JP3730871B2 - 光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコード - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は光ファイバアレイを付属させたテープ光ファイバコードとしての光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコードに係わり、特にマイクロベンドの発生を軽減することのできる光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコードに関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネットの普及ならびに通信するデータの大容量化によって通信量の爆発的な増加が生じている。これと共に光波長多重通信システムを大容量化する技術開発が活発化している。
【0003】
通信システムを構成する装置間を複数の光ファイバで接続するような場合には、これらの光ファイバを1本ずつ個別に引き回して接続するよりはこれらを複数本束ねたものを用意してこれらの装置の間の接続に使用する方が便利な場合が多い。そこで、光ファイバを複数本並列に配置したものをテープ状に被覆したテープ光ファイバコード(以下、適宜テープファイバと略称する。)がこのような場合に使用されている。
【0004】
図8は、従来のこのようなテープファイバのうちの一例としてハーフピッチファイバアレイ付きファイバコードを表わしたものである。ここで「ハーフピッチ」とは、ファイバコードにおける光ファイバの一般的な配置間隔(代表的には250μm前後)をフルピッチとして、その約半分の間隔(125μm前後)で光ファイバが配列されることをいう。この図8に示した例では、ハーフピッチファイバアレイ付きファイバコード111は一端を、127μmピッチのハーフピッチファイバアレイ112に固定しており、第1の上段テープ1131、第2の上段テープ1132、第1の下段テープ1133および第2の下段テープ1134の4つのテープが2段で配置された構成となっている。これら第1の上段テープ1131〜第2の下段テープ1134で光ファイバはフルピッチで配置されている。
【0005】
図9は、このハーフピッチファイバアレイ付きファイバコードの断面構造を示したものである。第1の上段テープ1131、第2の上段テープ1132、第1の下段テープ1133および第2の下段テープ1134の4つのテープが共に光ファイバ115を12本ずつ配置した12心テープ心線で構成されているものとする。この例の場合、それぞれのテープ1131〜1134における光ファイバ115のピッチは250μmとなっている。
【0006】
ハーフピッチファイバアレイ付きファイバコード111の一方の端部は1本ずつ48本の光ファイバ1151〜11548に分離されており、それぞれの端部には光信号の入出力を行うための光コネクタ1171〜11748が接続されている。
【0007】
図10は、図示しない光導波路側に位置するファイバ整列部における光ファイバの配置を示したものである。図8に示したハーフピッチファイバアレイ付きファイバコード111の合計48本の光ファイバは、図8に示したハーフピッチファイバアレイ112の入口側では図9に示した配置状態となっているが、この反対側のファイバ整列部121では125μmピッチで一段に配置される。このように光導波路側では、多チャネル化や装置の小型化の要請から、出力側の導波路のピッチがテープ1131〜1134側の光ファイバ115のピッチの半分のハーフピッチにまで短くなった配置構造となっている。この例で示すハーフピッチファイバアレイ付きファイバコード111は図8または図9に示すように2段に配置された構造を採っているので、ファイバ整列部121の手前側で光ファイバ115を1本ずつ上下交互に取り出してファイバ整列部121で整列させるようになっている。
【0008】
図11は、ファイバアレイにおける各ファイバの配置の組み替え状態を示したものである。この図および図8および図10に示した“1”から“48”までの数字は、光ファイバの通し番号を示している。ファイバ整列部121側で各光ファイバ1151〜11548の番号を1つずつ昇順に規則正しく配列させたとしても、4本のテープ1131〜1134にこれらの光ファイバ1151〜11548が分配されて配置される。この結果として、ハーフピッチファイバアレイ付きファイバコード111の他端側では図8に示したように各光コネクタ1171〜11748の配置は飛び石状の順列となる。したがって、光コネクタ1171〜11748を接続する作業者は、たとえば第1のテープ1131と第3のテープ1133から該当する光ファイバ115を選びながら接続作業を行う必要があり、作業が煩雑となり作業時間が長時間化すると共に作業ミスの発生のおそれも高くなる。
【0009】
図12は、このような問題を解消した従来のハーフピッチファイバアレイ付きファイバコードを示したものである。この図12で図8と同一部分には同一の符号を付しており、これらの説明を適宜省略する。このハーフピッチファイバアレイ付きファイバコード131では、ハーフピッチファイバアレイ112と光コネクタ1171〜11748の間に分岐ケース132を設けている。
【0010】
