JP2002043399A - ウエハ加熱装置 - Google Patents
ウエハ加熱装置Info
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- Resistance Heating (AREA)
Abstract
器が故障した場合に、均熱板の温度が暴走する恐れがあ
った。 【解決手段】均熱板2の過昇温防止用の安全回路と安全
回路に信号を送る熱電対10aを備え、熱電対10aを
熱伝導率20W/m・K以上のセラミックス製チップ3
0を介して均熱板2の表面に固定したウエハ加熱装置と
する。
Description
するために用いるウエハ加熱装置に関するものであり、
例えば、半導体ウエハや液晶基板あるいは回路基板等の
ウエハ上に半導体薄膜を生成したり、前記ウエハ上に塗
布されたレジスト液を乾燥焼き付けしてレジスト膜を形
成するのに好適なものである。
ける、半導体薄膜の成膜処理、エッチング処理、レジス
ト膜の焼き付け処理等においては、半導体ウエハ(以
下、ウエハと略す)を加熱するためにウエハ加熱装置が
用いられている。
ウエハを成膜処理するバッチ式のものが使用されていた
が、ウエハの大きさが8インチから12インチと大型化
するにつれ、処理精度を高めるために、一枚づつ処理す
る枚葉式と呼ばれる手法が近年実施されている。しかし
ながら、枚葉式にすると1回当たりの処理数が減少する
ため、ウエハの処理時間の短縮が必要とされている。こ
のため、ウエハ支持部材に対して、ウエハの加熱時間の
短縮、ウエハの吸着・脱着の迅速化と同時に加熱温度精
度の向上が要求されていた。
は、図5に示すような、炭化珪素、窒化アルミニウム等
のセラミックスからなる均熱板52の一方の主面を、ウ
エハWを載せる載置面73とし、他方の主面には絶縁層
54を介して発熱抵抗体55が設置され、さらに前記発
熱抵抗体55の端部に形成された給電部56に導通端子
57が弾性体58により押圧固定された構造のウエハ加
熱装置51が提案されている。そして、前記均熱板52
は支持体61にボルト67により固定され、さらに均熱
板52の内部に熱電対60が挿入され、これにより均熱
板52の温度を所定の温度に保つように、導通端子57
から発熱抵抗体55に供給される電力を調節するシステ
ムとなっていた。また、導通端子57は、板状構造部6
3に絶縁層59を介して固定されていた。
に、レジスト液が塗布されたウエハWを載せたあと、発
熱抵抗体55を発熱させることにより、均熱板52を介
して載置面53上のウエハWを加熱し、レジスト液を乾
燥焼付けしてウエハW上にレジスト膜を形成するように
なっていた。
ウエハWの表面全体に均質な膜を形成するためには、ウ
エハWの温度分布を均一にすることが重要である。ウエ
ハWの温度分布を小さくするため、加熱用のヒータを内
蔵したウエハ加熱装置51において、発熱抵抗体55の
抵抗分布を調整したり、発熱抵抗体55の温度を分割制
御したり、熱引きを発生させるような構造部を接続する
場合、その接続部の発熱量を増大させる等の提案がされ
ていた。
の取付構造については、特開平9−45752号公報
に、均熱板52の温度を正確に制御するために、熱電対
自体の熱引きによる影響を抑え、できるだけウエハWに
近いところで測温することが好ましいことが示されてい
る。さらに、図6を用いて構造を説明すると、金属製の
均熱板52に熱電対60がウエハの載置面73の近傍に
挿入されている。熱電対60は、保護管85の中にPt
からなる測温抵抗体86が前記載置面83側に載置面8
3と平行となるように設置されリード線87が結線され
ている。さらに保護管85内の空所には伝熱セメント8
8が充填されている。特に、発熱抵抗体を分割制御する
場合は、測定の正確さと同時に測定バラツキを管理しな
いと均熱板52の正確な温度制御ができなくなるので、
このような取付構造とすることが好ましい。
ようなウエハ加熱装置は、使用中の熱電対や温度調節器
が故障した場合に、均熱板の温度が暴走する恐れがあっ
た。そこで、従来過昇温防止の目的で使用されているサ
ーモスイッチ、温度ヒューズ等を均熱板の表面に設置し
