JP3628173B2 - 情報表示装置 - Google Patents

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JP3628173B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報表示装置の技術分野に属し、より詳細には、カラー表示が可能な情報表示装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車載用の情報表示装置としては、例えば、液晶モニタやCRT(Cathode Ray Tube)モニタ等が用いられることが多い。
【0003】
そして、これら従来のモニタにおいては、その表示の明るさについて、昼間用の明るさとするための調整値と夜間用の明るさとするための調整値とが予め設定されており、ヘッドランプのスイッチのオン及びオフに連動して、モニタの明るさについての上記調整値を昼間用(ヘッドランプのスイッチがオフのとき)と夜間用(ヘッドランプのスイッチがオンのとき)とで切り換えるように構成されていた。
【0004】
ここで、表示装置が液晶モニタの場合を用いてより具体的に説明すると、当該液晶モニタには、外部から入力されたNTSC(National Television System Committee)信号をRGB(Red・Green・Blue)信号に変換するLCD(Liquid Crystal Display)用信号処理IC(Integrated Circuit)が備えられている。そして、当該LCD用信号処理ICにより液晶モニタの表示状態に関する各種画質調整を行うと共に上記入力されるNTSC信号を液晶モニタ用の交流信号に変換し、更にいわゆるγ補正等を施して上記RGB信号を出力する。
【0005】
このとき、液晶パネルの表示に関する各種表示状態(画質等)調整について具体的に説明すると、先ず、液晶モニタの明るさは上記NTSC信号におけるいわゆる黒レベルを制御することにより調整される。
【0006】
更に、コントラストは上記NTSC信号におけるいわゆる白レベルと上記黒レベルの差を制御して調整される。
【0007】
また、色の濃さは、上記NTSC信号における色信号の振幅レベルを制御することにより調整される。
【0008】
最後に、色合いは、NTSC信号におけるいわゆるカラーバースト信号に対する色信号の位相を制御することにより調整される。
【0009】
このとき、これら各表示状態の調整のための調整植は予めLCD用信号処理ICに付随するメモリ内に記憶されており、当該液晶パネルを駆動する際に読み出され上記各調整に用いられる。
【0010】
そして、上記表示状態(画質)の制御については、上述したようにヘッドランプのスイッチがオンの時とオフの時で夫々に異なる各種の上記調整値が予め記憶されており、当該ヘッドランプのオン又はオフを検出して対応する各調整値を読み出し当該表示状態の各種の調整を行っていた。
【0011】
更に、表示状態(画質)の制御については、運転席内の操作部に表示状態調整用の調整キーを設け、運転者が当該調整キーを操作することにより入力される調整値を上記メモリ内に一時的に記憶するように構成されており、当該表示状態を運転者の所望する明るさに、例えば50段階に区分して調整可能とされている。
【0012】
すなわち、例えば、明るさの調整では、液晶モニタの初期設定時に明るさのレベルが中間のレベル25に設定されているものを、そのレベルを上げて明るくしたり、またレベルを下げて暗くしたりすることができるのである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の構成では、表示状態として明るさを例にとると、ヘッドランプのオン又はオフ毎に予め設定されている調整値に基づいて昼間用の明るさのレベルと夜間用の明るさのレベルとを切り換える構成となっているので、例えば、昼間(ヘッドランプオフのとき)に予め設定された明るさより明るくし、また夜間(ヘッドランプオンのとき)に予め設定された明るさより暗くする場合等においては、ヘッドランプのスイッチをオン又はオフに切り換える毎に、明るさレベルの調整を行わなければならず操作性が極めて悪いという問題点があった。
【0014】
また、従来の構成では、例えば、薄曇りのときやトンネル内に入った場合等においては昼間でもヘッドランプをオンとするが、当該オンに連動して液晶モニタの色や明るさも夜間用に切り換えられてしまう。
【0015】
そのため、周囲が液晶パネルを夜間用に切り換えるほどには暗くなっていないときでも、液晶モニタの明るさが夜間用となることにより運転者の目が夜間用の液晶モニタの表示に馴染めず、液晶モニタが見えにくくなる場合があるという問題点もあった。
【0016】
一方、人間の目は、色の濃さの差異による視認率やコントラストの差異による視認率等が周囲の明るさに応じて変化する特性を有しており、上記従来の構成では、明るさの調整値が昼間用一種類と夜間用一種類の二種類のみであったため、周囲の明るさが種々に変化する場合等には液晶パネルが見にくくなってしまう場合があるという問題点もあった。
【0017】
更に、上記液晶モニタにおいては、NTSC信号自体を調整して明るさの調整をしていたため、明るさとコントラストの夫々の調整範囲に相関する限界値が存在することとなり、運転者の所望の明るさに調整できない場合もあるという問題点もあった。
【0018】
