JP2002043924A - 半導体集積回路装置の入力インターフェイス回路 - Google Patents
半導体集積回路装置の入力インターフェイス回路Info
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Abstract
こと無く、通常の形成工程よりなる回路構成によって高
耐圧とすることができる半導体集積回路装置の入力イン
ターフェイス回路を提供する。 【解決手段】 入力端子13に、正極性、または負極性
の高電圧が印加された場合はダイオード24,25によ
ってその電圧を6V,−1Vにクランプし、FET1
7,18,21及び22のゲートには中間電位3Vを印
加しておき、これらのFET17〜22をそのゲート電
位とソース電位との電位差によってオンオフさせる。そ
して、FET16,19のゲートには、FET21,2
2を夫々直列に介して入力端子13の電位を与える。
Description
圧以上の高電圧が印加される可能性がある場合に、回路
素子が破壊されることを防止するように構成される半導
体集積回路装置の入力インターフェイス回路に関する。
いるICの入力インターフェイス回路であり、特に、高
電圧の印加が想定される場合に高耐圧構成とした例を示
すものである。入力端子1には、初段に配置されたPチ
ャネルMOSFET2及びNMOSFET3のドレイン
が共通に接続されており、これらのFET2,3のゲー
トはハイレベル,ロウレベルに夫々固定されている(但
し、入力インターフェイスとして使用される場合)。電
源側のFET2のソース,ドレイン間並びにグランド側
のFET3のドレイン,ソース間には寄生ダイオード2
a,3aが形成されている。
いるPチャネルMOSFET4及びNMOSFET5の
ゲートが共通に接続されており、これらのFET4,5
のドレインは、ICの内部回路であるインバータゲート
6の入力端子に接続されている。また、入力端子1に
は、電流制限用の抵抗7が直列に挿入されている。
寄生ダイオード2a,3aは、入力端子1に印加された
高電圧をクランプするための保護用素子として利用され
ている。また、FET2,3自体も、入力端子1に夫々
負極性,正極性のサージ電圧が印加された場合にONと
なることで、サージ電圧を電源側,グランド側に吸収さ
せるための保護用素子として機能する。更に、FET
2,3は、各ゲートに内部回路側からの出力信号が与え
られる場合は、出力インターフェイスとしても機能する
ようになっている。
路は、例えば、車両のECU(Electronic Control Uni
t) の入力部などに利用される。即ち、車両のバッテリ
電圧は12V〜14V程度であり、ECUの動作用電源
は、そのバッテリ電圧から生成される5V電源が供給さ
れる。ところが、ECUに入力される信号は、バッテリ
電圧に等しいレベルを有している。従って、このように
寄生ダイオード2a,3aを利用した保護回路によっ
て、入力端子1に例えばハイレベルの信号(例えば+1
2V)が印加された場合は、その信号レベルを電源電圧
+VF (VF は、ダイオード2aの順方向電圧)にクラ
ンプすることでECUの保護を図っている。この時、グ
ランド側のFET3,5のゲート酸化膜には、高電界が
加わるようになる。
る。5V系のFETのゲート酸化膜厚は、通常150オ
ングストローム(15nm)程度に形成されるが(図6
(a)参照)、これに(電源電圧+VF )=6Vの電圧
が印加されると、4MV/cmの電界が加わることにな
る。4MV/cmの電界は、一般に酸化膜寿命の限界と
考えられており、4MV/cm以上の電界が酸化膜に長
時間印加されると確率的に破壊に至る場合がある。
FET3,5のゲート酸化膜は通常よりも厚く200オ
ングストローム(20nm)程度に形成して、6V印加
時の電界が3MV/cmとなるようにしていた(図6
(b)参照)。
