JP2002048933A - 光ファイバ及び該光ファイバを用いた光ファイバ配線板 - Google Patents

光ファイバ及び該光ファイバを用いた光ファイバ配線板

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JP2002048933A
JP2002048933A JP2000235528A JP2000235528A JP2002048933A JP 2002048933 A JP2002048933 A JP 2002048933A JP 2000235528 A JP2000235528 A JP 2000235528A JP 2000235528 A JP2000235528 A JP 2000235528A JP 2002048933 A JP2002048933 A JP 2002048933A
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wiring board
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relative refractive
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実 ▲吉▼田
Minoru Yoshida
Katsuaki Kondo
克昭 近藤
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/36Mechanical coupling means
    • G02B6/3608Fibre wiring boards, i.e. where fibres are embedded or attached in a pattern on or to a substrate, e.g. flexible sheets
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/26Optical coupling means
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/42Coupling light guides with opto-electronic elements
    • G02B6/43Arrangements comprising a plurality of opto-electronic elements and associated optical interconnections

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に光ファイバ配線板用として最適な、曲げ
られることの多い使用環境に適した光ファイバ及び該光
ファイバを用いた光ファイバ配線板を提供する。 【解決手段】 比屈折率差Δを通信用シングルモード型
光ファイバの比屈折率差Δ0よりも大きくし、かつコア
径を通信用光ファイバのコア径よりも拡大することによ
って、モードフィールド径が通信用光ファイバのモード
フィールド径と略同一に設定された光ファイバ220を、
基板210上に配線して光ファイバ配線板200を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光素子や光回路、
光学装置を相互に光学的に接続する光ファイバ配線板、
及び特にこの光ファイバ配線板用として最適な光ファイ
バに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、光素子や光回路、光学装置を
相互に光学的に接続するために、基板上に所定のパター
ンで配線された複数の光ファイバを有する光ファイバ配
線板が用いられている。この光ファイバ配線板に配線さ
れる光ファイバとしては、外径が250μmの通信用シ
ングルモード型光ファイバが用いられるのが通常である
が、例えば特開2000−66035号公報には、外径
が125μmにされた光ファイバ配線板用の光ファイバ
が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記光ファ
イバ配線板においては、光ファイバが曲げられて配線さ
れる部分が多数形成されるため、曲げ損失の増大に伴い
光ファイバ配線板の性能が低下してしまう虞がある。そ
こで、曲げ損失を考慮して光ファイバを配線する必要が
