JP2000258608A - 光学素子への成膜方法 - Google Patents

光学素子への成膜方法

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JP2000258608A
JP2000258608A JP11065642A JP6564299A JP2000258608A JP 2000258608 A JP2000258608 A JP 2000258608A JP 11065642 A JP11065642 A JP 11065642A JP 6564299 A JP6564299 A JP 6564299A JP 2000258608 A JP2000258608 A JP 2000258608A
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resist pattern
film
substrate
forming
optical element
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Keita Sakai
啓太 酒井
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反射防止膜の成膜位置を制御する。 【解決手段】(l)に示すようにバイナリオプティクス素
子31a上に反射防止膜34aを成膜し、(m)に示すよ
うにレジストパターン33cを剥離することにより、レ
ジストパターン33cが成膜されていなかった領域に、
反射防止膜パターン35aを形成する。続いて、(n)に
示すようにフォトレジスト32dを塗布し、(o)に示す
ようにフォトレジスト32dの露光、現像を行うことに
より、反射防止膜パターン35a上にレジストパターン
33dを形成する。更に、(p)に示すように反射防止膜
34bを成膜し、(q)に示すようにレジストパターン3
3dを剥離し、反射防止膜パターン35bを形成するこ
とにより、バイナリオプティクス素子31aの全ての段
差上に反射防止膜パターン35を成膜する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回折光学素子上に
反射防止膜又は増反射膜を形成する光学素子への成膜方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路の高集積化はとど
まるところを知らず、4GビットDRAM世代へ向けて
の研究開発が盛んに進められている。この半導体集積回
路の高集積化に伴い、露光装置における投影光学系に
は、特に高レベルな性能が要求されている。露光装置の
解像度は投影光学系の開口数(NA)を大きくすること
によって向上させることができるが、開口数を大きくす
ると焦点深度は浅くなる。従って、開口数を或る程度以
上に大きくすることは不可能であり、解像度を向上させ
るためには露光波長を短波長化することが要求される。
【0003】従って、4GビットDRAM世代の露光装
置の光源としては、波長λ=193nmのArFエキシ
マレーザー光が有望視されている。しかし、このレーザ
ー光は高エネルギであるため、従来のg線、i線露光装
置において使用されてきたレンズ材料の内、石英以外の
材料では透過率が不足したり、レーザー光による損傷が
大きい等の理由により使用することができない。また、
屈折率の異なるレンズの組み合わせにより行っていた色
収差補償も困難となる。また、従来の屈折光学素子のみ
により構成された露光装置においては、露光装置の設置
環境における温度変動や気圧変動によって焦点位置が変
化するといる問題も生ずる。
【0004】このような問題点を解決するために、光源
にKrFレーザー光やArFレーザー光を使用する露光
装置内の光学系には、回折光学素子を利用することが考
案されている。回折光学素子は屈折光学素子の色収差を
打ち消す方向に色収差を発生するため、色収差補償の問
題を解決することが可能である。また、露光装置の設置
環境における温度変動や気圧変動による焦点位置の変化
も屈折光学素子と回折光学素子では逆となるため、これ
らの光学素子の組み合わせることにより、焦点位置の変
化を相殺することが可能となる。
【0005】図10は所謂鋸歯状のブレーズド形状を有
する回折光学素子1の断面図を示しており、表面に形成
されたグレーティングにより回折効果が生ずる。従来の
赤外光や可視光に対応する回折光学素子1の製造方法と
しては、ホットプレス法、射出成型法、電子線(EB)
描画又はレーザー描画とドライエッチングのを組み合わ
せ、高分子やガラスを加工する方法等が知られている。
