JP2000295142A - 自己診断装置 - Google Patents

自己診断装置

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JP2000295142A
JP2000295142A JP11101914A JP10191499A JP2000295142A JP 2000295142 A JP2000295142 A JP 2000295142A JP 11101914 A JP11101914 A JP 11101914A JP 10191499 A JP10191499 A JP 10191499A JP 2000295142 A JP2000295142 A JP 2000295142A
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Osamu Goto
修 後藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冗長構成された通信システムについて障害復
旧直後にも切替先の伝送路系の正常性をチェックするこ
とによって伝送路冗長系の信頼性を向上させる自己診断
装置を提供する。 【解決手段】 障害復旧検出回路501で障害発生が検
出されなかったことを検出し、同期保護回路511で障
害復旧を検出し、これを契機として、FFCTタイマ5
1および第2のタイマ531が起動される。障害復旧検
出後FFCT経過後に第2のステータス生成回路491
からステータス判定結果信号471に対応したステータ
スがSDHフレームに収容されて伝送路に送出され、障
害復旧検出してからFFCTより長い第2のタイマ時間
が経過後に、第1のステータス生成回路481で、受信
状況や自装置の障害発生検出状況に応じた各ステータス
の優先度判定後、対向装置に自己診断を要求するEXE
ステータスを生成し、SDHフレームに収容させて伝送
路に送出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冗長構成された伝送
路の正常性を評価する自己診断装置に係わり、詳細には
現用回線に障害が発生した場合予備回線への伝送路切替
が実行可能かどうかの切替試験を行う自己診断装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、情報通信の信頼性の向上を目的と
して、冗長構成された複数の通信系を備える通信システ
ムがある。このような構成の通信システムでは、ある通
信系に障害が発生した場合、別の予備通信系に切り替え
て通信を継続させる。この通信系の切り替えは、手動に
よる手動切替あるいは所定のプロトコルを用いた自動切
替で行われる。自己診断装置は、この通信システムにお
ける各装置の内部試験、切り替え先の伝送路あるいは障
害復旧後の切り替える前の伝送路の正常性を評価する切
替試験などを行い、冗長構成された各装置や伝送路の切
り替えの安全性を担保する。
【0003】図11は従来提案された自己診断装置を適
用する交換機の構成の概要を表わしたものである。この
交換機は、中央処理装置(Central Processing Unit:
以下、CPUと略す。)101、102と、時分割スイッ
チ111、112と、回線制御装置121、122と、トラ
ンク131、132とを備え、二重化冗長構成を有してい
る。すなわち、CPU101、時分割スイッチ111、回
線制御装置121およびトランク131からなる現用系
と、CPU102、時分割スイッチ112、回線制御装置
122およびトランク132からなる予備系とを備える。
現用系および予備系それぞれの構成要部は同一である。
トランク131、132には、それぞれ送信ディジタル回
線14と、受信ディジタル回線15とが接続されてい
る。回線制御装置121、122は、互いに他系のトラン
クに切り替え接続できるようになっている。すなわち、
現用系の回線制御装置121は、現用系のトランク131
だけではなく、予備系のトランク132に切り替え接続
でき、予備系の回線制御装置122は、予備系のトラン
ク132だけではなく、現用系のトランク131に切り替
え接続できる。さらに、トランク131、132は、それ
ぞれスイッチ部161、162を備えている。スイッチ部
161は、自己診断時にトランク出力回線17 1およびト
ランク入力回線181と送信ディジタル回線14および
受信ディジタル回線15との接続を切断するとともに、
トランク出力回線171とトランク入力回線181とを短
絡させる。スイッチ部162も同様である。
【0004】このような構成の交換機は、まず現用系の
トランク131に障害が発生した場合、回線制御装置1
1がそれを検出し、時分割スイッチ111を介してCP
U101にその障害検出を障害検出情報として通知す
る。CPU101は、通知された障害検出情報を分析
し、系の切り替えが必要であると判断した場合、回線制
御装置121に系切替要求コマンドを送出する。回線制
御装置121は、この系切替要求コマンドにしたがっ
て、現用系トランク131から予備系トランク132に切
り替える。
【0005】ところで、このような系切替後に現用系の
障害が復旧した場合、この現用系の正常性をチェックす
るため自己診断を行うことは非常に有用である。例え
ば、現用系が正常である限り現用系を主系とし、予備系
はあくまで従系としたシステムの場合、系切替後に現用
系の障害が復旧した場合、現用系をチェックすることに
よって、再度現用系に戻す場合における切替後の通信の
正常性が担保される。現用系をチェックするときには、
CPU101あるいはCPU102から回線制御装置12
1に対して自己診断要求コマンドが送出される。回線制
御装置121は、トランク131のスイッチ部161を制
御して、トランク出力回線171とトランク入力回線1
1とを短絡させて折り返しループを形成させる。これ
により、回線制御装置121からトランク出力回線171
を介してトランク131に入力された試験信号は、この
スイッチ部161で折り返されてトランク入力回線181