が厚いFETと薄いFETとを同一の半導体基板上に形
成するためには、酸化膜を選択的に厚く積むためのガラ
スマスクや追加の工程が必要となる。また、FETの酸
化膜厚が異なるとしきい値電圧も異なるので、しきい値
電圧を調整するためにイオン打ち込み工程が別途必要と
なる。
間で信号の伝送を行うと、入力端子1に負極性の高電圧
が印加される場合も想定される。その場合には、電源側
のFET2,4にも高電界が印加されるおそれがあるた
め、同様の対策を行う必要がある。
あり、その目的は、高耐圧とするために特別な形成工程
を要すること無く、通常の形成工程よりなる回路構成に
よって高耐圧とすることができる半導体集積回路装置の
入力インターフェイス回路を提供することにある。
積回路装置の入力インターフェイス回路によれば、外部
入力端子に正極性、または負極性の高電圧が印加された
場合でも、その高電圧は、VF をダイオードの順方向電
圧とすると、(電源電圧+VF )、または(グランド電
位−VF )にクランプされる。
について説明する。電源電圧をVcc,中間電位をVM ,
グランド電位を0Vとする。ここで、中間電位とは、グ
ランド電位と電源電圧との間の電位をいう。外部入力端
子の電位が0V〜(VM −VF )の期間は、第3NMO
SFETがオンとなり、前記電位が第2NMOSFET
のゲートに印加され、そのゲート電位がVF 以上になる
と第2NMOSFETがオンして、第1NMOSFET
もオンとなる。そして、外部入力端子の電位が(VM −
VF )に達すると、第3NMOSFETはオフするの
で、第2NMOSFETのゲートはハイインピーダンス
となりその電位は(VM −VF )に保持されて、第1,
第2NMOSFETはオンし続ける。
子の電位が0V〜(VM +VF )の期間はオフしてお
り、前記電位が(VM +VF )に達するとオンしてその
電位が第1PMOSFETのゲートに印加される。第1
PMOSFETは、ゲート電位が(Vcc−VF )に達す
るまではオンしており、第2PMOSFETの電源側端
子には電源電圧Vccが印加される。すると、第2PMO
SFETがオンするので、内部入力端子には電源電圧V
ccが現れる。
F )を超えると、第1PMOSFETはオフする。する
と、第2PMOSFETの電源側端子の電位はVccから
低下し、前記電位が(VM +VF )を下回ると第2PM
OSFETもオフとなる。外部入力端子の電位が(Vcc
+VF )になると、第1PMOSFETのゲートも同じ
電位となって状態は変化しない。従って、第1及び第2
PMOSFETがオフ,第1及び第2NMOSFETは
オンとなって、内部入力端子の電位は0Vとなる。
される電圧は、以下のようになる。(尚、便宜上、電源
側の端子をソース,グランド側の端子をドレインとす
る) 第1PMOSFET ゲート−ソース間 :(Vcc+VF )−Vcc=VF ゲート−ドレイン間:(Vcc+VF )−(Vcc−VF )
=2VF 第2PMOSFET ゲート−ソース間 :Vcc−VF −VM ゲート−ドレイン間:VM −0V=VM 第3PMOSFET :(Vcc+VF )−VM 第1NMOSFET :VM −0V=VM 第2NMOSFET :VM −VF −0V=VM −VF 第3NMOSFET ゲート−ソース間 :(Vcc+VF )−VM ゲート−ドレイン間:VM −(VM −VF )=VF
加された場合について説明する。外部入力端子の電位が
Vccから0Vにかけて低下して行くと、それに伴って第
3PMOSFETの電源側端子の電位及び第1PMOS
FETのゲート電位が低下し、その電位が(Vcc−VF
)に達すると第1PMOSFETはオンとなり、第2
PMOSFETの電源側端子にVccが印加される。する
と、第2PMOSFETもオンとなる。この時、第3P
MOSFETはオフとなり、第1PMOSFETのゲー
トはハイインピーダンスとなってその電位は(Vcc−V
