JP2002046556A - 車載用電子機器のプログラムバージョンアップ方法およびプログラムバージョンアップ可能な車載用電子機器 - Google Patents

車載用電子機器のプログラムバージョンアップ方法およびプログラムバージョンアップ可能な車載用電子機器

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JP2002046556A
JP2002046556A JP2000237339A JP2000237339A JP2002046556A JP 2002046556 A JP2002046556 A JP 2002046556A JP 2000237339 A JP2000237339 A JP 2000237339A JP 2000237339 A JP2000237339 A JP 2000237339A JP 2002046556 A JP2002046556 A JP 2002046556A
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electronic device
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Ichiro Kugo
一朗 久郷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車載用電子機器で、プログラムバージョンア
ップ用の接続に使用するコネクタを通常の使用状態では
見えない位置に配置し、しかも装着状態を取外さないで
も接続を可能にする。 【解決手段】 車載用オーディオ装置11は、本体12
に対し前面部13を変位させることができる。前面部1
3の裏面側に、プログラムバージョンアップ用の接続を
行うためのコネクタ15を配置し、前面部13を本体1
2に対して変位させた状態でコネクタ15への信号線の
接続を可能にする。本体12内に収納されるメイン基板
14上に搭載される不揮発性半導体メモリに対するプロ
グラムバージョンアップは、本体12と前面部13とを
接続する信号配線16を利用して行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロコンピュ
ータを搭載する車載用電子機器で、マイクロコンピュー
タが動作するプログラムやデータなどをバージョンアッ
プする車載用電子機器のプログラムバージョンアップ方
法およびプログラムバージョンアップ可能な車載用電子
機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車等の車両に搭載される
電子機器は、マイクロコンピュータなどを搭載し、限ら
れた筺体で多くの機能を実現可能にしている。近年、マ
イクロコンピュータの動作用プログラムを格納するメモ
リとして、電気的に書込み可能なEEPROMやフラッ
シュROMなどが使用されるようになってきている。プ
ログラムやデータの少なくとも一部をこのような電気的
書込み可能な不揮発性半導体メモリに格納しておけば、
不揮発性半導体メモリを取外さなくてもプログラムで格
納されている情報を書換えることができる。
【0003】本件出願人は、特開平11−143720
号公報で、車載用機器間通信ネットワークシステムを用
いて車載用機器の制御プログラムのバージョンアップを
行う考え方を開示している。車両に搭載される車載用電
子機器としては、たとえばラジオチューナ、TVチュー
ナ、カセットデッキ、CDプレーヤ、CDチェンジャ、
ナビゲーション装置、ディスプレイ装置等が考えられ
る。このうち無線電波の受信機能を有する機器に、プロ
グラムバージョンアップ用の情報を無線電波を介して与
え、バージョンアップ対象となる機器には車載用機器間
通信ネットワークを介してバージョンアップ用の情報を
伝送するようにしている。
【0004】車載用電子機器のバージョンアップは、多
くの機能を有する車載用電子機器を、不具合などが生じ
にくい状態で使用するために必要となる。ただし、バー
ジョンアップを必要とする頻度はあまり大きくはなく、
またバージョンアップの処理手順中に何らかの失敗があ
ると、電子機器の制御プログラムが壊れてしまうおそれ