から、再び回線制御装置121に入力される。これが診
断結果としてこの自己診断要求コマンドを送出したCP
Uに通知することによって、CPUはこの通知された診
断結果を参照して、現用系の正常性を判断することがで
きる。
【0006】このような自己診断装置に関する技術は、
例えば特開昭62−194771号公報「ディジタル交
換機」に開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来提案
された自己診断装置では、その自己診断が行われるタイ
ミングは、図示しない管理装置からの指示によって起動
されていた。また、このように外部から指示がなくても
所定の時刻に起動されたり、あるいは所定の周期で起動
されたりしていた。したがって、例えば自己診断直後に
それまで検出されていた系の障害が復旧した場合、常に
管理装置で監視する必要があったり、次の実行タイミン
グが来るまで自己診断が行われることがないので、通信
系の障害復旧後の伝送路等の安全性については全く担保
されないという問題があった。
【0008】そこで本発明の目的は、冗長構成された通
信システムについて障害復旧直後にも切替先の通信系の
正常性をチェックすることによって通信冗長系の信頼性
を向上させる自己診断装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)伝送路で発生した障害の復旧を検出する障害
復旧検出手段と、(ロ)この障害復旧検出手段によって
障害の復旧が検出されたとき計時を開始し予め決められ
たタイマ時間を計時する計時手段と、(ハ)この計時手
段によって計時された時間がタイマ時間を経過したとき
所定の自己診断要求を伝送路に送出する自己診断要求手
段と、(ニ)伝送路を介して自己診断を受信しこれに対
応する応答を伝送路を介して返答する返答手段と、
(ホ)この返答手段によって返答された応答が自己診断
要求に対応した所定の応答として正常に受信されたか否
かを判定することによって伝送路が正常に復旧したこと
を判別する判別手段とを自己診断装置に具備させる。
【0010】すなわち請求項1記載の発明では、障害復
旧検出手段で伝送路で発生した障害の復旧を検出させる
ようにし、これを契機として計時手段に予め決められた
タイマ時間だけ計時させるようにした。そして、この計
時手段で計時された時間がこのタイマ時間を経過したと
き、自己診断要求手段により所定の自己診断要求をこの
復旧した伝送路に送出する。そして、判別手段では、返
答手段によりこの自己診断要求に対応した所定の応答が
返答されたときに、伝送路が正常に復旧したと判別する
ようにした。
【0011】請求項2記載の発明では、(イ)冗長構成
された複数の系のうち第1の系で発生した障害の復旧を
検出する障害復旧検出手段と、(ロ)この障害復旧検出
手段によって障害の復旧が検出されたとき計時を開始し
予め決められた第1のタイマ時間を計時する第1の計時
手段と、(ハ)障害復旧検出手段によって障害の復旧が
検出されたとき計時を開始し第1のタイマ時間より長い
予め決められた第2のタイマ時間を計時する第2の計時
手段と、(ニ)第1の計時手段によって計時された時間
が第1のタイマ時間を経過したとき第1の系を介して障
害復旧を示す所定の通知を送出する通知送出手段と、
(ホ)第2の計時手段によって計時された時間が第2の
タイマ時間を経過したとき第1の系を介して所定の自己
診断要求を送出する自己診断要求手段と、(ヘ)通知送
出手段によって第1の系を介して通知を受信したとき自
己診断要求手段によって送出された自己診断を受信しこ
れに対応する応答を第1の系を介して返答する返答手段
と、(ト)この返答手段によって返答された応答が自己
診断要求に対応した応答として正常に受信されたか否か
を判定することによって第1の系が正常に復旧したこと
を判別する判別手段とを自己診断装置に具備させる。
【0012】すなわち請求項2記載の発明では、障害復
旧検出手段で冗長構成された複数の通信系のうち第1の
系で発生した障害の復旧を検出させるようにし、これを
契機として第1および第2の計時手段にそれぞれ予め決
められた第1および第2のタイマ時間だけ計時させるよ
うにした。第2のタイマ時間は第1のタイマ時間より長
く設定するようにする。そして、通知送出手段により、
第1の計時手段で計時した時間が第1のタイマ時間を経
過したときには、第1の系を介して障害復旧を通知する
ようにした。さらに、自己診断要求手段により、第2の
計時手段で計時した時間が第2のタイマ時間を経過した
ときには、第1の系を介して自己診断要求手段により所
定の自己診断要求をこの復旧した伝送路に送出する。そ
して、対向装置では、通知送出手段によって送出された
通知により障害復旧を認識しているので、自己診断要求
手段によって送出された自己診断要求を受信したときに
はこれに対する所定の応答を返答するようにする。判別
手段では、このようにして返答された応答が、自己診断
要求に対応する応答として予め決められているものであ
るときには、障害復旧が通知された第1の系が正常に復
旧し、この応答が予め決められているものではないとき
には障害復旧が通知された第1の系は正常に復旧してい
ないものとして判別するようにした。
【0013】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
自己診断装置で、第1のタイマ時間は予め決められてい
る障害復旧回復時間であることを特徴としている。
【0014】すなわち請求項3記載の発明では、通知送
出手段により障害復旧回復時間経過後に障害復旧を通知
するようにしたので、システムの信頼性をより向上させ
ることができる。
【0015】請求項4記載の発明では、請求項2または
請求項3記載の自己診断装置で、自己診断要求手段は、
自己診断要求の送出先で障害の発生が検出されていると
きには自己診断要求を送出しないことを特徴としてい
る。
【0016】すなわち請求項4記載の発明では、自己診
断要求手段には、対向装置で障害がが発生している場
合、自己診断要求を送出しないようにすることで、障害
発生状態にある対向装置に誤って自装置からの自己診断
