JP2011220952A - 電流検出装置及びこれを用いた電力量計 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】被測定電流に大きさが正比例した磁界を発生する一次導体100と、一次導体100により発生した磁界及び外部からの磁気的ノイズを検出する第1の磁電変換部(第1のコイル部)200と、磁気的ノイズのみを検出する第2の磁電変換部(第2のコイル部)210とを備えた電流検出装置において、第1,第2のコイル部200,210を逆極性にして直列に接続し、磁気的ノイズ分が相殺された電気信号を電流検出信号として端子202,211から出力させる。
【選択図】図1
Description
そこで、本発明の解決課題は、磁気的ノイズ等の影響を受けにくく高精度な電流検出を可能にした電流検出装置、及び、この電流検出装置を用いた電力量計を提供することにある。
前記第1のコイル部及び前記第2のコイル部の各他方の端子から、前記被測定電流に応じた電流検出信号を出力するものである。
前記第1のコイル部に対して逆極性になるように、各一方の端子を介して、前記第2のコイル部を前記第1のコイル部と直列に接続し、前記第1のコイル部及び前記第2のコイル部の各他方の端子から、前記被測定電流に応じた電流検出信号を出力するものである。
前記第1のコイル部及び前記第3のコイル部の各他方の端子から、前記被測定電流に応じた電流検出信号を出力するものである。
前記第1のコイル部及び前記第2のコイル部の各他方の端子から、前記被測定電流に応じた電流検出信号を出力するものである。
被測定系の電圧を検出する電圧検出手段と、
前記電流検出手段により検出された前記被測定系の電流に係る電気信号と、前記電圧検出手段により検出された前記被測定系の電圧に係る電気信号とから、電力量に関するデータを演算する電力演算手段と、を備えたものである。
被測定系の電圧を検出する電圧検出手段と、
前記電流検出装置により検出された前記被測定系の電流に係る電気信号と、前記電圧検出手段により検出された前記被測定系の電圧に係る電気信号とから、電力量に関するデータを演算する電力演算手段と、を備えたものである。
本発明の実施形態は、被測定電流が導体に流れた時に発生する磁界が、被測定電流のみに起因するのではなく、前記磁界を電気信号に変換する磁電変換部としてのコイル部によって検出される磁界に外部からの磁気ノイズも加算されていることに着目したものであり、前記コイル部の出力信号から、磁気ノイズに相当する電気信号を相殺することで、被測定電流に相当する電気信号のみを取り出すようにしたものである。
以下、本発明の実施例について詳細に説明する。
図1は、この実施例に係る電流検出装置の斜視図である。図1において、100は、鉄や銅などの板状金属導体により構成された一次導体であり、負荷電流を通流することにより、その負荷電流に比例した磁界を発生する。
一次導体100の長手方向両端部には、この一次導体100をネジ等によって電源や負荷に電気的、機械的に接続するための接続用孔101,102が形成されている。
なお、上記絶縁シート220は、一次導体100と第1の磁電変換部200とを電気的に絶縁するためのもので、絶縁性のプラスチックフィルム等により構成されている。
第2の磁電変換部210は、外部からの磁気的ノイズを上記コイルによって検出するためのものであり、一次導体100を流れる負荷電流による磁界の影響を受けないように、一次導体100から十分に離れた位置に配置されている。
この第2の磁電変換部210は、導線201を介して、第1の磁電変換部200に対して逆極性となるように(コイルが逆巻きに)直列に接続されている。なお、202,203は第1の磁電変換部200のコイル両端の端子、211,213は第2の磁電変換部210のコイル両端の端子である。
第1,第2の磁電変換部200,210を構成する各コイル部は巻数ごとのコイル断面積の総和が等しく、ほぼ同一の形状を有している。
図2(a)は、磁電変換部200に形成された印刷配線パターンの表面図を、図2(b)は表面側から見た裏面の透視図を示している。ここで、磁電変換部200を構成する印刷配線板は、絶縁性のガラスエポキシ材やフェノール材等を基材として構成されている。
202,203は、前述したごとく端子であり、印刷配線板に設けられた銅等の導電性金属が貼り付けられたスルーホールにより構成されている。これらの端子202,203は、スルーホールを介して前記コイルパターン205,206に接続されており、端子202,203からは、一次導体100に流れる負荷電流が発生する磁界に正比例した低レベルの電気信号が出力される。
