JP2001004821A - 回折光学素子及びその製造方法 - Google Patents

回折光学素子及びその製造方法

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JP2001004821A
JP2001004821A JP11178914A JP17891499A JP2001004821A JP 2001004821 A JP2001004821 A JP 2001004821A JP 11178914 A JP11178914 A JP 11178914A JP 17891499 A JP17891499 A JP 17891499A JP 2001004821 A JP2001004821 A JP 2001004821A
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film
optical element
pattern
diffractive optical
reflective film
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JP11178914A
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Kenji Tamamori
研爾 玉森
Makoto Ogusu
誠 小楠
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 回折パターン側面への反射防止膜の成膜を防
止する。 【解決手段】 表面を洗浄したSi基板41上に、8層
のAl膜42と7層のSiO2膜43から成る積層膜を
形成する(b)。Al膜42h上にレジスト膜44を形成
し(c)、レチクル45aをマスクとして露光し(d)、レチ
クル45aのパターンがレジスト膜44に転写されてパ
ターン化され、レジストパターン44aを形成する。次
に、Al膜42hをSiO2膜43gの表面が露出する
までエッチングする(e)。更に、異方性エッチングが可
能な反応性イオンエッチング装置に装着し、SiO2
43gをAl膜42gの表面が露出するまでエッチング
する(f)。その後、レジストパターン44aを除去し、
Si基板41上に2段の段差を有するパターンを形成す
る(g)。又、再度(c)と同様にパターン上にレジスト膜4
4を形成し(h)、同様の工程を繰り返すことにより、8
段の反射型回折光学素子を作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反射型光学系や屈
折型と反射型から成る光学系に使用する反射型回折光学
素子及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、回折光学素子は分光器の分光
素子として使用されており、その断面形状は所謂鋸歯状
のブレーズドタイプであり、表面反射を考慮しない場合
には、回折効率が100%に達するものもある。一方、
近年では回折を利用した光学素子として、階段状の格子
断面形状を有するバイナリオプティックス(BO)素子
が注目されてきている。この所定周期の輪帯状格子を形
成したBO素子は、色消し効果や非球面効果を有してい
るため、新しい光学系への発展に大きな期待が持たれて
いる。
【0003】このBO素子は現在のブレーズドタイプの
切削加工限界を大幅に超えているが、半導体加工法であ
るフォトリソグラフィ技術を使用することにより、高精
度の微細加工が或る程度可能となってきている。一般
に、可視光領域で使用される光学素子においては、金属
の型材を用いた型加工による合成樹脂及び硝子のモ一ル
ド法で製造が可能であるが、紫外線等の短い波長の領域
において使用するためには、使用できる材料が限定され
る上に、より微細な加工精度及び高い寸法精度が要求さ
れるため、モールド法を用いることは困難である。
【0004】このために、紫外線や遠紫外線領域のおい
て使用するBO素子は、半導体加工用の紫外線を用いた
フォトリソグラフィ技術及びドライエッチング加工等を
使用して作製することにより、高精度のBO素子を作製
することができる。
【0005】図11は輪帯状の回折格子を形成したBO
素子11の斜視図を示し、図12は、このBO素子11
の断面図を示している。
【0006】図13は8段のBO素子11の製作模式図
を示しており、石英基板の上方に設けたマスク21〜2
3を順次に用いて、波長λ=365nmのi線用ステッ
