JP2002047694A - 建設機械の表示装置 - Google Patents

建設機械の表示装置

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JP2002047694A
JP2002047694A JP2000231331A JP2000231331A JP2002047694A JP 2002047694 A JP2002047694 A JP 2002047694A JP 2000231331 A JP2000231331 A JP 2000231331A JP 2000231331 A JP2000231331 A JP 2000231331A JP 2002047694 A JP2002047694 A JP 2002047694A
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Mitsuhiro Shimazu
光宏 嶋津
Masamichi Ueda
雅通 上田
Kenji Koriyama
賢司 郡山
Yuichi Iwamoto
祐一 岩本
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Komatsu Ltd
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Komatsu Ltd
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    • G09G3/04—Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes for presentation of a single character by selection from a plurality of characters, or by composing the character by combination of individual elements, e.g. segments using a combination of such display devices for composing words, rows or the like, in a frame with fixed character positions
    • E—FIXED CONSTRUCTIONS
    • E02—HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02F—DREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00—Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/26—Indicating devices
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    • G09G2320/0606—Manual adjustment
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    • G09G—ARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G2320/00—Control of display operating conditions
    • G09G2320/06—Adjustment of display parameters
    • G09G2320/0626—Adjustment of display parameters for control of overall brightness

Abstract

(57)【要約】 【課題】表示部の視認性の低下を伴うことなく、表示画
面のガラスへ映り込みを防止する。 【解決手段】表示画面３０上の背景部３１または表示部
３２、３３のうちで表示画面３０の点灯部分の占める面
積の大きい背景部３１の表示色の明度が、操作スイッチ
２３の操作に応じて変更される。このため夜間に背景部
３１の表示色の明度を低くすれば（たとえば「薄い水
色」から「濃い水色」に変化させれば）、表示画面３０
の輝度を低下させることなく操縦室４０の周囲のガラス
への映り込みを減らすことができる。または同じように
して、表示色の彩度または色相を変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は建設機械の操縦室に
