JP2002043642A - 強誘電体薄膜素子およびその製造方法、ならびにこれを用いたインクジェット記録ヘッド及びインクジェットプリンタ - Google Patents

強誘電体薄膜素子およびその製造方法、ならびにこれを用いたインクジェット記録ヘッド及びインクジェットプリンタ

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JP2002043642A
JP2002043642A JP2000221213A JP2000221213A JP2002043642A JP 2002043642 A JP2002043642 A JP 2002043642A JP 2000221213 A JP2000221213 A JP 2000221213A JP 2000221213 A JP2000221213 A JP 2000221213A JP 2002043642 A JP2002043642 A JP 2002043642A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強誘電体薄膜の配向性を適切に制御しつつ、
鉛原子の下部電極への拡散および下部電極の酸化を防止
して、特性の優れた強誘電体薄膜素子およびその製造方
法を提供する。 【解決手段】 上部電極44および下部電極42を備
え、この間に強誘電体薄膜を備えてなる強誘電体薄膜素
子100において、強誘電体薄膜43は、初期層431
と後期層432とが積層されてなり、後期層432の結
晶粒の平均粒径のほうが、初期層431の結晶粒の平均
粒径よりも小さくなるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は強誘電体薄膜素子に
関し、特に、ゾルゲル法を用いた製造方法およびこれに
より得られた強誘電体薄膜素子に関する。
【0002】
【従来の技術】ジルコン酸チタン酸鉛に代表される強誘
電性薄膜は、自発分極、高誘電率、電気光学効果、圧電
効果、及び焦電効果等の機能を有し、広範なデバイス開
発に応用されている。
【0003】強誘電体薄膜は、それを構成する結晶の配
向性によって特性が変わるため、強誘電体薄膜を成膜す
る際には結晶配向の制御が必要である。
【0004】強誘電体薄膜の成膜方法としては、スパッ
タリング法、ゾルゲル法、CVD法、レーザアブレーシ
ョン法などがあるが、これらのうち、ゾルの塗布、乾
燥、焼成という一連の工程により成膜するゾルゲル法
は、結晶配向の制御性に優れていることが知られてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ゾルゲル法に
より強誘電体薄膜を成膜する際には、結晶を成長させ所
望の配向を得るために焼成温度を高くする必要がある一
方で、焼成温度を高くすると、ジルコン酸チタン酸鉛の
鉛原子が下部電極のほうへ拡散するとともに、下部電極
が酸化されてしまい、強誘電体薄膜素子としての所望の
特性を得ることができないという問題がある。
【0006】これは、鉛原子の下部電極への拡散および
下部電極の酸化によって、強誘電体薄膜と下部電極との
密着力が低下するとともに、下部電極が劣化して機械的
強度が低下することに起因するものと考えられる。
【0007】強誘電体薄膜の配向性の改善について、特
開平6−5948号公報には、ゾルゲル法により複数回
の成膜工程を経て強誘電体薄膜を形成するにあたり、当
該複数回の成膜工程のうち初期の成膜工程では下地部材
の結晶配向性を受継ぐことのできるような高温で焼成
し、後期の成膜工程では低温で焼成する旨が記載されて
いる。
【0008】しかし、この方法においても、初期の成膜
工程において高温で焼成するために、依然として、ジル
コン酸チタン酸鉛の鉛原子が下部電極のほうへ拡散し、
また、下部電極が酸化されてしまい、強誘電体薄膜素子
の駆動中に下部電極が割れてしまうという問題がある。
【0009】そこで、本発明は、強誘電体薄膜の配向性
を適切に制御しつつ、鉛原子の下部電極への拡散および
下部電極の酸化を防止して、特性の優れた強誘電体薄膜
素子およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0010】また、この強誘電体薄膜素子をインク吐出
駆動源とするインクジェット記録ヘッドおよびこれを用