パにより、マスクパターンを石英基板上のフォトレジス
トに縮小焼き付けした後に現像し、このレジストパター
ンをエッチングマスクとしてドライエッチング(RI
E)法を用いて石英基板をエッチング加工する。この工
程をそれぞれのマスク21〜23毎に3回繰り返すこと
により、8段形状のBO素子11を作製することができ
る。
【0007】また、このような回折光学素子の表面に反
射膜を形成した素子は反射型回折光学素子と呼ばれ、例
えば特許公報第2773401号に回折光学素子を作製
した後に、反射膜を形成する反射型回折光学素子の作製
方法が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図14
に示すように蒸着法等によりBO素子11上に反射膜3
1を成膜すると、BO素子11の回折パターンの側面に
も反射膜31が成膜され、反射膜形状エラーが発生し、
光学性能が劣化するという問題点が生ずる。
【0009】本発明の目的は、上述の問題点を解消し、
反射膜を成膜しても光学性能が劣化することのない回折
光学素子を提供することにある。
【0010】また、本発明の他の目的は、反射膜を成膜
しながら光学性能を良好に保持する回折光学素子の製造
方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る回折光学素子は、任意の材料から成る基
板上に、反射膜と該反射膜以外の任意の材料との積層膜
で構成される断面が階段状の回折パターンから成ること
を特徴とする。
【0012】また、本発明に係る回折光学素子の製造方
法は、任意の材料から成る基板上に反射膜と該反射膜以
外の任意の材料との積層膜を任意の成膜手段を用いて予
め成膜する工程と、フォトリソグラフィ技術により前記
反射膜と前記反射膜以外の任意の材料との積層膜で構成
される断面を階段状の回折パターンに加工する工程とを
有することを特徴とする。
【0013】また、本発明に係る回折光学素子の製造方
法は、任意の材料から成る基板上に反射膜と該反射膜以
外の任意の材料から成る膜と前記反射膜の保護膜から成
る積層膜を任意の成膜手段を用いて予め交互に成膜する
工程と、フォトリソグラフィ技術により前記反射膜と前
記反射膜以外の任意の材料から成る膜と前記反射膜の保
護膜から成る積層膜で構成される断面を階段状の回折パ
ターンに加工する工程とを有することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明を図示の実施例に基づいて
詳細に説明する。図1〜図3は第1の実施例における8
段形状を有する反射型回折光学素子の製作模式図を示し
ている。図1(a)に示すように表面が洗浄されたSi基
板41上に、図1(b)に示すように反射膜材料としてA
l膜42aを真空蒸着法により成膜し、このAl膜42
a上に反射膜以外の任意の材料として、SiO2膜43
aをスパッタ法により成膜する。更に、Al膜42b〜
42hとSiO2膜43b〜43gを交互に成膜するこ
とにより、8層のAl膜42と7層のSiO2膜43か
ら成る積層膜を形成する。
【0015】また、本実施例における基板にはSiを用
いたが、他の任意の材料から成る基板を用いてもよい。
更に、反射膜材料としてはAlを用いているが、Ag、
Au、Ptを用いてもよい。同様に、SiO2膜から成
る反射膜以外の任意の材料の代りに、その他の酸化膜や
例えばSi34等の窒化膜やSi等を用いることもでき
る。
【0016】次に、図1(c)に示すようにAl膜42h
上にフォトレジストを滴下し、スピンコートによりフォ
トレジストを1μm程度の薄膜とし、その後にベーク処
理を行うことによりレジスト膜44を形成する。続い
て、図示しない露光装置にSi基板41を装着し、図1
(d)に示すように所望のパターンを有するレチクル45
aをマスクとして露光する。この際に、レジスト膜44
にポジタイプのレジストを用いた場合には、露光された
領域は現像液に可溶となり、レチクル45aのパターン
がレジスト膜44に転写されてパターン化され、所望の
寸法のレジストパターン44aが形成される。
【0017】次に、Si基板41を異方性エッチングが
可能な反応性イオンエッチング装置に装着し、図1(e)
に示すようにAl膜42hをこのAl膜42hの下層に
位置するSiO2膜43gの表面が露出するまでエッチ
ングする。更に、図1(f)に示すように、図1(e)と同様
に異方性エッチングが可能な反応性イオンエッチング装
置に装着し、SiO2膜43gをこの下層に位置するA
l膜42gの表面が露出するまでエッチングする。この