た場合、これらの部品の熱容量が大きいためサーモスイ
ッチ、温度ヒューズ等が作動するまでに均熱板の温度が
過昇温したり、もしくは、これらの部品の熱容量のため
に、設置部の温度が低下し均熱性を阻害してしまうとい
う問題があった。
題について鋭意検討した結果、セラミックスからなる均
熱板の一方の主面をウエハの載置面とし、他方の主面に
発熱抵抗体を有するとともに、該発熱抵抗体と電気的に
接続される給電部を前記他方の主面に具備してなるウエ
ハ加熱装置において、均熱板の過昇温防止用の安全回路
と該安全回路に信号を送る熱電対を備え、該熱電対を熱
伝導率20W/m・K以上のセラミックス製チップを介
して前記均熱板表面に弾性体を固定することにより、均
熱板の均熱性を阻害することなく、熱抵抗体の制御回路
が故障したような場合でも、発熱抵抗体が破壊する前に
発熱抵抗体への給電を止める安全回路に信号を送り、装
置の発火、故障などを防ぐことの出来るウエハ加熱装置
とすることができることを見出した。
説明する。
を示す断面図で、炭化珪素、炭化硼素、窒化硼素、窒化
珪素または窒化アルミニウムを主成分とするセラミック
スからなる均熱板2の一方の主面をウエハWを載せる載
置面3とするとともに、他方の主面にガラス又は樹脂等
からなる絶縁層4を介して発熱抵抗体5を形成したもの
である。
弧状の電極部と直線状の電極部とからなる略同心円状を
したものや渦巻き状をしたものなど、載置面3を均一に
加熱できるパターン形状であれば良い。均熱性を改善す
るため、発熱抵抗体5を複数のパターンに分割すること
も可能である。
6が形成され、該給電部6に導通端子7を押圧して接触
させることにより、導通が確保されている。そして、各
発熱抵抗体ブロック毎に設置される熱電対10の出力に
より各発熱抵抗体ブロックの温度が制御されるようにな
っている。
めの安全回路(不図示)を備え、この安全回路に信号を
送るための熱電対10aを備えている。詳細を図2に示
すように、均熱板2のウエハ載置面3とは別の他方の主
面に、絶縁層4を介して発熱抵抗体5が形成されてお
り、この発熱抵抗体5の上に、熱電対10aを挿入もし
くは埋め込んだセラミックス製チップ30が設置され
る。該セラミックス製チップ30は熱電対10aに固定
されたスリープ31と板状構造体13に固定された押さ
え治具32を介して弾性体33で押圧保持されている。
ここで、スリーブ31はシース型熱電対10aにかし
め、または、溶接、高温耐久性の接着剤により固定され
ている。スリーブ31は耐熱性が必要であり、ステンレ
スのような金属を使用することが望ましい。
ミックス製チップ30の平面部30aを均熱板2に当接
させることにより、発熱抵抗体5から発生した熱がセラ
ミックス製チップ30を介して熱電対10aに伝達され
るようになるので、より発熱抵抗体5の実温に近い温度
が検知でき、その温度が装置の安全が保たれる温度以上
になった場合、危険信号として検知し、装置の安全性を
確保できるようになる。
に、熱電対10aの先端をセラミックス製チップ30に
埋設し、このセラミックス製チップ30を介して均熱板
2に当接させることが重要である。セラミックス製チッ
プ30を介さずに単に熱電対10aを均熱板2に押し当
てるだけでは振動等により熱電対10aの先端が発熱抵
抗体5に触れてしまい絶縁がとれなくなる為、温度検知
ができなくなる。また、発熱抵抗体5上にガラスのよう
な絶縁層をさらに設けた場合でも、単に熱電対10aを
均熱板2に押し当てるだけでは、測定温度がばらつくた
めである。
状に形成されており、その内径はシース型熱電対10a
が挿入される大きさで、且つ外径及び底部厚みは、薄く
加工され熱容量が0.08cal/℃以下になるように
調整されている。これは、熱電対10aにより発熱抵抗
体5からの熱を素早く検知するためである。特に、セラ
ミックス製チップ30に形成された穴の底からセラミッ
クス製チップの底30aまでの距離即ち底部の厚みは、
小さい程温度変化に対する応答性が向上し、0.5〜2
mm以下であることが好ましい。これは、0.5mm未
満では、セラミックス内のボイドや湿度により、発熱抵
