JP2002040057A - 電流検出コイルおよび電流検出方法 - Google Patents

電流検出コイルおよび電流検出方法

Info

Publication number
JP2002040057A
JP2002040057A JP2000229788A JP2000229788A JP2002040057A JP 2002040057 A JP2002040057 A JP 2002040057A JP 2000229788 A JP2000229788 A JP 2000229788A JP 2000229788 A JP2000229788 A JP 2000229788A JP 2002040057 A JP2002040057 A JP 2002040057A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
current detection
current
thin film
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000229788A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikio Watanabe
幹男 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Miyachi Technos Corp
Original Assignee
Miyachi Technos Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Miyachi Technos Corp filed Critical Miyachi Technos Corp
Priority to JP2000229788A priority Critical patent/JP2002040057A/ja
Priority to KR1020010037458A priority patent/KR100782363B1/ko
Priority to CN01122923A priority patent/CN1335509A/zh
Publication of JP2002040057A publication Critical patent/JP2002040057A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R19/00Arrangements for measuring currents or voltages or for indicating presence or sign thereof
    • G01R19/145Indicating the presence of current or voltage
    • G01R19/15Indicating the presence of current
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F5/00Coils
    • H01F5/003Printed circuit coils

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Measuring Instrument Details And Bridges, And Automatic Balancing Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電流検出コイルにおいて小型軽量化および低
コスト化を容易に実現し、取り付けが簡単で高精度の電
流検出信号を得ること。 【解決手段】 この電流検出コイル10では、絶縁性部
材からなる基板16を挟んで互いに斜めに向き合う第i
番目の第1および第2の薄膜導体12(i),14(i)の一
端部(右端部)が右列第i番目のスルーホール20(i)
を介して電気的に接続されることによって第i番目の1
巻分のコイル単体Ciが形成されるとともに、隣り合う
第i番目のコイル単体Ciと第(i+1)番目のコイル
単体Ci+1との間でそれぞれの第2の薄膜導体14(i)お
よび第1の薄膜導体12(i+1)の他端部(左端部)が左
列第(i+1)番目のスルーホール18(i+1)を介して
電気的に接続されることで両コイル単体Ci,Ci+1が直
列接続され、電流検出コイル10全体ではn回巻のコイ
ル[C1〜Cn]が構成されている。そして、全ての第1
および第2の薄膜導体12,14を覆うように基板16
の表面にはたとえば透明の絶縁フィルム(図示せず)が
被せられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、電流検出方法およ
