JP2002039662A - トンネル式冷却冷凍装置 - Google Patents

トンネル式冷却冷凍装置

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JP2002039662A
JP2002039662A JP2000227875A JP2000227875A JP2002039662A JP 2002039662 A JP2002039662 A JP 2002039662A JP 2000227875 A JP2000227875 A JP 2000227875A JP 2000227875 A JP2000227875 A JP 2000227875A JP 2002039662 A JP2002039662 A JP 2002039662A
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tunnel
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cooling
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JP2000227875A
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Masahiro Omine
正洋 大峰
Kenji Aoi
健二 青井
Kazumi Tsuji
和美 辻
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で生産性の向上を図ることができ
るとともに、小型化ができ設置面積の省スペース化を図
ることができ、また、冷却効率に優れるとともに、本体
内を完全に洗浄することができ衛生性に優れ、HACC
P仕様に対応できるトンネル式冷却冷凍を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 長手方向の両端の端部壁3に開口された
搬入口3b及び搬出口3aを有したトンネル式本体2
と、トンネル式本体2の上部に設けられた上部壁5と、
上部壁5の両側部に上方に開放可能に配設されたウィン
グ状の上部側壁6と、上部側壁6を上下に開閉する開閉
手段と、トンネル式本体2内に配設されたコンベア9
と、コンベア9の下方に配設された冷却器12と、コン
ベア9の上方に配設された送風機13と、コンベア9の
両側部の上方に配設された側部風向板16と、冷却器1
2の端部側に配設された端部風向板15と、を備えた構
成を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工食品等の食物
や樹脂製品等の物品を連続的に冷却若しくは冷凍するト
ンネル型のトンネル式冷却冷凍装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、食品加工には、冷凍して品質
を維持する冷凍加工が行われているとともに、近年、特
に、防腐剤等を添加しない無添加食品も急増しており、
それにともない、加工食品の賞味期間を長くするために
食品を急速冷凍する食品加工が増加している。また、従
来から、大量の食品の冷却処理や冷凍処理等の各加工処
理を行うために、コンベア等で食品を冷却空間や冷凍空
間中へ搬送して連続的に食品の各加工処理を行う各種装
置が用いられている。更に、従来から、樹脂製品等の物
品をコンベア等で搬送しながら連続的に冷却する熱処理
加工も行われている。
【0003】近年、加工食品等の食物や樹脂製品等の物
品を連続的に冷却若しくは冷凍するトンネル式冷却冷凍
装置として、以下のものが開示されている。 (a)特許登録第2627580号公報(以下、イ号公
報という)には、「低温環境に維持されたフリーザ空間
にベルト搬送機で物品を連続的に搬送しながら凍結する
物品の連続凍結設備において、該搬送中の物品に向けて
低温ドライエアを連続的に送風する送風路を、ベルト搬
送機の上方にベルト方向に沿って連設されたファンフィ
ルタユニットによって、該フリーザ空間内に形成し、前
記の低温ドライエアとして吸湿剤によって湿分を除去し
且つ冷却したドライエアを用いると共にファンフィルタ
ユニットのフィルタとして高性能フィルタを用いた物品
の連続凍結設備」が開示されている。 (b)特開平10−75753号公報(以下、ロ号公報
という)には、「被凍結品を搬送するコンベア装置の上
方に空気冷却器および送風機を備える冷却室を、外側構
造体と内側構造体の間に断熱材が設けられ、しかも側部
は垂直に形成されているが、底部の断面形状が下方に凸
なる曲面に形成された連続式凍結装置」が開示されてい
る。 (c)特開平11−63777号公報(以下、ハ号公報
という)には、「伝熱手段と冷気循環手段とよりなる冷
却ユニットを備えたモジュールを複数個直列状に配設す
る構成の搬送空間を有し、伝熱手段を、コンベヤベルト
上のワーク及びベルト下面に衝突噴流を形成する噴流ス
リットを含む冷気衝突噴流路で構成し、冷気循環手段
を、冷気衝突噴流路に冷気を循環させるべく、衝突噴流
の排気をコンベヤの横方向に吸引且つ空気冷却器により
再冷却する排気再冷却流路と、再冷却した冷気を噴流ス
リットに導入循環させる冷気還流路と、によりワークを
包む冷却空間を中心にして搬送空間を搬送方向に直角輪
切り状に横断する構成とした連続処理可能の丸洗いフリ
ーザ」が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のトンネル式冷却冷凍装置は、以下のような課題を有し
ていた。
【0005】イ号公報に記載の物品の連続凍結設備で
は、 (1)フリーザ空間内のベルト搬送機の下方にクーラー
ユニットを設置し、このクーラーユニットで冷却された
空気を送風機で強制循環させることにより、フリーザ空
間内を冷却するとともに、フリーザ空間外にも空気冷却
器を備え、この空気冷却器で冷却された空気をフリーザ
空間の上部のドライエア導入口からフリーザ空間内へ供
給し、この冷却された空気をファンフィルタユニットで
搬送中の物品に吹きつけることにより物品を冷凍してい
るので、フリーザ空間内を冷却するためのクーラーユニ
ットと、物品を冷凍するための空気冷却器の両方を要
し、構造が複雑で該物品の連続凍結設備の製造作業性や
メンテナンス性に欠けるとともに、設備が大型化し設備
の設置作業性や汎用性に欠ける。 (2)物品を冷却する冷却空気が、フリーザ空間の上部
のドライエア導入口から供給されているので、物品の上
面側からしか物品を冷却することができず、特に、パン
粉付きの食品等の場合、パン粉が付いた食品に直接冷却
空気が吹きつけられるため、パン粉が飛散し易く品質ム
ラが生じ食品加工の加工精度に欠け、また、フリーザ空
間内が汚れやすく該物品の連続凍結設備の衛生管理性に
欠ける。 (3)フリーザ空間の上部側からベルト搬送機上の物品
に冷却空気を吹きつけながら、搬送機の下方のクーラー
ユニットで冷却された冷却空気もフリーザ空間内に強制
循環させているので、フリーザ空間の上方から下方へ流
れる冷却空気とフリーザ空間内を強制循環している冷却
空気の両方があり、フリーザ空間内において冷却空気が
スムーズに循環せず、物品の冷えムラを引き起し易い。 (4)フリーザー空間内に多数の角部(側壁と低壁との
境目や側壁と天井壁との境目等)を有しているため、角
部にゴミ等が溜まりやすくフリーザ空間内の清掃作業性
に欠けメンテナンス性や衛生性に欠ける。 (5)フリーザー空間の下部に排気口を有しているとと
もに、ベルト搬送機やクーラーユニットがフリーザー空
間の長手方向の両端の開口部より上方に位置しているの
で、フリーザー空間の下部に洗浄水を溜めてベルト搬送
機やクーラーユニットを含むフリーザー空間内の漬けこ
み洗浄ができず、HACCPに対応できない。
【0006】ロ号公報に記載の連続式凍結装置では、 (1)空気冷却器と送風機が、仕切板を介してコンベア
装置の上方に設けられているので、冷却室内を洗浄した
際に空気冷却器や送風機の洗浄ができず、空気冷却器や
送風機の衛生管理ができず、衛生性に欠ける。 (2)コンベア装置を冷却室の幅いっぱいに設けている
ので、冷却室の内壁とコンベア装置との間に手を入れら
れる隙間がなく、冷却室内やコンベア装置の清掃やメン
テナンス等がし難く、メンテナンス作業性に欠ける。 (3)コンベア装置の上方に設けられた仕切板に形成さ
れたスリットから冷風を吐出させているので、被凍結品
の上方からしか冷風を吹きつけることができず、特に、
パン粉付きの食品等の場合、パン粉が付いた食品に直接
冷風が吹きつけられるため、パン粉が飛散し易く品質ム
ラが生じ食品加工の加工精度に欠ける。
【0007】ハ号公報に記載の連続処理可能の丸洗いフ
リーザでは、 (1)冷凍機,空気冷却器,送風機からなる冷気循環手
段が、箱体内の長手方向の側部でワーク搬送用コンベヤ
の側部に配設されているので、該フリーザの横幅が大き
くなり、該フリーザの設置面積を要し、設置場所を選ぶ
ため使用性や利便性に欠ける。 (2)冷気循環手段が、箱体内の長手方向の側部でワー
ク搬送用コンベヤの側部に配設され、コンベヤ走行方向
と直角状に冷気が横断しているので、冷気循環手段に近
い位置のワークと、冷気循環手段から遠い位置のワーク
との間に冷えムラが生じやすく、ワークの冷却効率に欠
ける。
【0008】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、簡単な構造で生産性の向上を図ることができるとと
もに、小型化ができ設置面積の省スペース化を図ること
ができ、また、冷却効率に優れるとともに、本体内を完
全に洗浄することができ衛生性に優れ、本体の保守管理
性に優れHACCP仕様に十分対応できるトンネル式冷
却冷凍装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記従来の課題を解決す
るために本発明におけるトンネル式冷却冷凍装置は、以
下の構成を有している。本発明の請求項1に記載のトン
ネル式冷却冷凍装置は、長手方向と直角な断面の内壁面
の四隅が曲面状に形成されたトンネル式本体と、前記ト