を要求すること回避しているので、自己診断シーケンス
における信頼性の向上を図る。
【0017】請求項5記載の発明では、請求項2〜請求
項4記載の自己診断装置で、通知送出手段および自己診
断要求手段と返答手段との間は同期ディジタル・ハイア
ラーキ伝送方式のフレームで予め決められている自己診
断要求とこの自己診断要求に対応する応答とが送受され
ることを特徴としている。
【0018】すなわち請求項5記載の発明では、同期デ
ィジタル・ハイアラーキ伝送方式で予め規定されている
自動切替スイッチ制御用のバイトデータを用いることが
できるので、既存のSDH伝送システムへの導入も容易
に可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
【0020】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0021】図1は本発明の一実施例における自己診断
装置が適用される通信システムの構成の概要を表わした
ものである。この通信システムは、第1の装置20
1と、第2の装置202とを備えている。第1の装置20
1は、ともに同一構成の第1および第2の光インタフェ
ース(Interface:以下、IFと略す。)211、221
を備えている。第2の装置202も、ともに同一構成の
第3および第4の光IF212、222を備えている。第
1の装置201における第1の光IF211と、第2の装
置202における第3の光IF212とは、現用系伝送路
231を介して接続されている。第1の装置201におけ
る第2の光IF221と、第2の装置202における第4
の光IF222とは、予備系伝送路232を介して接続さ
れている。
【0022】第1の光IF211は、送信部241と、受
信部251とを備えている。以下では、第1〜第4の光
IF211、221、212、222は、いずれも構成が同
じものとする。すなわち、第2〜第4の光IF221
212、222は、それぞれ送信部241および受信部2
1と同一構成の送信部242〜244および受信部25 2
〜254を有している。第1の光IF211の送信部24
1は、第3の光IF21 2の受信部253と光ファイバ2
1を介して接続されている。第1の光IF211の受信
部251は、第3の光IF212の送信部243と光ファ
イバ262を介して接続されている。第2の光IF221
の送信部242は、第4の光IF222の受信部254
光ファイバ263を介して接続されている。第2の光I
F221の受信部252は、第4の光IF222の送信部
244と光ファイバ264を介して接続されている。
【0023】このような第1および第2の装置201
202は、1+1冗長構成を有しており、同期ディジタ
ル・ハイアラーキ(Synchronous Digital Hierarchy:
以下、SDHと略す。)伝送方式あるいは同期光ネット
ワーク(Synchronous OpticalNETwork:以下、SONE
Tと略す。)伝送方式を用いて、互いに光信号による情
報通信を行う。第1および第2の装置201、202は、
次に示す所定のフレーム構成の信号授受が行われる。
【0024】図2はこのフレーム構成の概要を表わした
ものである。このフレーム構成は、2次元のバイト配列
で表現されている。すなわち、先頭の9行×9列はセク
ション・オーバヘッド(Section OverHead:以下、SO
Hと略す。)と管理ユニット(Administrative Unit:
以下、AUと略す。)ポインタ27とからなり、それに
続く9行×261列はペイロード28からなる。先頭の
9列には各種伝送制御情報が格納され、続く261列に
は伝送すべき主データが多重化情報として収容される。
SOHは、中継セクションオーバヘッド部29と端局セ
クションオーバヘッド部30とから構成されており、フ
レーム同期、誤り制御、伝送路切替や保守および運用の
ための制御情報が格納される。中継セクションオーバヘ
ッド部29は、中継器相互間、中継器と端局装置間で用
いられる。端局セクションオーバヘッド部30は、端局
装置間で用いられる。また、AUポインタ27は、多重
化された転送データに対するポインタであり、1次元の
データ列に変換されて伝送路を送信される送信データ列
を、受信側で元の2次元のバイト配列に戻すために使用
される。
【0025】このようなSDHフレームによる情報通信
を行う通信システムは、国際電気通信連合電気通信標準
化部門(International Telecommunication Union-Tele
communication Sector:以下、ITU−Tと略す。)勧
告G.783やBellcore(GR−253−CO
RE)で規定されている自動切替スイッチ(Auto Prote
ction Switching:以下、APSと略す。)によって、
一方の系の伝送路に障害発生が検出された場合、上述し
たSDHフレーム信号の授受により他方の系の伝送路に
自動切り替えができるようになっている。
【0026】まず、このITU−TやBellcore
で規定されているAPSについて説明する。このAPS
は、上述したSDHフレームにおける端局セクションオ
ーバヘッド30の所定の位置である斜線部にAPS制御
用に割り当てられているK1バイト、K2バイトあるい
は両方のバイトデータを用いて行われる。以下では、こ
れらAPS制御用に送受されるバイトデータをAPSバ
イトと呼ぶ。APSバイトの一部のビットデータによ
り、APS切替用の各種ステータスを識別できる。
【0027】図3はこのAPSバイトの各種ステータス
の割り当てた様子を表わしたものである。すなわち、A
PSバイトの所定の1ビット目から4ビット目までの値
に対応して、“切替禁止”、“強制切替”や“要求な
し”等のステータス情報を伝達することができる。例え
ば、1ビット目から4ビット目間でのビット列が“11
11”であるときは“切替禁止”を意味し、ビット列が
“1010”であるときは“信号劣化”を意味する。な
お、“RFU(Reserved For Future)”については、