び電流検出用のコイルに関し、特に溶接電流等の比較的
大きな電流を検出するためのコイルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の電流検出コイルとし
ては、トロイダルコイルやロゴスキーベルトがよく知ら
れている。
【0003】トロイダルコイルは、ベルト状の芯に銅線
を巻き付けた空心トランスからなり、被検出電流たとえ
ば溶接電流が流れる導体を囲むようにして取り付けられ
る。溶接電流が流れると、該導体の回りに同心状閉ルー
プの磁束(磁場)が発生し、一部の磁束がトロイダルコ
イルの中を貫通する。溶接電流が変化すると磁束も同様
に変化し、その電流または磁束の変化率に応じた誘導起
電力がトロイダルコイルの端子より取り出される。トロ
イダルコイルの出力電圧を積分することで、溶接電流と
同じ波形を有する信号が得られる。ロゴスキーベルトも
トロイダルコイルと大体似た構成であり、同様の機能お
よび作用を奏する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなトロイダ
ルコイルやロゴスキーベルトは、ベルト状の芯に銅線を
巻き付ける構成であるため、製造コストが高いだけでな
く、小型化や軽量化が難しく、取り扱いも不便である。
特に、小スペースでの取り付けや板状または角柱状の導
体への適正な取り付けが難しく、ぴったり装着できない
ぶん電流検出精度が低くなるという問題もある。
【0005】本発明は、かかる従来の問題点を解決する
ものであり、小型軽量化および低コスト化を容易に実現
できる電流検出コイルを提供することを目的とする。
【0006】本発明の別の目的は、取り付けが簡単で高
精度の電流検出信号が得られる電流検出コイルを提供す
ることにある。
【0007】本発明の他の目的は、取り扱いが簡単で信
頼性の高い電流検出を行える電流検出方法を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の電流検出コイルは、絶縁性部材からなる
基板を挟んで互いにほぼ正面または斜めに向かい合うよ
うにして前記基板の両面に第1および第2の薄膜導体を
それぞれ固着形成し、互いに対向する前記第1および第
2の薄膜導体のそれぞれの一端部を前記基板に形成され
た第1のスルーホールを介して電気的に接続することに
より1巻分のコイル単体を構成し、前記基板上に多数の
前記コイル単体を一定方向に配列し、隣合う2つの前記
コイル単体の間で互いに隣接する前記第1および第2の
薄膜導体のそれぞれの他端部を前記基板に形成された第
2のスルーホールを介して電気的に接続することにより
前記多数のコイル単体を多数回巻のコイルとし、前記多
数回巻コイルの中の互いに離間した2箇所から一対の出
力端子を取り出してなる構成とした。
【0009】本発明の電流検出コイルは、基板に一体的
に形成された薄膜導体とスルーホールとによってコイル
導体、1回巻分のコイル単体ひいては多数回巻のコイル
を構成しており、全体としてカードまたはプレート状の
形体をとる。このカード型電流検出コイルを、被検出電
流が流れる導体の側面または周面に貼り付けることで、
該被検出電流を検出することができる。より詳細には、
該導体の中で被検出電流が所定の向きに流れると、該導
体の回りに閉ループ状の磁束(磁場)が発生し、一部の
磁束はこの電流検出コイルの多数回巻コイルの内側を軸
方向に貫通するようにして基板の中を通る。電流が変化
すると、磁束もそれに比例して変化し、その変化率つま
り微分波形を表す誘導起電力が各コイル単体で発生し、
それぞれの誘導起電力を直列に足し合わせた電圧が出力
電圧としてコイル出力端子より取り出される。
【0010】本発明の電流検出コイルにおいて、基板上
の薄膜導体間の電気的短絡を防止するために、好ましく
は、前記基板上に前記第1および第2の薄膜導体を覆う
ように絶縁膜を形成してなる構成としてよい。また、高
密度のコイルを安価に製作するために、好ましくは、前
記第1および第2の薄膜導体がプリント配線からなる構
成としてよい。
【0011】また、可及的に高密度のコイルを効率的に
得るために、好ましくは、前記多数回巻のコイル部にお
いて前記第1、第2の薄膜導体および前記第1、第2の
スルーホールをジグザク状のパターンに形成する構成と
してよい。
【0012】また、板状導体や角柱状導体だけでなく、
円柱状導体にもフィットして取り付けられるように、好
ましくは、前記基板がフレキシブル基板からなる構成と
してよい。
【0013】また、上記の目的を達成するために、本発
明の電流検出方法は、本発明の電流検出コイル前記被検
出電流の流れる方向に対して前記多数巻コイルの軸方向
がほぼ直交または斜めになるようにして取り付けて、前
記一対の出力端子より前記被検出電流の微分波形を表す
電圧信号を得る方法とした。
