JP4622504B2 - 極端紫外線露光用マスクブランク及びマスク並びにパターン転写方法 - Google Patents
極端紫外線露光用マスクブランク及びマスク並びにパターン転写方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4622504B2 JP4622504B2 JP2004368911A JP2004368911A JP4622504B2 JP 4622504 B2 JP4622504 B2 JP 4622504B2 JP 2004368911 A JP2004368911 A JP 2004368911A JP 2004368911 A JP2004368911 A JP 2004368911A JP 4622504 B2 JP4622504 B2 JP 4622504B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- protective film
- multilayer film
- mask
- multilayer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
- Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
Description
ガラス基板5上にMoとSiからなる2層膜を40ペアほど積層した第1の多層膜1−(1)と第1の保護膜2−(1)が形成され、さらに中間膜3を介しMoとSiからなる2層膜を複数ペア積層した第2の多層膜1−(2)と第2の保護膜2−(2)が、中間膜とともにパターン状に形成されている。中間膜は、主に第2の保護膜と第2の多層膜のエッチングストッパー膜(ESL)として利用され、第2の多層膜のエッチング後、エッチングされる。以上がAlternative型位相シフトマスクの基本構造であるが、特にLevenson型
においてはパターン化された第2の多層膜1−(2)と第2の保護膜2−(2)の部分(以下適宜第2の多層膜部と呼ぶ)の端に、さらにパターン化された吸収膜4が載っている。吸収膜4がないAlternative型位相シフトマスクは通称クロムレス型と呼ばれることもある。
第2の多層膜と第2の保護膜からの反射光は、第2の多層膜と第2の保護膜による反射と中間膜による反射と第1の多層膜と第1の保護膜による反射とが干渉し合成された光であって、
中間膜の厚さに対する第1の多層膜と第1の保護膜の反射率及び第2の多層膜と第2の保護膜の反射率との特性と、
中間膜の厚さに対する第1の多層膜と第1の保護膜による反射光と第2の多層膜と第2の保護膜による反射光との間の位相差との特性とから、
中間膜の厚さが、前記反射率が略等しくなり、前記位相差が175乃至185度となる厚さであり、
前記第2の多層膜が、SiとMoからなる2層膜を1単位とし、15単位以下で積層して形成されることを特徴とする極端紫外線露光用マスクとしたものである。
0.88<1−δ<0.995、 0.001<β<0.08 ・・・(1)
の範囲にある。また、
1−δ=0.88付近ではβ<0.01の材料はほとんど存在しない。 ・・・(2)
EUVマスクの多層膜は、通常SiとMoからなる2層膜を1ペアとして複数積層して形成される。1ペアでの膜厚は、一般的に
41.62(Si)+27.99(Mo)=69.61Å(合計) ・・・(3)
程度であるので、15ペアでは、69.61×15=1044.15Åとなる。EUV光はマスクに対して垂直方向に対し微小な角度(通常6度程度)で傾いた方向から露光される。このため多層膜(図1の第2の多層膜部)の角部の下では影が生じる。EUVマスクパターンは厚くなると、この射影効果により転写線幅精度等が劣化し、実用できなくなる。一般には図1において、第1の多層膜の表面からの第2の多層膜の段差は、1000Å程度が限界である。従って本構造のマスクでは概ね第2の多層膜のペア数Nは
N≦15 ・・・(4)である必要がある。
これ以上N数が少なくなると、位相差180°のときにR2<R1となってしまう。しか
し保護膜2の膜厚を保護膜1の膜厚よりも薄くすれば、N数を減らすことができる。これを検討したのが、図9、図10、図11、図12である。図9、図10、図11はもっとも透明な領域の中間膜(ESL)を用いた場合であるが、保護膜2の膜厚を保護膜1の膜厚よりも薄くすることによって、Si保護膜の場合はN=10ペアまで(図9)、Ru保護膜の場合はN=8ペアまで(図11)、本願のEUV位相シフトマスクは得られることが分る。また、図12はもっとも非透明な領域の中間膜(β=0.08)を用いた場合であるが、Siの保護膜を用い、N=15ペアとし、保護膜2の膜厚を保護膜1の膜厚よりも薄くすれば本願のEUV位相シフトマスクは得られる。これらを請求項4の根拠とする。
本発明によるフォトマスクを用いたパターン転写方法は、例えば、先ず被加工層を表面に形成した基板上にフォトレジスト層を設けたのち、本発明によるフォトマスクを介して反射した極端紫外線を選択的に照射する。
2−(1)・・・・第1の保護膜
1−(2)・・・・第2の多層膜
2−(2)・・・・第2の保護膜
3・・・・中間膜
4・・・・吸収膜
5・・・・基板
Claims (7)
- 基板上に、露光光の高反射部となる異種の材料からなる2層膜を複数積層した第1の多層膜と第1の保護膜が形成され、その上に別の高反射部となる異種の材料からなる2層膜を複数積層した第2の多層膜と第2の保護膜、及び第1の保護膜と第2の多層膜の間に形成された中間膜よりなるパターンが形成された極端紫外線露光用マスクにおいて、
第2の多層膜と第2の保護膜からの反射光は、第2の多層膜と第2の保護膜による反射と中間膜による反射と第1の多層膜と第1の保護膜による反射とが干渉し合成された光であって、
中間膜の厚さに対する第1の多層膜と第1の保護膜の反射率及び第2の多層膜と第2の保護膜の反射率との特性と、
中間膜の厚さに対する第1の多層膜と第1の保護膜による反射光と第2の多層膜と第2の保護膜による反射光との間の位相差との特性とから、
中間膜の厚さが、前記反射率が略等しくなり、前記位相差が175乃至185度となる厚さであり、
前記第2の多層膜が、SiとMoからなる2層膜を1単位とし、15単位以下で積層して形成されることを特徴とする極端紫外線露光用マスク。
- 前記第2の多層膜が、SiとMoからなる2層膜を1単位とし12単位乃至15単位積層して形成され、第1の保護膜および第2の保護膜の消衰係数が0.002以下であり、中間膜の消衰係数が0.04以下であることを特徴とする請求項1に記載の極端紫外線露光用マスク。