もある。このため、電子機器がバージョンアップ可能で
あっても、車両のユーザなどが直接バージョンアップの
ための操作を行うことは好ましくなく、サービス工場な
どの専門家が必要に応じてバージョンアップを行うこと
になる。
【0005】図7は、従来から一般的に行われているプ
ログラムバージョンアップ可能な車載用電子機器の概略
的な外観構成を示す。車載用電子機器として、たとえば
車載用オーディオ装置1は、車両の運転席近傍のインス
トルメントパネルなどの所定位置に装着して使用され
る。車載用オーディオ装置1の本体2は、インストルメ
ントパネルなどの内部に収容され、前面部3のみが表面
に露出する。車載用オーディオ装置1では、前面部3で
各種表示や操作などを行う。本体2の内部にはメイン基
板4などが設けられ、メイン基板4上にフラッシュRO
Mなどの電気的にプログラム可能な不揮発性半導体メモ
リが搭載される。フラッシュROMなどのプログラムを
行うために、メイン基板4にコネクタ5が設けられ、本
体2の筺体の側面などに露出して、プログラム制御用の
信号を入力することが可能になっている。
【0006】前述のように、車載用機器間通信ネットワ
ークシステムでプログラム制御用の入力を行うために
は、各電子機器がネットワークを介するプログラム制御
用データを処理可能でなければならない。図7に示すよ
うに、メイン基板4にコネクタ5を直接設けておけば、
不揮発性半導体メモリに直接関連する部分のみをプログ
ラムバージョンアップ可能な構成にしておけばよい。車
載用オーディオ装置1の前面部3は、限られた面積で多
くの表示や操作入力部を備えなければならないので、使
用頻度が少ないコネクタ5を設ける余地はない。また、
コネクタ5を前面部3の表面に設けると、デザイン的な
処理も難しく、意匠的に不利になってしまう。さらに、
車載用オーディオ装置1の製品として、静電気テストが
行われるので、プログラム制御用の信号入力を行うコネ
クタ5が前面部3に露出していると、テスト中に高電圧
がかかって、メイン基板4の内部が損傷を受けるおそれ
も生じる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】個々の車載用電子機器
に対して制御プログラムなどのバージョンアップを行う
ためには、図7に示すようにしてメイン基板4に接続さ
れるコネクタ5を本体2の側面などに設ける必要があ
る。しかしながら、車載用オーディオ装置1などの車載
用電子機器をインストルメントパネルなどの所定位置に
装着している状態では、コネクタ5の部分には外部から
信号線を接続することができない。コネクタ5に信号線
を接続するためには、車載用オーディオ装置1を装着し
ているインストルメントパネルなどから取外す必要があ
る。この製品の取外しを含む交換時間は、専門家でも約
30分程度は必要となり、プログラムバージョンアップ
にかかるコストのうちで大きな部分を占める。
【0008】また、従来のプログラムバージョンアップ
では、マイクロコンピュータなどの半導体集積回路とは
別のパッケージに封入されている外部ROM部分のみバ
ージョンアップの対象となっている。しかしながら、近
年はマイクロコンピュータ自体にもフラッシュROMな
どを内蔵した半導体集積回路が広く使用されるようにな
ってきている。このため、コネクタ5を介する接続では
バージョンアップを行うことができない部分について
は、さらに手間をかけて本体2の内部のメイン基板4な
どに直接プログラム用の信号接続を行うか、あるいは既
にプログラムのバージョンアップが終了している部品と
交換する必要がある。このような本体2の内部への信号
接続や部品の交換は、さらにプログラムバージョンアッ
プの費用を増大させてしまう。
【0009】本発明の目的は、必要なときに容易に信号
を接続して、プログラムのバージョンアップを行うこと
ができる車載用電子機器のプログラムバージョンアップ
方法およびプログラムバージョンアップ可能な車載用電
子機器を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、車両に予め設
けられる設置箇所に装着して使用され、電気的にプログ
ラムが可能なメモリを備える車載用電子機器の筺体を、