いたインクジェットプリンタを提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意研究の結
果、強誘電体薄膜のうち上部電極側の部分の圧電特性が
良好であれば、優れた強誘電体薄膜素子が得られること
を見出し、本発明をなすに至った。さらには、強誘電体
薄膜のうち下部電極側の部分については、下地である種
Ti膜を核として結晶成長させることにより、比較的低
い焼成温度によっても結晶を所望に配向させ得ることを
見出し、本発明をなすに至った。
【0012】本発明に係る強誘電体薄膜素子は、上部電
極および下部電極を備え、この間に強誘電体薄膜を備え
てなる強誘電体薄膜素子であって、前記強誘電体薄膜
は、複数の層が積層されてなり、当該複数の層におい
て、上部電極側の層の結晶粒の平均粒径のほうが、下部
電極側の層の結晶粒の平均粒径よりも小さいことを特徴
とする。結晶粒の平均粒径を上部電極側と下部電極側と
で変化させかつ上部電極側を小さくすることにより、圧
電特性を低下させることなく、鉛原子の拡散および酸化
を防止した優れた強誘電体薄膜素子を得ることができ
る。
【0013】上部電極側の層の結晶粒の平均粒径が小さ
いということは、上部電極側の層の緻密度のほうが、下
部電極側の層の緻密度よりも高いということである。上
部電極側の層における緻密度が高いことにより、優れた
強誘電体薄膜素子を得ることができる。さらに、強誘電
体薄膜は、ペロブスカイト結晶構造を有しており、これ
は単位格子が単純立方格子から多少ゆがんだ結晶構造で
ある。上部電極側の層の結晶粒の緻密度が高いというこ
とは、上部電極側の層の格子定数aのほうが下部電極側
の層の格子定数aよりも小さいといえる。上部電極側の
層における格子定数aが小さいことにより、優れた強誘
電体薄膜素子を得ることができる。
【0014】また、本発明に係る強誘電体薄膜素子は、
上部電極側の層の厚みのほうが、下部電極側の層の厚み
よりも大きいことが好ましい。これにより、圧電特性を
低下させることなく、鉛原子の拡散および酸化を防止し
た優れた強誘電体薄膜素子を得ることができる。
【0015】本発明においては上部電極側の層の厚みの
ほうが、下部電極側の層の厚みよりも大きいことが好ま
しい。
【0016】本発明においては、下部電極と強誘電体薄
膜との間に、種Ti膜が形成されていることが好まし
い。
【0017】本発明においては、下部電極側の層が2成
分系の強誘電体材料からなり、上部電極側の層が3成分
系の強誘電体材料からなることが好ましい。
【0018】本発明においては、下部電極がイリジウム
を含んでいることが好ましい。
【0019】また、本発明においては、強誘電体薄膜の
膜厚が0.8m以上2.0μm以下であることが好まし
い。
【0020】本発明によるインクジェット記録ヘッド
は、インクを吐出させるための圧電アクチュエータとし
て、上記強誘電体薄膜素子を備えてなる。
【0021】本発明によるインクジェットプリンタは、
上記インクジェット記録ヘッドを印字手段として備えて
なる。
【0022】本発明に係る強誘電体薄膜素子の製造方法
は、下部電極の上にゾルを塗布した後に焼成する成膜工
程を複数回行って強誘電体薄膜を形成した後、上部電極
を形成する方法であって、下部電極側の層の成膜工程に
おける焼成温度のほうが、上部電極側の層の成膜工程に
おける焼成温度よりも低いことを特徴とする。下地であ
る種Ti膜を核として、下部電極側の部分を結晶成長さ
せることにより、比較的低い焼成温度によっても結晶を
所望に配向させることができるので、高温に焼成するこ
とによる下部電極への鉛原子の拡散および下部電極の酸
化を防止することができる。また、上部電極側の部分に
ついては、比較的高温にて焼成することにより、十分に
結晶化をさせ所望に配向させ、優れた圧電特性を得るこ
とができる。
【0023】本発明においては、下部電極側の層の成膜
工程における焼成温度と、上部電極側の層の成膜工程に
おける焼成温度との差が、100℃以上200℃以下で
あることが好ましい。両者の焼成温度の差が100℃未
満では、十分に結晶化することができないか、あるいは
下部電極への鉛原子の拡散および下部電極の酸化による
特性劣化が生じてしまう。一方、両者の焼成温度の差が
200℃より大きいと、下部電極側の層が十分に結晶化
されず良好な特性が得られないという問題がある。