ハーフピッチファイバアレイ112における図示しない光導波路側の端部としてのファイバ整列部121での光ファイバ115の配置は、図10に示したように1つずつ規則正しく昇順になっている。このため、ハーフピッチファイバアレイ112と分岐ケース132の間における光ファイバ115の配列は図10に示したものと変わらない。分岐ケース132ではこのような配列の光ファイバ115の配置を組み替える。そして第1のテープ1331では“1”から“12”までの順番で光ファイバ115が並んだ配列とし、第2のテープ1332では“13”から“24”までの順番で光ファイバ115が並んだ配列とする。同様に、第3のテープ1333では“25”から“36”までの順番で光ファイバ115が並んだ配列となっており、第4のテープ1334では“37”から“48”までの順番で光ファイバ115が並んだ配列となっている。したがって、作業者は光コネクタ1171〜11748の取り付けを短時間でかつ間違いなく行うことができるようになる。
【0011】
図13は、分岐ケースの内部の配線の様子を表わしたものである。ここでは、図示を簡単にするために“1”から“24”までの光ファイバ115のみを示している。分岐ケース132の図で左側(ハーフピッチファイバアレイ112側)には、図12で見えている第1の上段テープ1131と図12では見えていない第1の下段テープ1133が接続されている。また、分岐ケース132の図で右側(光コネクタ1171〜11724側)には、図12で共に見えている第1の上段テープ1331と第1の下段テープ1333が接続されている。図示を明確にするために、第1の上段テープ1131、1331を実線で示しており、第1の下段テープ1133、1333の方は点線で示している。分岐ケース132の内部では、左右の配置変換を実現するように光ファイバの接続が行われている。このように図9に示した分岐ケース132を使用することで、光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコード131を光コネクタ1171〜11748の接続作業性に優れたものとすることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図12に示した従来のハーフピッチファイバアレイ付きファイバコード111は、分岐ケース132によって一端を固定しているためにマイクロベンドを発生させることがあるという問題があった。ここでマイクロベンドとは、光ファイバ115に不均一な力が加わって、コア中を伝播させる光の波長に比べて無視できない半径の曲がりを発生させることをいう。マイクロベンドが発生すると、伝播される光はマイクロベンドの箇所から光ファイバの外へ漏れてしまい伝送損失を生じる。これにより、光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコードを構成する光ファイバ115同士で特性の変動が発生してしまう。
【0013】
たとえば特開平6−148480号公報には、マイクロベンドの発生を防止する技術が開示されている。この技術では、テープ状の光ファイバ心線の成形品を巻取る前に揮発性溶剤に溶解させたシリコーンオイルを塗布し、テープの滑性を増すことで、巻取りの状態を向上させ光ファイバ心線に不均一な力がかからないようにして、マイクロベンドを発生させないようにしている。本発明はこのような製造時のマイクロベンドの発生だけではなく、製造された光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコードの使用時に発生するマイクロベンドも問題となる。
【0014】
図14は図12で示した分岐ケースを使用した光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコードで発生する後者のマイクロベンドを説明するためのものである。光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコード131のハーフピッチファイバアレイ112と反対側の端部には分岐ケース132が接続されており、途中のコード部分が巻回されている。図示しない通信装置間にケーブルを配置するような場合には、将来の装置の配置換え等を勘案して光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコード131の長さに多少余裕をもたせ、これらの途中を所定回数巻回して全体的な長さを調整することは通常行われているところである。
【0015】
図14では説明を分かりやすく行うために、図13と同様に第1の上段テープ1131を実線で示しており、第1の下段テープ1133の方は点線で示している。光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコード131は図で左端部にハーフピッチファイバアレイ112が固定されており、右端部には分岐ケース132が固定されている。そしてこれらの間における第1の上段テープ1131と第1の下段テープ1133の長さは全く等しくなっている。
【0016】
ところが、光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコード131の途中を図示のように一定の方向に1回または複数回巻回したとする。この図に示したようにリング状に曲げた部分で第1の上段テープ1131が第1の下段テープ1133よりも内側に配置されたとする。リング状に曲げた部分が真円であると仮定すると、第1の上段テープ1131の円の半径R1は第1の下段テープ1133の円の半径R1よりも小さくなる。したがって、円周部分の長さは第1の上段テープ1131の方が第1の下段テープ1133よりも短くなる。ハーフピッチファイバアレイ112と分岐ケース132の間における第1の上段テープ1131と第1の下段テープ1133の長さは等しいので、リング状に曲げた部分の長さの差だけ、曲げていない直線部分で第1の上段テープ1131の方が長くなる。
【0017】
この長さの差をΔLとし、光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコード131における第1の上段テープ1131と第1の下段テープ1133の厚さ方向の心の間隔をtとする。リング状に曲げた部分の巻回数をmとすると、ΔLは次の(1)式により求めることができる。
