JP7439424B2 - 電流センサ及び電力量計 - Google Patents

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Description

本発明は、製造が容易であり、外部磁界の影響を受けにくく、広範囲で電流検出特性の直線性が良い電流センサ及び電力量計に関する。
従来、用いられている電流センサとしては、変流器(カレントトランス:CT)や、集磁コアのギャップ部にホール素子などの磁電変換素子を配置した構成や、集磁コアのギャップ部に、巻線コイルや誘電体基板上にコイルパターンを形成した素子をもつ構成などがある。特に、集磁コアのギャップ部に、基板上にホール素子などの磁電変換素子やコイルパターンを形成した素子を配置する方法は、測定対象である一次電流が流れる回路とは電気的に分離されているため、一次電流側の回路に影響を与えることなく、精度よく電流を計測可能な点で優れている。さらにコイルパターンを形成した素子を配置する方法は、直線性および温度特性に優れ、部品点数が少なく製造が容易となる特徴を有する(特許文献1参照)。
特許文献1に記載された電流センサは、環状の集磁コアの中央開口部に電流バーを通し、集磁コアのギャップ部にコイルパターンが施された基板を配置するものである。電流バーに電流が流れると、電流路の周辺には、電流バーに流れる電流の大きさに比例する磁束が発生する。発生した磁束は、集磁コアによって集磁される。電流が周期的電流である場合、その周期に応じて発生する磁束も周期的に変化する。これにより、コイルパターンをもつ検出コイルには、電流の大きさ及び周波数に応じた誘導電圧が発生し、この誘導電圧を電流バーに流れる電流の検出信号として用いている。
特開2010-48755号公報
ところで、集磁コアのギャップ部に磁気変換素子を配置する電流センサでは、ギャップ部に発生する磁束が集磁コアの磁気特性とギャップ部の形状とにより決定される。このギャップ部の距離を数mmとすることで比較的直線性の良い電流検出特性を得ることができるが、集磁コアで用いられている磁性体の磁界に対する非線形性によって電流検出特性の直線性が悪くなる場合があるという問題がある。
具体的には、電流バーに大電流が流れた場合、集磁コアで用いられている磁性体の磁気飽和により透磁率が低下し、それに伴ってギャップ部に発生する磁束も低下するため、測定電流に対して発生する磁束が理想的な比例関係ではなくなり、直線性が悪化する。
また、一般的に磁性体の透磁率は材質に応じて所定の磁界で透磁率が最も大きくなり、初透磁率は最大透磁率に対して小さい。したがって、小さな電流が流れた場合も透磁率が低いことが原因で、発生する磁束が低下し、測定電流に対して発生する磁束が理想的な比例関係ではなくなり、電流検出特性の直線性が悪化する。
なお、これらの問題が無い電流センサとしてロゴスキーコイルなどのように、電流バーの周囲に空芯コイルを配置して磁束の変化に応じて発生する誘導電圧を測定する方法がある。しかし、ロゴスキーコイルを用いると、電流バーの周囲を囲うようにコイルを形成する必要があり、コイル形状、コイル寸法に応じた専用の巻線機、巻線治具が必要となり、電流センサの製造が容易ではないという問題がある。
また、ロゴスキーコイルの巻線に巻ムラがあると電流バーの位置ずれの影響を受けやすくなるという問題が生じ、精度の良い電流センサを製作するのは容易ではないという問題がある。さらに、ロゴスキーコイルを配置する場合、環状コイルの一端を分割して電流バーの周囲を囲うように配置する方法がとられる。しかしながら、できるだけ巻きムラを低減するため、空芯コイルは環状コイルの一端を分割しない方法が好ましく、分割しない場合は電流バーを中心の空洞に通す必要があり、電流バーの形状の制約による設計裕度が低くなり、組立性が悪いといった問題が生じる。
なお、一般に電流センサは、電流バーを流れる電流によって生成される磁場以外の外部磁場の影響を受けないことが、電流計測の精度向上のために必要となる。
また、上記に記載した各種電流センサは、電流バー、磁性体、磁気変換素子、コイルなど数種の部品を精度よく配置して固定する筐体が必要であり、構成要素が多いほど部品点数が多くなり、組立性が悪いという問題が生じる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、製造が容易であり、外部磁界の影響を受けにくく、広範囲で電流検出特性の直線性が良い電流センサ及び電力量計を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる電流センサは、電流を流す電流バーの周囲に形成される磁界を測定して前記電流バーに流れる電流信号を検出する電流センサであって、表面に金属膜で形成されたコイルパターンを有する樹脂成形品が前記電流バーを覆うように配置されることを特徴とする。
