JPH11305417A - 露光方法および反射型マスク - Google Patents

露光方法および反射型マスク

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JPH11305417A
JPH11305417A JP11461798A JP11461798A JPH11305417A JP H11305417 A JPH11305417 A JP H11305417A JP 11461798 A JP11461798 A JP 11461798A JP 11461798 A JP11461798 A JP 11461798A JP H11305417 A JPH11305417 A JP H11305417A
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multilayer film
reflection
mask
intermediate layer
reflection region
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JP11461798A
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Masaaki Ito
昌昭 伊東
Hiroaki Oiizumi
博昭 老泉
Hiromasa Yamanashi
弘将 山梨
Hidekazu Seya
英一 瀬谷
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】極端紫外光リソグラフィ技術において、位相シ
フト法を可能とする。 【解決手段】反射型マスクにおいて、第1の多層膜を有
する第1の反射領域と、第1の多層膜と中間層および第
2の多層膜を有する第2の反射領域とを形成し、2つの
反射領域の段差をh、照射光の波長をλ、入射角をθ、
nを正の整数とするとき、0.8<(4×cosθ×h)/
((2n−1)×λ)<1.2を満たす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路等
の製造工程におけるリソグラフィ技術に係り、特に反射
型位相シフトマスクを用いた極端紫外光リソグラフィ技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の量産リソグラフィ技術
として、紫外光または遠紫外光によるリソグラフィ技術
が用いられている。この方法は、透過型マスクに配置さ
れたパターンを、屈折レンズから成る結像光学系を用い
てウェハに転写するものである。この場合、解像度は、
露光波長と結像光学系の開口数(NA)に依存する。例
えば、波長248nmのKrFエキシマレーザ光とNA
0.6 の結像光学系を用いて、解像度0.25μm が得
られている。さらに、半導体集積回路の微細化を進める
ために、波長193nmのArFエキシマレーザ光を用
いるリソグラフィ技術が開発されているが、解像度は
0.13μm 程度が実用限界である。
【0003】一方、露光波長を極端紫外光領域内の3〜
20nmまで短波長化すれば、0.1μm以下の解像度を
実現することが可能となる。極端紫外光領域では、全て
の物質の屈折率が1に極めて近いので、屈折レンズの代
わりに、反射鏡で結像光学系を構成する必要がある。近
年、光学定数の異なる2種類の薄膜を交互に多数積層し
た多層膜を用いて、高い反射率が得られるようになっ
た。そこで、多層膜反射鏡を用いる極端紫外光リソグラ
フィ技術が注目されている。極端紫外光領域では、全て
の物質の吸収係数が大きいので、透過型マスクの代わり
に、多層膜を用いた反射型マスクが必要である。
【0004】ところで、極端紫外光リソグラフィ技術に
おいても、紫外光または遠紫外光リソグラフィ技術と同
様に、位相シフト法による高解像度化が可能であり、反
射型位相シフトマスクの構造がいくつか提案されてい
る。
【0005】図8(a)は、特開平4−118914 号公報に
記載されている反射型位相シフトマスクを示す。基板8
