JP2011220952A - 電流検出装置及びこれを用いた電力量計 - Google Patents

電流検出装置及びこれを用いた電力量計 Download PDF

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Abstract

【課題】外部からの磁気的ノイズ等の影響を受けにくい、高精度な電流検出装置、及びこれを用いた電力量計を提供する。
【解決手段】被測定電流に大きさが正比例した磁界を発生する一次導体100と、一次導体100により発生した磁界及び外部からの磁気的ノイズを検出する第1の磁電変換部(第1のコイル部)200と、磁気的ノイズのみを検出する第2の磁電変換部(第2のコイル部)210とを備えた電流検出装置において、第1,第2のコイル部200,210を逆極性にして直列に接続し、磁気的ノイズ分が相殺された電気信号を電流検出信号として端子202,211から出力させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁電変換により導体を流れる被測定電流の大きさを検出する電流検出装置、及び、この電流検出装置を用いた電力量計に関するものである。
従来より、一般家庭や工場、事業所の負荷電流を検出する電流検出装置が普及してきている。この種の電流検出装置は、例えば特許文献1に開示されているように、被測定電流(負荷電流)を磁界に変換するループ状の電流路を構成する一次導体と、この一次導体により発生した磁界を被測定電流に比例した電気信号に変換する磁電変換部と、を備えている。
特開平05−223849号公報(段落[0009]〜[0017]、図1等)
前述した従来の電流検出装置では、外部からの磁気的ノイズや、近接した導体を流れる電流によって発生する磁界が磁電変換部に影響を及ぼすため、高精度な電流検出を行えないという問題があった。
そこで、本発明の解決課題は、磁気的ノイズ等の影響を受けにくく高精度な電流検出を可能にした電流検出装置、及び、この電流検出装置を用いた電力量計を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に係る電流検出装置は、被測定電流を通流させる導体と、前記導体に近接して配置され、前記導体から発生する磁界と磁気的ノイズとを加算した磁界に応じた電気信号を出力する第1のコイル部と、前記第1のコイル部に対して逆極性になるように、各一方の端子を介して前記第1のコイル部と直列に接続され、前記導体から発生する磁界の影響を受けない位置に配置されると共に前記磁気的ノイズに応じた電気信号を出力する第2のコイル部と、を備え、
前記第1のコイル部及び前記第2のコイル部の各他方の端子から、前記被測定電流に応じた電流検出信号を出力するものである。
請求項2に係る電流検出装置は、被測定電流を通流させる導体と、前記導体の表面に近接して配置され、前記導体から発生する磁界と磁気的ノイズとを加算した磁界に応じた電気信号を出力する第1のコイル部と、前記導体の裏面に近接して配置され、前記導体から発生する磁界と磁気的ノイズとを加算した磁界に応じた電気信号を出力する第2のコイル部と、を備え、
前記第1のコイル部に対して逆極性になるように、各一方の端子を介して、前記第2のコイル部を前記第1のコイル部と直列に接続し、前記第1のコイル部及び前記第2のコイル部の各他方の端子から、前記被測定電流に応じた電流検出信号を出力するものである。
請求項3に係る電流検出装置は、被測定電流を通流させる第1の導体と、前記第1の導体と直列に接続され、かつ、前記被測定電流を前記第1の導体と逆方向に通流させる第2の導体と、前記第1の導体に近接して配置され、前記第1の導体から発生する磁界と磁気的ノイズとを加算した磁界に応じた電気信号を出力する第1のコイル部と、前記第2の導体に近接して配置されると共に、各一方の端子を介して、前記第1のコイル部に対して逆極性になるように直列に接続され、かつ、前記第2の導体から発生する磁界と磁気的ノイズとを加算した磁界に応じた電気信号を出力する第2のコイル部と、前記第1及び第2の導体から発生する磁界の影響を受けない位置に配置されると共に、前記第2のコイル部に対して逆極性になるように、第2のコイル部の他方の端子と自身の一方の端子とを介して直列に接続され、かつ、磁気的ノイズに応じた電気信号を出力する第4のコイル部と、前記第1及び第2の導体から発生する磁界の影響を受けない位置に配置されると共に、前記第4のコイル部に対して逆極性になるように、第4のコイル部の他方の端子と自身の一方の端子とを介して直列に接続され、かつ、磁気的ノイズに応じた電気信号を出力する第3のコイル部と、を備え、
前記第1のコイル部及び前記第3のコイル部の各他方の端子から、前記被測定電流に応じた電流検出信号を出力するものである。