【0018】
ΔL=2πtm ……(1)
【0019】
この第1の上段テープ1131の超過分の長さを吸収するためにテープの途中の幾つかの箇所で光ファイバが被覆材等による位置的な拘束下で局所的な応力を受けて屈曲し、マイクロベンドが発生することになる。環境温度の変動によってもマイクロベンドの発生が助長されることもある。
【0020】
なお、以上の説明では光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコード131として2段2列のものを示したが、多段であればどのような光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコードでも同様のマイクロベンドが発生する可能性がある。また、光ファイバ115の配列を変更するための分岐ケース132を使用した場合を例にとって説明したが、光導波路側と反対側を何らかの手段で固定している場合にも同様の問題が発生することになる。
【0021】
そこで本発明の目的は、光ファイバを複数本配置したテープファイバの途中が曲がった状態になるような場合でも光ファイバの局所的なマイクロベンドの発生を極力回避することのできる光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコードを提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、(イ)光導波路と接続するファイバアレイと、(ロ)このファイバアレイに固定される複数本の光ファイバを整列させて全体を所定幅のテープ状に加工したテープ心線部をファイバアレイの固定側に配置し、このテープ心線部と反対側の所定位置が固定されていると共に、ファイバアレイの固定側と前記した所定位置の中間位置の一部または全部で前記した複数本の光ファイバがその本数よりも少ない所定数に分離された領域を備え、この領域が保護チューブによって覆われており、かつこの領域で前記した複数本の光ファイバ全体が前記した所定幅と同一幅となるように整列されており、前記した所定位置あるいはその近傍にそれぞれの光ファイバの配列を変換する配列変換部が配置されていて、この配列変換部を収容したケースに保護チューブの一端が固定されているテープファイバとを光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコードに具備させる。
【0023】
すなわち請求項1記載の発明では、光導波路と接続するファイバアレイにテープファイバの一端が固定されている。テープファイバ自体は複数本の光ファイバを整列させて全体を所定幅のテープ状に加工したテープ心線部をファイバアレイの固定側に配置し、その反対側の所定位置が固定されている。そして、ファイバアレイの固定側と前記した所定位置の中間位置の一部または全部で前記した複数本の光ファイバがその本数よりも少ない所定数に分離され、かつこの分離された領域が保護チューブによって覆われており、この領域で前記した複数本の光ファイバ全体が前記した所定幅と同一幅となるように整列された状態となっている。したがって、このテープファイバに曲げ方向の力を作用させると、加わった力に応じてそれぞれの光ファイバが自由に変形し、他の光ファイバや被覆部材によって変形する方向が拘束されない。このため光ファイバを局所的に変形させる力が作用しにくく、マイクロベンドの発生を有効に回避させることができる。しかも前記した複数本の光ファイバ全体が前記した所定幅と同一幅となるように整列されているので、テープファイバ全体が同一幅であり、取り扱いに便利である。また、保護チューブを使用することで、前記した領域が長くなっても取り扱いが容易になる。しかも本発明では、前記した所定位置あるいはその近傍にそれぞれの光ファイバの配列を変換する配列変換部が配置されていて、この配列変換部を収容したケースに保護チューブの一端が固定されている。このように、ケースの端部に固定すると固定作業が容易になり、またケースの内径を保護チューブよりも大きくする必要がない。
【0024】
請求項2記載の発明では、(イ)光導波路と接続するファイバアレイと、(ロ)このファイバアレイに固定される複数本の光ファイバを複数段整列させて全体を所定幅のテープ状に加工したテープ心線部をファイバアレイの固定側に配置し、このテープ心線部と反対側の所定位置が固定されていると共に、前記したファイバアレイの固定側と前記した所定位置の中間位置の一部または全部で前記した複数本の光ファイバがその本数よりも少ない所定数に分離され、かつこの分離された領域が保護チューブによって覆われており、この領域で前記した複数本の光ファイバ全体が前記した所定幅と同一幅となるように整列されており、前記した所定位置あるいはその近傍にそれぞれの光ファイバの配列を変換する配列変換部が配置されていて、この配列変換部を収容したケースに保護チューブの一端が固定されているテープファイバとを光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコードに具備させる。
【0025】