あるが、この場合、光ファイバ配線板の小型化が困難に
なってしまうという問題がある。
【0004】すなわち、上記光ファイバ配線板において
は、直線状に配線された直線部と、曲線状に配線された
曲線部とが形成されるように、光ファイバが基板上に配
線される。ここで、曲線部における光ファイバの曲げ損
失を増大させないためには、この曲線部を、最小曲率半
径(曲げ損失に関して許容される最小の曲率半径)以上
の曲率半径で形成する必要がある。しかしながらこの場
合、上記基板の面積が大きくなってしまい、ひいては光
ファイバ配線板の大型化を招いてしまうことになる。
【0005】また、上記光ファイバ配線板では、基板に
当接して配線された光ファイバ(下側の光ファイバ)に
対して、他の光ファイバ(上側の光ファイバ)が乗り越
えて交差する交差部も形成される。この交差部でも上側
の光ファイバは曲げられてしまうため、上記光ファイバ
配線板における曲げ損失を低減させるには、例えば交差
部が少ない配線パターンとしたり、上記上側の光ファイ
バが最小曲率半径以上の曲率半径となるように配線する
必要がある。ところが、交差部が少ない配線パターンと
するには基板の面積を大きくしなければならない。一
方、上側の光ファイバを最小曲率半径以上で配線する
と、この上側の光ファイバと他の光ファイバ(例えば下
側の光ファイバに隣接して配線された光ファイバ)とが
干渉したりするため、基板における光ファイバの配線密
度を低減させる必要性が生じ、結果として、光ファイバ
配線板の大型化を招いてしまうこととなる。
【0006】従って、例えば光ファイバ配線板のよう
に、曲げられることの多い使用環境において単に通常の
通信用光ファイバを用いると、曲げ損失が増大する虞が
ある一方、曲げ損失を考慮して光ファイバを配線すれば
装置の大型化を招いてしまうという問題がある。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、曲げられるこ
との多い使用環境に適した光ファイバを提供することに
あり、特に光ファイバ配線板用として最適な光ファイバ
及び該光ファイバを用いた光ファイバ配線板を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、例えば光ファイバ配線板に用いられる光
ファイバは全長が0.5〜1m程度であって、通信用光
ファイバとして通常用いられる場合に比べて極めて短い
ため、通常の通信用シングルモード型光ファイバ、例え
ばITU(International Telecommunication Union:
国際電気通信連合)規格の通信用シングルモード型光フ
ァイバとは異なり、分散を設計パラメータとして考慮し
なくてもよい点に着目して完成するに至ったものであ
る。
【0009】具体的に、請求項1記載の発明は、コアと
クラッドとを有するシングルモード型の光ファイバを対
象とする。
【0010】そして、上記コアとクラッドとの比屈折率
差を、通信用シングルモード型光ファイバの比屈折率差
よりも大きくし、かつコア径を、上記通信用シングルモ
ード型光ファイバのコア径よりも拡大することによっ
て、モードフィールド径を、上記通信用シングルモード
型光ファイバのモードフィールド径と略同一に設定する
ことを特定事項とするものである。
【0011】請求項1記載の発明によると、コアとクラ
ッドとの比屈折率差を、通信用シングルモード型光ファ
イバの比屈折率差よりも大きくすることによって、コア
内への光の閉じこめが強くなって、曲げられてもクラッ
ドへ光が透過することが抑制される。従って、上記通信
用光ファイバに比べて、曲げ損失の低減化、すなわち、
許容される最小曲率半径が小さくなる。
【0012】ところで、このように比屈折率差を通信用
シングルモード型光ファイバよりも大きくすれば、モー
ドフィールド径は、通信用シングルモード型光ファイバ
のモードフィールド径よりも小さくなってしまう。この
ため、通信用シングルモード型光ファイバと接続すれば
接続損失が増大してしまうという不都合がある。
【0013】そこで、請求項1記載の発明においては、
コア径を、上記通信用シングルモード型光ファイバのコ
ア径よりも拡大することによって、モードフィールド径
を、上記通信用シングルモード型光ファイバのモードフ
ィールド径と略同一に設定する。このようにモードフィ
ールド径を互いに一致させることによって、接続損失の
増大が防止される。
【0014】従って、請求項1記載の光ファイバは、曲