設けられた表示装置の画面上で明度の差または彩度の差
または色相の差を変更する装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】建設機械の操縦室内には表示装置が設け
られている。表示装置の表示画面は背景部と表示部とを
有する。表示部は、燃料の残量、水温、油温、油圧、バ
ッテリ電圧などの数値を示すバーグラフや異常を示すコ
ーションマークなどである。なお「コーションマーク」
とは狭義には上述した異常表示のことをいう。しかしこ
こでいう「コーションマーク」とは、駐車ブレーキ表
示、予熱表示などのパイロット表示やメッセージ（文
字）表示などをも含む広義のものを意味する。オペレー
タは画面上の表示部を監視することにより建設機械の内
部状態を知ることができ、また建設機械で発生した異常
を知ることができる。コーションマークが点灯すること
によってオペレータは建設機械の異常を認識することが
できる。
【０００３】図２（ａ）は建設機械の操縦室４０の外観
を斜視図にて示している。また図２（ｂ）は操縦室４０
の内部に設けられたモニタパネル１０を示している。
【０００４】建設機械の操縦室４０の前後左右は大きな
ガラスに取り囲まれ広い視界が確保されている。これは
建設機械の作業効率および安全性の向上を図るためであ
る。
【０００５】またモニタパネル１０はダッシュボード等
によって取り囲まれることなく露出している。これは建
設機械では操縦室４０内に余分な装備を設けることは視
界を妨げるからである。
【０００６】なお同図２（ａ）で示す操縦室４０には屋
根が設けられ、また前後左右にガラスが設けられてい
る。この他にも操縦室の形態には、屋根やガラスなどが
設けられていないものや、右側（図面モニタパネル１０
側）にのみガラスが設けられているものなどがある。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】建設機械で昼間作業を
行う場合には次のような問題がある。
【０００８】昼間、操縦室４０内は日光に曝されるた
め、モニタパネル１０の表示画面３０が直接日光に曝さ
れる。すると表示画面３０の背景部３１とバーグラフ３
２、コーションマーク３３との表示色のコントラストが
明確でなくなるため、表示画面３０の視認性が低下す
る。特に操縦室に屋根がない建設機械における表示画面
３０の視認性の低下は顕著である。
【０００９】また操縦室４０の周囲にガラスが設けられ
ている建設機械で夜間作業を行う場合には次のような問
題がある。
【００１０】夜間、モニタパネル１０の表示画面３０か
ら発光した光によって、表示画面３０が操縦室４０の周
囲のガラスに映りやすくなる。夜間に操縦室４０の表示
画面３０がガラスに映るのは、操縦室４０の外部の照度
と、操縦室４０の内部の照度との間で差が生じるからで
ある。ガラスに映った表示画面３０は、オペレータの視
界の妨げとなり、操縦を安全に行う上で障害になるとい
う問題がある。
【００１１】表示画面３０の輝度を低下させれば、表示
画面３０がガラスに映り込むという問題は防止できるも
のの、表示画面３０の視認性が低下する。
【００１２】そこで本発明は表示部の視認性の低下を防
止し、さらに表示画面のガラスへの映り込みを防止する
ことを解決課題とするものである。
【００１３】
【課題を解決するための手段および作用、効果】そこで
第１発明は、表示画面上に背景部と表示部とを有した表
示装置を、建設機械の操縦室に設けた建設機械の表示装
置において、前記背景部と前記表示部の各表示色の明度
の差または彩度の差または色相の差を変更する変更手段
を設けたことを特徴とする。
【００１４】第１発明によれば、図１（ｂ）に示すよう
に表示画面３０の背景部３１または表示部（バーグラ
フ、コーションマーク）３２、３３の何れかの表示色の
明度または彩度または色相が、操作スイッチ２３の操作
に応じて変更され、表示色の差（コントラスト）が変更
される。
【００１５】このため、たとえば夜間に背景部３１の表
示色の明度を低くすれば（仮に「薄い水色」から「濃い
水色」に変化させれば）、表示画面３０の輝度を低下さ
せることなく操縦室４０の周囲のガラスへの映り込みを
減らすことができる。
【００１６】また昼間に背景部３１の表示色の明度を高
くすれば（仮に「濃い水色」から「薄い水色」に変化さ
せれば）、背景部３１と表示部（バーグラフ、コーショ
ンマーク）３２、３３との表示色のコントラストが良好
となり表示部（バーグラフ、コーションマーク）３２、
３３が見易くなる。