【0006】ホットプレス法はカッティングマシーンを
用いて銅板やアルミ合金等の金属板を回折光学素子1の
ネガ形状となるように切削することにより金型を作製
し、金型と鏡面金属板との間にメタクリル樹脂板等を挟
み、加熱後に加圧成形する。また、射出成型を利用した
製造方法では、先ず金型加工を行い、この金型に高温で
溶融した高分子やガラスを流し込み、圧縮冷却を行うこ
とにより成型する。
【0007】また、電子線描画による製造方法では、光
学基板上に電子線レジストを塗布し、電子線を円形走査
することにより露光、現像処理することにより、電子線
レジストは露光量に応じたレジスト厚となり、更にドラ
イエッチングによりレジストパターンを光学基板上に転
写する。レーザー描画による製造方法は電子線描画法を
改良したものであり、レジストを塗布した光学基板側を
回転させ、He−Cdレーザー光等を径方向へ移動する
ことにより描画を行うものである。そして、レジストを
現像後にドライエッチングにより、レジストパターンを
光学基板上に転写する。
【0008】図11はブレーズド形状を有する回折光学
素子を階段形状に近似させたバイナリオプティックス素
子11の模式図を示しており、先ず、光学基板上12に
フォトレジストを塗布し、マスク13を用いて露光、現
像処理を行うことによりレジストパターンを形成し、こ
のレジストパターンをエッチングマスクとして基板12
をエッチングし、その後にレジストパターンを剥離す
る。マスク14、15を用いて同様の処理を繰り返すこ
とにより、階段形状を形成することができる。なお、上
述したエッチングの代りにリフトオフを繰り返し、堆積
膜厚を階段状に変化させることにより製造することも可
能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通常で
はレンズの表面には反射防止膜として、金属酸化物や金
属フッ化物等を蒸着法、スパッタ法、CVD法等により
成膜するが、図12に示すように上述したバイナリオプ
ティックス素子11上に、反射防止膜21を成膜すると
エッジ部分にも不要な膜が形成されてしまい、この膜の
存在により実際に光学装置に使用した際に、光束Lの散
乱や位相ずれ等が生じ、回折効率が低下し、結果として
所望の光学性能を得ることができない。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る光学素子への成膜方法は、階段状の構造
を有する回折光学素子基板の階段上に選択的にレジスト
パターンを形成する工程と、前記レジストパターンを形
成した前記基板上に反射防止膜又は増反射膜を成膜する
工程と、前記レジストパターンをレジスト上の反射防止
膜又は増反射膜ごと剥離する工程とを含む成膜工程を1
回又は複数回行うことにより、前記基板の階段上に反射
防止膜又は増反射膜を成膜することを特徴とする。
【0011】本発明の好適な実施例は、前記基板上に選
択的に前記レジストパターンを形成する工程と、前記レ
ジストパターンをマスクとして選択的に前記基板をエッ
チングする工程とを操り返し、最後のエッチング工程に
使用したレジストパターンを剥離せずに前記レジストパ
ターンとして使用することを特徴とする。
【0012】本発明の好適な実施例は、前記基板上に選
択的に前記レジストパターンを形成する工程と、前記レ
ジストパターンを形成した基板上に反射防止膜又は増反
射膜を成膜する工程と、前記反射防止膜又は増反射膜上
に高エネルギ線遮蔽膜を成膜する工程と、前記レジスト
パターンを前記反射防止膜又は増反射膜及び高エネルギ
線遮蔽膜ごと剥離する工程と、選択的に前記反射防止膜
又は増反射膜及び高エネルギ線遮蔽膜が成膜された前記
基板上にレジストを塗布する工程と、前記基板の裏面か
ら高エネルギ線で前記基板全面を露光する工程と、現像
することにより前記レジストパターンを形成する工程と
を含むことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明を図1〜図9に図示の実施
例に基づいて詳細に説明する。図1、図2は第1の実施
例における8段形状を有するバイナリオプティクス素子
の製作模式図を示しており、先ず石英基板を両面研磨し
研磨剤が残留しないように洗浄した後に、図1(a)に示
すように、この石英基板31の加工面にフォトレジスト
32aを塗布し、プリベーク処理を実施する。次に、図
1(b)に示すように、この基板31をi線ステッパを用
いて選択露光し、ベーク処理及び現像処理を行うことに
より、所望のレジストパターン33aを得る。続いて、
図1(c)に示すようにリアクティブイオンエッチング