抗体5と熱電対10aとの間の絶縁が保たれない場合が
生じ、2mmを超えるとセラミックス製チップの底部か
ら熱電対までの熱伝導が遅くなるからである。
ース型の熱電対10aと発熱抵抗体5の絶縁をとる必要
があり、セラミック製チップ30は電気絶縁性のセラミ
ックスであることが望ましい。発熱抵抗体5と熱電対1
0aの絶縁がとれないと、発熱抵抗体5を流れる電気が
熱電対10aに漏電してしまい、安全回路が故障してし
まう。
熱伝導率は20W/m・K以上であることが好ましい。
これは、セラミックス製チップ30の熱伝導率が小さす
ぎると、発熱抵抗体5からの熱を素早く熱電対10aに
伝えることができず、異常温度を検知するのが遅れてし
まうためである。また、このセラミックス製チップ50
の熱容量は0.08cal/℃以下が望ましい。熱容量
が大きいと、発熱抵抗体5からの熱が前記セラミックス
製チップ30に逃げるため、その部分のみ均熱板2の温
度が低下してしまい、均熱性が保たれない。
ては、各種原料粉末を円筒型の金型に充填し、成形圧9
8MPaで成形した後、各種材料の焼成温度で焼成した
後、厚み調整のため平面研削盤で研削し、その後、熱電
対10aを挿入する穴を、NC旋盤を用いて加工するこ
とにより作製する。
ミックスとしては、アルミナ、窒化アルミニウム、窒化
珪素等を主成分とするものを使用することができる。
焼結助材として0.2〜3重量%のMgO、0〜3重量
%のCaO、0〜5重量%のSiO2とその他の不可避
不純物が、これらの総量で0.2〜10重量%含有する
ものを使用し、1500〜1700℃で焼成することに
より焼結体を得ることができる。純度を向上させればさ
せるほど、熱伝導率が向上するので好ましい。
し、焼結助剤として30〜45重量%の窒化アルミニウ
ムと5〜10重量%の希土類元素酸化物を混合し、19
00〜2100℃でホットプレス焼成することにより焼
結体を得ることができる。また、別の手法として、窒化
硼素原料に対し6〜30重量%の硼珪酸ガラスを混合し
て焼結させる方法もある。
ウム原料に焼結助材として2〜6重量%の希土類元素酸
化物、0〜0.5重量%のCaOを添加し、1800〜
2100℃の窒素雰囲気中で焼成することにより焼結体
を得ることができる。
素に対し、焼結助剤として3〜12重量%の希土類元素
酸化物と0.5〜3重量%のAl2O3、さらに焼結体に
含まれるSiO2量として1.5〜5重量%となるよう
にSiO2を混合し、1650〜1750℃でホットプ
レス焼成することにより焼結体を得ることができる。こ
こで示すSiO2量とは、窒化珪素原料中に含まれる不
純物酸素から生成するSiO2と、他の添加物に含まれ
る不純物としてのSiO2と、意図的に添加したSiO2
の総和である。
が0.8mm以上のシース型の熱電対10aを使用する
ことが好ましい。素線からなる熱電対10aを使用する
場合、その強度がないため、図3に示すように、熱電対
10aをセラミック製チップ30に固定するための支持
棒34などの部品が必要となる。
割して温度制御する場合は、ゾーンの数に応じて、過昇
温防止用の熱電対10aの数を増やすことが好ましい。
これにより、個々の発熱抵抗体5の異常昇温を検知する
ことが可能となる。
熱板2の温度制御用の熱電対10の取付構造について説
明する。制御用の熱電対10については、図4に示すよ
うに、均熱板2の他方の主面には、絶縁層4を介して発
熱抵抗体5が形成されており、これにより均熱板2が加
熱される。この発熱抵抗体5の制御のため、均熱板2に
は、その厚みの約2/3の深さの凹部47が形成され、
熱電対10を埋め込んだ金属製チップ15の平面部15
aが凹部47の底に接するように、押さえ治具48を介
して弾性体49で押圧保持されている。
製チップ15の平面部15aを均熱板2に当接させるこ
とにより、発熱抵抗体5から発生した熱が均熱板2を介
して、載置面3の近傍まで設置された凹部47の底面か
ら金属製チップ15を介して熱電対10に伝達されるよ
うになるので、よりウエハの実温に近い温度が検知で
き、そのバラツキを小さくできる。
径より若干小さな外径で、且つ凹部47の深さより薄く
