JPH07198975A - 光導波路部品 - Google Patents

光導波路部品

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JPH07198975A
JPH07198975A JP28665894A JP28665894A JPH07198975A JP H07198975 A JPH07198975 A JP H07198975A JP 28665894 A JP28665894 A JP 28665894A JP 28665894 A JP28665894 A JP 28665894A JP H07198975 A JPH07198975 A JP H07198975A
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JP
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optical
star coupler
optical waveguide
optical fiber
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Application number
JP28665894A
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English (en)
Inventor
Takeshi Ueki
健 植木
Takeo Shimizu
健男 清水
Hisaharu Yanagawa
久治 柳川
Osamu Kawada
修 河田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、光の伝送が行われる光ファイバを一
括して処理でき、他の光部品との接続が容易であり、小
型で、しかも接続損失が小さい光導波路部品を提供する
ことを目的とする。 【構成】第1および第2の端部を有する少なくとも2つ
のスターカプラ回路を含む光導波路基板を具備する光導
波路部品であって、一方のスターカプラ回路の一つの第
2の端部と他方のスターカプラ回路の一つの第2の端部
とが対をなし、第2の端部同士が互いに隣接して配置す
るように組み合わせる領域を光導波路基板上に有するこ
とを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信システム等にお
いて光の分岐・合成を行う導波路型光部品に関し、さら
に詳しくは光加入者系で使用する際に好適な平面光波回
路による集積型光スターカプラに関する。
【0002】
【従来の技術】光通信分野においては、現在のメタル線
路を用いた加入者線路に代わり、光ファイバを用いた光
加入者系を構築することが検討されている。この際、当
初はいかに経済的に光加入者系を構築するかが問題とな
っており、これを解決すべく、ネットワークトポロジー
としてパッシブ・ダブル・スター(PDS)ネットワー
ク・ポロジーの採用が有望視されている。
【0003】PDSでは、1つの局内機器(特に光伝送
装置)と複数の加入者との間に1入力8出力(1×8)
もしくは2入力8出力(2×8)等の1×N型、2×N
型、もしくはM×N型の光受動部品によるスターカプラ
を介在させ、1つ(もしくは2つ)の局内機器を複数の
加入者で共有することにより、光加入者系の構築コスト
の低減を図っている。1×N型、2×N型、もしくはM
×N型のスターカプラ等の光受動部品は、光通信システ
ムにおいて光を分岐・合成する部品として重要な役割を
果たしている。特に、大量の光情報を処理する必要があ
る今日では、複数個の光受動部品を光通信システム内に
配置する必要がある。このように、PDSの構築におい
てはスターカプラはキーデバイスとなることが分かる。
【0004】例えば、一対の光ファイバを用いて局から
加入者への下り信号と、加入者から局への上り信号の双
方を空間分割多重化する双方向通信システムにおいて、
一対の光ファイバを1×8型のスターカプラを用いて8
つに分岐させる場合には、図7に示すような構成をとっ
ている。このような構成において、一対の第1の光ファ
イバ50aから入力された光信号は、第1の光ファイバ
ピッグテール51aを介して1×8スプリッタパターン
を有するそれぞれの光導波路部品52aに送られ、それ
ぞれの光導波路部品52aにおいて8つに分岐され、第