ンネル式本体の長手方向の両端の端部壁に開口された搬
入口及び搬出口と、前記トンネル式本体の上部の略中央
に設けられた上部壁と、上端部が前記上部壁の両側部に
配設され上方に開放可能なウィング状の上部側壁と、前
記上部側壁を上下に開閉する開閉手段と、前記トンネル
式本体内に配設され前記搬入口側から前記搬出口側へ物
品を搬送する搬送手段と、前記搬送手段の下方に配設さ
れた冷却手段と、前記搬送手段の上方に配設され送風口
が搬送手段の上面側と対向した送風手段と、前記搬送手
段の上方に前記搬送手段の長手方向の両側部から前記送
風手段へかけて開閉自在又は脱着自在に配設された側部
風向板と、前記トンネル式本体の両端部壁側の前記冷却
手段の端部側で前記冷却手段と前記トンネル式本体の内
壁面との間に配設された端部風向板と、を備えた構成を
有している。
【0010】これにより、以下の作用を有する。 (1)送風手段を搬送手段の上方に配設し送風口を搬送
手段の上面側と対向させているので、搬送手段上の物品
の上面側又は下面側から満遍なく風(冷気)を当てるこ
とができ、搬送手段の短手方向の各位置において物品の
冷えムラが発生するのを防止できる。 (2)送風口を搬送手段の上面側と対向させて送風手段
を搬送手段の上方に配設しているので、送風手段により
搬送手段の上方から下方へ送風する場合は、搬送手段上
の物品の上面側から風を当てることができ、物品が軽い
場合でも風圧で物品が飛ぶのを防止でき、また、搬送手
段の下方から上方へ送風する場合は、搬送手段上の物品
の下面側から風を当てることができ、搬送手段と物品と
の接触部分が風の抵抗となり、物品に当たる風圧を低く
することができるので、特に、パン粉付きの加工食品や
デコレーションケーキ等の風圧に弱い物品の場合に、パ
ン粉等が風圧で飛散したりデコレーションケーキのデコ
レーションが風圧で崩れたりするのを防止できる。 (3)冷却手段が搬送手段の下方に配設され、送風手段
が搬送手段の上方に配設されているので、従来のよう
に、冷却手段と送風手段が搬送手段の上方又は下方若し
くは側方のいずれか一方に偏在しているのではなく、搬
送手段の下方と上方の空間を有効に利用することがで
き、特にトンネル式本体の横幅(短手方向長さ)を狭く
することができ、該トンネル式冷却冷凍装置のコンパク
ト化を図ることができるとともに、該トンネル式冷却冷
凍装置の設置面積を狭くすることができる。 (4)冷却手段を搬送手段の下方に配設し、送風手段を
搬送手段の上方に配設して搬送手段の下方と上方の空間
を有効に利用しているので、余分なスペースが形成され
ず、該トンネル式冷却冷凍装置のコンパクト化を図るこ
とができるとともに、トンネル式本体の内壁面と搬送手
段,冷却手段,送風手段との間も十分に確保することが
でき、その結果、トンネル式本体の内壁面と各手段との
間に手を入れてメンテナンスを行うことができ、メンテ
ナンス性を向上できる。 (5)冷却手段を搬送手段の下方に配設しているので、
トンネル式本体内に洗浄水を溜めて冷却手段を漬けこみ
洗浄することができ、冷却手段の洗浄性能に優れ、衛生
性に優れるとともにHACCPに対応することができ
る。 (6)トンネル式本体の長手方向と直角な断面の内壁面
の四隅(以下、隅部という)が曲面状に形成されている
ので、トンネル式本体内の隅部に汚れが溜まるのを防止
できトンネル式本体内の清掃作業性を向上できるととも
に、衛生性を向上できる。 (7)送風手段が搬送手段の上方に配設され送風口が搬
送手段の上面側と対向しているとともに、トンネル式本
体内の隅部が曲面状に形成されているので、送風手段か
らの風によりトンネル式本体内の空気(冷気)がトンネ
ル式本体内の隅部で滞留するのを防止でき、トンネル式
本体内での風の流れをスムーズにすることができ、該ト
ンネル式冷却冷凍装置での物品の冷却効率を向上するこ
とができる。 (8)搬送手段の上方に搬送手段の長手方向の両側部か
ら送風手段へかけて開閉自在又は脱着自在に配設された
側部風向板を備えているので、搬送手段の上方に配設さ
れた送風手段による風(冷気)を、送風手段と搬送手
段,側部風向板で囲まれた範囲内だけに供給することが
でき、冷却対象である物品がない搬送手段の周囲に冷気
が漏れるのを防止できるとともに、送風手段からの風が
搬送手段上の物品に当たった後、搬送手段の上方の長手
方向両側部へ流れるのを防止でき、物品に当たった後の
風を確実に冷却手段側へ流すことができ、物品の冷却効
率を向上できる。 (9)側部風向板が開閉自在又は脱着自在に形成されて
いるので、搬送手段のメンテナンス等の際に、側部風向
板を容易に開閉又は脱着することができ、搬送手段のメ
ンテナンスが容易にできる。 (10)トンネル式本体の両端部壁側の冷却手段の端部
に、冷却手段とトンネル式本体の内壁面との間に配設さ
れた端部風向板を備えているので、冷却手段の端部より
トンネル式本体の両端部壁側へ冷気が逃げるのを防止で
きるとともに、トンネル式本体の端部壁の搬入口や搬出
口からトンネル式本体の外部へ多量の冷気が逃げるのを
防止でき、トンネル式本体内での冷却効率を向上でき
る。 (11)側部風向板と端部風向板を備えているので、搬
送手段の長手方向の両側や端部側へ多量に冷気が流れる
のを防止でき、搬送手段上の物品を効率よく冷却するこ
とができるとともに、冷却手段を通る前の風と、冷却手
段を通った後の風(冷気)との各風路を各々形成でき、
冷却手段により冷却される前後の風がトンネル式本体内
で混ざり合うのを防止でき、冷却手段を通る前の風によ
り冷却手段を通って冷却された風の温度が上がるのを防
止でき冷却効率を向上でき、また、冷却手段により冷却
される前後の風がトンネル式本体内で混ざり合って乱流
を起こすのを防止でき該トンネル式冷却冷凍装置の温度
管理(冷却性能管理)が容易にできる。 (12)送風口を搬送手段の上面側と対向させて送風手
段を搬送手段の上方に配設し、また、トンネル式本体内
の隅部を曲面状に形成し、更に、側部風向板と端部風向
板を備えているので、送風手段によりトンネル式本体内
の空気をトンネル式本体内でスムーズに循環させること
ができ、物品の冷却効率を向上できる。 (13)トンネル式本体が、上方に開放可能なウィング
状の上部側壁を備えているので、トンネル式本体の上部
側壁の全面を開放でき、トンネル式本体内の点検や清掃
等が容易にできる。
【0011】ここで、トンネル式本体の各壁部は、断熱
材やヒーター等が内設された断熱壁で形成される。ま
た、HACCPに対応するためには、耐アルカリ性の金
属、例えばステンレス等で内壁が形成される。トンネル
式本体の内壁面としては、長手方向と直角な断面の内壁
面の四隅が曲面状に形成されていればよく、トンネル式
本体の内側壁を平面状に形成してもよい。トンネル式本
体の内側壁を平面状に形成した場合、トンネル式本体内
を洗浄した際に、水滴等がトンネル式本体の底部側へ流
れやすい。
【0012】上部側壁の上端部は、トンネル式本体の上
部壁に回動自在に接続される。また、上部側壁と上部壁
との間にパッキンを配設するのが好ましい。これによ
り、トンネル式本体内の冷気が漏れるのを防止できる。
また、上部側壁の下端部と当接するトンネル式本体の下
部側壁の上端部との間等、上部側壁の閉状態時に上部側
壁が当接する位置にシリコン製等のパッキンを配設する
のが好ましい。これにより、上部側壁の閉状態時にトン
ネル式本体内の冷気や洗浄水等が漏れるのを防止でき
る。
【0013】開閉手段としては、トンネル式本体と上部
側壁に接続されたガスダンパ,油圧シリンダーやエアシ
リンダー,油圧電動併用シリンダー,モーター駆動等が
用いられる。尚、開閉手段としてガスダンパを用いた場
合、上部側壁の開閉を電動ではなく手動で行うこともで
き、該トンネル式冷却冷凍装置の構造を単純にすること
ができ開閉手段の故障を引き起こし難くすることができ
るとともに、手動で開閉できるので取扱性を向上でき
る。また、油圧シリンダーやエアシリンダー,油圧電動
併用シリンダーで上部側壁の開閉を行う場合、上部側壁
の開状態時に油圧シリンダーやエアシリンダー,油圧電
動併用シリンダーに油圧やエアを送り開状態を維持、若
しくは、ストップバルブを用いて開状態に維持するのが
好ましい。これにより、上部側壁の開状態を確実に維持
でき安全性を向上できる。
【0014】搬送手段としては、トンネル式本体の搬入
口から搬出口へ物品を連続的に搬送でき、かつ、通風可
能な搬送帯を有したコンベア等が好適に用いられる。こ
れにより、物品を介して搬送手段の上方から下方又は下
方から上方へ、風(冷気)を送ることができ、物品の上
面及び下面等に冷気を当てて物品の冷却処理をすること
ができる。また、搬送手段として、一端又は両端が伸縮
自在なコンベアを用いてもよく、更に、一端又は両端に
伸縮自在な伸縮部を有し、かつ、伸縮部を縮めた際に伸
縮部を搬入口や搬出口からトンネル式本体内に収納し
て、搬送手段の全長をトンネル式本体内に収納すること
ができるコンベアを用いてもよい。伸縮自在なコンベア
を用いた場合、搬送する物品や搬送ライン等に応じてコ
ンベアの全長を調整することができ、該トンネル式冷却
冷凍装置の汎用性を向上でき、また、コンベアの全長を
トンネル式本体内に収納することができる場合は、コン
ベアの全長をトンネル式本体内で一度に洗浄することが
でき、コンベアの清掃作業性を向上できる。
【0015】冷却手段としては、通風可能な通風路を有
した熱交換部と、通風可能な所定間隔を有して配管され
熱交換部を冷却する冷媒管と、を備えたもの等が用いら
れる。尚、熱交換部としては、所定間隔で配設された薄
板からなるフィンや、薄板を格子状に配設したものやハ
ニカム状に配設したもの等、通風路を有した任意の形状
のものが用いられる。また、通風路は、トンネル式本体
の上下方向に貫通するように形成される。これにより、
熱交換部を洗浄した際に、通風路内に洗浄水が溜まるの
を防止でき、トンネル式本体の底側へ洗浄水を容易に排
出させることができ、衛生性を向上できる。更に、熱交
換部や冷媒管としては、HACCPに対応する場合は、
耐アルカリ性金属、特にステンレス製のものが好まし
い。これにより、CIP(定置洗浄)方式でトンネル式
