JPH11160510A - 多段階段状素子の作製方法又は該素子作製用モールド型の作製方法 - Google Patents

多段階段状素子の作製方法又は該素子作製用モールド型の作製方法

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JPH11160510A
JPH11160510A JP27648198A JP27648198A JPH11160510A JP H11160510 A JPH11160510 A JP H11160510A JP 27648198 A JP27648198 A JP 27648198A JP 27648198 A JP27648198 A JP 27648198A JP H11160510 A JPH11160510 A JP H11160510A
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etching
mold
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Ichiro Tanaka
一郎 田中
Yuichi Iwasaki
裕一 岩崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アライメントエラーやパターン寸法エラーに
よる溝や突起のない高精度な階段状構造を形成する。 【解決手段】 工程(1) において、石英基板21上に第
1のマスクとしてクロム膜22をスパッタリング法によ
り100nmの厚さに形成し、基準となる周期の回折パ
ターンを有するレジストパターン23を形成した後に、
硝酸第2セリウムアンモニウムと過塩素酸と水の混合液
から成るエッチング液を用いてクロム膜22を除去す
る。工程(2) において、CF4 と水素の混合ガスを用い
て反応性イオンエッチング(RIE)法により、石英基
板21を所定の深さエッチングして凹部24を形成す
る。の工程(3) において、電子ビーム蒸着法を用いて、
残存するクロム膜22の表面に揃う程度の厚さに、第2
のマスクとしてアルミニウム膜25を形成し、凹部24
を埋める。次に、工程(4) において、リフトオフ法によ
りレジストパターン23とその上のアルミニウム膜25
を同時に除去する。ここまでの工程の周期の回折パター
ンを基準として全ての段のパターン位置及び寸法が規定
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リソグラフィ工程
により階段状断面を形成する多段階段状素子の作製方法
又は該素子作製用モールド型の作製方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、バイナリオプティクスである回折
光学素子の作製方法としては、電子ビームのドーズ量を
制御してレジストを階段形状に形成し、そのまま回折パ
ターンとして用いる技術が、電子通信学会誌(c) J66
−CP85−91昭和58年1月号、特開昭62−26
5601号公報、特開昭62−42102号公報等に開
示されている。
【0003】また、特開昭61−137101号公報に
は、互いにエッチング耐性を有する2種類以上の膜を所
望の厚さに積層し、上層から順次にエッチングして階段
構造を形成し、回折光学素子の金型とする技術が開示さ
れており、特開昭61−44628号公報、特開平6−
160610号公報には、レジストを1段ずつアライメ
ントして形成し、これをエッチングマスクとして階段構
造を形成して回折光学素子の金型とする技術が開示され
ている。
【0004】更に特開平8−15510号公報には、基
板上にエッチングストッパ層と透明層を1段ずつ積層
し、アライメント、露光、エッチングを行って直接階段
構造を形成して回折光学素子とする技術が開示されてい
る。
【0005】また、特開平6−26339号公報、米国
特許公報第2554600号には、レジストをエッチン
グマスクとして直接基板上に階段構造を形成して回折光
学素子とし、レジストパターニング毎にアライメントを
行う技術が開示されており、特開平7−72319号公
報には、レジストをエッチングマスクとしてアライメン
トを行って階段構造を形成する技術が開示されている。
【0006】図32は8段構造の回折光学素子の製造工
程の断面図を示し、図32の工程(1) において、清浄な
基板1上にレジストを滴下し、スピンコートによりレジ
ストを1μm程度の薄膜とし、ベーク処理を行ってレジ
スト膜2を形成する。図32の工程(2) において、最も
微細な回折パターンが露出可能な露出装置に基板1を装
着し、所望の回折パターンに応じたレクチル3をマスク
としてレジスト膜2に対して感度を有する露光光Lを照
射し露光を行う。ポジタイプのレジストを用いた場合
は、露光光Lにより露光した領域は現像液に対して可溶
となるので、図32の工程(3) に示すように所望寸法の
レジストパターン4が形成される。図32の工程(4) に
おいて、基板1を異方性エッチングが可能な反応性イオ
ンエッチング装置又はイオンビームエッチング装置に装
着し、パターン化したレジストパターン4をエッチング
マスクとして、基板1に所定時間所定深さのエッチング
を行う。そして、レジストパターン4を除去すると、図
32の工程(5) に示すように2段の段差を有するパター
ン5が形成された基板1を得る。
【0007】再び、工程(1) と同様に基板1にレジスト
膜6を形成して露光装置に装着し、図32の工程(6) に
おいて回折パターン3の2倍周期のパターンを有するレ
クチル7をマスクとして、工程(5) までに形成したパタ
ーンに対して露光装置が有するアライメント精度でアラ
イメントした後に、図32の工程(7) においてレジスト
膜6を露光現像してレジストパターン8を形成する。次
に、工程(4) と同様にドライエッチングを行ってレジス
トパターン8を除去すると、図32の工程(8)に示すよ
うに4段の段差を有するパターン9が形成される。
【0008】更に、工程(1) と同様に再び基板1にレジ
スト膜10を形成した後に、図32の工程(9) において
回折パターン3の4倍同期のパターンを有するレクチル
11をマスクとして、図32の工程(10)において工程
(7) と同様にしてレジストパターン12を形成し、ドラ
イエッチングを行った後にレジストパターン12を除去
すると、図32の工程(11)に示すように8段の段差のパ
ターン13を有する回折光学素子が形成される。そし
て、前後に回折光学素子が形成された基板1の両面に対
して、スパッタリング法や蒸着法により反射防止膜を形
成する。
【0009】このように、階段状の断面形状を有する回
折光学素子又は金型は、半導体製造技術で用いられてい
る露光、エッチング技術に基づくリソグラフィ工程及び
成膜技術によって、製造されている。この回折光学素子
は基板上に形成した階段状の凹凸により光学的性能が発
揮されるので、その回折効率は形成した凹凸の形状即ち
段の深さや幅や断面形状等により左右される。
【0010】このような倍周期のマスクを順次に使用し
て、多段の段階形状の回折光学素子を製造する場合に
は、アライメントエラーや寸法エラーが発生しなけれ
ば、例えば図33に示すように3枚のマスク17a〜1
7cを使用して、理想的な8段形状Aを形成することが
できる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の実
施例において、複数のマスクを使用する製造技術では、
アライメントによる誤差が回折効率を著しく劣化させ、
更にこのような形状エラーは一旦形成されると再生が不
可能なためにコスト上昇を招く結果となる。実際には、
これらのアライメントエラーや寸法エラーを完全になく
すことは不可能であり、例えば図34に示すようにマス
ク17a〜17cのアライメントにr1、r2に示す量のず
れが生じた場合には、理想形状Aと異なる形状Bのよう
な回折光学素子が形成されてしまう。これによって、回
折効率等の光学性能は大幅に低下し、加えて各層におい
て寸法エラーが発生した場合には、更に光学性能の低下
は増大する。
【0012】例えば基板として石英を用いて、最小線幅
が0.35μm、1段の段差dが61nm、使用波長2
48nmで、形状Aに示すように理想的な8段形状が形
成された場合には、反射による損失を除いた理論回折効
率は95%である。一方、例えばレチクル17aとレチ
クル17bのアライメント誤差r1が80nm、レチクル
17aとレチクル17cのアライメント誤差r2が30n
mの場合には、反射を考慮に入れない回折効率は80%
となって15%の低下となり、実際の測定及びシミュレ
ーンョンにおいても同様の結果が確認されている。
【0013】また、同様な方法で多段の回折光学素子を
形成するには、複数回の露光及び現像によるレジストプ
ロセス工程が行われ、例えば段数16段、基板として石
英を用い、最小線幅が0.35μm、1段の段差が3
0.5nm、使用波長248nmの場合には16段の階
段状回折光学素子が製造できる。理想的な16段形状の
場合には、反射による損失を除いた理論回折効率は99
%となるが、これにアライメント誤差が含まれた場合に
は、回折効率は8段形状のときより更に大幅に低下する
ことになる。
【0014】このように、実際にレジストパターンの寸
法及びアライメントの制御は相当に難しく、再現性が得
られず、その結果、段の幅が太くなったり細くなったり
して、理想的な階段形状には存在しない溝や突起が形成
され、このために回折光学素子の光学性能が著しく劣化
するという問題がある。
【0015】また、電子ビーム描画の場合にはアライメ
ントの誤差はなくなるが、膨大な描画量となるために、
生産上十分なスループットが得られないという問題があ
る。
【0016】更に、一般に回折光学素子に用いる硝子の
場合には、エッチング速度が遅いことと、レジストと硝
子のエッチング速度が同程度であることから、段が深い
回折パターンを得ようとすると、レジストを厚く形成す
る必要があり、レジストが厚いと溝の深い部分でエッチ
ングにより生成した反応生成物質が外に出られなくな
り、断面形状が悪化して側壁の矩形形状を損うという問
題がある。
【0017】本発明の目的は、高精度の回折光学素子を
短時間かつ低価格で安定して製造可能な回折光学素子等
の作製方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る多段階段状素子の作製方法又は該素子作
製用モールド型の作製方法は、複数回のリソグラフィ工
程により、基板上に多段階段状素子又は該素子作製用モ
ールド型を作製する場合において、最初のリソグラフィ
工程によって形成する第1のマスクによるパターンによ
り、全ての段の位置を規定することを特徴とする。
【0019】上記本発明に関連する好適な実施例である
多段階段状素子の作製方法又は該素子作製用モールド型
の作製方法は、本発明において、少なくとも前記最初の
リソグラフィ工程によって形成する前記第1のマスクに
よりエッチングを行い、前記第1のマスクのエッジ部分
に段差を形成する工程を含む。
【0020】上記本発明に関連する好適な実施例である
多段階段状素子の作製方法又は該素子作製用モールド型
の作製方法は、本発明において、前記リソグラフィ工程
によって基板上に3段以上の階段の繰り返しパターンを
形成する場合において、互いに材質が異なる前記第1の
マスクと第2のマスクとを交互に形成する工程と、第3
のマスクを用いて所望の前記第1のマスクを除去する工
程と、前記第1のマスクを除去した部分をエッチングす
る工程とを有する。
【0021】上記本発明に関連する好適な実施例である
多段階段状素子の作製方法又は該素子作製用モールド型
の作製方法は、本発明において、前記基板上に前記第1
のマスクを形成し、前記第1のマスク上に基準となる周
期を有するレジストパターンを形成し、該レジストパタ
ーンのない開口部分の第1のマスク及び前記基板にエッ
チングを行って基準となる周期を有する回折パターンを
形成する第1の工程と、該第1の工程により前記基板上
に形成した凹部を前記第2のマスクにより埋めることに
より、前記基準となる周期を有するライン部とスペース
部に前記第1のマスクと前記第2のマスクとを交互に配
置する第2の工程と、定められた隣接する第1及び第2
の一対の薄膜をそれぞれ除去する第3の工程と、残った
前記第1及び第2のマスクをエッチングマスクとして用
いる自己整合法によって前記基板の開口部分をエッチン
グする第4の工程と、前記第2〜第4の工程を1回以上
繰り返すことにより多段の階段状を形成する第5の工程
とから成る。
【0022】上記本発明に関連する好適な実施例である
多段階段状素子の作製方法又は該素子作製用モールド型
の作製方法は、本発明において、第2のマスクで前記第
1のマスクの内の必要とする周期の部分以外を覆い、前
記第2のマスクでマスクされていない部分の前記基板を
所定の深さエッチングし、必要に応じてこの工程を繰り
返した後に、前記第1のマスク間を第3のマスクで覆
い、該第3のマスク及び第4のマスクで前記第1のマス
クの内の必要とする周期の部分以外を覆い、前記第3及
び第4のマスクでマスクされていない部分の前記第1の
マスクを除去した後に、前記基板を所定の深さエッチン
グし、必要に応じてこの工程を繰り返す。
【0023】上記本発明に関連する好適な実施例である
多段階段状素子の作製方法又は該素子作製用モールド型
の作製方法は、本発明において、前記第1のマスクに覆
われない部分の前記基板を所定の深さエッチングした後
に、第2のマスクで前記第1のマスクの内の必要とする
周期の部分以外を覆い、前記第2のマスクでマスクされ
ていない部分の基板を所定の深さエッチングし、必要に
応じてこの工程を繰り返した後に、前記第1のマスク間
を第3のマスクで覆い、該第3のマスク及び第4のマス
クで前記第1のマスクの内の必要とする周期の部分以外
を覆い、前記第3及び第4のマスクでマスクされていな
い部分の前記第1のマスクを除去した後に、前記基板を
所定の深さエッチングし、必要に応じてこの工程を繰り
返す。
【0024】上記本発明に関連する好適な実施例である
多段階段状素子の作製方法又は該素子作製用モールド型
の作製方法は、本発明において、前記第1のマスクに覆