【0014】本発明の電流検出方法において、高精度か
つ好感度の電流検出を行うために、好ましくは、前記被
検出電流が流れる導体を挟むようにして一対の前記電流
検出コイルを貼り付けて、それら一対の前記電流検出コ
イルを電気的に直列接続してよい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図を参照して本発明の
好適な実施形態を説明する。
【0016】図1および図2に、本発明の一実施形態に
よる電流検出コイルの構成および取付構造を示す。
【0017】この実施形態の電流検出コイル10は、ス
ルーホール付きのカード型両面プリント配線板として構
成されており、基板16の両面にそれぞれ形成された所
定パターンのプリント配線からなる薄膜導体12,14
を主たるコイル導体としている。
【0018】図2において、この電流検出コイル10の
基板16には適当な間隔を空けて左右にそれぞれ(n+
1)個およびn個(たとえばn=50)のスルーホール
18,20がそれぞれ一定のピッチDでほぼ一列に形成
されており、左右2列の間では各対応するスルーホール
18(i),20(i)(i=1,2,‥‥,n)の位置が列
方向に半ピッチ(D/2)程ずれており、いわゆる千鳥
状の配置関係になっている。各スルーホール18,20
内には導電性のメッキたとえば銅メッキが施されてお
り、基板16の両面間の電気的接続が可能となってい
る。
【0019】基板16の第1面(おもて面)16a上に
は、最後尾のスルーホール18(n+1)を除いて左列の各
スルーホール18(i)から右列の各対応するスルーホー
ル20(i)に向かって右肩上がりに直線状の第1の薄膜
導体12(i)が形成されている。一方、第2面(裏面)
16b上には、右列の各スルーホール20(i)から左列
の後尾側隣の各スルーホール18(i+1)に向かって左肩
上がりに直線状の第2の薄膜導体14(i)が形成されて
いる。
【0020】なお、図解を容易にするために、おもて面
16a側の各第1の薄膜導体12を実線で示し、裏面1
6b側の各第2の薄膜導体14を点線で示している。ま
た、各薄膜導体12,14を細い線で示しているが、実
際は適当な線幅を有しており、たとえばスルーホール1
8,20の直径とほぼ等しいサイズの線幅(たとえば
0.8mm)を有してよい。左右各列におけるスルーホ
ール18,20の位置を図示のように奇数番目と偶数番
目とで千鳥状にずらすことで、ピッチDを可及的に狭め
ることができる。
【0021】かかる構成において、基板16を挟んで互
いに斜めに向き合う第i番目の第1および第2の薄膜導
体12(i),14(i)の一端部(右端部)が右列第i番目
のスルーホール20(i)を介して電気的に接続されるこ
とによって第i番目の1巻分のコイル単体Ciが形成さ
れるとともに、隣り合う第i番目のコイル単体Ciと第
(i+1)番目のコイル単体Ci+1との間でそれぞれの
第2の薄膜導体14(i)および第1の薄膜導体12(i+1)
の他端部(左端部)が左列第(i+1)番目のスルーホ
ール18(i+1)を介して電気的に接続されることで両コ
イル単体Ci,Ci+1が直列接続され、電流検出コイル1
0全体ではn回巻のコイル[C1〜Cn]が構成されてい
る。そして、全ての第1および第2の薄膜導体12,1
4を覆うように基板16の表面にはたとえば透明の絶縁
フィルム(図示せず)が被せられている。
【0022】図示の構成例では、左列両端のスルーホー
ル18(1),18(n+1)を一対のコイル出力端子OUT
a,OUTbとし、それらのコイル出力端子OUTa,O
UTbにそれぞれ電気ケーブル22,24がたとえばハ
ンダで接続されている。
【0023】基板16のスルーホール18,20よりも
外側に位置する両端部(非コイル部)には取付孔(図示
せず)が形成されており、図1に示すように、各取付孔
を通して取付ボルト26を取付場所となる被検出電流I
の流れる導体28側の螺子穴(図示せず)にねじ込むこ
とで、このカード型電流検出コイル10を導体28に着
脱可能に取付することができる。この取付に際しては、
図示のように、被検出電流Iの流れる方向に対して電流
検出コイル10のコイル部[C1〜Cn]の軸方向が直交
するように配置するのが、電流検出感度を高くするうえ
で望ましい。もっとも、斜め配置でも電流検出は可能で
ある。
【0024】図示のコイル取付場所は板状の導体28で
あるため、その一方の板面にこのカード型電流検出コイ
ル10をぴったり貼り付けるようにして取付することが
できる。なお、上記したようにこのカード型電流検出コ
イル10の表面は絶縁フィルムで覆われているため、導
体28に直接貼り付けても電気的的短絡を生じるおそれ
はない。
【0025】図示の電流検出コイル取付構造において、
導体28中で電流Iが図示の向きに流れると、導体28