本体内を洗浄することができ、衛生性を向上できる。こ
こで、冷媒としては、ブライン,アンモニア,エア等が
用いられる。
【0016】送風手段としては、搬送手段の上方から下
方又は搬送手段の下方から上方へ送風できる有圧換気扇
や送風口側にダクトを有したダクトファン等が用いら
れ、送風手段の送風口,若しくはダクトの開口部が搬送
手段の上面側と対向する位置となるように配設される。
尚、有圧換気扇を用いた場合、低コスト化を図ることが
できるとともに、羽根の取付方向又は回転方向を変える
だけで容易に送風方向を搬送手段の下方から上方又は上
方から下方へ変更することができる。また、複数の有圧
換気扇を用いた場合、いずれか1機が故障した場合にも
該トンネル式冷却冷凍装置を完全に停止させて製造ライ
ンを止めることなく、対応することができ利便性を向上
できる。更に、送風手段は、搬送手段の長手方向や短手
方向の各々に1乃至複数配設される。これにより、トン
ネル式本体内の搬送手段の長手方向や短手方向の全てに
わたって満遍なく風を送ることができる。
【0017】側部風向板としては、搬送手段の長手方向
の両側部から送風手段へかけてトンネル式本体の内壁面
と略平行、若しくは、搬送手段の両側部から送風手段に
かけて傾斜して、搬送手段の上方の側部を覆うように形
成される。側部風向板を搬送手段の両側部から送風手段
にかけて傾斜して形成した場合、搬送手段と側部風向板
と送風手段とで囲まれた空間内において、送風手段から
の風をスムーズに搬送手段上の物品へ送ることができ、
送風手段による風力を有効に利用でき物品の冷却効率を
向上できる。尚、側部風向板は、一端部を送風手段側に
蝶番等で取り付け、搬送手段側の他端部を開閉自在にし
てもよく、また、側部風向板の略中央から上方側を螺子
等で着脱自在に取り付けて側部風向板の略中央から下方
側のみを開閉自在に形成してもよく、更に、トンネル式
本体の上部側壁を閉じた際に搬送手段の両側部から送風
手段にかけて搬送手段の側部上方を閉塞することができ
るように側部風向板を上部側壁の内壁面に形成してもよ
い。
【0018】端部風向板としては、冷却手段の端面と略
平行に、冷却手段とトンネル式本体の搬送手段より下方
側で冷却手段とトンネル式本体の内壁面との間に形成さ
れる。これにより、冷却手段を通る風が冷却手段の端部
側からトンネル式本体の端部壁側へ逃げるのを防止でき
る。尚、端部風向板を開閉自在若しくは着脱自在に配設
してもよい。これにより、トンネル式本体内の洗浄時に
端部風向板とトンネル式本体との間に洗浄水が溜まるの
を防止できるとともに、端部風向板を取り外してトンネ
ル式本体や端部風向板を洗浄することができ、衛生性を
向上できる。更に、端部風向板の下端部側に排水孔部を
形成してもよい。これにより、トンネル式本体内を洗浄
した際に洗浄水が端部風向板とトンネル式本体の内壁と
の間に溜まるのを防止でき、トンネル式本体内の洗浄作
業性を向上できるとともに、トンネル式本体内の衛生性
を向上できる。
【0019】尚、搬送手段の上方に、搬送手段の上面と
略平行に側部風向板間に配設された風圧調整板を備えて
もよい。これにより、送風手段から送られる風の風圧を
風圧調整板で調整する(弱める)ことができ、特に、パ
ン粉付きの加工食品やデコレーションケーキ等の風圧に
より製品精度が低下する物品を冷却する場合、送風手段
からの風を直接物品に当てることなく、風圧調整板で風
圧を調整して当てることができるので、パン粉を飛散さ
せたりデコレーションを崩したりすることなく物品の冷
却ができ物品の製品精度を向上できる。風圧調整板とし
ては、網目状のものや多数の孔部を有したステンレス板
(パンチングメタル)等が用いられる。また、風圧調整
板は、側部風向板の搬送手段側の面に係止部を形成し、
係止部に着脱自在に係止してもよい。これにより、該ト
ンネル式冷却冷凍装置で冷却・冷凍処理される物品に応
じて風圧調整板の着脱ができ、該トンネル式冷却冷凍装
置の汎用性を向上できる。
【0020】本発明の請求項2に記載のトンネル式冷却
冷凍装置は、請求項1に記載の発明において、前記冷却
手段が、前記トンネル式本体の長手方向の左右に並列に
配設され、前記冷却手段間の下部に配設された下部風向
板と、前記トンネル式本体の両端部壁側の前記冷却手段
の端部側の前記冷却手段間に前記端部壁と略平行に配設
された冷却手段間端部風向板と、を備えた構成を有して
いる。
【0021】これにより、請求項1の作用に加えて、以
下の作用を有する。 (1)トンネル式本体の上部側壁を上方に開放すること
により、トンネル式本体の両側部からトンネル式本体内
に各冷却手段を各々配設することができ、冷却手段の設
置が容易にできる。 (2)冷却手段の下部に冷却手段間を閉塞した下部風向
板を備えているので、送風手段による風が各冷却手段を
通らずに冷却手段の間から通り抜けるのを防止でき、送
風手段による風を確実に各冷却手段へ通して冷却するこ
とができる。 (3)トンネル式本体の両端部壁側の冷却手段の端部側
の冷却手段間に端部壁と略平行な冷却手段間端部風向板
を備えているので、冷却手段間に流れた風が冷却手段間
の端部側から冷却手段を通らずにトンネル式本体の両端
部壁側や搬送手段の上面側へ流れるのを防止でき、冷却
手段間に流れた風を確実に左右の冷却手段へ送ることが
できる。
【0022】ここで、冷却手段としては、トンネル式本
体内の曲面状の隅部に応じて、トンネル式本体の隅部側
の角を傾斜させた断面略五角形状や断面略台形状等の形
状のものを用いてもよい。これにより、冷却手段がトン
ネル式本体の内壁面に当たるのを防止できる。尚、冷却
手段は、トンネル式本体の大きさに応じてトンネル式本
体の短手方向に2乃至複数配設される。下部風向板とし
ては、平板状のものや断面が逆V字状のもの等が用いら
れる。特に、断面が逆V字状のものを用いた場合、冷却
手段間に流れてきた風をスムーズに両方の冷却手段側へ
流すことができ、トンネル式本体内の風の流れをスムー
ズにすることができ、冷却効率を向上できる。
【0023】本発明の請求項3に記載のトンネル式冷却
冷凍装置は、請求項1又は2に記載の発明において、前
記送風手段の長手方向の両側部に開閉自在又は着脱自在
に配設された網目状の網板を備えた構成を有している。
【0024】これにより、請求項1,2の作用に加え
て、以下の作用を有する。 (1)トンネル式本体の上部側壁を上方に開放した際等
に、誤って送風手段の内部に手を入れるのを防止でき、
送風手段の羽根等で手を切る等の事故を防止し安全性を
向上できる。 (2)トンネル式本体内を循環する風(冷気)が網板を
通るので、この網板に霜が付着し、その結果、冷却手段
に霜が付きにくくなり、冷却手段の霜取り間隔を長くす
ることができ、霜取り回数を減少させることができると
ともに、該トンネル式冷却冷凍装置の一回の運転時間を
長くすることができ生産効率を向上できる。
【0025】ここで、網板は、トンネル式本体の長手方
向に配設される。また、網板としては、網目状に形成さ
れているものの他、多数の穴部を有したステンレス板
(パンチングメタル)等が用いられる。尚、特にステン
レスで作製するとHACCPに対応できるので好まし
い。
【0026】本発明の請求項4に記載のトンネル式冷却
冷凍装置は、請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の
発明において、前記送風手段と前記トンネル式本体の両
端部壁との間に配設された送風手段端部風向板、前記搬
送手段の両端部側の上方に配設された上部抜け防止板、
前記搬送手段の両端部側の下方に配設された下部抜け防
止板、の内いずれか1以上を備えた構成を有している。
【0027】これにより、請求項1乃至3の作用に加え
て、以下の作用を有する。 (1)送風手段とトンネル式本体の両端部壁との間に送
風手段端部風向板を備えた場合、送風手段から搬送手段
側へ向けて送られた風が搬送手段の上面を通ってトンネ
ル式本体の両端部壁側から送風手段側へショートカット
して戻るのを防止でき、送風手段からの風を確実に搬送
手段上の物品へ当てることができるとともに、物品に当
たり物品を冷却した後の風を確実に冷却手段側へ送るこ
とができ、冷却効率を向上できる。 (2)搬送手段の両端部側の上方や下方に上部抜け防止
板や下部抜け防止板を備えた場合、搬送手段の両端部側
の上方や下方からトンネル式本体の搬入口や搬出口へ冷
気が抜けるのを防止できるとともに、トンネル式本体の
搬入口や搬出口に霜が付着するのを防止できる。
【0028】ここで、送風手段端部風向板としては、ト
ンネル式本体の端部壁と略平行に、送風手段とトンネル
式本体の端部壁との間に配設される。上部抜け防止板や
下部抜け防止板としては、トンネル式本体の端部壁と略
平行に、搬送手段の両端部側に配設される。また、下部
抜け防止板の下端部とトンネル式本体の底部との間に間
隙部を形成するのが好ましい。これにより、下部抜け防
止板とトンネル式本体の底部との間に、ゴミやトンネル
式本体内を洗浄した際の洗浄水等が溜まるのを防止で
き、衛生性を向上できる。尚、上部抜け防止板や下部抜
け防止板としては、ステンレス等の金属製や合成樹脂製
のもの等が用いられる。また、送風手段端部風向板や上
部抜け防止板,下部抜け防止板としてステンレス製のも
のを用いた場合、HACCPに対応できる。
【0029】本発明の請求項5に記載のトンネル式冷却
冷凍装置は、請求項1乃至4の内いずれか1項に記載の
発明において、前記送風手段と前記搬送手段の間に位置
した洗浄手段と、前記トンネル式本体の底部に形成され
止水弁を有した排水部と、を備えた構成を有している。
【0030】これにより、請求項1乃至4の作用に加え
て、以下の作用を有する。 (1)送風手段,搬送手段,冷却手段,側部風向板,端
部風向板等を含め、トンネル式本体内の全てを洗浄手段
でCIP(定置洗浄)方式で一度に洗浄することがで
き、洗浄作業性を向上できるとともに、該トンネル式冷
却冷凍装置の衛生性を向上できHACCPに対応するこ
とができる。 (2)洗浄手段が送風手段と搬送手段の間に位置してい
るとともに、送風手段の送風口が搬送手段の上面側と対