そこで、本発明は、上記の各問題点に鑑みて為されたもので、その課題は、表示装置の表示状態を運転者の所望する表示状態に調整して視認性を高めることが可能な情報表示装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、情報を表示するLCDパネル等の表示手段と、使用者に操作されることで、前記表示手段の表示特性を設定するための入力値を入力する調整キー等の入力手段と、前記表示手段の周囲の明るさを検出値として検出する光センサ等の検出手段と、前記検出手段における前記周囲の明るさの検出可能範囲を分割して予め設定された複数の領域の各々に対応して1つずつ設定されている設定値に基づいて前記表示特性を設定する演算部等の設定手段と、設定された前記表示特性に基づいて、前記表示手段を制御する演算部等の制御手段と、を備え、前記設定手段は、前記入力値が入力された際における前記検出値により示される前記明るさが属する前記領域に対応する前記設定値を、前記入力値及び当該検出値に基づいて変更し、当該変更された設定値を少なくとも用いて前記表示特性を設定すると共に、前記制御手段は、前記入力手段が前記使用者に操作されて前記表示特性が設定される際に、前記検出値により示される前記明るさが属する前記領域であって前記設定値が変更される領域に対応したマークを前記表示手段に表示させる。
【0044】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に好適な実施の形態について、図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、車両に搭載され、当該車両の移動を補助する車両ナビゲーション装置における情報表示装置に対して本発明を適用した場合の実施の形態である。
【0045】
(I)車両ナビゲーション装置の実施形態
始めに、本発明が適用される車両ナビゲーション装置の概要について、図1を用いて説明する。
【0046】
図1に示すように、車両ナビゲーション装置Sは、自車の回転時の角速度を検出し、角速度データ及び相対方位データを出力する角速度センサ1と、車輪の回転に伴って出力される所定周期のパルス信号におけるパルス数をカウントすることにより車輪一回転当たりのパルス数を算出し、当該一回転当たりのパルス数に基づく走行距離データを出力する走行距離センサ2と、GPS衛星からの電波を受信してGPS測位データを出力すると共に、自車の進行方向の絶対方位データを出力するGPSレシーバ3と、相対方位データ、角速度データ、走行距離データ、GPS測位データ及び絶対方位データに基づいて、車両ナビゲーション装置S全体の制御を行うシステムコントローラ4と、各種データを入力するためのリモコン装置等の入力装置10と、システムコントローラ4による制御の下、DVD−ROM(DVD−Read Only Memory)ディスクDKから車線数、道幅等を示す道路データを含む地図データや各施設の名称並びに詳細情報を示すデータ等の各種データを読み出し、出力するDVD−ROMドライブ11と、バスライン9を介して送られてくる各表示データに対応する表示を行う本発明に係る情報表示装置としての表示ユニット12と、システムコントローラ4による制御の下、各種音声データを再生し、出力する音響再生ユニット17と、外部マイク200から入力される音声の内容を認識する音声認識デコーダ21と、音声認識デコーダ21から出力される音声データに基づいて音声合成を行う音声合成部22と、音声合成部22から出力される合成音声信号を外部に出力するスピーカ23と、を備えて構成されている。
【0047】
また、システムコントローラ4は、GPSレシーバ3等の外部センサとのインターフェース動作を行うインターフェース部5と、システムコントローラ4全体を制御するCPU6と、CPU6を制御する基本的な制御プログラム等が格納されたROM(Read Only Memory)7と、図示しない不揮発性メモリ等を有し、入力装置10を介して運転者により予め設定された経路データやCPU6における処理に必要なデータ等の各種データを書き込み可能に格納するRAM8とを備えており、入力装置10、DVD−ROMドライブ11、表示ユニット12、音響再生ユニット17及び音声認識デコーダ21とは、バスライン9を介して接続されている。
【0048】
更に、音響再生ユニット17は、DVD−ROMドライブ11またはRAM8からバスライン9を介して送られる音声ディジタルデータのD/A変換を行うD/Aコンバータ18と、D/Aコンバータ18から出力される音声アナログ信号を増幅する増幅器19と、増幅された音声アナログ信号を音声に変換して外部へ出力するスピーカ20とを備えて構成されている。
【0049】
更にまた、音声認識デコーダ21は、不特定話者の音声を認識する周知の音声認識回路を備えており、外部マイク200を介して音声が入力されると、当該入力された音声の内容に最も近い候補語が、多数の語を示す情報を含む内蔵辞書から選択され、この選択された候補語を示す候補語データをバスライン9を介してCPU6に出力するように構成されている。なお、上記内蔵辞書は、具体的にはDVD−ROMディスクDK内に格納されており、必要に応じてDVD−ROMドライブ11を介して読み出される。
【0050】
(II)表示ユニットの実施形態
次に、本発明に係る表示ユニット12として液晶モニタを用いた場合の当該表示ユニット12の外観について、図2を用いて説明する。
【0051】
なお、図2は、後述する当該表示ユニット12の画質についての各種表示特性の設定を行っている際の表示ユニット12を情報表示面からみた状態を例示する正面図である。
【0052】
図2に示すように、正面から見た場合、表示ユニット12は、LCDパネル35(表示ユニット12内のLCDパネル35の背後には、後述するバックライトが備えられている。)をその中心に備えている。
【0053】
そして、当該LCDパネル35の上部には光センサ25の受光面が備えられている。
【0054】
また、LCDパネル35に向かってその右側には、操作キー38が備えられている。
【0055】
この操作キー38としては、表示ユニット12自体の電源キー、図示しないテレビチューナの受信チャネルを選択する選択キー、表示ユニット12で画像を表示する各種入力源(具体的には、例えば、テレビジョン放送、車両ナビゲーション装置Sからの映像又は図示しないビデオテーププレーヤ等)を切り換える入力源切換キー等の他に、表示ユニット12の画質における各種表示特性(後述するバックライトの輝度、LCDパネル35の黒レベル、コントラスト、色濃度又は色合い等を含む。以下、単に表示特性と称する。)を設定するための入力手段としての調整キー38a乃至38dが備えられている。
