JPWO2015053174A1 - 電流センサ - Google Patents

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Abstract

電流センサは、測定対象の電流が流れるバスバー(110)と、バスバー(110)を流れる電流により発生する磁界の強さを検出する少なくとも1つの磁気センサとを備える。バスバー(110)は、電気的に直列に接続されている第1バスバー部(111)および第2バスバー部(112)を含む。第1バスバー部(111)は、第2バスバー部(112)に間隔を置いて第2バスバー部(112)の周りを囲んで延在している。磁気センサは、第1バスバー部(111)と第2バスバー部(112)との間において、第2バスバー部(112)の延在方向に対して直交する方向の磁界を検出可能に配置されている。

Description

本発明は、電流センサに関し、特に、測定対象の電流である被測定電流に応じて発生する磁界を検出することで被測定電流の値を測定する電流センサに関する。
ホール素子などの磁電変換素子の特性劣化を検出できる磁界検出用半導体集積回路を開示した先行文献として、特開2008−151530号公報(特許文献1)がある。特許文献1に記載された磁界検出用半導体集積回路においては、電流の経路となるバスバーがホール素子の周縁部に沿って形成されている。
出力信号が測定すべき電流に比例し、かつ温度および外部磁界により妨害され難く安定した感度を維持することを図ったセンサチップを開示した先行文献として、特開平6−294854号公報(特許文献2)がある。
特許文献2に記載されたセンサチップには、磁界強度の勾配を測定するためのホイートストンブリッジ型のブリッジ回路が設けられている。センサチップは、中心軸線に対して間隔を置いた第1および第2の範囲に配置された第1〜第4磁気感応抵抗を有している。
また、センサチップにおいては、第1磁気感応抵抗と第2磁気感応抵抗とが直列接続されて第1ブリッジ分路を形成するとともに、第3磁気感応抵抗と第4磁気感応抵抗とが直列接続されて第2ブリッジ分路を形成している。
さらに、センサチップにおいては、第1の範囲に第1および第4磁気感応抵抗が配置されるとともに、第2の範囲に第2および第3磁気感応抵抗が配置され、第1の範囲に配置された第1および第4磁気感応抵抗と、第2の範囲に配置された第2および第3磁気感応抵抗とが、中心軸線を基準に対称的に配置されている。
導体と磁気センサ間の位置ずれに対する耐性の向上を図った電流検出装置を開示した先行文献として、特開2010−223722号公報(特許文献3)がある。
特許文献3に記載された電流検出装置においては、1対の磁気センサが互いの間にバスバーを挟んで配置されている。また、1対の磁気センサの一方がバスバーに近づく場合、1対の磁気センサの他方がバスバーから離れる状態となるようにされている。
この状態における一対の磁気センサの出力においては、一方が増加して他方が減少することになるため、磁気算出部により一対の磁気センサの出力の和を算出することにより、バスバーと磁気センサとの位置ずれの影響の低減を図っている。
検出精度の向上を図った電流センサを開示した先行文献として、特開2007−218729号公報(特許文献4)がある。特許文献4に記載された電流センサは、嵌合溝が形成されたバスバーと、ホール素子をモールドするとともにホール素子に接続されたリードフレームの端部が突出するように、嵌合溝に嵌合固定されたパッケージとを備えている。
磁気センサを磁気シールドで被った電気装置を開示した先行文献として、実開昭59−60806号公報(特許文献5)、特開2010−127896号公報(特許文献6)、および、特開2010−8050号公報(特許文献7)がある。
特許文献5に記載された電気装置は、ほぼ平行に配置された導電性を有する複数個の管状の容器と、この容器内において容器と同軸上に配置された導体と、容器の外周に配置された磁気センサと、磁気センサを被う磁気シールドとを備えている。
特許文献6に記載された電流検出装置は、電流路の近傍に配置された2つの磁気検出器と、電流路の一部と2つの磁気検出器とを内部に含むように電流路に装着される電磁シールド枠部材とを備えている。
特許文献7に記載された電流センサは、バスバーと、バスバーに流れる電流によって発生する磁界を検出するようにバスバーに対して固定配置された磁気検出素子と、磁気検出素子を磁気遮蔽する磁気シールド体とを備えている。磁気シールド体は、バスバーと磁気検出素子とを内側に囲む環状囲み部を有している。
特開2008−151530号公報 特開平6−294854号公報 特開2010−223722号公報 特開2007−218729号公報 実開昭59−60806号公報 特開2010−127896号公報 特開2010−8050号公報
特許文献1,4に記載された磁界検出用半導体集積回路,電流センサおよび電気装置の各々においては、磁気シールドに囲まれていない1つのホール素子を用いて、被測定電流に応じて発生する磁界を検出しているため、外部磁界により誤作動することがある。
特許文献2に記載されたセンサチップにおいては、第1〜第4磁気感応抵抗が検出する磁界の強さは、バスバーからの距離の2乗に反比例する。そのため、バスバーに対して第1〜第4磁気感応抵抗を所望の位置に正確に配置する必要があり、センサチップの製造が困難である。
また、センサチップにおいては、第1の範囲に配置された第1および第4磁気感応抵抗と、第2の範囲に配置された第2および第3磁気感応抵抗とに、外部磁界源からの距離の2乗に反比例した強度の外部磁界が印加される。
センサチップの近傍に外部磁界源が存在する場合、第1の範囲に配置された第1および第4磁気感応抵抗と第2の範囲に配置された第2および第3磁気感応抵抗とにおいて外部磁界源からの距離が異なるため、外部磁界源から発せられる外部磁界がセンサチップの出力信号に作用を及ぼす。
センサチップと外部磁界源との距離が近くになるに従って、第1〜第4磁気感応抵抗に印加される外部磁界の磁界強度が大きくなるため、外部磁界によるセンサチップの出力信号への影響が大きくなる。
たとえば、3相交流インバータの出力電流の制御などにおいて、大電流が流れる複数の経路が互いに集合して配置される場合に、各経路を流れる電流の値をセンサチップを用いて正確に検出するうえで、各経路を流れる電流によって発生する磁界の影響が障害となっていた。
特許文献3に記載された電流検出装置においては、一方の磁気センサの出力の増加量と他方の磁気センサの出力の減少量とが一致するための磁気センサ同士の位置関係が限られているため、互いに所望の位置関係となるように磁気センサ同士を正確に配置する必要があり、電流検出装置の製造が困難である。
特許文献5〜7に記載された電気装置においては、被測定電流の経路にはならない磁気シールドを用いている。そのため、部品点数が多くなって電気装置が複雑になる。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、外部磁界の影響を低減でき、容易に製造可能な電流センサを提供することを目的とする。
本発明に基づく電流センサは、測定対象の電流が流れるバスバーと、バスバーを流れる上記電流により発生する磁界の強さを検出する少なくとも1つの磁気センサとを備える。バスバーは、電気的に直列に接続されている第1バスバー部および第2バスバー部を含む。第1バスバー部は、第2バスバー部に間隔を置いて第2バスバー部の周りを囲んで延在している。第1バスバー部の一端と第2バスバー部の一端とが互いに電気的に接続され、かつ、第1バスバー部の他端と第2バスバー部の他端とがそれぞれ上記電流の入力側および出力側のうちの互いに異なる一方とされることにより、第1バスバー部を上記電流が流れる方向と第2バスバー部を上記電流が流れる方向とが反対である。磁気センサは、第1バスバー部と第2バスバー部との間において、第2バスバー部の延在方向に対して直交する方向の磁界を検出可能に配置されている。
本発明の一形態においては、電流センサは、磁気センサとして第1磁気センサおよび第2磁気センサを含み、第1磁気センサの検出値と第2磁気センサの検出値とを演算することにより上記電流の値を算出する算出部をさらに備える。第1バスバー部は、両端に開口を有する筒状の形状を有する。第2バスバー部は、第1バスバー部に対して同軸状に位置するように第1バスバー部の内側において第1バスバー部に間隔を置いて延在している。第1磁気センサおよび第2磁気センサは、第1バスバー部の内側において互いの間に第2バスバー部を挟むように並んで位置している。第1磁気センサおよび第2磁気センサの各々は、第1磁気センサと第2磁気センサとが並ぶ方向に対して直交する方向、かつ、第2バスバー部の延在方向に対して直交する方向に検出軸を有する。
本発明の一形態においては、第1磁気センサおよび第2磁気センサの各々は、第1バスバー部より第2バスバー部の近くに位置している。
本発明の一形態においては、バスバーを流れる上記電流により発生する磁界の強さについて、第1磁気センサの検出値の位相と第2磁気センサの検出値の位相とが逆相である。算出部が減算器または差動増幅器である。
