JP3767072B2 - 音響システム、及びアダプタ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は再生音声信号や受信音声信号を処理する音響システム及びその音響システムに接続できるアダプタ装置に関し、例えば車載用の音響システムなどとして好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
CD(コンパクトディスク)やMD(ミニディスク)、カセットテープなどの音楽・音声信号の記録媒体に対応して再生を行なったり、AM/FMその他の放送受信音声を出力できるうことのできる各種の音響システムが普及しており、例えば車載用としても各種の機器が開発されている。
【0003】
ところで、近年の音響機器では、内部に制御用のマイクロコンピュータを有して、その制御に基づいて各種動作が実行されるようにしている。またマイクロコンピュータが処理を実行するためのプログラムや各種定数、演算係数などは、メモリに記憶されている。
このメモリとしては、いわゆるROMタイプのものの他、特に電源バックアップが不要でROMと同様の使用形態をとれるとともに、データ内容の書き換えを行うことのできる不揮発性メモリも使用される。そして、書換可能な不揮発性メモリを用いることにより、プログラムのバグの修正やバージョンアップ、プログラム追加、演算係数の変更などが可能となり、ソフトウエア的な部分の将来的な設定変更に対応できることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、機器内部の不揮発性メモリの内容を書き換えるには、機器にメモリ書換専用のコネクタ端子を設け、パーソナルコンピュータ等の情報機器とコネクタ接続できるようにしたり、機器内部にCD−ROMドライブが搭載されている場合は、バージョンアップ用のCD−ROMなどを用意して、そのCD−ROMから情報を読み込み、機器内部の処理でメモリ内容を書き換えるようにすることができる。
【0005】
ところが車載用音響機器などに関しては、このような不揮発性メモリ書換に関して問題が生ずる。
まず車載用音響機器の場合、自動車の運転席近傍のコンソール内に配されることになるが、車内に取り付けられた状態で、その音響機器は表示部や操作キーが設けられている前面パネル部分しか表出しないことになる。
従って、内部メモリの書換の利便を計ろうとするならば、そのコネクタ端子を前面パネル部分に設けなければならない。
【0006】
しかしながら、さほど頻繁に実行される訳ではないメモリ書換のために前面パネルにコネクタ端子を設けることは、操作キーの配置や表示部のサイズなどに制限を与えることになり、限られた面積の前面パネルの使用形態としてあまり適切なものとはいえない。そしてさらに、デザイン的にも非常に不都合なものとなってしまう。
【0007】
そこで前面パネル以外の部分、例えば本体筐体の後面や側面にコネクタ端子を配することが考えられるが、この場合、メモリ書換を実行するたびにその音響機器を自動車のコンソールから取り外さなければならず、非常に面倒な作業となってしまう。
【0008】
また、例えば車載用ナビゲーション装置のようにCD−ROMドライブを有するシステムの場合はこのような問題は生じないが、車載用の音響機器としては、そのメモリ書換のためにCD−ROMドライブを設けることは回路構成や機構の煩雑化、コストアップ等が生じ、CD−ROMドライブを搭載することは現実的ではない。
【0009】
以上のような問題点は、車載用の音響装置に限られず、例えばラックマウント形態の音響機器など、通常使用時において機器本体の前面パネル以外は隠れてしまうような形態のものでは同様に生じることとなる。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような問題点に鑑みて、前面パネル上の不都合を解消し、かつメモリの更新を容易に実行できるような音響システムを実現することを目的とする。
【0011】
このために音響システムとして、音響装置本体部と、フロントユニットを設け、通常はこの音響装置本体部とフロントユニットが接続されて用いられるようにする。そしてさらにフロントユニットをはずした状態で音響装置本体部に接続できるアダプタ装置を設ける。
まず音響装置本体部は、音声信号処理手段と、この音声信号処理手段の動作制御を行う制御手段と、この制御手段の処理動作に用いられる情報が記憶されるメモリ手段を有するものとする。
またフロントユニットは、音響装置本体部に対して着脱可能に形成されるとともに、表示手段と、制御手段への操作信号出力を行うことのできる操作手段とを有するものとする。
さらにアダプタ装置は、前記音響装置本体部に対して着脱可能に形成され、前記フロントユニットが取り外されて音響装置本体部に着装された状態でその制御手段との間で情報の送受信を行うことのできる本体部送受信手段と、外部機器が接続された状態でその外部機器との間で情報の送受信を行うことのできる外部機器送受信手段を有するようにする。
そしてフロントユニットが音響装置本体部に着装された状態で、制御手段は、操作手段からの操作信号入力に応じて音声信号処理手段の動作制御を行い、また表示手段に対して所要の表示動作制御を実行できるとともに、アダプタ装置が、前記フロントユニットが取り外されて音響装置本体部に着装された状態で、制御手段は、アダプタ装置が外部機器送受信手段を介して外部機器から受け取ったメモリ更新情報を、本体部送受信手段を介して受け取り、そのメモリ更新情報に応じてメモリに記憶されている情報内容の更新を行うことができるようにする。
【0012】
即ち、外部機器との接続が可能とされたアダプタ装置を装着することで、音響装置本体部内のメモリ手段(例えば不揮発性メモリ)の書換を行うことができるようにし、前面パネルとなるフロントユニットに外部機器とのコネクタ端子を設けなくともよいようにする。
【0013】
またアダプタ装置は、音響装置本体部に着装された状態でさらにフロントユニットを着装できるように形成するとともに、アダプタ装置内には、音響装置本体部とフロントユニットの間にアダプタ装置が介在する状態で接続された際に、制御手段と操作手段との間、及び制御手段と表示手段との間での送受信可能状態を確保する信号ラインを設ける。つまり、音響装置本体部とフロントユニットの間にアダプタ装置が介在する状態で接続された場合でも、フロントユニットの機能(操作機能及び表示機能)が有効な状態となるようにする。
【0014】
また、メモリ手段の更新の際の接続態様としては、少なくともアダプタ装置が音響装置本体部に着装され、かつアダプタ装置と外部機器が接続された状態として、アダプタ装置は、外部機器送受信手段により外部機器から受信したメモリ更新情報を、本体部送受信手段により前記制御手段に送信し、制御手段は、そのメモリ更新情報に応じてメモリ手段に記憶されている情報内容の更新を行うことができるようにする。