【0056】
一方、図2に示す外光インジケータ50及び太陽を模したマーク51は、表示ユニット12の表示特性を設定する際に当核LCDパネル35の情報表示面内に表示されるものである。
【0057】
このうち、外光インジケータ50は、上記調整キー38a乃至38dが操作されている時に表示され、光センサ25で検出された周囲の明るさを、例えば50段階に分けて表示するものである。
【0058】
すなわち、当該外光インジケータ50は、50個の矩形のブロックが横一列に並んで表示されることにより構成され、光センサ25により検出された周囲の明るさの検出値に対応して、当初矩形の枠のみであったブロックが向かって左側から順に白く塗りつぶされたブロックに変化することにより、当該検出値のレベルが表示されるものである。
【0059】
より具体的には、例えば、光センサ25からの検出値が「0」で周囲が真っ暗のときには外光インジケータ50としての当該ブロックは全て矩形の枠のみが表示され、当該検出値が「25」のときには左から25個目までのブロックが白で塗りつぶされて表示される。
【0060】
そして、表示特性設定時の周囲の明るさが明るいほど、白く塗りつぶされるブロックの数を多くするように表示することで、そのときの周囲の明るさを直感的に把握できるように表示するのである。
【0061】
一方、マーク51は、外光インジケータ50を構成するブロックのうち、白く塗りつぶされたブロックの一番右端のブロック(すなわち、上記検出値が「25」のときには左から25個目のブロック)の上に表示されると共に、検出された周囲の明るさについての後述する領域区分に対応してその表示色が変化するように表示される。
【0062】
換言すると、マーク51は、外光インジケータ50と共に、周囲の明るさを直感的に把握できるように表示するとともに、現在の周囲の明るさが後述するいずれの領城に属する明るさであるかを表示するものである。
【0063】
次に、本発明に係る表示ユニット12の細部構成及び動作について、図3を用いて説明する。
【0064】
始めに表示ユニット12の細部構成について説明する。
【0065】
図3に示すように、実施形態の表示ユニット12は、検出手段としての上記光センサ25と、LPF(Low Pass Filter)27、31及び33と、オン/オフ検出回路28と、切換スイッチ29と、処理回路30と、信号処理IC32と、調光回路34と、表示手段及び液晶表示手段としてのLCDパネル35と、表示手段としてのバックライト36と、駆動回路37と、操作キー38とにより構成されている。
【0066】
また、処理回路30は、A/D変換器40と、設定手段及び制御手段としての演算部41と、D/A変換器42及び45と、RAM(Random Access Memory)43と、ROM(Read Only Memory)44とにより構成されている。
【0067】
次に、動作を説明する。
【0068】
上述の構成において、オン/オフ検出回路28は、図示しないヘッドランプのオン/オフを切り換えるランプスイッチ26からのスイッチ信号Sswを検出し処理回路30の演算部41へオン/オフ検出信号Spとして出力する。
【0069】
一方、光センサ25は、表示ユニット12の周囲(通常は、当該表示ユニット12が設置される車両のダッシュボード近辺)の光を受光してその明るさのレベル(単位はルクス)を検出し、対応する検出値を明度検出信号Sdsとして出力する。
【0070】
また、LPF27は、処理回路30における後述する信号処理に適するように光センサ25からの明度検出信号Sdsの高域周波数成分を低減して処理回路30のA/D変換器40へ出力する。
【0071】
そして、A/D変換器40は、明度検出信号Sdsをディジタル化して演算部41に出力する。
【0072】
一方、操作キー38は、上述したように電源キー、選択キー、入力源切換キー等の他、LCDパネル35及びバックライト36における表示状態(具体的には、バックライト36の輝度並びにLCDパネル35の黒レベル、コントラスト、色濃度及び色合い等)を調整するための上記調整キー38a乃至38dが含まれている。
【0073】
このうち、電源キー、選択キー又は入力源切換キー等が操作されると夫々の操作に対応する操作指令が処理回路30の演算部41に出力され、一方調整キー38a乃至38dが操作されると、対応する操作信号Sop及び当該操作信号Sopに含まれる後述の入力値が処理回路30の演算部41に出力される。
【0074】
そして、演算部41は、上記入力源切換キーの操作による操作指令に対応して制御信号Scを切換スイッチ29に出力する。
【0075】
また、演算部41は、入力されている明度検出信号Sds及び操作信号Sopに基づいて、LCDパネル35又はバックライト36の表示における表示特性を設定するとともに、当該設定された表示特性に基づいて各種表示状態の調整値(バックライト36の場合は輝度の調整値)の設定を行い調整値信号SraとしてRAM43に記憶させる。
【0076】
そして、RAM43は、上記表示特性の調整値を格納する。
【0077】
更に、演算部41は、入力源切換キーの操作により入力されている操作指令及びオン/オフ検出信号Sp並びに明度検出借号Sdsに基づいて、上記各種表示状態の調整値を調整値信号SraとしてRAM43から読取り、調整信号Scl及びScbを生成し、夫々D/A変換器42又は45に出力し、これによりLCDパネル35又はバックライト36における上記各種表示状態を調整制御する。
【0078】
なお、当該演算部41により実行される表示特性の設定処理及び当該表示特性に基づいた各種の調整値の設定処理及び当該調整値に基づいた表示特性の調整制御処理のための制御プログラムは、予めROM44内に記憶されており、必要に応じてROM信号Sroとして読み出される。