F )に維持されるので、第1,第2PMOSFETはオ
ンし続ける。
子の電位が(VM −VF )以下になるとオンとなり、第
2NMOSFETのゲートに前記電位が印加され、第2
NMOSFETもオンとなる。そして、外部入力端子の
電位がVF 以下になると、第2NMOSFETはオフと
なり、その内部入力端子側の電位は0Vから上昇する。
そして、前記電位が(VM −VF )に達すると第1NM
OSFETもオフとなり、外部入力端子の電位が(−V
F )に低下すると、第2NMOSFETのゲート電位も
(−VF )となる。従って、第1及び第2PMOSFE
Tがオン,第1及び第2NMOSFETはオフとなり、
内部入力端子の電位はVccとなる。
される電圧は、以下のようになる。 第1PMOSFET :Vcc−(Vcc−VF )=VF 第2PMOSFET :Vcc−VM 第3PMOSFET ゲート−ソース間 :Vcc−VF −VM ゲート−ドレイン間:VM −(−VF )=VM +VF 第1NMOSFET ゲート−ソース間 :Vcc−VM ゲート−ドレイン間:VM −(VM −VF )=VF 第2NMOSFET ゲート−ソース間 :VM −VF −(−VF )=VM ゲート−ドレイン間:0−VF =−VF 第3NMOSFET :VM −(−VF )=VM +VF
たは負極性の高電圧が印加され、その電圧が(Vcc+V
F )、または(−VF )にクランプされた場合でも、各
FETのゲート酸化膜には電源電圧Vccを超える電圧が
印加されることはない。従って、従来とは異なり、一部
のFETを高耐圧構成とするためにゲート酸化膜を厚く
形成するためのプロセスは不要となるので、製造工程や
コストを削減することが可能となる。
インターフェイス回路によれば、2つのダイオードをM
OSFETの寄生ダイオードで構成するので、半導体集
積回路装置全体をCMOSロジックで構成する場合はダ
イオードを別途形成する必要がなく、工程の増加を抑制
することができる。
インターフェイス回路によれば、2つのダイオードを、
第3及び第4PMOSFETの直列回路に形成される寄
生ダイオードと、第3及び第4NMOSFETの直列回
路に形成される寄生ダイオードとで構成する。従って、
第3PMOSFETと第3NMOSFETとを、ダイオ
ードを形成するためのFETと兼用することができるの
で、回路規模の増加を抑えることができる。
インターフェイス回路によれば、例えば、第1及び第2
PMOSFETが何れもオフすると、両者の共通接続点
はハイインピーダンス状態となる。このようにハイイン
ピーダンスとなっている線路に外部よりESD(Electri
c Static Discharge) 等のサージ電圧が印加されると、
注入された電荷を逃がす経路が無い場合は、その線路の
電位が上昇または下降して破壊に至るおそれがある。ま
た、サージ電圧の印加に限らず、ハイインピーダンス状
態の線路に対する電荷のリークによって電位が上昇,或
いは下降することも考えられる。
イインピーダンス状態の線路の電位が大きく変動した場
合に、その線路の電位が(VM +VF ),または(VM
−VF )に達するとオンさせることで、高電圧の電荷を
中間電位の供給側に逃がす経路が形成されるので、各F
ETが破壊することを防止することができる。
インターフェイス回路によれば、PMOSFETのゲー
トに印加する中間電位を、NMOSFETのゲートに印
加する中間電位よりも低く設定する。従って、PMOS
FETをオンさせる場合のソース−ゲート間電圧がより
低めに設定されるので、PMOSFETをより確実にオ
ンさせることができる。
MOSロジックで構成されるマイクロコンピュータの入
力インターフェイス回路に適用した場合の第1実施例に
ついて図1を参照して説明する。図1は、マイクロコン
ピュータ(半導体集積回路装置)11における入力イン
ターフェイス回路12部分の電気的構成を示すものであ