向しているので、送風手段の羽根等、送風手段の内部も
同時に洗浄することができ、トンネル式本体内の清掃作
業性や衛生性を向上できる。 (3)トンネル式本体の底部に形成された排水部を備え
ているので、洗浄水等を排水部からトンネル式本体の外
部へ容易に排出することができ、洗浄作業性を向上でき
る。 (4)排水部に止水弁を有しているので、排水部を閉じ
てトンネル式本体内に洗浄水を溜めることができ、搬送
手段の下方に配設した冷却手段を洗浄水で漬けこみ洗浄
することができ、冷却手段やトンネル式本体内の洗浄性
能や衛生性を向上でき、HACCP仕様に対応すること
ができる。
【0031】ここで、洗浄手段としては、洗浄水等が供
給される洗浄水管と、洗浄水管に接続され洗浄水等をト
ンネル式本体内に噴出する多数の噴出孔を有したシャワ
ー洗浄体等が用いられる。また、シャワー洗浄体として
は、球形状で略360°方向に多数の噴出孔を有したも
のが好適に用いられる。これにより、シャワー洗浄体よ
り上方に位置する送風手段を確実に洗浄することができ
る。また、トンネル式本体の底部としては、排水部へ向
けて傾斜して形成される。これにより、洗浄水等を排水
部へ自然に流すことができ排水性を向上できる。
【0032】尚、トンネル式本体の両端の端部壁に開口
された搬入口及び搬出口を各々開閉自在に閉塞する閉塞
体を備えてもよい。これにより、トンネル式本体内の洗
浄時に閉塞体で搬入口及び搬出口を閉塞してトンネル式
本体内を密封することができ、洗浄手段により搬送手段
の全長も含めて全て一度に洗浄することができる。ま
た、閉塞体としては、一端が搬入口及び搬出口の下方に
回動自在に装着されたものや、閉塞体の端部をトンネル
式本体内のコンベア等の搬送手段にスプリング等の弾性
部材で連結して搬送手段をトンネル式本体内に収納した
際に自動的に閉塞体が搬入口及び搬出口を閉塞し、搬入
口や搬出口の開放時には搬送手段の下方に閉塞体が固定
される構造を有したもの等、搬入口や搬出口を開閉自在
に閉塞できる形状のものが用いられる。尚、搬入口や搬
出口の開放時に搬送手段の下方に閉塞体が位置する場
合、閉塞体を搬送手段上から落下するゴミ等の受け皿と
して使用できる。更に、閉塞体で搬入口及び搬出口を閉
塞した際に、閉塞体とトンネル式本体との当接部にシリ
コン製等のパッキン等を配設するのが好ましい。これに
より、トンネル式本体を密封でき、トンネル式本体内の
洗浄時に洗浄水が外部に漏れるのを防止できる。
【0033】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本発明の実施の
形態1におけるトンネル式冷却冷凍装置について、以下
図面を用いて説明する。図1は実施の形態1におけるト
ンネル式冷却冷凍装置の全体斜視図であり、図2は実施
の形態1におけるトンネル式冷却冷凍装置の長手方向の
要部断面図であり、図3は図2のA−A線断面図であ
り、図4は図2のB−B線断面図である。図1におい
て、1は実施の形態1におけるトンネル式冷却冷凍装
置、2はトンネル式冷却冷凍装置1のトンネル式本体、
2aはトンネル式本体2の脚部、3はトンネル式本体2
の長手方向の両端の端部壁、3aは端部壁3に開口され
物品が搬出される搬出口、4は端部壁3に配設され物品
が搬入される搬入口と搬出口3aを各々閉塞する開閉自
在な閉塞体、5はトンネル式本体2の上部の略中央に設
けられた上部壁、6は上端部が上部壁5の両側部に蝶番
6aで回動自在に接続された上方に開放可能なウィング
状の上部側壁、6bは上部側壁6に形成された把手、7
はトンネル式本体2の短手方向の略中央に向けて傾斜し
て形成されたトンネル式本体2の底部、8は底部7の側
部に立設され上端部が上部側壁6の下端部と当接する下
部側壁、9はトンネル式本体2内に配設され搬入口から
物品搬出側の搬出口3aへ物品を搬送する搬送手段であ
り両端が伸縮自在なコンベア、10はトンネル式本体2
の底部7の排水部に接続された排水管である。
【0034】ここで、実施の形態1では、トンネル式本
体2の端部壁3,閉塞体4,上部壁5,上部側壁6,底
部7,下部側壁8の内壁等は、ステンレス等の耐アルカ
リ性の金属で形成されている。これにより、トンネル式
本体2内をCIP(定置洗浄)方式で一度に洗浄するこ
とができ、洗浄作業性を向上できるとともに、トンネル
式冷却冷凍装置1の衛生性を向上できHACCPに対応
することができる。また、端部壁3,閉塞体4,上部壁
5,上部側壁6,底部7,下部側壁8は、内部に断熱材
を有している。これにより、トンネル式本体2内の冷気
が外部へ逃げるのを防止できるとともに、トンネル式本
体2の表面に霜が付着するのを防止できる。更に、上部
側壁6と下部側壁8や上部壁5等との当接部分にパッキ
ン等の防水手段が配設されている。尚、防水手段として
パッキンを用いる代わりに、当接面に段差を形成する等
してもよい。これにより、上部側壁6と下部側壁8や上
部壁5等との当接部分からトンネル式本体2内の冷気や
洗浄水が漏れるのを防止できる。また、閉塞体4は、ト
ンネル式冷却冷凍装置1の運転時には、図1に示すよう
に、開状態とされてコンベア9の下方に位置し、コンベ
ア9から落下するゴミ等を受ける受け皿として使用され
る。尚、実施の形態1では、コンベア9として両端が伸
縮自在な伸縮コンベアを用いたが、一端のみが伸縮する
コンベアを用いてもよく、また、伸縮不可能なコンベア
を用いてもよい。
【0035】図2,図3において、3bは端部壁3に開
口され物品が搬入される搬入口、7aは底部7に形成さ
れ排水管10が接続された止水弁(図示せず)を有した
排水部である。底部7は排水部7aに向け全体が緩やか
に傾斜して形成されている。これにより、排水効率を高
めることができる。9aはコンベア9の網目状の無端ベ
ルト、9bはコンベア9の両端に配設されコンベア9の
長手方向に摺動自在でかつ搬出口3a,搬入口3bに遊
挿されたコンベア9の伸縮部である可動フレーム、9c
はトンネル式本体2内に配設されたコンベア9の固定フ
レーム、9dは可動フレーム9bの両端部に回転自在に
軸支され無端ベルト9aが張設された従動ローラ、9e
は固定フレーム9cに回転自在に軸支され無端ベルト9
aが張設される従動ローラ、11はコンベア9を駆動す
るコンベア用駆動部、11aは固定フレーム9cに回転
自在に軸支された駆動ローラ、12はコンベア9の下方
にトンネル式本体2の長手方向に左右に並列に配設され
た冷却手段である冷却器、12aは下部側壁8の上部に
形成され冷却器12を取り付ける冷却器取付部材、13
はコンベア9の上方に送風口13aがコンベア9の上面
側と対向するように配設された送風手段であり有圧換気
扇からなる送風機、13bは送風機13の羽根、13c
はコンベア9の上方に形成され送風機13を取り付ける
送風機取付板、13dは送風機取付板13cに端部壁3
と略平行に立設され送風機13と端部壁3との間に配設
された送風手段端部風向板、14は送風機13とコンベ
ア9の間に配置された洗浄手段、14aは送風機取付板
13cの上方に配管された洗浄水等が供給される洗浄水
管、14bは洗浄水管14aに接続されて送風機取付板
13cの下方で送風機13とコンベア9の間に配設され
略全面に多数の噴出孔を有した球形状のシャワー洗浄
体、15はトンネル式本体2の両端部壁3側の冷却器1
2の端部に冷却器12の端面と略平行に配設され冷却器
12とトンネル式本体2のコンベア9より下方側の内壁
面との間を閉塞した端部風向板、16はコンベア9の長
手方向のコンベア9の固定フレーム9cと送風機取付板
13c間に配設され固定フレーム9cから送風機13側
へ向けて傾斜して形成(図4参照)された開閉自在な側
部風向板、17aはコンベア9の両端部側に送風機取付
板13cから端部壁3と略平行に垂設された上部抜け防
止板、17bはコンベア9の両端部側の固定フレーム9
cから端部壁3と略平行に垂設された下部抜け防止板で
ある。尚、下部抜け防止板17bの下端部はトンネル式
本体2の底部7と当接せず、下部抜け防止板17bの下
端部とトンネル式本体2の底部7との間に間隙が形成さ
れる。これにより、下部抜け防止板17bと底部7との
間にゴミやトンネル式本体2内を洗浄した際の洗浄水等
が溜まるのを防止でき衛生性を向上できる。
【0036】ここで、コンベア9の可動フレーム9b
は、ラックとピニオン等(図示せず)により固定フレー
ム9cに摺動自在に装着される。尚、実施の形態1で
は、駆動部(図示せず)の駆動により自動的に、可動フ
レーム9bを固定フレーム9cに摺動させて、可動フレ
ーム9bを搬出口3a,搬入口3bからトンネル式本体
2の端部壁3より突出又はトンネル式本体2内へ収納す
ることができるように構成されている。尚、可動フレー
ム9bを手動で固定フレーム9cに摺動させるハンドル
を取り付けてもよい。送風機13は、実施の形態1で
は、コンベア9の短手方向及び長手方向に1乃至複数配
設しているが、送風機13の配設数はトンネル式本体2
やコンベア9の大きさに応じた循環風量を考慮して適宜
変更される。端部風向板15としては、着脱自在に配設
してもよい。これにより、トンネル式本体2内の清掃時
等に端部風向板15を取り外すことができ、端部風向板
15と冷却器12やトンネル式本体2の内壁面との間等
に溜まったゴミ等を容易に除去することができ、トンネ
ル式本体内の衛生管理性を向上することができる。側部
風向板16としては、実施の形態1では、側部風向板1
6の上端部側を送風機取付板13cに蝶番で取り付けて
側部風向板16の下端部側を開閉自在にしたものを用い
ているが、側部風向板16の略中央部から下端部側のみ
が開閉自在にされたものや、上部側壁6を閉状態にした
際にコンベア9の固定フレーム9cから送風機取付板1
3cの間を覆うことができるように上部側壁6のトンネ
ル式本体2内側に側部風向板を形成したものも用いられ
る。上部側壁6に側部風向板16を形成した場合、上部
側壁6の開閉と同時に側部風向板16の開閉ができ、側
部風向板16の開閉の手間を省くことができる。
【0037】図4において、2bはトンネル式本体2の
長手方向と直角な断面の内壁面の四隅の隅部であり、図
4に示すように、曲面状に形成されている。15aは端