1の上に、位相を180°変化させるための段差82を
設けておき、この上に極端紫外光を反射する多層膜83
を形成する(基板段差型)。また、多層膜の上に吸収体
84を設け、非反射領域を形成している。
【0006】図8(b)は、特開平5−134385 号公報に
記載されている反射型位相シフトマスクを示す。基板8
1の上に、極端紫外光を反射する多層膜83を形成し、
多層膜の最表面層を変質させて、位相を180°変化さ
せるための段差82を設ける(表面段差型)。また、多
層膜の上に吸収体84を設け、非反射領域を形成してい
る。
【0007】図8(c)は、特開平6−177018 号公報に記
載されている反射型位相シフトマスクを示す。基板81
の上に、極端紫外光を反射する多層膜831と多層膜8
32を形成する。この2つの多層膜には段差がないが、
薄膜の積層順序が反転しているので、反射光の位相は1
80°異なる(多層膜反転型)。また、多層膜が形成さ
れていない基板部分85は、非反射領域となる。
【0008】図8(d)は、特開平6−177019 号公報に記
載されている反射型位相シフトマスクを示す。基板81
の上に、極端紫外光を反射する多層膜833と多層膜8
34を形成する。この2つの多層膜は層数が異なるの
で、段差があり、反射光の位相が180°変化する(層
数変化型)。また、多層膜が形成されていない基板部分
85は、非反射領域となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】基板段差型の反射型位
相シフトマスクでは、段差を有する基板上に多層膜を積
層するので、段差端面で多層膜の界面構造が乱れ、反射
率や位相差が局所的に変動する問題がある。また、多層
膜反転型の反射型位相シフトマスクにおいても、パター
ン状の多層膜を有する基板上に再度多層膜を積層するの
で、パターン端面で多層膜の界面構造が乱れ、反射率や
位相差が局所的に変動する問題がある。
【0010】また、表面段差型の反射型位相シフトマス
クでは、段差を設けることにより、多層膜の反射率が変
化する問題がある。一方、層数変化型の反射型位相シフ
トマスクでは、平滑な基板上に多層膜を積層するので、
多層膜の界面構造は乱れない。また、多層膜の層数を所
定の条件に制御することにより、理論的には、位相が1
80°異なり、強度が等しい反射光が得られる。しか
し、マスクの製作において、多層膜を所定の層数だけエ
ッチングする必要があり、多層膜の層数の高精度な制御
は実際には困難である。さらに、エッチングに曝された
多層膜の表面が荒れるので、反射率が低下する問題もあ
る。
【0011】このように、従来の反射型位相シフトマス
クでは、上記の問題があり、所望の解像度を達成するこ
とが困難であった。
【0012】本発明の目的は、極端紫外光リソグラフィ
技術において、位相シフト法を用いた高解像度の露光方
法を提供することである。また、本発明の他の目的は、
高解像度の露光が可能な反射型位相シフトマスクを提供
することである。さらに、本発明の他目的は、前記露光
方法を用いて製造した半導体集積回路を提供することで
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の露光方法では、反射型マスクに極端紫外光
または真空紫外光を照射する工程と、上記反射型マスク
のパターンを結像光学系を介して試料に転写する工程と
を含む露光方法において、上記反射型マスクに少なくと
も、第1の多層膜を有する第1の反射領域と、上記第1
の多層膜と中間層および第2の多層膜を有する第2の反
射領域とが形成され、上記第1の反射領域と上記第2の
反射領域との段差をh、上記照射光の波長をλ、入射角
をθ、nを正の整数とするとき、数6を満たすようにし
たものである。
【0014】
【数6】 0.8<(4×cosθ×h)/((2n−1)×λ)<1.2 …(6) また、本発明の反射型マスクは、極端紫外光または真空
紫外光が照射される反射型マスクにおいて、少なくと
も、第1の多層膜を有する第1の反射領域と、上記第1
の多層膜と中間層および第2の多層膜を有する第2の反