げ損失が低減していると共に、通信用シングルモード型
光ファイバと接続しても接続損失が増大しない光ファイ
バであるため、曲げられることの多い使用環境、例えば
光ファイバ配線板に最適に用いることができる。
【0015】上記請求項1記載の発明は、分散を設計パ
ラメータとして考慮しないことによって実現する。例え
ば、10m以下の長さで使用される光ファイバであれ
ば、分散を設計パラメータとして考慮しなくてもよい。
【0016】ここで、上記比屈折率差は、請求項2記載
の如く、比屈折率差をΔ(%)とし、通信用シングルモ
ード型光ファイバの比屈折率差をΔ0(%)としたとき
に、 Δ0(%)<Δ(%)≦Δ0(%)+0.5(%) に設定することが好ましい。
【0017】これは、次の理由によるものである。すな
わち、上記比屈折率差Δ(%)を大きくするとカットオ
フ波長が大きくなるが、このカットオフ波長は、伝搬す
る光の波長(例えば1.3μm又は1.55μm)より
も短く設定する必要がある。このため、比屈折率差Δ
(%)を通信用シングルモード型光ファイバの比屈折率
差Δ0(%)に比べて余りに大きくすると、カットオフ
波長を所定の値とすることが困難になってしまうため、
比屈折率差Δ(%)の、通信用シングルモード型光ファ
イバの比屈折率差Δ0(%)に対する偏差は、0.5
(%)以内に設定することが好ましい。
【0018】また、ここでいうカットオフ波長は、光フ
ァイバの構造から理論的に算出される理論カットオフ波
長であって、上記光ファイバの長さや光ファイバの前後
に接続された光ファイバ等の構成によっては、実際のカ
ットオフ波長(実効カットオフ波長)は、上記理論カッ
トオフ波長に比べて短くなる。
【0019】そこで、請求項3記載の如く、カットオフ
波長を、実効カットオフ波長が伝搬光の波長以下となる
ように設定するようにしてもよい。例えば、上記カット
オフ波長(理論カットオフ波長)と伝搬光の波長との偏
差が0.05μm以下となるように、上記理論カットオ
フ波長を伝搬光の波長よりも長く設定してもよい。
【0020】このように、理論カットオフ波長を伝搬光
の波長よりも長く設定して光ファイバの設計を行うと、
実効カットオフ波長は伝搬光の波長以下となる一方、理
論カットオフ波長を長くした分だけ比屈折率差を大きく
しても、所望のモードフィールド径の光ファイバが設計
可能になる。従って、曲げ損失がより一層低減化した光
ファイバが得られる。
【0021】請求項4記載の発明は、光ファイバ配線板
を対象とし、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の光
ファイバと、上記光ファイバが配線される基板とを有す
ることを特定事項とするものである。
【0022】請求項4記載の発明によると、上述したよ
うに、曲げ損失が低減化した光ファイバを基板に配線す
るため、上記光ファイバをより小さい曲率半径で基板上
に配線しても曲げ損失は増大せず、また、光ファイバ同
士の交差部においても曲げ損失が増大しない。従って、
光ファイバ配線板の小型化が図られると共に、より複雑
な配線パターンとすることも可能となる。さらに、曲げ
損失が低減化しているため、光ファイバ配線板の性能の
安定化も図られる。加えて、例えば基板自体が曲げられ
る使用環境においても、光ファイバの曲げ損失は増大し
ないため、常に所定の性能が確実に得られる。
【0023】また、上記光ファイバは、通信用シングル
モード型光ファイバを接続しても接続損失が増大しない
ため、上記光ファイバ配線板に対して、上記通信用シン
グルモード型光ファイバを接続することも可能となる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明における光
ファイバによれば、分散を設計パラメータとして考慮せ
ずに、コアとクラッドとの比屈折率差を通信用シングル
モード型光ファイバの比屈折率差よりも大きくすると共
に、コア径を上記通常の通信用シングルモード型光ファ
イバのコア径よりも拡大することによって、曲げ損失が
減少すると共に、通信用シングルモード型光ファイバと
の接続が可能な光ファイバが構成される。従って、曲げ
られることの多い使用環境、例えば光ファイバ配線板に
最適に用いることができる。
【0025】また、上記光ファイバを用いた光ファイバ
配線板によれば、曲げ損失が低減化した光ファイバを基
板に配線するため、光ファイバ配線板の小型化が図られ
ると共に、より複雑な配線パターンとすることができ