将来のシステム拡張用に予約されていることを示してい
る。また、これらステータスには優先度が設けられてお
り、APSバイトにより同時に別のステータスに変化す
る状況になっても、あくまで優先度の高いステータスに
対応する処理を行うことになる。受信側の光ファイバが
接続された受信部では、受信した光信号を参照して故障
判定を行うことができるようになっている。受信した光
信号レベルが予め決められた閾値以下になったときに
は、光ファイバが断線したものと判断する。また、受信
した光信号を予め決められた誤り訂正方式にしたがっ
て、その誤りを検出する。この障害発生検出について、
図3に示すように光ファイバの断線といった致命的な状
況では“信号障害”としてビット列“1101”あるい
は“1100”を生成する。また、受信信号の誤りとい
った状況では“信号劣化”としてビット列“1011”
あるいは“1010”を生成する。このような障害発生
が検出されたときには、生成したビット列を含むAPS
バイトを光ファイバを介して送信側に対して送出する。
これを受信した送信側の受信部では、APSバイトから
障害発生が検出されたことを認識した旨の応答を行う。
この場合、ビット列が“0010”あるいは“000
1”である“切替応答”を返答する。1+1冗長構成さ
れた第1および第2の装置201、202は、このような
授受するSDHフレームに収容されたAPSバイトによ
り、APSによる一連の切替シーケンスにしたがって伝
送路の切替を行うことになる。
【0028】図4は1+1冗長構成の概要を表わしたも
のである。1+1冗長構成では、第1の装置201から
の送信データはブリッジ311を介して現用系伝送路2
1および予備系伝送路232に並列に送出される。そし
て、第2の装置202では、これら冗長構成された伝送
路をセレクタ321で切り替えて、いずれか一方に接続
することによって受信データを得る。一方、第2の装置
202からの送信データはブリッジ312を介して現用系
伝送路231および予備系伝送路232に並列に送出され
る。そして、第1の装置201では、これら冗長構成さ
れた伝送路をセレクタ322で切り替えて、いずれか一
方に接続することによって受信データを得る。
【0029】このような1+1冗長構成の第1および第
2の装置201、202におけるAPSによる一連の切替
シーケンスについて説明する。以下では、第1の装置2
1で伝送路の障害発生が検出されたものとする。
【0030】図5は上述したAPSによる一連の切替シ
ーケンスの概要を表わしたものである。まず、定常状態
では、第1および第2の装置201、202からは、それ
ぞれ定期的に切替要求のないことを示す“要求なし”
(No Request:以下、NRと略す。)ステータス3
1、352が示されたAPSバイトが送受されている。
なお図3に示すように、NRステータスはビット列“0
000”に対応している。ここで、第1の装置201
障害発生が検出されたものとする。例えば、第2の装置
202からの受信信号の誤りが検出され、第1の装置2
1ではビット列“1010”が生成される。そして、
これを冗長系伝送路231を介して第2の装置202に対
して“SD1,0”として“信号劣化”(Signal Degra
de:以下、SDと略す。)ステータス36を送出する。
なお、“SD”に添付される“1”の部分は、現用系か
予備系かを識別するための識別番号であり、続く“0”
の部分は上述したブリッジによって選択されたチャネル
番号である。なお、図4で示した1+1冗長構成では、
ブリッジ311、312によって現用系および予備系には
同一データを並列に送出するようにしているので、ここ
で説明する冗長構成の場合このチャネル番号については
意味をなさない。
【0031】SDステータス36を受信した第2の装置
202では、この時点37において第1の装置201に対
する送信伝送路に障害が発生し、それがSDであること
を認識し、伝送路切替が必要であるか否かを判別する。
伝送路切替が必要であると判別されると、その障害発生
通知が切替要求であるとして予備系伝送路232を用い
てその承認を示す“切替応答”(Reverse Request:以
下、RRと略す。)ステータス38を返答する。RRス
テータス38を受信した第1の装置201では、この時
点39において伝送系の切替が必要であることを認識し
て、予備系伝送路232に切り替えるとともに、この伝
送系でSDステータス40を送出する。SDステータス
40を受信した第2の装置202は、この時点41にお
いて伝送路切替の要求が承認されたことを認識して、S
Dステータス40に対応するRRステータス42を第1
の装置201に返答する。その後、第1の装置201で検
出されていた障害がなくなって障害復旧が検出される
と、その障害復旧の通知に対する応答として“切替不要
の切替応答”(Do Not Revert:以下、DNRと略
す。)ステータス43を第2の装置202に送出する。
これを受信した第2の装置202では、特に伝送路を元
に戻すことなく、その応答としてRRステータス44を
返答する。以降は、予備系伝送路232によるSDHフ
レームの授受が行われる。ここでは、障害復旧後に伝送
系を元の系に戻さないようにしているが、元に戻す場合
は“回復待機”(Wait-to-Restore:WTR)ステータ
スの授受によって行うことができる。
【0032】ところで、このような障害復旧時には、復
旧した伝送系の正常性を確認するために図3に示したエ
クササイズ(EXErcise:以下、EXEと略す。)ステー
タスにより自己診断を行わせる。このEXEステータス
は、対向装置に送出され、この対向装置からEXEステ
ータスの応答であるRRステータスが返答されたか否か
で伝送路の障害復旧を判別する。従来の自己診断装置で
は、このEXEステータスの送出が図示しない管理装置
からの指示か、予め決められた時刻あるいは周期で行わ
れるものであったため、障害復旧直後の伝送路の正常性
は全く担保されていなかった。そこで本実施例における
自己診断装置は、障害復旧を検出して、このEXEステ
