JP2002048907A - 回折光学素子の製作方法 - Google Patents

回折光学素子の製作方法

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JP2002048907A
JP2002048907A JP2000233276A JP2000233276A JP2002048907A JP 2002048907 A JP2002048907 A JP 2002048907A JP 2000233276 A JP2000233276 A JP 2000233276A JP 2000233276 A JP2000233276 A JP 2000233276A JP 2002048907 A JP2002048907 A JP 2002048907A
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diffractive optical
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pattern
light
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Ichiro Tanaka
一郎 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遮光膜を設けることにより正確なレジスト膜
パターンを得る。 【解決手段】 (a)に示す基板41上に、(b)に示すフォ
トレジスト42をスピンコートすることにより形成す
る。フォトリソグラフィ工程により(c)に示すレジスト
膜パターン43を形成する。(d)に示すように、レジス
ト膜パターン43をマスクとして基板41をエッチング
し、(e)に示すように、基板41からレジスト膜パター
ン43を剥離すると2段形状のパターン41aを得る。
(f)に示すように、パターン41a上に遮光膜としてク
ロム膜44を成膜し、(g)に示すようにこのクロム膜4
4の表面を研磨することにより、クロム膜44の表面を
平坦化する。この研磨したクロム膜44上にフォトレジ
スト45を塗布し、(h)に示すようにフォトリソグラフ
ィ工程によりレジスト膜パターン46を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学系等に用いる
回折光学素子の製作方法及び回折光学素子に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、回折光学素子の製作方法は特開平
6−26339号公報、特許2554600号公報にお
いて、レジストをエッチングマスクとしてアライメント
して、階段構造を形成する方法が開示されている。例え
ば、図11に示すように2倍周期のマスクを順次用いる
ことにより階段形状を製作する。先ず、図11(a)に示
すように、透明基板である清浄な石英基板1上にレジス
トを滴下し、スピンコートによりレジストを1μm程度
の薄膜とし、ベーク処理を行うことによりレジスト膜2
を形成する。
【0003】続いて、基板1を図示しない露光装置に装
着し、図11(b)に示すような所望の回折パターンを有
するレチクル3をマスクとして、レジスト膜2が感度を
有する露光光Lを照射、露光する。この際に、レジスト
膜2にポジタイプのレジストを用いた場合には、露光光
Lにより露光された領域は現像液に可溶となり、レチク
ル3のパターンがレジスト膜2に転写、パターン化さ
れ、図11(c)に示すような所望の寸法のレジスト膜パ
ターン4が形成される。
【0004】更に、図11(d)に示すように、基板1を
異方性エッチングが可能な反応性イオンエッチング装置
又はイオンビームエッチング装置に装着し、レジスト膜
パターン4をエッチングマスクとして所定時間エッチン
グすることにより、基板1を所望の深さにエッチングす
る。更に、図11(e)に示すようにレジスト膜パターン
4を除去することにより、基板1に2段の段差を有する
パターン1aが形成される。
【0005】そして、図11(f)に示すように再度、基
板1上にレジスト膜5を形成し、基板1を図示しない露
光装置に装着し、図11(g)に示すようなレチクル3の
2倍周期のレチクル6をマスクとして用い、図11(e)