る。さらに、曲げ損失の低減化によって、光ファイバ配
線板の性能の安定化も図ることができる。加えて、光フ
ァイバ配線板に対して、上記通信用シングルモード型光
ファイバを接続することもできる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基いて説明する。
【0027】図1は、本発明の実施形態に係る光マトリ
クス変換配線板100の一例を示していて、この光マトリ
クス変換配線板100とは、m個のポート(port),
n個のチャネル(ch)の入力(以下、「(m,n)入
力」と標記する。)を、n個のポート,m個のチャネル
の出力(以下、「(n,m)出力」と標記する。)への
変換を行うもののことをいう。この光マトリクス変換配
線板100(以下、m×n光マトリクス変換配線板と標記
する。)は、多数の光ファイバがch毎に整理されるた
め誤配線等が防止されると共に、光ファイバを平面上に
配線するため実装する際の収容容積が小さくなるという
利点がある。
【0028】図1に示す光マトリクス変換配線板100
は、16個の入力端子と、16個の出力端子とを備えて
いて、(I〜XVI,1〜16)入力を(1〜16,I〜XV
I)出力へ変換する16×16光マトリクス変換配線板
に構成されている。この光マトリクス変換配線板100
は、第1〜第4サブ配線板200〜500(光ファイバ配線
板)が積層されて構成されていて、この各サブ配線板20
0〜500は、図2に示すように(図例では第1サブ配線板
200)、基板210と該基板210上に配線された光ファイバ2
20とによって構成されている。従って、各サブ配線板20
0〜500には、64本の光ファイバ220が配線されてい
る。
【0029】上記各サブ配線板200〜500は、入力端子が
接続される入力側光コネクタ231と、出力端子が接続さ
れる出力側光コネクタ241とを備えている。この入力側
光コネクタ231及び出力側光コネクタ241は、それぞれ8
心MTコネクタによって構成されているため、入力側光
コネクタ231及び出力側光コネクタ241は、それぞれ8個
ずつ備えられている。尚、この光コネクタ231,241は、
8心MTコネクタに限らず、その他の多心光コネクタで
あってもよい。
【0030】そして、上記第1サブ配線板200において
(I〜VIII,1〜8)入力及び(1〜8,I〜VIII)出力
が接続され、第2サブ配線板300において(I〜VIII,9
〜16)入力及び(9〜16,I〜VIII)出力が接続さ
れ、第3サブ配線板400において(IX〜XVI,1〜8)入
力及び(1〜8,IX〜XVI)出力が接続され、第4サブ
配線板500において(IX〜XVI,9〜16)入力及び(9
〜16,IX〜XVI)出力が接続されている。これによ
り、上記入力端子を介して第1〜第4サブ配線板200〜5
00における入力側光コネクタ231に対して(I〜XVI,1
〜16)入力が与えられ、出力端子を介して第1〜第4
サブ配線板200〜500における出力側光コネクタ241から
(1〜16,I〜XVI)出力が得られるようになってい
る。
【0031】次に、図2及び図3を参照しながら上記各
サブ配線板200〜500の詳細について説明するが、第1〜
第4サブ配線板200〜500は、光ファイバ220の配線パタ
ーンが互いに異なっている点を除けば互いに同一の構造
であるため、ここでは、第1サブ配線板200を例に説明
する。
【0032】上記第1サブ配線板200は、接着層211が形
成された基板210を備えていて、光ファイバ220は上記接
着層211に接着されることによって、基板210に対し固定
されている。
【0033】上記基板210は、配線された光ファイバ220
にたわみが生じにくいように、振動に対して強いものを
用いるのが好ましい。基板210を形成する材料として
は、例えばポリイミド樹脂、ポリエチレンテレフタレー
ト樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂等を用いること
ができる。
【0034】また、接着層211は、粘着性又は接着性を
有する層であって、光ファイバ220を確実に固定できる
ものであればよい。従って、公知の粘着剤又は接着剤
(例えば、シリコーン接着剤)を用いて形成することが
できる。
【0035】上記第1サブ配線板200においては、各入
力側光コネクタ231に対して8本の光ファイバ220が接続
されていて、この8本の光ファイバ220が互いに密着し