【0015】
また、アダプタ装置に更新情報記憶手段が設けられるか、もしくはフロントユニット内に更新情報記憶手段が設けられるとともにアダプタ装置とフロントユニットの間で情報の送受信が可能とされる構成がとられるようにし、アダプタ装置が外部機器と接続された或る時点で外部機器から受信したメモリ更新情報を更新情報記憶手段に記憶する。そして音響装置本体部に着装された例えば他の時点において、更新情報記憶手段に記憶されていたメモリ更新情報を、制御手段に送信することができるようにする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を車載用音響機器において採用する場合の実施の形態として、第1の実施の形態から第4の実施の形態を順に説明していく。
【0017】
<第1の実施の形態>
図1〜図8により第1の実施の形態としての車載用音響再生装置の例を説明する。
この車載用音響再生装置は本体部分と前面パネル部分が分離可能とされるとともに、前面パネル部分がはずされた状態でアダプタを本体部分に装着できるシステム構成とされている。
まず図1〜図6でシステム構成を説明する。
【0018】
図1は音響再生装置1としての本体部となるリアユニット10と、前面パネルとなるフロントユニット30が接続された状態を示しており、これが通常の音響再生時の使用状態となる。
また図2はリアユニット10からフロントユニット30が取り外され、リアユニット10とフロントユニット30の装着機構部分が示されている斜視図である。
【0019】
図1、図2に示されるように、この車載用の音響再生装置は、脱着可能なフロントユニット30とリアユニット10から構成される。そしてそのリアユニット10の外筺形状は1DINサイズ(正面サイズが縦50mm,横178mm)とされており、図5に示すように、このようなリアユニット10を有する音響再生装置1は、自動車内のフロントコンソールFCに装着される形状とされる。このように装着された状態で、図1、図2に示す電源接続コード16は電源供給のためにカーバッテリーからの電源ラインに接続され、またオーディオ接続コード17は、スピーカユニットに接続される。なお、オーディオ接続コードは再生音声信号を当該音響再生装置からスピーカユニットに供給するためのものであるが、2チャンネルステレオシステム、4チャンネルステレオシステムなどでは、当然ながらチャンネル数に対応した本数のオーディオ接続コードが用意され、それぞれ所定のスピーカユニットに接続されることになる。
【0020】
フロントコンソールFC内には、リアユニット10が固定装着されるが、この状態でユーザーは前面パネルとなっているフロントユニット30のみを、ワンタッチで任意に取り外し、また必要時に取り付けることができる。そして例えば車から離れる際にフロントユニット30を取り外して所持するようにすることは、音響再生装置1の盗難防止措置ともなる。
【0021】
リアユニット10の前面側、及びフロントユニット30の背面側には、図2に示されるように、フロントユニット30の脱着のための機構が設けられている。リアユニット10の前面側には可動係止爪12が設けられ、一方フロントユニット31の背面において可動係止爪12と対応する位置には被係止部32が設けられている。
またリアユニット10の前面側には係止溝13が設けられ、一方フロントユニット31の背面において係止溝13と対応することになる位置には被係止突起部33が設けられている。
【0022】
フロントユニット30をリアユニット10に装着する際には、被係止突起部33を係止溝13にあてがった状態で、被係止部32を可動係止爪12の方向に押し付ける。
詳しい機構説明は省略するが、被係止部32を可動係止爪12の方向に押し付けることで、被係止部32内に可動係止爪12が嵌入して6に係止され、図1のようにフロントユニット1がリアユニット2の正面側に装着されることになる。
【0023】
可動係止爪12は、リリーススイッチ14A又は14Fのいづれかが押されることで、前方へ持ち上がるような動作を行う機構とされている。
このリリーススイッチ14Fに対向することになるフロントユニット30側の背面部にはリリース突起34bが設けられ、このリリース突起34bは、図1に示すように前面側に配されているリリースキー34aが押されることで、リアユニット10側に突出する構成とされる。この突出時には、リリース突起34bがリリーススイッチ14Fを押圧することになる。
【0024】
つまり図1の状態からリリースキー34aを押すと、フロントユニット30の背面側からリリース突起34bが押し出され、リリーススイッチ14Fが押し込まれるため、内部の機構により可動係止爪12の係止方向への付勢が解除され、被係止部32と可動係止爪12の係止状態が解除される。これによってユーザーは図2のように、フロントユニット30をリアユニット10から取り外すことができる。
【0025】
例えばこの音響再生装置がCDもしくはMDなどのディスク再生装置とすると、図1、図2に示すようにリアユニット10にはディスクを内部のローディング機構に挿入し、また装填されているディスクを排出するディスク挿脱孔15が設けられているとともに、フロントユニット30が装着された状態(通常状態)でディスク挿脱を可能とするため、フロントユニット30においてディスク挿脱孔15に対向する位置に、ディスク通過孔35が設けられている。
【0026】
図1からわかるように、フロントユニット30の正面側には例えば液晶パネルによる表示部37が設けられ、当該音響再生装置の動作状況や動作モード、再生中のディスクのトラックナンバ、再生時間情報、音量レベルなどの表示が実行される。
またこの音響再生装置の操作に必要な各種操作キー36が設けられる。操作キー36としては、例えばディスク再生に関して再生キー、停止キー、AMS/サーチキー、一時停止キーなどが設けられ、また再生動作モードや、イコライジングなどの音響処理モード、表示モードなどに関する操作キーが用意される。
なお、以下説明上、各種操作キーをまとめて操作部26と呼ぶ。
【0027】
フロントユニット30の背面側に設けられているコネクタ端子部31と、リアユニット10の前面側に設けられているコネクタ端子部11とは、図1のようにフロントユニット30がリアユニット10に装着された状態で接続され、これにより、リアユニット10とフロントユニット30が電気的に接続されることになる。このコネクタ端子部11、31における端子としては、電源系の端子(電源電圧Vcc及びグランドGND)や、表示部37での表示動作の制御信号、操作部36による操作信号の通信のための端子が設けられる。
このような電気的接続により、図1の状態において、操作部36を用いたユーザーの操作情報がリアユニット10に連絡され、リアユニット10内でディスク再生等、操作に応じた動作が実行されるとともに、その動作状態などに応じた表示内容がフロントユニット30に連絡され、表示部37の表示動作が行われることとなる。