部風向板15の略中央下端部に切欠形成された排水孔
部、15bはトンネル式本体2の長手方向に左右に並列
に配設された冷却器12のトンネル式本体2の両端部壁
3側の端部に端部壁3と略平行に冷却器12間に配設さ
れた冷却手段間端部風向板、18は冷却器12の長手方
向で冷却器12間の下部に配設された断面が逆V字状の
下部風向板、19はトンネル式本体2と上部側壁6に接
続されたガスダンパからなる上部側壁6の開閉手段、2
0はトンネル式本体2の長手方向の送風機13の両側部
に開閉自在に配設された網目状の網板である。
【0038】ここで、網板20として、実施の形態1で
は、網板20の上端部側をトンネル式本体2の上部壁5
の内壁に蝶番で取り付け網板20の下端部側を開閉自在
にしたものを用いているが、網板20を嵌め込み式等に
より送風機13の側部に着脱自在に配設したものも用い
られる。また、冷却器12としては、実施の形態1では
トンネル式本体2の形状に応じて、図4に示すように、
五角形柱状のものを用いているが、直方体状のものも用
いられる。更に、上部壁5としては、実施の形態1で
は、図4に示すように、略中央で屈曲したものを用いて
いる。これにより、上部壁5の強度を向上することがで
きる。
【0039】以上のように構成された実施の形態1にお
けるトンネル式冷却冷凍装置1の冷却器12について、
以下図面を用いて説明する。図5は冷却器の要部全体斜
視図である。図5において、21はコンベア9の下方に
配設された断面五角形状の冷却器12の熱交換部、21
aは熱交換部21の枠体、21bは枠体21a内に略平
行に所定間隔で多数配設されたステンレス製の薄板から
なるフィン、21cは隣り合うフィン21bの間にフィ
ン21bと略平行にトンネル式本体2の上下方向に貫通
して形成された通風路、21dはフィン21bに略直角
に貫通して配管されたステンレス管からなる冷媒管であ
る。冷却器12において、冷媒管21d内に冷媒を供給
すると、冷媒管21d及びフィン21bが冷却され、通
風路21cを通過してフィン21bに接触する空気が冷
却される。
【0040】以上のように構成された実施の形態1にお
けるトンネル式冷却冷凍装置の使用状態について、以下
図面を用いて説明する。図6は実施の形態1におけるト
ンネル式冷却冷凍装置内の風の流れを示す要部断面図で
ある。図6において、矢印k,k′はトンネル式本体2
内の風(冷気)の流れを示す。トンネル式冷却冷凍装置
1により加工食品等の物品を冷却又は冷凍する場合、ガ
スダンパからなる開閉手段19により上部側壁6,6を
下方に回動させて、図6に示すように、トンネル式本体
2の両側部を閉塞する。ここで、上部側壁6,6の開閉
は手動又は自動で行われる。
【0041】次いで、冷却器12の運転が開始され、冷
媒管21dに冷媒が供給されて熱交換部21のフィン2
1bが冷却されるとともに、フィン21b間に形成され
た通風路21c内の空気が冷却される。また、送風機1
3の運転が開始されて、送風機13の羽根13bが回転
し、送風機13の送風口13aからコンベア9の上面側
へ向けて風が送られる。送風機13からコンベア9へ送
られた風は、コンベア9の上方から下方へコンベア9の
網目状の無端ベルト9aを通り、次いで、冷却器12の
熱交換部21を通る。ここで、コンベア9を通った風の
一部は、冷却器12間を通り下部風向板18により冷却
器12間の両側の冷却器12へ送られる(図6中、矢印
k′)。次に、冷却器12の熱交換部21の通風路21
cを通った風は、熱交換部21で冷却され、コンベア9
の長手方向の両側部,側部風向板16とトンネル式本体
2(上部側壁6)の内壁間を通り、さらに、トンネル式
本体2の長手方向の送風機13の両側部に配設された網
目状の網板20を通って送風機13へ戻る。以上のよう
に、送風機13からの風が、図6の矢印k,k′で示す
ように、トンネル式本体2内を循環するので、トンネル
式本体2内の空気がトンネル式本体2内で図6の矢印
k,k′で示すように循環し、冷却器12の熱交換部2
1でトンネル式本体2内の空気が冷却される。
【0042】送風機13によるトンネル式本体2内の空
気の循環により、トンネル式本体2内の空気が冷却器1
2で冷却されてトンネル式本体2内が所定温度に冷却さ
れると、コンベア9の運転が開始されてトンネル式本体
2の搬入口3b側から無端ベルト9a上に加工食品等の
物品が供給される。コンベア9の無端ベルト9a上に供
給された物品がトンネル式本体2内に搬送されると、図
6の矢印k,k′で示すように循環する冷気が物品の上
面に当たるので、搬出口3aへ搬送される間に物品が冷
却又は冷凍される。
【0043】尚、送風機13の羽根13bの向き又は送
風機13の回転方向を逆にした場合、トンネル式本体2
内の空気を図6の矢印k,k′と逆の方向に循環させる
ことができ、コンベア9の無端ベルト9a上の物品に、
無端ベルト9aの下方側(物品の下方側)から風(冷
気)を当てることができる。特に、パン粉付きの物品や
デコレーションケーキ等の風圧により製品精度が低下し
易い物品等の場合、送風機13からの風を直接物品に当
てることなく、無端ベルト9aを抵抗として物品の下方
側から風圧が弱くなった風を当てることができるため、
パン粉が飛んだりデコレーションが崩れたりするのを防
止できる。
【0044】次に、トンネル式本体2内の洗浄動作につ
いて、以下図面を用いて説明する。図7(a)は実施の
形態1におけるトンネル式冷却冷凍装置の搬出口側の閉
塞体の開状態を示す要部断面図であり、図7(b)は実
施の形態1におけるトンネル式冷却冷凍装置の搬出口側
の閉塞体の閉状態を示す要部断面図である。尚、搬入口
3b側の閉塞体4の開状態と閉状態は搬出口3a側と同
様である。図7において、4aは閉塞体4を搬出口3a
の下方の端部壁3に回動自在に装着した蝶番等からなる
回動支持部、4bは閉塞体4の外周縁部に配設され閉塞
体4と端部壁3を密封するシリコン製のパッキン、22
は一端部が閉塞体4に他端部がコンベア9の可動フレー
ム9bに接続されコンベア9の端部の伸縮とともに閉塞
体4を自動的に開閉するスプリング等の弾性部材であ
る。
【0045】トンネル式本体2内の洗浄動作を開始する
に当たって、コンベア9の両端の可動フレーム9bを各
々搬出口3a,搬入口3bからトンネル本体2内へ収納
する。ここで、コンベア9の搬出口3a,搬入口3bへ
の可動フレーム9bの収納にともない、閉塞体4は弾性
部材22により端部壁3側へ引き寄せられ、図7(b)
に示すように、搬出口3aと搬入口3bが各々閉塞体4
で閉塞される。尚、閉塞体4は、シリコン製のパッキン
4bを介して端部壁3に当接され、搬出口3a,搬入口
3bが密封される。
【0046】次に、洗浄水管14aに洗浄水を供給する
と、シャワー洗浄体14bの噴出孔からトンネル式本体
2内に洗浄水が散布され、トンネル式本体2内のコンベ
ア9,閉塞体4,冷却器12,送風機13等がCIP
(定置洗浄)方式で洗浄される。トンネル式本体2内を
洗浄した洗浄水等の汚水は、冷却器12の熱交換部21
の通風路21c等を通ってトンネル式本体2の底部7に
たまり、底部7の傾斜により排水部7aへ流されて排水
部7aから排水管10へ排出される。次いで、送風機1
3を駆動させてトンネル式本体2内に風をあて、トンネ
ル式本体内を乾燥させる。尚、冷凍される物品の種類に
よっては、上部側壁6を上方へ開放して、清掃具等を用
いてトンネル式本体2の底部7等が清掃される。更に、
冷却器12を漬けこみ洗浄する場合は、止水弁(図示せ
ず)により排水部7aを閉じ、洗浄水をトンネル式本体
2内に溜めて冷却器12の漬けこみ洗浄を行う。
【0047】以上のように実施の形態1におけるトンネ
ル式冷却冷凍装置は構成されているので、以下の作用を
有する。 (1)送風手段である送風機の送風口を搬送手段である
コンベアの上面側と対向させて送風機をコンベアの上方
に配設しているので、コンベア上の物品の上面側から広
範囲にわたって満遍なく風(冷気)を当てることがで
き、物品の冷えムラを発生させることなく物品の冷却・
冷凍処理ができる。 (2)送風機の送風口をコンベアの上面側と対向させて
コンベアの上方に送風機を配設しているので、コンベア
上の物品の上面側から風を当てることができ、物品が軽
い場合でも風圧で物品が飛ぶのを防止できる。 (3)有圧換気扇からなる送風機を用いているととも
に、送風口をコンベア側へ向けて送風機をコンベアの上
方に配設しているので、送風機の羽根の向き又は送風機
の回転方向を変えるだけで、コンベアの下方から上方へ
風を送ることもでき、コンベア上の物品の下面側から風
を当てることができるため、コンベアと物品との接触部
分が風の抵抗となり、物品に当たる風圧を低くすること
ができ、特に、パン粉付きの加工食品やデコレーション
ケーキ等の風圧により製品精度が低下し易い物品の場合
に、パン粉等が風圧で飛散したりデコレーションが崩れ
たりするのを防止できる。 (4)コンベアの上方に送風機を配設しているととも
に、トンネル式本体の上部側壁が上方に開放可能なウィ
ング状に形成されているので、上部側壁を開放するだけ
で送風機のメンテナンスが容易にできるとともに、故障
した送風機のみを簡単に交換することができ送風機の保
守管理性に優れ、また、複数の送風機を配設しているの
で複数の送風機の内1機が故障しても即座に該トンネル
式冷却冷凍装置を完全に停止することなく物品の冷却・
冷凍処理の対応ができ、該トンネル式冷却冷凍装置にお
ける生産効率を向上できる。 (5)冷却手段である冷却器がコンベアの下方に配設さ
れ、送風機がコンベアの上方に配設されているので、コ
ンベアの下方と上方の空間を有効に利用することがで
き、余分なスペースが形成されず、特にトンネル式本体
の横幅(短手方向長さ)を狭くすることができ、該トン
ネル式冷却冷凍装置のコンパクト化を図ることができる
とともに、該トンネル式冷却冷凍装置の設置面積を狭く
することができる。 (6)冷却器をコンベアの下方に配設し、送風機をコン
ベアの上方に配設してコンベアの下方と上方の空間を有
効に利用しているので、トンネル式本体の内壁面とコン
ベア,冷却器,送風機との間を十分に確保することがで