2の光ファイバピッグテール53aを介して第2の光フ
ァイバ54aに伝送される。また、第2の光ファイバ5
4bに送られる光信号は、光導波路部品52bにて他の
光ファイバより送られる光信号と結合し、第1の光ファ
イバ50bに伝送される。結合される光信号は、時間圧
縮多重等の手法によって多重化され、受信装置にて分離
することができる。なお、個々の光ファイバピッグテー
ルと光ファイバとの接続は通常の融着接続等の方法によ
り行われる。一方の光導波路部品52aに接続されてい
る第2の光ファイバ54aは、他方の光導波路部品52
bに接続されている第2の光ファイバ54bと組み合わ
されて光ファイバ対55となる。このように光ファイバ
対55を構成することにより、一対ごとに光ファイバを
分配する場合に有効となる。個々の光ファイバ対55で
は、上り下り双方向の光信号が伝送される。なお、図中
56は光ファイバピッグテールと光ファイバとの融着接
続部分を示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように、空間分割多重化方式の場合、上り下り双方向
の光信号が別々の光ファイバにより伝送されるので、光
ファイバ55は上り用および下り用の2本1組で構成さ
れる。この場合、図7に示す構成であると、光導波路部
品外で上り用の光ファイバと下り用の光ファイバとの光
ファイバ対に組み合わせなければならない。このため、
光通信機器内に余長の光ファイバを収納するスペースを
設ける必要があり、光通信機器が大型化してしまう。ま
た、光の分岐・合成数が大きくなればなるほど、上り用
光ファイバおよび下り用光ファイバを光ファイバ対に組
み合わせる作業が煩雑であり、これに伴い作業コストが
大幅に増加してしまう。
【0006】さらに、1本の光ファイバを用いて時間圧
縮多重化方式により双方向の伝送を行う場合であって
も、収納スペースに関して問題が生じ易い。現状のメタ
ル線路を使用した通信システムにおいては、いわゆるシ
ングルスター構成となっており、局内の通信機器と加入
者とは単純に一対一に結ばれている。しかしながら、P
DSを構築する際には、今まで必要とされなかったスタ
ーカプラの収納を行うスペースを設ける必要が生じ、局
内等の収納スペースを圧迫する可能性が極めて大きいこ
とが指摘されている。このため、図7に示すような融着
接続部56より右側に図示した光ファイバの組み替え部
分を構成することは不要であるが、スターカプラを収納
するスペースそのものを低減することが強く望まれる。
【0007】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、光の分岐・合成が行われる一対の光ファイバを一
括して処理でき、他の光部品との接続が容易であり、小
型化が可能で、しかも接続損失が小さい光導波路部品を
提供することを目的とする。
【0008】さらに、1本の光ファイバにより時間圧縮
多重化方式により、双方向の伝送を行う場合であって
も、収納スペースを低減することが可能な光導波路部品
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1および第
2の端部を有する少なくとも2つのスターカプラ回路を
含む光導波路基板を具備することを特徴とする光導波路
部品を提供する。また、本発明は、第1および第2の端
部を有する少なくとも2つのスターカプラ回路を含む光
導波路基板を具備し、一方のスターカプラ回路の一つの
第2の端部と他方のスターカプラ回路の一つの第2の端
部とが対をなし、前記第2の端部同士が互いに隣接して
配置するように各スターカプラ回路の光導波路を組み合
わせる領域を前記光導波路基板上に有する光導波路部品
を提供する。この場合、前記2つのスターカプラ回路が
光導波路基板の端部における光導波路の配列ピッチより
も短い間隔で隣接して配置されていることが好ましい。
【0010】さらに、本発明は、第1および第2の端部
を有する少なくとも2つのスターカプラ回路を含む光導
波路基板を具備し、一方のスターカプラ回路の一つの第
1の端部と他方のスターカプラ回路の一つの第1の端部
とが対をなし、一方のスターカプラ回路の一つの第2の
端部と他方のスターカプラ回路の一つの第2の端部とが
対をなし、前記第1および第2の端部同士が互いに隣接
して配置するように各スターカプラ回路の光導波路を組