この磁電変換部200Aは、例えば、図2に示したコイルパターン205,206が内層の印刷配線層に形成され、図3(a),(b)に示すシールドパターン208,209が外層の印刷配線層に形成された4層以上の印刷配線層を有する印刷配線板によって構成されている。図3(a)において、207は端子であり、シールドパターン208,209の電位を定める外部回路の大地電位等に接続される。
図4に示すごとく、一次導体100に図示の方向で負荷電流Aが流れると、この負荷電流の大きさに正比例した磁界Bが発生し、この磁界による磁力線が第1の磁電変換部200のコイルに鎖交する。これと同時に、外部からの磁気的ノイズに起因した磁界による磁力線も第1の磁電変換部200のコイルに鎖交する。すなわち、第1の磁電変換部200のコイルには、負荷電流に正比例した磁界と外部からの磁気的ノイズとを加算した磁界が作用するので、第1の磁電変換部200の端子202,203からは、磁気的ノイズを含む磁界に対応した低レベルの電気信号が出力される。
なお、図4(後述する図6も同様)において、Cは外部からの磁気的ノイズに起因した磁界による磁力線を示している。
ここで、第2の磁電変換部210は、第1の磁電変換部200に対して逆極性になるように、導線201を介して直列に接続されている。なお、図2,図4において、204,212は第1,第2の磁電変換部200,210の極性マークであり、これらの極性マークが反対方向を向くように、すなわちコイル同士が逆巻きになって逆極性になるように、第1,第2の磁電変換部200,210が導線201を介して接続されている。
この実施例2が実施例1と相違する点は、第1,第2の磁電変換部200,210が一次導体100の表裏面に配置されている点である。なお、第1の磁電変換部200、第2の磁電変換部210は、請求項2における第1のコイル部、第2のコイル部に相当する。この実施形態においても、第1の磁電変換部200と第2の磁電変換部210とは、導線201を介して、互いに逆極性となるように直列に接続されている。
なお、221は、第2の磁電変換部210を一次導体100と絶縁するための絶縁シートである。
図6に示すように、第1の磁電変換部200と第2の磁電変換部210とは逆極性、つまりコイルが逆巻きになるように接続されているため、外部からの磁気的ノイズに応じて各磁電変換部200,210から出力される電気信号は互いに打ち消し合い、相殺される。第1,第2の磁電変換部200,210は、いずれも一次導体100に流れる負荷電流Aによって発生した磁界Bに正比例した電気信号を出力するが、各磁電変換部200,210が検出する磁界の位相は180度ずれているため、第1,第2の磁電変換部200,210から出力される電気信号の極性は一致しており、大きさが負荷電流Aに正比例した電気信号のみを端子202,211から得ることができる。
以上のように、本実施例においても、外部からの磁気的ノイズの影響を受けにくい、高精度な電流検出装置を提供することができる。
図7は、この実施例に係る電流検出装置の斜視図である。この実施例の構造上の主な特徴は、負荷電流の流れる一次導体が磁電変換ユニットを挟み込むように構成されている点である。
図7において、300は、鉄、銅等の板状金属導体により構成された一次導体であり、この一次導体300に流れる負荷電流の大きさに正比例した磁界を発生する。この一次導体300の構造については後述する。
301は、磁電変換ユニット310の固定、並びに、磁電変換ユニット310と一次導体300との位置決めを行うためのネジ等の取付用孔である。
図8(a)は一次導体300の斜視図、図8(b)は平面図、図8(c)は側面図である。これらの図に示すように、一次導体300は、一端が連続している二つの導体片360,361を有するU字形の板状金属を折り曲げ加工して形成されており、折り曲げ箇所を基点としたばね性を有している。350,351は導体片360,361の各一端部に形成された接続用孔であり、一方の接続用孔350は電源の給電線を、また、他方の接続用孔351は負荷の給電線を、それぞれネジ等によって接続するために用いられる。
また、370,371は突起部であり、プレス加工等により形成されている。これらの突起部370,371は、挟み込まれる磁電変換ユニット310側(内側)に突設されており、一次導体300と磁電変換ユニット310及び絶縁シート330の位置ずれを防止するように機能する。
上記のように形成された一次導体300は、図7に示すように、導体片360,361のばね性を利用して磁電変換ユニット310及び絶縁シート330を隙間hに挟み込むことにより、磁電変換ユニット310に装着される。