において得られたパターン1aに対しアライメントを行
った後に、レジスト膜5を露光、現像することによりレ
ジスト膜パターン7を形成することができる。次に、図
11(d)と同様にドライエッチングを行い、続いて図1
1(e)と同様にレジスト膜パターン7を除去することに
より、図11(h)に示すような4段の段差を有する回折
光学素子8を得る。
【0006】更に、2倍周期のレチクルを用い、同様の
工程を繰り返すことにより8段の段差を有する回折光学
素子を形成することもできる。また、本実施例において
は成膜しないが、回折光学素子8を形成した基板1の両
面に反射防止膜をスパッタ法や蒸着法等を用いて成膜し
てもよい。
【0007】図12は別の方法による回折光学素子の製
作模式図を示している。先ず、図12(a)に示すよう
に、石英基板11上にレジストを滴下し、スピンコート
によりレジストを膜厚1μm程度の薄膜とし、ベーク処
理を行うことによりレジスト膜を形成する。例えば、K
rFエキシマレーザー光を光源に用いた露光装置を用
い、フォトリソグラフィ工程によりレジスト膜パターン
12を形成する。続いて、基板11を異方性エッチング
が可能な反応性イオンエッチング又はイオンビームエッ
チング装置に装着し、レジスト膜パターン12をエッチ
ングマスクとして、基板11を所定時間エッチングする
ことにより、図12(b)に示すように、KrF用ならば
2440オングストロームの深さにエッチングする。
【0008】更に、図12(c)に示すようにレジスト膜
パターン12を除去することにより、基板11に2段の
段差を有するパターン11aを形成することができる。
また、同様の工程を繰り返すことにより4段近似、8段
近似の回折格子を製作することができ、nをマスクの枚
数とすると2n段近似の回折格子も形成することが可能
である。そして、図12(d)に示すように再度、基板1
1上にレジスト膜13を形成し、フォトリソグラフィ工
程により図12(e)に示すようなレジスト膜パターン1
4が形成される。また、このレジスト膜パターン14の
周期はレジスト膜パターン12の1/2である。
【0009】次に、図12(f)に示すようにドライエッ
チングを行い、基板11を更に1220オングストロー
ム、エッチングした後に、図12(c)と同様にレジスト
膜パターン14を除去することにより、基板11に4段
の段差を有するパターンを形成することができる。続い
て、図12(g)に示すように基板11上に再度レジスト
膜15を形成した後に、フォトリソグラフィ工程により
図12(h)に示すようなレジスト膜パターン16が形成
される。更に、図12(i)に示すようにレジスト膜パタ
ーン16をマスクとして基板11をエッチングする。最
後に、レジスト膜パターン16を除去することにより、
図12(j)に示すような8段の段差を有する回折光学素
子17を得る。
【0010】これらの従来例においては行っていない
が、回折光学素子17を形成した基板11の両面に、反
射防止膜をスパッタ法や蒸着法等により成膜してもよ
い。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の従
来例においては、透明基板上に周期的な段差を有する回
折パターンがある場合に、その回折パターンの領域にお
いて回折した光が基板裏面、チャック等で反射すること
により広範囲に拡がり、しかも斜入射成分の多い迷光が
拡ってしまう。また、段差部の影響により線幅の変化も
生ずる。例えば、図11(g)における露光時における実
際のレジスト形状は、図13に示すようなテーパ状とな
り、正確なレジスト形状を得ることが困難である。
【0012】また、図12(e)における実際のレジスト
形状は、図14に示すようなテーパ状になると共に、各
段で線幅が異なる形状となる。
【0013】また、以下に示す理由により、レジストの
パターン形状が悪化することになるが、これを図15を
用いて説明する。基板21は図11(f)又は図12(d)に
おける基板を示しており、基板21はチャック22に真
空吸着されており、真空チャック22は真空引き用の孔
23を有している。基板21の上方から入射した露光光
L1は、基板21が回折格子であるため基板21におい
て回折し、光束L2、L3に分れて進行する。この光束
L2、L3の一部は基板21の裏面において反射し、L