われない部分の前記基板を所定の深さエッチングした後
に、第2のマスクで前記第1のマスクの内の必要とする
周期部分以外を覆い、マスクされていない部分の前記基
板を所定の深さエッチングし、必要に応じてこの工程を
繰り返した後に、前記第1のマスク間を第3のマスクで
覆い、該第3のマスク及び第4のマスクで前記第1のマ
スクの内の必要とする周期の部分以外を覆い、マスクさ
れていない部分の前記第1のマスクを除去し、続いて前
記基板を所定の深さエッチングする工程を必要に応じて
繰り返した後に、前記第3及び第4のマスクを除去し、
前記第1のマスクの間を第5のマスクで覆い、続いて第
6のマスクで前記第1のマスクを1つおきに覆い、前記
第5及び第6のマスクに覆われない部分の前記第1のマ
スクを除去し、続いて第7のマスクで前記第5のマスク
を1つおきに覆い、前記第7のマスクに覆われない部分
の前記第5のマスクを除去し、前記第5のマスクと前記
第1のマスクに覆われない部分の前記基板を所定の深さ
エッチングし、最後に残りの前記第5のマスク及び前記
第1のマスクを除去する工程を有する。
【0025】上記本発明に関連する好適な実施例である
多段階段状素子の作製方法又は該素子作製用モールド型
の作製方法は、本発明において、前記第1のマスクに覆
われない部分の前記基板を所定の深さエッチングした後
に、第2のマスクで前記第1のマスクのうちの必要とす
る周期の部分以外を覆い、マスクされていない部分の前
記基板を所定の深さエッチングし、必要に応じてこの工
程を繰り返した後に、前記第1のマスク間を第3のマス
クで覆い、該第3のマスク及び第4のマスクで前記第1
のマスクの内の必要とする周期の部分以外を覆い、マス
クされていない部分の前記第1のマスクを除去し、続い
て前記基板を所定の深さエッチングする工程を必要に応
じて繰り返した後に、前記第3及び第4のマスクを除去
し、前記第1のマスクの間の内の必要とする周期の部分
以外を第5のマスクで覆い、前記第1のマスクと前記第
5のマスクに覆われない部分の前記基板を所定の深さエ
ッチングし、前記第5のマスクを除去し、前記第1のマ
スクがない部分に第6のマスクを形成し、前記第1のマ
スクの間の内の必要とする周期の部分以外を第7のマス
クで覆い、前記第6及び第7のマスクでマスクされてい
ない部分の前記第1のマスクを除去し、続いて前記第6
及び第7のマスクにより前記基板を所定の深さエッチン
グし、最後に残りの前記第1、第6及び第7のマスクを
除去する工程を有する。
【0026】上記本発明に関連する好適な実施例である
多段階段状素子の作製方法又は該素子作製用モールド型
の作製方法は、本発明において、前記リソグラフィ工程
により前記基板上に3段以上の階段状のパターンを形成
する場合において、互いに材質の異なる前記第1のマス
ク及び第2のマスクにより前記基板も覆い、前記第1の
マスクの必要とされる部分を前記第2のマスクで覆い、
前記第1のマスクの内の前記第2のマスクに覆われない
部分を除去する工程と、前記第1のマスクを除去した部
分をエッチングする工程とを有する。
【0027】また、上記目的を達成するための本発明に
係る多段階段状素子の作製方法又は該素子作製用モール
ド型の作製方法は、2段を越える段数の階段を有する多
段階段状素子又は該素子作製用モールド型を作成する場
合において、前記階段の1段おきに対応する基板上の領
域に第1のマスクを形成すると共に該第1のマスクが形
成されていない前記基板上の領域に対してエッチング及
び/又はデポジションを行う工程と、前記第1のマスク
が形成されていない領域の内の一部の前記基板上の領域
に第2のマスクを形成し、前記第1、第2のマスクが形
成されていない前記基板上の領域に対してエッチング及
び/又はデポジションを行う工程とを有することを特徴
とする。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明を図1〜図31に図示の実
施例に基づいて詳細に説明する。図1は第1の実施例の
回折光学素子の製造工程の断面図を示す。図1の工程
(1) において、石英基板21上に第1のマスクとしてク
ロム膜22をスパッタリング法により100nmの厚さ
に形成し、基準となる周期の回折パターンを有するレジ
ストパターン23を形成した後に、硝酸第2セリウムア
ンモニウムと過塩素酸と水の混合液から成るエッチング
液を用いてクロム膜22を除去する。
【0029】図1の工程(2) において、CF4 と水素の
混合ガスを用いてRIE法(反応性イオンエッチング
法)により、石英基板21を所定の深さエッチングして
凹部24を形成する。図1の工程(3) において、電子ビ
ーム蒸着法を用いて、残存するクロム膜22の表面に揃
う程度の厚さに、第2のマスクとしてアルミニウム膜2
5を形成し、凹部24を埋める。次に、図1の工程(4)
において、リフトオフ法によりレジストパターン23と
その上のアルミニウム膜25を同時に除去する。ここま
での工程で基準となる周期の回折パターンが2段構造で
形成され、石英基板21の表面は隣接するクロム膜22
とアルミニウム膜25により被覆されて、パターンの位
置及び寸法が規定される。
【0030】次に、図1の工程(5) においてレジストパ
ターン26を形成し、所定のクロム膜27をエッチング
液により除去した後に、図1の工程(6) において工程
(1) と同じエッチング液を用いてレジストパターン26
を除去する。更に、図1の工程(7) においてレジストパ
ターン28を形成し、工程(6) で除去したクロム膜27
と隣接する所定のアルミニウム膜29を、燐酸と硝酸と
酢酸と水の混合液から成るエッチング液により除去した
後に、図1の工程(8) においてレジストパターン28を
除去する。
【0031】図1の工程(9) において、残存するクロム
膜22及びアルミニウム膜24をエッチングマスクと
し、アライメントの必要がない自己整合法として工程
(2) と同じRIE法により石英基板21を所定の深さエ
ッチングする。最後に、図1の工程(10)においてクロム
膜22を工程(1) と同じエッチング液により除去し、ア
ルミニウム薄膜25を及び工程(6) と同じエッチング液
により除去する。このようにして、アライメントエラー
やパターン寸法エラーによる溝や突起のない、高精度な
4段の階段状構造を有する回折光学素子が実現できる。
【0032】図2は第2の実施例の光CVD法(光アシ
スト化学的気相成長法)による回折光学素子の製造工程
の断面図を示す。図2の工程(1) において、石英基板3
1上に第1のマスクとしてクロム膜32をスパッタリン
グ法で100nmの厚さに形成し、基準となる周期の回
折パターンを有するレジストパターン33を形成した後
に、硝酸第2セリウムアンモニウムと過塩素酸と水の混
合液から成るエッチング液を用いてレジストパターン3
3を形成していないクロム膜32を除去する。
【0033】図2の工程(2) において、CF4 と水素の
混合ガスを用いてRIE法により、石英基板31を所定
の深さエッチングして凹部34を形成し、レジストパタ
ーン33を除去する。図2の工程(3) において、石英基
板31の背面から露光光Lを照射しながら行う光CVD
法により、波長248nmのKr Fレーザー光、及びA
l(CH3)3 と過酸化窒素の混合ガスを用いて、残存す
るクロム膜32の表面に揃う程度の厚さに第2のマスク
として酸化アルミニウム膜35を形成して、凹部34を
埋める。
【0034】ここまでの工程で、基準となる周期の回折
パターンが2段構造で形成され、石英基板31の表面は
隣接するクロム膜32と酸化アルミニウム膜35により
被覆され、パターンの位置及び寸法が規定される。な
お、背面からの光照射による光CVD法は、自己整合法
として1工程で孔埋めが可能なので、他の方法より簡便
である。
【0035】次に、図2の工程(4) において、所定のレ
ジストパターン36を形成し、図2の工程(5) において
レジストパターン36を形成していないクロム膜37を
工程(1) と同じエッチング液により除去した後に、レジ
ストパターン36を除去する。更に、図2の工程(6) に
おいてレジストパターン38を形成し、酸化アルミニウ
ム膜35の内の工程(5) で除去したクロム膜32と隣合
う所定の酸化アルミニウム膜39を燐酸系のエッチング
液にて除去した後に、図2の工程(7) においてレジスト
パターン38を除去する。
【0036】続いて、図2の工程(8) において、残存す
るクロム膜32及び酸化アルミニウム膜35をマスクと
して、石英基板31を工程(2) と同じRIE法によりエ
ッチングした後に、クロム膜32を工程(1) と同じエッ
チング液により除去し、酸化アルミニウム膜35を工程
(7) と同じエッチング液により除去すると、図2の工程
(9) に示すように、自己整合法によりアライメントエラ
ーやパターン寸法エラーによる溝や突起がない、高精度
な4段の階段状構造を有する回折光学素子が実現でき
る。
【0037】ここで用いた光CVD法は、アシスト光を
透過する石英基板31と堆積材料の組合わせで実施する
ことができ、他に石英基板31と酸化チタン又は窒化硼
素等の組合わせがある。また、本実施例の第1のマスク
をクロムと酸化クロムの積層膜とし、工程(3) の酸化ア
ルミニウム膜35の材料をアルミニウム膜とし、選択デ
ポジション法を用いて、高精度な4段の階段状構造を有
する回折光学素子を実現することができる。
【0038】図3は第3の実施例のCMP法(化学的機
械的研磨法)又はエッチバック法による回折光学素子の
製造工程の断面図を示す。図3の工程(1) において、石
英基板41上に第1のマスクとしてクロム膜42をスパ
ッタリング法により200nmの厚さに形成し、基準と
なる周期の回折パターンを有するレジストパターン43
を形成した後に、四塩化炭素と酸素の混合ガスを用いて
RIE法によりクロム膜42を除去する。図3の工程
(2) において、レジストパターン43を除去した後に、
石英基板41をCHF3 系のガスを用いてRIE法で所
定の深さエッチングする。図3の工程(3) において、第
2のマスクとしてアルミニウム膜44を電子ビーム蒸着
法により500nm程度の厚さに形成した後に、図3の
工程(4) においてCMP法を利用したダマシン法、又は
エッチング液によるエッチバック法により、残存するク
ロム膜42の表面が露出するまでアルミニウム膜44を
除去する。
【0039】ここで、CMP法に用いるスラリと加工液
はそれぞれ酸化アルミニウム系と水酸化アンモニウム系
を用い、エッチバック法のエッチング液は燐酸と硝酸と
酢酸と水の混合液を用いる。ここまでの工程で、基準と
なる周期の回折パターンが石英基板41上に2段の構造
で形成され、石英基板41の表面は隣接するクロム膜4
2とアルミニウム膜44により被覆される。
【0040】続いて、図3の工程(5) において、所定位
置にレジストパターン45を形成した後に、図3の工程
(6) においてレジストパターン45を形成しないクロム
膜46を硝酸第2セリウムアンモニウムと過塩素酸と水
の混合液を用いたエッチング液により除去し、その後に
レジストパターン45を除去する。更に、図3の工程
(7) においてレジストパターン47を形成し、工程(6)
で除去したクロム膜46と隣合う所定のアルミニウム膜
48を工程(4) と同じエッチング液により除去し、図3
の工程(8) においてレジストパターン47を除去する。
図3の工程(9) において残存するクロム膜42及びアル
ミニウム膜44をマスクとして、石英基板41を工程
(2) と同じRIE法によりエッチングし、凹部49を形
成する。ここまでの工程で、基準となる周期の回折パタ
ーンが石英基板41上に4段の構造で形成される。
【0041】次に、図3の工程(10)において、工程(3)
と同様に100nm程度の厚さにアルミニウム膜50を
成膜した後に、図3の工程(11)においてダマシン法によ
り工程(9) で形成した凹部49を埋め、更に工程(4) と
同様にしてアルミニウム膜50を除去する。続いて、図
3の工程(12)において所定位置にレジストパターン51
を形成し、図3の工程(13)においてレジストパターン5
1のないクロム膜52をエッチング液で除去する。更
に、図3の工程(14)においてレジストパターン53を形
成し、図3の工程(15)においてアルミニウム膜44、5
0を除去し、図3の工程(16)においてレジストパターン
53を除去する。
【0042】次に、図3の工程(17)において、残存する
クロム膜42、アルミニウム膜44、50をマスクとし
て、石英基板41を工程(2) と同様のRIE法によりエ
ッチングする。最後に、図3の工程(18)において、残存
するクロム膜42を工程(1)と同じエッチング液により
除去し、アルミニウム膜44、50を工程(4) と同じエ
ッチング液により除去する。
【0043】このようにして、自己整合法によりアライ
メントエラーやパターン寸法エラーによる溝や突起のな
い、高精度な8段の階段状構造を有する回折光学素子が
実現できる。なお、第1〜第3の実施例におけるパター
ン形成のための露光光Lは、紫外や遠紫外等の光に限ら
ず、電子ビームやX線、又はその他の露光技術を用いて
もよい。
【0044】また、第1及び第3の実施例の基板21及
び41は、透過型や反射型又は金型の使用目的に合わせ
て材質を適宜選択する。ただし、基板である被エッチン
グ材と第1、第2のマスクの2つの材料が、使用するエ
ッチング方法において、エッチング速度、エッチング条
件が全く異なり、選択比が得られるものでなければなら
ない。また、クロム膜とアルミニウム膜のエッチング方
法は、ウエットエッチング法に限らず、スパッタエッチ
ング法、イオンビームエッチング法等のドライエッチン
グ法を用いてもよい。更に、第1及び第3の実施例の第
1、第2のマスクの成膜方法は、真空蒸着法、スパッタ
リング法、イオンビームスパッタリング法、イオンプレ
ーティング法、CVD法、M電子ビーム法等を用いても
よい。
【0045】図4は第4の実施例の反射型回折光学素子
の断面図を示している。第1〜第3の実施例で作成した
多段の階段構造を有する基板61に、反射膜としてクロ
ム層62とアルミニウム層63と石英層64を電子ビー
ム蒸着法等により積層する。クロム層62は基板61と
の密着性を向上する機能を有し、アルミニウム層63は