み合わせる領域を前記光導波路基板上に有する光導波路
部品を提供する。
【0011】ここで、スターカプラ回路としては、1×
N型、2×N型、M×N型のいずれのものであってもよ
い。また、光導波路基板としては、格別限定はされない
が、シリコン、石英、アルミナ等からなる基板上に石英
ガラスにより形成した光導波路基板等を用いることがで
きる。
【0012】一方のスターカプラ回路の一つの端部と他
方のスターカプラ回路の一つの端部とが対をなすように
し、端部同士が互いに隣接して配置するように組み合わ
せる場合、円弧等を有する曲線導波路を回路内に包含さ
せたり、コーナーミラー導波路を回路内に包含させたり
する方法が考えられる。特に、回路寸法を小さくするた
めには、コーナーミラー導波路を用いることが好まし
い。
【0013】本発明においては、前述した光導波路を組
み合わせる領域のうち最も第2の端部に近いものに関
し、この領域の第2の端部側の光導波路の配列ピッチ
を、前記領域の反対側の光導波路の配列ピッチよりも大
きくすることが好ましい。これは、すなわち、スターカ
プラ回路寸法を小さくすると同時に、第2の端部におい
て光ファイバと良好に接続させるためであり、光ファイ
バの外径が通常は125μmであることを考慮すると、
第2の端部における光導波路の配列ピッチは150μm
以上であることが望ましい。なお、第1の端部側にも前
述したような光導波路を組み合わせる領域が存在する場
合には、これに関しても第1の端部側の光導波路の配列
ピッチを150μm以上に設定することが望ましい。
【0014】また、本発明においては、図6に示すよう
に、2つのスターカプラ回路は、各々の回路の端部にお
ける光導波路の配列ピッチよりも短い配列ピッチで隣接
して配置してもよい。これにより、光導波路基板の寸法
をさらに小さくすることがでる。
【0015】本発明において、光導波路基板は、次のよ
うな方法により作製することができる。まず、シリコ
ン、石英、またはアルミナ等からなる厚さ0.5〜1.
0mmの基板の表面を鏡面研磨し、火炎堆積法、プラズマ
CVD法、真空蒸着法、またはゾルーゲル法等の既知の
方法により、石英ガラス等のような石英を主成分とする
材料を堆積させて下部クラッド層を形成し、その上に下
部クラッド層を構成する材料よりも僅かに屈折率が大き
い材料(下部クラッドの材料との間の比屈折率差が0.
3%程度)からなるコア層を前記の方法により形成す
る。次いで、反応性イオンエッチング法等を用いたフォ
トリソグラフィー法によりコア層を所定の回路パターン
となるように、コア層の不要部分を除去する。この際、
光導波路単体の断面寸法として、8μm×8μmとする
ことができる。次いで、下部クラッド層の材料とほぼ同
じ屈折率を有する材料を下部クラッド層形成と同様の方
法によりコア層上に堆積して上部クラッド層を形成する
ことによりコア層を埋め込む。
【0016】
【作用】本発明の光導波路部品は、少なくとも2つのス
ターカプラ回路を含む光導波路基板を具備することを特
徴としている。このため、1つのスターカプラを含む光
導波路基板を複数個使用する場合に比べて、設置スペー
スが小さくなる。
【0017】さらに、同一基板上に複数のスターカプラ
回路を設けることにより、局からの信号を加入者に送る
下り用光ファイバおよび加入者からの信号を局に送る上
り用光ファイバの接続を一括して行うことができる。ま
た、本発明の構成によれば、同一基板から上り用光ファ
イバおよび下り用光ファイバが延出することになるの
で、接続作業時における配線誤り等を防止することがで
きる。
【0018】また、本発明の光導波路部品は、一方のス
ターカプラ回路の一つの第2の端部と他方のスターカプ
ラ回路の一つの第2の端部とが対をなし、第2の端部同
士が互いに隣接して配置するように組み合わせる領域を
光導波路基板上に有することを特徴としている。
【0019】このため、光導波路部品外で光ファイバを
光ファイバ対に組み合わせなくてよく、その分のスペー
スが省略でき、全体を小型化することができる。また、
光ファイバ等と接続して光導波路モジュールを構成する
場合にも接続が容易となる。また、本発明の構成によ
り、テープ状の光ファイバ対で配線を行うことができる
ので、配線作業も非常に容易となる。
【0020】さらに、本発明のように複数の光回路を1
つのチップ内に並列に集積化することにより、1つの筐
体中に複数の回路を収納することが可能となり、1本の
