JP2002182040A - 光配線部材および光回路部品 - Google Patents

光配線部材および光回路部品

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JP2002182040A
JP2002182040A JP2000380030A JP2000380030A JP2002182040A JP 2002182040 A JP2002182040 A JP 2002182040A JP 2000380030 A JP2000380030 A JP 2000380030A JP 2000380030 A JP2000380030 A JP 2000380030A JP 2002182040 A JP2002182040 A JP 2002182040A
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optical
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optical element
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JP2000380030A
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Tomoki Sano
知己 佐野
Takashi Murakami
孝 村上
Keiji Osaka
啓司 大阪
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光要素部品の接続性、取扱い性を向上させ最
適な光配線方法を可能とするために、光ファイバを二次
元平面に配列一体化した光配線部材と、光要素部品と光
配線部材からなる光回路部品を提供する。 【解決手段】複数本の光ファイバ2を二次元平面上に内
封させ配線させ曲がり部3bを有する本体部3と、本体
部3の一端と一体的に設けられ各光ファイバ2を内封さ
せて本体部と同一平面上に形成した端末接続部4を備え
た光配線部材1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信に用いられ
る光要素部品に接続される光配線部材およびその光配線
部材を光要素部品に接続してなる光回路部品に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、光通信用の光要素部品のうち特に
光受動部品と呼ばれるものは光ファイバ型、平面導波路
型などの形態の部品が多く用いられる。これらの光要素
部品は光ファイバで構成される通信線路を介して光能動
部品と接続して使用される。これらの光受動部品を光フ
ァイバと接続する手段として、光ファイバ型光要素部品
との接続には光コネクタ部品や融着接続技術が、平面導
波路型光要素部品との接続には光ファイバアレイ部品な
どが用いられる。光ファイバ型光要素部品には、光カプ
ラ−、光フィルターなど、比較的心数の少ない部品が多
く、平面導波路型光要素部品には、AWG(アレイ型分
岐導波路)、1×N型スターカプラー、多心アッテネー
タなど心数の多い部品が多い。また、前者は給電を必要
とせず、単独で用いられることが多いが、後者は光受動
部品であっても、素子の温度依存性を抑えるためにヒー
ターを用いたり、光学特性を電圧で制御したりするため
に電気回路を使用するものが多い。両者の共通する特徴
としては、ほぼ直線状をなしており、その両端に光ファ
イバを接続する形態のものが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、WDM
(波長多重)通信方式では1本の通信光に関して重畳さ
れる波長が8波、16波、32波と多くなった場合、そ
れだけ光要素部品の個数を多く必要とし、従来の光要素
部品の接続手段では、以下のような課題が存在してい
る。即ち、心数の少ない光要素部品は、単心の光ファイ
バと接続し使用される場合が多いが、部品を集積するに