反射膜で、石英層64は保護膜機能を有する。基板材料
には珪素や石英等を使用し、第1及び第2のマスクは選
択比の高いものを適宜選択し、反射膜層の材料及び積層
構成は、使用する波長や環境に応じて各層の作用を十分
発揮するものを選択する。このようにして、アライメン
トエラーやパターン寸法エラーによる溝や突起のない、
高精度な4段又は8段の階段状構造を有する反射型の回
折光学素子が実現できる。
【0046】図5は第5の実施例の回折光学素子の断面
図を示す。第1〜第3の実施例で作成した多段の階段構
造を有する基板65を金型として用い、光硬化性樹脂等
を用いたZP法やインジェクション法等の複製技術によ
り回折光学素子66をレプリカとして製造する。このよ
うにして、アライメントエラーやパターン寸法エラーに
よる溝や突起のない、高精度な4又は8段の階段状構造
を有する回折光学素子素子が実現できる。
【0047】図6は回折光学素子を有する投影光学系の
構成図を示す。球面又は非球面の通常のレンズ群71に
本実施例の回折光学素子72が組み込まれており、通常
のレンズ71の表面には反射防止膜が形成されている。
【0048】回折光学素子72は通常のレンズ71と共
働して光学系の色収差やザイデルの5収差等の各種収差
を補正する。このような投影光学系は、各種カメラ、1
眼レフレックスカメラに取り付ける交換レンズ、複写機
等の事務機、液晶パネル製造用の投影露光装置、IC、
LSI等の半導体チップ製造用の投影露光装置に用いら
れる。
【0049】図7は投影露光装置の構成図を示し、露光
光を供給する照明光学系73、照明光学系73により照
明されるマスク74、このマスク74に描かれたデバイ
スパターン像を投影する投影光学系75、レジストパタ
ーンが塗布された硝子基板やシリコン基板76が配列さ
れている。照明光学系73及び投影光学系75に本実施
例による回折光学素子が組み込まれており、照明光学系
73や投影光学系75を構成するレンズの表面には反射
防止膜が形成されている。
【0050】照明光学系73からの露光光はマスク74
を照明し、投影光学系75によりマスク74に描かれた
デバイスパターン像を硝子基板やシリコン基板76上に
投影する。
【0051】図8、図9は第6の実施例のネガレジスト
を背面露光する技法による回折光学素子の製造工程の断
面図を示す。先ず、図8の工程(1) において、石英基板
81上にクロム膜82をスパッタリング法により100
nmの厚みに成膜する。なお、パターニングの解像力向
上のためにクロム膜82上に20〜30nmの酸化クロ
ム等の反射防止膜を形成する。図8の工程(2) におい
て、この石英基板81にフォトレジストを塗布し、ライ
ン及びスペースの幅を共に0.35μmとして第1回目
のレジストパターン83を形成する。続いて、例えば平
行平板型のRIE装置により塩素ガス又は塩素ガスと酸
素の混合ガスを用いて、レジストパターン83をマスク
としてクロム膜82をエッチングする。次に、図8の工
程(3) においてレジストパターン83を酸素アッシング
法又は剥離液により剥離する。このクロム膜82のパタ
ーンによって以下に示す工程を経て全ての段位置が規定
される。
【0052】図8の工程(4) において、クロム膜82に
よるパターンをマスクとして、例えば平行平板型のRI
E装置によりCF4 と水素の混合ガスを用いて、CF4
の流量20cm3 /分、水素の流量3cm3 /分、圧力
4Pa、RFのパワー60Wのエッチング条件で、石英
基板81を5分で61nmにエッチングする。続いて、
基板81にフォトレジストを塗布して第2回目のレジス
トパターン84を形成する。このときのアライメント精
度は、クロム膜82のパターンの線幅の半分の値でよい
ので、通常の露光装置で達成することができる。これは
他の実施例も含めて、第2回目以降の全てのパターニン
グに適用可能である。
【0053】次に、図8の工程(5) において、クロム膜
82のパターン及びレジストパターン84をマスクとし
て、石英基板81を61nmエッチングする。図8の工
程(6) においてレジスト84を剥離した後に、再びフォ
トレジストを塗布して第3回目のレジストパターン85
を形成する。そして、図8の工程(7) において、クロム
膜82及びレジストパターン85をマスクとして石英基
板81を61nmエッチングする。レジスト85を剥離
した後に、再びフォトレジストを塗布して第4回目のレ
ジストパターン86を形成する。
【0054】図8の工程(8) において、レジストパター
ン86及びクロム膜82のパターンをマスクとして、石
英基板81を61nmエッチングする。次に、図8の工
程(9) において、ネガレジストを塗布し背面から露光し
現像すると、図8の工程(10)に示すように、クロムパタ
ーンのないところのみレジストパターン87を残すこと
ができる。このとき、クロムパターン自体がネガレジス
ト露光のコンタクトマスクとなるので、完全に正確なア
ライメントを行うことができる。
【0055】次に、この上にフォトレジストを塗布し、
図8の工程(11)に示すように第5回目のレジスト88を
形成する。図8の工程(12)において、レジストパターン
87、88に覆われない部分のクロム膜を、例えば硝酸
セリウムアンモニウムと過塩素酸と水の混合液を用いて
エッチングにより除去する。更に、図9の工程(13)にお
いてレジスト87、88をマスクとして、工程(3) と同
じRIE装置及びエッチングガスを用い、工程(3) と同
じエッチング条件で石英基板81を30分で366nm
エッチングする。図9の工程(14)において、レジストパ
ターン87、88をアッシング法により除去した後に、
ネガレジストを塗布し背面から露光する。図9の工程(1
5)においてこれを現像すると、クロムパターンのないと
ころのみレジストパターン89を残すことができる。
【0056】図9の工程(16)において、この上にフォト
レジストを塗布して第6回目のレジスト90を形成す
る。図9の工程(17)において、レジストパターン89、
90に覆われない部分のクロム膜を工程(12)と同じ混合
液を用いてエッチングにより除去する。次に、図9の工
程(18)においてレジスト89、90をマスクとして、工
程(3) と同じRIE装置及びエッチングガスを用い、工
程(3) と同じ石英基板81をエッチング条件でエッチン
グ時間20分で244nmエッチングする。図9の工程
(19)において、レジストパターン89、90をアッシン
グ法により除去する。図9の工程(20)において、ネガレ
ジストを塗布し背面から露光して現像すると、図9の工
程(21)に示すようにクロムパターンのないところのみレ
ジストパターン91を残すことができる。
【0057】次に、この上にフォトレジストを塗布し、
第7回目のフォトレジスト92を形成する。図9の工程
(22)において、レジストパターン91、92に覆われな
い部分のクロム膜を工程(12)と同じ混合液を用いてエッ
チングにより除去する。図9の工程(23)においてネガレ
ジスト91、92をマスクとして、工程(3) と同じRI
E装置及びエッチングガスを用い、工程(3) と同じエッ
チング条件で石英基板81をエッチング時間10分で1
22nmエッチングする。次に、図9の工程(24)におい
て、レジストパターン91、92をアッシング法により
除去する。クロム膜82のパターンを工程(12)と同じ混
合液を用いてエッチングし、図9の工程(25)に示すよう
な8段の回折光学素子又は回折光学素子作製用のモール
ド型が完成する。
【0058】このようにして完成した最小線幅が0.3
5μm、1段の段差が61nmの回折光学素子を、使用
波長248nmで回折効率を測定した結果、反射による
損失を除いた回折効率は93%であり、理論値に対して
2%の回折効率低下量であった。この2%の回折効率低
下の主要因は、最初のクロムパターンの線幅誤差による
ものである。
【0059】図10、図11は第7の実施例の回折光学
素子の製造工程の断面図を示す。図10の工程(1) 〜工
程(3) は第6の実施例の図9の工程(1) 〜図9の工程
(3) と同様で、第1回目のレジストパターン83を形成
してクロムパターンを完成する。
【0060】図10の工程(4) において、石英基板81
にフォトレジストを塗布し、第2回目のレジストパター
ン93を形成する。次に、図10の工程(5) において、
レジストパターン93及びクロム膜82のパターンをマ
スクとして石英基板81を366nmエッチングする。
図10の工程(6) において、レジスト93を剥離した後
に再びフォトレジストを塗布し、第3回目のレジストパ
ターン94を形成する。図10の工程(7) において、レ
ジストパターン94及びクロム膜82のパターンをマス
クとして石英基板81を244nmエッチングする。次
に、フォトレジスト94を剥離した後に、再びフォトレ
ジストを塗布し、第4回目のレジストパターン95を形
成する。
【0061】図10の工程(8) において、レジストパタ
ーン95及びクロム膜82のパターンをマスクとして石
英基板81を122nmエッチングする。図10の工程
(9)において、レジスト95を剥離した後にポリイミド
膜96を全面にスピンコート法により約1μm塗布す
る。次に、酸素プラズマアッシング法によりポリイミド
膜96をクロム膜82のパターンの表面が露出するまで
エッチバックする。図10の工程(10)においてレジスト
パターンを塗布し、リソグラフィ法により第5回目のレ
ジストパターン97を形成する。図10の工程(11)にお
いて、レジストパターン97及びポリイミド膜96に覆
われない部分のクロム膜を、例えば硝酸セリウムアンモ
ニウムと過塩素酸と水の混合液を用いてエッチングによ
り除去する。図10の工程(12)において、レジストパタ
ーン97及びポリイミド膜96をマスクとして、平行平
板型のRIE装置によりCF4 と水素の混合ガスを用い
て、例えばCF4 の流量20cm3 /分、水素の流量3
cm3 /分、圧力4Pa、RFのパワー60Wのエッチ
ング条件で、石英基板81をエッチング時間30分で3
66nmエッチングする。
【0062】図11の工程(13)において、レジストパタ
ーン97及びポリイミド膜96を剥離した後に、ポリイ
ミド膜98を全面にスピンコート法により約1μm塗布
する。図11の工程(14)において、酸素プラズマアッシ
ング法によりポリイミド膜98をクロム膜82のパター
ンの表面が露出するまでエッチバックする。次に、図1
1の工程(15)においてレジストパターンを塗布し、リソ
グラフィ法により第6回目のレジストパターン99を形
成する。図11の工程(16)において、レジストパターン
99及びポリイミド膜98に覆われない部分のクロム膜
2を、工程(11)と同じ混合液を用いてエッチングにより
除去する。
【0063】図11の工程(17)において、レジストパタ
ーン99及びボリイミド膜98をマスクとして、石英基
板81を例えば工程(12)と同じRIE装置及びエッチン
グガスを用いて、同じエッチング条件で20分で244
nmエッチングする。図11の工程(18)において、レジ
ストパターン99及びポリイミド膜98を剥離する。そ
の後に図11の工程(19)において、ポリイミド膜100
を全面にスピンコート法により約1μm塗布する。図1
1の工程(20)において、酸素プラズマアッシング法によ
りポリイミド膜100をクロム膜82のパターンの表面
が露出するまでエッチバックする。次に、図11の工程
(21)においてレジストパターンを塗布し、リソグラフィ
法により第7回目のレジストパターン101を形成す
る。
【0064】次に、図11の工程(22)において、レジス
トパターン101及びポリイミド膜100に覆われない
部分のクロム膜102を、工程(11)と同じ混合液を用い
てエッチングにより除去する。図11の工程(23)におい
て、レジストパターン101及びポリイミド膜100を
マスクとして、工程(12)と同じRIE装置及びエッチン
グガスを用いて、工程(12)と同じエッチング条件で石英
基板81を10分で122nmエッチングする。図11
の工程(24)において、レジストパターン101及びポリ
イミド膜100をアッシング法により除去する。クロム
膜82のパターンを工程(11)と同じ混合液を用いてエッ
チングし、図11の工程(25)に示すような、8段の回折
光学素子又は回折光学素子作製用の型が完成する。
【0065】図12、図13は第8の実施例の光CVD
法による回折光学素子の製造工程の断面図を示す。図1
2の工程(1) において、先ず石英基板81上にスパッタ
リング法によりクロム膜102を100nmの厚みに成
膜し、続いて酸化クロム膜103を20〜30nm成膜
する。この酸化クロム層により、露光光Lの石英基板8
1による反射が減少してパターニング精度が向上する。
図12の工程(2) において、この基板81にフォトレジ
ストを塗布し、ライン及びスペースの幅を0.35μm
として第1回目のレジストパターン104を形成する。
続いて、レジストパターン104をマスクとしてクロム
膜102及び酸化クロム膜103を、平行平板型のRI
E装置により塩素ガス又は塩素ガスと酸素の混合ガスを
用いてエッチングする。次にレジスト104を剥離し、
図12の工程(3) に示すような酸化クロム/クロムのパ
ターンが完成する。この酸化クロム/クロムパターンに
より、以下に示す工程を経て全ての段の位置が規定され
る。
【0066】図12の工程(4) において、クロム膜10
2及び酸化クロム膜103によるパターンをマスクとし
て、例えば平行平板型のRIE装置によりCF4 と水素
の混合ガスを用いて、例えばCF4 の流量20cm3
分、水素の流量3cm3 /分、圧力4Pa、RFのパワ
ー60Wのエッチング条件で、石英基板81を5分で6
1nmエッチングする。基板81にフォトレジストを塗
布し、第2回目のレジストパターン105を形成する。
続いて、図12の工程(5) において、レジストパターン
105、クロム膜102、酸化クロム膜103のパター
ンをマスクとして石英基板81を366nmエッチング
する。図12の工程(6) において、フォトレジスト10
5を剥離した後に再びフォトレジストを塗布し、第3回
目のレジストパターン106を形成する。
【0067】図12の工程(7) において、レジストパタ