の回りに閉ループ状の磁束(磁場)が発生し、一部の磁
束φはこの電流検出コイル10のコイル部[C1〜Cn]
の内側を軸方向に貫通するようにして基板16の中を通
る。電流Iが変化すると、磁束φもそれに比例して変化
し、その変化率つまり微分波形を表す誘導起電力が各コ
イル単体C1〜Cnで発生し、それぞれの誘導起電力を直
列に足し合わせた電圧が出力電圧としてコイル出力端子
OUTa,OUTbより取り出される。このコイル出力信
号を積分回路(図示せず)に通すことで、電流Iと相似
の波形を有する電気信号が得られる。
【0026】図1に示す取付構造の例では、板状導体2
8の反対側の面にも別の電流検出コイル10’を取り付
け、おもて面側の電流検出コイル10の第2出力端子O
UTbを電気ケーブル24(22’)を介して裏面側の
電流検出コイル10’の第1出力端子OUTa’に接続
することで両電流検出コイル10,10’を電気的に直
列接続している。
【0027】かかる取付構造においては、両電流検出コ
イル10,10’のそれぞれの出力端子(OUTa,O
UTb)、(OUTa’,OUTb’)よりほぼ同一の出
力電圧が得られ、それら2つの出力電圧を直列に足し合
わせた電圧が全体の出力電圧としておもて面側の第1出
力端子OUTaと裏面側の第2出力端子OUTb’との間
から取り出される。しかも、両電流検出コイル10,1
0’は空間的にはそれぞれのおもて面と裏面を互いに反
対向きにして配置されているため、周囲からの不所望な
磁界が及んで来ても、その外部磁界による誘導起電力へ
の影響分が両電流検出コイル10,10’の間でキャン
セルされ、全体の出力電圧にはノイズが生じ難いという
利点もある。
【0028】このように、板状導体28の両面に一対
(2枚)の電流検出コイル10,10’を貼り付けるだ
けで、特別な設置スペースを要することなく、板状導体
28の回りをぴったり取り囲むような電流検出手段を取
り付けられ、感度および精度の高い電流検出を行うこと
ができる。もちろん、1枚の電流検出コイル10を貼り
付けるだけの取付構造においても、実用的には十分な感
度および精度を得ることができる。
【0029】この実施形態の電流検出コイル10は、常
法のプリント配線板製造技術を用いて、容易かつ安価に
製作できる。たとえば、電流検出コイル10の基板16
として、ガラスエポキシまたは紙フェノール等のプリン
ト配線板用の絶縁性基板を使用してよい。この基板16
の所定位置に各スルーホール18,20用の穴を穿孔し
てから、基板の両面全体に導電性の金属箔としてたとえ
ば銅箔をメッキで固着形成し、この銅箔に対して所要の
パターン焼付けやエッチング等の加工を施すことによ
り、基板16の両面に第1および第2薄膜導体12,1
4をそれぞれパターニングするとともに、各スルーホー
ル18,20を電着(メッキ)することができる。そし
て、最後に、全ての第1および第2薄膜導体12,14
を覆うようにたとえばポリイミドからなる絶縁フィルム
を基板16の両面に被着することによって、電流検出コ
イル10が完成する。
【0030】図3に、この実施形態の電流検出コイル1
0を取付可能な装置例として、小型精密スポット溶接機
を示す。
【0031】このスポット溶接機は電源部30と溶接ヘ
ッド部32とからなり、電源部30の一方の出力端子を
構成する導体たとえば銅バー34(28)に図1と同様
にして電流検出コイル10を取り付けている。この銅バ
ー34は、電力ケーブル36を介して溶接ヘッド部32
の導電性部材からなる上部電極支持部(可動アーム38
および上部電極ホルダ40)に電気的に接続されてい
る。上部電極ホルダ40には上部電極42が着脱可能に
取付される。一方、電源部30の他方の出力端子を構成
する銅バー44は、電力ケーブル46を介して溶接ヘッ
ド部32の導電性部材からなる下部電極支持部(下部電
極ホルダ48)に電気的に接続されている。下部電極ホ
ルダ48には下部電極50が着脱可能に取付される。
【0032】電源部30において、電源出力端子接続口
52の上方に設けられた操作パネル部には、設定値等を
入力するための各種キー54や設定値または測定値等を
表示するための液晶ディスプレイ56等が取り付けられ
ている。
【0033】この精密小型スポット溶接機では、図示の
ように、電源出力端子接続口52の中の限られた小スペ
ース内でも電源出力端子の銅バー34(28)に電流検
出コイル10をぴったりフィットさせて取付することが
できる。
【0034】この点、一般のトロイダルコイルやロゴス
キーベルトを使用するとなると、取付箇所として電力ケ
ーブル36,46のいずれか一方あるいは溶接ヘッド部
32側の上部電極支持部または下部電極支持部を選ぶこ
とになる。図示省略するが、電力ケーブル36(46)
にトロイダルコイルまたはロゴスキーベルトを取り付け
