JP2002258076A - 導波路型光合分波器 - Google Patents

導波路型光合分波器

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JP2002258076A
JP2002258076A JP2001056147A JP2001056147A JP2002258076A JP 2002258076 A JP2002258076 A JP 2002258076A JP 2001056147 A JP2001056147 A JP 2001056147A JP 2001056147 A JP2001056147 A JP 2001056147A JP 2002258076 A JP2002258076 A JP 2002258076A
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optical
waveguide
optical waveguide
waveguide element
polarization
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JP2001056147A
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Hideki Namise
秀樹 南畝
Satoru Takasugi
哲 高杉
Satoru Ouchi
悟 大内
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】分波波長数が増加しても量産性を損なわない偏
波面保持型の導波路型光合分波器を提供する。 【解決手段】偏波面保持型光ファイバ10のモードフィ
ールド径とマッチングが取れる程度の比屈折率差を有す
る第2の光導波路素子を、偏波面保持型光ファイバ10
と高屈折率差を有する第1の光導波路素子14の間に挿
入すると共に、第2の光導波路素子13は、入力側17
から出力側18に向かって導波路のコア間隔が広がるよ
うに光回路が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光波長多重伝送方
式に使用される光合分波器に関するものであり、特に光
導波路素子により構成される導波路型光合分波器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】導波路型光合分波器が適用される通信シ
ステムには、通信の際に発生する雑音を低減する目的
で、偏波状態を保持する導波路型光合分波器が要求され
る。図5は光合分波器全体として偏波面を保持する導波
路型光合分波器の内部構造概略図である。同図に示す導
波路型光合分波器は、偏波面を保持するために偏波面保
持型光ファイバ10が接続され、光合分波機能を有する
石英型光導波路素子2が樹脂によって内部筐体3に固定
されている。そして、この内部筐体3が台座4を介して
外部筐体5に固定され、内部筐体3と外部筐体5との間
の空間に断熱層6が充填されて構成されている。光学特
性がモジュール周囲の環境温度に依存する光導波路素子
を用いた場合には、導波路型光合分波器の光学特性を維
持するために光導波路素子の温度調節が必要となる。そ
のため、石英型光導波路素子2の温度検出と温度調節を
行うべく、ヒータ7と温度センサ8が設けられている。
石英型光導波路素子2と内部筐体3及び内部筐体3とヒ
ータ7とは、それぞれ樹脂により接着固定されている。
導波路型光合分波器の外部(外部筐体5の外部)には温
度コントローラ(図示せず)が設けられ、温度センサ8
で検出される温度に応じてヒータ7の温度を制御するこ
とにより石英型光導波路素子2の温度調節を行ってい
る。導波路型光合分波器の外部要素との接続は、偏波面
保持型光ファイバ10の末端に取り付けられた偏波面保
持型光コネクタ11により行われる。なお、偏波面保持
型光ファイバ10は光ファイバ内でコアに対して故意に
応力分布を持たせる型の光ファイバであり、コアへの応
力作用によって入力した光の偏波状態を維持することが
可能なものである。また、偏波面保持型光コネクタ11
は光コネクタ内部まで挿入されてきた偏波面保持型光フ
ァイバ10を固定する際に、偏波面保持型光ファイバ1
0への応力作用によって入力した光の偏波状態を維持す