また、本発明にかかる電流センサは、上記の発明において、前記コイルパターンは、同一形状であり、前記電流バーの軸に対して対称に配置された一対のコイルパターンであることを特徴とする。
また、本発明にかかる電流センサは、上記の発明において、前記一対のコイルパターンが形成される一対のコイルパターン部を複数配置したことを特徴とする。
また、本発明にかかる電流センサは、上記の発明において、前記コイルパターンに発生する誘起電圧を加算するように前記コイルパターンを直列接続する接続線を、前記樹脂成形品の表面に金属膜で形成したことを特徴とする。
また、本発明にかかる電流センサは、上記の発明において、前記コイルパターンが形成されたコイルパターン面は、前記電流バーが生成する磁束に対して垂直であることを特徴とする。
また、本発明にかかる電流センサは、上記の発明において、前記コイルパターンを順次直列接続する接続線の終端部側からの戻り線は、前記接続線に沿わせて前記接続線の始端部側まで配置されることを特徴とする。
また、本発明にかかる電流センサは、上記の発明のいずれか一つに記載した電流センサを複数配置し、各電流センサに発生する誘起電圧を加算するように直列接続したことを特徴とする。
また、本発明にかかる電力量計は、上記の発明のいずれか一つに記載した電流センサが検出した電流信号と電圧センサが検出した電圧信号とをもとに前記電流バーを流れる電力量を算出することを特徴とする。
本発明によれば、製造が容易であり、外部磁界の影響を受けにくく、広範囲で電流検出特性の直線性が良い電流センサ及び電力量計を提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態である電流センサの概要構成を示す斜視図である。 図2は、図1に示した電流センサのA-A線断面図である。 図3は、図1に示した電流センサのB-B線断面図である。 図4は、図2に示した電流センサのA矢視図である。 図5は、図1に示した電流センサのコイルパターン部に形成されるコイルパターンを示す説明図である。 図6は、コイルパターン部の2つのコイルパターン面を説明する説明図である。 図7は、コイルパターン部の2つのコイルパターン面に形成されるコイルパターンとその接続関係とを説明する説明図である。 図8は、変形例にかかる電流センサの組み立てを説明する説明図である。 図9は、変形例にかかる電流センサのコイルパターン部の配置状態を示す図である。 図10は、変形例にかかる電流センサの概要構成を示す斜視図である。 図11は、実施の形態で示した電流センサを用いた電力量計の一例を示すブロック図である。 図12は、三相電流及び三相電圧間のベクトル図である。 図13は、台座部に形成される切り欠きの他の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照してこの発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態である電流センサ2の概要構成を示す斜視図である。また、図2は、図1に示した電流センサ2のA-A線断面図である。さらに、図3は、図1に示した電流センサ2のB-B線断面図である。また、図4は、図2に示した電流センサ2のA矢視図である。さらに、図5は、図1に示した電流センサ2のコイルパターン部2bに形成されるコイルパターンP1を示す説明図である。また、図6は、コイルパターン部2bのコイルパターン面2b1,2b2を説明する説明図である。さらに、図7は、コイルパターン部2bの一面であるコイルパターン面2b1、及び、裏面であるコイルパターン面2b2に形成されるコイルパターンP1,P1´とその接続関係とを説明する説明図である。図1~図7において、電流センサ2は、電流を流す電流バー1の周囲に形成される磁界を測定して電流バー1に流れる電流信号を検出する。
電流センサ2は、樹脂成形により、コイルパターン部2a~2dと、コイルパターン部2a~2dを固定する台座部20とが一体形成されている。コイルパターン部2a~2dは、台座部20に対して垂直に立設された状態となっている。また、台座部20には、切り欠き21が形成され、切り欠き21に電流バー1が配置される。切り欠き21は、電流バー1が奥まで差し込まれた状態において、電流バー1の中心の軸Cがコイルパターン部2a~2dの配置の中心となる深さに形成される。