請求項4に係る電流検出装置は、被測定電流を通流させる第1の導体と、前記第1の導体と直列に接続され、かつ、前記被測定電流を前記第1の導体と逆方向に通流させる第2の導体と、前記第1の導体に近接して配置され、前記第1の導体から発生する磁界と磁気的ノイズとを加算した磁界に応じた電気信号を出力する第1のコイル部と、前記第2の導体に近接して配置されると共に、各一方の端子を介して、前記第1のコイル部に対して逆極性になるように直列に接続され、かつ、前記第2の導体から発生する磁界と磁気的ノイズとを加算した磁界に応じた電気信号を出力する第2のコイル部と、を備え、
前記第1のコイル部及び前記第2のコイル部の各他方の端子から、前記被測定電流に応じた電流検出信号を出力するものである。
請求項5に記載した電流検出装置は、請求項1〜4のいずれか1項に記載した電流検出装置において、前記各コイル部は、少なくとも2層の印刷配線層を有する印刷配線板の、異なる印刷配線層上に印刷配線された複数のコイルパターンと、前記異なる印刷配線層上に印刷配線された複数のコイルパターンを電気的に導通させる複数のスルーホールと、をそれぞれ備えたものである。
請求項6に係る電流検出装置は、請求項1〜5のいずれか1項に記載した電流検出装置において、前記各コイル部は、それぞれ巻数ごとのコイル断面積の総和が等しいことを特徴とする。
請求項7に係る電流検出装置は、請求項1〜6のいずれか1項に記載した電流検出装置において、前記導体と、この導体に近接する前記コイル部との間に、絶縁シートを介在させたものである。
請求項8に係る電流検出装置は、請求項3に記載した電流検出装置において、前記第1のコイル部を構成するコイルパターンと前記第2のコイル部を構成するコイルパターンとがほぼ同一形状であり、かつ、前記第3のコイル部を構成するコイルパターンと前記第4のコイル部を構成するコイルパターンとがほぼ同一形状であることを特徴とする。
請求項9に係る電力量計は、被測定電流を通流させる導体と、前記導体に近接して配置され、前記導体から発生する磁界と磁気的ノイズとを加算した磁界に応じた電気信号を出力する第1のコイル部と、前記第1のコイル部に対して逆極性になるように、各一方の端子を介して前記第1のコイル部と直列に接続され、前記導体から発生する磁界の影響を受けない位置に配置されると共に前記磁気的ノイズに応じた電気信号を出力する第2のコイル部と、を備え、前記第1のコイル部及び前記第2のコイル部の各他方の端子から、前記被測定電流に応じた電流検出信号を出力する電流検出手段と、
被測定系の電圧を検出する電圧検出手段と、
前記電流検出手段により検出された前記被測定系の電流に係る電気信号と、前記電圧検出手段により検出された前記被測定系の電圧に係る電気信号とから、電力量に関するデータを演算する電力演算手段と、を備えたものである。
請求項10に係る電力量計は、請求項2〜8のいずれか1項に記載した電流検出装置と、
被測定系の電圧を検出する電圧検出手段と、
前記電流検出装置により検出された前記被測定系の電流に係る電気信号と、前記電圧検出手段により検出された前記被測定系の電圧に係る電気信号とから、電力量に関するデータを演算する電力演算手段と、を備えたものである。
本発明によれば、外部からの磁気的ノイズの影響を受けにくく、被測定電流を高精度に検出可能な電流検出装置、及びこれを用いた電力量計を提供することができる。
本発明の実施例1に係る電流検出装置の斜視図である。 図1における第1の磁電変換部の構造を示す図である。 図1における第1の磁電変換部の変形例の構造を示す図である。 本発明の実施例1の等価回路を用いた動作説明図である。 本発明の実施例2に係る電流検出装置の斜視図である。 本発明の実施例2の等価回路を用いた動作説明図である。 本発明の実施例3に係る電流検出装置の斜視図である。 本発明の実施例3における一次導体の構造を示す図である。 本発明の実施例3における磁電変換ユニットの構造を示す図である。 本発明の実施例3の等価回路を用いた動作説明図である。 本発明の実施例4に係る電流検出装置の斜視図である。 本発明の実施例4の等価回路を用いた動作説明図である。 本発明の実施例5に係る電力量計の構成を示すブロック図である。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
本発明の実施形態は、被測定電流が導体に流れた時に発生する磁界が、被測定電流のみに起因するのではなく、前記磁界を電気信号に変換する磁電変換部としてのコイル部によって検出される磁界に外部からの磁気ノイズも加算されていることに着目したものであり、前記コイル部の出力信号から、磁気ノイズに相当する電気信号を相殺することで、被測定電流に相当する電気信号のみを取り出すようにしたものである。
以下、本発明の実施例について詳細に説明する。
まず、本発明に係る電流検出装置の実施例1を、図1〜図3に沿って説明する。
図1は、この実施例に係る電流検出装置の斜視図である。図1において、100は、鉄や銅などの板状金属導体により構成された一次導体であり、負荷電流を通流することにより、その負荷電流に比例した磁界を発生する。
一次導体100の長手方向両端部には、この一次導体100をネジ等によって電源や負荷に電気的、機械的に接続するための接続用孔101,102が形成されている。