4、L5に分れて基板21の図示しないレジストを感光
する。
【0014】基板21を透過した光束L6、L7はチャ
ック22の表面において反射し、光束L8、L9となり
再度、基板21に入射し光束L10、L11となってレ
ジストを感光する。この際に、反射して戻ってきた光束
L4、L5、L10、L11は基板21の表面において
回折することにより、基板21の法線に対し斜めに入射
する。これにより、本来露光がされるべきでない部分も
露光されてしまうと共に、斜め方向に露光してしまい、
レジスト膜パターン形状の悪化を引き起こす。
【0015】また、回折光学素子の製作に用いる露光装
置の使用波長と製作する回折光学素子の使用目的の波長
が同じ場合には、更に問題を生ずる。その理由は図12
(d)又は図12(g)において、既に露光波長に対して基板
が2段又は4段近似の回折光学素子となっているため、
大きな回折効率で露光光が回折し上述の現象が発生す
る。
【0016】これは低反射のチャックを用いる等により
軽減することが可能であるが、コストが増大し、またた
とえ低反射チャックを用いても基板裏面の反射の影響を
完全には防ぐことはできない。このため、露光時のプロ
セスウィンドウが狭くなり、スループットの低下、テス
ト露光の増加を引き起こす。即ち、透明な基板表面に周
期的な凹凸があると上述の問題が生ずる。
【0017】また、図12(f)の状態からレジスト膜パ
ターン14を剥離し、遮光膜としてクロム膜31をスパ
ッタリング法を用いて成膜した場合には、図16に示す
ような形状となる。この際に、回折格子の側壁部分にも
クロム膜31が成膜され、クロム膜31の形状は階段形
状の上部32では太くなり、下部33では細くなる。
【0018】このため、次のレジストのパターニングに
おいては、図17に示すようなレジスト膜パターン形状
となり、各段毎のパターン線幅が正常に形成されない。
即ち、段差上部32のレジスト膜パターン34は比較的
正常な形状となるが、下部33のレジスト膜パターン3
5は本来のレジスト膜パターンがあるべき部分にクロム
膜32aが存在するために、クロム膜32aに跨ってレ
ジスト膜パターン35を形成される。これにより、正常
なパターニングは更に困難となり、レジスト膜パターン
34、35の線幅が大きく異なってしまう。回折光学素
子は各段の寸法によりその性能が大きく左右されるた
め、この問題は回折光学素子の製作において大きな障害
となる。
【0019】本発明の目的は、上述の問題点を解消し、
正確な形状を形成することの可能な回折光学素子の製作
方法を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る回折光学素子の製作方法は、透明基板上
に形成し段差を有する回折格子を成す周期パターン上に
平坦な遮光膜を形成した後に、リソグラフィ工程により
レジスト膜パターンを形成し、該レジスト膜パターンを
マスクとして前記遮光膜及び前記透明基板をエッチング
することを特徴とする。
【0021】本発明の好適な実施例によれば、上述の構
成において、前記透明基板上に形成した段差上に前記遮
光膜を形成した後に、前記遮光膜を研磨することにより
平坦化し、前記遮光膜上に前記レジスト膜パターンを形
成した後に遮光膜エッチングを行い、完成した遮光膜パ
ターンを基板エッチングのマスクとすることを特徴とす
る。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明を図1〜図10に図示の実
施例に基づいて詳細に説明する。図1、図2は第1の実
施例における回折光学素子の製作模式図を示しており、
先ず、図1(a)に示すような石英基板41上に、図1(b)
に示すようにフォトレジスト42をスピンコートするこ
とにより形成する。次に、フォトリソグラフィ工程によ
り、図1(c)に示すようなレジスト膜パターン43を形
成する。続いて、図1(d)に示すように、レジスト膜パ
ターン43をマスクとして基板41をドライエッチング
法により深さ2440オングストローム、エッチングす
る。そして、図1(e)に示すように、基板41からレジ
スト膜パターン43を剥離すると2段形状のパターン4
1aを得る。
【0023】更に、図1(f)に示すように、パターン4
1a上に遮光膜として膜厚5000オングストロームの