る構成は、一般のトロイダルコイルまたはロゴスキーベ
ルトの内径が電気ケーブル36(46)の直径よりも格
段に大きいためぴったりフィットした取付が困難なう
え、電気ケーブル36(46)の引き回しに支障や不便
を来しやすい。また、溶接ヘッド部32側の上部電極支
持部または下部電極支持部にしても大型のスポット溶接
機のものよりもずっと小型であるため、電力ケーブル3
6(46)に取付する場合と同様の不都合がある。
【0035】以上好適な実施形態を説明したが、本発明
は上記した実施形態に限定されるものではなく、種々の
変形が可能である。たとえば、上記実施形態では、図2
に示すように、平面的に見て基板16の両面に第1、第
2の薄膜導体12,14および左右のスルーホール1
8,20をジグザグ状のパターンに形成した。このジグ
ザグパターンは、可及的に高密度のコイルをシンプルか
つ効率的に実現できるという利点がある。しかし、外に
も様々なパターンを選択することが可能であり、図4お
よび図5に幾つかの変形例を示す。
【0036】図4の変形例は、平面的に見て基板16の
両面に第1、第2の薄膜導体12,14および左右のス
ルーホール18,20をL型の蛇行状のパターンに形成
した例である。このように薄膜導体12,14を任意の
角度であるいは任意の曲率で屈曲させることも可能であ
る。
【0037】図5の変形例は、平面的に見て基板16の
両面に各対応する第1および第2の薄膜導体12(i),
14(i)の大部分を正面に向き合わせたものである。図
では、図解を容易にするため両薄膜導体12(i),14
(i)を少しずらして示しているが、実際にはぴったり重
なっていてもよい。
【0038】また、図1の取付構造の変形例として、板
状導体28の長手方向に複数枚の電流検出コイル10を
並置して電気的に直列接続する構成や同一の取付位置に
複数枚の電流検出コイル10を上下に重ね配置する構成
も可能である。電流検出コイル10の取付場所となる導
体としては、四角柱等の多角柱の導体も好適であり、多
角柱導体の各面を取付箇所とすることが可能である。ま
た、本発明における電流検出コイル10の基板16を円
筒状または半円筒状に構成したり、あるいはポリエステ
ル等のフレキシブルな絶縁基材で構成することにより、
円柱状の導体等にもぴったりフィットさせて取付するこ
とが可能である。また、本発明の電流検出コイルを被検
出電流の流れる導体から離して取り付けることも可能で
ある。
【0039】本発明の電流検出コイルは、上記実施形態
におけるようなスポット溶接機以外にも種々の加工装置
(たとえばヒュージング装置、リフロー式ハンダ付装
置、レーザ装置等)に適用可能である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電流検出
コイルによれば、小型軽量化および低コスト化を容易に
実現でき、使用に際しては取り付けが簡単でかつ精度の
高い電流検出信号を得ることができる。
【0041】また、本発明の電流検出方法によれば、本
発明の電流検出コイルを用いることにより、簡単な取り
扱いで信頼性の高い電流検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による電流検出コイルの構
成および取付構造を示す斜視図である。
【図2】実施形態の電流検出コイルにおける薄膜導体お
よびスルーホールのパターンを示す平面図である。
【図3】実施形態の電流検出コイルを適用した小型精密
スポット溶接機の構成を示す斜視図である。
【図4】本発明の電流検出コイルにおける薄膜導体およ
びスルーホールのパターンの一変形例を示す平面図であ
る。
【図5】本発明の電流検出コイルにおける薄膜導体およ
びスルーホールのパターンの別の変形例を示す平面図で
ある。
【符号の説明】
10,10’ 電流検出コイル 12 第1の薄膜導体 14 第2の薄膜導体 16 基板 16a 基板の第1面(おもて面) 16b 基板の第2面(裏面) 18 左列のスルーホール 20 右列のスルーホール 22(22’),24(24’) 電気ケーブル 26 取付ボルト 28 被検出電流が流れる導体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性部材からなる基板を挟んで互いに
    ほぼ正面または斜めに向かい合うようにして前記基板の
    両面に第1および第2の薄膜導体をそれぞれ固着形成
    し、 互いに対向する前記第1および第2の薄膜導体のそれぞ
    れの一端部を前記基板に形成された第1のスルーホール
    を介して電気的に接続することにより1巻分のコイル単
    体を構成し、 前記基板上に多数の前記コイル単体を一定方向に配列
    し、隣合う2つの前記コイル単体の間で互いに隣接する
    前記第1および第2の薄膜導体のそれぞれの他端部を前
