JP3393773B2 - スイッチ入力回路 - Google Patents

スイッチ入力回路

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JP3393773B2 JP33755196A JP33755196A JP3393773B2 JP 3393773 B2 JP3393773 B2 JP 3393773B2 JP 33755196 A JP33755196 A JP 33755196A JP 33755196 A JP33755196 A JP 33755196A JP 3393773 B2 JP3393773 B2 JP 3393773B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に搭載され
る空気調和装置、テレビジョン装置、ビデオ装置、ナビ
ゲーション装置などの各種電子システムに用いられるス
イッチ入力回路に関する。
【0002】
【従来の技術】車載用電装品の普及にともない、自動車
には、空気調和装置やAM/FMチューナ以外にも、コ
ンパクトディスクプレーヤ、カセットデッキ、テレビジ
ョン装置、ビデオ装置、ナビゲーション装置等が搭載さ
れるようになった。これらの電装品は、通常運転手によ
って操作されることから、各電装品の操作スイッチは、
インストルメントパネルのセンタコンソールに配置され
るのが一般的である。
【0003】しかしながら、これらの電装品は他の電装
品とは互いに分離されてそれぞれが独立に装着されるの
で、上述した多くの電装品を全てインストルメントパネ
ルのセンタコンソールに配置することは、スペース的に
不可能に近い。このため、情報表示が必要とされる空気
調和装置、テレビジョン装置、ビデオ装置、ナビゲーシ
ョン装置等の表示画面を一つにして、設置スペースの縮
小化および操作性の向上を図ることが試みられている。
【0004】ところで、一つの電装品の作動状態および
それに対する操作スイッチが1種類であるのはまれで、
複数種類あるのが一般的である。例えば、空気調和装置
では風量調節、温度調節、吹出モードなど、10個前後
の操作スイッチが必要とされる。
【0005】このような複数のスイッチ入力回路を個々
に設定すると、マイクロコンピュータ(以下、マイコン
ともいう)の入力端子がその数だけ必要となることか
ら、従来よりいわゆるオープンドレイン出力回路を採用
して、マイコンの入力端子数を最小限とすることが行わ
れている。
【0006】従来のスイッチ入力回路は、図5に示すよ
うに、例えば9つのスイッチSW1〜SW9がある場
合、マイコン20に3つの入力端子IN1〜IN3と3
つの切替用端子DR1〜DR3とを設け、3つの入力端
子線INL1〜INL3のそれぞれに電源電圧Vcc
(例えば5V)を印加するとともに、切替用端子線DR
L1〜DRL3のそれぞれはグランドレベルGNDに接
続する。そして、スイッチSW1〜SW9が入力された
かどうかは、切替用端子DR1〜DR3のうちの一つに
Loを書き込み、その他の切替用端子はHiのままと
し、Lo信号が書き込まれた切替用端子に対応する入力
端子の信号レベルがLoかHiかで判断される。この切
替用端子のLo/Hiレベルは順次高速で切り替えられ
る。
【0007】例えば、同図に示すスイッチSW3,SW
6,SW9の3つのスイッチが入力されたかどうかは、
切替用端子DR1をLoとし、その他の切替用端子DR
2およびDR3をHiのまま維持したときに読み出され
る。このとき、スイッチSW3が押されていれば、通常
Hiレベルになっている入力端子IN1が、切替用端子
DR1と同じレベル、すなわちLoレベルになるので、
これによりスイッチSW3が入力されていると判断され
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のスイ
ッチ入力回路では、切替用端子DR1〜DR3からの電
流の回り込みを防止するために、切替用端子線にダイオ
ードD1〜D3をそれぞれ設ける必要があったため、ダ
イオードを配置するために基板が大きくなり、またコス
ト的にも不利であった。
【0009】なお、図5に示す従来のスイッチ入力回路
で回り込み防止用ダイオードD1〜D3をそのまま省略
すると、主として2つの問題が生じる。すなわち、従来
のスイッチ入力回路では、切替用端子DR1〜DR3の