また、200は一次導体100の上面に絶縁シート220を介して配置された第1の磁電変換部であり、印刷パターンによりコイルの導線が形成された印刷配線板等によって構成されている。この磁電変換部200は、一次導体100に流れる負荷電流(図中、矢印Aにて示す)に正比例した大きさの磁界(図中、矢印Bにて示す)を上記コイルによって検出し、更にこの磁界を、当該磁界に対応した低レベルの電気信号に変換するものであり、芯材に磁性体金属等を有しない、いわゆる空芯コイルとして構成されている。ここで、第1の磁電変換部200は、請求項1における第1のコイル部に相当する。
なお、上記絶縁シート220は、一次導体100と第1の磁電変換部200とを電気的に絶縁するためのもので、絶縁性のプラスチックフィルム等により構成されている。
210は第2の磁電変換部であり、第1の磁電変換部200と同様に、印刷パターンによりコイルの導線が形成された印刷配線板等からなるものである。すなわち、第2の磁電変換部210は、請求項1における第2のコイル部に相当する。
第2の磁電変換部210は、外部からの磁気的ノイズを上記コイルによって検出するためのものであり、一次導体100を流れる負荷電流による磁界の影響を受けないように、一次導体100から十分に離れた位置に配置されている。
この第2の磁電変換部210は、導線201を介して、第1の磁電変換部200に対して逆極性となるように(コイルが逆巻きに)直列に接続されている。なお、202,203は第1の磁電変換部200のコイル両端の端子、211,213は第2の磁電変換部210のコイル両端の端子である。
第1,第2の磁電変換部200,210を構成する各コイル部は巻数ごとのコイル断面積の総和が等しく、ほぼ同一の形状を有している。
次に、第1の磁電変換部200の構造について、図2を参照しつつ説明する。
図2(a)は、磁電変換部200に形成された印刷配線パターンの表面図を、図2(b)は表面側から見た裏面の透視図を示している。ここで、磁電変換部200を構成する印刷配線板は、絶縁性のガラスエポキシ材やフェノール材等を基材として構成されている。
図2(a),(b)において、205,206は、銅箔等の印刷配線パターンとして構成されたコイルパターンである。これらのコイルパターン205,206は印刷配線板を貫通するスルーホールにより電気的に導通している。
202,203は、前述したごとく端子であり、印刷配線板に設けられた銅等の導電性金属が貼り付けられたスルーホールにより構成されている。これらの端子202,203は、スルーホールを介して前記コイルパターン205,206に接続されており、端子202,203からは、一次導体100に流れる負荷電流が発生する磁界に正比例した低レベルの電気信号が出力される。
なお、図3は第1の磁電変換部の変形例を示しており、符号200Aを付してある。図3(a)は、この磁電変換部200Aの表面図を、図3(b)は表面から見た裏面の透視図を示している。
この磁電変換部200Aは、例えば、図2に示したコイルパターン205,206が内層の印刷配線層に形成され、図3(a),(b)に示すシールドパターン208,209が外層の印刷配線層に形成された4層以上の印刷配線層を有する印刷配線板によって構成されている。図3(a)において、207は端子であり、シールドパターン208,209の電位を定める外部回路の大地電位等に接続される。
次に、本実施例の動作について、図1,図2,図4を参照しつつ説明する。ここで、図4は、実施例1の等価回路を用いた動作説明図である。
図4に示すごとく、一次導体100に図示の方向で負荷電流Aが流れると、この負荷電流の大きさに正比例した磁界Bが発生し、この磁界による磁力線が第1の磁電変換部200のコイルに鎖交する。これと同時に、外部からの磁気的ノイズに起因した磁界による磁力線も第1の磁電変換部200のコイルに鎖交する。すなわち、第1の磁電変換部200のコイルには、負荷電流に正比例した磁界と外部からの磁気的ノイズとを加算した磁界が作用するので、第1の磁電変換部200の端子202,203からは、磁気的ノイズを含む磁界に対応した低レベルの電気信号が出力される。
なお、図4(後述する図6も同様)において、Cは外部からの磁気的ノイズに起因した磁界による磁力線を示している。
一方、第2の磁電変換部210は、前述したように一次導体100を流れる負荷電流による磁界の影響を受けない位置に配置されているので、外部からの磁気的ノイズのみに対応した低レベルの電気信号を端子211,213から出力する。
ここで、第2の磁電変換部210は、第1の磁電変換部200に対して逆極性になるように、導線201を介して直列に接続されている。なお、図2,図4において、204,212は第1,第2の磁電変換部200,210の極性マークであり、これらの極性マークが反対方向を向くように、すなわちコイル同士が逆巻きになって逆極性になるように、第1,第2の磁電変換部200,210が導線201を介して接続されている。