ータスを対向装置に送出することによって障害復旧直後
の伝送路の正常性を担保する。
【0033】以下、図1に示した通信システムに関し、
第1の装置201の第1の光IF211の構成要部につい
て説明する。本実施例における自己診断装置は、光IF
の送信部および受信部に適用されている。
【0034】図6は送信部241の構成要部の概要を表
わしたものである。送信部241は、図4に示した各種
ステータスを送信するステータス送信部451と、この
ステータス送信部451の送信制御を行うステータス送
信制御部461とを備えている。ステータス送信部451
は、図示しない受信部251からのステータス判定結果
信号471が入力されており、このステータス判定結果
信号471に対応したステータスを、ステータス送信制
御部461によって制御される送信タイミングで伝送路
に送出する。また、ステータス送信部451は、第1お
よび第2のステータス生成回路481、491を備えてい
る。第1のステータス生成回路481は、上述したEX
Eステータスを生成し、図2に示したSDHフレームと
して伝送路に送出する。この際、受信状況や自装置の障
害発生検出状況に応じて、図3に示した各ステータスの
優先度判定を行い、EXEステータスより高い優先度の
ステータスの生成が不要で障害および切替状態がなしと
判断した場合のみ、EXEステータスが生成されるよう
になっている。第2のステータス生成回路491は、E
XEステータスを除く図3に示した各種ステータスを生
成し、図2に示したSDHフレームに収容されて伝送路
に送出される。これら第1および第2のステータス生成
回路481、491は、ステータス送信制御部461によ
って制御されるそれぞれ別の送信タイミングで各ステー
タスを送出する。
【0035】ステータス送信制御部461は、障害復旧
検出回路501と、同期保護回路51 1と、障害復旧確認
時間(Fault Free Confirmation Time:以下、FFCT
と略す。)タイマ521と、第2のタイマ531とを備え
ている。障害復旧検出回路501は、図示しない障害検
出部の検出結果に基づいて、検出されていた障害が発生
しなくなったことを検出する。この障害検出部は、図1
に示した受信部251で受信された光信号の受信レベル
を監視したり、受信した光信号を予め決められた誤り訂
正方式にしたがって、その誤りを検出することによっ
て、例えば図3に示した“信号障害”や“信号劣化”な
どを検出することができるようになっている。同期保護
回路511は、障害復旧検出回路501で障害発生が検出
されなかったことが、所定の周期ごとに所定の回数だけ
連続していたときに初めて、障害復旧としてFFCTタ
イマ521および第2のタイマ531に通知する。FFC
Tタイマ521および第2のタイマ531は、この同期保
護回路511を介した通知された障害復旧をトリガにし
て、それぞれ計時を開始する。FFCTタイマ52
1は、予めFFCT時間だけ計測するように設定されて
いる。このFFCTは、障害復旧を確認するために予め
決められた時間間隔であり、この時間間隔経過後に障害
復旧が確認されない場合に初めて障害復旧されていない
と判断することができる。逆に、この時間間隔を待たず
に障害復旧が確認されなくても、システム上の都合で障
害復旧が確認されなかっただけの可能性があり、この意
味でFFCTはシステムに依存した時間間隔として予め
決められている。第2のタイマ531は、予めFFCT
時間より長い時間である第2のタイマ時間だけ計測する
ように設定されている。第2のタイマ時間としては、例
えばFFCT+1秒としている。
【0036】すなわち送信部241からは、障害が発生
してこれが検出されなくなって障害復旧が検出されたこ
とを契機として、FFCTタイマ521および第2のタ
イマ531が起動される。そして、障害復旧検出してか
らFFCT経過後に第2のステータス生成回路491
らステータス判定結果信号471に対応したステータス
がSDHフレームに収容されて伝送路に送出され、そし
て例えばその1秒後に第1のステータス生成回路481
からEXEステータスがSDHフレームに収容されて伝
送路に送出される。このような送信タイミングを生成さ
せ、それぞれ第1または第2のステータスを送出する送
信部241は、図示しないCPUを有しており、磁気デ
ィスクなどの外部記憶装置あるいはこれとは別に設けら
れた読み出し専用メモリ(Read Only Memory:ROM)
などの所定の記憶装置に格納されたプログラムに基づい
て各種制御を実行できるようになっている。
【0037】図7はこのようなプログラムに基づいた送
信部241の処理の流れの概要を表わしたものである。
まず、図示しない障害検出部の検出結果に基づいて障害
復旧検出回路501に、検出されていた障害発生が検出
されなくなったことを判別させる。そして、同期保護回
路511でこの障害発生が検出されなくなったことを、
所定の周期ごとに判別して、所定の回数だけ連続してい
たときに初めて障害復旧と判断し(ステップS60:
Y)、障害復旧と判断されるまで待つ(ステップS6
0:N)。障害復旧と判断されると、FFCTタイマ5
1を起動して計時を開始させる(ステップS61)。
また、第2のタイマ531も起動して計時を開始させる
(ステップS62)。ステップS61およびステップS
62でそれぞれのタイマが計時を開始するときは、予め
計時時間が上述したようにFFCTおよび第2のタイマ
時間が設定されている。その後、FFCTタイマ521
および第2のタイマ531によって計時されている時間
を監視するが、上述したようにFFCTの方が第2のタ
イマ時間より短いため、まずFFCTタイマ521によ
って計時されている時間がFFCTになるまで待ち(ス
テップS63:N)、FFCTになったとき(ステップ
S63:Y)、第2のステータス生成回路491で生成
された受信部251からのステータス判別結果信号471
に対応するステータスが図2に示したSDHフレームに
収容させて伝送路から送出させる(ステップS64)。
ステップS64から送出されるステータスは、対向装置