とき、Al膜42gはSiO2膜43gをエッチングす
る際のエッチングストッパ層の役割を果たしている。
【0018】その後に、レジストパターン44aを酸素
アッシング法又は剥離液等を用いて除去することによ
り、図1(g)に示すようなSi基板41上に2段の段差
を有するパターン46aを形成することができる。
【0019】また、図1(h)に示すように再度、図1(c)
と同様にパターン46a上にレジスト膜44を形成し、
図1(i)に示すようにレチクル45aの2倍周期のパタ
ーンを有するレチクル45bをマスクとして用い、図1
(g)において形成したパターン46aに対して、露光装
置が有するアライメント精度においてアライメントを行
った後に、レジスト膜44を露光、現像することにより
レチクル45bによるレジストパターン44bを形成す
る。次に図2(j)に示すように、図1(b)と同様にAl膜
42g、42hについてドライエッチングを行った後
に、図2(k)に示すように図1(f)と同様にSiO2膜4
3f、43gについてドライエッチングを行う。更に図
2(l)に示すように、図1(b)と同様にAl膜42f、4
2gについてドライエッチングを行う。続いて図2(m)
に示すように、図1(f)と同様にSiO2膜43e、43
fについてドライエッチングを行った後に、レジストパ
ターン44bを除去することにより、図2(n)に示すよ
うにSi基板41上に、4段の段差を有するパターン4
6bを形成することができる。
【0020】そして、図2(o)に示すように図1(h)と同
様に、パターン46b上にレジスト膜44を形成する。
続いて図2(p)に示すように、レチクル45aの4倍周
期のパターンを有するレチクル45cをマスクとして用
い、レジスト膜44を露光、現像することによりレジス
トパターン44cを形成する。更に図2(q)〜図3(x)に
おいて、Al膜42とSiO2膜43についてドライエ
ッチングを交互に行い、最後に図3(y)に示すようにレ
ジストパターン44cを除去することにより、Si基板
41上に8段の段差を有するパターン46cが形成さ
れ、反射型回折光学素子47を製造することができる。
【0021】なお、実施例においては、真空蒸着法及び
スパッタ法を用いてAl膜及びSiO2膜を成膜した
が、イオンプレーティング法、CVD法、その他の成膜
方法を用いてもよい。また、基板41とAl膜42の密
着性を向上させるための膜を成膜したり、反射膜に多層
膜を用いることもできる。
【0022】パターン46を形成するための露光光にお
いては、紫外線、遠紫外線、真空紫外線等の光に限ら
ず、電子ビーム、イオンビーム、X線を用いたり、他の
露光方法を使用してもよい。更に、本実施例においては
エッチングする際に、反応性イオンエッチング法を使用
したが、イオンビームエッチング法やその他のエッチン
グ法を用いてもよい。また、自己整合的にパターニング
を行ってもよい。
【0023】図4〜図6は第2の実施例における8段形
状を有する反射型回折光学素子の製作模式図を示してい
る。図4(a)に示すように表面が洗浄されたSi基板5
1上に、図4(b)に示すように反射膜材料としてAl膜
52aを真空蒸着法により成膜し、このAl膜52a上
に光透過性を有する保護膜として、反射膜以外の任意の
材料としてSiO2膜53aをスパッタ法により成膜す
る。更に、Al膜52b〜52hとSiO2膜53b〜
53hとを交互に成膜することにより、8層のAl膜5
2と8層のSiO2膜53から成る積層膜を形成する。
【0024】また、保護膜にはSiO2膜の代りにSi
O、Al23等の酸化膜、MgF2等のフッ化膜等を用
いてもよい。
【0025】次に、図4(c)に示すようにSiO2膜53
h上にフォトレジストを滴下し、第1の実施例と同様に
スピンコートによりレジストを1μm程度の薄膜とし、
ベーク処理を行うことによりレジスト膜54を形成す
る。続いて、第1の実施例と同様に図示しない露光装置
にSi基板51を装着し、図4(d)に示すように所望の
パターンを有するレチクル55aをマスクとして露光す
ることにより、露光された領域は現像液に可溶となり、
レチクル55aのパターンがレジスト膜54に転写され
てパターン化され、所望の寸法のレジストパターン54
aが形成される。
【0026】次に、Si基板51を異方性エッチングが
可能な反応性イオンエッチング装置に装着し、図4(e)
の示すようにSiO2膜53hをこのSiO2膜53hの
下層に位置するAl膜52hの表面が露出するまでエッ