伴い、接続する光ファイバの本数が増加して輻輳するた
め、心線の識別が困難であったり誤配線の虞がある。ま
た、心数の多い光要素部品の場合は、多心光ファイバテ
ープ心線が使用され、まとまって配線される場合が多い
が、この心線は厚み方向には曲げやすいが幅方向には曲
げにくいという、曲げ方向に制限があるため、配線の自
由が妨げられる。いずれの場合も、前記の困難や課題を
回避するためには必然的に配線領域を広く取る必要があ
り、高密度な光要素部品実装の妨げとなっていた。ま
た、電気制御される光要素部品は電気基板上に実装され
ることが多いが、電線の突起部・電気部品の鋭角部など
が多くあり、こう言った危険な部分に光ファイバが接し
ないよう配慮して配線する必要があった。
【0004】本発明は、上述の課題を解決するためにな
されたもので、特に、複数本の光ファイバを集積化して
光配線部材を形成し、その一端に端末接続部を備えた構
成とすることで接続性の良い配線を提供できる。またこ
の光配線部材を光要素部品と接続しておく事により、そ
の光要素部品を光配線部材を間に介して他の光要素部品
や光ファイバ・光ケーブルと接続しやすくし、限られた
光ファイバ配線領域で輻輳の心配が無い配線を実現する
ことを目的とする。同時に複数の光ファイバがまとまっ
て配線されるので心線の識別がしやすく誤配線のおそれ
が少ないことも実現される。また、配線の経路や強度が
確保されるので光要素部品を電気部品と共存させやすく
なり、配線形態や保護形態を工夫したことで光配線部材
が電気部品や電気配線と同一領域に共存し、両者が直接
接触しても容易に光ファイバが破損しないように保護す
ることも目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光配線部材
は、複数本の光ファイバを二次元平面形状に内封させた
本体部と、本体部の一端と一体的に設けられ、本体部と
同一平面上に形成させた端末接続部を有した事を特徴と
する。この光配線部材は、一方に光要素部品と接続する
端末接続部を、もう一方に他の光ファイバもしくは他の
光通信用光要素部品と接続する端末接続部を有してい
る。また、本発明に係る光回路部品は、前記光配線部材
の一方の端末部と光ファイバ通信用光要素部品を接続
し、光配線部材の他の端末部において光ファイバが整列
された構造である事を特徴とする。また前記端末部にお
いて整列された光ファイバに光コネクタが接続されてい
る事もしくは光アレイが形成されていることを特徴とす
る。本発明の光回路部品を用いると、他の光ファイバも
しくは他の光通信用光要素部品との接続が容易となる。
【0006】
【発明の実施の形態】本光配線部材において、その内部
に封入した光ファイバは、二次元平面内に光配線された
ものである。そして、光配線部材の本体部においては、
直線や曲げなどを組み合わせて様々なレイアウト配線を
実現させるものである。これに対し、本体部と一体とな
った端末部においては、複数の光ファイバの端部を所定
本数毎にまとめ、所定の間隔で平行に配列させたもので
多心光ファイバテープ心線と同様な形態として他の光フ
ァイバ心線と自在に接続できるように構成したものであ
る。
【0007】前記の光要素部品は多くの場合、直線的な
形状である。光導波路型光要素部品の場合は、通常その
入口側と出口側の2箇所にそれぞれ光ファイバからなる
光配線を接続して使用される。光ファイバ型光要素部品
の場合は、特段の光配線部材を備えず、前記の光要素部
品を収容した筐体の外側の光ファイバと直接接続される
こともあるが、通常、前記の筐体の境界部に接続点を配
置して、何らかの光ファイバ配線か光配線部材を介して
外側の光ファイバと接続されることもある。本発明の光
配線部材は、この両者への適用が可能である。
【0008】光配線部材の曲がり部では光ファイバに曲
げ歪を生じており、極端に曲げると破断する危険性があ
る。この曲がり部の曲率は、曲げ歪による破断を考慮し
て、安全率をもって一定値よりも小さく(曲げ半径を大
きく)設定する事が望ましい。福富秀雄編著「光ファイ