て配線されて光ファイバ束232とされている。従って、
この入力側の光ファイバ束232は8個設けられる。
【0036】各入力側の光ファイバ束232は、基板210に
おける入力側からこの基板210上を、所定の配線パター
ンで、すなわちX方向又はY方向に直線状に延びる直線
部と、1/4円弧状に湾曲した曲線部251〜254(曲率半
径R1〜R4)とを有するようにして、上記基板210に
おける略中央位置まで配線されている。そして、この中
央位置付近において、上記光ファイバ束232は、それぞ
れ曲率半径R5の曲線部255を形成して1本ずつの光フ
ァイバ220に分離されている。
【0037】この基板210の略中央位置においては、一
つの光ファイバ束232から分離された一本の光ファイバ2
20が、他の7つの光ファイバ束232のそれぞれから分離
された光ファイバ220と互いに密着して配線されること
によって、8本の光ファイバ220が一つの束となった、
8個の出力側の光ファイバ束242が構成されている。こ
のようにして、portI〜VIIIを有するch1〜8に
対応する入力側光ファイバ束232のそれぞれが、por
t1〜8を有するchI〜VIII出力側光ファイバ束242に
組替えられている。従って、例えば入力側のch1の8
本(port1〜8)の光ファイバ220は、出力側のc
hI〜VIIIのport1にそれぞれ1本ずつ含まれてい
る。
【0038】上記各出力側の光ファイバ束242も、基板2
10における略中央位置から、この基板210上を、X又は
Y方向に直線状に延びる直線部と、1/4円弧状に湾曲
した曲線部256〜258(曲率半径R6〜R8)とを有する
ようにして上記基板210の出力側まで配線される。そし
て、上記8個の出力側の光ファイバ束242それぞれに対
して、出力側光コネクタ241が接続されている。
【0039】この基板210に対する光ファイバ220の配線
は、例えばX−Yプロッタを用いて行えばよい。すなわ
ち、上記X−Yプロッタの配線ヘッドを配線パターンに
沿って移動させながら、この配線ヘッドを介して、光フ
ァイバ220を上記基板210(接着層211)上に供給する。
そして、この供給された光ファイバ220を所定の大きさ
の力で接着層211に押し付けることによって、光ファイ
バ220を接着層211に接着させればよい。これにより、光
ファイバ220が所定の配線パターンに配線される。この
ような工程を、64本全ての光ファイバ220について繰
り返し行うことによって、図2に示すような、サブ配線
板を作製することができる。
【0040】この第1サブ配線板200(光マトリックス
変換配線板100)においては、2本の光ファイバ220が互
いに交差する交差部259や、基板上を1/4円弧状に光
ファイバ220が配設された曲線部251〜258が多数形成さ
れている。
【0041】上記交差部259においては、図3に示すよ
うに、下側光ファイバ220aが接着層211に接着されてい
る一方、上側光ファイバ220bは、下側光ファイバ22a0
の上部と接触して配設されていて、上側光ファイバ220
bは、下側光ファイバ220aを所定の曲率半径Raで乗
り越えるように配設されている。この曲率半径Raは、
曲げ損失に関して許容できる最小曲率半径よりも大きな
曲率半径となるように設定されている。
【0042】また、曲線部251〜258においても、曲率半
径R1〜R8を、上記最小曲率半径よりも大きな曲率半
径となるようにそれぞれ設定されている。尚、上記曲線
部251〜258は、必ずしも円弧状に形成する必要はなく、
最小曲率半径よりも大きな曲率半径となるように形成す
ればよい。
【0043】次に、上記光マトリックス変換配線板100
に用いられる光ファイバ220(本発明に係る光ファイ
バ)について説明すると、この光ファイバは、通信用と
して通常用いられる場合に比べて全長が極めて短いた
め、この通信用シングルモード型光ファイバとは異な
り、分散を設計パラメータとして考慮せずに設計されて
いる。具体的には、モードフィールド径(MFD)及び
カットオフ波長λcが所定の値となるように、コアとク
ラッドとの比屈折率差Δ(%)及びコア径が設定されて
いる。
【0044】すなわち、図4に示すように、光ファイバ
の設計パラメータであるコア径、MFD、カットオフ波
長λc及び比屈折率差Δ(%)は互いに関連し合ってい
る。表1に示すように、例えばITU規格における通信
用シングルモード型光ファイバでは、伝搬光の波長が
