。しかし、一方の非磁性酸化膜180とCr
膜190とを成膜した平行溝内の耐候性の良いガラス1
61内には反応泡が発生しなった。以上にように本実施
の形態によれば、平行溝170の例えば窒素添加の磁性
合金膜130の近傍や、磁気コア半体111,112に
沿って泡等が発生するのを有効に防止することができ
る。これにより、磁気テープ200がMIG型磁気ヘッ
ド100の摺動面120を走行した際に、泡等に磁気テ
ープ200の磁性紛による詰まりクロックが発生するの
を防止することができる。
【0031】特に、MIG型磁気ヘッド100の信頼性
を確保するために有効な耐候性の良いガラス161を使
用した場合でも、有効に泡等の発生を防ぐことができ
る。さらに、従来は、耐候性の良いガラス161を使用
する際には、540°C以上の温度にしなければ、耐候
性の良いガラス161が流れず、平行溝170等に充填
できなかった。しかし、本実施の形態では、酸素を含有
する不活性ガスの雰囲気内で行っているため、温度を5
20°Cとしても、平行溝170内のCr膜190に十
分なガラスの濡れ性が確保されることになり、円滑に耐
候性の良いガラス161を充填できる。また、このよう
に耐候性の良いガラス161を520°Cという比較的
低温で充填できるので、従来、発生していた析出物の発
生を抑えることができることになる。これにより、製造
されたMIG型ヘッド100の製造上の歩留まりを大幅
に向上させることができる。
【0032】ところで、以上のように摺動面120上に
平行溝170を形成した後、所定の工程を経て図1に示
すMIG型磁気ヘッド100が構成されるが、以下に、
このMIG型磁気ヘッド100の平行溝170形成工程
以外の工程の概要を説明する。先ず、図5に示すよう
に、Mn−Zn系フェライトの酸化物軟磁性体でなる磁
気コア半体111,112となる2つの磁気コア半体ブ
ロック111b,112bを研削水を用いた砥石加工に
より作製する。続いて、各磁気コア半体ブロック111
b,112bの長手方向に磁気ギャップgのギャップデ
プスを規制し、巻線を施すためのコイル巻線溝140を
研削水を用いた砥石加工によりそれぞれ形成する。次
に、図6に示すように各磁気コア半体ブロック111
b,112bの短手方向にトラック幅規制溝111a,
112aを研削水を用いた砥石加工により形成する。そ
して、各磁気コア半体ブロック111b、112bに形
成されたトラック幅規制溝111a,112aを研磨加
工により表面粗度が20Å(オングストローム)乃至1
00Å(オングストローム)程度になるように鏡面加工
した後、窒素添加の磁性合金膜130をスパッタリング
法により成膜し、続いて、図示しないギャップ材を成膜
する。
【0033】次に、図7に示すように、各磁気コア半体
ブロック111b,112bを互いに突き合わせ、ガラ
ス融着或いは貴金属同士の熱拡散による低温熱拡散結合
等により接合一体化して、一つの磁気コアブロックとす
る。これにより、磁気ギャップgが形成される。そし
て、磁気コアブロックの短手方向に磁気ギャップgの一
端部に接する平行溝170となる切り込みを研削水を用
いた砥石加工により、それぞれ形成し、磁気ギャップg
を所定のトラック幅Twに規制する。次に、上述の非磁
性酸化膜180を、図8に示すように平行溝170内の
全面に成膜する。そして、その上に窒素添加の磁性合金
膜130を上述のように成膜する。さらに、この窒素添
加の磁性合金膜130の上に上述の耐候性の良いガラス
161を充填する。その後、図9に示すように、磁気コ
アブロックの磁気ギャップgの形成面を円筒研削加工に
より所定のデプスまで、曲率を持たせてラッピングして
摺動面120を形成する。また、最後に、磁気コアブロ
ックの長手方向に巻線ガイド溝150を研削水を用いて
砥石加工により形成し、切削加工により切断してMIG
型磁気ヘッド100を形成することとなる。以上のよう
にして製造される本実施の形態に係るMIG型磁気ヘッ
ド100がアジマス記録方式の磁気ヘッドである場合
は、その摺動面120のにおいて、磁気テープ200の
摺動方向と磁気ギャップgとの間に所定のアジマス角が
設けられることになる。
【0034】(第2の実施の形態)以下に第2の実施の
形態に係るMIG型磁気ヘッド300について説明す
る。本実施の形態に係るMIG型磁気ヘッド300は、
上述の第1の実施の形態に係るMIG型磁気ヘッド10
0の構成と多くの部分が共通しているため、共通点は同
一の符号を付す等して説明を省略し、相違点を中心に以
下、説明する。本実施の形態に係るMIG型磁気ヘッド