き、その結果、トンネル式本体の内壁面と各機器との間
に手を入れてメンテナンスを行うことができ、メンテナ
ンス性を向上できる。 (7)コンベアの上方に送風機,下方に冷却器を配設し
ているとともに、トンネル式本体の上部側壁が上方に開
放可能なウィング状に形成されているので、トンネル式
本体内への送風機や冷却器の取り付けが容易にでき該ト
ンネル式冷却冷凍装置の製造作業性を向上でき該トンネ
ル式冷却冷凍装置の生産性を向上できる。 (8)トンネル式本体の長手方向と直角な断面の内壁面
の四隅の隅部が曲面状に形成されているので、トンネル
式本体内の隅部に汚れが溜まるのを防止できトンネル式
本体内の清掃作業性を向上できるとともに、トンネル式
本体内の衛生性を向上できる。 (9)送風機が送風口をコンベアの上面側と対向してコ
ンベアの上方に配設されているとともに、トンネル式本
体内の隅部が曲面状に形成されているので、送風機から
の風でトンネル式本体内の空気がトンネル式本体内の隅
部で滞留するのを防止でき、トンネル式本体内での風
(冷気)の流れをスムーズにすることができ、該トンネ
ル式冷却冷凍装置での冷却効率を向上することができ
る。
【0048】(10)コンベアの固定フレームから送風
機の送風機取付板との間に開閉自在な側部風向板を備え
ているので、コンベアの上方に配設された送風機からの
風(冷気)を、送風機とコンベア,側部風向板で囲まれ
た範囲内に確実に供給することができ、冷却対象である
物品のないコンベアの周囲に冷気が漏れるのを防止でき
るとともに、送風機からの風がコンベア上の物品に当た
った後、コンベアの上方の長手方向両側部へ流れるのを
防止でき、物品に当たった後の風を確実に冷却器側へ流
すことができ、物品の冷却効率を向上できる。 (11)側部風向板が開閉自在に形成されているので、
コンベアのメンテナンス等の際に、側部風向板を容易に
開閉することができ、コンベアのメンテナンスが容易に
できる。 (12)側部風向板がコンベアの両側部から送風機にか
けて傾斜して形成されているので、コンベアと側部風向
板と送風機とで囲まれた空間内において、送風機からの
風を略全てコンベア上の物品へスムーズに流すことがで
き、送風機による風を有効的に利用でき物品の冷却効率
を向上できる。 (13)トンネル式本体の両端部壁側の冷却器の端部
に、冷却手段とトンネル式本体の内壁面との間を閉塞し
た端部風向板を備えているので、冷却手段の端部よりト
ンネル式本体の両端部壁側へ冷気が逃げるのを防止でき
るとともに、トンネル式本体の端部壁の搬入口や搬出口
からトンネル式本体の外部へ冷気が逃げるのを防止で
き、トンネル式本体内での冷却効率を向上できる。 (14)側部風向板と端部風向板を備えているので、コ
ンベアの長手方向の両側や端部側へ多量に冷気が流れる
のを防止でき、コンベア上の物品へ送風機からの風(冷
気)を効率良く当てることができ、コンベア上の物品の
冷却効率を向上できる。 (15)側部風向板と端部風向板を備えているので、ト
ンネル式本体内において、冷却器の熱交換部を通過した
風(冷気)と、冷却器の熱交換部を通過する前の風との
各風路を各々形成でき、冷却器の熱交換部を通過する前
後の風がトンネル式本体内で混ざり合うのを防止でき、
冷却器の熱交換部を通過する前の風により冷却器の熱交
換部を通過して冷却された風の温度が上がるのを防止で
き冷却効率を向上でき、また、冷却器により冷却される
前後の風がトンネル式本体内で混ざり合って乱流を起こ
すのを防止でき該トンネル式冷却冷凍装置の温度管理が
容易にできるとともに、物品の冷却・冷凍管理が容易に
できる。 (16)送風機が送風口をコンベアの上面側へ向けてコ
ンベアの上方に配設され、また、トンネル式本体内の隅
部が曲面状に形成され、更に、側部風向板と端部風向板
を備えているので、送風機からの風によりトンネル式本
体内の空気をトンネル式本体内でスムーズに循環させる
ことができ、物品の冷却効率を向上できる。
【0049】(17)トンネル式本体が、上方に開放可
能なウィング状の上部側壁を備えているので、トンネル
式本体の上部側壁の全面を開放でき、トンネル式本体内
の点検や清掃等が容易にできる。 (18)上部側壁の開閉手段としてガスダンパを用いて
いるので、上部側壁の開閉を電動だけでなく手動でも行
うこともでき、該トンネル式冷却冷凍装置の構造を単純
にすることができ開閉手段の故障を引き起こし難くする
ことができるとともに、手動で上部側壁を開閉できるの
で該トンネル式冷却冷凍装置の取扱性を向上できる。 (19)搬送手段として、両端が伸縮自在なコンベアを
用いているので、コンベアの両端部を縮めてトンネル式
本体の搬入口や搬出口からトンネル式本体内にコンベア
の両端を収納することができ、コンベアの全長をトンネ
ル式本体内で一度に洗浄することができ、コンベアの清
掃作業性を向上できるとともに、搬送する物品や搬送ラ
イン等に応じてコンベアの全長を調整することができ、
該トンネル式冷却冷凍装置の汎用性を向上できる。 (20)コンベアの両端に可動フレームを有し、コンベ
アの両端が伸縮自在に形成されているとともに、閉塞体
と可動フレームを連結したスプリング等の弾性部材を備
えているため、コンベアの可動フレームの摺動(コンベ
アの両端の伸縮)にともない閉塞体でトンネル式本体の
搬入口や搬出口を自動的に開閉することができ利便性に
優れる。 (21)トンネル式本体の搬入口と搬出口に閉塞体を有
しているため、洗浄時に閉塞体により搬入口と搬出口を
閉塞することができるとともに、閉塞体と端部壁の間に
シリコン製のパッキンを介しているため、搬入口と搬出
口を完全に密封でき、その結果、洗浄水等の漏洩を防止
でき安全性を向上できる。 (22)閉塞体が搬入口及び搬出口の下方に回動自在に
装着されコンベアの下方に位置しているため、搬入口及
び搬出口の開放時に閉塞体をコンベアからのゴミ等の落
下物の受け皿として使用できるとともに、閉塞体で搬入
口及び搬出口を閉塞してトンネル式本体内を洗浄した際
に、受け皿として使用した閉塞体も洗浄することができ
る。
【0050】(23)冷却器が、複数のフィンと通風路
からなる熱交換部と、フィンを冷却する冷媒管を有して
いるため、冷媒管に冷媒を供給することによりフィンを
冷却することができるとともに、通風路を通過する空気
を冷却することができる。 (24)冷却器の熱交換部が、トンネル式本体の上下方
向に貫通した通風路を有しているため、コンベアの上方
に配設された送風機からの風をスムーズに通風路へ通す
ことができ送風機による風の風圧を熱交換部で大幅に下
げるのを防止でき、また、冷却器を洗浄水で洗浄した際
に、洗浄水等が通風路を通ってトンネル式本体の底部に
落下し、冷却器の熱交換部に洗浄水がたまるのを防止で
き、冷却器の衛生性を向上できる。 (25)冷却器のフィンや冷媒管等が、ステンレス製等
の耐アルカリ性金属で形成されているため、CIP(定
置洗浄)方式で冷却器も含めてトンネル式本体内のすべ
てを洗浄することができ衛生性を向上でき、HACCP
に対応した衛生管理性を向上できる。 (26)冷却器が、トンネル式本体の長手方向の左右に
並列に配設されているので、トンネル式本体の上部側壁
を上方に開放することにより、トンネル式本体の両側部
からトンネル式本体内に各冷却器を各々配設することが
でき、冷却器の設置が容易にできる。 (27)冷却器の下部に冷却器間を閉塞した逆V字状の
下部風向板を備えているので、送風機による風が冷却器
の熱交換部を通らずに冷却器間から冷却器の下方へ通り
抜けるのを防止でき、送風機からの風を確実に冷却器の
熱交換部へ通して冷却することができ、トンネル式本体
内の冷却効率を向上できる。 (28)下部風向板が断面逆V字状なので、冷却器間に
流れてきた風をスムーズに左右の冷却器側へ流すことが
でき、トンネル式本体内の風の流れをスムーズにするこ
とでき、冷却効率を向上できる。 (29)トンネル式本体の両端部壁側の冷却器の端部の
冷却器間に端部壁と略平行な冷却手段間端部風向板を備
えているので、冷却器間へ流れてきた風が左右の冷却器
を通らずにトンネル式本体の両端部壁側やコンベアの上
面側へ流れるのを防止でき、冷却器間へ流れてきた風を
確実に左右の冷却器へ送ることでき、冷却効率を向上で
きる。
【0051】(30)トンネル式本体の長手方向の送風
機の両側部に開閉自在な網目状の網板を備えているの
で、トンネル式本体の上部側壁を上方に開放した際等
に、誤って送風機の内部に手を入れるのを防止でき、送
風機の羽根等で手を切る等の事故を防止し安全性を向上
できる。 (31)トンネル式本体内を循環する風(冷気)が送風
機の両側部に配設された網板を通るので、この網板に霜
が付着し、その結果、冷却器に霜が付きにくくなり、冷
却器の霜取り間隔を長くすることができ、霜取り回数を
減少させることができるとともに、該トンネル式冷却冷
凍装置の運転時間を長くすることができ該トンネル式冷
却冷凍装置における生産効率を向上できる。 (32)送風機とトンネル式本体の両端部壁との間に送
風手段端部風向板を備えているので、送風機からコンベ
ア側へ向けて送られた風がコンベアの上面を通ってトン
ネル式本体の両端部壁側から送風機側へショートカット
して戻るのを防止でき、送風機からの風を確実にコンベ
ア上の物品に当てることができるとともに、物品に当た
り物品を冷却した後の風を確実に冷却器側へ送ることが
でき、冷却効率に優れる。 (33)コンベアの両端部側の上方や下方に上部抜け防
止板や下部抜け防止板を備えているので、コンベアの両
端部側の上方や下方からトンネル式本体の搬入口や搬出
口側へ冷気が抜けるのを防止できるとともに、トンネル
式本体の搬入口や搬出口に霜が付着するのを防止でき、
メンテナンス性を向上できる。 (34)送風機とコンベアの間に位置した洗浄手段を備
えているので、送風機,コンベア,冷却器,側部風向
板,端部風向板,下部風向板等を含め、トンネル式本体
内の全てを洗浄手段でCIP(定置洗浄)方式で一度に
洗浄することができ、洗浄作業性を向上できるととも
に、該トンネル式冷却冷凍装置の衛生性を向上できHA
CCPに対応することができる。 (35)トンネル式本体の上部壁に配設された洗浄水管