1.3μmである場合、カットオフ波長λcが1.1〜
1.28μm及びMFDが9.5±0.5μmと設定さ
れる(G652)ため、これによって、比屈折率差Δ
(%)が0.36(%)及びコア径が8μmとなる。ま
た、伝搬光の波長が1.55μmである場合、通常の通
信用シングルモード型光ファイバは、MFDが10.5
±0.5μmとなるように設計されて、比屈折率差Δ
(%)が0.36(%)及びコア径が8μmとなる。
【0045】
【表1】
【0046】これに対し、本発明に係る光ファイバは、
比屈折率差Δ(%)を上記通常の通信用シングルモード
型光ファイバの比屈折率差(以下、通常比屈折率差Δ0
(%)という)よりも大きくすることによって、コア内
への光の閉じこめを強くして、曲げられてもクラッドへ
光が透過することを抑制している。すなわち、曲げ損失
の低減化を図っている。
【0047】また、このように比屈折率差Δ(%)を、
通常比屈折率差Δ0(%)よりも大きくすれば、MFD
は、通常の通信用シングルモード型光ファイバのMFD
(以下、通常MFDという)よりも小さくなってしま
う。このままでは、通常の通信用シングルモード型光フ
ァイバとの接続の際に接続損失が増大してしまうという
不都合があるため、本発明に係る光ファイバは、上記通
常の通信用シングルモード型光ファイバのコア径よりも
拡大させることによって、MFDを上記通常MFDと略
同一に設定して接続損失の増大を防止している。
【0048】尚、比屈折率差Δ(%)を大きくすると、
カットオフ波長λcが大きくなるが、このカットオフ波
長λcは、伝搬する光の波長(例えば1.3μm又は
1.55μm)よりも短く設定する必要がある。このた
め、比屈折率差Δ(%)を通常比屈折率差Δ0(%)に
比べてあまりに大きくすると、カットオフ波長λを所定
の値とすることが困難になってしまうため、比屈折率差
Δ(%)の、通常比屈折率差Δ0(%)に対する偏差
は、0.5(%)以内に設定することが好ましい。つま
り、 Δ0(%)<Δ(%)≦Δ0(%)+0.5(%) とするのが好ましい。
【0049】また、ここでいうカットオフ波長λcは、
光ファイバの構造から理論的に算出される理論カットオ
フ波長λcであって、上記光ファイバの長さ(サブ配線
板200〜500における光ファイバ220の配線パターン)や
光ファイバの前後に接続された他の光ファイバ等の構成
によっては、実際のカットオフ波長(実効カットオフ波
長)は上記理論カットオフ波長λcに比べて短くなる。
そこで、理論カットオフ波長λcは、実効カットオフ波
長が伝搬光の波長以下となるように設定するのがよい。
このようにすると、実効カットオフ波長は伝搬光の波長
以下となる一方、理論カットオフ波長λcを長くした分
だけ比屈折率差Δ(%)を大きくしても、所望のMFD
となった光ファイバが設計可能になる。従って、曲げ損
失がより一層低減化した光ファイバが得られる。例え
ば、上記理論カットオフ波長λcと伝搬光の波長との偏
差が0.05μm以下となるように、上記理論カットオ
フ波長λcを、伝搬光の波長よりも長く設定してもよ
い。
【0050】次に、本発明に係る光ファイバの設計につ
いて、図4を参照しながら具体的に説明する。基準とな
る光ファイバは、伝搬光の波長が1.55μmである通
常の通信用シングルモード型光ファイバである。この光
ファイバは、比屈折率差Δ(%)が0.36(%),コ
ア径が8μmであって(図1の矢印a参照)、これによ
り、カットオフ波長λcが約1.28μm,MFDが約
10.2μmとなっている。
【0051】先ず、比屈折率差Δ(%)のみを0.38
(%)に増大させる。これにより、MFDは10μm弱
に縮小する(同図の矢印b参照)。このままでは、通常
の通信用光ファイバとの接続損失が増大してしまうた
め、MFDを、通常MFDまで拡大させる必要がある。
そこで、コア径を、例えば9μmに拡大させれば、MF
Dは10.2μmとなって(同図の矢印c参照)、通常
MFDと略同一になる。
【0052】このときカットオフ波長λcは1.48μ
m程度であって、伝搬する光の波長よりも短く、1.5
5μm帯の光ファイバとして用いることが可能である。
【0053】表1に、本発明を適用した光ファイバの設
計パラメータの一例を示す。すなわち、比屈折率差Δ
(%)0.39(%),コア径9.3μmとすることに
よって、カットオフ波長λc1.55μm,MFD1
0.5μmである光ファイバとなる(実施例1)。ま
た、比屈折率差Δ(%)0.425(%),コア径8.