    記基板に形成された第2のスルーホールを介して電気的
    に接続することにより前記多数のコイル単体を多数回巻
    のコイルとし、 前記多数回巻コイルの中の互いに離間した2箇所から一
    対の出力端子を取り出してなる電流検出コイル。
  2. 【請求項2】 前記基板上に前記第1および第2の薄膜
    導体を覆うように絶縁膜を形成してなることを特徴とす
    る請求項1に記載の電流検出コイル。
  3. 【請求項3】 前記第1および第2の薄膜導体はプリン
    ト配線からなることを特徴とする請求項1または2に記
    載の電流検出コイル。
  4. 【請求項4】 前記多数回巻コイルにおいて前記第1、
    第2の薄膜導体および前記第1、第2のスルーホールを
    ジグザク状のパターンに形成することを特徴とする請求
    項1〜3のいずれかに記載の電流検出コイル。
  5. 【請求項5】 前記基板がフレキシブルな絶縁性部材か
    らなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
    の電流検出コイル。
  6. 【請求項6】 被検出電流が流れる導体に請求項1〜5
    のいずれかに記載の電流検出コイルを前記被検出電流の
    流れる方向に対して前記多数回巻コイルの軸方向がほぼ
    直交または斜めになるようにして取り付けて、前記一対
    の出力端子より前記被検出電流の微分波形を表す電圧信
    号を得る電流検出方法。
  7. 【請求項7】 前記被検出電流が流れる導体を挟むよう
    にして一対の前記電流検出コイルを貼り付けて、それら
    一対の前記電流検出コイルを電気的に直列接続してなる
    ことを特徴とする請求項6に記載の電流検出方法。 【0001】
JP2000229788A 2000-07-28 2000-07-28 電流検出コイルおよび電流検出方法 Pending JP2002040057A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000229788A JP2002040057A (ja) 2000-07-28 2000-07-28 電流検出コイルおよび電流検出方法
KR1020010037458A KR100782363B1 (ko) 2000-07-28 2001-06-28 전류검출 코일 및 전류검출방법
CN01122923A CN1335509A (zh) 2000-07-28 2001-07-19 电流检测线圈和电流检测方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000229788A JP2002040057A (ja) 2000-07-28 2000-07-28 電流検出コイルおよび電流検出方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002040057A true JP2002040057A (ja) 2002-02-06

Family

ID=18722845

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000229788A Pending JP2002040057A (ja) 2000-07-28 2000-07-28 電流検出コイルおよび電流検出方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2002040057A (ja)
KR (1) KR100782363B1 (ja)
CN (1) CN1335509A (ja)

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002221538A (ja) * 2001-01-25 2002-08-09 Chuo Electric Works Ltd 電流センサ及び電流測定回路
JP2002237413A (ja) * 2001-02-09 2002-08-23 Royal Kiki Kk コイル部品及び電気特性量取出装置
US7129692B2 (en) 2002-04-18 2006-10-31 Kabushiki Kaisha Toshiba Current detection equipment and semiconductor device
JP2007095846A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Matsushita Electric Works Ltd 交流電流検出用コイル
JP2009530644A (ja) * 2006-03-20 2009-08-27 インフィコン, インコーポレイテッド プラズマ処理器具で用いるためのrfセンサー
