JP2000155904A - 磁気コアブロックと磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

磁気コアブロックと磁気ヘッドの製造方法

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JP2000155904A
JP2000155904A JP10327002A JP32700298A JP2000155904A JP 2000155904 A JP2000155904 A JP 2000155904A JP 10327002 A JP10327002 A JP 10327002A JP 32700298 A JP32700298 A JP 32700298A JP 2000155904 A JP2000155904 A JP 2000155904A
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magnetic
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Takashi Hirata
昂士 平田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、磁気記録媒体に対し記録密度が高
い磁気記録及び/又は再生を可能とする磁気ヘッド製造
用磁気コアブロック及び磁気ヘッドの製造方法を提供す
ること。 【解決手段】 トラック幅TWに対応するギャップgを
有する磁気ヘッド200を製造するために突き合わされ
て用いられる一対の磁気コア半体ブロック110、12
0で形成される磁気コアブロックにおいて、上記一対の
磁気コア半体ブロック110、120の少なくと一方の
磁気コア半体ブロックの上記トラック幅形成面側には、
上記トラック幅TWを確認するためのトラック幅確認部
L1が設けられていることを特徴とする磁気コアブロッ
ク100。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ヘッド製造用
の磁気コアブロック及びこの磁気コアブロックを用いた
磁気ヘッドの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気記録テープ等を磁気記録媒体
として用いているビデオテープレコーダ(VTR)或い
はデジタルオーディオテープレコーダ(DAT)等の磁
気記録再生装置は、磁気記録テープ等に記録された情報
信号の読み取りを行ったり、或いは磁気記録テープ等に
記録を行うため、磁気記録テープの信号記録面からの情
報信号の再生、又は記録をおこなうための磁気ヘッドを
備えている。この磁気ヘッドは、以下のように製造され
るものである。すなわち、先ず、図7に示すように、磁
気コア半体ブロック10、11はその一側にコイルを巻
くための捲線溝10a、11aをそれぞれ備えている。
また、これら磁気コア半体ブロック10、11の図にお
いて上面には、略半円形の切り込みであるトラック幅規
制溝10b、11bが複数個、設けられている。このよ
うにトラック幅規制溝10b、11bが複数個、設けら
れているため、そのトラック幅規制溝10b、10bや
11b、11bの間に形成されているギャップ突き合わ
せ面10c、11cが相互に突き合うようになってい
る。このギャップ突き合わせ面10c、11cの長さ
は、磁気テープのトラック幅に対応して定められる。そ
して、このギャップ突き合わせ面10c、11cは、鏡
面研磨された後、ギャップ材を介して突き合わせて、ガ
ラス融着等により接合化される。
【0003】このように上記磁気コア半体ブロック1
0、11が相互に接合されると、図8に示すように、そ
の上面にギャップgが形成されることになる。その後、
この接合された磁気コア半体ブロック10、11のギャ
ップg形成面には、図9に示すように、円筒研削、ラッ
ピング等が行われ、図10に示すように、捲線ガイド溝
10d、11dが設けられ、さらに、図においてE−
E’、F−F’で切断すると、図11に示すような磁気
ヘッド20が製造されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに製造される磁気ヘッド20においては、図7に示す