図9に示す磁電変換ユニット310も、実施例1,2の磁電変換部200,210と同様に、印刷パターンによりコイルの導線が形成された印刷配線板等により構成されている。
図9において、一点鎖線により示した312,314は第1,第2のコイル部であり、印刷配線板の表裏に設けられた銅箔等からなるコイルパターンと、これらのコイルパターンを電気的に導通させるスルーホールとによって構成されており、一次導体300の負荷電流に正比例する磁界に対応した低レベルの電気信号を出力する。
また、318,319は、導電性を有する銅等の金属が貼り付けられたスルーホールにからなる端子である。これらの端子318,319はそれぞれコイル部312,314に接続されており、コイル部312,314の直列回路から発生した低レベルの電気信号を出力する。
上述した第1〜第4のコイル部312,314,315,317は、請求項3における第1〜第4のコイル部に相当するものであり、巻線の素材、巻数共に同等の構造を有している。また、各コイル部312,314,315,317は巻数ごとのコイル断面積の総和が等しく、すべてほぼ同一の形状を有している。
図9からは明らかではないが、図10に示すごとく、第1,第2のコイル部312,314の直列回路と、第3,第4のコイル部315,317の直列回路とは、スルーホールを介した配線パターン340により、第2のコイル部312と第4のコイル部317とが逆極性となるように直列に接続されている。
図10に示すように、コイル部312とコイル部314とは逆極性で直列に接続されているが、導体片360,361に流れる電流の方向も逆方向であるため、一次導体300に流れた負荷電流に対応してコイル部312,314に発生する電気信号は加算される。一方、外部からの磁気的ノイズに応じてコイル部312,314に発生する電気信号は減算される。
コイル部312,314はほぼ同等の特性を持ち、互いに逆極性に接続されているが、一次導体300に対して配置された位置や印刷配線板の製造ばらつきなどにより、若干の特性差を有することがある。このため、磁気的ノイズに応じた電気信号が完全に相殺されない場合がある。
コイル部315,317はほぼ同等の特性を持ち、互いに逆極性に接続されているが、前記コイル部312,314の場合と同様に、一次導体300に対して配置された位置や印刷配線板の製造ばらつきなどにより、若干の特性差を有することがある。このため、磁気的ノイズに応じた電気信号が完全に相殺されない場合がある。
本実施例では、コイル部312,314の直列回路とコイル部315,317の直列回路とが逆極性となるように直列に接続されているので、コイル部312,314、またはコイル部312,314において、一次導体300に対する位置や印刷配線板の製造ばらつき等により発生する特性差を解消することができ、磁気的ノイズの相殺に寄与することができる。
このようにして、端子318,321からは、大きさが負荷電流Aに正比例した電気信号のみを出力させることができる。
また、磁電変換ユニット310は一次導体300の係止端部362に係止して固定されると共に、一次導体300のばね性によって一次導体300と磁電変換ユニット310とが緊密に連結され、更に、磁電変換ユニット310は取付用孔301を介してネジ等により筐体(図示せず)に固定されるので、一次導体300及び磁電変換ユニット310が位置ずれするおそれがなく、量産時のばらつきや経年的な位置ずれを回避することができる。
図11は、実施例4に係る電流検出装置の斜視図であり、図12は、この実施例を等価回路により示した動作説明図である。図11,図12において、実施例3における各部と同一部分については同一の符号を付して説明を省略し、以下では実施例3と異なる部分を中心に説明する。
第2の一次導体400は、第1の一次導体300と同様に、鉄、銅等の板状金属導体により構成されており、この一次導体400に通流する負荷電流に正比例した磁界を発生するものである。
第2の一次導体400も、一端が連続している二つの導体片401,402を有するU字形の板状金属を折り曲げ加工して形成されており、折り曲げ箇所を基点としたばね性を有している。なお、一方の導体片402は、第1の一次導体300の導体片360,361を跨ぐように形成された跨設片402aを備え、導体片401の端部と跨設片402aの端部とには、電源の給電線及び負荷の給電線をネジ等により接続するための接続用孔403,404がそれぞれ形成されている。