8μmとすることによって、カットオフ波長λc1.5
4μm,MFD10.0μmである光ファイバとなる
(実施例2)。尚、本発明を適用した光ファイバでは、
比屈折率差Δ(%)は、0.36(%)≦Δ(%)≦
0.45(%)になり、コア径は、7μm≦コア径≦1
0μmになる。
【0054】光ファイバの曲げ損失は、比屈折率差Δ
(%)が小さい程、またコア径が小さい程発生し易くな
るが、本発明に係る光ファイバは、分散を設計パラメー
タとして考慮しないことによって、その分自由度の高い
設計を行うことができる。従って、比屈折率差Δ(%)
を増大させることによって、曲げ損失の低減化、言い換
えると、最小曲率半径を小さくすることができる。この
ため、上記サブ配線板200〜500の交差部259における最
小曲率半径(Ra)を小さくすることができると共に、
曲線部251〜258における曲率半径(R1〜R8)も小さ
くすることができる(図2及び図3参照)。従って、上
記サブ配線板200〜500の小型化、ひいては光マトリック
ス変換配線板100の小型化が図られる。また、上記サブ
配線板200〜500において、より一層複雑な配線パターン
の形成が可能になる。さらに、曲げ損失が低減化してい
るため、光マトリックス変換配線板100の性能の安定化
も図ることができる。
【0055】また、比屈折率差Δ(%)を大きくして
も、MFDが通常MFDと略同一であるため、上記光マ
トリックス変換配線板100に対して通常の通信用光ファ
イバを接続させても、その接続損失を増加することを回
避することができる。 <他の実施形態>尚、本発明は上記実施形態に限定され
るものではなく、その他種々の実施形態を包含するもの
である。すなわち、基板210上に配線された光ファイバ2
20を、ラミネート層(図示省略)で被覆して、機械的安
定性をより一層向上させてもよい。このようにすれば、
上記光ファイバ220を、外部からの応力及び外界の湿度
に対して保護することができ、また配線の安定性が高く
なって信頼性が向上する。上記ラミネート層としては、
ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等を利用する
ことができる。
【0056】また、本発明に係る、曲げ損失が低減化さ
れかつMFDが通常の通信用シングルモード型光ファイ
バと略同一に設定された光ファイバは、光ファイバ配線
板用としてだけでなく、その他、曲げられることの多い
使用環境で好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る光マトリックス変換配
線板を示す分解斜視図である。
【図2】サブ配線板の一例を示す図である。
【図3】サブ配線板における交差部を拡大して示す拡大
断面図である。
【図4】コア径と、モードフィールド径及びカットオフ
波長との関係を示す図である。
【符号の説明】
100 光マトリックス配線板 200〜500 サブ配線板(光ファイバ配線板) 220 光ファイバ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアとクラッドとを有するシングルモー
    ド型の光ファイバであって、 上記コアとクラッドとの比屈折率差が、通信用シングル
    モード型光ファイバの比屈折率差よりも大きくされ、か
    つコア径が、上記通信用シングルモード型光ファイバの
    コア径よりも拡大されることによって、モードフィール
    ド径が、上記通信用シングルモード型光ファイバのモー
    ドフィールド径と略同一に設定されていることを特徴と
    する光ファイバ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 比屈折率差は、該比屈折率差をΔ(%)とし、通信用シ
    ングルモード型光ファイバの比屈折率差をΔ0(%)と
    したときに、 Δ0(%)<Δ(%)≦Δ0(%)+0.5(%) に設定されていることを特徴とする光ファイバ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、 カットオフ波長は、実効カットオフ波長が伝搬光の波長
    以下となるように設定されていることを特徴とする光フ
    ァイバ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
    光ファイバと、 上記光ファイバが配線される基板とを備えていることを
    特徴とする光ファイバ配線板。
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