JP2016200549A - 電流・電圧センサ - Google Patents

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Wataru Nakayama
航 中山
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Abstract

【課題】本明細書は、電流・電圧を計測する電流・電圧センサに関し、測定対象でないバスバから発生する磁界による影響を抑えつつ、複数のバスバの計測に対応した電流・電圧センサを簡易な構造で実現するための技術を提供する。【解決手段】本明細書が開示する電流・電圧センサは、切欠を有するバスバ2a、2bと、U字形状の基板3と、各切欠内に配置されている磁電変換素子61bと、電圧検出回路7bと、を備える。基板3は第1腕部32と、第2腕部33と、を含む。バスバ2a、2bの各切欠は、並び方向から見たときに、一部が重なり合う。磁電変換素子61bを含む第1腕部32が、この重なり合う部分をバスバ並び方向に貫通する。磁電変換素子61bは、隣接するバスバ2aの切欠と重ならないように配置される。電圧検出回路7bを含む第2腕部33が、バスバ2a、2bを挟んで第1腕部32の反対側に位置する。【選択図】図1

Description

本発明は、平行に延びる2本のバスバの夫々を流れる電流と各バスバの電圧を計測する電流・電圧センサに関する。
例えば、バスバを流れる電流を計測するとともにそのバスバの電圧を計測する電流・電圧センサ(特許文献1では、検出器と称している)が、特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されている電流・電圧センサは、バスバ(特許文献1では、導電体と称している)が貫通する貫通孔と、貫通孔の周囲に沿って半円状に設けられているコイル状の配線と、当該コイル状の配線の反対側における貫通孔の周囲に沿って半円状に設けられているリング状の配線と、を備える基板を有している。この電流・電圧センサでは、コイル状の配線により形成されたカレントトランスにより、バスバを流れる電流が計測される。そして、リング状の配線とリング状の配線に対向するバスバの一部とで形成されるコンデンサにより、バスバの電圧が計測される。
複数のバスバの夫々に流れる電流及び電圧を計測したい場合がある。例えば、電動車両のモータを高い精度で制御するために、モータに送電する複数のバスバの夫々の電流・電圧を計測する必要がある。この場合、計測対象でない隣接するバスバから発生する磁界により、バスバの電流・電圧を計測するためのセンサ素子が影響を受ける虞がある。例えば、特許文献2は、電流を計測するための磁電変換素子がこのような磁界から影響を受けることを抑えるための技術を開示する。磁電変換素子は、バスバに流れる電流に起因して発生する磁束を感知するセンサ素子である。この技術は、バスバの形状と、バスバと磁電変換素子とのレイアウトを工夫することにより、隣接するバスバから発生する磁界の影響を抑える。
特許第4917183号公報 特開2001−074783号公報
特許文献1の技術は、複数のバスバの電流・電圧を計測する場合に、計測対象でないバスバから発生する磁界による影響について考慮していない。本明細書では、計測対象でないバスバから発生する磁界による影響を抑えつつ、複数のバスバの計測に対応した電流・電圧センサを簡易な構造で実現するための技術を提供する。なお、本明細書が開示する電流・電圧センサはバスバの形状にも特徴があるので、その特徴あるバスバの形状を電流・電圧センサの構成に含むものである。
以下の説明では、「複数のバスバ」の代表として、「2本のバスバ」を例に説明する。即ち、以下では、2本のバスバの夫々に流れる電流及び電圧を計測する電流・電圧センサについて説明する。これは、発明をより理解し易くするためである。以下で説明する技術は、2本のバスバに限定されるものではなく、3本以上のバスバの夫々を流れる電流及び電圧を計測する電流・電圧センサにも適用可能であることに留意されたい。