ように、各磁気コア半体ブロック10、11について、
それぞれ別々にトラック幅規制溝10a,11aを切削
した後、それぞれのギャップ突き合わせ面10d,11
dを突き合わせてギャップg(図8参照)を形成するよ
うになっている。このため、これら磁気コア半体ブロッ
ク10、11を突き合わせる際に、磁気コア半体ブロッ
ク10、11が、その長手方向にずれて接合されると、
図12に示すように、磁気コア半体ブロック10、11
の突き合わせ面10c,11cが、ズレδてしまう。こ
のズレδは、磁気テープ等との間にトラックズレを生じ
させる原因となる。そして、このトラックズレが生じる
と磁気テープへの記録パターンの境界部が不明確とな
り、磁気記録、特に記録密度の高い磁気記録が困難にな
るという問題があった。また、このトラックズレは、ト
ラック幅規制溝10b,11bを形成する際に、加工機
のピッチ誤差や加工誤差がある場合も、同様に生じてし
まうという問題があった。
【0005】本発明は、以上の点に鑑み、磁気記録媒体
に対し記録密度が高い磁気記録及び/又は再生を可能と
する磁気ヘッド製造用磁気コアブロック及び磁気ヘッド
の製造方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、トラック幅に対応するギャップを有する磁気ヘッ
ドを製造するために突き合わされて用いられる一対の磁
気コア半体ブロックで形成される磁気コアブロックにお
いて、上記一対の磁気コア半体ブロックの少なくとも一
方の磁気コア半体ブロックの上記トラック幅形成面側に
は、上記トラック幅を確認するためのトラック幅確認部
が設けられていることを特徴とする磁気コアブロックに
より、達成される。
【0007】上記構成によれば、上記一対の磁気コア半
体ブロックの少なくと一方の磁気コア半体ブロックの上
記トラック幅形成面側には、上記トラック幅を確認する
ためのトラック幅確認部が設けられているため、トラッ
ク幅を確認しながら、上記磁気コアブロックを切断する
ことができる。
【0008】また、上記目的は、本発明によれば、一対
の磁気コア半体ブロックに磁気ヘッドのギャップのトラ
ック幅を形成する工程を有する磁気ヘッドの製造方法に
おいて、上記一対の磁気コア半体ブロックを突き合わせ
る工程と、この突き合わされた一対の磁気コア半体ブロ
ックに溝部を同時に設けることにより、この突き合わさ
れた一対の磁気コア半体ブロックに磁気ヘッドのトラッ
ク幅が形成される工程と、を有する磁気ヘッドの製造方
法により、達成される。
【0009】上記構成によれば、上記突き合わされた一
対の磁気コア半体ブロックに溝部を同時に設けることに
より、この突き合わされた一対の磁気コア半体ブロック
に磁気ヘッドのトラック幅が形成されるため、これら一
対の磁気コア半体ブロックが、相互に長手方向にズレて
接合されることはない。また、溝部の加工機にピッチ誤
差や加工誤差があっても、トラックズレは生じない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図1乃至図6を参照しながら、詳細に説明する。尚、
以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例である
から、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、
本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定
する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもの
ではない。
【0011】本発明の実施の形態に係る磁気ヘッドの製
造方法を、例えばMIG形磁気ヘッドの製造方法を例と
して説明する。ここで、MIG磁気ヘッドは、磁気ヘッ
ドの磁気コア材料にフェライトを使用し、高抗磁力磁気
記録媒体に記録又は再生するための磁気ヘッドのギャッ
プ材として高透磁率で高飽和磁束密度を持つ金属系磁性
層を用いるものである。この高抗磁力磁気記録媒体は、
ベースフィルム上に、磁気記録媒体の磁性層に用いられ