【0024】本発明においては、最も下部電極側の層の
成膜工程において、焼成を550℃以上750℃以下の
温度範囲で行うことが好ましい。550℃未満では、下
部電極側の層の結晶化が十分図られず、一方、750℃
より大きいと下部電極への鉛原子の拡散および下部電極
の酸化による特性劣化が生じてしまう。
【0025】上記強誘電体薄膜は、ゾルの塗布、乾燥、
脱脂、比較的低温での焼成を3回繰り返して3層からな
る初期層を形成した後、ゾルの塗布、乾燥、脱脂、比較
的高温での焼成を3回以上繰り返して3層以上からなる
後期層を形成して、合計6層以上とすることが好まし
い。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しつつ説明する。
【0027】(インクジェットプリンタの全体構成)図
1に、インクジェットプリンタの斜視図を示す。プリン
タには、本体2に、トレイ3、排出口4および操作ボタ
ン9が設けられている。
【0028】本体2はプリンタの筐体であって、用紙5
をトレイ3から供給可能な位置に給紙機構6を備え、用
紙5に印字できるようにインクジェット記録ヘッド1が
配置されている。また、本体2の内部には制御回路8が
設けられている。
【0029】トレイ3は、印字前の用紙5を供給機構6
に供給可能に構成され、排出口4は、印刷が終了した用
紙5を排出する出口である。
【0030】インクジェット記録ヘッド1は、本発明に
係る強誘電体薄膜素子を備えており、制御回路8から出
力される信号Sdに対応して、ノズルからインクを吐出
可能に構成されている。
【0031】給紙機構6は、モータ600、ローラ60
1、602を備えている。モータ600は制御回路8か
ら出力される信号Shに対応して回転し、この回転力が
ローラ601、602に伝達され、ローラ601、60
2の回転によってトレイ3にセットされた用紙5を引き
込み、ヘッド1によって印字可能に供給するようになっ
ている。
【0032】制御回路8は、図示しないCPU、RO
M、RAM、インターフェース回路などを備えている。
制御回路8は、図示しないコネクタを介してコンピュー
タから供給される印字情報に対応させて、信号を給紙機
構6やヘッド1の駆動機構に出力する。
【0033】(インクジェット記録ヘッドの構成)図2
に、本発明に係る強誘電体薄膜素子の分解斜視図を示
す。
【0034】ヘッドは、ノズル板10、圧力室基板2
0、振動板30、下部電極42、強誘電体薄膜43およ
び上部電極44から構成される。
【0035】圧力室基板20は、圧力室21、側壁2
2、リザーバ23および供給口24を備えている。圧力
室21は、シリコン等の基板をエッチングすることによ
りインクなどを吐出するために貯蔵する空間として形成
されたものである。側壁22は、圧力室21を仕切るよ
う形成されている。リザーバ23は、インクを共通して
各圧力室21に充たすための流路となっている。供給口
24は、リザーバ23から各圧力室21へインクを導入
できるように形成されている。
【0036】ノズル板10は、圧力室基板20に設けら
れた圧力室21の各々に対応する位置にそのノズル穴1
1が配置されるよう、圧力室基板20の一方の面に貼り
あわせられている。
【0037】圧力室21およびノズル穴11は、一定の
ピッチで連設されて構成されている。このノズル間のピ
ッチは、印刷精度に応じて適時設計変更が可能であり、
例えば400dpi(dot per inch)となるように配置
される。
【0038】振動板30の上には、各圧力室21に対応
する位置に、下部電極42、強誘電体薄膜43および上
部電極44が設けられており、これらは圧電アクチュエ
ータとして機能する。振動板30には、インクタンク口
35が設けられて、図示しないインクタンクに貯蔵され
ているインクを圧力室基板20内部に供給可能になって
いる。
【0039】(層構成)図3に、強誘電体薄膜素子の断
面図を示す。図3に示すように、強誘電体薄膜素子10
0は、ノズル板10を備えた圧力室基板20の上に振動
板30が積層され、この上に下部電極42、種Ti膜4
5、強誘電体薄膜43、上部電極44が順次積層されて
構成されている。
【0040】圧力室基板20としては、厚さ220μm
程度のシリコン単結晶基板が好ましい。
【0041】振動板30は、二酸化ケイ素膜、酸化ジル