【0079】
次に、このRAM43内に格納されている各調整値を含むテーブルについて、図4を用いて説明する。
【0080】
図4に示すように、RAM43内に格納されるテーブルTは、表示状態(バックライト36の輝度、LCDパネル35の黒レベル、コントラスト、色濃度又は色合い等)の夫々に対応させて、50段階に分割された周囲の明るさの値(光センサ25からの明度検出信号Sdsに含まれる検出値)毎に、演算部41において設定された調整値を格納しており、更に、調整キー38a乃至38dが操作された際に演算部41によって設定される設定値(表示特性を設定するための設定値S1、S2及びS3)が格納されている。
【0081】
なお、本実施形態では、上記の調整値及び設定値の夫々をランプスイッチ26のオン又はオフの夫々に対応させて格納している。
【0082】
一方、切換スイッチ29は、その入力端子に接続されている上記各入力源からのデータ信号(テレビ信号Stv、ナビゲーション表示信号Snv、ビデオ信号Svt又は外部入力信号Si)のうちのいずれかを演算部41からの制御信号Scに基づいて選択し、いわゆるNTSC方式の画像信号Sinとして信号処理IC32に出力する。
【0083】
また、D/A変換器42は、演算部41からの調整信号Sclをアナログ化しLPF31に出力する。
【0084】
そして、LPF31は、LCDパネル35における表示状態の変化の頻度が予め設定された所定時間毎となるように調整信号Sclの低周波成分を抽出し信号処理IC32に出力する。
【0085】
このとき、LCDパネル35の表示状態の変化は、早過ぎてもちらついてしまって見えにくくなり、逆に遅過ぎても表示ユニット12としての機能を果たさなくなる(すなわち、表示状態の変化が遅過ぎると調整制御処理の意味をなさなくなる。)ため、上記の所定時間は2秒乃至10秒の間とするのが好ましい。
【0086】
次に、信号処理IC32は、切換スイッチ29から入力されるNTSC方式の画像信号Sinに対して、LPF31から入力される調整信号Sclに基づきその黒レベル(いわゆるブライト)、コントラスト、色濃度及び色合いを調整すると共に、いわゆるγ補正等を施し、交流信号である表示信号SccをLCDパネル35に出力する。
【0087】
これにより、LCDパネル35は、当該表示信号Sccに基づいて液晶層に印加する印加電圧を変化させ、当該表示信号Sccに対応する表示状態で画像を表示する。
【0088】
上述の処理に加えて、演算部41は、表示特性の設定処理及び当該表示特性に基づいた各種の調整値の設定処理を行う際に、調整キー38a乃至38dを操作することにより操作信号Sopが入力されると、そのときに入力されている明度検出信号Sdsに対応して外光インジケータ50及びマーク51の表示を変化させるための制御信号Sciを生成して信号処理IC32に出力する。そして、制御信号Sciは信号処理IC32により調整信号Sclと合成される。これにより、上記表示信号Sccには、上記制御信号Sciに対応する信号が含まれていることとなる。
【0089】
一方、D/A変換器45は、演算部41からの調整信号Scbをアナログ化してLPF33に出力する。
【0090】
そして、LPF33は、バックライト36における表示状態(輝度)の変化の頻度が、予め設定された所定時間毎となるように調整信号Scbの低周波数成分を抽出し、調光回路34に出力する。
【0091】
このとき、当該輝度の変化は、早過ぎてもちらついてしまって見えにくくなり、逆に遅過ぎても表示ユニット12としての機能を果たさなくなる(すなわち、輝度の変化が遅過ぎると調整制御処理の意味をなさなくなる。)ため、上記の所定時間は2秒乃至10秒の間とするのが好ましい。
【0092】
そして、調光回路34は、当該抽出された調整信号Scbに対して、バックライト36の輝度調整に必要な予め設定された処理を施し、調整信号Sccbを生成して駆動回路37に出力する。
【0093】
これにより、駆動回路37は、当核調整信号Sccbに基づいてバックライト36の輝度を変化させるための駆動信号Scvを生成して当該バックライト36に出力する。
【0094】
そして、冷陰極管により構成されているバックライト36は、駆動信号Scvに対応する輝度で発光し、LCDパネル35の表示状態の変化に同期して輝度が変化する背光LをLCDパネル35に照射して当核LCDパネル35における明るさを調整する。
【0095】
(III)表示特性の設定処理の第1実施形態
次に、演算部41における表示特性の設定処理の第1実施形態及び表示状態の調整処理の実施形態について、バックライト36の輝度特性を設定する場合及び当該設定された輝度特性に基づいて輝度を調整する場合を例として図5を用いて説明する。
【0096】
ここで、図5に示すフローチャートのうち、ステップS1乃至S3が輝度の調整処理の実施形態を示し、ステップS4乃至S10が輝度特性の設定処理の第1実施形態を示している。
【0097】
また、図5に示すフローチャートに対応する制御プログラムは、上記ROM44内に予め格納されており、必要に応じてROM信号Sroとして演算部41に読み出されるものである。
【0098】
図5に示すように、実施形態の輝度特性の調整処理においては、表示ユニット12に対して図示しない電源スイッチにより電源が供給され、切換スイッチ29により切り換えられて入力されているデータ信号に対応する画像を表示ユニット12が表示している状態で、光センサ25から出力される明度検出信号Sdsに基づいて周囲の明るさの検出値を得る(ステップS1)。
【0099】
次に、オン/オフ検出回路28からのオン/オフ検出信号Spを検出すると共に、切換スイッチ29により選択されている入力源の種類を判別することにより、オン/オフ検出信号Sp及び入力源の種類並びに上記検出値に対応した各調整値(すなわち、バックライト36の輝度、LCDパネル35の黒レベル、コントラスト、色濃度、色合い等に対応し、入力源の種類毎に設定されテーブルTとして記憶されている各調整値)をRAM43から読み出す(ステップS2)。