すなわち請求項2記載の発明では、光導波路と接続するファイバアレイにテープファイバの一端が固定されている。テープファイバ自体は複数本の光ファイバを複数段整列させて全体を所定幅のテープ状に加工したテープ心線部をファイバアレイの固定側に配置し、その反対側の所定位置が固定されている。そして、前記したファイバアレイの固定側と前記した所定位置の中間位置の一部または全部で前記した複数本の光ファイバがその本数よりも少ない所定数に分離され、かつこの分離された領域が保護チューブによって覆われており、この領域で前記した複数本の光ファイバ全体が前記した所定幅と同一幅となるように整列された状態となっている。したがって、このテープファイバに曲げ方向の力を作用させると、上段、下段等の段による内外周差が存在しても、加わった力に応じてそれぞれの光ファイバが自由に変形し、他の光ファイバや被覆部材によって変形する方向が拘束されない。このため光ファイバを局所的に変形させる力が作用しにくく、マイクロベンドの発生を有効に回避させることができる。しかも前記した複数本の光ファイバ全体が前記した所定幅と同一幅となるように整列されているので、テープファイバ全体が同一幅であり、取り扱いに便利である。また、保護チューブを使用することで、前記した領域が長くなっても取り扱いが容易になる。しかも本発明では、前記した所定位置あるいはその近傍にそれぞれの光ファイバの配列を変換する配列変換部が配置されていて、この配列変換部を収容したケースに保護チューブの一端が固定されている。このように、ケースの端部に固定すると固定作業が容易になり、またケースの内径を保護チューブよりも大きくする必要がない。
【0032】
請求項3記載の発明では、請求項1または請求項2記載の光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコードで、配列変換部を収容したケースの一端に保護チューブの一端が固定されていることを特徴としている。
【0033】
すなわち請求項3記載の発明では、配列変換部を収容するケースの端部が保護チューブの固定に使用される場合を示している。ケースの一端に固定すると固定作業が容易になり、またケースの内径を保護チューブよりも大きくする必要がない。
【0034】
請求項4記載の発明では、請求項1または請求項2記載の光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコードで、配列変換部を収容したケースの内部で保護チューブの一端が固定されていることを特徴としている。
【0035】
すなわち請求項4記載の発明では、配列変換部を収容するケースの内部が保護チューブの固定に使用される場合を示している。ケースの内部に保護チューブを入れ込んだ状態で固定することにより、保護チューブの取り付けが安定する。
【0038】
請求項5記載の発明では、請求項1または請求項2記載の光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコードで、保護チューブは、前記した複数本の光ファイバが1本ずつ分離された状態となっている領域における一部の箇所で光ファイバに固定されていることを特徴としている。
【0039】
すなわち請求項5記載の発明では、保護チューブの一端が固定される場合以外の有効な固定形態を示している。保護チューブは複数本の光ファイバが1本ずつ分離された状態となっている領域における一部の箇所で光ファイバと接触しこれによって移動しないように固定することができる。ただし、光ファイバとの固定領域が長いとこれに不必要に力を加えることになるので、一部の箇所で固定することになる。固定箇所では光ファイバの全部と接触する必要はない。
【0040】
請求項6記載の発明では、請求項1または請求項2記載の光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコードで、配列変換部のファイバアレイにおける光ファイバのピッチはテープファイバにおける光ファイバのピッチの半分のハーフピッチとなっており、ハーフピッチのファイバアレイと反対側から繰り出されるそれぞれの光ファイバの配置の順番は、ハーフピッチのファイバアレイにおける光導波路側の光ファイバの配置の順番と一致していることを特徴としている。
【0041】
すなわち請求項6記載の発明では、配列変換部が光ファイバアレイと反対側のコネクタ等の接続箇所における配置を光導波路側の光ファイバの配置と合わせることを示している。本発明のように、中間位置で複数本の光ファイバが1段構成で1本ずつ平行に配置されテープ状に加工された場合、その配置がすでに光導波路側の光ファイバの配置と一致していれば、配列変換部を光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコードの途中に設ける必要はない。
【0042】
請求項7記載の発明では、請求項1〜請求項5記載の光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコードで、保護チューブは難燃性の材料で構成されていることを特徴としている。
【0043】
すなわち請求項7記載の発明では、保護チューブを難燃性とすることで光ファイバの保護を図ることができる。
【0044】
請求項8記載の発明では、請求項1〜請求項5記載の光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコードで、保護チューブはファイバアレイの固定側で固定されていることを特徴としている。
【0045】
すなわち、請求項8記載の発明で保護チューブは前記した所定位置あるいはその近傍で固定されてもよいが、これと反対側のファイバアレイの固定側で固定されてもよい。いずれか一方の端部を自由端とすることで、保護チューブの自由度を確保することができる。
【0046】
請求項9記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコードで、ファイバアレイにおける光ファイバのピッチは前記テープファイバにおける光ファイバのピッチの半分のハーフピッチとなっていることを特徴としている。
【0047】
すなわち請求項9記載の発明では、テープファイバにおける光ファイバのピッチがたとえば270μmといったフルピッチの間隔であり、これらが2層に重ねられた構造をとっている場合には、ハーフピッチのファイバアレイにこれに固定することができる。これ以外のピッチのテープファイバおよびファイバアレイを使用してもよいことは当然である。