光ファイバで上り下りの信号を時間圧縮多重化方式等に
より伝送する場合においても、局内の収納スペースを圧
迫しにくくなる効果を奏する。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して具体
的に説明する。 (実施例1)図1は本発明の光導波路部品の一実施例を
示す平面図である。図中1は光導波路基板を示す。光導
波路基板1には、2つの1×8スターカプラ回路10
a,10bがその向きを同じにして並べて形成されてい
る。すなわち、スターカプラ回路10aの局側端11a
とスターカプラ回路10bの局側端11bが並設するよ
うに配置され、スターカプラ回路10aの8つの加入者
側端12aとスターカプラ回路10bの8つの加入者側
端12bが並設するように配置されている。なお、加入
者側端12a,12bには、それぞれ8芯テープファイ
バが接続されるので、加入者側端12aおよび12bの
間には光ファイバ1本分のスペース12cを設け、テー
プファイバの被覆同士が衝突しないように配慮してい
る。
【0022】この光導波路基板は、シリコン基板上に石
英ガラスからなる下部クラッド層およびTi等をドープ
することにより屈折率を高めたコア層を順次形成し、コ
ア層を上記スターカプラ回路を構成するようにパターニ
ングし、その上に石英ガラスからなる上部クラッド層を
形成して導波路コアを埋め込むことにより作製した。こ
の光導波路基板は、寸法が幅約4.5mm、長さ約25mm
であり、加入者側端における光導波路の配列ピッチはす
べて250μmとした。
【0023】この光導波路基板は、コアの断面寸法が8
μm×8μmであり、コアとクラッドの比屈折率差が
0.3%であり、波長1.31μm帯、1.55μm帯
の光をシングルモードにて伝搬するものであった。
【0024】次いで、ガラス基板上に2250μmのピ
ッチで2個のV溝を形成し、それぞれのV溝上に光ファ
イバを載置し、その上に上記と同一のガラス基板からな
る上板を取り付けて接着剤により固定し、被接続端面を
研磨して局側光コネクタ3を作製した。次いで、図3に
示すように、ガラス基板20上に250μmのピッチで
16個のV溝21を形成し、それぞれのV溝21上に8
芯テープファイバの被覆を剥離した光ファイバ22を載
置し、その上に上記と同一のガラス基板からなる上板2
3を取り付けて接着剤により固定し、被接続端面24を
研磨して加入者側光コネクタ2を作製した。なお、加入
者側端12aおよび12bの間には光ファイバ1本分の
スペース12cを設けているので、それに対応してガラ
ス基板上にV溝21を形成する際にもスペースを設け
た。
【0025】次いで、図4に示すように、光導波路基板
1の局側の被接続端面に局側光コネクタ3を接続し、加
入者側の被接続端面に加入者側光コネクタ2を接続し
た。この接続は、被接続端面に接着剤を塗布し、被接続
端面同士を突き合わせ、光ファイバから光を通して出力
された光パワーのピークをサーチすることにより軸調心
を行い、その後接着剤を熱硬化することにより行った。
このようにして、局側および加入者側において光ファイ
バ対25を有する光導波路モジュールを得た。
【0026】このようにして得られた光導波路モジュー
ルは、各光ファイバ対25間での挿入損失が波長1.3
1μmで平均10.3dBであり、最大10.8dBであっ
た。また、局からの信号を加入者に送る下り用光ファイ
バおよび加入者からの信号を局に送る上り用光ファイバ
の接続を一括して行うことができた。すなわち、光導波
路基板と光コネクタとの接続箇所が、従来では各光導波
路の局側端、加入者側端で必要であったため4箇所であ
ったが、図1の例では半分の2箇所となるので、接続作
業に要するコストを大幅に低減させることができた。 (実施例2)図2は本発明の光導波路部品の他の実施例
を示す平面図である。光導波路基板1には、2つの2×
8スターカプラ回路10a,10bがその向きを同じに
して並べて形成されている。すなわち2×8スターカプ
ラ回路10a,10bの2つが互いに重ならないように
配置され、光導波路基板の外に光ファイバによる交差領
域13を設けることによりスターカプラ回路10aの局
側端11aとスターカプラ回路10bの局側端11bが
交互に外部と接続されるように配置され、スターカプラ
回路10aの加入者側端12aとスターカプラ回路10