装着状態で前面部分が後続の本体部分に対して相対的に
変位可能にして、該前面部分を該本体部分に対して変位
させる状態で露出する部分に、該メモリのプログラムで
バージョンアップを行うための信号線を接続するコネク
タを設けておき、該コネクタに信号線を接続して、該メ
モリをプログラムでバージョンアップすることを特徴と
する車載用電子機器のプログラムバージョンアップ方法
である。
【0011】本発明に従えば、車載用電子機器は、車両
に予め設けられる設置箇所に装着して使用する。車載用
電子機器には、電気的にプログラムが可能なメモリを備
える。車載用電子機器の筺体は、装着状態で前面部分が
後続の本体部分に対して相対的に変位可能にしておく。
前面部分を本体部分に対して変位させる状態で露出する
部分には、メモリのプログラムでバージョンアップを行
うための信号線を接続するコネクタを設けておく。メモ
リをプログラムでバージョンアップする際には、コネク
タに信号線を接続するので、車載用電子機器を装着状態
から取外す必要はなく、メモリのプログラムを容易に行
うことができる。コネクタは、本体部分に対して変位可
能な前面部分を変位させたときに露出する部分に設けら
れるので、通常の使用状態ではコネクタを前面部分の表
面に露出させる必要はなく、前面部分のデザイン上の制
約を免れることができる。
【0012】また本発明で前記前面部分は、板状で表面
側に表示と操作入力との機能を備え、前記本体部分に対
して傾斜状態に変位可能であり、前記コネクタは、該板
状の前面部分の裏面側に設けることを特徴とする。
【0013】本発明に従えば、板状で表面側に表示と操
作入力との機能を備える前面部分が本体部分に対して傾
斜状態に変位可能である。板状の前面部分の裏面側にコ
ネクタを設けるので、前面部分を本体部分に装着してい
る通常の使用状態ではコネクタは隠れており、前面部分
を本体部分に対して変位させた状態でのみ前面部分の裏
面側に電気的接続を行い、メモリのプログラムによるバ
ージョンアップを行うことができる。
【0014】さらに本発明は、車両に予め設けられる設
置箇所に装着して使用され、電気的にプログラムが可能
なメモリを備え、装着状態で本体部分が固定され、前面
部分が変位可能な車載用電子機器であって、該前面部分
の裏面側に設けられ、該メモリをプログラムでバージョ
ンアップする信号線を接続するためのコネクタと、該コ
ネクタに接続され、バージョンアップ用の信号が与えら
れるとき、該メモリをプログラムでバージョンアップす
るように制御する制御手段とを含むことを特徴とするプ
ログラムバージョンアップ可能な車載用電子機器であ
る。
【0015】本発明に従えば、車両に予め設けられる設
置箇所に装着して使用される車載用電子機器は、電気的
にプログラムが可能なメモリを備え、装着状態で本体部
分が固定され、前面部分が変位可能である。メモリをプ
ログラムでバージョンアップする信号線を接続するため
のコネクタが設けられる。コネクタが前面側に設けられ
るので、前面部分を本体部分に装着している通常の使用
状態では、コネクタは隠れており、前面部分の意匠など
に対する制約にならないようにすることができる。前面
部分を変位させればコネクタにプログラムでバージョン
アップする信号線を接続することが可能になるので、車
載用電子機器の本体部分を設置箇所から取外すことな
く、メモリのプログラムバージョンアップを図ることが
できる。コネクタには、バージョンアップ用の信号が与
えられるときに、メモリをプログラムでバージョンアッ
プするように制御する制御手段が接続されるので、コネ
クタに必要な信号を与えれば、メモリのプログラムのバ
ージョンアップを図ることができる。
【0016】また本発明で前記メモリは、前記車載用電
子機器の総括的な制御を行うメインマイクロコンピュー
タの内部に設けられることを特徴とする。
【0017】本発明に従えば、車載用電子機器の総括的
な制御を行うメインマイクロコンピュータの内部に設け
られるメモリのプログラムバージョンアップを図ること
ができる。
【0018】また本発明で前記メモリは、前記車載用電
子機器の総括的な制御を行うメインマイクロコンピュー
タの外部に設けられることを特徴とする。
【0019】本発明に従えば、車載用電子機器の総括的