チングする。続いて図4(f)に示すように、Al膜52
hをこのAl膜52hの下層に位置するSiO2膜53
gの表面が露出するまでエッチングする。その後に、図
4(g)に示すようにレジストパターン54aを酸素アッ
シング法又は剥離液等を用いて除去することにより、S
i基板51上に反射膜であるAl膜52hと保護膜であ
るSiO2膜53hから成る2段の段差を有するパター
ン56aを形成することができる。
【0027】また、図4(h)に示すように再度、図4(c)
と同様にSiO2膜53g及びパターン56a上にレジ
スト膜54を形成し、図4(i)に示すようにレチクル5
5aの2倍周期のパターンを有するレチクル55bをマ
スクとして用い、アライメントを行った後に、レジスト
膜54を露光、現像することにより所望のレジストパタ
ーン54bを形成する。次に図5(j)に示すように、図
4(e)と同様にSiO2膜53g、53hについてドライ
エッチングを行い、続いて図5(k)に示すようにAl膜
52g、52hについてもドライエッチングを行う。
【0028】同様に、図5(l)〜(m)において、ドライエ
ッチングを繰り返した後に、図5(l)に示すようにレジ
ストパターン54bを除去することにより、Si基板5
1上に、反射膜であるAl膜52及び保護膜であるSi
2膜53から成る4段の段差を有するパターン56b
を形成することができる。
【0029】更に、図5(o)に示すように再度、図4(h)
と同様にパターン56b上にレジスト膜54を形成した
後に、図5(p)に示すようにレチクル55aの4倍周期
のパターンを有するレチクル55cをマスクとし、レジ
スト膜54を露光、現像することにより、所望のレジス
トパターン54cを形成することができる。
【0030】そして、図5(q)〜図6(x)に示すように、
SiO2膜53とAl膜52についてドライエッチング
を交互に行い、最後に図5(y)に示すようにレジストパ
ターン54cを除去することにより、Si基板51上に
反射膜であるAl膜52及び保護膜であるSiO2膜5
3から成る8段の段差を有するパターン56cを形成す
ることができ、反射型回折光学素子57を製造すること
ができる。
【0031】図7は第3の実施例における8段形状を有
する反射型回折光学素子61の製作模式図を示してい
る。図7(a)は第1の実施例において製作したこの8段
の反射型回折光学素子47を示しており、本実施例にお
いては図7(b)に示すように、反射型回折光学素子47
上にSiO2の平板から成る保護膜62をオプティカル
コンタクトにより接着する。また、SiO2の代りにS
iO、Al23等の酸化物、MgF2等のフッ化物等か
ら成る保護膜を用いてもよい。
【0032】また、反射型回折光学素子47と保護膜6
2の固定方法は、オプティカルコンタクトの他に接着
剤、セル、その他の手段を用いて固定してもよい。反射
型回折光学素子47と保護膜62の間の空間に、Ar、
2等のガスを封入してもよい。また、反射型回折光学
素子の両面に保護膜62を設けることもでき、更にこの
保護膜62の両面に所定の反射防止膜を成膜してもよ
い。
【0033】図8はi線或いはKrF等の紫外線を用い
た半導体用露光装置(ステッパ)71の構成図を示して
おり、この半導体露光装置71には光源を含む照明光学
系72が設けられ、この照明光学系72の出射方向には
マスクステージ73に固定されたマスク74が配置され
ている。更に、このマスク74を透過した光束の進行方
向には第1の屈折系75及び偏向ミラー76が配置され
ており、この偏向ミラー76の偏向方向には第2の屈折
系77、2つの直角3角形プリズムの斜面を接合した偏
光ビームスプリッタ78、反射光学系である1/4波長
板79及び第2の実施例により作製した反射型回折光学
素子57が順次に設けられている。更に、偏光ビームス
プリッタ78の反射方向には、縮小露光のための第3の
屈折系80、感光基板ステージ81に固定された感光基
板82が設けられている。この感光基板82は半導体を
材料とする所謂ウェハに感光材料(レジスト)を塗布し
たものである。
【0034】また、マスク74はマスクステージ73に
真空吸着等の方法により固定すると共に、図示しない駆
動手段により制御され、矢印方向に駆動可能であり、そ
の位置は図示していないレーザー干渉計等の測長器で計
測される。
【0035】照明光学系72を出射した照明光束OPは
マスク74の原画パターンを照明し、第1の屈折光学系
75に入射し、この第1の屈折光学系75を透過した光
束OPは偏向ミラー76を経て第2の屈折光学系77に