る。外部より、マイクロコンピュータ(マイコン)11
の入力端子(外部入力端子)13に伝達された信号は、
マイコン11の内部回路を構成するインバータ14の入
力端子(内部入力端子)15に伝達されるようになって
いる。
ャネルMOSFET(第1,第2PMOSFET)1
6,17の直列回路が接続されており、入力端子15と
グランドとの間には、NチャネルMOSFET(第1,
第2NMOSFET)18,19の直列回路が接続され
ている。
は、PチャネルMOSFET20(第4PMOSFE
T)及びPチャネルMOSFET21(第3PMOSF
ET)の直列回路が接続されており、入力端子13とグ
ランドとの間には、NチャネルMOSFET22(第3
NMOSFET)及びNチャネルMOSFET(第4N
MOSFET)23の直列回路が接続されている。
は、FET20,21が形成されることに伴って半導体
基板に形成される寄生ダイオード24が接続されてお
り、入力端子13とグランドとの間には、FET22,
23が形成されることに伴って半導体基板に形成される
寄生ダイオード25が接続されている。そして、FET
20のゲートには常時ハイレベル信号が与えられてお
り、FET23のゲートには常時ロウレベル信号が与え
られている(但し、何れも入力インターフェイスとして
使用される場合である)。
の共通接続点(A点)に接続されており、FET19の
ゲートは、FET22,23の共通接続点(B点)に接
続されている。電源Vccの電圧は5Vであり、FET1
7,18,21及び22のゲートには、中間電位3Vが
印加されている。この中間電位3Vは、マイコン11の
コア部分が3V(実際は、3.3V)で動作するように
構成されている場合、その動作用電源として電源Vccよ
り生成されるものである。また、FET16及び17の
共通接続点をC点,FET18及び19の共通接続点を
D点,入力端子15をG点とする。
1(a)は、入力端子13に正極性の高電圧が印加され
た場合の各FETのON/OFF状態と、各部の電位を
示すものである。この場合、高電圧は、VF(説明を簡
単にするため1Vとする)をダイオード24,25の順
方向電圧とすると、(電源電圧+VF )、即ち6Vにク
ランプされる。
する場合について述べる。入力端子13の電位が0V〜
2Vの期間はFET22がオンとなり、その電位がFE
T19のゲートに印加され、ゲート電位が1V以上にな
るとFET19がオンしてFET18もオンとなる。そ
して、入力端子13の電位が2Vに達するとFET22
はオフするので、B点を含む線路はハイインピーダンス
状態となりFET19のゲート電位は2Vに保持され
る。従ってFET18,19はオンし続ける。
が0V〜4Vの期間はオフしており、その電位が4Vに
達するとオンする。すると、入力端子13の電位がFE
T16のゲートに印加される。FET16は、ゲート電
位が4Vに達するまではオンしており、FET17の電
源側端子(C点)には電源電圧Vcc(=5V)が印加さ
れる。この場合、FET17はオンしているので、入力
端子15(G点)には5Vが印加される。
るとFET16はオフする。すると、C点の電位は5V
から低下し、その電位が4Vを下回るとFET17もオ
フとなる。入力端子13の電位が6Vになった場合は、
FET16のゲートも同電位となるだけで状態は変化し
ない。従って、FET16,17がオフ,FET18,
19はオンとなり、入力端子15(G点)の電位は0V
となる。
される電圧は、以下のようになる。 FET16: 6V−4V=2V, FET18: 3V−0V=3V 6V−5V=1V, FET17: 3V−0V=3V, FET19: 2V−0V=2V 4V−3V=1V, FET21: 6V−3V=3V, FET22: 6V−3V=3V 3V−1V=1V FET20: 6V−5V=1V, FET23: 2V−0V=2V 0V−0V=0V