本発明の一形態においては、バスバーを流れる上記電流により発生する磁界の強さについて、第1磁気センサの検出値の位相と第2磁気センサの検出値の位相とが同相である。算出部が加算器または加算増幅器である。
本発明の一形態においては、第1バスバー部は、互いに対向する1対の平板部を有する。第2バスバー部は、各平板部に対して対向する平板状の外形を有している。上記検出軸の方向において、第2バスバー部の幅の寸法は、第1バスバー部の各平板部と第2バスバー部との間の間隔の寸法の最大値の1.5倍以上である。
本発明の一形態においては、第1バスバー部の1対の平板部は横断面において、第2バスバー部の中心点を中心として互いに点対称に位置している。第1磁気センサおよび第2磁気センサは横断面において、第2バスバー部の中心点を中心として互いに点対称に位置している。
本発明の一形態においては、第1バスバー部の1対の平板部は横断面において、上記検出軸の方向における第2バスバー部の中心線を中心として互いに線対称に位置している。第1磁気センサおよび第2磁気センサは横断面において、上記検出軸の方向における第2バスバー部の中心線を中心として互いに線対称に位置している。
本発明の一形態においては、バスバーが、第1バスバー部および第2バスバー部を2分割した形状を有する2つのバスバー部材から構成されている。
本発明の一形態においては、バスバーは、第1バスバー部に上記電流を入力するための入力端子部と、第2バスバー部から上記電流を出力するための出力端子部を有している。入力端子部と出力端子部とは、同一平面上に位置し、かつ、上記検出軸の方向において互いに反対向きに延在している。
本発明によれば、外部磁界の影響を低減可能な電流センサを容易に製造できる。
本発明の実施形態1に係る電流センサの構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態1に係る電流センサのバスバーと外部配線とを接続する状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態1に係る電流センサを図1のIII−III線矢印方向から見た断面図において、発生する磁界を模式的に示す図である。 第1バスバー部が線対称な形状を有し、かつ、第1磁気センサと第2磁気センサとを互いに線対称に配置した状態を示す断面図である。 本発明の実施形態2に係る電流センサの構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態2に係る電流センサのバスバーと外部配線とを接続する状態を示す斜視図である。 図5に示す本発明の実施形態2に係る電流センサをVII−VII線矢印方向から見た断面図である。 本発明の実施形態2に係る電流センサを図7のVIII−VIII線矢印方向から見た断面図において、発生する磁界を模式的に示す図である。 第1比較例に係る電流センサが備えるバスバーの形状を示す平面図である。 第1比較例に係る電流センサのバスバー周辺における、バスバーを流れる被測定電流により発生する磁界の磁束密度をシミュレーションした結果を、図9のX−X線矢印方向から見た断面に示した等高線図である。 第1比較例に係る電流センサにおいて、図10中の左右方向における第1バスバー部の中央部または第2バスバー部の中央部から図10中の上下方向に離れた距離と、磁束密度との関係を示すグラフである。 本発明の実施形態2に係る電流センサのバスバー周辺における、バスバーを流れる被測定電流により発生する磁界の磁束密度をシミュレーションした結果を示す磁束線図である。 本発明の実施形態2に係る電流センサのバスバー周辺における、バスバーを流れる被測定電流により発生する磁界の磁束密度をシミュレーションした結果を示す等高線図である。 本発明の実施形態2に係る電流センサにおいて、図12中の左右方向における第2バスバー部の中央部から図12中の上下方向に離れた距離と、磁束密度との関係を示すグラフである。 本発明の実施形態2の変形例に係る電流センサの外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態3に係る電流センサの構成を示す斜視図である。 第1バスバー部材および第2バスバー部材のプレス加工前の形状を示す平面図である。 本発明の実施形態4に係る電流センサの構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態5に係る電流センサの構成を示す斜視図である。 第2比較例に係る電流センサの構成を示す斜視図である。
以下、本発明の各実施形態に係る電流センサについて図を参照して説明する。以下の実施形態の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
以下、本発明の実施形態1に係る電流センサについて説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る電流センサの構成を示す斜視図である。図2は、本実施形態に係る電流センサのバスバーと外部配線とを接続する状態を示す斜視図である。
図1に示すように、本発明の実施形態1に係る電流センサ100は、測定対象の電流である被測定電流が流れるバスバー110を備える。また、電流センサ100は、バスバー110を流れる被測定電流により発生する磁界の強さを奇関数入出力特性を有して検出する第1磁気センサ120および第2磁気センサ121を備える。
さらに、電流センサ100は、第1磁気センサ120の検出値から第2磁気センサ121の検出値を減算することにより上記被測定電流の値を算出する算出部である減算器130を備える。
以下、各構成について詳細に説明する。
バスバー110は、電気的に直列に接続されている第1バスバー部111および第2バスバー部112を含む。第1バスバー部111は、第2バスバー部112に間隔を置いて第2バスバー部112の周りを囲んで延在している。具体的には、第1バスバー部111は、両端に開口を有する筒状の形状を有している。本実施形態においては、第1バスバー部111は円筒状の外形を有しているが、第1バスバー部111の形状はこれに限られない。
第2バスバー部112は、第1バスバー部111に対して同軸状に位置するように第1バスバー部111の内側において第1バスバー部111に間隔を置いて延在している。本実施形態においては、第2バスバー部112は円柱状の外形を有しているが、第2バスバー部112の形状はこれに限られない。第2バスバー部112の長さは、第1バスバー部111の長さより僅かに短い。
第1バスバー部111と第2バスバー部112とは、接続部113を通じて接続されている。接続部113は、第1バスバー部111の一方の開口を塞ぐように位置しつつ第2バスバー部112の一端と連続して第1バスバー部111と第2バスバー部112とを接続している。本実施形態においては、接続部113は、第1バスバー部111の内面と連続する円板状の外形を有しているが、接続部113の形状はこれに限られない。なお、第1バスバー部111の一端と第2バスバー部112の一端とが、直接接触することにより互いに電気的に接続されていてもよい。
本実施形態においては、バスバー110は、アルミニウムで構成されている。ただし、バスバー110の材料はこれに限られず、銀、銅などの金属、またはこれらの金属を含む合金でもよい。
また、バスバー110は、表面処理を施されていてもよい。たとえば、ニッケル、錫、銀、銅などの金属またはこれらの金属を含む合金からなる、少なくとも1層のめっき層が、バスバー110の表面に設けられていてもよい。
本実施形態においては、バスバー110は、円柱状のブロックが切削されることにより、第1バスバー部111と第2バスバー部112と接続部113とが一体で形成されている。ただし、バスバー110の形成方法はこれに限られず、鋳造、鍛造またはプレス加工などの方法でバスバー110が形成されていてもよい。また、複数の部材を溶接、ろう付、嵌合または接着などの方法で接合することによりバスバー110が形成されていてもよい。
第1バスバー部111の一端と第2バスバー部112の一端とが互いに電気的に接続され、かつ、第1バスバー部111の他端と第2バスバー部112の他端とがそれぞれ被測定電流の入力側および出力側のうちの互いに異なる一方とされることにより、第1バスバー部111を被測定電流が流れる方向11と、第2バスバー部112を被測定電流が流れる方向12とが反対である。図2に示すようにバスバー110と外部配線とが接続されていることにより、上記のように被測定電流が流れる。
外部配線は、入力端子を有する入力配線170と、出力端子を有する出力配線171と、曲折した板状の接続導体172とを含む。接続導体172の中心部には、接続導体172に入力配線170を接続するための第1貫通孔173が設けられている。接続導体172の長手方向の両端部には、第1バスバー部111に接続導体172を接続するための第2貫通孔174が設けられている。接続導体172は、接続導体172の長手方向の両端部と中心部とがそれぞれ互いに平行な異なる2つの平面上に位置するように曲折している。
第1バスバー部111の他端に2つの第1雌ねじ111sが設けられている。2つの第1雌ねじ111sは、第1バスバー部111の径方向において第1バスバー部111の中心軸に対して互いに反対側に位置している。2つの第1雌ねじ111sの各々は、第1バスバー部111の中心軸方向と平行な方向に延在している。