【００１７】このため第１発明によれば表示部（バーグ
ラフ、コーションマーク）３２、３３の視認性の低下を
防止し、さらに表示画面３０のガラスへ映り込みを防止
することができる。
【００１８】また第２発明は、第１発明において、前記
変更手段は、前記背景部または前記表示部のうちで前記
表示画面上で占める面積の大きい方の表示色の明度また
は彩度または色相を変更することを特徴とする。
【００１９】背景部３１と表示部（バーグラフ、コーシ
ョンマーク）３２、３３とのうち表示画面３０で占める
面積の大きい方、すなわち表示面積が大きい方の表示色
の明度または彩度または色相が変更される。このため第
１発明よりさらに表示部（バーグラフ、コーションマー
ク）３２、３３の視認性の低下を防止し、また表示画面
３０のガラスへ映り込みを防止することができる。
【００２０】また第３発明は、第１発明において、前記
変更手段は、前記背景部の表示色の明度または彩度また
は色相を変更することを特徴とする。
【００２１】バーグラフ３２およびコーションマーク３
３の表示色の明度を変更すると、バーグラフ３２および
コーションマーク３３自体が見づらくなることがあるた
め、第３発明では背景部３１の表示色の方を変更してい
る。このため第１発明と同様の効果が得られる。
【００２２】またバーグラフ３２およびコーションマー
ク３３の表示色数が多い場合、表示色の明度を変更する
ための制御が複雑である。表示色数が少ない背景部３１
の明度を変更することで、表示色の明度を変更するため
の制御が容易となる。
【００２３】また第４発明は、第１発明において、照明
をオン、オフする照明用スイッチを設け、前記照明用ス
イッチのオンオフ操作に応じて、前記背景部もしくは前
記表示部、または前記背景部および前記表示部の表示色
の明度または彩度または色相を変更することを特徴とす
る。
【００２４】第４発明によれば、照明スイッチにより表
示装置の照明灯または前照灯、作業灯などがオンされる
と、背景部３１もしくは表示部３２、３３、または背景
部３１および表示部３２、３３との表示色の明度または
彩度または色相が変更され、背景部３１と表示部３２、
３３の各表示色のコントラストが変更される。このため
第１発明と同様の効果が得られる。
【００２５】また背景部３１と表示部３２、３３の各表
示色のコントラストを変更する操作を独立して行う必要
がない。オペレータは各表示色のコントラストを変更す
るために作業を一端停止する必要がなくなる。したがっ
て作業が継続して行われるため作業効率の低下を防止で
きる。
【００２６】また第５発明は、表示画面上に背景部と表
示部とを有した表示装置を、建設機械の操縦室に設けた
建設機械の表示装置において、操縦室の内部または外部
の照度を検出する照度検出手段と、前記照度検出手段で
検出された照度が所定のしきい値以上の場合と、前記照
度検出手段で検出された照度が前記しきい値よりも小さ
い場合とで、前記背景部と前記表示部の各表示色の明度
の差または彩度の差または色相の差を変更する変更手段
とを設けたことを特徴とする。
【００２７】第５発明によれば、操縦室４０の内部また
は外部の照度が照度検出手段（たとえば光センサ）で検
出される。このため夜間に、検出された照度が所定のし
きい値よりも小さくなると表示面３０の背景部３１また
は表示部（バーグラフ、コーションマーク）３２、３３
の何れか（たとえば背景部３１）の表示色の明度が、低
い明度に変更される。このため表示画面３０の操縦室４
０の周囲のガラスへの映り込みを減らすことができる。
【００２８】また昼間に、検出された照度が所定のしき
い値以上になると画面３０上の背景部３１または表示部
３２、３３の何れか（たとえば背景部３１）の表示色の
明度が、高い明度に変更される。すなわち昼間時に、画
面３０上の背景部３１の表示色の明度が低いままである
とすると、操縦室４０外の高い照度によって、表示画面
３０上の背景部３１の表示色とバーグラフ３２やコーシ
ョンマーク３３の表示色とのコントラストが視認性上悪
くなり、表示画面３０上のバーグラフ３２やコーション
マーク３３が見にくくなる。昼間時に、画面３０上の背
景部３１の表示色の明度を高くすれば、コントラストが
視認性上良好となり、表示部３２、３３が見易くなる。
なお彩度または色相を変更してもよい。
【００２９】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る建設機械の表示
装置の実施形態について図面を参照して説明する。
【００３０】図２に示すように本実施形態のモニタパネ
ル１０は、建設機械の操縦室４０内に設けられている。