な制御を行うメインマイクロコンピュータの外部に設け
られるメモリのプログラムバージョンアップを図ること
ができる。
【0020】また本発明で前記メモリには、前記車載用
電子機器がオーディオ装置として動作するためのプログ
ラムが格納されていることを特徴とする。
【0021】本発明に従えば、メモリに格納され、車載
用電子機器がオーディオ装置として動作するためのプロ
グラムがバージョンアップの対象となるので、車載用オ
ーディオ装置として備える種々の機能を良好な状態で利
用可能なようにプログラムの更新などを図ることができ
る。
【0022】また本発明で前記メモリには、前記前面部
分で画像表示を行うために使用するデータが格納されて
いることを特徴とする。
【0023】本発明に従えば、前面部分で画像表示を行
い、画像表示のために使用するデータをメモリに格納し
ておいて、バージョンアップを可能にしておくので、表
示内容の改良や改善に伴うバージョンアップで、車載用
電子機器を利用しやすくすることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態と
しての車載用電子機器である車載用オーディオ装置11
の概略的な側面構成を示す。車載用オーディオ装置11
は、車両の運転席近傍の所定箇所、たとえばインストー
ルメントパネルやコンソールなどと呼ばれる部分に取付
けられて利用される。車載用オーディオ装置11は、本
体12と前面部13とに分けて形成されている。
【0025】車載用オーディオ装置11では、図1
(a)に示すように、通常は本体12に対して前面部1
3を所定状態で組合せて一体的に使用する。前面部13
の表面には、画像表示用の表示部や入力操作用のボタン
などが配置され、たとえばミニディスク(MD)などの
記録媒体を再生する機能を備える場合に、記録媒体を挿
入する開口部などを設けることが困難である。このた
め、前面部13は図1(b)に示すように本体12に対
して変位させ、本体12の前面に記録媒体挿入用の開口
部を設けるようにしている。
【0026】本実施形態の車載用オーディオ装置11で
は、本体12内に収納されるメイン基板14にマイクロ
コンピュータや不揮発性半導体メモリを搭載し、マイク
ロコンピュータ内部や外部の不揮発性半導体メモリのバ
ージョンアップ用のコネクタ15を、前面部13の裏面
側に配置する。本体12と前面部13との間には、各種
表示や入力のための信号配線16が設けられているの
で、コネクタ15に信号線を接続して、メイン基板14
上の不揮発性半導体メモリのプログラムバージョンアッ
プを図るために必要な電気的接続も、信号配線16を利
用して行うことができる。
【0027】図2は、前面部13の裏面側に設けるコネ
クタ15に、不揮発性半導体メモリのプログラムバージ
ョンアップ用のツールを接続し、記憶内容の書込みを行
っている状態を示す。コネクタ15には、ライターツー
ル17を接続する。ライターツール17には、PCと略
称して示すパーソナルコンピュータで作成したプログラ
ムバージョンアップ用のデータを、PC18に一般的に
備えられているシリアルインタフェース用のRS232
Cケーブル19を介して与える。RS232Cケーブル
19では、一般的に12V程度の電圧でデータが与えら
れるので、ライターツール17では、たとえば3V程度
に信号電圧を変換し、接続信号線20を介してコネクタ
15にプログラムバージョンアップ用のデータを供給す
る。
【0028】図3は、図1に示す前面部13の裏面側の
部品配置を示す。前面部13の上部の両側には、図1に
示す本体12に対して機械的に連結し、図1(b)に示
すような傾斜状態で変位可能なようにする連結部21,
22がそれぞれ設けられる。前面部13の裏面側の大略
的に中央部分には、本体12と電気的に接続を行うため
の信号配線16を接続する信号配線用コネクタ23が配
置される。前面部13の裏面側の周辺部分に近く、プロ
グラムバージョンアップ時に使用するコネクタ15が配
置される。コネクタ15は、使用頻度が小さく、接続用
の導電部にゴミなどが付着しないように、シール24を
被せて覆っておく。図2に示すようなライターツール1
7の接続信号線20を装着する際には、シール24を除