300は、第1の実施の形態に係るMIG型磁気ヘッド
100と異なり、その平行溝370内に酸化クロムの
が0.1μm以上の膜厚で成膜されている。この酸化ク
ロム膜の上にN2 ガス雰囲気で、又は酸素を含有したN
2 ガス雰囲気で耐候性の良いガラス161を充填するこ
とになる。この場合、酸素を含有していないN2 ガス雰
囲気で耐候性の良いガラス161を平行溝170内に流
し込んでも、この酸化クロム膜が酸化膜のため、ガラス
の濡れ性が十分確保されることになる。なお、酸化クロ
膜は、0.1μm以上であればよいが、できるだけ薄
い方が望ましい。本実施の形態のMIG型磁気ヘッド3
00は、以上のように構成され、平行溝170内に酸化
クロム膜が形成されているので、窒素添加の磁性合金膜
130から放出された希ガスイオンが酸化クロム膜で遮
断され、耐候性の良いガラス161内に入り込み反応泡
等を発生させることがない。
【0035】具体的には、以下のような比較を行った。
すなわち、一方は、平行溝170に酸化クロムを膜厚が
0.1μmとなるように成膜し、耐候性の良いガラス1
61をパック温度520°Cで2時間かけて充填した。
他方は、平行溝170に、酸化クロム以外の酸化膜を成
膜した状態で、耐候性の良いガラス161をパック温度
520°Cで2時間かけて充填した。いずれも、雰囲気
は、窒素ガス(N2 )に酸素を含有した雰囲気で、窒素
ガスが2リットル/min,酸素が50ppmとした。
このとき、他方の酸化クロム以外の酸化膜を成膜した平
行溝内の耐候性の良いガラス161内には、7%乃至3
5%の確率で、窒素添加の磁性合金膜130との間の反
応泡が発生する。しかし、一方の酸化クロム膜を成膜し
た平行溝内の耐候性の良いガラス161内には2%程度
しか反応泡が発生しなった。
【0036】(第3の実施の形態)図10は、本発明の
第3の実施の形態に係るMIG型磁気ヘッド400を示
す概略斜視図である。図11は、図10のMIG型磁気
ヘッド400の摺動面420を平面より示した概略平面
図である。本実施の形態に係るMIG型磁気ヘッド40
0は、上述の第1の実施の形態に係るMIG型磁気ヘッ
ド100の構成と多くの部分が共通しているため、共通
点は同一の符号を付す等して説明を省略し、相違点を中
心に以下、説明する。本実施の形態に係るMIG型磁気
ヘッド400は、所謂戻り書き記録方式等に用いられる
磁気ヘッドである。したがって、平行溝470は、第1
の実施の形態の平行溝170と異なり、図11に示すよ
うに、磁気ギャップgの両端に形成されている。このよ
うに平行溝470が磁気ギャップgの両端にあることに
より、これら両端部で生じる不要な漏れ磁界を未然に防
ぐことができる。そして、これにより、摺動面を走行す
る磁気テープの記録パターンを乱すことなく戻り書き記
録方式で、情報信号を磁気テープに記録したり、磁気テ
ープから情報信号を再生したりすることができる。
【0037】このときの平行溝470の構成は、第1の
実施の形態と同様に、非磁性酸化膜180とCr膜19
0が成膜されている。したがって、この平行溝470に
耐候性の良いガラス161を充填しても、窒素添加の磁
性合金膜130との反応泡や非磁性酸化膜180の希ガ
スイオンによる泡等が、耐候性の良いガラス161内に
発生せず、磁気テープが摺動面420を走行しても磁性
紛による詰まりクロックが発生しない高性能なMIG型
磁気ヘッド400となる。また、この平行溝470内に
成膜される上述の非磁性酸化膜180とCr膜190の
代わりに、第2の実施の形態で説明した酸化クロム膜を
成膜しても構わない。
【0038】なお、上述の実施の形態の構成は、その一
部を省略したり、上述していない他の任意の組み合わせ
に変更することができる。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ガラス
等の非磁性体が充填し易く、非磁性体内の泡等の発生を
抑えることができる磁気ヘッドを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るMIG型磁気
ヘッドを示す概略斜視図である。
【図2】図1のMIG型磁気ヘッドの概略平面図であ
る。
【図3】図2の平行溝等の構成を示す概略拡大図であ
る。
【図4】図2の平行溝の構成を示す概略断面図である。
【図5】図1のMIG型磁気ヘッドの製造工程を示す概
略図である。
【図6】図5の次の製造工程を示す概略図である。
【図7】図6の次の製造工程を示す概略図である。
【図8】図7の次の製造工程を示す概略図である。