バケーブル」(社団法人電気通信協会発行、昭和61年
2月25日改訂版)第52頁、図3.42によれば、曲
率1/d(d:曲げ直径)と引張試験による破断強度は
直線的関係を示し、引張強度を1kgとすると、曲率は
0.03(1/mm)、即ち半径r=16.7mmに対
応する。つまり強度1kg以上の光ファイバを使用する
場合は、曲げ半径下限値を約17mmと設定して光配線
部材を作成する。
【0009】ここで、破断強度を極端に劣化させずに曲
げ半径を17mm以下にしたい場合、前記の曲げ歪は光
ファイバのガラス部の外径寸法Dに支配されるため、外
径寸法のみを変更した光ファイバを使用すれば良い。た
だし伝送光が通るコア部は接続特性を優先して、標準的
な寸法(ITU規格)の光ファイバと同一としたままと
することが好ましい。光ファイバ曲げ部の歪(D/2r
で表わされる)を一定とすれば、曲げ半径の縮小率と光
ファイバ外径寸法の縮小率を一致されれば良い。具体的
には外径を125ミクロンから62.5ミクロンに細く
すれば、同じ曲げ歪みとなる曲げ半径は、17mmから
8.5mmと小さくできる。このように、光ファイバ曲
げ部の歪に上限を設定し、曲げ半径に応じて最適な外径
の光ファイバを選択し光配線部材を構成することもでき
る。なお、通常の光ファイバはコア部、クラッド部の2
層構造をなしており、シングルモード光ファイバの場
合、コア径は約5〜10ミクロン、外径(クラッド径)
は125ミクロンである。光伝送に影響が出ないように
するには、外径寸法はコア径の約5倍から10倍程度あ
れば良い。この比率の範囲内で少しでも外径を細くする
ことにより、曲げ制限が緩和され、より小さな半径で曲
げても一定の曲げ歪を維持する事ができる。
【0010】光ファイバ曲げ部の信頼性は、前記の曲げ
部での曲げ歪だけでなく、光ファイバの長手方向に生じ
る歪と距離との積(総歪量)に依存すると考えられるの
で、この総歪量が複数の光ファイバ間で大きく乖離しな
いように光ファイバの曲率と外径寸法を適宜選択して光
配線部材に使用することができる。一例として、仮想的
に同心円状に2本の光ファイバを配置する際に、外周側
の光ファイバの外径寸法をD1、曲げ半径をr1、内周側
の光ファイバの外径寸法をD2、曲げ半径をr2とし、外
周側1周と内周側2週を同一の総歪量にするには、(D
1/2r1)×2πr1=(D2/2r2)×4πr2からD
1=2D2即ち内周側光ファイバを外周側光ファイバの半
分の外径寸法とすればいい。なお、このような細径の光
ファイバと通常の光ファイバの接続は、融着接続でも可
能では有るが、外径の差異による種々の悪影響が考えら
れるので、専用の光コネクタによる接続が至便である。
【0011】前記の光配線部材は、その内部に二次元平
面内に配線された複数の光ファイバを内部に封入し、光
配線されたものである。ここで「封入」とは、光ファイ
バを別の樹脂で固定し、一体化し、保護したという意味
である。これをさらに立体的にU字状に曲げることもで
きる。この場合でも、前記の曲げ歪と曲げ半径の関係は
同様に考えることが可能である。
【0012】また、複数の光ファイバから構成される光
配線部材の曲げ部において、光ファイバ同士の交差を許
容し、各光ファイバが最小かつ同一の曲げ半径で曲げ部
を形成することも出来る。こうすることで、光配線部材
の平面積を小さくできると同時に、光ファイバの光路長
が一定であり、さらに配列順序を入れ替える機能を持た
せた光配線部材を容易に形成できる。
【0013】前記の光配線部材を2個用意し、それぞれ
の一端を光要素部品に接続し、他端で光ファイバを平行
に配列し多心光ファイバテープ心線形状にすることがで
きる。またこの光要素部品と反対端側において、入口側
光配線部材の端末と出口側光配線部材の端末を一体化
し、実質上同一の多心光ファイバテープ心線形状にする
ことができる。この場合は、光要素部品の入口側の端末
と出口側の端末が同一箇所で同時に接続可能となる。
【0014】前記の光配線部材の端末部に多心光コネク
タや多条V溝を接続すると好適である。多条V溝に光フ