この樹脂成形品の表面に金属膜により、コイルパターンP1を形成する技術は、一般に、MID(Mechatoronics Integrated Device)と呼ばれ、これにより、樹脂成形品に電気回路、電極、パターンを形成する。具体的には、樹脂成形品に対してレーザー加工によりパターニングを行い、後段のめっき工程によって銅、ニッケル、金などによって回路を形成する。この際、各工法や部品実装のためのリフロー条件などにより、各種の樹脂材料が選択される。本実施の形態では、例えば、耐熱があり、温度による熱膨張率の低いLCP(液晶ポリマー)やPPAなどのポリアミド系の材料を用いて、温度変形による計測誤差に与える影響を小さくしている。
なお、樹脂材料はこれらに限らず、温度影響を許容したグレードの低い材料、例えば、PCやABSなどを用いて、低コストの電流センサ2の構成とするなど、用途に応じて任意に選択してもよい。このように、樹脂成形品に対し、直接、コイルパターンP1などの部品を形成するようにしているので、既に一体形成されたコイルパターン部2a~2dや台座部20などを含む立体的な樹脂成形品上に、コイルパターンP1などの部品を精度よく配置することができ、電流センサ2の製作や組立が容易となる。
図1~図5に示すように、電流センサ2は、同一のコイルパターンP1が形成された2つの一対のコイルパターン部2a,2c、2b,2dがそれぞれ電流バー1の軸Cに対して対称に配置される。4つのコイルパターン部2a~2dは、それぞれ電流バー1の周囲に等角度間隔で、電流バー1の軸Cを中心に90度間隔で設けられる。コイルパターン部2a~2dは、コイルパターンP1が形成されるコイルパターン面と、測定対象の磁束φ1との角度θ1が直角になるように設けられる。
図6に示すように、コイルパターン部2aは、方向F1からみた一面であるコイルパターン面2b1と、方向F2からみた裏面であるコイルパターン面2b2と有し、各コイルパターン面2b1,2b2にはそれぞれコイルパターンP1,P1´が形成される。
図7に示すように、各コイルパターン面2b1,2b2に形成される2つのコイルパターンP1,P1´は、金属膜で形成されたビアT23を介して接続される。また、各コイルパターンP1の巻き方向WAは、電流バー1を流れる電流により発生する磁束φ1によりコイルパターンP1に発生する誘導電圧が加算される向きとなる。すなわち、方向F1,F2からみたコイルパターンP1,P1´の巻き方向WAは、逆方向になる。
各コイルパターンP1の端子T21,T22は、図2に示すように、接続線TAにより接続される。接続線TAは、各コイルパターン部2a~2dの各コイルパターンP1,P1´に発生する誘導電圧を加算するように接続する。例えば、コイルパターン部2bのコイルパターンP1側の端子T21は、コイルパターン部2aのコイルパターンP1´側の端子T22に接続され、コイルパターン部2bのコイルパターンP1´側の端子T22は、コイルパターン部2cのコイルパターンP1側の端子T21に接続される。
図2及び図3に示すように、端子TTa(始端部)から延びる接続線TAは、金属膜で形成されたビアTB(終端部)を介して戻り線TCに接続される。戻り線TCは、台座部20の反対面の接続線TAに沿うように形成されている。なお、戻り線TCは、ビアTDを介して台座部20の反対面に接続され、端子TTbに接続される。したがって、端子TTa,TTbは、同一面に形成される。これにより、接続線TA及び戻り線TCは、電流バー1を周回せず、しかも、それぞれが沿って配置されるため、接続線TA及び戻り線TCが形成するループの領域が小さく、このループを鎖交する磁束も少なく、外部磁場の影響を受けにくくしている。これにより、端子TTa,TTb間において、電流バー1に流れる電流により発生する磁束φ1に比例した誘導電圧を得ることからできる。
なお、図2に示すように、外部磁場の磁束φ2に対し、コイルパターン部2b,2dの各巻き方向WAは逆であるため、コイルパターン部2b,2dの外部磁場の磁束φ2による誘起電圧は打ち消される。一方、コイルパターン部2a,2cは、外部磁場の磁束φ2に感度を持たない。この結果、電流センサ2は、外部磁場の磁束φ2の影響を受けない。
同様に、外部磁場の磁束φ2に直交する外部磁場の磁束φ3に対し、コイルパターン部2a,2cの各巻き方向WAは逆であるため、コイルパターン部2a,2cの外部磁場の磁束φ3による誘起電圧は打ち消される。一方、コイルパターン部2b,2dは、外部磁場の磁束φ3に感度を持たない。この結果、電流センサ2は、外部磁場の磁束φ3の影響を受けない。