また操縦室４０内には図３に示す照明スイッチ４５が設
けられている。照明スイッチ４５の指示部４５ａが第１
のスイッチ位置４６を指示する場合は、表示装置の照明
灯、建設機械の前照灯および作業灯の全てがオフであ
る。照明スイッチ４５の指示部４５ａが第２のスイッチ
位置４７を指示する場合は、表示装置の照明灯がオンで
あり表示装置が照明される。一方この場合建設機械の前
照灯および作業灯がオフである。照明スイッチ４５の指
示部４５ａが第３のスイッチ位置４８を指示する場合
は、表示装置の照明灯とともに建設機械の前照灯および
作業灯がオンとなり点灯される。
【００３１】図１は実施形態の表示装置１０の外観を示
す。実施形態の表示装置１０は表示画面３０と操作部２
０とが一体となったものでありモニタパネル１０と呼ば
れる。図１（ａ）は夜間以外のモニタパネル１０の外観
を示し、図１（ｂ）は夜間時のモニタパネル１０の外観
を示す。
【００３２】表示画面３０は背景部３１とバーグラフ３
２とコーションマーク３３とから構成されている。すな
わち背景部３１に表示部としてのバーグラフ３２とコー
ションマーク３３が配置されている。ここでバーグラフ
３２は水温および燃料残量の数値を点灯によって示す表
示部のことである。またコーションマーク３３は水温、
燃料残量、油温、油圧、バッテリ電圧などの異常を点灯
によって表示する表示部のことである。背景部３１、バ
ーグラフ３２、コーションマーク３３はそれぞれ異なっ
た表示色で点灯する。なお「コーションマーク」とは狭
義には上述した異常表示のことをいう。しかし以下でい
う「コーションマーク」とは、駐車ブレーキ表示、予熱
表示などのパイロット表示やメッセージ（文字）表示な
どをも含む広義のものを意味する。
【００３３】図１のモニタパネル１０では表示画面３０
の面積の半分以上を背景部３１が占めている。すなわち
表示画面３０では背景部３１が占める面積の方がバーグ
ラフ３２およびコーションマーク３３が占める面積より
大きい。
【００３４】表示画面３０はドットマトリクスＬＣＤ
（ドットマトリクス型液晶ディスプレイ）、ＥＬ（エレ
クトロルミネセンス）、ＬＥＤ（発光ダイオード）など
を用いることができる。本実施形態では液晶ディスプレ
イを想定する。このため液晶駆動装置を制御することに
より表示画面３０上の背景部３１とバーグラフ３２とコ
ーションマーク３３とがそれぞれ、異なる色相（水色、
緑色、赤色）の表示色で識別されて表示される。本実施
形態では後述するように背景部３１の表示色を他のバー
グラフ３２、コーションマーク３３とは異なる明度で表
示し、背景部３１とバーグラフ３２、コーションマーク
３３との間の明度の差（コントラスト）を変更すること
を特徴とする。本明細書で「明度」とは色の三要素のひ
とつである明度の意味で使用する。
【００３５】本実施形態では背景部３１とバーグラフ３
２とコーションマーク３３を有彩色（水色、緑色、赤
色）で表示できるカラー液晶の表示画面３０を想定して
いる。しかし背景部３１とバーグラフ３２とコーション
マーク３３を無彩色（白色、灰色、黒色）で表示しても
よい。
【００３６】モニタパネル１０の操作部２０には複数の
選択スイッチ２１と、複数の指示ランプ２２と明度変更
スイッチ２３とが設けられている。
【００３７】選択スイッチ２１は押した回数に応じて異
なる内容の信号を建設機械の制御装置に出力するスイッ
チである。たとえば作業モード用の選択スイッチ２１が
「重掘削」に選択操作されると、重掘削を指令する信号
が制御装置に出力され、エンジンの回転数および油圧ポ
ンプの容量が、重掘削に適合するように制御される。指
示ランプ２２は選択スイッチ２１で選択した内容を点灯
によって指示するランプである。たとえば作業モード用
の選択スイッチ２１が「重掘削」に選択操作されると、
「重掘削」に対応する指示ランプ２２が点灯する。
【００３８】明度変更スイッチ２３は表示画面３０の背
景部３１の表示色の明度を２段階に変更させるスイッチ
である。
【００３９】明度変更スイッチ２３は押す毎に高い明度
と低い明度とが交互に選択される。背景部３１の明度が
高い場合に明度変更スイッチ２３が押されると、低い明
度を指示する信号が液晶駆動装置に出力される。これに
より背景部３１の表示色の明度は低い明度へと変更され
る。たとえば背景部３１が「薄い水色」から「濃い水
色」へと変更される。また背景部３１の明度が低い場合
に明度変更スイッチ２３が押されると、高い明度を指示
する信号が液晶駆動装置に出力される。これにより背景
部３１の表示色の明度は高い明度へと変更される。たと