本実施例において、第1の一次導体300は多相計器における3相側の電流を導通させ、第2の一次導体400は多相計器における1相側の電流を通流させるものである。
第1,第2の一次導体300,400は、それぞれのばね性を利用して図11に示すように磁電変換ユニット310に装着、固定されるが、本実施例では、図12から明らかなように、第2の一次導体400の導体片402が絶縁シート330を介してコイル部315に対向し、導体片401が絶縁シート330を介してコイル部317に対向するように位置決めされる。
第1の一次導体300に3相側の負荷電流が流れると、この負荷電流の大きさに正比例した磁界が発生し、その磁力線が鎖交するコイル部312,314により、磁界の大きさに応じた低レベルの電気信号に変換される。コイル部312,314は互いに逆極性で直列に接続されているが、一次導体300(導体片360,361)に流れる電流の方向も逆方向であるため、一次導体300の負荷電流に応じた電気信号は加算される。一方、外部からの磁気的ノイズに応じてコイル部312,314により発生した電気信号は減算される。
従って、端子318,319からは、3相側の負荷電流の大きさに応じた電気信号のみが出力される。
従って、端子321,322からは、1相側の負荷電流の大きさに応じた電気信号のみが出力される。
701は電流検出部であり、例えば前述した実施例1〜実施例4に説明した電流検出装置がこれに相当する。この電流検出部701は、需要家の負荷にて使用される使用電流(A1)を検出し、この使用電流に正比例した低レベルの電気信号に変換して出力する。
702は電圧検出部であり、電圧トランスやアッテネータ等の分圧抵抗器から構成されており、需要家の負荷にて使用される使用電圧(V1)を検出し、この使用電圧に正比例した低レベルの電気信号に変換して出力する。
704は液晶表示器等によって構成された表示部であり、電力演算部703から出力された使用量データを表示する。
本実施例によれば、外部からの磁気的ノイズの影響を受けにくい、高精度な電流検出部を備えた電力量計を提供することができる。
101,102:接続用孔
200,200A:第1の磁電変換部(第1のコイル部)
201:導線
202,203:端子
205,206:コイルパターン
207:端子
208,209:シールドパターン
204,212:極性マーク
210:第2の磁電変換部(第2のコイル部)
211,213:端子
220,221:絶縁シート
301:取付用孔
300:一次導体(第1の一次導体)
310:磁電変換ユニット
312,314,315,317:コイル部
313,316:接続部
318,319,321,322,323:端子
330:絶縁シート
340:配線パターン
350,351:接続用孔
360,361:導体片
362:係止端部
370,371:突起部
400:第2の一次導体
401,402:導体片
402a:跨設部
403,404:接続用孔
701:電流検出部
702:電圧検出部
703:電力演算部
704:表示部
Claims (10)
- 被測定電流を通流させる導体と、
前記導体に近接して配置され、前記導体から発生する磁界と磁気的ノイズとを加算した磁界に応じた電気信号を出力する第1のコイル部と、
前記第1のコイル部に対して逆極性になるように、各一方の端子を介して前記第1のコイル部と直列に接続され、前記導体から発生する磁界の影響を受けない位置に配置されると共に前記磁気的ノイズに応じた電気信号を出力する第2のコイル部と、
を備え、
前記第1のコイル部及び前記第2のコイル部の各他方の端子から、前記被測定電流に応じた電流検出信号を出力することを特徴とする電流検出装置。 - 被測定電流を通流させる導体と、
前記導体の表面に近接して配置され、前記導体から発生する磁界と磁気的ノイズとを加算した磁界に応じた電気信号を出力する第1のコイル部と、
前記導体の裏面に近接して配置され、前記導体から発生する磁界と磁気的ノイズとを加算した磁界に応じた電気信号を出力する第2のコイル部と、
を備え、
前記第1のコイル部に対して逆極性になるように、各一方の端子を介して、前記第2のコイル部を前記第1のコイル部と直列に接続し、
前記第1のコイル部及び前記第2のコイル部の各他方の端子から、前記被測定電流に応じた電流検出信号を出力することを特徴とする電流検出装置。 - 被測定電流を通流させる第1の導体と、
前記第1の導体と直列に接続され、かつ、前記被測定電流を前記第1の導体と逆方向に通流させる第2の導体と、
前記第1の導体に近接して配置され、前記第1の導体から発生する磁界と磁気的ノイズとを加算した磁界に応じた電気信号を出力する第1のコイル部と、