る磁性粉である強磁性金属粉末を塗布したメタルテープ
や、強磁性金属材料をベースフィルム上に直接蒸着させ
た蒸着テープ等である。そして、このようなメタルテー
プや蒸着テープ等は、映像信号等の記録又は再生の高画
質化等を目的として、或いは記憶容量の大容量化を目的
として、用いられるものである。すなわち、より多くの
情報信号を記録又は再生するため、より波長の短い信号
を記録又は再生できる磁気記録媒体である。また、上記
高抗磁力磁気記録媒体に用いられる金属系磁性層として
は、例えば鉄系合金、鉄ーニッケル系合金、鉄ーコバル
ト系合金等が用いられる。
【0012】図1は、本発明の実施の形態に係る磁気ヘ
ッドの製造方法に用いられる磁気コアブロックを示した
図である。図において、磁気コアブロック100は、大
きさの異なる磁気コア半体ブロック110、120とを
有している。この磁気コア半体ブロック110、12
0、例えばフェライト(MnZn)等から形成されてお
り、図において奥行き方向に長い、矩形状のブロックで
ある。この磁気コア半体ブロック120は、磁気コア半
体ブロック110に比べ、図において縦方向に若干長く
形成されている。このような磁気コア半体ブロック11
0と磁気コア半体ブロック120とが相互に接する面に
は、その内側に抉るように捲線溝111、121が形成
されており、この捲線溝111、121は、これら磁気
コア半体ブロック110、120、それらの長手方向に
沿って設けられている。このように捲線溝111、12
1が形成された磁気コア半体ブロック110、120
は、捲線溝111、121が形成された後、これら磁気
コア半体ブロック110、120の突き合わせ面11
2、122等にに鏡面研磨が施されることになる。
【0013】次に、図2に示すように、磁気コア半体ブ
ロック110と磁気コア半体ブロック120の相互に接
する面である突き合わせ面112、122側に金属磁性
膜113、123が形成されることになる。この金属磁
性膜112、122は、上述の鉄系合金、鉄ーニッケル
系合金、鉄ーコバルト系合金等の金属磁性材料が含まれ
る。また、この金属磁性材料には、各種強磁性材料の他
に、例えば高飽和磁束密度を有し、かつ軟磁気特性に優
れた強磁性合金材料が用いられるが、かかる強磁性合金
材料としては、公知のものが使用でき、結晶、非結晶で
あるか否かを問わずに使用することができる。例えば、
FeAlSi系合金、FeSiCo系合金、FeNi系
合金、FeAlGe系合金、FeGaGe系合金、Fe
SiGa系合金、FeSiGaRu系合金、FeCoS
iAl系合金等が挙げられる。さらには、耐蝕性や耐磨
耗性の一層の向上を図るために、Ti,Cr,Mn,Z
r,Nb,Ta,W,Ru,Os,Rh,Ir,Re,
Ni,Pd,Pt,Hf及びV等の少なくとも一種を添
加したものであってもよい。また、他に強磁性非晶質合
金、所謂アモルファス合金等も用いられる。具体的に
は、例えば、Fe,Ni,Coの一つ以上の元素とP,
C,B,Siの一つ以上の元素とからなる合金、または
これらを主成分としてAl,Ge,Be,Sn,In,
Mo,W,Ti,Mn,Cr,Zr,Hf及びNb等を
含んだ合金等のメタルーメタロイド系アモルファス合金
等がある。また、Co,Hf,Zr等の遷移元素や希土
類元素等を主成分とするメタルーメタル系アモルファス
合金等がある。
【0014】さらに、金属磁性膜112、122は、絶
縁体膜を介して磁性体膜を堆積させた金属磁性積層膜で
あってもよい。この場合、絶縁体膜としては、例えばS
iO2,AlO3,SiN4等の酸化物や窒化物等の電
気的絶縁膜が挙げられる。ところで、図2に示すよう
に、磁気コア半体ブロック110と磁気コア半体ブロッ
ク120の相互に接する面である突き合わせ面112、
122側に金属磁性膜113、123を形成する場合
は、その膜厚制御性に優れる装置によるスパッタリング
法や、真空蒸着法、イオンプレーティング法、イオンビ
ーム法等に代表される真空薄膜形成技術が採用される。
このように、磁気コア半体ブロック110と磁気コア半
体ブロック120に金属磁性膜113、123が成膜さ
れると、その後、図2に示すように、ギャップ材をMI