【0048】
【発明の実施の形態】
【0049】
【実施例】
以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0050】
<第1の実施例>
【0051】
図1は本発明の第1の実施例における光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコードを示したものである。この光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコード201は、図示しない光導波路と接続されるハーフピッチファイバアレイ202をその一端に備えている。ハーフピッチファイバアレイ202には2列2段で構成されるテープファイバ203の一端が固定されている。このテープファイバ203は12心テープ心線からそれぞれ構成される第1の上段テープ2041、第2の上段テープ2042、第1の下段テープ2043および第2の下段テープ2044の2列2段のテープからなっている。ただし図1では第1の上段テープ2041および第2の上段テープ2042のみ図示されており、第1の下段テープ2043および第2の下段テープ2044の2つのテープは第1の上段テープ2041および第2の上段テープ2042の下に隠れており図示されていない。
【0052】
テープファイバ203はハーフピッチファイバアレイ202に固定された側が長さL1にわたって被覆されているが、それ以降は被覆が剥がされ、1本ずつのアレイ側光ファイバ2051〜20548に分離されている。これらのアレイ側光ファイバ2051〜20548の他端は、分岐ケース207の内部に挿入されている。被覆が剥がされたアレイ側光ファイバ2051〜20548の部分は被覆材がない分だけ配置に余裕があるので、その部分全体の幅Twは、光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコード201の両端を緊張させた状態で、ハーフピッチファイバアレイ202に固定されたテープファイバ203の部分と等しく、幅Twとなっている。
【0053】
分岐ケース207の内部の固定部208でテープファイバ203は固定され、必要に応じて2列2段のテープ2041〜2044に戻された後、分岐部209の一方の端部に接続されている。分岐部209は、図12に示した分岐ケース132と同様の構成となっており、第1の上段テープ2041〜第2の下段テープ2044と同様の配列のアレイ側光ファイバ2051〜20548を“1”から“48”までの順番通りの配列に並べ替えるようになっている。分岐部209の他端側にはアレイ側光ファイバ2051〜20548と1本ずつ対応付けられたコネクタ側光ファイバ2111〜21148のそれぞれ一端が接続されており、これらの他端にはコネクタ2121〜21248が接続されている。
【0054】
また、この第1の実施例の光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコード201では、分岐ケース207の内部の固定部208に保護チューブ214の一部が固定されている。保護チューブ214はアレイ側光ファイバ2051〜20548を多少余裕をもって覆うことのできるやや大きめのチューブ状の被覆部材からなり、ハーフピッチファイバアレイ202側は固定されず開放されている。保護チューブ214は、テープファイバ203の被覆を剥がした部分のアレイ側光ファイバ2051〜20548を保護するためのものである。したがって、保護チューブ214は、アレイ側光ファイバ2051〜20548における被覆の剥がされた部分を覆う長さに設定されている。
【0055】
なお、このような光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコード201を作成するには各種の手法が存在する。一例としては、アレイ側光ファイバ2051〜20548に保護チューブ214を予め被せておき、保護チューブ214の部分を被覆を剥がす箇所から一時的に移動させたり、あるいは片方に押し縮めて被覆を剥がす箇所を露出させ、この箇所の被覆を剥がすようにすればよい。
【0056】
図2は、ハーフピッチファイバアレイとの固定箇所におけるテープファイバの配置構造を表わしたものである。本実施例では、第1の上段テープ2041、第2の上段テープ2042、第1の下段テープ2043および第2の下段テープ2044の4つのテープが共に光ファイバ205を12本ずつ配置した12心テープ心線で構成されている。この例の場合、それぞれのテープ2041〜2044における光ファイバ205のピッチ(間隔)は250μmとなっている。
【0057】
図3は図示しない光導波路側に位置するファイバ整列部での光ファイバの配置を示したものである。図1に示したハーフピッチファイバアレイ付きファイバコード201を構成する合計48本のアレイ側光ファイバ2051〜20548は、ハーフピッチファイバアレイ202の入口側では図2に示したような配置状態となっているが、この反対側のファイバ整列部231では125μmピッチで一段に配置される。このように光導波路側では、多チャネル化や装置の小型化の要請から、出力側の導波路のピッチがテープ2041〜2044側の光ファイバ205のピッチの半分(ハーフピッチ)にまで短くなった配置構造となっている。ハーフピッチファイバアレイ付きファイバコード201のテープ部分は2列2段に配置された構造を採っているので、ファイバ整列部231の手前側で光ファイバ205を1本ずつ上下交互に取り出してファイバ整列部231で整列させるようになっている。
【0058】