ーン106、クロム膜102、酸化クロム膜103のパ
ターンをマスクとして石英基板81を244nmエッチ
ングする。次に、図12の工程(8) において、フォトレ
ジスト106を剥離した後に、再びフォトレジストを塗
布して第4回目のレジストパターン107を形成する。
そして、レジストパターン107、クロム膜102、酸
化クロム膜103のパターンをマスクとして石英基板8
1を122nmエッチングする。次に、図12の工程
(9) において、レジストパターン107を酸素プラズマ
アッシング又は剥離液により除去する。
【0068】図12の工程(10)において、工程(9) の状
態の基板をAl2(CH3)6 ガス中で背面から紫外線、例
えばKr Fレーザー光で露光する。このようにすると、
クロム膜102、酸化クロム膜103のパターンのない
部分のみにアルミニウム膜108を100〜20nm成
膜することができる。このとき、裏面にもアルミニウム
膜109が析出している。図12の工程(11)において、
この上にレジストパターン膜110を塗布した後に、燐
酸と硝酸と酢酸と水の混合液で、裏面のアルミニウム膜
109を除去する。図12の工程(12)において、レジス
トパターン110を除去した後に、この上にフォトレジ
ストを塗布し、露光、現像することにより、第5回目の
レジスト111を形成する。
【0069】図12の工程(13)において、レジストパタ
ーン111及びアルミニウム膜108に覆われていない
部分のクロム膜102、酸化クロム膜103をエッチン
グにより除去する。図12の工程(14)において、レジス
トパターン111及びアルミニウム膜108をマスクと
して、工程(4) と同じRIE装置及びエッチングガスを
用いて、同じエッチング条件で石英基板81を30分で
366nmエッチングする。
【0070】図13の工程(15)において、レジストパタ
ーン111をアッシング法又は剥離液により除去し、ア
ルミニウム膜108を工程(11)と同じ混合液でエッチン
グし除去した後に、基板をAl2(CH3)6 ガス中で背面
から紫外線、例えばKr Fレーザー光で露光する。この
ようにして、クロム膜102、酸化クロム膜103のパ
ターンのない部分のみに、アルミニウム膜112を20
〜30nm成膜することができるが、このとき裏面にも
アルミニウム膜113が析出している。図13の工程(1
6)において、この上にレジストパターン膜114を塗布
した後に、工程(11)と同じ混合液で裏面のアルミニウム
膜113を除去する。図13の工程(17)においてレジス
トパターン膜114を除去した後に、この上にフォトレ
ジストを塗布して、露光、現像することにより第6回目
のレジスト115を形成する。
【0071】図13の工程(18)において、レジストパタ
ーン115及びアルミニウム膜112に覆われない部分
のクロム膜102、酸化クロム膜103を例えば硝酸セ
リウムアンモニウムと過塩素酸と水の混合液を用いてエ
ッチングにより除去する。次に、図13の工程(19)にお
いて、レジストパターン115及びアルミニウム膜11
2をマスクとして、工程(4) と同じRIE装置及びエッ
チングガスを用いて、同じエッチング条件で石英基板8
1を20分で244nmエッチングする。レジストパタ
ーン115をアッシング法又は剥離液により除去し、ア
ルミニウム膜112を工程(11)と同じ混合液でエッチン
グして除去すると、図13の工程(20)に示す状態とな
る。
【0072】この石英基板81をAl2(CH3)6 ガス中
で背面から紫外線、例えばKr Fレーザー光で露光す
る。このようにして、図13の工程(21)に示すように、
クロム膜102、酸化クロム膜103のパターンのない
部分のみにアルミニウム膜116を10〜20nm成膜
することができる。このとき、裏面にもアルミニウム膜
117が析出している。図13の工程(22)において、こ
の上にレジストパターン膜118を塗布した後に、工程
(11)と同じ混合液で裏面のアルミニウム膜117を除去
する。図13の工程(23)において、レジストパターン膜
118を除去した後に、この上にフォトレジストを塗布
し、露光、現像することにより第7回目のレジストパタ
ーン119を形成する。
【0073】図13の工程(24)において、レジストパタ
ーン119及びアルミニウム膜116に覆われていない
部分のクロム膜102及び酸化クロム膜103を、工程
(18)と同じ混合液を用いてエッチングにより除去する。
図13の工程(25)において、レジストパターン119及
びアルミニウム膜116をマスクとして、工程(4) と同
じRIE装置エッチングガスを用いて、同じエッチング
条件で石英基板81を10分で122nmエッチングす
る。図13の工程(26)において、レジストパターン膜1
19をアッシング法又は剥離液により除去し、アルミニ
ウム膜116を工程(11)と同じ混合液でエッチングし除
去する。図13の工程(27)において、クロム膜102、
酸化クロム103を工程(18)と同じ混合液を用いてエッ
チングして、8段の回折光学素子又は回折光学素子作製
用の型が完成する。
【0074】このようにして完成した最小線幅が0.3
5μm、1段の段差が61nmである回折光学素子の回
折効率を、使用波長248nmで測定した結果、反射に
よる損失を除いた回折効率は93%であり、理論値に対
して2%の回折効率低下量であった。この2%の回折効
率低下の主要因は、最初のクロムパターンの線幅誤差と
エッチングの再現性不良によるものである。
【0075】図14、図15は第9の実施例のアルミニ
ウムを用いたダマシン法による回折光学素子の製造工程
の断面図を示す。第6の実施例と同様に、図14の工程
(1)において石英基板81にフォトレジストを塗布し、
図14の工程(2) においてフォトリソグラフィにより第
1回目のレジストパターン83を形成し、図14の工程
(3) においてレジストパターン83をマスクとしてクロ
ム膜82をエッチングする。
【0076】次に、図14の工程(4) においてクロム膜
82によるパターンをマスクとして、石英基板81を6
1nmエッチングする。更に、石英基板81にフォトレ
ジストを塗布し、フォトリソグラフィにより第2回目の
レジストパターン120を形成する。図14の工程(5)
において、レジストパターン120及びクロム膜82の
パターンをマスクとして石英基板81を366nmエッ
チングする。図14の工程(6) において、フォトレジス
ト120を剥離した後に再びフォトレジストを塗布し、
フォトリソグラフィにより第3回目のレジストパターン
121を形成する。図14の工程(7) において、レジス
トパターン121及びクロム膜82のパターンをマスク
として石英基板81を244nmエッチングする。次
に、フォトレジスト121を剥離した後に、再びフォト
レジストを塗布し、第4回目のレジストパターン122
を形成する。
【0077】図14の工程(8) において、レジストパタ
ーン122及びクロム膜82のパターンをマスクとして
石英基板81を122nmエッチングする。そして、レ
ジストパターン122を酸素プラズマアッシング又は剥
離液により除去する。図14の工程(9) において、スパ
ッタリング法によりアルミニウム膜123を1.5μm
の厚みに成膜する。そして、粒径5/100μmの酸化
セリウム研磨剤とウレタンシート研磨布を用いて、ラッ
プ盤により研磨条件30rpm、50g/cm2 で、ア
ルミニウム膜123をクロム膜82の表面が露出するま
で研磨すると、図14の工程(10)に示すような状態とな
る。図14の工程(11)において、この上にフォトレジス
トを塗布し、露光、現像することにより第5回目のレジ
スト124を形成する。図14の工程(12)において、レ
ジストパターン124及びアルミニウム膜123に覆わ
れない部分のクロム膜102のパターンを、例えば硝酸
セリウムアンモニウムと過塩素酸と水の混合液を用いて
エッチングにより除去する。
【0078】図14の工程(13)において、レジストパタ
ーン124及びアルミニウム膜123をマスクとして、
平行平板型のRIE装置によりCF4 と水素の混合ガス
を用いて、例えばCF4 の流量20cm3 /分、水素の
流量3cm3 /分、圧力4Pa、RFパワー60W、の
エッチング条件で、石英基板81を30分で366nm
エッチングする。図15の工程(14)においてレジストパ
ターン膜124及びアルミニウム膜123を除去した後
に、スパッタリング法によりアルミニウム膜125を
1.5μmの厚みに成膜する。次に、工程(9) と同じラ
ップ盤を用いて同じ条件で、アルミニウム膜125をク
ロム膜82の表面が露出するまで研磨すると、図15の
工程(15)に示すような状態となる。図15の工程(16)に
おいてこの上にフォトレジストを塗布し、露光、現像す
ることにより第5回目のフォトレジスト126を形成す
る。
【0079】図15の工程(17)において、レジストパタ
ーン膜126及びアルミニウム膜125に覆われない部
分のクロム膜82を、工程(11)と同じ混合液を用いてエ
ッチングにより除去する。図15の工程(18)において、
レジストパターン膜126及びアルミニウム膜125を
マスクとして、工程(13)と同じRIE装置及びエッチン
グガスを用いて同じエッチング条件で、石英基板81を
20分で244nmエッチングする。
【0080】次に、レジストパターン膜126をアッシ
ング法又は剥離液により除去し、アルミニウム膜125
を燐酸と硝酸と酢酸と水の混合液でエッチングして除去
し、図15の工程(19)に示すような状態となる。次に、
図15の工程(20)において、スパッタリング法によりア
ルミニウム膜127を1.5μmの厚みに成膜する。工
程(9) と同じラップ盤を用いて同じ条件でアルミニウム
膜127をクロム膜82の表面が露出するまで研磨する
と、図15の工程(21)に示すような状態となる。図15
の工程(22)においてこの上にフォトレジストを塗布し、
露光、現像することにより第6回目のレジスト128を
形成する。
【0081】図15の工程(23)において、レジストパタ
ーン48及びアルミニウム膜127に覆われない部分の
クロム膜102を、工程(11)と同じ混合液を用いて除去
する。次に、図15の工程(24)において、レジストパタ
ーン28及びアルミニウム膜127をマスクとして、工
程(13)と同じRIE装置及びエッチングガスを用いて、
同じエッチング条件で石英基板81を10分で122n
mエッチングする。次に、レジストパターン48をアッ
シング法又は剥離液により除去し、アルミニウム膜12
7を工程(19)と同じ混合液でエッチングして除去して、
図15の工程(25)に示す状態となる。図15の工程(26)
において、クロム膜102を工程(11)と同じ混合液を用
いてエッチングして、8段の回折光学素子又は回折光学
素子作製用の型が完成する。
【0082】このようにして完成した最小線幅が0.3
5μm、1段の段差が61nmである回折光学素子を、
使用波長248nmで回折効率を測定した結果、反射に
よる損失を除いた回折効率は93%であり、理論値に対
して2%の回折効率低下量であった。この2%の回折効
率低下の主要因は、最初のクロムパターンの線幅誤差と
エッチングの再現性不良によるものである。
【0083】図16は第10の実施例の反射型階段状回
折光学素子の断面図を示す。第6の実施例の方法により
作製した図8、図9に示すような階段状基板、第7の実
施例による方法により作製した図10、図11に示すよ
うな階段状基板、第8の実施例の方法により作製した図
12、図13に示すような階段状基板、又は第9の実施
例の方法により作製した図14、図15に示すような階
段状基板上に、スパッタリング法によりアルミニウム膜
129を100nm成膜することにより、図16に示す
ような反射型の階段状回折光学素子が完成する。
【0084】この完成した最小線幅が0.35μm、1
段の段差が30.5nmである回折光学素子の回折効率
を、使用波長248nmで測定した結果、回折効率は9
1%であり、理論値に対して4%の回折効率低下量であ
った。この4%の回折効率低下の主要因は、最初のクロ
ムパターンの線幅誤差とエッチングの再現性不良、及び
スパッタリングによる段差部形状のなまりによるもので
ある。
【0085】図17、図18、図19は第11の実施例
の回折光学素子の製造工程の断面図を示す。図17、図
18の工程(1) 〜(24)の工程は、エッチング厚さ及びエ
ッチング時間以外は第1の実施例の図8、図9の工程
(1) 〜工程(24)と全く同様なので、次に相違点のみを列
挙し、詳しい説明は省略する。
【0086】図17の工程(3) において、クロム膜82
によるパターンをマスクとして、石英基板81をエッチ
ング時間2.5分で30.5μmエッチングする。
【0087】図17の工程(13)において、レジストパタ
ーン87、88をマスクとして、石英基板81をエッチ
ング時間15分で183μmエッチングする。
【0088】図18の工程(18)において、レジストパタ
ーン89、90をマスクとして、石英基板81をエッチ
ング時間10分で122μmエッチングする。
【0089】図18の工程(24)において、レジストパタ
ーン91、92をマスクとして、石英基板81をエッチ
ング時間5分で61μmエッチングする。
【0090】以上の条件により、ネガレジストを背面露
光する技法を用いて、図18の工程(24)に示すような状
態の基板81が形成される。なお、背面露光技法ではな
くアルミニウムを用いたダマシン法、エッチバック法、
裏面照射による光CVD法等の技法を用いても支障はな
い。
【0091】図19の工程(25)において、スパッタリン
グ法によりアルミニウム膜130を1.5μmの厚みに
成膜する。次に、ダマシン法により例えば粒径5/10
0μの酸化セリウム研磨剤とウレタンシートの研磨布を
用いて、ラップ盤により研磨条件30rpm、50g/
cm2 で、アルミニウム膜130をクロム膜82の表面
が露出するまで研磨すると、図19の工程(26)に示すよ
うな状態となる。なお、アルミニウムを用いたダマシン
法ではなく、ネガレジストを背面露光する技法、エッチ
バック法、裏面照射による光CVD法等の技法を用いて
もよい。図19の工程(27)において、この上にフォトレ