G磁気ヘッドのギャップgに相当する部分に配置し、こ
のギャップ材を介してガラス融着等により、磁気コア半
体ブロック110と磁気コア半体ブロック120を接合
し、一体化する。これにより、磁気コアブロック100
が形成されることになる。このように接合された磁気コ
ア半体ブロック110と磁気コア半体ブロック120
は、図2に示すように、L1及びL2分だけ、磁気コア
半体ブロック120の方が大きく形成されることにな
る。
【0015】次に図3に示すように接合された磁気コア
ブロック100は、磁気コア半体ブロック110よりも
磁気コア半体ブロック120の方が多きい部分、すなわ
ち、図2の磁気コア半体ブロック120が、図3におい
て上方から確認できる向きで、図示しない加工機の所定
の位置に載置される。この状態で図において左側より図
示しない、例えば砥石が磁気コアブロック100に近づ
いて来る。そして、この砥石がこの磁気コアブロック1
00のトラック幅形成面側に当接し、さらに進んで磁気
コアブロック100を切り取り始める。そして、磁気コ
アブロック100を切り取りながら、この砥石は進み、
やがて磁気コアブロック100の図において右側に到達
し、磁気コアブロック100の右側から外部に抜けるこ
ととなる。この状態を示したのが図3である。図におい
て磁気コアブロック100には、この砥石で切り取られ
たトラック幅形成用の溝であるトラック幅規制溝130
が形成されている。このトラック幅規制溝130は、図
3に示す磁気コア半体ブロック120の厚みW1より厚
く形成されるため、トラック幅規制溝130は、磁気コ
ア半体ブロック120のみならず、その上に載置されて
いる磁気コア半体ブロック110にも形成されることに
なる。また、トラック幅規制溝130を形成する際に
は、トラック幅形成面側である図において左側の面より
バックギャップにわたり溝入れをしなくてもよい。
【0016】次に、上記砥石を再び図3のトラック幅形
成面側から、図4に示すトラック幅規制溝140を形成
するように砥石を移動される。このとき、このトラック
幅規制溝140は、図4に示す磁気コア半体ブロック1
10の厚みW2より厚く形成されるため、トラック幅規
制溝140は、磁気コア半体ブロック110のみなら
ず、その下にある磁気コア半体ブロック120にも形成
されることになる。そして、このとき、図2に示す磁気
コア半体ブロック120の長さL1の部分(トラック幅
TW形成面側)を、図において上方より作業者等が確認
しながら、砥石を移動させればトラック幅TWを確認し
ながらトラック幅規制溝140を形成することができる
ため、例えばアジマス角度等を考慮した適正なトラック
幅TWを形成することができる。したがって、磁気コア
半体ブロック120の長さL1は、トラック幅TWを確
認するためのトラック幅確認部となる。また、図2にお
ける磁気コア半体ブロック120の長さL2の部分(ト
ラック幅TW形成面側とギャップgの深さ方向(図にお
いて横方向)において反対側に相当する部分)を、図4
において上方より作業者等が確認しながら、砥石を移動
させれば、砥石により形成されるトラック幅規制溝13
0、140の幅が適正か否かについても確認しながら作
業することができる。したがって、磁気コア半体ブロッ
ク120の長さL2は、トラック幅規制溝130、14
0の溝幅を確認するための溝幅確認部となる。
【0017】以上のように磁気コア半体ブロック120
のL1及びL2の部分を確認しながらトラック幅規制溝
130、140を形成することによって、適正なトラッ
ク幅TWを確保することができ、且つ適正なトラック幅
規制溝130、140の溝幅をも確保することができ
る。また、このように磁気コア半体ブロック110、1
20を接合一体化した後、トラック幅規制溝130、1
40を形成し、しかも、このトラック幅規制溝130、
140は、磁気コア半体ブロック110、120に同時
に形成されるため、従来のようにトラックズレが生じる
ことがない。したがって、記録密度の高い磁気記録が可
能となるMIG磁気ヘッドを製造することができる。と
ころで、以上のようにトラック幅規制溝140を形成す
るのであるが、このトラック幅規制溝140を形成する