本明細書が開示する電流・電圧センサは、平行に配置されている2本のバスバと、U字形状の基板と、各バスバを流れる電流に起因して発生する磁界を計測するための磁電変換素子と、各バスバの電圧を検出するための電圧検出回路と、を備えている。磁電変換素子が計測した磁界の大きさでバスバを流れる電流の大きさが特定できる。各バスバには、切欠が設けられている。U字形状の基板の2本の平行部分を夫々第1腕部、第2腕部と称する。2個の磁電変換素子は第1腕部に実装されており、2個の電圧検出回路は第2腕部に実装されている。ここで、2本のバスバの各切欠は、並び方向から見たときに、一部が重なり合いつつ、バスバの延設方向において、異なる位置に設けられている。基板の第1腕部が、この各切欠の重なり合う部分を並び方向に貫通しており、第2腕部が2本のバスバを挟んで第1腕部の反対側に位置するように、基板が配置されている。一方の磁電変換素子が、一方のバスバの切欠内であって、並び方向から見たときに他方のバスバの切欠と重ならないように配置されており、他方の磁電変換素子が、他方のバスバの切欠内であって並び方向から見たときに一方のバスバの切欠と重ならないように配置されている。夫々の前記電圧検出回路が、夫々のバスバに接続されている。
この構成によれば、切欠によってバスバの断面積が小さくなり、その部位の電流密度が高められる。以下、切欠の無い他の部位よりも断面積が小さくなった部位を幅狭部と称する。電流が誘起する磁界の強さは電流密度に比例するので、幅狭部のバスバが発生する磁界は、バスバの他の部位が発する磁界よりも強まる。切欠に配置された磁電変換素子は、幅狭部によって強められた磁界を計測する。さらに、磁電変換素子は、バスバの切欠内であって、並び方向から見たときに、隣接するバスバの切欠(即ち、幅狭部)と重ならないように配置されている。よって、磁電変換素子は、隣接するバスバの幅狭部から発生する磁界から大きな影響を受けない。
さらに、この構成によれば、上述の効果を有する各切欠きを利用して、磁電変換素子と電圧検出回路とを含む基板を、バスバに簡易に取り付けることができる。具体的には、第1腕部が、各切欠の重なり合う部分を貫通することにより、磁電変換素子がバスバの切欠内に配置されつつ、バスバに対する基板の延設方向における位置を決めて、基板をバスバに簡易に取り付けることができる。さらに、U字形状の基板の第1腕部と第2腕部の夫々に、磁電変換素子と電圧検出回路とを含むことにより、磁電変換素子と電圧検出回路の間に、所定の絶縁距離と沿面距離が得られる。
以上により、複数のバスバに流れる電流及び電圧を計測することによる影響を抑えつつ、複数のバスバの計測に対応した電流・電圧センサを簡易な構造で実現することができる。本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
実施例の電流・電圧センサの斜視図である。 電流・電圧センサの上面図である。 隣接する2本のバスバを並び方向から見た断面図である。(2本のバスバの断面図はZ軸方向にずらして描いてある。) 図2のIV−IV線における断面図である。
図面を参照して実施例の電流・電圧センサを説明する。図1に実施例の電流・電圧センサ200の斜視図を示す。電流・電圧センサ200は、平行に配置されている3本のバスバ2a−2cと、基板3と、バスバ2a−2cの上側に配置されるシールド板4と、バスバ2a−2cの下側に配置されるシールド板5を備えている。本明細書では、バスバ2a、2b、2cをまとめてバスバ2と称する場合がある。電流・電圧センサ200では、バスバ2に、基板3と、シールド板4、5が取り付けられた後、バスバ2の周囲が絶縁性の樹脂でモールドされる。図1では、バスバ2の周囲をモールドする樹脂の図示が省略されている。本明細書が開示する電流・電圧センサ200は、バスバ2の形状にも特徴があるので、その形状に特徴のあるバスバ2を電流・電圧センサ200の構成に含むものである。図中では、長く延びるバスバ2の一部が示されていることに留意されたい。なお、本明細書では図中にXYZ座標系が示されており、本明細書では適宜XYZ座標系を使用して実施例の構成を説明する。本明細書では、Z軸方向が、「上下方向」を示す。