(RIE)装置を用いて、酸素によるライトアッシング
を施した後に、CHF3を用いて石英基板31を所望の
深さにエッチングし、その後に図1(d)に示すように、
剥離液を用いてレジストパターン33aを剥離する。
【0014】図1(a)〜(d)において示したフォトレジス
ト32aの塗布、露光、現像、基板31のエッチング及
びレジストパターン33aを剥離する一連の工程を図1
(e)〜(k)に示すように、異なるピッチを有するレチクル
を用いて、更に2回繰り返すことにより、図1(k)に示
すような8段形状を有するバイナリオプティクス素子3
1aを作製する。ただし、最後のレジストパターン33
cは剥離せずに、反射防止膜の製造に利用する。また、
このレジストパターン33cは最も細かいピッチのパタ
ーンにすることが好ましい。
【0015】続いて、図2(l)に示すようにレジストパ
ターン33c及びこのレジストパターン33cが成膜さ
れていないバイナリオプティクス素子31a上に反射防
止膜34aとして、膜厚約550オングストロームのA
23膜及びSiO2膜から成る多層膜をスパッタ装置
を使用して成膜する。次に図2(m)に示すように、レジ
ストパターン33cを剥離することにより、レジストパ
ターン33cが成膜されていなかった領域のみに、反射
防止膜パターン35aを形成する。
【0016】図2(n)に示すように再度、フォトレジス
ト32dを塗布する。図2(o)に示すように、フォトレ
ジスト32dの露光、現像を行うことにより、反射防止
膜パターン35a上にのみレジストパターン33dを形
成する。更に、図2(p)に示すように、レジストパター
ン33d及びこのレジストパターン33dが成膜されて
いないバイナリオプティクス素子31a上に反射防止膜
34bを成膜する。最後に図2(q)に示すように、レジ
ストパターン33dを剥離し、反射防止膜パターン35
bを形成することにより、バイナリオプティクス素子3
1aの全ての段差上に反射防止膜パターン35a、35
bを交互に成膜する。
【0017】この反射防止膜パターン35を成膜したバ
イナリオプティクス素子31aの回折効率を測定したと
ころ、理論値95%に対して、91%の良好な値が得ら
れた。
【0018】また、石英基板31の代りに蛍石(フッ化
カルシウム結晶)、フッ化マグネシウム結晶等のフッ化
物結晶等を基板として使用することができる。更に、反
射防止膜34にはフッ化マグネシウム、フッ化アルミニ
ウム等の金属フッ化物等を使用してもよい。
【0019】図3、図4は第2の実施例における8段形
状を有するバイナリオプティクス素子の製作模式図を示
しており、図3(a)に示すように第1の実施例と同様に
洗浄した基板41の加工面にフォトレジスト42aを塗
布し、プリベーク処理を実施する。次に、図3(b)に示
すように、この基板41をi線ステッパを用いて露光
し、ベーク処理及び現像処理を行うことにより、所望の
レジストパターン43aを得る。続いて、図3(c)に示
すようにCVD(Chemical Vapor Deposition)装置を
用いて、レジストパターン43a及びこのレジストパタ
ーン43aが成膜されていない基板41上に、所望の膜
厚のSiO2膜44aを成膜させ、その後に図3(d)に示
すように、剥離液を用いてレジストパターン43aを剥
離することにより、SiO2膜パターン45aを形成す
る。
【0020】図3(a)〜(d)に示したフォトレジスト42
aの塗布、露光、現像、SiO2膜44aの成膜及びレ
ジストパターン43aを剥離する一連の工程を図3(e)
〜(k)に示すように、異なるピッチを有するレチクルを
用いて、更に2回繰り返すことにより、図3(k)に示す
ような8段形状を有するバイナリオプティクス素子41
aを製作する。ただし、最後のレジストパターン43c
は剥離せずに、反射防止膜の製造に利用する。また、こ
のレジストパターン43cは最も細かいピッチのパター
ンにすることが好ましい。
【0021】続いて、図4(l)に示すようにレジストパ
ターン43c及びSiO2膜パターン45c上に反射防
止膜46aとして、第1の実施例において使用したもの
と同一の多層膜をスパッタ装置を用いて成膜する。次
に、図4(m)に示すように、レジストパターン43cを
剥離することにより、レジストパターン43cが成膜さ
れていなかった領域のみに、反射防止膜パターン47a
を成形する。続いて、図4(n)に示すように再度、フォ
トレジスト42dを塗布する。そして、図4(o)に示す
ように、フォトレジスト42dを露光、現像することに
より、反射防止膜パターン47a上にのみレジストパタ
ーン43dを形成する。図4(p)に示すように、レジシ