去すればよい。
【0029】図4は、図1に示す車載用オーディオ装置
11の概略的な電気的構成を示す。本体12側のメイン
基板14上にはメインマイクロコンピュータ30、オー
ディオ用マイクロコンピュータ31、ウォッチドッグ回
路32、CPUバス33、フラッシュROM34、S−
RAM35などが搭載される。メインマイクロコンピュ
ータ30は、ウォッチドッグ回路32によって動作状態
の監視を受けながら車載用オーディオ装置11の総括的
な制御を行う。フラッシュROM34、S−RAM35
は、CPUバス33を介してメインマイクロコンピュー
タ30と接続される。メインマイクロコンピュータ30
内にもフラッシュROM34と同様な電気的にプログラ
ム可能な不揮発性半導体メモリが内蔵され、フラッシュ
ROM34に格納される描画や管理ソフトウェアを使用
可能にするブートソフトウェアや、モード管理用のアプ
リケーションソフトウェアが格納される。メインマイク
ロコンピュータ30に内蔵される不揮発性半導体メモリ
は、たとえば128kバイトの記憶容量を有し、そのう
ちブートソフトウェアとしては、1kバイト程度を占め
ている。フラッシュROM34は、たとえば4Mビット
程度の記憶容量を有する。S−RAM35は、メインマ
イクロコンピュータ30がプログラム動作を行う際のワ
ークエリアなどとして利用される。CPUバス33に
は、より大容量のD−RAM36も接続され、メインマ
イクロコンピュータ30のワークエリアとして利用され
る。
【0030】オーディオ用マイクロコンピュータ31
は、それぞれマイクロコンピュータを内蔵しているMD
デッキ37、CDデッキ38およびCSデッキ39をそ
れぞれ制御する。MDデッキ37は、MDの再生を行
う。CDデッキ38は、コンパクトディスク(CD)の
再生を行う。CSデッキ39は、カセットテープ(C
S)の再生を行う。MD,CD,CSなどの記録媒体
は、図1(b)に示すように、前面部13を傾斜させた
状態で、本体12の表面に露出する開口部から本体12
に対して挿入可能となる。オーディオ用マイクロコンピ
ュータ31にも不揮発性半導体メモリが内蔵され、オー
ディオの制御や、テレビジョン受信とラジオ受信との切
換えなどの制御を行う。
【0031】メインマイクロコンピュータ30は、オー
ディオ用マイクロコンピュータ31を介してオーディオ
用の制御を行うと同時に、画像関係については描画回路
40を介して制御を行わせる。描画回路40は、ASI
C(Application SpecificIntegrated Circuit)と呼ば
れる特定用途用の半導体集積回路として、CPUバス3
3に接続されるD−RAM36を含み、さらに描画バス
41や描画バス41に接続されるD−RAM42、画像
処理回路43および画像切替回路44などを含むように
形成されている。描画回路40で描画バス41に接続さ
れるD−RAM42は、画像表示用のバッファとして利
用される。描画バス41は、描画回路40の外部にも取
出され、フラッシュROM45が接続される。フラッシ
ュROM45には、画像表示を行うためのビットマップ
グラフィックデータBMPや、文字を表示するためのフ
ォントデータFONTなどが格納される。
【0032】オーディオ用マイクロコンピュータ31
や、マイクロコンピュータを内蔵しているMDデッキ3
7、CDデッキ38およびCSデッキ39には、リセッ
ト回路46からリセット信号が与えられる。リセット回
路46は、電源投入時などに初期化動作用のリセット信
号を発生する。
【0033】メイン基板14と信号配線16を介して接
続される前面部13には、パネル用マイクロコンピュー
タ50が搭載され、前面部13の表面側に設けられるス
イッチ(以下、「SW」と略称する)51や発光ダイオ
ード(以下、「LED」と略称する)52、カラー液晶
表示装置などで実現される画像表示器53、その駆動回
路54、バックライト55および電源回路56などが搭
載される。パネル用マイクロコンピュータ50は、SW
51に対する入力操作や、LED52での表示のための
信号を、本体12側のオーディオ用マイクロコンピュー
タ31との間の信号伝送で行っている。プログラムバー
ジョンアップ用に使用するコネクタ15には、パネル用