FET16,17及び22がオフするが、その時FET
17の電源側端子(C点)の電位,FET22のグラン
ド側端子(B点)の電位は、ゲートに与えられている中
間電位との電位差で定まる値に保持されるので、その結
果、入力インターフェイス回路12の各部に生じる電位
差を緩和する作用をなす。
れた場合>次に、負極性の高電圧が印加された場合につ
いて図1(b)を参照して説明する。入力端子13に負
極性の高電圧が印加されると、その負電圧は、ダイオー
ド25によって−1Vにクランプされる。以下、印加電
圧が正常なレベルにある範囲から過渡的に下降する状態
について考える。
て低下して行くと、それに伴ってA点の電位,即ちFE
T16のゲート電位が低下し、その電位が4Vに達する
とFET16はオンとなり、FET17の電源側端子
(C点)に5Vが印加される。すると、FET17もオ
ンとなる。この時、FET21はオフとなるので、A点
を含む線路はハイインピーダンス状態となってFET1
6のゲート電位は4Vに維持され、FET16,17は
オンし続ける。
が2V以下になるとオンとなり、FET19のゲートに
前記電位が印加され、FET19もオンとなる。そし
て、入力端子13の電位が1V以下になるとFET19
はオフとなり、入力端子15側の電位は0Vから上昇す
る。そして、前記電位が2Vに達するとFET18もオ
フとなり、入力端子13の電位が−1Vに低下するとF
ET19のゲート電位も−1Vとなる。従って、FET
16,17がオン,FET18,19はオフとなり、入
力端子15の電位は5Vとなる。
される電圧は、以下のようになる。 FET16: 5V−4V=1V, FET18: 5V−3V=2V 3V−2V=1V FET17: 5V−3V=2V, FET19: 2V+1V=3V 1V−0V=1V FET21: 3V+1V=4V, FET22: 3V+1V=4V 4V−3V=1V FET20: 5V−4V=1V, FET23: 0V+1V=1V 5V−5V=0V
とFET18,19及び21がオフするが、その時FE
T19の入力端子側(D点)の電位,FET21の電源
側端子(A点)の電位は、ゲートに与えられている中間
電位との電位差で定まる値に保持され、その結果、正極
性高電圧の場合と同様に、入力インターフェイス回路1
2の各部に生じる電位差を緩和する作用をなしている。
13に、正極性の高電圧、または負極性の高電圧が印加
された場合はダイオード24,25によって電圧を6
V,−1Vにクランプし、FET17,18,21及び
22のゲートには中間電位3Vを印加しておき、これら
のFET17〜22をそのゲート電位とソース電位との
電位差によってオンオフさせるようにした。そして、F
ET16,19のゲートには、FET21,22を夫々
直列に介して入力端子13の電位を与えるようにした。
性の高電圧が印加された場合でも、各FETのゲート酸
化膜には電源電圧5Vを超える電圧が印加されることは
ない。従って、従来とは異なり、一部のFETを高耐圧
構成とするためにゲート酸化膜を厚く形成するためのプ
ロセスは不要となるので、製造工程やコストを従来より
も削減することが可能となる。
0及び21,22及び23の寄生ダイオードで構成した
ので、マイコン11全体をCMOSロジックで構成する
場合にダイオードを別途形成する必要がなく、工程の増
加を抑制することができる。そして、FET21,22
を、ダイオード24,25を形成するためのFETと兼
用することで、回路規模の増加を抑えることができる。
ば、一定電圧レベルの外部信号を入力するための入力イ
ンターフェイスを、前記一定電圧に対してより低い耐圧
構造のFETで構成することを可能にしている。例え
ば、中間電圧の値を適宜調整することで、5Vの外部信
号が与えられる入力インターフェイス回路を3.3V耐
圧のFETによって構成したり、或いは、3.3Vの外
部信号が与えられる入力インターフェイス回路を、2.