トパターン43d及びこのレジストパターン43dが成
膜されていないSiO2膜パターン45、バイナリオプ
ティクス素子41a上に反射防止膜46bを成膜する。
最後に、図4(q)に示すようにレジストパターン43d
を剥離し、反射防止膜パターン47bを形成することに
より、バイナリオプティクス素子41aの全ての段差上
に反射防止膜パターン47a、47bを交互に成膜す
る。
【0022】反射防止膜パターン47を成膜したバイナ
リオプティクス素子41aの回折効率を測定すると理論
値95%に対して、92%と良好な値が得られる。
【0023】図5は第3の実施例における8段形状を有
するバイナリオプティクス素子の製作模式図を示してお
り、バイナリオプティクス素子31aの作製については
図1(a)〜(k)と同一工程を用いる。
【0024】先ず、図5(l)に示すようにバイナリオプ
ティクス素子31a上に反射防止膜34aを成膜し、図
5(m)に示すように反射防止膜34a上に、クロム膜5
1をEB蒸着により成膜する。続いて図5(n)に示すよ
うにように、レジストパターン33cを剥離することに
より、レジストパターン33cが成膜されていなかった
領域のみに反射防止膜パターン35a及びクロム膜パタ
ーン52から成る積層膜を形成する。更に、図5(o)に
示すように再度、フォトレジスト32dを塗布し、図5
(p)に示すように基板31の裏面側よりi線の平行光L
を一定量照射することによりベーク及び現像する。ま
た、クロム膜パターン52が遮光層の役割を果たすた
め、クロム膜パターン52が成膜されている領域のみ
に、レジストパターン33dを形成する。
【0025】図5(q)に示すように、レジスト膜パター
ン33d及びこのレジスト膜パターン33dが成膜され
ていないバイナリオプティクス31a上に反射防止膜3
4bを成膜し、図5(r)に示すようにレジストパターン
33dを剥離することにより、反射防止膜パターン35
bを形成する。最後に、図5(s)に示すように、クロム
膜パターン52を除去することにより、バイナリオプテ
ィクス素子31a上の全ての段差上に反射防止膜パター
ン35a、35bを交互に成膜する。
【0026】反射防止膜パターン34を成膜した後に、
バイナリオプティクス素子31aの回折効率を測定する
と理論値95%に対して、92%と良好な値が得られ
る。
【0027】図6は第4の実施例における8段形状を有
するバイナリオプティクス素子の製作模式図を示してお
り、バイナリオプティクス素子31aの作製については
図1(a)〜(k)と同一のため、説明は省略する。
【0028】先ず図6(l)に示すように、レジストパタ
ーン33c及びこのレジストパターン33cが成膜され
ていないバイナリオプティクス素子31a上にアルミニ
ウムから成る増反射膜61aをスパッタ装置を用いて成
膜する。更に、図6(m)に示すように、レジストパター
ン33cを除去することにより、レジストパターン33
cが成膜されていなかった領域のみに、増反射膜パター
ン62aを形成する。続いて、図6(n)に示すように再
度、フォトレジスト32dを塗布し、図6(o)に示すよ
うに、基板31の裏面側よりi線の平行光Lを一定量照
射し、ベーク及び現像することにより、増反射膜パター
ン62aが遮光層の役割を果し、増反射膜パターン62
aが成膜された領域のみにレジストパターン33dが形
成する。更に、図6(p)に示すように、レジストパター
ン33d及びこのレジストパターン33dが成膜されて
いないバイナリオプティクス素子31a上に、増反射膜
61bを成膜し、最後に図6(q)に示すようにレジスト
パターン33dを剥離することにより、増反射膜パター
ン62bを形成することができ、バイナリオプティクス
素子31a上のの全ての段差上に増反射膜パターン62
a、62bを交互に成膜する。
【0029】そして、増反射膜パターン62を成膜した
バイナリオプティクス素子31aの反射回折効率を測定
すると、90%の良好な値が得られた。
【0030】図7は半導体露光装置の概略図を示してお
り、KrFやArFエキシマレーザー等のレーザー出力
装置光源71からのレーザー光は反射ミラー72により
反射され、先の実施例において得られたバイナリオプテ
ィクス素子を組み込んだ照明光学系73に導光される。
この照明光学系73を透過したレーザー光は第1物体で
あるレチクル74面上を照明する。更に、このレチクル
74の情報を得たレーザー光は先の実施例において得ら
れたバイナリオプティクス素子を組み込んだ縮小投影光
学系75を透過し、感光基板76上へ投影される。
【0031】また、この半導体露光装置はバイナリオプ