射領域とが形成され、上記第1の反射領域と上記第2の
反射領域との段差をh、上記照射光の波長をλ、入射角
をθ、nを正の整数とするとき、数7を満たすようにし
たものである。
【0015】
【数7】 0.8<(4×cosθ×h)/((2n−1)×λ)<1.2 …(7)
【0016】
【発明の実施の形態】本発明は、反射型マスクに極端紫
外光または真空紫外光を照射する工程と、上記反射型マ
スクのパターンを結像光学系を介して試料に転写する工
程とを含む露光方法において、上記反射型マスクに少な
くとも、第1の多層膜を有する第1の反射領域と、上記
第1の多層膜と中間層および第2の多層膜を有する第2
の反射領域とが形成され、上記第1の反射領域と上記第
2の反射領域との段差をh、上記照射光の波長をλ、入
射角をθ、nを正の整数とするとき、数8を満たすこと
を特徴とする。
【0017】
【数8】 0.8<(4×cosθ×h)/((2n−1)×λ)<1.2 …(8) また、特に望ましい形態は、数9の関係を満たすことを
特徴とする。
【0018】
【数9】 (4×cosθ×h)/((2n−1)×λ)=1 …(9) 本反射型マスクにおいては、第1と第2の多層膜は、そ
れぞれ平滑な平面上に積層されるので、多層膜の界面構
造が乱れることはない。したがって、第1と第2の反射
領域のそれぞれの面内において、一様な反射率と位相変
化が得られる。また、第1と第2の多層膜の層数および
中間層の膜厚を適切に制御して、第1と第2の反射領域
の反射率を同一とし、かつ振幅反射率の位相(入射光に
対する反射光の位相差)を同一とすることができる。と
ころで、段差hを有する2つの平面に光が入射すると、
それぞれの反射光の位相差は数10で与えられる。
【0019】
【数10】 Φ=4πh/λ×cosθ …(10) 数9を数10に代入すると、Φ=(2n−1)πとな
り、反射光の位相が180°異なることが分かる。した
がって、第1と第2の反射領域で反射された光は振幅が
等しく、位相が180°異なる。そこで、第1と第2の
反射領域を近接または隣接させ、結像光学系を介して試
料に転写すると、2つの反射領域の境界では光が打ち消
し合うので、解像度が向上する。なお、位相差が厳密に
180°でなくとも、数8を満たすならば、高解像度化の
効果を得ることができる。
【0020】本発明のマスクの製造方法においては、第
1の多層膜、中間層、および第2の多層膜を順に積層
し、中間層を障壁層として第2の多層膜をパターンに応
じてエッチングする。したがって、第1と第2の多層膜
の層数を高精度に制御することができる。また、このエ
ッチングにおいて、第1の多層膜は中間層により保護さ
れるので、反射率が維持される。
【0021】図1(b)は、本発明の反射型マスクの構
造に関する第1の実施例を示す。基板1は、溶融石英で
あり、表面粗さ0.2nm に超平滑研磨されている。第
1の反射領域は、第1の多層膜2で形成される。また、
第2の反射領域は、第1の多層膜2と中間層3および第
2の多層膜4で形成される。
【0022】第1と第2の多層膜は、膜厚2.7nmの
Mo薄膜と、膜厚4.0nmのSi薄膜とを交互に積層
したものであり、周期長(薄膜対の厚さ)は6.7nm
である。第1と第2の多層膜の層対数(薄膜対の数)は
それぞれ50層対と17層対であり、表面はいずれもS
i薄膜である。中間層は、膜厚6.7nmのSiO2薄膜
である。
【0023】さらに、第2の多層膜の上に、吸収体5で
非反射領域が形成されている。吸収体は、膜厚100n
mのW薄膜である。
【0024】この反射型マスクに、波長λ=13nmの
極端紫外光を入射角θ=5°で照射すると、後述するよ
うに、第1と第2の反射領域の反射率は同一であり、か
つ振幅反射率の位相も同一である。また、第1と第2の
反射領域の段差hは6.7nm+6.7nm×17=12
0.6nmである。ここでn=19とすると、(4×cos
θ×h)/((2n−1)×λ)=0.999であるの
で、それぞれの反射光は位相が180°異なる。したが
って、図1(a)に示すような反射光の振幅分布が得ら