このように、第2の磁電変換部210は、第1の磁電変換部200に対して逆極性かつ直列に接続されているため、第1の磁電変換部200の端子202,203から出力される電気信号のうち、外部からの磁気的ノイズに起因して第2の磁電変換部210の端子211,213から出力される電気信号が相殺されるので、端子202,211間には、負荷電流に正比例した電気信号だけが現れることになる。従って、端子202,211からは、磁気的ノイズ成分が除去された、一次導体100を流れる負荷電流Aに正比例した電気信号のみを得ることができる。
上記のように、本実施例によれば、第2の磁電変換部210が外部からの磁気的ノイズを検出し、第1の磁電変換部200から出力された電気信号のうち磁気的ノイズに相当する分を打ち消して負荷電流に正比例した電気信号のみを出力させることができるため、磁気的ノイズの影響を受けにくい、高精度な電流検出装置を提供することができる。
次に、本発明の実施例2に係る電流検出装置について、図5を参照しつつ説明する。図5は、実施例2に係る電流検出装置の斜視図であり、実施例1における各部と同一部分については同一の符号を付してある。
この実施例2が実施例1と相違する点は、第1,第2の磁電変換部200,210が一次導体100の表裏面に配置されている点である。なお、第1の磁電変換部200、第2の磁電変換部210は、請求項2における第1のコイル部、第2のコイル部に相当する。この実施形態においても、第1の磁電変換部200と第2の磁電変換部210とは、導線201を介して、互いに逆極性となるように直列に接続されている。
なお、221は、第2の磁電変換部210を一次導体100と絶縁するための絶縁シートである。
次に、この実施例の動作を、図6を参照しつつ説明する。
図6に示すように、第1の磁電変換部200と第2の磁電変換部210とは逆極性、つまりコイルが逆巻きになるように接続されているため、外部からの磁気的ノイズに応じて各磁電変換部200,210から出力される電気信号は互いに打ち消し合い、相殺される。第1,第2の磁電変換部200,210は、いずれも一次導体100に流れる負荷電流Aによって発生した磁界Bに正比例した電気信号を出力するが、各磁電変換部200,210が検出する磁界の位相は180度ずれているため、第1,第2の磁電変換部200,210から出力される電気信号の極性は一致しており、大きさが負荷電流Aに正比例した電気信号のみを端子202,211から得ることができる。
以上のように、本実施例においても、外部からの磁気的ノイズの影響を受けにくい、高精度な電流検出装置を提供することができる。
次いで、本発明の実施例3に係る電流検出装置を説明する。
図7は、この実施例に係る電流検出装置の斜視図である。この実施例の構造上の主な特徴は、負荷電流の流れる一次導体が磁電変換ユニットを挟み込むように構成されている点である。
図7において、300は、鉄、銅等の板状金属導体により構成された一次導体であり、この一次導体300に流れる負荷電流の大きさに正比例した磁界を発生する。この一次導体300の構造については後述する。
310は、一次導体300に挟み込まれる平板状の磁電変換ユニットであり、330は一次導体300と磁電変換ユニット310とを絶縁する絶縁シートである。本実施例においては、磁電変換ユニット310は複数の磁電変換部(コイル部)を内蔵しているため、実施例1,2と区別するために磁電変換ユニットというものとする。
301は、磁電変換ユニット310の固定、並びに、磁電変換ユニット310と一次導体300との位置決めを行うためのネジ等の取付用孔である。
上記構成において、一次導体300の構造を、図8を参照しつつ以下に詳述する。
図8(a)は一次導体300の斜視図、図8(b)は平面図、図8(c)は側面図である。これらの図に示すように、一次導体300は、一端が連続している二つの導体片360,361を有するU字形の板状金属を折り曲げ加工して形成されており、折り曲げ箇所を基点としたばね性を有している。350,351は導体片360,361の各一端部に形成された接続用孔であり、一方の接続用孔350は電源の給電線を、また、他方の接続用孔351は負荷の給電線を、それぞれネジ等によって接続するために用いられる。
図8(a),(c)に示すように、折り曲げ加工された導体片360,361の各対向面の間には、磁電変換ユニット310を挟み込むための隙間hが保有されている。また、導体片360,361同士が連続している端部は折り曲げ加工されて係止端部362を構成しており、上記隙間hに挟み込んだ磁電変換ユニット310が係止端部362に係止し、固定されるようになっている。
また、370,371は突起部であり、プレス加工等により形成されている。これらの突起部370,371は、挟み込まれる磁電変換ユニット310側(内側)に突設されており、一次導体300と磁電変換ユニット310及び絶縁シート330の位置ずれを防止するように機能する。
上記のように形成された一次導体300は、図7に示すように、導体片360,361のばね性を利用して磁電変換ユニット310及び絶縁シート330を隙間hに挟み込むことにより、磁電変換ユニット310に装着される。
次に、この実施例における磁電変換ユニット310について、図9を参照しつつ説明する。