電流・電圧センサ200は、電動車両に搭載されるインバータの内部に備えられる。インバータは、バッテリの電力を走行用の3相交流モータ(以下、モータ)の供給に適した電力に変換するためのデバイスである。インバータは、交流をモータへ供給するための出力端子を備えている。電流・電圧センサ200は、その出力端子とインバータ回路を接続するバスバの一部に備えられる。また、3相交流の出力に対応するために、バスバ2は、3本のバスバにより構成される。電動車両では、要求トルクでモータを駆動するために、モータのフィードバック制御が実行される。電流・電圧センサ200で計測された電流値と電圧値は、フィードバック制御の制御量を算出するために利用される。
バスバ2について説明する。電動車両のモータには、大電流が流れる。そのため、バスバ2は、内部抵抗を小さくするように細長い金属板により構成されている。図1に示すように、バスバ2a−2cは、細長い金属板であり、それらの厚みは同じである。バスバ2a−2cは、その幅広の側面が対向するように平行に配置されている。さらに、バスバ2a−2cは、その幅狭の側面が上下方向(即ち、Z軸方向)で揃うように配置されている。そして、バスバ2は、X軸方向に沿って延びている。
図1に示すように、バスバ2a−2cの夫々には、長方形の切欠21a−21c及び長方形の切欠22a−22cが、設けられている。切欠21a−21cは、互いに同一形状であり、切欠22a−22cも、互いに同一形状である。バスバ2aにおいて、切欠21aは、バスバ2aの上側に位置しており、切欠22aは、バスバ2aの下側に位置している。切欠21aと切欠22aとは、バスバ2aの延設方向(即ち、X軸方向)の同位置に配置されている。バスバ2aは、切欠21aと切欠22aの間に、切欠の無い他の部位より断面積の小さい部位(以下、幅狭部23a)を有する。他のバスバ2b、2cでも、バスバ2aと同様に、切欠21b、21c及び切欠22b、22cが設けられている。バスバ2b、2cは夫々、バスバ2aと同様に、幅狭部23b、23cを有する。
切欠21a−21cは、上から見たとき(即ち、Z軸方向から見たとき)に、V字形に配置されている。別言すれば、バスバ2aの切欠21aは、バスバの延設方向(即ち、X軸方向)において、バスバ2aに隣接するバスバ2bの切欠21bと異なる位置に設けられている。特に、バスバ2a、2cの各切欠21a、21cは、並び方向(即ち、Y軸方向)から見たときに、隣接するバスバ2bの切欠21bに対してX軸正方向にオフセットするように配置されている。切欠22a−22cも、切欠21a−21cと同様に、上から見たときに、V字形に配置されている。
基板3について説明する。基板3は、U字形状に形成された基板である。基板3は、第1腕部32と、第2腕部33と、第1腕部と第2腕部とを連結する連結部34とを、含む。第1腕部32は、バスバ2の並び方向(即ち、Y軸方向)に沿って延びており、第2腕部33は、第1腕部32と平行に延びている。連結部34は、第1腕部と第2腕部のY軸負方向における一端を連結している。基板3は、バスバ2を流れる電流を計測するための電流検出回路6と、各バスバ2a−2cの夫々の電圧を計測するための電圧検出回路7a−7cと、を含む。本明細書では、電圧検出回路7a−7cをまとめて電圧検出回路7と称する場合がある。電流検出回路6は、第1腕部32に実装されており、電圧検出回路7は、第2腕部33に実装されている。
図1に示すように、基板3は、バスバ2に対して直交するように配置されている。そして、バスバ2が、基板3の第1腕部32と第2腕部33の間にある隙間を貫通している。特に、その隙間を、バスバ2の各幅狭部23a−23cが貫通している。基板3の第1腕部32は、バスバ2の各切欠21a−21cの内側を貫通している。そして、基板3の第2腕部33は、バスバ2を挟んで第1腕部32の反対側に位置している。