信号レベルが常時Hiで、信号読み出し時のみLoとさ
れるので、例えば切替用端子DR1のみをLoとしてス
イッチSW3,SW6,SW9の入力信号を読み出す場
合、同じ入力端子線INL1に配設されたスイッチSW
1,SW2,SW3が2つ以上同時に押されてしまう
と、切替用端子D2またはD3のHiレベル信号(電
圧)がスイッチSW2またはSW1を介してスイッチS
W3に回り込むので、切替用端子DR1がHiレベルと
なり、その結果、マイコンではどのスイッチも押されて
いないと判断してしまう。
【0010】したがって、操作者が誤って2つのスイッ
チを押してしまったときは、たとえそのうちの1つが目
的とするスイッチであったとしても、マイコンからは何
らの動作信号も出力されないこととなる。
【0011】また、同じ入力端子線INL1に配設され
たスイッチ、例えばSW1,SW2,SW3が上述した
ように2つ以上同時に押された直後に、そのうちの1つ
または2つのスイッチが放されて1つのスイッチのみが
押されている状態になると、上述した回り込みが解除さ
れるので、現在押されているスイッチが入力されたもの
とマイコンが判断し、動作信号を出力してしまう。した
がって、2つのスイッチを誤って同時に押してしまった
ときは、誤って押したスイッチを先に放さない限り、意
図しない動作が生じることとなる。
【0012】かかる操作上の問題が走行中に生じると安
全性の点で好ましくないので、従来のスイッチ入力回路
では回り込み防止用ダイオードD1〜D3を省略するこ
とができなかった。
【0013】本発明は、回り込み防止用ダイオードを省
略した場合に生じる操作上の問題を解消し、小型で低コ
ストのスイッチ入力回路を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のスイッチ入力回路は、複数のスイッチが直
列に接続され、それぞれに電圧が印加された複数の入力
端子線と、前記異なる入力端子線に配置された複数のス
イッチを直列に接続するように前記入力端子と交わり、
それぞれが接地された複数の切替用端子線と、前記入力
端子線と前記切替用端子線との交差部に配置されたスイ
ッチ(SW)と、 前記切替用端子線との接続部にオープ
ンドレイン出力回路を有し、当該オープンドレイン出力
回路を介して前記切替用端子線の一つに他の切替用端子
線とは異なるレベル信号を入力し、このときの前記複数
の入力端子線のレベル信号を取り込み、このレベル信号
に基づいて、当該入力端子線と前記異なるレベル信号が
入力された切替用端子線との交差部に配置されたスイッ
チのON/OFFを判断する判断手段と、を備えたスイ
ッチ入力回路において、前記判断手段は、前記オープン
ドレイン出力回路を介して前記切替用端子線の一つに他
の切替用端子線とは異なるレベル信号を入力したとき
に、当該切替用端子線のレベル信号が入力されたレベル
信号とは異なるレベル信号となったときは、前記スイッ
チが2つ以上同時に押されたと判断し、この状態を第1
の状態として記憶手段に記憶することを特徴とする。
【0015】いわゆるオープンドレイン出力回路では、
一度Hiレベル信号が入力されると次にLoレベル信号
が書き込まれるまで、このHiレベル信号を保持するの
で、本発明のスイッチ入力回路ではこの性質を利用し、
切替用端子線にLoレベル信号を書き込んだにも拘わら
ず、この切替用端子線がHiレベル信号となっていると
きは、他の切替用端子線からのHiレベル信号が回り込
んだものとして、スイッチが2つ以上同時に押されたと
判断する。そして、この状態を第1の状態として記憶手
段に記憶する。
【0016】すなわち、本発明のスイッチ入力回路で
は、回り込み防止用のダイオードを省略したときに生じ
る操作上の問題をソフトウェアで同等に対処できるの
で、小型で低コストのスイッチ入力回路を提供すること
ができる。
【0017】本発明のスイッチ入力回路において、前記
判断手段は、前記第1の状態が前記記憶手段に記憶され
ている間、前記スイッチからの入力を無効とすることが
好ましい。
【0018】操作者が誤って2つ以上のスイッチを同時
に押してしまった場合には、目的とするスイッチが何れ
のスイッチであるか判断できないので、不確実な動作を
行うよりも、そのスイッチ入力自体を無効とし、次に入
力される正確なスイッチ入力を待機した方が、安全運転
上好ましい。