ることが可能なものである。また、ヒータ等の発熱体の
代わりにペルチェ素子等の吸熱体を設けて冷却による温
度調節が行われることもある。
【0003】以上のような構成および動作によって、導
波路型光合分波器は、周囲の環境温度に依存しない所望
の光学特性を維持することができる。そして、偏波面保
持型光ファイバ10と偏波面保持型光コネクタ11を適
用することで、導波路型光合分波器全体として入力され
てくる光の偏波状態を保つことが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近時、上記した偏波面
保持型の導波路型光合分波器のニーズは高いが、その性
能として分波波長数の増加と同時に挿入損失の低減が要
求されている。しかしながら、偏波面保持型の導波路型
光合分波器において、分波波長数の増加と同時に挿入損
失の低減を図るためには、以下の2点の問題が生じる。
【0005】第一の問題は、分波波長数が増加すること
により、接続される偏波面保持型光ファイバの本数が増
加した場合であっても、偏波面保持型光ファイバ10の
応力付与部の回転角ずれを光導波路素子に対して高精度
に制御しつつ、偏波面保持型光ファイバ10を配列し、
光導波路素子に接続しなければならないことである。偏
波面保持型光ファイバは、コアに特定方向の応力分布を
故意に発生させて偏波面を保持するものであるため、こ
れを光導波路素子に接続するためにはxy方向の制御の
みならず回転方向の制御も必要となる。したがって、接
続される偏波保持型光ファイバの本数が増えることによ
って増加する配列作業の困難性は、通常の光ファイバを
接続する場合に比して大きなものとなる。
【0006】通信システムおいて要求される一般的な消
光比(偏波状態が保持されている目安となるパラメー
タ)の値は20dB程度である。この値以上に消光比を
保つには、偏波面保持型光ファイバ10の回転角ずれが
±3°以内であることが必要である。図4は偏波面保持
型光ファイバ10の応力付与部12の回転角ずれを視覚
的に表したものである。同図に示すように、結合する石
英型光導波路素子2の全てに対して偏波面保持型光ファ
イバ10の応力付与部12の回転角ずれが小さくなるよ
うに、具体的には±3°以内に制御しなくてはならな
い。ここで、分波波長数が増加した場合には、当然に使
用される偏波面保持型光ファイバ10の本数も増加す
る。通常、偏波面保持型光ファイバ10の応力付与部1
2の回転角合わせ作業は人間の手により行われる。従来
は、分波波長数が40波程度の導波路型光合分波器が主
流であった。このため、偏波面保持型光ファイバ10の
応力付与部12の回転角精度を所定の値に設定すること
に別段問題は生じなかった。
【0007】しかしながら、分波波長数が増加し、使用
する偏波面保持型光ファイバの本数が増加すれば、応力
付与部12の回転角精度合わせ作業の困難性は増す。こ
のため、分波波長数を増加させ、同時に量産性を考慮し
た場合には、偏波面保持型の導波路型光合分波器の歩留
まり等に多大な影響が出ることが懸念される。
【0008】一方、第二の問題は、偏波面保持型光ファ
イバ10を石英型光導波路素子2に結合させる際の結合
損失の増加を抑制することが困難なことである。分波波
長数を増加させた偏波面保持型の導波路型光合分波器を
得るためには、光導波路素子2における光の閉じ込めを
強くして、光回路パターンを構成する光導波路の配置密
度を高め、光導波路素子サイズの小型化を図らなくては
ならない。素子サイズが小型化されなければ、石英型光
導波路素子2の製造プロセス上、所定のウエハ内に収納
できず作製が不可能となるからである。このため、比屈
折率差(「比屈折率差=(コアの屈折率−クラッドの屈
折率)/コアの屈折率×100」以下同じ。)を高比屈
折率差のものにして光導波路素子のサイズを小さくする
必要がある。これに対し、図5に示した従来の構成で
は、分波波長数は40波程度であったので、光導波路素
子サイズの小型化は必要不可欠なものではなかった。し
たがって、従来は、光導波路素子2の比屈折率差を、偏
波面保持型光ファイバ10のモードフィールド径とマッ
チングが取れる程度のものにすることにより、偏波面保
持型光ファイバ10との接合部において、光の強度が損
なわれることなく光を伝播させることができた。
【0009】しかしながら、光導波路素子の小型化の要