れる。
【0025】なお、上記実施例において、第1と第2の
多層膜の層対数をそれぞれ50層対と16層対とし、中
間層の膜厚を13.4nm とした場合も、反射光の振幅
分布は同一であった。また、第1と第2の多層膜の層対
数をそれぞれ50層対と17層対とし、中間層の膜厚を
5.5nm から8nmまで変化させた場合も、反射光の
振幅分布は実質的に同一であった。
【0026】次に、第1と第2の反射領域における反射
特性を説明する。Mo,Si、およびSiO2の各薄膜
の膜厚をそれぞれ2.7nm,4.0nm、および6.7
nmとする。基板上に、Mo,Si,…を交互に各50
層、SiO2 を1層、さらにMo,Si,…を交互に積
層したときの、反射率および振幅反射率の位相を、図2
に示す。
【0027】反射率は、初めは積層数と共に増加し、積
層数約80以上で飽和する。なお、厳密には、表面の薄
膜が交互にMoまたはSiと代わることに伴い、反射率
は微小に振動する。積層数100(基板上に50層対の
多層膜)では、反射率は71.6%である。積層数101
(表面の薄膜はSiO2)では、反射率は62.8%に減
少するが、さらに積層数を増加すると、反射率は再び増
加する。積層数135(SiO2薄膜上に17層対の多
層膜)では、反射率は71.4%であり、積層数100
の場合と実質的に同一である。振幅反射率の位相は、表
面の薄膜がMoとSiの場合とで異なり、それぞれ約−
2.7radと約−0.3radである。積層数が100と13
5では(表面の薄膜はSi)、位相はそれぞれ−0.3
48radと−0.352radであり、実質的に同一であ
る。このように、前記実施例の反射型マスクでは、第1
と第2の反射領域の反射率は同一であり、かつ振幅反射
率の位相も同一である。
【0028】図3は、本発明の反射型マスクに関して、
製造方法の実施例を示す。溶融石英の基板1の上に、マ
グネトロンスパッタ法により、周期長6.7nm で50
層対のMo/Si多層膜2,厚さ6.7nmのSiO2
中間層3,周期長6.7nmで17層対のMo/Si多
層膜4,厚さ10nmのSiO2 中間層6、および厚さ
100nmのW吸収体5を順に積層した(図3a)。
【0029】次に、電子線描画法によりレジストパター
ン7を形成した(図3b)。このレジストをエッチング
マスクとして、SF6 ガスを用いた反応性イオンエッチ
ング(RIE)により、吸収体を加工した(図3c)。
エッチングに際して、多層膜4は中間層6により保護さ
れている。また、吸収体パターンの一部には、合わせマ
ーク(図示せず)を形成した。この後、酸素プラズマア
ッシングにより、レジストを除去した(図3d)。次
に、前記の合わせマークを用いた電子線描画法により、
再度レジストパターン8を形成した(図3e)。
【0030】このレジストをエッチングマスクとして、
CHF3 ガスを用いたRIEにより中間層6を加工し
(図3f)、SF6 ガスを用いたRIEにより多層膜4
を加工した(図3g)。エッチングに際して、多層膜2
は中間層4により保護されており、多層膜4を完全に除
去することができた。次に、酸素プラズマアッシングに
よりレジストを除去し、さらに、フッ酸を用いたウェッ
トエッチングにより露出している中間層を除去し、所望
の反射型マスクを得た(図3h)。
【0031】図4に示す極端紫外光露光装置に前記の反
射型マスクを装着して、パターン転写を行った。反射型
マスクには、半導体集積回路の周期的パターンが描かれ
ており、マスク上のパターン寸法は0.25μmであ
る。
【0032】まず、露光装置の構成を説明する。反射型
マスク42とウェハ45は、それぞれマスクステージ4
3とウェハステージ46に装着されている。反射型マス
クとウェハとの相対位置をアライメント装置47を用い
て検出し、制御装置48により駆動装置491,492
を介して位置合わせする。光源40から放射された波長
13nmの極端紫外光は、照明光学系41を介して反射
型マスクを照射する。コヒーレンスファクタは、0.3
である。反射型マスクに描かれたパターンは、結像光学