前記第2の導体に近接して配置されると共に、各一方の端子を介して、前記第1のコイル部に対して逆極性になるように直列に接続され、かつ、前記第2の導体から発生する磁界と磁気的ノイズとを加算した磁界に応じた電気信号を出力する第2のコイル部と、
前記第1及び第2の導体から発生する磁界の影響を受けない位置に配置されると共に、前記第2のコイル部に対して逆極性になるように、第2のコイル部の他方の端子と自身の一方の端子とを介して直列に接続され、かつ、磁気的ノイズに応じた電気信号を出力する第4のコイル部と、
前記第1及び第2の導体から発生する磁界の影響を受けない位置に配置されると共に、前記第4のコイル部に対して逆極性になるように、第4のコイル部の他方の端子と自身の一方の端子とを介して直列に接続され、かつ、磁気的ノイズに応じた電気信号を出力する第3のコイル部と、
を備え、
前記第1のコイル部及び前記第3のコイル部の各他方の端子から、前記被測定電流に応じた電流検出信号を出力することを特徴とする電流検出装置。 - 被測定電流を通流させる第1の導体と、
前記第1の導体と直列に接続され、かつ、前記被測定電流を前記第1の導体と逆方向に通流させる第2の導体と、
前記第1の導体に近接して配置され、前記第1の導体から発生する磁界と磁気的ノイズとを加算した磁界に応じた電気信号を出力する第1のコイル部と、
前記第2の導体に近接して配置されると共に、各一方の端子を介して、前記第1のコイル部に対して逆極性になるように直列に接続され、かつ、前記第2の導体から発生する磁界と磁気的ノイズとを加算した磁界に応じた電気信号を出力する第2のコイル部と、
を備え、
前記第1のコイル部及び前記第2のコイル部の各他方の端子から、前記被測定電流に応じた電流検出信号を出力することを特徴とする電流検出装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載した電流検出装置において、
前記各コイル部は、
少なくとも2層の印刷配線層を有する印刷配線板の、異なる印刷配線層上に印刷配線された複数のコイルパターンと、
前記異なる印刷配線層上に印刷配線された複数のコイルパターンを電気的に導通させる複数のスルーホールと、
をそれぞれ備えたことを特徴とする電流検出装置。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載した電流検出装置において、
前記各コイル部は、それぞれ巻数ごとのコイル断面積の総和が等しいことを特徴とする電流検出装置。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載した電流検出装置において、
前記導体と、この導体に近接する前記コイル部との間に、絶縁シートを介在させたことを特徴とする電流検出装置。 - 請求項3に記載した電流検出装置において、
前記第1のコイル部を構成するコイルパターンと前記第2のコイル部を構成するコイルパターンとがほぼ同一形状であり、かつ、前記第3のコイル部を構成するコイルパターンと前記第4のコイル部を構成するコイルパターンとがほぼ同一形状であることを特徴とする電流検出装置。 - 被測定電流を通流させる導体と、
前記導体に近接して配置され、前記導体から発生する磁界と磁気的ノイズとを加算した磁界に応じた電気信号を出力する第1のコイル部と、
前記第1のコイル部に対して逆極性になるように、各一方の端子を介して前記第1のコイル部と直列に接続され、前記導体から発生する磁界の影響を受けない位置に配置されると共に前記磁気的ノイズに応じた電気信号を出力する第2のコイル部と、
を備え、
前記第1のコイル部及び前記第2のコイル部の各他方の端子から、前記被測定電流に応じた電流検出信号を出力する電流検出手段と、
被測定系の電圧を検出する電圧検出手段と、
前記電流検出手段により検出された前記被測定系の電流に係る電気信号と、前記電圧検出手段により検出された前記被測定系の電圧に係る電気信号とから、電力量に関するデータを演算する電力演算手段と、
を備えたことを特徴とする電力量計。 - 請求項2〜8のいずれか1項に記載した電流検出装置と、
被測定系の電圧を検出する電圧検出手段と、
前記電流検出装置により検出された前記被測定系の電流に係る電気信号と、前記電圧検出手段により検出された前記被測定系の電圧に係る電気信号とから、電力量に関するデータを演算する電力演算手段と、
を備えたことを特徴とする電力量計。
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