請から、光導波路素子2の比屈折率差を高比屈折率差
(1.5パーセント程度)のものとした場合には、光導
波路素子に接合される偏波面保持型光ファイバ10とモ
ードフィールド径のミスマッチングが生じてしまい、両
者の結合部分で光の強度が損なわれることになってしま
う。
【0010】したがって、以上のことから、分波波長数
が増加しても量産性を損なわない偏波面保持型の導波路
型光合分波器を得るためには、偏波面保持型光ファイバ
の接合作業の困難性増加に伴う量産性と歩留まり等の悪
化、及び偏波面保持型光ファイバのモードフィールド径
とのミスマッチングによる損失増加という上記2点の問
題を同時に解決しなければならない。
【0011】そこで、本発明の目的は、上記2点の問題
を同時に解決し、分波波長数が増加しても量産性を損な
わない偏波面保持型の導波路型光合分波器を提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、光多重信号が入力される入力導波路と該
光多重信号が分波されて出力される複数の出力導波路と
を具備した光回路パターンが形成された偏波面が保持さ
れる第1の光導波路素子と、複数の導波路が並列形成さ
れ、その複数の導波路の一端側に前記第1の光導波路素
子の出力導波路が接合されると共に他端側にアレイ状に
配列された複数の偏波面保持型光ファイバが接合される
第2の光導波路素子とからなる導波路型光合分波器であ
って、前記第2の光導波路素子の比屈折率差は、前記第
1の光導波路素子の比屈折率差よりも小さいものである
と共に前記複数の偏波面保持型光ファイバのモードフィ
ールド径とマッチングが取れる程度の比屈折率差である
ことを特徴とする導波路型光合分波器を提供するもので
ある。
【0013】また、上記課題を解決するため、本発明
は、基板上にコアと該コアよりも屈折率の低いクラッド
によって該コアが覆われて入力導波路と複数の出力導波
路とが形成されると共に前記入力導波路に入力された光
多重信号を前記複数の出力導波路に分波する所定の光回
路パターンが形成されており、前記入力導波路のコアが
入力側端面に臨み、前記複数の出力導波路のコアが出力
側端面に臨むように構成された偏波面を保持する第1の
光導波路素子と、前記第1の光導波路素子に接合される
第2の光導波路素子であって、基板上にコアと該コアよ
りも屈折率の低いクラッドによって該コアが覆われて複
数の導波路が並列形成され該複数の導波路のコアはそれ
ぞれ出力側端面と入力側端面に臨むように形成されてお
り、前記第1の光導波路素子の出力側端面に臨むコアと
前記入力側端面に臨むコアとが光学的に結合される第2
の光導波路素子と、前記第2の光導波路素子に接続さ
れ、前記第2の導波路素子の出力側端面に臨むコアと光
結合するように偏波面保持型光ファイバがアレイ状に配
列されてなる光ファイバアレイとからなる導波路型光合
分波器であって、前記第2の光導波路素子の比屈折率差
は、前記第1の光導波路素子の比屈折率差よりも小さい
ものであると共に前記複数の偏波面保持型光ファイバの
モードフィールド径とマッチングが取れる程度の比屈折
率差であり、前記光ファイバアレイは、2つ以上である
ことを特徴とする導波路型光合分波器を提供するもので
ある。
【0014】上記の構成に加えて、出力側端面に臨むコ
アの間隔が入力側端面に臨むコアの間隔よりも大きいも
のであってもよい。
【0015】上記の構成に加えて、第1の光導波路素子
は入力導波路に偏波面保持型光ファイバが接合されるも
のであってもよい。
【0016】上記の構成に加えて、偏波面保持型光ファ
イバの端部に偏波面保持型光コネクタが取り付けられて
いてもよい。
【0017】上記の構成に加えて、第1の光導波路素子
の比屈折率差が1.5パーセントであると共に前記第2
の光導波路素子の比屈折率差が0.8パーセントであっ
てもよい。
【0018】上記の構成に加えて、偏波面保持型光ファ
イバの応力付与部回転角精度を高精度に制御するため、
偏波面保持型光ファイバをV溝基板上に配列させ光ファ
イバアレイとしてもよい。
【0019】また、上記課題を解決するため、本発明の
導波路型光合分波器は、第1の光導波路素子を加熱する
発熱体あるいは第1の光導波路素子を冷却する吸熱体
と、第1の光導波路素子の温度を検出する温度センサ
と、該温度センサにて検出された温度に応じて発熱体あ
