JP2002044112A - Sdlc方式ループネットワークシステム及びそのデータ伝送方法並びにsdlc通信装置 - Google Patents

Sdlc方式ループネットワークシステム及びそのデータ伝送方法並びにsdlc通信装置

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JP2002044112A
JP2002044112A JP2000224849A JP2000224849A JP2002044112A JP 2002044112 A JP2002044112 A JP 2002044112A JP 2000224849 A JP2000224849 A JP 2000224849A JP 2000224849 A JP2000224849 A JP 2000224849A JP 2002044112 A JP2002044112 A JP 2002044112A
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transmission
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sdlc
loop
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JP2000224849A
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Mitsuhiro Tahira
光浩 田平
Takushi Hamada
卓志 浜田
Takao Nouchi
隆夫 野内
Shinichi Hanada
晋一 花田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 SDLC方式のループネットワークシステム
で、伝送遅延が生じることなく、伝送品質を高く維持す
る。 【解決手段】 親局と複数の子局が伝送路によりループ
状に接続されネットワークにおいて、前段局からループ
状の伝送路3(i―1)を介してフレームを受信する各
子局2iは、受信したフレームを伝送路3iを介して次
段局に送信するに際し、該フレーム末尾に付加するアイ
ドルパターンとして、自局のGA+Idle送信回路2
05で発生させたアイドルパターンを付加して送信回路
206から次段局に送信し、更に、前段局から送信され
てくるアイドルパターンを伝送状態監視回路203で監
視して伝送障害発生を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、親局と複数の子局
が共通のループ型伝送路を介して接続され、SDLC
(Synchronous data link control:同期データリンク
制御)通信方式にてデータ伝送を行うループネットワー
クシステムに係り、特に、伝送フレームに付加されるG
A(Go Ahead)パターンが伝送障害によって誤認識され
たときでも伝送遅延を増大させることなく異常フレーム
の伝送を回避し更に障害発生区間を容易に特定すること
ができるSDLC方式ループネットワークシステム及び
そのデータ伝送方法並びにSDLC通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、SDLC通信方式を採用したル
ープネットワークの構成図である。このループネットワ
ークは、親局1と第1子局21とが伝送路30で接続さ
れ、第1子局21と第2子局22とが伝送路31で接続
され、第2子局22と…第n子局2nとが伝送路32で
接続され、第n子局2nと親局1とが伝送路3nで接続
されることで、1ループに構成されている。親局1には
配下装置60が接続され、子局21には配下装置61が
接続され、子局22には配下装置62が接続され、…、
子局2nには配下装置6nが接続されている。
【0003】そして、例えば、装置60が装置6nに所
要情報を伝送する場合には、親局1は当該情報を載せた
伝送フレームを子局21方向に送信し、子局21はこの
伝送フレームを受信すると共に下流の子局22に向けて
送信する。このとき、子局21が他の装置62等に情報
を伝送する必要があるときは当該情報をこの伝送フレー
ムに載せて送信する。子局2nがこの伝送フレームを受
信し、自局宛のアドレスが指定されている場合には当該
伝送フレームを受信すると共に自局宛の情報を自己配下
装置6nに転送し、受信したフレームを親局1に送信す
る。
【0004】このフレームの伝送に当たって、親局は、
フレーム伝送最後のフラグ“01111110”に続け
てアイドルパターン(全て“1”)を送出し続け、情報
をこの伝送フレームに載せる子局は、受信した伝送フレ
ーム最後のフラグの最後尾の“0”とそれに続く7個の
アイドルパターン“1”つまり“01111111”