えば背景部３１が「濃い水色」から「薄い水色」へと変
更される。このようにして背景部３１の明度が変更され
ると、背景部３１とバーグラフ３２およびコーションマ
ーク３３との間で明度の差が変更される。
【００４０】つぎに図１のモニタパネル１０の動作につ
いて説明する。
【００４１】現在、図１（ａ）に示すように表示画面３
０の背景部３１の表示色は明度の高い「薄い水色」にな
っているものとする。
【００４２】夜間に操縦室４０の外部の照度が低下する
と、操縦室４０の外部の照度と、操縦室４０の内部の照
度との間で差が生じる。このため表示画面３０の表示面
積の大部分を占める背景部３１が「薄い水色」の高い明
度になっているので表示画面３０から発光した光によっ
て、表示画面３０が操縦室４０の周囲のガラスに映りや
すくなる。
【００４３】そこでオペレータはガラスへの映り込みを
減らすべく、明度変更スイッチ２３を押す。これにより
低い明度を指示する信号が液晶駆動装置に出力され、図
１（ｂ）に示すように背景部３１の表示色の明度が低い
明度の「濃い水色」へと変更される。
【００４４】これにより表示画面３０のガラスへの映り
込みを殆どなくすことができる。しかも表示画面３０の
輝度を低下させるものではないので表示画面３０の視認
性が低下することはない。このためオペレータは夜間に
視界を確保することができ、操縦を安全に行うことがで
きる。
【００４５】また昼間になって操縦室４０の外部の照度
が高くなり、表示画面３０上の背景部３１の表示色の
「濃い水色」の低い明度のままであると、表示画面３０
上の背景部３１の表示色とバーグラフ３２やコーション
マーク３３の表示色との明度の差（コントラスト）が視
認性の上で悪くなり、表示画面３０上のバーグラフ３２
やコーションマーク３３が見にくくなる。
【００４６】そこでオペレータは表示画面３０上のバー
グラフ３２やコーションマーク３３を見易くすべく明度
変更スイッチ２３を押す。これにより高い明度を指示す
る信号が液晶駆動装置に出力され、図１（ａ）に示すよ
うに背景部３１の表示色の明度が高い明度の「薄い水
色」へと変更される。
【００４７】これにより表示画面３０上の背景部３１の
表示色とバーグラフ３２やコーションマーク３３の表示
色との明度の差（コントラスト）が視認性の上で良好と
なり、表示画面３０上のバーグラフ３２やコーションマ
ーク３３が見やすくなる。
【００４８】なお実施形態では明度変更スイッチ２３を
押すことで背景部３１の表示色を変更するようにしてい
る。しかし明度変更スイッチ２３を設けることなく図３
で示す照明スイッチ４５に連動して表示画面３０上の背
景部３１の明度を変更してもよい。
【００４９】すなわち夜間時に、照明スイッチ４５の指
示部４５ａが第１のスイッチ位置４６から第２のスイッ
チ位置４７を指示するように操作されるとモニタパネル
１０の照明灯がオンとなりモニタパネル１０が照明され
る。また照明スイッチ４５の指示部４５ａが第３のスイ
ッチ位置４８を指示するように操作されるとモニタパネ
ル１０の照明とともに、建設機械の前照灯および作業灯
がオンとなり点灯される。照明スイッチ４５の指示部４
５ａが第１のスイッチ位置４６から第２のスイッチ位置
４７を指示するように操作されると、これに連動して低
い明度を指示する信号が液晶駆動装置に出力され、図１
（ｂ）に示すように背景部３１の表示色の明度が低い明
度の「濃い水色」へと変更される。なお照明スイッチ４
５の指示部４５ａが第３のスイッチ位置４８を指示する
ように操作されることに連動して明度が変更されるよう
にしてもよい。
【００５０】また昼間時に、照明スイッチ４５の指示部
４５ａが第２または第３のスイッチ位置４７、４８から
第１のスイッチ位置４６を指示するように操作されると
照明スイッチがオフされ操縦室４０のモニタパネル１０
が照明されなくなる。これに連動して高い明度を指示す
る信号が液晶駆動装置に出力され、図１（ａ）に示すよ
うに背景部３１の表示色の明度が高い明度の「薄い水
色」へと変更される。
【００５１】また背景部３１の表示色の明度の変更を手
動で行うのではなく自動で行うこともできる。
【００５２】たとえば建設機械の操縦室４０の内部また
は外部の何れかに照度センサが設けられる。照度センサ
は光センサを用いることができる。
【００５３】この場合照度センサで検出された照度が所
定のしきい値よりも低くなると、低い明度を指示する信
号が液晶駆動装置に出力される。また照度センサで検出
された照度が所定のしきい値以上になると、高い明度を
指示する信号が液晶駆動装置に出力される。