ティクス素子を使用しているために、従来の屈折素子の
みを使用した光学系と比較すると、レンズの枚数を低減
することができる。このため硝材による光吸収が低減さ
れ、吸収熱によるレンズの変形や屈折率変化の光学特性
への影響を抑制することが可能となる。また、色収差の
補正が容易なため、レーザー光の波長帯域を広げ、レー
ザー光のパワーを有効に利用することができる。更に、
半導体露光装置を設置する環境が変化した場合において
も、焦点位置のずれ発生を最小限に止めることができ、
結果として、高精度なパターン転写を良好に行うことが
できる。
【0032】図8はICやLSI等の半導体チップ、液
晶パネル或いはCCD等の半導体デバイスの製造工程の
フローチャート図を示している。先ず、ステップS1に
おいて半導体デバイスの回路設計を行い、続いてステッ
プS2においてステップS1で設計した回路パターンを
EB描画装置等を用いマスクを作成する。
【0033】一方、ステップS3においてシリコン等の
材料を用いてウェハを製造する。その後に、前工程と呼
ばれるステップS4において、ステップS2、S3にお
いて用意したマスク及びウェハを用い、リソグラフィ技
術によってウェハ上に回路を形成する。
【0034】更に、後工程と呼ばれるステップS5にお
いて、ステップS4によって製造されたウェハを用いて
ダイシング、ボンディング等のアッセンブリ工程、チッ
プ封入等のパッケージング工程を経て半導体チップ化す
る。チップ化された半導体デバイスは、ステップS6に
おいて動作確認テスト、耐久テスト等の検査を行う。こ
のような一連の工程を経て半導体デバイスは完成し、ス
テップS7に進み出荷される。
【0035】図9は図8におけるステップS3におい
て、ウェハ製造の詳細な製造工程のフローチャート図を
示している。先ず、ステップS11においてウェハ表面
を酸化させる。続いて、ステップS12においてウェハ
表面をCVD法により絶縁膜を形成し、ステップS13
において電極を蒸着法により形成する。更にステップS
14に進み、ウェハにイオンを打込む。続いて、ステッ
プS15におけるレジスト処理では化学材機研磨(CM
P:Chemical Mechanical Polishing)装置を用いてウ
ェハ表面を平坦に研磨する。更にステップS16におい
てウェハ上にレジストを塗布する。ステップS17では
半導体露光装置によりマスクの回路パターンをウェハ上
のレジスト上に焼付ける。
【0036】初めにレチクルを搬送し、レチクルチャッ
クにチャッキングし、次にレジストが塗布されたウェハ
を露光装置内にローディングする。アライメントユニッ
トでグローバルアライメント用のデータを読み取り、計
測結果に基づいてウェハステージを駆動して所定の位置
に次々に露光を行う。ステップS18において、ステッ
プS17において露光したウェハ上のレジストを現像す
る。更に、ステップS19でステップS18において現
像したレジスト像以外の部分をエッチングする。その後
に、ステップS20においてエッチングが済んで不要と
なったレジストを剥離する。更に、これらの一連の工程
を繰り返し行うことにより、ウェハ上に多重の回路パタ
ーンを形成することができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る光学素
子への成膜方法は、回折光学素子の階段形状とこの階段
上に成膜する反射防止膜の位置ずれを防止することがで
きるため、優れた光学性能を有する回折光学素子を得る
ことができる。
【0038】また、本発明の製造方法により作製した回
折光学素子を用いた本発明の露光装置は色収差や環境変
化に伴う焦点位置変動を非常に小さくすることが可能と
なり、CCD、液晶パネル、磁気ヘッド、チップのI
C、LSI等のデバイスを歩留まり良く、高精度に作製
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例における回折光学素子の製作模式
図である。
【図2】第1の実施例における回折光学素子の製作模式
図である。
【図3】第2の実施例における回折光学素子の製作模式
図である。
【図4】第2の実施例における回折光学素子の製作模式
図である。
【図5】第3の実施例における回折光学素子の製作模式
図である。
【図6】第4の実施例における回折光学素子の製作模式
図である。
【図7】半導体製造用露光装置の概略図である。
【図8】半導体デバイスの製造フローチャート図であ
る。
【図9】ウェハ製造のフローチャート図である。
【図10】回折光学素子の概略図である。
【図11】バイナリオプティクス素子の製作模式図であ
る。