【0019】本発明のスイッチ入力回路において、前記
判断手段は、前記第1の状態が前記記憶手段に記憶され
ている間に前記スイッチが入力されているときは、この
状態を第2の状態として記憶手段に記憶することが好ま
しい。
【0020】回り込み防止用ダイオードを省略した場
合、2つ以上のスイッチが同時に押された後に、そのう
ちの1つまたは2つのスイッチが放されて1つのスイッ
チのみが押されている状態になると、上述した回り込み
が解除されるので、現在押されているスイッチが入力さ
れたものと判断され動作信号を出力してしまうが、本発
明のスイッチ入力回路では、この状態を第2の状態とし
て認識し、記憶手段に記憶することができるので、回り
込み防止用のダイオードを省略したときに生じる操作上
の問題をソフトウェアで同等に対処でき、小型で低コス
トのスイッチ入力回路を提供することができる。
【0021】本発明のスイッチ入力回路において、前記
判断手段は、前記第2の状態が前記記憶手段に記憶され
ている間、前記スイッチからの入力を無効とすることが
好ましい。第2の状態、すなわち2つのスイッチを誤っ
て同時に押してしまったときは、誤って押したスイッチ
を先に放さない限り、意図しない動作が生じることとな
るが、これを無効とすることで、次に入力される正確な
スイッチ入力を待機し、安全運転の向上が図られる。
【0022】本発明のスイッチ入力回路において、前記
判断手段は、前記第2の状態が前記記憶手段に記憶され
ている間に前記スイッチが入力されていないときは、前
記記憶手段に記憶されている前記第1の状態および前記
第2の状態を消去することが好ましい。
【0023】第1の状態および第2の状態となったの
ち、操作者が一旦スイッチを放したことは、次に正確な
スイッチ入力が行われることと認識できるので、スイッ
チ入力が無効とされる第1の状態および第2の状態をク
リアし、次のスイッチ入力が有効なものとして扱えるよ
う待機する。
【0024】本発明のスイッチ入力回路は、自動車に搭
載される空気調和装置、AM/FMチューナ、コンパク
トディスクプレーヤ、カセットデッキ、テレビジョン装
置、ビデオ装置、ナビゲーション装置など、各種電子シ
ステムの入力スイッチに特に好ましく適用することがで
きる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明のスイッチ入力回路の
実施形態を示すブロック図、図2は本発明の情報処理手
順を示すフローチャート、図3は本発明のスイッチ入力
回路が適用されるモニタ装置を示す正面図、図4は図3
に示すモニタ装置の車載状態を示す正面図である。
【0026】まず、本発明のスイッチ入力回路の実施形
態を説明すると、図1に示すように、本実施形態のスイ
ッチ入力回路20は、9つのスイッチSW1〜SW9か
らのON/OFFを判断するものであって、スイッチS
W1〜SW3、スイッチSW4〜SW6、およびスイッ
チSW7〜SW9の3個づつのスイッチが、3本の入力
端子線INL1〜INL3によってそれぞれ直列に接続
されている。これら3本の入力端子線INL1〜INL
3は、それぞれマイコンユニットの入力端子IN1〜I
N3に接続されている。また、それぞれの入力端子線I
NL1〜INL3には、例えば5Vの電源電圧Vccが
抵抗を介して印加されている。したがって、スイッチS
W1〜9がOFF状態の場合には、電源電圧Vccの電
圧が各入力端子IN1〜IN3に印加されるので、OF
F状態の場合はHiレベル信号となる。
【0027】一方、スイッチSW1,4および7、スイ
ッチSW2,5および8、スイッチSW3,6および9
という、それぞれ異なる入力端子線INL1〜INL3
に配置された3つのスイッチを直列に接続するように、
当該入力端子線INL1〜INL3に交わる切替用端子
線DRL1〜DRL3が設けられ、この切替用端子線D
RL1〜DRL3は、それぞれマイコンユニットの切替
用端子DR1〜DR3に接続されている。また、これら
3本の切替用端子線DRL1〜DRL3は、抵抗を介し
て接地されている。
【0028】そして、例えば入力端子線INL1と切替
用端子線DRL1との交差部にあるスイッチSW3が押
されると、この交差部が導通し、これにより入力端子I
N1、スイッチSW3、および切替用端子DR1が電気
的に導通することとなる。
【0029】したがって、切替用端子DR1をLoレベ