【0028】
本例では、このようなリアユニット10、フロントユニット30に対して装着可能なアダプタ50が設けられる。アダプタ50の前面側及び背面側を示す斜視図を図3(a)(b)に示す。
まず図3(a)に示すようにアダプタ50の前面側には、図2に示したリアユニット10の前面側と概略同様の着脱機構が形成される。
即ち、アダプタ50の前面側には、リアユニット10の前面の可動係止爪12及び係止溝13と同様の配置位置及びサイズ/形状による可動係止爪52及び係止溝53が設けられている。ただし可動係止爪52はリリーススイッチ54Fが押された場合に、係止方向への付勢が解除され、前方に起きあがるように動作される機構となっている。なお、図3(a)の方向でみたときの前面左上方(すなわち、リアユニットのリリーススイッチ14Aに対応する位置)には、リリースキー54aが設けられている。
また、このアダプタ50の前面側には、リアユニット10の前面のコネクタ部11と同様の配置位置、サイズ、端子形状によるコネクタ部61が設けられている。
【0029】
一方、図3(b)に示すようにアダプタ50の背面側には、図2に示したフロントユニット30の背面側と概略同様の着脱機構が形成される。
即ち、アダプタ50の背面側には、フロントユニット30の背面の被係止部32及び被係止突起部33と同様の配置位置及びサイズ/形状による被係止部62及び被係止突起部63が設けられている。
また、フロントユニット30の背面のコネクタ部31と同様の配置位置、サイズ、端子形状によるコネクタ部51が設けられている。
なお、フロントユニット30の背面と同様にリリース突起54bが設けられ、このリリース突起54bは、リリースキー54aが押されることで背面側に押し出されるが、その配置位置は図示するようにフロントユニット30とは異なる位置とされる。
また、このアダプタ50には、フロントユニット30のディスク通過孔35と同様の位置及びサイズによるディスク通過孔55が形成される。
【0030】
このような着脱機構を有するアダプタ50は、その前面側にフロントユニット30を装着するとともに、その背面側をリアユニット10に装着させることができ、つまり図4に示すようにアダプタ50がリアユニット10とフロントユニット30に介在する状態で、接合可能とされるものである。
この状態でフロントユニット30のコネクタ端子部31とアダプタ50のコネクタ端子部61が接続され、またリアユニット10のコネクタ端子部11とアダプタ50のコネクタ端子部51が接続されるため、リアユニット10、アダプタ50、フロントユニット30は互いに電気的にも接続されている状態となっている。
【0031】
また、この図4の状態で、ディスク通過孔35,55を介して、リアユニット10のディスク挿脱孔15からディスクの挿入/脱却を行うことができる。なお、図4のようにアダプタ50を接続するのは後述するようにリアユニット10内のメモリ内容更新の際であり、必ずしもディスクの出し入れが必要な場合ではないため、アダプタ50にディスク通過孔55は設けないようにしてもよい。
【0032】
図3、図4からわかるようにアダプタ50には通信ケーブル93に対応する外部コネクタ端子56が設けられており、図4のような装着状態のときに、外部のコンピュータ機器100など通信ケーブル93を介して接続することができる。例えば図5のように自動車のコンソール内に取り付けられたリアユニット10に対して図4のようにアダプタ50及びフロントユニット30が装着された際において、ノートブックタイプのパーソナルコンピュータなどの携帯可能なコンピュータ機器100を車内に持ち込み、通信ケーブル93によりコンピュータ機器100とアダプタ50を接続できる。
【0033】
図4の状態からフロントユニット30を取り外す(つまりアダプタ50から取り外す)には、ユーザーはリアユニット10から取り外す場合と同様にリリースキー34aを押す。
するとフロントユニット30の被係止部32とアダプタ50の可動係止爪52の係合状態が解け、フロントユニット30を外すことができる。
またさらにアダプタ50をリアユニット10から取り外す場合は、ユーザーはアダプタ50のリリースキー54aを押す。
するとリリース突起54bによってリアユニット10のリリーススイッチ14Aが押圧され、アダプタ50の被係止部62とリアユニット10の可動係止爪12の係合状態が解け、アダプタ50を外すことができる。
【0034】
なお、取り外しのためのリリース操作機構は他にも各種考えられ、例えばフロントユニット30とアダプタ50を接続したままリアユニット10からはずせるようなリリース機構を形成してもよい。
また、図1〜図4に示した、リアユニット10、フロントユニット30、アダプタ50の着脱機構はあくまでも一例にすぎず、これ以外に多様な構造が考えられる。本発明としては、着脱機構として図6のような構成が取られればよい。
【0035】
即ち、図6(a)に示すように、リアユニット10に機構Ca、フロントユニット30に機構Cbが形成されて、この機構Caと機構Cbの組み合わせが、互いに着装及び取り外しが可能となる着脱機構であるとする。
このときアダプタ50としては、図6(b)に示すように、リアユニット10に対応する着脱機構として機構Cbを備え、またフロントユニット30に対応する着脱機構として機構Caを備えるようにする。
このようにすることで、リアユニット10とフロントユニット30が着脱自在、かつリアユニット10とアダプタ50が着脱自在、かつアダプタ50とフロントユニット30が着脱自在、かつリアユニット10とアダプタ50とフロントユニット30が接続可能な音響システムが形成できる。
【0036】
リアユニット10とフロントユニット30の内部構成、及び図1のようにリアユニット10とフロントユニット30が装着された状態での電気的接続形態を図7で説明する。
リアユニット10内には、カーバッテリー91から電源コード16を介して供給される電源(直流12V)について、電圧変換等の所定の処理を行い、装置内部的な動作電源電圧Vcc及びグランドラインGNDを形成する電源回路23が搭載される。この電源電圧Vccによりリアユニット10内の各回路系が動作する。
【0037】
上述したフロントユニット30のディスク通過孔35を介してディスク挿脱孔15から装填されたディスクは、ディスクプレーヤ部24において再生駆動されることになる。詳細な説明は省くが、ディスクプレーヤ部24としては、ディスクローディング機構、ディスク回転駆動機構、光学ピックアップ機構、サーボ機構などディスク再生動作に必要な機構が形成されるとともに、光学ピックアップ機構によりディスクから読みとられた情報をデコードするデコード回路系が搭載され、ディスクから音声信号を再生することができる。
ディスクプレーヤ部24で再生された音声信号はアンプ部25に送られ、増幅処理、イコライジングなどの音響処理、音量レベル設定処理などが施されてリアユニット10から出力される。そしてオーディオ接続コード17によりスピーカユニット92に送られ、スピーカユニット92から音声として再生出力されることになる。