5V耐圧のFETによって構成することができる。この
ように、高電圧が印加される可能性がほとんど想定され
ることがない環境で使用される半導体集積回路装置につ
いては、本発明の入力インターフェイス回路を上記のよ
うに応用しても良い。
を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号
を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説
明する。第2実施例では、FET16のゲートは、FE
T21の電源側端子から切り離されており、入力端子1
3とFET16のゲートとの間には、PチャネルMOS
FET(第3PMOSFET)26が直列に接続されて
いる。同様に、FET19のゲートはFET22のグラ
ンド側端子から切り離されており、入力端子13とFE
T19のゲートとの間には、NチャネルMOSFET
(第3NMOSFET)27が直列に接続されている。
18のゲートと共に中間電圧3Vが付与されているが、
FET26のゲートには、FET17のゲートと共に中
間電圧1Vが付与されている。その他の構成は第1実施
例と同様であり、以上が入力インターフェイス回路28
を構成している。
2は第3PMOSFET,第3NMOSFETとして機
能しておらず、これらのFETは、独立した初段の保護
回路として機能するために使用されている。そして、新
たに付加されたFET26,27がFET21,22に
代わって夫々第3PMOSFET,第3NMOSFET
として機能している。従って、FET26及び27によ
る作用は、第1実施例におけるFET21及び22と基
本的に同様である。
Vよりも低い中間電圧1Vが付与されているので、これ
らのFET17及び26がターンオン,ターンオフする
ソース電圧が異なると共に、電源側の構成においてハイ
インピーダンス状態となった線路で保持される電位が異
なる。
13に正極性の高電圧が印加されて6Vにクランプされ
る場合、FET26は、入力端子13の電位が2Vを超
えるとオンするようになり、FET16のゲート(E
点)には6Vが印加される。そして、最終的にFET1
7がオフした場合、FET17の電源側端子の電位は2
Vとなる。また、図2(b)に示すように、入力端子1
3に負極性の高電圧が印加されて−1Vにクランプされ
た場合、FET26がオフした時のFET16のゲート
(F点)電位は2Vとなる。
ば、FET17及び26のゲートに3Vよりも低い中間
電圧1Vを与えたことにより、入力端子13に負極性の
高電圧が印加され、FET26がオフしてハイインピー
ダンス状態となった時のFET16のゲート電位は2V
となる。即ち、FET16は、第1実施例の上記ケース
では電源電圧5Vとの電位差1Vによりオンし続けたの
に対して、第2実施例では、電源電圧5Vとの電位差3
Vによってオンし続けるので、FET16をより確実に
オンさせることができる。
を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号
を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説
明する。第3実施例では、PチャネルMOSFET(保
護用MOSFET)29のソースはそのゲートと共にF
ET16及び17の共通接続点に接続されており、FE
T29のドレインはFET17のゲートに接続されてい
る。また、NチャネルMOSFET(保護用MOSFE
T)30のソースはそのゲートと共にFET18及び1
9の共通接続点に接続されており、FET30のドレイ
ンはFET18のゲートに接続されている。
OSFET)31のドレインはそのゲートと共にFET
20及び21の共通接続点に接続されており、FET3
1のソースはFET21のゲートに接続されている。ま
た、NチャネルMOSFET(保護用MOSFET)3
2のドレインはそのゲートと共にFET22及び23の
共通接続点に接続されており、FET32のソースはF
ET23のゲートに接続されている。以上が入力インタ
ーフェイス回路33を構成している。
る。第3実施例において追加されたFET29〜32
は、何れも、ハイインピーダンス状態になった線路にサ
ージ電圧が直接印加されることで電荷が注入されて当該
線路の電圧が上昇した場合に、電圧をクランプする作用
をなすものである。
ーフェイス回路12では、図1(a)に示す場合のよう
に、入力端子13に正極性の高電圧が印加されると、F