系44を介してウェハ上のレジストに転写される。
【0033】結像光学系の倍率は1/5、NAは0.0
8 である。また、結像光学系は光軸のまわりに回転対
象な構成となっており、光軸から等距離にある円弧領域
にて、収差が十分に補正されている。具体的には、ウェ
ハ上で長手方向(円周方向)30mm,幅方向(半径方
向)1mmの円弧領域にて、回折限界の解像度が得られ
る。そこで、マスクステージとウェハステージとを5:
1の速度比で同期走査し、反射型マスク全面のパターン
をウェハ上に転写した。この結果、ウェハ上の30×3
0mmの領域にて、0.05μm のパターンを転写でき
た。なお、通常の(位相シフトでない)反射型マスクで
は、ウェハ上で0.1μm が解像限界であった。
【0034】次に、本発明の反射型マスクの構造に関す
る第2の実施例を、図5に示す。第1の反射領域は、第
1の多層膜2で形成される。また、第2の反射領域は、
第1の多層膜2と中間層3および第2の多層膜4で形成
される。第1と第2の多層膜はMo薄膜とSi薄膜とか
ら成り、周期長は6.7nm 、層対数はそれぞれ50層
対と17層対である。また、中間層は厚さ6.7nmの
SiO2薄膜である。ここで、波長13nmの極端紫外
光を入射角5°で照射すると、マスク位置において、図
に示すような反射光の振幅分布が得られる。この場合、
ウェハ上では、第1の反射領域と第2の反射領域との境
界に対応する位置で、光強度が急激にゼロとなる。そこ
で、この構造の反射型マスクに、半導体集積回路の孤立
線パターンを描画し、ウェハ上で寸法0.05μmのパ
ターンを転写できた。
【0035】次に、本発明の反射型位相シフトマスクを
用いて半導体集積回路を製造した例を、図6を用いて説
明する。反射型位相シフトマスクには、位相が180°
異なる反射領域が隣接して形成されている(図6a)。
p型基板77上に、通常の方法でフィールド酸化膜76
を形成し、その上に酸化膜75,多結晶シリコン膜74
を形成した。その後、レジスト塗布、前記マスクを用い
た露光、および現像処理により、レジストパターン73
1,732を形成した(図6b)。前記レジストパター
ンをマスクとして、酸化膜75,多結晶シリコン膜74
をドライエッチングで加工し、レジストを除去して、多
結晶Si/SiO2 ゲート781,782を形成した
(図6c)。その後、イオン打ち込みにより高濃度n+層
791,792,793を形成した(図6d)。図6e
は、形成したゲートの平面図である。以後、通常の電極
形成工程や配線工程を経て、高密度の半導体集積回路を
製造することができた。
【0036】図7は、本発明の他の実施例の反射型位相
シフトマスクにおいて、パターンレイアウトの一部を示
す。図において、70は非反射領域、71から75は配
線パターン等に対応する反射領域、761,762は補
助パターンの反射領域である。一方、ウェハには、キャ
パシタ等からなるメモリマット部と周辺回路部が形成さ
れており(図示せず)、両者の間には0.5〜1μmの
段差がある。
【0037】本実施例では、ウェハ表面の段差に応じ
て、異なる位相差を与えた。すなわち、メモリマット部
の反射領域71に対して補助パターン761,762は
位相差180°、周辺回路部の反射領域72に対して反
射領域73は位相差200°、メモリマット部の反射領
域74に対して反射領域75は位相差200°を与え
た。その結果、位相差に応じて最適な結像面が移動し、
所望のパターンを形成することができた。このように、
ウェハ表面の段差に応じて、位相差を180°より大き
くまたは小さく設定することにより、微細なパターンを
形成できる。
【0038】なお、本発明は前述の実施例に限定される
ものではなく、多層膜の構成材料としては、Cr,N
i,Mo,Ru,Rh,W,Reなどの重元素とBe,
B,C,Siなどの軽元素を組み合わせてもよい。ま
た、RIEのガスとしては、フッ素系や塩素系の適当な
ガスを用いることができる。さらに、露光波長は13n
mに限定されず、極端紫外光領域と真空紫外光領域の任