電流検出回路6は、各バスバ2a−2cの夫々を流れる電流を検出するために、各バスバ2a−2cの夫々に対応した3個の磁電変換素子を含む。磁電変換素子は、バスバに流れる電流に起因して発生する磁束を感知する素子であり、例えば、ホール素子である。3個の磁電変換素子は、基板3の第1腕部32の表面と裏面の夫々に実装されている。図1は、表面に位置し、バスバ2bに対応する磁電変換素子61bのみを示す。基板3の第1腕部32が、各切欠21a−21cの内側を貫通することにより、電流検出回路6に含まれる3個の磁電変換素子が、対応する各切欠21a−21cの内側に配置される。なお、本明細書では、基板3のX軸正方向側の面を「表面」と称し、基板3のX軸負方向側の面を「裏面」と称する。
各電圧検出回路7a−7cは、分圧回路である。各電圧検出回路7a−7cは、夫々、抵抗器、増幅器等の電子部品を含む。図1では、これらの電子部品の図示が省略されている(以下の図でも同様)。各電圧検出回路7a−7cの夫々は、各バスバ2a−2cに対応している。基板3の第1腕部32が、各切欠21a−21cの内側を貫通することにより、各電圧検出回路7a−7cが対応する各バスバ2a−2cの下に配置される。図1に示すように、電圧検出回路7aとバスバ2aは、枝バスバ24aにより接続されている。他の電圧検出回路7b、7cも同様に、バスバ2b、2cと、枝バスバ24b、24cにより接続されている。
シールド板4、5について説明する。シールド板4は、バスバ2の上側の各切欠21a−21cの形状に沿って形成されている。シールド板4は、各切欠21a−21cに嵌合するように、基板3の第1腕部32の上側に配置される。一方、シールド板5は、バスバ2の下側の各切欠22a−22cの形状に沿って形成されている。シールド板5は、各切欠22a−22cに嵌合するように配置される。これにより、基板3の第1腕部32に含まれる3個の磁電変換素子が、シールド板4、5により、上下に挟まれる。3個の磁電変換素子は、2枚のシールド板4、5に挟まれることにより、電流・電圧センサ200の外部に位置する電子部品から発生する磁界に対して遮断される。
図2、3を参照して、磁電変換素子と各バスバの切欠との位置関係について説明する。図2は、電流・電圧センサ200の上面図(Z軸方向から見た図)である。図3は、バスバ2のうち互いに隣接するバスバ2a、2bの並び方向(即ち、Y軸方向)から見た断面図である。図3は、比較のために、平行に配置されている2本のバスバ2a、2bの断面図を、X軸方向に沿った位置関係を維持したまま、紙面の上下方向に並べて描いた図である。なお、図3では、第2腕部33の一部が、省略して描かれている。
図2に示すように、基板3の第1腕部32には、3個の磁電変換素子61a−61cが固定されている。各磁電変換素子61a−61cは、各バスバ2a−2cの各切欠21a−21cの内側に配置されている。ここで、磁電変換素子61bは、第1腕部32の表面(X軸正方向側の面)に固定されており、磁電変換素子61a、61cは、第1腕部32の裏面(X軸負方向側の面)に固定されている。磁電変換素子61a−61cは夫々、リード62a−62cを介して、第1腕部32に固定されている。
図3に示すように、バスバ2aの切欠21aと、バスバ2aに隣接するバスバ2bの切欠21bは、並び方向から見たときに、一部で重なり合っている。そして、切欠21aと、切欠21bとは、延設方向(即ち、X軸方向)において、異なる位置に設けられている。別言すれば、切欠21bは、切欠21aに対して、X軸正方向にオフセットするように、配置されている。また、バスバ2bの切欠21bと、バスバ2cの切欠21cも、同様に、並び方向から見たときに、一部で重なり合いつつ、延設方向において異なる位置に設けられている。バスバ2cの切欠21cと、切欠21cの内側に位置する磁電変換素子61cの断面図は、図3におけるバスバ2aの断面図と同じになる。即ち、バスバ2cの切欠21cと磁電変換素子61cの位置関係は、バスバ2aの切欠21aと磁電変換素子61aの位置関係と同じになる。切欠21aと切欠21bの重なり合う部分と、切欠21bと切欠21cの重なり合う部分とは、並び方向から見たときに、延設方向において、同位置になる。即ち、切欠21a、21b、21cは、並び方向から見たときに、共通して重なり合う部分を有している。基板3の第1腕部32は、この共通して重なり合う部分に配置される。