【0100】
そして、読み出した各調整値のうち、バックライト36の輝度の調整値に基づいて調整信号Scbを生成し、D/A変換器45を介して出力してバックライト36の輝度を調整すると共に、当該読み出した他の調整値に基づいて調整信号Sclを生成し、D/A変換器42を介して信号処理IC32に出力し、当該信号処理IC32において切換スイッチ29からのデータ信号を調整信号Scbに対応して調整し、LCDパネル35に表示される情報の表示状態を調整制御する。
【0101】
なお、ステップS1乃至S3に示す表示状態の調整制御は表示ユニット12に電源が供給され、情報を表示している際には常に行われている。
【0102】
次に、演算部41における輝度特性の設定処理について図4、図5及び図6(a)を用いて説明する。なお、図6(a)は当該設定処理の概念を示す図である。
【0103】
なお、以下に説明する設定処理においては、光センサ25により検出される周囲の明るさを600ルクス(一般にヘッドランプを点灯せずに走行する明るさ)より明るい領域Aと、100ルクスより明るく600ルクスより暗い(一般にヘッドランプを点灯している車両と点灯しない車両が混在する明るさ)の領域Bと、100ルクスより暗い(一般にヘッドランプを点灯して走行する明るさ)領域Cとの三つの領域に分割して設定処理を実行する。
【0104】
図5に示すように、第1実施形態の輝度特性の設定処理においては、上記ステップS3に引き続いて表示ユニット12に図示しない電源スイッチにより電源が供給され、切換スイッチ29により切り換えられて入力されているデータ信号に対応する画像を表示ユニット12が表示しているとき、調整キー38a乃至38dが操作されたことにより操作信号Sopが演算部41に入力されたか否かが判定される(ステップS4)。
【0105】
そして、調整キー38a乃至38dが操作されていないときは(ステップS4;NO)、現在入力されているデータ信号に対応する画像の表示を継続しつつステップS1へ戻って上述した処理を繰り返す。
【0106】
一方、調整キー38a乃至38dが操作されて操作信号Sopが入力されると(ステップS4;YES)、上記表示特性(すなわち、バックライト36の輝度、LCDパネル35の黒レベル、コントラスト、色濃度又は色合い等)の設定処理のうち、いずれの設定が行われるかを認識する。そして、認識された表示特性のみについては、RAM43に格納されている調整値を用いずに、操作信号Sopに基づいて調整信号Scl及びScbを生成し、D/A変換器42及び45に出力する。
【0107】
その後、演算部41は、LCDパネル35の情報表示面に、切換スイッチ29から入力されているデータ信号に対応する画像に併せて明度検出信号Sdsに対応する周囲の明るさの検出値のレベルに基づき外光インジケータ50を表示すると共に、上記検出値が属する領域(すなわち、上記領域A、領域B又は領域Cのいずれか)を認識してマーク51を表示する(ステップS5)。
【0108】
このとき、検出された周囲の明るさの検出値に応じて、外光インジケータ50における表示が変化すると共に、マーク51の表示位置が変化する。なお、マーク51については、その表示色について、周囲の明るさの検出値のレベルが上記領域A乃至Cのいずれの領域に属するかが判定され、当該属する領域に応じてマーク51の表示色が変化するように表示される。
【0109】
次に、操作信号Sopの出力(すなわち、調整キー38a乃至38dの操作)が終了することにより当該終了の際の操作信号Sopに含まれている入力値が入力されたか否かを検出し(ステップS6)、入力されていない時は(ステップS6;NO)そのまま待機し、入力された時は(ステップS6;YES)当該入力された入力値をRAM43に一時的に記憶する。
【0110】
なお、入力値が入力された時には、外光インジケータ50及びマーク51の表示を停止する。
【0111】
次に、当該入力値が入力された時の周囲の明るさの検出値が、上述した領域A乃至Cのいずれの領域に属するか否かを判定する(ステップS7)。
【0112】
そして、当該入力値と検出値に基づいて、上記判定した領域内の設定値を設定し、当該領域内の設定値の書き換えを行う(ステップS8)
次に、書き換えた設定値と予め設定されている他の設定値とを結んで仮特性線を生成し、図7に示す輝度の二次関数特性に対応させて輝度特性線を設定する(ステップS9)。
【0113】
ここで、上記仮特性線の設定についてより具体的に図6(a)を用いて説明する。
【0114】
今、図6(a)において、初期設定時に設定されている仮特性線が図6(a)中実線で示される仮特性線であったとすると共に、この実線で示される仮特性線上には、予め設定値S1’(座標値は(xS1、yS1)とする。)、S2’及びS3’(座標値は(xS3、yS3)とする。)が設定されているものとする。
【0115】
そして、ステップS7で取得された入力値と検出値とから求められた仮特性線を設定するための設定値(ステップS8)が図6(a)に示す設定値S2(座標値は(xS2、yS2)とする。)であったとする。
【0116】
すなわち、設定値S2の場合には、ステップS7で取得された入力値がyS2であり、当該入力値が入力されたときの周囲の明るさの検出値がxS2となる。
【0117】
この場合、ステップS9の処理においては、先ず、設定値S2’を設定値S2に置換し、当該設定値S1(S1’)と設定値S2を結んで第1の仮特性線を設定すると共に、設定値S2と設定値S3(S3’)を結んで第2の仮特性線を設定し、当該第1の仮特性線と第2の仮特性線とを設定値S2を屈曲点として接続することによりステップS9の処理を実行した結果としての仮特性線(図6(a)中破線で示す。)を生成する。
【0118】
このとき、輝度の最大値又は最小値が予め設定されている場合には、輝度特性線は当該最大値又は最小値に到達した以降は、夫々に周囲の明るさ軸(x軸)に平行となる。