ルとすると、入力端子IN1も電気的に同レベル、すな
わちLoレベルになるので、これを利用し、スイッチS
W1〜SW9が入力されたかどうかは、切替用端子DR
1〜DR3のうちの一つにLoを書き込み、その他の切
替用端子はHiのままとし、Lo信号が書き込まれた切
替用端子に対応する入力端子の信号レベルがLoかHi
かで判断する。この判断は、マイコンユニット内に設け
られた判断手段21で行われ、また判断手段21は、切
替用端子DR1〜DR3のLo/Hiレベルを順次高速
で切り替える。
【0030】例えば、図1に示すスイッチSW3,SW
6,SW9の3つのスイッチが入力されたかどうかは、
切替用端子DR1をLoとし、その他の切替用端子DR
2およびDR3をHiのまま維持したときに読み出され
る。このとき、スイッチSW3が押されていれば、通常
Hiレベルになっている入力端子IN1が、切替用端子
DR1と同じレベル、すなわちLoレベルになるので、
これによりスイッチSW3が入力されていると判断され
る。
【0031】特に本実施形態のスイッチ入力回路20で
は、切替用端子線DRL1〜DRL3のそれぞれに回り
込み防止用のダイオードは設けられていない。したがっ
て、ダイオードを配置するための基板上のスペースが不
要となり基板自体を小さく、軽量に構成できるととも
に、ダイオード自体のコストおよびダイオードを実装す
るためのコストを低減することができる。
【0032】ただし、回り込み防止用ダイオードを省略
すると、既述したように、2つ以上のスイッチを同時に
押したときに、スイッチが押されていないと判断されて
しまう等の問題があるため、本実施形態では、かかる問
題を判断手段21のソフトウェアで対処することとして
いる。
【0033】すなわち、判断手段21では、切替用端子
DR1〜DR3の一つにLoレベル信号を入力したにも
拘わらず、当該切替用端子のレベル信号がHiレベル信
号となったときは、スイッチが2つ以上同時に押された
と判断し、この状態を第1の状態SWNG1として記憶
手段22に記憶する。また、判断手段21では、第1の
状態SWNG1が記憶手段22に記憶されている間は、
スイッチSW1〜SW9からの入力を全て無効とする。
【0034】さらに、判断手段21では、第1の状態S
WNG1が記憶手段22に記憶されている間に、何れか
のスイッチSw1〜SW9が入力されているときは、こ
の状態を第2の状態SWNG2として記憶手段22に記
憶する。また、判断手段21では、第2の状態SWNG
2が記憶手段22に記憶されている間、スイッチSW1
〜SW9からの入力を全て無効とする。
【0035】また、判断手段21では、第2の状態SW
NG2が記憶手段22に記憶されている間に、何れのス
イッチSW1〜SW9も入力されていないときは、記憶
手段22に記憶されている第1の状態SWNG1および
第2の状態SWNG2を消去する。
【0036】この判断手段21における処理内容を図2
に示すフローチャートを参照しながら具体的に説明す
る。
【0037】まず、記憶手段22の記憶内容を初期化す
る(ステップ1)。動作開始直後においては、記憶手段
22がクリアされているので、ステップ2の判断によっ
て、直接ステップ5に進み、ここにおいても第1の状態
SWNG1はセットされていないのでステップ6へ進
む。
【0038】ステップ6では、切替用端子DRの何れ
か、例えばDR1をLoレベル、その他の切替用端子D
R2〜DR3をHiレベルに維持し、入力端子IN1〜
IN3のレベル信号を読みとる。ここで、現在Loレベ
ルとなっているはずの切替用端子DR1がLoレベルを
維持しているかどうかを判断し(ステップ7)、維持し
ていればステップ8に進んで、正常なスイッチ入力処理
を行う。
【0039】しかしながら、ステップ7において、切替
用端子DR1がLoレベルではなくHiレベルとなって
いるときは、いわゆる回り込みが生じているものとし
て、スイッチが2つ以上同時に押されたと判断し、この
状態を第1の状態SWNG1として記憶手段22に記憶
する(ステップ9)。
【0040】いわゆるオープンドレイン出力回路では、
一度Hiレベル信号が入力されると次にLoレベル信号
が書き込まれるまで、このHiレベル信号を保持するの
で、本実施形態のスイッチ入力回路20は、この性質を
利用して、切替用端子にLoレベル信号を書き込んだに
も拘わらず、この切替用端子がHiレベル信号となって