図3に示すように、基板3の第1腕部32は、切欠21aと切欠21bの重なり合う部分を、並び方向に貫通している。ここで、切欠21aにおいて、切欠21aと切欠21bの重なり合う部分は、切欠21aのX軸正方向側に位置しており、磁電変換素子61aは、第1腕部32の裏面に固定されている。そして、磁電変換素子61aは、切欠21aと切欠21bの重なり合う部分より外側に配置される。磁電変換素子61aは、バスバ2aの切欠21a内であって、並び方向から見たときに、隣接するバスバ2bの切欠21bと重ならないように配置されている。
同様に切欠21bにおいて、切欠21aと切欠21bの重なり合う部分は、切欠21bのX軸負方向側に位置しており、磁電変換素子61bが、第1腕部32の表面に固定されている。そして、磁電変換素子61bは、バスバ2bの切欠21b内であって、並び方向から見たときに、隣接するバスバ2aの切欠21aと重ならないように配置されている。
図3では図示していないが、磁電変換素子61cも、磁電変換素子61a、61bと同様に、バスバ2cの切欠21c内であって、並び方向から見たときに、隣接するバスバ2bの切欠21bと重ならないように配置されている。
図4を参照して、基板3の構成について説明する。図4は、図2のIV−IV線における断面図である。基板3は、バスバ2に対して、離間するように、配置されている。そして、基板3の第2腕部33は、バスバ2を挟んで、第1腕部32の反対側に位置している。即ち、第1腕部32と第2腕部33は、バスバ2に接触しておらず、第1腕部32と第2腕部33の間には、隙間が存在する。なお、実際には、当該隙間は、バスバ2の周囲をモールドする絶縁性の樹脂により埋められる。また、図4では、電流検出回路6のグランド配線GL1と、各電圧検出回路7a、7b、7cに共通のグランド配線GL2とが、示されている。図4に示すように、電流検出回路6のグランド配線GL1と、電圧検出回路7のグランド配線GL2は、共通のグランドGNDに接続されている。共通のグランドGNDは、例えば、車体である。電流検出回路6と電圧検出回路7のグランドを共通にすることで、基板3をコンパクトに実現することができる。
電流・電圧センサ200の効果について説明する。以下では、代表して、磁電変換素子61bに対する効果を説明する。上述したように、バスバ2bの幅狭部23bの断面の面積は、切欠の無い部位の断面の面積より小さい。よって、幅狭部23bを通過する電流の電流密度は、バスバ2bの切欠が無い部位を通過する電流の電流密度より高くなる。幅狭部23bにより電流密度が高められることで、幅狭部23bの周囲に発生する磁束の磁束密度も高められる。高められた磁束密度を感知することで、磁電変換素子61bは、ノイズとなる磁界(例えば、隣接するバスバから発生する磁界)の影響を受け難い。よって、磁電変換素子61bは、バスバ2bを通過する電流により発生する磁束の磁束密度を高い精度で検出することができる。
さらに、図3に示すように、磁電変換素子61bは、バスバ2bの切欠21b内であって、並び方向から見たときに、隣接するバスバ2aの切欠21a(即ち、幅狭部23a)と重ならない位置に配置されている。よって、磁電変換素子61bは、隣接するバスバ2aの幅狭部23aにより磁束密度が高められた磁界から大きな影響を受けない。
磁電変換素子61a、61cも、磁電変換素子61bと同様に、隣接するバスバから発生する磁界から大きな影響を受けない。
また、上述したように、バスバ2の切欠21a−21cは、隣接するバスバからの影響を抑えることに寄与するが、基板3を、バスバ2に簡易に取り付けることにも寄与する。具体的には、第1腕部32が、各切欠21a−21cの重なり合う部分を貫通することにより、バスバ2に対する基板3の延設方向における位置を決めて、基板3をバスバ2に簡易に取り付けることができる。