に自己診断を要求するEXEステータス以外のステータ
スである。次に、第2のタイマ53 1によって計時され
ている時間が第2のタイマ時間になるまで待ち(ステッ
プS65:N)、第2のタイマ時間になったとき(ステ
ップS65:Y)、受信状況や自装置の障害発生検出状
況に応じて、図3に示した各ステータスの優先度判定を
行い、EXEステータスより高い優先度のステータスの
生成が不要で障害および切替状態がなしと判断した場合
のみ、対向装置に自己診断を要求するEXEステータス
を生成し、これを図2に示したSDHフレームフォーマ
ットに収容して伝送路から送出させ(ステップS6
6)、再び障害復旧の検出を行う(リターン)。
【0038】図8は受信部251の構成要部の概要を表
わしたものである。受信部251は、ステータス抽出回
路701と、ステータス判定回路711とを備えている。
ステータス抽出回路701は、対向装置から光ファイバ
を介して受信された図3に示したフォーマット構成のS
DHフレームから上述したAPSバイトを抽出するとと
もに、残りの各種制御情報およびペイロードを図示しな
い通信処理部に出力する。ステータス判定回路71
1は、ステータス抽出回路701で抽出されたAPSバイ
トを図3に示した種類のどのステータスであるかを判定
し、その結果をステータス判定結果信号471として図
6に示した送信部241に対して出力する。例えば、対
向装置の送信部から“信号劣化”を意味するSDステー
タスを受信したときは、これを示したステータス判定結
果信号を送信部241に送出し、送信部241におけるス
テータス送信部451の第2のステータス生成回路491
に、SDステータスに対する応答を意味するRRステー
タスを生成させる。
【0039】次に、このような構成の第1および第2の
装置201、202における自己診断シーケンスについて
説明する。
【0040】図9は第1および第2の装置201、202
における自己診断シーケンスの概要を表わしたものであ
る。時刻T0では、伝送路の障害は発生しておらず、第
1および第2の装置201、202それぞれからNRステ
ータス751、752が送受信されている。いわゆる定常
状態である。ここで時刻T1で、第1の装置201の現用
系伝送路にSD76が発生したとする。第1の装置20
1では、対向装置である第2の装置202にAPSバイト
としてSDステータス77をSDHフレームに収容して
送出する。ここで、図5に示した切替シーケンス78が
行われ、時刻T2で、第2の装置202からRRステータ
ス79を受信することによって、冗長系伝送路への切替
が完了する。やがて、時刻T3で、これまで現用系伝送
路で発生していた障害が復旧し、この障害復旧80を第
1の装置201で検出したものとする。この時点で、F
FCTタイマと第2のタイマを起動させる。この起動か
らFFCT経過後の時刻T4では、障害復旧が検出され
たことを示すNRステータス81を送出する。なお、こ
のNRステータス81は、切替不要を示すDNRステー
タスであっても良い。第2の装置202は、第1の装置
201からのNRステータス81を受信し、これに応答
してNRステータス82を返答する。このNRステータ
ス82は、DNRステータスに対応してRRステータス
であっても良い。次に、障害復旧後の起動から第2のタ
イマ時間経過後の時刻T5では、現用系伝送路に対する
自己診断を要求するEXEステータス83を送出する。
第2の装置202は、第1の装置201からのEXEステ
ータス83を受信し、これに応答してRRステータス8
4を返答する。第1の装置201では、送出したEXE
ステータス83に対応して、第2の装置202からRR
ステータス84を現用系伝送路を介して正常に受信した
か否かによって、障害復旧後の切替試験の確認を行う。
以降、定常状態として第1および第2の装置201、2
2それぞれからNRステータス851、852が送受信
されている。
【0041】ここでは、第1の装置201のみで障害が
発生したものとして説明したが、次に第1および第2の
装置201、202で、障害が発生したものとする。
【0042】図10は第1および第2の装置201、2
2で障害が発生した場合における自己診断シーケンス
の概要を表わしたものである。時刻T0では、伝送路の
障害は発生しておらず、定常状態として、第1および第
2の装置201、202それぞれからNRステータス90
1、902が送受信されている。ここで時刻T1で、第1
および第2の装置201、202の現用系伝送路にSD9
1、912が発生したとする。第1および第2の装置2
1、202では、対向装置であるそれぞれ第2の装置2
2、第1の装置201に対してAPSバイトとしてSD
ステータス921、922をSDHフレームに収容して送
出する。時刻T2では、図示しない切替シーケンスによ
って冗長系伝送路への切替が完了する。やがて、時刻T
3で、これまで現用系伝送路で発生していた障害が復旧
し、この障害復旧93を第1の装置201で検出したも
のとする。この時点で、FFCTタイマと第2のタイマ
を起動させる。この起動からFFCT経過後の時刻T4
では、障害復旧が検出されたことを示すRRステータス
94を送出する。なお、この時点で、第2の装置20 2
では、まだ障害復旧が検出されていないのでSDステー
タス95を送出している。次に、障害復旧後の起動から
第2のタイマ時間経過後の時刻T5では、図9に示した
場合であれば現用系伝送路に対する自己診断を要求する
EXEステータス83を送出する。しかし、EXEステ
ータスよりも優先度の高いSDステータスが受信されて
いないので、ここではEXEステータスの送出を行わな
い。
【0043】やがて時刻T6で、これまで現用系伝送路
で発生していた障害が復旧し、この障害復旧96を第2
の装置202で検出したものとする。この時点で、FF
CTタイマと第2のタイマを起動させる。この起動から
FFCT経過後の時刻T7では、障害復旧が検出された
ことを示すNRステータス97を送出する。このNRス
テータス97を受信した時刻T8では、第1の装置201
は現用系伝送路の障害復旧を認識することになるので、