【００５４】したがって夜間に、照度センサで検出され
た照度が所定のしきい値よりも低くなると、低い明度を
指示する信号が液晶駆動装置に出力され、図１（ｂ）に
示すように背景部３１の表示色の明度が低い明度の「濃
い水色」へと変更される。
【００５５】また昼間時に、照度センサで検出された照
度が所定のしきい値以上になると、高い明度を指示する
信号が液晶駆動装置に出力され、図１（ａ）に示すよう
に背景部３１の表示色の明度が高い明度の「薄い水色」
へと変更される。
【００５６】以上の実施形態では操縦室４０の外部の照
度に応じて明度を変更するようにしている。しかし建設
機械の異常に応じて明度を変更してもよい。
【００５７】建設機械で異常が検出されると、異常内容
に対応するコーションマーク３３が点灯する。そしてこ
のコーションマーク３３の点灯に連動して、低い明度を
指示する信号が液晶駆動装置に出力される。建設機械で
異常が検出されていない場合には、高い明度を指示する
信号が液晶駆動装置に出力されている。
【００５８】したがって建設機械で異常が検出される
と、異常内容に対応するコーションマーク３３が点灯
し、この点灯に連動して、低い明度を指示する信号が液
晶駆動装置に出力され、図１（ｂ）に示すように背景部
３１の表示色の明度が低い明度の「濃い水色」へと変更
される。
【００５９】また建設機械で異常が検出されていない場
合には、高い明度を指示する信号が液晶駆動装置に出力
され、図１（ａ）に示すように背景部３１の表示色の明
度が高い明度の「薄い水色」へと変更される。
【００６０】このように表示画面３０の背景部３１の表
示色の明度が、異常が検出されていないときの明度とは
異なる明度に変更される。
【００６１】本実施形態によれば異常発生時に、表示画
面３０の表示面積の大部分を占める背景部３１の表示色
の明度が変化するので、表示画面３０のうちで小さい表
示面積を占めるものでしかないコーションマーク３３を
点灯させただけの場合と比較して、オペレータは異常を
迅速に認識することができる。このため建設機械の異常
に対して迅速に行動でき建設機械に悪影響を及ぼすこと
はなくなる。
【００６２】またコーションマーク３３の点灯時の明度
と、周囲の背景部３１の明度との明度差を、コーション
マーク３３が際だつような明度差にすれば、より一層オ
ペレータが画面３０から異常を迅速に認識することがで
きる。
【００６３】また異常の種類に応じて異なる明度を対応
づけておけば、明度に応じて異常内容を識別することが
できる。
【００６４】なお背景部３１の明度を変更して異常を知
らしめる場合には、コーションマーク３３の配設を省略
することもできる。
【００６５】図４は第２の実施形態に係る表示画面５０
を備えたモニタパネル１０を示す図である。以下図１の
モニタパネルと同一の構成要素には同一の符号をつけて
それらの説明は適宜省略する。
【００６６】同図４に示すモニタパネル１０は表示画面
５０のバーグラフ３２およびコーションマーク３３の明
度が変更可能な装置である。
【００６７】表示画面５０は背景部３１とバーグラフ３
２とコーションマーク３３とからなる。表示画面５０の
表示面積の大部分をバーグラフ３２とコーションマーク
３３とが占める。表示画面５０は複数の色や画面の明暗
を表示できる機能を有する。表示画面５０にはドットマ
トリクスＬＣＤ（ドットマトリクス型液晶ディスプレ
イ）、ＥＬ（エレクトロルミネセンス）、ＬＥＤ（発光
ダイオード）などが用いられる。
【００６８】表示画面５０ではバーグラフ３２とコーシ
ョンマーク３３の表示面積が背景部３１の表示面積より
大きいため、ガラスに映る表示画面５０の表示面積の大
部分をバーグラフ３２とコーションマーク３３とが占め
る。そこで第２の実施形態ではバーグラフ３２およびコ
ーションマーク３３の明度が変更される。この場合バー
グラフ３２の明度のみを変更することもできる。なおコ
ーションマーク３３が表示画面３０の表示面積の大部分
を占める場合にはコーションマーク３３のみの明度を変
更してもよい。
【００６９】また背景部３１の表示面積、バーグラフ３
２およびコーションマーク３３の表示面積の大小に関わ
らず背景部３１の表示色の明度を変更してもよい。バー
グラフ３２およびコーションマーク３３の表示色の明度
を変更すると、バーグラフ３２およびコーションマーク
３３自体が見づらくなることがあるためである。またバ
ーグラフ３２およびコーションマーク３３の表示色数が
多い場合、表示色の明度を変更するための制御が複雑で
ある。表示色数が少ない背景部３１の明度を変更するこ
とで、表示色の明度を変更するための制御が容易とな