るいは吸熱体の温度を調整する温度コントローラとを具
え、筐体外部の環境温度と断熱された構造を有する筐体
に収納されるものであってもよい。
【0020】このように、本発明の導波路型光合分波器
は、偏波面保持型光ファイバのモードフィールド径とマ
ッチングが取れる程度の比屈折率差を有する光導波路素
子を、偏波面保持型光ファイバと高屈折率差を有する石
英型光導波路素子の間に挿入した構成を採用したことに
より、この光導波路素子のモードフィールド径が偏波面
保持型光ファイバのモードフィールド径とマッチングが
とれているため、直接偏波面保持型光ファイバと高屈折
率差を有する石英型光導波路素子とを接続するよりも結
合損失の増加が抑えられる。
【0021】また、本発明の導波路型光合分波器は、第
2の光導波路素子の出力側端面に臨むコアの間隔を入力
側端面に臨むコアの間隔よりも大きいものとしたことに
より、素子の小型化に伴って狭くなった導波路間隔を偏
波面保持型光ファイバと接合しやすい間隔まで広げるこ
とができ、分波波長数の増加および接合される光ファイ
バの数が増加しても容易に接合できる。
【0022】さらに、本発明の導波路型光合分波器は、
第2の光導波路素子に偏波面保持型光ファイバが2つ以
上の光ファイバアレイに配列されて接合されているの
で、あらかじめ石英型光導波路素子のコアを光ファイバ
アレイの作製が容易な本数で任意に選択することで、光
ファイバアレイの製作作業効率が良好な芯数で対応する
ことが可能となり、分波波長数の増加に対してもフレキ
シブルに対応でき作業性を損なうことがない。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳述する。図1は、実際に試作を行った
本発明における偏波面を保持する型の導波路型光合分波
器(偏波面保持型の導波路型光合分波器)の一実施形態
を示す構造図である。なお、図1においては、図5に示
した従来例と同じ部材には同じ符号を用いた。
【0024】同図に示す導波路型光合分波器は、光ファ
イバアレイ15に組み込んだ偏波面保持型光ファイバ1
0が第2の光導波路素子13に接続され、この第2の光
導波路素子13は光合分波機能を有する第1の光導波路
素子14に樹脂により接合されて構成されている。ここ
で、第1の光導波路素子14の比屈折率差は、1.5パ
ーセントであり、第2の光導波路素子13の比屈折率差
は0.8パーセントである。そして、これら第1の光導
波路素子14および第2の光導波路素子13は、石英系
材料で構成されている(石英型光導波路素子)。すなわ
ち、石英基板上にコア及びこのコアを覆うようにしてこ
のコアよりも屈折率の低いクラッドが形成されて光導波
路が形成されている。なお、石英型光導波路素子の単体
で伝播する光の偏波面を保持することは一般に知られて
いる。
【0025】第1の光導波路素子14及び第2の光導波
路素子13を含んで構成された導波路型光合分波器は、
外部筐体5に収納されている。すなわち、第1の光導波
路素子14は内部筐体3に樹脂固定され、そして、この
内部筐体3が台座4を介して外部筐体5に固定され、更
に、内部筐体3と外部筐体5との間の空間には断熱層6
が充填されている。第1の光導波路素子14の温度調節
を行うため、ヒータ7と第1の光導波路素子14の温度
検出を行うための温度センサ8とが設けられている。そ
して、第1の光導波路素子14と内部筐体3及び内部筐
体3とヒータ7とはそれぞれ樹脂により接着固定されて
いる。また、温度センサ8で検出される温度に応じてヒ
ータ7の温度を制御することにより第1の光導波路素子
14の温度調節を行う温度コントローラ(図示せず)が
設けられている。外部要素との光のやり取りは偏波面保
持型光ファイバ10の末端に取り付けられた偏波面保持
型光コネクタ11により行われる。なお、ヒータ7等の
発熱体の代わりにペルチェ素子等の吸熱体を設けて冷却
による温度調節を行うこともできる。
【0026】本実施形態では、分波波長数は128波と
している。第2の光導波路素子13に接合される光ファ
イバアレイ15は、偏波面保持型光ファイバ10の回転
角合わせ作業の高精度な制御が比較的容易である44芯
程度で作成した。128波合分波を実現するため、この
光ファイバアレイ15を3個用いた。第2の光導波路素
子13の一方のコア間隔は、この3個の光ファイバアレ