クロム膜44を成膜し、更に図1(g)に示すようにこの
クロム膜44の表面を研磨することにより、クロム膜4
4の表面を平坦化する。この際の研磨には例えばラップ
盤を用い、研磨剤に5/100ミクロンの酸化セリウ
ム、研磨布にウレタンシートを用い、30rpm、50
g/cm2の条件において研磨する。そして、この研磨
したクロム膜44上にフォトレジスト45を塗布する。
続いて、図1(h)に示すようにi線ステッパを用い、フ
ォトリソグラフィ工程によりレジスト膜パターン46を
形成する。また、i線ステッパの他に、g線等を用いた
MPA(ミラープロジェクションアライナ)やコンタク
ト露光装置、プロキシミティ露光装置、或いはKrF、
ArF等のエキシマステッパ等を用いてもよい。
【0024】本実施例においては、クロム膜44が遮光
層となるため、露光光が透過することがなく、テーパ形
状を有するレジスト膜パターンは生じない。更に、クロ
ム膜44が平坦化されているため正確なパターニングが
可能となる。
【0025】遮光膜としては、露光時の光を殆ど透過さ
せない材質であることが必要であるが、金属材料、多く
の半導体材料であればこの要件を満足する。また、短波
長になる程、無機材料、有機材料も選択可能となってく
る。この遮光膜は下地基板とのエッチング選択比が高い
ものが好ましく、クロム、アルミニウム等が最適であ
る。また、短波長の露光であればシリコンも使用可能で
ある。
【0026】これら遮光膜の成膜には、スパッタリング
法、真空蒸着法、CVD法等が使用可能であり、無機材
料を用いた場合にはスパッタリング法の一種であるRF
スパッタ法、真空蒸着法の一種であるEB蒸着法、CV
D法等により成膜可能である。
【0027】続いて、レジスト膜パターン46をマスク
として、クロム膜44をドライエッチングすることによ
り、図1(i)に示すようなクロム膜パターン47を形成
することができる。次に、図2(a)に示すようにクロム
膜パターン47及びレジスト膜パターン46をマスクと
して基板41をエッチングし、レジスト膜パターン46
を剥離し、クロム膜パターン47をエッチングにより除
去すると、図2(b)に示すような4段形状のパターン4
1bを得ることができる。
【0028】更に、このパターン41b上に再度、図2
(c)に示すように膜厚5000オングストロームのクロ
ム膜48を成膜し、このクロム膜48を図1(g)と同様
の研磨条件において研磨すると、図2(d)に示すように
クロム膜48の表面を平坦化することができる。続い
て、図2(e)に示すようにこの研磨したクロム膜48上
にフォトレジスト49を塗布し、図2(f)に示すように
i線ステッパを用いて、フォトリソグラフィ工程により
レジスト膜パターン50を形成する。この場合において
も、クロム膜48が遮光層となるために、上述した問題
は生じない。また、クロム膜48は平坦化されているた
め、正確なパターニングが可能となる。
【0029】続いて、レジスト膜パターン50をマスク
としてクロム膜48をドライエッチングすることによ
り、図2(g)に示すようなクロム膜パターン51を形成
することができる。そして、図2(h)に示すようにクロ
ム膜パターン51及びレジスト膜パターン50をマスク
として基板41をエッチングする。最後に、図2(i)に
示すようにレジスト膜パターン50を剥離し、クロム膜
パターン51をエッチングにより除去することにより、
8段形状の回折光学素子52を得る。
【0030】本実施例においては基板41に石英を用い
たが、石英の他にアルミホウケイ酸ガラス、BK7等の
各種ガラス、フッ化カルシウム、フッ化マグネシウム等
の結晶材料から成る透明基板を使用しても支障はない。
また、本実施例における透明基板とは露光波長に対して
透明であることを示しており、必ずしも可視光線に対し
て透明である必要はない。
【0031】図3は第2の実施例における回折光学素子
の製作模式図を示しており、先ず図3(a)に示す石英基
板61上に、図3(b)に示すようにフォトレジスト62
をスピンコートにより形成する。次に、フォトリソグラ
フィ工程により図3(c)に示すようなレジスト膜パター
ン63を形成する。更に、図3(d)に示すようにレジス
ト膜パターン63をマスクとして基板61を、ドライエ
ッチング法により深さ2440オングストローム、エッ
チングする。