加工されている。これは、熱電対10により測定される
温度が、均熱板2の載置面3側からの熱伝導により検知
されるようにするためである。前記チップ15の後端が
凹部47から飛び出していると、その飛び出している部
分から発熱抵抗体5の熱が伝わり、載置面3の温度が上
がる前に熱電対10の指示温度が高くなってしまうの
で、ウエハWの温度上昇に要する時間が見掛け上遅くな
ってしまう。また、前記凹部47の側面からの熱伝導を
極力抑えるため、前記チップ15を前記凹部47の側面
に接触しないように設置することが好ましい。
0.8mm以下のシース型の熱電対10を使用すること
が好ましい。測温部の径を細くすることにより、測温部
からの熱引きによる影響を小さくすることができる。そ
して、熱電対10をシース型にすることにより、外部ノ
イズの影響を小さくし、雰囲気による腐食を防止すると
ともに、熱電対10の個体間のバラツキを小さくするこ
とが可能となる。
10aの取付構造を図4のようにしてもよい。
割して温度制御する場合は、ゾーンの数に応じて、熱電
対10の数を増やすことが好ましい。これにより、ウエ
ハWの温度をより実温に近い値に制御することが可能と
なる。また、この場合は特に、熱電対10それぞれの設
置条件を均一にする必要がある。これは、個々の熱電対
10間の温度検知がばらつくと、個々の発熱抵抗体5ブ
ロックの制御がばらつき、昇温過渡時のウエハの温度分
布に悪影響を与えるためである。
は120W/m・K以下であることが好ましい。これ
は、金属製チップ15の熱伝導率が大きすぎると、均熱
板2の凹部47の底の温度が上昇する前に、チップ15
が発熱抵抗体5からの熱を直接受けて温度上昇し、見掛
け上発熱抵抗体5に電力が印加される時間が短くなって
しまうので、ウエハWの昇温時間が長くなってしまうた
めである。
装置の構造を説明する。均熱板2と支持体11の外周に
ボルト17を貫通させ、均熱板2側より弾性体8、座金
18を介在させてナット19を螺着することにより弾性
的に固定している。これにより、均熱板2の温度を変更
したり、載置面3にウエハを載せ均熱板2の温度が変動
した場合に支持体11の変形が発生しても、上記弾性体
8によってこれを吸収し、これにより均熱板2の反りを
防止し、ウエハW加熱におけるウエハW表面に温度分布
が発生することを防止できる。
部からなり、該板状構造体13には発熱抵抗体5に電力
を供給するための導通端子7が絶縁材9を介して設置さ
れ、不図示の空気噴射口や熱電対10の保持部が形成さ
れている。そして、前記導通端子7は、給電部6に弾性
体8により押圧される構造となっている。また、前記板
状構造体13は、複数の層から構成されている。
に昇降自在に設置され、ウエハWを載置面3上に載せた
り、載置面3より持ち上げるために使用される。そし
て、このウエハ加熱装置1により半導体ウエハWを加熱
するには、不図示の搬送アームにて載置面3の上方まで
運ばれたウエハWをリフトピンにより支持したあと、リ
フトピンを降下させてウエハWを載置面3上に載せる。
次に、給電部6に通電して発熱抵抗体5を発熱させ、絶
縁層4及び均熱板2を介して載置面3上のウエハWを加
熱する。
置において、発熱抵抗体5は均熱板2の表面に絶縁層4
を介して形成してあるため、使用条件等に合わせて載置
面3の温度分布が均一となるように、発熱抵抗体5にト
リミングを施して抵抗値を調整することもできる。
硼素質焼結体、窒化硼素質焼結体、窒化珪素質焼結体、
もしくは窒化アルミニウム質焼結体により形成してある
ことから、熱を加えても変形が小さく、板厚を薄くでき
るため、所定の処理温度に加熱するまでの昇温時間及び
所定の処理温度から室温付近に冷却するまでの冷却時間
を短くすることができ、生産性を高めることができると
ともに、60W/m・K以上の熱伝導率を有することか
ら、発熱抵抗体5のジュール熱を素早く伝達し、載置面
3の温度ばらつきを極めて小さくすることができる。
熱板2の板厚を1〜7mmとすることが良い。これは、
板厚が1mm未満であると、板厚が薄すぎるために温度
ばらつきを平準化するという均熱板2としての効果が小
さく、発熱抵抗体5におけるジュール熱のばらつきがそ