図9に示す磁電変換ユニット310も、実施例1,2の磁電変換部200,210と同様に、印刷パターンによりコイルの導線が形成された印刷配線板等により構成されている。
図9において、一点鎖線により示した312,314は第1,第2のコイル部であり、印刷配線板の表裏に設けられた銅箔等からなるコイルパターンと、これらのコイルパターンを電気的に導通させるスルーホールとによって構成されており、一次導体300の負荷電流に正比例する磁界に対応した低レベルの電気信号を出力する。
コイル部312とコイル部314とは、互いに逆極性となるように、一点鎖線にて示す接続部313を介して直列に接続されている。
また、318,319は、導電性を有する銅等の金属が貼り付けられたスルーホールにからなる端子である。これらの端子318,319はそれぞれコイル部312,314に接続されており、コイル部312,314の直列回路から発生した低レベルの電気信号を出力する。
一方、一点鎖線により示した315,317は、外部からの磁気的ノイズを検出するための第3,第4のコイル部であり、第1,第2のコイル部312,314と同様に印刷配線板の表裏に設けられた銅箔等からなるコイルパターンと、これらのコイルパターンを電気的に導通させるスルーホールとによって構成され、外部からの磁気的ノイズに対応した低レベルの電気信号を出力する。コイル部315とコイル部317とは互いに逆極性となるように、接続部316を介して直列に接続されている。
上述した第1〜第4のコイル部312,314,315,317は、請求項3における第1〜第4のコイル部に相当するものであり、巻線の素材、巻数共に同等の構造を有している。また、各コイル部312,314,315,317は巻数ごとのコイル断面積の総和が等しく、すべてほぼ同一の形状を有している。
321,322は、導電性を有する銅等の金属が貼り付けられたスルーホールからなる端子である。これらの端子321,322はコイル部315,317にそれぞれ接続されており、コイル部315,317の直列回路から発生した低レベルの電気信号を出力する。なお、端子323はシールドを介して外部回路の大地電位等に接続されている。
上記構成において、第1,第2のコイル部312,314は一次導体300に流れる負荷電流により発生する磁界を検出可能なように、一次導体300を構成する導体片360,361の各対向面の間の隙間hに配置されるのに対し、外部からの磁気的ノイズを検出するための第3,第4のコイル部315,317は、一次導体300により発生した磁界の影響を受けにくい位置、すなわち一次導体300からある程度離れた位置に配置される。
次に、この実施例の動作を、図10を参照しつつ説明する。図10は、本実施例を等価回路によって示した動作説明図である。
図9からは明らかではないが、図10に示すごとく、第1,第2のコイル部312,314の直列回路と、第3,第4のコイル部315,317の直列回路とは、スルーホールを介した配線パターン340により、第2のコイル部312と第4のコイル部317とが逆極性となるように直列に接続されている。
いま、一次導体300(導体片360,361)に負荷電流が流れると、この負荷電流の大きさに正比例した磁界が発生する。
図10に示すように、コイル部312とコイル部314とは逆極性で直列に接続されているが、導体片360,361に流れる電流の方向も逆方向であるため、一次導体300に流れた負荷電流に対応してコイル部312,314に発生する電気信号は加算される。一方、外部からの磁気的ノイズに応じてコイル部312,314に発生する電気信号は減算される。
コイル部312,314はほぼ同等の特性を持ち、互いに逆極性に接続されているが、一次導体300に対して配置された位置や印刷配線板の製造ばらつきなどにより、若干の特性差を有することがある。このため、磁気的ノイズに応じた電気信号が完全に相殺されない場合がある。
また、コイル部315とコイル部317とは逆極性で直列に接続されているため、外部からの磁気的ノイズに応じた電気信号は減算される。
コイル部315,317はほぼ同等の特性を持ち、互いに逆極性に接続されているが、前記コイル部312,314の場合と同様に、一次導体300に対して配置された位置や印刷配線板の製造ばらつきなどにより、若干の特性差を有することがある。このため、磁気的ノイズに応じた電気信号が完全に相殺されない場合がある。
ここで、コイル部312とコイル部315との特性差は、両コイルの巻き方向が同じであるため、コイル部312とコイル部314との特性差より小さい。また、コイル部314とコイル部317との特性差は、両コイルの巻き方向が同じであるため、コイル部312とコイル部314との特性差より小さい。
本実施例では、コイル部312,314の直列回路とコイル部315,317の直列回路とが逆極性となるように直列に接続されているので、コイル部312,314、またはコイル部312,314において、一次導体300に対する位置や印刷配線板の製造ばらつき等により発生する特性差を解消することができ、磁気的ノイズの相殺に寄与することができる。