【0119】
なお、各仮特性線の設定において一般的には、周囲の明るさの検出値をx、調整キー38a乃至38dから入力された入力値をyとし、当該検出値x及び入力値yとに基づいて設定される設定値をSm(図6(a)の場合は、設定値S2)として、当該設定値Smに基いて仮特性線が以下の式により設定される。
【0120】
【数1】
Figure 0003628173
なお、上記式(1)において、ys1は設定値S1を設定したときの入力値を、ys2は設定値S2を設定したときの入力値を、ys3は設定値S3を設定したときの入力値を夫々示し、xs1は設定値S1を設定したときの検出値を、xs2は設定値S2を設定したときの検出値を、xs3は設定値S3を設定したときの検出値を夫々示している。
【0121】
次に、ステップS9において仮特性線設定後に輝度特性線を設定して輝度の調整値を求める際に用いられる上記輝度の二次関数特性について図7を用いて説明する。ここで、図7は周囲の明るさと輝度の調整値の関係と共に、当該輝度の調整値と実際のバックライト36の輝度との関係を併記したものである。
【0122】
すなわち、ステップS9においては、バックライト36の輝度の調整値は、上記仮特性線における輝度に対応して実際の輝度を二次関数的に(すなわち、仮特性線にける輝度が低い範囲では実際の輝度の変化を緩やかにし、一方仮特性線における輝度が高い範囲では実際の輝度の変化を急峻にする。)変化させるべく駆動回路37を動作させるように設定される。
【0123】
このようにすれば、人の目の感度の周囲の明るさに対応した変化に適合するように輝度が変化するので、LCDパネル35における表示を更に見やすくすることができる。
【0124】
次に、設定した輝度特性線(ステップS9)に基づいて検出された周囲の明るさの検出値(50段階に分類された検出値)に対応した輝度の調整値を夫々求め、RAM43内のテーブルTの書き換えを行う(ステップS10)
これ以降は、周囲の明るさの検出値に対応する当該設定された輝度の調整値を用いてバックライト36の実際の輝度が調整されることとなる(ステップS1乃至S3)。
【0125】
なお、上記の例ではROM44に式(1)を予め記憶しておき、RAM43内に各種調整値をテーブルTとして記憶しているが、ROM44に入力値、検出値及び設定値のみを記憶しておき、必要に応じて調整値を算出して、輝度を調整するようにしてもよい。このようにすれば、RAM43の容量を削減することができる。
【0126】
なお、上記図6(a)の例では、周囲の明るさにおける領域Bの範囲について輝度特性線を変更する場合について説明したが、周囲の明るさの検出値における領域A又は領域Cの範囲について仮特性線を変更する場合にも、例えば図6(b)(領域C内の初期設定時の設定値S1’を設定値S1に変更する場合)又は図6(c)(領域A内の初期設定時の設定値S3’を設定値S3に変更する場合)に示すようにして夫々変更後の仮特性線を設定し(上記式(1)参照)、当該設定された仮特性線に基づいて設定された輝度特性線に対応するように周囲の明るさの検出値に対応する輝度の調整値を算出して夫々にRAM43に記憶することとなる。
【0127】
ここで、各輝度の調整値を含む上述したRAM43内のテーブルTについて、より具体的に説明する。
【0128】
図4に示すように、RAM43内のテーブルTとしては、50段階に分割された周囲の明るさの値毎にステップS10において算出されたバックライト36の輝度の調整値(図4中、符号a、a、a、…a48、a49及びa50で示す。)が、設定キー38a乃至38dの操作により入力された入力値に基づいて設定された(図4ステップS8参照)上記設定値S1乃至S3と共に記憶されている。なお、この設定値S1乃至S3は、今後、更に輝度特性線を変更する場合に基準とすべく記憶しておくものである。
【0129】
ここで、図4においては、図示しないヘッドランプがオンのときにオン/オフ検出信号Spに基づいて設定されたバックライト36の輝度の調整値が図6中符号a、a、a、…a48、a49及びa50として示されているが、これ以外に、同じバックライト36の輝度の調整値について、ヘッドランプがオフのときの当該輝度についても上述した処理によって輝度特性線及び周囲の明るさに対応する輝度の調整値を設定し、それを図6中符号b、b、b、…b48、b49及びb50として示すように対応する設定値S1乃至S3と共に記憶し、これらに基づいてヘッドランプがオフのときのバックライト36の輝度を調整するように構成することもできる。
【0130】
更に、図4に示すように、LCDパネル35の表示における黒レベル(ブライト)、コントラスト、色濃度及び色合いについて、夫々に操作キー38を用いて新たな設定値S1乃至S3を設定し、当該設定値S1乃至S3に基づいて夫々黒レベル特性線、コントラスト特性線、色濃度特性線又は色合い特性線を設定し、夫々の特性線に基づいて50段階の周囲の明るさ毎の黒レベルの調整値、コントラストの調整値、色濃度の調整値又は色合いの調整値を算出し、これらを纏めて周囲の明るさ毎にテーブルT内に記述しておくこともできる。
【0131】
そして、これらテーブルTの内容に対応する調整信号Sclを生成することにより、信号処理IC32を用いて新たに設定された黒レベル特性、コントラスト特性、色濃度特性又は色合い特性の夫々に基づきLCDパネル35を制御することとなる。
【0132】
以上説明したように、表示制御処理の第1実施形態の処理によれば、周囲の明るさに対応して運転者が入力値を入力し、当該入力された入力値に基づいて設定された設定値を用いて輝度特性線、黒レベル特性線、コントラスト特性線、色濃度特性線又は色合い特性線を設定するので、LCDパネル35の表示特性を任意に変更して表示を行わせることができる。
【0133】
また、周囲の明るさを三つの領域に分け、各々の領域について一つの設定値を設定し、当核三つの設定値に基づいて輝度特性を新たに設定するので、周囲が明るいときと暗いときとの輝度特性線の傾きを変えることができるため、より使用者の好みに応じた画質の調整を行うことができる。