【図9】図8の次の製造工程を示す概略図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態に係るMIG型磁
気ヘッドを示す概略斜視図である。
【図11】図10の平面を示す概略平面図である。
【図12】従来の磁気ヘッドの摺動面を示す概略図であ
る。
【図13】重ね書き記録方式の説明図である。
【符号の説明】 100、300、400・・・MIG型磁気ヘッド、1
11,112・・・磁気コア半体、111a,112a
・・・トラック幅規制溝、111b,112b・・・磁
気コア半体ブロック、120、420・・・摺動面、1
30・・・窒素添加の磁性合金膜、140・・・コイル
巻線溝、150・・・巻線ガイド溝、160・・・ガラ
ス、161・・・耐候性の良いガラス、170、37
0、470・・・平行溝、180・・・非磁性酸化膜、
190・・・クロム(Cr)膜、200・・・磁気テー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気コアに形成された磁気記録媒体の摺
    動面と、 この摺動面に少なくとも磁性膜を配置して形成される磁
    気ギャップと、 この磁気ギャップの一端部又は両端部に対して、前記磁
    気記録媒体の摺動方向と略平行に配置された溝部と、 この溝部内に配置されている非磁性体と、を有する磁気
    ヘッドであって、 前記溝部の内側には、非磁性酸化膜とクロム(Cr)膜
    が形成され、その上に前記非磁性体が充填されることを
    特徴とする磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記非磁性体がガラスで、このガラスの
    充填が窒素ガス(N2 )に酸素を含有した雰囲気で行わ
    れることを特徴とする請求項1に記載の磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記非磁性酸化膜の厚みが0.1μm以
    上であり、前記Cr膜の厚みが0.01μm乃至0.1
    μmであることを特徴とする請求項2に記載の磁気ヘッ
    ド。
  4. 【請求項4】 前記磁性膜が、窒素添加の磁性合金膜で
    あることを特徴とする請求項3に記載の磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 磁気コアに形成された磁気記録媒体の摺
    動面と、 この摺動面に少なくとも磁性膜を配置して形成される磁
    気ギャップと、 この磁気ギャップの一端部又は両端部に対して、前記磁
    気記録媒体の摺動方向と略平行に配置された溝部と、 この溝部内に配置されている非磁性体と、を有する磁気
    ヘッドであって、 前記溝部の内側には、酸化クロム(CrO2 )膜が形成
    され、その上に前記非磁性体が充填されることを特徴と
    する磁気ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記酸化クロム(CrO2 )膜の厚みが
    0.1μm以上であることを特徴とする請求項5に記載
    の磁気ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記磁性膜が、窒素添加の磁性合金膜で
    あることを特徴とする請求項6に記載の磁気ヘッド。
JP2000235281A 2000-07-31 2000-07-31 磁気ヘッド Pending JP2002050005A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000235281A JP2002050005A (ja) 2000-07-31 2000-07-31 磁気ヘッド
US09/907,225 US6822828B2 (en) 2000-07-31 2001-07-17 Magnetic head

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000235281A JP2002050005A (ja) 2000-07-31 2000-07-31 磁気ヘッド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002050005A true JP2002050005A (ja) 2002-02-15

Family

ID=18727518