このようにして、端子318,321からは、大きさが負荷電流Aに正比例した電気信号のみを出力させることができる。
一次導体300に保有された隙間hには、上下の導体片360,361から同一方向の磁界が発生するため、隙間h内の磁界は実施例1に比べて増加し、出力レベルの増加に寄与する。また、コイル部312,314は、絶縁シート330を介して一次導体300に対向しているので一次導体300の近傍に発生する局所高磁界を検出することはなく、一次導体300の間隙hの中心部に形成される一様に発生した磁界のみを検出可能である。このため、コイル部312,314によって安定した磁界検出を行うことができる。
また、各コイル部312,314,315,317は同一の印刷配線板上に形成されているため、各コイル部312,314,315,317の感磁軸を高精度に合致させることができる。これにより、磁気的ノイズに起因した信号成分を含んだ電気信号から、磁気的ノイズに起因した信号成分を高精度に打ち消すことができ、結果として、一次導体300に流れる電流を高精度に検出することができる。
また、磁電変換ユニット310は一次導体300の係止端部362に係止して固定されると共に、一次導体300のばね性によって一次導体300と磁電変換ユニット310とが緊密に連結され、更に、磁電変換ユニット310は取付用孔301を介してネジ等により筐体(図示せず)に固定されるので、一次導体300及び磁電変換ユニット310が位置ずれするおそれがなく、量産時のばらつきや経年的な位置ずれを回避することができる。
以上のように、本実施例によれば、出力レベルを高くし、かつ、外部からの磁気的ノイズの影響を受けにくい、高精度な電流検出装置を提供することができる。また、一次導体300及び磁電変換ユニット310の位置ずれが発生しにくい電流検出装置を提供することができる。
次いで、本発明の実施例4に係る電流検出装置を説明する。
図11は、実施例4に係る電流検出装置の斜視図であり、図12は、この実施例を等価回路により示した動作説明図である。図11,図12において、実施例3における各部と同一部分については同一の符号を付して説明を省略し、以下では実施例3と異なる部分を中心に説明する。
この実施例では、実施例3に対して第2の一次導体400が追加されている。なお、実施例3と同様に設けられた一次導体300を、便宜的に第1の一次導体とする。
第2の一次導体400は、第1の一次導体300と同様に、鉄、銅等の板状金属導体により構成されており、この一次導体400に通流する負荷電流に正比例した磁界を発生するものである。
第2の一次導体400も、一端が連続している二つの導体片401,402を有するU字形の板状金属を折り曲げ加工して形成されており、折り曲げ箇所を基点としたばね性を有している。なお、一方の導体片402は、第1の一次導体300の導体片360,361を跨ぐように形成された跨設片402aを備え、導体片401の端部と跨設片402aの端部とには、電源の給電線及び負荷の給電線をネジ等により接続するための接続用孔403,404がそれぞれ形成されている。
本実施例において、第1の一次導体300は多相計器における3相側の電流を導通させ、第2の一次導体400は多相計器における1相側の電流を通流させるものである。
磁電変換ユニット310の構成は、一部を除いて実施例3と同様である。すなわち、図12に示すように、磁電変換ユニット310は第1〜第4のコイル部312,314,315,317を備え、第1のコイル部312と第2のコイル部314とは互いに逆極性となるように直列に接続されていると共に、第3のコイル部315と第4のコイル部317とは互いに逆極性となるように直列に接続されている。ただし、この実施例では、第1,第2のコイル部312,314の直列回路と第3,第4のコイル部315,317の直列回路とが直列に接続されておらず、各直列回路の両端はそれぞれ端子318,319及び端子321,322に接続されている。
第1,第2の一次導体300,400は、それぞれのばね性を利用して図11に示すように磁電変換ユニット310に装着、固定されるが、本実施例では、図12から明らかなように、第2の一次導体400の導体片402が絶縁シート330を介してコイル部315に対向し、導体片401が絶縁シート330を介してコイル部317に対向するように位置決めされる。
次に、この実施例の動作を、図12を参照しつつ説明する。
第1の一次導体300に3相側の負荷電流が流れると、この負荷電流の大きさに正比例した磁界が発生し、その磁力線が鎖交するコイル部312,314により、磁界の大きさに応じた低レベルの電気信号に変換される。コイル部312,314は互いに逆極性で直列に接続されているが、一次導体300(導体片360,361)に流れる電流の方向も逆方向であるため、一次導体300の負荷電流に応じた電気信号は加算される。一方、外部からの磁気的ノイズに応じてコイル部312,314により発生した電気信号は減算される。
従って、端子318,319からは、3相側の負荷電流の大きさに応じた電気信号のみが出力される。