入射する。そして、光束OPは偏光ビームスプリッタ7
8の接合面を透過する直線偏光光であるため、光束OP
は偏光ビームスプリッタ78を透過する。透過した光束
OPは1/4波長板79によって円偏光光に変換されて
反射型回折光学素子57に入射する。また、この反射型
回折光学素子57により反射され集光光束となった光束
OPは再び1/4波長板79を透過し、これにより円偏
光の光束OPは再び直線偏光の光束OPに変換される
が、その偏光方向は偏光ビームスプリッタ78に入射し
た際の偏光方向に対して90度回転している。そのた
め、今度は偏光ビームスプリッタ78の接合面で反射さ
れ偏光ビームスプリッタ78を射出する。射出光束は第
3の屈折光学系80を介して、感光基板82上に原画パ
ターンのスリット状の一部を結像させる。
【0036】この反射型回折光学素子57は他の光学部
材と同様に露光に使用する紫外領域の波長の露光光束を
良好に反射するように構成し作製されており、従来の非
球面凹面ミラーと同様な集光作用を有すると共に、物体
側の第1の屈折光学系75、第2の屈折光学系77及び
像側の第3の屈折光学系80で発生する収差を、良好に
補正するように格子ピッチを計算し作製している。
【0037】そして、マスクステージ73と感光基板ス
テージ81を、投影光学系の結像倍率比に対応した速度
で同時に移動させることにより、大画面の原画パターン
を感光基板82に転写する走査露光を行う。
【0038】図9はICやLSI等の半導体チップ、液
晶パネル或いはCCD等の半導体デバイスの製造工程の
フローチャート図を示している。先ず、ステップS1に
おいて半導体デバイスの回路設計を行い、続いてステッ
プS2においてステップS1で設計した回路パターンを
EB描画装置等を用いマスクを作成する。一方、ステッ
プS3においてシリコン等の材料を用いてウェハを製造
する。その後に、前工程と呼ばれるステップS4におい
て、ステップS2、S3において用意したマスク及びウ
ェハを用い、マスクを露光装置内にローディングし、マ
スクを搬送しマスクチャックにチャッキングする。
【0039】次に、ウェハをローディングしてアライメ
ントのずれを検出して、ウェハステージを駆動して位置
合わせを行い、アライメントが合致すると露光を行う。
露光の終了後にウェハは次のショットヘステップ移動
し、リソグラフィ技術によってウェハ上に回路を形成す
る。更に、後工程と呼ばれるステップS5において、ス
テップS4によって製造されたウェハを用いてダイシン
グ、ボンディング等のアッセンブリ工程、チップ封入等
のパッケージング工程を経て半導体チップ化する。チッ
プ化された半導体デバイスについて、ステップS6にお
いて動作確認テスト、耐久テスト等の検査を行う。この
ような一連の工程を経て半導体デバイスは完成し、ステ
ップS7に進み出荷される。
【0040】図10は図9におけるステップS4におい
て、ウェハプロセスの詳細な製造工程のフローチャート
図を示している。先ず、ステップS11においてウェハ
表面を酸化させる。続いて、ステップS12においてウ
ェハ表面をCVD法により絶縁膜を形成し、ステップS
13において電極を蒸着法により形成する。更にステッ
プS14に進みウェハにイオンを打込み、続いてステッ
プS15においてウェハ上に感光剤を塗布する。ステッ
プS16では、半導体露光装置によりマスクの回路パタ
ーンをウェハ上の感光剤上に焼付ける。
【0041】ステップS17において、ステップS16
において露光したウェハ上の感光剤を現像する。更に、
ステップS18でステップS17において現像したレジ
スト像以外の部分をエッチングする。その後に、ステッ
プS19においてエッチングが済んで不要となったレジ
ストを剥離する。更に、これらの一連の工程を繰り返し
行うことにより、ウェハ上に多重の回路パターンを形成
することができる。
【0042】この製造方法を用いれば、ステップS16
においてウェハ面に各種の光学的収差が補正された均一
な照明光が照射されるので、従来は製造が困難であった
高集積度の半導体デバイスを容易かつ確実に製造するこ
とができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る回折光
学素子は、回折パターン側壁に反射膜が被覆していない
ために、回折効率が高い反射型とすることができる。
【0044】また、本発明に係る回折光学素子の製造方
法は、良好な回折効率を有する反射型回折光学素子を容
易に製造することができる。