現用系伝送路に対する自己診断を要求するEXEステー
タス98を送出する。第2の装置202は、第1の装置
201からのEXEステータス98を受信し、これに応
答してRRステータス99を返答する。第1の装置20
1では、送出したEXEステータス83に対応して、第
2の装置202からRRステータス99を現用系伝送路
を介して正常に受信したか否かによって、障害復旧後の
切替試験の確認を行う。同様に、第2の装置202にお
ける障害復旧後の起動から第2のタイマ時間経過後の時
刻T10でも、第2の装置20 2から第1の装置201に対
して現用系伝送路に対する自己診断を要求するEXEス
テータス100を送出する。第1の装置201は、第2
の装置202からのEXEステータス100を受信し、
これに応答してRRステータス101を返答する。第2
の装置202では、送出したEXEステータス100に
対応して現用系伝送路を介して第1の装置201からR
Rステータス101を正常に受信したか否かによって、
障害復旧後の切替試験の確認を行う。以降、定常状態と
して第1および第2の装置201、202それぞれからN
Rステータス1021、1022が送受信されている。な
お、第1の装置201からのEXEステータス98によ
って行われる自己診断によってこの系の正常性が確認さ
れているので、第2の装置202からのEXEステータ
ス100の送出による自己診断は、省略することも可能
である。
【0044】このように本実施例における自己診断装置
では、障害が発生してこれが検出されなくなって障害復
旧が検出されたことを契機として、FFCTタイマ52
1および第2のタイマ531が起動される。そして、障害
復旧検出してからFFCT経過後に第2のステータス生
成回路491からステータス判定結果信号471に対応し
たステータスがSDHフレームに収容されて伝送路に送
出される。障害復旧を検出してからFFCTより長い第
2のタイマ時間が経過後に、第1のステータス生成回路
481で、受信状況や自装置の障害発生検出状況に応じ
て、図3に示した各ステータスの優先度判定を行い、E
XEステータスより高い優先度のステータスの生成が不
要で障害および切替状態がなしと判断した場合のみ、対
向装置に自己診断を要求するEXEステータスを生成
し、SDHフレームに収容させて伝送路に送出させるよ
うにした。そして、対向装置からこのEXEステータス
に対する応答であるRRステータスが正常に受信された
か否かで自己診断結果を得るようにした。これにより、
冗長構成された通信システムについて伝送路障害復旧後
に遅滞なく自己診断を行うことができ、伝送路の冗長構
成の信頼度を向上させることができる。
【0045】また、従来の装置には自己診断の種類とし
て、手動によって起動する自己診断と、定時刻に自動で
行われる定期自己診断などがあるが、伝送路障害中に手
動による自己診断を起動したり、定期自己診断の起動時
刻になって自動で起動した場合には、自己診断実行不可
を示す警報が発生するようになっていた。通常、この場
合は伝送路の復旧が行われても、自己診断実行不可に関
する警報は、手動による自己診断の成功、若しくは定期
自己診断の成功が検出されるまで警報状態が回復されな
い。しかし、本実施例による自己診断装置によれば、伝
送路障害復旧後に遅滞なく自己診断を行うことができる
ので、障害回復後の警報状態の回復を自動的に行うこと
ができるようになる。
【0046】なお本実施例における自己診断装置では、
これを適用する通信システムが1+1冗長構成の1+1
ラインプロテクションとして説明したが、これに限定さ
れるものではない。例えば、1:nラインプロテクショ
ンや、リングプロテクションなどの伝送路切替方式にも
適用することができる。
【0047】なお本実施例における自己診断装置では、
SDH伝送方式によってAPSによる自動切替後の自己
診断を行うものとして説明したが、他の伝送方式で自動
切替ができ、予め決められた自己診断要求コマンドが設
定されていれば伝送方式に限定されるものではない。
【0048】なお本実施例における自己診断装置では、
伝送路に障害が発生した場合について説明したが、これ
に限定されるものではない。例えば、装置自体に障害が
発生した場合、その障害復旧が検出されたことを契機に
対向装置から受信した自己診断要求を受信して、所定の
自己診断処理を行ってその結果を自己診断要求に対応す
る応答として返答するようにすることができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、手動や定期的に起動される自己診断を行う必
要がなくなるので、障害復旧後に遅滞なく伝送路の障害
復旧を確認することができ、この伝送路における通信の
正常性を認識でき、システムの信頼性の向上を図る。
【0050】また請求項2記載の発明によれば、対向装
置に対して障害復旧通知を行ってから、自己診断要求を
送出するようにしたので、障害復旧後のシーケンスの信
頼性を向上させるとともに、冗長構成された通信システ
ムについて伝送路障害復旧後に遅滞なく自己診断を行う
ことができ、伝送路の冗長構成の信頼度を向上させるこ
とができる。
【0051】さらに請求項3記載の発明によれば、通知
送出手段により障害復旧回復時間経過後に障害復旧を通
知するようにしたので、システムの信頼性をより向上さ
せることができる。
【0052】さらにまた請求項4記載の発明によれば、
対向装置で障害がが発生している場合、自己診断要求を
送出しないようにすることで、障害発生状態にある対向
装置に誤って自装置からの自己診断を要求すること回避
しているので、自己診断シーケンスにおける信頼性の向
上を図る。
【0053】さらに請求項5記載の発明によれば、同期
ディジタル・ハイアラーキ伝送方式で予め規定されてい
る自動切替スイッチ制御用のバイトデータを用いること
ができるので、既存のSDH伝送システムへの導入も容
易に可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例における自己診断装置が適用される通