また、外部磁場の磁束φ2,φ3に直交する外部磁場の磁束φ4に対し、コイルパターン部2a~2dは、感度を持たない。さらに、接続線TAに沿った戻り線TCを設けているので、接続線TAに沿った戻り線TCと接続線TAとが形成するループに外部磁場の磁束φ4が鎖交する領域が小さいため、外部磁場の磁束φ4による発生する誘起電圧を小さくすることができる。このため、電流センサ2は、外部磁場の磁束φ4による影響を受けにくい。
したがって、電流センサ2は、すべての方向の外部磁場の磁束φ2,φ3,φ4による影響を受けにくい構造となる。
本発明の実施の形態によれば、同一のコイルパターンが形成された一対のコイルパターン部を電流バーの軸に対して対称に配置したので、ロゴスキーコイルに比して製造が容易であり、外部磁界の影響を受けにくく、磁性材料を用いていないので磁気飽和することがなく、広範囲で電流検出特性の直線性が良い電流センサを実現できる。さらに、コイルパターン及び各コイルを接続する接続線を樹脂成形品表面に回路形成することで部品点数を削減でき、製造が容易となる。
<変形例>
上記の実施の形態による樹脂成形品上に金属膜を形成する方式では、レーザー加工によりパターン形成を行うため、パターンを施す部分は、レーザー光の照射が他の部分により遮られないようにする必要がある。そのため、製造上、1つの電流センサ2に対して、コイルパターン部2a~2dは、電流バー1の周囲に90度間隔で配置されることが好ましい。一方、コイルパターン部は多いほど、大きな誘起電圧を得ることができ、電磁ノイズなどの外乱要因に強くなるため、多く配置することが望ましい。
本変形例では、図8に示すように、電流センサ2と同様にコイルパターン部が90度間隔で配置された電流センサ3を、電流センサ2のコイルパターン部と向い合せて配置する。この際、図9に示すように、電流センサ2のコイルパターン部2a~2dと、電流センサ3のコイルパターン部3a~3dとが干渉しないように組み合わせ、電流バー1の軸Cに対して異なる角度となるように配置する。
これにより、図10に示すように、電流センサ2,3からなる電流センサ4の幅W1を小さくすることができ、限られたスペースに、より多くのコイルパターンを配置することができる。例えば、幅W1は、電流センサ2のコイルパターン部2a~2dの軸C方向の幅W2と、電流センサ3のコイルパターン部3a~3dの軸C方向の幅W3との大きい方の値となる。
また、電流センサ2と電流センサ3とは、電流バー1を流れる電流により発生する磁界による誘導電圧が加算されるように接続される。これにより、電流センサ2あるいは電流センサ3を1つのみ用いた場合に比べ、大きな誘起電圧を得ることができる。この場合、電流センサ4は、外乱となる外部磁界に対しては、電流センサ2,3を1つ用いた場合と同様に感度を持たないので、誘起電圧が大きく、外部磁界による外乱影響を受けにくい構造となる。
なお、コイルパターン部2a~2d,3a~3dの位置が切り欠き21に干渉する位置となる場合には、干渉する一対のコイルパターン部の角度をずらして配置する。もしくは、図13に示すように、コイルパターン部3a~3dに干渉しない位置から電流バー1が導入できるように切り欠き31を形成する。電流センサ2´の切り欠き31は、例えばコイルパターン部3a,3dの間に設けられる。台座部20´は、電流バー1を切り欠き31に導入する場合、電流バー1の軸Cに対して斜めにし、その後電流バー1に対して垂直にする。
<電力量計>
図11は、実施の形態で示した2つの電流センサ2(102a,102b)を用いた電力量計200の一例を示すブロック図である。なお、電流センサ102a,102bは、電流センサ4であってもよい。この電力量計200は、電源SPと負荷LDとの間の三相電力量を計測するものであり、2電力計法により求めている。なお、図12は、三相電流IR,IS,IT及び三相電圧VR,VS,VT間のベクトル図を示している。
図11に示すように、電力量計200は、実施の形態で示した2つの電流センサ2に対応する電流センサ102a,102b、電圧センサ201a,201b、電力量算出部202、出力部203を有する。電流センサ102aは、R相の電流信号を検出する。電流センサ102bは、T相の電流信号を検出する。また、電圧センサ201aは、R相とS相との間の電圧信号を検出する。電圧センサ201bは、T相とS相との間の電圧信号を検出する。
電力量算出部202は、電流センサ102aの電流信号と電圧センサ201aの電圧信号とを乗算して瞬時電力信号を生成し、これをローパスフィルタで平滑した有効電力を求めるとともに、電流センサ102bの電流信号と電圧センサ201bの電圧信号とを乗算して瞬時電力信号を生成し、これをローパスフィルタで平滑した有効電力を求め、各有効電力を加算した有効電力を電力量として算出する。出力部203は、この算出された電力量を表示出力あるいは外部出力する。