イに配列された偏波面保存型光ファイバのコア間隔と合
わせて作製した。また、上記とは反対側の第2の光導波
路素子13のコア間隔は、第1の光導波路素子14のコ
ア間隔に合わせて作製した。
【0027】図2は、第1の光導波路素子14と第2の
光導波路素子13、及び偏波面保持型光ファイバ10が
配列された光ファイバアレイ15を上面から見た図であ
る。本実施形態では、第1の光導波路素子14の入力側
についても第2の光導波路素子13及び光ファイバアレ
イ15が配置接続されている。また、本実施形態におい
ては、第1の光導波路素子14に形成されている光回路
パターンは、アレイ導波路回折格子型(AWG型)の光
回路が形成されている。すなわち、この光回路は、入力
導波路に接続される入力側スラブ導波路と、この入力側
スラブ導波路に接続され、所定の導波路長差を有する複
数の導波路からなるアレイ導波路と、このアレイ導波路
に接続されると共に複数の出力導波路が接続される出力
用スラブ導波路から構成される。
【0028】第1の光導波路素子14の出力導波路16
のコア間隔は、小型化及び分波波長数の増加により、製
作可能な光ファイバアレイ15のコア間隔と比べて狭い
ため位置ずれを生じる。したがって、これを整合させて
偏波保持型ファイバ10との接合を可能とするため、第
2の光導波路素子13は、入力側17から出力側18に
向かって導波路のコア間隔が広がるように光回路が形成
されている。これにより、コアの位置ずれによる結合損
失の増加が抑制できる。
【0029】図3は、上記実施形態に基づいて試作した
128波導波路型光合分波器の分波波長特性を示す説明
図である。この図によれば、128波の波長損失特性が
好ましく得られており、分波波長数が増加した場合にお
いて図1に示した構成が有用なものであることが分か
る。また、挿入損失も9.3dB程度となっている。こ
れは偏波面保持型光ファイバの結合損失増加が低く抑え
られていることを示している。また、図6は上記実施形
態に基づいて試作した導波路型光合分波器の消光比の一
覧である。いずれのポートにおいても消光比20dB以
上を満たしていることが分かる。したがって、偏波面保
持型の128波合分波器として十分実用レベルにあるこ
とが分かる。
【0030】以上本発明の実施の形態について説明した
が、本発明はこれに限定されるものでないのは言うまで
もない。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、次のよ
うな優れた効果を発揮する。すなわち、分波波長数の増
加に対応可能な、偏波面を保持する型の導波路型光合分
波器が実現する。また、偏波面保持型光ファイバと石英
型光導波路素子の結合において、結合損失を著しく増大
させることなく製作することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施形態における偏波面保持
型の導波路型光合分波器の構造図である。
【図2】図2は本発明の一実施形態における比屈折率差
の異なる石英型光導波路素子と光ファイバアレイのコア
間隔を示した上面図である。
【図3】図3は図1の構造で試作した導波路型光合分波
器の分波波長特性を示す説明図である。
【図4】図4は偏波面保持型光ファイバの応力付与部回
転角ずれをファイバ端面側より示した説明図である。
【図5】図5は従来の偏波面を保持する型の導波路型光
合分波器の構造断面図である。
【図6】図6は図1の構造で試作した導波路型光合分波
器の消光比の一覧を示した表である。
【符号の説明】
3 内部筐体 5 外部筐体 10 偏波面保持型光ファイバ 11 偏波面保持型光コネクタ 12 応力付与部 13 第2の光導波路素子 14 第1の光導波路素子 15 光ファイバアレイ 16 第1の光導波路素子の出力導波路 17 第2の光導波路素子の導波路(入力側) 18 第2の光導波路素子の導波路(出力側)
フロントページの続き (72)発明者 大内 悟 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内 Fターム(参考) 2H037 AA01 BA24 CA03 DA04 DA35 2H047 KA03 KA12 LA19 MA05 QA04 RA08 TA31

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光多重信号が入力される入力導波路と該光