ァイバを配置したものは光ファイバアレイもしくは光ア
レイと呼ばれる。こうすることにより、光要素部品の入
口側の端末と出口側の端末を、より簡便に別の光配線部
材や光ファイバ心線に接続することもできる。
【0015】以下、図面と共に本発明による光配線部材
および光回路部品の好適な実施形態について詳細に説明
する。
【0016】図1に示すように、光配線部材1は弾性復
元性があり可撓性に富んだ材料(例えばアクリル、ウレ
タン、エポキシ、ポリイミド、ポリエチレン、シリコー
ン樹脂、UVアクリル、UVウレタン等のプラスチック
材料)で複数本の光ファイバ2を包み込んだものであ
り、二次元平面状をなし、平面状に延在する本体部3
と、この本体部の一端に一体的に形成された端末接続部
4からなる。
【0017】光要素部品20は光配線部材1の端末接続
部4で接続され、両者は一体化されている。光要素部品
20と接続するためには、光配線部材1の端末接続部4
を、接続相手に応じて最適な形態とすることができる。
例えば、接続相手となる光要素部品20が光カプラ−な
ど光ファイバ型部品の場合であれば、端末接続部4を光
ファイバの形態とする。光要素部品20の光配線部材1
側の端末は光ファイバのままであるから、光配線部材1
の端末接続部4の光ファイバ2と光要素部品側の光ファ
イバとはそのまま融着接続したり光コネクタで接続する
事ができる。また、接続相手となる光要素部品20がA
WGやスターカプラー(Y分岐で放射状に分岐が構成さ
れている)などの平面導波路型光要素部品の場合であれ
ば、光配線部材1の光要素部品20側の端末接続部4は
V溝に光ファイバ2を固定した光ファイバアレイ構造と
し、光要素部品20と直接突合せ接続する事ができる。
この場合は、端末接続部4において複数の光ファイバ間
のピッチを所定の間隔に設定した光ファイバアレイを形
成する。
【0018】各光ファイバ2は、本体部3の直線部3a
と曲げ部3bに内封されている。従って、曲げ部3bに
よって、光ファイバ2の曲げ歪を考慮した曲げ半径を確
保させ、直線部3aによって最短経路を確保させてい
る。
【0019】光要素部品20の片方に直線状の本体部3
を有する光配線部材を、もう一方に180度向きを変え
略U字状の形状をした曲げ部3bを有する本体部3で構
成された光配線部材1を、一方の端末接続部4を介して
それぞれ接続し、2つの光配線部材1のもう一方の端末
部5をそれぞれ光要素部品20からみて一端側に配置す
ることができる。この場合、略U字状の形状をした光配
線部材1は内封した光ファイバ2が特定の曲率半径で曲
がった状態で固定される。この曲率半径が極端に小さい
と、光ファイバ内の伝送光に影響を与えるため、伝送信
号に影響の無いよう、使用する波長における損失値に対
応した光ファイバの曲率よりも小さく設定する事が望ま
しい。曲げ部の長さにも依るが、1.3ミクロン帯の伝
送では半径15mm以上、1.55ミクロン帯の伝送で
は半径20mm以上であることが好ましく、できれば
1.3ミクロン帯の伝送では半径20mm以上、1.5
5ミクロン帯の伝送では半径30mm以上であることが
さらに好ましい。
【0020】さらに図2に示すように、2つの光配線部
材1を前記端末部5付近で一体化し、略多心光ファイバ
テープ心線状に形成することができる。このように、本
来であれば2ヶ所に分散した光要素部品20の端末部5
を1箇所にまとめることができ、接続作業が容易な光回
路部品が実現される。
【0021】また、光配線部材1に使用する光ファイバ
2として、コア径を標準的な寸法のまま変えずに外径寸
法のみを小さくした光ファイバを用い、光配線部材1を
形成することができる。これにより、通常の外径では無
し得なかった短い半径での曲げを可能とし、投影面積の
小さな光配線部材を製作することが可能となる。図3は
光ファイバ外径寸法Dと最小曲げ半径rの関係を示すグ
ラフである。図3において、同一曲げ歪であれば両者は
比例するため、外径寸法を半分にすれば曲げ半径も半減
可能となることがわかる。
【0022】さらに、本体部3の曲げ部3bとして隣接