また、電流・電圧センサ200は、1つの基板3上に、磁電変換素子61a−61cを含む電流検出回路と、電圧検出回路7が実装されている。電圧検出回路7は分圧回路であり、電圧検出回路7には、バスバ2から高電圧が入力される。そのため、電圧検出回路7と磁電変換素子61a−61cの間には、十分な絶縁距離と沿面距離が、要求される。図4に示すように、基板3は、U字形状をしている。そして、電圧検出回路7を含む第2腕部33が、バスバ2を挟んで、磁電変換素子61a−61cを含む第1腕部32の反対側に配置される。これにより、磁電変換素子61a−61cと電圧検出回路7との間には、第1腕部32と第2腕部33との間の隙間により、所定の絶縁距離が得られる。さらに、磁電変換素子61a−61cと、電圧検出回路7との沿面距離は、連結部34を介した、距離となる。特に、バスバ2aに対応する磁電変換素子61aと、電圧検出回路7aとの沿面距離は、第1腕部32と、連結部34と、第2腕部33を介した、距離となる。これにより、磁電変換素子61a−61cと電圧検出回路7との間には、所定の沿面距離が得られる。電圧検出回路7は、第1腕部32が各切欠21a−21cの重なり合う部分に、貫通することに応じて、磁電変換素子61a−61cに対する所定の絶縁距離と沿面距離を有して、バスバ2の下に配置される。
また、基板3がバスバ2の延設方向に対して直交するように配置されることにより、延設方向における電流・電圧センサ200の体格は、バスバ2の各切欠21a−21cにより決まる。即ち、延設方向における電流・電圧センサ200の体格は、基板3の体格に関わらず、決まる。これにより、基板3に電圧検出回路7を備えるための領域が得られるとともに、延設方向における電流・電圧センサ200の体格が大型化することを抑えることができる。
以下、実施例で示した技術に関する留意点を述べる。実施例で示すバスバの本数は例示に過ぎず、本明細書で開示する技術は、バスバの本数に限らず利用することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2(2a−2c):バスバ
3:基板
4、5:シールド板
6:電流検出回路
7(7a−7c):電圧検出回路
21a−21c:切欠(上側)
22a−22c:切欠(下側)
23a−23c:幅狭部
24a−24c:枝バスバ
32:第1腕部
33:第2腕部
34:連結部
61a−61c:磁電変換素子
62a−62c:リード
200:電流・電圧センサ

Claims (1)

  1. 平行に配置されている2本のバスバであって、各バスバに切欠が設けられている2本のバスバと、
    U字形状の基板であって、第1腕部と第2腕部が平行に延びており、2本の腕部の端部同士が接続されている基板と、
    前記第1腕部に実装されている2個の磁電変換素子と、
    前記第2腕部に実装されている2個の電圧検出回路と、
    を備えており、
    前記各切欠は、前記並び方向から見たときに、一部が重なり合いつつ、バスバの延設方向において、異なる位置に設けられており、
    前記第1腕部が前記各切欠の重なり合う部分を前記並び方向に貫通しているとともに、前記第2腕部が前記2本のバスバを挟んで前記第1腕部の反対側に位置するように前記基板が配置されており、
    一方の磁電変換素子が、一方のバスバの切欠内であって前記並び方向から見たときに、他方のバスバの切欠と重ならないように配置されており、
    他方の磁電変換素子が、前記他方のバスバの切欠内であって、前記並び方向から見たときに、前記一方のバスバの切欠と重ならないように配置されており、
    夫々の前記電圧検出回路が、夫々のバスバに接続されている、
    ことを特徴とする電流・電圧センサ。
JP2015082206A 2015-04-14 2015-04-14 電流・電圧センサ Pending JP2016200549A (ja)

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