マイクロコンピュータ50とオーディオ用マイクロコン
ピュータ31との間のシリアルの入出力用信号線を接続
する。また、コネクタ15から、メインマイクロコンピ
ュータ30に直接接続する信号線も設ける。本来の信号
配線16に使用している信号線を利用することによっ
て、プログラムバージョンアップ用に追加する信号線の
数を減らすことができる。
【0034】図5は、図3の信号配線用コネクタ23の
信号割当て状態を示す。40の端子のうち、1〜7は、
表示用の電源関係に使用する。8番目の端子は、マイク
ロコンピュータ用の接地信号配線に使用する。9番目の
端子は、表示用の明るさの信号であり、プログラムバー
ジョンアップ関係には使用しない。10番目から14番
目の信号は、メインマイクロコンピュータ30関係のプ
ログラムバージョンアップに使用する。15番目から1
8番目までの端子と21番目の端子は、オーディオ用マ
イクロコンピュータ31のプログラムバージョンアップ
用に使用する。
【0035】図6は、メインマイクロコンピュータ30
のアドレス空間に対し、プログラムバージョンアップの
対象となる領域の配置を示す。フラッシュROM34と
フラッシュROM45とは、メインマイクロコンピュー
タ30に対しては外部のメモリとなり、6桁の16進数
表示で、40−0000h〜48−FFFFh番地と、
20−0000h〜3F−FFFFh番地とにそれぞれ
配置される。40−0000h〜48−FFFFh番地
に配置されるフラッシュROM34には、メインマイク
ロコンピュータ30が制御動作を行うプログラムが格納
される。20−0000h〜3F−FFFFh番地に配
置されるフラッシュROM45には、フォントやビット
マップなどの画像データが格納される。メインマイクロ
コンピュータ30に内蔵されているフラッシュROM
は、FC−0000h〜FF−FFFFh番地に配置さ
れる。
【0036】オーディオ用マイクロコンピュータ31の
内蔵フラッシュROMにプログラムバージョンアップの
ための書込みを行う際には、図5の端子で18,17番
目にM−SOとM−SIとして示されているシリアル信
号線と、21,16,7番目でP−RESET,VP
P,GNDとして示されている端子を用いる。P−RE
SETとVPPとに信号を与えるタイミングで、オーデ
ィオ用マイクロコンピュータ31に対して書込みモード
を設定することができる。なお、パネル用マイクロコン
ピュータ50も、フラッシュROMを内蔵している場合
には、P−RESETとVPPとの信号を使い分けて、
パネル用マイクロコンピュータ50のプログラムバージ
ョンアップ用の書込みと、オーディオ用マイクロコンピ
ュータ31のプログラムバージョンアップ用の書込みと
を使い分けることも可能になる。
【0037】メインマイクロコンピュータ30に関連す
るプログラムバージョンアップ用の書込みを行う場合に
は、図5に示す12,11番目のBOOT−SIとBO
OT−SOのシリアルラインをデータ伝送用に使用し、
さらにP−RESETとGNDとを共通に使用する。メ
インマイクロコンピュータ30の内部の書込みを行う際
には、14,13番目のMD0とMD2とを使用する。
メインマイクロコンピュータ30の外部のフラッシュR
OM34,45のうち、プログラム格納用のフラッシュ
ROM34の書込みを行う場合には、10番目のEXT
−FLASH信号を用いる。画像データ格納用のフラッ
シュROM45に対する書込みを行う場合も、同じよう
にEXT−FLASH信号を用いる。
【0038】以上のようにして、メインマイクロコンピ
ュータ30の内蔵ROMとオーディオ用マイクロコンピ
ュータ31の内蔵ROMの書込みは、接続する信号で指
定することができるけれども、メインマイクロコンピュ
ータ30の外部のフラッシュROM34とフラッシュR
OM45との書込みは、共通の端子EXT−FLASH
を使用するので、以下に示すような書込み判別方法を採
用する。
【0039】メインマイクロコンピュータ30の内部
ROMに、ブート用プログラムをインストールしてお
く。 リセット後、コネクタ15のEXT−FLASH端子
がローレベルである場合には、メインマイクロコンピュ
ータ30はBOOT−SIとBOOT−SOのシリアル