【0032】続いて、レジスト膜パターン63を剥離す
ることにより、図3(e)に示すような2段形状のパター
ン61aを形成することができる。図3(f)に示すよう
に、このパターン61a上に膜厚1μmの平坦化層用の
露光光を透過しない有機材料64を塗布する。例えば、
有機材料64に透過率の低いフォトレジスト材料を選択
し、スピンコートした後に230℃程度でハードベーク
する。また、透過性の低いレジストを塗布した後に露光
し、未露光部をシリル化しドライ現像する方法を用いて
もよい。
【0033】そして、スピンコート時に基板61の凹部
分が1μm程度以下であれば、有機材料64の粘性によ
り有機材料64の表面は平坦となる。また、有機材料6
4はハードベークしたために感光性は失っており、専ら
遮光膜と平坦化の役割を果たすものである。
【0034】次に、図3(g)に示すように有機材料64
上に中間層としてスピンオングラス(SOG)65をス
ピンコートしベークする。この際のベーク条件は、例え
ば80℃において30分間行った後に、230℃におい
て30分間行う。更に、このSOG65上に膜厚0.5
μmのフォトレジスト66を塗布する。
【0035】続いて、フォトリソグラフィ工程により、
図3(h)に示すようなレジスト膜パターン67を形成
し、更にこのレジスト膜パターン67をマスクとして、
中間層であるSOG65を平行平板型のRIE装置にお
いてエッチングすることにより、図3(i)に示すような
SOGパターン68を形成する。この際のエッチングは
エッチングガスとしてCF4と水素の混合ガスを用い、
CF4流量20sccm、水素流量3sccm、圧力4
Pa、RFパワー60Wのエッチング条件においてを行
う。
【0036】次に、酸素を用いたRIE法を用い、平坦
化層である有機材料64をエッチングすることにより、
図3(j)に示すような有機材料パターン69を形成す
る。この際に、有機材料64がサイドエッチされないよ
うに、ラジカルを吸収するためのカーボンライナを基板
周辺に配置することも有効な手段である。そして、図3
(k)に示すように有機材料パターン69、SOGパター
ン68、レジスト膜パターン67をマスクとして、RI
E法により基板61をエッチングし、最後に図3(l)に
示すように有機材料パターン69、SOGパターン6
8、レジスト膜パターン67を剥離することにより、4
段形状の回折光学素子70を得る。
【0037】また、このプロセスを更に繰り返すことに
より、8段及びそれ以上の段数の回折光学素子を製作す
ることもできる。
【0038】図4は第3の実施例における回折光学素子
の製作模式図を示しており、第1、第2の実施例におい
て製作した階段状基板を型として、樹脂製の階段状回折
光学素子を製作する。先ず、図4(a)に示すようにガラ
ス基板71にシリンジ72により、例えばアクリル系、
エポキシ系等の反応硬化型樹脂である紫外線硬化型樹
脂、或いは熱硬化型樹脂等の樹脂73を滴下する。続い
て、図4(b)に示すように第1、第2の実施例において
製作した階段状基板74を用い、図4(c)に示すように
樹脂73の上方から押圧することにより、樹脂73によ
るレプリカ層75を形成する。
【0039】この際に、本実施例においては図示しない
が、型となる階段状基板74を樹脂73に押圧する前に
階段状基板74の表面に必要に応じて離型剤を塗布す
る。次に、樹脂73に紫外線硬化型樹脂を使用した場合
には、階段状基板74側から紫外線を照射することによ
りレプリカ層75を硬化させる。そして、図4(d)に示
すように型となる階段状基板74を取り除くことによ
り、階段状の回折光学素子76を得る。
【0040】図5は第4の実施例における回折光学素子
の断面図を示しており、第1、2の実施例において製作
した階段状基板81に、反射膜としてスパッタリング法
によって膜厚1000オングストロームのアルミニウム
膜82を成膜することにより、反射型の回折光学素子8
3を製作することができる。また、アルミニウム膜82
の代りに、その他の金属材料、半導体材料等の使用波長
を反射する材料を用いてもよい。更に、この反射膜上に
無機材料等で増反射膜やダイクロミラーを形成してもよ
い。
【0041】図6はi線或いはKrF等の紫外線を用い
た半導体用露光装置(ステッパ)の断面図を示してお
り、光学系に第1の実施例において製作した回折光学素