ジストを塗布して露光、現像することにより、第7回目
のレジストパターン131を形成する。
【0092】図19の工程(28)において、レジストパタ
ーン131及びアルミニウム膜130に覆われない部分
のクロム膜82を、例えば硝酸セリウムアンモニウムと
過塩素酸と水の混合液を用いてエッチングにより除去す
る。図19の工程(29)において、この上にフォトレジス
トを塗布して露光、現像することにより、第8回目のレ
ジストパターン132を形成する。次に、この状態から
レジストパターン132に覆われない部分のアルミニウ
ム膜130を、燐酸と硝酸と酢酸と水の混合液でエッチ
ングし除去すると、図19の工程(30)に示すような状態
となる。
【0093】図19の工程(31)において、フォトレジス
ト132を剥離液又は酸素プラズマアッシング法により
除去する。図19の工程(32)においてクロム膜82及び
アルミニウム膜130をマスクとして、例えば平行平板
型のRIE装置及びCF4 と水素の混合ガスを用いて、
例えばCF4 の流量20cm3 /分、水素の流量3cm
3 /分、圧力4Pa、RFのパワー60Wのエッチング
条件で、石英基板81を20分で244nmエッチング
する。次に、アルミニウム膜130を工程(30)と同じ混
合液でエッチングし除去し、図19の工程(33)に示すよ
うな状態となる。続いて、クロム膜82を工程(28)と同
じ混合液を用いてエッチングにより除去して、図19の
工程(34)に示すような16段の階段状回折光学素子が完
成する。
【0094】このようにして完成した最小線幅が0.3
5μm、1段の段差30.5nmである回折光学素子の
回折効率を、使用波長248nmで測定した結果、反射
による損失を除いた回折効率は97%であり、理論値に
対して2%の回折効率低下量であった。この2%の回折
効率低下の主要因は、最初のクロムパターンの線幅誤差
及びエッチング深さのエラーによるものである。
【0095】図20、図21は第12の実施例の回折光
学素子の製造工程の断面図を示す。図20の工程(1) に
示す石英基板81上に、クロム膜82をスパッタリング
法により100nmの厚さに成膜し、図20の工程(2)
に示す状態とする。この石英基板81にフォトレジスト
を塗布し、フォトリソグラフィ法によりライン及びスペ
ースの幅を共に0.35μmとして、第1回目のレジス
トパターンを形成する。続いて、レジストパターンをマ
スクにクロム膜82を、平行平板型のRIE装置及び塩
素ガス又は塩素ガスと酸素の混合ガスを用いてエッチン
グする。次に、フォトレジストを剥離して、図20の工
程(3) に示すようなクロム膜82によるパターンが完成
する。このクロム膜82のパターンにより、以下に示す
工程を経て全ての段の位置が規定される。
【0096】図20の工程(4) において、石英基板81
をクロム膜82によるパターンをマスクに、例えば平行
平板型のRIE装置及びCF4 と水素の混合ガスを用
い、CF4 の流量20cm3 /分、水素の流量3cm3
/分、圧力4Pa、RFのパワー60Wのエッチング条
件で、エッチング時間5分で61nmエッチングする。
続いて、図20の工程(5) において石英基板81にフォ
トレジストを塗布し、フォトリソグラフィ法により第2
回目のレジストパターン133を形成する。図20の工
程(6) において、レジストパターン133及びクロム膜
82のパターンをマスクとして、石英基板81を122
nmエッチングする。次に、レジストパターン133を
剥離すると、図20の工程(7) に示すような状態とな
る。
【0097】次に、図20の工程(8) においてスパッタ
リング法により、アルミニウム膜134を1.5μmの
厚みに成膜する。アルミニウム膜134を例えば粒径5
/100μmの酸化セリウム研磨剤及びウレタンシート
研磨布を用いて、ラップ盤により30rpm、50g/
cm2 の研磨条件で、クロム膜82の表面が露出するま
で研磨すると、図20の工程(9) に示すような状態とな
る。次に、図20の(10)において、この上にフォトレジ
ストを塗布して露光、現像することにより、第5回目の
フォトレジストパターン135を形成する。続いて、図
20の(11)において、レジストパターン135及びアル
ミニウム膜134に覆われない部分のクロム16を、例
えば硝酸セリウムアンモニウムと過塩素酸と水の混合液
を用いてエッチングにより除去する。
【0098】図20の工程(12)において、レジストパタ
ーン135及びアルミニウム膜134をマスクとして、
工程(4) と同じRIE装置及びエッチングガスを用いて
同じエッチング条件で石英基板81を10分で122n
mエッチングする。続いて、レジストパターン135を
剥離液又はプラズマアッシング法により除去し、アルミ
ニウム膜134を燐酸と硝酸と酢酸と水の混合液により
エッチングして除去すると、図20の工程(13)に示すよ
うな状態となる。
【0099】次に、工程(13)の状態の石英基板81を、
Al2 (CH3)6 ガスと酸素ガス中で背面より紫外線、例
えばKr Fレーザーで露光する。このようにすると、ク
ロム膜82のない部分のみに酸化アルミニウム膜136
が500nmの厚さに成膜され、裏面にも酸化アルミニ
ウム膜136が析出する。なお、裏面の酸化アルミニウ
ム膜136が不要な場合は、図20の工程(14)に示すよ
うに表面をレジストで覆って燐酸により除去すればよ
い。図21の工程(15)において、フォトレジスト137
を塗布する。図21の工程(16)において、露光、現像す
ることにより第5回目のレジストパターン138を形成
する。
【0100】図21の工程(17)において、レジストパタ
ーン138に覆われない部分の酸化アルミニウム膜13
6を燐酸により除去する。図21の工程(18)においてレ
ジストパターン138を剥離液又はプラズマアッシング
法により除去し、図21の工程(19)においてフォトレジ
スト139を塗布する。次に、図21の工程(20)におい
て、フォトリソグラフィ法によりレジストパターン14
0を形成する。図21の工程(21)において、レジストパ
ターン140に覆われない部分のクロム膜82を工程(1
1)と同じ混合液を用いてエッチングにより除去する。次
に、レジストパターン140を剥離して図21の工程(2
2)に示すような状態となる。
【0101】図21の工程(23)において、クロム膜82
及び酸化アルミニウム膜136をマスクして、石英基板
81を工程(4) と同じRIE装置及びCF4 と水素の混
合ガスを用いて、同じエッチング条件でエッチング時間
20分で244nmエッチングする。図21の工程(24)
において酸化アルミニウム膜136を燐酸によりエッチ
ングし、最後にクロム膜82を例えば工程(11)と同じ混
合液を用いてエッチングにより除去し、階段状基板上に
スパッタリング法によりアルミニウム膜49を100n
mの厚みに成膜すると、図21の工程(25)に示すような
反射型の階段状回折光学素子が完成する。
【0102】このようにして完成した最小線幅が0.3
5μm、1段の段差が61nmである回折光学素子の回
折効率を、使用波長248nmで測定した結果、反射に
よる損失を除いた回折効率は91%で、理論値に対して
4%の回折効率低下量であった。この2%の回折効率低
下の主要因は、最初のクロムパターンの線幅誤差とエッ
チングの再現性不良等によるものである。なお、従来例
により作製した回折光学素子の回折光率は76%であ
り、本発明の有効性は明らかである。
【0103】図22は第13の実施例の樹脂製の階段状
回折光学素子の製造工程の断面図を示す。図8、図9に
示す第6の実施例の階段状基板、図10、図11に示す
第7の実施例の階段状基板、図12、図13に示す第8
の実施例の階段状基板、又は図14、図15に示す第9
の実施例の階段状基板を型とする。
【0104】先ず、図22の工程(1) において、シリン
ジ150から硝子基板151上に、アクリル系やエポキ
シ系等の紫外線硬化型樹脂又は熱硬化型樹脂の反応硬化
型樹脂152を滴下する。次に、図22の工程(2) 、工
程(3) に示すように階段状基板型153を樹脂152の
上から押し付けて、レプリカ層154を形成する。な
お、型となる階段状基板型153を樹脂152に押し付
ける前に階段状基板型153の表面に必要に応じて離型
剤を塗布しておく。
【0105】次に、紫外線硬化型樹脂の場合は型となる
階段状基板型153側から紫外線を照射して、樹脂を固
化させる。また、熱硬化型樹脂の場合には加熱処理によ
り樹脂を固化させる。そして、階段状基板型153を剥
離すると、図22の工程(4)に示すような階段状回折光
学素子155が完成する。
【0106】このようにして完成した最小線幅が0.3
5μm、1段の段差が120nmである回折光学素子の
回折効率を、使用波長500nmで測定した結果、回折
効率は90%であり、理論値に対して5%の回折効率低
下量であった。この5%の回折効率低下の主要因は、最
初のクロムパターンの線幅誤差とエッチングの再現性不
良、及び樹脂147の収縮等によるものである。
【0107】図23、図24、図25は第14の実施例
の階段状回折光学素子の製造工程の断面図を示す。先
ず、図23の工程(1) において、石英基板161上にク
ロム膜162をスパッタリング法により100nmの厚
さに成膜する。また、パターニングの解像力向上のため
クロム膜162上に20〜30nmの酸化クロム膜等の
反射防止膜を設けてもよい。
【0108】図23の工程(2) において、石英基板16
1にフォトレジストを塗布し、第1回目のレジストパタ
ーン163を形成する。このときのライン及びスペース
の幅は共に、0.35μmである。続いて、図23の工
程(3) においてレジストパターン163をマスクにクロ
ム膜162をエッチングする。このときのエッチングは
例えば平行平板型のRIE装置を使用して、エッチング
ガスには例えば塩素ガス又は塩素ガスと酸素の混合ガス
を用いる。次に、レジストパターン163を酸素アッシ
ング法又は剥離液により剥離する。そして、クロム膜1
62により以下に示す工程を経て、全ての段の位置が規
定される。
【0109】図23の工程(4) において、クロム膜16
2によるパターンをマスクに、石英基板161を61n
mエッチングする。このときのエッチングには例えば平
行平板型のRIE装置を用い、エッチングガスは例えば
CF4と水素の混合ガスを用いる。エッチング条件は例
えばCF4 流量20cm3 /分、水素流量3cm3
分、圧力4Pa、RFパワー60W、エッチング時間5
分とする。
【0110】続いて、図23の工程(5) において、石英
基板161上にフォトレジストを塗布し、第2回目のレ
ジストパターン164を形成する。このときのアライメ
ント精度はクロム膜162によるパターンの線幅の半分
あればよく、通常の露光装置であれば間違いなく達成で
きる値である。このことは、以下の他の実施例も含め、
全ての2回目以降のパターニングに当てはまる。次に図
23の工程(6) において、レジストパターン164及び
クロム膜162をマスクに、石英基板161を61nm
エッチングする。
【0111】図23の工程(7) において、フォトレジス
トパターン164を剥離する。次に、図23の工程(8)
において、ネガレジストを塗布し背面から露光する。こ
れを現像すると図23の工程(9) に示すように、クロム
膜162のないところのみにレジストパターン165を
残すことができる。このとき、クロム膜162自体がネ
ガレジスト露光のためのコンタクトマスクとなるため
に、完全に正確なアライメントになる。
【0112】次に、図24の工程(10)においてこの上に
フォトレジストを塗布し、第5回目のフォトレジストパ
ターン166を形成する。図24の工程(11)においてレ
ジスト166、165に覆われない部分のクロム膜16
2をエッチングにより除去する。このエッチングには、
例えば硝酸セリウムアンモニウム、過塩素酸、水の混合
液を用いる。
【0113】図24の工程(12)において、レジスト16
6及びレジスト165をマスクに石英基板161を12
2nmエッチングする。このときのエッチングは例えば
平行平板型のRIE装置を用いて、エッチングガスは例
えばCF4 と水素の混合ガスを用いる。エッチング条件
は例えばCF4 流量20cm3 /分、水素流量3cm3
/分、圧力4Pa、RFパワー60W、エッチング時間
30分とする。
【0114】図24の工程(13)において、レジスト16
6、165をアッシング法により除去する。図24の工
程(14)においてこの上にフォトレジストを塗布し、フォ
トリソグラフィによりフォトレジストパターン167を
形成する。図24の工程(15)において、クロム膜162
及びパターン167をマスクに基板161を244nm
エッチングする。
【0115】次に、ネガレジストを塗布し背面から露光
し、これを現像すると図25の工程(16)に示すようにク
ロム膜162のないところのみにレジストパターン16
8を残すことができる。この上にフォトレジストを塗布
し、図25の工程(17)においてフォトリソグラフィによ
りフォトレジストパターン169を形成する。図25の
工程(18)において、パターン169、168に覆われな
い部分のクロム膜162をエッチングにより除去する。
このエッチングには、例えば硝酸セリウムアンモニウ
ム、過塩素酸、水の混合液を用いる。
【0116】図25の(19)において、パターン169、
168をマスクに石英基板161を244nmエッチン
グする。図25の工程(20)において、パターン169、
168をアッシング法により除去する。
【0117】図25の工程(21)においてクロム膜162
をエッチングし、8段の回折光学素子又は回折光学素子
作製用の型が完成する。このエッチングには、例えば硝
酸セリウムアンモニウム、過塩素酸、水の混合液を用い
る。このようにして作製した回折光学素子はアライメン
トエラーがなく、高い回折効率が得られる。
【0118】図26、図27、図28は第15の実施例
を示す。図26の工程(1) において、石英基板171上
にクロム膜172をスパッタリング法により100nm
の厚さに成膜する。また、パターニングの解像力向上の
ためにクロム膜172上に20〜30nmの酸化クロム
膜等の反射防止膜を設けることもできる。この石英基板