する光ファイバ2を等間隔で平行に配置せず、各光ファ
イバ毎に一定の曲率の曲げ部を形成して互いに交差し合
うように配置することにより、光ファイバ間を等間隔に
保ったまま異なる曲率で配置した場合に比べて少ない面
積の曲げ部を形成できる。図4(イ)に4心光ファイバ
を180度折り返した光配線部材の一部を示す。各光フ
ァイバ2が同一且つ最小の曲げ半径rで曲げ部を形成
し、互いに異なる位置で交差している。このような構成
にすることで、投影面積が小さく幅が小さい光配線部材
1が作成可能であると共に、個々の光ファイバ2の入射
側と出射側の配列順序が曲げ部において反転せず、後の
取扱いや接続作業時に至便である。
【0023】図4(ロ)に光配線部材1の断面構造を示
す。この光配線部材1の本体部3は可撓性の基板11に
接着層10を形成したものを準備し、その上に光ファイ
バ2を基板11に接着層10を介して貼り付ける。その
上から被覆部材12を盛る。その結果、光ファイバ2が
基板11と被覆部材12との間で挟まれ、光ファイバ2
が光配線部材1の本体部3内に封止される。
【0024】図5(イ)は、本発明の別の実施例で、外
径寸法の異なる4心光ファイバを180度折り返した光
配線部材の一部を示す。光ファイバ2は外側ほど外径寸
法が大きく、ほぼ同一の中心回りに異なる曲げ半径で曲
げ部を形成している。このような構成にすることで、各
光ファイバ表面に生じる曲げ歪がほぼ同一となる光配線
部材1が作成可能である。図5(ロ)はこのような光配
線部材1の断面構造を、図5(ハ)は光ファイバ2の断
面構造をそれぞれ示す。
【0025】このような略U字状の曲げ部3bを中間に
有する本体部3を備えた光配線部材1aを端末接続部4
を介して一端に接続し、ほぼ真直な本体部3を備えた光
配線部材1bを端末接続部4を介して接続した光要素部
品20を作成し、光配線部材1a、1bの他の端末部5
を共通の光コネクタ30に接続することができる。この
構造の光回路部品は、図6に示すように、光コネクタ3
0によって1箇所(1回)の接続だけで光要素部品20
の両端経路が同時に接続できるため、作業性に優れてい
る。
【0026】片方の光配線部材1の曲げ部3bを光要素
部品20の搭載面と同一平面上では無く、光配線部材1
を立体的に曲げて作成したものを用いても同様の効果が
得られる。図7は、光要素部品20として平面導波路型
のものを使用した場合で、複数組の分岐結合部を形成し
た平面導波路型光要素部品と、本体部3で立体的にU字
状に曲げた光配線部材1bとを端末接続部4で接続した
光回路部品の構成を示している。この場合、光配線部材
1の端末部5に、光ファイバ配列穴が上下2段になった
光コネクタ30を使用すれば、光配線部材1と光コネク
タ30の接続が容易であるし、光配線部材1a,1bが
端末部5で上下に心番が揃った光ファイバ配列となるの
で、作業性が良い。
【0027】折り返しを立体的に形成した本体部3を備
えた光配線部材1であっても、1段構成の光コネクタ3
0を端末部に使用することも可能である。図8のよう
に、光配線部材1cの本体部3の片端の端末接続部4を
介して光要素部品に接続し、折り返された本体部3を備
えた光配線部材1cのもう片端の櫛歯状に分割した端末
部5と、折り返されず真直な本体部3を備えた光配線部
材1aの櫛歯状に分割した端末部5とを同一面に揃うよ
う交互に配置して、光ファイバ接続端が1列に並んでい
る光コネクタ30に挿入、固定した光回路部品が構成で
きる。こうすれば、端末部5での光配線部材1や光コネ
クタ30の厚みが最小限に抑えられる。それと共に、平
面導波路型光要素部品が同一パターンの繰り返しで構成
されている場合には、光コネクタ端面での光ファイバの
配列を平面導波路波路型光要素部品の繰り返し単位で揃
えることが可能なので、接続の誤りが生じにくく、作業
性が良い。
【0028】かかる光回路部品を電気基板上に配置し、
光配線部材と電気配線を共存することも可能である。図
9に示したものは平面導波路型光要素部品20を電気基
板40上に固定し、外部接続用の電気コネクタ50と光