(これをGAパターンという。)を検出したとき、この
GAパターン最後の“1”を“0”に変更してフラグ
“01111110”とし、その後に載せたい情報を付
加し、最後にフラグ“01111110”を挿入し、ル
ープ上に送信する。
【0005】図7は、上述したフレーム伝送において伝
送障害が発生したときの説明図である。親局1からは、
1伝送サイクル時間において、開始フラグ(F)の後に
親フレーム50を送信して最後に終了フラグ(F)を付
加し、それに続けてアイドルパターンをその後に出力し
続ける。従って、終了フラグ最後尾の“0”とそれに続
くアイドルパターン“1”によって、GAパターンが形
成された伝送フレームがループ上に親局1から送信され
る。
【0006】次段の第1子局は、親局から送られてくる
信号を受信して下流に流すと共に、GAパターンを受信
すると該GAパターン最後の“1”を“0”に変更して
フラグ“01111110”とし、続けて子局フレーム
51を挿入し、終了フラグを付加する。ここで、アイド
ルパターン中に任意の“1”が伝送障害によって“0”
に変更されてしまうと、その部分がGAパターンと同一
となり、これが下流に流される。
【0007】次段の第2子局は、第1子局から送られて
くる信号を受信して下流に流すと共に、正規のGAパタ
ーンを受信して上記の第1子局と同様に自分の子局フレ
ーム52を伝送フレーム内に挿入する。しかし、その後
に、伝送障害に基づくGAパターン40を受信し、これ
をフラグ“01111110”に変更し、同様に子局フ
レーム52―1を挿入してしまう。
【0008】下流側の第n子局は、第2子局から送られ
てくる信号を受信し、GAパターンを検出して同様に動
作するが、その最中に、伝送障害に基づくフラグFを受
信することになる。第n子局は、伝送フレームを受信し
それを下流に送信している最中にフラグを受信すると、
これが伝送障害発生を意味するため、更に下流への送信
を中止することになっている。
【0009】この場合、第n子局は、フレーム5nの送
信完了をしていないため、その後のフレーム5n−1で
再送信することになるが、その再送信のタイミングにお
いて親局が次の伝送サイクル時間のフレーム送信による
フレーム5n−1の送信を停止してしまうこともある。
また、フレーム5nの伝送障害は、第1子局で発生した
伝送障害による疑似GAパターン40が原因であるが、
親局は第n子局で伝送障害が発生してしまったと認識
し、伝送障害の発生区間が特定できないという問題もあ
る。
【0010】この様な問題を解決するため、特開平10
―271149号公報記載の従来技術では、受信した全
データを一時的に格納する受信バッファを各子局が用意
し、この受信バッファに格納した受信データを、「フラ
グ+GAパターン+アイドルパターン」が正常に受信さ
れて初めて、下流に送信開始するようにし、障害の発生
したデータを下流に流さないようにして通信品質の低下
を防止すると共に、伝送障害の発生区間が特定できるよ
うにしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術は、受
信したデータを全て一時的に格納する大容量の受信バッ
ファを用意しなければならないという問題がある。ま
た、受信した全データを受信バッファ内に一時的に格納
し、受信が正常であったことを検出して初めて受信バッ
ファの格納データを下流に送信開始するため、伝送遅延
が増大してしまうという問題がある。
【0012】本発明の目的は、受信バッファの容量が小
さくて済み、また、伝送遅延を伴わずに伝送品質の低下
を阻止し、更に、障害発生区間を特定することが可能な
SDLC方式ループネットワークシステム及びそのデー
タ伝送方法並びにSDLC通信装置を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的は、親局と複数
の子局が伝送路によりループ状に接続されSDLC方式
でデータ伝送を行うSDLC方式ループネットワークシ
ステムにおいて、前段局から前記ループ状の伝送路を介
してフレームを受信する前記各子局(SDLC通信装
置)は、受信した前記フレームを次段局に送信するに際
し該フレーム末尾に付加するアイドルパターンとして自
局で発生させたアイドルパターンを付加して次段局に送
信する手段と、前段局から送信されてくるアイドルパタ
ーンを監視して伝送障害発生を検出する手段とを備える
ことで、達成される。
【0014】上記目的は、好適には、親局が、前段子局
から送信されてくるアイドルパターンを監視して伝送障
害発生を検出する手段を備えることで、達成される。上
記目的は、更に好適には、前記伝送障害発生を検出する
手段が計数した障害発生回数値を当該局にて出力し、あ
るいは、前記ループ状の伝送路を介して前記親局が各局
における障害発生回数値を集計し出力することで、達成