171にフォトレジストを塗布し、第1回目のレジスト
パターンを形成する。このときのライン及びスペースの
幅は共に、0.35μmである。続いて、レジストパタ
ーンをマスクにクロム膜172をエッチングする。この
ときのエッチングは例えば平行平板型のRIE装置を使
用し、エッチングガスは例えば塩素ガス又は塩素ガスと
酸素の混合ガスを用いる。次に、レジストパターンを酸
素アッシング法又は剥離液により、剥離する。そして、
形成されたクロム膜172により以下に示す工程を経
て、全ての段の位置が規定される。
【0119】図26の工程(2) において石英基板171
にフォトレジストを塗布し、レジストパターン173を
形成する。次に、クロム膜172によるパターンとレジ
ストパターン173をマスクに、石英基板171を61
nmエッチングする。このときのエッチングには例えば
平行平板型のRIE装置を使用して、エッチングガスは
例えばCF4 と水素の混合ガスを用いる。エッチング条
件は例えばCF4 流量20cm3 /分、水素流量3cm
3 /分、圧力4Pa、RFパワー60W、エッチング時
間5分とする。このときのアライメント精度はこのクロ
ム膜172の線幅の半分あればよく、通常の露光装置で
あれば間違いなく達成できる数値である。
【0120】図26の工程(3) において、石英基板17
1にフォトレジストを塗布し、レジストパターン174
を形成する。続いて、レジストパターン174及びクロ
ム膜172をマスクに石英基板171を183nmエッ
チングする。図26の工程(4) において、レジストパタ
ーン174を剥離し、図26の工程(5) においてネガレ
ジスト175を塗布する。
【0121】図26の工程(6) において、石英基板17
1の背面から露光するとクロム膜172がコンタクトマ
スクとなり、ネガレジスト175に潜像部176が形成
される。
【0122】図27の工程(7) において、レチクル17
6により所望の部分を覆い露光すると、クロム膜172
を残すべき部分の上に潜像部であるネガレジストパター
ン178が形成されるので、これを現像すると図27の
工程(8) の状態になる。図27の工程(9) においてレジ
ストパターン178に覆われない部分のクロム膜172
をエッチングにより除去する。このエッチングには、例
えば硝酸セリウムアンモニウム、過塩素酸、水の混合液
を用いる。
【0123】次に、図27の工程(10)において、ネガレ
ジストパターン178をマスクに石英基板171を12
2nmエッチングする。このときのエッチングは例えば
平行平板型のRIE装置を用い、エッチングガスは例え
ばCF4 と水素の混合ガスを用いる。
【0124】図27の工程(11)において、レジストパタ
ーン178をアッシング法により除去する。図27の工
程(12)において、この上にフォトレジストを塗布し、フ
ォトリソグラフィによりフォトレジストパターン178
を形成する。図27の工程(13)において、クロム膜17
2及びパターン179をマスクに、基板171を244
nmエッチングする。
【0125】図28の工程(14)において、ネガレジスト
180を塗布し背面から露光するとクロム膜172がコ
ンタクトマスクとなり、ネガレジスト180に潜像部で
あるレジストパターン181が形成される。図28の工
程(15)において、レチクル182により所望の部分を覆
い露光すると、クロム膜172を残すべき部分の上に潜
像部183が形成され、これを現像すると図28の工程
(16)に示す状態になる。図28の工程(16)において、潜
像部183に覆われない部分のクロム膜172をエッチ
ングにより除去する。このエッチングには、例えば硝酸
セリウムアンモニウム、過塩素酸、水の混合液を用い
る。
【0126】図28の工程(17)において、クロム膜17
2、レジストパターン181をマスクに石英基板171
を244nmエッチングする。図28の工程(18)におい
て、パターン181、潜像部183をアッシング法によ
り除去する。
【0127】図28の工程(19)においてクロム膜172
をエッチングし、8段の回折光学素子又は回折光学素子
作製用の型が完成する。このエッチングには、例えば硝
酸セリウムアンモニウム、過塩素酸、水の混合液を用い
る。
【0128】図29は第16の実施例の半導体用露光装
置であるステッパの構成図を示す。上方から、波長24
8nmの照明光学系200、レチクル201、結像光学
系202、半導体基板Wを載置したステージ203が配
置されており、結像光学系202内に色収差低減と非球
面効果を持たせる目的で、第1の実施例の方法により作
製した回折光学素子Dが組み込まれている。
【0129】このステッパにおいては、照明光学系20
0によりi線又はKr F等の紫外線をレチクル201に
照射し、レチクル201に描かれたパターンを結像光学
系202により、ステージ203上の半導体基板Wに5
分の1の縮小倍率で描画する。
【0130】図30は回折光学素子Dの斜視図、図31
はその断面形状の断面図を示す。この回折光学素子Dは
光学的には凸レンズと同じ機能を有し、1段の段差が6
1nm、最外周の階段1段の幅が0.35μm、直径が
120mmの4段の回折光学素子を表している。
【0131】階段状回折光学素子Dに入射した光は、主
に1次、9次、17次の回折光に分かれて素子Dを透過
する。この内、結像に関与するのは1次光のみで、入射
光の93%を占めている。残りの数%分が9次、17次
であるが、結像に必要な1次光と回折次数が離れている
ので、これらの光は結像光学系の外側に向かい結像に大
きく影響することはない。
【0132】従って、従来技術として説明した図32に
示すような3枚のマスク17a〜17cを使用して作製
した同一条件(1段の段差61nm、最外周の階段1段
の幅0.35μm、直径120mm)の従来例の8段数
回折光学素子を用いた場合には、1次と9次の回折光の
中間に3次等の回折光が強く発生するために、不要光が
像面に擬パターンを形成して像性能が劣化するが、本実
施例の同一条件の8段数回折光学素子を用いることによ
り、この問題を回避することができる。
【0133】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る多段階
段状素子の作製方法又は該素子作製用モールド型の作製
方法は、最初のリソグラフィ工程により形成する第1の
マスクのパターンにより全ての段の位置を規定するの
で、位置ずれを生ずることのない正確なパターンを基板
上に形成できる。
【0134】上記本発明に関連した好適な実施例である
多段階段状素子の作製方法又は該素子作製用モールド型
の作製方法によれば、本発明において、少なくとも最初
のリソグラフィ工程により形成される第1のマスクによ
りエッジングを行い、第1のマスクのエッジ部分に段差
を形成する工程を含んでいるので、段数が多くとも正確
な段差が形成できる。
【0135】上記本発明に関連した好適な実施例である
多段階段状素子の作製方法又は該素子作製用モールド型
の作製方法によれば、本発明において、リソグラフィ工
程によって基板上に3段以上の階段の繰り返しパターン
を形成する方法において、互いに材質が異なる第1、第
2のマスクを交互に形成する工程と、第3のマスクを用
いて所望の第1のマスクを除去する工程と、所望の第1
のマスクを除去した部分をエッチングする工程とを有す
ることにより、アライメントエラーやパターン寸法エラ
ーがなくなり、段差部分のコーナーの丸まりがなく線幅
のエラーが少なくなって回折効率等の光学特性が向上
し、かつ低次の回折光の発生を抑えて結像性能を向上し
た高精度な多段の階段状構造とすることができる。
【0136】上記本発明に関連した好適な実施例である
多段階段状素子の作製方法又は該素子作製用モールド型
の作製方法によれば、本発明において、基板上の第1の
マスクに基準となる周期を有するレジストパターンを形
成し、レジストパターンのない開口部分にエッチングを
行って回折パターンを形成し、これにより形成した凹部
を第2のマスクにより埋めることによって、基準周期の
ライン部とスペース部を交互に配置し、定められた隣合
う第1と第2の一対のマスクを除去して、残った第1及
び第2のマスクをエッチングマスクとして基板の開口部
分をエッチングする工程を繰り返して多段の階段状を形
成することにより、アライメントエラーやパターン寸法
エラーがなくなり、溝や突起のない高精度な多段の階段
状構造を低価格かつ短時間で作製することができる。
【0137】また、上記本発明に関連した好適な実施例
である多段階段状素子の作製方法又は該素子作製用モー
ルド型の作製方法によれば、本発明において、第2のマ
スクで第1のマスクの内の必要とする周期の部分以外を
覆い、第2のマスクでマスクされていない部分の基板を
所定の深さエッチングし、必要に応じてこの工程を繰り
返した後に、第1のマスク間を第3のマスクで覆い、第
3のマスク及び第4のマスクで、第1のマスクの内の必
要とする周期の部分以外を覆い、前記第3のマスク及び
第4のマスクでマスクされていない部分の前記第1のマ
スクを除去した後に、前記基板を所定の深さエッチング
し、必要に応じてこの工程を繰り返すことにより、アラ
イメントエラーやパターン寸法エラーがなくなり、段差
部分のコーナーの丸まりがなく線幅のエラーが少なくな
って回折効率等の光学特性が向上し、かつ低次元の回折
光の発生を抑えて結像性能を向上した高精度な多段の階
段状構造を作製することができる。
【0138】上記本発明に関連する好適な実施例である
多段階段状素子の作製方法又は該素子作製用モールド型
の作製方法によれば、本発明において、第1のマスクに
覆われない部分の基板を所定の深さエッチングし、第2
のマスクで第1のマスクの内の必要とする周期部分以外
を覆い、マスクされていない部分の基板を所定の深さエ
ッチングする工程を繰り返した後に、第1のマスク間を
第3のマスクで覆い、第3のマスクと第4のマスクで第
1のマスクの内の必要とする周期部分以外を覆い、マス
クされていない部分の第1のマスクを除去して、基板を
所定の深さエッチングし、必要に応じてこの工程を繰り
返すことにより、アライメントエラーやパターン寸法エ
ラーがなくなり、段差部分のコーナーの丸まりがなく線
幅のエラーが少なくなって回折効率等の光学特性が向上
し、かつ低次元の回折光の発生を抑えて結像性能を向上
した高精度な多段の階段状構造を低価格でかつ短時間で
安定して作製することができる。
【0139】上記本発明に関連した好適な実施例である
多段階段状素子の作製方法又は該素子作製用モールド型
の作製方法によれば、本発明において、第1のマスクに
覆われない部分の基板を所定の深さエッチングし、第2
のマスクで第1のマスクの内の必要とする周期部分以外
を覆い、マスクされていない部分の基板を所定の深さエ
ッチングする工程を繰り返した後に、第1のマスク間を
第3のマスクで覆い、第3のマスクと第4のマスクで第
1のマスクの内の必要とする周期部分以外を覆い、マス
クされていない部分の第1のマスクを除去して基板を所
定の深さエッチングする工程を必要に応じて繰り返した
後に、第3と第4のマスクを除去し、第1のマスクの間
を第5のマスクで覆い、続いて第6のマスクで第1のマ
スクを1つおきに覆い、第5と第6のマスクに覆われな
い部分の第1のマスクを除去し、続いて第7のマスクで
第5のマスクを1つおきに覆い、第7のマスクに覆われ
ない部分の第5のマスクを除去し、第5のマスクと第1
のマスクに覆われない部分の基板を所定の深さエッチン
グし、最後に残りの第5のマスクと第1のマスクを除去
する工程を行うことにより、アライメントエラーやパタ
ーン寸法エラーがなくなり、段差部分のコーナーの丸ま
りがなく線幅のエラーが少なくなって回折効率等の光学
特性が向上し、かつ低次の回折光の発生を抑えて結像性
能を向上した高精度な多段の階段状構造を低価格でかつ
短時間で安定して作製することができる。
【0140】本発明に係る多段階段状素子の作製方法又
は該素子作製用モールド型の作製方法は、2段を越える
段数の階段を有する多段階段状素子又は該素子作製用モ
ールド型を作成する場合において、前記階段の1段おき
に対応する基板上の領域に第1のマスクを形成すると共
に該第1のマスクが形成されていない前記基板上の領域
に対してエッチング及び/又はデポジションを行う工程
と、前記第1のマスクが形成されていない領域の内の一
部の前記基板上の領域に第2のマスクを形成し、前記第
1、第2のマスクが形成されていない前記基板上の領域
に対してエッチング及び/又はデポジションを行う工程
とを有するので、高精度な多段の階段状構造を低価格か
つ短時間で作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の作製工程の断面図である。
【図2】第2の実施例の作製工程の断面図である。
【図3】第3の実施例の作製工程の断面図である。
【図4】第4の実施例の反射型回折光学素子の断面図で
ある。
【図5】第5の実施例の回折光学素子の断面図である。
【図6】投影光学系の構成図である。
【図7】投影露光装置の構成図である。
【図8】第6の実施例の作製工程の断面図である。
【図9】第6の実施例の作製工程の断面図である。
【図10】第7の実施例の作製工程の断面図である。
【図11】第7の実施例の作製工程の断面図である。
【図12】第8の実施例の作製工程の断面図である。
【図13】第8の実施例の作製工程の断面図である。
【図14】第9の実施例の作製工程の断面図である。
【図15】第9の実施例の作製工程の断面図である。
【図16】第10の実施例の反射型回折光学素子の断面
図である。
【図17】第11の実施例の作製工程の断面図である。
【図18】第11の実施例の作製工程の断面図である。
【図19】第11の実施例の作製工程の断面図である。
【図20】第12の実施例の作製工程の断面図である。
【図21】第12の実施例の作製工程の断面図である。
【図22】第13の実施例の作製工程の断面図である。
【図23】第14の実施例の作製工程の断面図である。
【図24】第14の実施例の作製工程の断面図である。
【図25】第14の実施例の作製工程の断面図である。
【図26】第15の実施例の作製工程の断面図である。
【図27】第15の実施例の作製工程の断面図である。