JP2010203927A (ja) * 2009-03-03 2010-09-16 Toshiba Toko Meter Systems Co Ltd 電流検出装置およびこれを用いた電力量計
JP2010232392A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Panasonic Electric Works Co Ltd 零相変流器及び漏電検出装置
JP2011220952A (ja) * 2010-04-14 2011-11-04 Toshiba Toko Meter Systems Co Ltd 電流検出装置及びこれを用いた電力量計
JP2013231720A (ja) * 2012-05-01 2013-11-14 Ge Aviation Systems Ltd アーク故障検出装置及び方法
JP2015025707A (ja) * 2013-07-25 2015-02-05 株式会社日立製作所 電流測定装置
CN105021881A (zh) * 2015-07-31 2015-11-04 哈尔滨工业大学 高精度大量程电流电压的分级测量方法
JP2015200631A (ja) * 2014-03-31 2015-11-12 株式会社ダイヘン 電流検出用プリント基板および電流検出器
JP2015200630A (ja) * 2014-03-31 2015-11-12 株式会社ダイヘン 電流・電圧検出用プリント基板および電流・電圧検出器
JP2016217732A (ja) * 2015-05-14 2016-12-22 三菱電機株式会社 電流検出器
JP2019109195A (ja) * 2017-12-20 2019-07-04 富士電機メーター株式会社 電流センサ及び電力量計
CN113646645A (zh) * 2019-01-28 2021-11-12 新确有限公司 电流检测装置
WO2023089967A1 (ja) * 2021-11-18 2023-05-25 株式会社村田製作所 インダクタ部品

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2526579A (en) 2014-05-28 2015-12-02 Eaton Ind Netherlands Bv Sensor for measuring current in a conductor
CN109856441B (zh) * 2019-04-15 2024-05-10 华北电力大学 压接型igbt器件芯片电流在线测量系统

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000041975A (ko) * 1998-12-24 2000-07-15 전주범 전류 검출을 위한 패턴 코일

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002221538A (ja) * 2001-01-25 2002-08-09 Chuo Electric Works Ltd 電流センサ及び電流測定回路
JP2002237413A (ja) * 2001-02-09 2002-08-23 Royal Kiki Kk コイル部品及び電気特性量取出装置
JP4586118B2 (ja) * 2001-02-09 2010-11-24 株式会社エイコー コイル部品及び電気特性量取出装置
US7129692B2 (en) 2002-04-18 2006-10-31 Kabushiki Kaisha Toshiba Current detection equipment and semiconductor device
JP2007095846A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Matsushita Electric Works Ltd 交流電流検出用コイル
JP4701966B2 (ja) * 2005-09-27 2011-06-15 パナソニック電工株式会社 交流電流検出用コイル
JP2009530644A (ja) * 2006-03-20 2009-08-27 インフィコン, インコーポレイテッド プラズマ処理器具で用いるためのrfセンサー
JP2010203927A (ja) * 2009-03-03 2010-09-16 Toshiba Toko Meter Systems Co Ltd 電流検出装置およびこれを用いた電力量計
JP2010232392A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Panasonic Electric Works Co Ltd 零相変流器及び漏電検出装置