る。
【００７０】また以上の実施形態では、表示画面３０の
うち背景部３１とバーグラフ３２、コーションマーク３
３とのうちいずれか一方の明度を変更するようにしてい
る。
【００７１】しかし本発明としては表示画面３０の全面
つまり背景部３１およびバーグラフ３２、コーションマ
ーク３３の両方の明度を変更する実施を妨げるものでは
ない。
【００７２】また以上の実施形態では、背景部３１また
はバーグラフ３２およびコーションマーク３３の表示色
の明度を２段階に変更させるものとして説明したが、オ
ペレータにより表示色の明度を自由に調整できるように
するようにしてもよい。
【００７３】また以上の実施形態では、表示画面３０に
表示されるものが背景部３１とバーグラフ３２とコーシ
ョンマーク３３であるとして説明した。しかし表示画面
３０への表示は背景部３１やバーグラフ３２やコーショ
ンマーク３３に限らず、表示されるものであれば何にで
も適用可能でる。
【００７４】なお以上の実施形態では、色の三要素のう
ち明度を変更するものとして説明した。しかし表示色の
彩度または色相を変更して、背景部３１とバーグラフ３
２およびコーションマーク３３との間の彩度の差、色相
の差を変更するようにすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は実施形態のモニタパネルの外観を示す図
であり、図１（ａ）は夜間以外のモニタパネル１０の外
観を示す図であり、図１（ｂ）は夜間使用時のモニタパ
ネル１０の外観を示す図である。
【図２】図２（ａ）は建設機械の操縦室４０の外観を示
す斜視図であり、図２（ｂ）は操縦室４０の内部を示す
図である。
【図３】図３は照明スイッチの一例の外観を示す図であ
る。
【図４】図４は図１とは異なる実施形態のモニタパネル
の外観を示す図である。
【符号の説明】
１０…モニタパネル（表示装置） ２３…明度変更スイッチ ３０…表示画面 ３１…背景部 ３２…バーグラフ（表示部） ３３…コーションマーク（表示部）
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 郡山 賢司 大阪府枚方市上野３−１−１ 株式会社小 松製作所大阪工場内 (72)発明者 岩本 祐一 大阪府枚方市上野３−１−１ 株式会社小 松製作所大阪工場内 Ｆターム(参考） 2D015 HA03 HB03 HB07 5C082 AA12 BA12 BA34 BB42 BD02 CB05 DA53 MM10 5G435 AA01 CC13 DD11 DD14 EE23 EE25 LL17 LL18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 表示画面上に背景部と表示部とを有
    した表示装置を、建設機械の操縦室に設けた建設機械の
    表示装置において、 前記背景部と前記表示部の各表示色の明度の差または彩
    度の差または色相の差を変更する変更手段を設けたこと
    を特徴とする建設機械の表示装置。
  2. 【請求項２】 前記変更手段は、 前記背景部または前記表示部のうちで前記表示画面上で
    占める面積の大きい方の表示色の明度または彩度または
    色相を変更することを特徴とする請求項１記載の建設機
    械の表示装置。
  3. 【請求項３】 前記変更手段は、 前記背景部の表示色の明度または彩度または色相を変更
    することを特徴とする請求項１記載の建設機械の表示装
    置。
  4. 【請求項４】 照明をオン、オフする照明用スイッ
    チを設け、 前記照明用スイッチのオンオフ操作に応じて、前記背景
    部もしくは前記表示部、または前記背景部および前記表
    示部の表示色の明度または彩度または色相を変更するこ
    とを特徴とする請求項１記載の建設機械の表示装置。
  5. 【請求項５】 表示画面上に背景部と表示部とを有
    した表示装置を、建設機械の操縦室に設けた建設機械の
    表示装置において、 操縦室の内部または外部の照度を検出する照度検出手段
    と、 前記照度検出手段で検出された照度が所定のしきい値以
    上の場合と、前記照度検出手段で検出された照度が前記
    しきい値よりも小さい場合とで、前記背景部と前記表示
    部の各表示色の明度の差または彩度の差または色相の差
    を変更する変更手段とを設けたことを特徴とする建設機
    械の表示装置。
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