コネクタ30を基板の1側縁に配置したものである。光
要素部品20と光コネクタ30間を結ぶ光配線部材1
は、所定本数の光ファイバ2を一体化し、設定された配
線ルートの通りに同一平面上で直線部と曲げ部を形成し
た本体部3で構成されている。このように予め曲げを形
成された本体部3を備えた光配線部材1を用いるため、
接続後の設置作業上無理が無く、同一の基板上の別の素
子と接触したりせず、かつ複数の光ファイバ2が樹脂で
一括内封されているので光ファイバ単体と比較して耐傷
性が向上しているため、長期使用においても問題が無
い。
【0029】図10は本発明の別の実施例で、4個の光
要素部品20を電気基板40上に固定し、それらを複数
の分岐を有する光配線部材1で配線したものである。こ
のようにすれば、光要素部品20の入口・出口側総計8
箇所の接続が、分岐された本体部3が最終的に一つに集
合されてただ1個の光コネクタ30で接続できるので、
作業の簡便化や接続部品の省スペースの効果が著しい。
【0030】なお、前記の外径寸法を変えた光ファイバ
を使用した光配線部材1を、通常の寸法の光ファイバ2
と接続するには次のようにする。まず、融着接続方法を
使用する場合はコア調心式の融着接続機を使用し、コア
位置を基準として調心し融着接続すれば良い。また、光
コネクタ方法を使用する場合は光コネクタ本体のガイド
基準に対して各光ファイバのコア位置が一定位置となる
ような光コネクタを使用するのが良い。図11に、この
ような接続が可能で、実装される光ファイバ2の外径寸
法が異なる2種類の4心光ファイバ用のコネクタ30を
示す。
【0031】本発明による光配線部材および光要素部品
は、前述した実施形態に限定されるものではない。例え
ば、光配線部材1に使用する光ファイバ2は被覆された
ものでも良いし、被覆されないコア・クラッド2層構造
の状態でも良い。光配線部材は前述の構造に限るもので
は無く、光ファイバが被覆で実質的に保護され、光ファ
イバ同士が一体化しているものであれば良い。また、平
面導波路型光要素部品20との端末接続部4では、光配
線部材1を多心光ファイバテープ心線のように一定ピッ
チに配列された形態にしてV溝に固定し、光ファイバア
レイとしたが、接続部はこの構造に限るものではない。
例えば、単心光ファイバに分けて融着接続しても構わな
いし、単心光コネクタで接続しても構わない。
【0032】また、光配線部材1は光ファイバ2近傍の
みを一体化し本体部3を構成した構造を示したが、曲げ
部3bがU字型に構成された場合には、曲げ部3bで囲
まれた部分全体を1枚の基板11とした構造としても良
い。このように曲げ部3bで囲まれた範囲を1枚の光配
線部材1とすることで、強度が増し、取り扱い性が良く
なる。光配線部材1に固定するために穴をあけたり、取
付け用の部材を固定したりするなど、電気基板40など
に固定しやすくする工夫は周知技術でもって適宜行われ
る。電気基板上に配置した電気コネクタ50と光コネク
タ30は前記の配置や数に限るものでは無く、基板の1
組の対辺にそれぞれ個別に配置しても良く、数も複数個
あっても構わない。
【0033】
【発明の効果】本発明による光配線部材および光要素部
品は、以上のように構成されているため、次のような効
果を得る。すなわち、複数本の光ファイバを内封させた
状態で二次元平面形状に光配線させる本体部と、本体部
と一体的に設けられる端末接続部を備えた光配線部材と
接続しておくことにより、光要素部品の接続性が良くな
り、取扱い性が改善される。同時に、光ファイバの取扱
い性や作業性、耐傷性を向上させられる。また、曲げ部
での交差配線により平面積の小さい光配線部材を得る。
さらに、外径寸法の異なる光ファイバを使用し、曲げ半
径の小さい曲げ部を得る。これにより電気部品と共存し
た光ファイバ配線の作業性が良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる光配線部材を光要素部品に接続