子52を用いている。波長λ=248nmの照明系91
より出射した光束Lはマスク92を照射し、このマスク
92に描かれたパターンを結像光学系93によりステー
ジ94上に設置した半導体基板95に1/5の縮小倍率
で描画している。また、この結像光学系93には色収差
低減と非球面効果を持たせるために、第1の実施例にお
いて製作した回折光学素子52が組み込まれており、光
学的には凸レンズと同じ役割を果たしている。なお、回
折光学素子52の代りに、第2の実施例において製作し
た回折光学素子70を用いてもよい。
【0042】図7は回折光学素子52の斜視図、図8は
その断面図を示している。図8では階段形状を省略する
ために4段で図示しているが、実際には8段の階段形状
を有している。また、この回折光学素子は直径120m
mの基板から成り、1段の段差は610オングストロー
ムであり、最外周の階段1段の幅は0.35μmであ
る。
【0043】次に、先の実施例において製作した回折光
学素子を搭載した半導体露光装置を利用した半導体デバ
イスの製造方法を説明する。図9はICやLSI等の半
導体チップ、液晶パネル或いはCCD等の半導体デバイ
スの製造工程のフローチャート図を示している。先ず、
ステップS1において半導体デバイスの回路設計を行
い、続いてステップS2においてステップS1で設計し
た回路パターンをEB描画装置等を用いマスクを作成す
る。一方、ステップS3においてシリコン等の材料を用
いてウェハを製造する。その後に、前工程と呼ばれるス
テップS4において、ステップS2、S3において用意
したマスク及びウェハを用い、マスクを露光装置内にロ
ーディングし、マスクを搬送しマスクチャックにチャッ
キングする。
【0044】次に、ウェハをローディングしてアライメ
ントのずれを検出して、ウェハステージを駆動して位置
合わせを行い、アライメントが合致すると露光を行う。
露光の終了後にウェハは次のショットヘステップ移動
し、リソグラフィ工程によってウェハ上に回路を形成す
る。更に、後工程と呼ばれるステップS5において、ス
テップS4によって製造されたウェハを用いてダイシン
グ、ボンディング等のアッセンブリ工程、チップ封入等
のパッケージング工程を経て半導体チップ化する。チッ
プ化された半導体デバイスは、ステップS6において動
作確認テスト、耐久テスト等の検査を行う。このような
一連の工程を経て半導体デバイスは完成し、ステップS
7に進み出荷される。
【0045】図10は図9におけるステップS3におい
て、ウェハ製造の詳細な製造工程のフローチャート図を
示している。先ず、ステップS11においてウェハ表面
を酸化させる。続いて、ステップS12においてウェハ
表面をCVD法により絶縁膜を形成し、ステップS13
において電極を蒸着法により形成する。更にステップS
14に進みウェハにイオンを打込み、続いてステップS
15においてウェハ上に感光剤を塗布する。ステップS
16では、半導体露光装置によりマスクの回路パターン
をウェハ上の感光剤上に焼付ける。
【0046】ステップS17において、ステップS16
において露光したウェハ上の感光剤を現像する。更に、
ステップS18でステップS17において現像したレジ
スト像以外の部分をエッチングする。その後に、ステッ
プS19においてエッチングが済んで不要となったレジ
ストを剥離する。更に、これらの一連の工程を繰り返し
行うことにより、ウェハ上に多重の回路パターンを形成
することができる。
【0047】なお、本実施例の製造方法を用いれば、従
来は製造が難しかった高集積度の半導体デバイスの量産
に対応することができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る回折光
学素子の製作方法は、遮光膜を設けることにより、露光
の際に正確なレジスト膜パターンを形成することがで
き、正確な階段形状を有し、回折効率の優れた回折光学
素子を歩留まり良く製作できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例における回折光学素子の製作模式
図である。
【図2】第1の実施例における回折光学素子の製作模式
図である。
【図3】第2の実施例における回折光学素子の製作模式
図である。
【図4】第3の実施例における回折光学素子の製作模式