bの加入者側端12bが交互に外部と接続されるように
配置されている。
【0027】この光導波路基板は、実施例1と同様な方
法で作製した。なお、光導波路基板の寸法は幅約4.5
mm、長さ約35mmとし、加入者側端における光導波路の
配列ピッチはすべて250μmとし、局側における光導
波路の配列ピッチは順に250/1750/250μm
とした。また、この光導波路基板は、コアの断面寸法が
8μm×8μmであり、コアとクラッドの比屈折率差が
0.3%であり、波長1.31帯および1.55μm帯
の光をシングルモードにて伝搬するものであった。
【0028】次いで、ガラス基板上に250/1750
/250μmの各ピッチで4個のV溝を形成し、それぞ
れのV溝上に、交差領域13において光ファイバの配列
の組み替えを行った2本の2芯テープファイバを組み合
わせた光ファイバを載置し、その上に上記と同一のガラ
ス基板からなる上板を取り付けて接着剤により固定し、
被接続端面を研磨して局側光コネクタ3を作製した。次
いで、図3に示すように、ガラス基板20上に250μ
mのピッチで16個のV溝21を形成し、それぞれのV
溝21上に2本の8芯テープファイバの被覆を剥離する
と共に、交差領域13において光ファイバの配列の組み
替えを行った光ファイバ22を載置し、その上に上記と
同一のガラス基板からなる上板23を取り付けて接着剤
により固定し、被接続端面24を研磨して加入者側光コ
ネクタ2を作製した。
【0029】次いで、実施例1と同様にして、光導波路
基板1の局側の被接続端面に局側光コネクタ3を接続
し、加入者側の被接続端面に加入者側光コネクタ2を軸
調心を行って接続して光導波路モジュールを作製した。
このようにして得られた光導波路モジュールは、各光フ
ァイバ対25間での挿入損失が波長1.31μmで平均
10.5dBであり、最大11.0dBであった。また、局
からの信号を加入者に送る下り用光ファイバおよび加入
者からの信号を局に送る上り用光ファイバの接続を一括
して行うことができた。すなわち、光導波路基板と光コ
ネクタとの接続箇所が半分となるので、接続作業に要す
るコストを大幅に低減させることができた。さらに、こ
の光導波路モジュールでは、上り用光ファイバと下り用
光ファイバを対にする配列作業が光コネクタ作製時にす
でに行われているため、図7に示す従来例に見られるよ
うな融着接続部56が必要なくなるので、配線作業が著
しく容易となった。 (実施例3)1つの2×2カプラと14個のY分岐導波
路からなる図5に示すような2×16スターカプラ回路
14a,14bの2つが互いに重ならないように配置さ
れ、交差領域17を経ることによりスターカプラ回路1
4aの局側端15aとスターカプラ回路14bの局側端
15bが交互に配列するように配置され、スターカプラ
回路14aの加入者側端16aとスターカプラ回路14
bの加入者側端16bが交互に配列するように配置され
た光導波路基板を実施例1と同様にして作製した。
【0030】この光導波路基板は、寸法が幅約8mm、長
さ約42mmであり、局側端および加入者側端における光
導波路の配列ピッチはすべて250μmとした。また、
この光導波路基板は、コアの断面寸法が8μm角であ
り、コアとクラッドの比屈折率差が0.3%であり、波
長1.31帯および1.55μm帯の光をシングルモー
ドにて伝搬するものであった。
【0031】なお、本実施例では、一方のスターカプラ
回路の一つの端部と他方のスターカプラ回路の一つの端
部とが対をなすようにし、端部同士が互いに隣接して配
置するように組み合わせるために、図5に示すようなコ
ーナーミラー導波路を用いた。コーナーミラー18は、
上部クラッドにより埋め込まれたスターカプラ回路を形
成した後、ドライエッチングにより基板表面より光導波
路コアを完全に被覆し、基板表面と垂直な反射面を形成
することにより構成した。この場合、光はコーナーミラ
ーの反射面において、石英ガラスと空気との界面による
全反射により偏向される。このため、光路に折れ曲がり
部が存在していてもほとんど損失なく伝搬する。
【0032】図3に示すように、ガラス基板20上に2
50μmのピッチで32個のV溝21を形成し、それぞ
れのV溝21上に4本の8芯テープファイバを並べた光
ファイバ22を載置し、その上に上記と同一のガラス基
板からなる上板23を取り付けて接着剤により固定し、
被接続端面24を研磨して加入者側光コネクタ2を作製