図4は、図1に示したハーフピッチファイバアレイ付きファイバコードを側面から見たものである。なお、この図4および図1では光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコード201のほぼ中央部に分岐ケース203が配置されているが、これに限るものではない。光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコード201自体が比較的長い場合には、分岐ケース207からハーフピッチファイバアレイ202までの距離が相対的に短くなる場合がある。この場合には、2列2段のテープ2041〜2044におけるハーフピッチファイバアレイ202側の端部近傍の箇所のみでアレイ側光ファイバ2051〜20548が1本ずつ分離された状態となっており、被覆用チューブ216がこの部分を覆っていることになる。すなわち、図1および図4に示すように光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコード201の大部分で2列2段のテープ2041〜2044がアレイ側光ファイバ2051〜20548として1本ずつ分離されている場合もあれば、そうでない場合もありうる。
【0059】
同様に、本実施例では分岐ケース207からコネクタ側光ファイバ2111〜21148が1本1本に分離されて繰り出され、これらの端部に各コネクタ2121〜21248を接続しているが、これに限るものではない。分岐ケース207からコネクタ2121〜21248までの距離が長い場合には、分岐ケース207から2列2段のテープが繰り出され、途中からコネクタ側光ファイバ2111〜21148が1本1本に分離されてもよい。
【0060】
図5は、本実施例のハーフピッチファイバアレイ付きファイバコードの分岐ケースの近傍を巻回した場合の光ファイバの挙動を示したものである。ただし、ここでは図面を分かりやすくするために第1の上段テープ2041の1つのコネクタ側光ファイバ2111と第2の下段テープ2044の1つのコネクタ側光ファイバ21148の2本のみを示している。
【0061】
この図に示すように第2の下段テープ2044の側が大径となるように保護チューブ214を巻回すると、この巻回部分でコネクタ側光ファイバ21148に対してコネクタ側光ファイバ2111の長さに余りが生じる。しかしながら、これらのコネクタ側光ファイバ2111、21148は共に保護チューブ214の中で自由にそれらの姿勢を変形させることができ、緩やかなウェーブを描くように屈曲することで長さの余りを調整することができる。したがって、コネクタ側光ファイバ2111の長さに余りが生じても、保護チューブ214内部で局所的な応力が働かず、マイクロベンドの発生を有効に防止することができる。
【0062】
<第2の実施例>
【0063】
図6は本発明の第2の実施例における光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコードを上からみたものであり、図7はこれを側方から見たものである。図6および図7で図1と同一部分には同一の符号を付しており、これらの説明を適宜省略する。この第2の実施例の光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコード301は、ハーフピッチファイバアレイ202をその一端に備えている。光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコード301は12心テープ心線からそれぞれ構成される第1の上段テープ2041、第2の上段テープ2042、第1の下段テープ2043および第2の下段テープ2044の4つのテープからなっている。ただし図6では図1と同様に第1の上段テープ2041および第2の上段テープ2042のみ図示されている。
【0064】
テープファイバ203はハーフピッチファイバアレイ202に固定された側が長さL1にわたって被覆された2列2段のテープ2041〜2044となっているが、それ以降は被覆が剥がされ、1本ずつのアレイ側光ファイバ2051〜20548に分離されている。これらのアレイ側光ファイバ2051〜20548の他端は、分岐ケース307の内部に挿入されている。被覆が剥がされたアレイ側光ファイバ2051〜20548の部分は被覆材がない分だけ配置に余裕があるので、その部分全体の幅Twは、光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコード201の両端を緊張させた状態で、ハーフピッチファイバアレイ202に固定されたテープファイバ203の部分と等しく、幅Twとなっている。
【0065】
分岐ケース307の内部の固定部308でテープファイバ203はケースに直接固定され、必要に応じて2列2段のテープ2041〜2044に戻された後、分岐部209の一方の端部に接続されている。分岐部209の他端側にはアレイ側光ファイバ2051〜20548と1本ずつ対応付けられたコネクタ側光ファイバ2111〜21148のそれぞれ一端が接続されており、これらの他端にはコネクタ2121〜21248が接続されている。
【0066】
この第2の実施例の光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコード201では、分岐ケース307のハーフピッチファイバアレイ202側の端部に保護チューブ314の一端が固定されている。保護チューブ314は、アレイ側光ファイバ2051〜20548における被覆の剥がされた部分を覆う長さに設定されている。分岐ケース307は第1の実施例の分岐ケース207と全く同一のものを使用することが可能であるが、本実施例では保護チューブ314を内部に挿入しない分だけそのサイズを小さくしたものを使用している。
【0067】