- 前記第2の多層膜が、SiとMoからなる2層膜を1単位とし13単位乃至15単位積層して形成され、第1の保護膜および第2の保護膜の消衰係数が0.02以下であり、中間膜の消衰係数が0.03以下であることを特徴とする請求項1に記載の極端紫外線露光用マスク。
- 前記第2の多層膜が、SiとMoからなる2層膜を1単位とし8単位乃至15単位積層して形成され、第2の保護膜の膜厚が第1の保護膜の膜厚よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の極端紫外線露光用マスク。
- 前記第2の多層膜が、SiとMoからなる2層膜を1単位とし6単位乃至15単位積層して形成され、第2の保護膜の消衰係数が第1の保護膜の消衰係数よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の極端紫外線露光用マスク。
- 前記第2の多層膜と第2の保護膜、及び第1の保護膜と第2の多層膜の間に形成された中間膜がパターニングされる前の段階である、請求項1〜5いずれか1項に記載の極端紫外線露光用マスクを作製するために用いられることを特徴とする極端紫外線露光用マスクブランク。
- 前記請求項1〜5いずれか1項に記載の極端紫外線露光用マスクを露光装置に設置し、前記マスクを用いたリソグラフィ法による露光転写を行ない、パターン形成を行なうことを特徴とするパターン転写方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004368911A JP4622504B2 (ja) | 2004-12-21 | 2004-12-21 | 極端紫外線露光用マスクブランク及びマスク並びにパターン転写方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004368911A JP4622504B2 (ja) | 2004-12-21 | 2004-12-21 | 極端紫外線露光用マスクブランク及びマスク並びにパターン転写方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006179553A JP2006179553A (ja) | 2006-07-06 |
JP4622504B2 true JP4622504B2 (ja) | 2011-02-02 |
Family
ID=36733398
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004368911A Expired - Fee Related JP4622504B2 (ja) | 2004-12-21 | 2004-12-21 | 極端紫外線露光用マスクブランク及びマスク並びにパターン転写方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4622504B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102007028172B3 (de) * | 2007-06-20 | 2008-12-11 | Advanced Mask Technology Center Gmbh & Co. Kg | EUV-Maske und Verfahren zur Reparatur einer EUV-Maske |
CN102016717B (zh) | 2008-04-23 | 2012-10-10 | 旭硝子株式会社 | Euv光刻用反射型掩模基板及euv光刻用反射型掩模 |
JP5167050B2 (ja) | 2008-09-30 | 2013-03-21 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | 半導体装置の製造方法およびマスクの製造方法 |
JP5345106B2 (ja) * | 2010-06-02 | 2013-11-20 | 株式会社東芝 | 露光装置検査用マスク及び露光装置検査方法 |
US8765331B2 (en) | 2012-08-17 | 2014-07-01 | International Business Machines Corporation | Reducing edge die reflectivity in extreme ultraviolet lithography |
JP6408790B2 (ja) * | 2013-05-31 | 2018-10-17 | Hoya株式会社 | 反射型マスクブランク、反射型マスク及びその製造方法、並びに半導体装置の製造方法 |
WO2020153228A1 (ja) * | 2019-01-21 | 2020-07-30 | Agc株式会社 | 反射型マスクブランク、反射型マスク、および反射型マスクブランクの製造方法 |
KR102557093B1 (ko) * | 2022-03-22 | 2023-07-18 | 에스케이엔펄스 주식회사 | 극자외선용 블랭크마스크 및 극자외선용 포토마스크 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58173744A (ja) * | 1982-04-05 | 1983-10-12 | インタ−ナショナル ビジネス マシ−ンズ コ−ポレ−ション | マスク |
JPS6250811B2 (ja) * | 1980-09-30 | 1987-10-27 | Nippon Kogaku Kk | |
JPH11305417A (ja) * | 1998-04-24 | 1999-11-05 | Hitachi Ltd | 露光方法および反射型マスク |
JPH11352669A (ja) * | 1998-06-05 | 1999-12-24 | Hitachi Ltd | 露光方法および反射型マスク |
JP2001291661A (ja) * | 2000-04-07 | 2001-10-19 | Fujitsu Ltd | 反射型マスク製造方法 |
JP2003249434A (ja) * | 2002-02-25 | 2003-09-05 | Hoya Corp | 露光用反射型マスクブランク及び露光用反射型マスク |
JP2004096063A (ja) * | 2002-07-02 | 2004-03-25 | Sony Corp | 極短紫外光の位相シフトマスクおよびその製造方法並びに半導体装置の製造方法 |