第2バスバー部112の他端に第2雌ねじ112sが設けられている。第2雌ねじ112sは、第2バスバー部112の径方向において第2バスバー部112の中心軸上に位置している。第2雌ねじ112sは、第2バスバー部112の中心軸方向と平行な方向に延在している。
入力配線170の入力端子は円環状の部分を有している。入力配線170の入力端子の円環状の部分および接続導体172の第1貫通孔173にボルト190を挿通して、そのボルト190とナット180とを締結することにより、入力配線170と接続導体172とが接続される。
接続導体172の第2貫通孔174のそれぞれにボルト190を挿通して、それらのボルト190と第1雌ねじ111sとをそれぞれ締結することにより、第1バスバー部111と接続導体172とが接続される。
出力配線171の出力端子は円環状の部分を有している。出力配線171の出力端子の円環状の部分にボルト190を挿通して、そのボルト190と第2雌ねじ112sとを締結することにより、第2バスバー部112と出力配線171とが接続される。
上記のようにバスバー110と外部配線とが接続されていることにより、第1バスバー部111に入力された被測定電流は、第1バスバー部111の他端から一端に向かって方向11に流れ、矢印13で示すように接続部113の外側から中心に向かって接続部113を流れ、第2バスバー部112の一端から他端に向かって方向12に流れた後、第2バスバー部112から出力される。
なお、バスバー110と外部配線との接続方法は上記に限られず、第1バスバー部111を被測定電流が流れる方向と、第2バスバー部112を被測定電流が流れる方向とが反対となるように接続されていればよい。よって、第1バスバー部111が出力配線に接続され、第2バスバー部112が入力配線に接続されていてもよい。
図1に示すように、第1磁気センサ120および第2磁気センサ121は、第1バスバー部111の内側において互いの間に第2バスバー部112を挟むように並んで位置している。
具体的には、第1磁気センサ120および第2磁気センサ121の各々は、第1バスバー部111および第2バスバー部112の両方に対して間隔を置いて位置している。
第1磁気センサ120および第2磁気センサ121の各々は、第1磁気センサ120と第2磁気センサ121とが並ぶ方向に対して直交する方向、かつ、第2バスバー部112の延在方向に対して直交する方向に検出軸を有する。第1磁気センサ120は、図1中の矢印120aで示す方向に検出軸を有する。第2磁気センサ121は、図1中の矢印121aで示す方向に検出軸を有する。
第1磁気センサ120および第2磁気センサ121は、検出軸の一方向に向いた磁界を検出した場合に正の値で出力し、かつ、検出軸の一方向とは反対方向に向いた磁界を検出した場合に負の値で出力する、奇関数入出力特性を有している。すなわち、バスバー110を流れる被測定電流により発生する磁界の強さについて、第1磁気センサ120の検出値の位相と、第2磁気センサ121の検出値の位相とは、逆相である。
第1磁気センサ120および第2磁気センサ121としては、AMR(Anisotropic Magneto Resistance)、GMR(Giant Magneto Resistance)、TMR(Tunnel Magneto Resistance)、BMR(Balistic Magneto Resistance)、CMR(Colossal Magneto Resistance)などの磁気抵抗素子を有する磁気センサを用いることができる。特に、奇関数入出力特性を有するバーバーポール構造のAMR素子を用い、ホイートストンブリッジ型のブリッジ回路またはその半分の回路構成であるハーフ・ブリッジ回路を構成した磁気センサを用いることができる。
その他にも、第1磁気センサ120および第2磁気センサ121として、ホール素子を有する磁気センサ、磁気インピーダンス効果を利用するMI(Magneto Impedance)素子を有する磁気センサまたはフラックスゲート型磁気センサなどを用いることができる。
第1磁気センサ120および第2磁気センサ121にバイアスをかける場合は、バーバーポール構造を用いる方法に限られず、コイルの周囲に発生する誘導磁界、永久磁石の磁界、またはこれらを組み合わせた磁界を用いてバイアスをかけてもよい。
第1磁気センサ120および第2磁気センサ121においては、励磁コイル部を有さない開ループ式の磁界測定を行なってもよい。この場合、第1磁気センサ120および第2磁気センサ121は、上記の素子の出力を直線的に増幅するまたは補正しつつ増幅する増幅器および変換器を経由して出力する。
または、第1磁気センサ120および第2磁気センサ121においては、励磁コイル部を有する閉ループ式の磁界測定を行なってもよい。この場合、第1磁気センサ120および第2磁気センサ121の各々は、励磁コイルの閉ループが構成されたセンサ回路を含む。
このセンサ回路においては、励磁コイル部に、励磁コイル駆動部から駆動電流が供給される。この駆動電流が励磁コイルを流れることにより発生する磁界は、第1磁気センサ120および第2磁気センサ121に印加される。第1磁気センサ120および第2磁気センサ121にはバスバー110を流れた被測定電流によって発生する磁界も印加される。そのため、第1磁気センサ120および第2磁気センサ121には、励磁コイルから発生する磁界とバスバー110を流れた被測定電流によって発生する磁界とが重なって印加される。
このように第1磁気センサ120および第2磁気センサ121に重なって印加された磁界の強さは、いわゆる重ねの理にしたがって、それらを重ね合わせた値となる。励磁コイル駆動部は、負帰還の働きにより第1磁気センサ120および第2磁気センサ121に重なって印加される磁界の強さが0となるように、励磁コイル部に駆動電流を供給する。このときの駆動電流を電流検出抵抗器と増幅器とによって測定することにより、バスバー110を流れた被測定電流によって発生する磁界の強さを間接的に測定することができる。
このように、閉ループ式の磁界測定を行なう場合は、一定の強さ(略0)の磁界が第1磁気センサ120および第2磁気センサ121に印加された状態で測定を行なうため、第1磁気センサ120および第2磁気センサ121の入出力特性(入力磁界と出力電圧との関係)の非線形性が測定結果の直線性に及ぼす影響を低減できる。
第1磁気センサ120は、第1接続配線141によって減算器130と電気的に接続されている。第2磁気センサ121は、第2接続配線142によって減算器130と電気的に接続されている。
減算器130は、第1磁気センサ120の検出値から第2磁気センサ121の検出値を減算することにより、バスバー110を流れる被測定電流の値を算出する。なお、本実施形態においては、算出部として減算器130を用いているが、算出部はこれに限られず、差動増幅器などでもよい。
以下、電流センサ100の動作について説明する。
図3は、本実施形態に係る電流センサを図1のIII−III線矢印方向から見た断面図において、発生する磁界を模式的に示す図である。図3においては、第1磁気センサ120の中心と第2磁気センサ121の中心とを結ぶ仮想直線1、および、第2バスバー部112の中心点112cを通過して仮想直線1と直交する仮想直線2を図示している。また、第1バスバー部111の厚さを寸法T、第1バスバー部111と第2バスバー部112との間の間隔を寸法G、および、第2バスバー部112の直径を寸法Dで示している。
図3に示すように、第2バスバー部112に被測定電流が流れることにより、いわゆる右ねじの法則によって図中の左回りに周回する磁界112eが発生する。その結果、第1磁気センサ120には、矢印120aで示す検出軸の方向において、図中の左向きの磁界が印加される。一方、第2磁気センサ121には、矢印121aで示す検出軸の方向において、図中の右向きの磁界が印加される。
よって、第1磁気センサ120の検出した磁界の強さを示す検出値を正の値とすると、第2磁気センサ121の検出した磁界の強さを示す検出値は負の値となる。第1磁気センサ120の検出値と第2磁気センサ121の検出値とは、減算器130に送信される。
減算器130は、第1磁気センサ120の検出値から第2磁気センサ121の検出値を減算する。その結果、第1磁気センサ120の検出値の絶対値と、第2磁気センサ121の検出値の絶対値とが加算される。この加算結果から、バスバー110を流れた被測定電流の値が算出される。
本実施形態に係る電流センサ100においては、第1磁気センサ120および第2磁気センサ121は、第1バスバー部111と第2バスバー部112との間に位置しているため、外部磁界源は、物理的に第1磁気センサ120と第2磁気センサ121との間に位置することができない。
そのため、外部磁界源から第1磁気センサ120に印加される磁界のうちの矢印120aで示す検出軸の方向における磁界成分の向きと、外部磁界源から第2磁気センサ121に印加される磁界のうちの矢印121aで示す検出軸の方向における磁界成分の向きとは、同じ向きとなる。よって、第1磁気センサ120の検出した外部磁界の強さを示す検出値を正の値とすると、第2磁気センサ121の検出した外部磁界の強さを示す検出値も正の値となる。