なお、この第2の実施例では保護チューブ314の一端を分岐ケース307の端部に固定したが、分岐ケース307自体に固定せず、その代わりにアレイ側光ファイバ2051〜20548における分岐ケース307の端部近傍等の所定箇所にのみ接着剤等で固定していてもよい。この場合、アレイ側光ファイバ2051〜20548の全部と保護チューブ314が固定される必要はなく、アレイ側光ファイバ2051〜20548の一部と固定されていてもよい。
【0068】
なお、以上説明した実施例では保護チューブ214、314、についてその材質について特に言及しなかったが、従来、ケーブル類に使用されている可撓性のある材料であれば特に制限なく使用できることは当然である。また、難燃性のものを使用することも使用環境によっては有益である。
【0069】
また実施例では2列2段の光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコードについて説明したが、列および段の構成についてはこれに限定されるものでないことは当然である。また、実施例では12心テープ心線を例に挙げて説明したが、これ以外の数の心線を使用した場合にも本発明を同様に適用することができる。
【0070】
更に実施例では分岐ケースからコネクタ側光ファイバを1本1本に分離して繰り出すことにしたが、これに限るものではない。たとえば、コネクタ側光ファイバを2本ずつに分離しても、分離せずに使用する場合と比べるとマイクロベンドの発生の防止に効果がある。3本ずつあるいは1本と2本というように任意の本数ずつ分離してもよい。また、テープから光ファイバが分離される領域はテープ心線部と反対側の所定の固定位置との中間に位置する領域の全域である必要はなく、一部の領域であってもよいし、分離された領域が2以上の部分領域に分かれていてもよい。後者の場合には、光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコードが長い場合でも、その取り扱いに不便を生じさせることがないという利点がある。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、テープファイバのファイバアレイの固定側とその反対側の所定位置の中間位置で複数本の光ファイバを1本ずつに分離した状態としている。したがって、このテープファイバに曲げ方向の力を作用させると、加わった力に応じてそれぞれの光ファイバが自由に変形し、他の光ファイバや被覆部材によって変形する方向が拘束されない。このため光ファイバを局所的に変形させる力が作用しにくく、マイクロベンドの発生を有効に回避させることができる。また、複数本の光ファイバがその本数よりも少ない所定数に分離された状態となっている領域を保護することができるだけでなく、この領域が長くなっても個々の光ファイバの存在する範囲をある程度規制することができ、取り扱いが容易になる。更に本発明によれば、配列変換部を収容したケースに保護チューブの一端が固定されているので、固定作業が容易になり、またケースの内径を保護チューブよりも大きくする必要がない。
【0072】
また、本発明によれば、ファイバアレイに固定される複数本の光ファイバが複数段に整列した状態では、テープファイバに曲げ方向の力を作用させると、上段、下段等の段による内外周差が生じるが、加わった力に応じてそれぞれの光ファイバが自由に変形し、また他の光ファイバや被覆部材によって変形する方向が拘束されることがない。したがって、多段構成で多数の光ファイバを収容する光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコードであっても、マイクロベンドの発生を有効に回避することができる。
【0076】
[付記]
本発明は更にケースの内部に保護チューブを入れ込んだ状態で固定することにより、保護チューブの取り付けが安定する。
【0078】
また、保護チューブが、前記した複数本の光ファイバが1本ずつ分離された状態となっている領域における一部の場所で光ファイバに固定されている場合には、光ファイバに及ぼす力を減少させた状態で保護チューブの移動を防止することができる。
【0079】
更に、保護チューブを難燃性とすることで光ファイバの保護を図ることができる。
【0080】
更にまた、保護チューブがファイバアレイの固定側で固定されている場合には、保護チューブが曲げられた際にもこれが局所的に不自然に変形することがない。したがって、内部に配置される光ファイバの変形する方向を拘束することが少なく、マイクロベンドの発生を有効に回避させることができる。
【0081】
また、光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコードで、ファイバアレイにおける光ファイバのピッチはテープファイバにおける光ファイバのピッチの半分のハーフピッチとなっている場合には、代表的な光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコードについて、マイクロベンドの発生を軽減することができることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコードの上面図である。
【図2】ハーフピッチファイバアレイとの固定箇所におけるテープ部分の配置構造を表わした断面図である。
【図3】ファイバアレイ側の図示しない光導波路側に位置するファイバ整列部における光ファイバの配置を示した説明図である。
【図4】図1に示したハーフピッチファイバアレイ付きファイバコードを側面から見た側面図である。
【図5】本実施例のハーフピッチファイバアレイ付きファイバコードの巻回した箇所を拡大して示した説明図である。