これに対し、第2の一次導体400に1相側の負荷電流が流れると、この負荷電流の大きさに正比例した磁界が発生し、その磁力線が鎖交するコイル部315,317により、磁界に対応した低レベルの電気信号に変換される。コイル部315,317は互いに逆極性で電気的に直列に接続されているが、一次導体400(導体片401,402)に流れる電流の方向も逆方向であるため、一次導体400の負荷電流に応じた電気信号は加算される。一方、外部からの磁気的ノイズに応じてコイル部315,317により発生した電気信号は減算されることになる。
従って、端子321,322からは、1相側の負荷電流の大きさに応じた電気信号のみが出力される。
以上のように、本実施例によれば、多相電流の測定が可能であると共に、外部からの磁気的ノイズの影響を受けにくい、高精度な電流検出装置を提供することができる。
次いで、本発明による電流検出装置を利用した電力量計の実施例について、図13を参照しつつ説明する。図13は、実施例5に係る電力量計の一構成例を示すブロック図である。
701は電流検出部であり、例えば前述した実施例1〜実施例4に説明した電流検出装置がこれに相当する。この電流検出部701は、需要家の負荷にて使用される使用電流(A1)を検出し、この使用電流に正比例した低レベルの電気信号に変換して出力する。
702は電圧検出部であり、電圧トランスやアッテネータ等の分圧抵抗器から構成されており、需要家の負荷にて使用される使用電圧(V1)を検出し、この使用電圧に正比例した低レベルの電気信号に変換して出力する。
また、703は電力演算部であり、ディジタル乗算回路やDSP(ディジタル・シグナル・プロセッサ)等によって構成されている。この電力変換部703は、電流検出部701から出力された使用電流(A1)に相当する信号と、電圧検出部702から出力された使用電圧(V1)に相当する信号とを乗算し、需要家の使用電力に正比例したデータ(A1・V1)に変換する。更に、電力演算部703は、上記データ(A1・V1)の演算結果を使用量データとして編集し、出力する。ここで、使用量データとは需要家の負荷にて使用される総積算使用電力量及び各時間帯毎の時間帯使用電力量等、需要家の使用電力に関するデータをいう。
704は液晶表示器等によって構成された表示部であり、電力演算部703から出力された使用量データを表示する。
本実施例によれば、外部からの磁気的ノイズの影響を受けにくい、高精度な電流検出部を備えた電力量計を提供することができる。
100:一次導体
101,102:接続用孔
200,200A:第1の磁電変換部(第1のコイル部)
201:導線
202,203:端子
205,206:コイルパターン
207:端子
208,209:シールドパターン
204,212:極性マーク
210:第2の磁電変換部(第2のコイル部)
211,213:端子
220,221:絶縁シート
301:取付用孔
300:一次導体(第1の一次導体)
310:磁電変換ユニット
312,314,315,317:コイル部
313,316:接続部
318,319,321,322,323:端子
330:絶縁シート
340:配線パターン
350,351:接続用孔
360,361:導体片
362:係止端部
370,371:突起部
400:第2の一次導体
401,402:導体片
402a:跨設部
403,404:接続用孔
701:電流検出部
702:電圧検出部
703:電力演算部
704:表示部

Claims (10)

  1. 被測定電流を通流させる導体と、
    前記導体に近接して配置され、前記導体から発生する磁界と磁気的ノイズとを加算した磁界に応じた電気信号を出力する第1のコイル部と、
    前記第1のコイル部に対して逆極性になるように、各一方の端子を介して前記第1のコイル部と直列に接続され、前記導体から発生する磁界の影響を受けない位置に配置されると共に前記磁気的ノイズに応じた電気信号を出力する第2のコイル部と、
    を備え、
    前記第1のコイル部及び前記第2のコイル部の各他方の端子から、前記被測定電流に応じた電流検出信号を出力することを特徴とする電流検出装置。
  2. 被測定電流を通流させる導体と、
    前記導体の表面に近接して配置され、前記導体から発生する磁界と磁気的ノイズとを加算した磁界に応じた電気信号を出力する第1のコイル部と、
    前記導体の裏面に近接して配置され、前記導体から発生する磁界と磁気的ノイズとを加算した磁界に応じた電気信号を出力する第2のコイル部と、
    を備え、
    前記第1のコイル部に対して逆極性になるように、各一方の端子を介して、前記第2のコイル部を前記第1のコイル部と直列に接続し、
    前記第1のコイル部及び前記第2のコイル部の各他方の端子から、前記被測定電流に応じた電流検出信号を出力することを特徴とする電流検出装置。
  3. 被測定電流を通流させる第1の導体と、
    前記第1の導体と直列に接続され、かつ、前記被測定電流を前記第1の導体と逆方向に通流させる第2の導体と、