その結果、減算器130が第1磁気センサ120の検出値から第2磁気センサ121の検出値を減算することにより、第1磁気センサ120の検出値の絶対値と、第2磁気センサ121の検出値の絶対値とが減算される。これにより、外部磁界源からの磁界は、ほとんど検出されなくなる。すなわち、外部磁界の影響が低減される。
本実施形態の変形例として、第1磁気センサ120および第2磁気センサ121において、検出値が正となる検出軸の方向を互いに反対方向(180°反対)にしてもよい。この場合、第1磁気センサ120の検出した外部磁界の強さを示す検出値を正の値とすると、第2磁気センサ121の検出した外部磁界の強さを示す検出値は負の値となる。
一方、バスバー110を流れる被測定電流により発生する磁界の強さについて、第1磁気センサ120の検出値の位相と、第2磁気センサ121の検出値の位相とは同相となる。
本変形例においては、算出部として減算器130に代えて加算器または加算増幅器を用いる。外部磁界の強さについては、加算器または加算増幅器が第1磁気センサ120の検出値と第2磁気センサ121の検出値とを加算することにより、第1磁気センサ120の検出値の絶対値と、第2磁気センサ121の検出値の絶対値とが減算される。これにより、外部磁界源からの磁界は、ほとんど検出されなくなる。すなわち、外部磁界の影響が低減される。
一方、バスバー110を流れる被測定電流により発生する磁界の強さについては、加算器または加算増幅器が第1磁気センサ120の検出値と第2磁気センサ121の検出値とを加算することにより、第1磁気センサ120の検出値の絶対値と、第2磁気センサ121の検出値の絶対値とが加算される。この加算結果から、バスバー110を流れた被測定電流の値が算出される。
このように、第1磁気センサ120と第2磁気センサ121との入出力特性を互いに逆の極性にしつつ、減算器130に代えて加算器または加算増幅器を算出部として用いてもよい。
なお、本実施形態における電流センサ100においては、第1バスバー部111は横断面において、第2バスバー部112の中心点112cを中心として点対称な形状を有している。かつ、第1バスバー部111は横断面において、第1磁気センサ120および第2磁気センサ121の検出軸の方向における第2バスバー部112の中心線を中心として線対称な形状を有している。この第2バスバー部112の中心線は、仮想直線2と重なっている。
また、第1磁気センサ120および第2磁気センサ121は横断面において、第2バスバー部112の中心点112cを中心として互いに点対称に位置している。かつ、第1磁気センサ120および第2磁気センサ121は横断面において、第1磁気センサ120および第2磁気センサ121の検出軸の方向における第2バスバー部112の中心線を中心として互いに線対称に位置している。
ここで、上記の配置により得られる効果について説明する。
まず、点対称配置の効果について説明する。図3に示すように、第1バスバー部111は横断面において、第2バスバー部112の中心点112cを中心として点対称な形状を有している。また、第1磁気センサ120および第2磁気センサ121は横断面において、第2バスバー部112の中心点112cを中心として互いに点対称に位置している。
この配置の場合、第2バスバー部112に被測定電流が流れることにより発生する第2バスバー部を周回する磁界112eは、第1磁気センサ120および第2磁気センサ121の各々に、等価で逆方向に印加される。その結果、減算器130が第1磁気センサ120の検出値から第2磁気センサ121の検出値を減算することにより、磁界112eの検出値は2倍になる。
一方、外部磁界源が第1磁気センサ120および第2磁気センサ121に対して十分遠方にある場合、外部磁界は、第1磁気センサ120および第2磁気センサ121の各々に、等価で等方向に印加される。その結果、減算器130が第1磁気センサ120の検出値から第2磁気センサ121の検出値を減算することにより、外部磁界の検出値は0になる。
このように点対称に配置された第1磁気センサ120および第2磁気センサ121は、バスバー110を流れる被測定電流により発生する磁界を等しく反映した検出値を示す。そのため、バスバー110を流れる被測定電流により発生する磁界の強さとそれから算出されるバスバー110を流れる被測定電流の値との線形性を高めることができる。
次に、線対称配置の効果について説明する。図4は、第1バスバー部が線対称な形状を有し、かつ、第1磁気センサと第2磁気センサとを互いに線対称に配置した状態を示す断面図である。図4においては、図3と同一方向から見た断面を示している。
図4に示すように、第1バスバー部111は横断面において、第1磁気センサ120zおよび第2磁気センサ121zの検出軸の方向における第2バスバー部112の中心線112xを中心として線対称な形状を有している。また、第1磁気センサ120zおよび第2磁気センサ121zは横断面において、第1磁気センサ120zおよび第2磁気センサ121zの検出軸の方向における第2バスバー部112の中心線112xを中心として互いに線対称に位置している。
この配置の場合、第2バスバー部112に被測定電流が流れることにより発生する第2バスバー部112を周回する磁界112eは、第1磁気センサ120zおよび第2磁気センサ121zの各々に、等価で逆方向に印加される。その結果、減算器130が第1磁気センサ120zの検出値から第2磁気センサ121zの検出値を減算することにより、磁界112eの検出値は2倍になる。
一方、外部磁界源が第1磁気センサ120zおよび第2磁気センサ121zに対して十分遠方にある場合、外部磁界は、第1磁気センサ120zおよび第2磁気センサ121zの各々に、等価で等方向に印加される。その結果、減算器130が第1磁気センサ120zの検出値から第2磁気センサ121zの検出値を減算することにより、外部磁界の検出値は0になる。
さらに、外部磁界源10が第1磁気センサ120zおよび第2磁気センサ121zの近傍にあって外部磁界源10の磁界が第1磁気センサ120zおよび第2磁気センサ121zに及んでいる場合、矢印120aで示す第1磁気センサ120zの検出軸の方向における外部磁界源10と第1磁気センサ120zとの距離L1と、矢印121aで示す第2磁気センサ121zの検出軸の方向における外部磁界源10と第2磁気センサ121zとの距離L2とは等しくなる。
よって、外部磁界源10が近傍にある場合も、外部磁界は、第1磁気センサ120zおよび第2磁気センサ121zの各々に、検出軸の方向において等価で等方向に印加される。その結果、減算器130が第1磁気センサ120zの検出値から第2磁気センサ121zの検出値を減算することにより、外部磁界の検出値は0になる。
なお、矢印120aで示す第1磁気センサ120zの検出軸の方向に対して直交する方向における外部磁界源10と第1磁気センサ120zとの距離L3と、矢印121aで示す第2磁気センサ121zの検出軸の方向に対して直交する方向における外部磁界源10と第2磁気センサ121zとの距離L4とは異なるが、この方向の磁界成分は第1磁気センサ120zおよび第2磁気センサ121zにおいて検出されない。
このように線対称に配置された第1磁気センサ120zおよび第2磁気センサ121zは、バスバー110を流れる被測定電流により発生する磁界を等しく反映した検出値を示す。そのため、バスバー110を流れる被測定電流により発生する磁界の強さとそれから算出されるバスバー110を流れる被測定電流の値との線形性を高めることができる。さらに、外部磁界源10が第1磁気センサ120zおよび第2磁気センサ121zの近傍に位置する場合にも、外部磁界の影響を低減することができる。
本実施形態に係る電流センサ100は、上記の点対称配置および線対称配置の両方を満たしているため、外部磁界源10の位置に関わらず、バスバー110を流れる被測定電流により発生する磁界の強さとそれから算出されるバスバー110を流れる被測定電流の値との線形性を高めつつ、外部磁界の影響を低減することができる。
さらに、外部磁界のうちの高周波成分は、表皮効果によって第1バスバー部111の表皮深さの2〜3倍程度の深さまでしか侵入することができない。よって、第1バスバー部111の内側に配置された第1磁気センサ120および第2磁気センサ121に外部磁界のうちの高周波成分が及ぶことを抑制できる。なお、想定される外部磁界の高周波成分の周波数に対応して、第1バスバー部111の厚さの寸法Tが決定されている。
オペアンプなどの差動増幅器を用いて第1磁気センサ120の検出値から第2磁気センサ121の検出値を減算することにより外部磁界の影響を低減する場合、差動増幅器の性能上の限界によって外部磁界の高周波成分を完全に減算することができない場合がある。上記のように、表皮効果によって外部磁界のうちの高周波成分の侵入を低減することにより、差動増幅器の性能上の限界にかかわらず外部磁界の影響を低減することができる。
また、電流センサ100において、バスバー110を流れる被測定電流によって第1バスバー部111と第2バスバー部112との間に発生する磁界は、各バスバー部からの距離による変化が比較的小さい。そのため、第1磁気センサ120および第2磁気センサ121の配置に高い精度は要求されず、電流センサ100を容易に製造できる。