【0038】
ディスクプレーヤ部24やアンプ部25の動作制御はマイクロコンピュータにより形成されるコントローラ21によって行われる。
またコントローラ21は必要に応じて不揮発性メモリ22に対する情報の読出/書込を行う。
この不揮発性メモリ22には、処理プログラム、処理定数、演算係数などが記憶されており(例えば工場出荷前にファクトリープリセットとして記憶される)コントローラ21はユーザーの操作に応じて、不揮発性メモリ22に保持されているプログラム、処理定数、演算係数などを用いて、必要な動作制御を行うことになる。
【0039】
一方、フロントユニット30には、前述のように操作部36、表示部37が設けられるが、この操作部36、表示部37の動作はマイクロコンピュータにより形成されるコントローラ38により制御される。
【0040】
リアユニット10とフロントユニット30が接合された状態では、コネクタ端子部11とコネクタ端子部31が接続された状態となるが、コネクタ端子部11,31内には、コントローラ21とコントローラ38の間での制御信号等の通信を行うための必要数の端子から成る制御信号端子部11a、31aが形成される。
この制御信号端子部11a、31aが接続されることでコントローラ21とコントローラ38との間で制御信号通信ラインLsが形成され、各種信号の相互通信が実行可能となる。
即ち、ユーザーが操作部36を操作した場合の操作情報は、コントローラ38からコントローラ21に送信され、コントローラ21はその操作情報に応じて、ディスクプレーヤ部24やアンプ部25の動作制御を行う。例えばディスク再生動作やイコライジング制御などが実行される。
またコントローラ21は、ディスクプレーヤ部24での再生状況に関する情報やディスクから読み出された表示用の情報、さらにはアンプ部25の動作に関する音量レベル、イコライジング状況等の表示用の情報などについてコントローラ38に送信し、コントローラ38はそれらの表示用情報に応じて表示部37の表示動作制御を行う。
【0041】
またコネクタ端子部11,31内には、電源電圧端子11b、31b、グランド端子11c、31cが設けられ、端子部11b、31b及び端子部11c、31cが接続されることで、フロントユニット30の各回路部の動作電源として、電源回路23からの電源電圧Vccが供給されることになる。
【0042】
なお、コネクタ端子部11内には、コントローラ21が外部情報機器との間で通信を行うための必要数の端子からなるインターフェース端子部11dが形成されるが、フロントユニット30のコネクタ端子部31内にはこれに対応する端子部は形成されない。ただしコネクタの形態として、コネクタ端子部31内においてインターフェース端子部11dの各端子と接続される端子は形成されるが、それらはダミー端子とされる。
【0043】
次にアダプタ50の内部構成、及び図4のようにリアユニット10、アダプタ50、フロントユニット30が装着された状態での電気的接続形態を図8で説明する。
アダプタ50の内部には、外部機器として外部コネクタ端子56に接続されるコンピュータ機器100との間で通信を行うためのインターフェース部58が搭載される。
またアダプタ50のコネクタ端子部51としては、制御信号端子部51a、電源電圧端子51b、グランド端子51c、インターフェース端子部51dが設けられる。またコネクタ端子部61としては、制御信号端子部61a、電源電圧端子61b、グランド端子61cが設けられる。
制御信号端子部51a、61aの端子数は、リアユニット10及びフロントユニット30における制御信号端子部11a、31aの端子数と同じとなる。
そして制御信号端子部51aと制御信号端子部61aとの間では、各対応端子間が接続されている。
またインターフェース端子部51dの端子数は、リアユニット10におけるインターフェース端子部11dの端子数と同数となる。
【0044】
図4のようにリアユニット10、アダプタ50、フロントユニット30が接続されることで、図8に示すように、リアユニット10とアダプタ50の間でコネクタ端子部11とコネクタ端子部51が接続される。即ち制御信号端子部11aと制御信号端子部51a、電源電圧端子11bと電源電圧端子51b、グランド端子11cとグランド端子51c、インターフェース端子部11dとインターフェース端子51dが接続される。さらにフロントユニット30とアダプタ50の間でコネクタ端子部31とコネクタ端子部61が接続される。即ち制御信号端子部31aと制御信号端子部61a、電源電圧端子31bと電源電圧端子61b、グランド端子31cとグランド端子61cが接続される。
【0045】
これにより、コントローラ21とコントローラ38との間の制御信号通信ラインLsは維持され、操作情報や表示制御信号の通信は図1の接続の場合と同様に実行可能とされる。
また電源電圧Vccは電源回路23からフロントユニット30内の各回路部にも供給される。さらに、アダプタ50内では、電源電圧端子51b、61bの間の電源ライン、及びグランド端子51c、61cの間のグランドラインが取り出されて、インターフェース部58に対する電源電圧供給が行われる。
【0046】
インターフェース部58は、コネクタ端子部51におけるインターフェース端子部51dとリアユニット10のインターフェース端子部11dが接続されることで、コントローラ21との間でインターフェースラインLioが形成されて通信可能とされている。
従って、外部コネクタ端子56に通信ケーブル93を介して外部のコンピュータ機器100が接続されることで、インターフェース部58を介したコントローラ21と外部コンピュータ機器100との間のデータ通信が可能となる。
なお、この外部コンピュータ機器100とコントローラ21の通信方式は2線式や、クロックラインを有する3線式のシリアル通信方式、パラレル通信方式などのような形態でもよく、採用される通信方式によって外部コネクタ端子56、インターフェース端子部11d、51dの形状や端子数、及びこれらの間の信号ライン数、インターフェース部58の処理方式などが設定されるものである。
【0047】
以上のような接続機構及び回路構成を持つ本例の音響再生システムでは、次のような動作が可能となる。
まず図1、図7に示した接続形態により、通常のディスク再生動作が可能となることは上述したとおりであるが、図4、図8に示す接続形態とされている間も、操作部36からの操作に応じてディスク再生が行われたり、表示部37の表示動作が行われるという通常のディスク再生動作は可能である。
【0048】
そして図4、図8に示す接続形態が取られ、さらに図4のようにコンピュータ機器100と接続されることにより、コンピュータ機器100からコントローラ21に対して不揮発性メモリ22のデータ内容を書き換えるための情報(以下、メモリ更新情報という)を送信することができる。