のまま載置面3の温度ばらつきとして表れるため、載置
面3の均熱化が難しいからであり、逆に板厚が7mmを
越えると、均熱板2の熱容量が大きくなり過ぎ、所定の
処理温度に加熱するまでの昇温時間や温度変更時の冷却
時間が長くなり、生産性を向上させることができないか
らである。
珪素に対し、焼結助剤として硼素(B)と炭素(C)を
含有した焼結体や、主成分の炭化珪素に対し、焼結助剤
としてアルミナ(Al2O3)とイットリア(Y2O3)を
含有し1900〜2200℃で焼成した焼結体を用いる
ことができ、また、炭化珪素はα型を主体とするもの、
あるいはβ型を主体とするもののいずれであっても構わ
ない。
の炭化硼素に対し、焼結助剤として炭素を3〜10重量
%混合し、2000〜2200℃でホットプレス焼成す
ることにより焼結体を得ることができる。
分の窒化硼素に対し、焼結助剤として30〜45重量%
の窒化アルミニウムと5〜10重量%の希土類元素酸化
物を混合し、1900〜2100℃でホットプレス焼成
することにより焼結体を得ることができる。窒化硼素の
焼結体を得る方法としては、他に硼珪酸ガラスを混合し
て焼結させる方法があるが、この場合熱伝導率が著しく
低下するので好ましくない。
の窒化珪素に対し、焼結助剤として3〜12重量%の希
土類元素酸化物と0.5〜3重量%のAl2O3、さらに
焼結体に含まれるSiO2量として1.5〜5重量%と
なるようにSiO2を混合し、1650〜1750℃で
ホットプレス焼成することにより焼結体を得ることがで
きる。ここで示すSiO2量とは、窒化珪素原料中に含
まれる不純物酸素から生成するSiO2と、他の添加物
に含まれる不純物としてのSiO2と、意図的に添加し
たSiO2の総和である。
は、主成分の窒化アルミニウムに対し、焼結助剤として
Y2O3やYb2O3等の希土類元素酸化物と必要に応じて
CaO等のアルカリ土類金属酸化物を添加して十分混合
し、平板状に加工した後、窒素ガス中1900〜210
0℃で焼成することにより得られる。
選択して使用する。例えば、レジスト膜の乾燥に使用す
る場合は、窒化物は水分と反応してアンモニアガスを発
生し、これがレジスト膜に悪影響を及ぼすので使用でき
ない。また、800℃程度の高温で使用する可能性のあ
るCVD用のウエハ加熱装置の場合は、ガラスを多く含
む窒化硼素系の材料は、均熱板2が使用中に変形してし
まい均熱性が損なわれてしまう可能性がある。
面は、ガラスや樹脂からなる絶縁層4との密着性を高め
る観点から、平面度20μm以下、面粗さを中心線平均
粗さ(Ra)で0.1μm〜0.5μmに研磨しておく
ことが好ましい。
使用する場合、多少導電性を有する均熱板2と発熱抵抗
体5との間の絶縁を保つ絶縁層4としては、ガラス又は
樹脂を用いることが可能であり、ガラスを用いる場合、
その厚みが100μm未満では耐電圧が1.5kVを下
回り絶縁性が保てず、逆に厚みが350μmを越える
と、均熱板2を形成する炭化珪素質焼結体や窒化アルミ
ニウム質焼結体との熱膨張差が大きくなり過ぎるため
に、クラックが発生して絶縁層4として機能しなくな
る。その為、絶縁層4としてガラスを用いる場合、絶縁
層4の厚みは100μm〜350μmの範囲で形成する
ことが好ましく、望ましくは200μm〜350μmの
範囲で形成することが良い。
成分とするセラミック焼結体で形成する場合は、均熱板
2に対する発熱抵抗体5の密着性を向上させるために、
ガラスからなる絶縁層4を形成する。ただし、発熱抵抗
体5の中に十分なガラスを添加し、これにより十分な密
着強度が得られる場合は、省略することが可能である。
上に被着する手段としては、前記ガラスペーストをスク
リーン印刷法、ディッピング法、スプレーコーティング
法等にて均一に塗布したあと、800〜1000℃の温
度で焼き付ければ良い。また、絶縁層4としてガラスを
用いる場合は、予め炭化珪素質焼結体又は炭化硼素質焼
結体から成る均熱板2を1200℃程度の温度に加熱
し、絶縁層4を被着する表面を酸化処理しておくこと
で、ガラスから成る絶縁層4との密着性を高めることが
できる。