なお、図3に示す第2バスバー部112の直径の寸法Dは、第1バスバー部111と第2バスバー部112との間の間隔の寸法Gの1.5倍以上であることが好ましい。この場合、電流センサ100において、バスバー110を流れる被測定電流によって第1バスバー部111と第2バスバー部112との間に発生する磁界の各バスバー部からの距離による変化をより小さくすることができる。それにより、第1磁気センサ120および第2磁気センサ121の配置の自由度を高めて、電流センサ100の製造をさらに容易にできる。
以下、本発明の実施形態2に係る電流センサについて説明する。本実施形態に係る電流センサ200は、バスバーの形状のみ実施形態1に係る電流センサ100と異なるため、他の構成については説明を繰り返さない。
(実施形態2)
図5は、本発明の実施形態2に係る電流センサ200の構成を示す斜視図である。図6は、本実施形態に係る電流センサ200のバスバーと外部配線とを接続する状態を示す斜視図である。図7は、図5に示す本実施形態に係る電流センサ200をVII−VII線矢印方向から見た断面図である。
図5〜7に示すように、本発明の実施形態2に係る電流センサ200は、測定対象の電流である被測定電流が流れるバスバー210を備える。また、電流センサ200は、バスバー210を流れる被測定電流により発生する磁界の強さを奇関数入出力特性を有して検出する第1磁気センサ220および第2磁気センサ221を備える。
さらに、電流センサ200は、第1磁気センサ220の検出値から第2磁気センサ221の検出値を減算することにより上記被測定電流の値を算出する算出部である図示しない減算器を備える。
バスバー210は、電気的に直列に接続されている第1バスバー部211および第2バスバー部212を含む。第1バスバー部211は、両端に開口を有する筒状の形状を有している。本実施形態においては、第1バスバー部211は横断面にて矩形状の外形を有している。
具体的には、第1バスバー部211は、互いに対向する1対の平板部211a,211bを有する。平板部211aと平板部211bとは、互いに平行に位置している。また、第1バスバー部211は、平板部211aと平板部211bとを繋ぐ1対の側壁部211c,211dを有する。側壁部211cと側壁部211dとは、互いに平行に位置している。ただし、第1バスバー部211の形状はこれに限られない。
第2バスバー部212は、第1バスバー部211に対して同軸状に位置するように第1バスバー部211の内側において第1バスバー部211に間隔を置いて延在している。本実施形態においては、第2バスバー部212は、平板部211aおよび平板部211bの各々に対して平行に対向する平板状の外形を有しているが、第2バスバー部212の形状はこれに限られない。第2バスバー部212の長さは、第1バスバー部211の長さより僅かに短い。
第1バスバー部211と第2バスバー部212とは、接続部113を通じて接続されている。接続部213は、第1バスバー部211の一方の開口を塞ぐように位置しつつ第2バスバー部212の一端と連続して第1バスバー部211の一端と第2バスバー部212の一端とを接続している。本実施形態においては、接続部213は、第1バスバー部211の内面と連続する矩形状の外形を有しているが、接続部213の形状はこれに限られない。
図5中の矢印220a,221aで示す第1および第2磁気センサ220,221の検出軸の方向において、第2バスバー部212の幅の寸法Hは、図7に示す第1バスバー部211の各平板部211a,211bと第2バスバー部212との間の間隔の寸法G1,G2の最大値の1.5倍以上である。また、第2バスバー部212の長さの寸法Leは、第2バスバー部の幅の寸法H以上である。
本実施形態においては、平板部211aと第2バスバー部212との間の間隔の寸法G1と、平板部211bと第2バスバー部212との間の間隔の寸法G2とは同一である。ただし、寸法G1と寸法G2とは互いに異なっていてもよい。
本実施形態においては、バスバー210は、直方体状のブロックが切削されることにより、第1バスバー部211と第2バスバー部212と接続部213とが一体で形成されている。ただし、複数の部材を接合してバスバー210を構成してもよい。
第1バスバー部211の一端と第2バスバー部212の一端とが互いに電気的に接続され、かつ、第1バスバー部211の他端と第2バスバー部212の他端とがそれぞれ被測定電流の入力側および出力側のうちの互いに異なる一方とされることにより、第1バスバー部211を被測定電流が流れる方向21と、第2バスバー部212を被測定電流が流れる方向22とは反対である。図6に示すようにバスバー210と外部配線とを接続されていることにより、上記のように被測定電流が流れる。外部配線の構成は実施形態1と同様である。
第1バスバー部211の他端に2つの第1雌ねじ211sが設けられている。2つの第1雌ねじ211sは、第1バスバー部211の径方向において互いに反対側に位置している。本実施形態においては、各平板部211a,211bに第1雌ねじ211sが設けられている。2つの第1雌ねじ211sの各々は、第1バスバー部211の中心軸方向と平行に延在している。
第2バスバー部212の他端に第2雌ねじ212sが設けられている。第2雌ねじ212sは、第2バスバー部212の中心軸方向と平行な方向に延在している。
入力配線170の入力端子は円環状の部分を有している。入力配線170の入力端子の円環状の部分および接続導体172の第1貫通孔173にボルト190を挿通して、そのボルト190とナット180とを締結することにより、入力配線170と接続導体172とが接続される。
接続導体172の第2貫通孔174のそれぞれにボルト190を挿通して、それらのボルト190と第1雌ねじ211sとをそれぞれ締結することにより、第1バスバー部211と接続導体172とが接続される。
出力配線171の出力端子は円環状の部分を有している。出力配線171の出力端子の円環状の部分にボルト190を挿通して、そのボルト190と第2雌ねじ212sとを締結することにより、第2バスバー部212と出力配線171とが接続される。
上記のようにバスバー210と外部配線とが接続されていることにより、第1バスバー部211に入力された被測定電流は、第1バスバー部211の他端から一端に向かって方向21に流れ、接続部213を流れ、第2バスバー部212の一端から他端に向かって方向22に流れた後、第2バスバー部212から出力される。
なお、バスバー210と外部配線との接続方法は上記に限られず、第1バスバー部211を被測定電流が流れる方向と、第2バスバー部212を被測定電流が流れる方向とが反対となるように接続されていればよい。よって、第1バスバー部211が出力配線に接続され、第2バスバー部212が入力配線に接続されていてもよい。
図5に示すように、第1磁気センサ220および第2磁気センサ221は、第1バスバー部211の内側において互いの間に第2バスバー部212を挟むように並んで位置している。
具体的には、図7に示すように、第1磁気センサ220および第2磁気センサ221の各々は、第1バスバー部211および第2バスバー部212の両方に対して間隔を置いて位置している。
第1磁気センサ220および第2磁気センサ221の各々は、第1磁気センサ220と第2磁気センサ221とが並ぶ方向に対して直交する方向、かつ、第2バスバー部212の延在方向に対して直交する方向に検出軸を有する。第1磁気センサ220は、図5中の矢印220aで示す方向に検出軸を有する。第2磁気センサ221は、図5中の矢印221aで示す方向に検出軸を有する。
第1磁気センサ220および第2磁気センサ221は、検出軸の一方向に向いた磁界を検出した場合に正の値で出力し、かつ、検出軸の一方向とは反対方向に向いた磁界を検出した場合に負の値で出力する、奇関数入出力特性を有している。すなわち、バスバー210を流れる被測定電流により発生する磁界の強さについて、第1磁気センサ220の検出値の位相と、第2磁気センサ221の検出値の位相とは、逆相である。
第1磁気センサ220は、図示しない接続配線によって減算器と電気的に接続されている。第2磁気センサ221は、図示しない接続配線によって減算器と電気的に接続されている。
減算器は、第1磁気センサ220の検出値から第2磁気センサ221の検出値を減算することにより、バスバー210を流れる被測定電流の値を算出する。なお、本実施形態においては、算出部として減算器を用いているが、算出部はこれに限られず、差動増幅器などでもよい。
以下、電流センサ200の動作について説明する。
図8は、本実施形態に係る電流センサを図7のVIII−VIII線矢印方向から見た断面図において、発生する磁界を模式的に示す図である。
図8に示すように、第2バスバー部212に被測定電流が流れることにより、いわゆる右ねじの法則によって図中の左回りに周回する磁界212eが発生する。その結果、第1磁気センサ220には、矢印220aで示す検出軸の方向において、図中の左向きの磁界が印加される。一方、第2磁気センサ221には、矢印221aで示す検出軸の方向において、図中の右向きの磁界が印加される。