と、洗浄水管に接続されたシャワー洗浄体を備えている
ため、上部側壁を閉じ、コンベアをトンネル式本体内に
収納して閉塞体で搬入口と搬出口を閉塞し、シャワー洗
浄体で洗浄水を散布するだけで、トンネル式本体内のコ
ンベア,冷却手段,送風手段等の全てをCIP方式で確
実に洗浄することができる。 (36)洗浄手段が送風機とコンベアの間に位置してい
るとともに、洗浄手段として全面に多数の噴出孔を有し
た球形状のシャワー洗浄体を有し、また、送風機の送風
口がコンベアの上面側と対向しているので、送風機の羽
根等も同時に洗浄することができ、トンネル式本体内の
清掃作業性や衛生性を向上できる。 (37)トンネル式本体の底部に形成された排水部を備
えているので、洗浄水等を排水部からトンネル式本体の
外部へ容易に排出することができ、洗浄作業性を向上で
きる。 (38)トンネル式本体の底部が排水部へ向けて傾斜し
ているので、底部にたまったゴミ等を排水部側へ自然に
流して排出することができ、該トンネル式冷却冷凍装置
の保守管理性を向上できる。 (39)冷却器をコンベアの下方に配設しているととも
に、トンネル式本体の排水部に止水弁を備えているの
で、止水弁で排水部を閉じてトンネル式本体内に洗浄水
を溜めることができ、冷却器を洗浄水に漬けこみ洗浄す
ることができ、冷却器のフィンやフィン間に溜まった汚
れを完全に除去することができ、洗浄性能や衛生性に優
れ、HACCPに対応することができる。
【0052】(実施の形態2)本発明の実施の形態2に
おけるトンネル式冷却冷凍装置について、以下図面を用
いて説明する。図8(a)は実施の形態2におけるトン
ネル式冷却冷凍装置の要部断面図であり、図8(b)は
実施の形態2における風圧調整板の要部斜視図である。
尚、実施の形態1と同様のものには同一の符号を付して
説明を省略する。
【0053】図8において、16′はコンベア9の長手
方向のコンベア9の固定フレーム9cと送風機取付板1
3c間に配設され固定フレーム9cから送風機13側へ
向けて傾斜して形成された側部風向板、16aは送風機
取付板13cに螺子等で着脱自在に固定された側部風向
板16′の固定板部、16bは固定板部16aの下端部
に蝶番16cで開閉自在に取り付けられた側部風向板1
6′の開閉部、30は側部風向板16′の固定板部16
aのコンベア9側の面に配設されたフック状の係止部、
31は係止部30に着脱自在に係止されコンベア9の上
方側にコンベア9の上面と略平行に配設された風圧調整
板、31aは風圧調整板31の長手方向の両側部側に穿
孔された通風孔部、31bは風圧調整板31に穿孔され
た通風孔部31aより小径の通風孔部、31cは係止部
30に係止される被係止部である。ここで、風圧調整板
31として、通風孔部31a,31bを有した板を用い
る代わりに、網目状の板を用いてもよい。
【0054】以上のように構成された実施の形態2にお
けるトンネル式冷却冷凍装置の使用状態は、実施の形態
1と同様なので説明を省略する。尚、風圧調整板31
は、コンベア9で搬送して冷却・冷凍処理する物品に応
じて、コンベア9の上方に配設したり取り外したりされ
る。風圧調整板31をコンベア9の上方に配設する場
合、側部風向板16′の開閉部16bを開けて風圧調整
板31を側部風向板16′で囲まれたコンベア9の上方
へ挿入し、係止部30に風圧調整板31の被係止部31
cを係止する。
【0055】以上のように実施の形態2におけるトンネ
ル式冷却冷凍装置は構成されているので、実施の形態1
の作用に加えて、以下の作用を有する。 (1)コンベアの上方にコンベアの上面と略平行に配設
された風圧調整板を備えているので、送風機から送られ
る風の風圧を風圧調整板で調整する(弱める)ことがで
き、特に、パン粉付きの加工食品やデコレーションケー
キ等の風圧により製品精度が低下し易い物品を冷却する
際に、物品に直接強い風を当てることなく、風圧調整板
で風圧が調整された風を当てることができるので、物品
の製品精度を向上できる。 (2)風圧調整板が係止部に着脱自在に係止されている
ので、該トンネル式冷却冷凍装置で冷却・冷凍処理され
る物品の種類に応じて、風圧調整板の取り付け,取り外
しができ、該トンネル式冷却冷凍装置の汎用性を向上で
きる。 (3)コンベアの長手方向の両側部に位置する風圧調整
板の通風孔部が、コンベアの長手方向の中央側に位置す
る通風孔部より大きく形成されているので、コンベアの
上面側の全面にわたって略均等に緩やかに風を送ること
ができ、物品の冷えムラを防止することができる。
【0056】
【発明の効果】以上のように本発明におけるトンネル式
冷却冷凍装置によれば、以下の優れた効果を実現でき
る。請求項1に記載の発明によれば、 (1)送風手段を搬送手段の上方に配設し送風口を搬送
手段の上面側と対向させているので、搬送手段上の物品
の上面側又は下面側から広範囲にわたって満遍なく風
(冷気)を当てることができ、搬送手段の短手方向の各
位置における物品の冷えムラを発生させることなく、物
品を効率よく確実に冷却又は冷凍することができ、冷
却,冷凍性能に優れる。 (2)送風手段が搬送手段の上方に配設され送風口が搬
送手段の上面側と対向されているので、送風手段により
搬送手段の上方から下方へ送風する場合は、搬送手段上
の物品の上面側から搬送手段へ向けて風(冷気)を当て
ることができ、物品が軽い場合でも送風手段の風圧によ
り物品を飛ばしたり物品の形を変形させることなく物品
を冷却,冷凍することができ冷却,冷凍の処理精度に優
れる。 (3)送風手段により搬送手段の下方から上方へ送風す
る場合は、搬送手段を介して搬送手段上の物品の下面側
から風(冷気)を当てることができ、搬送手段を抵抗と
して送風手段からの風圧を低下させて物品に風を当てる
ことができるので、特に、パン粉付きの加工食品やデコ
レーションケーキ等の風圧により製品精度が低下し易い
物品の場合に、パン粉等が風圧で飛散したりデコレーシ
ョンが崩れたりするのを防止でき、物品の形を変形させ
ることなく物品の冷却・冷凍処理精度に優れる。 (4)冷却手段が搬送手段の下方に配設され、送風手段
が搬送手段の上方に配設されているので、従来のよう
に、冷却手段と送風手段が搬送手段の上方又は下方若し
くは側方のいずれか一方に偏在しているのではなく、搬
送手段の下方と上方の空間を有効に利用することがで
き、特に、トンネル式本体の横幅(短手方向長さ)を狭
くすることができ、該トンネル式冷却冷凍装置のコンパ
クト化を図ることができるとともに、該トンネル式冷却
冷凍装置の設置面積を狭くすることができ、該トンネル
式冷却冷凍装置の利便性や汎用性に優れる。 (5)搬送手段の下方に冷却手段を配設し、搬送手段の
上方に送風手段を配設しているので、トンネル式本体内
の搬送手段の下方と上方の空間を有効に利用できるとと
もに、トンネル式本体内に余分なスペースを形成するこ
となく、該トンネル式冷却冷凍装置のコンパクト化を図
ることができ、また、トンネル式本体の内壁面と搬送手
段,冷却手段,送風手段との間隔を十分に確保すること
ができ、その結果、トンネル式本体内に手を入れて各手
段のメンテナンスを行うことができ、メンテナンス性に
優れる。 (6)冷却手段を搬送手段の下方に配設しているので、
トンネル式本体内に洗浄水を溜めて冷却手段を漬けこみ
洗浄することができ、冷却手段の洗浄性能に優れ、衛生
性に優れるとともにHACCPに対応することができ
る。 (7)トンネル式本体の長手方向と直角な断面の内壁面
の四隅(隅部)が曲面状に形成されているので、トンネ
ル式本体内の隅部に汚れが溜まるのを防止でき、トンネ
ル式本体内の清掃作業性を向上できるとともに、トンネ
ル式本体内の衛生性に優れる。 (8)送風手段が搬送手段の上方に配設され送風口が搬
送手段の上面側に対向されているとともに、トンネル式
本体内の隅部が曲面状に形成されているので、送風手段
からの風でトンネル式本体内の空気(冷気)がトンネル
式本体内の隅部で滞留するのを防止できるとともに、ト
ンネル式本体内でスムーズに風(冷気)を循環させるこ
とができ、トンネル式本体内での風の循環中に送風手段
からの風力が大幅に低下するのを防止でき、その結果、
該トンネル式冷却冷凍装置での物品の冷却効率に優れ
る。 (9)搬送手段の上方に搬送手段の長手方向の両側部か
ら送風手段へかけて開閉自在又は脱着自在に配設された
側部風向板を備えているので、搬送手段の上方に配設さ
れた送風手段による風(冷気)を送風手段,搬送手段,
側部風向板で囲まれた範囲内だけに確実に供給すること
ができるとともに、送風手段からの風が搬送手段上の物
品に当たった後、搬送手段の上方の長手方向両側部へ流
れるのを防止でき、物品に当たった後の風を確実に冷却
手段側へ流すことができ、搬送手段上の物品を効率的に
冷却,冷凍することができ物品の冷却,冷凍効率に優れ
る。 (10)側部風向板が開閉自在又は脱着自在に形成され
ているので、搬送手段のメンテナンス等の際に、側部風
向板を取り外して容易に搬送手段の上方を開放すること
ができ、搬送手段のメンテナンス性に優れる。 (11)トンネル式本体の両端部壁側の冷却手段の端部
に、冷却手段とトンネル式本体の内壁面との間に配設さ
れた端部風向板を備えているので、冷却手段の端部より
トンネル式本体の両端部壁側へ冷気が逃げるのを防止で
きるとともに、トンネル式本体の端部壁の搬入口や搬出
口からトンネル式本体の外部へ多量の冷気が逃げるのを
防止でき、送風手段からの風(冷気)を略全て搬送手段
上の物品へ送ることができ、トンネル式本体内での冷却
効率に優れる。 (12)側部風向板と端部風向板を備えているので、搬
送手段の長手方向の両側や端部側へ多量に冷気が流れる
のを防止でき、送風手段からの風(冷気)を確実に搬送
手段上の物品へ送ることができ、物品の冷却効率に優れ
る。 (13)側部風向板と端部風向板を備えているので、物
品を冷却した後の風を確実に冷却手段側へ送ることがで
きるとともに、冷却手段を通る前の風(冷気)と、冷却
手段を通った後の風との風路を側部風向板と端部風向板
とで各々形成でき、その結果、冷却手段を通過する前後
の風が混ざり合うのを防止でき、冷却手段で冷却される