    多重信号が分波されて出力される複数の出力導波路とを
    具備した光回路パターンが形成された偏波面が保持され
    る第1の光導波路素子と、複数の導波路が並列形成さ
    れ、その複数の導波路の一端側に前記第1の光導波路素
    子の出力導波路が接合されると共に他端側にアレイ状に
    配列された複数の偏波面保持型光ファイバが接合される
    第2の光導波路素子とからなる導波路型光合分波器であ
    って、前記第2の光導波路素子の比屈折率差は、前記第
    1の光導波路素子の比屈折率差よりも小さいものである
    と共に前記複数の偏波面保持型光ファイバのモードフィ
    ールド径とマッチングが取れる程度の比屈折率差である
    ことを特徴とする導波路型光合分波器。
  2. 【請求項2】基板上にコアと該コアよりも屈折率の低い
    クラッドによって該コアが覆われて入力導波路と複数の
    出力導波路とが形成されると共に前記入力導波路に入力
    された光多重信号を前記複数の出力導波路に分波する所
    定の光回路パターンが形成されており、前記入力導波路
    のコアが入力側端面に臨み、前記複数の出力導波路のコ
    アが出力側端面に臨むように構成された偏波面を保持す
    る第1の光導波路素子と、 前記第1の光導波路素子に接合される第2の光導波路素
    子であって、基板上にコアと該コアよりも屈折率の低い
    クラッドによって該コアが覆われて複数の導波路が並列
    形成され該複数の導波路のコアはそれぞれ出力側端面と
    入力側端面に臨むように形成されており、前記第1の光
    導波路素子の出力側端面に臨むコアと前記入力側端面に
    臨むコアとが光学的に結合される第2の光導波路素子
    と、 前記第2の光導波路素子に接続され、前記第2の導波路
    素子の出力側端面に臨むコアと光結合するように偏波面
    保持型光ファイバがアレイ状に配列されてなる光ファイ
    バアレイとからなる導波路型光合分波器であって、 前記第2の光導波路素子の比屈折率差は、前記第1の光
    導波路素子の比屈折率差よりも小さいものであると共に
    前記複数の偏波面保持型光ファイバのモードフィールド
    径とマッチングが取れる程度の比屈折率差であり、前記
    光ファイバアレイは、2つ以上であることを特徴とする
    導波路型光合分波器。
  3. 【請求項3】前記第2の光導波路素子は、出力側端面に
    臨むコアの間隔が入力側端面に臨むコアの間隔よりも大
    きいものであることを特徴とする請求項1又は請求項2
    に記載の導波路型光合分波器。
  4. 【請求項4】前記第1の光導波路素子は、前記入力導波
    路に偏波面保持型光ファイバが接合されるものであるこ
    とを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に
    記載の導波路型光合分波器。
  5. 【請求項5】前記偏波面保持型光ファイバの端部に偏波
    面保持型光コネクタが取り付けられていることを特徴と
    する請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の導波
    路型光合分波器。
  6. 【請求項6】前記第1の光導波路素子の比屈折率差が
    1.5パーセントであると共に前記第2の光導波路素子
    の比屈折率差が0.8パーセントであることを特徴とす
    る請求項1から請求項5のいずれか一項記載の導波路型
    光合分波器。
  7. 【請求項7】前記第1の光導波路素子を加熱する発熱体
    あるいは前記第1の光導波路素子を冷却する吸熱体と、
    前記第1の光導波路素子の温度を検出する温度センサ
    と、該温度センサにて検出された温度に応じて前記発熱
    体あるいは吸熱体の温度を調整する温度コントローラと
    を具えた筐体であって、該筐体外部の環境温度と断熱さ
    れた構造を有する筐体に収納されてなる請求項1から請
    求項6のいずれか一項に記載の導波路型光合分波器。
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