した光回路部品の第1の実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示した第1の実施形態での光配線部材の
変形例を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る光配線部材に使用する一定曲げ歪
における光ファイバの外径と曲げ半径の関係を示した図
である。
【図4】本発明に係る光配線部材における曲げ部の第2
の実施形態を示す平面図と断面図である。
【図5】本発明に係る光配線部材における曲げ部の第3
の実施形態を示す平面図と断面図である。
【図6】図4に示した第2の実施形態ないし図5に示し
た第3の実施形態の光配線部材と光要素部品を接続して
なる本発明に係る光回路部品の斜視図である。
【図7】本発明に係る他の光回路部品の斜視図である。
【図8】本発明に係る他の光回路部品の斜視図である。
【図9】本発明に係る他の光回路部品を電気基板上に配
置した状態を示す斜視図である。
【図10】本発明に係る他の光回路部品を電気基板上に
配置した状態を示す斜視図である。
【図11】本発明に係る実施例として、光コネクタの端
面を示したものである。
【符号の説明】
1 光配線部材 2 光ファイバ 3 本体部 3b 曲げ部 4 端末接続部 5 端末部 10 接着剤(接着層) 11 基板(樹脂) 12 被覆部材 20 光要素部品 30 光コネクタ 40 基板(電気) 50 電気コネクタ 60 光回路部品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大阪 啓司 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 Fターム(参考) 2H037 AA01 BA24 CA01 CA34 DA31 2H038 CA34 CA38

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二次元平面に配列する複数本の光ファイバ
    を内封する本体部と、前記本体部の一端と一体的に設け
    られ、前記光ファイバが所定の間隔で整列された端末接
    続部とを備え、 前記本体部において前記光ファイバに曲げが入った状態
    で相互に固定された曲げ部を有することを特徴とする光
    配線部材。
  2. 【請求項2】前記曲げ部における複数の光ファイバに加
    わる歪み量が等しくなるように、各光ファイバを曲げた
    ことを特徴とする請求項1に記載の光配線部材。
  3. 【請求項3】前記光ファイバに、前記曲げ部において光
    ファイバに加わる最大歪みが等しくなるよう外径寸法が
    異なる光ファイバを用いたことを特徴とする請求項1に
    記載の光配線部材。
  4. 【請求項4】前記曲げ部が、前記本体部の、光ファイバ
    が配列された二次元平面と同一面上に形成された請求項
    1〜3のいずれか一項に記載の光配線部材。
  5. 【請求項5】前記曲げ部内に内封された複数の各光ファ
    イバが、曲げられて交差し、配列順が入れ換えられた請
    求項4に記載の光配線部材。
  6. 【請求項6】光要素部品の一端に直線状の光配線部材
    を、他端に請求項1〜5のいずれか一項に記載の光配線
    部材を、接続してなる光回路部品。
  7. 【請求項7】光要素部品の端部の両端を、請求項1〜5
    のいずれか一項に記載の光配線部材に接続してなる光回
    路部品。
  8. 【請求項8】光要素部品の両端に接続された2つの光配
    線部材の少なくとも一方の本体部の端末に光コネクタま
    たは光アレイを有する請求項7に記載の光回路部品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008203477A (ja) * 2007-02-20 2008-09-04 Ntt Electornics Corp 光伝送モジュールの製造方法

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