JP2004260056A (ja) * | 2003-02-27 | 2004-09-16 | Toppan Printing Co Ltd | 極限紫外線露光用マスク及びブランク並びにパターン転写方法 |
-
2004
- 2004-12-21 JP JP2004368911A patent/JP4622504B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6250811B2 (ja) * | 1980-09-30 | 1987-10-27 | Nippon Kogaku Kk | |
JPS58173744A (ja) * | 1982-04-05 | 1983-10-12 | インタ−ナショナル ビジネス マシ−ンズ コ−ポレ−ション | マスク |
JPH11305417A (ja) * | 1998-04-24 | 1999-11-05 | Hitachi Ltd | 露光方法および反射型マスク |
JPH11352669A (ja) * | 1998-06-05 | 1999-12-24 | Hitachi Ltd | 露光方法および反射型マスク |
JP2001291661A (ja) * | 2000-04-07 | 2001-10-19 | Fujitsu Ltd | 反射型マスク製造方法 |
JP2003249434A (ja) * | 2002-02-25 | 2003-09-05 | Hoya Corp | 露光用反射型マスクブランク及び露光用反射型マスク |
JP2004096063A (ja) * | 2002-07-02 | 2004-03-25 | Sony Corp | 極短紫外光の位相シフトマスクおよびその製造方法並びに半導体装置の製造方法 |
JP2004260056A (ja) * | 2003-02-27 | 2004-09-16 | Toppan Printing Co Ltd | 極限紫外線露光用マスク及びブランク並びにパターン転写方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006179553A (ja) | 2006-07-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6050408B2 (ja) | 反射型マスク、反射型マスクブランク及びその製造方法 | |
JP5194888B2 (ja) | 反射型フォトマスクブランク及びその製造方法、反射型フォトマスク及びその製造方法並びに半導体素子の製造方法 | |
JP5295553B2 (ja) | 反射型マスク | |
JP5282507B2 (ja) | ハーフトーン型euvマスク、ハーフトーン型euvマスクの製造方法、ハーフトーン型euvマスクブランク及びパターン転写方法 | |
US8367279B2 (en) | Reflective mask blank, reflective mask, and method of manufacturing the same | |
JP5609865B2 (ja) | 反射型フォトマスクおよび反射型フォトマスクブランク | |
JP5233321B2 (ja) | 極端紫外線露光用マスクブランク、極端紫外線露光用マスク、極端紫外線露光用マスクの製造方法及び極端紫外線露光用マスクを用いたパターン転写方法 | |
KR101076886B1 (ko) | 극자외선 리소그래피를 위한 마스크 및 이를 이용한 노광방법 | |
JP2004207593A (ja) | 極限紫外線露光用マスク及びブランク並びにパターン転写方法 | |
WO2022050156A1 (ja) | 反射型マスク、反射型マスクブランク、および反射型マスクの製造方法 | |
JP5476679B2 (ja) | ハーフトーン型euvマスク及びハーフトーン型euvマスクの製造方法 | |
JP4622504B2 (ja) | 極端紫外線露光用マスクブランク及びマスク並びにパターン転写方法 | |
JP4752555B2 (ja) | 極端紫外線露光用マスク及びマスクブランク並びにパターン転写方法 | |
JP2012049243A (ja) | Euv露光用反射型マスクおよびその製造方法 | |
JP4529359B2 (ja) | 極限紫外線露光用マスク及びブランク並びにパターン転写方法 | |
JP4483355B2 (ja) | 極限紫外線露光用マスクブランク及びマスク並びに転写方法 | |
JP4501347B2 (ja) | 極限紫外線露光用マスク及びブランク並びにパターン転写方法 | |
JP4605284B2 (ja) | 極限紫外線露光用マスク、極限紫外線露光用マスクブランク、およびパターン転写方法 | |
JP4300930B2 (ja) | 極限紫外線露光用マスク及びブランク並びにパターン転写方法 | |
TWI824196B (zh) | 極紫外微影之相移式遮罩 | |
JP2012124196A (ja) | Euv露光用反射型位相シフトマスクの製造方法 | |
JP4273776B2 (ja) | 極限紫外線露光用マスク | |
KR20210155863A (ko) | 극자외선 리소그래피용 위상 반전 마스크 및 이를 이용한 반도체 소자의 제조 방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071122 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100408 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100420 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100611 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20101005 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101018 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4622504 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131112 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |