JP5609865B2 - 反射型フォトマスクおよび反射型フォトマスクブランク - Google Patents

反射型フォトマスクおよび反射型フォトマスクブランク Download PDF

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Description

本発明は、反射型フォトマスクおよび反射型フォトマスクブランクに関する。
本願は、2009年4月2日に出願された特願2009−089939号および2009年9月16日に出願された特願2009−214348号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
近年、極端紫外線(Extreme Ultra Violet、以下、「EUV」と略記する。)を用いた露光方法が提案されている。EUV露光では、波長が短いため、物質の屈折率がほとんど真空の値に近く、材料間の光吸収の差も小さい。このため、EUV波長領域では従来の透過型の屈折光学系が作れず、反射光学系となり、フォトマスクは反射型フォトマスクとなる。
これまで開発されてきた一般的な反射型フォトマスクは、Siウェハやガラス基板上に、例えばMoとSiからなる2層膜を40対ほど積層した多層反射膜、及び多層反射膜を保護するキャッピング膜を高反射部とし、その上に低反射部として吸収膜及び緩衝膜のパターンを形成した構造であった。緩衝膜は、吸収膜のドライエッチングや、イオンビームやレーザによる欠陥修正の際に、キャッピング膜や多層反射膜へのダメージを軽減する役割を果たす膜で、吸収膜欠陥の修正後にパターニングされる。
以上のような反射型フォトマスクにおいて、EUV光を吸収する低反射部は、通常、パターン欠陥検査時のコントラストを確保するために、欠陥検査光である遠紫外線(Deep Ultra Violet、以下、「DUV」と略記する)に対して、低反射率となるよう設計される。低反射率とするための方法は、いわゆる薄膜干渉を利用した反射防止(Anti Reflection、以下、「AR」と略記する。)効果を使うことであり、従って、低反射部の最上層にはDUV光に対して透明性のある膜がAR膜として形成される。
このように、低反射部は基板に遠い側から順に、DUV光に対し低反射率とするためのAR膜、EUV光を吸収する吸収膜、キャッピング膜や多層反射膜へのダメージを軽減する緩衝膜など、種々の膜が積層された積層構造を備えることが多い。
また、キャッピング膜が、EUV光に対して透明性を持つと同時に、吸収膜のドライエッチングに対して高い耐性を持ち、さらに吸収膜の欠陥修正がダメージの小さい電子線を用いて行われるような場合は、キャッピング膜に緩衝膜の役割を兼用させることができる。このようなキャッピング膜を兼用膜と呼ぶことにする。
従来、EUV光を用いた露光方法のための反射型フォトマスクの吸収膜としては、TaやCrを主成分とする層を形成することが行われている(特許文献1参照)。
EUV露光に限らず、投影露光による転写露光を実現するうえで、フォトマスクに要求される光学特性は、第一にマスクコントラストである。通常透過型マスクにおいて、マスクコントラストは、透明基板部を透過した透過光強度をT、遮光膜を含むパターン部を透過した透過光強度をToとするとき、下記(1)式で評価される。

OD=−log(To/T) (1)

ここで、ODは光学濃度(Optical density)と呼ばれ、遮光膜の遮光性の程度を表す。
反射型フォトマスクにおいても、マスクコントラストは同様に評価できるが、反射型フォトマスクであるため、高反射部からの反射光強度をRm、吸収膜を含む低反射部からの反射光強度をRaとすると、透過型マスクと同様に、下記(2)式で評価される。

OD=−log(Ra/Rm) (2)

一般に、良好なEUV転写を行うためには、ODは少なくとも1.5以上必要である。
EUV露光は反射露光であるために、入射光は垂直ではなく、やや斜め(通常6°程度)方向から反射型フォトマスクに入射し、反射光となる。このとき、EUV光が斜めから入射するため、パターニングされた低反射部によるパターンの影が生じる。従って、入射方向とパターンの配置方向によっては、反射光で形成するウェハ上の転写レジストパターンに、本来の位置からのずれが生じ、パターン位置精度が劣化する。これを射影効果(Shadowing Effect)と呼び、射影効果を抑制することがEUV露光の課題となっている。
射影効果を抑制するには、影の長さを小さくすることであり、そのためにはパターンの高さをなるべく小さくすればよい。つまり、低反射部をなるべく薄く形成することが好ましい。
低反射部を薄くしてもマスクコントラスト(OD>1.5)を確保するためには、EUV光に対して吸収性の大きい材料を用いることが重要である。
また反射型フォトマスクに限らず、一般にフォトマスクは、その作製プロセスや転写露光での使用期間において、度重なる酸やアルカリ等を用いた洗浄液にさらされるので、マスクを構成する薄膜は、それらの洗浄液に対する十分な耐性を持つことが必要である。また、パターンニングされる薄膜は、微細パターンが形成可能な、十分なエッチング適性(エッチレート)を有することが望ましい。
以上のことから、反射型フォトマスクにおいては、なるべく薄いパターン部の膜厚で、必要なマスクコントラスト(OD>1.5)を確保するように、高いEUV光吸収性を持つと同時に、洗浄液耐性が高く、しかもエッチングしやすい材料からなる層を低反射部に設けることが要求される。しかしながら、これらの条件を満たす好適な膜材料は提案されていなかった。
一方で、位相シフトマスクを利用した解像度向上技術が提案されている。位相シフトマスクは、マスクパターンの透過部を、隣接する透過部とは異なる物質若しくは形状とすることにより、それらを透過した光に180度の位相差を与えるものである。従って両透過部の間の領域では、180度位相の異なる透過回折光同士が打ち消し合い、光強度が極めて小さくなって、マスクコントラストが向上し、結果的に転写時の焦点深度が拡大するとともに転写精度が向上する。尚、位相差は原理上180度が最良であるが、実質的に175度〜185度程度であれば、解像度向上効果は得られる。
位相シフトマスクの一種であるハーフトーン型は、マスクパターンを構成する材料として、露光光に対する半透過性の薄膜(以下、ハーフトーン膜と呼称)を用い、透過率を数%程度(通常は基板透過光に対して4%〜15%程度)まで減衰させつつ、通常の基板透過光と175度〜185度程度の位相差を与えることで、パターンエッジ部の解像度を向上させ、転写精度を向上させる位相シフトマスクである。
ここで、ハーフトーン型位相シフトマスクにおける、透過率の適正範囲について説明する。従来のエキシマレーザ用のハーフトーン型マスクでは、露光波長である紫外線に対して、ハーフトーン膜の透過率が一般的には4%〜15%という光学条件を満足することが望ましい。この理由として、まず露光波長でのハーフトーン膜の透過率が4%以下だと、隣接した透過パターン部を透過した光の回折光が重なり合ったとき、打ち消しあい効果が小さくなる。逆に透過率が15%以上だと、露光条件によってはレジストの解像限界を越えてしまい、ハーフトーン膜を光が透過した領域に余分なパターンが出来てしまうからである。
EUV露光は反射光学系を用い、NA(開口数)が小さいうえに、波長が短いため、特有の課題として、ミラーやマスクの表面凹凸の影響を受けやすく、目標とする微細な線幅を精度良く解像することは容易ではない。このため、従来のエキシマレーザ露光等で用いられているハーフトーン型マスクの原理を、反射光学系を用いたEUV露光においても適用可能とするため、吸収膜をハーフトーン膜としても機能させるハーフトーン型の反射型フォトマスクが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
反射型フォトマスクにおいても、位相シフト効果による解像度向上の原理は同じであるので、上記の「透過率」が「反射率」に置き換わるだけで、その適正値はほとんど同じであると考えられる。すなわち高反射領域に対する低反射領域の反射率は4%〜15%であることが望ましい。
尚、ハーフトーン型フォトマスクの使用は、原理的にはリソグラフィにおいて解像性を向上させる有効な手段である。しかし通常、ハーフトーン型フォトマスクにおける最適な透過率や反射率は、露光条件や転写するパターンに依存し、一定値に決めることは難しい。
以上のことから、パターニングされた低反射部からの反射光が、高反射部からの反射光に対して175度〜185度の位相差を有するハーフトーン型の反射型フォトマスクにおいても、4%〜15%程度の反射率の選択性の広さ(自由度)をもつ構成であることが望ましい。
特開2001−237174号公報 特開2006−228766号公報
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、反射型フォトマスクに要求される種々の条件(OD、位相差、反射率、洗浄液耐性など)を満たしつつ、EUV光による転写精度の劣化現象をもたらす射影効果を低減することの出来る反射型フォトマスクおよび反射型フォトマスクブランクを提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決してEUV露光による転写精度を向上するために、低反射部に用いる材料について検討を重ねた結果、本発明をなすに至った。
本発明の一実施形態は、EUV光を反射し、反射光を転写用試料に照射するための反射型フォトマスクであって、基板と、前記基板上に形成された高反射部と、前記高反射部の上に形成されパターニングされ、膜厚が25nm以上45nm以下である低反射部と、を備え、前記パターニングされた低反射部は少なくとも一層以上積層されてなり、前記パターニングされた低反射部の少なくとも一層は、SnO膜であり、前記SnO膜は、アモルファス(非晶質)であって、Snに対する酸素の原子数比(O/Sn)が1.0以上1.5以下の間にある層であることを特徴とする反射型フォトマスクである。
また、前記パターニングされた低反射部からの反射光は、前記高反射部からの反射光に対して175度〜185度の位相差を有していてもよい。
また、前記パターニングされた低反射部は少なくとも二層以上積層されてなり、前記パターニングされた低反射部は前記SnO膜の他に、少なくとも一層Ruを含む層を有してもよい。
また、前記Ruを含む層は、Ruと酸素とを含む層であってもよい。
また、前記パターニングされた低反射部の、波長190nmから260nmの紫外線に対する反射率が15%以下であってもよい。
また、前記パターニングされた低反射部は、その最上層が前記SnO膜であってもよい。
また、前記パターニングされた低反射部は、Siと窒素を含む層が最上層であってもよい。
また、前記パターニングされた低反射部は、Siと酸素を含む層が最上層であってもよい。
本発明の一実施形態は、反射型フォトマスクを形成するための反射型フォトマスクブランクにおいて、基板と、前記基板上に形成された高反射部層と、前記高反射部層の上に積層され、膜厚が25nm以上45nm以下である低反射部層と、を備え、前記低反射部層は少なくとも一層以上積層されてなり、前記低反射部の少なくとも一層は、SnO膜であり、前記SnO膜は、アモルファス(非晶質)であって、Snに対する酸素の原子数比(O/Sn)が1.0以上1.5以下の間にある層であることを特徴とする反射型フォトマスクブランクである。
本発明は、低反射部の少なくとも一層がSnと酸素を含む層であることから、低反射部を従来よりも薄くすることが出来、射影効果を低減することが出来る。
各種材料の波長13.5nm付近の光に対する屈折率と、消衰係数とを表示する図である。 TaとSnOを吸収膜としたとき、それらの膜厚に対するOD値を計算した特性図である。 本発明の第1乃至第4の実施の形態に係る、13.5nm、及び199nm、257nmでの反射率を計算するための、各種材料の屈折率と消衰係数を表示する表である。 (a)及び(b)は、本発明の第3の実施の形態の反射型フォトマスクに係る、吸収膜材料の屈折率と消衰係数に対する反射率を計算した結果を示す特性図である。 本発明の第3の実施の形態に係る反射型フォトマスクの分光反射率を測定した結果を示す特性図である。 本発明の第3の実施の形態に係る反射型フォトマスクの反射率を、SnO膜厚に対して計算した結果を示す特性図である。 (a)〜(d)は、本発明の第1の実施の形態に係る反射型フォトマスクの反射率を、SnO膜厚に対して計算した結果を示す特性図である。 (a)及び(b)は、本発明の第4の実施の形態に係る反射型フォトマスクの反射率を、窒化珪素膜厚に対して計算した結果を示す特性図である。 (a)〜(d)は、本発明の第2の実施の形態に係る反射型フォトマスクの反射率を、窒化珪素膜厚に対して計算した結果を示す特性図である。 各種吸収膜材料のハロゲン化物の沸点を表示する表である。 本発明の第1の実施の形態に係る反射型フォトマスクブランクの構造を示す断面模式図である。 本発明の第1の実施の形態に係る反射型フォトマスクの構造を示す断面模式図である。 本発明の第2の実施の形態に係る反射型フォトマスクブランクの構造を示す断面模式図である。 本発明の第2の実施の形態に係る反射型フォトマスクの構造を示す断面模式図である。 本発明の第3の実施の形態に係る反射型フォトマスクブランクの構造を示す断面模式図である。 本発明の第3の実施の形態に係る反射型フォトマスクの構造を示す断面模式図である。 本発明の第4の実施の形態に係る反射型フォトマスクブランクの構造を示す断面模式図である。 本発明の第4の実施の形態に係る反射型フォトマスクの構造を示す断面模式図である。 反射型フォトマスク、および反射型フォトマスクブランクに係る材料の波長13.5nmの光に対する屈折率と、消衰係数を示す特性図である。 ハーフトーン型の反射型フォトマスク、およびハーフトーン型の反射型フォトマスクブランクに係る、波長13.5nmでの反射率と位相差を計算した結果を表示する特性図である。 本発明を含む反射型フォトマスク、および反射型フォトマスクブランクにおける反射率、位相差を計算するための、波長13.5nm光に対する屈折率と、消衰係数を表示する表である。 本発明のハーフトーン型反射型フォトマスク、およびハーフトーン型反射型フォトマスクブランクに係る、波長13.5nmでの反射率と位相差を計算した結果を示す特性図である。 本発明のハーフトーン型反射型フォトマスク、およびハーフトーン型反射型フォトマスクブランクに係る、波長13.5nmでの反射率と位相差を計算した結果を示す特性図である。 本発明のハーフトーン型反射型フォトマスク、およびハーフトーン型反射型フォトマスクブランクに係る、波長13.5nmでの反射率と位相差を計算した結果を示す特性図である。 本発明のハーフトーン型反射型フォトマスク、およびハーフトーン型反射型フォトマスクブランクに係る、波長13.5nmでの反射率と位相差を計算した結果を示す特性図である。 本発明のハーフトーン型反射型フォトマスク、およびハーフトーン型反射型フォトマスクブランクに係る、波長13.5nmでの反射率と位相差を計算した結果を示す特性図である。 本発明のハーフトーン型反射型フォトマスク、およびハーフトーン型反射型フォトマスクブランクに係る、波長13.5nmでの反射率と位相差を計算した結果を示す特性図である。 本発明のハーフトーン型反射型フォトマスク、およびハーフトーン型反射型フォトマスクブランクに係る、波長13.5nmでの反射率と位相差を計算した結果を示す特性図である。 本発明のハーフトーン型反射型フォトマスク、およびハーフトーン型反射型フォトマスクブランクに係る、波長13.5nmでの反射率と位相差を計算した結果を示す特性図である。 本発明のハーフトーン型反射型フォトマスク、およびハーフトーン型反射型フォトマスクブランクに係る、波長13.5nmでの反射率と位相差を計算した結果を示す特性図である。 本発明のハーフトーン型反射型フォトマスク、およびハーフトーン型反射型フォトマスクブランクに係る、波長13.5nmでの反射率と位相差を計算した結果を示す特性図である。 本発明のハーフトーン型反射型フォトマスク、およびハーフトーン型反射型フォトマスクブランクに係る、波長13.5nmでの反射率と位相差を計算した結果を示す特性図である。 本発明のハーフトーン型反射型フォトマスク、およびハーフトーン型反射型フォトマスクブランクに係る、波長13.5nmでの反射率と位相差を計算した結果を表示する特性図である。 本発明のEUVハーフトーンマスクブランクの製造工程毎の分光反射率を測定した結果を示す図である。 本発明の実施例におけるSnO膜の組成比をX線光電子分光で分析した結果を示す特性図である。 本発明の実施例におけるSnO膜の結晶構造をX線回折で分析した結果を示す特性図である。
以下、本発明で提案する、Snと酸素を含む層を低反射部に用いる有効性について、Snと酸素を含む層の特性に基づいて説明する。なお、本願明細書で「Snと酸素を含む」とは、Snと酸素で90%以上の組成比を占めるものとする。
前述のように、射影効果を低減するには、パターン部である低反射部の膜厚を小さくする必要があり、そのためにはまず、EUV光に対する吸収性の大きい吸収膜を使用することが有効である。図1はEUV露光波長(13.5nm付近)における、各材料の光学定数の各種文献値をプロットしたものであり、横軸が屈折率:n、縦軸が消衰係数:kである。ここで光学理論の見地からは、消衰係数が大きい膜ほどEUV光に対する吸収性が大きい。
図1のように、従来主要な吸収膜材料として使われているTaやCrよりも吸収性の大きい膜はいくつかあるが、マスク材料として必要な、酸・アルカリの洗浄液耐性、ドライエッチング適性、微粒性をすべてクリアする可能性のある材料は稀である。図1の材料の中で、Snは、Sn単体であれば、融点が230℃付近と、金属材料の中でも特別に低く、熱的安定性の観点から好ましくない。
しかしながら、酸化錫(SnO)として酸化物の形になると、融点は1000℃以上となり、熱膨張係数も一般の金属酸化物程度であり、一般の金属単体よりも小さく、安定している。
そこで、実際にSnO膜を作製し、EUV波長(13.5nm)における光学定数を測定すると、屈折率=0.936、消衰係数=0.0721、という値が得られた。これは、図1に示すSnOの値に近い値である。
上述したEUV波長(13.5nm)におけるSnO膜の光学定数を基に、SnO吸収膜を用いたEUV波長(13.5nm)におけるODを計算して、従来の主要な吸収膜であるTa膜と比較したのが、図2である。この計算で、SnO膜、またはTa膜は単層であり、これらの膜の下は、厚さ2.5nmのRu兼用膜、さらにその下にはSiとMoによる多層反射膜が40対存在するとして計算している。図2から分るように、OD>1.5を得るためには、Ta膜は少なくとも47nm厚以上必要であるのに対し、SnO膜は約24nmでよく、膜厚を低減できる吸収膜として有効であることが分る。尚、ODの計算に用いた波長13.5nmにおける光学定数を図3の第1列に示す。
図2の計算においては、兼用膜を用い、緩衝膜を使用しない層構成について計算したが、FIBによる欠陥修正を行う場合は、通常緩衝膜を用いる。しかし、緩衝膜は通常10nm程度と薄く、EUV光の吸収性はTaやCr系膜と同程度か、それ以下である。このため、緩衝膜のある構成においても、SnO膜は吸収膜厚を低減できる吸収膜として有効であることには変わりがない。
次に、典型的な欠陥検査波長である、199nm及び257nmにおけるSnO膜の光学定数をエリプソメータで測定したところ、下記(3)および(4)
に示す値が得られた。
199nm: 屈折率=1.87 消衰係数=0.617……(3)
257nm: 屈折率=2.19 消衰係数=0.341……(4)
ここで、前述と同じく、多層反射膜(SiとMoの40対)の上に、厚さ2.5nmのRu兼用膜をもつ構造の上に、図2で求めた、厚さ24nmの吸収膜(仮にXとする)を付けたとき、Xの屈折率を横軸、消衰係数を縦軸として、検査波長に対する反射率=10%と、5%の等高線を計算した結果を、図4に示す。図4(a)が波長199nm、図4(b)が波長257nmの場合である。図4の中に、上述した(3)、(4)で求めた結果をプロットすると図のようになり、XがSnOのとき、199nmにおける反射率は約10%、257nmにおける反射率は5%以下となることが分る。すなわち、この構造で、SnO膜は少なくとも24nm付近では、AR膜を使用しなくても十分低反射となり、検査波長でのコントラストを確保できることが分る。なお、計算に用いた波長199nm、および257nmにおける光学定数を図3の第2、3列に示す。
実際に測定した分光反射率を図5に示す。図5では、SnOを成膜する前、すなわち多層反射膜(SiとMoの40対、MLで表示)の上に、厚さ2.5nmのRu兼用を成膜した段階、その後20nm、および25nmのSnOを成膜した段階での分光反射率を示している。このように、SnO膜成膜後は、199nmおよび257nmで低反射となっており、前述の計算による推論が妥当であることが分る。
図6には、図5での兼用膜の代わりに、Si兼用膜(11nm厚)を用いた場合の、SnO膜厚に対する199nmと257nmにおける反射率を計算した結果を示す。この場合においても、SnO膜厚20nm〜25nm厚付近で、AR膜を使用しなくても、十分低反射となり、検査波長でのコントラストを確保できることが分かる。
また、FIB修正を行うために、緩衝膜を使う場合においてもSnO膜による低反射化は可能である。図7は、SnO膜と、Siキャッピング膜またはRuキャッピング膜の間に、TaNまたはCrNによる緩衝膜を用いる場合の反射率を計算したものである。このように、SnO膜厚30nm付近まで、低反射(ほぼ15%以下)となっており、SnO膜による低反射化は有効であることが分る。なお、計算に用いた波長199nm、および257nmにおけるTaN、CrNなどの光学定数を図3の第2、3列に示す。
ところで、図4の中には、単体金属であるSnの光学定数も記入しているが、このように、Snは低反射となる光学定数の領域から大きく離れている。Snは酸化度が進むにつれて、Snのプロット点からSnOのプロット点に向かって光学定数が移動するはずである。すなわち、酸化度が小さい場合や、酸化度が十分でもOD値を変えるために、膜厚を前述の24nm付近とは変えて使いたい場合、あるいは何らかの都合でSnO膜を最上層にしたくない場合も考えられる。このようなときは、別途AR膜をSnO膜の上に使用してもよい。
図8及び図9には、最上層のAR膜をSnO吸収膜の兼用ではなく、窒化珪素膜としたときの、窒化珪素膜厚に対する199nmと257nmにおける反射率を計算した結果を示す。このように、数nm厚の窒化珪素膜をSnO膜上のAR膜とすることで、十分低反射となり、検査波長でのコントラストを確保できることが分る。図8は緩衝膜がない場合、図9は緩衝膜がある場合を示す。
次に、薄膜材料のドライエッチングガスとしては、フッ素系や、塩素系のハロゲンガスが一般的であるが、ドライエッチングの容易性は、被ドライエッチング材料のハロゲン化物の沸点を比較することにより見積もることができる。すなわち、沸点が低いほど、エッチング生成物は気体化し、排気されやすい。図10は、従来の吸収膜材料である、Ta、Crと、本発明の実施の形態によるSnのハロゲン化物の沸点をまとめたものである(詳細は、CRC Handbook of Chemistry and Physics, 78th. Edition参照)。このように、Taはフッ素系、または塩素系、Crは塩素+酸素系、Snは塩素系によりドライエッチングすることができる。
また、SnO膜をスパッタリング法により石英基板上に成膜し、一般的な洗浄液であるAPM(NH:H:HO=1:2:20、室温)、およびSPM(HSO:H=3:1、100℃)に30分間浸漬し、分光透過率の変化によって、SnO膜の洗浄液耐性を評価した。その結果、APMの場合もSPMの場合もほとんど分光透過率の変化がなく、SnO膜は十分洗浄液耐性があることが分った。
以上より、低反射部の少なくとも一層がSnと酸素を含む層であることにより、低反射部を従来よりも薄く(具体的には、低反射部全体で、25nm以上45nm以下程度の厚み)することが出来、射影効果を低減することが出来る。
以下、本発明の反射型フォトマスクについて説明を行なう。本発明の反射型フォトマスクの実施の形態において、同一構成要素には同一符号を付け、実施の形態において重複する説明は省略する。
(第1の実施の形態)
図11に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る反射型フォトマスクブランク10は、基板1と、基板1上に形成された高反射性を有する多層反射膜2と、多層反射膜2上に形成された多層反射膜2を保護するキャッピング膜3と、このキャッピング膜3上に形成された緩衝膜4と、この緩衝膜4上に形成された低反射性を有し多層構造を有する吸収膜5a、5bを備えている。ここで、上層吸収膜5bは、Snと酸素を主要な元素とする膜からなっている。尚、前述のように、マスク製造プロセスにおいて、下層吸収膜5aに緩衝膜4の機能を持たせることもできる。
本発明の第1の実施の形態に係る基板1としては、シリコン基板、石英、チタンを添加とした低熱膨張ガラス、などを用いることができるが、熱膨張率の小さい材料であることが好ましい。
本発明の第1の実施の形態に係る多層反射膜2としては、露光光として用いるEUV光を反射できるものであれば良い。例えば、Mo膜とSi膜を交互に、成膜してなる積層体を用いることができる。このとき、具体的に仕様の一例を挙げると、多層反射膜2は、Mo膜とSi膜を40対積層し、1層ずつの膜厚は、Mo膜が2.8nm、Si膜が4.2nmである。
本発明の第1の実施の形態に係るキャッピング膜3としては、多層反射膜2を保護でき、EUV光に対して透明性のあるものであればよい。例えば、Si膜などを用いても良い。このとき、具体的に仕様の一例を挙げると、厚さ11nmのSi膜である。
本発明の第1の実施の形態に係る緩衝膜4としては、吸収膜5a、5bのパターンを形成する際に行われるドライエッチングに対して耐性を有する材質で形成されて、より具体的には、下層吸収膜5aをエッチングする際に、キャッピング膜3へのダメージを防ぐエッチングストッパーとして機能するものであれば良い。例えば、CrN膜などで形成しても良い。なお、前述のように、マスク製造プロセスによっては、下層吸収膜5aに緩衝膜4の機能を持たせることもできる。
次に、図12に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る反射型フォトマスク20は、基板1と、基板1上に形成された高反射性を有する多層反射膜2と、多層反射膜2上に形成された多層反射膜2を保護するキャッピング膜3と、キャッピング膜3上に選択的に形成された緩衝膜パターン4‘と、緩衝膜パターン4‘上に選択的に形成された下層吸収膜パターン5a‘と、下層吸収膜パターン5a‘上に選択的に形成された上層吸収膜パターン5b‘を備えている。ここで、上層吸収膜パターン5b‘は、Snと酸素を主要な元素とする膜からなっている。ここでも、マスク製造プロセスにおいて、下層吸収膜5aに緩衝膜4の機能を持たせることもできる。
また、上層吸収膜パターン5b‘を構成するSnと酸素を主要な元素とする膜は、遠紫外線(DUV)光による欠陥検査を可能にするために、DUV光に対するAR効果が生じるような膜質、厚さとなっていることが好ましい。より好ましくは、上層吸収膜パターン5b‘を構成するSnと酸素を主要な元素とする膜は、波長190nmから260nmの紫外線に対する消衰係数が1.0以下となっている。
また、上層吸収膜パターン5b‘を構成するSnと酸素を主要な元素とする膜は、Snに対する酸素の原子数比(O/Sn)は1.0から1.5の間にあることが好ましい。なぜなら、1.0から1.5の範囲においては、Snを含む吸収膜の利点を生かしつつ、波長190nmから260nmの紫外線に対する消衰係数が1.0以下となりやすいからである。
また、上層吸収膜パターン5b‘を構成するSnと酸素を主要な元素とする膜は、アモルファス(非晶質)であることが好ましい。なぜなら、アモルファス構造である方が、グレインサイズが小さくなり、表面平滑性が良くなることに加え、機械的強度、洗浄液耐性ともに良好な膜となるからである。尚、SnOの化学量論比はO/Sn=2/1であるので、前述のO/Sn=1.0〜1.5という原子数比においては、アモルファス構造を得やすくなる。
さらに好ましくは、低反射部は、波長190nmから260nmの紫外線に対する反射率が15%以下となっている。
(第2の実施の形態)
図13に示すように、本発明の第2の実施の形態に係る反射型フォトマスクブランク30は、基板1と、基板1上に形成された高反射性を有する多層反射膜2と、多層反射膜2上に形成された多層反射膜2を保護するキャッピング膜3と、このキャッピング膜3上に形成された緩衝膜4と、この緩衝膜4上に形成された低反射性を有し多層構造を有する吸収膜5a、5b、5cを備えている。ここで、吸収膜5bは、Snと酸素を主要な元素とする膜からなっている。尚、この場合も、マスク製造プロセスにおいて、下層吸収膜5aに緩衝膜4の機能を持たせることもできる。
本発明の第2の実施の形態に係る基板1としては、シリコン基板、石英、チタンを添加とした低熱膨張ガラス、などを用いることができるが、熱膨張率の小さい材料であることが好ましい。
本発明の第2の実施の形態に係る多層反射膜2としては、露光光として用いるEUV光を反射できるものであれば良い。例えば、Mo膜とSi膜を交互に、成膜してなる積層体を用いることができる。このとき、具体的に仕様の一例を挙げると、多層反射膜2は、Mo膜とSi膜を40対積層し、1層ずつの膜厚は、Mo膜が2.8nm、Si膜が4.2nmである。
本発明の第2の実施の形態に係るキャッピング膜3としては、多層反射膜2を保護できるものであればよい。例えば、Si膜などを用いても良い。このとき、具体的に仕様の一例を挙げると、厚さ11nmのSi膜である。
本発明の第2の実施の形態に係る緩衝膜4としては、吸収膜5a、5bのパターンを形成する際に行われるドライエッチングに対して耐性を有する材質で形成されて、より具体的には、下層吸収膜5aをエッチングする際に、キャッピング膜3へのダメージを防ぐエッチングストッパーとして機能するものであれば良い。例えば、CrN膜などで形成しても良い。なお、前述のように、マスク製造プロセスによっては、下層吸収膜5aに緩衝膜4の機能を持たせることもできる。
次に、図14に示すように、本発明の第2の実施の形態に係る反射型フォトマスク40は、基板1と、基板1上に形成された高反射性を有する多層反射膜2と、多層反射膜2上に形成された多層反射膜2を保護するキャッピング膜3と、キャッピング膜3上に選択的に形成された緩衝膜パターン4‘と、緩衝膜パターン4‘上に選択的に形成された下層吸収膜パターン5a‘と、下層吸収膜パターン5a‘上に選択的に形成された上層吸収膜パターン5b‘と、上層吸収膜パターン5b’上に選択的に形成された反射防止用吸収膜パターン5c‘を備えている。ここで、マスク製造プロセスにおいて、下層吸収膜5aに緩衝膜4の機能を持たせることもできる。
ここで、上層吸収膜パターン5b‘は、Snと酸素を主要な元素とする膜からなっており、反射防止用吸収膜パターン5c‘は、Siと窒素、またはSiと酸素を主要な元素とする膜からなっている。好ましくは、上層吸収膜パターン5b‘、下層吸収膜パターン5a‘、及び反射防止用吸収膜パターン5c‘からなる低反射部は、波長190nmから260nmの紫外線に対する反射率が15%以下となっている。
(第3の実施の形態)
図15に示す、本発明の第3の実施の形態に係る反射型フォトマスクブランク50は、図1に示す本発明の第1の実施の形態に係る反射型フォトマスクブランク10との違いである兼用膜34について説明するものである。なお、兼用膜34以外の説明は、第1の実施の形態と重複するために省略する。
兼用膜34は下層吸収膜5aと多層反射膜2との間に備え、第1の実施の形態に示している多層反射膜2を保護するためのキャッピング膜3と緩衝膜4との両方の役割を果たすことができる。このような兼用膜34の材料としては、例えばSi膜や窒化珪素膜を用いることができるが、本発明ではこれに限定されるわけではない。
次に、図16に示す本発明の第3の実施の形態に係る反射型フォトマスク60については、第1の実施の形態に示す反射型フォトマスク20との違いである兼用膜34を下層吸収膜パターン5a‘と多層反射膜2との間に備えている。それぞれの材料の説明は第1の実施の形態と重複するために省略する。
(第4の実施の形態)
図17に示す、本発明の第4の実施の形態に係る反射型フォトマスクブランク70は、図13に示す本発明の第2の実施の形態に係る反射型フォトマスクブランク30との違いである兼用膜34について説明するものである。なお、兼用膜34以外の説明は、第2の実施の形態と重複するために省略する。
兼用膜34は下層吸収膜5aと多層反射膜2との間に備え、第2の実施の形態に示している多層反射膜2を保護するためのキャッピング膜3と緩衝膜4との両方の役割を果たすことができる。このような兼用膜34の材料としては、例えばSiや窒化珪素を用いることができるが、本発明ではこれに限定されるわけではない。
次に、図18に示す本発明の第4の実施の形態に係る反射型フォトマスク80については、第2の実施の形態に示す反射型フォトマスク40との違いである兼用膜34を下層吸収膜パターン5a‘と多層反射膜2との間に備えている。それぞれの材料の説明は第2の実施の形態と重複するために省略する。
以下、本発明の第1、第2、第3、及び第4の実施形態に係る、ハーフトーン型の反射型フォトマスクについて説明する。まず、低反射光8は、高反射光7に対して、175度〜185度の位相差を有している。さらに、下層吸収膜パターン5a‘(ブランク状態では下層吸収膜5a)は、RuまたはRuと酸素を主要な元素とする膜からなっている。ここで「主要な」とは、「主要な元素」の合計で90%以上の組成比を占めるものとする。
図16、図18においては、下層吸収膜パターン5a‘と上層吸収膜パターン5b’、及び図12、図14で緩衝膜パターン4’が存在する場合は、吸収膜パターンに加えて、緩衝膜パターン4’も、EUV入射光6を減衰させる膜として機能する。また同時に、高反射光7と低反射光8との間の位相差を生ぜしめる膜として機能する。また、図12、図16おける上層吸収膜パターン5b’、及び図14、図18における反射防止用吸収膜のパターン5c‘は、検査用DUV光に対するAR膜として機能する。
次に、本発明の第1、第2、第3、第4の実施の形態で規定する下層吸収膜5a、上層吸収膜5b、反射防止用吸収膜5cの構成元素の選択について説明する。なお、下層吸収膜5a及び上層吸収膜5bのことを単に「吸収膜」と呼称する。
ハーフトーン型反射型フォトマスクにおいて、好適な反射率である4%〜15%を得るためには、従来のバイナリ型反射型フォトマスクにおける吸収膜、代表的には、TaN、TaSi、TaBNよりも、透明性のある吸収膜(ハーフトーン膜)を用いる必要がある。単に透明性を上げるだけであれば、吸収膜の膜厚を薄くすればいいが、膜厚が薄くなると、高反射光と175度〜185度の位相差を得ることが難しくなる。薄くなっても位相差を確保するためには、できるだけ露光波長における屈折率が小さい(真空部=1から遠い)膜材料を用いる必要がある。
図19はEUV露光波長(13.5nm)における、各材料の光学定数を示し、横軸が屈折率:n、縦軸が消衰係数:kとしてプロットしたものである。透明性が高く、屈折率が小さい材料としては、Moが代表的であるが、Moは洗浄液などの薬液耐性が弱く、また多層反射膜2の材料として使われることからも分るように、透明性が高すぎるため、単体としては、吸収膜材料に適さない。
RuはEUV波長で屈折率の小さい材料であり、酸やアルカリの洗浄液に対する耐性も高いので、反射型フォトマスクのハーフトーン膜材料の候補となりうる材料である。また、屈折率が小さい分、位相差180°を得るための膜厚を薄くできるが、膜厚が薄い分だけ透明性が上がり、反射率がハーフトーンマスクとして好適な値よりも過剰に高くなる。
そこで、反射型フォトマスクのEUV光に対する反射率をハーフトーンマスクとして好適な値まで下げるには、Ru系膜を、通常吸収膜として使われているTa系膜やCr系膜と組み合わせることが考えられる。Ta系薄膜は従来から等倍X線マスク、Cr系薄膜は透過型フォトマスク材料として使われており、薬液耐性も問題がないので、マスク製造ラインへの適合性の意味からも好適である。
ここで、Ru系膜を上層吸収膜、Ta系膜若しくはCr系膜を下層吸収膜(プロセスによっては緩衝膜となる)とし、窒化珪素膜による反射防止用吸収膜と、Si膜またはRu膜による兼用膜(プロセスによってはキャッピング膜となる)を用いるとき、位相差が180°となる膜厚の組み合わせと、そのときの反射率(高反射部に対する相対反射率)を計算した結果を図20に示す。
図21には、計算で用いた材料の、EUV露光で典型的な波長13.5nmおける光学定数を示す。この中で、TaSiは、TaにSiを数%程度添加した膜である。
反射防止用吸収膜5cは、一般的にはTaSiO膜などが考えられるが、ここでは成膜の容易さ(Siをターゲットとし、ArとNの混合ガスによるスパッタリングで成膜可能)から窒化珪素膜とした。反射防止用吸収膜5cの膜厚は、各々の上層吸収膜5b及び下層吸収膜5aと積層したときに、欠陥検査波長257nmと199nmで低反射を実現する膜厚(ほぼ16nm)とした。
図20の計算において、多層反射膜2を構成するMoとSiとの膜厚はそれぞれ、2.8nm、4.2nmとし、多層反射膜はMo/Siの40対とした。また、兼用膜(プロセスによってはキャッピング膜となる)として使用する場合のSi膜、同じくRu膜の膜厚はそれぞれ、従来のバイナリ型反射型フォトマスクで使用されている、11nm、2.5nmとした。
図20より、それぞれの構造の反射型フォトマスクにおいて、各層の膜厚を適宜変更することによって、露光条件に応じ適正な反射率を有する、位相差180度付近のハーフトーン型反射型フォトマスクを作製できることがわかる。
しかしながら、図20から分るように、Ru膜と、Ta系膜若しくはCr系膜との組み合わせでは、パターンとなる部分の合計膜厚は、50nm以下とはならない。これは現在提唱されている反射型フォトマスクと比べて、特に薄い膜厚と言うことはできず、射影効果によるパターンの位置ずれを低減するためには、より一層の薄膜化が望ましい。
そこで、Ta系膜若しくはCr系膜よりもEUV光吸収性の大きいSnO膜と、Ruを組み合わせることとし、上層吸収膜にSnO、下層吸収膜にRu系膜を用い、位相差が180°となる膜厚の組み合わせと、そのときの反射率(高反射部に対する相対反射率)を計算した結果を図22から図32に示す。尚、図22から図32において、MLとは多層反射膜(Multi−Layer)を意味する。計算で用いたSnO膜の、EUV露光で典型的な波長13.5nmおける光学定数を測定した結果は図21中に示している。図22から図32の結果をまとめた表を図33に示す。尚、図33において、製造プロセスに応じて、下層吸収膜は緩衝膜となり、またキャッピング膜は兼用膜となるが、最終的なマスクの形態としては同じである。
ここで、図22から図32の計算における反射防止用吸収膜の有無と膜厚について説明する。図34は本発明のEUVハーフトーンマスクブランクの製造工程途中における分光反射率を測定した結果を示す。各々、多層反射膜(ML)40対とSiキャッピング膜11nm厚までが付いた状態、その上にRu膜を20nmとSnO膜15nm厚を成膜した状態、さらにその上に窒化珪素膜を6nm成膜した状態における分光反射率を示している。欠陥検査に使われる波長は190nmから260nmの紫外線が有力であるが、図34から分かるように、本来吸収膜であるSnO膜はこの紫外線領域でかなりの透明性を持つため、SnO膜まで付けた段階ですでに良好な低反射率となっている。さらに窒化珪素膜を6nm成膜すると、反射率のボトム値はやや長波長側へ移動するが、依然検査波長領域で低い反射率に留まっている。このようにSnO膜上への反射防止用吸収膜の成膜は、検査波長での低反射率化のためには必ずしも必要ではないが、反射率を調整するためや、上層の吸収膜の保護膜として有用である。
前述のように、SnO膜は比較的透明性が高いため、SnO膜上のAR膜としては、SnO膜以上に透明性が高い膜として、窒化珪素膜や酸化珪素膜が有力である。また一般に、酸化珪素膜は窒化珪素膜よりも屈折率が小さく、透明性が高いので、より透明性の高い(酸化度の高い)SnO膜のAR膜としては、窒化珪素膜よりも酸化珪素膜が有利である。
以下、本発明の反射型フォトマスクの一例として、ハーフトーン型の反射型フォトマスクおよび反射型フォトマスクブランクについて実施例を挙げて説明する。
<実施例1>
<反射型フォトマスクブランクの製造>
まず、低熱膨張ガラス基板上に、Mo(2.8nm厚)とSi(4.2nm厚)とからなる40対の多層反射膜をイオンビームスパッタリング法により成膜し、その上にマグネトロンスパッタリング法によりSiからなるキャッピング膜を11nmの厚さで成膜し、高反射部としてのEUV反射率測定を行った。
次に、キャッピング膜上に、Ru膜を、Ruをターゲットとし、Arガスを放電させるマグネトロンスパッタリング法により19.5nmの厚さで成膜した。
次に、Ru膜上に、SnO膜を、Snをターゲットとし、Arガスに酸素ガスを加えたマグネトロンスパッタリング法により14.7nmの厚さで成膜した。
次に、SnO膜上に、反射防止用吸収膜として、窒化珪素膜を、Siをターゲットとし、Arガスに窒素を添加したマグネトロンスパッタリング法により、4nmの厚さで成膜した。
以上より、本発明のハーフトーン型反射型フォトマスクブランクを作製した。
上記のように作製したハーフトーン型反射型フォトマスクブランクについて、低反射部(ハーフトーン部)のEUV反射率測定を行ったが、高反射部に対し約6.0%であり、ハーフトーン型マスクとして好適な反射率であった。また、分光反射率の測定を行ったが、欠陥検査で用いられる190nm〜260nmの波長範囲で10%以下と、十分低反射になっていた。
<実施例1の反射型フォトマスクブランクにおけるSnO膜の評価>
上述の<反射型フォトマスクブランクの製造>において成膜したSnO膜と同じスパッタリング条件で成膜したSnO膜について、XPS(X線光電子分光)で組成比、XRD(X線回折)で結晶構造を分析した。結果を、それぞれ図35、図36に示す。組成比についてはO/Sn≒1.3であり、本発明の範囲内にあることが確認された。また、XRDでは、回折角25〜35度においてハローピークが見られ、アモルファス構造であることが確認された。
<反射型フォトマスクの製造>
まず、上述したハーフトーン型反射型フォトマスクブランク上に、窒化珪素膜上に電子線レジストを塗布し、電子線描画法によりレジストパターンを形成した。このレジストパターンをマスクとし、フッ素ガスと塩素系ガスを主体としたドライエッチングにより窒化珪素膜とSnO膜のパターニングを行った。
次に、電子線レジストの剥離を行い、窒化珪素膜およびSnO膜パターンの欠陥検査と、イオンビームによる欠陥修正を行った。
次に、酸素ガスを主体としたドライエッチングによりRu膜のパターニングを行った。このエッチングにおいて、最上層である窒化珪素膜がエッチングガスに晒されたが、もともと窒化珪素膜は酸素ガスに対して耐性が高いので、分光反射率の変化は0.2%以下と小さく、窒化珪素膜へのダメージは問題とならなかった。
次に、SPM洗浄液(HSO+H、約80℃)、およびAPM洗浄液(NHOH+H+HO、室温)による洗浄を行い、本発明のハーフトーン型の反射型フォトマスクを作製した。
洗浄液に浸漬する前後で分光反射率の測定を行ったが、190nm〜260nmでほとんど変化せず、窒化珪素膜の耐性は良好であった。
上述したハーフトーン型反射型フォトマスクを用いて、EUV反射率の測定を行ったが、高反射部の反射率は65%、また低反射部の反射率は6.1%で、マスクブランク状態での反射率に比べ、0.1%の上昇に留まり、実用上問題はなかった。また洗浄前後で電子線顕微鏡によりパターン線幅の測定を行ったが、装置の測定精度以内の変化であり、問題とならなかった。
以上、詳細に説明したように、低反射部の少なくとも一層をSnと酸素を主要な材料とすることにより、極めて薄い膜厚で、洗浄耐性に優れるハーフトーン型の反射型フォトマスクを得ることが出来ることが確認された。
<実施例2>
<反射型フォトマスクブランクの製造>
まず、低熱膨張ガラスからなる基板上に、Mo(2.8nm厚)とSi(4.2nm厚)とからなる40対の多層反射膜をイオンビームスパッタリング法により成膜し、その上にマグネトロンスパッタリング法によりSiからなる兼用膜を11nmの厚さで成膜し、高反射部としてのEUV反射率測定を行った。
次に、兼用膜上に、Ru膜を、Ruをターゲットとし、Arガスを放電させるマグネトロンスパッタリング法により21.5nmの厚さで成膜した。
次に、Ru膜上に、SnO膜を、Snをターゲットとし、Arガスに酸素ガスを加えたマグネトロンスパッタリング法により17nmの厚さで成膜した。 以上より、本発明のハーフトーン型反射型フォトマスクブランクを作製した。
上記のように作製したハーフトーン型反射型フォトマスクブランクについて、低反射部(ハーフトーン部)のEUV反射率測定を行ったが、高反射部に対し約5.7%であり、ハーフトーン型マスクとして好適な反射率であった。また、分光反射率の測定を行ったが、欠陥検査で用いられる190nm〜260nmの波長範囲で10%以下と、十分低反射になっていた。
<反射型フォトマスクの製造>
まず、<実施例2>にて製造された反射型フォトマスクブランクのSnO膜上に電子線レジストを塗布し、電子線描画法によりレジストパターンを形成した。このレジストパターンをマスクとし、塩素系ガスを主体としたドライエッチングによりSnO膜のパターニング、引き続き酸素ガスを主体としたドライエッチングによりRu膜のパターニングを行った。このとき、後者のエッチング途中において、マスクであるレジストパターンが消失し、SnO膜はエッチングガスに晒されたが、もともとSnO膜は酸素ガスに対して耐性が高いので、分光反射率の変化は0.1%以下と小さく、SnO膜へのダメージは生じなかった。
次に、SnO膜およびRu膜パターンの欠陥検査と、電子線ビームによる欠陥修正を行った後、SPM洗浄液(HSO+H、約80℃)、およびAPM洗浄液(NHOH+H+HO、室温)による洗浄を行った。以上より、本発明のハーフトーン型の反射型フォトマスクを作製した。
なお、洗浄液に浸漬する前後で分光反射率の測定を行ったが、190nm〜260nmで、SPMに対して0.2%以内、APMに対して0.1%以内の変化であり、SnO膜の耐性は実用上問題がなかった。
上述した本発明のハーフトーン型反射型フォトマスクを用いて、EUV反射率の測定を行ったが、高反射部の反射率は65%、また低反射部の反射率は5.8%で、マスクブランク状態での反射率に比べ、0.1%の上昇に留まり、実用上問題はなかった。また洗浄前後で電子線顕微鏡によりパターン線幅の測定を行ったが、装置の測定精度以内の変化であり、問題とならなかった。
以上、詳細に説明したように、低反射部の少なくとも一層をRuまたはRuO、別の少なくとも一層をSnと酸素を主要な材料とすることにより、極めて薄い膜厚で、洗浄耐性に優れ、しかも膜厚の組み合せを変更するだけで反射率の選択性を広く取れるハーフトーン型の反射型フォトマスクを得ることが出来ることが確認された。
<実施例3>
以下、本発明のハーフトーン型反射型フォトマスクを用いたパターン転写方法について説明を行なう。
まず、被加工層を表面に形成した基板上にフォトレジスト層を設けたのち、本発明によるハーフトーン型反射型フォトマスクを介して反射した極端紫外線を選択的に照射する。
次に、現像工程において不必要な部分のフォトレジスト層を除去し、基板上にエッチングレジスト層のパターンを形成させたのち、このエッチングレジスト層のパターンをマスクとして被加工層をエッチング処理し、エッチングレジスト層のパターンを除去することにより、ハーフトーン型反射型フォトマスクに形成されたフォトマスクパターンに忠実なパターンを基板上に転写することができる。
本発明は、EUV(Extreme Ultra Violet)露光を用いた微細加工が求められる広範な分野に利用が期待される。 特に、半導体集積回路などの製造工程において、EUV露光を用いた超微細な回路パターン転写の際に用いられる反射型フォトマスクとして利用が期待される。
1……基板
2……多層反射膜
3……キャッピング膜
4……緩衝膜
4‘……緩衝膜パターン
5a……下層吸収膜
5b……上層吸収膜
5c……反射防止用吸収膜
5a‘……下層吸収膜パターン
5b‘……上層吸収膜パターン
5c‘……反射防止用吸収膜パターン
6……入射光
7……高反射光
8……低反射光
34……キャピング膜と緩衝膜との兼用膜
10……フォトマスクブランク
20……反射型フォトマスク
30……反射型フォトマスクブランク
40……反射型フォトマスク
50……反射型フォトマスクブランク
60……反射型フォトマスク
70……反射型フォトマスクブランク
80……反射型フォトマスク

Claims (9)

  1. EUV光を反射し、反射光を転写用試料に照射するための反射型フォトマスクであって、
    基板と、
    前記基板上に形成された高反射部と、
    前記高反射部の上に形成されパターニングされ、膜厚が25nm以上45nm以下である低反射部と、を備え、
    前記パターニングされた低反射部は少なくとも一層以上積層されてなり、
    前記パターニングされた低反射部の少なくとも一層は、SnO膜であり、
    前記SnO膜は、アモルファス(非晶質)であって、Snに対する酸素の原子数比(O/Sn)が1.0以上1.5以下の間にある層であること
    を特徴とする反射型フォトマスク。
  2. 前記パターニングされた低反射部からの反射光は、前記高反射部からの反射光に対して
    175度〜185度の位相差を有すること
    を特徴とする請求項1に記載の反射型フォトマスク。
  3. 前記パターニングされた低反射部は少なくとも二層以上積層されてなり、
    前記パターニングされた低反射部は
    前記SnO膜の他に、少なくとも一層Ruを含む層を有すること
    を特徴とする請求項に記載の反射型フォトマスク。
  4. 前記Ruを含む層は、Ruと酸素とを含む層であること
    を特徴とする請求項に記載の反射型フォトマスク。
  5. 前記パターニングされた低反射部の、波長190nmから260nmの紫外線に対する
    反射率が15%以下であること
    を特徴とする請求項1からのいずれかに記載の反射型フォトマスク。
  6. 前記パターニングされた低反射部は、その最上層が前記SnO膜であること
    を特徴とする請求項に記載の反射型フォトマスク。
  7. 前記パターニングされた低反射部は、Siと窒素を含む層が最上層であること
    を特徴とする請求項に記載の反射型フォトマスク。
  8. 前記パターニングされた低反射部は、Siと酸素を含む層が最上層であること
    を特徴とする請求項に記載の反射型フォトマスク。
  9. 反射型フォトマスクを形成するための反射型フォトマスクブランクにおいて、
    基板と、
    前記基板上に形成された高反射部層と、
    前記高反射部層の上に積層され、膜厚が25nm以上45nm以下である低反射部層と、を備え、
    前記低反射部層は少なくとも一層以上積層されてなり、
    前記低反射部の少なくとも一層は、SnO膜であり、
    前記SnO膜は、アモルファス(非晶質)であって、Snに対する酸素の原子数比(O/Sn)が1.0以上1.5以下の間にある層であること
    を特徴とする反射型フォトマスクブランク。
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