際には、トラック幅形成面側である図において左側の面
よりバックギャップにわたり溝入れをしなくてもよい。
このようにトラック幅規制溝130、140を形成した
後、磁気コアブロック100のトラック幅TW形成面、
すなわち磁気記録媒体である例えば磁気テープがしゅう
動する面に図示しない装置で例えば円筒研削を行い、所
定のデプス(ギャップgの深さ方向)まで曲率をもたせ
てラッピングを行いしゅう動面を形成する。この状態を
示したのが図5である。また、図5に示すように、磁気
コア半体ブロック110、120の側面部に捲線ガイド
溝110a、120aを設ける。
【0018】さらに、図5で示すA−A’,B−B’の
線でこの磁気コアブロック100を切断すれば、磁気ヘ
ッドを得ることができる。また、この切断に際して、ギ
ャップgのアジマス角度を考慮すれば、磁気ヘッドに所
定のアジマス角度を持たせることができる。このように
して形成されたのが、図6に示すMIG磁気ヘッドであ
る。MIG磁気ヘッド200は、映像信号等の記録再生
の高画質化等を目的として、または、記憶容量の大容量
化を目的として、より多くの情報信号を記録又は再生す
るため、より波長の短い信号の記録再生を可能にする磁
気ヘッドである。そして、このMIG磁気ヘッド200
は、磁気記録媒体である例えば磁気テープ等を用いるV
TRやDAT等の磁気記録及び再生装置について使用さ
れるものである。そして、このMIG磁気ヘッド200
は、磁気コアと磁気コアの捲線溝111、121、捲線
ガイド溝110a、120aに巻回されるコイル(図示
せず)等の部材より構成されており、この磁気ヘッド2
00には、微小間隔であるギャップgが設けられてい
る。上記コイルは、記録又は再生のための情報信号を、
磁気コアへ磁束として伝達する。また、この磁気コア
は、記録時にはコイルから磁気記録媒体へ磁束を伝達
し、一方、再生時は磁気記録媒体からコイルへ磁束を伝
達するための通路としての働きをする。さらに、ギャッ
プgは、磁気記録媒体に情報信号を記録するための磁界
の広がりの範囲を絞る働きと、再生時には、磁気記録媒
体からの磁束の取り入れ口としての働きをする。
【0019】このように本実施の形態に係るMIG磁気
ヘッド200及びMIG磁気ヘッド200の製造方法に
よれば、従来の磁気ヘッドの製造方法と比較して、厳密
な位置決めをすることなく、トラックズレを防止するこ
とができるため、磁気テープ等の記録パターンの境界部
を明瞭化することができる。そして、これにより記録密
度の高い磁気記録が可能となる。さらに金属磁性膜11
3、123の不必要な部分が、トラック幅規制溝13
0、140によって、取り去られるため、疑似ギャップ
が構造的に発生せず、良好な磁気記録が可能となる。
【0020】本実施の形態では、金属磁性膜113、1
23を用いるが、この金属磁性膜113、123は、加
工により損傷する可能性もあるので、この金属磁性膜1
13、123に、さらに、イオンエッチング加工を施し
てもよい。また、図6のMIG磁気ヘッド200にガラ
ス等を補強として充填しても構わない。さらに、磁気コ
ア半体ブロック110、120の接合方法としては、ガ
ラス融着に限らず、貴金属同士の熱拡散による低温熱拡
散接合等でも構わない。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、磁
気記録媒体に対し記録密度が高い磁気記録及び/又は再
生を可能とする磁気ヘッド製造用磁気コアブロック及び
磁気ヘッドの製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る磁気ヘッドの
製造方法に用いられる磁気コアブロックを示した図であ
る。
【図2】図1の磁気コアブロックに金属磁性膜が形成さ
れた状態を示す図である。
【図3】図2の磁気コアブロックにトラック幅規制溝が
設けられた状態を示す図である。
【図4】図2の磁気コアブロックにトラック幅規制溝が
設けられた状態を示す図である。
【図5】図4の磁気コアブロックに円筒研削等を行った
状態を示す図である。
【図6】図5の磁気コアブロックにより製造されたMI
G磁気ヘッドを示す図である。
【図7】従来の磁気コア半体ブロックを示す図である。
【図8】図7の磁気コア半体ブロックが接合された状態
を示す図である。
【図9】図8の磁気コア半体ブロックに円筒研削等がな
された状態を示す図である。
【図10】図9の磁気コア半体ブロックに捲線ガイド溝
等が設けられた状態を示す図である。
【図11】従来の磁気ヘッドを示す図である。
【図12】図11の磁気ヘッドの磁気コア半体ブロック
の突き合わせ面がズレた状態を示す図である。
【符号の説明】
100・・・磁気コアブロック、110,120・・・
磁気コア半体ブロック、110a、120a・・・捲線
ガイド溝、111、121・・・捲線溝、112、12
2・・・突き合わせ面、113、123・・・金属磁性
膜、130、140・・・トラック幅規制溝、TW・・
・トラック幅、200・・・磁気ヘッド、210・・・
しゅう動面、g・・・ギャップ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラック幅に対応するギャップを有する
    磁気ヘッドを製造するために突き合わされて用いられる
    一対の磁気コア半体ブロックで形成される磁気コアブロ
    ックにおいて、 上記一対の磁気コア半体ブロックの少なくと一方の磁気
    コア半体ブロックの上記トラック幅形成面側には、上記
    トラック幅を確認するためのトラック幅確認部が設けら
    れていることを特徴とする磁気コアブロック。
  2. 【請求項2】 上記一対の磁気コア半体ブロックの少な
    くとも一方の磁気コア半体ブロックの上記トラック幅形
    成面側と上記ギャップの深さ方向において反対側に相当
    するこの磁気コア半体ブロックの部分に、上記トラック
    幅形成用の溝幅を確認するための溝幅確認部が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1に記載の磁気コアブロ
    ック。
  3. 【請求項3】 上記トラック幅確認部が、上記一方の磁
    気コア半体ブロックの上記トラック幅形成面側におい
    て、外方に向かって突出して設けられた突出部であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の磁気コアブロック。
  4. 【請求項4】 上記トラック幅確認部が、上記一方の磁
    気コア半体ブロックの上記トラック幅形成面側におい
    て、外方に向かって突出して設けられた突出部であり、 上記溝幅確認部が、この一方の磁気コア半体ブロックに
    設けられた上記トラック幅確認部と上記ギャップの深さ
    方向において反対側に相当するこの一方の磁気コア半体
    ブロックの部分において、外方に向かって突出して設け
    られた突出部であることを特徴とする請求項2に記載の
    磁気コアブロック。
  5. 【請求項5】 一対の磁気コア半体ブロックに磁気ヘッ
    ドのギャップのトラック幅を形成する工程を有する磁気
    ヘッドの製造方法において、 上記一対の磁気コア半体ブロックを突き合わせる工程
    と、 この突き合わされた一対の磁気コア半体ブロックに溝部
    を同時に設けることにより、この突き合わされた一対の
    磁気コア半体ブロックに磁気ヘッドのトラック幅が形成
    される工程と、を有する磁気ヘッドの製造方法。
  6. 【請求項6】 上記突き合わされた一対の磁気コア半体
    ブロックに溝部を同時に設ける際に、この一対の磁気コ
    ア半体ブロックに設けられたトラック幅確認部を確認し
    ながらこの溝部を設けることを特徴とする請求項5に記
    載の磁気ヘッドの製造方法。
  7. 【請求項7】 上記突き合わされた一対の磁気コア半体
    ブロックに溝部を同時に設ける際に、この一対の磁気コ
    ア半体ブロックに設けられたトラック幅確認部を確認す
    ると共に、この溝部の溝幅を確認するための溝幅確認部
    を確認しながらこの溝部を形成することを特徴とする請
    求項5に記載の磁気ヘッドの製造方法。
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