いるときは、他の切替用端子線からのHiレベル信号が
回り込んだものと認識するものである。
【0041】第1の状態SWNG1がセットされた状態
で、ステップ2に戻ると、未だ第2の状態SWNG2は
セットされていないので、ステップ5に進むが、ステッ
プ5において、第1の状態SWNG1がセットされてい
るので、今度はステップ10に進む。
【0042】ここで、回り込み防止用ダイオードを省略
した場合、2つ以上のスイッチが同時に押された後に、
そのうちの1つまたは2つのスイッチが放されて1つの
スイッチのみが押されている状態になると、上述した回
り込みが解除されるので、現在押されているスイッチが
入力されたものと判断され動作信号を出力してしまう。
この状態を第2の状態SWNG2として認識し、誤動作
を防止するために、ステップ10にて、未だ何れかのス
イッチが押し続けられているかどうかを判断する。そし
て、もし押されていた場合には、ステップ11に進ん
で、記憶手段22に第2の状態SWNG2をセットす
る。
【0043】なお、ステップ10にて、スイッチが押さ
れていない場合、すなわち、2つ以上のスイッチを同時
に押したが、次のスイッチ入力が何らなされていない場
合には、ステップ2に戻ったのち、ステップ5→ステッ
プ10→ステップ2を繰り返し、操作者が次のスイッチ
入力を行うまでスイッチ入力処理(ステップ8)は行わ
ない。
【0044】ステップ11にて第2の状態SWNG2が
セットされたら、ステップ2からステップ3に進み、現
在スイッチが押されているかどうかを判断し、押されて
いない場合のみステップ4に進んで、記憶手段22に記
憶されている第1の状態SWNG1および第2の状態S
WNG2を消去する。
【0045】ステップ3にて、スイッチが押されている
ときは、ステップ5→ステップ10→ステップ11→ス
テップ2→ステップ3を繰り返し、スイッチが放される
までこれを繰り返し、スイッチ入力処理(ステップ8)
は行わない。
【0046】ステップ4にて、第1の状態SWNG1お
よび第2の状態SWNG2が消去されると、次にスイッ
チが入力されたときは、ステップ2→ステップ5→ステ
ップ6→ステップ7→ステップ8と進むので、正常なス
イッチ入力が実行される。
【0047】このように、操作者が誤って2つ以上のス
イッチを同時に押してしまった場合には、目的とするス
イッチが何れのスイッチであるか判断できないので、不
確実な動作を行うよりも、次に入力される正確なスイッ
チ入力を待機した方が、安全運転上好ましいので、本実
施形態のスイッチ入力回路20では、第1の状態SWN
G1が認識されたときは、全てのスイッチ入力を無効と
している。
【0048】また、第2の状態SWNG2、すなわち2
つのスイッチを誤って同時に押してしまったときは、誤
って押したスイッチを先に放さない限り、意図しない動
作が生じることとなるので、本実施形態のスイッチ入力
回路20では、これを無効とし、次に入力される正確な
スイッチ入力を待機する。
【0049】そして、第1の状態SWNG1および第2
の状態SWNG2となったのち、操作者が一旦スイッチ
を放したことは、次に正確なスイッチ入力が行われるこ
とと認識できるので、スイッチ入力が無効とされる第1
の状態SWNG1および第2の状態SWNG2をクリア
し、次のスイッチ入力が有効なものとして扱えるよう待
機する。
【0050】本発明のスイッチ入力回路20は、自動車
に搭載される空気調和装置、AM/FMチューナ、コン
パクトディスクプレーヤ、カセットデッキ、テレビジョ
ン装置、ビデオ装置、ナビゲーション装置など、各種電
子システムの入力スイッチに特に好ましく適用すること
ができる。
【0051】図3はその一実施形態を示す正面図であっ
て、本発明のスイッチ入力回路を適用した車載用マルチ
メディアモニタ装置10Uである。このマルチメディア
モニタ装置10Uは、横176mm、縦115mm、奥
行き36mmのモニタケースに、5.6インチの液晶表
示パネル(表示画面)2が設けられており、例えば、図
4に示されるように車室内のインストルメントパネルI
PのセンタコンソールCに装着される。
【0052】このモニタケースの前面10aの運転席
側、すなわち右ハンドル車であれば向かって右側、左ハ
ンドル車であれば向かって左側には、空気調和装置の操
作スイッチ(操作部)4とセレクトスイッチ(選択部)