される。
【0015】上記目的は、親局と複数の子局が伝送路に
よりループ状に接続されSDLC方式でデータ伝送を行
うSDLC方式ループネットワークシステムのデータ伝
送方法において、前段局から前記ループ状の伝送路を介
してフレームを受信した各子局は、受信した前記フレー
ムを次段局に送信すると共に、該フレーム末尾に付加す
るアイドルパターンとして、前記親局が送信したアイド
ルパターンではなく自局で発生させたアイドルパターン
を付加して次段局に送信することで、達成される。
【0016】前段局からのフレーム送信中のアイドルフ
レーム中に伝送障害が発生しても、アイドルフレームは
新たに自局が発生して次段局に送信するため、異常フレ
ームを次段局に送信することが無く、しかも、送信中止
にもならないため、高効率で高品質のデータ通信が可能
となる。また、自局で発生したアイドルフレームを次段
局に送信中に、前段局より受信したアイドルフレームを
監視し、伝送障害が発生したときこれを検出する構成の
ため、障害発生区間を容易に特定可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。図3は、SDLCのGAポーリン
グ方式で使用されるフレームフォーマットを示す図であ
る。全てのフレームは“01111110”という構成
の開始フラグ501(F)から始まり、アドレス部50
2(A)、制御情報503(C)、送受信装置相互間で
実際に転送される情報メッセージ504(Info)、
フレームの正当性をチェックするパターンであるフレー
ムチェックシーケンス505(FCS)があり、終了フ
ラグ506で終了する。全フレームの最後に在る終了フ
ラグに続いてオール“1”のアイドルパターンを送信す
ることで、終了フラグ最後の“0”とこれに連続する7
個の“1”から、GAパターン“01111111”が
送信される。
【0018】図1は、図6に示すSDLC方式ループネ
ットワークで採用する本発明の一実施形態に係るSDL
C通信装置のブロック構成図であり、このSDLC通信
装置は、子局の一つとしてネットワークに接続される。
【0019】図1において、子局2iは、上流側伝送路
3(i―1)に接続されるフラグ検出回路201と、上
流側伝送路3(i―1)とフラグ検出回路201の出力
側とに接続されるGA検出回路202と、上流側伝送路
3(i―1)とフラグ検出回路201の出力側とGA検
出回路202の出力側とに接続される伝送状態監視回路
203と、GA検出回路202の出力を取り込むフレー
ム送信回路204と、フラグ検出回路201の出力とフ
レーム送信回路204の出力を取り込むGA+Idle
送信回路205と、上流側伝送路3(i―1)と下流側
伝送路3iとの間に介装され伝送状態監視回路203と
フレーム送信回路204と「GA+Idle」送信回路
205との各出力信号に基づいて制御される送信回路2
06と、上流側伝送路3(i―1)に接続される受信回
路207とを備えると共に、局制御部230およびイン
タフェース部240とを介して配下の接続機器6iに接
続される。
【0020】フラグ検出回路201は、上流側伝送路3
(i―1)を監視し、前段局からのデータを受信するた
めに必要なフラグを検出することでフレームを受信し、
自局宛てのアドレスまたはブロードキャストアドレスを
持つフレームを自局に取込み、自局に接続される接続機
器6iに情報を伝送する。また、フラグを検出したこと
を示すフラグ検出信号211を出力する。
【0021】GA検出回路202は、前段局からのGA
パターンを受信したか否かを監視する回路であり、フラ
グ検出回路201がフラグ検出信号211を出力してか
らGAパターンの検出動作を開始し、前段局からのGA
パターンを受信した時に、GAパターンを検出したこと
を示すGA検出信号212を出力する。
【0022】伝送状態監視回路203は、GA検出信号
212を合図として、次の伝送サイクルで送られてくる
次フレーム先頭の開始フラグを検出するまでの間、アイ
ドルフレームの監視を行う。即ち、自局が次段局宛に、
フラグ,データ,GAパターン,アイドルフレームを送
信している最中に、前段局よりアイドルフレームを受信
しているか否かを監視し(伝送障害がなければ、アイド
ルフレーム(オール1)を受信しているが、伝送障害が
発生すると“0”を受信するため、この“0”が発生す
るか否かを監視し)、アイドルフレームを受信しなかっ
たとき(即ち“0”を受信したとき)、内蔵カウンタに
より伝送障害の発生回数をカウントする。アイドルフレ
ームを受信している場合にはその旨を示す信号213を
送信回路206に出力する。
【0023】フレーム送信回路204は、GA検出信号
212に基づき、自局配下の接続機器6nからの送信デ
ータがある場合には、これを送信フレーム214として