【図28】第15の実施例の作製工程の断面図である。
【図29】第16の実施例のステッパの構成図である。
【図30】階段状回折光学素子の斜視図である。
【図31】階段状回折光学素子の断面図である。
【図32】従来例の作製工程の断面図である。
【図33】階段形状とマスクの関係の説明図である。
【図34】階段形状とマスクの関係の説明図である。
【符号の説明】
21、31、41、81、161、171 石英基板 22、27、32、37、42、46、52、82、1
02、162、172クロム膜 25、29、44、48、50、108、109、11
2、113、116、117、123、125、12
7、130、134、136 アルミニウム膜 35、39 酸化アルミニウム膜 71 レンズ群 72、155、D 回折光学素子 73、160 照明光学系 75 撮影光学系 96、98、100 ポリイミド膜 103 酸化クロム膜 150 シリンジ 151 硝子基板 152 反応硬化樹脂 201 レチクル 202 結像光学系

Claims (63)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数回のリソグラフィ工程により、基板
    上に多段階段状素子又は該素子作製用モールド型を作製
    する場合において、最初のリソグラフィ工程によって形
    成する第1のマスクによるパターンにより、全ての段の
    位置を規定することを特徴とする多段階段状素子の作製
    方法又は該素子作製用モールド型の作製方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも前記最初のリソグラフィ工程
    によって形成する前記第1のマスクによりエッチングを
    行い、前記第1のマスクのエッジ部分に段差を形成する
    工程を含む請求項1に記載の多段階段状素子の作製方法
    又は該素子作製用モールド型の作製方法。
  3. 【請求項3】 少なくとも前記最初のリソグラフィ工程
    によって形成するパターンから1回又は複数回転写され
    たパターンをマスクとして材料基板をエッチングし、前
    記パターンのエッジ部分に段差を形成する工程を含む請
    求項1又は2に記載の多段階段状素子の作製方法又は該
    素子作製用モールド型の作製方法。
  4. 【請求項4】 前記最初のリソグラフィ工程によって形
    成する前記パターンと、前記最初のリソグラフィ工程に
    よって形成する前記パターンから1回又は複数回転写さ
    れたパターンとの複合パターンによるマスクにより材料
    基板をエッチングし、前記複合パターンのエッジ部分に
    段差を形成する工程を含む請求項1又は2に記載の多段
    階段状素子の作製方法又は該素子作製用モールド型の作
    製方法。
  5. 【請求項5】 前記最初のリソグラフィ工程によって形
    成する前記パターンから1回又は複数回転写されたパタ
    ーン同士の複合パターンによるマスクにより材料基板を
    エッチングし、前記複合パターンのエッジ部分に段差を
    形成する工程を含む請求項1又は2に記載の多段階段状
    素子の作製方法又は該素子作製用モールド型の作製方
    法。
  6. 【請求項6】 前記リソグラフィ工程によって基板上に
    3段以上の階段の繰り返しパターンを形成する場合にお
    いて、互いに材質が異なる前記第1のマスクと第2のマ
    スクとを交互に形成する工程と、第3のマスクを用いて
    所望の前記第1のマスクを除去する工程と、前記第1の
    マスクを除去した部分をエッチングする工程とを有する
    請求項1〜3の何れか1つの請求項に記載の多段階段状
    素子の作製方法又は該素子作製用モールド型の作製方
    法。
  7. 【請求項7】 第4のマスクを用いて所望の前記第1の
    マスクに隣接する前記第2のマスクを除去する工程と、
    前記第1のマスクを除去した部分及び前記第2のマスク
    を除去した部分を同時にエッチングする工程とを有する
    請求項6に記載の多段階段状素子の作製方法又は該素子
    作製用モールド型の作製方法。
  8. 【請求項8】 前記第1のマスクを除去した後にエッチ
    ングする工程の前に前記第3のマスクを除去する工程を
    有する請求項6又は7に記載の多段階段状素子の作製方
    法又は該素子作製用モールド型の作製方法。
  9. 【請求項9】 前記第2のマスクと前記第3のマスクと
    を用いて、前記第1のマスクを除去した部分のエッチン
    グを行う請求項6に記載の多段階段状素子の作製方法又
    は該素子作製用モールド型の作製方法。
  10. 【請求項10】 前記基板上に前記第1のマスクを形成
    し、前記第1のマスク上に基準となる周期を有するレジ
    ストパターンを形成し、該レジストパターンのない開口
    部分の第1のマスク及び前記基板にエッチングを行って
    基準となる周期を有する回折パターンを形成する第1の
    工程と、該第1の工程により前記基板上に形成した凹部
    を前記第2のマスクにより埋めることにより、前記基準
    となる周期を有するライン部とスペース部に前記第1の
    マスクと前記第2のマスクとを交互に配置する第2の工
    程と、定められた隣接する第1及び第2の一対の薄膜を
    それぞれ除去する第3の工程と、残った前記第1及び第
    2のマスクをエッチングマスクとして用いる自己整合法
    によって前記基板の開口部分をエッチングする第4の工
    程と、前記第2〜第4の工程を1回以上繰り返すことに
    より多段の階段状を形成する第5の工程とから成る請求
    項1、2、3、4、6、7又は8の何れか1つの請求項
    に記載の多段階段状素子の作製方法又は該素子作製用モ
    ールド型の作製方法。
  11. 【請求項11】 前記第2の工程は、エッチバック法、
    リフトオフ法、ダマシン法、選択デポジション法の少な
    くとも1つの方法を用いて、前記基板上の凹部に前記第
    2のマスクを形成する請求項10に記載の多段階段状素
    子の作製方法又は該素子作製用モールド型の作製方法。
  12. 【請求項12】 前記第2の工程において、前記基板は
    透光性材料とし、前記第1のマスクは遮光性材料とし、
    前記基板の裏面から光を照射して行う光アシストデポジ
    ション法を用いて、前記基板上の凹部に前記第2のマス
    クを形成する請求項10に記載の多段階段状素子の作製
    方法又は該素子作製用モールド型の作製方法。
  13. 【請求項13】 前記第1及び第2のマスクは、金属、
    酸化物、窒化物の少なくとも1つから成る請求項10〜
    12の何れか1つの請求項に記載の多段階段状素子の作
    製方法又は該素子作製用モールド型の作製方法。
  14. 【請求項14】第2のマスクで前記第1のマスクの内の
    必要とする周期の部分以外を覆い、前記第2のマスクで
    マスクされていない部分の前記基板を所定の深さエッチ
    ングし、必要に応じてこの工程を繰り返した後に、前記
    第1のマスク間を第3のマスクで覆い、該第3のマスク
    及び第4のマスクで前記第1のマスクの内の必要とする
    周期の部分以外を覆い、前記第3及び第4のマスクでマ
    スクされていない部分の前記第1のマスクを除去した後
    に、前記基板を所定の深さエッチングし、必要に応じて
    この工程を繰り返す請求項1、2、3、6、8、9の何
    れか1つの請求項に記載の多段階段状素子の作製方法又
    は該素子作製用モールド型の作製方法。
  15. 【請求項15】 前記第1のマスクに覆われない部分の
    前記基板を所定の深さエッチングした後に、第2のマス
    クで前記第1のマスクの内の必要とする周期の部分以外
    を覆い、前記第2のマスクでマスクされていない部分の
    基板を所定の深さエッチングし、必要に応じてこの工程
    を繰り返した後に、前記第1のマスク間を第3のマスク
    で覆い、該第3のマスク及び第4のマスクで前記第1の
    マスクの内の必要とする周期の部分以外を覆い、前記第
    3及び第4のマスクでマスクされていない部分の前記第
    1のマスクを除去した後に、前記基板を所定の深さエッ
    チングし、必要に応じてこの工程を繰り返す請求項1、
    2、3、6、8、9の何れか1つの請求項に記載の多段
    階段状素子の作製方法又は該素子作製用モールド型の作
    製方法。
  16. 【請求項16】 前記第1のマスクを遮光性材料とし、
    前記基板を透光性材料とし、前記第3のマスクをネガレ
    ジストとして、前記基板の裏面から前記基板を透過する
    光により前記ネガレジストを感光し、前記第1のマスク
    間を前記第2のマスクであるネガレジストで覆う工程を
    有する請求項15に記載の多段階段状素子の作製方法又
    は該素子作製用モールド型の作製方法。
  17. 【請求項17】 前記第1のマスクに覆われない部分の
    前記基板を所定の深さエッチングした後に、前記第2の
    マスクで前記第1のマスクの内の必要とする周期の部分
    以外を覆い、マスクされていない部分の前記基板を所定
    の深さエッチングする工程を必要に応じて繰り返した後
    に、前記第1のマスクの材料及び前記基板と異なる前記
    第3のマスクとなる材料により全面に薄膜を形成し、前
    記第1のマスクの表面が露出するまで前記第3のマスク
    をエッチングし、前記第1のマスク間を前記第3のマス
    クで覆う工程を有する請求項15に記載の多段階段状素
    子の作製方法又は該素子作製用モールド型の作製方法。
  18. 【請求項18】 前記第1のマスクに覆われない部分の
    前記基板を所定の深さエッチングした後に、前記第2の
    マスクで前記第1のマスクの内の必要とする周期の部分
    以外を覆い、マスクされていない部分の前記基板を所定
    の深さエッチングする工程を必要に応じて繰り返した後
    に、前記第1のマスクの材料及び前記基板と異なる前記
    第3のマスクとなる材料により全面に薄膜を形成し、前
    記第1のマスクの表面が露出するまで前記第3のマスク
    を研磨した後に、前記第1のマスク間を前記第3のマス
    クで覆う工程を有する請求項15に記載の多段階段状素
    子の作製方法又は該素子作製用モールド型の作製方法。
  19. 【請求項19】 前記第1のマスクは遮光性材料とし、
    前記基板は透光性材料とし、前記第3のマスクを製造す
    る際に加工する表面を所望の材料を含む気体に晒し、前
    記基板の裏面から該基板を透過する光によって前記気体
    を反応させることにより、前記第1のマスク間を前記第
    2のマスクで覆う工程を有する請求項15に記載の多段
    階段状素子の作製方法又は該素子作製用モールド型の作
    製方法。
  20. 【請求項20】 前記第1のマスクはクロム膜で形成す
    る請求項15〜1915〜19の何れか1つの請求項に
    記載の多段階段状素子の作製方法又は該素子作製用モー
    ルド型の作製方法。
  21. 【請求項21】 前記第1のマスクは光の反射材料及び
    反射防止材料の2層に形成し、前記基板側は光の反射材
    料とする請求項15〜20の何れか1つの請求項に記載
    の多段階段状素子の作製方法又は該素子作製用モールド
    型の作製方法。
  22. 【請求項22】 前記第1のマスクはクロム膜及び酸化
    クロム膜の2層に形成し、前記基板側はクロム膜とする
    請求項15〜20の何れか1つの請求項に記載の多段階
    段状素子の作製方法又は該素子作製用モールド型の作製
    方法。
  23. 【請求項23】 前記製造工程の最終工程で光反射膜を
    段差表面上に付加する請求項15〜22の何れか1つの
    請求項に記載の多段階段状素子の作製方法又は該素子作
    製用モールド型の作製方法。
  24. 【請求項24】 前記第1のマスクに覆われない部分の
    前記基板を所定の深さエッチングした後に、第2のマス
    クで前記第1のマスクの内の必要とする周期部分以外を
    覆い、マスクされていない部分の前記基板を所定の深さ
    エッチングし、必要に応じてこの工程を繰り返した後
    に、前記第1のマスク間を第3のマスクで覆い、該第3
    のマスク及び第4のマスクで前記第1のマスクの内の必
    要とする周期の部分以外を覆い、マスクされていない部
    分の前記第1のマスクを除去し、続いて前記基板を所定
    の深さエッチングする工程を必要に応じて繰り返した後
    に、前記第3及び第4のマスクを除去し、前記第1のマ
    スクの間を第5のマスクで覆い、続いて第6のマスクで
    前記第1のマスクを1つおきに覆い、前記第5及び第6
    のマスクに覆われない部分の前記第1のマスクを除去
    し、続いて第7のマスクで前記第5のマスクを1つおき
    に覆い、前記第7のマスクに覆われない部分の前記第5
    のマスクを除去し、前記第5のマスクと前記第1のマス
    クに覆われない部分の前記基板を所定の深さエッチング
    し、最後に残りの前記第5のマスク及び前記第1のマス
    クを除去する工程を有する請求項1、2、3、4、6、
    7、8、9の何れか1つの請求項に記載の多段階段状素
    子の作製方法又は該素子作製用モールド型の作製方法。
  25. 【請求項25】 前記第1のマスクは遮光性材料とし、
    前記基板は透光性材料とし、前記第3のマスクはネガレ
    ジストとし、前記基板の裏面から前記基板を透過する光
    によりネガレジストを感光し、前記第1のマスク間を前
    記第3のマスクであるネガレジストで覆う工程を有する
    請求項24の多段階段状素子の作製方法又は該素子作製
    用モールド型の作製方法。
  26. 【請求項26】 前記第1のマスクに覆われない部分の