即ち、機器のバージョンアップ、演算係数の変更、プログラムのバグの修正などの目的のために不揮発性メモリ22の記憶内容を更新する必要性が生じたときに、ユーザーはアダプタ50を用いて音響再生装置1を図4、図8のように接続し、さらに自動車内に持ち込んだラップトップタイプなどのパーソナルコンピュータなどのコンピュータ機器100とアダプタ50を接続する。そしてコンピュータ機器100からメモリ更新動作を起動し、メモリ更新情報をコントローラ21に送信する。コントローラ21は、送信されてきたメモリ更新情報に応じて不揮発性メモリの記憶内容を書き換える。
このような動作によってバージョンアップ等のためのメモリ更新が手軽に実行できるようになる。
【0049】
なお、例えばメモリ更新のための動作プログラムをコントローラ21側で持っているようにし、操作部36からの所定の操作によりそのメモリ更新プログラムが起動されるようにしてもよい。この場合の所定の操作とは、例えば再生キーと停止キーを同時に押すなどのような、通常ではあり得ない組み合わせの操作キーの操作とすれば、特に専用の操作キーを設けなくてもよいことになる。
この場合、ユーザーはメーカー等から提供されるバージョンアップ等のための情報を記憶したCD−ROMもしくはフロッピーディスクをコンピュータ機器10のディスクドライブに装填しておく。そして、コントローラ21はメモリ更新プログラムに基づいてコンピュータ機器100に対してCD−ROMもしくはフロッピーディスクからのメモリ更新情報の読出及び送信のリクエストを送信する。それに応じてコンピュータ機器100からはメモリ更新情報が送信されてくるが、コントローラ21はそのメモリ更新情報に応じて不揮発性メモリ22の更新を実行するという動作方式となる。
【0050】
このように特にCD−ROMドライブ(もしくはフロッピーディスクドライブ)を持たない音響再生機器であっても、それらのドライブを追加装備することなく、容易にバージョンアップ等のためのメモリ更新が可能となる。そして、メモリ更新を実行するために外部のコンピュータ機器100と接続する手段として、前面パネル(フロントユニット30の前面)に外部機器用のコネクタ端子を配さないでよく、外観デザイン的に支障がないとともに、前面パネルにおける表示部や操作部36のレイアウト、サイズ、操作キー数などの設定のために、前面パネルの面積をフルに使用できることになる。
またリアユニット10側に外部機器用のコネクタ端子を設けるものではないので、当然ながら、外部のコンピュータ機器100と接続する際に自動車のフロントコンソールFCからリアユニット10を取り外すといった面倒もない。
さらに、フロントユニット30の表示機能、操作機能を使用できるため、メモリ更新時のユーザーとの対話的な操作により、多様な更新処理が可能となる。
【0051】
<第2の実施の形態>
次に、図9から図11により、第2の実施の形態としての音響再生システムを説明する。
この例では、上記第1の実施の形態の例のアダプタ50とは内部構成が異なるアダプタ50Aを用いるものである。なお、上記第1の実施の形態例と同一の機能部分は同一符号を付し、説明を省略する。
【0052】
図10にアダプタ50Aの内部構成を示す。
このアダプタ50Aには、インターフェース部58及び上記第1の実施の形態の例のアダプタ50と同様のコネクタ端子部51,61、及び外部コネクタ端子56の構造に加えて、CPU65(マイクロコンピュータ)及び不揮発性メモリ66が搭載されていることを特徴としている。
【0053】
第1の実施の形態の例では、アダプタ50をリアユニット10とっF30の間に接続し、例えば携帯可能なパーソナルコンピュータを自動車内に持ち込んで不揮発性メモリ22の更新を行うようにしたが、本例の場合は、例えば自動車内に運び入れることができないデスクトップ型のパーソナルコンピュータや、ワークステーションなどの大型の情報機器を用いて不揮発性メモリ22の更新を実行できるようにしている。
【0054】
即ち、まず図9及び図10に示すようにアダプタ50Aのみを例えばデスクトップ型のコンピュータ機器100などの設置してある場所に持ち込み、通信ケーブル93によりアダプタ50Aとコンピュータ機器100を接続する。
この状態でコンピュータ機器100からメモリ更新動作プログラムを起動し、メモリ更新情報をアダプタ50Aに送信する。アダプタ50A側ではCPU65が、送信されてきたメモリ更新情報を不揮発性メモリ66に記憶する。
【0055】
なお、コンピュータ機器100からのメモリ更新情報読出のための動作プログラムをCPU65側で持っているようにし、何らかの起動操作手段をアダプタ50Aに設けて、その操作によりそのメモリ更新プログラムが起動され、コンピュータ機器100にメモリ更新情報の読出及び送信のリクエストを送信するようにしてもよい。そしてそれに応じてコンピュータ機器100がCD−ROMの再生等を行ってメモリ更新情報を送信してくるが、CPU65は送信されてきたメモリ更新情報を不揮発性メモリ66に記憶することになる。
【0056】
ところでこの第2の実施の形態の例の場合、特に図示していないが図9の接続状態にあるときにアダプタ50Aに動作電源電圧が供給される構成をとる必要がある。例えば通信ケーブル93を介してコンピュータ機器100側から電源供給がされるようにしたり、もしくはアダプタ50Aが商用電源電圧の供給をうけるための電源ケーブルを備えたり(着脱可能な電源アダプターでもよい)、又はアダプタ50A内部に乾電池、充電池などのバッテリーを内蔵してもよい。
また、もしバッテリーを内蔵した場合は、不揮発性メモリ66に代えてD−RAM、S−RAMなどを用いることもできる。
【0057】
図9、図10に示した接続状態での動作により、アダプタ50Aが不揮発性メモリ66にメモリ更新情報を取り込んだら、続いてアダプタ50Aを自動車内に持ち込み、図4の場合のように、リアユニット10、アダプタ50A、フロントユニット30を接続する(この場合はパーソナルコンピュータ等のコンピュータ機器100を接続する必要はない)。電気的な接続状態は図11のようになる。
【0058】
本例の場合は、アダプタ50Aの不揮発性メモリ66に保持されているメモリ更新情報の読出のための動作プログラムをコントローラ21が備えている。そしてそのプログラムは操作部36の所定の操作により起動されるようにしている。例えば操作部36にメモリ更新動作起動のための専用キーを設けるか、もしくは通常は行われない特殊操作(例えば再生キーと停止キーの同時押し)を設定し、その操作に応じて起動されるようにする。
【0059】
そのプログラムが起動されることによりコントローラ21はCPU65に対してメモリ更新情報を送信すべきリクエストを出し、それに応じて不揮発性メモリ66から読み出され、インターフェースラインLioを介して送信されてくるメモリ更新情報により、不揮発性メモリ22の書換を実行することになる。
【0060】