信システムの構成の概要を示す構成図である。
【図2】SDH伝送方式におけるフレーム構成の概要を
示す説明図である。
【図3】APSバイトの各種ステータスの割り当て状況
を示す説明図である。
【図4】1+1冗長構成の概要を示す構成図である。
【図5】APSによる一連の切替シーケンスの概要を示
すシーケンス図である。
【図6】本実施例における送信部の構成要部の概要を示
すブロック図である。
【図7】本実施例における送信部の処理の流れの概要を
示す流れ図である。
【図8】本実施例における受信部の構成要部の概要を示
すブロック図である。
【図9】本実施例における第1の装置に障害が発生した
場合の自己診断シーケンスの概要を示すシーケンス図で
ある。
【図10】本実施例における第1および第2の装置に障
害が発生した場合の自己診断シーケンスの概要を示すシ
ーケンス図である。
【図11】従来提案された自己診断装置を適用する交換
機の構成の概要を示す構成図である。
【符号の説明】
201、202 第1、第2の装置 211 第1の光IF 212 第3の光IF 221 第2の光IF 222 第4の光IF 231 現用系伝送路 232 冗長系伝送路 241、243 送信部 251、253 受信部 261〜264 光ファイバ 451 ステータス送信部 461 ステータス送信制御部 471 ステータス判定結果信号 481 第1のステータス生成回路 491 第2のステータス生成回路 501 障害復旧検出回路 511 同期保護回路 521 FFCTタイマ 531 第2のタイマ 701 ステータス抽出回路 711 ステータス判定回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送路で発生した障害の復旧を検出する
    障害復旧検出手段と、 この障害復旧検出手段によって前記障害の復旧が検出さ
    れたとき計時を開始し予め決められたタイマ時間を計時
    する計時手段と、 この計時手段によって計時された時間が前記タイマ時間
    を経過したとき所定の自己診断要求を前記伝送路に送出
    する自己診断要求手段と、 前記伝送路を介して前記自己診断を受信しこれに対応す
    る応答を前記伝送路を介して返答する返答手段と、 この返答手段によって返答された応答が前記自己診断要
    求に対応した所定の応答として正常に受信されたか否か
    を判定することによって前記伝送路が正常に復旧したこ
    とを判別する判別手段とを具備することを特徴とする自
    己診断装置。
  2. 【請求項2】 冗長構成された複数の系のうち第1の系
    で発生した障害の復旧を検出する障害復旧検出手段と、 この障害復旧検出手段によって前記障害の復旧が検出さ
    れたとき計時を開始し予め決められた第1のタイマ時間
    を計時する第1の計時手段と、 前記障害復旧検出手段によって前記障害の復旧が検出さ
    れたとき計時を開始し前記第1のタイマ時間より長い予
    め決められた第2のタイマ時間を計時する第2の計時手
    段と、 前記第1の計時手段によって計時された時間が前記第1
    のタイマ時間を経過したとき前記第1の系を介して障害
    復旧を示す所定の通知を送出する通知送出手段と、 前記第2の計時手段によって計時された時間が前記第2
    のタイマ時間を経過したとき前記第1の系を介して所定
    の自己診断要求を送出する自己診断要求手段と、 前記通知送出手段によって第1の系を介して前記通知を
    受信したとき前記自己診断要求手段によって送出された
    前記自己診断を受信しこれに対応する応答を第1の系を
    介して返答する返答手段と、 この返答手段によって返答された応答が前記自己診断要
    求に対応した前記応答として正常に受信されたか否かを
    判定することによって前記第1の系が正常に復旧したこ
    とを判別する判別手段とを具備することを特徴とする自
    己診断装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のタイマ時間は予め決められて
    いる障害復旧回復時間であることを特徴とする請求項2
    記載の自己診断装置。
  4. 【請求項4】 前記自己診断要求手段は、前記自己診断
    要求の送出先で障害の発生が検出されているときには前
    記自己診断要求を送出しないことを特徴とする請求項2
    または請求項3記載の自己診断装置。
  5. 【請求項5】 前記通知送出手段および前記自己診断要
    求手段と前記返答手段との間は同期ディジタル・ハイア
    ラーキ伝送方式のフレームで予め決められている自己診
    断要求とこの自己診断要求に対応する応答とが送受され
    ることを特徴とする請求項2〜請求項4記載の自己診断
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2299513C2 (ru) * 2005-07-04 2007-05-20 Государственное образовательное учреждение высшего профессионального образования Академия Федеральной службы охраны Российской Федерации (Академия ФСО России) Устройство диагностирования цифровых систем передачи
US7281164B2 (en) 2002-08-30 2007-10-09 Fujitsu Limited Information processing device and recovery method thereof
JP2008004993A (ja) * 2006-06-20 2008-01-10 Nec Corp 通信装置、ラインプロテクション制御システムおよびラインプロテクション制御方法

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