よって、第1磁気センサ220の検出した磁界の強さを示す検出値を正の値とすると、第2磁気センサ221の検出した磁界の強さを示す検出値は負の値となる。第1磁気センサ220の検出値と第2磁気センサ221の検出値とは、減算器に送信される。
減算器は、第1磁気センサ220の検出値から第2磁気センサ221の検出値を減算する。その結果、第1磁気センサ220の検出値の絶対値と、第2磁気センサ221の検出値の絶対値とが加算される。この加算結果から、バスバー210を流れた被測定電流の値が算出される。
本実施形態に係る電流センサ200においては、第1磁気センサ220および第2磁気センサ221は、第1バスバー部211と第2バスバー部212との間に位置しているため、外部磁界源は、物理的に第1磁気センサ220と第2磁気センサ221との間に位置することができない。
そのため、外部磁界源から第1磁気センサ220に印加される磁界のうちの矢印220aで示す検出軸の方向における磁界成分の向きと、外部磁界源から第2磁気センサ221に印加される磁界のうちの矢印221aで示す検出軸の方向における磁界成分の向きとは、同じ向きとなる。よって、第1磁気センサ220の検出した外部磁界の強さを示す検出値を正の値とすると、第2磁気センサ221の検出した外部磁界の強さを示す検出値も正の値となる。
その結果、減算器が第1磁気センサ220の検出値から第2磁気センサ221の検出値を減算することにより、第1磁気センサ220の検出値の絶対値と、第2磁気センサ221の検出値の絶対値とが減算される。これにより、外部磁界源からの磁界は、ほとんど検出されなくなる。すなわち、外部磁界の影響が低減される。
本実施形態における電流センサ200においては、第1バスバー部211の平板部211aおよび平板部211bは横断面において、第2バスバー部212の中心点212cを中心として互いに点対称に位置している。かつ、第1バスバー部211の平板部211aおよび平板部211bは横断面において、第1磁気センサ220および第2磁気センサ221の検出軸の方向における第2バスバー部212の中心線212xを中心として互いに線対称に位置している。
また、第1磁気センサ220および第2磁気センサ221は横断面において、第2バスバー部212の中心点212cを中心として互いに点対称に位置している。かつ、第1磁気センサ220および第2磁気センサ221は横断面において、第1磁気センサ220および第2磁気センサ221の検出軸の方向における第2バスバー部212の中心線212xを中心として互いに線対称に位置している。
本実施形態に係る電流センサ200は、上記のように点対称配置および線対称配置の両方を満たしているため、外部磁界源の位置に関わらず、バスバー210を流れる被測定電流により発生する磁界の強さとそれから算出されるバスバー210を流れる被測定電流の値との線形性を高めつつ、外部磁界の影響を低減することができる。
さらに、外部磁界のうちの高周波成分は、表皮効果によって第1バスバー部211の表皮深さの2〜3倍程度の深さまでしか侵入することができない。よって、第1バスバー部211の内側に配置された第1磁気センサ220および第2磁気センサ221に外部磁界のうちの高周波成分が及ぶことを抑制できる。なお、想定される外部磁界の高周波成分の周波数に対応して、第1バスバー部211の厚さの寸法が決定されている。
図8に示すように、外部磁界源からの交流磁束が、矢印90eで示すように第1バスバー部211に到達すると、表皮効果によって矢印91eで示すように磁束が第1バスバー部211の主に表面に侵入する。このとき、第1バスバー部211には、侵入した磁束を打ち消すように渦電流211iが発生している。渦電流211iによって減衰した磁束は、矢印92eで示すように第1バスバー部211の表面に沿って進行する。よって、第1バスバー部211によって、外部磁界源からの交流磁束が第1磁気センサ220および第2磁気センサ221に及ぶことを抑制できる。
オペアンプなどの差動増幅器を用いて第1磁気センサ220の検出値から第2磁気センサ221の検出値を減算することにより外部磁界の影響を低減する場合、差動増幅器の性能上の限界によって外部磁界の高周波成分を完全に減算することができない場合がある。上記のように、表皮効果によって外部磁界のうちの高周波成分の侵入を低減することにより、差動増幅器の性能上の限界にかかわらず外部磁界の影響を低減することができる。
ここで、本実施形態の電流センサの特性の理解を容易にするために、第1比較例に係る電流センサと比較しつつ本実施形態に係る電流センサについて説明する。
図9は、第1比較例に係る電流センサが備えるバスバーの形状を示す平面図である。図10は、第1比較例に係る電流センサのバスバー周辺における、バスバーを流れる被測定電流により発生する磁界の磁束密度をシミュレーションした結果を、図9のX−X線矢印方向から見た断面に示した等高線図である。
図11は、第1比較例に係る電流センサにおいて、図10中の左右方向における第1バスバー部の中央部または第2バスバー部の中央部から図10中の上下方向に離れた距離と、磁束密度との関係を示すグラフである。図11においては、縦軸に磁束密度(mT)、横軸にバスバーの表面からの距離(mm)を示している。
図12は、本実施形態に係る電流センサのバスバー周辺における、バスバーを流れる被測定電流により発生する磁界の磁束密度をシミュレーションした結果を示す磁束線図である。図13は、本実施形態に係る電流センサのバスバー周辺における、バスバーを流れる被測定電流により発生する磁界の磁束密度をシミュレーションした結果を示す等高線図である。図12,13においては、図8と同一の断面を示している。
図14は、本実施形態に係る電流センサにおいて、図12中の左右方向における第2バスバー部の中央部から図12中の上下方向に離れた距離と、磁束密度との関係を示すグラフである。図14においては、縦軸に磁束密度(mT)、横軸に第2バスバー部の表面からの距離(mm)を示している。
図9に示すように、第1比較例に係る電流センサは、測定対象の電流である被測定電流が流れるバスバー910を備える。バスバー910は、互いの間に間隔を置いて平行に位置する、第1バスバー部911および第2バスバー部912を含む。バスバー910においては、第1バスバー部911の一端と第2バスバー部912の一端とが、連結部913により連結されている。図10に示すように、バスバー910は、薄板状に形成されている。被測定電流は、第1バスバー部911から連結部913を通じて第2バスバー部912へ流れる。
シミュレーションにおいては、本実施形態および第1比較例における各バスバー部の横断面寸法を2mm×10mmとし、バスバーを流れる被測定電流の値を100Aとした。
図10においては、磁束密度が、0.6mTである線をE1、1.2mTである線をE2、1.8mTである線をE、2.4mTである線をE4、3.0mTである線をE5、3.6mTである線をE6、4.2mTである線をE7、4.8mTである線をE8、5.4mTである線をE9、6.0mTである線をE10で示している。
図13においては、磁束密度が、0.3mTである線をE11、0.6mTである線をE12、0.9mTである線をE13、1.2mTである線をE14、1.5mTである線をE15、1.8mTである線をE16、2.1mTである線をE17、2.4mTである線をE18で示している。
図10に示すように、第1比較例のバスバー910では、第1バスバー部911と第2バスバー部912との間において、第1バスバー部911と第2バスバー部912との中間の位置までは、第1バスバー部911の近傍から離れるに従って磁束密度が急激に低下しており、磁束密度がほとんど変化していない領域が存在しない。同様に、第1バスバー部911と第2バスバー部912との間において、第1バスバー部911と第2バスバー部912との中間の位置までは、第2バスバー部912の近傍から離れるに従って磁束密度が急激に低下しており、磁束密度がほとんど変化していない領域が存在しない。
また、図11に示すように、第1比較例のバスバー910では、第1バスバー部911の中央部または第2バスバー部912の中央部から図10中の上下方向に離れるに従って磁束密度は急激に低下している。
上述の通り、本実施形態においては、第2バスバー部212の幅の寸法Hは、第1バスバー部211の各平板部211a,211bと第2バスバー部212との間の間隔の寸法G1,G2の最大値の1.5倍以上である。
これにより、図12に示すように、第1バスバー部211と第2バスバー部212との間に発生する磁界の磁束線は、図中の左右方向において第2バスバー部212に沿って略直線状に延びている。図中の左右方向は、第1および第2磁気センサ220,221の検出軸の方向である。
図13,14に示すように、第1バスバー部211と第2バスバー部212との間において、図中の左右方向の中央部に、磁束密度が2.0mT程度でほとんど変化していない領域が形成されている。