【図12】バイナリオプティクス素子の断面図である。
【符号の説明】
31、41 基板 31a、41a バイナリオプティクス素子 32、42 フォトレジスト 33、43 レジストパターン 34、46 反射防止膜 35、47 反射防止膜パターン 44 SiO2膜 45 SiO2膜パターン 51 クロム膜 52 クロム膜パターン 61 増反射膜 62 増反射膜パターン

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 階段状の構造を有する回折光学素子基板
    の階段上に選択的にレジストパターンを形成する工程
    と、前記レジストパターンを形成した前記基板上に反射
    防止膜又は増反射膜を成膜する工程と、前記レジストパ
    ターンをレジスト上の反射防止膜又は増反射膜ごと剥離
    する工程とを含む成膜工程を1回又は複数回行うことに
    より、前記基板の階段上に反射防止膜又は増反射膜を成
    膜することを特徴とする光学素子への成膜方法。
  2. 【請求項2】 前記レジストパターンを前記基板の階段
    の1段おきに選択的に形成することを特徴とする請求項
    1に記載の光学素子への成膜方法。
  3. 【請求項3】 前記基板上に選択的に前記レジストパタ
    ーンを形成する工程と、前記レジストパターンをマスク
    として選択的に前記基板をエッチングする工程とを操り
    返し、最後のエッチング工程に使用したレジストパター
    ンを剥離せずに前記レジストパターンとして使用するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の光学素子への成膜方
    法、
  4. 【請求項4】 前記基板上に選択的に前記レジストパタ
    ーンを形成する工程と、前記レジストパターンをマスク
    として選択的に前記基板上に光学材料を堆積させる工程
    とを繰り返し、前記かつ最後の堆積工程に使用したレジ
    ストパターンを剥離せずに前記レジストパターンとして
    使用することを特徴とする請求項1に記載の光学素子へ
    の成膜方法。
  5. 【請求項5】 n+1回目の前記レジストパターンをn
    回目のレジストパターンを利用してレチクルレスで作製
    することを特徴とする請求項1に記載の光学素子への成
    膜方法。
  6. 【請求項6】 前記基板上に選択的に前記レジストパタ
    ーンを形成する工程と、前記レジストパターンを形成し
    た基板上に反射防止膜又は増反射膜を成膜する工程と、
    前記反射防止膜又は増反射膜上に高エネルギ線遮蔽膜を
    成膜する工程と、前記レジストパターンを前記反射防止
    膜又は増反射膜及び高エネルギ線遮蔽膜ごと剥離する工
    程と、選択的に前記反射防止膜又は増反射膜及び高エネ
    ルギ線遮蔽膜が成膜された前記基板上にレジストを塗布
    する工程と、前記基板の裏面から高エネルギ線で前記基
    板全面を露光する工程と、現像することにより前記レジ
    ストパターンを形成する工程とを含むことを特徴とする
    請求項5に記載の光学素子への成膜方法。
  7. 【請求項7】 前記高エネルギ線はg線やi線等の紫外
    線、KrFやArF等のエキシマレーザー光であること
    を特徴とする請求項7に記載の光学素子への成膜方法。
  8. 【請求項8】 前記高エネルギ線遮蔽膜がクロム、アル
    ミニウム等の金属膜であることを特徴とする請求項6に
    記載の光学素子への成膜方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8に記載の方法により作製さ
    れた反射防止膜を有することを特徴とする回折光学素
    子。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の回折光学素子を少な
    くとも1枚以上用いることを特徴とした光学系。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の光学系を用いるこ
    とを特徴とする半導体製造用露光装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の露光装置をCC
    D、液晶パネル、磁気ヘッド、チップなどのデバイス製
    造の露光工程に設けたことを特徴とするデバイス製造方
    法。
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