なお、2電力計法で求める三相電力Pは、
P=VRS・IR+VTS・IT
=(VR-VS)・IR+(VT-VS)・IT
=VR・IR+VS・(-IR-IT)+VT・IT
=VR・IR+VS・IS+VT・IT
となり、各相の電力を合計した電力を求めたことと同じになる。
また、上記の実施の形態及び変形例で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置及び構成要素の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
1 電流バー
2,2´,3,4,102a,102b 電流センサ
2a~2d,3a~3d コイルパターン部
2b1,2b2 コイルパターン面
20,20´ 台座部
21,31 切り欠き
200 電力量計
201a,201b 電圧センサ
202 電力量算出部
203 出力部
C 軸
F1,F2 方向
IR,IS,IT 三相電流
LD 負荷
P1,P1´ コイルパターン
SP 電源
T21,T22,TTa,TTb 端子
T23,TB,TD ビア
TA 接続線
TC 戻り線
VR,VS,VT 三相電圧
W1,W2,W3 幅
WA 巻き方向
θ1 角度
φ1~φ4 磁束

Claims (8)

  1. 電流を流す電流バーの周囲に形成される磁界を測定して前記電流バーに流れる電流信号を検出する電流センサであって、
    前記電流バーの断面形状は矩形であり、
    表面に金属膜で形成された同一形状のコイルパターンを有する一対以上の平板状のコイルパターン部と該コイルパターン部を垂直に立設する平板状の台座部とが樹脂成形品により一体成形され、
    一対の前記コイルパターン部は、前記電流バーの中心軸に対して対称配置されるとともに、前記コイルパターンが形成されたコイルパターン面を、前記電流バーが生成する磁束に対して垂直となるように配置し、
    前記台座部は、前記電流バーが差し込まれる矩形の切り欠きが形成されて前記電流バーに対して直交配置され、前記電流バーの一短辺側の側面が前記切り欠きの最深部向けて差し込まれて前記切り欠きの最深部の短辺に当接した状態のとき、前記電流バーの中心軸が各一対の前記コイルパターン部の中心となる深さに形成されて配置されるとともに、前記電流バーの一短辺側の側面及び該側面に隣接する側面が前記切り欠きに密に接した状態となり前記電流バーの中心軸回りの回転動作が拘束されて配置されることを特徴とする電流センサ。
  2. 前記コイルパターン部は、前記電流バーの中心軸に対し、等角度間隔で配置されることを特徴とする請求項1に記載の電流センサ。
  3. 前記コイルパターン部は、二対であることを特徴とする請求項2に記載の電流センサ。
  4. 前記コイルパターン部と前記台座部とが一体形成された樹脂成形品を複数設け、
    各樹脂成形品の各コイルパターン部が互いに干渉しないように向かい合わせて配置されることを特徴とする請求項1~3のいずれか一つに記載の電流センサ。
  5. 前記コイルパターンに発生する誘起電圧を加算するように前記コイルパターンを直列接続する接続線を、前記樹脂成形品の表面に金属膜で形成したことを特徴とする請求項1~3のいずれか一つに記載の電流センサ。
  6. 前記コイルパターンを順次直列接続する接続線の終端部側からの戻り線は、前記接続線に沿わせて前記接続線の始端部側まで配置されることを特徴とする請求項1~4のいずれか一つに記載の電流センサ。
  7. 請求項1~6のいずれか一つに記載の電流センサを複数配置し、
    各電流センサに発生する誘起電圧を加算するように直列接続したことを特徴とする電流センサ。
  8. 負荷に対する複数相の交流電流を流す複数の前記電流バーのうち、1つ少ない1以上の電流バーに流れる電流信号を検出する、請求項1~7のいずれか一つに記載した1以上の電流センサと、
    前記電流センサが配置される1以上の電流バーと前記電流センサが配置されない1つの電流バーとの間の電圧信号を検出する1以上の電圧センサと、
    前記電流センサが検出した電流信号と前記電圧センサが検出した電圧信号とをもとに前記複数相の電力量を算出する電力量算出部と、
    を備えたことを特徴とする電力量計。
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