ET16及び17,FET22及び23が何れもオフと
なるので、C点を含む線路とB点を含む線路とが何れも
ハイインピーダンス状態となる。この状態でB点を含む
線路に正極性のサージ電圧などが直接印加され電荷が注
入されると、B点を含む線路の電位が上昇して各FET
が破壊されるおそれがある。また、C点を含む線路に負
極性のサージ電圧などが直接印加され電荷が注入される
と、C点を含む線路の電位が負方向に上昇して各FET
が破壊されるおそれがある。
(b)に示す場合のように、入力端子13に負極性のサ
ージ電圧が印加されるとFET18及び19,FET2
0及び21が何れもオフとなるので、D点を含む線路と
A点を含む線路とが何れもハイインピーダンス状態とな
る。この状態でA点を含む線路に負極性のサージ電圧な
どが直接印加され電荷が注入された場合も、各点を含む
線路の電位が負方向に上昇して各FETが破壊されるお
それがある。また、D点を含む線路に正極性のサージ電
圧などが直接印加され電荷が注入された場合も、各点を
含む線路の電位が正方向に上昇して各FETが破壊され
るおそれがある。
る場合に限らず、ハイインピーダンス状態の線路に対す
る電荷のリークによって、線路の電位が上昇したり下降
したりする場合も考えられる。
の電位が上昇して(3V+VF )を超えた場合にFET
32をオンさせることで、電荷を中間電位3Vの供給側
に逃がす経路を作り、電位の上昇が4Vにとどまるよう
にクランプさせる。また、C点を含む線路の電位が下降
して(3V−VF )を下回った場合にFET29をオン
させることで、電位の下降が2Vにとどまるようにクラ
ンプさせる。
(3V−VF )を下回った場合は、FET31をオンさ
せることで、電位の低下が2Vにとどまるようにクラン
プさせる。そして、D点を含む線路の電位が上昇して低
下して(3V+VF )を上回った場合は、FET30を
オンさせることで、電位の低下が4Vにとどまるように
クランプさせる。
続されている2つのFETが何れもオフしてハイインピ
ーダンスとなる場合がある線路に保護用のFET29〜
32を備えたので、ハイインピーダンスとなった線路の
電位が大きく変動した場合に、各FETが破壊されるこ
とを防止することができる。
を示すものであり、第2,第3実施例と異なる部分につ
いてのみ説明する。第4実施例の構成は、第2実施例の
入力インターフェイス回路28に、第3実施例と同様の
FET29〜32を備えていると共に、更に2つのFE
T(保護用MOSFET)34,35を備えたものであ
る。
インは、そのゲートと共にFET16のゲートに接続さ
れており、ソースはFET17のゲートに接続されてい
る。また、NチャネルMOSFET35のドレインは、
そのゲートと共にFET19のゲートに接続されてお
り、ソースはFET18のゲートに接続されている。以
上が入力インターフェイス回路36を構成している。
る。FET29〜32がなす作用については第3実施例
の場合と全く同様であり、単に第2実施例の入力インタ
ーフェイス回路28に適用したものである。
ス回路28では、FET26,27が夫々オフした場合
には、点E,点Fを含む線路もハイインピーダンス状態
となる。従って、図2(a)に示すように、入力端子1
3に正極性のサージ電圧が印加され、FET27がオフ
してF点を含む線路がハイインピーダンスとなった状態
でF点を含む線路に正極性のサージ電圧が直接印加され
電荷が注入されると、各点を含む線路の電位が上昇して
各FETが破壊されるおそれがある。
(b)に示す場合のように、入力端子13に負極性のサ
ージ電圧が印加されると、FET26がオフとなるの
で、E点を含む線路がハイインピーダンス状態となる。
この状態でE点を含む線路に負極性のサージ電圧が直接
印加され電荷が注入された場合も、各点を含む線路の電
位が負方向に上昇して各FETが破壊されるおそれがあ
る。
の電位が上昇して4Vを超えた場合にFET35をオン
させることで、電荷を中間電位3Vの供給側に逃がす経
路を作り、電位の上昇が4Vにとどまるようにクランプ
させている。また、E点を含む線路の電位が低下して0
Vを下回った場合は、FET34をオンさせることで、
電位の低下が0Vにとどまるようにクランプさせてい
る。以上のように第4実施例によれば、第2実施例の構
成についても、第3実施例と同様の効果が得られる。
にのみ限定されるものではなく、次のような変形または
拡張が可能である。第2実施例において、FET21の