コニウム膜、酸化タンタル膜、窒化シリコン膜、酸化ア
ルミニウム膜などか好適である。特に、圧力室基板20
の上に形成される二酸化ケイ素(SiO)からなるS
iO膜31と、当該SiO 膜31の上に形成される
酸化ジルコニウム(ZrO)からなるZrO膜32
との積層からなることが好ましい。
【0042】下部電極42は、イリジウムの単層膜で構
成されるか、または、振動板30側からイリジウム層/
白金層、白金層/イリジウム層、イリジウム層/白金層
/イリジウム層といった積層構造を有していることが好
ましい。または、イリジウムと白金の合金からなる膜と
してもよい。
【0043】下部電極42の上には、種Ti膜45を形
成する。種Ti膜45を形成することにより、その上に
成膜される強誘電体薄膜43の配向を制御することがで
きる。種Ti膜45の膜厚は、好ましくは3nm〜10
nmであり、より好ましくは5nmである。この種Ti
膜は一様の厚みで形成するほかに、島状となっていても
よい。
【0044】振動板30と下部電極42との間には、両
者間の密着力を向上させるために、極薄のチタン薄膜や
クロム薄膜等の適当なバッファ層を介在させてもよい。
チタン薄膜の膜厚としては、10nm以上20nm未満
が好適である。
【0045】強誘電体薄膜43は、下部電極側の初期層
431と、上部電極側の後期層432との積層からな
る。初期層431および後期層432は、チタン酸鉛
(PbTiO)、ジルコン酸鉛(PbZrO)、ジ
ルコン酸チタン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O)、チタ
ン酸鉛ランタン((Pb,La)TiO),マグネシ
ウム酸ニオブ酸鉛(Pb(Mg,Nb)O)、ジルコ
ン酸チタン酸鉛ランタン((Pb,La)(Zr,T
i)O)、又は、マグネシウムニオブ酸ジルコニウム
チタン酸鉛(Pb(Zr,Ti)(Mg,Nb)O
などからなることが好ましい。特に、チタン酸鉛(Pb
TiO)とジルコン酸鉛(PbZrO)との二成分
系や、マグネシウム酸ニオブ酸鉛(Pb(Mg,Nb)
)とジルコン酸鉛(PbZrO)とチタン酸鉛
(PbTiO)との三成分系からなることが好まし
い。
【0046】初期層431は後期層432に比べて、結
晶密度が低く、格子定数aが大きく、または(100)
面が膜厚方向に配向する配向率が低くなっている。
【0047】初期層431の厚みは、後期層432の厚
みより小さいことが好ましく、初期層431の厚みは強
誘電体薄膜の全体の膜厚の半分以下、後期層の432の
厚みは強誘電体薄膜の全体の膜厚の半分以上であること
が好ましい。初期層と後期層とからなる強誘電体薄膜の
全体の膜厚は0.8μm以上2.0μm以下であること
が好ましい。
【0048】上部電極44は、通常電極として用いるこ
とができる導電性材料であれば特に限定されるものでは
なく、例えば、Pt、RuO2 、Ir、IrO2 等の単
層膜又はPt/Ti、Pt/Ti/TiN、Pt/Ti
N/Pt、Ti/Pt/Ti、TiN/Pt/TiN、
Pt/Ti/TiN/Ti、RuO2 /TiN、IrO
2 /Ir、IrO2 /TiN等の2層以上の積層膜であ
ってもよい。
【0049】(印刷動作)以下に、上記インクジェット
記録ヘッドの印刷動作を説明する。制御回路から駆動信
号が出力されると、供給機構が動作し用紙がヘッドによ
って印刷可能な位置まで搬送される。制御回路から吐出
信号が供給されず圧電体素子の下部電極と上部電極との
間に電圧が印加されていない場合、圧電体薄膜層には変
化を生じない。吐出信号が供給されていない圧電体素子
が設けられている圧力室には圧力変化が生じず、そのノ
ズル穴からインク滴は吐出されない。
【0050】一方、制御回路から吐出信号が供給され圧
電体素子の下部電極と上部電極との間に一定電圧が印加
された場合、圧電体薄膜層に変形を生じる。吐出信号が
供給された圧電体素子が設けられている圧力室ではその
振動板が大きくたわむ。このため圧力室内の圧力が瞬間
的に高まり、ノズル穴からインク滴が吐出される。ヘッ
ド中で印刷させたい位置の圧電体素子に吐出信号を個別
に供給することで、任意の文字や図形を印刷させること
ができる。
【0051】(製造方法)次に、図4および5を参照し
ながら、強誘電体薄膜素子の製造工程を説明する。
【0052】振動板の成膜工程 まず、図4(A)に示すように、シリコンからなる圧力