本実施形態に係る電流センサ200において、第1磁気センサ220および第2磁気センサ221の各々を、第1バスバー部211より第2バスバー部212の近くに配置することにより、磁束密度がほとんど変化していない領域に第1磁気センサ220および第2磁気センサ221を位置させることができるとともに、上記のように第1バスバー部211の表皮効果により第1磁気センサ220および第2磁気センサ221に外部磁界の高周波成分が及ぶことを抑制できる。
この場合、第1磁気センサ220および第2磁気センサ221が並ぶ方向、並びに、第1磁気センサ220および第2磁気センサ221の検出軸の方向において、第1磁気センサ220および第2磁気センサ221の配置に高い精度が要求されないため、電流センサ200を容易に製造できる。この効果は、第2バスバー部212の幅の寸法Hが1.5G1以上である場合に安定して得られ、2.0G1以上である場合に顕著となる。
本実施形態においては、図5,7に示すように、第2バスバー部212の延在方向の長さの寸法Leは、第2バスバー部の幅の寸法H以上である。このようにすることにより、第1磁気センサ220および第2磁気センサ221を接続部213から所定の距離以上離して配置することができる。その結果、第2バスバー部212の延在方向において、第1磁気センサ220および第2磁気センサ221の配置に高い精度は要求されない。よって、電流センサ200を容易に製造できる。
さらに、図10,12に示すように、本実施形態に係るバスバー210では、第1比較例のバスバー910に比較して、磁束密度が0.6mTより低い領域がバスバー210の近くに形成されている。すなわち、本実施形態に係るバスバー210の漏れ磁界は、第1比較例のバスバー910の漏れ磁界より小さい。
バスバー210の漏れ磁界を小さくすることにより、電流センサ200自体が、電流センサ200に近接して配置される他の電流センサなどに対して外部磁界源として与える影響を低減することができる。
よって、3相交流インバータの出力電流の制御などにおいて、大電流が流れる複数の経路が互いに集合して配置される場合に、本実施形態に係る電流センサ200を用いることにより、各経路を流れる電流の値をより正確に検出することができる。
なお、第1バスバー部211に貫通孔またはスリットが設けられていてもよい。図15は、本実施形態の変形例に係る電流センサの外観を示す斜視図である。図15に示すように、本実施形態の変形例に係る電流センサ200aにおいては、第1バスバー部211に複数の貫通孔211hおよびスリット211mが設けられている。
貫通孔211hの直径およびスリット211mの長さは、想定される外部磁界源からの電磁波の波長より短い。具体的には、貫通孔211hの直径およびスリット211mの長さは、想定される外部磁界源からの電磁波の波長の1/100以下である。
このような複数の貫通孔211hおよびスリット211mを第1バスバー部211に設けても、第1バスバー部211の磁気シールドとしての性能は維持される。逆に、複数の貫通孔211hおよびスリット211mを第1バスバー部211に設けることにより、貫通孔211hおよびスリット211mが通風口として機能し、バスバー210を効率的に冷却することが可能となる。この変形例においては、バスバー210を製造する際に必然的に貫通孔211hまたはスリット211mが形成される製造方法を採用可能となる。
以下、本発明の実施形態3に係る電流センサについて説明する。本実施形態に係る電流センサ300は、バスバーが複数の部材から構成されている点が主に実施形態2に係る電流センサ200と異なるため、他の構成については説明を繰り返さない。
(実施形態3)
図16は、本発明の実施形態3に係る電流センサの構成を示す斜視図である。図16に示すように、本発明の実施形態3に係る電流センサ300は、測定対象の電流である被測定電流が流れるバスバー310を備える。
また、電流センサ300は、バスバー310を流れる被測定電流により発生する磁界の強さを奇関数入出力特性を有して検出する第1磁気センサ320および第2磁気センサ321を備える。
さらに、電流センサ300は、第1磁気センサ320の検出値から第2磁気センサ321の検出値を減算することにより上記被測定電流の値を算出する算出部である図示しない減算器を備える。
本実施形態においては、バスバー310が、第1バスバー部311および第2バスバー部312を2分割した形状を有する第1バスバー部材310aと第2バスバー部材310bとから構成されている。第1バスバー部材310aおよび第2バスバー部材310bは、金属板をプレス加工することにより形成されており、互いに同一の形状を有している。
図17は、第1バスバー部材および第2バスバー部材のプレス加工前の形状を示す平面図である。図17においては、プレス加工によって折り曲げられる位置を点線で示している。図17に示すように、第1バスバー部材310aおよび第2バスバー部材310bの各々は、1枚の板金を複数回プレスすることにより形成される。
また、バスバー310は、第1バスバー部311に被測定電流を入力するための入力端子部314と、第2バスバー部312から被測定電流を出力するための出力端子部315を有する。
バスバー310の入力端子部314は、第1バスバー部材310aにおける入力端子部314aと、第2バスバー部材310bにおける入力端子部314bとからなる。
バスバー310の出力端子部315は、第1バスバー部材310aにおける出力端子部315aと、第2バスバー部材310bにおける出力端子部315bとからなる。
入力端子部314と出力端子部315とは、同一平面上に位置し、かつ、第1磁気センサ320および第2磁気センサ321の検出軸の方向において互いに反対向きに延在している。図16中の矢印320a,321aで示す方向が、第1磁気センサ320および第2磁気センサ321の検出軸の方向である。
入力端子部314の端部に第1貫通孔314hが設けられており、出力端子部の315の端部に第2貫通孔315hが設けられている。第1貫通孔314hは入力配線を接続するための孔であり、第2貫通孔315hは出力配線を接続するための孔である。ただし、第1貫通孔314hを出力配線の接続に用い、第2貫通孔315hを入力配線の接続に用いてもよい。
バスバー310においては、第1バスバー部材310aと第2バスバー部材310bとが入力端子部314および出力端子部315などの複数の箇所で互いに接合されることにより一体に構成されている。接合方法としては、ろう付、嵌合または接着などの方法を用いることができる。
本実施形態に係る電流センサ300においては、入力端子部314と出力端子部315とが互いに反対方向に引き出されているため、バスバー310に接続する外部配線の短絡を抑制できるとともに、外部配線との接続を容易にできる。
本実施形態に係る電流センサ300においても、外部磁界の影響を低減できる。また、第1磁気センサ320および第2磁気センサ321の配置に高い精度を要求されないため、電流センサ300を容易に製造できる。
なお、絶縁樹脂を用いてバスバー310をインサート成型してもよい。この場合、第1貫通孔314hおよび第2貫通孔315hの周囲のみを露出させて、バスバー310のその他の部分を絶縁樹脂でモールドする。このようにすることにより、バスバー310の外部配線との接続部以外の部分を絶縁封止することができる。
絶縁樹脂の材料としては、熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂であって、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)樹脂、ポリフェニレンスルファイド(PPS)樹脂、液晶ポリマー(LCP)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂またはポリアミド樹脂(PA)などが,耐熱性およびモールド精度の観点から好ましい。
バスバー310をインサート成型する場合、バスバー310と共に磁気センサをインサート成型してもよいし、成型された絶縁樹脂に設けられた凹部に磁気センサが収容されるようにしてもよい。
以下、本発明の実施形態4に係る電流センサについて説明する。本実施形態に係る電流センサ400は、磁気センサの数のみ実施形態2に係る電流センサ200と異なるため、他の構成については説明を繰り返さない。
(実施形態4)
図18は、本発明の実施形態4に係る電流センサの構成を示す斜視図である。図18に示すように、本発明の実施形態4に係る電流センサ400は、電流センサ200と同様に、測定対象の電流である被測定電流が流れるバスバー210を備える。
電流センサ400は、磁気センサとして、バスバー210を流れる被測定電流により発生する磁界の強さを奇関数入出力特性を有して検出する磁気センサ420のみを備える。磁気センサ420は、第1バスバー部211の内側に位置している。具体的には、図18に示すように、磁気センサ420は、第1バスバー部211および第2バスバー部212の両方に対して間隔を置いて位置している。
磁気センサ420は、磁気センサ420と第2バスバー部212とが並ぶ方向に対して直交する方向、かつ、第2バスバー部212の延在方向に対して直交する方向に検出軸を有する。すなわち、磁気センサ420は、図18中の矢印420aで示す方向に検出軸を有する。磁気センサ420は、検出軸の一方向に向いた磁界を検出した場合に正の値で出力し、かつ、検出軸の一方向とは反対方向に向いた磁界を検出した場合に負の値で出力する、奇関数入出力特性を有している。