    前記第1の導体に近接して配置され、前記第1の導体から発生する磁界と磁気的ノイズとを加算した磁界に応じた電気信号を出力する第1のコイル部と、
    前記第2の導体に近接して配置されると共に、各一方の端子を介して、前記第1のコイル部に対して逆極性になるように直列に接続され、かつ、前記第2の導体から発生する磁界と磁気的ノイズとを加算した磁界に応じた電気信号を出力する第2のコイル部と、
    前記第1及び第2の導体から発生する磁界の影響を受けない位置に配置されると共に、前記第2のコイル部に対して逆極性になるように、第2のコイル部の他方の端子と自身の一方の端子とを介して直列に接続され、かつ、磁気的ノイズに応じた電気信号を出力する第4のコイル部と、
    前記第1及び第2の導体から発生する磁界の影響を受けない位置に配置されると共に、前記第4のコイル部に対して逆極性になるように、第4のコイル部の他方の端子と自身の一方の端子とを介して直列に接続され、かつ、磁気的ノイズに応じた電気信号を出力する第3のコイル部と、
    を備え、
    前記第1のコイル部及び前記第3のコイル部の各他方の端子から、前記被測定電流に応じた電流検出信号を出力することを特徴とする電流検出装置。
  4. 被測定電流を通流させる第1の導体と、
    前記第1の導体と直列に接続され、かつ、前記被測定電流を前記第1の導体と逆方向に通流させる第2の導体と、
    前記第1の導体に近接して配置され、前記第1の導体から発生する磁界と磁気的ノイズとを加算した磁界に応じた電気信号を出力する第1のコイル部と、
    前記第2の導体に近接して配置されると共に、各一方の端子を介して、前記第1のコイル部に対して逆極性になるように直列に接続され、かつ、前記第2の導体から発生する磁界と磁気的ノイズとを加算した磁界に応じた電気信号を出力する第2のコイル部と、
    を備え、
    前記第1のコイル部及び前記第2のコイル部の各他方の端子から、前記被測定電流に応じた電流検出信号を出力することを特徴とする電流検出装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載した電流検出装置において、
    前記各コイル部は、
    少なくとも2層の印刷配線層を有する印刷配線板の、異なる印刷配線層上に印刷配線された複数のコイルパターンと、
    前記異なる印刷配線層上に印刷配線された複数のコイルパターンを電気的に導通させる複数のスルーホールと、
    をそれぞれ備えたことを特徴とする電流検出装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載した電流検出装置において、
    前記各コイル部は、それぞれ巻数ごとのコイル断面積の総和が等しいことを特徴とする電流検出装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載した電流検出装置において、
    前記導体と、この導体に近接する前記コイル部との間に、絶縁シートを介在させたことを特徴とする電流検出装置。
  8. 請求項3に記載した電流検出装置において、
    前記第1のコイル部を構成するコイルパターンと前記第2のコイル部を構成するコイルパターンとがほぼ同一形状であり、かつ、前記第3のコイル部を構成するコイルパターンと前記第4のコイル部を構成するコイルパターンとがほぼ同一形状であることを特徴とする電流検出装置。
  9. 被測定電流を通流させる導体と、
    前記導体に近接して配置され、前記導体から発生する磁界と磁気的ノイズとを加算した磁界に応じた電気信号を出力する第1のコイル部と、
    前記第1のコイル部に対して逆極性になるように、各一方の端子を介して前記第1のコイル部と直列に接続され、前記導体から発生する磁界の影響を受けない位置に配置されると共に前記磁気的ノイズに応じた電気信号を出力する第2のコイル部と、
    を備え、
    前記第1のコイル部及び前記第2のコイル部の各他方の端子から、前記被測定電流に応じた電流検出信号を出力する電流検出手段と、
    被測定系の電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記電流検出手段により検出された前記被測定系の電流に係る電気信号と、前記電圧検出手段により検出された前記被測定系の電圧に係る電気信号とから、電力量に関するデータを演算する電力演算手段と、
    を備えたことを特徴とする電力量計。
  10. 請求項2〜8のいずれか1項に記載した電流検出装置と、
    被測定系の電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記電流検出装置により検出された前記被測定系の電流に係る電気信号と、前記電圧検出手段により検出された前記被測定系の電圧に係る電気信号とから、電力量に関するデータを演算する電力演算手段と、
    を備えたことを特徴とする電力量計。
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