6が設けられている。
【0053】空気調和装置70Aの操作スイッチ4は、
自動制御モードを選択および解除するオートエアコンス
イッチ4a、空気調和装置のコンプレッサを作動させ冷
房モードとするエアコンスイッチ4b、強制的にデフモ
ードを選択して窓ガラスの曇りを晴らすためのデフモー
ドスイッチ4c、空気調和装置をオフするためのオフス
イッチ4d、強制的に内気循環モードとするリサークス
イッチ4e、ベントモード,バイレベルモード,フット
モード,デフモードなどの各種吹出モードを選択するた
めのモードスイッチ4f、ファンの風量を選択するため
のファンスイッチ4j、設定温度の変更を行うための上
昇スイッチ4gおよび下降スイッチ4hからなり、これ
ら各操作スイッチ4のON/OFFを入力するのに本発
明のスイッチ入力回路が適用できる。すなわち、操作ス
イッチ4は、図1に示すスイッチSW1〜SW9に対応
する。
【0054】特に、デフモードスイッチ4cは窓ガラス
の曇りを迅速に晴らす必要があり、またリサークスイッ
チ4eは排気ガスなどの侵入を防止する場合に用いら
れ、これらは他の操作スイッチに比べて緊急必要性が高
いことから、運転席側のうち最も運転者に近く、かつ上
側であって、ブラインドタッチでも容易に操作できる位
置に設けられている。
【0055】上述した空気調和装置の操作スイッチ4の
上部には、セレクトスイッチ6が設けられており、この
セレクトスイッチ6は液晶表示パネル2に表示される表
示内容を選択するスイッチである。すなわち、このセレ
クトスイッチ6を押すことによって、空気調和装置の制
御状態を表示するエアコン表示モードと、車載電装品で
あるテレビジョン装置、ビデオ装置、ナビゲーション装
置の何れかの出力画像を表示する電装品表示モードと、
液晶表示パネル2の表示をオフとする表示画面オフモー
ドとが、この順序で選択される。これによりマルチメデ
ィアが実現できる。
【0056】エアコン表示モードを選択すると、図3に
示す空気調和装置の制御状態画像、具体的には、左上か
ら、上昇スイッチ4gおよび下降スイッチ4hで選択さ
れた設定温度2a、オートエアコンスイッチ4aで選択
された自動制御モード2b、エアコンスイッチ4bで選
択された冷房モード2c、デフモードスイッチ4cで選
択された緊急フロントデフモード2d、吹出モードスイ
ッチ4fで選択された吹出モード2e、ファンスイッチ
4jで選択されたファン風量2f、図外のリヤデフォッ
ガスイッチで選択されたリヤデフォッガのON/OFF
状態2g、リサークスイッチ4eで選択された内気循環
モード2hが表示される。
【0057】このエアコン表示モードからセレクトスイ
ッチ6を1回だけ押すと、液晶表示パネル2にはテレビ
ジョン装置から出力される放送画像、ビデオ装置から出
力されるビデオ画像、およびナビゲーション装置から出
力されるナビゲーション画像の何れかが表示される。こ
れらテレビジョン装置、ビデオ装置およびナビゲーショ
ン装置の選択は、モニタケースの上面に設けられた電装
品選択スイッチ8により行われ、電装品選択スイッチ8
を押すことによって、テレビジョン装置、ビデオ装置、
ナビゲーション装置の順序で表示画面が切り替わる。
【0058】さらに、この電装品表示モードからセレク
トスイッチ6を1回だけ押すと、液晶表示パネル2はオ
フし、さらにもう1回押すと、上述したエアコン表示モ
ードに切り替わる。
【0059】なお、テレビジョン装置のテレビチューナ
はモニタケース内に内蔵されており、テレビジョン装置
の選局、音量調節などの各種操作スイッチ9はモニタケ
ースの上面に設けられている。
【0060】なお、以上説明した実施形態は、本発明の
理解を容易にするために記載されたものであって、本発
明を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技
術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨
である。
【0061】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、回り
込み防止用のダイオードを省略したときに生じる操作上
の問題をソフトウェアで同等に対処できるので、小型、
軽量で低コストのスイッチ入力回路を提供することがで
きる。
【0062】また、正確なスイッチ入力があるまでスイ