電流センサ400は、図示しない接続配線によって算出部と電気的に接続されている。算出部は、磁気センサ420の検出値がバスバー210を流れる被測定電流の値に比例することを利用して、磁気センサ420の検出値より上記被測定電流の値を算出する。
本実施形態に係る電流センサ400においては、外部磁界源を磁気センサ420の近傍に配置することが構造上難しいことから、外部磁界の影響を一定程度低減することができる。
さらに、外部磁界のうちの高周波成分は、表皮効果によって第1バスバー部211の表皮深さの2〜3倍程度の深さまでしか侵入することができない。よって、第1バスバー部211の内側に配置された磁気センサ420に外部磁界のうちの高周波成分が及ぶことを抑制できる。なお、想定される外部磁界の高周波成分の周波数に対応して、第1バスバー部211の厚さの寸法が決定されている。
本実施形態に係る電流センサ400のように、1つの磁気センサのみを備えていても、外部磁界の影響を低減できる。また、磁気センサ420の配置に高い精度を要求されないため、電流センサ400を容易に製造できる。
以下、本発明の実施形態5に係る電流センサについて説明する。本実施形態に係る電流センサ500は、磁気センサの検出軸のみ実施形態2に係る電流センサ200と異なるため、他の構成については説明を繰り返さない。
図19は、本発明の実施形態5に係る電流センサの構成を示す斜視図である。図20は、第2比較例に係る電流センサの構成を示す斜視図である。
図19に示すように、本発明の実施形態5に係る電流センサ500においては、第1磁気センサ520および第2磁気センサ521の各々は、第1磁気センサ520と第2磁気センサ521とが並ぶ方向に対して直交する方向、かつ、第2バスバー部212の延在方向に対して90°より小さい角度で交差する方向に検出軸を有する。
ただし、第1磁気センサ520および第2磁気センサ521の各々の検出軸は上記に限られず、第1磁気センサ520および第2磁気センサ521の各々が第2バスバー部212の延在方向に対して直交する方向の磁界を検出することができるように構成されていればよい。
すなわち、第1磁気センサ520および第2磁気センサ521の各々の検出軸が、第2バスバー部212の延在方向に対して交差していれば、第1磁気センサ520と第2磁気センサ521とが並ぶ方向に対して直交していなくてもよい。
一方、図20に示すように、第2比較例に係る電流センサ900においては、第1磁気センサ920および第2磁気センサ921の各々の検出軸が、第2バスバー部212の延在方向に対して平行であり交差していない。そのため、第1磁気センサ920および第2磁気センサ921の各々は、第2バスバー部212の延在方向に対して直交する方向の磁界を検出することができない。
この場合、第1磁気センサ920および第2磁気センサ921は、バスバー210を流れる被測定電流により発生する磁界を検出できないため、第2比較例に係る電流センサ900は機能しないこととなる。
よって、本実施形態に係る電流センサ500のように、第1磁気センサ520および第2磁気センサ521の各々の検出軸が、第2バスバー部212の延在方向に対して交差していれば、バスバー210を流れる被測定電流により発生する磁界を検出可能となり、電流センサとして機能することとなる。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,2 仮想直線、10 外部磁界源、100,200,200a,300,400,500,900 電流センサ、110,210,310,910 バスバー、111,211,311,911 第1バスバー部、111s,211s 第1雌ねじ、112,212,322,912 第2バスバー部、112c,212c 中心点、112e,212e 磁界、112s,212s 第2雌ねじ、112x,212x 中心線、113,213 接続部、120,120z,220,320,520,920 第1磁気センサ、121,121z,220,221,321,521,921 第2磁気センサ、130 減算器、141 第1接続配線、142 第2接続配線、170 入力配線、171 出力配線、172 接続導体、173,314h 第1貫通孔、174,315h 第2貫通孔、180 ナット、190 ボルト、211a,211b 平板部、211c,211d 側壁部、211h 貫通孔、211i 渦電流、211m スリット、310a 第1バスバー部材、314,314a,314b 入力端子部、310b 第2バスバー部材、315,315a,315b 出力端子部、420 磁気センサ、913 連結部。

Claims (10)

  1. 測定対象の電流が流れるバスバーと、
    前記バスバーを流れる前記電流により発生する磁界の強さを検出する少なくとも1つの磁気センサとを備え、
    前記バスバーは、電気的に直列に接続されている第1バスバー部および第2バスバー部を含み、
    前記第1バスバー部は、前記第2バスバー部に間隔を置いて前記第2バスバー部の周りを囲んで延在し、
    前記第1バスバー部の一端と前記第2バスバー部の一端とが互いに電気的に接続され、かつ、前記第1バスバー部の他端と前記第2バスバー部の他端とがそれぞれ前記電流の入力側および出力側のうちの互いに異なる一方とされることにより、前記第1バスバー部を前記電流が流れる方向と前記第2バスバー部を前記電流が流れる方向とが反対であり、
    前記磁気センサは、前記第1バスバー部と前記第2バスバー部との間において、前記第2バスバー部の延在方向に対して直交する方向の磁界を検出可能に配置されている、電流センサ。
  2. 前記磁気センサとして第1磁気センサおよび第2磁気センサを含み、
    前記第1磁気センサの検出値と前記第2磁気センサの検出値とを演算することにより前記電流の値を算出する算出部をさらに備え、
    前記第1バスバー部は、両端に開口を有する筒状の形状を有し、
    前記第2バスバー部は、前記第1バスバー部に対して同軸状に位置するように前記第1バスバー部の内側において前記第1バスバー部に間隔を置いて延在し、
    前記第1磁気センサおよび前記第2磁気センサは、前記第1バスバー部の内側において互いの間に前記第2バスバー部を挟むように並んで位置し、
    前記第1磁気センサおよび前記第2磁気センサの各々は、前記第1磁気センサと前記第2磁気センサとが並ぶ方向に対して直交する方向、かつ、前記第2バスバー部の延在方向に対して直交する方向に検出軸を有する、請求項1に記載の電流センサ。
  3. 前記第1磁気センサおよび前記第2磁気センサの各々は、前記第1バスバー部より前記第2バスバー部の近くに位置している、請求項2に記載の電流センサ。
  4. 前記バスバーを流れる前記電流により発生する磁界の強さについて、前記第1磁気センサの検出値の位相と前記第2磁気センサの検出値の位相とが逆相であり、
    前記算出部が減算器または差動増幅器である、請求項2または3に記載の電流センサ。
  5. 前記バスバーを流れる前記電流により発生する磁界の強さについて、前記第1磁気センサの検出値の位相と前記第2磁気センサの検出値の位相とが同相であり、
    前記算出部が加算器または加算増幅器である、請求項2または3に記載の電流センサ。
  6. 前記第1バスバー部は、互いに対向する1対の平板部を有し、
    前記第2バスバー部は、各前記平板部に対して対向する平板状の外形を有し、
    前記検出軸の方向において、前記第2バスバー部の幅の寸法は、前記第1バスバー部の各前記平板部と前記第2バスバー部との間の間隔の寸法の最大値の1.5倍以上である、請求項2から5のいずれか1項に記載の電流センサ。
  7. 前記第1バスバー部の前記1対の平板部は横断面において、前記第2バスバー部の中心点を中心として互いに点対称に位置し、
    前記第1磁気センサおよび前記第2磁気センサは前記横断面において、前記第2バスバー部の前記中心点を中心として互いに点対称に位置している、請求項6に記載の電流センサ。
  8. 前記第1バスバー部の前記1対の平板部は横断面において、前記検出軸の方向における前記第2バスバー部の中心線を中心として互いに線対称に位置し、
    前記第1磁気センサおよび前記第2磁気センサは前記横断面において、前記検出軸の方向における前記第2バスバー部の前記中心線を中心として互いに線対称に位置している、請求項6に記載の電流センサ。
  9. 前記バスバーが、前記第1バスバー部および前記第2バスバー部を2分割した形状を有する2つのバスバー部材から構成されている、請求項2から8のいずれか1項に記載の電流センサ。
  10. 前記バスバーは、前記第1バスバー部に前記電流を入力するための入力端子部と、前記第2バスバー部から前記電流を出力するための出力端子部を有し、
    前記入力端子部と前記出力端子部とは、同一平面上に位置し、かつ、前記検出軸の方向において互いに反対向きに延在している、請求項9に記載の電流センサ。
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