室基板20上に、熱酸化やCVD法等の成膜法を用い
て、膜厚約1μmのSiO膜31を形成する。
【0053】次に、図4(B)に示すように、SiO
膜31の上に、膜厚400nm程度のZrO膜32を
成膜する。ZrO膜32の成膜法としては、ジルコニ
ウムをターゲットとした酸素ガスの導入による反応性ス
パッタリング法や、酸化ジルコニウムをターゲットとし
たRFスパッタリング法や、あるいは、DCスパッタリ
ング法でジルコニウムを成膜した後に熱酸化する方法な
どを用いる。
【0054】下部電極の成膜工程 次いで、図4(C)に示すように、振動板の上に、下部
電極42を形成する。下部電極42の成膜は、CVD
法、電子ビーム蒸着法、スパッタ法などを用いる。例え
ば、膜厚200nm程度の白金層を形成したり、あるい
は、膜厚100nm程度の白金層を形成した後、この上
に膜厚100nm程度のイリジウム層を形成する。
【0055】種Ti膜の成膜工程 続いて、図4(D)に示すように、DCマグネトロンス
パッタ法、CVD法、蒸着法等の成膜法を用いて、下部
電極42の上に種Ti膜45を形成する。種Ti膜45
の膜厚は、3nm〜10nmの範囲が好ましい。この種
Ti膜は一様の厚みで形成するほかに、島状となってい
てもよい。
【0056】強誘電体薄膜の成膜工程 次に、図4(E)に示すように、ゾルゲル法やMOD法
(Metal Organic Decomposition)などを用いて、種T
i膜45の上に強誘電体薄膜43を成膜する。ゾルゲル
法は、金属の水酸化物の水和錯体(ゾル)を、脱水処理
してゲルとし、このゲルを加熱焼成して無機酸化物を成
膜するというものである。ゾルゲル法を用いると、下部
電極42上に設けられた種Ti膜45側から上方に向け
て順にPZT結晶が成長していくため、配向性に優れた
PZT膜を成膜することができる。
【0057】まず、チタン、ジルコニウム、鉛、亜鉛な
どの金属のメトキシド、エトキシド、プロポキシドもし
くはブトキシドなどのアルコキシドまたはアセテート化
合物を、酸などで加水分解して、ゾルを調整する。
【0058】次いで、調整したゾルを種Ti膜45の上
に塗布する。塗布に際しては、スピンコート、ディップ
コート、ロールコート、バーコート、フレキソ印刷、ス
クリーン印刷、オフセット印刷などの方法を用いる。
【0059】ゾルを塗布した後、これを一定温度下にて
一定時間乾燥させ、ゾルの溶媒を蒸発させる。乾燥温度
は150℃以上200℃以下であることが好ましく、乾
燥時間は5分以上15分以下であることが好ましい。よ
り好ましくは、180℃にて10分乾燥させる。
【0060】乾燥後、さらに大気雰囲気下において一定
の脱脂温度にて一定時間脱脂する。脱脂の方法として
は、基板全体をホットプレートに密着させ、ホットプレ
ートからの熱が基板全体に熱伝導するようにして加熱す
る方法が好ましい。脱脂温度は300℃以上500℃以
下であることが好ましい。500℃以下とすることによ
り、結晶化が開始してしまうのを防止することができ、
300℃以上とすることにより、十分に脱脂することが
できる。脱脂時間は5分以上90分以下であることが好
ましい。90分以下とすることにより、結晶化が開始し
てしまうのを防止することができ、5分以上とすること
により、十分に脱脂することができる。より好ましくは
360℃以上400℃以下にて10分脱脂する。脱脂に
より金属に配位している有機物が金属から解離し酸化燃
焼反応を生じ、大気中に飛散する。
【0061】次に、これを焼成して、結晶化させて初期
層431とする。焼成には、RTA(Rapid Thermal An
nealing)装置や拡散炉などを用いる。焼成温度は、5
50℃以上750℃以下であることが好ましい。550
℃未満では、下部電極側の層の結晶化が十分図られず、
一方、750℃より大きいと下部電極への鉛原子の拡散
および下部電極の酸化による特性劣化が生じてしまう。
【0062】上記のようにして、単層からなる初期層4
31を成膜する場合に限られず、必要に応じて、上記の
塗布、乾燥、脱脂、焼成の工程を複数回繰り返して、複
数層からなる初期層を成膜してもよい。あるいは、塗
布、乾燥、脱脂の工程を複数回繰り返した後に焼成して
初期層を成膜してもよい。
【0063】さらに、初期層431の上に所望に調整し
たゾルを塗布し、上記同様に乾燥、脱脂、焼成の工程を