【0134】
また、使用者が調整キー38a乃至38dを操作している時、RAM43に格納されている調整値に代えて操作信号Sopに基づいて表示状態を調整するため、使用者は調整キー38a乃至38dを操作するのみで、操作している時の周囲の明るさに対する表示ユニット12の表示状態の調整量を把握することができる。
【0135】
更に、ヘッドランプのオン又はオフに基づいて各特性を示す値を設定することにより、当該ヘッドランプのオン又はオフに応じて車両上で見やすい表示を行うことができる。
【0136】
更にまた、表示特性設定時に、検出された周囲の明るさに対応して外光インジケータ50及びマーク51の表示態様を変化させるので、周囲の明るさを客観的且つ直感的に把握しつつLCDパネル35上の表示情報を読み取ることができる。
【0137】
更に、LCDパネル35の表示態様を運転者の好みに合わせて見やすく変更し、より安全なナビゲーション処理を行うことができる。
【0138】
なお、上記第1実施形態において、領域Cと領域Bとの境界値を、100ルクス以外に50ルクス乃至150ルクスの間の値としてもよい。また、領域Bと領域Aとの境界値を、600ルクス以外に500ルクス乃至900ルクスの間の値としてもよい。
【0139】
また、上記の例においてはヘッドランプのオン又はオフに基づいて各種表示特性の調整値を設定するように構成したが、へッドランブのオン又はオフを考慮せずに周囲の明るさにのみに基づいて調整を行うようにしても従来の調整に比して木目細かな調整が可能であり、これによりオン/オフ検出回路28が不要となるため、コストの低減を図ることができる。
【0140】
(IV)表示特性の設定処理の第2実施形態
次に、本発明の表示特性の設定処理に係る他の実施形態である第2実施形態について、図8を用いて説明する。
【0141】
なお、第2実施形態の表示特性の設定処理を実行するための表示ユニット12の構成は第1実施形態の場合と同様であるので、細部の説明は省略する。
【0142】
また、第2実施形態の表示特性の設定処理における輝度特性設定処理以外の動作についても、第1実施形態と同様であるので、細部の説明は省略する。
【0143】
上述した第1実施形態の表示特性の設定処理における輝度特性設定処理においては、周囲の明るさについて、これを領域A乃至Cの三つの領域に分割し、夫々について新たな入力値を入力する場合について説明したが、これ以外に、周囲の明るさを二つの領域のみに分割して輝度特性線等を新たに設定することもできる。
【0144】
すなわち、輝度特性線を求めるために設定される仮特性線の設定について説明すると、図8(a)に示すように、周囲の明るさを400ルクス(一般に、ヘッドライト等を点灯している車と消灯している車が混在するときの明るさである。)を境界として二つに分割し、このうち400ルクスよりも明るい範囲について入力値を新たに入力し(図5ステップS6参照)、その入力値とそのときの周囲の明るさの検出値に基づいて設定された設定値S2と初期設定時の設定値S1とを用いて図8(a)中破線で示す新たな仮特性線(この場合には、屈曲点のない仮特性線となる。)を設定し(図5ステップS9参照)、当該仮特性線を用いて設定された輝度特性線に基づいて周囲の明るさに応じた輝度の調整値を算出してテーブルTを形成する(図5ステップS10参照)こともできる。
【0145】
この場合のステップS9では、周囲の明るさxに対して上記設定された(ステップS7)仮特性線を用いて決定する輝度をyとすると、上記式(1)に代えて、以下の式に基づいて各周囲の明るさの値xに対応する輝度yが決定されることとなる。
【0146】
【数2】
={(yS2−yS1)/(xS2−xS1)}×(x−xS1)+yS1
更に、図8(b)に示すように、同様の方法により、400ルクスよりも暗い範囲について入力値を新たに入力し、その入力値とそのときの周囲の明るさの検出値に基づいて設定された設定値S1と初期設定時の設定値S2とを用いて図7(b)中破線で示す新たな仮特性線(屈曲点のない仮特性線)を設定し(図5ステップS9参照)、当該設定された仮特性線に基づいて設定された輝度特性線に基づいて周囲の明るさに応じた輝度の調整値を算出してテーブルTを形成することもできる。
【0147】
なお、輝度特性以外の黒レベル特性、コントラスト特性、色濃度特性又は色合い特性についても、上述したように二つの点のみについて設定値を設定し直して夫々の特性線を設定することができることは言うまでもない。
【0148】
以上説明したように、調整処理の第2実施形態によれば、周囲の明るさに対応して運転者が入力値を入力し、当該入力値に基づいて設定された設定値に基づいて輝度特性線、黒レベル特性線、コントラスト特性線、色濃度特性線又は色合い特性線を設定するので、LCDパネル35の表示特性を任意に変更して表示を行わせることができる。
【0149】
また、周囲の明るさの範囲に応じて設定値が二つのみであるので、簡易な操作で夫々の特性線を設定することができる。
【0150】
更に、ヘッドランプのオン又はオフに基づいて各特性を示す値を設定することにより、当該ヘッドランプのオン又はオフに応じて車両上で見やすい表示を行うことができる。
【0151】
更にまた、輝度表示特性等の設定時に、検出された周囲の明るさに対応して外光インジケータ50及びマーク51の表示態様を変化させるので、周囲の明るさを客観的且つ直感的に把握しつつLCDパネル35上の表示情報を読み取ることができる。
【0152】
更に、LCDパネル35の表示態様を運転者の好みに合わせて見やすく変更し、より安全なナビゲーション処理を行うことができる。
【0153】
更に、上記各実施形態において、一つの領域内(例えば、領域A内)の設定値のみを新たに変更するように構成することもできる。
【0154】
このようにすれば、最も簡易的に見やすい表示を得ることができる。
【0155】