ゲートに与える中間電圧についても、1Vに設定しても
良い。また、第1実施例においても、FET17,21
のゲートに与える中間電圧を1Vに設定しても良い。更
に、第2実施例において、FET17,21のゲートに
与える中間電圧を3Vに設定しても良い。ダイオード
は、MOSFETの寄生ダイオードを利用するものに限
らず、ダイオードだけを別途形成しても良い。また、中
間電圧は、3Vや1Vに限ることなく、 (0V+VF )≦VM ≦(Vcc−VF ) となる範囲で適宜設定すれば良い。入力端子13を入出
力端子として使用する場合には、FET20,23のゲ
ートに内部回路側からの出力信号を与えることで出力ト
ランジスタとして使用すれば良い。
ータにおける入力インターフェイス回路部分の電気的構
成を示すもので、(a)は正極性の高電圧が印加された
場合、(b)は負極性の高電圧が印加された場合を示す
図
面図であり、(a)は通常構成の場合、(b)は高耐圧
構成の場合を示す図
12は入力インターフェイス回路、13は入力端子(外
部入力端子)、14はインバータ(内部回路)、15は
入力端子(内部入力端子)、16,17はPチャネルM
OSFET(第1,第2PMOSFET)、20,21
はPチャネルMOSFET(第4,第3PMOSF
E)、22,23はNチャネルMOSFET22(第
3,第4NMOSFET)、24,25は寄生ダイオー
ド、26はPチャネルMOSFET(第3PMOSFE
T)、27はNチャネルMOSFET(第3NMOSF
ET)、28は入力インターフェイス回路、29はPチ
ャネルMOSFET(保護用MOSFET)、30はN
チャネルMOSFET(保護用MOSFET)、31は
PチャネルMOSFET(保護用MOSFET)、32
はNチャネルMOSFET(保護用MOSFET)、3
3は入力インターフェイス回路、34はPチャネルMO
SFET(保護用MOSFET)、35はNチャネルM
OSFET(保護用MOSFET)、36は入力インタ
ーフェイス回路を示す。
Claims (5)
- 【請求項1】 電源と外部入力端子との間及びその外部
入力端子とグランドとの間に接続される2つのダイオー
ドと、 電源と内部回路に接続されている内部入力端子との間に
直列接続される第1及び第2PMOSFETと、 内部入力端子とグランドとの間に直列接続される第1及
び第2NMOSFETと、 前記外部入力端子と前記第1PMOSFETのゲートと
の間に直列接続される第3PMOSFETと、 前記外部入力端子と前記第2NMOSFETのゲートと
の間に直列接続される第3NMOSFETとを備え、 前記第1NMOSFET及び第2PMOSFET,並び
に前記第3PMOSFET及び第3NMOSFETのゲ
ートには、電源電圧に対して中間電位となる電圧が印加
されることを特徴とする半導体集積回路装置の入力イン
ターフェイス回路。 - 【請求項2】 前記2つのダイオードは、MOSFET
の寄生ダイオードで構成されていることを特徴とする請
求項1記載の半導体集積回路装置の入力インターフェイ
ス回路。 - 【請求項3】 前記外部入力端子と電源との間に、前記
第3PMOSFETと共に直列に接続される第4PMO
SFETと、 前記外部入力端子とグランドとの間に前記第3NMOS
FETと共に直列に接続される第4NMOSFETとを
備え、 前記第4PMOSFET及び第4NMOSFETは常時
遮断状態となるように構成され、 前記2つのダイオードは、前記第3及び第4PMOSF
ETの直列回路に形成される寄生ダイオードと、前記第
3及び第4NMOSFETの直列回路に形成される寄生
ダイオードとで構成されていることを特徴とする請求項
2記載の半導体集積回路装置の入力インターフェイス回
路。 - 【請求項4】 ゲートが出力側端子の一方に接続され、
ハイインピーダンス状態となっている線路に高電圧が印
加された場合にオンとなり、その高電圧を前記中間電位
供給側に逃がすように作用する複数の保護用MOSFE
Tを備えてなることを特徴とする請求項1乃至3の何れ
かに記載の半導体集積回路装置の入力インターフェイス
回路。 - 【請求項5】 前記PMOSFETのゲートに印加する
中間電位を、前記NMOSFETのゲートに印加する中
間電位よりも低く設定することを特徴とする請求項1乃
至4の何れかに記載の半導体集積回路装置の入力インタ
ーフェイス回路。
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