適宜行い後期層432を成膜する。後期層432におけ
る焼成温度は、700℃以上900℃以下であることが
好ましい。700℃未満では、上部電極側の層の結晶化
が十分図られず、強誘電体薄膜全体としての圧電特性を
十分に確保できない一方、900℃より大きいと空気中
への鉛原子の飛散による特性劣化が生じてしまう。ある
いは、鉛原子が初期層を通して下部電極に拡散してしま
う。また、初期層431の焼成温度との差が、100℃
以上200℃以下であることが好ましい。
【0064】上記のようにして、単層からなる後期層4
32を成膜する場合に限られず、必要に応じて、上記の
塗布、乾燥、脱脂、焼成の工程を複数回繰り返して、複
数層からなる後期層を成膜してもよい。あるいは、塗
布、乾燥、脱脂の工程を複数回繰り返した後に焼成して
後期層を成膜してもよい。 上部電極の成膜工程 以上により形成された強誘電体薄膜43上に、図4
(F)に示すように、上部電極44を形成する。例え
ば、イリジウムを100nmの膜厚となるようにDCス
パッタ法により成膜する。
【0065】エッチング工程 次に、図5(A)に示すように、上部電極44上にレジ
ストをスピンコートし、圧力室が形成されるべき位置に
合わせて露光・現像してパターニングする。残ったレジ
ストをマスクとして上部電極44、強誘電体薄膜43
1、432、種Ti膜45および下部電極42をイオン
ミリングやドライエッチン法などでエッチングする。
【0066】圧力室形成工程 続いて、図5(B)に示すように、圧力室が形成される
べき位置に合わせてエッチングマスクを施し、平行平板
型反応性イオンエッチングなどの活性気体を用いたドラ
イエッチングにより、予め定められた深さまで圧力室基
板20をエッチングし、圧力室21を形成する。ドライ
エッチングされずに残った部分は側壁22となる。
【0067】ノズル板貼り合わせ工程 最後に、図5(C)に示すように、接着剤を用いてノズ
ル板10を圧力室基板20に貼り合わせる。この際に
は、各ノズル11が圧力室21の各々の空間に対応して
配置されるよう位置合せする。ノズル板10を貼り合わ
せた圧力室基板20を図示しない筐体に取り付け、イン
クジェット記録ヘッドを完成させる。
【0068】
【実施例】まず、シリコンからなり厚み200μmの圧
力室基板上に、熱酸化によって膜厚1μmのSiO
を形成し、さらにその上に、反応性スパッタリング法に
よって膜厚400nmのZrO膜を形成した。次い
で、CVD法によって膜厚100nmの白金層を成膜し
た後CVD法によって膜厚100nmのイリジウム層を
成膜して、下部電極を形成した。続いて、DCマグネト
ロンスパッタ法によって、下部電極の上に膜厚5nmの
種Ti膜を形成した。
【0069】そして、PZT膜の出発原料として、Pb
TiO、PbZrOの混合溶液からなる2成分系の
ゾルを調整した。また、Pb(Mg,Nb)O、Pb
TiO、PbZrOの混合溶液からなる3成分系の
ゾルを別途調整した。
【0070】この2成分系のゾルを1500rpm条件
下にて種Ti膜の上に0.1μmの厚さにスピンコーテ
ィングした。次いで、これを400℃の温度環境下で脱
脂してゲル化した。そして、このゲルを焼成温度650
℃にて5分間の焼成を行い結晶化させた。
【0071】以上の2成分系ゾルのスピンコーティン
グ、ゲル化、脱脂、結晶化の工程を3回繰り返すことに
より、3層の積層からなり、3層の膜厚の合計が0.2
μmである強誘電体薄膜の初期層を得た。
【0072】次に、上記3成分系のゾルを1500rp
m条件下にて種Ti膜の上にスピンコーティングした。
次いで、これを400℃の温度環境下で脱脂してゲル化
した。そして、このゲルをRTA装置を用いて焼成温度
800℃にて5分間の焼成を行い結晶化させた。
【0073】以上の3成分系ゾルのスピンコーティン
グ、ゲル化、結晶化の工程を8回繰り返すことにより、
8層の積層からなり、8層の膜厚の合計が0.8μmで
ある強誘電体薄膜の後期層を得た。
【0074】次に、強誘電体薄膜の後期層の上に、DC
スパッタ法を用いて、イリジウムを成膜し、膜厚100
nmの上部電極を形成した。
【0075】以上のようにして形成された強誘電体薄膜
素子は、膜厚方向における結晶配向は100面優先配向
となり、良好な圧電特性が得られた。また、強誘電体薄
膜の格子定数は初期層では4.07Å、後期層では4.