5としては、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、パ
ラジウム(Pd)、白金族金属等の金属、あるいは酸化
レニウム(Re2O3)、ランタンマンガネート(LaM
nO3)等の導電性酸化物のうち1種以上を導電材とし
て含むガラスペーストを用意し、所定のパターン形状に
スクリーン印刷法等にて印刷したあと焼付けて前記導電
材をガラスから成るマトリックスで結合すれば良い。マ
トリックスとしてガラスを用いる場合、結晶化ガラス、
非晶質ガラスのいずれでも良いが、熱サイクルによる抵
抗値の変化を抑えるために結晶化ガラスを用いることが
好ましい。
場合、マイグレーションが発生する恐れがあるため、こ
のような場合には、発熱抵抗体5を覆うように絶縁層4
と同一の材質から成る保護膜を30μm程度の厚みで被
覆しておけば良い。
結晶質又は非晶質のいずれでも良く、例えばレジスト乾
燥用に使用する場合、耐熱温度が200℃以上でかつ0
℃〜200℃の温度域における熱膨張係数が均熱板2を
構成するセラミックスの熱膨張係数に対し−5〜+5×
10-7/℃の範囲にあるものを適宜選択して用いること
が好ましい。即ち、熱膨張係数が前記範囲を外れたガラ
スを用いると、均熱板2を形成するセラミックスとの熱
膨張差が大きくなりすぎるため、ガラスの焼付け後の冷
却時において、均熱板2に反りが発生したり、クラック
や剥離等の欠陥が生じ易いからである。
体に研削加工を施し、板厚4mm、外径230mmの円
盤状をした均熱板2を複数製作し、各均熱板2の一方の
主面に絶縁層を被着するため、ガラス粉末に対してバイ
ンダーとしてのエチルセルロースと有機溶剤としてのテ
ルピネオールを混練して作製したガラスペーストをスク
リーン印刷法にて敷設し、150℃に加熱して有機溶剤
を乾燥させたあと、550℃で30分間脱脂処理を施
し、さらに700〜900℃の温度で焼き付けを行うこ
とにより、ガラスからなる厚み200μmの絶縁層4を
形成した。次いで絶縁層4上に発熱抵抗体5を被着する
ため、導電材としてAu粉末とPt粉末を添加したガラ
スペーストを、スクリーン印刷法にて所定のパターン形
状に印刷したあと、150℃に加熱して有機溶剤を乾燥
させ、さらに550℃で30分間脱脂処理を施したあ
と、700〜900℃の温度で焼き付けを行うことによ
り、厚みが50μmの発熱抵抗体5を形成した。発熱抵
抗体5は中心部と外周部を周方向に4分割した5パター
ン構成とした。しかるのち発熱抵抗体5に給電部6をA
uを含有する導電性接着剤を用いて固着させることによ
り、均熱板2を製作した。
部を形成した厚み2.5mmのSUS304からなる2
枚の板状構造体13を準備し、熱電対10、10本の導
通端子7を所定の位置に保持固定し、また、5本の過昇
温防止用の熱電対10aを分割した各発熱抵抗体ゾーン
毎に設置した。設置方法は、図2に示した方法を用い、
セラミック製チップ30の材質をアルミナ、窒化アルミ
ニウム、窒化珪素、ジルコニアとし、寸法を外径が3m
mおよび3.6mm、内径が1.2mm、全長が4mm
となるように加工したものをそれぞれ使用して支持体1
1に固定し、さらに前記支持体11の上に均熱板2を重
ね、その外周部を弾性体8を介してネジ締めすることに
より固定して評価用のウエハ加熱装置1とした。
熱装置1の導電端子7に通電して250℃で保持し、載
置面3の上に載せたウエハ表面の温度分布を中心とウエ
ハ半径の1/2の周上の6分割点6点の合計7点の温度
バラツキを確認した後、30℃に60分保持したのち、
ウエハ加熱装置の制御用熱電対10の指示温度が350
℃になるまで導電端子7に通電して、過昇温防止用の熱
電対10aの温度を測定した。
ていれば○、満足しない場合は×とした。 (評価1)温度バラツキが1℃以下であること。 (評価2)熱抵抗体5の温度を制御用の熱電対10で測
定し、ウエハ加熱装置1の使用温度の上限である250
℃に保持した場合に発熱抵抗体5と過昇温防止用の熱電
対10aの温度差が10℃以内であること。 (評価3)発熱抵抗体5の加熱時に、発熱抵抗体5が抵
抗変化を起こす温度の下限である350℃に達した時