ラインのボーレイトを3840bpsにセットし、受信
モードとする。 シリアルラインを介して転送されるプログラム名およ
び内部アドレス情報に従って、受信準備を行う。プログ
ラム名および内部アドレス情報は、転送されるデータの
ヘッダ部分で指定されている。 一旦受信したデータは、D−RAM36のワークRA
M領域へ格納する。 ワークRAM領域へ格納したデータに誤りがないこと
をチェックサムなどで確認した後、指定領域のフラッシ
ュROM34,45に書込みを行う。
【0040】以上のように、フラッシュROM34,4
5への書込みは、アドレス指定に基づいて書込み対象を
切換えることができる。本実施形態では、メインマイク
ロコンピュータ30の内部や、オーディオ用マイクロコ
ンピュータ31の内部、さらにはパネル用マイクロコン
ピュータ50の内部のROMのバージョンアップも可能
になるので、部品の取換えをしなくても済む。これによ
って、品質の安定と、基板交換時間の短縮、および工場
やディーラなどのサービス部門での労力低減を図ること
ができる。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、車載用電
子機器をインストルメントパネルやコンソールなどの所
定位置に装着したまま、前面部分を変位させてメモリの
プログラムバージョンアップを図ることができる。車載
用電子機器を装着箇所から脱着する必要がないので、バ
ージョンアップに付随する作業時間を短縮することがで
きる。
【0042】また本発明によれば、プログラムバージョ
ンアップを図るために使用するコネクタを、板状の前面
部分の裏面側に設けるので、通常の車載用電子機器とし
ての使用状態ではコネクタは前面部分の裏面側に隠れて
おり、プログラムバージョンアップが必要なときのみ前
面部分を本体部分に対して傾斜状態で変位させ、板状の
前面部分の裏面側に設けられるコネクタに信号線を接続
して、メモリのプログラムバージョンアップを図ること
ができる。
【0043】さらに本発明によれば、車両に装着して本
体部分が固定され、前面部分が本体部分に対して変位可
能な車載用電子機器で、電気的にプログラムが可能なメ
モリに対し、前面部分の裏面側に設けられるコネクタに
信号を与え、コネクタに接続される制御手段の制御でプ
ログラムバージョンアップを行うことができる。車載用
電子機器は、装着状態から取外さないでも、前面部分を
本体部分に対して変位させるだけでコネクタに信号線を
接続し、プログラムバージョンアップを図ることができ
るので、プログラムバージョンアップに必要な手間を軽
減することができる。コネクタの位置は、前面部分の裏
面側に設けられるので、通常の使用状態ではコネクタの
存在を隠しておくことができ、車載用電子機器の意匠に
は影響を与えないようにすることができる。
【0044】また本発明によれば、車載用電子機器の総
括的な制御を行うメインマイクロコンピュータの内部に
設けられるメモリのプログラムバージョンアップを行う
ことができる。
【0045】また本発明によれば、車載用電子機器の総
括的な制御を行うメインマイクロコンピュータの外部に
設けられるメモリのプログラムバージョンアップを行う
ことができる。
【0046】また本発明によれば、オーディオ装置とし
て動作する車載用電子機器で、プログラムのバージョン
アップを図ることができる。
【0047】また本発明によれば、前面部分で画像表示
を行う車載用電子機器で、画像表示に使用するデータの
バージョンアップを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態でプログラムバージョン
アップのためのコネクタ15の配置状態を示す簡略化し
た側面図である。
【図2】本実施形態でプログラムバージョンアップを行
っている状態を示す簡略化した側面図である。
【図3】図1のコネクタ15を設ける車載用オーディオ
装置11の前面部13の簡略化した背面図である。
【図4】図1の車載用オーディオ装置11の概略的な電
気的構成を示すブロック図である。
【図5】図3に示す信号配線用コネクタ23のうち、プ
ログラムバックアップ用に使用する信号端子を示す図表
である。
【図6】メインマイクロコンピュータ30のアドレス空