このような動作による第2の実施の形態の場合、第1の実施の形態の例と同様の効果が得られることに加えて、特に外部のコンピュータ機器100を自動車内に持ち込む必要はなくなり、より手軽にバージョンアップ等のためのメモリ更新が実行できるようになる。もちろん携帯不可能な大型のコンピュータ機器も利用できる。
【0061】
<第3の実施の形態>
次に、図12から図14により、第3の実施の形態としての音響再生システムを説明する。
この例は、上記第2の実施の形態の例と同様に、外部のコンピュータ機器を自動車内に持ち込まなくてもよい用にするものである。なお、上記第1又は第2の実施の形態例と同一の機能部分は同一符号を付し、説明を省略する。
【0062】
この例では、図13に示すようにアダプタ50Bとしては、第1の実施の形態の例におけるアダプタ50と同様の構成に加えて、コネクタ端子部61側にインターフェース端子部61dを有するようにし、インターフェース部58はインターフェース端子部61dを介してフロントユニット30側と通信できるような構成をとる。
【0063】
またこの例におけるフロントユニット30Bとしては、コントローラ38、操作部36、表示部37に加えて、不揮発性メモリ39を有するとともに、コネクタ端子部31においてアダプタ50Bのインターフェース端子部61dに対応する端子としてインターフェース端子部31dが形成される。
またこの場合、コントローラ38は、操作部36、表示部37に関する制御機能及びリアユニット10との間の通信機能の他に、不揮発性メモリ39の読出/書込機能、インターフェース31d、61dを介してインターフェース部58との通信機能を備えることになる。さらに、インターフェース部58を介して外部コンピュータ機器100との通信を行い、メモリ更新情報の供給を受けるための動作プログラムもコントローラ38が保持している。そのプログラムは操作部36の特定の操作により起動される。
【0064】
このような構成によるアダプタ50Bとフロントユニット30について図13に示すように接続する。そして図12のように、このアダプタ50B及びフロントユニット30を例えばデスクトップ型のコンピュータ機器100などの設置してある場所に持ち込み、通信ケーブル93によりアダプタ50Bの外部コネクタ端子56とコンピュータ機器100を接続する。
この状態で操作部36の所定の操作(専用キーもしくは特殊操作)によりメモリ更新情報読込プログラムが起動されると、コントローラ38はコンピュータ機器100にCD−ROM等からのメモリ更新情報の読出及び送信のリクエストを送信する。そしてそれに応じてコンピュータ機器100がCD−ROMの再生等を行ってメモリ更新情報を送信してくるが、コントローラ38は送信されてきたメモリ更新情報を不揮発性メモリ39に記憶することになる。
【0065】
なお、この第3の実施の形態の例の場合も、特に図示していないが図13の接続状態にあるときにアダプタ50B及びフロントユニット30Bに動作電源電圧が供給される構成をとる必要がある。
例えば通信ケーブル93を介してコンピュータ機器100側から電源供給がされ、その電源供給ラインがアダプタ50Bとフロントユニット30B間の電源ライン及びグランドラインと接続されるようにする。もしくはアダプタ50Bかフロントユニット30Bの一方が、商用電源電圧の供給をうけるための電源ケーブル(もしくは着脱可能な電源アダプター)を備えたり、又はアダプタ50Bもしくはフロントユニット30Bのいずれかの内部に乾電池、充電池などのバッテリーを内蔵し、これらの電源ケーブルもしくはバッテリーからの電源電圧が、電源ライン及びグランドラインによりアダプタ50Bとフロントユニット30Bの両方に供給されるようにしてもよい。
もしバッテリーを内蔵した場合は、不揮発性メモリ39に代えてD−RAM、S−RAMなどを用いることもできる。
【0066】
図12、図13に示した接続状態での動作により、不揮発性メモリ39にメモリ更新情報が取り込まれたら、続いてそのアダプタ50Bとフロントユニット30Bを自動車内に持ち込み、図4の場合のように、リアユニット10、アダプタ50B、フロントユニット30を接続する(ただしこの場合はパーソナルコンピュータ等のコンピュータ機器100を接続する必要はない)。電気的な接続状態は図14のようになる。
【0067】
本例の場合は、フロントユニット30Bの不揮発性メモリ39に保持されているメモリ更新情報の読出のための動作プログラムをコントローラ21が備えている。そしてそのプログラムは操作部36の所定の操作(専用キー操作又は特殊操作:上記コンピュータ機器100からのメモリ更新情報送信要求時と異なる操作としても、また同一の操作としてもよい)を設定し、その操作に応じて起動されるようにする。
【0068】
そのプログラムが起動されることによりコントローラ21はインターフェースラインLioによりコントローラ38に対してメモリ更新情報を送信すべきリクエストを出し、それに応じて不揮発性メモリ39から読み出され、インターフェースラインLioを介して送信されてくるメモリ更新情報により、不揮発性メモリ22の書換を実行することになる。
【0069】
このような動作による第3の実施の形態の場合、上述した第1の実施の形態及び第2の実施の形態と同様の効果が得られる。
なお、このような形態の場合、不揮発性メモリ39に記憶したメモリ更新情報により不揮発性メモリ22を更新する際に、アダプタ50Bを用いないようにすることも考えられる。つまり、図12のように接続して不揮発性メモリ39にメモり更新情報を取り込んだ後、自動車内では図1のような通常の接続形態とすることで不揮発性メモリ39に記憶したメモリ更新情報をリアユニット10側に送信し、不揮発性メモリ22を更新できるようにする方式である。
【0070】
<第4の実施の形態>
次に、図15から図18により、第4の実施の形態としての音響再生システムを説明する。
この例は、上記各例とは異なり、不揮発性メモリ22の更新動作の課程においてフロントユニット30は使用しなくてもよいようにしたものである。そして、特にこの例におけるアダプタ50Cは、フロントユニット30に対する接続機構はとられない。
【0071】
この例では、リアユニット10及びフロントユニット30は、第1の実施の形態の例とほぼ同様の構成がとられる。そして図15(a)に示すように通常の使用時にはフロントユニット30がっR10に装着される。また使用しないときや後述するアダプタ50Cと付け替える場合などには、図15(b)に示すようにフロントユニット30を取り外すことができる。
本例での図16に示すアダプタ50Cは、図15(b)の状態のリアユニット10に対して装着可能とされるが、アダプタ50Cを取り外すためのリリース機構としては、フロントユニット30を取り外す場合と共通のリリーススイッチ14が用いられればよい。つまり、アダプタ50Cにおいては、フロントユニット30と同一の位置にリリースキー54a及びリリース突起54bが設けられればよい。