した。次いで、ガラス基板上に250μmのピッチで4
個のV溝を形成し、それぞれのV溝上に2本のテープフ
ァイバを並べた光ファイバを載置し、その上に上記と同
一のガラス基板からなる上板を取り付けて接着剤により
固定し、被接続端面を研磨して局側光コネクタを作製し
た。
【0033】次いで、図4に示すように、光導波路基板
1の局側の被接続端面に局側光コネクタ3を接続し、加
入者側の被接続端面に加入者側光コネクタ2を接続し
た。この接続は、被接続端面に接着剤を塗布し、被接続
端面同士を突き合わせ、光ファイバから光を通して出力
された光パワーのピークをサーチすることにより軸調心
を行い、その後接着剤を熱硬化することにより行った。
このようにして、局側および加入者側において光ファイ
バ対25を有する光導波路モジュールを得た。
【0034】このようにして得られた光導波路モジュー
ルは、各光ファイバ対25間での挿入損失が波長1.5
μmで平均15.2dBであり、最大16dBであった。ま
た、ミラー部での損失を測定したところ、1箇所あたり
平均0.3dBであった。したがって、本実施例のパター
ンでは4つミラーを使用しているので、ミラー部による
損失は約1.2dBであると見積もられる。
【0035】この光導波路モジュールは、モジュール外
で光ファイバを光ファイバ対に組み合わせなくてよいの
で、その分のスペースを省略することができた。 (実施例4)図6に示すように、2つの2×16スター
カプラ回路30a,30bが125μmの間隔で2つ配
置され、そのスターカプラ回路30aの局側端31aと
スターカプラ回路30bの局側端31bが交互に配列す
るように配置され、スターカプラ回路30aの加入者側
端32aとスターカプラ回路30bの加入者側端32b
が交互に配列するように配置されたスターカプラ回路と
すること以外は実施例3と同様にして光導波路基板を作
製した。この光導波路基板は、寸法が幅約8mm、長さ約
60mmであり、局側端および加入者側端における光導波
路の配列ピッチはすべて250μmとした。
【0036】なお、本実施例では、一方のスターカプラ
回路の一つの端部と他方のスターカプラ回路の一つの端
部とが対をなすようにし、端部同士が互いに隣接して配
置するように組み合わせるために、図6に示すような曲
げ半径が25mmである曲線導波路を用いた。また、2つ
のスターカプラ回路は、最多で5回交差しており、その
交差角はすべて約8度であった。
【0037】次いで、実施例3と同様にして、上記の光
導波路基板の局側の被接続端面に局側光コネクタを接続
し、加入者側の被接続端面に加入者側光コネクタを接続
した。このようにして、送信者側および加入者側におい
て光ファイバ対を有する光導波路モジュールを得た。
【0038】このようにして得られた光導波路モジュー
ルは、各光ファイバ対間での損失が波長1.5μmで平
均15dBであり、最大16dBであった。この光導波路モ
ジュールでも、モジュール外で光ファイバを光ファイバ
対に組み合わせなくてよいので、その分のスペースを省
略することができた。
【0039】上記実施例1〜4においては、光導波路基
板上に2つのスターカプラ回路を設けた場合について説
明しているが、光導波路基板上に3つ以上のスターカプ
ラ回路を設けても本発明の効果が得られる。これによ
り、接続損失を小さくしつつ接続および配線作業をさら
に簡単にすることが可能となる。
【0040】なお、実施例1においては、2つのスター
カプラ回路が向きを同じにして並列に配置された場合に
ついて説明したが、本発明は、光導波路基板の寸法を極
小化することが求められる場合には、2つのスターカプ
ラ回路が向きを逆にして並列に配置される場合にも適用
することができる。この場合、光ファイバの配線作業が
やや複雑になるが、スターカプラ回路は局側が細く加入
者側が太い回路パターンを有するため、このスターカプ
ラを逆向きにして組み合わせることにより、光導波路基
板の幅を約半分程度に低減することが可能となる。これ
により、基板の占有面積が小さくなり、収納効率の向上
と共に光導波路基板の歩留りも向上する。
【0041】
【発明の効果】以上説明した如く本発明の光導波路部品
は、少なくとも2つのスターカプラ回路を有する光導波
路基板を具備するので、局からの信号を加入者に送る下
り用光ファイバおよび加入者からの信号を局に送る上り
用光ファイバの接続を一括して行うことができ、接続作