JP2011220952A (ja) * 2010-04-14 2011-11-04 Toshiba Toko Meter Systems Co Ltd 電流検出装置及びこれを用いた電力量計
JP2013231720A (ja) * 2012-05-01 2013-11-14 Ge Aviation Systems Ltd アーク故障検出装置及び方法
JP2015025707A (ja) * 2013-07-25 2015-02-05 株式会社日立製作所 電流測定装置
JP2015200631A (ja) * 2014-03-31 2015-11-12 株式会社ダイヘン 電流検出用プリント基板および電流検出器
JP2015200630A (ja) * 2014-03-31 2015-11-12 株式会社ダイヘン 電流・電圧検出用プリント基板および電流・電圧検出器
JP2016217732A (ja) * 2015-05-14 2016-12-22 三菱電機株式会社 電流検出器
CN105021881A (zh) * 2015-07-31 2015-11-04 哈尔滨工业大学 高精度大量程电流电压的分级测量方法
CN105021881B (zh) * 2015-07-31 2017-09-01 哈尔滨工业大学 高精度大量程电流电压的分级测量方法
JP2019109195A (ja) * 2017-12-20 2019-07-04 富士電機メーター株式会社 電流センサ及び電力量計
CN113646645A (zh) * 2019-01-28 2021-11-12 新确有限公司 电流检测装置
WO2023089967A1 (ja) * 2021-11-18 2023-05-25 株式会社村田製作所 インダクタ部品

Also Published As

Publication number Publication date
CN1335509A (zh) 2002-02-13
KR20020010075A (ko) 2002-02-02
KR100782363B1 (ko) 2007-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002040057A (ja) 電流検出コイルおよび電流検出方法
US8816710B2 (en) Inspection contact element and inspecting jig
US6989666B2 (en) Current sensor and current detection unit using the same
CN101178417A (zh) 高精度罗氏电流互感器
JPH08262064A (ja) 電流センサ
EP1037057B1 (en) Electrical current sensing apparatus
JP2009244065A (ja) シャント抵抗およびシャント抵抗への端子取付け方法
KR20100130160A (ko) 검사용 치구 및 검사용 접촉자
US10788546B2 (en) Magnetic sensor with integrated solenoid
JP2009270910A (ja) 電流検出装置
KR102644470B1 (ko) 자기장 검출기 모듈을 갖는 전류 변환기
JPH0933488A (ja) 渦流探傷用プローブおよびその製造法
EP0930508A1 (en) Magnetic impedance effect device
WO2022124255A1 (ja) シャント抵抗器、及びその実装構造
JP7341594B2 (ja) シャント抵抗モジュール
JP2010203927A (ja) 電流検出装置およびこれを用いた電力量計
US6771066B2 (en) Printed circuit fluxgate sensor for magnetic gradient detection device
WO2021111951A1 (ja) シャント抵抗モジュール
KR100224141B1 (ko) 자기센서
JP6924443B2 (ja) 3次元磁界検出装置
JP2004205331A (ja) 磁気検出装置及び磁気検出機能付き電子機器
KR102584603B1 (ko) 위건드 효과를 이용한 센싱 기능을 수행하기 위한 인쇄 회로 기판
JP2006100389A (ja) 薄型コイル
JP3230857B2 (ja) 印刷配線回路の検査方法
JP2006100390A (ja) コイルおよび励磁用コイル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090804

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091222