【0072】
アダプタ50Cの形状としては、フロントユニット30と接続されないことを考えれば、当然ながらアダプタ50C前面側には接続機構は不要となり、例えば図16(a)に示すように前面位置に外部コンピュータ機器100との接続のための外部コネクタ端子56を配置することができる。
背面側の形状としては、リアユニット10に対する着脱機構が設けられるものであり、図16(b)に示すように被係止部62、被係止突起部63が形成され、また電気的接続のためのコネクタ端子部61が設けられる。これらは図3(b)に示したものと同様のものとなる。
そして図17に示すように、フロントユニット30を外した状態でアダプタ50CをっR10の前面に装着することができる。
【0073】
アダプタ50Cの内部構成は図18に示すようになる。即ち、第1の実施の形態の例におけるアダプタ50と概略同様に、コネクタ端子部51、インターフェース部58、外部コネクタ端子56を有するが、フロントユニット30側に対するコネクタ端子部は設けられず、また、コネクタ端子部51には、フロントユニット30とリアユニット10の制御信号通信を確保する制御信号端子部は設けられない。
【0074】
この例では、不揮発性メモリ22の更新処理時には図17、図18に示すようにリアユニット10にアダプタ50Cを装着する。そして図17のようにアダプタ50Cの外部コネクタ端子56に、通信ケーブル93を用いてコンピュータ機器100(例えばラップトップ型パーソナルコンピュータ)を接続する。
この状態でコンピュータ機器100からメモリ更新動作プログラムを起動し、メモリ更新情報をアダプタ50Cを介してコントローラ21に送信する。
コントローラ21は、送信されてきたメモリ更新情報に応じて不揮発性メモリ22の記憶内容を書き換える。
このような動作によってバージョンアップ等のためのメモリ更新が実行できるようになる。
【0075】
なお、メモリ更新動作プログラムをコントローラ21側で持っているようにするとともに、アダプタ50Cに何らかの起動操作部を設け、その操作によりメモリ更新プログラムが起動されるようにしてもよい。
メモリ更新プログラムが起動されると、コントローラ21はメモリ更新プログラムに基づいてコンピュータ機器100に対してCD−ROM等からのメモリ更新情報の読出及び送信のリクエストを送信する。それに応じてコンピュータ機器100からはメモリ更新情報が送信されてくるが、コントローラ21はそのメモリ更新情報に応じて不揮発性メモリ22の更新を実行する
【0076】
このような第4の実施の形態の例でも、第1の実施の形態の例と同様の効果を得ることができる。
なお、第2の実施の形態のようにアダプタ50C内にCPU及び不揮発性メモリを有するようにし、アダプタ50C単独でコンピュータ機器100と接続してメモり更新情報を取り込み、その後アダプタ50Cのみをリアユニット10に接続してメモり更新情報をコントローラ21に送信し、不揮発性メモリ22を更新させるようにすることもできる。
【0077】
以上、各種の実施の形態の例を車載用のディスク再生装置に基づいて説明してきたが、本発明の音響機器としては、CDプレーヤ、MDプレーヤなどの各種音響ディスク再生装置、カセットテーププレーヤ、DATプレーヤなどのテープ再生装置、ラジオ等の放送受信装置など、各種の音響機器として実現できる。
また、当然ながら車載用の機器に限られるものでもない。
【0078】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、外部の情報機器と接続できるアダプタ装置を音響装置本体部(リアユニット)に装着することで、音響装置本体部内のメモリ手段の更新を行うことができ、また、そのアダプタ装置の接続時には、音響装置本体部とフロントユニットの間にアダプタ装置が取り付けられるようにすることで、アダプタ装置使用時にフロントユニットの機能(操作機能及び表示機能)も生かすことができる。
そして、アダプタ装置を用いてメモり更新を実行できるようにすることで、フロントユニット及び音響装置本体部のいづれにも外部機器との通信を行う機構を設けなくてもよいことになる。これにより、フロントユニットの前面パネルのデザインについて不利な点がなくなるとともに、操作キーや表示部分の配置設定において設計自由度が増すという利点が得られ、またメモリ更新時に音響装置本体部を設置個所から取り外すといった面倒もなくなり、メモリ更新を手軽に実行できることになる。
もちろん音響装置内にCD−ROMドライブ等の機構を追加する必要もない。
【0079】
また、アダプタ装置に更新情報記憶手段が設けられるか、もしくはフロントユニット内に更新情報記憶手段が設けられるとともにアダプタ装置とフロントユニットの間で情報の送受信が可能とされる構成がとられるようにし、アダプタ装置が外部機器と接続された或る時点で外部機器から受信したメモリ更新情報を更新情報記憶手段に記憶できるようにするとともに、音響装置本体部に着装された他の時点において、更新情報記憶手段に記憶されていたメモリ更新情報を、制御手段に送信することができるようにすることで、音響装置本体部の配置された場所に持ち込むことのできない外部機器からメモリ更新情報を得ることも可能となり、多様な使用形態によりメモリ更新を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のフロントユニットとリアユニットの装着状態の斜視図である。
【図2】第1の実施の形態においてリアユニットからフロントユニットを外した状態の斜視図である。
【図3】第1の実施の形態のアダプタの斜視図である。
【図4】第1の実施の形態のリアユニット、アダプタ、フロントユニットが装着された状態の斜視図である。
【図5】音響装置の自動車内での配置状態の説明図である。
【図6】実施の形態の音響システムの着脱機構の説明図である。
【図7】第1の実施の形態のフロントユニットとリアユニットの接続時の構成のブロック図である。
【図8】第1の実施の形態のフロントユニット、アダプタ、リアユニット、外部機器の接続時の構成のブロック図である。
【図9】第2の実施の形態のアダプタと外部機器の接続時の斜視図である。
【図10】第2の実施の形態のアダプタと外部機器の接続時の構成のブロック図である。
【図11】第2の実施の形態のフロントユニット、アダプタ、リアユニットの接続時の構成のブロック図である。
【図12】第3の実施の形態のアダプタ、フロントユニット、外部機器の接続時の斜視図である。
【図13】第3の実施の形態のアダプタ、フロントユニット、外部機器の接続時の構成のブロック図である。
【図14】第3の実施の形態のフロントユニット、アダプタ、リアユニットの接続時の構成のブロック図である。
【図15】第4の実施の形態のフロントユニットとリアユニットの斜視図である。
【図16】第4の実施の形態のアダプタの斜視図である。
【図17】第4の実施の形態のアダプタ、リアユニット、外部機器の接続時の斜視図である。