送信回路206に送り、ループ状伝送路3iを周回する
フレーム内に送信フレーム214を挿入させ、また、フ
レーム送信終了を示すフレーム送信終了信号215をG
A+Idle送信回路205に出力する。
【0024】GAパターン+アイドルフレーム送信回路
205は、フレーム送信終了信号215によるフレーム
送信終了を認識後、次フレームの開始フラグを受信する
までの間(フラグ検出信号211が出力されるまでの
間)、GAパターン+アイドルフレームを生成し送信す
るための回路であり、自局で発生させたアイドルフレー
ム216を送信回路206に出力する。
【0025】送信回路206は、前段局からのフレーム
を再送するための送信回路であるが、本実施形態では、
前段局から受信したGAパターン以降のアイドルパター
ンは、そのまま下流局に流さず、自局からのフラグ,デ
ータ,GAパターンを付加した後、アイドルフレームと
しては、自局で発生させたアイドルパターンを送信す
る。受信回路207は、前段局からのフレーム(フラ
グ)が検出されたとき自局宛のフレームを取込み、デー
タを自局配下の接続機器6nに伝送するためのフレーム
を受信する。
【0026】図2は、図1で説明したループネットワー
クにおけるデータ伝送タイムチャートであり、図4は、
第i子局における処理手順を示すフローチャートであ
る。子局では、先ず、ステップS1において、前段局か
らのフレームを送信回路206が受信すると共に次段局
に再送信する。このとき、自局宛の情報データが存在す
る場合には、図1の受信回路207で受信する。次のス
テップS2では、フラグ検出回路201が終了フラグを
受信したか否かを判定し、受信していない場合すなわち
フラグ検出回路201からフラグ検出信号211が出力
されていない場合にはステップS1に戻る。
【0027】更に、次のステップS3では、GAパター
ン検出回路202がGAパターンを受信したか否かを判
定し、受信していない場合すなわちGAパターン検出回
路202からGAパターン検出信号212が出力されて
いない場合にはステップS1に戻る。即ち、終了フラグ
とGAパターンを受信するまで、送信回路206は、前
段局から送られてきたフレームを次段局にそのまま送信
する処理を継続する。
【0028】このようにして、図2の子局1が親局から
送られてきたフレーム50を受信してこれを再送信して
いる最中に、該フレーム50に付加された終了フラグ4
1の後のGAパターン42を受信すると、ステップS3
での判定結果がYESとなり、ステップS4に進む。ス
テップS4では、自局配下の接続装置から他局宛の情報
データがあるか否かを判定し、送信すべき情報データが
ある場合には次のステップS5に進み、送信すべきデー
タが無い場合にはステップS6に飛ぶ。
【0029】ステップS5では、フレーム送信回路20
4が「フラグF+情報データ+終了フラグ」を送信フレ
ーム214として送信回路206に送り込み、前段局か
ら送られてきたフレームの最後(つまりアイドルパター
ンの前)に自局データを付加する処理を行う。即ち、受
信したGAパターン最終の“1”を“0”に変換してこ
のGAパターンをフラグ43に変換し、その後に自局デ
ータフレーム51を付加し、最後に終了フラグ44を付
加し、次のステップS6に進む。
【0030】ステップS6では、フレーム送信回路20
4からのフレーム送信終了信号215を受けたGA+I
dle送信回路205が、アイドルフレーム216を送
信回路206に送り込み、図2に示すGAパターン45
とそれに続くアイドルパターン46が送信回路206か
ら次段局に送信される。
【0031】次のステップS7では、前段局から送られ
てきているアイドルパターンを受信しているか否かを伝
送状態監視回路203が判定し、アイドルパターンを受
信している場合にはステップS6に戻り、アイドルパタ
ーンの送信を継続する。
【0032】伝送状態監視回路203が前段局から送ら
れてくるアイドルフレーム(オール1)を監視している
最中に“0”が検出されたときは、それは、フラグ“0
1111110”の“0”であるか、伝送障害によって
アイドルパターンのいずれかの“1”が“0”に変換さ
れてしまったかのいずれである。そこで、ステップS7
でアイドルパターンが受信されなかったと判定された場
合には、次のステップS8で、フラグ即ち“01111
110”が受信されたか否かを判定する。
【0033】そして、フラグ受信で無い場合には、ステ
ップS9に進み、伝送障害発生カウンタをカウントアッ
プして、ステップS6に戻る。これにより、カウンタに
は、前段局からの通信エラー回数が計数される。ステッ
プS8での判定結果がフラグ受信であれば、そのフラグ
は、次の伝送サイクルの開始フラグであるため、ステッ
プ10に進んでアイドル送信を停止し、ステップS1に
戻る。
【0034】このようにして、アイドルパターンを子局