ッチ入力を無効とすることで、不確実な動作が防止で
き、安全性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスイッチ入力回路の実施形態を示すブ
ロック図である。
【図2】本発明の情報処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図3】本発明のスイッチ入力回路が適用されるモニタ
装置を示す正面図である。
【図4】図3に示すモニタ装置の車載状態を示す正面図
である。
【図5】従来のスイッチ入力回路を示す電気回路図であ
る。
【符号の説明】
20…スイッチ入力回路 21…判断手段 22…記憶手段 Vcc…電源電圧 GND…接地 SW1〜SW9,4…スイッチ,操作スイッチ IN1〜IN3…入力端子 INL1〜INL3…入力端子線 DR1〜DR3…切替端子 DRL1〜DRL3…切替端子線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−281512(JP,A) 特開 昭62−133510(JP,A) 特開 昭61−175811(JP,A) 特開 昭55−67830(JP,A) 特開 平7−152466(JP,A) 特開 平4−299722(JP,A) 実開 昭63−12224(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/02 - 3/027 B60R 16/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のスイッチ(SW)が直列に接続さ
    れ、それぞれに電圧(Vcc)が印加された複数の入力
    端子線(INL)と、 異なる入力端子線に配置された複数のスイッチを直列に
    接続するように前記入力端子と交わり、それぞれが接地
    (GND)された複数の切替用端子線(DRL)と、前記入力端子線と前記切替用端子線との交差部に配置さ
    れたスイッチ(SW)と、 前記切替用端子線との接続部にオープンドレイン出力回
    路を有し、当該オープンドレイン出力回路を介して 前記
    切替用端子線の一つに他の切替用端子線とは異なるレベ
    ル信号(Lo,Hi)を入力し、このときの前記複数の
    入力端子線のレベル信号(Lo,Hi)を取り込み、こ
    のレベル信号に基づいて、当該入力端子線と前記異なる
    レベル信号が入力された切替用端子線との交差部に配置
    されたスイッチのON/OFFを判断する判断手段(2
    1)と、を備えたスイッチ入力回路(20)において、 前記判断手段は、前記オープンドレイン出力回路を介し
    前記切替用端子線の一つに他の切替用端子線とは異な
    るレベル信号を入力したときに、当該切替用端子線のレ
    ベル信号が入力されたレベル信号とは異なるレベル信号
    となったときは、前記スイッチが2つ以上同時に押され
    たと判断し、この状態を第1の状態(SWNG1)とし
    て記憶手段(22)に記憶することを特徴とするスイッ
    チ入力回路。
  2. 【請求項2】前記判断手段は、前記第1の状態が前記記
    憶手段に記憶されている間、前記スイッチからの入力を
    無効とすることを特徴とする請求項1記載のスイッチ入
    力回路。
  3. 【請求項3】前記判断手段は、前記第1の状態が前記記
    憶手段に記憶されている間に前記スイッチが入力されて
    いるときは、この状態を第2の状態(SWNG2)とし
    て記憶手段(22)に記憶することを特徴とする請求項
    1または2記載のスイッチ入力回路。
  4. 【請求項4】前記判断手段は、前記第2の状態が前記記
    憶手段に記憶されている間、前記スイッチからの入力を
    無効とすることを特徴とする請求項3記載のスイッチ入
    力回路。
  5. 【請求項5】前記判断手段は、前記第2の状態が前記記
    憶手段に記憶されている間に前記スイッチが入力されて
    いないときは、前記記憶手段に記憶されている前記第1
    の状態および前記第2の状態を消去することを特徴とす
    る請求項3または4記載のスイッチ入力回路。
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