【図18】第4の実施の形態のアダプタ、リアユニット、外部機器の接続時の構成のブロック図である。
【符号の説明】
1 音響再生装置、10 リアユニット、11,31,51,61 コネクタ端子部、11a,31a,51a、61a 制御信号端子部、11b,31b,51b,61b 電源端子、11c,31c,51c,61c グランド端子、11d,31d,51d,61d インターフェース端子部、21,38 コントローラ、22,39,66 不揮発性メモリ、23 電源回路、24 ディスクプレーヤ部、25 アンプ部、30 フロントユニット、36 操作部、37表示部、50,50A,50B,50C アダプタ、58 インターフェース部、65 CPU、93 通信ケーブル、100 コンピュータ機器
Claims (10)
- 音声信号処理手段と、該音声信号処理手段の動作制御を行う制御手段と、該制御手段の処理動作に用いられる情報が記憶されるメモリ手段を有する音響装置本体部と、
前記音響装置本体部に対して着脱可能に形成されるとともに、表示手段と、前記制御手段への操作信号出力を行うことのできる操作手段とを有するフロントユニットと、
前記音響装置本体部に対して着脱可能に形成され、前記フロントユニットが取り外されて前記音響装置本体部に着装された状態で前記制御手段との間で情報の送受信を行うことのできる本体部送受信手段と、外部機器が接続された状態でその外部機器との間で情報の送受信を行うことのできる外部機器送受信手段を有するアダプタ装置と、
から構成され、
前記フロントユニットが前記音響装置本体部に着装された状態で、前記制御手段は、前記操作手段からの操作信号入力に応じて前記音声信号処理手段の動作制御を行い、また前記表示手段に対して所要の表示動作制御を実行できるとともに、
前記アダプタ装置が、前記フロントユニットが取り外されて前記音響装置本体部に着装された状態で、前記制御手段は、前記アダプタ装置が前記外部機器送受信手段を介して外部機器から受け取ったメモリ更新情報を、前記本体部送受信手段を介して受け取り、そのメモリ更新情報に応じて前記メモリ手段に記憶されている情報内容の更新を行うことができるようにされていることを特徴とする音響システム。 - 前記メモリ手段は不揮発性メモリであることを特徴とする請求項1に記載の音響システム。
- 前記アダプタ装置は、前記音響装置本体部に着装された状態でさらに前記フロントユニットを着装できるように形成されるとともに、
このアダプタ装置内には、前記音響装置本体部と前記フロントユニットの間に前記アダプタ装置が介在する状態で接続された際に、前記制御手段と前記操作手段との間、及び前記制御手段と前記表示手段との間での送受信可能状態を確保する信号ラインが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の音響システム。 - 前記アダプタ装置が前記音響装置本体部に着装され、かつ前記アダプタ装置と外部機器が接続された状態において、前記アダプタ装置は、前記外部機器送受信手段により外部機器から受信したメモリ更新情報を、前記本体部送受信手段により前記制御手段に送信し、前記制御手段は、そのメモリ更新情報に応じて前記メモリ手段に記憶されている情報内容の更新を行うことを特徴とする請求項1に記載の音響システム。
- 前記アダプタ装置内に更新情報記憶手段が設けられ、
前記アダプタ装置は、外部機器と接続された時点で前記外部機器送受信手段により外部機器から受信したメモリ更新情報を前記更新情報記憶手段に記憶することができるとともに、前記音響装置本体部に着装された時点において、前記更新情報記憶手段に記憶されていたメモリ更新情報を、前記本体部送受信手段により前記制御手段に送信することができるようにされていることを特徴とする請求項1に記載の音響システム。 - 前記フロントユニット内に更新情報記憶手段が設けられるとともに、前記アダプタ装置と前記フロントユニットの間で情報の送受信が可能とされ、
前記アダプタ装置と前記フロントユニットが接続され、かつ前記アダプタ装置が外部機器と接続された時点で、前記アダプタ装置は前記外部機器送受信手段により外部機器から受信したメモリ更新情報を前記フロントユニットに送信して前記更新情報記憶手段に記憶させるとともに、
前記アダプタ装置と前記フロントユニットが前記音響装置本体部に着装された時点において、前記更新情報記憶手段に記憶されていたメモリ更新情報を、前記本体部送受信手段により前記制御手段に送信することができるようにされていることを特徴とする請求項1に記載の音響システム。 - 音声信号処理手段、該音声信号処理手段の動作制御を行う制御手段、該制御手段の処理動作に用いられる情報が記憶されるメモリ手段を有する音響装置本体部と、この音響装置本体部に対して着脱可能に形成されるとともに、表示手段、前記制御手段への操作信号出力を行うことのできる操作手段を有するフロントユニットとから成る音響装置に対応するアダプタ装置として、
前記音響装置本体部に対して着脱可能に形成され、前記フロントユニットが取り外されて前記音響装置本体部に着装された状態で前記制御手段との間で情報の送受信を行うことのできる本体部送受信手段と、
外部機器が接続された状態でその外部機器との間で情報の送受信を行うことのできる外部機器送受信手段とが設けられ、
前記フロントユニットが取り外されて前記音響装置本体部に着装された状態で、前記外部機器送受信手段を介して外部機器から受け取ったメモリ更新情報を、前記本体部送受信手段を介して前記制御手段に送信することができるように構成されていることを特徴とするアダプタ装置。 - 前記音響装置本体部に着装された状態でさらに前記フロントユニットを着装できるように形成されるとともに、
前記音響装置本体部と前記フロントユニットの間に介在する状態で接続された際に、前記制御手段と前記操作手段との間、及び前記制御手段と前記表示手段との間での送受信可能状態を確保する信号ラインが設けられていることを特徴とする請求項7に記載のアダプタ装置。 - 更新情報記憶手段が設けられ、
外部機器と接続された時点で前記外部機器送受信手段により外部機器から受信したメモリ更新情報を前記更新情報記憶手段に記憶することができるとともに、前記音響装置本体部に着装された時点において、前記更新情報記憶手段に記憶されているメモリ更新情報を、前記本体部送受信手段により前記制御手段に送信することができるようにされていることを特徴とする請求項7に記載のアダプタ装置。 - 前記フロントユニットの間で情報の送受信が可能とされ、 前記フロントユニットが接続され、かつ外部機器と接続された或る時点で、前記外部機器送受信手段により外部機器から受信したメモリ更新情報を前記フロントユニットに送信することができるようにされていることを特徴とする請求項7に記載のアダプタ装置。
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