【0045】更に、本発明に係る回折光学素子の製造方
法は、良好な回折効率を有し、保護膜を有する反射型回
折光学素子を容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の回折光学素子の製作模式図であ
る。
【図2】第1の実施例の回折光学素子の製作模式図であ
る。
【図3】第1の実施例の回折光学素子の製作模式図であ
る。
【図4】第2の実施例の回折光学素子の製作模式図であ
る。
【図5】第2の実施例の回折光学素子の製作模式図であ
る。
【図6】第2の実施例の回折光学素子の製作模式図であ
る。
【図7】第3の実施例の回折光学素子の製作模式図であ
る。
【図8】半導体露光装置の構成図である。
【図9】半導体デバイスの製造工程のフローチャート図
である。
【図10】ウェハプロセスのフローチャート図である。
【図11】BO素子の斜視図である。
【図12】BO素子の断面図である。
【図13】BO素子の製作模式図である。
【図14】BO素子の断面図である。
【符号の説明】
41、51 基板 42、52 Al膜 43、53 SiO2膜 44、54 レジスト膜 44a、44b、44c、54a、54b、54c レ
ジストパターン 45a、45b、45c、55a、55b、55c レ
チクル 46a、46b、46c、56a、56b、56c パ
ターン 47、57、61 反射型回折光学素子 62 保護膜 71 半導体用露光装置 72 照明光学系 73 マスクステージ 74 マスク 78 偏光ビームスプリッタ 79 1/4波長板 81 感光基板ステージ 82 感光基板

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の材料から成る基板上に、反射膜と
    該反射膜以外の任意の材料との積層膜で構成される断面
    が階段状の回折パターンから成ることを特徴とする回折
    光学素子。
  2. 【請求項2】 前記反射膜の材料がAl、Ag、Au、
    Ptの何れか1つであることを特徴とする請求項1に記
    載の回折光学素子。
  3. 【請求項3】 前記反射膜以外の任意の材料をエッチン
    グする際に、前記反射膜材料がエッチングストッパ層と
    なることを特徴とする請求項1に記載の回折光学素子。
  4. 【請求項4】 前記任意の材料はSiO2等の酸化膜又
    はSi34等の窒化膜又はSiとすることを特徴とする
    請求項3に記載の回折光学素子。
  5. 【請求項5】 表面に光透過性の保護膜を有することを
    特徴とする請求項1〜4の何れか1つの請求項に記載の
    回折光学素子。
  6. 【請求項6】 表面に光透過性の保護膜を有することを
    特徴とする請求項1〜5の何れか1つの請求項に記載の
    回折光学素子。
  7. 【請求項7】 任意の材料から成る基板上に反射膜と該
    反射膜以外の任意の材料との積層膜を任意の成膜手段を
    用いて予め成膜する工程と、フォトリソグラフィ技術に
    より前記反射膜と前記反射膜以外の任意の材料との積層
    膜で構成される断面を階段状の回折パターンに加工する
    工程とを有することを特徴とする回折光学素子の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 任意の材料から成る基板上に反射膜と該
    反射膜以外の任意の材料から成る膜と前記反射膜の保護
    膜から成る積層膜を任意の成膜手段を用いて予め交互に
    成膜する工程と、フォトリソグラフィ技術により前記反
    射膜と前記反射膜以外の任意の材料から成る膜と前記反
    射膜の保護膜から成る積層膜で構成される断面を階段状
    の回折パターンに加工する工程とを有することを特徴と
    する回折光学素子の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜6の何れか1つの請求項に記
    載の回折光学素子を用いることを特徴とする光学系。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の光学系を有すること
    を特徴とする投影露光装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の投影露光装置によ
    る露光工程を含むデバイス製造方法。
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