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000235281A Pending JP2002050005A (ja) 2000-07-31 2000-07-31 磁気ヘッド

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6822828B2 (ja)
JP (1) JP2002050005A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2834375B1 (fr) * 2001-12-28 2005-05-20 Commissariat Energie Atomique Tete magnetique integree pour l'enregistrement magnetique et procede de fabrication de cette tete magnetique

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0654527B2 (ja) * 1984-11-26 1994-07-20 ソニー株式会社 磁気ヘツド
US5245488A (en) * 1986-08-13 1993-09-14 Seiko Epson Corporation Low-noise composite magnetic head for recording and producing
US5136775A (en) * 1989-01-19 1992-08-11 Pioneer Electronic Corporation Method of manufacturing a magnetic head having wear resisting films
JP2971891B2 (ja) * 1989-03-20 1999-11-08 ソニー株式会社 磁気ヘッド
JPH05325135A (ja) * 1992-05-25 1993-12-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 薄膜型磁気ヘッド
FR2726931B1 (fr) * 1994-11-16 1996-12-06 Commissariat Energie Atomique Tete magnetique verticale a bobinage integre et son procede de realisation
JPH08153308A (ja) * 1994-11-28 1996-06-11 Sony Corp 磁気ヘッドの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20020015258A1 (en) 2002-02-07
US6822828B2 (en) 2004-11-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS63191310A (ja) 複合磁気ヘツド
JP2002050005A (ja) 磁気ヘッド
JP2513232B2 (ja) 複合磁気ヘッド
JP2001028105A (ja) 磁気ヘッド
JPH08115507A (ja) 磁気ヘッド
JP2000020910A (ja) 磁気ヘッド
JPH11213319A (ja) 磁気ヘッドの製造方法
KR940004485B1 (ko) 복합형 자기헤드와 그 제조방법
JP2550661B2 (ja) 複合磁気ヘッド
JP3496302B2 (ja) 磁気ヘッド及び磁気ヘッド装置
JPH0793709A (ja) 磁気ヘッド
JP2002074610A (ja) 磁気ヘッド
JPH07129919A (ja) 磁気ヘッド
JPH03248306A (ja) 磁気ヘッドの製造方法
JPH0366008A (ja) 磁気ヘッド
JPH06195624A (ja) 磁気ヘッド
JP2002042305A (ja) 磁気ヘッド
JP2003045005A (ja) 磁気ヘッド
JPH0371405A (ja) 複合磁気ヘッド
JP2000067410A (ja) 磁気ヘッド及び回転磁気ヘッド装置
JPH011110A (ja) 磁気ヘッド及びその製造方法
JP2000155904A (ja) 磁気コアブロックと磁気ヘッドの製造方法
JPH09198609A (ja) 磁気ヘッド
JPH0676226A (ja) 磁気ヘッドおよびその製造方法
JP2000011314A (ja) 磁気ヘッド及びその製造方法