また、上記各実施形態においては、LCDパネル35を用いた表示に本発明を適用した場合について説明したが、本発明は、これ以外に、例えば、プラズマディスプレイパネルやエレクトロルミネッセンスを用いた表示装置に適用することもできる。
【0156】
更には、車両搭載用の表示装置だけでなく、一般のテレビジョン受像機や携帯型の小型テレビジョン装置に対して本発明を適用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の車両ナビゲーション装置の概要構成を示すブロック図である。
【図2】表示ユニットの外観を示す正面図である。
【図3】実施形態の表示ユニットの細部構成を示すブロック図である
【図4】RAM内のテーブルの例を示す図である。
【図5】表示特性設定処理の第1実施形態及び表示状態調整処理の実施形態を示すフローチャートである。
【図6】第1実施形態の仮特性線設定処理を示す図であり、(a)は仮特性線設定処理の第1例を示す図であり、(b)は仮特性線設定処理の第2例を示す図であり、(c)は仮特性線設定処理の第3例を示す図である。
【図7】第1実施形態の輝度特性線設定処理を示す図である。
【図8】第2実施形態の仮特性線設定処理を示す図であり、(a)は仮特性線設定処理の第1例を示す図であり、(b)は仮特性線設定処理の第2例を示す図である。
【符号の説明】
1…角速度センサ
2…走行距離センサ
3…GPSレシーバ
4…システムコントローラ
5…インタフェース
6…CPU
7、44…ROM
8、43…RAM
9…バスライン
10…入力装置
11…DVD−ROMドライブ
12…表示ユニット
17…音響再生ユニット
18…D/Aコンバータ
19…増幅器
20、23…スピーカ
21…音声認識デコーダ
22…音声合成部
25…光センサ
26…ランプスイッチ
27、31、33…LPF
28…オン/オフ検出回路
29…切換スイッチ
30…処理回路
32…信号処理IC
34…調光回路
35…LCDパネル
36…バックライト
37…駆動回路
38…操作キー
38a、38b、38c、38d…設定キー
40…A/D変換器
41…演算部
42、45…D/A変換器
50…外光インジケータ
51…マーク
200…マイク
Sds…明度検出信号
Ssw…スイッチ信号
Sp…オン/オフ検出信号
Sci…制御信号
Stv…テレビ信号
Snv…ナビゲーション情報信号
Svt…ビデオ信号
Si…外部入力信号
Sin…画像信号
Sra…調整値信号
Sro…ROM信号
Scb、Scl、Sccb…調整信号
Scc…表示信号
Scv…駆動信号
Sop…設定信号
S…車両ナビゲーション装置
T…テーブル
L…背光

Claims (7)

  1. 情報を表示する表示手段と、
    使用者に操作されることで、前記表示手段の表示特性を設定するための入力値を入力する入力手段と、
    前記表示手段の周囲の明るさを検出値として検出する検出手段と、
    前記検出手段における前記周囲の明るさの検出可能範囲を分割して予め設定された複数の領域の各々に対応して1つずつ設定されている設定値に基づいて前記表示特性を設定する設定手段と、
    設定された前記表示特性に基づいて、前記表示手段を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記設定手段は、前記入力値が入力された際における前記検出値により示される前記明るさが属する前記領域に対応する前記設定値を、前記入力値及び当該検出値に基づいて変更し、当該変更された設定値を少なくとも用いて前記表示特性を設定すると共に、
    前記制御手段は、前記入力手段が前記使用者に操作されて前記表示特性が設定される際に、前記検出値により示される前記明るさが属する前記領域であって前記設定値が変更される領域に対応したマークを前記表示手段に表示させることを特徴とする情報表示装置。
  2. 請求項1に記載の情報表示装置において、
    前記制御手段は、前記検出値により示される前記明るさが属する前記領域に応じて前記マークの表示色を変化させることを特徴とする情報表示装置。
  3. 請求項1又は2に記載の情報表示装置において、
    前記表示特性は前記表示手段の表示の明るさを示す表示特性であり、
    前記入力値は当該表示の明るさを示す表示特性を設定するための入力値であり、
    前記制御手段は、前記表示の明るさを示す表示特性に基づいて前記表示の明るさを制御することを特徴とする情報表示装置。
  4. 請求項3に記載の情報表示装置であって、
    前記表示手段は、バックライトを有する液晶表示手段であり、
    前記制御手段は、当該バックライトの輝度を変更することにより前記表示の明るさを制御することを特徴とする情報表示装置。
  5. 請求項1又は2に記載の情報表示装置であって、
    前記表示特性は前記表示手段の表示の色濃度を示す表示特性であり、
    前記入力値は前記表示の色濃度を示す表示特性を設定するための入力値であり、
    前記制御手段は、前記表示の明るさを示す表示特性に基づいて前記表示の色濃度を制御することを特徴とする情報表示装置。
  6. 請求項1又は2に記載の情報表示装置であって、
    前記表示特性は前記表示手段の表示の色合いを示す表示特性であり、
    前記入力値は前記表示の色合いを示す表示特性を設定するための入力値であり、
    前記制御手段は、前記表示の色合いを示す表示特性に基づいて前記表示の色合いを制御することを特徴とする情報表示装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の情報表示装置であって、
    当該情報表示装置は車両に搭載されており、
    前記設定手段は、前記車両のヘッドランプのオン時とオフ時とを区別して前記表示特性を設定することを特徴とする情報表示装置。
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