【図6】本発明の第2の実施例における光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコードの上面図である。
【図7】第2の実施例における光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコードの側面図である。
【図8】従来のハーフピッチファイバアレイ付きファイバコードの一例を表わした平面図である。
【図9】図8に示したハーフピッチファイバアレイ付きファイバコードの中央部の断面図である。
【図10】従来のファイバアレイ側のファイバ整列部における光ファイバの配置を示した平面図である。
【図11】図8に示したファイバアレイにおける各ファイバの配置の組み替え状態を示した説明図である。
【図12】分岐ケースを設けた従来のハーフピッチファイバアレイ付きファイバコードの一例を示す平面図である。
【図13】図12に示した分岐ケース内の配線の一部を示した説明図である。
【図14】分岐ケースを使用した従来の光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコードにおけるマイクロベンドの発生の様子を示した説明図である。
【符号の説明】
201、301 ハーフピッチファイバアレイ付きファイバコード
202 ハーフピッチファイバアレイ
203 テープファイバ
204 テープ
205 アレイ側光ファイバ
207、307 分岐ケース
208、306 固定部
209 分岐部
211 コネクタ側光ファイバ
212 コネクタ
214、314 保護チューブ
Claims (9)
- 光導波路と接続するファイバアレイと、
このファイバアレイに固定される複数本の光ファイバを整列させて全体を所定幅のテープ状に加工したテープ心線部を前記ファイバアレイの固定側に配置し、このテープ心線部と反対側の所定位置が固定されていると共に、前記ファイバアレイの固定側と前記所定位置の中間位置の一部または全部で前記複数本の光ファイバがその本数よりも少ない所定数に分離された領域を備え、この領域が保護チューブによって覆われており、かつこの領域で前記複数本の光ファイバ全体が前記所定幅と同一幅となるように整列されており、前記所定位置あるいはその近傍にそれぞれの光ファイバの配列を変換する配列変換部が配置されていて、この配列変換部を収容したケースに前記保護チューブの一端が固定されているテープファイバ
とを具備することを特徴とする光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコード。 - 光導波路と接続するファイバアレイと、
このファイバアレイに固定される複数本の光ファイバを複数段整列させて全体を所定幅のテープ状に加工したテープ心線部を前記ファイバアレイの固定側に配置し、このテープ心線部と反対側の所定位置が固定されていると共に、前記ファイバアレイの固定側と前記所定位置の中間位置の一部または全部で前記複数本の光ファイバがその本数よりも少ない所定数に分離され、かつこの分離された領域が保護チューブによって覆われており、この領域で前記複数本の光ファイバ全体が前記所定幅と同一幅となるように整列されており、前記所定位置あるいはその近傍にそれぞれの光ファイバの配列を変換する配列変換部が配置されていて、この配列変換部を収容したケースに前記保護チューブの一端が固定されているテープファイバ
とを具備することを特徴とする光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコード。 - 前記配列変換部を収容したケースの一端に前記保護チューブの一端が固定されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコード。
- 前記配列変換部を収容したケースの内部で前記保護チューブの一端が固定されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコード。
- 前記保護チューブは、前記複数本の光ファイバが1本ずつ分離された状態となっている前記領域における一部の箇所で光ファイバに固定されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコード。
- 前記配列変換部の前記ファイバアレイにおける光ファイバのピッチは前記テープファイバにおける光ファイバのピッチの半分のハーフピッチとなっており、前記ハーフピッチのファイバアレイと反対側から繰り出されるそれぞれの光ファイバの配置の順番は、前記ハーフピッチのファイバアレイにおける前記光導波路側の光ファイバの配置の順番と一致していることを特徴とする請求項1または請求項2記載の光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコード。
- 前記保護チューブは難燃性の材料で構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項5いずれかに記載の光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコード。
- 前記保護チューブは前記ファイバアレイの固定側で固定されていることを特徴とする請求項1〜請求項5いずれかに記載の光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコード。
- 前記ファイバアレイにおける光ファイバのピッチは前記テープファイバにおける光ファイバのピッチの半分のハーフピッチとなっていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光ファイバアレイ付きテープ光ファイバコード。
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