が独自に発生してこれを次段局に送信し、前段局から送
られてくるアイドルパターンはこれを別途監視し、監視
中のアイドルパターンに通信異常があった場合は障害発
生カウンタでそのエラー発生回数を計数するため、各子
局におけるカウンタの計数値を見れば、その通信エラー
が繰り返しエラーなのか偶発エラーなのかの判断がで
き、また、ある子局のカウンタ計数値がその子局の前段
局からのエラー回数であることが分かるため、障害発生
区間を特定することが可能となる。
【0035】そこで、本実施形態のループネットワーク
では、伝送状態監視回路203で伝送障害の発生回数を
カウントしたカウンタの値を、局制御部230が所定の
一定時間間隔毎に集計し、これを、当該局に接続される
端末装置等の接続機器6iに表示することにより、伝送
障害の発生区間を特定する。あるいはまた、集計情報
を、親局1に接続される端末装置等の接続機器60から
の要求として、この集計情報を送信フレームの情報に付
加して伝送し、接続機器60で一括表示する等して、全
局の伝送障害の発生回数を収集して伝送障害の発生区間
を早期に特定する。
【0036】図5は、本実施形態に係るループネットワ
ークの親局1(図6参照)で行われる処理手順を示すフ
ローチャートである。先ず、ステップS11で、当該伝
送サイクルにおいてフレーム(フラグ+データ+フラ
グ)を送信する。そして、そのフレームの後に続けてG
Aパターン+アイドルパターンを送信する(ステップS
12)。
【0037】次のステップS13では、1伝送サイクル
時間が経過したか否かを判定し、1伝送サイクル時間が
経過したとき(判定結果がY)は、ステップS11に戻
る、次の伝送サイクルで、再び、フレーム送信を行う。
1伝送サイクル時間が経過していない場合(判定結果が
N)には、次のステップS14に進み、前段局からのア
イドルパターンを受信したか否かを判定する。アイドル
パターンを受信するということは、当該伝送サイクルに
おいて送信したフレームがループ伝送路を周回してきて
その末尾まで受信したことを意味するため、アイドルパ
ターン受信のときはステップS13に戻る、ここで伝送
サイクル時間が経過するのを待機してステップS11に
戻り、次の伝送サイクル手順に入る。
【0038】ステップS14でアイドル受信を監視して
いる最中に、“0”が受信されると、それは、フラグ中
の“0”であるか伝送障害によって発生した“0”とな
る。そこで、次のステップS15では、フラグを受信し
たか否かを判定し、フラグ受信の場合にはステップS1
3に戻り、フラグ受信でない場合には、次のステップS
16に進み、障害発生カウンタをカウントアップし、ス
テップS13に戻る。このようにして、親局は、前段子
局からの障害発生を監視し、障害区間を特定することが
可能となる。
【0039】尚、上述した実施形態では、GAパターン
は、終了フラグ最終の“0”とそれに続くアイドルパタ
ーン“1”による“01111111”として説明した
が、終了フラグ“01111110”の終了後に新たに
“0”を付加し、終了フラグ最終の“0”を共用しない
GAパターンを利用する通信方式であっても、本発明を
適用できることはいうまでもない。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、伝送サイクル時間の中
でGAパターンを受信し送信データがある場合は自フレ
ーム送信後に自局で発生させたアイドルフレームを送信
するため、従来の様に一旦大容量の受信バッファ等に格
納してから次段局に再送信を行うのに比べて、伝送遅延
をもたらさずに、高い通信品質を維持したSDLC方式
のデータ通信が可能となる。
【0041】更に、自フレーム送信中とアイドルフレー
ム送信中において前段局からの受信フレームを監視し
て、アイドルフレームでないとき伝送障害が発生したと
判断し伝送障害発生回数を記録しておくため、その発生
回数と発生局を見ることで、障害発生区間を特定するこ
とが可能となる。更にまた、従来はフレーム受信中のみ
の監視であったのに対し、本発明では伝送監視を行なう
時間が長くなるため、早期に伝送路の障害を検出できる
という効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るSDLC通信装置
(子局)のブロック構成図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るSDLC方式ループ
ネットワークのデータ伝送タイムチャートである。
【図3】SDLCのGAポーリング方式で使用するフレ
ームフォーマットの説明図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るSDLC通信装置
(子局)の動作手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施形態に係る親局の動作手順を示