06Åであった。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、鉛原子の下部電極への
拡散および下部電極の酸化を防止しつつ、特性の優れた
強誘電体薄膜素子ならびにこれを用いたインクジェット
記録ヘッドおよびインクジェットプリンタを得ることが
できる。
【0077】特に、結晶化に高い焼成温度が必要とされ
る場合においても、鉛原子の下部電極への拡散および下
部電極の酸化を防止しつつ、十分に結晶化することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 インクジェットプリンタの斜視図である。
【図2】 インクジェット記録ヘッドの分解斜視図であ
る。
【図3】 強誘電体薄膜素子の断面図である。
【図4】 強誘電体薄膜素子の製造工程断面図である。
【図5】 強誘電体薄膜素子の製造工程断面図である。
【符号の説明】
10…ノズル板、11…ノズル穴、20…圧力室基板、
30…振動板、31…SiO膜、32…ZrO膜、
42…下部電極、43…強誘電体薄膜、431…初期
層、432…後期層、44…上部電極、45…種Ti
膜、100…強誘電体薄膜素子、1…インクジェット記
録ヘッド、2…本体、3…トレイ、4…排出口、5…用
紙、6…給紙機構、8…制御回路、600…モータ、6
01…ローラ、602…ローラ、9…操作ボタン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/822 H01L 41/08 U 41/187 41/18 101D 41/22 41/22 Z

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部電極および下部電極を備え、この間
    に強誘電体薄膜を備えてなる強誘電体薄膜素子であっ
    て、 前記強誘電体薄膜は、複数の層が積層されてなり、 当該複数の層において、上部電極側の層の結晶粒の平均
    粒径のほうが、下部電極側の層の結晶粒の平均粒径より
    も小さいことを特徴とする、強誘電体薄膜素子。
  2. 【請求項2】 上部電極側の層の厚みのほうが、下部電
    極側の層の厚みよりも大きいことを特徴とする、請求項
    1記載の強誘電体薄膜素子。
  3. 【請求項3】 下部電極と強誘電体薄膜との間に、種T
    i膜が形成されていることを特徴とする、請求項1また
    は2記載の強誘電体薄膜素子。
  4. 【請求項4】 下部電極側の層が2成分系の強誘電体材
    料からなり、上部電極側の層が3成分系の強誘電体材料
    からなることを特徴とする、請求項1ないし3記載の強
    誘電体薄膜素子。
  5. 【請求項5】 下部電極がイリジウムを含むことを特徴
    とする、請求項1ないし4記載の強誘電体薄膜素子。
  6. 【請求項6】 強誘電体薄膜の膜厚が、0.8μm以上
    2.0μm以下であることを特徴とする、請求項1ない
    し5記載の強誘電体薄膜素子。
  7. 【請求項7】 請求項1または6のいずれかに記載の強
    誘電体薄膜素子を、インクを吐出させるための圧電アク
    チュエータとして備えてなる、インクジェット記録ヘッ
    ド。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のインクジェット記録ヘッ
    ドを印字手段として備えてなる、インクジェットプリン
    タ。
  9. 【請求項9】 下部電極の上にゾルを塗布した後に焼成
    する成膜工程を複数回行って強誘電体薄膜を形成した
    後、上部電極を形成して強誘電体薄膜素子を製造する方
    法であって、 下部電極側の層の成膜工程における焼成温度のほうが、
    上部電極側の層の成膜工程における焼成温度よりも低い
    ことを特徴とする、強誘電体薄膜素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 下部電極側の層の成膜工程における焼
    成温度と、上部電極側の層の成膜工程における焼成温度
    との差が、100℃以上200℃以下であることを特徴
    とする、請求項9記載の強誘電体薄膜素子の製造方法。
  11. 【請求項11】 最も下部電極側の層の成膜工程におい
    て、焼成を550℃以上750℃以下の温度範囲で行う
    ことを特徴とする、請求項9記載の強誘電体薄膜素子の
    製造方法。
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