業時における配線誤り等が防止され、接続作業の効率を
向上させることができる。
【0042】また、本発明の光導波路部品は、一方のス
ターカプラ回路の一つの第2の端部と他方のスターカプ
ラ回路の一つの第2の端部とが対をなし、第2の端部同
士が互いに隣接して配置もしくは隣接して外部と接続す
るように組み合わせる領域を有するので、上り方向およ
び下り方向の光ファイバを一括して処理でき、光通信シ
ステムの小型化・省スペース化を図ることができる。ま
た、本発明の光導波路部品は、他の光部品との接続が容
易であり、作業コストの低減を図ることができ、しかも
接続損失が小さい高品質の光部品である。さらに、1本
の光ファイバにより上り方向および下り方向の双方の信
号を伝送する場合にあっても収納スペースを低減でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光導波路部品の一実施例を示す平面
図。
【図2】本発明の光導波路部品の他の実施例を示す平面
図。
【図3】本発明の光導波路部品に接続する光コネクタを
示す斜視図。
【図4】本発明の光導波路部品と光コネクタとを接続し
た状態を示す平面図。
【図5】本発明の光導波路部品において使用される光導
波路基板の一例を示す平面図。
【図6】本発明の光導波路部品において使用される光導
波路基板の他の例を示す平面図。
【図7】スターカプラを有する従来の光導波路部品を説
明するための図。
【符号の説明】
1…光導波路基板、2…加入者側光コネクタ、3…局側
光コネクタ、10a,10b,14a,14b,30
a,30b…スターカプラ回路、11a,11b,15
a,15b,31a,31b…局側端、12a,12
b,16a,16b,32a,32b…加入者側端、1
2c…スペース、13,17…交差領域、18…コーナ
ーミラー、20…ガラス基板、21…V溝、22…光フ
ァイバ、23…上板、24…被接続端面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳川 久治 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 河田 修 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1および第2の端部を有する少なくと
    も2つのスターカプラ回路を含む光導波路基板を具備す
    ることを特徴とする光導波路部品。
  2. 【請求項2】 一方のスターカプラ回路の一つの第2の
    端部と他方のスターカプラ回路の一つの第2の端部とが
    対をなし、前記第2の端部同士が互いに隣接して配置す
    るように組み合わせる領域を前記光導波路基板上に有す
    る請求項1記載の光導波路部品。
  3. 【請求項3】 前記2つのスターカプラ回路が各々のス
    ターカプラ回路の光導波路ピッチよりも短い間隔で隣接
    して配置されている請求項2記載の光導波路部品。
  4. 【請求項4】 一方のスターカプラ回路の一つの第1の
    端部と他方のスターカプラ回路の一つの第1の端部とが
    対をなし、一方のスターカプラ回路の一つの第2の端部
    と他方のスターカプラ回路の一つの第2の端部とが対を
    なし、前記第1および第2の端部同士が互いに隣接して
    配置するように組み合わせる領域を前記光導波路基板上
    に有する請求項1記載の光導波路部品。
JP28665894A 1993-11-24 1994-11-21 光導波路部品 Pending JPH07198975A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100421137B1 (ko) * 2002-03-30 2004-03-04 삼성전자주식회사 하나의 평면 도파로형 광소자를 이용한 이중 파장분할다중화/역다중화 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100421137B1 (ko) * 2002-03-30 2004-03-04 삼성전자주식회사 하나의 평면 도파로형 광소자를 이용한 이중 파장분할다중화/역다중화 장치

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