すフローチャートである。
【図6】SDLC方式ループネットワークシステムの構
成図である。
【図7】従来のSDLC方式ループネットワークのデー
タ伝送タイムチャートとその不具合を説明する図であ
る。
【符号の説明】
1 親局 21,22,2n 子局 30,31,32,3n 伝送路 50,51,52,5n,52−1,5n−1 送信フ
レーム 40 伝送障害により発生したGAパターン 201 フラグ検出回路 202 GA検出回路 203 伝送状態監視回路 204 自フレーム送信回路 205 「GAパターン+アイドルフレーム」送信回路 206 送信回路 211 フラグ検出信号 212 GA検出信号 213 伝送状態信号 214 自フレーム送信信号 215 フレーム送信終了信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野内 隆夫 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか事業所内 (72)発明者 花田 晋一 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか事業所内 Fターム(参考) 5K031 CB21 CC08 EA04 EA12 5K035 AA03 BB03 CC08 JJ03 MM03 MM07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親局と複数の子局が伝送路によりループ
    状に接続されSDLC方式でデータ伝送を行うSDLC
    方式ループネットワークシステムにおいて、前段局から
    前記ループ状の伝送路を介してフレームを受信する前記
    各子局は、受信した前記フレームを次段局に送信するに
    際し該フレーム末尾に付加するアイドルパターンとして
    自局で発生させたアイドルパターンを付加して次段局に
    送信する手段と、前段局から送信されてくるアイドルパ
    ターンを監視して伝送障害発生を検出する手段とを備え
    ることを特徴とするSDLC方式ループネットワークシ
    ステム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、親局は、前段子局か
    ら送信されてくるアイドルパターンを監視して伝送障害
    発生を検出する手段を備えることを特徴とするSDLC
    方式ループネットワークシステム。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、前記
    伝送障害発生を検出する手段が計数した障害発生回数値
    を当該局にて出力し、あるいは、前記ループ状の伝送路
    を介して前記親局が各局における障害発生回数値を集計
    し出力することを特徴とするSDLC方式ループネット
    ワークシステム。
  4. 【請求項4】 子局としてSDLC方式ループネットワ
    ークに接続され前段局からループ状の伝送路を介してフ
    レームを受信するSDLC通信装置において、受信した
    前記フレームを次段局に送信するに際し該フレーム末尾
    に付加するアイドルパターンとして自局で発生させたア
    イドルパターンを付加して次段局に送信する手段と、前
    段局から送信されてくるアイドルパターンを監視して伝
    送障害発生を検出する手段とを備えることを特徴とする
    SDLC通信装置。
  5. 【請求項5】 親局と複数の子局が伝送路によりループ
    状に接続されSDLC方式でデータ伝送を行うSDLC
    方式ループネットワークシステムのデータ伝送方法にお
    いて、前段局から前記ループ状の伝送路を介してフレー
    ムを受信した各子局は、受信した前記フレームを次段局
    に送信すると共に、該フレーム末尾に付加するアイドル
    パターンとして、前記親局が送信したアイドルパターン
    ではなく自局で発生させたアイドルパターンを付加して
    次段局に送信することを特徴とするSDLC方式ループ
    ネットワークシステムのデータ伝送方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107181661A (zh) * 2016-03-11 2017-09-19 西门子公司 实时性故障保护方法、主节点、从节点和环形网络系统
CN113364116A (zh) * 2021-04-27 2021-09-07 浙江华云信息科技有限公司 一种基于通讯控制器的新能源子站故障监控方法及装置

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