図である。
【図5】第4の実施例における回折光学素子の製作模式
図である。
【図6】露光装置の断面図である。
【図7】回折光学素子の斜視図である。
【図8】回折光学素子の断面図である。
【図9】半導体素子の製造方法のフローチャート図であ
る。
【図10】半導体素子の製造方法のフローチャート図で
ある。
【図11】従来の回折光学素子の製作模式図である。
【図12】従来の回折光学素子の製作模式図である。
【図13】基板の断面図である。
【図14】基板の断面図である。
【図15】基板の断面図である。
【図16】基板の断面図である。
【図17】基板の断面図である。
【符号の説明】
41、61、 基板 42、45、49、62、66 フォトレジスト 43、46、50、63、67 レジスト膜パターン 44、48 クロム膜 47、49、51 クロム膜パターン 52、70、76、83 回折光学素子 64 有機材料 65 SOG 68 SOGパターン 69 有機材料パターン 71 ガラス基板 72 シリンジ 73 樹脂 74 階段状基板 75 レプリカ層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H025 AA00 AB14 AC01 AD01 AD03 DA40 EA05 FA03 FA14 FA41 2H049 AA04 AA08 AA14 AA37 AA45 AA50 AA55 AA63 2H096 AA28 CA05 CA14 EA02 GA02 HA23 JA04 2H097 BA10 EA01 JA03 LA10 LA17

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板上に形成し段差を有する回折格
    子を成す周期パターン上に平坦な遮光膜を形成した後
    に、リソグラフィ工程によりレジスト膜パターンを形成
    し、該レジスト膜パターンをマスクとして前記遮光膜及
    び前記透明基板をエッチングすることを特徴とする回折
    光学素子の製作方法。
  2. 【請求項2】 前記透明基板上に形成した段差上に前記
    遮光膜を形成した後に、前記遮光膜を研磨することによ
    り平坦化し、前記遮光膜上に前記レジスト膜パターンを
    形成した後に遮光膜エッチングを行い、完成した遮光膜
    パターンを基板エッチングのマスクとすることを特徴と
    する請求項1に記載の回折光学素子の製作方法。
  3. 【請求項3】 前記透明基板は石英であることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の回折光学素子の製作方法。
  4. 【請求項4】 前記遮光膜はクロム又はアルミニウムで
    あることを特徴とする請求項1又は2に記載の回折光学
    素子の製作方法。
  5. 【請求項5】 前記透明基板は石英、遮光膜はクロム又
    はアルミニウムであることを特徴とする請求項1又は2
    に記載の回折光学素子の製作方法。
  6. 【請求項6】 最終工程で光反射膜を段差表面上に付加
    することを特徴とする請求項1〜5の何れか1つの請求
    項に記載の回折光学素子の製作方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5の何れか1つの請求項に記
    載した方法により製作した多段階段状回折光学素子又は
    多段階段状回折光学素子製作用モールド型。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載した方法により製作した
    多段階段状回折光学素子。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載した多段階段状回折光学
    素子製作用モールド型により製作した多段階段状回折光
    学素子。
  10. 【請求項10】 請求項7〜9の何れか1つの請求項に
    記載した多段階段状回折光学素子を用いた光学系及び光
    学装置。
  11. 【請求項11】 請求項10による光学装置を用いて製
    作した半導体デバイス。
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