間で、プログラムバージョンアップの対象となる領域の
配置の一例を示す図である。
【図7】従来のプログラムバージョンアップ可能な車載
用オーディオ装置の概略的な側面図である。
【符号の説明】
11 車載用オーディオ装置 12 本体 13 前面部 14 メイン基板 15 コネクタ 16 信号配線 17 ライターツール 18 PC 19 RS232Cケーブル 20 接続信号線 23 信号配線用コネクタ 30 メインマイクロコンピュータ 31 オーディオ用マイクロコンピュータ 34,45 フラッシュROM 36,42 D−RAM 40 描画回路 43 画像処理回路 44 画像切替回路 50 パネル用マイクロコンピュータ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に予め設けられる設置箇所に装着し
    て使用され、電気的にプログラムが可能なメモリを備え
    る車載用電子機器の筺体を、装着状態で前面部分が後続
    の本体部分に対して相対的に変位可能にして、 該前面部分を該本体部分に対して変位させる状態で露出
    する部分に、該メモリのプログラムでバージョンアップ
    を行うための信号線を接続するコネクタを設けておき、 該コネクタに信号線を接続して、該メモリをプログラム
    でバージョンアップすることを特徴とする車載用電子機
    器のプログラムバージョンアップ方法。
  2. 【請求項2】 前記前面部分は、板状で表面側に表示と
    操作入力との機能を備え、前記本体部分に対して傾斜状
    態に変位可能であり、 前記コネクタは、該板状の前面部分の裏面側に設けるこ
    とを特徴とする請求項1記載の車載用電子機器のプログ
    ラムバージョンアップ方法。
  3. 【請求項3】 車両に予め設けられる設置箇所に装着し
    て使用され、電気的にプログラムが可能なメモリを備
    え、装着状態で本体部分が固定され、前面部分が変位可
    能な車載用電子機器であって、 該前面部分の裏面側に設けられ、該メモリをプログラム
    でバージョンアップする信号線を接続するためのコネク
    タと、 該コネクタに接続され、バージョンアップ用の信号が与
    えられるとき、該メモリをプログラムでバージョンアッ
    プするように制御する制御手段とを含むことを特徴とす
    るプログラムバージョンアップ可能な車載用電子機器。
  4. 【請求項4】 前記メモリは、前記車載用電子機器の総
    括的な制御を行うメインマイクロコンピュータの内部に
    設けられることを特徴とする請求項3記載のプログラム
    バージョンアップ可能な車載用電子機器。
  5. 【請求項5】 前記メモリは、前記車載用電子機器の総
    括的な制御を行うメインマイクロコンピュータの外部に
    設けられることを特徴とする請求項3または4記載のプ
    ログラムバージョンアップ可能な車載用電子機器。
  6. 【請求項6】 前記メモリには、前記車載用電子機器が
    オーディオ装置として動作するためのプログラムが格納
    されていることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに
    記載のプログラムバージョンアップ可能な車載用電子機
    器。
  7. 【請求項7】 前記メモリには、前記前面部分で画像表
    示を行うために使用するデータが格納されていることを
    特徴とする請求項3〜6のいずれかに記載のプログラム
    バージョンアップ可能な車載用電子機器。
JP2000237339A 2000-08-04 2000-08-04 車載用電子機器のプログラムバージョンアップ方法およびプログラムバージョンアップ可能な車載用電子機器 Withdrawn JP2002046556A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007203764A (ja) * 2006-01-31 2007-08-16 Nippon Seiki Co Ltd 車両用表示装置

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