に、過昇温防止用センサーの熱電対10aの温度が、2
60〜340℃を示している。
の熱容量が0.08cal/℃を越えるNo.3は、温
度制御用の熱電対10が350℃になった時点で、過昇
温防止用の熱電対の温度が260℃未満であり、上記評
価基準に達しなかった。また、セラミック製チップの熱
伝導率が20W/m・K未満であるジルコニアを用いた
No.8、9は、評価1〜3全ての評価が上記評価基準
に達しなかった。
た穴の底からセラミック製チップ30の底までの厚み
が、3mmであるNo.5は、評価3が上記評価基準に
達しなかった。
率が20W/m・K以上であり、その熱容量を0.08
cal/℃以下としたNo.1、2、4、6、7は、評
価1〜3の全てについて、評価基準を満足した。
面をウエハの載置面とし、他方の主面に発熱抵抗体を有
するとともに、該発熱抵抗体と電気的に接続される給電
部を前記他方の主面に具備してなるウエハ加熱装置にお
いて、均熱板の過昇温防止用の安全回路と、該安全回路
に信号を送る熱電対を備え、該熱電対を熱伝導率20W
/m・K以上、かつ熱容量0.08cal/℃以下のセ
ラミックス製チップを介して前記均熱板表面に固定する
ことにより、均熱板の均熱性を阻害することなく、発熱
抵抗体の制御回路が故障したような場合でも、発熱抵抗
体が破壊する前に発熱抵抗体への給電を止める安全回路
に信号を送り、装置の発火、故障などを防ぐことの出来
るウエハ加熱装置とすることができる。
構造を示す図である。
構造を示す図である。
取付構造を示す断面図である。
す断面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】セラミックスからなる均熱板の一方の主面
をウエハの載置面とし、他方の主面に発熱抵抗体を有す
るとともに、該発熱抵抗体と電気的に接続される給電部
を前記他方の主面に具備してなるウエハ加熱装置におい
て、上記均熱板の過昇温を防止するための安全回路と、
該安全回路に信号を送る熱電対を備え、該熱電対を熱伝
導率20W/m・K以上のセラミックス製チップを介し
て前記均熱板の表面に固定したことを特徴とするウエハ
加熱装置。 - 【請求項2】前記セラミック製チップの熱容量が0.0
8cal/℃以下であることを特徴とする請求項1記載
のウエハ加熱装置。 - 【請求項3】前記セラミックス製チップが、アルミナ、
窒化硼素、窒化珪素または、窒化アルミニウムのいずれ
か1種以上を主成分とすることを特徴とする請求項1記
載のウエハ加熱装置。 - 【請求項4】前記セラミックス製チップの底部の厚み
が、0.5〜2mmであることを特徴とする請求項1記
載のウエハ加熱装置。 - 【請求項5】前記セラミックス製チップが、弾性体によ
って押圧固定されていることを特徴とする請求項1記載
のウエハ加熱装置。 - 【請求項6】セラミックスからなる均熱板の一方の主面
をウエハの載置面とし、他方の主面に発熱抵抗体を有す
るとともに、該発熱抵抗体と電気的に接続される給電部
を前記他方の主面に具備してなるウエハ加熱装置におい
て、上記均熱板の過昇温を防止するための安全回路と、
該安全回路に信号を送る熱電対を備え、該熱電対を前記
均熱板に形成された凹部に挿入し、金属製チップと押さ
え治具により押圧固定したことを特徴とするウエハ加熱
装置。 - 【請求項7】前記金属製チップが、弾性体によって押圧
固定されていることを特徴とする請求項6記載のウエハ
加熱装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008293864A (ja) * | 2007-05-28 | 2008-12-04 | Mitsubishi Electric Corp | 加熱装置および加熱装置の制御方法 |
JP2020088327A (ja) * | 2018-11-30 | 2020-06-04 | 京セラ株式会社 | 試料保持具 |
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2000
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