意の波長に適用できることは言うまでもない。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように、極端紫外光または
真空紫外光を用いたリソグラフィ技術において、位相シ
フト法が可能となるので、半導体集積回路製造における
解像度向上の効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の反射型位相シフトマスクの
断面図および反射特性図。
【図2】多層膜における積層数と反射特性の関係を示す
測定図。
【図3】本発明の反射型位相シフトマスクの製造方法工
程を示す断面図。
【図4】極端紫外光露光装置の構成を示す説明図。
【図5】本発明の他の実施例の反射型位相シフトマスク
の断面図および反射特性図。
【図6】本発明の反射型位相シフトマスクを用いた半導
体集積回路の製造工程を示す断面図および平面図。
【図7】本発明の反射型位相シフトマスクのパターンレ
イアウトを示す平面図。
【図8】従来の反射型位相シフトマスクの構造を示す断
面図。
【符号の説明】
1…基板、2…第1の多層膜、3…中間層、4…第2の
多層膜、5…吸収体。
フロントページの続き (72)発明者 瀬谷 英一 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】反射型マスクに極端紫外光または真空紫外
    光を照射する工程と、上記反射型マスクのパターンを結
    像光学系を介して試料に転写する工程とを含む露光方法
    において、上記反射型マスクに少なくとも、第1の多層
    膜を有する第1の反射領域と、上記第1の多層膜と中間
    層および第2の多層膜を有する第2の反射領域とが形成
    され、上記第1の反射領域と上記第2の反射領域との段
    差をh、上記照射光の波長をλ、入射角をθ、nを正の
    整数とするとき、数1を満たすことを特徴とする露光方
    法。 【数1】 0.8<(4×cosθ×h)/((2n−1)×λ)<1.2 …(1)
  2. 【請求項2】前記露光方法において、上記第1の多層膜
    と上記第2の多層膜の周期長をd、上記中間層の膜厚を
    t、mを正の整数とするとき、数2を満たすことを特徴
    とする露光方法。 【数2】 0.8<t/(m×d)<1.2 …(2)
  3. 【請求項3】極端紫外光または真空紫外光が照射される
    反射型マスクにおいて、少なくとも、第1の多層膜を有
    する第1の反射領域と、上記第1の多層膜と中間層およ
    び第2の多層膜を有する第2の反射領域とが形成され、
    上記第1の反射領域と上記第2の反射領域との段差を
    h、上記照射光の波長をλ、入射角をθ、nを正の整数
    とするとき、数3を満たすことを特徴とする反射型マス
    ク。 【数3】 0.8<(4×cosθ×h)/((2n−1)×λ)<1.2 …(3)
  4. 【請求項4】前記反射型マスクにおいて、上記第1の多
    層膜と上記第2の多層膜の周期長をd、上記中間層の膜
    厚をtとするとき、数4を満たすことを特徴とする反射
    型マスク。 【数4】 0.8<t/(m×d)<1.2 …(4)
  5. 【請求項5】極端紫外光または真空紫外光が照射される
    反射型マスクの製造方法において、少なくとも、第1の
    多層膜と中間層および第2の多層膜とを積層して第2の
    反射領域を形成する工程と、上記第2の多層膜と上記中
    間層とを除去して第1の反射領域を形成する工程とを含
    み、上記第1の反射領域と上記第2の反射領域との段差
    をh、上記照射光の波長をλ、入射角をθ、nを正の整
    数とするとき、数5を満たすことを特徴とする反射型マ
    スクの製造方法。 【数5】 0.8<(4×cosθ×h)/((2n−1)×λ)<1.2 …(5)
  6. 【請求項6】請求項1または2に記載の露光方法により
    製造されたことを特徴とする半導体集積回路。
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