    前記基板を所定の深さエッチングした後に、前記第2の
    マスクで前記第1のマスクの内の必要とする周期の部分
    以外を覆い、マスクされていない部分の前記基板を所定
    の深さエッチングする工程を必要に応じて繰り返した後
    に、前記第1のマスクの材料及び前記基板と異なる前記
    第3のマスクとなる材料により全面に薄膜を形成し、前
    記第1のマスクの表面が露出するまで前記第3のマスク
    となる材料をエッチングした後に、前記第1のマスク間
    を前記第3のマスクで覆う工程を有する請求項24の多
    段階段状素子の作製方法又は該素子作製用モールド型の
    作製方法。
  27. 【請求項27】 前記第1のマスクに覆われない部分の
    前記基板を所定の深さエッチングした後に、前記第2の
    マスクで前記第1のマスクの内の必要とする周期部分以
    外を覆い、マスクされていない部分の前記基板を所定の
    深さエッチングする工程を必要に応じて繰り返した後
    に、前記第1のマスクの材料及び前記基板と異なる前記
    第3のマスクとなる材料により全面に薄膜を形成し、前
    記第1のマスクの表面が露出するまで前記第3のマスク
    となる材料を研磨した後に、前記第1のマスク間を前記
    第3のマスクで覆う工程を有する請求項24の多段階段
    状素子の作製方法又は該素子作製用モールド型の作製方
    法。
  28. 【請求項28】 前記第1のマスクは遮光性材料とし、
    前記基板は透光性材料とし、前記第3のマスクを製造す
    る際に加工表面を所望の材料を含む気体に晒し、前記基
    板の裏面から前記基板を透過する光によって前記気体を
    反応させることにより、前記第1のマスク間を前記第2
    のマスクで覆う工程を有する請求項24の多段階段状素
    子の作製方法又は該素子作製用モールド型の作製方法。
  29. 【請求項29】 前記第1のマスクは遮光性材料とし、
    前記基板は透光性材料とし、前記第5のマスクをネガレ
    ジストとし、前記基板の裏面から前記基板を透過する光
    により前記ネガレジストを感光し、前記第1のマスク間
    を前記第5のマスクであるネガレジストで覆う工程を有
    する請求項24〜28の何れか1つの請求項に記載の多
    段階段状素子の作製方法又は該素子作製用モールド型の
    作製方法。
  30. 【請求項30】 前記第1のマスクに覆われない部分の
    前記基板を所定の深さエッチングした後に、前記第2の
    マスクで前記第1のマスクの内の必要とする周期部分以
    外を覆い、マスクされていない部分の前記基板を所定の
    深さエッチングする工程を必要に応じて繰り返した後
    に、前記第1のマスク間を前記第3のマスクで覆い、前
    記第3のマスク及び前記第4のマスクで前記第1のマス
    クの内の必要とする周期部分以外を覆い、マスクされて
    いない部分の前記第1のマスクを除去し、続いて前記基
    板を所定の深さエッチングする工程を必要に応じて繰り
    返した後に、前記第3及び第4のマスクを除去し、前記
    第1のマスクの材料及び前記基板と異なる前記第5のマ
    スクとなる材料により全面に薄膜を形成した後に、前記
    第1のマスクの表面が露出するまで前記第5のマスクと
    なる材料をエッチングし、前記第1のマスク間を前記第
    5のマスクで覆う工程を有する請求項24〜28の何れ
    か1つの請求項に記載の多段階段状素子の作製方法又は
    該素子作製用モールド型の作製方法。
  31. 【請求項31】 前記第1のマスクに覆われない部分の
    前記基板を所定の深さエッチングを行った後に、前記第
    2のマスクで前記第1のマスクの内の必要とする周期部
    分以外を覆い、マスクされていない部分の前記基板を所
    定の深さエッチングする工程を必要に応じて繰り返した
    後に、前記第1のマスク間を前記第3のマスクで覆い、
    前記第3及び第4のマスクで前記第1のマスクの内の必
    要とする周期の部分以外を覆い、マスクされていない部
    分の前記第1のマスクを除去し、続いて前記基板を所定
    の深さエッチングする工程を必要に応じて繰り返した後
    に、前記第1のマスクの材料及び前記基板と異なる前記
    第5のマスクとなる材料により全面に薄膜を形成し、前
    記第1のマスクの表面が露出するまで前記第5のマスク
    となる材料を研磨した後に、前記第1のマスク間を前記
    第5のマスクで覆う工程を有する請求項24〜28の何
    れか1つの請求項に記載の多段階段状素子の作製方法又
    は該素子作製用モールド型の作製方法。
  32. 【請求項32】 前記第1のマスクは遮光性材料とし、
    前記基板は透光性材料とし、前記第5のマスクを製造す
    る際に該加工表面を所望の材料を含む気体に晒し、前記
    基板の裏面から前記基板を透過する光によって前記気体
    を反応させることにより、前記第1のマスク間を前記第
    2のマスクで覆う工程を有する請求項24〜28の何れ
    か1つの請求項に記載の多段階段状素子の作製方法又は
    該素子作製用モールド型の作製方法。
  33. 【請求項33】 前記第1のマスクはクロム膜で形成す
    る請求項24〜32の何れか1つの請求項に記載の多段
    階段状素子の作製方法又は該素子作製用モールド型の作
    製方法。
  34. 【請求項34】 前記第1のマスクは光の反射材料及び
    反射防止材料の2層に形成し、前記基板側は光の反射材
    料とする請求項24〜32の何れか1つの請求項に記載
    の多段階段状素子の作製方法又は該素子作製用モールド
    型の作製方法。
  35. 【請求項35】 前記第1のマスクはクロム膜及び酸化
    クロム膜の2層で形成し、前記基板側はクロム膜とする
    請求項24〜32の何れか1つの請求項に記載の多段階
    段状素子の作製方法又は該素子作製用モールド型の作製
    方法。
  36. 【請求項36】 前記製造工程の最終工程で光反射膜を
    段差表面上に付加する請求項24〜35の何れか1つの
    請求項に記載の多段階段状素子の作製方法又は該素子作
    製用モールド型の作製方法。
  37. 【請求項37】 前記第1のマスクに覆われない部分の
    前記基板を所定の深さエッチングした後に、第2のマス
    クで前記第1のマスクのうちの必要とする周期の部分以
    外を覆い、マスクされていない部分の前記基板を所定の
    深さエッチングし、必要に応じてこの工程を繰り返した
    後に、前記第1のマスク間を第3のマスクで覆い、該第
    3のマスク及び第4のマスクで前記第1のマスクの内の
    必要とする周期の部分以外を覆い、マスクされていない
    部分の前記第1のマスクを除去し、続いて前記基板を所
    定の深さエッチングする工程を必要に応じて繰り返した
    後に、前記第3及び第4のマスクを除去し、前記第1の
    マスクの間の内の必要とする周期の部分以外を第5のマ
    スクで覆い、前記第1のマスクと前記第5のマスクに覆
    われない部分の前記基板を所定の深さエッチングし、前
    記第5のマスクを除去し、前記第1のマスクがない部分
    に第6のマスクを形成し、前記第1のマスクの間の内の
    必要とする周期の部分以外を第7のマスクで覆い、前記
    第6及び第7のマスクでマスクされていない部分の前記
    第1のマスクを除去し、続いて前記第6及び第7のマス
    クにより前記基板を所定の深さエッチングし、最後に残
    りの前記第1、第6及び第7のマスクを除去する工程を
    有する請求項1、2、3、6、8、9の何れか1つの請
    求項に記載の多段階段状素子の作製方法又は該素子作製
    用モールド型の作製方法。
  38. 【請求項38】 前記第1のマスクが遮光性材料であ
    り、前記基板が透光性材料であり、前記第3及び第6の
    マスクがネガレジストであり、前記基板の裏面から前記
    基板を透過する光によりネガレジストを感光し、前記第
    1のマスク間を前記第3及び第6のマスクであるネガレ
    ジストで覆うようにした請求項37に記載の多段階段状
    素子の作製方法又は該素子作製用モールド型の作製方
    法。
  39. 【請求項39】 前記リソグラフィ工程により前記基板
    上に3段以上の階段状のパターンを形成する場合におい
    て、互いに材質の異なる前記第1のマスク及び第2のマ
    スクにより前記基板も覆い、前記第1のマスクの必要と
    される部分を前記第2のマスクで覆い、前記第1のマス
    クの内の前記第2のマスクに覆われない部分を除去する
    工程と、前記第1のマスクを除去した部分をエッチング
    する工程とを有する請求項1、2、3の何れか1つの請
    求項に記載の多段階段状素子の作製方法又は該素子作製
    用モールド型の作製方法。
  40. 【請求項40】 前記第1のマスクが遮光性材料であ
    り、基板が透光性材料であり、前記第2のマスクがネガ
    レジストであり、前記基板の裏面から基板を透過する光
    によりネガレジストを感光し、前記第1のマスクのうち
    必要とされる部分上のネガレジストを感光した後に現像
    する請求項39に記載の多段階段状素子の作製方法又は
    該素子作製用モールド型の作製方法。
  41. 【請求項41】 前記第1のマスクはクロム膜とする請
    求項37〜40の何れか1つの請求項に記載の多段階段
    状素子の作製方法又は該素子作製用モールド型の作製方
    法。
  42. 【請求項42】 前記第1のマスクが光の反射材料と反
    射防止材料の2層であり、前記基板側が光の反射材料で
    ある請求項37〜40の何れか1つの請求項に記載の多
    段階段状素子の作製方法又は該素子作製用モールド型の
    作製方法。
  43. 【請求項43】 前記第1のマスクはクロム膜と酸化ク
    ロム膜の2層であり、前記基板側がクロム膜である請求
    項37〜40の何れか1つの請求項に記載の多段階段状
    素子の作製方法又は該素子作製用モールド型の作製方
    法。
  44. 【請求項44】 最終工程で光反射膜を段差表面上に付
    加する請求項37〜43の何れか1つの請求項に記載の
    多段階段状素子の作製方法又は該素子作製用モールド型
    の作製方法。
  45. 【請求項45】 前記多段階段状素子は回折光学素子と
    した請求項1〜43の何れかの請求項に記載の多段階段
    状素子の作製方法又は該素子作製用モールド型の作製方
    法。
  46. 【請求項46】 請求項1〜45の何れか1つの請求項
    に記載の方法により作製した多段階段状素子。
  47. 【請求項47】 請求項1〜45の何れか1つの請求項
    に記載の方法により作製した多段階段状素子作製用モー
    ルド型。
  48. 【請求項48】 請求項47に記載のモールド型により
    作製した多段階段状素子。
  49. 【請求項49】 請求項46又48に記載の多段階段状
    素子を用いた光学系。
  50. 【請求項50】 請求項48の光学系を有する露光装
    置。
  51. 【請求項51】 請求項50に記載の露光装置による露
    光工程を含むデバイス製造方法。
  52. 【請求項52】 2段を越える段数の階段を有する多段
    階段状素子又は該素子作製用モールド型を作成する場合
    において、前記階段の1段おきに対応する基板上の領域
    に第1のマスクを形成すると共に該第1のマスクが形成
    されていない前記基板上の領域に対してエッチング及び
    /又はデポジションを行う工程と、前記第1のマスクが
    形成されていない領域の内の一部の前記基板上の領域に
    第2のマスクを形成し、前記第1、第2のマスクが形成
    されていない前記基板上の領域に対してエッチング及び
    /又はデポジションを行う工程とを有することを特徴と
    する多段階段状素子の作製方法又は該素子作製用モール
    ド型の作製方法。
  53. 【請求項53】 前記段数は2n (nは2以上の自然
    数)とした請求項52に記載の多段階段状素子の作製方
    法又は該素子作製用モールド型の作製方法。
  54. 【請求項54】 前記第1のマスクは金属とする請求項
    52に記載の多段階段状素子の作製方法又は該素子作製
    用モールド型の作製方法。
  55. 【請求項55】 前記第2のマスクは金属又はフォトレ
    ジストとする請求項52に記載の多段階段状素子の作製
    方法又は該素子作製用モールド型の作製方法。
  56. 【請求項56】 前記基板に前記階段を複数個形成する
    請求項52に記載の多段階段状素子の作製方法又は該素
    子作製用モールド型の作製方法。
  57. 【請求項57】 前記複数個の階段は回折格子として作
    用する請求項52に記載の多段階段状素子の作製方法又
    は該素子作製用モールド型の作製方法。
  58. 【請求項58】 前記複数個の階段は互いに寸法が異な
    る階段を含む請求項52に記載の多段階段状素子の作製
    方法又は該素子作製用モールド型の作製方法。
  59. 【請求項59】 請求項52〜58の何れか1つの請求
    項に記載の方法によって作成された多段階段状素子。
  60. 【請求項60】 請求項59に記載の回折光学格子を用
    いた光学系。
  61. 【請求項61】 請求項60に記載の光学系を用いた投
    影光学系。
  62. 【請求項62】 請求項61の投影光学系を用いた投影
    露光装置。
  63. 【請求項63】 請求項62に記載の投影露光装置によ
    る露光工程を含むデバイス製造方法。
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