前の風により冷却手段で冷却された風の温度が上がるの
を防止でき、冷却効率に優れ、また、冷却手段により冷
却される前後の風がトンネル式本体内で混ざり合って乱
流を起こすのを防止でき該トンネル式冷却冷凍装置の温
度管理や物品の冷却・冷凍管理が容易にでき取扱性に優
れる。 (14)送風口を搬送手段の上面側と対向させて搬送手
段の上方に送風手段を配設し、また、トンネル式本体内
の隅部を曲面状に形成し、更に、側部風向板と端部風向
板を備えているので、送風手段による風をトンネル式本
体内でスムーズに循環させることができ、物品の冷却効
率に優れる。 (15)トンネル式本体が、上方に開放可能なウィング
状の上部側壁を備えているので、トンネル式本体の上部
側壁の全面を開放でき、トンネル式本体内の点検や清掃
等が容易にでき該トンネル式冷却冷凍装置の取扱性や保
守管理性に優れる。
【0057】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の効果に加えて (1)冷却手段が、トンネル式本体の長手方向の左右に
並列に配設されているので、トンネル式本体の上部側壁
を上方へ開放することにより、トンネル式本体の両側部
からトンネル式本体内へ容易に各冷却手段を配設するこ
とができ、冷却手段の設置作業性に優れ、該トンネル式
冷却冷凍装置の生産性を向上できる。 (2)並列に配設された冷却手段間の下部に配設された
下部風向板を備えているので、送風手段からの風が冷却
手段を通らずに冷却手段間を通り抜けるのを防止でき、
送風手段からの風を確実に冷却手段へ流して冷却するこ
とができ、トンネル式本体内の冷却効率に優れる。 (3)トンネル式本体の両端部壁側の冷却手段の端部の
冷却手段間に、端部壁と略平行な冷却手段間端部風向板
を備えているので、冷却手段間に流れてきた風が左右の
冷却手段を通らずにトンネル式本体の両端部壁側や搬送
手段の上面側へ流れるのを防止できるとともに、冷却手
段間の風を確実に左右の冷却手段へ送ることができ、該
トンネル式冷却冷凍装置の冷却効率に優れる。
【0058】請求項3に記載の発明によれば、請求項
1,2の効果に加えて (1)送風手段の両側部に網板を備えているので、トン
ネル式本体の上部側壁を上方に開放した際に、誤って送
風手段の内部へ手を入れるのを防止でき、送風手段の羽
根等で手を切る等の事故を防止でき安全性に優れる。 (2)トンネル式本体内を循環する風(冷気)が送風手
段の両側部に配設された網板を通るため、網板に霜が付
着し、その結果、冷却手段に霜が付きにくくなり、冷却
手段の霜取り間隔を長くすることができ、冷却手段の霜
取り回数を減少させることができるとともに、該トンネ
ル式冷却冷凍装置の1回の運転時間を長くすることがで
き該トンネル式冷却冷凍装置による生産効率を向上でき
る。
【0059】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
乃至3の効果に加えて (1)送風手段とトンネル式本体の両端部壁との間に送
風手段端部風向板を備えた場合、送風手段から搬送手段
側へ向けて送られた風が搬送手段の上面を通ってトンネ
ル式本体の両端部壁側から送風手段側へショートカット
して戻るのを防止でき、送風手段からの風を確実に搬送
手段上の物品へ当てることができるとともに、物品を冷
却した後の風を確実に冷却手段側へ送ることができ、冷
却効率に優れる。 (2)搬送手段の両端部側の上方や下方に上部抜け防止
板や下部抜け防止板を備えた場合、搬送手段の両端部側
の上方や下方からトンネル式本体の搬入口や搬出口へ冷
気が抜けるのを防止できるとともに、トンネル式本体の
搬入口や搬出口に霜が付着するのを防止できる。
【0060】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
乃至4の効果に加えて (1)洗浄手段を備えているので、送風手段,搬送手
段,冷却手段,側部風向板,端部風向板等を含め、トン
ネル式本体内の全てを洗浄手段でCIP(定置洗浄)方
式で一度に洗浄することができ、洗浄作業性に優れると
ともに、該トンネル式冷却冷凍装置の衛生性に優れHA
CCPに対応することができる。 (2)洗浄手段が、送風手段と搬送手段との間に位置し
ているとともに、送風手段の送風口が搬送手段の上面側
と対向しているので、送風手段の羽根等、送風手段の内
部まで同時に洗浄することができ、トンネル式本体内の
全てを洗浄手段で洗浄でき洗浄作業性や衛生性に優れ
る。 (3)トンネル式本体の底部に形成された排水部を備え
ているので、洗浄水等を排水部からトンネル式本体の外
部へ容易に排出することができ、洗浄作業性に優れる。 (4)排水部に止水弁を備えているので、止水弁で排水
部を閉じてトンネル式本体内に洗浄水を溜めることがで
き、搬送手段の下方に配設した冷却手段を洗浄水で漬け
こみ洗浄することができ、冷却手段やトンネル式本体内
の洗浄性能や衛生性を向上でき、HACCP仕様に対応
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1におけるトンネル式冷却冷凍装置
の全体斜視図
【図2】実施の形態1におけるトンネル式冷却冷凍装置
の長手方向の要部断面図
【図3】図2のA−A線断面図
【図4】図2のB−B線断面図
【図5】冷却器の要部全体斜視図
【図6】実施の形態1におけるトンネル式冷却冷凍装置
内の風の流れを示す要部断面図
【図7】(a)実施の形態1におけるトンネル式冷却冷
凍装置の搬出口側の閉塞体の開状態を示す要部断面図 (b)実施の形態1におけるトンネル式冷却冷凍装置の
搬出口側の閉塞体の閉状態を示す要部断面図
【図8】(a)実施の形態2におけるトンネル式冷却冷
凍装置の要部断面図 (b)実施の形態2における風圧調整板の要部斜視図
【符号の説明】
1 トンネル式冷却冷凍装置 2 トンネル式本体 2a 脚部 2b 隅部 3 端部壁 3a 搬出口 3b 搬入口 4 閉塞体 4a 回動支持部 4b パッキン 5 上部壁 6 上部側壁 6a 蝶番 6b 把手 7 底部 7a 排水部 8 下部側壁 9 コンベア 9a 無端ベルト 9b 可動フレーム 9c 固定フレーム 9d 従動ローラ 9e 従動ローラ 10 排水管 11 コンベア用駆動部 11a 駆動ローラ 12 冷却器 12a 冷却器取付部材 13 送風機 13a 送風口 13b 羽根 13c 送風機取付板 14 洗浄手段 14a 洗浄水管 14b シャワー洗浄体 15 端部風向板 15a 排水孔部 15b 冷却手段間端部風向板 16,16′ 側部風向板 16a 固定板部 16b 開閉部 17a 上部抜け防止板 17b 下部抜け防止板 18 下部風向板 19 開閉手段 20 網板 21 熱交換部 21a 枠体 21b フィン 21c 通風路 21d 冷媒管 22 弾性部材 30 係止部 31 風圧調整板 31a,31b 通風孔部 31c 被係止部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻 和美 福岡県福岡市南区清水三丁目13番3号 青 井冷凍工業株式会社内 Fターム(参考) 3L045 AA06 BA01 CA03 DA01 EA01 KA04 KA11 PA04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向と直角な断面の内壁面の四隅が
    曲面状に形成されたトンネル式本体と、前記トンネル式
    本体の長手方向の両端の端部壁に開口された搬入口及び
    搬出口と、前記トンネル式本体の上部の略中央に設けら
    れた上部壁と、上端部が前記上部壁の両側部に配設され
    上方に開放可能なウィング状の上部側壁と、前記上部側
    壁を上下に開閉する開閉手段と、前記トンネル式本体内
    に配設され前記搬入口側から前記搬出口側へ物品を搬送
    する搬送手段と、前記搬送手段の下方に配設された冷却
    手段と、前記搬送手段の上方に配設され送風口が搬送手
    段の上面側と対向した送風手段と、前記搬送手段の上方
    に前記搬送手段の長手方向の両側部から前記送風手段へ
    かけて開閉自在又は脱着自在に配設された側部風向板
    と、前記トンネル式本体の両端部壁側の前記冷却手段の
    端部側で前記冷却手段と前記トンネル式本体の内壁面と
    の間に配設された端部風向板と、を備えていることを特
    徴とするトンネル式冷却冷凍装置。
  2. 【請求項2】 前記冷却手段が、前記トンネル式本体の
    長手方向の左右に並列に配設され、前記冷却手段間の下
    部に配設された下部風向板と、前記トンネル式本体の両
    端部壁側の前記冷却手段の端部側の前記冷却手段間に前
    記端部壁と略平行に配設された冷却手段間端部風向板
    と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載のト
    ンネル式冷却冷凍装置。
  3. 【請求項3】 前記送風手段の長手方向の両側部に開閉
    自在又は着脱自在に配設された網目状の網板を備えてい
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載のトンネル式
    冷却冷凍装置。
  4. 【請求項4】 前記送風手段と前記トンネル式本体の両
    端部壁との間に配設された送風手段端部風向板、前記搬
    送手段の両端部側の上方に配設された上部抜け防止板、
    前記搬送手段の両端部側の下方に配設された下部抜け防
    止板、の内いずれか1以上を備えていることを特徴とす
    る請求項1乃至3の内いずれか1項に記載のトンネル式
    冷却冷凍装置。
  5. 【請求項5】 前記送風手段と前記搬送手段の間に位置
    した洗浄手段と、前記トンネル式本体の底部に形成され
    止水弁を有した排水部と、を備えていることを特徴とす
    る請求項1乃至4の内いずれか1項に記載のトンネル式
    冷却冷凍装置。
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